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1 開会 2 報告事項 《事務局から報告及び構成員以外の者の途中退席について説明》 〈座長〉 旭川歯科医師会の医師(構成員以外の者)の途中退席についてよろしいか。 〈全構成員〉 《了承》 〈座長〉 それでは,質疑終了後退席ということでお願いしたい。旭川歯科医師会の矢口先生, 吉田先生,市保健所から上林次長,本日はよろしくお願いします。 〈構成員〉 資料に対して要望と質問があるがよろしいか。 要望は資料2について,わかりにくいため,どの部分でどういう助成がされているか というのを説明していただきたい。 質問は資料3について,パブリックコメントの一覧があるが,そのままの文章なのか それとも加工されているのか教えて欲しい。 〈座長〉 議事に入る前に,二点ほど,まず資料2について,もう少し詳しくということだが事 務局から説明願いたい。 〈事務局〉 資料2については,市の子育て支援部から提供を受け,提出させていただいた。内容 について,わかりづらいということであるが,事務局から誤った説明をするわけにもい かないため,担当課に詳細を確認し次回説明をしたいと考える。 〈構成員〉 旭川市の子どもの医療費助成の水準が相対的に,道内の他自治体と比べてどうなのか ということを知りたい。出来れば道内を網羅するものをいただきたい。有,無,の表現 があるが,もう少し中身がわかりやすく。例えば,旭川市と函館市を比較すると,定額 負担があって一割負担がない,定額負担も一割負担もないとはどういう意味なのか,そ 1 のあたりもわかるようにしていただきたい。知りたいことの趣旨は,全道の中で,相対 的に旭川市の乳幼児に関わる医療費助成の水準はどのあたりにあるのかということであ る。 〈座長〉 事務局で担当課と連携し,次回資料提供ということでよろしいか。 〈構成員〉 よい。 〈座長〉 それではもう一点,資料3パブリックコメントの一覧だが,事務局から説明願いたい。 〈事務局〉 資料3については,いただいた意見原文を整理したものである。 〈構成員〉 いつ時点のものか。また,前回懇話会,6月12日にはできていた資料なのか。 〈事務局〉 4月26日を締切とし,総数507通の意見をいただき,集約集計作業の過程で,デ ータの整理をしたもの。集計のため入力はしていたが,このように全件完全な形ではな かった。 〈構成員〉 前回以降に作成したという理解でよいか。 〈事務局〉 よい,細かい部分は前回以降に調整したものである。 3 議事 〈座長〉 本日の議事,助成費目「 (ア)医療費(う歯) 」について事務局から説明願いたい。 〈事務局〉 《資料6,資料8に基づき説明》 2 〈座長〉 助成対象を,う歯の治療部分に限定し,予防衛生措置は含めていない等の説明がなさ れたが,内容が専門的分野に及ぶため,う歯の治療について診療実態など,旭川歯科医 師会の先生から説明をお願いする。 〈旭川歯科医師会〉 虫歯と歯周病はいずれも細菌によって起こる病気であり,簡単に言うと,壊れる場所 が違うということ。虫歯菌によって歯が壊れるのが虫歯で,歯周病菌よって,歯は壊れ ないが歯の周りの組織が壊されるのが歯周病である。 学校病に関しては,虫歯しか学校保健安全法では認められておらず,学校医療券の適 用に関しては,現在虫歯の治療のみとなっている。ただ,厳密にいうとそうだが,他の 自治体や他の地域の先生に聞くと,歯周病に関しても助成が受けられる地域もあり各自 治体によって違いがある。20年くらい前に大学を卒業したが,当時と状況が変わって きている。昔は,表面の虫歯でも削って埋めて,削って被せることをしていた。いかに 機能的にきれいに使用するか。削って治療しても元の状態に戻るわけではない。人工物 を補填して体積を元に戻すが,どうしても,隙間が空いてくる。どんなに丁寧に治療し ても100ミクロンくらいの隙間ができるといわれている。虫歯菌は1ミクロンくらい のため,その隙間に入ってきて,治療の後にさらに虫歯になるということは普通の診療 の中でも経験していること。そのため一番良いのは,削らない治療。一旦虫歯になり, 表層のエナメル質というところを突き破ると,削って治療するしかない。エナメル質の ところで止まっている虫歯を昔は削っていたが,そういったものでも,配付した資料に もあるとおり,脱灰と再石灰化という,二つの現象は,常に,食事をするとどんな人で もおこる現象だが,口の中で食事をしたり,糖分,炭水化物を摂ったり,虫歯菌が糖を 酸に変え歯の表面を傷める。口の中は食事の後は酸性になる。歯の表面がミクロンのレ ベルで傷む。それらが続くとやがて傷みが穴になり虫歯の穴になる。口の中が酸性で脱 灰したあと,唾液の力でまた元の中性に戻る。そうするとまた今度,再石灰化とまた唾 液の力で傷んだところに,逃げ出したカルシウムやリンを補ってくれる。つまり歯を治 してくれる。傷んだ部分を治してくれる。ですからどんな人でも食事した後は,口の中 では一旦歯が痛んでその後治る。傷んで治るというのを繰り返している。