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資料1-4
資料1―4 決算及び決算検査報告等の反映状況 (政 府 案) 平成16年12月 主 計 局 決算及び決算検査報告等の反映状況 ○ 予算の執行・成果を評価・検証し、その後の予算編成に活用する観点から、財務省にお いては、「プラン(編成)・ドゥー(執行)・シー(評価・検証)」の予算のマネジメント・サイク ルにおける「シー」機能の強化を図るべく、予算執行調査の結果や政策評価の予算への 活用・反映に努めてきたところである。(予算執行調査の反映状況及び政策評価の活用 状況については別途資料参照。) ○ このような中で、国会からの要請を踏まえ、平成 15 年度決算及び決算検査報告が例年 より早期に国会に提出された(本年 11 月 19 日)。財務省としては、決算及び決算検査報 告、更には決算に関する国会の指摘・決議等を適切に平成 17 年度予算に反映すべく取 り組んだところであり、その具体例は以下の通り。 ・主な反映状況の具体例 ◆会計検査院の決算検査報告の反映 《財務省:一般会計》 ○ 合同宿舎の維持管理業務の委託(反映額:▲30 百万円) (決算検査報告の内容) ・ 合同宿舎の維持管理業務を委託す る場合の委託費は基準戸数(200 戸)を基に管理人の数を計算し、こ れに単価を掛けるなどして積算する こととなっている。 ・ しかしながら、実際は多くの契約で 委託戸数は基準戸数を上回ってお り(平均では 270 戸)、委託費が過 大に計上される結果となっている。 (反映の内容等) ・ 委託の際の基準戸数を 230 戸(実情に 応じ 200~300 戸)とした上で、予算積 算における管理人 1 人当たりの管理戸 数を 250 戸から 266 戸とすることによ り、合同宿舎の管理人を 229 人から 216 人に削減。 《警察庁:一般会計》 ○ 都道府県警察における捜査費の経理(反映額:+2百万円(監査指導旅費の増額)) ・ 捜査費の経理について不適正な会 計経理が行われていたことはきわ めて遺憾であり、その事態の重大さ に鑑み、厳正な対処が望まれる。こ のような事態が再度発生しないよ う、関係者の再認識を促すととも に、効果的な再発防止策が具体的 に講じられることが肝要。 ・ 全ての都道府県警察を対象に計画的に 監査を実施することとし、その結果を国 家公安委員会に報告。 ・ また、17 年度予算においては、職務倫 理意識の向上及び再発防止の徹底を 図るため、都道府県警察担当者に対す る会計事務指導強化のために必要な経 費を計上。 ・ なお、国費の捜査費については、執行 状況等を踏まえつつ、犯罪情勢に対応 した必要額を計上。(16 年度予算 5,509 百万円⇒17 年度予算 4,390 百万円(▲ 1,119 百万円)) 《農林水産省:国有林野事業特別会計》 ○ 国有林野事業(反映額:▲2,925 百万円) ・ 国有林野事業については業務の 委託化を一層推進することなどに より、より効率的、効果的な事業運 営が行われることが望まれる。 ・ より効率的、効果的な事業運営に努め ることとし、引き続き職員数を削減等。 (5,368 人→5,264 人) 《経済産業省:一般会計》 ○ 産業再配置促進費補助金(反映額:▲212 百万円) ・過密と過疎の弊害を背景に創設さ れた本補助金については、その有 効性について十分検討するととも に、各種の施策・事業をより効率化・ 重点化する観点から、適切な評価 を行い、今後の経済産業省におけ る地域経済施策に反映させていくこ とが肝要。 ・産業再配置促進費補助金については、 施策の効率化・重点化等の観点から大 幅に削減。(16 年度予算 489 百万円⇒17 年度予算 276 百万円(▲212 百万円)) ◆ 決算結果(歳出不用額)の反映 《農林水産省:一般会計》 ○ 農業経営対策事業費補助金(反映額:▲5,153 百万円) (不用額及び不用が生じた理由) (反映の内容等) ・ 事業実施主体である地方公共団体 ・ 地域の自主性・裁量性を高め、事業の 等の事業計画の変更や事業ニーズ の変化等により、約 52 億円の決算 不用が生じていた。 