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第5回 横浜都心部コミュニティサイクル検討委員会

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第5回 横浜都心部コミュニティサイクル検討委員会
第5回 横浜都心部コミュニティサイクル検討委員会
日時:平成25年6月11日(火)16~18時
場所:横浜市技能文化会館5階 特別会議室
次 第
1. 開会
2. 前回(第4回)の議事確認
3. 議事
<報告事項>
(1)コミュニティサイクルの利用状況等
・利用状況および運営状況
資料1
・他都市との比較
資料2
<議題>
(1)社会実験の成果
資料3
(2)本格実施のイメージ
資料4
4. 閉会(17:50 予定)
横浜都心部コミュニティサイクル検討委員会 名簿
■委員
役職
氏名
学識経験者
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授
屋井 鉄雄
学識経験者
横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院 教授
中村 文彦
行政(国)
国土交通省都市局街路交通施設課長
髙橋 忍
行政(警察)
神奈川県警察本部交通規制課長
津村 優介
行政(市)
横浜市道路局道路部長
新倉 芳樹
行政(市)
横浜市都市整備局都市交通部長
黒水 公博
株式会社NTTドコモ
フロンティアサービス部 環境事業推進担当部長
坪谷 寿一
■オブザーバー
社会実験運営主体
□事務局
横浜市都市整備局都市交通課
<第5回委員会座席表>
代理:同課駐車場係長
小山 様
髙橋委員
議長
屋井委員
中村委員
N
T
T
ド
コ
モ
事
務
局
津村委員
代理:武田課長
代理:交通規制課
川村 様
新倉委員
黒水委員
=入口=
坪谷
オブザーバー
第4回の委員会でいただいた主な意見
【利用状況】
・横浜と他都市との利用状況の比較資料があると良い。
【自転車走行ルート案】
・
(ネットワークが単なる行き止まりとならないように)、歩道を入れてもネットワーク
としてつないだ方が良いという考え方もある。
【採算性が確保可能な実施方法】
・社会実験で、どの部分に費用がかかっているのかをふまえて、採算性を検討してはど
うか。
・自転車台数の調整を工夫する方法があるのではないか。
【交通手段としての位置づけ】
・違法駐輪減少の役割として、居住者の利用はプラスにとらえることもできる。
・観光施策としての位置づけがあれば、観光拠点にポートを設置しやすくなるのではな
いか。大さん橋や臨港パークにもポートを設置できると良い。
・観光客に向けて、技術力を駆使して利用しやすくすると良い。
・将来の利用回数の目標を設定した方が良い
日
時
開催場所
出 席 者
欠 席 者
開催形態
議
題
議事要旨
資
料
第4回 横浜都心部コミュニティサイクル検討委員会議事要旨
平成 25 年1月8日(火)10 時 00 分~12 時 00 分
横浜市開港記念会館 6 号室
【委員】
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授
屋井 鉄雄
横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院 教授
中村 文彦
国土交通省都市局街路交通施設課長
髙橋 忍
(代理出席 同課駐車場係長
小山 正人)
神奈川県警察本部交通部交通規制課長
津村 優介
(代理出席 同課都市交通対策室
川村 秀顕)
横浜市道路局道路部長
髙木 勇一
横浜市都市整備局都市交通部神奈川東部方面線等担当部長
大西 順一
【オブザーバー】
株式会社 NTT ドコモ フロンティアサービス部環境事業推進担当部長
坪谷 寿一
【事務局】
横浜市都市整備局都市交通部都市交通課
都市交通経営担当課長 江上、担当係長 石原、担当 濟田、桟敷
【株式会社 NTT ドコモ】
株式会社 NTT ドコモ フロンティアサービス部
武田、須田、三橋
なし
公開(傍聴者0人)
【報告事項】(1)コミュニティサイクルの利用状況
(2)ポート設置に関わる制度改正等の状況
(3)自転車走行ルート案
【議題】
(1)採算性が確保可能な実施方法
(2)交通手段としての位置づけ(再)
下記のとおり
・資料1 コミュニティサイクルの利用状況
・資料2 ポート設置に関わる制度改正等の状況
・資料3 自転車走行ルート案
・資料4 採算性が確保可能な実施方法
・資料5 交通手段としての位置づけ(再)
■議事要旨
【報告事項(1)コミュニティサイクルの利用状況】
(NTT ドコモ)
・コミュニティサイクルの利用状況について説明
(中村委員)
・会員種別の構成は、同じ割合で推移しているのか。
・横浜と他都市との利用状況の比較資料があるといい。
・山下公園内のポートで、ポートには自転車がなく、その横に使用できない状態の
ベイバイクの自転車が止まっていた。実際の自転車の稼働率はどのくらいなのか。
・利用状況を前年度データと比較するなら、同じ月で比較するといい。
・図面に落とした利用状況のOD図で、エリアに入ってくる人とエリアから出て行
く人では動きが違うので、分けて表現したほうがわかりやすい。
(NTT ドコモ)
・データ整理についてはアドバイスいただいたようにしてみたい。
・山下公園のポートは人気があり、運営上、満車で返却できないときに横に鍵をか
けておいてもらうことがある。故障の状況はスタッフが巡回するなどして把握し
ているが、一時期サドルの盗難が発生していたのでそのことかもしれない。
(事務局)
・他都市との比較は、以前の委員会でもお示ししたが、更新して次回お示ししたい。
(屋井議長)
・1 回利用が 1 日会員よりも多いのは以前から変らないのか。
1/4
(NTT ドコモ)
(屋井議長)
(坪谷オブザーバー)
(屋井議長)
(NTT ドコモ)
(大西委員)
(NTT ドコモ)
(大西委員)
(NTT ドコモ)
(大西委員)
(屋井議長)
(NTT ドコモ)
(小山委員代理)
(大西委員)
(髙木委員)
(NTT ドコモ)
(大西委員)
(NTT ドコモ)
(屋井議長)
・1 日会員は新しく追加したプラン。その前でも月額会員が 1 割もいなかった。1 日
会員プランを開始したことで6%の方が 1 日会員で登録をしている。
・会員種別ごとに、一人あたり、何回使っているのかわかるのか。
・ここではわからないが、会員種別によって使い方は大分違う。
・観光と業務で使う人は、同じような利用回数でも使い方が違うだろうし、それに
よってポートの配置や走行空間の考え方も変ってくると思う。
・1 時間毎の利用回数で、最大が 40 回/時というのは、まだベイバイクが知られてい
なくて需要の限界なのか、それとも自転車の供給の限界なのか。
