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Version 1.2
AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル Version 1.2 1 法的責任の制限 本ソフトウェアの供給者 (AuviTran または販売者、あるいは供給者として活動する他の会社 ) は、本ソフトウェアの使 用者が不適切なインストレーション、あるいは本ソフトウェアの誤った使用により直接的または間接的に引き起こされ たダメージに対する法的責任と訴訟は、いかなる場合においてもこれを受け入れません。 誤った使用 及び 不適切 なインストレーション とは本マニュアルの指示に合致していない使用とインストレーションのことです。 AuviTran は製品の改良について常に努力しています。この目的のために通告することなく製品機能の変更とアップグ レードを行うことが必須となります。ユーザー・マニュアルに新機能を記述していきますので熟読してください。 商標 本マニュアルに記載されている全ての商標は個々の所有者の独占的財産です。それらは AuviTran によって 保証のな いそのままの状態 において尊重しております。それら商標のいかなる使用についても個々の所有者の事前の許可が必 要です。質問がある場合には商標所有者に直接コンタクトしてください。 著作権 本マニュアルの情報は著作権により保護されています。従って、AuviTran からの事前承認文書なしで本マニュアルの 再生、あるいは本マニュアルの全体または部分的な配布は固く禁じています。 詳細な情報 AuviTran 製品全般に関する質問については AuviTran のウェブサイトを参照してください。アップデートがある場合 にもここからダウンロードが可能です。 http://www.auvitran.com 2 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 目 次 1 はじめに 4 2 インストレーション 4 2.1 ホスト・コンピュータの要件 4 2.2 サポートされる音声デバイス 4 2.3 インストレーション 4 2.4 ネットワークの設定 4 3 設定 5 3.1 AVY16-ES100 の設定 5 3.1.1 ASIO ストリーミング・モードの有効 5 3.1.2 ASIO ストリームのルーティング 5 3.2 AVM500-ES の設定 6 3.2.1 ASIO ストリーミング・モードの有効化 6 3.2.2 ASIO ストリーミング・モードの無効化 ( 解除 ) 7 3.2.3 ASIO ストリームのルーティング 7 3.3 ASIO コントロール・パネル 7 3.3.1 ネットワーク・アダプタのセクション 7 3.3.2 オーディオ・デバイスの検出と選択 8 3.3.3 設 定 の 保 存 8 3.4 ASIO アプリケーション 8 4 詳細設定 9 4.1 I/O カウントの設定 9 4.2 バッファ容量の設定 9 5 トラブルシューティング 10 5.1 ASIO コントロール・パネルがデバイスを検出しない 10 5.2 音声が全くでない 10 5.3 音声品質が悪い 10 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 3 1. はじめに 最新の技術をお届けします。AuviTran Network ASIO Streamer は EtherSound ネットワークのための新しいレンジの 統合されたアプリケーションです。 全ての PC がマルチチャンネルで高品質な音声を ES デバイスに再生することが可能となり、更に録音も可能となりま した。この優れた機能は全ての AVY16-ES100、AVM500-ES、AVM500-ES/3ports デバイスで稼働します。またこれら のデバイスを既にお持ちであればこの機能を有効とする無償のファームウェア・アップデートが供与されます。 2. インストレーション 2.1 ホスト・コンピュータの要件 AuviTran Network ASIO Streamer は全ての Windows XP、Vista、7 (32bit または 64bit) にインストールが可能で稼働し ます。リモート・オーディオ・デバイスと通信するために、PC はギガビット・イーサネット・インターフェイスが搭 載されている必要があります。 AVS-ESMonitor Ver3.9.0 以上がサポートされるデバイス上において ASIO ストリーミング機能を設定するために必要 となります。AVS-ESMonitor は AuviTran ウェブサイト http://www.auvitran.com. から無償で入手可能です。 ASIO が有効となったアプリケーションはデジタル音声の録音あるいは再生に必要となります。 2.2 サポートされる音声デバイス ASIO ドライバによって任意の AuviTran デバイス間においてデジタル音声のストリームが可能となります。 • AVY16-ES100, firmware version: 0xE05 以降 • AVM500-ES ( そして AVM500-ES/3ports バリエーション ), firmware version: 0x118C 以降 デバイスが規定以上のファームウェアにアップデー トされていることを確認してください。ファームウェ ア更新用のユーティリティ・プログラムが AuviTran ウェブサイトにあります。バージョン番号は AVSESMonitor の中の Properties タブに記載されてい ます。 2.3 インストレーション ASIO Streamer は自動インストーラ設定となっています。