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Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーションガイド

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Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーションガイド
Cisco ONS 15305 インストレーション
オペレーション ガイド
Software Release 2.0
January 2005
Text Part Number: OL-6808-01-J
このマニュアルに記されている製品に関する仕様および情報は、予告無く変更される場合があります。このマニュアルに記載されている表現、情報、お
よび推奨事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ暗示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。このマニュアルに記載
されている製品の使用は、すべてユーザ側の責任になります。
対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された「Information Packet」に記載されています。見当たらない場合には、代理店に
ご連絡ください。
次に示す情報は、Class A 装置の FCC 準拠に関するものです。この装置は、FCC 規則の Part 15 に記載されている Class A デジタル装置の制限に準拠して
いることをテストおよび確認済みです。この制限により、Class A デジタル装置を商業区域で動作させた場合、有害な干渉が発生しないようになっていま
す。この装置は、高周波エネルギーを生成、使用および放射します。したがって、取扱説明書に従って正しく設置および使用しないと、無線通信に有害
な妨害を与える可能性があります。住宅地域で本装置を使用すると有害な干渉を起こす可能性があります。その場合、ユーザ自身の費用で干渉を防止す
る必要があります。
以下の情報は、Class B 装置の FCC 準拠に関するものです。このマニュアルで解説する装置は、高周波エネルギーを発生させ、放射することがあります。
シスコの指示に従って正しく設置しないと、ラジオおよびテレビの受信に干渉を起こす可能性があります。この装置は、FCC 規則の Part 15 に記載されて
いる仕様に基づく Class B デジタル装置の制限に準拠していることをテストおよび確認済みです。この仕様は、住宅に設置した場合にこのような干渉が起
きないようになっています。しかし、特定の設置条件で干渉が起きないことを保証するものではありません。
シスコからの書面による認可なしに装置に対して変更を行うと、Class A または Class B デジタル装置の FCC 要件を満足できない可能性があります。この
場合には、装置の使用権限が FCC 規制によって制限され、ユーザの費用でラジオまたはテレビへの干渉を防止しなければならない場合があります。
装置の電源を切ることによって、装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、本機器またはその周辺装置が原因になっている
と考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
・干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
・テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動します。
テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動します。
・テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を移動します ( 装置とテレビ / ラジオがそれぞれ別個のブレーカまたはヒューズで制御される
ようにします )。
シスコの認めていない変更をこの製品に対して行った場合は、FCC 認定が無効になり、製品を使用する権利を失う可能性があります。
シスコが採用している TCP ヘッダー圧縮機能は、UNIX オペレーティング システムの UCB (University of California, Berkeley)パブリック ドメイン バー
ジョンとして、UCB が開発したプログラムを最適化したものです。All rights reserved.Copyright © 1981, Regents of the University of California.
ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、すべてのマニュアルおよび上記各社のソフトウェアは、不備も含めて「現状のまま」で提供されま
す。シスコ、および上記各社は、商品性や特定の目的への適合性、権利を侵害しないことに関する、または取り扱い、使用、または取り引きによって発
生する、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。
いかなる場合においても、シスコおよびその代理店は、このマニュアルの使用またはこのマニュアルを使用できないことによって起こる制約、利益の損
失、データの損傷など間接的で偶発的に起こる特殊な損害のあらゆる可能性がシスコまたは代理店に知らされていても、それらに対する責任を一切負い
かねます。CCSP、Cisco Square Bridge のロゴ、Follow Me Browsing、および StackWise は、Cisco Systems, Inc. の商標です。Changing the Way We Work,
Live, Play, and Learn および iQuick Study は、Cisco Systems, Inc. のサービス マークです。Access Registrar、Aironet、ASIST、BPX、Catalyst、CCDA、CCDP、
CCIE、CCIP、CCNA、CCNP、Cisco、Cisco Certified Internetwork Expert のロゴ、Cisco IOS、Cisco Press、Cisco Systems、Cisco Systems Capital、Cisco Systems
のロゴ、Cisco Unity、Empowering the Internet Generation、Enterprise/Solver、EtherChannel、EtherFast、EtherSwitch、Fast Step、FormShare、GigaDrive、GigaStack、
HomeLink、Internet Quotient、IOS、IP/TV、iQ Expertise、iQ のロゴ、iQ Net Readiness Scorecard、LightStream、Linksys、MeetingPlace、MGX、Networkers
のロゴ、Networking Academy、Network Registrar、Packet、PIX、Post-Routing、Pre-Routing、ProConnect、RateMUX、ScriptShare、SlideCast、SMARTnet、
StrataView Plus、SwitchProbe、TeleRouter、The Fastest Way to Increase Your Internet Quotient、TransPath、および VCO は、米国および一部の国における
Cisco Systems, Inc. とその関連会社の登録商標です。
このマニュアルや Web サイトで言及されたその他の商標はすべて、それぞれの所有者のものです。「パートナー」という用語は、シスコとその他の企業
が合資関係にあることを示すものではありません。(0501R)
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
Copyright © 2005 Cisco Systems, Inc.
All rights reserved.
C O N T E N T S
このマニュアルについて xxi
マニュアルの目的 xxi
対象読者 xxi
マニュアルの構成 xxii
関連マニュアル xxii
表記法 xxiii
安全情報と警告情報の入手先 xxiii
技術情報の入手方法 xxiv
Cisco.com xxiv
Documentation DVD (英語版) xxiv
シスコ光ネットワーキング製品の Documentation CD-ROM (英語版)
xxiv
マニュアルの発注方法 xxiv
シスコ製品のセキュリティの概要 xxv
シスコ製品のセキュリティ関連問題の報告 xxv
テクニカル サポート xxv
Japan TAC Web サイト xxv
その他の資料および情報の入手方法 xxvi
CHAPTER
1
安全に関する要約 1-1
1.1 安全に関する重大な警告 1-1
1.2 全般的な安全対策 1-2
1.3 推奨安全対策 1-2
1.4 安全のための記号およびラベル 1-3
1.5 静電放電に関する注意 1-3
1.6 警告の意味 1-4
1.6.1 DC 電源遮断に関する警告 1-4
1.6.2 主要な切断装置 1-4
1.6.3 レーザー放射の警告 1-4
1.6.4 終端していないファイバの警告 1-4
1.6.5 クラス 1 レーザー製品に関する警告 1-4
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OL-6808-01-J
iii
Contents
CHAPTER
2
製品概要 2-1
2.1 機能の概要 2-1
2.2 使用形態 2-3
2.2.1 CPE としての使用 2-3
2.2.2 小規模 PoP としての使用 2-3
2.2.3 大規模 PoP としての使用 2-4
2.2.4 キャンパス ネットワーク用としての使用 2-5
2.2.5 ADM としての使用 2-5
2.3 アラームおよびファン モジュール(ファン アラーム) 2-6
2.3.1 予備 2-6
2.3.2 外部アラーム 2-6
2.4 DC Power 電源モジュール 2-7
2.4.1 DC/DC の技術的概要 2-7
2.4.2 コネクタ 2-7
2.4.3 パラメータ 2-8
2.4.3.1 電源出力 2-8
2.5 AC 230V 電源モジュール 2-9
2.5.1 モジュールの説明 2-9
2.5.1.1 電源出力 2-9
2.5.1.2 電源入力 2-9
2.5.2 外部インターフェイス 2-9
2.5.3 コネクタ タイプ 2-9
2.5.4 AC 入力の電気的仕様 2-10
2.5.4.1 標準準拠 2-10
2.6 モジュール構成の制限 2-11
2.6.1 使用可能な ONS 15305 モジュールの消費電力のリスト 2-11
2.6.2 AC 230V モジュールの容量内でのモジュール構成例 2-11
2.6.3 DC Power モジュールの容量内でのモジュール構成例 2-12
2.7 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45) 2-13
2.7.1 消費電力 2-13
2.7.2 技術的概要 2-13
2.7.2.1 管理ポート 2-13
2.7.2.2 VT100 ポート 2-14
2.7.2.3 同期ポート 2-14
2.7.2.4 2MBps AUX ポート 2-14
2.7.2.5 専用保護ポート 2-14
2.7.2.6 電力 2-14
2.7.2.7 リセット 2-14
2.7.2.8 LED 2-15
2.8 サービス モジュール 2-16
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iv
OL-6808-01-J
Contents
2.8.1 概要 2-16
2.8.2 共通の機能 2-16
2.8.2.1 メモリ 2-16
2.8.2.2 FPGA の設定 2-16
2.8.2.3 プロセッサ インターフェイス 2-16
2.8.2.4 DCC 2-16
2.8.2.5 G-Link 2-16
2.8.2.6 TDM 2-17
CHAPTER
3
設置前の手順 3-1
3.1 出荷品の確認 3-2
3.1.1 ONS 15305 の商品梱包箱のラベル 3-2
3.1.2 内容物の事前確認 3-3
3.1.3 損傷の報告 3-3
3.2 設置場所の準備 3-4
3.3 開梱 3-5
ONS 15305 の開梱 3-5
CHAPTER
4
取り付け 4-1
4.1 取り付け作業の概要 4-2
4.2 設置計画 4-3
4.2.1 必要な品目 4-3
4.2.2 取り付け作業のガイドライン 4-4
4.2.3 48V 電源系の接地 4-4
4.2.4 ONS 15305 への外部接地の取り付け 4-5
接地コネクタの接続 4-5
4.2.5 電源の考慮事項 4-6
4.3 ファイバの清掃 4-7
ファイバ コネクタの清掃 4-7
ファイバ アダプタの清掃 4-8
4.4 ONS 15305 の取り付け 4-9
装置ラックへの ONS 15305 の取り付け 4-9
延長ブラケットによる装置ラックへの ONS 15305 の取り付け 4-10
4.4.1 アクセス制限区域での取り付け 4-10
4.4.1.1 定義 4-10
4.4.1.2 アクセス制限区域内での取り付け 4-11
4.4.1.3 アクセス制限区域以外での取り付け 4-11
4.4.2 48VDC 電源モジュールの ONS 15305 への取り付け 4-11
4.4.2.1 PDP への ONS 15305 の A サイドおよび B サイドの電源接続 4-11
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OL-6808-01-J
v
Contents
4.4.3 AC 230V 電源モジュールの ONS 15305 への取り付け 4-13
4.4.3.1 ONS 15305 に取り付けない AC 230 V モジュール 4-14
4.4.3.2 電源の投入 4-14
4.4.3.3 電源の切断 4-14
4.5 サービス モジュールの取り付け 4-15
4.5.1 LED 4-16
4.5.2 活線挿抜 4-16
4.6 相互接続およびケーブルの取り扱い 4-18
4.6.1 ONS 15305 のファイバ ケーブルの取り付け 4-18
ファイバ ケーブルの接続 4-18
4.6.2 ONS 15305 の電気ケーブルの取り付け 4-19
電気ケーブルの接続 4-19
4.7 初期設定 4-20
CHAPTER
5
ONS 15305 の機能 5-1
5.1 SDH の機能 5-2
5.1.1 多重化構造およびマッピング モード 5-2
5.1.2 VC-n へのトリビュタリのマッピング 5-3
5.1.2.1 44,736KBps の非同期マッピング 5-3
5.1.2.2 34,368 KBps の非同期マッピング 5-4
5.1.2.3 2,048KBps の非同期マッピング 5-5
5.1.2.4 GFP フレームのマッピング 5-5
5.1.2.5 HDLC カプセル化イーサネット フレームの独自仕様のマッピン
グ 5-6
5.1.3 STM-N 物理層 5-6
5.1.4 STM-N 再生器および多重化セクション層 5-6
5.1.4.1 SOH の実装 5-7
5.1.5 VC-n/m パス層 5-8
5.1.5.1 VC-4-Xc/VC-4/VC-3 POH の実装 5-9
5.1.5.2 VC-2/VC-1 POH の実装 5-10
5.1.6 クロスコネクト 5-11
5.1.7 連結方式 5-11
5.1.7.1 隣接連結 5-11
5.1.7.2 仮想連結 5-11
5.1.8 保護 5-12
5.1.8.1 1+1 リニア MSP 5-12
5.1.8.2 SNC 保護 5-13
5.1.9 パフォーマンス モニタリング 5-13
5.1.9.1 再生器および多重化セクションのパフォーマンス モニタリング
5-14
5.1.9.2 パス パフォーマンス モニタリング 5-14
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vi
OL-6808-01-J
Contents
5-15
5.1.9.3 中間パス パフォーマンス モニタリング(IPPM)
5.1.9.4 SNC パフォーマンス パラメータ 5-16
5.1.9.5 MSP 1+1 パラメータ 5-16
5.1.9.6 ポインタ位置調整パフォーマンス パラメータ 5-16
5.1.10 同期 5-17
5.2 Ethernet over SDH マッピング 5-18
5.2.1 独自仕様のマッピング 5-18
5.2.2 標準マッピング 5-18
5.2.2.1 GFP 5-19
5.2.2.2 仮想連結(VCAT)とリンク キャパシティ調整方式(LCAS)
5-20
5.3 PDH 機能 5-22
5.3.1 E1 機能 5-22
5.3.1.1 透過専用回線 5-22
5.3.1.2 ISDN 一次群速度アクセス 5-22
5.3.1.3 固定タイミングが指定された ISDN PRA 5-23
5.3.2 E3/T3 機能 5-23
5.3.2.1 E3 透過専用回線 5-24
5.3.2.2 T3 透過専用回線 5-24
5.3.3 ループバック 5-24
5.4 IP 機能 5-25
5.4.1 イーサネット L1 5-25
5.4.2 L2 ブリッジング 5-26
5.4.2.1 IEEE802.1Q に基づく VLAN 5-27
5.4.3 L2 プロバイダ ブリッジング機能 5-27
5.4.4 BootP クライアント 5-27
5.5 DCN 機能 5-28
5.5.1 管理インターフェイス 5-28
5.5.1.1 管理ポート 5-28
5.5.1.2 LAN ポート 5-28
5.5.1.3 WAN ポート 5-29
5.5.1.4 DCC チャネル 5-29
5.5.1.5 ローカル VT-100 シリアル ポート 5-29
5.5.2 通信機能 5-29
5.5.2.1 IP 転送 5-29
5.5.2.2 外部 DCN 5-29
5.5.2.3 IP インバンド DCN 5-30
5.5.2.4 PPP/DCC DCN (IP over PPP) 5-31
5.5.2.5 互換性の問題 5-32
5.5.3 管理セキュリティ 5-33
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OL-6808-01-J
vii
Contents
5.5.3.1 CLI アクセス制御 5-33
5.5.3.2 SNMPv1 アクセス制御 5-33
5.5.3.3 SNMP マネージャの識別 5-33
5.5.3.4 SNMP リード / ライト制御 5-34
5.5.3.5 VLAN (802.1Q) 5-34
5.5.3.6 管理ポート制御 5-34
5.5.4 DCC 透過機能 5-34
5.5.4.1 概要 5-34
5.5.4.2 機能の概要 5-34
5.6 アラームの定義 5-36
5.6.0.1 概要 5-36
5.6.0.2 デバイス アラーム 5-36
5.6.0.3 SDH アラーム 5-37
5.6.0.4 LAN/WAN アラーム 5-39
5.6.0.5 その他のアラーム 5-40
5.6.1 アラーム パラメータ 5-41
5.6.1.1 アラームの重大度 5-41
5.6.1.2 アラームの表示 5-41
5.6.1.3 アラームのフィルタリング 5-41
5.6.1.4 アラームの抑制 5-41
5.6.1.5 アラームの持続性 5-43
5.7 構成管理 5-44
5.7.1 構成データのバックアップと復元 5-44
5.7.2 ソフトウェアのダウンロード 5-44
5.7.3 デバイスのリセット 5-44
5.7.4 デバイスの交換 5-44
5.7.5 モジュール管理 5-45
5.7.6 管理対象オブジェクトのアトリビュート 5-45
5.8 物理インターフェイス インデックス 5-45
CHAPTER
6
物理インターフェイス 6-1
6.1 DC Power 電源モジュール 6-1
6.2 アラーム インターフェイス(FAN-ALARM) 6-2
6.2.1 説明 6-2
6.2.2 コネクタ 6-3
6.2.3 アラーム入力の電気パラメータ 6-3
6.2.4 アラーム出力の電気パラメータ 6-3
6.3 補助インターフェイス 6-4
6.3.1 説明 6-4
6.3.2 コネクタ 6-4
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
viii
OL-6808-01-J
Contents
6.4 VT-100 ターミナル インターフェイス 6-5
6.4.1 説明 6-5
6.4.2 コネクタ 6-5
6.5 同期インターフェイス 6-6
6.5.1 説明 6-6
6.5.2 コネクタ 6-6
6.6 管理ポート 6-7
6.6.1 説明 6-7
6.6.2 コネクタ タイプ 6-7
6.6.3 標準準拠 6-7
6.7 その他のインターフェイス 6-8
CHAPTER
7
機械的特性とその他の特性 7-1
7.1 機械的パラメータ 7-2
