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FX-0216NW/FX-0224NW

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FX-0216NW/FX-0224NW
16/24ポート 10M/100M ギガビット対応スイッチングハブ
FX-0216NW/FX-0224NW
USER'S MANUAL
16/24ポート 10M/100M ギガビット対応スイッチングハブ
FX-0216NW/FX-0224NW
2 FX-0216NW/FX-0224NW
3
このマニュアルの構成
本マニュアルは以下のような構成になっています。
■ 必ずお読みください
第1章 はじめに
本製品の概要と各部の名称について説明します。必ずお読みください。
■ ご使用方法
第2章 使用環境
本製品の設定方法、構成例について説明します。
第3章 インストレーション
本製品をコンピュータに取り付ける際の手順について説明します。
第4章 各種機能の設定
本製品の各種機能について説明します。
第5章 技術解説
本製品に関わる機能、技術について解説します。
■ 付録
付録A トラブルシューティング
「トラブルかな?」
と思われる場合の対応方法について説明します。
付録B 用語解説
主な用語について解説します。
付録C 仕様
本製品の仕様について説明します。
●マニュアル内の表記について
本マニュアル内では製品の名称を本製品と表記します。区別が必要な場合は製品型番で表記します。
●記載の会社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
User’s Manual Version 1.0
4 FX-0216NW/FX-0224NW
No.PMN-02-10-JF-FX-0216NW/FX-0224NW
目次
本製品を安全にお使いいただくために ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第1章 はじめに
1.概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
3.梱包内容の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4.各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
第2章 使用環境
1.設置場所について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
2.設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
3.構成例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
4.してはいけない接続例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
第3章 インストレーション
1.電源の接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
2.オプションモジュールの接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
3.本製品とネットワーク機器の接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
4.トランク接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
第4章 各種機能の設定
1.シリアルポートの接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
2.コンソール上の操作について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
3.ポート設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
4.トランク(Trunk)設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
5.VLAN設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
6.ポートミラーリング設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
7.QoS(IEEE802.1p)設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
5
第5章 技術解説
1.スイッチング・テクノロジーについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
2.Auto-negotiation機能について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
3.Auto MDI/MDI-X機能について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
4.カスケード接続の制限 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59
5.トランク(Trunk)機能について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
6.VLAN機能について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
付録A トラブルシューティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65
付録B 用語集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
付録C 仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
ユーザー登録について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84
弊社へのお問い合わせ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85
質問表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86
保証規定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88
6 FX-0216NW/FX-0224NW
第1章
1
はじめに
は
じ
め
に
1 概要
本製品はIEEE 802.3 10BASE-T、IEEE 802.3u 100BASE-TX規格に
準拠したラックマウントサイズのギガビット対応スイッチングハ
ブです。AutonegotiationおよびAuto MDI/MDI-Xに対応したRJ-45
STPポートを16/24ポートと、IEEE 802.3ab 1000BASE-T、IEEE
802.3z 1000BASE-SX対応モジュールを増設するためのスロットを