・供給の限界ではないと考えている。3つのゾーンにそれぞれ自転車のストックヤ
ードを設けている。例えば、赤レンガ倉庫などは 1 時間で 10 台近く、運営スタッ
フで自転車を入れたり、出したりすることもある。
・何故 10 月の利用が多いのか。
・昨年度からの同様の傾向となっており、10 月に屋外でのイベントが多い横浜の特
性だと思う。
・1 日会員の利用回数は何回くらいか。
・3 回/日強くらい。
・料金的には 1 日会員なら 5 回使わないとすると元が取れないが、利用者はどうい
う使い方をしているのか。使われ方のデータを分析して、例えば少し料金を安く
して半日プランをつくったり、もっと使ってもらえるような工夫があるのでは。
・1 回利用の会員でも、用事があると往復で 2 回使う人も多いと思う。そういう人
を優遇して、1 時間以内なら帰りは無料などのプランも利用状況をみながら考えら
れるのではないか。
・1時間あれば、一時駐輪してお店に寄ることもできる。路上駐輪を減らすために
も、一旦ポートに返却しても、1 時間以内なら無料で何回でも借りられるというこ
とは技術的にできるのか。
・技術的にはできるが、システムの改変は必要になる。
・利用の多い 10 月頃と、利用の少ない 2~3 月の使われ方に違いはあるのかわかる
とよい。
・近くのポートは利用回数をまとめて集計したほうがわかりやすい。
・鹿島建設ポートなど、借りたポートから同じポートへの返却する利用が多いよう
だが、これは途中で一時駐輪していると思われるので、この使い方をどうにかし
なくてはいけないのでは。途中で路上駐輪しているのを見かけたりするのか。
・クルーの巡回の中では、路上駐輪等されているのはあまり見かけない。放置され
ているような状況があれば、誰かが利用中なのか、忘れていったのか、利用者に
連絡を取って確認している。
・鹿島建設ポートから同ポートへの返却は、1 日に3~4回くらい。固定の利用者が
何人かいると考えている。
・周辺にポートも少なく、台数も少ないので、競って利用されているようだ。
・鹿島建設ポートはどういう利用をされているのか。
・日中の利用が多く、営業で会社を回ってきたり、役所に行って帰ってくるような
使い方をしているようだ。
・同じポートに戻ってくるような利用の割合を確認したほうがよい。放置自転車を
少なくすることが、コミュニティサイクルの意義でもあるので、この使い方で放
置自転車が増えるかどうかいという議論も必要。
2/4
【報告事項(2)ポート設置に関わる制度改正等の状況、報告事項(3)自転車走行ルート案】
(事務局)
・ポート設置に関わる制度改正等の状況、自転車走行ルート案について説明
(屋井議長)
・自転車専用レーンが設置されて、どんな状況か。
(髙木委員)
・事故などは起こっていない。
(屋井議長)
・自転車専用レーン設置後の歩道と自転車専用レーンの自転車の利用率のデータが
あるといい。
(中村委員)
・選定されている路線で、バス路線になっているルートもある。これだけ、迂回の
ルートがあるなら、バス路線を評価に加えてはどうか。
(屋井議長)
・このルート案を何に使うかわからない中だが、歩道を選んでいるルートもあるの
に、一方で、ネットワークにつながらずに終わっている路線がある。歩道を入れ
てもネットワークとしてはつないだほうがいいという考え方もある。
(事務局)
・それについては工夫したい。特にみなとみらいから関内地区をつなぐ橋の部分と
日本大通周辺をどうするかなど、1 本 1 本検討していきたい。
【議題(1)採算性が確保可能な実施方法、議題(2)交通手段としての位置について】
(事務局)
・採算性が確保可能な実施方法、交通手段としての位置づけについて説明
〔アンケート結果について〕
(小山委員代理) ・業務での自動車からの転換はなかったのか。
(事務局)
・回答の選択肢がなかった。業務での自動車からの転換も狙っていきたい。
(中村委員)
・短距離のトリップで鉄道から転換するイメージがつかない。どういうことか。
・コミュニティサイクルの利用前後が徒歩というのは、地区内居住者なのか、郊外居
住者でみなとみらいに来て、次に歩いたのか。1 日のトリップを調べるといい。
・自分の自転車からの転換という視点が抜けている。
(事務局)
・鉄道からの転換は、通勤などの区間の一部がコミュニティサイクルに転換している
ようだ。
・利用前後の交通手段に徒歩を選んでいる人の、その前後の交通手段は今回調査して
いない。
・自転車からの転換の視点は抜けていたので入れたい。
(屋井議長)
・利用前後の交通手段で徒歩が多いということは、居住者の割合が多いということか。
(大西委員)
・業務の場合、オフィスなどとポートの間を歩いて利用していると考えられる。
・朝の通勤時・昼・夕方を分けて使われ方がどうなっているのかを見てみたい。
(屋井議長)
・違法駐輪減少という役割ということであるならば、朝、居住者が駅まで自転車に乗
っていき、駅から通勤者がオフィスまで乗っていくということで、駅前の放置自転
車等に一定程度の貢献があると言えるだろう。居住者の利用をポジティブに位置づ
けることもできるかもしれない。
〔位置付け、採算性について〕
(中村委員)
・採算性のアンケートの基本条件は、ポート数や規模を指定せず、自転車台数のみな
のか。
・ポート規模や配置など事業者によって考え方が違うので、固定すると答えにくいと
(事務局)
思い、今回は自転車の台数のみ指定した。
(中村委員)
・それぞれどういうシステムで考えているのかの情報や、技術的にこうだから差があ
るとか言えるといい。または、何種類か仕様をこちらで提示して、答えられるとこ
ろを答えてもらうということも考えられるのでは。
(髙木委員)
・市庁舎の利用が多いようだが、県や国の合同庁舎等はポートが置けないのか。
(事務局)
・交渉できるところはしているが、管理者からは難しいと返答されている。
(屋井議長)
・海岸側(港湾緑地)にポートが少ない。観光利用は非常に重要であり、大さん橋や
臨港パークにも置けるといい。所管する部局にも認めてもらうように考えていかな
くてはいけない。
・将来の利用回数の目標を設定したほうがいい。資料 4 の 500 回/日が目標とすると、
パーソントリップ調査(以下、PT)のデータでこの地区の自転車利用者の数など
を把握し、将来の自転車利用の促進など、現状と将来をあわせて考えて、500 回/
3/4
(事務局)
(屋井議長)
(中村委員)
(事務局)
(大西委員)
(屋井議長)
(坪谷オブザーバー)
(屋井議長)
(坪谷オブザーバー)
(大西委員)
(坪谷オブザーバー)
(屋井議長)
(中村委員)
(坪谷オブザーバー)
日というのは妥当なのか。
・観光客に向けては、ソフトウェアの部分で技術力を駆使して利用しやすくするとい
い。