そのバランス がとれているうちは,虫歯にはならないが,そこで歯の質が弱い,食事の回数が不規則, 寝る前に食事をする,脱灰と再石灰化のバランスが崩れて,脱灰という歯の傷む現象ば かりが多くなり,再石灰化という歯を治してくれるメカニズムの働きが悪くなり虫歯に なる。昔は脱灰が重要視され,歯の表面の虫歯で自然治癒する可能性のあるものであっ ても削って治療していたが,今は,再石灰化が重要視され,出来るだけ削らないように 再石灰化の方を大きくしていく,ヘルスプロモーション健康支援の考え方になっている。 だが,学校保健安全法は,昔の考え方である。歯の表面の虫歯であっても私たち歯科医 3 師は出来るだけ削らずに様子をみたいが,そうすると,処置がないため助成を受けるこ とができない。来院すれば初診料がかかる。X線を撮れば,深い虫歯がないかがわかる が,様子をみるとなると助成を受けることができないため,初診料とX線の費用は患者 さんが支払うことになる。削るか削らないかは歯科医師の裁量となるが,削らずに様子 をみたいが,歯を削り傷つけることで助成を受けることができるという実態の中で,医 療現場の私たちは,本当は削りたくないが,削らないと患者さんの負担が生じるという 部分で,ジレンマを感じることがある。 シーラントは,歯の溝の一番虫歯のなりやすいところ,歯の表面を削らず,歯を傷め ず,その溝を埋めるというものであるが,それが今予防的なものだということで,認め られておらず助成を受けることはできない。資料の2枚目にあるが, 「幼若永久歯または 乳歯の小窩裂溝の初期う蝕に対して行った場合に算定する」と書いてある。はっきり虫 歯に対する治療という位置づけだが,学校保健安全法の中では,予防的な行為というこ とで認められていない。患者さんの利益にもなるので,是非助成適用していただけない か。予算の関係もあるとは思うが,資料3枚目,貧困家庭の子歯にトラブルの新聞記事 を見ていただきたい。噛み合わせが悪くなり,口腔崩壊が起こっていることが多いとい うこと。実際,学校健診の場で,虫歯のない子も多いが,虫歯のある子は虫歯の本数が もの凄く極端に多い。旭川市内でフッ化物洗口が始まったが,こういう子を救うことも 目標の一つだった。いろいろご家庭の価値観もあると思うが,自分が望まずとも,家庭 環境により虫歯になってしまう,場合によっては,歯ブラシや歯磨き粉を買ってもらえ ない子がいるかもしれない。わからないが,そういう子が学校でフッ素に触れることで, 重篤な虫歯を防ぎたいことが目的の一つでもある。削っても解決にならない,その場限 りになってしまうということではなく,指導を行い,情報提供することで,今後,虫歯 になりそうな歯を治療する。現在認められていないが,指導ということに関してもでき るだけ理解いただきたいと歯科医師としての思いも代弁したい。 〈座長〉 事務局と歯科医師会から説明があったが,現段階で一度整理する。事務局から一点目 として,う歯についての助成対象は,厳密な意味での治療に限定しているという本市の 実態があるということ。それから,二点目として,4月は学校保健安全法医療費助成が 適用されていないという状況があることでした。歯科医師会からは,診療実態の立場か ら現在適用となっていない予防衛生措置,シーラントだとか歯石除去の話があった。 〈旭川歯科医師会〉 歯石除去は,歯周病になり別だが,歯肉炎も放っておくと将来,歯肉に関する病気に なるため,そういったところまで対象としていただければという気持ちはある。 4 〈座長〉 予防衛生措置に加えて,歯肉炎といった症状も助成対象に含めてもらえれば,非常に 診療もしやすいということでよろしいか。 〈旭川歯科医師会〉 そのとおり。歯周病や歯肉炎の子もいるので,出来るのであれば適用するべきと思っ ている。 〈座長〉 それでは質問等願います。 〈構成員〉 現在,歯科受診で初診料,検査料は結構な額になると思うが,そこが自己負担になっ ているということか。 〈旭川歯科医師会〉 う歯のため歯を削るとか処置がないため,自己負担となっている。 〈構成員〉 歯科医師会の先生が言ったように,子ども達は極端です。虫歯の治療率は全国的にす ごくよくなってきている。だが経済的なものがあり,虫歯が何本もあり,正常な歯が少 ない子も結構いる。そういう意味でも歯肉炎まで,カバーするのは大事なことだと思う。 〈座長〉 関連してあるか。 〈構成員〉 初診料,X線については,健康保険の適用になった上での自己負担3割ということか と思うが,予防を重視していくということで,総体の虫歯は減ると思うか。 〈旭川歯科医師会〉 総体的には減る。昔は削って詰めて終了していた。フォローもなく患者さんにとって の情報提供もなかったので必ずまた戻って来る。余計酷くなって,戻ってくるケースも ある。やはり患者さん自身にも,知識を持ってもらい,それにより自身の健康を守る力 をつけていただくことが必要であると思う。 5 〈構成員〉 歯科医療に関わる予防が進むことにより,結果的に歯科医療費が総体で減ることが考 えられるということか。 〈旭川歯科医師会〉 そのとおり。 〈構成員〉 歯肉炎の話があったが,旭川市で児童生徒が約26,000人のうち,どのくらいの 子どもがなっているのか。 