この設定パッケージを正常にインストールするためには管 理者権限を必要とします。このインストーラはコンピュータの再起動を要求することがあります。 2.4 ネットワークの設定 ホスト PC は ASIO ストリーミングを実行するために AVY16-ES100 の 3rd Port に直接、またはネットワーク・スイッ チ経由にて接続されている必要があります。または、PC は AVM500-ES の ASIO-enabled ( 有効 ) Port に接続する ことも可能です。 4 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 3. 設定 3.1 AVY16-ES100 の設定 3.1.1 ASIO ストリーミング・モードの有効化 AVY16-ES の 3rd Port を ASIO ストリーミングを許可する設定にする必要があります。AVY16-ES100 のコントロー ル・パネル上の Setup をクリックして 3rd Port + ASIO を選択します。 3rd Port のそれ以外のモードを選択すると ASIO ストリーミングは自動的に無効となります。 3.1.2 ASIO ストリームのルーティング 3rd Port の ASIO オプションを有効化することで ESMonitor の Net Patch パネルを使用して 16 以上の入出力のルー ティングが可能となります。I/O 1-16 は標準的に Yamaha ミキサーの I/O で、新しい I/O の ASIO Play 1 から ASIO Play 16 ( あるいは ASIO Record 1 - ASIO Record 16 ) は 3rd Port 経由の ASIO I/O となります。下記の 例では、16 ASIO I/O が ES ネットワーク経由にて Yamaha ミキサーの 16 I/Os に接続されています。 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 5 3.2 AVM500-ES の設定 AVM500-ES の Port C、D、E はそれぞれが別個にまたは全部一緒に ASIO ストリーミング用に設定可能です。Port C のみ ASIO ストリーミング用に設定可能です ( 徳永注 : 英文の意味が変ですね )。物理的な Port は ASIO と ES への アクセスに使用することができません : ASIO ストリーミング・モードの有効化によって Port の ES トラフィックが無 効となります。 3.2.1 ASIO ストリーミング・モードの有効化 下記の 3 個のプロセスを経て Port の ASIO ストリーミングを有効化します。 1. Port を分離して In Port として設定します ( これは Port A コントロール・タブです ): Port はその時に ESMonitor 上のネットワーク表示から消失します。 2. その Port を PC に接続します (AVM500-ES の ASIO Port と 3rd Port を PC に接続するためにスイッチ を使用してください )。Port は ESMonitor 上で再度視認可能となります。 3. Port のコントロール・タブ上で ASIO ストリーミング・モードを有効にすることが可能です : 注意 : ホスト PC またはスイッチと接続する前に Port を In モードに設定し てください。これを怠ると、ES がブロードキャストとなり ( ) ネットワーク の能力と安定性に重大な影響を引き起こす原因となります。 6 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 3.2.2 ASIO ストリーミング・モードの無効化 ( 解除 ) ASIO ストリーミングを無効化するには逆の手順に従い、Port を元の設定に戻してください。 1. Port のコントロール・タブ上で ASIO ストリーミング・モードを無効にします。 2. 制御 PC から Port の接続を解除します。ESMonitor 上のネットワーク表示から Port が消失します。 3. Port A に Port を関連付けしてください。Port は再表示されます。 3.2.3 ASIO ストリームのルーティング AVM500-ES は有効化された Port ごとに 64xASIO 入力と 64xASIO 出力のアクセスが可能となります。下記のパッ チの例の中で、ASIO 機能が Port E において有効化され、64xASIO 出力が Port Ek ら Port B にルーティングされ、 そこから 2 個のチャンネルが AVA4-ES100 にパッチされています。 3.3 ASIO コントロール・パネル 設定を調整するために製品はコントロール・パネルを装備しています。このコントロール・パネルはシステムのスター ト・メニュー (AuviTran>Network ASIO Streamer>AVS-AsioControlPanel)、または ASIO ホスト・アプリケーショ ンを持つオーディオ・デバイスの設定パネルから起動することが可能です。 3.3.1 ネットワーク・アダプタのセクション ASIO ドライバは任意のコンピュータ・ネットワーク・インタフェイスを経由してストリームします。ストリーミング 専用のネットワーク・アダプタの使用を強く推奨します : AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 7 3.3.2 オーディオ・デバイスの検出と選択 コントロール・パネルはネットワーク上で有効な全てのデバイスを検出して報告します。互換性を持つ最新 n デバイ スのみリストに掲載しています (2.2 Supported audio devices 参照 )。 