7.1.1 シャーシ 7-2
7.1.2 サービス モジュール 7-2
7.1.3 DC Power 電源モジュール 7-2
7.1.4 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45) 7-3
7-3
7.1.5 アラームおよびファン モジュール(FAN-ALARM)
7.2 信頼性指標(MTBF) 7-4
7.3 環境条件 7-5
7.3.1 衛生および安全性 7-5
7.3.2 保管および運搬 7-5
7.4 参照仕様 7-6
7.4.1 ITU-T 勧告 7-6
7.4.2 CENELEC 文書 7-7
7.4.3 ETSI 関連の文書 7-8
7.4.4 IEC 文書 7-9
7.4.5 Bellcore 文書 7-9
CHAPTER
8
ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュール(E3T3-6) 8-1
8.1 モジュールの説明 8-1
8.1.1 消費電力 8-1
8.2 E3/T3 75Ω 電気インターフェイス 8-2
8.2.1 コネクタ 8-2
8.2.2 標準準拠 8-2
CHAPTER
9
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC) 9-1
9.1 モジュールの説明 9-1
9.1.1 消費電力 9-1
9.2 外部インターフェイス 9-2
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
ix
Contents
9.2.1 コネクタ タイプ 9-2
9.2.2 光バジェット 9-2
9.2.3 トラフィック アラーム 9-3
CHAPTER
10
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC) 10-1
10.1 モジュールの説明 10-1
10.1.1 消費電力 10-1
10.2 外部インターフェイス 10-2
10.2.1 コネクタの種類 10-2
10.2.2 標準準拠 10-2
10.2.3 S4.1-2-LC 2 ファイバの光パワー バジェット 10-3
CHAPTER
11
デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC) 11-1
11.1 モジュールの説明 11-1
11.1.1 消費電力 11-1
11.2 外部インターフェイス 11-2
11.2.1 コネクタ 11-2
11.2.2 標準準拠 11-2
11.2.2.1 光インターフェイスのジッタ 11-2
11.2.3 関連資料 11-3
CHAPTER
12
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8) 12-1
12.1 モジュールの説明 12-1
12.1.1 消費電力 12-1
12.2 外部インターフェイス 12-2
12.2.1 ピン割り当て 12-2
12.2.2 標準準拠 12-2
12.2.3 コネクタの種類 12-2
12.2.4 関連資料 12-4
12.2.4.1 IEEE 関連の文書 12-4
12.2.4.2 ETSI 関連の文書 12-4
12.2.4.3 ANSI 関連の文書 12-4
12.2.4.4 ISO/IEC 関連の文書 12-4
CHAPTER
13
オクタル E1 トリビュタリ モジュール(E1-8)
13-1
13.1 モジュールの説明 13-1
13.1.1 消費電力 13-1
13.2 外部インターフェイス 13-2
13.2.1 コネクタ 13-2
13.2.2 ピン割り当て 13-2
13.2.3 標準準拠 13-4
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
x
OL-6808-01-J
Contents
CHAPTER
14
高密度 63xE1 モジュール(E1-63) 14-1
14.1 モジュールの説明 14-1
14.1.1 消費電力 14-1
14.1.2 コネクタ 14-1
14.1.3 標準準拠 14-4
14.2 パッチ パネル 14-5
14.2.1 32XE1 LFH - LFH ケーブル 14-5
14.2.2 32xE1-LFH-RJ45 パネル 14-6
14.2.2.1 ピン割り当て 14-6
14.2.3 32xE1-LFH-1.0/2.3 パネル 14-6
CHAPTER
15
デュアル光 S-1.1 モジュール(S1.1-2-LC) 15-1
15.1 モジュールの説明 15-1
15.1.1 消費電力 15-1
15.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス 15-2
15.2.1 コネクタの種類 15-2
15.2.2 光バジェット 15-2
15.2.3 標準準拠 15-3
CHAPTER
16
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC) 16-1
16.1 モジュールの説明 16-1
16.1.1 消費電力 16-1
16.2 外部 STM-1 インターフェイス 16-2
16.2.1 コネクタの種類 16-2
16.2.2 光バジェット 16-2
16.2.3 標準準拠 16-3
CHAPTER
17
光 L16.2 シングル モジュール(L16.2-1-LC) 17-1
17.1 モジュールの説明 17-1
17.1.1 消費電力 17-1
17.2 外部 L-16.2-LC インターフェイス 17-2
17.2.1 コネクタの種類 17-2
17.2.2 光バジェット 17-2
17.2.3 標準準拠 17-3
17.2.4 ケーブル プランニングの例 17-3
17.2.5 光受信パワーのモニタリング 17-3
CHAPTER
18
デュアル光 L4.2 モジュール(L4.2-2-LC) 18-1
18.1 モジュールの説明 18-1
18.1.1 消費電力 18-1
18.2 外部 L-4.2-LC インターフェイス 18-2
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xi
Contents
18.2.1 コネクタの種類 18-2
18.2.2 光バジェット 18-2
18.2.3 標準準拠 18-3
18.2.4 ケーブル プランニングの例 18-3
18.2.4.1 光受信パワーのモニタリング 18-3
CHAPTER
19
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール 19-1
19.1 モジュールの説明 19-1
19.1.1 消費電力 19-1
19.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス 19-2
19.2.1 コネクタの種類 19-2
19.2.2 光バジェット 19-2
19.2.3 標準準拠 19-3
19.2.3.1 光受信パワーのモニタリング 19-3
19.3 外部 E1 インターフェイス 19-4
19.3.1 コネクタ 19-4
19.3.2 ピン割り当て 19-4
19.3.3 パッチ パネル 19-5
19.3.4 標準準拠 19-5
19.4 STM-1 S-1.1 インターフェイスでのケーブル プランニングの例 19-7
CHAPTER
20
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2 20-1
20.1 モジュールの説明 20-1
20.1.1 イーサネット機能 20-2
20.1.2 SDH 機能 20-2
20.1.3 消費電力 20-2
20.1.4 外部インターフェイス 20-3
20.1.5 LED インジケータ 20-3
20.2 構成 20-3
20.2.1 マッパー回路のない 2xGE 20-3
20.2.2 マッパー回路のある 2xGE 20-3
20.3 外部インターフェイス 20-4
20.3.1 概要 20-4
20.3.2 1000Base-SX 20-4
20.3.3 1000Base-LX 20-6
20.4 SFP モジュール 20-7
CHAPTER
21
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8 21-1
21.1 モジュールの説明 21-1
21.1.1 イーサネット機能 21-2
21.1.2 SDH 機能 21-2
21.1.3 電気インターフェイス 21-3
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xii
OL-6808-01-J
Contents
21.1.4 LED インジケータ 21-3
21.2 構成 21-3
21.2.1 グルーミング モード(2xFE + SMAP) 21-3
21.2.2 通常モード(8xFE +SMAP) 21-3
21.3 消費電力 21-3
21.4 外部インターフェイス 21-4
21.4.1 内容 21-4
21.4.2 コネクタの種類 21-4
21.4.2.1 ピン割り当て 21-4
21.4.3 標準準拠 21-4
CHAPTER
22
コマンドライン インターフェイス(ONSCLI) 22-1
22.1 ONSCLI の概要 22-1
22.1.1 ONSCLI へのアクセス 22-1
22.1.1.1 デフォルトのパスワード 22-1
22.1.1.2 パスワードの誤り 22-2
22.1.1.3 終了 22-2
22.1.2 構文規則 22-2
22.1.2.1 汎用コマンド 22-2
22.1.2.2 コマンドの基本的な構文 22-3
22.2 コマンド リファレンス 22-7
INDEX
索引
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xiii
Contents
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xiv
OL-6808-01-J
F I G U R E S
図 2-1
システムの概要 2-2
図 2-2
CPE としての使用 2-3
図 2-3
PoP としての使用 2-4
図 2-4
大規模 PoP としての使用 2-4
図 2-5
キャンパス ネットワーク用としての使用 2-5
図 2-6
ONS 15305 の一般的な ADM としての使用 2-5
図 2-7
アラームおよびファン モジュール(ファン アラーム)の位置 2-6
図 2-8
DC Power モジュールの位置 2-7
図 2-9
AC 230V モジュール 2-9
図 2-10
SYSCONT-SD128-RJ45 の位置 2-13
図 2-11
リセット ボタンの位置 2-14
図 2-12
システム コントローラの前面の LED の位置 2-15
図 3-1
商品梱包箱のラベルの例 3-2
図 4-1
ONS 15305 システムの外形寸法 4-4
図 4-2
ONS 15305 の DC Power モジュール 4-4
図 4-3
ONS 15305 の接地コネクタの位置 4-5
図 4-4
圧着工具による、アース ケーブルの接続 4-6
図 4-5
19 インチ ラックに取り付けるコネクタ アレイの正面図 4-9
図 4-6
AC 230V モジュール 4-13
図 4-7
モジュールに障害が発生している場合の LED の表示 4-16
図 4-8
モジュールを取り外すときに押下するスイッチ 4-17
図 4-9
カード引き抜き工具 4-17
図 5-1
多重化構造とマッピング 5-2
図 5-2
44 736 KBps トリビュタリの VC-3 への非同期マッピング 5-3
図 5-3
34,368KBps トリビュタリの VC-3 への非同期マッピング 5-4
図 5-4
2,048KBps トリビュタリの VC-12 への非同期マッピング 5-5
図 5-5
HDLC フレームの独自仕様のマッピング 5-6
図 5-6
STM-n セクション オーバーヘッド(SOH)
5-7
図 5-7
VC-4 POH 5-9
図 5-8
VC-12 POH 5-10
図 5-9
ONS 15305 の保護方式 5-12
図 5-10
PRA のデジタル回線セクションのブロック図 5-22
図 5-11
外部 DCN のネットワーク設定 5-30
図 5-12
IP インバンド DCN のネットワーク設定 5-30
図 5-13
PPP/DCC DCN のネットワーク設定 5-32
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xv
Figures
図 5-14
IP/DCC のネットワーク設定 5-33
図 5-15
DCC 透過の一般的なネットワーク設定 5-35
図 6-1
アラームの入出力の概要 6-2
図 8-1
ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュール 8-1
図 9-1
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC) 9-2
図 10-1
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC) 10-2
図 11-1
デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC)モジュール 11-1
図 12-1
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8) 12-1
図 13-1
オクタル E1 トリビュタリ モジュール、E1-8 13-1
図 14-1
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14-1
図 14-2
32XE1 LFH - LFH ケーブル 14-5
図 14-3
32xE1-LFH-RJ45 パネル 14-6
図 14-4
32xE1-LFH-1.0/2.3 パネル 14-6
図 15-1
S1.1-2-LC モジュール 15-1
図 16-1
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC) 16-1
図 17-1
STM-16 L16.2-1-LC モジュール 17-2
図 18-1
STM-4 L4.2-2-LC モジュール 18-2
図 19-1
STM-1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール 19-1
図 20-1
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2 20-1
図 21-1
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8 21-2
図 22-1
CLI の基本コマンド 22-7
図 22-2
ONSCLI のルート コマンド 22-8
図 22-3
ONSCLI コマンド(Community Table) 22-9
図 22-4
ONSCLI コマンド(管理モード) 22-10
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xvi
OL-6808-01-J
T A B L E S
表 2-1
-48VDC のピン割り当て 2-7
表 2-2
DC 入力の電気的仕様 2-8
表 2-3
AC 入力の電気的仕様 2-10
表 2-4
AC 230V の標準準拠 2-10
表 2-5
ONS 15305 モジュールの消費電力 2-11
表 2-6
AC 230V モジュールの容量内でのモジュール構成 2-11
表 2-7
DC Power モジュールの容量内でのモジュール構成 2-12
表 2-8
システム コントローラ上の LED 2-15
表 3-1
ONS 15305 装置タイプ別電源要件 3-4
表 3-2
ONS 15305 装置タイプ別消費電力要件 3-4
表 3-3
ONS 15305 装置タイプ別回路ブレーカ要件 3-4
表 3-4
推奨保守スペース 3-4
表 3-5
推奨設置床許容荷重 3-4
表 4-1
電源ケーブル 4-12
表 4-2
LED の表示 4-16
表 5-1
VCAT バンドルのメンバ数 5-11
表 5-2
VCAT および LCAS に関連するデフォルト アラーム 5-21
表 5-3
VCAT および LCAS に関連するオプション アラーム 5-21
表 5-4
デバイス アラーム 5-36
表 5-5
SDH アラーム 5-37
表 5-6
LAN/WAN アラーム 5-39
表 5-7
その他のアラーム 5-40
表 5-8
アラーム パラメータ 5-41
表 5-9
SDH 関連のアラームに対するアラームの抑制 5-42
表 5-10
PDH (トリビュタリ)TX アラームに対するアラームの抑制 5-43
表 5-11
アラームの持続性カテゴリ 5-43
表 5-12
インターフェイス インデックス参照番号 5-45
表 6-1
アラーム コネクタのピン割り当て 6-3
表 6-2
アラーム入力の電気的仕様 6-3
表 6-3
アラーム出力の電気的仕様 6-3
表 6-4
補助インターフェイスのピン割り当て 6-4
表 6-5
VT-100 のコネクタのピン割り当て 6-5
表 6-6
同期式ポートのピン割り当て 6-6
表 6-7
管理ポートのピン割り当て 6-7
表 6-8
管理ポートの標準準拠 6-7
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xvii
Tables
表 7-1
シャーシの寸法 7-2
表 7-2
サービス モジュールの寸法 7-2
表 7-3
電源モジュールの寸法 7-2
表 7-4
システム コントローラ モジュールの寸法 7-3
表 7-5
アラームおよびファン モジュールの寸法 7-3
表 7-6
MTBF 値 7-4
表 8-1
E3 インターフェイスの標準準拠 8-2
表 9-1
光バジェット(S-16.1) 9-2
表 10-1
光インターフェイスの標準準拠 10-2
表 10-2
STM-4 S4.1 SH/LH の光パワー バジェット 10-3
表 11-1
1000Base-LX インターフェイスの標準準拠 11-2
表 11-2
光トランシーバの出力ジッタ 11-2
表 11-3
光トランシーバの入力ジッタ 11-3
表 12-1
イーサネット ポートのピン割り当て 12-2
表 12-2
10/100Base-T インターフェイスの標準準拠 12-2
表 12-3
ファースト イーサネット ポートのピン割り当て 12-3
表 13-1
E1 インターフェイスのピン割り当て 13-2
表 13-2
8xRJ45 2MBps のピン割り当て 13-2
表 13-3
E1 インターフェイスの標準準拠 13-4
表 14-1
マルチインターフェイスの下側コネクタのピン割り当て 14-1
表 14-2
マルチインターフェイスの上側コネクタのピン割り当て 14-3
表 14-3
マルチインターフェイス E1 の標準準拠 14-4
表 14-4
RJ-45 コネクタのピン割り当て 14-6
表 15-1
S-1.1 インターフェイスの光バジェット 15-2
表 15-2
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠 15-3
表 16-1
S-1.1 インターフェイスの光バジェット 16-2
表 16-2
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠 16-3
表 17-1
L16.2-1-LC インターフェイスの光バジェット 17-2
表 17-2
L16.2-1-LC インターフェイスの標準準拠 17-3
表 17-3
一般的なケーブル パラメータ 17-3
表 17-4
1xL-16.2-LC での標準的なリンク スパン 17-3
表 18-1
L4.2-2-LC インターフェイスの光バジェット 18-2
表 18-2
L4.2-2-LC インターフェイスの標準準拠 18-3
表 18-3
標準的なケーブル パラメータ 18-3
表 18-4
2xL4.2-2-LC での標準的なリンク スパン 18-3
表 19-1
S-1.1 インターフェイスの光バジェット 19-2
表 19-2
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠 19-3
表 19-3
高密度 LFH コネクタのピン割り当て 19-4
表 19-4
マルチインターフェイス E1 の標準準拠 19-5
表 19-5
一般的なケーブル パラメータ 19-7
表 19-6
一般的なリンク スパン 19-7
表 20-1
各種の光ファイバでの 1000Base-SX の動作範囲 20-4
表 20-2
1000Base-SX のトランスミッタ特性 20-5
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xviii
OL-6808-01-J
Tables
表 20-3
1000Base-SX のレシーバ特性 20-5
表 20-4
各種の光ファイバでの 1000Base-LX の動作範囲 20-6
