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ステップ3… RZボードでLinuxを動かす
特集 新定番の研究 ARM × Linux 第 4章 USB メモリに記録したカーネル&ユーザ・プログラムを ターミナル・ソフトからガシガシいじれる ステップ 3… RZ ボードで Linux を動かす 久保田 英晃 4 コンソール用のUSB ケーブルを接続する 5 ターミナル・ソフトTera Termで, RZボードのブートローダU-Boot やLinuxのコマンドを入力できる USBファンクション (タイプ:mini-B) 起動時に コピー U-Boot シリアル・ フラッシュ (2Mバイト) ターミナル・ソフト 仮想マシン Tera Term VMware Player USB-シリアル・ コンソール RZボード CEV-RZ/A1L SPI Windowsパソコン Ubuntu RZマイコン・ プログラム 作成用Linux 環境 USB-UART変換IC UART RZ/A1L マイコン Linuxや U-Boot ユーザ・ プログラム U-Bootが コピー 1 Ubuntu上で,RZボードでLinuxを動かす のに必要なすべてのファイルを作成する 2 Ubuntuで作成したLinuxのファイル・システムを USBメモリに書き込む USBホスト (タイプA) 3 USBメモリをRZボードのUSBホストに挿す USBメモリ 図 1 RZ マイコン・ボード CEV-RZ/A1L で Linux を動かすしくみ Linux を動かすしくみ 第 3 章で構築した Linux ディストリビューション Ubuntu を使って,RZ ボードで動く組み込み Linux を 作成して実行してみます. 図 1 に RZ ボード上で Linux を動かすしくみを示し ます. RZ ボードは電源 ON 時にオンボードのシリアル・ フラッシュ ROM に書き込まれたブートローダ U-Boot を実行します. 作成した組み込み Linux は USB メモリに書き込ん で お き,U-Boot が こ の USB メ モ リ か ら カ ー ネ ル と ルート・ファイル・システムのファイルを読み込んで Linux を実行します.ユーザが作成した Linux アプリ も実行ファイルを同じ USB メモリに入れておいて, Linux がそのアプリを実行します. ● Linux やユーザ・プログラムは USB メモリに 書き込む Linux を動かすための各種プログラムやファイルは 図 2 のように配置します. U-Boot は,出荷時にボードの SPI シリアル・フラッ シ ュ に 書 き 込 み 済 み で す. ボ ー ド に 電 源 が 入 る と U-Boot が実行されてコマンド待ち状態になります. Linux カーネルやファイル・システムは USB メモリ に書き込んで使用します. Linux &ユーザ・アプリ用 USB メモリの作成手順 ● USB メモリの条件:USB 2.0 ハイ・スピー ド対応 容量が 32M バイト以上で,USB 2.0 ハイ・スピー ド対応の USB メモリを用意してください. ● Linux で使えるファイル・フォーマット 市販の USB メモリはあらかじめ FAT 形式でフォー 48 2013 年 11 月号