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委員会資料
平成25年度
奈良県公共事業評価監視委員会
奈良県水道用水供給事業 第3次拡張
(水道広域化施設整備費)
(水道水源開発施設整備費)
奈良県水道局
1
目次
1.県営水道の概要
2.県営水道の目的・効果
3.創設から第3次拡張の経緯
4.県及び県営水道の取組状況
5.再評価対象事業概要
6.事業の検証
6-1水需要予測、6-2水源の検証
6-3事業の見直し、6-4事業効果の検証
7.事業のコスト縮減の取組
8.今後の方針
2
【大滝ダム】
1.県営水道の
県営水道の概要
【奈良県全体図】
◎奈良県水道局
【津風呂ダム】
広域水道センター
桜井浄水場
【室生ダム】
【大迫ダム】
御所浄水場
3
2.県営水道の
県営水道の目的・
目的・効果
4
2.県営水道の
県営水道の目的・
目的・効果
目的・効果
○大和平野及び大和高原地域の水需要に対す
る対応
○安全でおいしい水の安定的な供給
○地震や渇水時等にも安定した供給の確保
○市町村水道を含めた県全体の水道施設の効
率的な運用
5
3.創設から
創設から第
から第3次拡張の
次拡張の経緯
6
3.創設から
創設から第
から第3次拡張の
次拡張の経緯
創 設
市町村
500,000
290
379
事業箇所
工 期
水 源
施設整備
計画水量
(m /日)
総事業費(億円)
3
~S53
津風呂・大迫ダム・
室生ダム
次拡張(当初)
28市町村(室生村追加)
市町村合併
[現24市町村]
H13~H41
市町村
(奈良市追加)
次拡張
253,200
S42
3
2
206,700
工 期
計画水量
(m /日)
総事業費(億円)
次拡張
~S58
大滝ダム
24
水 源
1
市町村
(大宇陀町・
菟田野町追加)
S59~H15
大滝ダム
事業箇所
25
S47
3
大滝ダム
国営農業用水再編対策事業
川上ダム
広域管路ネットワーク整備
27
1,646
3
次拡張(変更)
24市町村
~H27
再
評
価
大滝ダム
国営農業用水再編対策事業
川上ダム
川上ダム中止
ダム中止
(H18)
川上ダム
川上ダム関連事業中止
ダム関連事業中止
H13
広域管路ネットワーク整備
556,500
389,000
824
460
H24年末
約351億円執行、
基幹施設は完成
7
4.県及び
県及び県営水道の
県営水道の取組状況
8
4.県及び
県及び県営水道の
県営水道の取組状況
県域水道ビジョン
県域水道ビジョン
課題
(H23奈良県作成)
奈良県作成)
○水需要減少や
水需要減少や施設更新に
施設更新に伴う、水道事業経営の
水道事業経営の圧迫
○水源の
水源の選択(
選択(県営水道、
県営水道、自己水)
自己水)と投資の
投資の最適化
○水道職員の
水道職員の人材確保
県域水道のあるべき
県域水道のあるべき姿
のあるべき姿
【安全・
安全・廉価・
廉価・安定的な
安定的な水道供給を
水道供給を持続できる
持続できる県域水道
できる県域水道を
県域水道を目指す
目指す】
そのための取組
そのための取組
「水源の
水源の適正利用」
適正利用」、「施設投資の
施設投資の最適化」
最適化」、「業務の
業務の効率化」
効率化」
具体的方策
・自己水更新時の
自己水更新時の県水転換の
県水転換の検討
・業務の
業務の連携の
連携の検討 など
9
4.県及び
県及び県営水道の
県営水道の取組状況
●県営水道の取組
■平成25年4月に料金の引き下げ・二段階料金制度を導
入し、県水の利用促進図る。
■施設投資の最適化の観点から市町村自己水の更新と
県水転換のコスト比較を行い、現在、自己水から県営
水道への転換についての検討を進めています。
10
5.再評価対象事業概要
11
5.再評価対象事業概要
【第3次拡張事業】
次拡張事業】
■水道広域化施設整備費
○取水、導水、浄水、送水の各施設の整備
・完了・・・
完了・・・御所浄水場
・・・御所浄水場(
御所浄水場(拡張)、
拡張)、新平群
)、新平群ポンプ
新平群ポンプ場
ポンプ場、平群調整池などの
平群調整池などの施設
などの施設
・残事業・・・
残事業・・・市町村
・・・市町村の
市町村の県水転換に
県水転換に必要な
必要な事業
■水道水源開発施設整備費