Select コントロールによって検出されたデバイスの中から 1 個のデバイスを選択することができます。同時に複数 を選択することはできません。 Status 点灯ライトはオーディオ・デバイスの状態を表示します : • ライトが存在しない場合、デバイスが有効でないことを表しています ( 接続されていない、または他の PC の ストリーミングに優先使用されている )。 • ライトが点灯していない場合、デバイスはオンラインとなっているが有効化されていないことを表しています (ASIO が ESMonitor 上で有効化されていない )。 • ライトがグリーンに常時点灯している場合、デバイスはオンラインとなりストリーミング可能ということを表 しています。 • ライトがグリーンで点滅している場合、ホスト PC は現在デバイスへストリーミングを送信、またはデバイス からストリーミングを受信しています。 3.3.3 設定の保存 設定は Ok ボタンをクリックして変更を保存しコントロール・パネルから抜けるか、あるいは Apply ボタンをクリッ クして変更を保存しつつ他の設定を続けて行うことができるようにとどまる方法があります。 Cancel ボタンは変更の保存を放棄してコントロール・パネルを終了します。 注意 : 新たな設定を保存したあとでコントロール・パネルは ASIO ホスト・ アプリケーションにその変更を告知します。ほとんどの ASIO アプリはこの 方法で通知されたときにリセットします。このリセットの影響はアプリに依 存しますが、たいていはサウンド・ストリームにおいて確認しうる障害を含 んでいます。従って重要な信号をストリーミングしている間における設定の 変更はこれを行わないことを推奨します。 3.4 ASIO アプリケーション AuviTran ASIO ドライバを使用する ASIO アプリにおいて選択する必要があります。設定に関しては ASIO アプリの マニュアルを参照してください。 AVY16-ES100 をターゲットとする場合、ASIO アプリは、AVS-ESMonitor の Net Patch パネルの ASIO Record 16 経由の ASIO Record 1 に接続された AuviTran ASIO In16 経由でチャンネル AuviTran ASIO In01 から録音 することが可能となります。これと同様に、アプリは、Net Patch パネルの ASIO Play 16 経由の ASIO Play 1 に 接続された AuviTran ASIO Out16 経由でチャンネル AuviTran ASIO Out01 から再生することが可能となります。 8 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 4 詳細設定 4.1 I/O カウントの設定 こ れ は ASIO ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 渡 さ れ て い る ASIO 入 出 力 の 数 量 で す。 通 常 こ の パ ラ メ ー タ は 最 大 値 16/16(AVY16-ES100) と 64/64(AVM500-ES) に安全に設定されています。それでも、全てのチャンネルを必要と せず、またシステムが問題を抱えている動作をみせたときに ( 下記の Setting the buffer size も参照のこと ) 減少さ せることが可能となっています。 音声サンプルはホスト PC とリモート・デバイスの間で一定のサイズのネットワーク・パケットで移送されています。 低い I/O カウントはより多くの音声サンプルが個々のネットワーク・フレームで移送可能であり、パケットはそれほど 頻繁には移送されていないことを意味しています。 注意 : このパラメータは ASIO アプリからわかるように入出力数を変更しま すが AVS-ESMonitor の Net Patch パネルのチャンネル数を変更するもの ではありません。 4.2 バッファ容量の設定 出力の遅延とは音声信号が ASIO アプリから物理的な出力に至る移送に要する時間のことです。入力の遅延とは音声信 号が物理的な入力から ASIO アプリに至る移送に要する時間のことです。遅延が過剰な場合は処理時あるいは制御時に それと気がつくほどの遅延が生じます。例えばアプリのミキサーにおいて出力チャンネルのフェーダが変更され遅延が 過剰になった場合、出力信号の強度はすぐに変更しません。 低い遅延は良いユーザ体験となります。その一方では、低い遅延の環境下にあるシステムは音声信号の品質に影響を与 える問題に関連する動作を経験することになります。 遅延は音声バッファの容量に影響を受けます。バッファ容量は AuviTran ASIO ドライバ・コントロール・パネルの中 で変更することが可能です。 経験則から、出力音声信号においてクリック音、ポップ音あるいは他の問題が生じた場合、より高いバッファ容量に設 定してください。システムを微調整する場合にはリモート・デバイスの I/O カウントを変更することも可能です AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 9 5 トラブルシューティング ASIO ストリーマが広い範囲のホスト PC とネットワーク環境において十分に稼働することに全力を尽くしていますが 音声録音あるいは再生において影響を及ぼすような設定に関する問題に直面する場合があると思います。このセクショ ンではそれらの諸問題についてのトラブルシューティングをお手伝いします。 5.1 ASIO コントロール・パネルがデバイスを検出しない • このデバイスを使用したネットワーク上の他の PC が存在していないことを確認してください。