1つ装備しています。
各ポートはAutonegotiation機能に対応しており、転送速度(100
/10Mbps)および転送モード(全二重/半二重)を自動認識します。
各ポートともステータスLEDを装備しており、容易にハブのステー
タスを確認することが可能です。
本製品はVLAN機能およびTrunk機能に対応しています。VLAN機能
はポート単位26グループまでのVLANを構成することが可能です。
Trunk機能は4ポートを束ねて接続することにより、Trunk機能対応
ハブ間で最大800Mbpsでの通信が可能になります。
7
1
は
じ
め
に
2 特長
●IEEE802.3 10BASE-T、IEEE802.3u 100BASE-TX規格に準拠
●100BASE-TX/10BASE-T接続用のRJ-45 STPポートを16/24ポー
ト装備
●FX-0216WN/FX-0224NW専用オプションモジュールを増設する
ためのスロットを1つ装備
●Autonegotiation機能により、転送速度(100/10Mbps)および転送
モード(全二重/半二重)を自動認識可能
●スイッチング方式にはストア&フォワード方式を採用
●MACアドレス(最大8000個)を自動学習可能
●パケットバッファ(4M bits)を装備
●26グループまでのVLANテーブルを設定可能
●Trunk機能をサポートし、最大7グループのTrunk機能対応ハブ間
を最大800Mbpsで通信可能
●ポートミラーリング機能搭載
●IEEE802.1p QoSに対応(2レベル)
●フローコントロール対応(全二重時IEEE802.3x、半二重時バック
プレッシャー)
●LEDにより各ポートおよびネットワークのステータス確認が可能
●ケーブルを自動認識するAuto MDI/MDI-Xに対応
●標準19インチラックにマウント可能
●VLAN、Trunk等の設定用のシリアルポート(D-SUB9ピンメス)を
装備
8 FX-0216NW/FX-0224NW
3 梱包内容の確認
1
パッケージは、以下の付属品が含まれます。
は
じ
め
に
・FX-0216NW/FX-0224NW本体
・設定用RS-232Cストレートケーブル(D-SUB9ピンオス/メス)
・電源ケーブル
・ラックマウント用金具 × 2個
・ネジ
・ゴム足 × 4個
・ユーザーズマニュアル
付属品で足りない物があるときは、販売店または弊社テクニカルサ
ポートまでお問い合わせください。
9
1
は
じ
め
に
4 各部の名称
■本体(FX-0216NW/FX-0224NW)
◎前面パネル
図1-1 FX-0216NW/FX-0224NW前面パネル図
10 FX-0216NW/FX-0224NW
【前面パネルLED】
1
は
じ
め
に
表1-1 前面パネルLED
【ポート1∼16または1∼24】
100BASE-TX/10BASE-T LANケーブル接続用のRJ-45ポート(Auto
MDI/MDI-X対応)です。
【オプションモジュール増設用スロット】
本製品専用モジュール(FX-2TE、FX-2SXC)を増設するためのスロ
ットです。
【シリアルポート】
設定用RS-232Cストレートケーブルを使用して設定用コンピュー
タと接続します。
11
1
◎背面パネル
は
じ
め
に
図1-2 FX-0216NW/FX-0224NW背面パネル図
【電源コネクタ】
電源ケーブルを接続します。
◎側面パネル
図1-3 FX-0216/0224NW側面図
【通風口】
内部にこもった熱を排出します。
12 FX-0216NW/FX-0224NW
◎裏面ステッカー
1
は
じ
め
に
図1-4 裏面ステッカー
【品番】
本製品の製品型番です。
【シリアル番号】
本製品のシリアルナンバーです。製品外箱に記載されているものと
同じ番号です。ユーザ登録時または製品故障などでサポートを受け
るとき必要になります。
13
1
■オプションモジュール(FX-2TE)
は
じ
め
に
図1-5 FX-2TE
【前面パネルLED】
表1-2 前面パネルLED
【ポートⅠ∼Ⅱ】
1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tツイストペアケーブル接続
用のRJ-45ポートです。本製品の設定画面内では「ポートⅠ」をAポ
ート、
「ポートⅡ」をBポートと認識します。
【固定ネジ】
本製品にオプションモジュールを接続した時は必ずこの
「固定ネジ」
を締めます。
14 FX-0216NW/FX-0224NW
■オプションモジュール(FX-2SXC)
1
は
じ
め
に
図1-6 FX-2SXC
【前面パネルLED】
表1-3 前面パネルLED
【ポートⅠ∼Ⅱ】
1000BASE-SXファイバーケーブル接続用のSCポートです。本製品
の設定画面内では「ポートⅠ」をAポート、
「ポートⅡ」をBポートと
認識します。
【固定ネジ】
本製品にオプションモジュールを接続した時は必ずこの
「固定ネジ」
を締めます。
15
16 FX-0216NW/FX-0224NW
第2章
使用環境
1 設置場所について
2
使
用
環
境
本製品を設置する際には必ず以下の点をお守りくださいますよう
お願いします。
・湿気の多い場所に設置しないでください。
・チリやほこりの多い場所には設置しないでください。
・直射日光のあたる場所や温度の高い場所には設置しないでくだ
さい。
・内部に熱がこもる原因となりますので、周囲にはなるべく空間を
空けてください。
注意
本体側面の通風口にほこりなどがたまると内部に熱がこもる原因となります。
定期的に点検を行い、ほこりがたまっているようでしたら掃除機等でほこり
を取り除くようにしてください。
17
2 設置
2
使
用
環
境
本製品は、デスクトップ上などの平らな場所に設置して使用してく
ださい。
■ 平らな場所に設置する場合
1. 本製品底面の指定の場所に付属のゴム足を取り付けます。
図2-1 ゴム足取り付け図
2. デスクトップ上などの平らな場所に設置してください。
図2-2 設置図
18 FX-0216NW/FX-0224NW
■19インチラックへの取りつけ
以下の手順で本製品を19インチラックに取りつけてください。
2
1. 本製品の底面にゴム足がつけてあるときは、すべてゴム足を
取り外します。
使
用
環
境
2. 製品側面にある、ラックマウント用のネジ穴を確認します。
3. 付属のネジを使って、ラックマウント用金具をプラスのドラ
イバを使い、製品側面にとりつけます。
ラックマウント用金具上の穴と、
4. 本製品をラック内に配置し、
19インチラックのシャーシ上の穴とを合わせます。
5. 19インチラックに付属しているマウント用ネジを用意し、
ラックマウント用金具に差し込んで固定してください。
図2-3 ラックマウント用金具の取りつけ
19
2
使
用
環
境
図2-4 ラックマウント用金具でラックに固定
20 FX-0216NW/FX-0224NW
3 構成例
本製品を使用することにより以下のような利点があります。
■複数のケーブルを1本に集約する
自宅や会社でルータ等から複数のケーブルを張り巡らせている時
などは複数のケーブルを1本にまとめることができます。
2
使
用
環
境
図2-5 複数のケーブルをまとめる
21
■カスケード接続
2
会社などのビル内で、各階のコンピュータを接続したいとき、カス
ケード接続をします。カスケード接続をすることで、コンピュータ
の接続台数を増やすことが容易にできます。
使
用