表 20-5
1000Base-LX のトランスミッタ特性 20-6
表 20-6
1000Base-LX のレシーバ特性 20-7
表 21-1
10/100Base-T インターフェイスの標準準拠 21-4
表 22-1
ONSCL の汎用コマンド 22-2
表 22-2
コマンドの構文の詳細 22-3
表 22-3
ONSCLI コマンドのパラメータ 22-10
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xix
Tables
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xx
OL-6808-01-J
このマニュアルについて
ここでは、このマニュアルの目的、対象読者、構成、表記法、およびその他の情報を説明します。
この項の内容は次のとおりです。
•
マニュアルの目的
•
対象読者
•
マニュアルの構成
•
関連マニュアル
•
表記法
•
安全情報と警告情報の入手先
•
技術情報の入手方法
•
シスコ製品のセキュリティの概要
•
テクニカル サポート
•
その他の資料および情報の入手方法
マニュアルの目的
このマニュアルでは、Cisco ONS 15302 および ONS 15305 システム対応の Cisco Edge Craft の機能に
ついて説明します。また、Cisco ONS 15302 および ONS 15305 システムの設置とユーザについても
説明します。このマニュアルは、関連マニュアルに記載されている適切なマニュアルと併せて使用
してください。
対象読者
このマニュアルを使用するには、シスコまたは同等の光伝送ハードウェア製品とそのケーブル接
続、テレコミュニケーション ハードウェアとそのケーブル接続、電気回路とその配線に精通してい
る必要があります。また、電子通信技術者としての経験があることが望まれます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xxi
このマニュアルについて
マニュアルの構成
マニュアルの構成
この『Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド』の構成は次のとおりです。
•
第 1 章「安全に関する要約」では、Cisco ONS 15305 システムを安全に操作するための留意事
項について説明します。
•
第 2 章「製品概要」では、ONS 15305 の機能および特徴を説明します。
•
第 3 章「設置前の手順」では、ONS 15305 の設置の事前準備の手順を示します。この章では、
内容物の確認、設置場所の準備、および装置の開梱についても説明します。
•
第 4 章「取り付け」では、電源接続を含む、ONS 15305 の設置方法を説明します。
•
第 5 章「ONS 15305 の機能」では、ONS 15305 の Synchronous Digital Hierarchy (SDH; 同期デ
ジタル ハイアラーキ)機能の概要を説明します。
•
第 6 章「物理インターフェイス」では、ONS 15305 上の物理インターフェイスとパラメータに
ついて説明します。
•
第 7 章「機械的特性とその他の特性」では、機械的特徴とその他の特徴について説明します。
次の章では、各 ONS 15305 サービス モジュールの特徴と機能について説明します。
•
第 8 章「ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュール(E3T3-6)」
•
第 9 章「シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC)」
•
第 10 章「デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC)
」
•
第 11 章「デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC)」
•
第 12 章「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8)
」
•
第 13 章「オクタル E1 トリビュタリ モジュール(E1-8)
」
•
第 14 章「高密度 63xE1 モジュール(E1-63)」
•
第 15 章「デュアル光 S-1.1 モジュール(S1.1-2-LC)
」
•
第 17 章「光 L16.2 シングル モジュール(L16.2-1-LC)」
•
第 18 章「デュアル光 L4.2 モジュール(L4.2-2-LC)」
•
第 19 章「デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール」
•
第 20 章「デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2」
•
第 21 章「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」
次の章では、行単位の ASCII ベースの管理インターフェイスである ONSCLI について説明します。
•
第 22 章「コマンドライン インターフェイス(ONSCLI)」
関連マニュアル
この『Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド』は、次の関連マニュアルと併
せて使用してください。
• 『Cisco ONS 15305 Quick Installation Guide』
インストールとプロビジョニングをすばやく行う手順について説明しています。
• 『Cisco ONS 15302 Installation and Operation Guide』
ONS 15302 ノードおよびネットワークのインストール、ターン アップ、プロビジョニング、お
よびメンテナンスの手順について説明しています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xxii
OL-6808-01-J
このマニュアルについて
表記法
表記法
このマニュアルは、次の表記法を使用しています。
表記法
適用
太字
本文中に出てくるコマンドとキーワードは太字で示しています。
イタリック体
ユーザが入力する引数は、イタリック体 で示しています。
[
角カッコ内のキーワードや引数は、省略可能です。
]
{x|x|x}
必須キーワード(左の表記法では x)は、波カッコで囲み、縦棒で区切っ
て示しています。必ずどれか 1 つを選択する必要があります。
Ctrl
Ctrl キーを表します。たとえば、Ctrl+D と書いてある場合は、Ctrl キー
を押しながら D キーを押すことを意味します。
screen フォント
画面に表示される情報は、screen フォントで示しています。
太字の screen フォント ユーザが入力しなければならない情報は、太字の screen フォントで示
しています。
<
>
モジュール固有のコードで置き換える必要があるコマンド パラメータ
を示しています。
(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
注意
警告
「要注意」の意味です。機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されていま
す。
安全に関する重要な注意事項
この警告のマークは、危険を表します。身体に障害を与える可能性のある状況下にあることを意味
します。電気作業の危険を認識し、事故防止の手順を十分理解してから、作業を始めてください。
各警告の最後に示されている警告番号を使用して、この装置に添付されている各国語の安全に関す
る推奨事項を確認してください。警告 No.1071
これらの注意事項を保管しておいてください。
安全情報と警告情報の入手先
安全情報と警告情報については、本製品に付属している『Cisco Optical Transport Products Safety and
Compliance Information』を参照してください。このマニュアルでは、Cisco ONS 15305 システムの
国際機関準拠と安全性について説明しています。また、ONS 15305 システムのマニュアルに記載さ
れている安全性に関する警告を翻訳したものも含まれています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xxiii
このマニュアルについて
技術情報の入手方法
技術情報の入手方法
シスコのマニュアルとその他の資料、テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざま
な方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法につい
て説明します。
Cisco.com
日本語のマニュアルは、次の Web サイトで入手できます。
http://www.cisco.com/jp/
次の URL から、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com
各国のシスコ Web サイトには、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml
Documentation DVD (英語版)
マニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Documentation DVD パッケージでご利用いただけ
ます。Documentation DVD は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。
この Documentation DVD パッケージは、1 回単位で入手することができます。
シスコ光ネットワーキング製品の Documentation CD-ROM (英語版)
Cisco ONS 15305 製品のマニュアルを含む、光ネットワーキング関連のマニュアルは、製品に付属
の CD-ROM パッケージでご利用いただけます。光ネットワーキング製品の Documentation CD-ROM
は、定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。
マニュアルの発注方法
日本語のマニュアルは、次の Web サイトでご注文いただけます。
http://www.cisco.com/jp/
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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OL-6808-01-J
このマニュアルについて
シスコ製品のセキュリティの概要
シスコ製品のセキュリティの概要
シスコでは、無料のオンライン Security Vulnerability Policy (セキュリティの脆弱性のポリシー)
ポータル サイトを次の URL で提供しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
シスコ製品のセキュリティ関連問題の報告
シスコは、信頼性の高い製品をお届けするように最大限の努力を払っています。製品のリリース前
には、内部で製品をテストし、すべての脆弱性をすばやく解決するように努めています。シスコ製
品に脆弱性があると考えられる場合には、製品をお買い上げの弊社販売代理店にお問い合せくださ
い。
テクニカル サポート
テクニカル サポートについては、製品をお買い上げの弊社販売代理店にお問い合せください。
Japan TAC Web サイト
Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト (http://www.cisco.com/tac)のドキュ
メントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてくだ
さい。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイ
トのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ロ
グイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってく
ださい。
http://www.cisco.com/jp/register/
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
xxv
このマニュアルについて
その他の資料および情報の入手方法
その他の資料および情報の入手方法
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざ
まな資料をオンラインおよび印刷物で入手できます。
•
Cisco Marketplace では、さまざなシスコの本、リファレンス ガイド、およびロゴ入り商品を提
供しています。シスコ直営の Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
•
Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、および資格関連の出版物を幅広く発行してい
ます。初心者から上級者まで役立つ、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の
最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。
http://www.ciscopress.com
• 『Packet』は、インターネット投資およびネットワーク投資を最大限に活用することを目的とし
た、シスコシステムズのユーザ向け技術誌です。
『Packet』は季刊誌で、最新の業界トレンド、
最新テクノロジー、シスコ製品およびソリューション、ネットワーク構成およびトラブル
シューティングに関するヒント、コンフィギュレーション例、カスタマー ケース スタディ、認
定とトレーニングに関する情報、およびさまざまな充実したオンライン サービスへのリンクな
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Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
xxvi
OL-6808-01-J
C H A P T E R
1
安全に関する要約
この章では、Cisco ONS 15305 の設置に関する注意事項と安全対策について示します。
1.1 安全に関する重大な警告
警告
通電中のシステムでの配線作業はしないでください。この手順を続行する前に、シェルフからすべ
ての電源が外れていることを確認してください。実際のワイヤ ゲージは、各国の技術規格および
慣例に従って決めます。
警告
48V 電源を ONS 15305 に接続する前に、power distribution panel (PDP; 配電パネル)の A サイド
および B サイドの両方からフューズをすべて外してください。そうしないと、重傷または死亡事
故を引き起こすおそれがあります。実際のワイヤ ゲージは、各国の技術規格および慣例に従って
決めます。
警告
230 V 電源を ONS 15305 に接続する前に、230V 電源からフューズを外してください。そうしない
と、重傷または死亡事故を引き起こすおそれがあります。実際のワイヤ ゲージは、各国の技術規
格および慣例に従って決めます。
警告
ONS 15305 を設置する前に、PDP の A サイドおよび B サイドの両方からすべてのフューズを外し
てください。そうしないと、重傷または死亡事故を引き起こすおそれがあります。
警告
通電中に、電気コネクタ、または ONS 15305 内部のむき出しの他の電気回路に触れると、重傷ま
たは死亡事故を引き起こすおそれがあります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
1-1
第1章
安全に関する要約
1.2 全般的な安全対策
1.2 全般的な安全対策
全般的な安全対策は、特定の手順に関連しているわけではないため、このマニュアルの他の場所に
は記載していません。ONS 15305 システムの設置中および試験中は、各自が次の安全対策を理解し、
適用しなければなりません。
•
•
•
標準的な電気安全対策、電気配線、接続方法を理解する。
Cardio-Pulmonary Resuscitation (CPR; 心肺蘇生法)を理解する。この情報は、国内の当該機関
(赤十字または各地の相当する機関)から入手してください。この知識は、けがまたは死亡を
引き起こすほど高い電圧を扱う場合、またはその電圧の近辺で作業をする場合は、絶対に必要
です。
どの電気ケーブルも、機器を設置する建物から外に出してはならない。
1.3 推奨安全対策
ONS 15305 システムを扱う場合は、次の安全対策を推奨します。
•
作業領域は清潔に保ち、常に障害物がないようにしておく。
•
設置中または使用中はゆとりのありすぎる服装を避け、宝石類やその他機器にに引っかかるよ
うなものは外す。
•
機器を使用する場合は、必ず電力定格に従う。
•
作業場所で危険な状態が予想される場合は、1 人で作業をしない。
•
次に示した、地域および当該国の電気規則に従って ONS 15305 コンポーネントを設置する。
− 米国:National Fire Protection Association (NFPA; 米国防火協会)70、米国電気規則
− カナダ:Canadian Electrical Code, Part 1、CSA C22.1
− その他:International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)364、パート 1 ∼ 7
•
機器を正しく接地する。
•
ONS 15305 DC 電源ユニットには、UL1950、CSA 950、EN 60950 (CLASS 3)、IEC950 の Safety
Extra-Low Voltage (SELV; 安全特別低電圧)要件に準拠した DC 電源だけを接続する。
•
National Electrical Code ANSI/NFPA 70 の 110-16、110-17、110-18 の各条項に準拠した立ち入り
制限区域で使用する DC 電源を設置する。
•
レーザー入力を接続する前に、レーザー出力はすべて正しく終端する。
•
光ファイバのジャンパ ケーブルは、出力端を外す前に、入力端を外す。
•
グラス ファイバの取り扱いには気を付ける。グラス ファイバは、扱いを誤ると壊れるおそれ
があります。壊れたグラス ファイバを使用すると、機器が完全に壊れてしまうことがあります。
•
むき出しのグラス ファイバから皮膚を保護する。皮膚に突き刺さることがあります。
•
光波送信システムを利用できる人数には制限を設ける。レーザー発光装置を利用する者は、認
定と正しい訓練を受ける必要があります。
•
設置中および運転中は、許可を受け訓練を積んだ作業員のみにレーザー試験装置の使用を制限
する。この安全対策の中には、Optical Loss Test (OLT; 光ロス テスト)セット、光スペクトラ
ム アナライザ、Optical Time Domain Reflectometer (OTDR; 光学時間領域反射率計)装置の使用
も含まれています。
•
機器に通電する可能性のある場合は、運転中および設置中には、許可を受けていない作業員を
レーザー放射の近傍領域に入れない。近傍運転領域については、一時的にレーザー規制領域に
することを検討してみてください。
•
ONS 15305 システムは、1270 ∼ 1335Nm の波長で機能します。この波長は非可視放射であると
考えられます。光ファイバ、ピグテール、バルクヘッド コネクタから放出されるレーザー光は
人間には見えません。ファイバ光学システムの設置中または点検中に、レーザー放射にさらさ
れる可能性がある場合は必ず、企業の健康および安全のための手順の推奨事項に従って、正し
く目を保護してください。警告ラベルの有無にかかわらず、この安全対策に従ってください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
1-2
OL-6808-01-J
第1章
安全に関する要約
1.4 安全のための記号およびラベル
1.4 安全のための記号およびラベル
ONS 15305 の装置には、装置の放射レベルに関する警告が明記されています。装置を扱う前に、す
べての警告通知を読んで理解してください。
ONS 15305 は、光コネクタの左側に警告通知があります。警告通知は、CLASS 1 LASER PRODUCT
という警告文で構成されています。
1.5 静電放電に関する注意
次のルールを守ってください。
•
ESD に弱いデバイスを扱うための標準的な注意事項に従う。
•
半導体素子を使用した電子デバイスはすべて、ESD の影響を受けやすいと見なす。
•
ESD 弱いデバイスを扱っている最中は、接地したリストストラップまたは同等品で作業者自身
を接地する。
•
ESD に弱いデバイスの運搬、保存、取り扱いは、静電気に対する保護対策を講じた環境で行う。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