デバイスは一 度に一台の PC によってのみ使用可能です : ネットワーク上の他の PC はそのデバイスを検出することができ ないので最初の PC がストリーミングを停止するまで単体で使用してください。 • デバイスの設定を確認するために AVS-ESMonitor を使用してください。デバイスのコントロール・タブが ASIO 機能が有効化されていることを表示しているかどうか確認してください。 AVY16-ES100 をターゲットとしている場合、3rd Port モードが 3rd port+ASIO となっていることを確 認してください。 AVM500-ES あるいは AVM500ES/3ports をターゲットとしている場合、 ASIO Mode ON コントロー ルがデバイスの適切なポートにチェックされていることを確認してください。 ASIO ステータスが視認できない場合、そのデバイスがこの機能をサポートしていないか、あるいはファーム ウェアのアップデートが必要です (Supported audio devices 参照 )。 • PC がデバイスの適切なポートに接続されていることを確認してください。 AVY16-ES100 を使用している場合、3rd Port と PC の間に接続されている必要があります。 AVM500-ES/3port を使用している場合、Port C と PC の間に接続されている必要があります。 AVM500-ES を使用している場合、Port C、Port D、Port E いずれかの ASIO 機能を有効としたいポートと PC の間に接続されている必要があります。 • それでもコントロール・パネルがデバイスを検出できない場合、ネットワーク・ケーブルに問題がある可能性 があります。他のケーブルを使用してみてください。 スイッチ経由で接続されている場合、他のポートを使用してみてください。 5.2 音声が全くでない デバイスが検出され、ASIO アプリが稼働し、チャンネル・メータが振れているのに音声が聞こえない。 • ASIO コントロール・パネルにおいて適切なデバイスが検出され選択されていることを確認してください。更 に設定が保存されていることも確認してください ( Apply ボタンは無効となっているはずです )。 • ASIO アプリにおいて AuviTran ASIO ドライバが確実に選択され、更に入出力チャンネルがアプリ独自のチャ ンネルに確実に接続されていることを検証してください。 • AVS-ESMonitor において ASIO 機能がデバイス上で有効化されていることを確認してください。更に ASIO チャンネルが正しくパッチされ、出力デバイスが実際に存在することを確認してください。 5.3 音声品質が悪い AuviTran Network ASIO Streamer はホスト PC の性能と健全性に高く依存する予見可能な性能を生み出す独自仕様 のハードウェアを信頼することができません。音声品質が最適化されていない場合 ( ポップ音、クリックあるいは他の 異常が発生する )、たいていは PC あるいはネットワークの遂行能力に非があることが多いです。 • 十分に適切な性能を持ったマシンを使用してください。少なくとも Dual-Core CPU、2GHz クロック速度、 大容量の RAM(XP には 1GB 以上、Vista と 7 には 2GB 以上 )、そして速度の早い大きな容量のハードディ スクを推奨します。 • ASIO アプリに対して全てのシステム・リソースが有効に存在していることを確認してください : ストリーミ ング時に不必要なアプリとサービスを終了し、マシンがウイルスを持っていないことを確認してください。 更に ASIO アプリの優先順位を高める設定をすることが可能です (Windows のタスク・マネージャ )。 10 AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル • 速度の早いギガビット・イーサネット・アダプタを使用し、製造メーカーから提供される最新ドライバを搭載 していることを確認してください。特に Windows Vista と 7 においては特にこれによって性能が劇的に改良 します。 • ストリーミング専用のネットワーク・アダプタ・カードを使用してください。AVS-ESMonitor は他のネッ トワーク・インタフェイスを最適に使用します。それが実現不能な場合、あるいは PC が 1 個のインタフェ イスのみ持っている場合、ストリーミングの間は ES サービスを無効にしてください。これによって Ether- Sound ネットワークと PC からのデバイスの制御を防御しますが、全てのネットワーク帯域がストリーミン グになることを確定してしまいます。 • AuviTran ASIO コントロール・パネルはより大きな ASIO バッファ容量を試したり選択します。これは音声 遅延を増大させホスト PC のストレスのいくらかを軽減します。 • 仮に全てが稼働しない場合、また全てのチャンネルに録音する必要が生じない場合にはデバイスに対して少な い I/O カウントを使用することができます ( それはコントロール・パネルの Network Audio Device セクショ ンにあります )。これによって必要とするネットワーク帯域を減少します。 お問い合わせ先 株式会社ラグナヒルズ 〒 102-0083 東京都千代田区麹町 3-5-2 ビュレックス麹町 Tel:03-3238-6391 Fax:03-3238-6399 Email: [email protected] http://www.laguna-hills.co.jp/ AuviTran Network ASIO streamer ユーザーズ・マニュアル 11