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第71号(平成20年(2008年)1月発行)(PDFファイル 1070KB)

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第71号(平成20年(2008年)1月発行)(PDFファイル 1070KB)
Industrial Arts News
ASAHIKAWA INDUSTRIAL ARTS CENTER
工 芸 ニュー ス
編集・発行
■
旭 川 市 工 芸 センター
Reports
家具
・旭川家具産地展
・IFDA2008
建具
・建具講習会講師寄稿
・旭川建具空港展
クラフト
・旭川クラフト改造計画
・mickle(ミクル)について
木彫
・旭川の木彫品産業活性化に向けて
窯業
・旭川陶芸フェスティバル
・窯業技術研修会
■
Information
・ものづくり技術者育成事業
・地域提案型雇用促進事業(パッケージ事業)
・工芸センター運営委員会
・職員の異動について
・イベントカレンダー
Vol.
71
2008.1
Furniture
第 53 回旭川家具産地展
名称を改め、産地の魅力を意識させる展示会へ
旭 川 家 具 の 販 路 拡 大と 、 商 圏 の 充 実を 目 的 と し て
「第 53 回旭川家具産地展」が旭川家具センターおよ
び各社ショールームにて開催されました。
昨年までは「旭川家具木工祭 MAKROS」として開
催されていましたが、産地としての現場の魅力を、より
感じられる展示会として、名称を「旭川家具産地展」に
改めて の開 催と なりま した が、 今回も 全国 から 多く
のお客 様が みえ られて おり 、旭 川家具 に対 する 高い
ケルンメッセ企画展
評価と信頼がうかがえます。
家具センターではリビング、ダイニングを中心に 27 社 2 グループから 約 1, 200 点の商
品が展示されたほか、企画展として 1 月に開催されたケルン国際家具見本市に出展した
作品を展示会場の映像と共に展示した「ケルンメッセ企画展」、デンマークの家具デザイ
ナーで、1 月に逝去されたハンス・J・ウェグナー氏の作品を展示する追悼展、北海道東海
大学の学生が「東京デザイナーズウィーク 2006」に出展した作品を展示した「TDW 作品
展」などが開催され、2,491 名のご来場がありました。
また、初日にウエルカム パーティーとし て開催
さ れ て い る 遊 創 会 の 前 に ドイ ツ の 家 具 デ ザ イ ナ
ー、ペーター・マリー氏記念講演会が開かれ、立
ち見が出るほど多くの方々の参加があり、大変好
評だったようです。また、遊創会では「旭川家具
づくりびと憲章」の発表セレモニーが行われまし
た。この「旭川家具つくりびと憲章」は旭川家具
を担う人た ちの信 念を持っ た取り 組みを 維持し、
「旭川家具つくりびと憲章」発表
旭 川 家 具 と そ れ を 作 る 人 々を 未 来 に 向 け て 導 く
ために制定されたもので、旭川家具の産地として
の志をアピールしました。
新しい企画としては、現場の魅力を伝えるべく、家具業界に関連する企業や公設試験研
究機関を見 学する「 旭川の 底力視察 ツアー」 が開催 されまし た。家具 産地とし ての旭川
をメーカー だけでは なく、 その周辺 環境を見 ていた だくため に開かれ たこの底 力ツアー
には、当セ ンターも 家具関 連の試験 研究機関 として 見学コー スに組み 込まれて おり、参
加された方々に家具の試験を中心とした説明を実施しました。
○開催概要
会
期:平成 19 年 6 月 20 日(水)~24 日(日)
会
場:旭川家具センター(旭川市永山 2 条 10 丁目)
主
催:旭川家具工業協同組合
来 場 者:2,491 人
Asahikawa Industrial Arts Center
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1 -
Furniture
国際家具デザインフェア旭川 2008
50 の国や地域から、多彩な家具デザイン 1,085 作品の応募
新しい生活文化の提案・発信および世界のデザイナーとの交流を目的として、1990 年から 3 年
