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問診ナビの概要

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問診ナビの概要
問診ナビの概要
■ 患者の訴える症状にあわせて、膨大な質問リストの中から、的確に問診で「次に聞くべき質
問」を自動的に表示し対話形式で問診をするシステム
■ 総合診療科を専門とする医師が実際に鑑別診断を行う時の思考回路をシミュレートした臨
床推論アルゴリズムを搭載
■ 筑波大学医学部と連携することにより、経験に基づく膨大な情報をデータベース化し、各質
問に対してそれぞれ異なる選択肢を提示することにより効果的な鑑別診断を可能にしてい
る
■ 問診ナビの表示に従って対話形式で入力することにより、誰でも自動的に診断に必要な情
報を網羅的に収集することが可能
■ 必要な情報をデータベース化することにより、電子カルテ等他のシステムとの連携が可能
で、より効果的に情報利用することができる
■ 辞書エンジンを搭載することにより他言語への翻訳を可能にするなど、紙媒体の問診票では
実現できない機能を付加することが可能である
※最終的な診断はライセンスを持った医師が行うべきであり、本システムはそれをアシストするツールとし
て位置づけられるものであると考えるため、本システムには、診断名を提示する機能は搭載しない。
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問診ナビが必要とされる背景
■ 政府の方針
政府は国家予算の4割以上を占める医療費(2013年度40兆円、2025年度54兆円)の削減のため、消費者
の健康増進・病気予防・生活支援等の観点からセルフメディケーションを重要視している。その上でドラッグ
ストアが店舗と薬剤師や登録販売者等の専門人材を有し消費者と直接接点を持つとともに医薬品を始めと
した多様な商品を扱うことから、消費者のセルフメディケーションをサポートする役割を担うことを期待してい
る(かかりつけ薬剤師・薬局、健康サポート薬局など)。
この為、経済産業省が日本再興戦略等にセルフメディケーション推進の拠点としてドラッグストアを掲げてお
り、平成27年3月13日には「ドラッグストア業界に向けた10の提言」をしている。また、経済産業省と連動し
て厚生労働省、薬剤師会等も同様な方針を打ち出している。
参考資料:「セルフメディケーション推進に向けたドラッグストアのあり方に関する研究会」
( http://www.meti.go.jp/press/2014/03/20150313004/20150313004.html )
また、「かかりつけ薬剤師・薬局」及び「健康サポート薬局(厚労省)」の認可制度を2016年4月1日より開始、
25年度のは1万店舗を目標に掲げている。
■ 薬剤師・登録販売者の現況
薬局勤務の薬剤師対象アンケート(次頁参照)を実施したところ、薬局業務における顧客対応困難の経験
者が全体の78%、症状に対する確認事項等、アセスメント方法自体がわからないと回答した人が79%と薬
剤師の能力は政府の要望に達していない。
2006年に薬学部の6年制が導入され、薬学生の第1回卒業生は2012年となっている。従って現在の大半の
薬剤師は4年制の授業しか受けておらず、顧客対応の為の症候学等を学んでいないため、顧客対応ができ
ないものと考えられる。
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薬局勤務の薬剤師対象アンケート
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問診の意義と問診ナビの必要性
 問診の意義
医療の現場において、問診はきわめて重要な位置づけにある。鑑別診断および検査・治療方
針の決定は、問診で収集された情報に基づいてなされるものであり、この成否が診療の質を決
めるといっても過言でないほど、問診は重要な位置づけにある。そのため確実な問診スキルの
向上が、診療の質の向上や医療費削減の基になる。
 問診のスキル
問診で尋ねるべき項目は症状により異なり、同じ症状であっても、患者の答えにより次に尋ねる
べき項目が変化していくため経験による膨大な情報を記憶する必要がある。医師の「次に尋ね
るべき項目」の意思決定は、鑑別診断における臨床推論の思考ロジックがベースとなっており、
問診で、効果的な鑑別診断に必要な情報を網羅的に収集できるようになるためには良質なト
レーニングが必要である。また、問診スキルの取得は体験的な研修プログラムは極めて少な
いため経験則に頼らざるを得ない事が多く、スキル取得には膨大な時間と費用が必要である。
 問診ナビの必要性
問診ナビを利用することにより短時間で高いレベルの問診が出来る薬剤師の養成が出来るよ
うになる。また、来店者には適切な鑑別診断に基づく、的確なアドバイスや受診勧奨が出来る
様になるため、セルフメディケションを促進して、地域の「かかりつけ薬局」「健康サポート薬局」
として、地域住民の信頼に応えられる薬剤師養成に貢献できる。その結果、問診ナビは直接
的・関節的に医療費の削減に大きな効果を発揮することが期待できる。
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問診ナビの利用現場