〈旭川歯科医師会〉 全体の統計はないが,健診のチェック項目としてはある。経験上から,重度から一歯 二歯の子どもまで含めると6割程度と感じている。 〈座長〉 歯肉炎の助成対象,予防により虫歯はどうなるということ,歯肉炎の子ども達の割合 等々の質問が出されているが,この機会にほかに聴きたいことはあるか。 〈構成員〉 統計的には,学校保健統計調査で歯肉炎の統計は出ているはず。 〈座長〉 統計も出ているという話もあったが,事務局に聞きたいが,今話題になっている件に 関し,国の動向で何か情報提供はあるか。 〈事務局〉 国の動向だが,文部科学省で,学校病の見直しに関するワーキンググループというも のを立ち上げていて,昨年12月までに2回目の会議が終了している。議事録もホーム ページから見ることができる。その中では,歯肉炎などは,通常のう歯の判断では難し いため,診断の仕方等を少し詰めていく必要があるのではないかといった議論が示され ている。 〈座長〉 歯周病,歯肉炎については現在国として,虫歯治療の適用から外れている。国の段階 では,学校病に含めていくか否かについては,今後,議論の俎上にあるという情報提供 6 であった。 〈構成員〉 旭川市の医療費助成が,例えば中学校卒業までがその対象であるならば,今の話しは 保険診療で診られるということで,この就学助成制度の中で助成しなくても良いと思う ので旭川市の医療費助成の水準が知りたい。今先生の話を素直に聴くと,予防と指導に ついては,しっかり助成の範囲にいれるべきだと考える。 〈座長〉 今構成員から,予防と指導部分についてもしっかり助成の対象にするべきではないか という意見が出されたが,ほかに質問はないか。なければ二人の先生には退席していた だくということでよろしいか。 〈旭川歯科医師会〉 会員の先生から質問があったのでお尋ねしたい。歯科健診の結果で虫歯がないという ことで,助成を拒否されたケースがあったということを聞いた。歯科健診はスクリーニ ングなので,実際の確定診断が必要なはずだが,健診で虫歯がなかったから,医療券は 申請できないと言われたというケースだ。確かめたわけではないが,そういうことはな いか。 〈事務局〉 旭川市としては,集団健康診断結果のみによって,助成を受ける,受けられないには, 繋げていない。集団健診結果以外に随時の相談により,助成の対象としているが,そこ のところを一部勘違いし,それに近いことが起きたのかもしれない。指摘の件について は,各学校への周知アナウンスも含め,情報収集と対応に当たりたいと思う。 〈座長〉 旭川歯科医師会の先生,お忙しい中出席いただきありがとうございました。それでは, 退席ということで,よろしくお願いしたい。 《旭川歯科医師会退席》 〈座長〉 質疑を進める。事務局に対して何かあるか。 7 〈構成員〉 助成内容のところにアレルギー性結膜炎とアレルギー性鼻炎も含むと記載があったが, これらも該当するということでよろしいか。 〈事務局〉 よい。 〈座長〉 事務局に対して質問がなければ,市保健所歯科医師の考えを伺いたいと思うがよろし いか。 〈全構成員〉 《了承》 〈旭川市保健所〉 私の考えを述べる前に,配付資料7のア医療費(う歯)の表をご覧いただきたい。これが 今議論にあった,むし歯のあったお子さんに対しての「歯科口腔予防衛生措置」の項目 についての道内主要都市の医療費援助状況である。 旭川市では, 「歯石除去,シーラント,機械的歯面清掃,歯科疾患管理料,歯科衛生実 地指導料,歯周基本検査」いずれも,現状で医療費援助には該当しないということで, これらの項目は,むし歯があったお子さんに対し,予防処置を行っていない状況である。 むし歯の治療方法に関し,配付資料はないが,一般的に「詰め物や被せる」場合があ る。そういったむし歯を人工的に修復する治療に対しては医療費の助成として援助され ているのが実態である。 そこで,私の考えは, 「むし歯があるということで医療費助成の対象になるお子さんの ためには,ぜひここに挙げられている全ての予防衛生措置まで,援助の適用を拡大すべ きではないか」と考える。 まず,理由の一つ目,これらの予防処置はすでに通常の医療保険の適用になり,むし 歯,歯周炎の再発を抑えることに有効であると国が認めていること。 二つ目,むし歯を発症した子どもは,むし歯を発症させる要因を重複して持ちあわせ ており,治療完了後の再発率が非常に高い傾向があり,ハイリスクな患者であること。 こうしたことから,将来の再発による,再度の治療助成が必要になる可能性も高く,そ の回避により,むし歯を繰り返す方を減らすことが期待できること。 三つ目,むし歯の治療と直接には関わらない予防措置として,「機械的歯面清掃,スケ ーリング等」があるが,シーラントというむし歯予防処置を行う際の術式として,シー ラントが剥がれ落ち,予防効果が減ってしまうことを防ぐ処置となっている。つまり, 8 それらはしっかりとした予防処置が行われるための一連の術式となっていて,これらを 一緒に行うことが,より効果を高めると考えられること。 