おきに開催し、今回が7回目となる【国際家具デザインフェア旭川 IFDA】が、平成 20 年 6
月に開催されます。
メイン事業であるデザインコンペは平成 19 年 12 月 7 日の公募締め切りまでに、50 ヵ国・地域
から、1,085 作品の応募があり、今回も木製家具の未来ビジョンを示す作品の登場が期待されます。
これまでに商品化された作品は 30 点(前回の商品化:9 点)を超えており、話題性だけでなく
ビジネスの面からも旭川家具にとって重要なイベントに成長したと言えます。
本会期には入賞作品の発表、展示をはじめ、審査委員やコンペ入賞者によるセミナーやプレゼ
ンテーション等のイベントが予定されています。
コンペティション概要
●名
●テ
称:国際家具デザインコンペティション旭川 2008
ー
マ:木製家具
●公 募 結 果:1,085 点(50 ヵ国・地域)
※過去の応募数
第1回:472点
第2回:993点
第3回:1,353点
第4回:757点
第5回:820点
第6回(前回):909点
●審査委員長:川上
元美 氏
(デザイナー)
●審 査 委 員:深澤
直人 氏
(デザイナー)
織田
憲嗣 氏
(北海道東海大学芸術工学部 教授)
ペーター・マリー 氏(ドイツ
デザイナー)
グニラ・アラード 氏(スウェーデン
デザイナー)
ユン・ヨハン 氏
(韓国
長原
(国際家具デザインフェア旭川開催委員会会長)
實 氏
デザイナー、プロフェッサー)
展示会場(2005)
授賞式
エミリアーノ・ゴドイ氏(メキシコ)
(ブロンズリーフ賞授賞)
Asahikawa Industrial Arts Center
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2 -
Fittings
建具セールスプロモーション事業講習会講師
寄稿
「空間の息遣いとこころ・・・開口部のしつらえ」
2007.11.21
於:旭川市工芸センター
岩橋
亜希菜
知らない土地に旅して初 めて入る家屋。 期待感と不安を 持って襖や障子を 開けようとする瞬
間。建具に手をそっとかけ思い切って開くと、緊張の糸をほぐすように美しい光景に驚かされ
た、という経験をした人は少なくないでしょう。ひとつの薄い面でありながら、そんな体験を
与えてくれる建具とは一体どういうものなのでしょうか?
そもそも建物とは自然の 周辺環境の脅威 から身を守るた め、壁や屋根によ って限定された内
部空間をつくります。しかし同時に光は取り入れたい。寒い風は困るが通風は取りたいなどと、
矛盾する要求を同時に満たすために玄関や窓といった開口部が必要となります。さらに内部空
間が様々な機能を持つようになって、それぞれに必要な空間が区切られてゆきます。ですから
建具は自らを境界として接する二つの世界を仕切ると同時に双方を結びつけています。さらに
そのしつらえは背後にある空間を時には覆い隠し、またあるときは暗示するように、建築意味
によって様々に表現されています。
時代を追って簡単に開口部のしつらえを見てゆきますと、BC2600 年頃建てられたピラミッド
には今日的な開口部が見られません。この時代の精神にとって、ピラミッドは重力つまり物質
性そのもので、マッスだけが存在として意識されて、言わば物質の中に受肉してゆくような体
験がそこにはあります。ギリシャ神殿にも人の往来のための入口は見られません。それは山頂
に聳え立つ建築の姿を仰ぎ見ることで神的なものを体験できたからで、そこに参入する必要が
なかったからでした。ロマネスクの教会になりますと、内部空間も十字形となり、そこに人が
入ることが意識され始め、ゴシックに至っては天上のヒエラルヒアを地上界に具現化しようと、
天まで延びるような高さを持った光の空間となり、玄関の扉や枠廻りに様々なイコンが形作ら
れ、教会に参入するものにその内部にある世界を語りかけています。スイスのドルナッハにゲ
ーテアヌムとい う建物を中 心に幾つ ものアトリ エや住居、 この地区の 暖房を賄う ボイラー 塔、
変電塔などの建築郡があります。これらは全てルドルフ・シュタイナーによって設計されてい
ますが、その形態は内的に全体性を保ちつつも、それぞれ意味や機能によって異なった様相を
しています。そこにある入口の扉もそれぞれの建築に相応しい表情を与えられています。
日本建築では壁の概念が 曖昧で、柱間に ある遮蔽の強さ の差として、壁、 板戸、襖、障子、
