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取扱説明書 壁掛型非常用放送設備
取扱説明書 壁掛型非常用放送設備 型 名 FS-991 FS991-610 FS991-615 FS991-620 FS991-1210 FS991-1215 FS991-1220 FS991-2410 FS991-2415 FS991-2420 FS991-3610 FS991-3615 FS991-3620 図は FS-991 (10 局) (15 局) (20 局) (10 局) (15 局) (20 局) (10 局) (15 局) (20 局) (10 局) (15 局) (20 局) 20 局 保守契約のおすすめ 非常用放送設備の保守点検は消防法で義務づけられています。そこで、自ら点検できないお客様に 代って専門技術者が契約によって定期点検を行います。 ● 保守契約は設置時に納入業者にお申しつけください。すでに設置済みであるにもかかわらず契約さ れていないお客様はお急ぎください。 ● 保守契約料金は設備とは別に計上してください。 ● 目 次 安全上のご注意 ……………………………………………………………………………………… ニカド電池のリサイクルについて 使用上のご注意 4 ………………………………………………… 5 ……………………………………………………………………………………… 5 ニカド電池の交換について 付属説明書の構成 ……………………………………………………………… 6 ………………………………………………………………………………… 7 各部の名称とはたらき 前面部 ……………………………………………………………………………………………………… 書き込み部 ……………………………………………………………………………………………… 前面入出力部 …………………………………………………………………………………………… 8 11 11 非常放送のしくみ 非常放送の起動方法 自火報感知器起動 …………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… 12 ………………………………………………………………………………………………… 12 非常電話・発信機起動 手動起動 12 音声メッセージ ………………………………………………………………………………………… 12 ………………………………………………………………………………………………… 12 ……………………………………………………………………………………………… 12 感知器発報放送 火災放送 非火災放送 非常放送の動作モード ……………………………………………………………………………… 13 …………………………………………………………………………………… 13 連動・連動一斉モード 発報・火災モード 発報連動・発報連動停止モード 起動方法と動作モードの関係 ………………………………………………………………… 13 ……………………………………………………………… 14 ……………………………………………… 15 ……………………………………………………………………… 16 火災放送移行タイマと一斉移行タイマ 非常放送のしかた 自火報感知器起動の場合 ……………………………………………………………… 18 ……………………………………………………………………………………… 20 非常電話・発信機起動の場合 手動起動の場合 2 音声メッセージの一覧 音声警報メッセージ ……………………………………………………………………………… 23 …………………………………………………………………………… 23 ………………………………………………………………………………… 24 マイク放送のしかた ……………………………………………………………………………… 25 ラジオ放送のしかた ……………………………………………………………………………… 26 …………………………………………………………………………………………… 27 音声ガイドメッセージ 業務放送のしかた 受信のしかた メモリのしかた ………………………………………………………………………………………… 27 ………………………………………………………………………………… 28 後押し優先 ……………………………………………………………………………………………… 29 先押し優先 ……………………………………………………………………………………………… 30 ………………………………………………………………………………………………… 30 BGM 放送のしかた 業務放送機能 優先方式について 優先なし …………………………………………………………………………… 31 ………………………………………………………………………………… 32 グループ放送について BGM 放送について 記名カードの使いかた ………………………………………………………………………… 33 自動点検の機能 ………………………………………………………………………………………… 34 異常表示の種類 ………………………………………………………………………………………… 34 日常点検 自動点検と異常表示 ……………………………………………………………………………… 36 ……………………………………………………………………………………………… 37 異常表示が出たときは 手動点検 電源の点検 3 安全上のご注意 ご使用の前に、この欄を必ずお読みになり正しくお使いください。 ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。 ● お読みになったあとは、いつでも見られる所に必ず保存してください。 ● ● 表示について ここでは、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止す るために、いろいろな表示をしています。内容をよく理解してから本文をお読みください。 図記号について 注意を促す記号 行為を禁止する記号 注 意 警告 禁 止 行為を強制する記号 分解禁止 強 制 誤った取り扱いをしたとき、人が死亡または重傷に結びつく 可能性のあるもの。 万一、異常が起きたら 次の場合、電源スイッチを切り、開閉器を「切」にして販売店にご連絡ください。 そのまま使用すると、火災・感電の原因となります。 ● 煙が出ている、変なにおいがするとき ● 内部に水や異物が入ったとき ● 電源コードが傷んだとき(心線の露出、断線など) ● 音が出ないとき 注 意 内部を開けない、改造しない 内部には電圧の高い部分があり、前面扉を開けたり、改造したりすると、火災・ 感電の原因となります。 内部の点検・調整・修理は販売店にご依頼ください。 分解禁止 液体の入った容器や小さな金属物を上に置かない こぼれたり、中に入った場合、火災・感電の原因となります。 禁 止 内部に異物を入れない 本機の通風孔などから内部に金属類や燃えやすいものなど、異物を差し込んだり、 落し込んだりしないでください。 火災・感電の原因となります。 4 禁 止 注意 誤った取り扱いをしたとき、人が傷害または物的損害に結び つく可能性のあるもの。 