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大分市営墓地整備計画 - 大分市ホームページ
大分市営墓地整備計画 (案) 平成 23 年 2 月 大分市保健所衛生課 目 第1章 次 計画策定の趣旨 1-1 計画の目的 ・・・1P 1-2 計画の対象施設と期間 ・・・2P 1-3 計画の位置付け ・・・2P 第2章 2-1 本市における墓地の状況 墓地の状況 第3章 ・・・3P 市営墓地の現状と課題 3-1 施設・設備の再整備 ・・・4P 3-2 墓地区画の整備 ・・・4P 3-3 3-4 納骨堂、合葬式施設の建設 都市計画の視点からの墓地整備 ・・・4P ・・・5P 3-5 市営墓地の適正管理 ・・・5P 第4章 4-1 4-2 市営墓地等の需要と需要予測 市営墓地の需要 市営墓地の需要の予測 第5章 ・・・6P ・・・6P 市営墓地の整備及び管理・運営方針 5-1 整備の方針 ・・・8P 5-2 管理・運営の方針 ・・・9P 第6章 納骨堂及び合葬式施設の整備方針 6-1 6-2 整備の考え方 施設の形態 ・・・10P ・・・10P 6-3 納骨堂等複合施設の概要 ・・・10P 【資料】 資料-1 大分市営墓地整備等検討委員会提言書 第1章 計画策定の趣旨 1-1 計画の目的 大分市では、丸山墓地公園、上野墓地、西浜墓地、駄原墓地を市営墓地とし て管理運営しています。 これらの墓地については、少子高齢化、核家族化の影響による無縁墳墓化や 老朽化の著しい施設が見受けられており、市民の利便性や安全性に配慮した再 整備が求められているところです。 また、墓地に対する市民意識の変化や墓地ニーズの多様化など、墓地を取り 巻く環境は大きく変化してきています。 そのような中、新たな墓地のあり方として、 「お墓を建てても承継者が居ない」 「自分ひとり入られればよい」「故郷が遠い」「お墓は経済的負担が大きい」等 といった人々から、墳墓を建てる必要がない「納骨堂」や「合葬式施設」の需 要が年々増加傾向にあります。 また、平成 22 年 10 月に「大分市営墓地整備等検討委員会」より、墓地の 再整備や納骨堂等の整備の提言がなされたところです。 このようことから、本市において、社会情勢の変化を充分視野に入れ、市民 ニーズに対応できる市営墓地の整備等に努めていく必要があると考えます。 ここに、「大分市営墓地整備計画(以下「本計画という。」)」において、大分市 の墓地行政に係るもののうち、市営の墓地や納骨堂等の整備に関しての基本方 針を明らかにするものです。 1-2 計画の対象施設と期間 (1) 本計画の対象施設 次の施設を対象とします。 ア イ 丸山墓地公園 上野墓地 ウ エ 西浜墓地 駄原墓地 (2) 計画期間 平成 23 年度から平成 32 年度までの 10 年間を対象期間とします。 ただし、 「大分市総合計画」の見直しや社会情勢等の変化により、本計画 の見直しの必要性が生じた場合は、柔軟な対応を図るものとします。 -1- 1-3 計画の位置付け (1) 役割 本計画は、次のような事項について定めます。 ア イ 市営墓地の整備及び管理・運営計画の基本的な方針を定めます。 納骨堂等の整備計画の基本的な方針を定めます。 ウ 都市計画との相互調整を図ります。 (2) 他の計画との関係 本計画は、 「大分市総合計画」や「大分市都市計画マスタープラン」に即 して定めることが必要です。 また、 「大分市景観計画」、 「大分市緑の基本計画」などの関連する各種の 構想や計画との整合を図るとともに、市民の意向を反映して定めます。 本計画の方針に基づき、具体的な計画、事業化を行い整備を推進していき ます。 【丸山墓地公園】 【上野墓地】 【西浜墓地】 【駄原墓地】 -2- 第2章 本市における墓地の状況 2-1 墓地の状況 墓地の経営主体は、 「市町村等の地方公共団体が原則であり、これによりがた い事情であっても宗教法人又は公益法人等に限られること」となっています。 大分市の墓地の状況については、市営墓地以外に寺院墓地・納骨堂等、財団 法人墓地、集落墓地、個人墓地(以下「民営墓地」という。)が混在しており、大 多数が市の管理以外の墓地となっています. また、市営墓地及び民営墓地ともそれぞれの立場で、市民需要の推移を見守 りながら適宜整備が図られており、市民ニーズに対応しているところです。 なお、市営墓地については、宗旨宗派を問わず、誰もが利用可能な公益性を 有しており、使用料や管理料の面で利用しやすくなっています。 一方、民営墓地については、宗旨宗派の指定がない事業型墓地と、宗旨宗派 が限定されている檀家型墓地があり、市民の多様なニーズに対応しています。 共に、生前墓の申込みの受付が可能であり、大小さまざまな区画を用意して 多様なニーズに応えることができますが、建墓に際しては、形態に制限がある 場合もあります。 -3- 第3章 市営墓地の現状と課題 3-1 施設・設備の整備 (1) 環境の維持について 墓地の良好な景観を保持し、定期的な草刈・ごみ収集、区画案内表示、 給水設備の整備等、市営墓地として適正な維持管理を行い、市民の安らぎ や交流の場としての環境維持に努める必要があります。 (2) 老朽化や破損に伴う再整備について 明治、大正の時代に開設された共同墓地を引き継いだ上野墓地、西浜墓 地、駄原墓地、また、市が建設し 45 年が経過した丸山墓地公園では、老 朽化の著しい施設や設備の整備、破損箇所の整備を図る必要があります。 3-2 墓地区画の整備 (1) 墓地区画の供給について 新たな土地を確保し、従来形式で墓地供給することについては、財政的 に厳しいことと、民間の墓地経営も多く存在している状況であり、現時点 では、市営墓地の新設は考えていません。 なお、現在、返還された区画や、園内道路等の整備に併せて活用可能な スペースに設けた新たな区画については、使用希望者の募集を行っていま す。 今後も可能な限り、未使用区画や無縁墳墓の整理を行う中で、市民の要 望に答えられるよう取り組んでいく必要があります。 (2) 大規模改修について 上野墓地については、傾斜地に墳墓が建立されていることと、墓地区画 が整理されてなく園路もない状態です。 また、駄原墓地については、水はけが悪く降雨時には墳墓が浸かり、さ らに無縁墳墓が多く見られることと園路がない状況です。 今後、利用者の利便性や安全性に配慮した大規模な改修工事を視野に入 れた抜本的な整備を行う必要があります。 -4- 3-3 納骨堂・合葬式施設の建設 (1) 納骨堂 現在、本市においては、市営の納骨堂は整備されていませんが、社会状 況の変化や市民ニーズに対応した墓地整備を行うためには、納骨堂を新た に整備する必要があります。 (2) 合葬式施設 上野墓地内の無縁納骨堂と霊安室については、収蔵能力が限界にきてお り、老朽化も著しく新たに建替える必要があります。 3-4 都市計画における墓地整備 (1) 都市計画墓園について 都市計画における墓園の整備状況については、上野墓地は整備済み、米 良墓地、木田墓地は未整備、丸山墓地公園は一部未整備となっています。 なお、都市計画決定している未整備の墓地については、今後、取扱いに ついて検討する必要があります。 3-5 市営墓地の適正管理 (1) 無縁墳墓化防止について 少子高齢化、核家族化により、今後、ますます無縁墳墓化が進むことが 予想されるため、墳墓の放置や使用者・管理者の確認体制の強化を図る必 要があります。 また、継続的に無縁墳墓調査を実施し、必要に応じ改葬告知、墓石の整 理を行う必要があります。 (2) 墓地管理システムの導入 効率的な墓地管理を行うために、台帳の整備を進めるとともに管理シス テムの導入を図る必要があります。 -5- 第4章 市営墓地等の需要と需要予測 4-1 市営墓地等の需要 市営墓地の需要については、社会状況の変化や市民アンケートなどから、次 のとおり、その傾向等について把握することができます。 (1) 社会状況等の変化から見た墓地需要 高齢化の進行や市民の墓地取得意向等から、生活圏域に比較的近いとこ ろに墓地を求める傾向は今後も継続するものと考えられます。 また、墓地に対する市民ニーズも多様化してきており、特に納骨堂や合 葬式施設の需要は全国的にも増加傾向にあり、本市においても同様の傾向 にあります。 (2) 市民アンケート調査結果から見た墓地需要 平成 21 年 10 月に、本庁、支所、出張所の来庁者 500 人の方を対象に 「大分市営墓地整備に関するアンケート調査」を実施しました。 調査結果の主な概要は次のとおりです。 ア 墓地を所有していない市民(アンケートの 4 割)のうち、69%の人が 市内での取得を希望しており、また86%の人は公営または宗教法人に よる管理を望んでいる状況にあります。 イ 納骨堂については、 「墓地を所有していない人」が納骨堂を希望する率 は34%と高くなっており、納骨堂の取得費用や管理料については、比 較的低廉であることを希望する傾向があります。 ウ 納骨堂の収納規模(骨壷数)については、 「所有していない人」の73% は「2~4個収納」を希望しており、1割が「すぐ取得したい。」と答え ています。 4-2 市営墓地の需要の予測 墓地需要を正確に予測することは容易なことではありませんが、本計画の指 標参考とするため、これまで広く採用されている「大阪府墓地需要予測」 (以下 「大阪府の方式」という。)に基づき、平成 23 年度から 10 年間の墓地の需要 を予測しました。 (1) ア 大分市の墓地需要について 大分では、毎年約 700 基の新たな墓地(区画)の需要が見込まれます。 -6- イ 墓地形態別の需要について、アンケート調査から見ますと墳墓等7割、 納骨堂3割の需要の割合となっています。 よって、毎年、墳墓 490 基、納骨堂 210 区画の需要が見込まれるこ ととなります。 (2) 市営納骨堂の需要予測 アンケート調査では、納骨堂を望む人のうち4割が市営の納骨堂を望ん でいます。 よって、平成 26 年度から納骨堂使用区画の募集を開始すると仮定した 場合、毎年約 80 区画の需要が見込まれることとなります。 (3) 合葬式施設の需要予測 新しい葬送の形態ですので、今後増加していくものと思われます。 ※【大阪府の方式の考え方について】 墳墓が求められる状況を「分家より生じた新しい世帯の内、現居住地に おいて定住することを思考し、なおかつそうした世帯において死亡者が発 生した場合に墳墓が必要とされる。」と仮定した場合の算定です。 -7- 第5章 既設墓地の整備及び管理・運営方針 5-1 整備方針 (1) 各 墓 地 整 備 の 主 な 取 り 組 み と ス ケ ジ ュ ー ル 主な取り組み 1 丸山墓地公園 スケジュール H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 1-1 修繕、改修 道路補修改修 墓地敷舗装 側溝改修 展望台手すり 1-2 整備 新規区画の整備 事務所、トイレの建替え 1-3 無縁墳墓調査、改葬告知 2 上野墓地 2-1 修繕、改修 階段補修 転落防止策設置 水汲み場設置 ゴミ置場の改善 2-2 整備 墓地区画の改修 道路補修改修 2-3 無縁墳墓調査、改葬告知 3 西浜墓地 3-1 修繕、改修 道路補修改修 水汲み場設置 駐車場整備 境界フェンス設置 4 駄原墓地 4-1 修繕、改修 収納箱の設置 4-2 整備 墓地区画の改修、整備 歩道の新規整備 新規区画の整備 駐車場の拡張整備 4-3 無縁墳墓調査、改葬告知 -8- 5-2 管理・運営の方針 (1) ア 無縁墳墓化の防止の啓発 使用者の管理意識の向上 市報、ホームページ等を活用して、無縁墳墓化の問題を広く継続的に 周知し、管理の重要性について積極的に啓発を図ります。 イ 承継手続きの啓発 墓地の継承が確実に行われるよう、墓石業者とも連携しながら、速や かな承継手続きの方法・手順について啓発を図ります。 (2) ア イ 墓地台帳の整備について 墓地台帳の整備を進め、迅速な情報提供や事務の効率化を図ります。 納骨堂や合葬式施設の管理料、使用料の徴収管理も視野に入れた電子 台帳や管理システムの導入を行います。 整備については、平成 24 年度からの導入を目処とします。 (3) 適正な墓地管理の普及啓発 使用者に対して、使用区画内の除草や古くなった供物・献花の清掃、 持ち帰りなどについて積極的に啓発を行います。 -9- 第6章 納骨堂及び合葬式施設の整備方針 6-1 整備の考え方 (1) 納骨堂 ア 少子高齢化による身寄りのない高齢者の増加している中で、将来の祭祀 継承者不在を見据えた施設として整備します。 イ 市民需要の推移や動向を見守りながら、段階的に整備していきます。 (2) 合葬式施設 ア 上野墓地の無縁納骨堂の老朽化に伴う建替え施設として整備します。 イ 上野墓地・駄原墓地における墓地使用者が不明となっている墳墓等を 改葬する場合の遺骨の移転先として整備します。 ウ 墓地や納骨堂を必要としない人に対応した施設として整備します。 6-2 施設の形態 施設の形態には、 「納骨堂と合葬式施設、それぞれの機能を併せ持つ納骨堂等 複合施設として一体的に整備する形態」と「納骨堂と合葬式施設を機能ごとに 別々に建設する形態」があります。 本市においては、費用や管理等の観点からの「納骨堂等複合施設として一体 的に整備する形態」により整備することが効果的であると考えます。 6-3 納骨堂等複合施設の概要 (1) 建設予定地 既設の市営墓地の中では、丸山墓地公園が最適と考えます。 (2) 建設延面積 約 400 ㎡ (3)施設機能 ア 主体構造 RC造平屋建 イ 納骨室 収蔵能力は約 800 壇とし、需要状況を把握しながら、毎年約 80 壇を - 10 - 目処に設置していく予定です。 ウ 合葬室 棚積み方式とし、収蔵方法を検討のうえ最大約 4,000 体まで収蔵可能 とする予定です。 エ ホール ホール内に祭壇を設置し、墓参ができる形式とします。 オ (4) 事務所、トイレ、倉庫 駐車場 納骨堂の整備に伴う駐車場については、既存の駐車場と一体となって整 備を行い必要台数を確保します。 (5) (6) 使用料 ア 納骨堂については、使用料及び年間管理料を徴収します。 イ 合葬式施設については、使用料を徴収します。 スケジュール 平成23 年度 地質調査、基本設計 平成24 年度 実施設計 平成25 年度 平成26 年度 建設工事 供用開始 - 11 -