縁側…と変化しているように思います。つまり、より関係性を意識した存在として建築空間を
造りだす装置のようです。人間とは人の間、つまり「人 」が社会性を持ち人とのかかわり=関
係性、つまりインターバル(間)を意識したときに「人間」となるという意味に捉えて良いよ
うに思います。私の知る限りでは Man, Mensch, Person などという言葉は「ひと 」であって日
本語に於ける「人間」とは異なるものだと思います。時間が時のインターバルであり 、音楽が
音と音とのインターバルの芸術であるのと同じように建築もインターバルの芸術である。そん
なインターバル=間隔を日本人は事物の関係性を非常に意識した民族なのでしょう。日本建築
や庭園を見てみますと、関係性を非常に意識して造られている事がわかります。竜安寺では石
庭に入るまでに環境と視線を切り替えられて意識化を即され、さらに石庭の低い塀は庭内側と
外部を明確に分けると同時に関係性を作りだし大小の宇宙を豊かなに表現しています。それと
同じように、建具は空間を区切りながら繋ぐ「結界の装置」ということが出来ます 。桂離宮を
ブルーノ・タウトの視線で眺めてみると、目の前に見える世界が次々と変わり、内にある襖の
デザインが、その部屋から見える滝のアレゴリーであることが見えてきます。
建築空間に合って建具は 唯一人が意識的 に可動させるも ので、最も良く触 れるものでもあり
ます。その表情やそのあり方で、扉を開いたときの感情が違ってきます。扉、襖、障子、など
様々な建具があります。何となく建具の奥の空間を意識できる障子と全く空間を閉ざしてしま
う厚く重たい扉では、それに手をかけて開く瞬間の気分、空けたときの印象も微妙に違うでし
ょう。空間の心の豊かさを演出している建具。大切にしたいと思います。
11 月 21 日に 開催さ れた 建具 セール スプ ロモ ーショ ン事 業の 講習 会「空 間の 息遣 いとここ
ろ・・・開口部のしつらえ」で講師をしていただいた岩橋氏から寄稿していただきました。講
習会には 20 名の参加がありました。また、岩橋氏には講習会とあわせて建具企業への個別指
導もしていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
Asahikawa Industrial Arts Center
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3 -
Fittings & Craft
旭川建具空港展
建具及び建具技術を使った木製品を展示
「住空間の開口部のし つらえをお気に 入りの建具で 」を
テーマに、旭川の建具企業 7 社があつまり、旭川空港 1 階
のギャラリースペースで 11 月 14 日~26 日の 13 日間、建
具と建具技術を使った木製品の展示会を行いました。
展示は部屋の開口部にある建具を中 心に、光を通して組
子障子やドアが見えるように、また実際にさわり開け閉め
が出来るようにレイアウトしました。
展示風景
建具は日常の生活の中で意識せずに 使われる、使用頻度
の高い道具ですが、その 建具にスポット が当てられること はあまり多くは なく、建具の展示
会は開かれることが少な いため、この展 示会に来場された 方々に普段、自 分達が毎日使い、
見慣れている「建具」に再度関心を持っていただくきっかけになったのではないでしょうか。
○開催概要
会
期:平成 19 年 11 月 14 日(水)~26 日(月)
会
場:旭川空港 1F ギャラリースペース
主
催:旭川市工芸センター
参 加 企 業:7 社
出 品 点 数:25 点
若手クラフトグループ「mickle(ミクル)」について
旭川地域でクラフトを製作する若手 10 名が、
「旭川クラ
フトをもっと若い世代にも知って欲しい、全国に発信して
ゆきたい」という思いから、
「mickle(ミクル)」という会
を平成 18 年 11 月に立ち上げました。
これまでの会の活動としては旭川空港ギャラリーで 6 月
に1週間の展示会を開催し、7 月にはギャラリー MADE
IN あさひかわ(旭川屋・4条通7丁目買物公園通り)に
て「mickle【ミクル】クラフト展」を開催しました。さら
旭川空港での展示会
に、ホームページ(4 月に開設 http://www.mickle-jp.com/)