上に重いものを置かない バランスがくずれて倒れたり、落下して、けがの原因となることがあります。 禁 止 製品の上に乗らない 本機に乗ったり、ぶら下がったりしないでください。 倒れたり、落ちたりして、けがの原因となることがあります。 禁 止 電源を入れる前には音量を最小に 突然大きな音が出て、聴力障害などの原因となることがあります。 注 意 長時間、音が歪んだ状態で使わない スピ−カが発熱し、火災の原因となることがあります。 禁 止 ニカド電池の取り扱いに注意 次のことを必ずお守りください。 電池の液もれ・破裂により、火災・けがの原因となることがあります。 ● ショート・分解・加熱・火の中に入れるなどしないでください。 ● 電池に直接はんだ付けしないでください。 ● 指定した電池をご使用ください。 ●(+) と(ー)に注意し、表示どおり正しく入れてください。 ● 直射日光・高温・高湿の場所を避けて保管してください。 強 制 ニカド電池のリサイクルについて ニカド電池のリサイクルにご協力ください Ni-Cd 本機にはニカド電池を使用しています。 ニカド電池はリサイクルが可能な、貴重な資源です。 ニカド電池の交換および使用済み製品の廃棄に際しては、ニカド電池を取り出し、 リサイクルへご協力ください。 使用済みのニカド電池は、捨てないで、お買い上げ店または当社営業所へ返却し てください。 使用上のご注意 ● 取付け工事は販売店におまかせください。 本機の移動や別売ユニットの工事は販売店にお申しつけください。 ● 汚れは柔らかい布で軽くふいてください。 シンナーやベンジン、化学ぞうきんなどは絶対に使用しないでください。変形や変色することがあります。 「非常時の操作手順書」(シート型)は本機の近くに置いてください。 ● 使われる現場により決まっている非常放送のモードに応じた操作手順書(シート型)をよく見える所に置 いてください。 5 ニカド電池の交換について 注意 ● ● ● ニカド電池を、ショート・分解・加熱・火の 中に入れるなどしないでください。 取り出したニカド電池は、ショート防止のた めに、端子に絶縁テープを貼るなどの対策を 行ってください。 ニカド電池を交換するときは、右表に指定し たものをご使用ください。 本体側コネクタ ニカド電池 蓄電池容量 NDC-2418 NDC-2435 NDC-2460 NDC-2460 1.8 Ah 3.5 Ah 6 Ah 6 Ah アンプの ワット数 60 W 120 W 240 W 360 W 蓄電池側コネクタ 蓄電池 金具 小ねじ(2本) 1. 本機の扉を開け、蓄電池のコネクタを取り外します。 2. 小ねじ(2 本)を緩めて金具を外し、本機から蓄電池を取り出します。 3. 蓄電池を交換し、コネクタを接続してから元どおりに取り付けます。 ニカド電池のリサイクルにご協力ください Ni-Cd 6 使用済みのニカド電池は、捨てないで、お買い上げ店または当社営業所へ返却し てください。 付属説明書の構成 この機器には次の説明書が付属しています。 ① 本書 壁掛型非常用放送設備 FS-991 取扱説明書 ② 壁掛型非常用放送設備 FS-991 設置要領書(工事編) ③ 壁掛型非常用放送設備 FS-991 設置要領書(書き込み編) ④ 壁掛型非常用放送設備 非常時の操作手順書 1 A 表面 ○ B 裏面 ○ ⑤ シート型の簡易手順書 連動・発報モード用 連動一斉・発報モード用 壁掛型非常用放送設備 非常時の操作手順書 2 C 表面 ○ D 裏面 ○ シート型の簡易手順書 連動・火災モード用 連動一斉・火災モード用 ● 本機が使われる建物により、決定済みの非常放送モードを A がいちばん基本的なモードです) みください( ○ 。 ● お客様の目的により必要な説明書をお読みください。 ・本機で非常放送または業務放送の操作を する方 A ○ B ○ C ○ D から選んでお読 ④ ⑤ の手順書の ○ ① 取扱説明書 ・機能 ・操作 本書 ・日常点検 ・本機の取付工事をする方 ・本機の「書き込み」(データ登録)をす る方 ② 設置要領 (工事編) ・動作の確認をする方 ③ 設置要領 (書き込み編) ・設置 ・接続 ・調節 ・初期化 ・書き込み設定 ・設定表 7 各部の名称とはたらき [前面部] 26 25 ④ ③ ② 27 28 29 ⑦ 31 30 32 ⑥ ⑨ ⑤ ⑧ ⑫ ⑪ ⑩ ⑯ ⑭ 36 ⑱ ⑬ ⑰ ⑮ 書き込み部 ( P.11 ) ① 34 35 33 ⑲ ⑳ 21 24 23 22 ラジオチューナユニットDT-2200(別売品、 P.26 ) 前面入出力部( P.11 ) 8 ① 非常・業務兼用マイク マイクのトークスイッチを押しながらマイク放送 をします。非常放送のときはマイクによる放送が 最優先となります。 ② 非常復旧スイッチ 非常放送を復旧するときに押します。非常状態が 解除されたことを確認してから押してください。 メ モ 非常放送を復旧するときは、先に感知器、非常電 話、発信機などのすべてを復旧させてください。 ⑩ 発報連動停止表示灯 発報連動停止モードに設定したとき点灯(緑色) します。 このモードでは、自動火災報知設備からの起動に よる感知器発報放送が行われません。 このとき、本機のモニタスピーカからは火災音信 号(ピーピーピーピー … )が放送されます。 ご注意 発報連動停止モードに設定するときは、所轄の消 防署の承認が必要です。 ⑪ 自火報連動モード表示灯 ③ 火災灯 自動火災報知設備(自火報)の感知器、非常電話、 または発信機から起動がかかると自動的に点灯 (赤色)します。また、手動で非常起動スイッチ を押したときに点灯(赤色)します。 メ モ ・感知器発報放送中、火災放送中、非火災放送中 は点灯したままです。 ・感知器、非常電話、発信機などのすべてを復旧 させた後に、非常復旧スイッチを押すと消灯し ます。 ④ 非常起動スイッチ 手動で非常放送をするとき、また手動で感知器発 報放送から火災放送へ移行させるときに押しま す。 ⑤ 発報放送表示灯 自火報などとの連動モードを設定したときに点灯 (緑色)します。 ⑫ 自火報連動一斉モード表示灯 連動一斉モードで、自火報による非常放送の放送 階をすべての階に連動させたときに点灯(緑色) します。 ⑬ 通常一斉放送スイッチ すべての階に一斉に非常放送または一般の業務放 送をするときに押します メ モ ・非常放送のときは、通常一斉放送スイッチ⑬、 緊急一斉放送スイッチ⑮のどちらを押しても、 一斉放送スイッチとして機能します。 ・スピーカのアッテネータ(音量調節器)が 「OFF」のとき、一般の業務放送はスピーカか ら放送されません。 感知器発報放送の状態を表示します。 点灯(オレンジ色):感知器発報放送中 点滅(オレンジ色):感知器発報放送の前後 ⑥ 火災放送表示灯 火災放送の状態を表示します。 点灯(赤色):火災放送中 点滅(赤色):火災放送の前後 ⑦ 火災放送スイッチ 火災が確認されて、火災放送をするときに押しま す。 ⑧ 非火災放送表示灯 ⑭ 通常一斉放送表示灯 通常一斉放送がされているときに点灯(緑色)し ます。 ⑮ 緊急一斉放送スイッチ すべての階に一斉に非常放送または緊急の業務放 送をするときに押します メ モ ・非常放送のときは、通常一斉放送スイッチ⑬、 緊急一斉放送スイッチ⑮のどちらを押しても、 一斉放送スイッチとして機能します。 ・スピーカのアッテネータ(音量調節器)が 「OFF」のときでも最大音量で放送できます。 非火災放送の状態を表示します。 点灯(緑色):非火災放送中 点滅(緑色):非火災放送の後 ⑨ 非火災放送スイッチ 火災が発生していないことが確認できて、非火災 放送をするときに押します。 ⑯ 緊急一斉放送表示灯 緊急一斉放送がされているときに点灯(オレンジ 色)します。 ⑰ チャイムスイッチ 1、2 業務放送でチャイムを鳴らすときに押します。 9 ⑱ 放送復旧スイッチ 放送が終了した後で押します。 メ モ 非常放送の場合、いったんは放送を終了できます が、非常放送状態は引き続き継続されます。 ⑲ 放送階選択スイッチ 階別、系統別に非常・業務放送をするときに押し ます。業務放送の場合は、もう一度押すと復旧し ます。 ⑳ 階別作動・短絡表示灯 放送中の階またはスピーカ回線が短絡している階 を表示します。 点灯(緑色):その階への放送中 点滅(緑色):その階のスピーカ回線が短絡 21 出火階表示灯 ○ 自火報から起動がかかると点灯(赤色)し、出火 階を表示します。 22 グループ選択スイッチ ○ グループ指定をした場所へ業務放送するときに押 します。もう一度押すと復旧します。 23 グループ作動表示灯 ○ 点灯(緑色)しているグループに業務放送中であ ることを示します。 24 モニタスピーカ ○ 放送のモニタ、非常放送の音声による操作指示、 または異常時の警告音を出力します。 25 主電源表示灯 ○ 主電源での動作時に点灯(緑色)します。 27 非常電源電圧点検スイッチ ○ 非常電源の出力電圧を点検するときに押します。 28 充電中表示灯 ○ 蓄電池の充電中に点灯(緑色)します。 29 蓄電池点検スイッチ ○ 蓄電池を点検するときに押します。 30 出力レベル表示灯 ○ 放送出力のレベルを表示します。 31 CPU 異常表示灯 ○ コンピュータ回路またはメモリに異常が発生した ときに点灯(赤色)します。 32 異常表示灯 ○ 「CPU 異常」以外の異常が発生したときに点灯 (赤色)します。異常の内容は、液晶表示パネル に表示されます。 33 業務緊急表示灯 ○ 業務緊急放送のときに点灯(オレンジ色)します。 この場合は、スピーカ回線のアッテネータが 「OFF」の状態でも放送することができます。 メ モ 業務緊急放送の設定は、書き込みをする必要があ ります。 34 本機作動中表示灯 ○ 本機からの放送中に点灯(緑色)します。 35 他機作動中表示灯 ○ 本機以外の機器から放送されているときに点灯 (緑色)します。放送している機器は、液晶表示 パネルに表示されます。 メ モ 非常電源 DC24 V での使用中は消灯します。 26 主回路・非常電源表示灯 ○ 主回路の電源の状態を表示します。 点灯(緑色):正常 点滅(緑色):正常動作可能であるが、電圧が不 足気味のとき 消灯:異常 メ モ 非常電源での動作中、非常電源の電圧確認中、あ るいは蓄電池点検中は、非常電源の出力電圧の状 態が表示されます。 10 36 液晶表示パネル ○ 異常内容、書き込み時の設定内容、および放送中 の機器を表示します。 [書き込み部] 38 37 39 40 ・停電の場合でも CPU 制御を「切」にすると、 非常・業務兼用マイクによる緊急一斉放送がで きます(スピーカのアッテネータが「OFF」の ときでも最大音量で放送されます)。 この方法によるマイク放送は蓄電池を消耗させ るため、頻繁に行うと停電時に非常放送ができ なくなることがあります。 37 書き込みキー ○ 書き込みのときに使用するキーです。 38 動作選択スイッチ ○ スイッチを押すごとに、動作モードが「通常」→ 「動作確認」→「書き込み」→「通常」… に変わ り、液晶表示パネルに表示されます。 39 CPU 制御 入/切スイッチ ○ 40 異常解除スイッチ ○ 液晶表示パネル上に表示される異常表示を一時的 に解除するスイッチです。 通常は、CPU 制御「入」の位置に設定します。 メ モ 重 要 ・ CPU 異常で CPU 制御ができなくなったとき CPU 制御を「切」にすると、非常・業務兼用 マイクによる一斉放送が可能となります。 異常状態は継続されます。ただちに販売店または 保守契約店にご連絡ください。 [前面入出力部] 41 42 45 43 41 モニタ音量調節器 ○ モニタスピーカの音量を調節します。右へ回すと 音量が大きくなります。 メ モ 非常放送時は、この調節器の設定に関係なく一定 音量で放送内容が出力されます。 42 マイク・ライン音量調節器 ○ 各接続機器の音量を調節します。右へ回すと音量 が大きくなります。 44 43 マイク 1 入力ジャック ○ 有線マイクが接続できます。接続するマイクのホ ーンプラグを差し込みます。 44 ライン 1 入力ジャック ○ CD プレーヤなどの外部機器が接続できます。接 続機器のピンプラグを差し込みます。 45 録音出力 ○ カセットデッキなどを接続し、業務放送中の音声 を録音することができます。録音機器のピンプラ グを差し込みます。 11 非常放送のしくみ (はじめて非常用放送設備を操作される方に) 操作手順については、「非常放送のしかた」( P. 16)をお読みください。 ■ 非常放送の起動方法 非常放送を起動させるには、次の 3 つの方法があります。 ① 自火報感知器起動 ② 非常電話・発信機起動 ③ 手動起動 自動火災報知設備の感知器が作動すると、その階の出火階表示灯が点灯し、 自動的に非常放送が起動します。 出火階(感知器が作動した階)とその直上階などのスピーカに放送されます。 (連動モードのとき) 非常電話の受話器を取り上げるか発信機が作動すると、その階の出火階表示 灯が点灯し、自動的に非常放送が起動します。 出火階(非常電話、発信機が作動した階)とその直上階などのスピーカに放 送されます。(連動モードのとき) 操作者の判断で「非常起動スイッチ」を押し、非常放送を起動させます。 「放送階選択スイッチ」で選んだ階のスピーカに放送されます。 ■ 音声メッセージ マイクで放送しなくても、警報音と音声メッセージによる次の 3 段階の自動放送が行なわれます。 ( ① 感知器発報放送 感知器などが作動し、火災の発生を確認中であることを知らせます。 ② 火災放送 火災の発生を知らせます。 ③ 非火災放送 確認の結果、火災の発生がなかったことを知らせます。 12 P. 23) ■ 非常放送の動作モード 動作モードは、機器の設置のときに設定済みです。次の ①、②、③の各項目について、設定されたモードの 説明をお読みください。付属の「FS-991 非常時の操作手順書 1、2」(2 枚、各両面の 4 モードのシート)は、 決められたモードの面をお読みください。 ① 連動・連動一斉モード 外部から非常放送の起動がかかったとき(自火報感知器または非常電話・発信機* 1 が起動したとき)の放送 階(放送エリア)がモードによって異なります。(モードは設定済みですので、さわらないでください。) ※ 手動起動の場合は、連動・連動一斉モードの設定に関係なく、選択した階のみに非常放送がされます。 連動モード (基本モード* 2) 連動一斉モード 出火階(起動のあった階)とその直上階に非常放送がされます。 (出火階が 1 階または地下の階のときは、1 階と地下全ての階が追加されます。 それらを含めて直上階など、連動階ともいいます。) すべての階に非常放送がされます。 ② 発報・火災モード 手動起動と非常電話・発信機* 1 起動のとき、すぐに火災放送がされるかどうかがモードによって異なります。 ※ 自火報感知器が起動したときのモードとは異なります。 ※ 自火報感知器起動の場合は、発報・火災モードの設定に関係なく、発報連動・発報連動停止モードの設定 により動作が決定されます。 発報モード (基本モード* 2) 火災モード 起動がかかると、まず感知器発報放送がされ、その後に火災放送になります。 起動がかかると、感知器発報放送なしに、すぐ火災放送になります。 ③ 発報連動・発報連動停止モード 自火報感知器が起動したとき、感知器発報放送(発報連動)の有無がモードによって異なります。 ※ 非常電話・発信機起動の場合は、発報連動・発報連動停止モードの設定に関係なく、発報・火災モードの 設定により動作が決定されます。 発報連動モード (基本モード* 2) 発報連動停止モード *1 *2 起動がかかると、まず感知器発報放送がされ、次の段階で火災放送になります。 起動がかかっても感知器発報放送はされません。次の段階で火災放送になり ます。 操作する人に対して前面操作部のモニタスピーカから「火災音信号」と現場 の確認と操作を指示する「音声メッセージ」が出ます。 (このモードで使用するには、所轄の消防署の承認が必要です。) 発信機 :ボタンを押すことにより、自動火災報知設備を起動させる装置。表示灯も付いています。 基本モード:最も標準的なモードで、本機の出荷時の設定モードです。 13 ■ 起動方法と動作モードの関係 ② 発報モード 手動起動の場合 ② 火災モード ① 連動モード ③ 発報連動モード ① 連動一斉モード 自火報感知器起動の場合 ① 連動モード ③ 発報連動停止モード ① 連動一斉モード ① 連動モード ② 発報モード ① 連動一斉モード 非常電話・発信機起動の場合 ① 連動モード ② 火災モード ① 連動一斉モード 14 ■ 火災放送移行タイマと一斉移行タイマ 本機には避難時の安全性を確保するため、段階的な非常放送ができるよう、内部に次の 2 つのタイマを内蔵 しています。 ① 火災放送移行タイマ ② 一斉移行タイマ それぞれのタイマは、建物の規模や構造に合わせて機器の設置時に設定されています。動作の内容について は、「非常放送のしかた」( P. 16)をお読みください。 ① 火災放送移行タイマ このタイマは ● 自火報感知器起動時 ● 手動起動時(発報・火災が発報モードのとき) において発報放送開始時または火災音信号鳴動開始時にスタートし、設定された時間が経過すると自動的 に火災放送を開始させるためのものです。 ただし、火災放送移行タイマ作動中に非火災放送をした場合は、タイマは停止して火災放送には移行しま せん。 ② 一斉移行タイマ このタイマは、火災放送開始時または火災放送移行タイマのタイムアップ時にスタートし、設定された時 間が経過すると自動的に一斉火災放送を開始させるためのものです。 タイマ機能を「切」にすることもできます。 タイマ時間設定を「0 分」にしたときは、すぐに一斉火災放送を開始します。 ただし、一斉移行タイマ作動中に非火災放送をした場合は、タイマは停止して一斉火災放送には移行しま せん。 ※ 一斉移行タイマがタイムアップ後は、放送復旧を含む放送階の変更はできません。一斉放送だけになりま す。 重 要 ● 法律上は火災放送移行タイマの設定は、2 ∼ 5 分となります。 ● 法律上は一斉移行タイマの設定は、切、0 分、2 ∼ 5 分となります。 ● タイマの設定、変更は所轄消防署の指導に従ってください。 15 非常放送のしかた ■ 自火報感知器 起動の場合 自動火災報知設備の感知器起動 (業務放送中であれば業務放送が停止します。) 火災灯点灯 出火階表示灯点灯 ● 出火階および連動階の 階別作動表示灯点灯(連動モード) ● すべての階の階別作動表示灯点灯 (連動一斉モード) ● ● 火災放送移行タイマが起動します。*4 火災放送移行タイマ設定 分 秒 発報連動モード 発報連動停止モード 感知器発報放送はされません。 「火災音信号」と音声ガイドメッセージ 24 から出ます。 ( M6 )がモニタスピーカ○ 非常電話 発信機 ● 感知器第2報 ● 自動火災報知設備の 火災確認信号 ● 感知器発報放送( M1 、M5 )*2 放送階:出火階および連動階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 起動のあった階の階情報( ○○階の )を含みます。 現場を確認してください。 ● 非火災(誤報) 火災 A 次ページへ 上記いずれかの起動 *1 非常起動スイッチ④または火災放送スイッチ⑦を 押してください。 火災放送 移行タイマ タイムアップ 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 切 0分 分 秒 マイク放送をしたとき マイク放送終了後は 無音状態となります。 ● 現場を確認して、手 動で火災・非火災放 送にするか、マイク で誘導指示をしてく ださい。 ● 一斉移行タイマ起動 火災放送( M2 )*3 放送階:出火階および連動階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 一斉移行タイマタイムアップ 火災放送( M2 )*3 放送階:出火階および連動階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 一斉火災放送( M2 )*3、*5 放送階:すべての階 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 非火災(誤報) 火災 マイク①で適切な避難誘導放送をしてください。 マイク放送を終了させると、第2シグナル警報音(フィ、フィ、フィ)の 連続となります。 ● 必要に応じ、他の放送階も選択してください。*5 ● 16 A 次ページへ A 前ページから 非火災(誤報) ※ 各スイッチ類の番号は、「各部の名称とはたらき」 ( P. 8 )の番号です。 ※ M1 、M2 などは、音声メッセージの番号を示します ( P. 23)。 非火災放送スイッチ⑨を押してください。 非火災放送( M3 ) 放送階:感知器発報放送または火災放送で放送されていた階 鎮 火 感知器、非常電話、発信機を 復旧させてください。 感知器、非常電話、発信機を復旧させないで 非常復旧スイッチを押した場合は、まだ火災 状態と判断して、非常放送を始めます。 非常復旧スイッチ②を押してください。 非火災や鎮火が確認されたときは、必ず感知 器、非常電話、発信機を復旧させてから非常 復旧スイッチを押してください。 火災灯 :消灯 出火階表示灯 :消灯 ● 階別作動表示灯:消灯 ● ● 復 旧 感知器起動前が業務放送中であれば、 元の業務放送状態に戻ります。 異なる階の感知器が同時に起動したとき、または発報放送中に別の階の感知器が起動したときは、発報放送のメッ セージ終了後、すぐに火災放送になります。 *2 異なる階の感知器が同時に起動したときは、低い階の階情報(○○階の)を含んだ感知器発報放送を行います。 (地下1階、地下2階、… 地下5階、1階、2階、… 20階、エレベータ、階段、屋上、塔屋、体育館、講堂、エスカレータ、 エレベータシャフト、エレベータ機械室、階なしの順) *3 感知器発報放送後、新たに別の階の感知器が起動したときでも、火災放送では最初に起動のあったときの階情報(○ ○階で)を含んだ音声メッセージだけが放送されます。 *4 火災放送移行タイマ作動中に放送復旧スイッチ⑱を押して、放送が復旧したときも火災放送移行タイマは停止せず、 作動を継続します。 *5 一斉移行タイマがタイムアップ後は、放送復旧を含む放送階の変更はできません。一斉放送だけになります。 *1 マイク放送は最優先なので、いつでも放送することができます。 操作中に CPU 異常表示灯が点灯または点滅したら ドアを開けて CPU 制御 入/切スイッチを「切」にしてください。マイクによる緊急一斉放送をするこ とができます( P.36 ) 。 17 ■ 非常電話・発信機起動の場合 非常電話または発信機からの起動 (業務放送中であれば業務放送が停止します。) 火災灯点灯 出火階表示灯点灯 ● 出火階および連動階の階別作動表示灯点灯(連動モード) ● すべての階の階別作動表示灯点灯(連動一斉モード) ● ● 発報モード 火災モード 感知器発報放送( M1 )*1 放送階:出火階および連動階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 起動のあった階の階情報( ○○階の )を含みます。 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 切 0分 分 秒 一斉移行タイマ起動 火災放送( M2 )*2 放送階:出火階および連動階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 一斉移行タイマタイムアップ 火災放送( M2 )*2 放送階:出火階および連動階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 一斉火災放送( M2 )*2、*3 放送階:すべての階 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 非火災(誤報) 火災 A 次ページへ マイク①で適切な避難誘導放送をしてください。 マイク放送を終了させると、第2シグナル警報音(フィ、フィ、フィ)の 連続となります。 ● 必要に応じ、他の放送階も選択してください。*3 ● *1 *2 *3 異なる階の非常電話・発信機が同時に起動したときは、低い階の階情報(○○階の)を含んだ感知器発報放送を行 います。(地下1階、地下2階、… 地下5階、1階、2階、… 20階、エレベータ、階段、屋上、塔屋、体育館、講堂、 エスカレータ、エレベータシャフト、エレベータ機械室、階なしの順) 感知器発報放送後、新たに別の階の非常電話・発信機が起動したときでも、火災放送では最初に起動のあったとき の階情報(○○階で)を含んだ音声メッセージだけが放送されます。 一斉移行タイマがタイムアップ後は、放送復旧を含む放送階の変更はできません。一斉放送だけになります。 18 A 前ページから 非火災(誤報) ※ 各スイッチ類の番号は、「各部の名称とはたらき」 ( P. 8 )の番号です。 ※ M1 、M2 などは、音声メッセージの番号を示します ( P. 23)。 非火災放送スイッチ⑨を押してください。 非火災放送( M3 ) 放送階:感知器発報放送または火災放送で放送されていた階 鎮 火 感知器、非常電話、発信機を 復旧させてください。 感知器、非常電話、発信機を復旧させないで 非常復旧スイッチを押した場合は、まだ火災 状態と判断して、非常放送を始めます。 非常復旧スイッチ②を押してください。 非火災や鎮火が確認されたときは、必ず感知 器、非常電話、発信機を復旧させてから非常 復旧スイッチを押してください。 火災灯 :消灯 出火階表示灯 :消灯 ● 階別作動表示灯:消灯 ● ● 復 旧 非常電話または発信機起動前が業務放送中 であれば、元の業務放送状態に戻ります。 マイク放送は最優先なので、いつでも放送することができます。 操作中に CPU 異常表示灯が点灯または点滅したら ドアを開けて CPU 制御 入/切スイッチを「切」にしてください。マイクによる緊急一斉放送をするこ とができます( P.36 ) 。 19 ■ 手動起動の場合 ※ 各スイッチ類の番号は、「各部の名称とはたらき」( P. 8 )の番号です。 ※ M1 、M2 などは、音声メッセージの番号を示します( P. 23)。 火災放送移行タイマが起動します。*3 火災放送移行タイマ設定 分 秒 非常電話 発信機 ● 感知器 ● ● 上記いずれかの起動 *1 マイク放送をしたとき マイク放送終了後は 無音状態となります。 ● 現場を確認して、手 動で火災・非火災放 送にするか、マイク で誘導指示をしてく ださい。 ● 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 切 0分 分 秒 一斉移行タイマ起動 火災放送( M2 ) 放送階:起動階(出火階)、 連動階および選択した階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 火災放送( M2 ) 放送階:起動階(出火階)、 連動階および選択した階(連動モード) :すべての階(連動一斉モード) 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 20 一斉移行タイマタイムアップ 一斉火災放送( M2 )*4 放送階:すべての階 最初に起動のあった階の階情報( ○○階で )を含みます。 手動起動:火災の情報を入手したとき 非常起動スイッチ④を押してください。 (業務放送中であれば業務放送が停止します。) 必要と思われる放送階選択スイッチ⑲または 一斉放送スイッチ⑬、⑮のいずれかを押して ください。 発報モード 火災モード 感知器発報放送( M1 、M5 ) 放送階:選択した階 *2 階情報( ○○階の )は含みません。 現場を確認してください。 非火災(誤報) B 火災 次ページへ 次ページへ 火災放送移行タイマ タイムアップ A 非常起動スイッチ④または火災放送スイッチ⑦を 押してください。 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 一斉移行タイマ 切 0分 分 秒 一斉移行タイマ起動 火災放送( M2 ) 放送階:選択した階 階情報( ○○階で )は含みません。 火災放送( M2 ) 一斉移行タイマタイムアップ 一斉火災放送( M2 )*4 放送階:選択した階 階情報( ○○階で )は含みません。 放送階:すべての階 階情報( ○○階で )は含みません。 非火災(誤報) 火災 B 次ページへ マイク①で適切な避難誘導放送をしてください。 マイク放送を終了させると、第2シグナル警報音(フィ、フィ、フィ)の 連続となります。 ● 必要に応じ、他の放送階も選択してください。*4 ● 21 前ページから B 非火災(誤報) 非火災放送スイッチ⑨を押してください。 