環
境
図2-6 各階のカスケード
22 FX-0216NW/FX-0224NW
■ポート数を増やす
現在利用しているLANに新しいコンピュータを導入するとき、接続
するLANポートが足りないとLANに参加することができません。こ
のときは、本製品を入れることによって簡単にポート数を増やすこ
とができます。
2
使
用
環
境
図2-7 ポート数を増やす
23
■マルチプルVLAN
2
一般的に「インターネットマンション形式」と呼ばれているVLAN
構成です。一つのポートをサーバポートとし、他のポートはサーバ
ポートとの通信だけを許可する構成です。
使
用
環
境
図2-8 マルチプルVLAN構成例
24 FX-0216NW/FX-0224NW
■トランク(Trunk)
ポートを束ねることにより本製品同士間を最大800Mbps
(200Mbps全二重×4)の通信速度で接続する機能です。この機能を
使用することにより速度の向上、通信帯域の安全化を図ることがで
きます。
2
使
用
環
境
図2-9 トランク構成例
25
4 してはいけない接続例
2
使
用
環
境
本製品を含めスイッチングハブ全般を使用し、以下のような構成を
行うと通信が出来なくなります。
■ループを起こす
スイッチングハブ間を複数のケーブルでカスケード接続をすること
はできません。複数のケーブルでカスケード接続をすると、スイッ
チングハブ間でループが起こり通信が出来なくなってしまいます。
図2-10 ループ図
26 FX-0216NW/FX-0224NW
■他製品とのトランク
本製品のトランク機能はFX-0216NW/FX-0224NWだけで使用する
ことができます。他製品とのトランクは正常に機能しません。
2
使
用
環
境
図2-11 他製品とのトランク
27
28 FX-0216NW/FX-0224NW
第3章
インストレーション
3
1 電源の接続
1. 本製品背面の電源コネクタに付属の電源ケーブルをしっか
り奥まで接続します。
2. 電源ケーブルの3芯タイプのプラグを、AC100Vアース対応
の電源コンセントに接続します。
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-1 電源ケーブル接続図
29
3. 本製品前面のPower LEDが点灯することを確認します。
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
30 FX-0216NW/FX-0224NW
図3-2 Power LED点灯図
2 オプションモジュールの接続
本製品にオプションモジュール(FX-2TE/FX-2SXC)を接続する手
順です。
重要
以下の説明文は「FX-2TE」を参考に説明をしています。「FX-2SXC」も同
様の手順にて接続します。
1. 本製品に電源が投入されている時は、電源ケーブルを抜き電
源を切ります。
2. 本体前面のスロットカバーを外します。
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-3 スロットカバー取り外し
3. オプションモジュールの基盤側面を本体前面スロットのモ
ジュール・ガイドラインに合わせます。
31
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-4 オプションモジュールの取り付け位置
4. 固定ネジ近くのフロントパネル部分を押し、オプションモジ
ュールを本体の奥まで滑り込ませます。
注意
本体にマネージメントモジュールを挿入する時はねじったり曲げたりはしな
いでください。
5. スロットの奥までしっかり押し込んだら、オプションモジュー
ルの左右に付いている固定ネジで本体にしっかりと固定し
ます。
図3-5 ネジの取り付け
32 FX-0216NW/FX-0224NW
3 本製品とネットワーク機器の接続
本製品のポートとコンピュータのLANアダプタまたはハブなどの
ネットワーク機器を接続する手順です。接続先のネットワーク機器
の通信速度に合ったLANケーブルを用意してください。
■RJ-45ポートを利用したネットワーク機器との接続
本製品のポートは全てAutoMDI/MDI-Xに対応していますので、LAN
ケーブルの結線タイプを自動で認識できます。接続先のネットワー
ク機器のポートに依存することなく、ストレートまたはクロス結線
のLANケーブルどちらでも使うことができます。
1. LANケーブルの一端を本製品のRJ-45ポートに接続します。
2. LANケーブルの一端をコンピュータまたはハブなどのネッ
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
トワーク機器のRJ-45ポートに接続します。
3. 接続先のネットワーク機器がAutonegotiationに対応してい
るとき、ポートの転送モードが自動的に設定されます。
33
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-6 ネットワーク機器との接続(RJ-45)
重要
・10BASE-Tの接続はカテゴリ3以上、100BASE-TXの接続はカテゴリ5
のUTPまたはSTPケーブルを使ってください。ケーブルの最大長は
100mです。
・1000BASE-Tギガビットイーサネットの接続は、エンハンスドカテゴリ5
またはカテゴリ6のケーブルが必要です。
・ケーブル最大長は、IEEE 802.3ab 1000BASE-Tの仕様で100mと定
められています。
・接続後、通信が正常に行えない場合は、付録Aを参照してください。
34 FX-0216NW/FX-0224NW
■ファイバーポートを利用したネットワーク機器との接続
本製品のファイバーポートとコンピュータのファイバーコネクタ
またはネットワーク機器のファイバーコネクタをSCコネクタタイ
プファイバケーブルで接続します。
1. ケーブルの一端を本製品の光ファイバポートに接続し、もう
一端を接続先機器の光ファイバポートに接続します。
2. ケーブルの接続は、RXとTXをそれぞれ接続します。接続が
正常な時は、LinkLEDが点灯します。LinkLEDが消灯した場
合は、正常に接続されていませんのでコネクタの接続を確認
してください。
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-7 ネットワーク機器との接続(ファイバー)
重要
・1000BASE-SXでのファイバケーブルの最大長は、IEEE 802.3zの仕様
で定められている550mです。
・接続後、通信が正常に行えない場合は、付録Aを参照してください。
35
4 トランク接続
本製品と同じ機種同士でポートを束ねて接続することにより最大
800Mbps(200Mbps全二重×4)の通信速度で接続するための手順
です。
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
1. トランク接続をする本製品と同じ機種にトランクの設定を
します。
※トランク設定については、
「第4章 各種機能の設定」以降
をご参照ください。
注意
トランクをする時は同じポート番号同士で接続を行います。
2. 10BASE-T/100BASE-TX接続ではカテゴリ5のストレートま
たはクロスのLANケーブルをトランクする本数分用意して
ください。ケーブルの最大長は100mです。