による情報発信も行っており、このような活動によって、地元を始め多くの方に、このグループ
を知っていただき、展示会の依頼なども来るようになったようです。また、8 月に開催された旭
川市長との『まちづくり対話集会』ではそれぞれの活動内容や方向性などを市長に伝えることが
でき、市長からも活動に対する励ましの言葉をもらうなど、メンバーにとって、とても良い活力
となったようです。
今後は、2 回目の空港での展示会、会のグループカタログ、道外での展示会などが予定されて
います。
Asahikawa Industrial Arts Center
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4 -
Craft
旭川クラフト改造計画
地域資源∞全国展開プロジェクト(小規模事業者新事業全国展開支援事業)
旭川商工会議所が地元地域の主要地場産業である
クラフトのブランド化に向けて、旭川地域の木工や陶
芸、ガラス、染色、キャンドルなどの作家や企業 27
社および工芸センターと『旭川クラフト改造計画協議
会』を設立しました。
メンバーは『飲食店用食器開発グループ』、
『不便解
消クラフト開発グループ』、
『スタイリッシュ、ゆった
りをテーマにした新たな空間創出をテーマにしたグ
ループ』など3つの部会に分かれてクラフトを開発し
ています。各グループでは毎月例会で開発の方向性に
ついて意見交換を行い、また外部講師を招いて、デザ
インや使い心地などアドバイスを得ながら、開発を行
っています。外部講師はクラフトバイヤーの日野明子
氏、デザイナーの小野里奈氏、宮城壮太郎氏、大治将
典氏、セキスイハイムの佐原桂子氏、東京の居酒屋『須
弥山』の店長米納琢也氏、プラップジャパンの山口万
ダイレクトメール第 1 弾
貴子氏で、グループ会議への出席や工房への巡回指導
などでアドバイスをいただきました。開発している商品については平成 20 年 2 月 5 日から 8 日の
東京インターナショナルギフトショーに出展を予定しています。
『旭川クラフト改造計画協議会』では、ブランド化に向けた取組みとして独自の品質表示など、
消費者に安全、安心など PR するための独自の基準も検討しています。また、地元グラフィック
デザイナー尾崎満範氏に DM および品質表示、カタログなどをお願いし、旭川クラフトのニュー
スレターなど発信しながら PR に向けた取組を行っていきます。
開発した商品の使用感を確認
Asahikawa Industrial Arts Center
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5 -
Carving
旭川の木彫品産業の活性化に向けて
(伝統的工芸品普及拡大事業について)
旭川地域の木彫作家や平成 18 年 7 月に設立し
た「旭川木彫・工芸品協会」とともに、旭川の
木彫品産業の活性化に向けた取り組みを行って
います。
昨年、2月に東京(池袋 東武百貨店)で行わ
れた伝統的工芸品展 WAZA2007 ふるさと工芸品
展に出展しました。木彫職人の中川貞司氏と高
瀬秀雄氏が実演及び説明員として、会場に立ち
ました。会場でのお客様との会話から、北海道
伝統的工芸品展 WAZA2007 ふるさと工芸品展
旭川の木彫家 13企業の作品が並びました。
との違いや、値段とモノとのバランスなどの課
題が見えてきたように思います。また、ひとく
ちに首都圏と言っても、その場所によってお客様の好みが異なってくることから、会場に合わせ
た商品構成を考えていく必要があるようです。また、その後の報告会では、直近に行った旭川空
港展示で実施したお客様へのアンケート調査の結果と同様な傾向があったことから、これらを活
かして商品開発に役立てたいとの意見が聞かれました。
地元の展示会としては、6 月 30 日~7 月 17 日にかけて、旭川屋ギャラリー(旭川市4条通7丁
目買物公園通り)にて、旭川・木彫工芸品協会の展示を行いました。また、9 月 14 日~10 月 12
日にかけ、旭川空港のギャラリースペースにて「みてふれて木のやすらぎ」と題した展示会を行
いました。空港での展示会では、木彫の実演も行われ、空港を利用する観光客や地元の人を含め
た、多くの人と直接交流する機会となりました。旭山動物園にちなんだ作品や、干支のネズミな
ど、新作が多く出そろいました。