・資料4の 500 回/日は目標というわけではなく、採算性を検討するために使用した
目安の数字。社会実験エリアの駐輪場の利用台数や放置自転車台数からすれば、自
転車利用は 16,800 回/日おり、その 1 割が転換すれば 1,680 回/日。今後、目標値を
検討していきたい。
・観光での利用を増やすために海岸側にもポートが置けるようにしていきたい。海岸
部は自転車乗り入れ禁止だが、ルールが守られておらず、コミュニティサイクルに
協力しにくい状況になっている。海岸部の魅力を向上する意味でも自転車で横浜の
海岸部を巡るのはいいという意識をつくっていきたい。
・今は市の中で観光におけるコミュニティサイクルの位置づけは難しいようだが、観
光での位置づけが上がれば可能性が広がるのでは。
・目標回数はPTの結果からの自転車への転換を想定したり、先ほどの事務局から発
言のあった、実際の自転車台数から推計する方法がある。
・平日は多少赤字になっても政策的に業務での自動車利用を減らすために、コミュニ
ティサイクルを使うことを進め、休日の観光利用で赤字を補ったり、または、平日
も休日も両方で採算を採るのか、どういう方針にするか議論してみてはどうか。
・PTデータからの検討はできていないので検討してみる。
・1,000 台規模、5,000 台規模で採算がどうなるか、わかるような資料が欲しいと思
っているが難しい。本格実施にあたって、どういう条件なら実施できるのか、ある
程度この規模になれば黒字になるというのがあれば、それを目指してやっていきた
い。
・今の社会実験で、どこにどのくらい費用がかかっているのか、一定程度の情報があ
るといいが、過去に出ているのか。出せる範囲もあるだろうから、オペレーション
中どういうところに一番かかっているのか、それだけでも情報があると随分いい。
・過去には出していない。競合他社もあるので、自分達の情報を出すのは、出し方の
問題になってくる。
・横浜で得た知見で、フィードバックしているところでもあり、今後、議論できるか
どうかも含め検討したい。
・ヨーロッパから入ってきた「コミュニティサイクル」というかたちを前提とするの
は難しく、日本的なシェアリングを検討しないと採算性は難しいと感じている。
・自転車の平準化を工夫するのもあると思う。平準化になるような、利用にはポイン
トをつけるなども考えられるのではないか。健康志向など色々な取り組みがある。
・健康志向でシニアの方に移動してもらったり、ヒューマンリソースのマネジメント
など色々な取組を仕掛けていきたい。
・最初の利用料無料の時間が 30 分から 60 分に変更になって、利用状況がどう変化し
たのか。
・1 日会員の料金を安くしたらどうなるかなど、実験期間中に試してみるのもあるの
では。
・2つの利用料金の利用状況の変化は数値的に出していきたい。
・料金の変更などあと 1 年で色々試してみたい。
・位置づけで自動車からの転換は、目指していくというのはあるが、一定の効果があ
るとまでは言うのは苦しい。それを打ち出していくには相応の覚悟がいる。
・自転車への転換を増やすためにも走行空間を整備することが重要。
・WEBで、他都市に比べてアクセスしにくい。
・採算性については、ここが今ネックというのを説明してもらえるといい。
・WEBについては改善していきたい。
・採算性は、現在の社会実験内でも努力しているところ。これから検討していく。
4/4
【資料1:参考資料】
横浜コミュニティサイクル
ベイバイクのご報告
2013年6月11日
株式会社NTTドコモ
フロンティアサービス部
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NTT DOCOMO CONFIDENTIAL
ベイバイクの利用動向の報告
1. サービス概要
2. 会員・料金
3. ポート設置
4. 会員数、利用回数
5. ポート毎の利用ランキング(5月)
6. 日常利用と観光利用
1
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NTT DOCOMO CONFIDENTIAL
ベイバイクの現状①サービス概要
概要
目的
サイクルシェアによる新たな都市交通の検証。
地域の回遊性向上によるエリア活性化。
サービス名
横浜コミュニティサイクル baybike (ベイバイク)
ポート数
サービス開始当初14箇所⇒33箇所へ拡大
(順次エリア拡大中)
自転車台数
サービス開始当初100台⇒300台
実施期間
2011年4月25日~2014年3月31日
(3年間)
実施場所
横浜市みなとみらい地区、関内地区
自転車・
システム等
サイクルポート
baybike自転車
ブリヂストン社小径車「ベガス」
独自ポート及びシステム
(ドコモ・ドーコンによる共同開発)
2
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ベイバイクの現状②会員、料金
■ 会員資格
・クレジットカードをお持ちの方
・メールが閲覧できる携帯電話をお持ちの方
・身長140cm以上(2013年4月に年齢制限16歳以上から変更)
※未成年の方は保護者の同意を得ることが条件
利用できる会員証
■ 利用できる会員証
・専用ICカード(Felica) (※1)
・交通系ICカード(2013年4月スタート)
・おサイフケータイ
※1 新規発行:発行手数料は現在無料(有料化を検討中)。
ICカード
(Felica)
交通IC系
カード
おサイフ
ケータイ
■ 利用料金
プラン名(案)
料金
基本料
1回会員
105円/回
1日会員
525円/日
超過料金
1回の利用が60分超
過した場合
月額会員
1,050円/月
月額プレミアム会員
1,575円/月
105円/30分
決済手段
利用時間
クレジットカード
※No.5 横浜ベイクォーター
は8:00~21:30
7:00~21:30
3
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NTT DOCOMO CONFIDENTIAL
ベイバイクの現状③ポート設置
日本有数の商業・ビジネス拠点集積値である横浜都心部33箇所にサイクルポート展開。
(展開エリアに含まれるみなとみらい地区の来街者数5,800万人/年、就業者数8万人、企業数3,000社)
4
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ベイバイク利用状況①会員数、利用回数
2013年5月末時点で、利用回数148,950回、登録者数13,433人を突破。
登録者の伸びよりも、利用回数の伸びのほうが上回り、順調に利用拡大中。
累計利用回数(回)
登録者数(人)
年齢制限から身長制限へ
交通系ICカード会員証対応
1日会員プラン導入
登録者数(人)
利用回数(回)
5