3. LANケーブルの一端を本製品のトランク設定をしたRJ-45ポ
ート又は光ファイバポートに差し込みます。もう一端を本製
品と同じ機種のトランク設定をしたRJ-45ポートまたは光フ
ァイバポートに差し込みます。
36 FX-0216NW/FX-0224NW
3
図3-8 ケーブル接続図(RJ-45)
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-9 ケーブル接続図(ファイバー)
37
4.「2」の作業を設定したトランクの本数分行います。
5. 接続先の機器が正しく動作していれば、本製品のLink/Act
LEDが点灯または点滅します。
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
図3-10 トランク接続時のLink/Act LED点灯図(RJ-45)
図3-11 トランク接続時のLink/Act LED点灯図(ファイバー)
38 FX-0216NW/FX-0224NW
注意
接続後、通信が正常に行えない場合は、付録Aを参照してください。
3
イ
ン
ス
ト
レ
ー
シ
ョ
ン
39
40 FX-0216NW/FX-0224NW
第4章
各種機能の設定
本製品前面パネルのシリアル
本 製品のVLANやTrunkの機能は、
ポートに接続したコンピュータから設定します。
1 シリアルポートの接続
本製品前面のシリアルポートにコンピュータを接続し、本製品の設
定ができます。シリアルポートは、ターミナルユーティリティがイ
ンストールされたコンピュータまたはVT-100互換のターミナルを
接続します。Windows 95/98/98 SE/Me/2000/XPがインストールさ
れたコンピュータでは、ハイパーターミナルなどの通信ユーティリ
ティを使います。
4
各
種
機
能
の
設
定
注意
Macintoshは、本製品のシリアルポートに接続した設定はできません。
■シリアルケーブルの接続
ご利用のコンピュータにD-SUB9ピンオス型の形状をしたシリアル
ポートが装備されているか確かめてください。本製品のシリアル・
コンソール・インターフェース(RS-232)ポートはメス型DB-9ピン
コネクタを使ったDCE(データ通信機器)接続ポートです。
1. 本製品の電源ケーブルを抜き電源をOFFにします。
41
2. 本製品前面パネルのシリアルポートと、コンピュータのシリ
アルポートを付属のシリアルケーブルで接続します。
4
各
種
機
能
の
設
定
図4-1 RS-232Cケーブルとの接続
3. シリアルポートに接続する機器のターミナルユーティリティ
を、以下のように設定します。
・9600bps
・パリティ:なし
・8ビット
・1ストップビット
・フロー制御:なし
・Window Terminal Emulatorオプションは「なし(NO)」
に設定
・Terminal Preferences でFunction、Arrow、Controlキーは
すべて有効に設定
42 FX-0216NW/FX-0224NW
注意
Windows 95/98/Me上でハイパーターミナルを使用する場合は、接続方法
で「Com x へダイレクト」を選択しポートの設定をしてください。
4. 電源ケーブルを接続し電源をONにします。
5. システムチェック終了後、設定画面が表示されます。
4
各
種
機
能
の
設
定
43
2 コンソール上の操作について
◎基本操作
4
各
種
機
能
の
設
定
キーボード操作
[Tab]カーソルを次へ移動します。
[BackSpace]カーソルを一つ前へ戻します。
[Space]設定の選択
[Ctrl]+[W]変更した設定を適用します。
[Ctrl]+[D]設定を工場出荷状態に戻します。
[Ctrl]+[R]現在、設定している設定情報を再読み込みします。
[Ctrl]+[P]次のページに切り替えます。
[Ctrl]+[B]本製品を再起動します。
設定画面下側に上記操作方法、型番、ページ、ファームウェアのバ
ージョン等が表示されます。
注意
各項目設定後は必ず[Ctrl]+[W] を選択し設定の保存をします。
本製品のシリアルポートに接続すると、
以下の画面が表示されます。
表示されない場合は何度か[Ctrl]+[R]を押してください。
44 FX-0216NW/FX-0224NW
3 ポート設定
「Port Configuration」ではポートの速度設定、フロー制御の設定を
します。工場出荷状態では全ポートでポート速度は「Auto」、フロー
制御は「Disable」に設定されています。
4
各
種
機
能
の
設
定
【Port】
ポート番号を表示します。
【Speed】
ポートの転送速度および転送モードを設定します。
Auto
:autoNegotiation
10H
:10BASE-T 半二重
10F
:10BASE-T 全二重
100H
:100BASE-TX 半二重
100F
:100BASE-TX 全二重
1000H
:1000BASE-T 半二重
1000F
:1000BASE-T 全二重
Disable :ポートを無効にします。
45
【FlowCtrl】
フロー制御を設定します。
Enabled :有効
Disabled :無効
4
各
種
機
能
の
設
定
【Giga Switch Module】
オプションモジュール増設用スロットに接続しているモジュール
の種類を表示します。
2 Port 1000Base-TX:FX-2TE
2 Port 1000Base-SX:FX-2SXC
46 FX-0216NW/FX-0224NW
4 トランク(Trunk)設定
「Trunk Configuration」ではトランクの設定をします。工場出荷状態
ではトランクの設定はされていません。本製品では2∼4本を1グル
ープとして最大7グループ設定できます。
重要
・トランク接続をするときは、本製品と同機種間で行ってください。多機種
とトランク接続をすると正常に動作しません。
・オプションモジュールを使用してトランクを設定するときは、オプション
モジュール内でのみ(1000BASE-T×2ポート又は1000BASE-SX×2
ポート)のトランク構成となります。
4
各
種
機
能
の
設
定
【01∼24 A、B】
ポート番号を表します。
【1∼7】
グループ番号を表します。
【カーソル】
「-」:トランク接続に所属しません。
「v」:トランク接続に所属します。
47
5 VLAN設定
「VLAN Group Configuration」ではVLANの設定をします。工場出荷
状態ではVLANの設定はされていません。FX-0224NWでは最大26
グループ、FX-0216NWでは最大18グループの設定ができます。
4
各
種
機
能
の
設
定
注意
本製品はポートベースVLANを採用しているため、タグを使用したVLANと
の併用はできません
※タグを付けない状態のVLANとは併用はできます。
48 FX-0216NW/FX-0224NW
【01∼24 A、B】
ポート番号を表します。
【1∼26】
グループ番号を表します。
【カーソル】
「-」:VLANに所属しません。
「v」:指定したVLANに所属します。
4
各
種
機
能
の
設
定
49
6 ポートミラーリング設定
「Port Mirroring」ではポートミラーリングの設定をします。工場出
荷状態ではポートミラーリングは設定されていません。
重要
4
各
種
機
能
の