大括り化を図ることにより、補助事業者 のニーズに的確に対応し、予算の効率 的・効果的な執行を図ることとした。 《財務省:一般会計》 ○ 税務調査旅費(反映額:▲319 百万円) ・ KSKシステム整備等による調査効 率の向上に伴い予定していた調査 日数等が減少。これにより、約 13 億円の決算不用が生じていた。 ・ KSKシステム整備等による調査効率の 向上等を踏まえ、17 年度における調査 日数等を更に削減することとした。 ◆国会の指摘・決議等の反映 《厚生労働省:厚生保険特別会計・国民年金特別会計》 ○ 福祉施設整備事業(反映額:▲18,549 百万円) (指摘・決議等の概要) (反映の内容等) ・ 年金制度の厳しい財政状況を踏 ・ 年金福祉施設の整備については、新た まえ年金保険料を福祉施設整備 に使用しない等の整理合理化計 画の策定に努めるべき。 (参議院警告決議(16.6.2)) な保険料財源を投入しないこととした (施設の解体経費のみ計上)。 (17 年度予算計上額 1,837 百万円) 《各府省共通:一般会計・特別会計共通》 ○ 随意契約の見直し(執行の改善) ・ 随意契約の基準を悪用した事件 等随意契約の問題についての指 摘。 (参議院決算委員会(16.12.2)) ・ 随意契約については、以下の方策を講じ ることとした。 ①透明性確保の観点から公表基準を大 幅に引き下げ(物品の購入:現行 1,600 万円⇒改正後 160 万円)。 ②国からの委託された事業の丸投げを 防止するため、再委託、再々委託を原 則承認制に。 ③随意契約制度を悪用する事例を防止 するため内部監査機能を強化。 《厚生労働省:一般会計》 ○ 介護保険の見直し(反映額:▲420 億円) ・ 介護保険の見直しに向けてサービ ス内容の適正化及びサービスの 向上などについて十分な検討を行 うべき。 (衆議院指摘事項(16.6.3)) ・ 介護保険制度改革において、施設サー ビス利用者と在宅サービス利用者との 給付と負担のアンバランスの是正、年金 給付との重複の排除の観点から、食費・ ホテルコストの見直しを実施(平成 17 年 10 月実施予定)。 (※)上記の取組み以外にも、国会の指摘・決議等については、平成 17 年度予算において、 安全な牛肉の安定供給体制の構築、宇宙開発事業に関する再発防止策の徹底のため の措置等に関し、所要の措置を講じているところ。 ◆ 総務省の行政評価・監視結果の反映 《防衛庁:一般会計》 ○ 教育施設等騒音防止対策事業費補助金(反映額:▲5 百万円) (行政評価・監視結果に基づく勧告等の概要) ○防衛施設周辺対策事業の運営の 適正化等 ・ 住宅防音事業の地方事務費につ いて、受託法人における受託業 務の実態を踏まえ、合理的な積 算を行うことにより減額する等そ の在り方を抜本的に見直すこと。 (15.10.17 勧告) (反映の内容等) ・ 受託法人が住宅防音事業に係る交付申 請等の事務手続を補助事業者から受託 する場合の地方事務費について、受託 業務の実態を踏まえ、必要な所要時間、 人件費及び旅費等の経費を積算し、見 直すこととした。 《総務省:一般会計》 ○ マルチメディア街中にぎわい創出事業(反映額:▲127 百万円) ・ 補助金の効果が不十分と判断さ れるもの及び交付要望件数や予 算執行率等からニーズに乏しいと 判断される補助金については、廃 止・縮減等補助金のあり方につい て検討すること。 (16.9.15 勧告) ・ 補助金の効果やニーズにつき検討を行 い、左記の勧告に鑑みて、本補助金を廃 止することとした。 《厚生労働省:厚生保険特別会計・国民年金特別会計》 ○ 年金相談センターの相談窓口の配置(反映額:▲406 百万円) ・ 年金相談センターの相談窓口の 配置数について、相談者数等を 基本にして見直すこと。 (16.12.3 勧告) ・ 利用状況が低調なもの、本来の役割を 果たしていないものについて設置場所等 の改善を図ることとした。 (計数については精査の結果、異動を生じる場合がある)