1-3
第1章
安全に関する要約
1.6 警告の意味
1.6 警告の意味
ここでは、ONS 15305 の設置に関連した警告の意味について説明します。
1.6.1 DC 電源遮断に関する警告
警告
次の手順を開始する前に、DC 回路から電源が切断されていることを確認してください。
1.6.2 主要な切断装置
警告
主要な切断装置となるので、プラグとソケットは常に手が届く場所に置く必要があります。
1.6.3 レーザー放射の警告
警告
光ファイバ ケーブルまたはコネクタを取り外した状態では、目に見えないレーザー光が放射され
ていることがあります。光線をのぞきこんたり、光学機器を使用して光線を直接見たりしないでく
ださい。
1.6.4 終端していないファイバの警告
警告
終端されていない光ファイバ ケーブルまたはコネクタの開口部からは、目に見えないレーザー光
線が放射されていることがあります。光線をのぞきこんだり、光学機器を使用して直接見たりしな
いでください。ある種の光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)を使用して 100 mm 以内の距離
からレーザー光線を見ると、目を痛めることがあります。
1.6.5 クラス 1 レーザー製品に関する警告
警告
クラス 1 レーザー製品です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
1-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
2
製品概要
この章では、ONS 15305 の機能および特徴について説明します。
2.1 機能の概要
ONS 15305 は、さまざまなタイプの伝送メディアをサポートするトラフィック コンセントレータで
す。これは、光ファイバ メディアおよび銅メディアに基づいたネットワークで使用できます。ONS
15305 は、IP トラフィックおよび Time Division Multiplexing (TDM; 時分割多重)トラフィックの
両方をまとめ、TDM バックボーン ネットワークと IP バックボーン ネットワークの両方に対して
インターフェイスすることができます。ONS 15305 の TDM 部分は、ターミナル マルチプレクサと
して使用でき、マルチプレクサまたはノンブロッキング クロスコネクトを追加またはドロップでき
るクロスコネクトです。IP 部分は、L2 スイッチで構成されています。ONS 15305 は、ポート密度
が高い小型デバイスです。これは、この章で示すさまざまなアプリケーションを対象としています。
ONS 15305 は、モジュラの設計によって、スケーラブルなシステムになっています。ONS 15305 は、
8 つまでのプラグイン モジュールに対応するソケットがあるマザーボードが搭載されたシャーシ
で構成されています。そのうち 4 つのプラグイン モジュールは、インターフェイス モジュールに
対して使用されます。残りの 4 つのモジュールのうち、2 つは冗長電源モジュールに使用され、他
の 2 つはファンとシステム コントローラに 1 つずつ使用されます。ONS 15305 は、スター型ネット
ワーク、リング型ネットワーク、チェーン型ネットワーク、およびメッシュ型ネットワークに使用
できます。
次のモジュールおよびボードのタイプがあります。
•
アラームおよびファン モジュール、ファン アラーム
•
メイン カード
•
バック プレーン
•
システム コントローラ モジュール、SYSCONT-SD128-RJ45
•
電源モジュール (DC 電源 )
•
電源モジュール (AC 電源 )
•
サービス モジュール、4 つまで
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-1
第2章
製品概要
2.1 機能の概要
図 2-1(P.2-2)を参照してください。
図 2-1
システムの概要
ࡃ࠶ࠢࡊ࡟࡯ࡦ
㔚Ḯ
ࡕࠫࡘ
࡯࡞1
㔚Ḯ
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ࡕࠫࡘ࡯࡞ 2
࠻࡜ࡈࠖ࠶ࠢ
ࡕࠫࡘ࡯࡞ 3
࠻࡜ࡈࠖ࠶ࠢ
ࡕࠫࡘ࡯࡞ 4
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91471
ࡈࠔࡦ
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ࠕ࡜࡯ࡓ
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-2
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.2 使用形態
2.2 使用形態
ここでは、ONS 15305 の使用例を示します。
2.2.1 CPE としての使用
ONS 15305 は、Customer Premises Equipment (CPE; 顧客宅内機器)として使用できます。このユ
ニットには、多数の TDM インターフェイス(E1)および LAN インターフェイス(10/100/BASE-T、
1000BASE-LX)が含まれます。この使用形態は、通常、大規模なエンド カスタマーや、多数の小
規模なエンド カスタマーが入っている建物で使用されます。
ONS 15305 は、光ファイバまたは銅線を介してバックボーン ネットワークに接続できます。このア
プリケーションを図 2-2 に示します。
図 2-2
CPE としての使用
ONS 15305
CPE
ᄙᢙߩ E1
ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
శࡈࠔࠗࡃࠍ੺ߒߡ
ታⴕߢ߈ࠆ 1 ߟએ਄ߩ
㓸⚂ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
㧔IP ߹ߚߪ TDM㧕
91466
ᄙᢙߩ LAN
ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
2.2.2 小規模 PoP としての使用
ONS 15305 は、オペレータの (PoP)でのトラフィック コンセントレータとしても使用できます。
このユニットは、多数のさまざまな CPE をサポートでき、また、さまざまなタイプの伝送メディア
もサポートできます。このユニットは、コア ネットワークとアクセス ネットワークの間のインター
フェイスになります。一般的な使用形態を図 2-3 に示します。
このアプリケーションでは、ONS 15305 は、その他のシスコ製品をコア Synchronous Digital Hierarchy
(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)または IP ネットワークに接続するために使用されます。また、
他のベンダーの装置を ONS 15305 に接続することもできます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-3
第2章
製品概要
2.2 使用形態
図 2-3
PoP としての使用
E1
LAN
ONS 15302
E1
LAN
E1
LAN
ONS 15302
ONS 15305
96551
TDM
2.2.3 大規模 PoP としての使用
ONS 15305 では、十分なパフォーマンスを得られなかったり、十分な数のインターフェイスをサ
ポートできない場合があります。その場合、複数の ONS 15305 を集約して、より大規模なシステム
を構築できます。
通常、内部の ONS 15305 は、アクセス ネットワークに接続されている複数の ONS 15305 からのト
ラフィックを処理するために使用されます。内部の ONS 15305 は、コア ネットワークに接続され
ます。2 つの ONS 15305 ノードは、冗長性を保つために使用されています。一般的な使用形態を図
2-4 に示します。
図 2-4
大規模 PoP としての使用
ONS 15305
1
ONS 15305
ONS 15305
2
ONS 15305
ONS 15305
3
96550
TDM
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-4
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.2 使用形態
2.2.4 キャンパス ネットワーク用としての使用
外部ネットワークに接続せずに、ONS 15305 どうしを背中合わせに接続することもできます。一般
的な使用形態を図 2-5 に示します。
図 2-5
キャンパス ネットワーク用としての使用
ᄙᢙߩ E1
ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
ᄙᢙߩ E1
ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
ONS 15305
CPE
శࡈࠔࠗࡃࠍ੺ߒߡ
ታⴕߢ߈ࠆ 1 ߟએ਄ߩ
㓸⚂ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
㧔IP ߹ߚߪ TDM㧕
ONS 15305
CPE
ᄙᢙߩ LAN
ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
91465
ᄙᢙߩ LAN
ࠗࡦ࠲࡯ࡈࠚࠗࠬ
2.2.5 ADM としての使用
ONS 15305 は、
TDM トリビュタリと IP トリビュタリの両方のサポートにより、標準 ADM(Add-Drop
Multiplexer)として使用できます。一般的な使用形態を図 2-6 に示します。
図 2-6
ONS 15305 の一般的な ADM としての使用
ONS 15302
ONS 15305
ONS 15302
STM-16
ONS 15305
96549
ONS 15305
E1
LAN
ONS 15305
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-5
第2章
製品概要
2.3 アラームおよびファン モジュール(ファン アラーム)
2.3 アラームおよびファン モジュール(ファン アラーム)
ファン ユニットの主な機能は、ONS 15305 に使用される 19 インチ /1U キャビネットの換気を行う
ことです。ファン ユニットは、4 つのファンが搭載された回路基板で構成されるプラグイン デバイ
スです。吸気はキャビネットの左側面にある 4 つの円形の通気口から行われ、右側面にある通気口
から排気されます。4 つのファンを使用することにより、信頼性が高まります。通常の動作では、
ファンは 1 ペア(2 個)または 2 ペア(4 個)が同時に作動します。キャビネット内の温度が 40 oC
未満の場合は、1 ペアが作動します。40 oC を超える場合は、2 ペアが作動します。
アラームとファン モジュールの位置を図 2-7 に示します。
2.3.1 予備
ファン ユニットは、4 つのファンで構成されています。ファンのペア双方の消耗時間を均等にする
ため、24 時間おきにアクティブと予備のファンが交替します。気温が異常に上昇した場合、すべて
のファンが同時に作動します。ファンはペアで稼動します。予備、メインともに 2 つのファンがあ
ります。ONS 15305 で計測された最高温度によりファンが制御されます。温度感知機能がないモ
ジュールは、ファン ユニット本体、電源モジュール、およびシステム コントローラ カードだけで
す。ファン モジュールは、バックプレーンを通してメイン カードに接続されています。
O_TEMP_ALM アラームは、温度が 85 oC を超えるとメイン カードで検出されます。このアラーム
は、各ファンに個別に対応して処理され、「Fan Failure Alarm」というメッセージが表示されます。
2.3.2 外部アラーム
ONS 15305 には、電源モジュール障害、バッテリの状態、キャビネットの閉め忘れなど、関連付け
られた機器に対する 4 つの補助アラーム入力をレポートする機能があります。
また、機器アラームとトラフィック関連アラームを信号で伝えるために使用される 2 つのアラーム
出力もサポートします。アラーム入力 / 出力コネクタは、図 2-7 に示すように、ファン ユニットの
前面カバーに配置されています。
図 2-7
アラームおよびファン モジュール(ファン アラーム)の位置
DC Power
SYSCONT
PW
EQ
TS
TR
STATUS
RES
PROT
SYNC
VT 100
AUX
MNGT
96712
FAN ALARM
OV -48DC-48DC
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-6
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.4 DC Power 電源モジュール
2.4 DC Power 電源モジュール
電源モジュールの主な機能は、主電源の 48V をこの製品のモジュール用に変換および分離して
5.25V にします。DC 電源モジュールの位置を図 2-8 に示します。このモジュールには、電源の共有
とホット プラグを可能にする機能があります。このモジュールには、2 つの主電源(< 40V)に対
する個別のアラーム、および二次出力(< 4.65V)に対するアラームがあります。電源モジュールに
関連するアラームは、Cisco EdgeCraft(CEC)に表示されます。二次出力は、短絡から保護されて
おり、平均短絡電流が 1A 未満になります。最大二次電流は約 26A です。電源ケーブルの一方の端
には Mini-fit コネクタがあり、もう一方の端にはコネクタがありません。このケーブルにより、ONS
15305 がラック内部の 48V 電源レールに接続されます。ケーブルと電源装置は、EN 60950 仕様の安
全基準を満たしています。
図 2-8
DC Power モジュールの位置
DC Power
96713
OV -48DC-48DC
2.4.1 DC/DC の技術的概要
-48V DC Power (DC)モジュールは、-40.5 ∼ -60VDC の範囲に対応し、-48VDC とも呼びます。こ
のモジュールでは +5.25VDC が生成され、その他に必要なすべての電圧は各モジュール上で生成さ
れます。2 つの電源モジュールを使用している場合、それらのモジュール間の電流の配分は 40 ∼
60 % の間になります。
(注)
AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを 1 つのユニットに混在させないでください。これらの
モジュールは特性が異なるため、お互いを完全に保護することはできません。このため、同じ種類
の 2 つのモジュールを単一のユニットで使用する必要があります。
2.4.2 コネクタ
-48V の DC 電源の入力は、表2-1 に示すようなピン割り当ての 4 ピンの電源コネクタ(Molex Mini-fit)
を通して供給されます。
表 2-1
-48VDC のピン割り当て
ピン
信号
1
0V
2
-48V (電源 1)
3
-48V (電源 2)
4
GND
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-7
第2章
製品概要
2.4 DC Power 電源モジュール
2.4.3 パラメータ
-48VDC の入力は、表 2-2 に示した仕様に準拠しています。
表 2-2
DC 入力の電気的仕様
パラメータ
制限
消費電力
120W 未満
ヒューズ
7A
バッテリの電圧範囲
-40.5 ∼ -60VDC
2.4.3.1 電源出力
100 W
「ONS 15305 モジュールの消費電力」
(P.11)と「DC Power モジュールの容量内でのモジュール構
成」(P.12)を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-8
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.5 AC 230V 電源モジュール
2.5 AC 230V 電源モジュール
ここでは、図 2-9 に示す AC 230V 電源モジュールについて説明します。
2.5.1 モジュールの説明
このモジュールには、入力電圧を 230V から +5.25V に変換する 75W AC/DC コンバータが搭載され
ています。
このモジュールによって、出力電圧が指定された許容範囲外(6V を超過するか 5V 未満)になった
場合、出力電圧が切断され、アラームが起動します。また、このモジュールにより最大出力電流は
11A に制限されます。電源モジュールに関連付けられているアラームは、CEC に表示されます。2
つのモジュールは出力電流を共有し、電流の配分は 40 ∼ 60 % の間になります。長さ 0.65M の電源
ケーブルが、標準の主電源コネクタに付属しています。ONS 15305 は、このケーブルによって、ラッ
ク内部の 230V 電源ソケット レールに接続されるか、外部の主電源ソケットに接続されます。ケー
ブルと電源装置は、EN 60950 仕様の安全基準を満たしています。
(注)
AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを 1 つのユニットに混在させないでください。これらの
モジュールは特性が異なるため、お互いを完全に保護することはできません。このため、同じ種類
の 2 つのモジュールを単一のユニットで使用する必要があります。
2.5.1.1 電源出力
75 W
2.5.1.2 電源入力
220 ∼ 240 VAC、0.5A、50/60Hz
2.5.2 外部インターフェイス
230V 主電源入力は、IEC C14 主電源コネクタ付きの 0.65M の付属電源ケーブルを通して供給され
ます。
2.5.3 コネクタ タイプ
物理コネクタは、IEC C14 主電源コネクタです。
AC 230V モジュール
220-240VAC
0,5A;50/60Hz
30003
-04AB
ED02
110999
図 2-9
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-9
第2章
製品概要
2.5 AC 230V 電源モジュール
2.5.4 AC 入力の電気的仕様
AC 入力の電気的仕様を表 2-3 に示します。
表 2-3
AC 入力の電気的仕様
パラメータ
制限
消費電力
75W 未満
ヒューズ
1.0A (遅断型)
主電圧
-230V AC +/- 10 %
2.5.4.1 標準準拠
AC 230V の標準準拠情報を表 2-4 に示します。
表 2-4
AC 230V の標準準拠
標準
コメント
EN/IEC 60950
単相 230V 50Hz AC 主電源
ETS 300 253
通信センターの通信機器の接地とボンディング
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-10
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.6 モジュール構成の制限
2.6 モジュール構成の制限
AC 230V モジュールは、ONS 15305 ユニットに 75W を供給できます。DC Power 電源モジュールは、
ONS 15305 ユニットに 100W を供給できます。すべてのタイプの構成にはこの情報だけでは不十分
なので、表 2-5 に、基本ユニットとモジュールの消費電力のリストを示します。表 2-6 には、AC
230V モジュールの容量内でのモジュール構成例を示します。表 2-7 には、DC 48V モジュールの容
量内でのモジュール構成例を示します。
2.6.1 使用可能な ONS 15305 モジュールの消費電力のリスト
ONS 15305 モジュールの消費電力を表 2-5 に示します。
表 2-5
ONS 15305 モジュールの消費電力
モジュール名
1
消費電力(W)
基本ユニット
20
E3/T3-6
11
S16.1-1-LC
13
S4.1-2-LC
9,5
GigE-2-LC
11
E100-8
5,5
E1-8
3,5
E1-63
21
S1.1-2-LC
9
S1.1-8-LC
25
L16.2-1-LC
18
L4.2-2-LC
13
S1.1-2-LC/E1-21
15
GigE-WAN-2
25
E100-WAN-8
27,5
1. ファン アラームとシステム コントローラ モジュールを含む
2.6.2 AC 230V モジュールの容量内でのモジュール構成例
モジュールの構成例を表 2-6 に示します。
表 2-6
AC 230V モジュールの容量内でのモジュール構成
モジュール名
消費電力
基本ユニット
20
E1-8
3,5
S16.1-1-LC
13
S1.1-8-LC
25
GigE-2-LC
11
合計
72,5 W
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-11
第2章
製品概要
2.6 モジュール構成の制限
2.6.3 DC Power モジュールの容量内でのモジュール構成例