これらの展示会の結果を、12 月~1月の旭川
空港展や 2 月に東京で行われる伝統的工芸品展
WAZA2008 ふるさと工芸品展などに反映させ
ていきたいと考えています。
また、伝統的工芸品産業への取り組みとして、
経済産業局の伝統的工芸品担当者が旭川へ立
ち寄り、北海道全体として取り組んで行こうと
の機運が高まりつつあります。
旭川空港ギャラリー展示 実演コーナー
空港展では初の試み
Asahikawa Industrial Arts Center
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6 -
Ceramic
11th 旭川陶芸フェスティバル
「自然にやさしく、人にやさしく」
「自然にやさしく、人にやさしく」をテーマに、
「旭川陶芸フェスティバル」が旭川地場産業振興
センターにて開催されました。このフェスティバルはやきものの普及と愛好家の底辺拡大、やきも
のが持つ人と環境に対するやさしさに理解を深めていただくことを目的として、旭川やきもの協会
の主催で毎年開催されており、今回で 11 回目を迎えました。
会場では展示販売のほかに、出展窯元によるロクロ実演、陶芸体験、チャリティ福袋販売などの
催しがあり、多くの来場者で賑わいました。ロクロ実演で
は窯元の技に見入る来場者で人垣ができ、例年人気の陶芸
体験コーナーは今回も多くの親子連れが思い思いの作陶を
しました。また、チャリティ福袋は販売前から長蛇の列が
でき、大変好評でした。出展者から寄贈していただいた製
品を販売した収益金は北海道新聞社会福祉基金へ寄付され
ました。
来年度の旭川陶芸フェスティバルは、平成 20 年 9 月 13
会場風景
日(土)~14 日(日)の開催を予定しています。
○開催概要
会
期:平成 19 年 9 月 15 日(土)~16 日(日)
会
場:道北地域旭川地場産業振興センター(旭川市神楽 4 条 6 丁目)
主
催:旭川やきもの協会
出 展 者:道内 129 窯
出 品 点 数:約 33,500 点
来 場 者 数:10,082 人
窯業技術研修会
窯業技術の向上と、窯業技術者の育成、企業化のための技
術・知識習得を目的として、平成 19 年度の窯業技術研修会
を開催する予定です。本年度も、前回の研修時に要望の多か
った釉薬技術をテーマに実施いたします。是非ご参加下さい。
前回の実施風景
○開催概要
時
期:
会
場:
講
師:
受講対象者:
平成 20 年 2 月 13、14、20、21 日、28 日(計 5 日間)
旭川市工芸センター 窯業研究室
当センター職員
・窯元及び窯業企業従事者
・陶磁器企業を志す者
・陶芸活動の施設等で陶芸指導を行っている者
目
的: 台場火山灰を利用して染付け用、白化粧用に必要な無貫入透明釉を開発
テ ― マ: 〔釉薬講座〕-台場火山灰による無貫入透明釉の開発-
募 集 案 内: 平成 20 年 1 月中旬に関係各位に開催案内と参加申込書を送付予定
Asahikawa Industrial Arts Center
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7 -
Information
ものづくり技術者育成事業について
当センターでは昨年度より、地域の木工技術・技能を次世代へ伝えるとともに、他業種
との連携強 化による 技術範 囲の拡大 を目指し て、各 業界の熟 練技術者 の調査・ 登録・紹
介制度の整 備をおこ なうと ともに、 実際に技 術者の 紹介を行 い、また 異業種間 での技術
者の紹介や技術の交流を図るために座談会を行うなどの事業を行ってきました。
今年度も引き続き技術者の登録、紹介などを実施し、木工業界における技術者の育成や
異業種との連携強化による開発力の強化などに、この制度を有効に活用してください。
●目
的:木工業界における製造技術者の育成・確保、製品開発
①旭川地域で育まれた木工技術・技能の伝承
②木工業界と他業種(機械金属、プラスチック加工、建築等)の連携強化
●内
容: ①地域内の技術者の調査・登録・紹介。
②木工を主としたものづくりの技術面の支援。
③木工を主としたものづくり後継者の育成支援。
④異業種間の連携強化に関すること。
⑤技術交流会に関すること。
※上記②~④への相談、登録技術者のアドバイザーとしての派遣および講師派遣を
行います。