四つ目,先ほど歯科医師会の先生の説明にもあったところだが,歯科疾患というのは, 予防できる病気だと考えていただいてよい時代になった。予防する要因の一つは,生活 習慣であり,皆さん御存じの歯ブラシや食習慣だが,もう一つの要因には,お子さんの 場合は,大人に比べて,明らかにむし歯や歯肉炎になりやすいという生物学的に不利な 状況があり,そういったものを,大人が予防できていることと,子どもが予防できてい ることを,同じに考えるのではなく,お子さんの方がむしろ病気になりやすい要因を持 つ分,予防が困難な要因を持つというふうに考えていただきたい。 その部分に関して,大人が気をつける以上にお子さんには,歯を丈夫にしてあげるこ とや,ブラッシングに対しての教育的なものが必要になる。それが, 「歯科衛生実地指導 料,歯科疾患管理料,フッ素の応用」ということになる。さらに歯周病の状態をお子さ んにお知らせするということが, 「歯周基本検査」という項目である。これらすべて,む し歯のハイリスクのお子さんに対しては通常の医療保険の治療の範囲内で,これらの予 防的な処置が必要になると考えていただいてよいと思う。 最近は,全体的に重度のむし歯も歯周病は少なくなってきているが,歯科医師会の先 生の説明にもあったように,健康の格差というものが大きな問題になり,生活環境や経 済状況によって健康の格差が広がっていると言われている。特に,助成を受けられる対 象となるお子さんの置かれた生活環境が健康を維持することに不利な状況にあるのでは ないかと心配され,予防処置まで助成適用を拡大することは,健康状態の悪い方を減ら すためには,重要なことだと考える。助成の適用を拡大することは,一般的には,医療 費を増やすとみられがちだが,社会トータルでは健康に不利な方達の,更なる病気の発 症を防ぎ,お子さんの健康を守ること,その子たちの生活上の負担を減らすことに繋が るので,助成対象になっているお子さんの健康格差を減らすためにも,これらの予防処 置を認めていただきたいと考える。 〈座長〉 保健所歯科医師から,予防処置まで援助内容を拡大すべきではないかという話であっ た。先ほどの市の現在の実態,歯科医師会からの診療現場での実態,そして今保健所歯 科医師からの考えであった。それでは,構成員の方に一人ずつ意見を伺う。特に助成の 対象とする内容に関わっての考えをお聴かせ願いたい。 〈構成員〉 質問だが,歯科疾患の予防に関して,歯磨きが有効だということが一つあった。歯磨 きの頻度は家庭により差があると思うが,もしかすると,経済的理由により,歯磨きも させられない家庭もあるのではないかということだったが,全体のどのくらいの家庭に 9 当たるのか。具体的なデータはあるのか。 〈旭川市保健所〉 経済状況と家庭内での歯磨きが行き届いているかいないかについてはデータを直接持 ち合わせていないが,一般的には,先ほど歯科医師会の先生や構成員の方がおっしゃっ ていたように,経済状況が家庭内の生活環境に悪影響を及ぼしている場合には,歯磨き や食習慣に対する保護者の配慮が十分行き届かないことがあると思う。新聞記事のよう に,実は助成を受けることができるのに,お子さんは治療に連れて行ってもらえていな いというケースもあると思う。 今私がここで助成適用の拡大を希望する項目のうち「歯科衛生実地指導料,ブラッシ ング指導」について,これが必要だろうと考えるのは,歯医者さんに行き治療だけをし て,次に同じ病気を起こさないために手立てがあるにも関わらず何もされなかったので は,お子さんは「予防が大切なのだ」と納得されないと思う。家庭では助成で治療が受 けられてよかったとの考えになると思うが,助成対象とならないお子さんが同じように 治療にかかった場合は,ふつうの医療保険で,病気の再発を予防するための予防処置や ブラッシング指導を当然受けることになり「予防が大切だ」との認識が芽生えるだろう と考える。そこの部分が旭川市の今の助成範囲にはなく,自己負担となると予防処置や 予防指導を受けることを躊躇するので,ほかのお子さんたちと同じように,ブラッシン グ指導などを受けて「予防が大切だ」と認識できる予防処置を助成していただきたいと いうのが実態である。 〈構成員〉 拡大するべきだということだが,世の中の流れが予防中心になってきているというこ とだと思う。例えば肝炎の検診が5年毎に無料で受けることができたり,大腸がん検診 のクーポンが送られてきたりと,治療中心から,予防中心に流れが変わってきていると 思う。予防に力を入れることで,医療費総額の削減にも繋がるという共通の認識がある と思うので,これを助成することにより,長い目で見ると必ず,歯科医療費については, 削減できると確信を持っている。 〈構成員〉 賛成だが,いくつかの市町村で実施しているということで,それに関し実施済みの市 町村で費用の抑制効果があったかどうかというデータはあるのか。 〈旭川市保健所〉 質問のデータは歯科の医療費全体に対しての抑制効果のことを期待されているのだと 思うが,こうした援助を予防にまで広げることは,就学されている全てのお子さんの歯 10 科医療費全体にどういう影響を与えるのかというよりは,平均的なお子さんより健康状 態が非常に悪いお子さんとの格差を減らす意味において非常に有効だと考えられる。 