モジュールの構成例を表 2-7 に示します。
表 2-7
DC Power モジュールの容量内でのモジュール構成
モジュール名
消費電力
基本ユニット
20
S16.1-1-LC
13
S16.1-1-LC
13
GigE-WAN-2
25
GigE-WAN-2
25
合計
96 W
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-12
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.7 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45)
2.7 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45)
図 2-10 に、ONS 15305 用のプロセッサを搭載しているシステム コントローラを示します。ONS
15305 のソフトウェアは、128 MB SDRAM で実行されます。メモリの容量は、64 ∼ 512MB に設定
できます。この設定は、工場で行われています。ソフトウェアは、フラッシュ メモリ デバイスに
格納されています。ONS 15305 では、コンパクト フラッシュ カードがストレージ メディアとして
使用されています。32MB コンパクト フラッシュが、システム コントローラ上のコネクタに設置さ
れています。使用できるコンパクト フラッシュ カードのサイズは、8 ∼ 128MB です。
このモジュールは、ローカル アクセス用のシリアル RS-232/VT100 インターフェイスをサポートし
ます。VT100 ターミナルは、初期設定に使用できます。
また、システム コントローラは、管理目的で使用される 10BASE-T LAN インターフェイスをサポー
トしています。システム コントローラには、ONS 15305 のローカル同期インターフェイスが含まれ
ます。このインターフェイスは、メインボードの Synchronous Equipment Timing Source (SETS)機
能に直接接続されます。システム コントローラには、ONS 15305、AUX ポートに対するローカル
ユーザ インターフェイスが含まれます。このインターフェイスは、フレーム化された E1 インター
フェイスをサポートします。使用可能な 30 個のタイム スロットに対するすべての SDH インター
フェイスから、さまざまなオーバーヘッド バイトを選択することができます。5 つのインターフェ
イスの物理コネクタは、RJ-45 タイプです。また、システム コントローラには、ONS 15305 のス
テータスを示す 4 つの LED があります。この LED は、ONS 15305 の背面から確認できます。この
LED の機能は、シャーシ内の LED と同じものです。5 番目の LED は、管理ポートのステータスを
示します。
図 2-10
SYSCONT-SD128-RJ45 の位置
SYSCONT
EQ
TS
TR
STATUS
RES
PROT
SYNC
VT 100
AUX
MNGT
96599
PW
2.7.1 消費電力
6W
2.7.2 技術的概要
ここでは、システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45)の技術的概要について説
明します。
2.7.2.1 管理ポート
ローカル イーサネット ポート(10BASET)は、管理ポートと呼ばれ、Data Communication Network
(DCN; データ通信ネットワーク)への接続に使用できます。
管理信号は、モジュール上に設置された MPC8265 プロセッサ内のイーサネット コントローラに送
信されます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
2-13
第2章
製品概要
2.7 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45)
2.7.2.2 VT100 ポート
ONS 15305 には、Cisco EdgeCraft Terminal/CLI インターフェイス接続用の VT-100 インターフェイス
があります。インターフェイスは、19.200 ボーのデータ レートで動作します。
2.7.2.3 同期ポート
同期ポートは、メイン カード上の SETS 機能のために使用されます。
2.7.2.4 2MBps AUX ポート
2MBps AUX 信号は、SETS Field Programmable Gate Array (FPGA)に送信されます。
2.7.2.5 専用保護ポート
独自仕様保護インターフェイスは、機器の保護のために使用されます。
将来のリリースで使用される予定です。
2.7.2.6 電力
電源モジュールから直接供給される +5.2V 以外の電圧は、ボード上で生成されます。モジュールに
は、電源のいずれかで障害が発生した場合にカードをリセットするリセット回路が装備されていま
す。
2.7.2.7 リセット
注意
システム コントローラ モジュールの前面からアクセスできるリセット スイッチによって、ONS
15305 がリセットされます。
小型のスクリュー ドライバまたは鉛筆などの道具を使って、図 2-11 に示すスイッチを押下できま
す。
図 2-11
リセット ボタンの位置
STATUS
96601
RES
MNGT
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-14
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.7 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45)
2.7.2.8 LED
LED は、ONS 15305 の障害の状態を表すインジケータです。これらの LED は、システム コント
ローラ ユニットの前面カバー、および図 2-12 に示す ONS 15305 の前面に配置されています。これ
らの LED は、メイン カード上に配置されており、システム コントローラ カード上のものと同じ機
能を持ちます。LED の色と機能を、表 2-8 に示します。
表 2-8
システム コントローラ上の LED
項目
色
説明
電源
緑
電源が入っていて、正常に動作しています。
機器
赤色
機器でエラーが発生しています。
トラフィック
赤色
いずれかのインターフェイスでトラフィック アラームが発生して
います。
テスト
黄色
ユニットで有効になっているテストループがあります。
図 2-12
システム コントローラの前面の LED の位置
EQ
TS
TR
96600
SYSCONT
PW
PROT
LED は、SETS FPGA によって制御され、外部アラームの影響は受けません。
5 番目の緑の LED は、システム コントローラ カードの前面にも設置されています。LED は、管理
ポートのリンクのステータスを示します。
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2-15
第2章
製品概要
2.8 サービス モジュール
2.8 サービス モジュール
2.8.1 概要
ONS 15305 は、最大 4 つまでのプラグイン モジュール(サービス モジュール)用のスペースを有
するメイン カードを装備したユニットで構成されています。プラグイン モジュールは、さまざま
な外部インターフェイスおよび伝送メディアをサポートします。メイン カードに付いている内部イ
ンターフェイスは、すべてのサービス モジュールに対して同一です。ここでは、サービス モジュー
ル用の標準化されたブロックについて説明します。
各サービス モジュールの詳細については、第 8 章を参照してください。
2.8.2 共通の機能
ここでは、サービス モジュールの共通の機能について説明します。
2.8.2.1 メモリ
すべてのモジュールでは、
不揮発性メモリである Erasable Programmable Read Only Memory(EPROM)
にインベントリ データが格納されています。
2.8.2.2 FPGA の設定
1 つ以上の FPGA があるモジュールには、FPGA の設定データを 2 つのバンクに格納するローカル
フラッシュもあります。
FPGA の設定は、電源投入時にアクティブなフラッシュ バンクから自動的に読み込まれます。新し
い FPGA ファイルは、管理システムからダウンロードできます。また、フラッシュ バンクの選択も
管理システムによって制御されます。
2.8.2.3 プロセッサ インターフェイス
モジュールは、16 ビット幅の時分割多重のアドレスおよびデータ バスを通してメイン カードに接
続されます。メイン カード上にある DXC デバイスは、モジュール チップの選択の生成、および複
数のモジュールに対する時分割多重バスをプロセッサに対する個別のデータとアドレス バスへと
変換する作業を行います。
2.8.2.4 DCC
1 つ以上の STM-N 回線を終端するモジュールは、DDC-R (192 KBps)チャネルと DCC-M (576
KBps)チャネルの両方を終端できます。
2.8.2.5 G-Link
IP スイッチング機能を持つすべてのモジュールは、高速リンクによってメイン カード上のクロス
バーに相互接続されます。このリンクは、G-link と呼ばれます。
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2-16
OL-6808-01-J
第2章
製品概要
2.8 サービス モジュール
2.8.2.6 TDM
IP トラフィックの VC12 コンテナへのマッピングは、サービス モジュール レベルで実行されます。
基本ユニット内では、メイン カード上の IP トラフィックと SDH トラフィックの間に接続はありま
せん。
IP スイッチング機能を持つすべてのモジュールは、高速リンクによってメイン カード上の中央の
スイッチに相互接続されています。TDM 機能を持つすべてのモジュールは、メイン カード上のク
ロスコネクトに接続されています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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2-17
第2章
製品概要
2.8 サービス モジュール
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2-18
OL-6808-01-J
C H A P T E R
3
設置前の手順
この章では、Cisco ONS 15305 を設置する前の手順について説明します。項目内容は、出荷品の確
認、設置場所の準備、装置の開梱です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
3-1
第3章
設置前の手順
3.1 出荷品の確認
3.1 出荷品の確認
設置場所に ONS 15305 システム装置が納品されたら、すぐに出荷品が正しいことを確認します。
(注)
シスコでは、ラックにマウントした状態で装置を送ることは推奨していません。別の場所に装置を
送る場合は、元の箱で装置を梱包してください。
(注)
ONS 15305 を設置しないで保管する場合は、ONS 15305 システム装置を元の商品梱包箱の中に入れ
たままにしてください。保管期間は 12 か月を超えないようにしてください。梱包された装置を保
管する場所は、十分に換気し、かつ静電気対策を講じた屋内にしてください。
3.1.1 ONS 15305 の商品梱包箱のラベル
ONS 15305 の商品梱包箱のラベルには、出荷された品目に関する具体的な情報が記されています。
このラベルには、英数字のバーコード形式で情報が示されています。図 3-1 に、商品梱包箱のラベ
ルの例を示します。
図 3-1
商品梱包箱のラベルの例
(3S) PKG ID:
(K) Cust PO:
(P) Cust P/N:
(1P) Prod. #:
(S) Serial #:
(Q) Qty.:
Notes:
FC-Date:
60126
Shipset:
Carton#:
S.O.#:
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3-2
OL-6808-01-J
第3章
設置前の手順
3.1 出荷品の確認
3.1.2 内容物の事前確認
パッキング リストの情報と、出荷ラベルに示されている英数字の情報とを照合します。パッキング
リストと出荷ラベルの情報は同じでなければなりません。出荷ラベルの情報とパッキング リストの
情報に食い違いがある場合は、製品をご購入の弊社販売代理店にお問い合せください。
3.1.3 損傷の報告
納品された商品の損傷について報告する場合は、製品をご購入の弊社販売代理店にお問い合せくだ
さい。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
3-3
第3章
設置前の手順
3.2 設置場所の準備
3.2 設置場所の準備
設置場所が次の条件を満たしていることを確認します。
1. 設置場所が、第 2 章「製品概要」に示したすべての環境仕様に合致している。
2. 装置を設置する床または設置領域が装置を支えられる。
注意
推奨周囲温度は、最高 45 ℃、最低 -5 ℃です。
次の各表に、ONS 15305 の標準的な構成を示します。床面荷重、消費電力、熱放散、クリアランス
は、個々の構成により異なることがあります。
3. 設置場所が ONS 15305 装置の電源要件を満たしている。表 3-1 に、この要件を示します。
表 3-1
ONS 15305 装置タイプ別電源要件
装置タイプ
電源要件
-48VD C
-40.5 ∼ -60 VDC
4. 設置場所が ONS 15305 装置の消費電力要件を満たしている。表 3-2 に、この要件を示します。
表 3-2
ONS 15305 装置タイプ別消費電力要件
装置タイプ
消費電力要件
ONS 15305
最大 120W
5. 設置場所が ONS 15305 装置の回路ブレーカ要件を満たしている。表 3-3 に、この要件を示しま
す。
表 3-3
ONS 15305 装置タイプ別回路ブレーカ要件
装置タイプ
回路ブレーカ要件
ONS 15305
7 A (FAST)
6. 推奨最小保守スペースは、正面および背面から各ベイにアクセスする場合、および前面カバー
を開ける場合、および各ラックの上面を片付ける場合に必要です。表 3-4 に、スペース要件を
示します。
表 3-4
推奨保守スペース
項目
推奨保守スペース
点検時にベイにアクセスする場合
正面からアクセスする場合だけ、
500Mm(19.7 インチ)
ベイの背面の保守スペース(必要な場合) 500Mm (19.7 インチ)
7. 設置場所が ONS 15305 装置の設置床要件を満たしている。表 3-5 に、この要件を示します。
表 3-5
推奨設置床許容荷重
項目
推奨許容荷重
総重量
最大 5Kg
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3-4
OL-6808-01-J
第3章
設置前の手順
3.3 開梱
3.3 開梱
ONS 15305 装置の開梱時および保管時は、次の点を考慮します。
•
装置は、設置する必要が生じる直前まで梱包したままにしておく。
•
梱包された装置は、第 2 章「製品概要」で説明した温度条件および環境条件で保管する。
•
装置を開梱した後は、装置を返却しなければならない場合に備え、梱包材を保管しておく。
•
梱包が傷んでいて、装置も傷んでいる可能性がある場合は、弊社販売代理店および出荷元でそ
の損傷の分析ができるよう、できる限り梱包をそのままの状態に保つ。出荷された商品の損傷
について報告する場合は、第 3 章「損傷の報告」で説明しているように、弊社販売代理店に連
絡してください。
次の各手順で、ONS 15305 システム装置を開梱する場合の具体的な方法について説明します。
ONS 15305 の開梱
注意
商品梱包箱を開くときは、内容物を傷めないよう注意します。
注意
静電気により、電子光学装置が損傷することがあります。光学モジュールおよび電子モジュールを
開梱している最中および取り扱っている最中は、帯電した静電気を逃がすため、接地したリスト
ストラップを着用します。モジュールを開梱して設置する前、またはシステムの相互接続をする前
に、接地したリスト ストラップを身につけます。接地したリスト ストラップは、静電気により装
置が損傷するのを防ぐために使用します。
(注)
商品梱包箱の中に光学アダプタが入っている場合は、それを取り出し、モジュールの前面
パネルの光ファイバ ジャンパ ケーブルの設置中に使用できるよう保管します。
ステップ 1
段ボールの商品梱包箱の上面を開けます。
ステップ 2
商品梱包箱の中から、ONS 15305 アクセサリ キットおよび Documentation CD を取り出します。
ステップ 3
商品梱包箱の中から ONS 15305 を取り出します。
ステップ 4
プラスチックの保護バックの中から ONS 15305 を取り出します。
ONS 15305 の商品梱包箱の中には、次の品目が入っています。
• ご注文の構成の ONS 15305 × 1。
• アクセサリ キット(15305-SHIPKIT-74-3106-01)× 1。この中には、19 インチ用および 23 イン
チ用のラックに利用するブラケットとネジが数個、使い捨て ESD リスト ストラップが数個、カー
ド抜き取り用の引き抜き工具が 1 個、ONSCLI ケーブルが 1 本、ネジとブレード ジャック付き
のブレード端子が 1 個、登録兼保証書が 1 通、『Cisco ONS 15305 Quick Installation Guide』のマ
ニュアルが入っています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
3-5
第3章
設置前の手順
3.3 開梱
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
3-6
OL-6808-01-J
C H A P T E R
4
取り付け
この章では、Cisco ONS 15305 の取り付け手順を示します。
(注)
注意
この章に示す手順では主に、ONS 15305 およびシスコシステムズから提供されるモジュールの取り
付け方法を説明します。このマニュアルで説明していないラック、電気配線、配線管、その他の装
置を取り付けるときは、各自治体、国家機関、国際機関の定める条例および規定があればそのすべ
てに従ってください。
電子機器は静電気で破損することがあります。電子モジュールの梱包を解いたり、電子モジュール
を取り扱う際には、接地リスト ストラップを着用し、帯電した静電気を逃がしてください。接地
リスト ストラップの目的は、機器が静電気で破損するのを防ぐことにあります。機器同士を相互
に接続する必要がある場合は、事前に接地リスト ストラップを接続してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
4-1
第4章
取り付け
4.1 取り付け作業の概要
4.1 取り付け作業の概要
このマニュアルの指示をよく読んでから作業を行ってください。ONS 15305 を取り付けるときは次
の手順に従ってください。
ステップ 1
第 1 章「安全に関する要約」に示した、安全のための注意事項すべてに目を通し、それに従ってく
ださい。
ステップ 2
ONS 15305 の検査を始める前に、第 3 章「設置前の手順」の手順に従って ONS 15305 装置を確認し
てください。装置に問題がある場合は、製品をご購入の弊社販売代理店にお問い合せください。
ステップ 3
装置をすぐに取り付けない場合は、第 3 章「設置前の手順」の説明に従って保管してください。
ステップ 4
第 3 章「設置前の手順」の説明に従って設置場所の準備をしてから梱包を解いてください。
ステップ 5
装置を設置場所に取り付けるときは、ここで説明する手順を説明されている順番で実行してくださ
い。
ステップ 6
第 6 章「物理インターフェイス」の説明を参照して接続してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-2
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.2 設置計画
4.2 設置計画
取り付ける構成に基づいて、ONS 15305 の取り付け要件、およびラックのサイズ、個数、位置を決
めます。次に示す装置の寸法を考慮して ONS 15305 を取り付けます。ONS 15305 は、485Mm (19
インチ)の装置ラックに取り付けることができ、600Mm ETSI (23.6 インチ)ラックにも適合しま
す。装置を取り付けるには、ラックの正面と背面のどちらにも手が届くことが必要です。
(注)
装置を取り付けるためには、背面に 500Mm (19.7 インチ)のスペースが必要です。
次の点を考慮してください。
(注)
•
ラックの一番下に配置する装置を一番最初に取り付ける。
•
ワイヤの寸法や形状の要件はケーブルの長さによるが、各国の工業基準および慣例に従う。
•