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ベイバイク利用状況②ポート毎の利用ランキング(5月)
横浜駅の最寄りポートである「とちのき通り西交差点」、「横浜ベイクォーター」の利用回数が多い。
道路上から視認性の高い場所、駅近の利用回数が多い。
2013年5月の貸出ポート別利用回数ベスト20
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
ポート名
とちのき通り西交差点
横浜ベイクォーター
馬車道baybike事務所
山下公園-東
横浜三井ビルディング
横浜市役所
日本大通り駅(都市発展記念館)
横浜メディアタワー
山下公園-西
横浜赤レンガ倉庫
美術の広場前
関内駅
鹿島建設
桜木町駅
石川町駅
横浜市技能文化会館
新高島駅
紅葉坂下
りそな銀行
クイーンズパーク
利用回数
898
832
743
709
628
615
611
564
495
451
397
389
372
371
337
334
330
329
325
324
6
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ベイバイク利用状況③日常利用と観光利用
平日は通勤・通学での利用により朝・夕に利用が集中しており、
休日は観光での利用により昼間がピークとなる。
利用回数
【平日の利用状況 2013年5月15日(水曜日)】
通勤・帰宅時間
ランチ時間
時
利用回数
【休日(土日)の利用状況 2013年5月18日(土曜日)】
日中の観光時間帯
時
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NTT DOCOMO CONFIDENTIAL
(資料1)横浜コミュニティサイクルbaybikeの取り組み
■事業採算性に対するbaybikeの取り組み
■快適な自転車走行空間創出のための取り組み
自転車事故撲滅、利用マナー向上を目的とし、baybikeでは、利用者・運営スタッフへの啓発活動により、
baybikeの事故は2件(軽傷)のみ、自転車利用マナーのクレーム等は発生していない。
今後、自転車走行空間の情報を取得するため、GPSを活用したデータ取得等を実施予定。
採算性を確保するために、「コミュニティサイクル利用料」に加え、「地域イベント」、「広
告・協賛」、「物販」、「WEB・アプリ」の5つの事業ドメインにおける採算性を検証中。
特に「地域イベント」、「広告・協賛」による収益化を上半期に検証中。
ドコモが考える5つの事業ドメイン
②baybikeの運営に関する取り組み
①自転車事故での
年齢層別負傷者割合
子供向け安全教室の定期実施
広告・協賛
地域イベント
子供
登録時に安全五則の周知
コミュニティサイクル
利用料
登録時に駐輪禁止区域の周知
TEAM KEEP LEFTとの連携による
走行ルール啓発
4つの事業ドメインの取り組み状況と今後の展開
自転車の走行講習による安全性確保
カテゴリ
baybikeの一般会員
運営スタッフ
③自転車事故発生状況 ※
件数
(件/2年)
死者
(人/2年)
負傷者
(人/2年)
利用回数
(回/日)
baybike
会員
2件
0人
2人
(軽傷)
約200回
baybike
運営者
0件
0人
0人
-
横浜市
6,092件
13人
5,933人
約10万回
WEB・アプリ
物販
一般会員
事故数の最小化(2件)
自転車利用マナーの向上
コミュニティサイク
ル利用料
今後の展開
◇ポート拡大
◇会員獲得キャンペーン
◇価格の見直し
◇プランの見直し
地域イベント
◇子供向け有料イベント
◇自転車を使った地域イベント
◇地域活性化イベント実施
広告・協賛
◇運営スタッフのTシャツ広告
◇ドレスガード、メール広告
◇会員向けサンプリング
◇地元企業からの協賛
◇イベントと連動したグッズ等物販
◇自転車グッズ等物販
◇おすすめサイクルコース提供
◇計測アプリ
◇観光・地域の情報発信
◇健康促進アプリ等
物販
WEB・アプリ
運営事故ゼロの継続
自転車利用マナーの実践
これまでの取組み
(参考)キッズサイクルスクール
(参考)自転車を使った地域活性化イベント
※baybikeの数値は2011年4月~2014年5月末現在
※横浜市の自転車事故数値は、平成23 年 横浜市内の交通事故統計の2年分の自転車事故の統計参照
※実験エリア(中区・西区)の自転車の利用回数は、平成20年のパーソントリップ調査の移動回数と分担率から算定。
※社団法人 日本自動車工業会の平成21年自転車との安全な共存のためにを参照
④baybikeの今後の取り組み
快適な走行空間創出のための検討材料として、自転車にGPS,スマー
トフォンアプリなどを取り付け、どのルートを通っているかなどの走行
データを取得する方法を検討する。
© 2013 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.
© 2008 NTT DOCOMO, INC. All rights reserved.
CONFIDENTIAL
1
資料2
横浜都心部コミュニティサイクル社会実験
~他都市との比較~
ヒアリング等、調査結果
●H25 年 5 月時点でコミュニティサイクル事業を本格実施している 4 都市にヒアリング調査を行った。
下表に4都市の本格実施開始時期、規模、登録方法と利用料金、補助金活用状況と、併せて今年度より実施を開
始する他3都市と横浜国立大学で社会実験中の“COGOO”について概要を示した。
(【表-1】)
※横浜市は社会実験(H23 年~)における利用者数等を比較対象とした
本格実施
開始年月日
規模
登録方法 登録料金
自転車数 ポート数
利用料金
基本料
運営等への補助金活用
利用料
・1回利用 105円
・月額 1,575円
(H25年度より値上)
30分以内無料、超過
※民間事業
30分ごと 105円
札幌
H23/
4/20
300台
45箇所
窓口、
WEB
金沢
H24/
3/24
155台
19箇所
窓口、
各ポート
WEB
富山
H22/
3/20
150台
15か所
窓口、
WEB
・定期500~700円/月 30分以内無料、
・初期費用:補助金交付
0円
*カード代 ・7日間パス1,000円 30分以降・・・ 200円 (国・県助成:150,000千円)
・2日間パス 500円
60分以降・・・ 500円
別
北九州
H22/
3/27
116台
10か所
窓口、
WEB
・通常利用525円/月
105円/時
0円
・一日利用500円
・初期費用:補助金交付
(1日の合計利用)、
*カード代
(試)
(国・県助成:112,543千円)
最大 525円/日
別
・月額 5,250円
横浜
H23/
4/25
300台
33箇所
窓口、
WEB
525円