設
定
本製品のポートネラーリングの設定では複数のターゲットポートを一つのミ
ラー先ポートにミラーリングする設定が可能ですが、実際の動作では複数分
のすべてパケットを一つのミラーポートで受け取ることはできません。すべ
てのパケット情報を取得するときは1対1で設定してください。
【Source Ports】
ターゲットとするポート番号を表します。
注意
ターゲットポートはミラー先ポート以外の複数ポートを選択することができ
ます。
【カーソル】
「-」:ターゲットポートに設定しません。
「v」:ターゲットポートに設定します。
【Destination Port】
ミラー先のポートを指定します。
注意:ミラー先ポートは1箇所だけ指定することができます。
ポートミラーリングを使用するときの指定可能番号は「1∼24 A、B」
です。ポートミラーリングを使用しないときは「x」を指定します。
50 FX-0216NW/FX-0224NW
7 QoS(IEEE802.1p)設定
「802.1p Priority Queue」ではQoS(IEEE802.1p)の設定(以下
「QoS設定」)をします。本製品のQoS設定は、本製品全体のプライ
オリティとなります。
4
【Lo-Queue】
低プライオリティの範囲を設定します。
0 - 0:プライオリティ・キューの0のみを低プライオリティとします。
0 - 1:プライオリティ・キューの0∼1を 〃 。
0 - 2:プライオリティ・キューの0∼2を 〃 。
0 - 3:プライオリティ・キューの0∼3を 〃 。
0 - 4:プライオリティ・キューの0∼4を 〃 。
0 - 5:プライオリティ・キューの0∼5を 〃 。
0 - 6:プライオリティ・キューの0∼6を 〃 。
各
種
機
能
の
設
定
【Hi-Queue】
高プライオリティの範囲を設定します。
1 - 7:プライオリティ・キューの1∼7を高プライオリティとします。
2 - 7:プライオリティ・キューの2∼7を 〃 。
3 - 7:プライオリティ・キューの3∼7を 〃 。
4 - 7:プライオリティ・キューの4∼7を 〃 。
5 - 7:プライオリティ・キューの5∼7を 〃 。
6 - 7:プライオリティ・キューの6∼7を 〃 。
7 - 7:プライオリティ・キューの7のみを 〃 。
51
52 FX-0216NW/FX-0224NW
第5章
技術解説
X-0216NW/0224NWは、ネットワーク機器の物理アドレ
スに基づくスイッチングハブです。これらの機能、技術につい
て解説します。
F
1 スイッチング・テクノロジーについて
通常のリピータハブではすべてのパケットが常にすべてのポート
に送信されます。
5
技
術
解
説
図5-1 リピータ図
53
また、全ポートで帯域幅を共有するため、同時に複数のパケットが
送信されると衝突(コリジョン)が発生します。
5
技
術
解
説
図5-2 コリジョン図
スイッチングハブでは入ってきたパケットのMACアドレスを調べ
て、宛先となっているポートのみにパケットを送信します。
図5-3 MACアドレスを調べる
54 FX-0216NW/FX-0224NW
これにより不要なパケットが他のポートに送られるのを防ぎ、ネッ
トワークの効率を向上することが可能となります。
5
図5-4 スイッチング図
技
術
解
説
■スイッチング方式
スイッチングハブには次の2種類のスイッチング方式があります。
●カットスルー方式
パケットを受信すると即座に宛先アドレスを調べて該当するポー
トにパケットを送信します。この方式ではパケットのチェックは行
われないのでエラーパケットも送信されてしまいます。
●ストア&フォワード方式
受信したパケットを一旦ハブ内部のパケットバッファに格納し、チ
ェックを行います。そして正常なパケットのみを宛先ポートへ送信
し、エラーパケットが送信されるのを防ぎます。
本製品ではストア&フォワード方式を採用しています。
55
■フローコントロール
パケットバッファがいっぱいになったとき、データがバッファから
あふれて、パケットロスがおきないように制御します。半二重通信
時にはバックプレッシャー機能によりバッファがいっぱいになる
とコリジョン信号を送信し、データの送信を停止させます。全二重
通信時にはIEEE802.3xの機能により、接続先にpauseコマンドを送
信することによりデータの送信を停止させます。但し、全二重時に
フローコントロールに対応するためには、接続するLANアダプタも
フローコントロールに対応している必要があります。
5
技
術
解
説
以上のような機能によりスイッチングハブでは、通常のリピータハ
ブに比べて格段にネットワーク効率やネットワークの拡張性を高
めることが可能となります。
56 FX-0216NW/FX-0224NW
2 Auto-negotiation機能について
ネットワーク機器の転送速度の自動認識の方法としてはAutonegotiaionとAuto-Sensingの2種類があります。これらの方式には
以下のような特徴があります。
◎Auto-negotiation(オートネゴシエーション)
IEEEにより規定された規格。Auto-negotiation機能に対応した機器
同士を接続すると、機器間でネゴシエーション(交渉)を行い、転
送速度(10Mbps/100Mbps)および転送モード(全二重/半二重)を
自動的に選択します。
◎Auto-Sensing(オートセンシング)
転送速度(10Mbps/100Mbps)を自動識別します。規格化はされて
おらず、Auto-Sensing対応機器同士またはAuto-Sensing対応機器と
Auto-negotiation対応機器とを接続したときに自動認識が正常に動
作せず接続できない場合もあります。
5
技
術
解
説
本製品はAuto-negotiation機能に対応しています。本製品にAutonegotiation 対 応 機 器 を 接 続 し た 場 合 は 、 転 送 速 度
(10Mbps/100Mbps)および転送モード(全二重/半二重)を自動認
識します。しかし、本製品にAuto-Sensing 機能に対応した機器を接
続した場合、転送速度(10Mbps/100Mbps)の認識が正常に行われ
ない場合があります。この場合は接続する機器のAuto-Sensing機能
を無効に設定できる場合は無効にし、転送速度は100Mbps、転送モ
ードは半二重にそれぞれ固定してください。
57
3 Auto MDI/MDI-X機能について
RJ-45(モジュラージャックタイプ)の配線には2種類の接続タイプ
がありMDI、MDI-Xと呼ばれています。
5
技
術
解
説
●MDI
コンピュータのネットワークカードに使われている標準的なタイ
プで、端子の1-2番に送信、3-6番に受信が接続されます。
●MDI-X
ハブのEthernetポートに使われている相手の送信が自分の受信に、
自分の送信が相手の受信につながるよう、送受の関係を交差したタ
イプです。
一般的なMDIとMDI-X間の接続には、同じピン番号どうしを接続し
たストレートケーブルを使用しますが、MDIとMDI(ネットワーク
カード間)やMDI-XとMDI-X(ハブ間)の接続には、ケーブル内で送
受を交差させたクロスケーブルを用いります。
Auto MDI/MDI-XはEthernetポートの送受信チャンネルを検知して、
MDIとMDI-Xを自動的に切り替える機能です。これによりインター