電源ケーブルは、power distribution panel (PDP; 配電パネル)から ONS 15305 まで、装置ラッ
クの縁に沿って配線する。
•
アース ケーブルは、ステーション グラウンドから ONS 15305 まで、装置ラックの縁に沿って
配線する。
•
電気ケーブルは、ONS 15305 からラックの縁沿いにオーバーヘッド ケーブル トランスポート
トレイまで配線する。
•
光ケーブルは、ONS 15305 からラックの縁沿いにオーバーヘッド ケーブル トランスポート ト
レイまで配線する。
インターフェイス ケーブル(特に E1 インターフェイス)は、電源ケーブルと同じ管に通さないで
ください。
4.2.1 必要な品目
標準のインストーラ ツール キットのほかにも次の品目が必要です。
•
ONS 15305 をラックに取り付けるためのプラス ネジ用ドライバ(PH3)、およびブラケットを
ONS 15305 に取り付けるためのプラス ネジ用ドライバ(PH1)
•
2.5Mm 六角レンチ(外部接地の取り付け用)
•
M6 (#12-24 x 3/4 平型プラス)の取り付けネジとナットを 4 組
•
4 本の硬質ワイヤが付いた、#18AWG (0.75Mm²)∼ #16AWG (1.5Mm²)の電源ケーブル
(ヒューズから電源コネクタへ接続)
•
#16 AWG (1.25Mm²)∼ #14 AWG (2.50Mm²)の黄緑色の接地用フレキシブル ケーブル(外
部接地用)
•
CLETOP クリーニング カセット(LC コネクタ用のタイプ A)
•
ビデオ ファイバ コネクタ検査機器
•
光コネクタ用のキャップ
•
光アダプタ用のプラグ
•
タイ ラップ
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
4-3
第4章
取り付け
4.2 設置計画
4.2.2 取り付け作業のガイドライン
ラックに ONS 15305 装置を取り付けるときは、次のガイドラインに従ってください。
•
他の電子機器とその発する熱とが ONS 15305 システム装置に与える影響を考慮する。
•
ラックは床面に(必要なら天井にも)しっかりとボルトで固定する。装置の重みでラックがぐ
らつかないことを確認します。
•
2 本のポストまたはレールの間に装置を取り付けるときは、両側からの保守スペースを少なく
とも 485Mm (19 インチ)は確保する。
•
装置の正面側、背面側ともに、保守スペースは少なくとも 500Mm (19.7 インチ)は確保する。
図 4-1 に、ONS 15305 システム装置の外形寸法を示します。
図 4-1
ONS 15305 システムの外形寸法
240 (9.4)
445 (17.5)
83496
485 (19.1)
mm
4.2.3 48V 電源系の接地
ONS 15305 のキャビネットは、4.2.4 「ONS 15305 への外部接地の取り付け」(P.4-5)の項で述べ
るように、適切な接地基準電位に常に接続しておく必要があります。ONS 15305 の 48V 電源イン
ターフェイスはキャビネットから見て電気的に絶縁されており、48V 電源の正極(0 VDC)は、PDP
側のステーション バッテリのグラウンド電位と同じ電位に常に接続しておく必要があります。4.4.2
「48VDC 電源モジュールの ONS 15305 への取り付け」を参照してください。ONS 15305 の電源コ
ネクタの位置を図 4-2 に示します。
図 4-2
ONS 15305 の DC Power モジュール
DC Power
96713
OV -48DC-48DC
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-4
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.2 設置計画
4.2.4 ONS 15305 への外部接地の取り付け
ONS 15305 のキャビネットは正しく接地することが重要です。
ONS 15305 のキャビネットをラックに取り付ける場合、キャビネットは取り付けブラケット(アー
ス、グラウンド電位)を通してラックの基準電位に接続されます。
(注)
ONS 15305 のブラケットは、ラックの表面のうち塗料の塗られていない部分に取り付けてくださ
い。
ラックに取り付けない場合は、図 4-2(P.4-4)に示した電源プラグの接地コネクタを通して、また
は図 4-3 に示すように、キャビネットのネジの 1 つに追加のコネクタを取り付けてキャビネットを
接地基準電位に接続できます。
ONS 15305 の接地コネクタの位置
83795
図 4-3
接地コネクタの接続
ステップ 1
ONS 15305 のプラス ネジを外します(図 4-3)
。
ステップ 2
ワッシャとソケット スクリューで ONS 15305 にフラット コネクタを固定します(図 4-3)
。
ステップ 3
アース ケーブルをフラット ケーブル プラグに挿入し、圧着工具で圧着します(図 4-4)
。
ステップ 4
アース ケーブルがフラット ケーブル プラグに固定されたことを確認します。
ステップ 5
フラット ケーブル プラグをフラット コネクタに接続します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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4-5
第4章
取り付け
4.2 設置計画
ステップ 6
アース ケーブルを局所接地コネクタまで確実に配線し、現地の決め事に従って接続します。
圧着工具による、アース ケーブルの接続
83796
図 4-4
4.2.5 電源の考慮事項
ONS 15305 には、1 つの VDC リターンの付いた、セントラル オフィスの -48VDC の電源を使用し
て電力を供給できます。ONS 15305 では 48VDC 冗長電源を使用できますが、使用する際はそれぞ
れの電源が、別々に電力を供給する必要があります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-6
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.3 ファイバの清掃
4.3 ファイバの清掃
ファイバを取り付ける前に、CLETOP クリーニング カセット(LC コネクタ用のタイプ A)を使用
してファイバ コネクタとファイバ アダプタを清掃する必要があります。ファイバを取り付ける前
にファイバ コネクタおよびファイバ アダプタを検査するには、LC コネクタ用の光アダプタの付い
たビデオ検査機器も必要です。
(注)
ONS 15305 の電源を入れる前に、ファイバの清掃と検査をし、装置が損傷するのを防いでくださ
い。埃が着いていたりファイバ コネクタが壊れていると、光伝送に影響します。壊れたファイバ
コネクタはすぐに交換してください。
警告
光ファイバ ケーブルやコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることがあり
ます。光学機器は直接見ないでください。特定の光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)を使用
して 100Mm 以内の距離からレーザー光線を見ると目を痛める危険性があります。
警告
接続を外したファイバまたはコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることが
あります。レーザー光線を直視したり、光学機器を通して直接見たりしないでください。
警告
クラス 1 レーザー製品です。
ファイバ コネクタの清掃
ファイバ コネクタを清掃するときは、次の手順を実行します。
ステップ 1
ファイバ コネクタからダスト キャップを外します。
ステップ 2
適切な検査工具を使用して、コネクタが壊れたり汚れたりしていないか検査します。
ステップ 3
コネクタを CLETOP クリーニング カセット スロットに挿入し、4 分の 1 回転させ、ゆっくりと下
方向に通します。コネクタが十分にきれいになるまで、確認と清掃を繰り返します。
ステップ 4
対応するアダプタにファイバ コネクタを挿入します。
ステップ 5
ファイバ コネクタを使用しない場合は、そのファイバ コネクタにダスト キャップを取り付けます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
4-7
第4章
取り付け
4.3 ファイバの清掃
ファイバ アダプタの清掃
ファイバ アダプタを清掃するときは、次の手順を実行します。
ステップ 1
ファイバ アダプタからダスト プラグを外します。
ステップ 2
適切な検査工具を使用して、アダプタが壊れたり汚れたりしていないか検査します。
ステップ 3
清掃棒をアダプタの開口部に挿入します。
ステップ 4
十分にきれいになるまで、確認とステップ 3 を繰り返します。
ステップ 5
ファイバ アダプタを使用しない場合は、そのファイバ アダプタにダスト プラグを取り付けます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-8
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
ここに示す手順に従って装置ラックに ONS 15305 を取り付けますが、その前にラック用のスペース
として 3 RU 分のスペースが確保されているか確認してください。
ONS 15305 を取り付けるときは、ONS 15305 のアクセサリ キットに入っている延長ブラケットを使
用して、485Mm (19 インチ)ラックを 600Mm (23.6 インチ)ラックに変換することもできます。
(注)
ONS 15305 のブラケットは、ラックの表面のうち塗料の塗られていない部分に取り付けてくださ
い。
(注)
1 RU は 44.45Mm です。
注意
電子機器は静電気で破損することがあります。電子モジュールの梱包を解いたり、電子モジュール
を取り扱う際には、接地リスト ストラップを着用し、帯電した静電気を逃がしてください。接地
リスト ストラップの目的は、機器が静電気で破損するのを防ぐことにあります。機器同士を相互
に接続する必要がある場合は、事前に接地リスト ストラップを接続してください。
装置ラックへの ONS 15305 の取り付け
装置ラックに ONS 15305 を取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1
ONS 15305 の左右の側面に付いている 4 個のプラス ネジを外し、それよりも長い付属のプラス ネ
ジでブラケットを取り付けます。
ステップ 2
配置するラック位置に ONS 15305 を移動します(図 4-5)
。
ステップ 3
M6 (#12-24 × 3/4、平型プラス)のネジとナットを 4 組使って ONS 15305 をラックに固定します。
19 インチ ラックに取り付けるコネクタ アレイの正面図
230V AC;
UNIT
A
L
A
R
M
PWR
CUST
TEST
0.1A 50Hz
SYNC
POWER
FAN
図 4-5
VT100
LAN
MNGT
USER CH
TRIB 6
TRIB 8
TRIB 10
OPER
-48VDC
GND 0V
-48VDC
1
2
TRIB 12
IN
3
4
TRIB 1
TRIB 2
TRIB 3
TRIB 4
CLASS 1
LASER
PRODUCT
TRIB 5
IN
STM-1
(1)
TRIB 7
TRIB 9
STM-1
TRIB 11
OUT
(2)
83947
OUT
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
4-9
第4章
取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
延長ブラケットによる装置ラックへの ONS 15305 の取り付け
ONS 15305 は、延長ブラケットを使用すれば、600Mm (23.6 インチ)ラックに取り付けられます。
そのためには、1 RU 延長ブラケットが 2 個必要です。
ステップ 1
ONS 15305 の左右の側面に付いている 4 個のプラス ネジを外し、それよりも長い付属のプラス ネ
ジでブラケットを取り付けます。
ステップ 2
配置するラック位置に ONS 15305 を移動します(図 4-5)
。
ステップ 3
M6 (#12-24 × 3/4、平型プラス)のネジとナットを 4 組使って ONS 15305 を装置ラックに固定し
ます。
4.4.1 アクセス制限区域での取り付け
ONS 15305 は、restricted access location (RAL; アクセス制限区域)内外どちらにでも取り付けるこ
とができます。
4.4.1.1 定義
アクセス制限区域
アクセス制限区域とは、装置の取り付け場所のうち、次の 2 つの規定が両方とも適用される場所の
ことです。
•
保守担当者か、当該場所での制限事項と注意事項について教育を受けたユーザか、そのいずれ
か以外は立ち入ってはならない。
•
立ち入る場合は、専用の工具、錠前や鍵、その他保安用の手段のいずれか 1 つ以上を利用する。
SELV 回路
Safety Extra-Low Voltage (SELV; 安全超低電圧)回路とは、最大直流作動電圧レベルが 60V
(42.4VAC)よりも低いポートのことです。また、EN 60950 (CEI/ IEC 60950-1 2001-10、標準条項
1.2.13.8 を参照)に定義されているとおり、このポートは電気通信ネットワークに接続できません。
実際には、電気ケーブルを建物から外に出すことはできません。さらに、電気ケーブルは、次の条
件のいずれか 1 つに合致する装置に接続する必要があります。
•
RAL 内に取り付けられた装置
•
電気ケーブルが建物の外に出ていない装置
•
SELV 回路ポートへ向かっている接続ポートが電気通信ネットワークではないことを記した書
面の付いている(またはそのことを証明できる)装置
電気通信ネットワーク
電気通信ネットワークとは、それぞれが異なる場所に存在する装置同士を結んで通信を行うための
金属的に終端された伝送メディアのことです。ただし次のようなものは含みません。
•
給電、送電、配電を行うための幹線(電気通信伝送メディアとして使用されている場合)
•
ケーブル分散システム
•
複数の情報技術装置を接続した SELV 回路
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-10
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
TNV 回路
装置の中にあって、アクセス可能接触領域が制限されている TNV 回路。TNV 回路は、通常の作動
条件および単一故障条件(CEI/IEC 60950-1 2001-10、標準条項 1.4.14 を参照)であれば電圧が指定
の制限値を超えないように設計、保護されています。
4.4.1.2 アクセス制限区域内での取り付け
ONS 15305 は、電気通信センター内などの RAL 内で取り付た後は、ブラケットを使用してラック
に正しく取り付けるか、または他の方法で保安接地に正しく接続する必要があります。ONS 15305
の 48VDC 電源には、RAL の外から電力を供給しないでください。使用するすべての通信インター
フェイスは、SELV に限定する必要があります。
4.4.1.3 アクセス制限区域以外での取り付け
RAL 以外の場所で取り付けた後は、ONS 15305 の 48V 電源および使用するすべての通信ポート
(パーソナル コンピュータや 10/100Mbit イーサネット ハブ / ルータ、その他の information technology
(IT; 情報技術)装置に付いているポートなど)を SELV 回路に接続する必要があります。48VDC 電
源は、60VDC を超えてはならず、認可を受けた外付け power supply unit (PSU; 電源装置)か、-48V
の電気通信電圧に接続していないバッテリ装置のいずれかから電力を供給する必要があります。
4.4.2 48VDC 電源モジュールの ONS 15305 への取り付け
ここに示す手順では、ONS 15305 の DC Power モジュールの接続方法について説明します。
4.4.2.1 PDP への ONS 15305 の A サイドおよび B サイドの電源接続
警告
次の作業を始める前に、DC 回路の電源が遮断されていることを確認してください。
警告
プラグとソケットは主要な切断装置となるので、常に手が届く場所に置く必要があります。
注意
電子機器は静電気で破損することがあります。電子モジュールの梱包を解いたり、電子モジュール
を取り扱う際には、接地リスト ストラップを着用し、帯電した静電気を逃がしてください。接地
リスト ストラップの目的は、機器が静電気で破損するのを防ぐことにあります。機器同士を相互
に接続する必要がある場合は、事前に接地リスト ストラップを接続してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
4-11
第4章
取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
表 4-1 に、ワイヤの色とその機能を示します。
表 4-1
電源ケーブル
ワイヤの色分け
機能
茶
OV
青
-48VDC
黒
-48VDC
緑/黄
GND
ステップ 1
配電パネル(PDP)から A サイドおよび B サイドのヒューズを外します。
ステップ 2
-48VDC (-40.5 ∼ -60VDC の範囲であれば可)電源が来ていることを確認します。
(注)
電源ケーブルが接続されていること、および極性が正しいことを確認します。ヒューズ(7A を推
奨)が正しく取り付けられていることを確認します。
(注)
ONS 15305 は、独立した電源スイッチではオフにできません。
ステップ 3
PDP から A サイドおよび B サイドのヒューズを外します。
ステップ 4
ONS 15305 の電源ケーブル(アース付き)を、図 4-2 に示す ONS 15305 のコネクタ アレイの電源コ
ネクタに接続します。
ステップ 5
最初の ONS 15305 の -48VDC 電源ケーブルを PDP の A サイドに接続します。
ステップ 6
最初の ONS 15305 の 0VDC 電源ケーブルを PDP の A サイドに接続します。
ステップ 7
2 番目の ONS 15305 の -48VDC 電源ケーブルを PDP の B サイドに接続します。
ステップ 8
2 番目の ONS 15305 の 0VDC 電源ケーブルを PDP の B サイドに接続します。
(注)
電源の正極(0V ピン)は必ず、セントラル オフィスのグラウンド電位に接続してください。
(注)
電源ケーブルを接続するときは、極性が正しいことを確認してください。
ステップ 9
A サイドおよび B サイドの PDP ヒューズを元どおりに挿入し直します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-12
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第4章
取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
ステップ 10 ONS 15305 の A サイドおよび B サイドの -48VDC および -48VDC リターン(0VDC)が、電源の正
しい極に接続されていることを確認します。-48VDC リターンは、A サイドおよび B サイドの両方
で PDP が接地されるように接続する必要があります。
ステップ 11 電源を投入する前に、受電電圧が -40.5 ∼ -60VDC の範囲内にあることを確認します。
(注)
緑色の LED が点灯していれば、電源は正しく接続されています。
4.4.3 AC 230V 電源モジュールの ONS 15305 への取り付け
ここでは、ONS 15305 の AC 電源の接続方法について説明します。この AC 230 電源モジュールを
図 4-6 に示します。
AC 230V モジュール
220-240VAC
0,5A;50/60Hz
30003
-04AB
ED02
110999
図 4-6
警告
AC 230V モジュールを取り付ける前にも取り外す前にも、次の安全対策に従ってください。
警告
次の作業を始める前に、AC 回路の電源が遮断されていることを確認してください。
警告
プラグとソケットは主要な切断装置となるので、常に手が届く場所に置く必要があります。
注意
電子機器は静電気で破損することがあります。電子モジュールの梱包を解いたり、電子モジュール
を取り扱う際には、接地リスト ストラップを着用し、帯電した静電気を逃がしてください。接地
リスト ストラップの目的は、機器が静電気で破損するのを防ぐことにあります。機器同士を相互
に接続する必要がある場合は、事前に接地リスト ストラップを接続してください。
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OL-6808-01-J
4-13