○大滝ダム(国交省)【H25.4供用開始 3.5m3/秒の安定水利権取得】
○国営農業用水再編対策事業(農水省)
【H28完成予定 0.4m3/秒の利水開発】
老朽化した
老朽化した農業用水施設
した農業用水施設(
農業用水施設(水路、
水路、頭首工等)
頭首工等)を改修することにより
改修することにより、
することにより、農業用水の
農業用水の安定供
給と適正利用を
適正利用を図り、あわせて生
あわせて生み出される減量可能
される減量可能な
減量可能な用水を
用水を水道用水として
水道用水として活用
として活用する
活用する
ことにより、
ことにより、水資源の
水資源の有効活用に
有効活用に資するものです。
するものです。
12
5.再評価対象事業概要
第3次拡張事業概要図
生駒市ブランチ
平群調整池
広域管理システム(多重無線)
郡山ポンプ場(ポンプ設備増設)
新平群ポンプ場
新平群ポンプ場(ポンプ設備増設)
系統間連絡管
宇陀市ブランチ
葛城市ブランチ
宇陀市ブランチ
明日香調整池
水道広域化施設整備費
凡 例
御所浄水場(拡張)
完 成
事業中
残事業
高取ポンプ場
国営農業用水再編対策事業
大滝ダム
水道水源開発施設整備費
凡 例
完 成
事業中
13
6.事業の
事業の検証
6-1水需要予測、
水需要予測、6-2水源の
水源の検証
6-3事業の
事業の見直し
見直し、6-4事業効果の
事業効果の検証
14
6.事業の
事業の検証
再評価のフロー
6-1.水需要予測
6-2.水源の検証
6-3.事業の見直し
6-4.事業効果の検証
15
6-1.水需要予測
水需要予測フロー
生活用水
1日当たり
給水人口 × 1人使用水量
業務用水
7.事業の検証
工場用水
給水区域全体の需要量
○安定供給を重視して、一日最大給水量は幅を持たせた予測とした
県域水道ビジョンの推進
水需要量
県営水道
○上位予測(県水転換進む)
○下位予測(県水転換進まない)
市町村の自己水源
○ダム、表流水
○地下水等
16
6-1.水需要予測
県営水道の水需要予測結果
事業効果の検証
・実績は
実績は全体的として
全体的として減少傾向
として減少傾向にあるが
減少傾向にあるが、
にあるが、近年の
近年の減少率は
減少率は低い
・今後県水転換が
今後県水転換が進んだ場合
んだ場合316千m3/日と予測
17
6-2.水源の
水源の検証
年降水量の経年変化
7.事業の検証
H23日本
H23日本の
日本の水資源(
水資源(国土交通省)
国土交通省)より
・平均雨量は
平均雨量は 約1,650mm→約1,560mm 90mm減少
・年降水量の
年降水量の変動幅は
変動幅は増大して
増大して、
して、極端な
極端な渇水年が
渇水年が頻繁に
頻繁に
起きている。
きている。
18
水源別取水制限
年 度
室
生
ダ
ム
6-2.水源の
水源の検証
H2
6
7
8
12
(月)
9
制
限
期
間
8
16日間
7
24日間
75日間
最大58
最大58%
58%
の取水制限
14 17 過去の取水制
限回数
13
最大53
最大53%
53%
の取水制限
23日間 12日間 18日間
8回
7日間
12日間
6
最大40
最大40%
40%
の取水制限
(月)
9
紀
の
川
制
限
期
間
60日間
26日間
8
5回
12日間
7
20日間
6
最大30
最大30%
30%
の取水制限
19日間
最大10
最大10%
10%
の取水制限
※室生ダム
室生ダムでは
ダムでは平成
では平成6
平成6年に最大58
最大58%
58%の取水制限、
取水制限、紀の川では平成
では平成13
平成13年
13年に最大4
最大4
0%の取水制限が
取水制限が実施されている
実施されている
19
6-2.水源の
水源の検証
水源計画(安定供給可能量については、奈良県長期水需給計画に準拠)
水系
水源名
淀川 室 生 ダ ム
水系
津風呂ダム・
ダム・
紀の川 津風呂ダム
大迫ダム
大迫ダム
水系
大滝ダム
既得合計
水源量
(m3/s)
安定供給可能量
(1/10)
10)
安定供給率
(%)
安定供給可能量
(1/20)
20)
安定供給
可能量
(m3/s)
安定供給率
(%)
1.02
50
安定供給
可能量
(m3/s)
1.60
64
1.07
100
1.07
100
1.07
3.50
66
2.31
62
2.17
6.17