■ 電子カルテ連携
いつでも、どこでも、だれでも、
利用可能
病院
- 診療時間短縮
- 漏れのない患者情報
- 総合医療「なんでも診る専門医」
臨床推論アルゴリズム
■ かかりつけ薬剤師・薬局
/健康サポート薬局
患者
-
ドラッグストア
/調剤薬局
セルフメディケーションの推進
受診勧奨・OTC医薬品情報
患者とのコミュニケーション
外国人の対応
■ 無対面医療
- TV電話と問診ナビ併用で実現
遠隔/在宅医療
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一般的な問診票を利用した場合
■ 紙の問診票の利用の場合
医療機関では、一般的に紙の問診票が使われている
スペースはA4で2ページ程度のものが多く、症状に合わせてフォーマットを変えることはできないため、ごく基本
的な情報しか集めることができない
患者自身が自由記載で記入する部分が多く「医学的に必要な情報」を効果的に集めることができない
そのため、診察室に入ってから、外来担当医は一から情報を取り直すことになる
その後、それを自らカルテに記載(入力)しなければならない
■ 電子問診票を利用した場合
タブレット端末を用いた電子問診票が発売されているが、基本的には紙の問診票を電子化したものであり、問
題点は紙の問診票と同様である
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問診ナビによって解決できる事 その1
 効果的・網羅的な情報収集が可能
【現状】
- 実務者は多忙を極める中で、情報を常に漏れなく収集することは困難
- 「医師にとって必要な情報」を医師以外の職種が効果的に集めるためには、良質且つ膨大な
トレーニングが必要
【導入後】
- 診断に必要な病歴情報を、短時間且つ容易に効果的・網羅的に収集できる
- 有資格者でなくても半自動的にデータを収集することが可能
(薬剤師の場合、情報を正しく解釈することや、来店者への説明に対応できる)
- 適切な受診勧奨の判断、医療機関へのスムーズな情報の提供が可能
- 正確な情報に基づいてセルフメディケーションを促進することが可能
- 判断の根拠を明確に説明でき、来店者から納得・安心してもらえる
- データを自動的に転送・集計することで、入力の手間を省き、漏れダブりを防ぐとともに、全体
的な傾向の分析が可能である
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問診ナビによって解決できる事 その2
 外国人とのコミュニケーションツールとして活用が可能
【現状】
- 外国語での問診を通常の会話や文章で行うには、高度な語学力が必要である(コンピュータ
翻訳ソフトでは対応が不十分な状態)
- 外国人向けの受診ガイドブックには、代表的な例文しか掲載されておらず、個別の問診に応
用することが困難である
【導入後】
- 問診ナビは、辞書エンジンを搭載しているため、日本語に対応する変換フレーズを登録する
ことが容易であるため、複数言語への翻訳を容易に実現することが可能である
- 辞書エンジンに他言語での表現を登録することで、診断に必要な情報を網羅した形で、ひと
りひとり異なる病歴を完全に別の言語に置き換えて出力できる
- 外国人とのコミュニケーションツールとして利用することが可能である
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問診ナビによって解決できる事 その3
 薬剤師への効果的なトレーニングが可能
【現状】
- 問診スキルの修得は経験則に頼っていることが多く、体系的な研修プログラム(特に医師以
外の職種対象)はきわめて少ない
- 確実な問診スキルの修得に膨大な時間を要する
【導入後】
- 薬剤師を対象に、症候に関する情報収集・解釈・判断のスキルを修得するトレーニングコー
スを開発することが可能
- 問診ナビの利用を前提とすることで、より短時間で高いレベルの問診ができる薬剤師を養成
することが可能
- コース修了者は、来店者の訴えについて、適切な鑑別診断に基づく、適確なアドバイスや受
診勧奨ができるようになる
- 地域のかかりつけ薬局として、地域住民の信頼に応えられる薬剤師の養成をすることが可能
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問診ナビ 画面イメージ その1
■ 日常よく遭遇する25の症状リストの中から、該当する症状ごとに質問に答えていく
■ 質問ごとに選択肢が異なり、回答によって次の質問が変わる
■ 緊急的な受診勧奨を先質問として表示することが可能
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問診ナビ 画面イメージ その2
■ 症候診断のポイントを表示することが可能
■ 質問の意図を表示することが可能
■ レッドフラグを含めた結果を文書化することや印刷することが可能
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問診ナビ 画面イメージ その3
■ 中国語から日本語へ、日本語から中国語へ変換が可能
■ 外国人に対して的確な問診とその結果を表示することが可能
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