第4章
取り付け
4.4 ONS 15305 の取り付け
4.4.3.1 ONS 15305 に取り付けない AC 230 V モジュール
警告
AC 電源 230V モジュールを ONS 15305 に取り付けない場合、その電源ケーブルはコンセントには
接続しないでください。接続すると、モジュール内のキャパシタが充電されます。取り付けないモ
ジュールから電源ケーブルを抜いたとしても、一旦充電されたキャパシタが放電し終えるのには時
間がかかります。そのため、そのモジュールに触れると、危険な放電が起きます。
4.4.3.2 電源の投入
警告
電源ケーブルをコンセントに接続する前に、AC 230V モジュールを ONS 15305 に挿入します。
ステップ 1
AC 230V モジュールを ONS 15305 デバイスに挿入します。
ステップ 2
AC 電源ケーブルをコンセントに接続します。
4.4.3.3 電源の切断
警告
AC 230V モジュールは、コンセントに接続されている場合はコンセントから外さないでください。
モジュールを取り外す前に、必ず電源ケーブルを抜いてください。
注意
危険な放電を避けるため、モジュールを取り外す前に数分待ってください。
ステップ 1
コンセントから電源ケーブルを抜きます。
ステップ 2
危険な放電を避けるため、モジュールを取り外す前に、数分待ってください。
ステップ 3
必要な場合は、AC 230V モジュールを取り外します。
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4-14
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第4章
取り付け
4.5 サービス モジュールの取り付け
4.5 サービス モジュールの取り付け
ここでは、サービス モジュールの各タイプに共通の取り付け手順、およびタイプ別の取り付け手順
について説明します。
各サービス モジュールの詳細については、それぞれの章を参照してください。相互接続とケーブル
配線については、4.6 「相互接続およびケーブルの取り扱い」(P.4-18)で説明します。
4 つのインターフェイス モジュールを自由に組み合わせることができます。各モジュールの位置は
自由です。
(注)
S1.1-8-LC モジュールの場合は、熱放散および消費電力が大きいため、ONS 15305 シャーシ
1 台につきモジュールは 2 個までに制限されます。この条件は、このモジュールだけに適用
されます。
新しいモジュールを抜き挿ししても、それ以外のモジュールには影響しません。同じタイプのモ
ジュールに置き換えた場合、手動で設定する必要はありません。
シャーシ内に予備のモジュールを追加することにより、モジュールを保護できます。
どのモジュールも、インベントリ データが不揮発性メモリに保存されています。このインベントリ
データへは、システム コントローラおよび管理システムからアクセスできます。
どのモジュールにも、そのモジュールのステータスを示す LED が付いています。モジュールが作
動中の場合 LED は緑になります。モジュールで障害が発生した場合 LED は赤になります。モジュー
ルの動作が停止している場合 LED は消えます。
どのモジュールも活線挿抜可能です。モジュールを交換する場合は、スイッチをアクティブにし、
LED が消えるのを待ってからそのモジュールを取り外す必要があります。Cisco Edge Craft 端末から
モジュールを無効にすることもできます。このスイッチを有効にするためには、カード引き抜き工
具という専用の工具が必要です。
次の各サービス モジュールについては、それぞれの章で説明します。
•
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC)
•
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC)
•
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC)
•
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(GigE-2-LC)
•
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8)
•
オクタル E1 トリビュタリ モジュール(E1-8)
•
ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュール(6xE3/T3-1.0/2.3)
•
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
•
デュアル光 S-1.1 モジュール(S1.1-2-LC)
•
シングル光 L-16.1 モジュール(L16.2-1-LC)
(長距離用)
•
デュアル光 L4.2 モジュール(L4.2-2-LC)(長距離用)
•
デュアル光 + 21xE1 モジュール(S1.1-2-LC/E1-21)
•
デュアル光 LAN 1000Base-LX 光モジュール、マッパー付き(GigE-WAN-2)
•
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール、マッパー付き(E100-WAN-8)
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OL-6808-01-J
4-15
第4章
取り付け
4.5 サービス モジュールの取り付け
4.5.1 LED
図 4-7 に示すように、サービス モジュールの前面にはステータス LED インジケータが 1 つ付いて
います。
LED の表示について、表 4-2 で説明します。
表 4-2
LED の表示
表示
説明
赤
モジュールの障害を示します。障害が発生しているモジュールです。この状
態で、モジュールは取り外せます。電源の投入時、または SYSCONT のリブー
ト中にも、赤が点灯します。
緑
モジュールが作動中であることを示します。
消灯
モジュールがアウト オブ サービス状態にあることを示します。この状態で、
モジュールは取り外せます。
図 4-7
モジュールに障害が発生している場合の LED の表示
TRIB 2
MOD
FAIL
96598
TRIB 1
オペレータがシャットダウンコマンドを入力するか、シャットダウン ボタン(図 4-8 参照)を押下
してモジュールをアウト オブ サービス状態にすることができます。
(注)
イーサネット関連のモジュールでは、シャットダウン中に緑色の LED がフラッシュします。
(注)
サービス モジュールを基本ユニットに挿入した後にフラッシュする緑色の LED は、そのモジュー
ルがシステム コントローラに保存されているネットワーク リリース レベルのステータスを調整す
るためのファームウェアを受信中であることを表します。この状態になるのは、挿入されるサービ
ス モジュールに対してアップデート ポリシーが有効になっているときだけです。この場合はイベ
ントが報告されます。
4.5.2 活線挿抜
ONS 15305 の各サービス モジュールでは活線挿抜ができます。各モジュールには、そのモジュール
を取り外したときに有効になるスイッチが組み込まれています。このスイッチを有効にするために
は、カード引き抜き工具という専用の工具を使用する必要があります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-16
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.5 サービス モジュールの取り付け
モジュールを取り外すときに押下するスイッチ
E100-8
SPEED
STATUS
LAN 2
LAN 4
LAN 6
LAN 8
LAN 1
LAN 3
LAN 5
LAN 7
MOD
FAIL
SPEED
MOD
DIS
STATUS
スイッチ
96704
図 4-8
モジュールを交換するときは、必ずこのスイッチを押し、MOD FAIL LED が消えてからモジュール
を外す必要があります。
注意
このスイッチを押すときは長く押し続けないようにしてください。
管理端末の Cisco Edge Craft からモジュールを無効にすることもできます。
スイッチを押下すると、ソフトウェアでモジュールが無効化され、MOD FAIL LED がオフになりま
す(IP を伝送するモジュールの場合、ソフトウェアによるクリーンアップ中は LED が点滅し、そ
の後に消えます)。これでモジュールが取り外せます。図 4-9(P.4-17)を参照してください。
カード引き抜き工具
S16.1-1-LC
図 4-9
CLASS 1
LASER
PRODUCT
MOD
FAIL
IN
S16.1-1-LC
OUT
MOD
DIS
CLASS 1
LASER
PRODUCT
MOD
FAIL
IN
MOD
DIS
96698
OUT
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OL-6808-01-J
4-17
第4章
取り付け
4.6 相互接続およびケーブルの取り扱い
4.6 相互接続およびケーブルの取り扱い
4.6.1 ONS 15305 のファイバ ケーブルの取り付け
注意
電子機器は静電気で破損することがあります。電子モジュールの梱包を解いたり、電子モジュール
を取り扱う際には、接地リスト ストラップを着用し、帯電した静電気を逃がしてください。接地
リスト ストラップの目的は、機器が静電気で破損するのを防ぐことにあります。機器同士を相互
に接続する必要がある場合は、事前に接地リスト ストラップを接続してください。
光ファイバ ケーブルを ONS 15305 に取り付けるときは、LC コネクタの付いたファイバ ケーブルを
伝送システムの送信ポートおよび受信ポートに接続します。ONS 15305 モジュールでは、送信ポー
トおよび受信ポートは、その装置のコネクタ アレイにあります。受信ポートには IN、送信ポート
には OUT と名前が付いています。
外観の似ているケーブルを間違えないよう、取り付ける前に、光伝送システムを起点および終点と
する送信ファイバおよび受信ファイバには、ファイバ スパンの両端にラベルを貼ることをお勧めし
ます。
警告
光ファイバ ケーブルやコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることがあり
ます。光学機器は直接見ないでください。光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)で 100Mm 以
内から放射されるレーザーを見ると、目を痛める恐れがあります。
警告
接続を外したファイバまたはコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることが
あります。レーザー光線を直視したり、光学機器を通して直接見たりしないでください。
警告
クラス 1 レーザー製品です。
ファイバ ケーブルの接続
ステップ 1
LC (STM-n)コネクタからダスト プラグを外します。
ステップ 2
LC ジャンパ ケーブルのコネクタを清掃し、検査します。
ステップ 3
LC モジュールの入力および出力をファイバ終端ラックに接続します。
ステップ 4
保護回線がある場合は、ステップ 1 からステップ 3 までを繰り返します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-18
OL-6808-01-J
第4章
取り付け
4.6 相互接続およびケーブルの取り扱い
ステップ 5
ラックの側面に取り付けられているケーブル タイにファイバを通します。ケーブル タイにより、
ファイバがラックの側面に固定されるので、ファイバがどこかに挟まってしまうのを防ぐことがで
きます。
4.6.2 ONS 15305 の電気ケーブルの取り付け
注意
電子機器は静電気で破損することがあります。電子モジュールの梱包を解いたり、電子モジュール
を取り扱う際には、接地リスト ストラップを着用し、帯電した静電気を逃がしてください。接地
リスト ストラップの目的は、機器が静電気で破損するのを防ぐことにあります。機器同士を相互
に接続する必要がある場合は、事前に接地リスト ストラップを接続してください。
ONS 15305 に電気接続ケーブルを取り付けるときは、伝送システムの対応するポートにその電気
ケーブルを接続します。ONS 15305 モジュールでは、システムのコネクタ アレイに電気ポートがあ
ります。どの電気ケーブルにも RJ-45 コネクタが付いています。アラーム ケーブルには DS-9 コネ
クタが付いてます。外観の似ているケーブルを間違えないよう、取り付ける前に、電気ケーブルの
両端にラベルを貼ることをお勧めします。
注意
電気ケーブルを扱うときは、すべての指示ラベルと警告ラベルに従ってください。
電気ケーブルの接続
ステップ 1
カスタマー指定位置に電気ケーブルを慎重に接続します。
ステップ 2
他のすべての電気ケーブルについてステップ 1 を繰り返します。
ステップ 3
ラックの側面に取り付けられているケーブル タイにケーブルを通します。ケーブル タイを使用す
ると、ケーブルがラックの側面に固定されるので、ファイバがどこかに挟まってしまうのを防ぐこ
とができます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
4-19
第4章
取り付け
4.7 初期設定
4.7 初期設定
初期設定および詳細設定手順については、
『Cisco Edge Craft User Guide』で説明しています。管理
ポートから Cisco Edge Craft 経由で要素にアクセスするのに必要な通信パラメータの設定方法につ
いては、このマニュアルの第 1 章を参照してください。Cisco ONS 15305 のその他すべての管理機
能についても、『Cisco Edge Craft User Guide』で説明しています。
ヒント
『Cisco Edge Craft User Guide』の「Commissioning Wizard」および「MCN Wizard」も参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
4-20
OL-6808-01-J
C H A P T E R
5
ONS 15305 の機能
この章では、ONS 15305 の機能の概要について説明します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-1
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1 SDH の機能
ここでは、ONS 15305 Synchronous Digital Hierarchy (SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)機能につ
いて説明します。
5.1.1 多重化構造およびマッピング モード
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 6 および ETSI EN 300147 条項 4 で規定された多重化に関する基本
原則に準拠しています。ONS 15305 では、図 5-1 に示す多重化構造をサポートしています。これは、
ITU-T G.707 条項 6 および ETSI EN 300 147 条項 4 で定義された多重化構造の部分集合です。
図 5-1
多重化構造とマッピング
ONS 15305 は、サポート対象の多重化構造に関する ITU-T G.707 条項 7 および ETSI EN 300 147 条
項 5 で規定されている多重化方式に準拠しています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-2
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.2 VC-n へのトリビュタリのマッピング
ここでは、サポートされているトリビュタリの VC-n へのマッピングについて説明します。
5.1.2.1 44,736KBps の非同期マッピング
ONS 15305 は、図 5-2 に示すように、44,736KBps 信号の VC-3 コンテナへの非同期マッピングをサ
ポートしています。このマッピングは、ITU-T G.707 条項 10.1.2.1 と ETSI EN 300 147 条項 8 に準拠
しています。
図 5-2
44 736 KBps トリビュタリの VC-3 への非同期マッピング
85
POH
8R
8R
RRC
5D
8R
200D
CCRRRRRR
8R
8D
200D
CCRR00RS
8D
200D
124565
125
s
R
C
S
S
D
O
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-3
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.2.2 34,368 KBps の非同期マッピング
ONS 15305 は、図 5-3 に示すように、34,368KBps 信号の VC-3 コンテナへの非同期マッピングをサ
ポートしています。このマッピングは、ITU-T G.707 条項 10.1.2.2 と ETSI EN 300 147 条項 8 に準拠
しています。
図 5-3
34,368KBps トリビュタリの VC-3 への非同期マッピング
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-4
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.2.3 2,048KBps の非同期マッピング
ONS 15305 は、図 5-4 に示すように、2,048KBps 信号の VC-12 コンテナへの非同期マッピングをサ
ポートしています。このマッピングは、ITU-T G.707 条項 10.1.4.1 と ETSI EN 300 147 条項 8 に準拠
しています。
図 5-4
2,048KBps トリビュタリの VC-12 への非同期マッピング
V5
R R R R R R R R
32
R R R R R R R R
J2
C
C
1
2
O O O O R R
32
R R R R R R R R
140
N2
C
C
1
2
O O O O R R
32
R R R R R R R R
K4
R R R S R
C
1
C
S
2
D D D D D D D
2
1
R R R R R R R R
124558
31
D
R
O
C
S
5.1.2.4 GFP フレームのマッピング
ONS 15305 は、Generic Framing Procedure (GFP; 汎用フレーム化手順)をサポートし、これにより
ITU-T G.707 で定義されているように、SDH ネットワークでの後続転送用に、さまざまなクライア
ント信号の可変長のペイロードをカプセル化します。ONS 15305 は、GFP フレーム ストリームのコ
ンテナ -n (n=12、3、4 または 12/3/4-Xv)へのマッピングをサポートします。このマッピングは、
ITU-T G.707 条項 10.6 に準拠しています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-5
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.2.5 HDLC カプセル化イーサネット フレームの独自仕様のマッピング
ONS 15305 は、High-Level Data Link Control (HDLC; ハイレベル データリンク コントロール)カプ
セル化イーサネット フレーム トラフィックを VC-12 コンテナへマッピングするための独自仕様の
マッピング方式を備えています。データを VC-12 コンテナにマッピングするために使用される独自
仕様のマッピング方式を図 5-5 に示します。
図 5-5
HDLC フレームの独自仕様のマッピング
5.1.3 STM-N 物理層
ONS 15305 では、次の物理インターフェイスを備えています。
•
光 STM-1 インターフェイス(S1.1、L1.1、L1.2)
•
光 STM-4 インターフェイス(S4.1、L4.1、L4.2)
•
光 STM-16 インターフェイス(S16.1、L16.1、L16.2)
ONS 15305 が実装しているサポート対象の物理層の機能は、ITU-T G.783 条項 9 に準拠しています。
5.1.4 STM-N 再生器および多重化セクション層
ONS 15305 では、ITU-T G.783 条項 10 および 11 に準拠して、STM-N (n=1、4、および 16)再生器
と多重化セクション層の機能を実装しています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-6
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.4.1 SOH の実装