・1日利用 200円
0円
*カード代 ・月額 1,000円
・年額 9,000円
別
0円
・初期費用:補助金交付
30分以内無料、
(国・県助成:108,970千円)
超過30分ごと 200円
・運営費補助:2000万円/年
・1回利用 105円
60分以内無料、
・月額 1,050円
・補助等なし(協働)
・月額プレミアム1,575円 超過30分ごと105円
・1日利用525円
※
本格実施
開始年月日
規模
登録方法 登録料金
自転車数 ポート数
利用料金
基本料
4 都市の情報はヒアリング調査による
運営等への補助金活用
利用料
仙台
H25/
3/16
100台
程度
13か所
窓口、
WEB
0円
・1回利用 105円
・1日利用1,050円
60分以内無料、
・運営費補助:2500万円/年
超過30分ごと105円
さいたま
H25/
5/3
200台
程度
11か所
窓口、
WEB
0円
・1回利用 105円
・月額 2,500円
・1日利用 500円
30分以内無料、
・初期費用
超過60分ごと 100円 (委託契約:127,222千円)
岡山
H25/
夏頃
140台
予定
19か所
程度
窓口
0円
横浜国大
COGOO
H25/
4/9
10台
3か所
WEB
0円
未定
・初期費用
(委託契約:110,000千円)
・運営費助成:23,000千円/年
未定
無料 (試験期間中) 無料 (試験期間中)
※
【表-1】 各都市の本格実施における基本状況
3 都市の情報は WEB、リーフレット等より引用
※H25 年 4 月末現在
各都市から利用状況等についてのコメント
①
札幌市
⇒市民の足として定着し、メディアに取上げられる頻度も多くなってきた。
⇒民間ビル等でサイクルポート設置を要望する声が寄せられている。
⇒利用増加に伴い、再配置対応や自転車等の劣化など新たな問題が起きている。
② 金沢市
⇒利用は増えているが、附帯収入等の収益が乏しく市費負担に代わる収入要素が見つからない。
⇒利用しやすい箇所へのサイクルポート設置が難しい。
資料2
③ 富山市
⇒利用者の約 9%が自動車等での移動から自転車利用に転換している。
併せて、公共交通機関の利用増加にも繋がっている。
⇒登録者数の増加に反し、累計利用者数は伸び悩み CO2 削減量も当初目標値の 40%~50%程度である。
④ 北九州市
⇒利用者数、登録者数ともに増加しているが、全体的に伸び悩んでいる。
●下図にて、本格実施中の4都市における会員登録数と利用回数ならびに、回転率を比較する。
(
【図-1】~【図-4】
)
さらに各地域における気候を考慮し、春~秋の期間で横浜市と北日本 3 都市の利用回数を比較した。
(
【図-5】,【図-6】
)
【図-1】会員登録者数(人)
【図-2】累計利用回数(回)
金沢
富山
北九州
横浜
【図-3】日平均利用回数(回/日)
【図-4】回転率(回/台・日)
【図-5】日平均利用回数(回/日)≪4 月~11 月≫
【図-6】回転率(回/台・日)≪4 月~11 月≫
札幌
資料2
考察
※各“線グラフ”における点線表記は、平成 25 年度の集計データであり、4月末時点の参考値である。
・横浜市を含む 5 都市共にばらつきはあるが会員登録数、利用回数ともに増加している。最も会員数が多い
金沢市は 23,390 人を数え、最も利用回数が多い札幌市では、本格実施 2 年目の平均利用回数 608 回/日を
数えた。
・会員登録数の多い都市は、利用回数も多い傾向がある。しかし、札幌市の累計会員登録数は、横浜市や金
沢市と比べ少ないが、日平均利用回数は大きく上回っている。これは、月額会員や法人会員の“定額会員”
の利用が多いためである。
・金沢市、富山市とも冬期間の利用が減少する為、その期間を考慮し日平均利用回数を比較すると、年間の
日平均利用回数に対して約 1.2~1.3 倍程度であった。
(札幌市は冬期間の運営を行っていないため、変化し
ない)
まとめ
・各都市で本格実施を開始してから 2~4 年目を迎え、多様な課題が出てきている。
・札幌市のように利用が増加することでメディアや企業などの関心も生まれ、利用料収入や付帯事業収入の
増収機会となるが、採算的な課題はどの都市も抱える問題である。
資料3
横浜都心部コミュニティサイクル社会実験の成果
1.社会実験の概要
①目的:
都心部の回遊性の向上による地域活性化、観光振興および公共交通機関の利用促進、CO2 削
減の効果を目的とする。
②期間:
平成23年4月25日~平成26年3月31日までの3年間
③地域:
MM21中央地区、MM21新港地区、関内・山下町地区を基本とする地域
④規模:
自転車 300 台、貸出・返却拠点(ポート)33 箇所(平成 25 年4月5日現在)
⑤主体: (実施主体)横浜市都市整備局
⑥役割分担:<実施主体
(運営主体)株式会社 NTT ドコモ
横浜市の役割>
・
社会実験の統括
・
実験実施に必要なサイクルポート候補地を確保
・
コミュニティサイクル推進のための広報
・
効果検証や調査
など
<運営主体:NTTドコモの役割>
・
施設整備及び運営(サイクルポート設備や自転車等の設置、管理)
・
規模拡大のためのサイクルポート用地の確保
・
採算性を向上させるため、コミュニティサイクルに付帯する事業を実施できる
(コミュニティサイクルの料金収入および付帯事業収入は運営主体の収入となる)
⑦料金:登録料金
など
無料
利用料金(基本料+利用料)
基本料
月額会員プレミアム
1,575 円/月
月額会員
1,050 円/月
1 日会員
1回利用
⑧利用時間:
利用料
予約
ご利用の 30 分前から予約可
最初の 60 分
0円
525 円/日(24h) 超過 30 分毎 105 円
-
105 円/回
午前7時~午後9時 30 分
※1日会員は、平成 24 年7月開始。
※利用料は当初「最初の 30 分0円 超過 30 分毎 210 円」。平成 24 年8月に現在の料金体系に変更。
※利用時間は、当初午前8時から。平成 24 年7月に午前7時に変更
1
2.社会実験の結果
(1)ポート設置
実験開始当初(H23.4):ポート 14 か所、自転車 100 台
実験3年目(H25.4):ポート 33 か所、自転車 300 台
2
①ポート数
・市有地
:当初 11 か所→現在 17 か所(所管7局+公社)
・市有地以外:当初3か所 →現在 16 か所
②ポートに関わる制度改正等
・社会実験開始時には、規制により道路や公開空地に設置できず、また、景観計画等による制約が大き
かったが、制度改正等により、道路、公開空地等へのポート設置を実現した。
<道路占用>
・当初:道路占用対象とならない。
(道路法、道路占用許可基準)
・都市再生特別措置法の改正施行(H23.10)により「道路占用許可の特例」としてサイクルポ
ートが占用対象となる。