フェイスとケーブルの組み合わせを意識する必要がなく容易にネ
ットワークの構成が行えます。
58 FX-0216NW/FX-0224NW
4 カスケード接続の制限
カスケード接続とは、2台のハブのポート同士をLANケーブルで接
続 し ハ ブ の ポ ー ト 数 を 増 や す 方 法 で す 。1 0 0 M b p s で は 、
IEEE802.3u 100BASE-TX に準拠したハブ同士であれば他社製のハ
ブでもカスケード接続が可能です。10Mbpsも同様にIEEE802.3
10BASE-T規格に準拠していれば、カスケード接続が可能です。
但し、100BASE-TXまたは10BASE-Tでカスケード接続する場合、
ネットワーク上の任意の2台のノード間(例えば任意のコンピュー
タ間)のハブの接続台数およびノード間距離に以下のような制限が
あります(図5-5、図5-6)。特に、100BASE-TXにおいては、制限が
厳しくなっていますので注意が必要です。この制限を超えて、ネッ
トワークを拡張したいときには、スイッチングハブを使用します。
スイッチングハブを間に入れることにより、ハブ接続台数およびノ
ード間距離の制限がリセットされるため、スイッチングポートから
再びハブ接続台数並びにノード間距離をカウントすることができ
ます(図5-7)。また、スイッチングハブ同士のカスケードの場合は
理論的にはハブの接続台数は無制限になります。
5
技
術
解
説
ハブ接続台数 最大ノード間距離
100BASE-TX
2台
205m
10BASE-T
4台
500m
表5-1 非スイッチの接続制限
100BASE-TX
10BASE-T
スイッチ接続台数 最大ノード間距離
無制限
無制限
無制限
無制限
表5-2 スイッチの接続制限
59
5
技
術
解
説
図5-5 100BASE-TXでのカスケード接続の制限
図5-6 10BASE-Tでのカスケード接続の制限
60 FX-0216NW/FX-0224NW
5
技
術
解
説
図5-7 スイッチングハブを使用したカスケード接続の制限
61
5 トランク(Trunk)機能について
トランク(Trunk)機能とは、ポートを束ねることによって、トラン
ク機能対応ハブ間を通常通信時の数倍の通信速度で接続をする機
能です。複数のハブをカスケード接続したときにボトルネックとな
るハブ間の通信速度を高速化することが可能です。
最大4ポート×7グループのTrunkを設定できます。
Trunk接続をする場合はTrunk指定ポートで接続します。設定方法
については「第4章 各種機能の設定」を参照してください。
5
技
術
解
説
図5-8 Trunk接続例
例)ハブA Trunk1(ポート1,2,5,6)⇔ ハブB Trunk1(ポート1,2,5,6)
注意
・Trunk接続には必ずカテゴリ5以上のツイストペアケーブルを使用してく
ださい。
・本製品のTrunk機能では接続した機器ごとに、ハブ間通信に使用するポー
トがTrunkに設定したポートの中から割り振られていきます。このため本
製品にTrunkで使用するポート以下の機器しか接続されていない場合は、
ハブ間の通信にTrunkポートすべてが使用されることはありません。例え
ば、Trunk接続した2台のハブにそれぞれ1台ずつしか機器を接続していな
い場合のハブ間通信は、2ポートで行われることになります。
62 FX-0216NW/FX-0224NW
6 VLAN機能について
VLAN(Virtual LAN)機能とは、複数のポートをグループ化しブロー
ドキャストドメインを分割することによって、ネットワーク上のト
ラフィックの軽減やセキュリティの強化をするための機能です。
VLAN機能により分割されたグループでは、同じグループ内に接続
された機器と通信が可能です。ブロードキャストパケットを含めた
すべてのパケットは他のグループに送信されません。これにより
VLAN機能は以下のような長所を持つことができます。
◎ネットワーク効率の改善
トラフィックの多いワークグループをグループ化しブロードキャ
ストドメインを分割することにより、ネットワーク上の他のワーク
グループへパケットが流れるのを防ぎます。これによりネットワー
ク効率を改善することが可能です。
5
技
術
解
説
◎セキュリティの強化
グループ間では、論理的にネットワークは切断されており通信がで
きません。これにより、セキュリティが重要なワークグループから
のデータの漏洩を防ぐことができます。
◎コスト削減
ブロードキャストドメインを分割するために、高価でまた設定の面
倒なルータを導入する必要がありません。
63
本製品ではポートごとにグループの設定ができ、FX-0224NWでは
最大26個、FX-0216NWでは最大18個のVLANグループを構成する
ことが可能です。VLANの設定方法については「第4章 各種機能の
設定」を参照してください。
5
技
術
解
説
図5-9 VLAN構成例
上図のようにVLANを設定した場合、ルータを使わなくてもグルー
プA・Bともにサーバとの通信が可能です。その上、グループA・B間
でパケットは通信されないので、効率良く、セキュリティの高いネ
ットワークが構築できます。
64 FX-0216NW/FX-0224NW
付録A
トラブルシューティング
本製品に接続した機器間の通信ができない場合は以下の点を確認
してください。
●機器を接続しているポートのLink/Act LEDが点灯または点滅して
いるか確認してください。消灯している場合は、本製品と接続
した機器との間でリンクが確立していません。この状態では通
信は行えません。
A
ト
ラ
ブ
ル
シ
ュ
ー
テ
ィ
ン
グ
●ケーブル不良の可能性があります。他の正常に通信が行えてい
るケーブルと交換してください。
●接続しているポートを他のポートに替えてください。それで通
信が行えるようであれば本製品のポート不良です。弊社テクニ
カルサポートまでご連絡ください。
●特定のポートと通信できない場合はVLANが設定されている可能
性があります。シリアルポート(RS-232Cコネクタ)にコンピ
ュータを接続しVLANの設定を確認してください。
65
66 FX-0216NW/FX-0224NW
付録B
用語集
■A∼Z
B
用
語
集
「ARP」
(Address Resolution Protocol)
IPアドレスからMACアドレスを調べるプロトコル。
「ASIC」
(Application Specific Integrated Circuit)
特定の用途のために作られるICの名称。
「BPDU」
(Bridge Protocol Data Unit)
スパニングツリーの情報交換するHelloパケット。
「GARP」
(Group Address Registration Protocol)
ネットワーク機器間で、優先度などの情報をやり取りするプロトコ
ル。IEEE 802.1pで制定。
「GMRP」
(GARP Multicast Registration Protocol)
ネットワーク機器間で、マルチキャストの情報をやり取りするプロ
トコル。
「GVRP」
(GARP VLAN Registration Protocol)
ネットワーク機器間で、VLANタグなどの情報をやり取りするプロ
トコル。IEEE 802.1Qで制定。
「IEEE」
(Institute Electrical and Electronic Engineers)