就学中の全てのお子さんの歯科医療費全体に対して,特に,援助を拡大する費用が, 将来的に減っていくかということについては,社会情勢全般に関わってくるので,ここ で援助の適用範囲を広げることだけで,対象となる全ての人たちのむし歯や歯周病が減 っていくというところまでははっきりとは言えないと考える。 〈構成員〉 実施したことによる抑制効果も測定不能ということか。 〈旭川市保健所〉 ここで取り上げている予防措置は医療保険の範囲で認められているので歯科疾患の抑 制の効果は既に評価されているが,歯科医療費に対する抑制効果については現状で測定 不能と考えられる。 しかし,非常に歯科疾患を持ちやすい(ハイリスク)の方たちに対しての歯科疾患の 抑制によって,周りのお子さんたちとの健康状態の格差は確実に減っていくと期待でき る。 〈構成員〉 予防というか,ヘルスプロモーションの観点からいうと,学校も家庭も歯磨きをきち んと指導する体制を構築してもらいたいと考え賛成する。 〈構成員〉 ハイリスクという言葉が,一度助成して一度治り,また戻ってくることと言っていま したが,歯科を受診し的確な指導,ブラッシングなどを受けた場合,はたして子どもが, 歯科で教わったようにブラッシングし予防して,戻ってこなくなる可能性はどの程度の ものなのか。 〈旭川市保健所〉 大人よりも断然に効果があると思う。成人は,個人差があるがブラッシング指導に対 しての効果は総じて低いと考えられている。 お子さんは,こんな痛い思いをして治療したのだから,また同じ思いをしたくないよ ね,このようにして予防していくことができるものなのだよということを,歯科医療と して,歯科医師の責務としても伝えたいというのが現状で,自己負担でブラッシング指 導するということではなく,援助を受ける対象であってもなくても医療の中で等しく予 防もセットで伝えていくことがお子さんにはとても効果があると思う。 11 〈構成員〉 フッ化物洗口は全学校で行っているのか。 〈旭川市保健所〉 今年度からフッ化物洗口が市内全小学校で始まっていると承知している。 〈構成員〉 歯科医の仕事が無くなるくらい効果があると聞くが,今後も続けていくのか。 〈旭川市保健所〉 フッ化物洗口の対象者は小学生全員の中の希望された方ということになっている。こ れは小学生全体の歯の質を高めることでむし歯予防の底上げにはなるが,生活習慣や食 習慣を含めてむし歯のリスクの高い方への予防効果というものはあまり期待できない。 〈構成員〉 幼稚園,保育園,低学年のうちから実施しないとあまり効果がないと聞いたが。 〈旭川市保健所〉 そのようなことはない。 6歳臼歯といわれている最も大きな永久歯が生える幼稚園の年長くらいから,永久歯 がむし歯のリスクにさらされるため,より効果が出るのが,その幼稚園から小学校の低 学年の時であり,幼稚園の年長から実施するのが理想的ということになるが,小学校入 学後も永久歯が多数生え変わる時期が続くため,フッ化物洗口による予防は十分効果が 得られるものである。 〈構成員〉 家庭状況でも歯に影響が出ると思う。治療を受けないというか,そのまま放置してお いて虫歯がひどくなるという実態が学校の中にもある。ですからブラッシングを指導す ることにより歯に対する関心を持ち,一生使うものなので,そういうふうにしていただ ければいいかなと思う。 〈構成員〉 予防医療というのは,大切なことだと思う。それを実感することが,今年の初めにあ った。中学校で子どもたちをたくさん見ているが,歯科健診が終わった後に,養護教諭 が,虫歯は年々減り今年も非常に少ない,と言っていた。小学校でフッ化物洗口が全市 的に行われている成果と思うし,予防医療に力を入れることは非常に大切なことだと思 12 う。あわせて,歯科医師会の先生も言っていたが,情報提供と指導により一層力を入れ ながら,予防処置に対する適用を是非拡大していただきたいと思う。 〈座長〉 出席の構成員の皆さんからの考えが出てきたところだが副座長はどうか。 〈副座長〉 3人子どもがいますが,皆当たり前に実施している。だから,そういうのを受けられ ないというのは,かわいそうと思う。 〈座長〉 それでは一通り意見が出たので,会として整理する。事務局から市の実態についての 説明,それを受け,旭川歯科医師会,市保健所からの指摘,意見があり,それを基にパ ブリックコメントの内容も踏まえ,構成員から意見を聴いた結果,助成の対象内容を予 防衛生措置まで拡大した方が良い,拡大していくことが望ましいという意見が大勢を占 めたということで,本会は,このように整理したいと思うがいかがか。よろしいか。 〈全構成員〉 《了承》 〈座長〉 医療費(う歯)については,今回の整理のようにしていきたいと思う。 次は,イ学用品費等からク学校給食費までになるが,これからはいくつかまとめた形で 説明を求めたいと思う。一括して事務局から説明願いたい。 