・社会実験のため、通常の道路占用許可でポートを設置(H24.10 みなとみらい歩道橋下)
<公開空地等>
・当初:公開空地へ設置できない。
(横浜市市街地環境設計制度)
・横浜市市街地環境設計制度の改正(H23.7)により公開空地(一般的青空空地)に設置が可能
となり、三菱重工横浜ビルに設置(H25.3)。
・都市計画法に基づく特定街区(クイーンズスクエア)の有効空地にもポートを設置(H24.12)。
<景観計画等>
・当初:駐輪している自転車の遮蔽が必要。(景観計画等による規制)
・MM21 中央地区については、運用で遮蔽不要(H24.7~)としており、平成 25 年度に都市景
観協議地区の制度改正を予定。
・今後、MM21 新港地区、関内地区の景観計画変更に合わせた制度改正を求めていく。
③放置自転車数
・都心部全体の放置自転車数への影響は明確ではないが、局所的には、駐輪場をポートに変更したこと
で、放置自転車が減少した(市役所ポート)。
・ポート設置により、ポート周辺に放置自転車が増加した例はみられなかった。
駐輪場
ポート
3
(2)利用状況
①登録者数と利用回数
・登録者数は年間 6,000 人程度で順調に増加している。
・利用回数は季節変動があるものの順調に増えており、平成 24 年度は、前年同月比で約2倍の利用回数
となっている。
登録者数(人)
登録者数および利用回数の推移
13,000
利用回数(回/日)
400
1日あたり利用回数
登録者数
12,000
350
11,000
10,000
300
9,000
250
8,000
7,000
200
6,000
5,000
150
4,000
100
3,000
2,000
50
1,000
0
0
②利用目的
主に、平日は通勤・業務に使われ、休日は買物、観光に使われている。
(H24 年度利用者ヒアリング調
査:回答 183 票)
平日
休日
4
③曜日、時間帯別の利用回数と利用時間
・時間帯別の利用回数を見ると、平日は、朝、昼、夕にピークがある。休日(土・日・祝日)は、午後
を中心になだらかな利用の山がある。
・休日は、平日に比べて利用時間が長い。
朝
昼
夕
※利用回数平均:平日 192 回/日、休日 166 回/日
・利用目的等が大きく異なることから、以下、平日・休日別に分析を行った。
5
④平日の移動
・主なポート間移動(H24.1~9、近隣ポートをまとめて集計)
平日・朝(7時~11 時)
平均利用回数 60 回/日
平均利用時間 11 分 59 秒
1回あたりの利用時間の分布
平日・昼(11 時~16 時)
平均利用回数 56 回/日
平均利用時間 24 分 17 秒
1回あたりの利用時間の分布
6
平日・夕(16 時~21 時 30 分)
平均利用回数 76 回/日
平均利用時間 15 分 53 秒
1回あたりの利用時間の分布
★平日:貸出ポートと同じポートに返却した割合は 7.8%、平均利用時間は 47 分と長め。
<平日のコミュニティサイクル利用の特徴>
・朝、駅(主に横浜、関内、石川町駅)から業務地へ移動(通勤)し、昼は関内駅との往復や同一場所
への返却が多い。夕方は朝と反対に、業務地から駅へ向かう移動が多い。
・利用時間が短く、目的地まで早く到着するためにコミュニティサイクルを利用していると思われる。
7
<コミュニティサイクル利用前後の交通手段・なかった場合の交通手段>(H24 利用者ヒアリング調査)
コミュニティサイクル利用前後の交通手段
平日・利用前
平日・利用後
コミュニティサイクルがなかった場合の交通手段
平日
<平日のコミュニティサイクル利用の特徴>
・公共交通機関(主に JR 線)の端末交通としての利用が多い。
・交通行動の転換は、徒歩からの転換が多いが、公共交通機関からの転換も多い。
(公共交通機関の経路
の一部が転換している)
8
平日・ポート別利用回数(近隣ポートをまとめて集計)と従業者数
ポート:
ポート利用回数(貸出+返却):
10 回/日
50 回/日
<棒グラフの色が濃いポートがベスト5>
従業者数(H21 経済センサス):
2,000 人
20,000 人
<人数を円の面積で表現>
<平日のコミュニティサイクル利用と従業者数>
・従業者数の多いエリアは、上図左から(赤破線部分)、横浜駅周辺、みなとみらい駅周辺、関内駅・石
川町駅から海側となっている。
・これらのエリアはポート利用回数が比較的多く、特に JR 駅からの距離が遠い場所については、JR 駅
との間のコミュニティサイクル利用の需要が大きいと思われる。
■平日のコミュニティサイクル利用まとめ
・通勤、業務目的で、主に駅(主に横浜、関内、石川町駅)と業務地との間の短距離・短時間の移動の
ため、公共交通機関(主に JR 線)の端末交通として利用されている。
・都心部の従業者数の多いエリアのうち、JR 駅からの距離が遠い場所については、JR 駅との間のコミ
ュニティサイクル利用の需要が大きいと考えられる。
9
⑤休日の移動
休日・朝(7時~11 時)
平均利用回数 23 回/日
平均利用時間 27 分 04 秒
1回あたりの利用時間の分布
休日・昼(11 時~16 時)
平均利用回数 80 回/日
平均利用時間 34 分 41 秒
1回あたりの利用時間の分布
10
休日・夕(16 時~21 時 30 分)
平均利用回数 63 回/日
平均利用時間 24 分 41 秒
1回あたりの利用時間の分布
★休日:貸出ポートと同じポートに返却した割合は 7.3%、平均利用時間は 70 分と長め。
<休日のコミュニティサイクル利用の特徴>
・観光・買物の目的で、横浜駅・新高島駅~みなとみらい(中央、新港)地区~山下公園の移動が多く、
利用距離、利用時間が比較的長い。
11
<コミュニティサイクル利用前後の交通手段・なかった場合の交通手段>(H24 利用者ヒアリング調査)
コミュニティサイクル利用前後の交通手段
休日・利用前
休日・利用後
コミュニティサイクルがなかった場合の交通手段
休日
<休日のコミュニティサイクル利用の特徴>
・公共交通と組み合わせて利用されることが多く、特に平日と比較すると、みなとみらい線と組み合わ
せて利用されることが多い。
・交通行動の転換は徒歩からの転換が多いが、みなとみらい線やバス(あかいくつ号と考えられる)か
らの転換が次に多いのは、臨海部を図の横方向に移動することが多いためと考えられる。
・自家用車からの転換もあった。(7.3%=7人)
→参考:桜木町駅~山下公園西(3人)、三井ビル~赤レンガ倉庫(2人同時)、ベイクォーター~
日産カーパレス(2人同時)
12
休日・ポート別利用回数(近隣ポートをまとめて集計)と商業・観光施設等
ポート:
ポート利用回数(貸出+返却):
10 回/日
50 回/日
<棒グラフの色が濃いポートがベスト5>
商業・観光施設等:
<休日のコミュニティサイクル利用の特徴>