米国電気電子学会。コンピュータのインターフェースやLANの規格
を制定している。
67
B
用
語
集
「IETF」
(Internet Engineering Task Force)
Internetで開発される技術の標準化を促進するために設立されたコ
ンソシアム。
「IGMP」
(Internet Group Management Protocol)
単一のIPマルチキャストアドレスで識別されるグループにマルチ
キャストするプロトコル。
「LANアダプタ」
コンピュータとネットワークをつなぐための基板。ネットワークイ
ンターフェースカードやLANボードなどとも呼ばれる。LANアダプ
タは使用するコンピュータによって、さまざまな種類が存在する。
「MACアドレス」
(Media Access Control Address)
LANアダプタ固有の6バイトからなる物理アドレス。先頭の3バイト
はベンダーコードとしてIEEEが管理している。後ろ3バイトはベン
ダ独自に重複しないように管理している。
「MD5」
(Message Digit 5)
暗号化のアルゴリズムのひとつ。暗号化されたものから原文を得る
ことができない手法。認証や改ざんされていないことの確認に使わ
れる。
「MIB」
(Management Information Base)
SNMPによって管理される項目を定義したもの。ネットワーク機器
が自製品の状態を保持する変数で、基本的なMIBはRFCで定められ
ている。
「NMS」
(Network Management System)
ネットワーク管理システム。ネットワークに接続される機器の監視
や制御をする。
68 FX-0216NW/FX-0224NW
「QoS」
(Quality of Service)
サービスの品質。通信の目的に応じて、優先度の高い通信に最適な
帯域を割り当て、レスポンスやスループットを確保する技術。
「RFC」
(Request For Comments)
IETFが公式に発行するドキュメント。
「RMON」
(Remote Network Monitoring)
ネットワークのトラフィックや障害などの情報を監視する機能。
B
用
語
集
「Proxy ARP」
ルータがホストの代わりにARP要求に対し、返答すること。
「SNMP」
(Simple Network Management Protocol)
IETFで標準化されたTCP/IPネットワークで使われる管理プロト
コル。管理する側を「SNMPマネージャ」といい、管理される側を
「SNMPエージェント」という。ふたつの間は、MIBを交換すること
で、機器の管理をする。
「SNMPエージェント」
(SNMP Agent)
SNMPに対応したスイッチングハブなどのネットワーク機器が備
えているプログラム。自製品のMIBを管理する。
「Telnet」
遠隔地のネットワーク接続されたコンピュータやネットワーク機
器に接続する仕組み。
「VLAN」
(Virtual LAN)
物理的なケーブルやコンピュータの接続に依存せず、特定のノード
だけで仮想的なグループを作る技術。VLANはブロードキャストの
制限ができ、ダイナミックにネットワーク構築できる。
69
「WFQ」
(Weighted Fair Queuing)
データの優先順位を変える技術。
B
用 ■ア∼ワ
語
集 「コリジョンドメイン」
リピータを介して接続されたネットワーク上で複数の機器が同時
にパケットを送信するとコリジョン(衝突)が発生します。このよ
うにコリジョン信号を共有するネットワークの範囲をコリジョン
ドメインと言います。スイッチングハブではポートごとに異なるコ
リジョンドメインに分割されます。また、同じコリジョンドメイン
では、ノード間距離やカスケード台数の制限があります。
「サブネット」
(Subnet)
IPアドレスはネットワークアドレスとホストアドレスのふたつに
分けられる。そのうち、ホストアドレスをさらに分割したものをサ
ブネットという。
「スイッチングハブ」
(Switching Hub)
データリンク層(レイヤ2)で動作するネットワーク機器。それぞれ
のポートがブリッジ機能を持ち、接続されたネットワーク機器の
MACアドレスを学習する。データは通信に必要なポート間だけで
やり取りをする。スイッチングハブは、レイヤ3スイッチと対して、
レイヤ2スイッチとも呼ばれる。
「スパニングツリー」
(Spanning Tree)
ループが存在しないブリッジネットワーク。スパニングツリーアル
ゴリズムや、
スパニングツリープロトコルのことを指すこともある。
70 FX-0216NW/FX-0224NW
「スパニングツリーアルゴリズム」
(Spanning Tree Algorithm:STA)
スパニングツリーを形成するアルゴリズム。IEEE 802.1dで制定。
「スパニングツリープロトコル」
(Spanning Tree Protocol)
スパニングツリーアルゴリズムを使い、ネットワークループを検
出・解除するプロトコル。ループが検出されたとき、対象のポート
を無効にする。
B
用
語
集
「トラフィック」
(Traffic)
ネットワークで送受信されるデータや情報。ネットワーク回線を道
路、情報の流れを車の交通にたとえ、トラフィックと呼ばれる。
「ネットワーク管理」
ネットワークを制御し、機能を維持・管理すること。性能、構成、課
金、障害、機密の5つを管理する。
「ノード」
(Node)
ネットワークに接続されるコンピュータやハブなどの機器。
「パケット」
(Packet)
一定の大きさに区切られたデータの集合。
「ハブ」
(Hub)
LANのケーブルを集中して接続するネットワーク機器。ハブを中心
に、スター状にネットワークを構築する。
「ブリッジ」
(Bridge)
データリンク層(レイヤ2)で動作するネットワーク機器。LANのセ
グメント間を接続し、それぞれのネットワーク機器のMACアドレ
スを学習する。データは登録されたテーブルを参照し、やり取りを
する。
71
B
「フロー制御」
(Flow Control)
データ通信において、主に受信側のバッファがいっぱいになった
とき、データ転送速度を下げたり、停止したりして、データの損失
を防ぐこと。
(Broadcast)
用 「ブロードキャスト」
語 ネットワーク内の全ノードに対し、データを送信する通信方式。
集
「ブロードキャストドメイン」
スイッチングハブではコリジョンドメインはポートごとに分割さ
れますが、ブロードキャストパケットは全ポートに送信されます。
このようにブロードキャストパケットが送信されるネットワーク
の範囲をブロードキャストドメインと言います。ブロードキャスト
ドメインを分割するためにはルータを使います。
「ブロードキャストパケット」
(Broadcast Packet)
ネットワーク上を流れるパケットのうち、ネットワーク上のすべて
の機器が受信しなければならないパケット。
(VLANやルータにより
制限できます。)
「マルチキャスト」
(Multicast)
パケット通信技術のひとつ。
単一のパケットで複数のノードに対し、
同じデータを送信する通信方式。
「ユニキャスト」
(Unicast)
1対1で通信する方式。
「ルータ」
(Router)
ネットワーク層(レイヤ3)で動作するネットワーク機器。異なるネ
ットワーク間を接続し、データをルーティングする。レイヤ3スイ
ッチに比べ、ルーティング速度が遅い。
72 FX-0216NW/FX-0224NW