〈事務局〉 《資料6,7,9を基に助成内容,学用品費等から学校給食費まで説明》 〈座長〉 イ学用品費等からク学校給食費まで説明があったが,前回1回目の懇話会で配付され ている,資料6パブリックコメントの実施結果から見ると,修学旅行費については番号 15番,体育実技用具費は番号17,18番,学校給食費については,19,20番, 制度以外の意見の11番と様々な立場から意見が寄せられているのがわかる。こうした 市民の意見なども十分に参考にしていただけたらと思う。順に議事を進める。最初に確 認したが,時間が来たら切りのいいところで終了とし,費目について検討する機会が次 回3回目にもあるので,承知いただきたいと思う。それでは,イからクにかけて順に一 13 つずつ議事を進める。まず,イ学用品費等についてはいかがか。意見,指摘,事務局へ の質問などがあればお願いしたい。 イの学用品費,通学用品費,校外活動費これらを含め全学年同額の支給をしていると いうことで,配付された資料7にもあるが,14,780円ということで1年生から6 年生まで同額で,支給,支給時期については,9月と3月の2回ということで,説明を 受けたがどうでしょうか,学用品費等についての意見,質問等いただければと思う。 〈構成員〉 資料9の予算単価の考え方だが,最低金額ということなのか,それともこの金額が基 準額という考え方か。 〈事務局〉 資料9は予算単価ということで出している。国の通知は,予算単価を半額にした額を 補助限度単価ということでも示している。今で言えば要保護者が学用品費の支給を受け たときに国が援助する額というのは,資料9の学用品費の小学校で言う11,100円 の半分5,550円,この額を補助限度単価として示し,違う言い方をすると,その補 助限度単価の2倍の額がこの予算単価に示されているということになる。旭川市もそう だが,他の自治体も含め,国からの補助額の2倍の額を支給額として取り扱っていると いう実態にある。 〈座長〉 よろしいか。どうですか。支給時期についても事務局から説明があったところだが, 9月と3月の2回ということだが,これらも含め何か意見はないか。 〈構成員〉 資料7の道内主要市を見ると小学校10,080円から中学校19,000円まで額 の差があるが,違っているのは何故か。旭川と江別を比較すると6,000円くらい差 がある。 〈事務局〉 詳細については確認を要する。 〈構成員〉 学用品費として一括りになっているが,基本的に何を買う予算なのか。 14 〈事務局〉 各教科及び特別活動の学習に必要な学用品,通常必要とする通学用品,靴,傘,上履 き,帽子等,学校外で行われる学校行事,社会見学等に係る経費,学校行事として行わ れる芸術鑑賞に係る経費など,各経費の一部を一定額で支給するといった内容で,前回 の資料5市民意見の募集にも記載している。 〈座長〉 おわかりでしょうか。幅広いものとなっている。 〈構成員〉 支給月が最初9月,もう少し早い方が良いのではないか。4月に入学してある程度の ものを買うのであれば,立替えという訳ではないが,4月にある程度のものを買い,9 月まで支給されない。3月支給分というのは次年度に上がる人のためということか。 〈事務局〉 この3月というのは,10月から3月分までを3月に支払っているということ。9月 については,4月から9月分までを9月に支給しているという形になっている。 〈構成員〉 パブリックコメントの中で,早くして欲しいという意見はないか。支給される人は, 5月とか6月,本当は4月中にと思うが,できるのであればもっと早めに支給した方が いいと思う。 〈座長〉 4月は,認定の判定だとかあるので,無理だとしても,もう少し9月よりは早めにと いうことだが,事務局としてはどうか。 〈事務局〉 本市の実態として,4月から9月分経過した分を9月の末,それ以降10月から3月 分を3月に支払っているのが現状である。数千件を対象に審査をし,認定結果を出す時 期が,概ね2月から5月の連休明けまでかかる。その事務作業後,修学旅行費関係とか, 就学援助全体に関わる対応もあるが,可能な限り前倒しができるのであれば,より効果 的ではないのかといったことで,できる部分について検討してまいりたい。 〈座長〉 それでは,学用品費についてほかにあるか。 15 〈構成員〉 市教委として,この金額で実際に掛かる学用品費のうちどの程度補填されているとい う認識なのか。実際に掛かる額が大体この位で,そのうちのこの位を支給しているとい った,何割程度ぐらいの補填という答えで結構だが。 〈事務局〉 何割程度とこの場で申し上げるのは難しい。掛かる必要な経費の一定額を定額で支給 するということで,今の額が全体の何割か,具体的な数字は持ちあわせていない。 〈構成員〉 実際にどの程度補填されているのかが一番大切ではないかと思う。他都市との比較も 大事かもしれないが,実際にそれが今どの程度補填されていて,どのくらい効果がある のかということが知りたいと思う。出来れば,関連する資料があれば次回でもいいので, 示していただきたいと思う。 〈座長〉 事務局よろしいか。小学校であれば,14,780円が実際に掛かる金額の何割程度 になるかということのわかる資料を用意して欲しい。 