・臨海部は、商業・観光施設が帯状に立地している。
・これらのエリアはポート利用回数が比較的多く、横浜・新高島駅~みなとみらい(中央、新港)~山
下公園の買物・観光移動の移動需要があると考えられる。
■休日のコミュニティサイクル利用まとめ
・観光・買物の目的で、横浜駅・新高島駅~みなとみらい(中央、新港)地区~山下公園の移動が多く、
利用距離、利用時間が比較的長い。
・公共交通と組み合わせて利用されることが多く、特に平日と比較すると、みなとみらい線と組み合わ
せて利用されることが多い。
・臨海部は、商業・観光施設が帯状に立地しているため、買物・観光移動の移動需要があると考えられ
る。
13
満足度
②地域の評価
・本格実施に向けた期待が高い。
(H23 地域調査:町内会等へのアンケート調査(回答 47 票))
★「改善されれば賛成」の主な理由
・自転車走行環境の整備(3票)、広報の充実(2票)、
エリアやポートの拡大(2票)
※「反対」0%
(4)民間事業としての成立(採算性)
・利用は増えているが、利用料だけでは採算性は厳しい状況とな
っている。
・運営主体とともに、運営の効率化による支出減、利用促進およ
び付帯事業(自転車の車体広告等)の実施を検討しており、車体
広告についてはポート土地所有者等の理解は得られているため、
広告主がつけば実施可能である。
(5)自転車通行環境
・自転車通行環境の調査を行い、現状での比較的通行しやすいルートを選定した。(次ページ)
3.まとめ
項目
(1)ポート設置
社会実験の成果
・ポート設置場所の増加。(当初 14 か所→現在 33 か所)
・道路(占用)や公開空地にポートを設置した。
・ポート設置により、ポート周辺の放置自転車は増加せず、局所的に放置自転車
が減少した場所もあった。
(2)利用状況
・利用が増加している。
(H23 年度 114 回/日、H24 年度 245 回/日)
・主に平日は駅(横浜・新高島、関内、石川町)と業務地との間の通勤・業務移
動に、休日は横浜・新高島駅~みなとみらい(中央、新港)~山下公園の買物・
観光移動に使われている。
(3)利用者、地域の評
・利用者の満足度が高く、回遊性向上についての評価が比較的高い。
価
・地域も本格実施に向けた期待が高い。
(4) 民 間 事 業と し て
・利用は増えているが、採算性は厳しい。
の成立(採算性)
・車体広告の実施について、ポート土地所有者等の理解が得られた。
(5)自転車通行環境
・現状での通行しやすいルートを選定した。
ポート設置に関する規制緩和がされ、地権者等の協力が広がってきている。利用回数が増加し、
主に平日は通勤・業務に、休日は買物、観光に利用されている。利用者・地域の評価も高いため、
採算性の課題を早期に改善したうえで、民間事業者との適切な役割分担により本格実施を目指す。
15
16
参考:横浜都心部の自転車利用状況等
1.各駅の1日あたりの乗降客数
・横浜駅は乗降客数が 200 万人を超える6社8路線の乗換駅であり、桜木町駅、関内駅は比較的多く 15
万人程度、石川町駅やみなとみらい線の各駅は数万から数千人程度となっている。
300,000
250,000
2,286,000
駅乗降客数(H23 年度)
(人/日)
200,000
150,000
100,000
50,000
0
2.各駅の駐輪場利用台数および放置自転車台数
・駐輪場利用台数は、横浜駅が 2,000 台程度、その他の JR 線各駅で数百台程度、みなとみらい線各駅で
は、数百台から十台程度とばらつきが大きく、日本大通り駅には駐輪場がない。
・駐輪場利用台数に比べて放置自転車の多い関内駅では、関外地区に放置自転車が多い。
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
駐輪場利用台数(H24)
放置自転車台数(H24)
3.自転車交通量
・道路局の昨年度の調査結果によると、12 時間交通量は、みなとみらい大通りで平日が千数百台、休日
が 2,000 台程度となっている。また、休日のけやき通りで 800 台程度、万国橋で 600 台程度となってい
る。
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資料4
横浜都心部コミュニティサイクルの本格実施イメージ
1.コミュニティサイクル実施の目的
・地区毎に様々な特性を持つ横浜都心部の利便性、回遊性を高め、地域活性化や観光振興を図る。
横浜駅周辺地区
・公共交通機関との組合せにより利便性を高め、公共交通機関の利用促進や自家用車からの転換を図る。
みなとみらい地区
具体的には、
(1)鉄道の端末交通として駅から比較的距離の遠い業務地や鉄道路線を補完する方向(右図の垂直方向)の
利便性を高め、みなとみらい地区(従業者数5万人)や関内地区(従業者数 10 万人)の業務集積地とし
ての価値を向上させ、都心部の地域活性化に寄与する。
(2)観光・商業施設が帯状に連なり、駅から比較的距離の遠い臨海部の利便性を高めることで、観光地(年
間観光客数 1,500 万人)としての回遊性を向上させ、観光都市の魅力アップとともに、地区内の自家用車
利用を減らし、低炭素化に寄与する。
<
一日あたり 500 回(本格実施1年目の目標)の利用による効果のイメージ
>
駅
ポート
通勤・業務移動の効率化 ※1
観光・買物の滞在時間増加 ※2
CO2 削減 ※3
→時間短縮:通勤 8 分,業務 14 分
→1人平均:48 分
→車からの転換1回:0.43kg
主に通勤・業務目的での移動
7,500 時間/年
19,000 時間/年
2.4 t/年
主に観光・買物目的での移動
※1
※2
※3
利用者ヒアリング調査等により通勤・業務目的の徒歩からの転換による時間短縮を試算
利用者ヒアリング調査等により観光・買物目的での滞在時間の増加を試算
利用者ヒアリング調査等により自家用車・タクシーからの転換による CO2 削減量を試算
関内地区
ポート設置により利用を促進
すべき場所
関外地区
横浜都心部の特徴(横浜都心部グランドデザインより)
2.目的を達成するための要点と実施内容
要点
これまでに実施した内容
JR・MM 線の駅近くへのポート設置
①便利でわかりやすい場
所へのポート設置、規模拡
大
(横浜駅、元町中華街駅は未設置)
道路占用、公開空地等へ設置を可能
とする規制緩和
ポート規模拡大(ベイクォーター、
山下公園-東)
②簡易な登録と利用
無人登録機の導入
今後の取組
利用を促進すべき場所へのポート設置
・通勤、業務:県庁周辺、山下公園と中
華街の間
・買物、観光:パシフィコ・臨港パーク
周辺、象の鼻・大桟橋周辺、山下公園と
中華街の間
利用回数の多いポートの規模拡大
観光目的等の利用者が、その場で登
録・利用が簡単にできるシステム
③観光施設・商業施設と 赤レンガ倉庫の店舗のクーポン券を 様々な施設との連携による、クーポン