●対象企業: ①市内に事業所を有する木製品製造業。
②市内に事務所を構える協同組合(法人税法上)に加盟している木製品製造業。
③市内に事業所を有する木製品製造業以外の企業で、ものづくりに木工技術の活用
を検討している企業。
④市内に事務所を構える協同組合(法人税法上)に加盟している木工品製造業以外
の企業で、ものづくりに木工技術の活用を検討している企業。
旭川市ものづくり技術登録名簿 (敬称略)
木工関連
名称
機械・金属関連
名称
専門分野
専門分野
稲葉
寿夫
ISO取得関連、木材加工
(有)アルファクラフト
金属加工
今井
留男
木製椅子製作
入江製作所
金属加工(ステンレス)
岡本
久夫
箱物家具製作、工場管理
岩渕工作所
機械整備・調整
木村
正紀
木製椅子製作、椅子張り
臼井鋳鉄工業(株)
鋳物製作
旭三商事(有)
成型合板、曲木
(有)エーアイエス
機械設計
工房がんま
木彫工芸
ホクダン(株)
金属加工、構造解析
ソファー工舎
ソファー製作、椅子張り
(有)水野電機
制御機器の設計製作
谷
(有)名北製作所
三浦木地
木製プロペラ設計製作、
クラフト製作
木工旋盤
金属加工(ステンレス)
メカトロ機械の設計製作
金属加工
横本建具工芸
建具組子
澄雄
(有)メタルクラフト
その他
名称
専門分野
旭中芯(株)
ペーパーコア製造
堀内亜理子
漆工芸
マイスタースミス
革製品製作、修理
(株)前田理工
FRP(強化プラスチック)
成形、塗装、接着
プラスチック成形加工
( 有 )渡 辺プ ラ スチ ッ ク
工業
前回の座談会風景
Asahikawa Industrial Arts Center
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8 -
Information
ものづくり技能・技術者育成事業
地域提案型雇用促進事業(パッケージ事業)でインターン事業と講師等派遣事業を実施
厚生労働省の委託を受け、旭川市雇用機会拡大協議会が主催する地域提案型雇用創造促進事業
(パッケージ事業)の一環として、インターン事業及び講師等派遣事業を実施しました。
本事業は平成 17 年度から 3 か年の計画で実施され、本年度が最終年度となります。
○事業概要及び実施状況
〈インターン事業〉
ものづくりを志す学生に製造現場を体験してもらうため、地域の木製品製造企業と連携し、
ものづくりに関わる全国の高校・高専・専門学校・大学から希望者を募集しました。市内及び
道内からの応募もありましたが、道外からの応募が目
立ち、旭川の木製品が良質で、高い技術を有している
ことを認識している学生が多くいました。企業での受
入は 5 日間という短期間でしたが、参加した学生から
は「ものづくりの奥深さを体感した」
「ひとつひとつの
作業があることで皆から認められる家具ができること
を知った」などの感想が寄せられました。また、協力
いただいた企業からも「若者から学ぶことが多々あっ
インターン事業
た」などの感想をいただきました。
○事業実施状況
・平成 17 年度
・平成 18 年度
・平成 19 年度
登録企業 13 企業、受入学生 11 名
登録企業 15 企業、受入学生 14 名
登録企業 15 企業、受入学生 19 名
〈講師等派遣事業〉
木工業界の先端技術習得及び市場動向の把握、デザイ
ン・技術課題克服等を目的とした研修会・講習会開催
の支援をするため、専門家を招聘し、企業に派遣する
講師等派遣事業を実施しました。講習会のほかに、講
師が各企業を訪問し、製品開発及び販促方法等につい
て実地指導を行うなど、製造現場を実際に見ていただ
くことで、より的確なアドバイスをいただくことがで
きました。
○事業実施状況
・平成 17 年度
・平成 18 年度
・平成 19 年度
講師等派遣事業
実施:3 回、参加者:14 企業 58 名
実施:3 回、参加者:43 企業 61 名
実施:3 回、参加者:42 企業 43 名
Asahikawa Industrial Arts Center
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9 -
Information
工芸センター運営委員会について
旭川市工芸センター条例により外部の関係機関、団体、教育機関等の推薦に基づく委員で構成された