〈構成員〉 一般的な小中学生で大体この程度,役立っているということがわかればいいと思う。 〈事務局〉 学用品費等の援助対象範囲は,靴,傘,鞄に関わる部分を含め,広いため,指摘のそ ういった数字の確認手法,どういったレベルまで確認をとることができるのかといった ことも含め,次回までに出せるかどうか,時間が掛かるかもしれないが,対応してまい りたい。 〈座長〉 この次まで検討させて時間をいただくということで,それではそのほか学用品につい てはどうか。金額も最後に出ました,支給時期についても出ました,金額については先 ほど事務局から国で示す積算単価に基づいているという説明があったが,しかし,構成 員からは,大事なのはそれが実際に掛かっている金額のどのくらいに当たるものなのか, それが明らかになればという話があり次回まで事務局が整理するということになった。 支給時期については,早めたらどうかと,もう少し早くに必要としている家庭があるの ではないかということだが,支給時期について前倒ししてというのはどうか。事務局の 16 方で検討が必要な部分の説明もあったと思うが,この学用品費について,本会として次 のように現時点の整理をしたいと思う。 まず,金額について,国が定める積算単価については違いがないということ,しかし, それが実際に掛かるお金のどれくらいになっているかというものを,もう少し明らかに したいということが一つ,もう一つは,本会としては,現行の支給時期9月と3月より も特に9月については,支給時期を前倒ししていけたらよいのではないかということの 整理を,現時点でさせていただきたいと思うが,このような整理でよろしいか。 〈全構成員〉 《了承》 〈座長〉 では,よろしくお願いをしたいと思う。それでは,ウの修学旅行費について,資料6 により,内容,対象,支給額,支給方法,時期等について説明があったが,支給額は対 象経費の実費を旅行前に支給する,少し高額になってきている学校も少しあるというこ とであった。何か意見,感想,事務局へ質問等ありましたら,出していただきたいと思 うがいかがか。 私から一つ事務局に聴きたいが,修学旅行で必要とされる費用のうち,どの程度の額 が援助されているか,ということをもう少し説明いただければと思う。 〈事務局〉 各学校により,修学旅行へ行く際に,必要とする総額には若干の差がある。助成する 額は,全体の占める額のうちの対象経費といわれるものの実費を助成しており,助成額 の,必要とする総額に占めるその割合は,小学校では98%を超えるくらい,中学校で も99%を超える額の助成額になっているところである。 〈座長〉 高い数値になっているが,皆さんいかがか。 〈構成員〉 修学旅行に参加する児童生徒の割合は,対象学年全体のどのくらいか。 〈事務局〉 就学援助を受けている児童生徒で,具体的な数字は持っていないが,キャンセルする 児童生徒は少ないながらもいる。 17 〈構成員〉 経済的理由で参加できない児童生徒はいるのか。 〈事務局〉 教育委員会として,不参加理由の確認まではしていない。 〈座長〉 経済的理由で参加できないという状況について,中学校では現状はどうか。 〈構成員〉 実際に,不参加となった事例が過去2件くらいあったが,経済的理由で援助を受けて いる生徒から, 「行きません」という申出がなされた経験はない。 〈事務局〉 先ほどの補足になるが,資料の中でも支給の時期というところがあり,旅行前と旅行 後という区分けで分かれており,道内では旅行前が8市,旅行後が2市,中核市におい ては,旅行前が7市,旅行後が31市ということになっている。旭川市の場合は,先に 支払い過不足を精算するという方法で支給しているので,旅行に行く前に,必要なお金 の工面に極端に窮するがため旅行に行けないといった児童生徒はいないのではないかと 思う。 〈座長〉 ほかにあるか。近年交通網の整備などにより,旅行先の範囲が広がり,当然掛かる費 用も少し高額になっているが,例えば限度額を設けるとか,設けないとか,そういった ところの考え,意見等はないか。 〈構成員〉 修学旅行費が96,689円という学校があるが,中学校の場合,50,000円以 下が最多階層で,96,689円とばらつきがあり,事情はわからないが,交通手段と か泊数が違ったりすることはあるか。同じ旭川から出発していれば,あまり大差ないと 思うが,特殊な事情があるかわからないが,45,000円以上50,000円以下が 最多の11校で,中には61,000円,96,689円とあるが,充足率99%とい うことであれば,この先旅行費が上がっていくという傾向にあるということで,そのあ たりについて説明願いたい。 18 〈事務局〉 一番高い96,689円の学校については,行き先が北海道ではなくて本州になり, 交通手段として飛行機を利用している。 〈構成員) 行き先は自由なのか。これから増えそうか。 〈事務局〉 宿泊数は変わってはいないと思うが,以前は距離が何キロメートル以内というのがあ った。交通機関が発達してきたので,学校からの要望もありルールが変わった。