「ルーティング」
(Routing)
ルータやレイヤ3スイッチで、ネットワークと別のネットワークを
接続し、パケットを中継する。
「レイヤ3スイッチ」
(Layer three Switch)
ネットワーク層(レイヤ3)でルーティング処理をするネットワー
ク機器。レイヤ2スイッチに専用のハードウェアASICを追加し、IP
のルーティングを高速に処理する。
B
用
語
集
「ワイヤスピード」
(Wire speed)
スイッチングハブは、その機能のためパケットの処理に遅延が出る
ことがある。遅延が最小で、ワイヤが直結されているときのパフォ
ーマンスに近い状態を、ワイヤスピードと呼ぶ。
73
74 FX-0216NW/FX-0224NW
付録C
仕様
C
項目
品名
型番
最大ポート数
Autonegotiation
AutoMDI
LEDインジケータ
アクセス方法
スイッチング方式
スイッチングバス速度
フォワーディング速度
対応標準
対応メディア
フィルタ速度
説明
ギガビット対応スイッチングハブ
FX-0216NW/FX-0224NW
16/24(10/100BASE RJ-45)
[※1]2(1000BASE RJ-45)
[※2]2(1000BASE SC)
全ポート対応
全ポート対応
Power、Link/Act、100M
CSMA/CD 10/100Mbps
ストアアンドフォワード
8.8Gbps
各ポート14880パケット/秒:10M
148800パケット/秒:100M
[※1、※2]1488000パケット/秒:1000M
IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX
IEEE 802.3ad 1000BASE-T
IEEE 802.3z 1000BASE-SX
UTP/STPケーブル
10Mbps:カテゴリ3以上
100Mbps:カテゴリ5以上
[※1]1000Mbps:エンハンスドカテゴリ5以上
[※2]1000Mbps:光ファイバー(SCコネクタ)
各ポート 14880パケット/秒
148800パケット/秒
仕
様
75
項目
ネットワークブリッジ機能
パケットバッファ容量
フロー制御
C
仕
様
最大MACアドレス記憶数
VLANグループ数
プライオリティ対応
寸法(W×D×H )
重量
消費電力
動作温度
動作湿度
入力電圧
入力周波数
EMI
説明
フィルタリング、
フォワーディング、
アドレス学習
4Mbit
半二重:バックプレッシャー
全二重:IEEE 802.3x
MACアドレス:8000個(全ポート合計)
FX-0216NW:最大18個のVLANグループを構築可能
FX-0224NW:最大26個のVLANグループを構築可能
2‐Level(IEEE 802.1p 準拠)
441 × 207 × 44 mm ※突起部分を除く
FX-0216NW:2.6 g
FX-0224NW:2.7 g
FX-0216NW:最大 20W
FX-0224NW:最大 27W
0∼40℃
35∼85%(結露しないこと)
100∼240VAC
50∼60Hz
CE FCC Class A VCCI Class A
[※1]オプションモジュール(FX-2TE)使用時
[※2]オプションモジュール(FX-2SXC)使用時
76 FX-0216NW/FX-0224NW
MEMO
77
MEMO
78 FX-0216NW/FX-0224NW
MEMO
79
MEMO
80 FX-0216NW/FX-0224NW
MEMO
81
MEMO
82 FX-0216NW/FX-0224NW
MEMO
83
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84 FX-0216NW/FX-0224NW
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85
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部署名
名前
電 話
FAX
E-MAIL
製品名
16/24ポート 10M/100M ギガビット対応スイッチングハブ
型番
FX-0216NW/FX-0224NW
Product No.
製造番号
Serial No.
① ご使用のコンピュータについて
メーカー
型番
② ソフトウェア
ネットワーク OS
バージョン
OS
バージョン
86 FX-0216NW/FX-0224NW
③ 質問内容
87
保 証 規 定
プラネックスコミュニケーションズ(株)は、本製品についてご購入日より本保証書に記
載の保証期間を設けております。
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ただし、次のような場合には保証期間内であっても有償修理となります。
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2. 本保証書に、ご購入日・お名前・ご購入代理店印の記入がない場合、または字句が改
ざんされている場合。
3. 取扱上の誤り、または不当な改造や修理を原因とする故障及び損傷。
4. ご購入後の輸送・移動・落下による故障及び損傷。
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部に原因がある故障および損傷。
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全ての付属品が揃っていることが条件になります。
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FAX・03-5614-1018
Web・http://www.planex.co.jp/support/repair/
2.ご案内に従って、修理依頼品を弊社リペアセンターまでお送りください。
(誠に勝手ながら、
リペアセンターへお送りいただく際の送料はお客様のご負担でお願いいたします。)
3.当該初期不良・修理品の到着後、初期不良の場合は交換品、修理の場合は修理完了品
をお送りいたします。
免責事項
・お客様及び第三者の故意または過失と認められる本製品の故障・不具合の発生につきましては、弊社で
は一切責任を負いません。
・本製品の使用及び不具合の発生によって、二次的に発生した損害(事業の中断及び事業利益の損失、記
憶装置の内容の変化、消失等)につきましては、弊社では一切責任を負いません。
・本製品に装着することにより他の機器に生じた故障・損傷について、弊社では本製品以外についての修
理費等は一切保証致しません。
88 FX-0216NW/FX-0224NW
保 証 書
●弊社の保証規定を必ずご覧下さい●
保証期間
Warranty
製品名
Product name
型番
Product No.
西暦 年
月
日 より 1年間
16/24ポート 10M/100M ギガビット対応スイッチングハブ
FX-0216NW/FX-0224NW
製造番号
Serial No.
フリガナ
会社名
部署名
フリガナ
お名前
フリガナ
ご住所
都道
府県
TEL
FAX
メールアドレス
ご購入代理店名
所在地
※本保証書は日本国内においてのみ有効です。
This warranty is valid only in Japan.
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