非火災放送( M3 ) 放送階:感知器発報放送または火災放送で放送されていた階 前ページから A 鎮 火 感知器、非常電話、発信機を 復旧させてください。 感知器、非常電話、発信機を復旧させないで 非常復旧スイッチを押した場合は、まだ火災 状態と判断して、非常放送を始めます。 非常復旧スイッチ②を押してください。 非火災や鎮火が確認されたときは、必ず感知 器、非常電話、発信機を復旧させてから非常 復旧スイッチを押してください。 火災灯 :消灯 出火階表示灯 :消灯 ● 階別作動表示灯:消灯 ● ● 復 旧 手動起動前が業務放送中であれば、 元の業務放送状態に戻ります。 *1 *2 *3 *4 発報放送中に起動したときは、メッセージ終了後に火災放送になります。 放送階を手動で選択したときは、直上階などへは放送されません。 火災放送移行タイマ作動中に放送復旧スイッチ⑱を押して、放送が復旧したときも火災放送移行タイマは停止せず、 作動を継続します。 一斉移行タイマがタイムアップ後は、放送復旧を含む放送階の変更はできません。一斉放送だけになります。 マイク放送は最優先なので、いつでも放送することができます。 操作中に CPU 異常表示灯が点灯または点滅したら ドアを開けて CPU 制御 入/切スイッチを「切」にしてください。マイクによる緊急一斉放送をするこ とができます( P.36 ) 。 22 音声メッセージの一覧 ■ 音声警報メッセージ 以下のメッセージは放送階のスピーカから放送されます。 感知器発報放送 第 1 シグナル(パポパポパポ)+「ただいま(⃝⃝階の)火災感知器が作 動しました。確認しておりますので、次の放送にご注意ください。 (女声)」 以上の内容を 2 回くり返します。 M2 火災放送 第 1 シグナル(パポパポパポ)+「火事です、火事です、(⃝⃝階で)火 災が発生しました。落ち着いて避難してください。(男声)」+第 1 シグナ ル(パポパポパポ)+「火事です、火事です……(男声)」+第 2 シグナ ル(フィ、フィ、フィ 3 回) 以上の内容を継続してくり返します。マイク放送終了後は第 2 シグナルだ けのくり返しとなります。 M3 非火災放送 第 1 シグナル(パポパポパポ)+「さきほどの火災感知器の作動は、確認 の結果、異常がありませんでした。ご安心ください。(女声)」 以上の内容を 2 回くり返します。 M1 ※ 発報/火災放送の階情報 1. 手動起動による非常放送の場合は「階情報」 (⃝⃝階の、⃝⃝階で)が含まれません。 2. 異なる階の感知器が同時に起動したときは、低い階の階情報(⃝⃝階の)を含んだ感知器発報放送を 行います。(地下 1 階、地下 2 階、… 地下 5 階、1 階、2 階、… 20 階、エレベータ、階段、屋上、塔屋、 体育館、講堂、エスカレータ、エレベータシャフト、エレベータ機械室、階なしの順) 3. 感知器発報放送後、新たに別の階の感知器が起動したときでも、火災放送では最初に起動のあったと きの階情報(⃝⃝階で)を含んだ音声メッセージだけが放送されます。 ※ 音声警報メッセージが 2 カ国語(日本語+英語)に設定されている場合は、日本語につづいて英語のメッ セージが放送されます。 感知器発報放送 Attention please. The fire alarm (on ○○ floor) is indicating a fire. We're now investigating the cause. Please wait for a further information. 火災放送 There is a fire (on ○○ floor). Please evacuate as quickly as possible. 非火災放送 Attention please. A few minutes ago, we announced there may be a fire. However, this was a false alarm. Once again, there is no fire. ■ 音声ガイドメッセージ 以下のメッセージは、前面操作部のモニタスピーカからだけ出力されます。 M4 放送階選択スイッチを押せ。 M5 発報放送を起動した。現場を確認せよ。火災のときは音声警報火災スイッチを押せ。 誤報のときは、音声警報非火災スイッチを押せ。 M6 火災信号を受信した。現場を確認せよ。火災のときは音声警報火災スイッチを押せ。 誤報のときは、自火報を停止させた後、非常復旧スイッチを押せ。 23 業務放送のしかた FS-991 本体の非常・業 務兼用マイクで放送する とき マイク 1(マイク 2)に 接続されているマイクで 放送するとき マイク 1(マイク 2)の 音量調節器で音量を調節 します。 ラジオ放送するとき ※ ラジオチューナユニッ ト DT-2200 は別売品 演奏機器(CD プレーヤ、 カセットデッキなど)を 放送するとき DT-2200 の前面パネル で以下の操作をします。 演奏機器の電源を入れ、 演奏をスタートさせます。 ① 電源スイッチ「ON」 ② AM/FM バンド切り換え ③ チャンネル選択 ④ 音量調節 ライン 1 またはライン 2 の音量調節器で音量を調 節します。 一斉スイッチ、グループスイッチ、放送階選択スイッチのいずれかを押します。 チャイム 1(チャイム 2)を押します。 マイクのトークスイッチを押します。 放送が流れます。 放送復旧スイッチを押します(放送が終了します)。 ラジオの電源を切ります。 24 演奏機器の電源を 切ります。 ■ マイク放送のしかた 放送階を選択します。 一斉放送 グループ放送 または 階別放送 または メ モ 緊急一斉放送を選択した場合は、 スピーカのアッテネータを「OFF」 にしていても、放送はスピーカか ら出力されます。 チャイムスイッチを押します。 メ モ チャイムの音色は、書き込み設定で変更できます。 工場出荷時の設定 チャイム 1 :上り 4 音チャイム チャイム 2 :下り 4 音チャイム マイクのトークスイッチを押して放送します。 メ モ マイク 1、2 の入力に接続しているマイクから放 送する場合は、それぞれの音量調節器で適正な 音量に調節してください。 右へ回すと、音量が大きくなります。 [前面入出力部] 放送復旧スイッチを押します。 ※ マイク放送が終了し、元の状態に 戻ります。 25 ■ ラジオ放送のしかた ご注意 ラジオ放送をするには、別売のラジオチューナユニット DT-2200 を組み込んでください。 ラジオチューナ部を操作します。 1. DT-2200 の電源を入れます。 2. バンドを切り換えます。 2 1 4 (FM 放送または AM 放送) 3. 選局スイッチまたはメモリ選択スイッチ で希望する局を選びます( P. 27) 。 4. 音量を調節します。 3 放送階を選択します。 一斉放送 グループ放送 または 階別放送 または メ モ 緊急一斉放送を選択した場合は、 スピーカのアッテネータを「OFF」 にしていても、放送はスピーカか ら出力されます。 放送が流れます。 放送復旧スイッチを押します。 ※ ラジオ放送が終了し、元の状態に 戻ります。 26 ラジオの電源を切ります。 ● 受信のしかた 3-1:選局スイッチ 周波数 2 1 4 3-2:メモリ選択スイッチ AM/FMバンド表示 1. 