国営農業用水 0.40
再編対策事業
既得+
既得+国営再編
6.57
4.40
100
0.8
4,04
(1日の給水量に
給水量に換算 327千
327千m3/日)
0.40
4.80
100
0.40
4.44
(1日の給水量に
給水量に換算 360千
360千m3/日)
20
6-2.水源の
水源の検証
給水量グラフ
H29国営農業用水再編対策事業完成
360 (室生・
室生・津風呂・
津風呂・大迫・
大迫・大滝・
大滝・再編)
再編)
上位予測
下位予測
21
6-3.事業の
事業の見直し
見直し
第3次拡張事業計画変更図
生駒市ブランチ
生駒市ブランチ
(中止)
中止)広域管理システム
広域管理システム(
多重無線)
システム(多重無線)
郡山ポンプ
郡山ポンプ場
ポンプ場(ポンプ設備増設
ポンプ設備増設)
設備増設)
(中止)
中止)新平群ポンプ
新平群ポンプ場
ポンプ場ポンプ増設
ポンプ増設
葛城市ブランチ
葛城市ブランチ
御所市ブランチ
御所市ブランチ
系統間連絡管 桜井市ブランチ
桜井市ブランチ
宇陀市ブランチ
宇陀市ブランチ
宇陀市ブランチ
宇陀市ブランチ
凡 例
継続事業
新規事業
22
拡張事業の変更
6-3.事業の
事業の見直し
見直し
7.事業の検証
●残事業の
残事業の見直し
見直し(事業費 109億円
109億円 → 55億円
55億円)
億円)
○主な中止事業
・広域管理システム
広域管理システム(
システム(多重無線)
多重無線)
・新平群ポンプ
新平群ポンプ場
ポンプ場ポンプ設備増設
ポンプ設備増設
○主な継続事業
・県水転換に
県水転換に必要な
必要な送水施設整備
・系統間連絡管の
系統間連絡管の整備
○主な追加事業
・県水転換に
県水転換に必要な
必要な送水施設整備(
送水施設整備(3市町で
市町で計画追加)
計画追加)
3
事業箇所
目標年度
工 期
計画水量(m /日)
次拡張(変更)
24市町村
次拡張(今回変更)
24市町村
H27
H30
H13~H27
H13~H30
389,000
260,000~316,000
460
406
3
総事業費(億円)
3
23
6-4.事業効果の
事業効果の検証
全体事業の
水道事業の費用対効果分析マニュアル
費用対効果分析マニュアルによる
マニュアルによる算出
による算出)
算出)
全体事業の費用便益比(厚生労働省 水道事業の
費用
①施設整備費(
施設整備費(浄水場、
浄水場、送水管など
送水管など)
など)
②水源開発費(
水源開発費(大滝ダム
大滝ダム、
ダム、国営農業用水再編対策事業)
国営農業用水再編対策事業)
③維持管理費
便益
事業実施しない
給水制限に伴う被害額を
被害額を便益
事業実施しない場合
しない場合の、給水制限に
に計上
費用便益比 = 1.54 (県水下位)
県水下位)>1.00
(8,317億円
317億円)
億円)
基準年度(
基準年度(H25)に換算し
換算し、割引率4
割引率4%として現在価値化
として現在価値化した
現在価値化した金額
した金額
(県水下位:
県水下位:1兆2,774億円
774億円)
億円)
基準年度(
基準年度(H25)に換算し
換算し、割引率4
割引率4%として現在価値化
として現在価値化した
現在価値化した金額
した金額
24
6-4.事業効果の
事業効果の検証
残事業の
水道事業の費用対効果分析マニュアル
費用対効果分析マニュアルによる
マニュアルによる算出
による算出)
算出)
残事業の費用便益比(厚生労働省 水道事業の
費 用 (約96億円
96億円)
億円)
①施設整備費(
施設整備費(県水転換に
県水転換に必要な
必要な管路整備等)
管路整備等)
②水源開発費(
水源開発費(国営農業用水再編対策事業)
国営農業用水再編対策事業)
③維持管理費
便 益 (約1,970億円
970億円)
億円)
事業を
事業を実施しない
実施しない場合
しない場合の給水制限に
給水制限に伴う被害額を
被害額を便益
として計上
として計上
基準年度(
基準年度(H25)に換算し
換算し、割引率4
割引率4%として現在価値化
として現在価値化した
現在価値化した金額
した金額
基準年度(
基準年度(H25)に換算し
換算し、割引率4
割引率4%として現在価値化
として現在価値化した
現在価値化した金額
した金額
•
費用便益比 = 20.