の連携
ホームページで発行
券等の発行や広報面での連携
④公共交通機関との連携
交通系 IC カード(スイカ、パスモ)
を会員証として利用可能
みなとみらい地区
みなとみらい 21 地区は、創造都市横浜を代表する
地区を目指す。特に、以下の機能について高めてい
くものとする。
・国際文化都市としての文化交流拠点
・21 世紀の情報都市としての国際業務拠点
・先端的な企業、ベンチャー企業による情報発信
イメージ図
関外地区
関外地区は、多様性・大衆性のある横浜独自の生活
文化を育んできた地区として、文化・業務の伝統を受
け継ぎつつ、魅力的なまちを目指す。特に、以下の機
能について高めていくものとする。
・市民に愛される特色ある専門店
・都市生活を支える地域密着型商店
・安全・快適・便利な都市型住宅
目的地
広報面での連携による相互の利用促進
MM21 地区に自転車レーン(整備延
⑤安全・快適な自転車通 長 1.3km<道路延長 0.65km>)を設 県警、道路局等との連携による自転車
行
通行環境改善、将来像の検討
置(県警、道路局、港湾局)
現状での通行しやすいルートを選定
横浜駅周辺地区
横浜駅周辺地区は、国際都市横浜の玄関口として
国際競争力のあるまちを目指す。特に、以下の機能
について高めていくものとする。
・横浜の玄関口としての交通ターミナル機能
・大型商業施設による広域的商業機能
・先端的な企業、ベンチャー企業による情報発信
関内地区
関内地区は、横浜開港の歴史と都心の最初の核とし
て今後も発展していくことを目指す。特に、以下の機
能について高めていくものとする。
・中心地としての歴史を支える行政機能
・開港からグローバル社会における国際交流
・ショッピングストリートに見られる特色ある専門店
・歴史的建造物や街並み散策などの観光
駅
・公共交通機関
との連携
ポート
・安全、快適な自転車通行
・便利でわかりやすい場所へのポート設置、規模拡大
・簡易な登録と利用
・商業施設、観光
施設との連携
目的地
3.コミュニティサイクルの実施案
※参考 これまでのコミュニティサイクル等の取り組み
(1)実施内容
①地域:横浜駅周辺地区、みなとみらい地区、関内地区を基本とし、関外地区等への拡大を図る。
②規模:開始時にサイクルポート 30 か所程度、自転車 300 台程度とし、利用状況により順次拡大する。
H13 年度 パーク&サイクル社会実験
③料金、付帯事業:公共的な交通機関として多くの利用者に利用されるよう、回転率を高める工夫をする。また、
・期間:約3か月
路上への放置を抑止する方策を導入する(短時間利用※1の場合は安価な価格設定とし、長時間の連続利用は利用料
・規模:ポート2か所(有人)
、自転車 60 台
金を割高とするなど)
。また、採算性向上のため、コミュニティサイクルに付帯する事業の実施を可能とする。
・平均利用回数:約 50 回/日
④運営方法:配置している自転車に偏りが発生した場合には、配置台数を平準化するために再配置する。
・利用料:無料
⑤利用方法:どのポートでも貸出・返却可能なシステムとする。
⑥ポート・自転車の仕様:ポートや自転車のデザインは、地域の景観と調和した美しいものとする。
⑦目標利用回数:本格実施1年目の利用回数を 500 回/日程度とし、3~5年目に 1,000 回/日程度を目指す。※2
※1 放置自転車抑止、レンタサイクルとの棲み分けの観点から、短時間利用は原則として1時間以内とする。
※2 目標利用回数は、当該エリアの駐輪場利用台数が約 5,000 台(H23)、トリップ数(H20PT)が約 70 万(うち、内々ト
リップ約6万)、自転車の内々トリップ数が約 3,000 であることと、社会実験の利用状況等から設定した。
H16 年度 レンタサイクル社会実験
・期間:約2か月(土休日)
・規模:ポート 11 か所(有人)
、自転車 110 台
・平均利用回数:約 66 回/日
(2)実施者 横浜市と民間事業者の協働実施とし、協定書により役割分担を明確にする。
・利用料:無料
(3)役割分担
市:
民間事業者:
・公募時に提示するポート候補地の確保
・施設整備(ポート・自転車等設置)
、運営
・公共用地へのポート確保支援
・付帯事業実施
H21 年度 コミュニティサイクル社会実験
・公共的な交通機関としてのコミュニティサイ
・ポート候補地の確保(市が公募時に提示した候補地を除く)
・期間:約1か月
クル推進のための広報
・広報
・規模:ポート 10 か所(有人)
、自転車 100 台
・市職員の業務上の利用推進
・公共交通機関、商業施設・観光施設等との連携
・平均利用回数:約 125 回/日
・観光施策、環境施策、道路管理者等との連携
・利用状況、収支等を市へ定期的に報告
・利用料:有料
(4)採算性見込
・社会実験の現在までの結果から、人件費等を大幅に圧縮しても利用料だけで採算性を確保することは難しい。
・各都市で取り組まれているコミュニティサイクルの実施状況でも、同様に採算性確保は課題となっている。
・利用者を増加させる工夫と付帯事業(広告、関連商品の開発・販売、ロイヤルティ収入、自社製品やサービスの
H23~25 年度 コミュニティサイクル社会実験
販売促進による利益)などを収益の柱として位置付けることが重要となる。
・期間:約3年間
・技術革新によるポートレスや登録方法の簡素化などコスト縮減と利用者増加策の具体化も重要
・規模:ポート 33 か所(無人)
、自転車 300 台
・本格実施にあたっては、上記の要素などを取り込み、さらに、
・平均利用回数:約 245 回/日(H24 年度)
ブランド価値やネーミングライツなど「定量化が困難な利益」に
ついても「価値が大きい」と判断するパートナーと協働すること
などにより、継続的に事業が実施可能な仕組みとする。
※支出は、民間事業者へのアンケート調査結果等(条件:ポート 30 か
所、自転車 300 台)から金額を想定。
※利用料は、利用1回あたりの単価を 125 円とした。
※付帯事業(車体広告)は、他都市事例から1台6万円/年と想定。
(5)スケジュール
(百万円/年)
採算性の見込
・利用料:有料
70
60
定量化が
困難な利益
50
40
付帯
事業
30
20
・平成 25 年9月まで
本格実施に向けた方向性の決定
・平成 26 年3月まで
民間事業者の公募、実施準備等
・平成 26 年4月以降
本格実施
利用料
(500 回/日)
10
H26 年度~ コミュニティサイクル本格実施(予定)
・期間:未定
・規模(開始時):ポート 30 か所(無人)
、自転車 300 台
・目標利用回数:1,000 回/日(H28~30 年度)
・利用料:有料
0
支出
収入
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