入/切スイッチを押して、ラジオを動作させます。 2. AM 放送か FM 放送かを選択します。スイッチを押すたびに、AM/FM バンド表示が切り換わります。 3. 聞きたい放送局を選びます。 3-1. メモリしていない放送局を選ぶ場合 受信周波数を低くするには「▼」スイッチ、受信周波数を高くするには「▲」スイッチを押します。 「▼」または「▲」スイッチを押すと AM は 9 kHz、FM は 0.1 MHz ずつ自動的に周波数が変わり、受信す ると、その周波数で止まります。 3-2. メモリしている放送局を選ぶ場合 メモリ選択スイッチを押して、記憶させた局を呼び出します。 4. 音量を調節します。 ● メモリのしかた 1 3 2 1. 記憶させたい放送局(周波数)を受信します。 2. 記憶させたいメモリ選択スイッチの番号(1 ∼ 5)を 1.5 秒以上押します。 3. 表示部にメモリ番号が表示されます。 ※ AM 放送、FM 放送それぞれ 5 局までメモリできます。 ※ 記憶させた局は、メモリ選択スイッチを押すだけで呼び出すことができます。 ※ FS-991 本体への電源が遮断されても、メモリの内容は約 7 日間保持されます。 27 ■ BGM 放送のしかた BGM 放送は、通常「BGM モード」で放送します。 「BGM モード」に設定できるスイッチは、グループ選択スイッチ 1 ∼ 5 です。 BGM 放送用の演奏機器(CD プレーヤ、カセットデッキなど)の電源を入れ、演奏をスタート させます。 メ モ FS-991 本体にラジオチューナユニット DT-2200(別売品)が組み込まれているときは、ラジ オによる BGM 放送ができます。 演奏機器が接続されている入力端子(ライン 1 またはライン 2)の音量調節器で音量を調節し ます。 [前面入出力部] 右へ回すと、音量が大きくなります。 放送エリアをグループ選択スイッチ 1 ∼ 5 で選択します。 BGM 放送中 BGM 放送を終了するときは、選択しているグループ選択スイッチを、もう一度押します。 メ モ 放送復旧スイッチを押しても BGM 放送は、復旧しません。 28 業務放送機能 ■ 優先方式について 業務放送の優先方式は「後押し優先」、「先押し優先」、「優先なし」の 3 つの方式から選択できます。 工場出荷時は「後押し優先」に設定されています。 ● 後押し優先 業務放送のとき、FS-991 本体・非常リモコン・業務リモコンの間では常に後から押したスイッチが優先され ます。たとえば、FS-991 本体からのマイク放送中に非常リモコンまたは業務リモコンから放送階選択スイッ チを押すと、FS-991 本体からのマイク放送は中断され、そのリモコンから放送されます。このとき FS-991 本体の放送階選択スイッチを押すと、再び FS-991 本体からのマイク放送に戻ります。FS-991 本体からの放 送が終了すると、元のリモコンの放送に戻ります。 ※ 放送中の機器は、本機作動中表示灯または他機作動中表示灯で表示されます(作動機器名は液晶表示パネ ルに表示されます)。 起動 ↓ FS-991 本体からの マイク放送 中 断 放送中 放送中 ↑ 復旧 起動 ↓ 非常用遠隔操作器からの マイク放送 放送中 放送中 中 断 ↑ 復旧 起動 ↓ タイマ端子に接続されている 機器からの放送 放送中 ↑ 復旧 ※ タイマ端子からの起動は、最優先です。したがって、タイマ端子で起動された時報チャイムなどの放送中 には、他の業務放送ができません。 29 ● 先押し優先 先に業務放送を開始した機器からの放送が優先されます。 業務放送を行っている機器の放送が終了するまで、他の機器からの放送はできません。 起動 ↓ FS-991 本体からの マイク放送 ※ タイマ端子からの起動は、最優先です。 したがって、タイマ端子で起動された時 報チャイムなどの放送中には、他の業務 放送ができません。 放送中 ↑ 復旧 起動 ↓ 非常用遠隔操作器からの マイク放送 放送中 放送中 中 断 ↑ 復旧 起動 ↓ タイマ端子に接続されている 機器からの放送 放送中 ↑ 復旧 ● 優先なし すべての機器からの放送が同時に行えます。 起動 ↓ FS-991 本体からの マイク放送 放送中 中 断 放送中 ↑ 復旧 起動 ↓ 非常用遠隔操作器からの マイク放送 放送中 放送中 中 断 ↑ 復旧 起動 ↓ タイマ端子に接続されている 機器からの放送 放送中 ↑ 復旧 ※ タイマ端子からの起動は、最優先です。したがって、タイマ端子で起動された時報チャイムなどの放送中 には、他の業務放送ができません。 30 ■ グループ放送について グループ放送をすると、異なる階をひとまとめにして放送することができます。 たとえば、売場・従業員エリアなど系統別にそれぞれのグループ選択スイッチに記憶させておけば、後はワ ンタッチで必要な場所へ放送できます。 グループ選択スイッチを押すと、グループ作動表示灯とグループ指定したすべての階別作動表示灯が点灯し ます。 応用操作 例 1. 2 つのグループに同一の放送をしたいとき 放送したい場所のグループ選択スイッチを 2 つ押します。 例 2. グループ指定した中に放送したくない場所があるとき グループ選択スイッチを押した後、不要な階の階別選択スイッチを押します(不要な階 の階別作動表示灯が消灯します)。 例 3. グループ放送に階別放送を追加したいとき グループ選択スイッチを押した後、必要な階の放送階選択スイッチを押します。 グループ選択 5F 4F 3F 2F 1F、2F、4F 1F 1F、2F、4Fが点灯 グループ選択スイッチ1を押す 5F 4F 3F 「3F」にも放送したい場合 :放送階選択スイッチ「3F」を押す 2F 1F 3Fの点灯が追加 5F 4F 3F 「4F」には放送したくない場合 :放送階選択スイッチ「4F」を押す 2F 1F 4Fが消灯 31 ■ BGM 放送について BGM やラジオを BGM モードで放送中に、他の階の放送階選択スイッチを押してマイク放送をした後、放送 復旧スイッチを押すと、マイク放送を終了して元の BGM モードによる放送に戻ります。 BGM 放送に使用するグループ選択スイッチを BGM モードに設定する必要があります。 (別冊の「FS-991 設置要領書・書き込み編」をご覧ください。 ) [BGM モードのグループ放送] BGM モードに設定されている グループスイッチを選択 ↓ 演奏機器から BGM モードに 設定されている区域の放送 放送中 放送中 中 断 ↑ 選択したグループ選択スイッチ をもう一度押す 起動 ↓ FS-991 本体からの マイク放送 復旧 放送中 ↑ 放送復旧スイッチを押す [通常のグループ放送] BGM モードに設定されていない グループスイッチを選択 ↓ 演奏機器から BGM モードに 設定されている区域の放送 中 断 放送中 起動 ↓ FS-991 本体からの マイク放送 放送中 ↑ 放送復旧スイッチを押す メ モ 通常モードでは放送復旧スイッチを押すと、BGM 放送も同時に終了します。 32 記名カードの使いかた 記名カードは、放送階選択スイッチおよびグループ選択スイッチに割り当てたスピーカの設置場所やグルー プ指定した場所を記入します。 ● カバーの外しかた ※ 記名カード カバー 上下の※部分に指をかけて引く ※ 1. カバーの中央部(※印)に指をかけ、手前に引いてカバーを外します。 メ モ グループ選択スイッチの場合は、「くぼみ」部分からカバーに指をかけてください。 くぼみ カバー 記名カード 2. 記名カードを取り出し、スピーカの設置場所やグループ指定した場所を記入します。 3. 記入後は、記名カードとカバーを元のとおりにはめ込みます。 33 日常点検 ■ 自動点検と異常表示 ● 自動点検の機能 本機にはコンピュータによる自動点検機能が内蔵されています。 異常があった場合は、本機の異常表示灯が点灯し、その内容を液晶表示パネルに表示します。 ただし、CPU に異常があった場合は、CPU 異常表示灯のみが点灯します。 異常表示灯 CPU異常表示灯 液晶表示パネル ● 異常表示の種類 異 常 異常の内容 異常検出時の表示 CPU 異常 FS-991 本体のコンピュータまたはメモリに異 常があります。 FS-991 本体の CPU 異常表 示灯が点灯します。 パワーアンプ異常 パワーアンプユニットに異常があります。 スピーカ回線リレー 異常 スピーカ回線リレーに異常があります。 スピーカ回線短絡異常 スピーカ回線が短絡しています。 蓄電池の充電不足 蓄電池が消耗しています。 非常リモコン通信異常 FS-991 本体と非常用遠隔操作器間の通信に異 常があります。 34 イジョウ ハッセイ Pアンフ゜ カイセンリレー イジョウ 異常のある回線番号が表示されます。 スピーカカイセン タンラク 短絡している回線番号が表示 されます。 イジョウ ハッセイ チクデンチ ヒジョウRM C イジョウ 異常のある非常リモコンのアドレス が表示されます。 異 常 異常の内容 異常検出時の表示 ヒジョウRM A イジョウ 非常リモコン 音声ライン異常 FS-991 本体と非常用遠隔操作器間の音声ライ ンに異常があります。 非常リモコン異常 非常リモコンに異常があります。 業務リモコン RM-1200 通信異常 FS-991 本体と業務リモコン RM-1200 間の通信 に異常があります。 RM - 1 2 0 0 C イジョウ 非常・業務兼用マイク 異常 FS-991 本体の非常・業務兼用マイクが断線し ています。 イジョウ ハッセイ マイク 電源異常 FS-991 本体に供給されている電源電圧が低下 しています。 イジョウ ハッセイ デンゲン 非常起動異常 FS-991 本体内部や FS-991 本体と非常リモコ ンの非常起動ラインに異常があります。 イジョウ ハッセイ ヒジョウキドウ 音声異常 業務放送時のチャイムまたは非常放送時の音 声ガイド、音声警報が正常に出力されません。 イジョウ ハッセイ ゴウセイ 非常断 24 V 異常 非常断 24 V 端子の出力電圧が低下しています。 イジョウ ハッセイ ヒジョウダン 2 4 V 非常 24 V 異常 非常 24 V 端子の出力電圧が低下しています。 イジョウ ハッセイ ヒジョウ 2 4 V 異常のある非常リモコンのアドレス が表示されます。 イジョウ ハッセイ ヒジョウRM 異常のある業務リモコンのアドレス が表示されます。 重 要 万一のときに機器が正常に動作するように、日常点検を必ず実施してください。 日常点検や自動点検で異常が発見された場合は、ただちに販売店または保守契約店にご連絡ください。 ご注意 蓄電池の寿命は約 4 年です。使用条件によって異なりますが、最長でも 4 年以内に交換することをおすすめ します。設置後または蓄電池交換後 4 年以上経過しているときは、すみやかに販売店または保守契約店へ連 絡してください。 35 ● 異常表示が出たときは 液晶表示パネルに何らかの異常が表示されている場合でも、CPU 制御 入/切スイッチを「切」にしておけば、 非常・業務兼用マイクによる一斉放送ができます(「非常・業務兼用マイク異常」を除きます)。 [書き込み部] CPU制御 切 入 ご注意 「パワーアンプ異常」、「スピーカ回線リレー異常」、および「スピーカ回線短絡異常」の場合は、放送され ないエリアがあります。非常のときは、他の手段による情報伝達が必要となります。 ● 「非常・業務兼用マイク異常」の場合は、マイク放送をすることができません。非常のときは、他の手段 による情報伝達が必要となります。 ● ● 異常警告音(ピーピーピー … )を停止させたい場合は、放送復旧スイッチを押してください。 液晶表示パネルの異常表示を消す場合は、FS-991 本体書き込み部の異常解除スイッチを押してください (異常の状態が継続しているときは、表示は消えません)。 ● 36 ■ 手動点検 ● 電源の点検 1. 主電源電圧を点検します。 主電源表示灯が点灯(緑色)していることを確認し てください。 1 2 4 3 2. 主回路電源電圧を点検します。 主回路・非常電源表示灯が点灯していることを確認 してください。 ※ このとき、非常電源電圧点検スイッチと蓄電池点 検スイッチは押さないでください。 3. 非常電源の出力電圧を点検します。 * 蓄電池点検スイッチを押して、主回路・非常電源表 示灯が点灯していることを確認してください。 ご注意 蓄電池の電圧点検は、1 日の点検で 2 回以内(1 回あたり 10 秒以内)としてください。 これより多く蓄電池点検スイッチを押すと、蓄電池が消耗し非常時に動作しなくなることがあります。 4. 充電中表示灯が緑色に点灯していることを確認します。 * 非常電源の出力電圧を点検するには、次の 2 つの方法があります。 蓄電池点検スイッチによる点検 ・ 蓄電池点検スイッチを押したときは、蓄電池を放電させ実使用に近い状態で蓄電池の点検を行うことがで きます。点検中の蓄電池の出力電圧の状態は、次のように主回路・非常電源表示灯に表示されます。 点灯:正常 点滅:充電不足 消灯:異常 ・ 24 時間毎の蓄電池の自動点検もこの方法で行われます。 ・ この方法による点検は放電により蓄電池を消耗させるため、頻繁に行うと停電時に非常放送が行えなくな ることがあります。また、停電中は非常放送の開始に備えて蓄電池の消耗を防ぐために、蓄電池点検スイ ッチを押しても点検は行われません。 非常電源電圧点検スイッチによる点検 ・ 非常電源電圧点検スイッチを押したときは、蓄電池の出力電圧を点検することができます。点検中の蓄電 池の出力電圧の状態は、次のように主回路・非常電源表示灯に表示されます。 点灯:正常 点滅:充電不足 消灯:異常 ・ 蓄電池を放電させないため、この点検は頻繁に行っても蓄電池の充電状態はほとんど変化しません。 ・ 蓄電池は放電を開始したときに出力電圧が急激に低下することもあるため、蓄電池を放電させないこの方 法による点検結果は参考値です。 37 TOA インフォメーションセンター フリーダイヤル(無料電話 ) TEL. 0120 - 108 -117 商品や技術など、お問い合わせにお応えします。 〒 665-0043 宝塚市高松町 2 番 1 号 受付時間 9:00 ∼ 17:00(日曜・祝日除く) TEL.(0797)72-7567 FAX.(0797)72-1090 商品の価格、在庫、修理およびカタログのご請求については、取扱い店または最寄りの営業所へお申し付けください。 133-12-626-6C