運営委員会を設置しており、当センターの運営や事業計画の策定に関して業界団体、関係機関からの
意見を広く聴く機会として年に1~2 回開催され、今年度も 5 月に開催されました。
運営委員の任期は 2 年で現委員の方々は平成 19 年 12 月 1 日に前委員の任期満了に伴い改選された
方々で、任期は平成 19 年 12 月 1 日~平成 21 年 11 月 30 日の 2 年間となっております。
【業界代表】
旭川家具工業協同組合
旭川家具工業協同組合
旭川建具事業協同組合
旭川地方木材協会
旭川クラフト普及協会
旭川陶芸協会
菊池
吉村
三浦
伊藤
得永
小木
晋
純一
邦昭
茂喜
光利
美則
【学識経験者】
北海道立林産試験場
北海道立北方建築総合研究所
北海道東海大学
国立旭川工業高等専門学校
北海道教育大学教育学部旭川校
安久津 久
須田 敏則
林 拓見
橋本 直樹
前田 英伸
運 営 委 員 会 の 開 催 予 定 、並 び に 開 催 さ れ ま し た 運 営 委 員 会 の 議 事 録 に つ き ま し て は
工芸センターのホームページにも掲載されております。
(UR L h t t p : / / w w w . c i t y. a sa h i k a w a . h o k k a i d o . j p /f i l e s/k o u g e i c e n t e r/i n d e x. h t m l )
職員の異動について
前回の工芸ニュース Vol.70 (2007 年 2 月発行)から、これまでの間に次のような人事異動が
ありました。
転出・・・大川 和之
転入・・・大上戸 透
松島
守
(事業係→市民部庶務課総務企画係)
(事業係←学校教育部総務課施設係)
(事業係←商工観光部総務労政課総務企画係)
◎新職員からのご挨拶
事業係
大上戸 透
4月の異動で工芸センター事業係勤務となりました。以前は学校教育部で学校建設や維持管理の
仕事をしていました。4カ所目の職場となりますが、これまでとは縁もゆかりもない分野のため
呆然としております。また、自宅からとても遠い職場なので安全運転で通勤したいと思っていま
す。今後ともよろしくお願いします。
事業係
松島
守
4 月より正式に工芸センター事業係勤務になりました。前任地は旭山動物園飼育展示係で、長年
動物の飼育や展示方法を調査研究してきたことで、それ以外のことはほとんどわからず、まず工
芸センターの仕事になれることが、一番必要なことかなと感じています。
旭川近郊はすばらしい木工芸や陶芸などがあるところです。そんな企業の方たちに少しでも力に
なれたらと思いながら、日々勤務しております。これからもよろしくお願いします。
Asahikawa Industrial Arts Center
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10 -
Information
イベントカレンダー
平成 20 年 1 月以降に開催が予定されている関連イベントには、次のようなものがあります 。
開催時期
イベント名
開催場所
2 月 5~ 8 日
第 65 回 東京インターナショナル
ギフトショー春 2008
東京ビッグサイト
(東京都)
2 月 6~12 日
2008 旭川陶芸協会展
丸井今井旭川店
4 月 8~13 日
旭川やきもの協会設立 10 周年記念
登窯作品展
デザインギャラリー
6 月 25~29 日
IFDA2008 コンペ入賞入選作品展
第 54 回 旭川家具産地展
大雪アリーナ
9 月 13~14 日
12th 旭川陶芸フェスティバル
道北地域旭川地場産業
振興センター
工芸ニュース
第 71 号
発行年月/平成 20 年 1 月
〒078-8801 旭川市緑が丘東 1 条 3 丁目 1 番 6 号
TEL:0166-66-1770
発行/旭川市工芸センター
旭川リサーチセンター内
FAX:0166-66-1776
E-mail:[email protected]
Asahikawa
Industrial Arts Center
U R L:http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/kougeicenter/index.html
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