20.49 >1.00
25
6-4.事業効果の
事業効果の検証
費用便益比 前回再評価との
前回再評価との違
との違い
平成18年度
平成25年度
水道事業の費用対効果分析マ
H23
水道事業の費用対効果分析マニュ
マニュアル
ニュアル(日本水道協会)
アル(厚生労働省)
算定内容 ・算定期間:再評価時から50年後まで 算定期間:事業開始から完了後50年後
(平成18年度~平成67年度)
まで
(昭和47年度~平成80年度)
県水給水量 389千m3/日
県水給水量 県水下位260千m3/日
(33%減)
便益 7,733億円
便益 県水下位1兆2,774億円
(65%増)
費用 3,334億円
費用 8,317億円 (149%増)
H14
費用便益比
(7,733/3,334)
2.32 >1.00
(12,774/8,317)
1.54 (県水下位)
県水下位)>1.00
26
7.事業の
事業のコスト縮減
コスト縮減の
縮減の取組
27
7.事業の
事業のコスト縮減
コスト縮減の
縮減の取組
コスト縮減事例1
●総コスト縮減額42億6千万円(H13~H23)
(内容)上水道汚泥の資源化等
●H13~H23の平均縮減率11.4%
請負額 (千円)
9,000,000
45.0%
当初
コスト縮減後
縮減率
8,000,000
40.0%
7,000,000
35.0%
6,000,000
30.0%
5,000,000
コスト縮減額
339,431千円
4,000,000
3,000,000
20.1
コスト縮減額
384,147千円
14.4
11.6
2,000,000
コスト縮減額
570,381千円
25.0%
17.1
15.0%
コスト縮減額
25,330千円
10.0%
1,000,000
0
20.0%
5.0%
期上 期下 期上 期下 期上 期下 期上 期
下 期
上 期
下 期
上 期
下 期
上 期
下 期
上 期
下 期
上 期
下 期
上 期
下 期
上 期
下
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
0.0%
H23
28
7.事業の
事業のコスト縮減
コスト縮減の
縮減の取組
コスト縮減事例2
太陽光発電施設整備(御所浄水場)
小水力発電施設設置
全 景
【広域水道センター】
(MWh)
30,000
購入電力量
新エネ発電量
新エネ占有率
25,000
20%
18%
13.3%
20,000
16%
14%
12%
10%
15,000
8%
10,000
6%
3.2%
4%
5,000
2%
【桜井浄水場】
0%
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
29
7.事業の
事業のコスト縮減
コスト縮減の
縮減の取組
配管材料によるコスト縮減
耐震型ダクタイル
鋳鉄管を利用
〔利点〕
・施工コストの縮減
耐震型水道配水用
ポリエチレン管の利点
〔利点〕
・施工性によるコストの削減
・工期短縮
・長寿命化
・長寿命化
30
8.今後の
今後の方針
31
8.今後の
今後の方針
事業スケジュール
H25
水道広域化
施設整備費
(一部変更)
一部変更)
水道水源開発
施設整備費
H26
H27
H28
H29
H30
(県水転換に
県水転換に必要な
必要な送水施設整備・
送水施設整備・系統間連絡管の
系統間連絡管の整備)
整備)
ダム持分取得費等
係る負担金の
負担金の支出なし
支出なし)
なし) ダム持分取得費等
(建設に
建設に
32
方針(
方針(案)
8.今後の
今後の方針
●水道広域化施設整備費
○継続事業の見直しにより、全体事業費の縮減を図る
○市町村自己水から県水への転換に必要な施設整備は継続して実施する必要がある
○災害時等にも安定供給を行うための水融通機能を確保するため、連絡管等の施設整備は継続
して実施する必要がある
⇒以上の観点から、事業継続
●水道水源開発施設整備費
○県域水道ビジョン推進に伴い、今後、県営水道への転換が進んだ場合や、県の企業立地促進
の政策に伴う企業誘致などにより、県水の需要が増大する可能性がある
○国営農業用水再編対策事業の県水道局の支出は、H25年度からH27年度の3年間はなし
○水源の確保には、数十年の長い期間を要し、関係者との調整も困難が多く、今後新たな取得は
容易でないことから、慎重な判断が必要
⇒以上の観点から、今後の水需要の動向をみることとして、今回は判断を行わない
第3次拡張事業 : 事業を変更し継続
33
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