例えば 東京の場合一泊二日で行けますので,実際にそういった学校があり,旭川市は限度額を 設定していないので,当然掛かった費用の9割くらいを負担しているということ。増え ることがあるかもしれない。 〈座長〉 まだ,一つ二つ意見を聴いていきたいと思うが,先ほど事務局から説明があったが, 小学校だと98%,中学校だと99%の支給率であることから,逆に保護者負担額が0 円にはならないということは,押さえていただき,今の修学旅行は自主研修等々があり, どうしても対象経費以外で必要になる部分がある。保護者負担額が0円にはならないと いうことの整理はしておきたいが,意見はあるか。限度額について,意見をお持ちの構 成員はいませんか,対象経費というのは,現行の取扱いを継続していくという内容で今 回は整理していきたいがよろしいか。 〈構成員〉 96,689円,助成の人はいいが,一般家庭の人はこの金額ですと,行けない家庭 はないのか。中学校では,修学旅行費は積立てをしているはずだが。 〈構成員〉 学校によるが,積立てをしていないところもある。 〈構成員〉 100,000円くらいのお金を出して欲しいと言われたら,出せない一般家庭の方 が多いと感じたが,こういうことがあるのであれば,限度額を設けた方がいいと思う。 それ以上高いところには行けないよう,助成を受けている人は行けるが,今度一般の人 が行けなくなれば,何にもならないと思う。全員が同じところに行って,同じ楽しみを 味わって来るのであればよいと思う。 19 〈構成員) あまりにも差がありすぎていて,これは中学校費の17%が修学旅行費となっている。 今後,益々その比重が増えていく可能性があるということ。自分の時はいくらだったか わからないが,高校で100,000円くらいだった記憶があり少し驚いた。あまり差 がありすぎるのもどうかと思う。 〈構成員〉 同感である。倍のため格差というか,ただ就学援助のところで,限度額を設けても, 自動的に修学旅行費が低いところに行ってもらえるのかという問題があると思う。だか ら基本的には実費負担ということにしながら,それを別の方向から考えていく事ではな いかなと思う。 〈座長〉 事務局へ質問だが,仮に限度額を設ける場合,何か基となるものはあるのか。 〈事務局〉 もし使うということになった場合,資料9で示している,小学校20,600円と中 学校55,700円という額を適用することになるかと,そのことは他市照会資料の中 にも,中学校であれば55,700円という単価を適用しているところもあるし,小学 校であれば同様に20,600円という限度額を設定しているところも見受けられる。 それ以外に例えば,前年における実施校の平均額を限度額にということも考えられるか もしれないが,有力なものとしては,資料9の単価表に基づくものがあると思う。 〈構成員〉 繰り返すが,それはやはり,修学旅行の援助に関する限度額ではなく,修学旅行に関 わる費用の限度額を設定すべきではないかと思う。そこのところで設定しない限りは, 援助の額を下げたとしても,実際に掛かる費用は自動的に下がるとは思わない。ですか ら45,000円以下のところもあるので,それで96,000円というところもある ということであれば,45,000円,96,000円に何らかの手をつけるべきでは ないかというふうに思う。現行の実費負担というあたりには限度額を設けるべきではな く,むしろ修学旅行に関わる費用についてのところで何らかの働きかけ等があるべきで はないかと考える。 〈座長〉 20 それでは,本会として整理をしたいと思うが,資料を見てもわかるように,交通網の 整備などにより,旅行先の範囲が広がっていくということが予想されるが,限度額を設 けることについて,ただ単に援助額の限度額を設けるということではなく,実質修学旅 行に掛かる費用に対する限度額の検討を進めてはという話だが,それをまず一つ本会と して,整理しておきたいと思うがいかがか。もう一つ,対象経費については,現行の取 扱いを継続していくという内容でよろしいか。 〈全構成員〉 《了承》 〈座長〉 修学旅行についての整理を今日の時点でさせていただきたいと思う。それでは,時間 が来たので,議事の方はこれで終わりたいと思う。確認するが,助成費目の修学旅行費 まで終わった。次回は通学費から学校給食費まで検討していきたいと思うので,御承知 願いたい。 〈事務局〉 3回目の会議の日時について調整をお願いしたい。 《第3回の会議の日時は7月24日(水)18時に決定》 〈座長〉 (3)その他として事務局何かあるか。 〈事務局〉 本日,医療費のう歯に関わり,旭川歯科医師会から医師及び保健所から関係の職員の 出席をいただいた。今後4回目くらいの会になると思うが,同じく医療費の中で鼻炎が ある。今回同様,旭川市医師会並びに保健所の医師職員の出席を考えているが,会の了 承をいただきたい。 〈座長〉 事務局から耳鼻科についても,専門的見地から医師会の医師,保健所から医師職員の 出席ということだったが,よろしいか。 〈全構成員〉 《了承》 21 〈座長〉 では事務局お願いしたい。続けて事務局説明願いたい。 〈事務局〉 《謝礼関係書類について説明》 〈座長〉 《閉会の挨拶》 22