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 9 および ETSI EN 300 147 条項 7 に規定されている Section OverHead
(SOH; セクション オーバーヘッド)の実装方法に準拠しています。STM-n SOH の割り当ての概要
を図 5-6 に示します。
図 5-6
STM-n セクション オーバーヘッド(SOH)
9
A2
A2
J0
A1
A1
A1
A2
B1
=
=
E1
F1
D2
D3
K1
K2
D4
D5
D6
D7
D8
D9
D10
D11
D12
D1
B2
B2
*
RSOH
9
B2
*
S1
M1
MSOH
E2
T1523120-96
91472
*
(注)
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 9.2 で規定されているすべての SOH バイトをサポートします。た
だし、STM-16 接続で転送エラー修正バイト P1、Q1 はサポートされません。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-7
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.5 VC-n/m パス層
ONS 15305 では、次のペイロードをサポートします。
•
VC-4
•
VC-4-4c
•
VC-4-Xv
•
VC-3
•
VC-3-Xv
•
VC-12
•
VC-12-Xv
VC-4-4c 連続連結のサポートと、VC-12/3/4-Xv 仮想連結のサポートについては、5.1.7 「連結方式」
(P.5-11)を参照してください。
ONS 15305 では、VC-n (n=4-X、4、3-X、3)に関する ITU-T G.783 条項 12 に基づいて、サポート
されているパス層の機能を実装しています。
また、VC-m (m=12-X、12)に関する ITU-T G.783 条項 13 に基づいて、サポートされているパス
層の機能を実装しています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-8
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第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.5.1 VC-4-Xc/VC-4/VC-3 POH の実装
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 9 および ETSI EN 300 147 条項 7 で規定されている Path Overhead
(POH; パス オーバーヘッド)の実装方法に準拠しています。VC-4 POH の割り当ての概要を図 5-7
に示します。
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 9.3.1 で規定されているすべての VC-4-Xc/VC-4/VC-3 POH バイト
をサポートします。ただし、次の例外を除きます。
•
G1 ビット 6 と 7 拡張 RDI、条項 9.3.1.4 はサポートされていません。
•
パス ユーザ チャネル F2 と F3、条項 9.3.1.5 はサポートされていません。
•
K3 バイト、条項 9.3.1.7、9.3.1.9-10 はサポートされていません。
•
ネットワーク オペレータ バイト N1、条項 9.3.1.8 はサポートされていません。
図 5-7
VC-4 POH
270
261
AU-4
3
SOH
1
13
J1
1
VC-4
B3
AU-4 PTR
C2
G1
5
SOH
F2
H4
F3
K3
STM-1
VC-4
POH
13
20
124563
PTR
N1
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5-9
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.5.2 VC-2/VC-1 POH の実装
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 9 および ETSI EN 300 147 条項 7 で規定されている POH の実装方
法に準拠しています。VC-12 POH の割り当ての概要を図 5-8 に示します。
図 5-8
VC-12 POH
V5
R R R R R R D R
24
J2
C
1
C
2
O O O O D R
24
140
N2
C
1
C
2
O O O O R R
24
C
1
C
2
K4
R R R S
1
S
2
R
124562
24
500 us
D
O
S
C
R
ONS 15305 は、ITU-T G.707 条項 9.3.1 で説明されているすべての VC-2/VC-1 POH バイトをサポー
トします。ただし、次の例外を除きます。
•
ネットワーク オペレータ バイト N2、条項 9.3.2.3 はサポートされていません。
•
K4 バイト(b3-b8)
、条項 9.3.2.6-8 はサポートされていません。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-10
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.6 クロスコネクト
ONS 15305 では、VC12、VC-3、および VC-4 の粒度で、すべてのノンブロッキング 64x64 STM1 ク
ロスコネクトを実装しています。
次のタイプのクロスコネクトがサポートされます。
•
すべてのレベルでの双方向接続
•
すべてのレベルでの単方向接続
5.1.7 連結方式
ここでは、サポートされている連結方式について説明します。
5.1.7.1 隣接連結
ONS 15305 は、VC-4-4c レベルでの標準隣接連結をサポートしています。ONS 15305 では、ITU-T
G.707 条項 11.1 および ETSI EN 300 147 条項 9 に基づいて、サポートされている VC-4-4c を実装し
ます。
標準連結方式のサポートには、次の機能が含まれます。
•
クロスコネクトのサポート
•
Subnetwork Connections (SNC; サブネットワーク接続)保護のサポート
•
Intermediate Path Performance Monitoring (IPPM; 中間パス パフォーマンス モニタリング)のサ
ポート
次のモジュールは、隣接連結をサポートします。
•
すべての光 STM-16 モジュール(各ポートは 4 つまでの VC-4-4c ストリームをサポート可能)
•
すべての光 STM-4 モジュール(各ポートは 1 つの VC-4-4C ストリームをサポート可能)
5.1.7.2 仮想連結
ONS 15305 は仮想連結をサポートし、次の VC-n-Xv がサポートされています。
•
VC-12-Xv
•
VC-3-Xv
•
VC-4-Xv
VCAT バンドルに含めることができるメンバ数(1 ∼ 7)については表 5-1 を参照してください。
表 5-1
VCAT バンドルのメンバ数
VCx
E100-WAN-8 モジュール
GigE-WAN-2 モジュール
コメント
VC12
50
N/A
Vcggroup あたりの最大数
VC3
3
21
Vcggroup あたりの最大数
VC4
1
7
Vcggroup あたりの最大数
ONS 15305 では、ITU-T G.707 条項 11.2 および ETSI EN 300 147 条項 9 に基づいて、サポートされ
ている VC-4-Xv および VC-3-Xv の機能を実装しています。また、ITU-T G.707 条項 11.4 および ETSI
EN 300 147 条項 9 に基づいて、サポートされている VC-12-Xv の機能を実装しています。
仮想連結は、Ethernet over SDH (EOS)マッピングとともにサポートされ、モジュールに依存しま
す。EOS マッピングについては、5.2 「Ethernet over SDH マッピング」
(P.5-18)を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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5-11
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.8 保護
ONS 15305 では、図 5-9 に示すように、次のさまざまな保護方式を備えています。
•
1+1 MSP 保護
•
SNC 保護
図 5-9
ONS 15305 の保護方式
ONS 15305
MSP 1+1
଻⼔
ONS 15305
I
SNC/1
଻⼔
SDH
ONS 15305
91470
ONS 15305
5.1.8.1 1+1 リニア MSP
ONS 15305 では、すべての光 STM-N インターフェイスに対する 1+1 リニア Multiplex Section
Protection (MSP; 多重化セクション保護)を備えています。
1+1 MSP 保護には、次の規則が適用されます。
•
保護は、同一の STM-N タイプの 2 つのポート間でのみ有効にできる。
•
モジュール 1 と 2 のポートは相互に保護でき、モジュール 3 と 4 のポートも相互に保護できる。
1+1 MSP 機能は、ITU-T G.841 条項 7.1 に基づいています。MSP オブジェクトに対して次のパラメー
タを設定できます。
•
有効 / 無効
•
モード(単方向または双方向)
•
オペレーション タイプ(リバーティブまたは非リバーティブ)
•
Wait-to-Restore(WTR ; 復元待ち)時間、0 ∼ 15 分に設定可能でデフォルトは 5 分
K1 と K2 (b1 ∼ b5)に使用されているプロトコルは、ITU-T G.841 条項 7.1.4.5.1 で定義されていま
す。使用されているプロトコルは、1:n 双方向スイッチングに互換性がある 1+1 双方向スイッチン
グです。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-12
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.8.2 SNC 保護
ONS 15305 は、Sub Network Connection protection with Inherent monitoring (SNC/I; 固有モニタリング
によるサブネットワーク接続保護)と Sub Network Connection protection with non-intrusive monitoring
(SNC/N; 非侵入的モニタリングによるサブネットワーク接続保護)という 2 種類の SNC 保護をサ
ポートしています。
SNC は、次のオブジェクトに対してサポートされます。
•
VC-12
•
VC-3
•
VC-4
•
VC-4-4c
SNC P 機能は、ITU-T G.841 条項 8 に基づいています。SNC オブジェクトに対して次のパラメータ
を設定できます。
•
有効 / 無効
•
オペレーション タイプ(リバーティブまたは非リバーティブ)
•
ホールドオフ時間。100 ミリ秒単位の刻みで 0 ∼ 10 秒に設定可能、デフォルトは 0 秒
•
WTR (復元待ち)時間、0 ∼ 15 分に設定可能でデフォルトは 5 分
サポートされているアプリケーション アーキテクチャは、1+1 単方向スイッチングで、ITU-T G.841
条項 8.3.2 に基づいています。スイッチの開始条件は、ITU-T G.841 条項 8.4 の説明に基づいて実装
されます。
保護アルゴリズムは、ITU-T G.841 条項 8.6 に基づいて実装されます。
5.1.8.2.1 SNC 保護された単方向相互接続の制限事項
特定方向のパスが SNC 保護された単方向相互接続の一部として含まれている場合、逆方向のパス
の一部に別の SNC 保護された単方向相互接続を使用することはできません。ただし、両方向の一
部に別個の保護されていない単方向相互接続を含めることは可能です。これは、すべてのパス層の
単方向相互接続に適用されます。
例:
1/1/1.1.1.1.1 (入力)から 1/2/1.1.1.1.1 (出力)への単方向 VC-12 相互接続 が、1/3/1.1.1.1.1 (入力)
によって SNC 保護されているものとします。この場合、1/1/1.1.1.1.1 と 1/3/1.1.1.1.1 の出力方向、お
よび 1/2/1.1.1.1.1 の入力方向が未使用です。ただし、前述の制限事項により、これらを新しく SNC
で保護された単方向相互接続の一部、つまり、1/14/1.1.1.1.1 によって保護された 1/2/1.1.1.1.1 (入
力)から 1/1/1.1.1.1.1 (出力)への接続として使用することはできません。ただし、これらの接続
を保護されていない単方向相互接続の一部として使用することはできます。
5.1.9 パフォーマンス モニタリング
以降、G.826 に基づいて次の定義が使用されています。
•
Errored second (ES; エラー秒数)1 つ以上のエラー ブロックまたは 1 つ以上の障害が発生した
秒数。
•
Severely errored second (SES; 重大エラー秒数)>= 30% のエラー ブロックまたは 1 つ以上の障
害が発生した秒数。
•
Background block error (BBE; バックグラウンド ブロック エラー)SES の一部として発生しな
かったエラー ブロック。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-13
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
•
Unavailable seconds (UAS; 使用不可秒数)使用不可時間。SES イベントが 10 回連続して発生
した時点で計測が開始されます。この 10 秒間も使用不可時間に含まれます。新しい使用可能
時間は、非 SES イベントが 10 回連続して発生した時点から始まります。この 10 秒間も使用可
能時間に含まれます。UAS は、使用不可時間の秒数を示します。
5.1.9.1 再生器および多重化セクションのパフォーマンス モニタリング
ONS 15305 では、G.829 に基づいて再生器および多重化セクションについて完全なパフォーマンス
モニタリング行います。
次のパラメータが計算されます。
•
ES
•
SES
•
BBE
•
UAS
再生器セクションに対しては近端データが表示され、多重化セクションに対しては近端データと遠
端データが表示されます。
使用可能な期間は次のとおりです。
•
15 分
•
24 時間
システムにより現在のデータと履歴データが表示され、期間は次のとおりです。
•
16x15 分
•
1x24 時間
ONS 15305 では、ITU-T G.826 に準拠して、エラーのポアソン分布に基づいて超過エラーと信号の
劣化による障害が計算されます。
Excessive error defect (dEXC)は、ITU-T G.806 に準拠して、対応する Bit ErrorRate (BER; ビット
誤り率)が事前に設定された 10E-5 のしきい値を超過した場合に検出され、対応する BER が 10E-6
よりも良好な状態になったときにクリアされます。
Degraded signal defect (dDEG; 劣化信号障害)は、対応する BER が事前に設定された 10E-X (x=6、
7、8 または 9)のしきい値を超過した場合に検出されます。dDEG は、ITU-T G.806 に準拠して、対
応する BER が 10E-(X+1) より良好な状態になった場合にクリアされます。しきい値は、10E-6 ∼
10E-9 の再生器セクションと多重化セクションに対して、個別に設定することができます。
5.1.9.2 パス パフォーマンス モニタリング
ONS 15305 では、G.828 に準拠して SDH パス レベルで完全なパフォーマンス モニタリングを実行
できます。次のオブジェクトがサポートされています。
•
VC-12
•
VC-3
•
VC-4
•
VC-4-4c
次のパラメータが計算されます。
•
ES
•
SES
•
BBE
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-14
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
•
UAS
近端と遠端の両方のデータが表示されます。
使用可能な期間は次のとおりです。
•
15 分
•
24 時間
システムによって、現在のデータと履歴データが表示されます。期間は次のとおりです。
•
16x15 分
•
1x24 時間
ONS 15305 では、ITU-T G.826 に基づいて、エラーのポアソン分布を示す超過エラーと信号の劣化
による障害を計算します。
dEXC は、ITU-T G.806 に基づいて、対応する BER が事前に設定された 10E-5 のしきい値を超過し
たときに検出され、対応する BER が 10E-6 よりも良好な状態になったときにクリアされます。
dDEG は、対応する BER が事前に設定された 10E-X (x=6、7、8 または 9)のしきい値を超過した
場合に検出されます。dDEG は、ITU-T G.806 に準拠して、対応する BER が 10E-(X+1) より良好な
状態になった場合にクリアされます。しきい値は、異なるオブジェクトに対して 10E-6 ∼ 10E-9 の
間で個別に設定できます。
5.1.9.3 中間パス パフォーマンス モニタリング(IPPM)
ONS 15305 は、次のオブジェクトに対する Intermediate Path Performance monitoring (IPPM; 中間パ
ス パフォーマンス モニタリング)機能をサポートしています。
•
VC-12
•
VC-3
•
VC-4
•
VC-4-4c
この機能を使用して、システム内のリレーされたクロス コネクトを監視します。特に、問題を引き
起こしているセクションを判別するためにエラー パスのデバッグを行う場合に便利です。この機能
は、オペレータの境界を越えるパスを監視する場合にも役立ちます。
この機能は、Subnetwork Connection Protection (SNCP; サブネットワーク接続保護)プロセスで使用
される非侵入的モニタ ポイントを使用することによって、サポートされます。プローブは選択した
オブジェクト上に配置され、その時点でパフォーマンス モニタリングが自動的に有効になります。
次のパラメータが計算されます。
•
ES
•
SES
•
BBE
•
UAS
近端と遠端の両方のデータが表示されます。使用可能な期間は次のとおりです。
•
15 分
•
24 時間
システムによって、現在のデータと履歴データが表示されます。期間は次のとおりです。
•
16x15 分
•
1x24 時間
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5-15
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
ONS 15305 では、ITU-T G.826 に基づいて、エラーのポアソン分布を示す超過エラーと信号の劣化
による障害を計算します。
dEXC は、ITU-T G.806 に基づいて、対応する BER が事前に設定された 10E-5 のしきい値を超過し
たときに検出され、対応する BER が 10E-6 よりも良好な状態になったときにクリアされます。
dDEG は、対応する BER が事前に設定された 10E-X (x=6、7、8 または 9)のしきい値を超過した
場合に検出されます。dDEG は、ITU-T G.806 に準拠して、対応する BER が 10E-(X+1) より良好な
状態になった場合にクリアされます。しきい値は、異なるオブジェクトに対して 10E-6 ∼ 10E-9 の
間で個別に設定できます。
システム内で同時にサポートされるプローブの数は、63 です。
5.1.9.4 SNC パフォーマンス パラメータ
ONS 15305 では、次のパフォーマンス パラメータを実装しています。
•
Protection Switching Count (PSC; 保護スイッチング カウント)
。保護スイッチング イベントの
合計累積数です。
•
Protection Switching Duration (PSD; 保護スイッチ持続時間)。保護パスが選択されていた累積時
間です。
•
Measured Time ( 測定時間 )。この保護インスタンスが有効にされてからの経過秒数です。
PSC は、スイッチが発生するたびに自動的に増分されます。PSD と Measured Time は、1 秒に 1 回
ずつ更新されます。PSD は、リバーティブ モードの場合にのみ意味を持ちます。
こ れ ら の パ ラ メ ー タ は、保 護 イ ン ス タ ン ス が 無 効 に な っ た 場 合、ま た は オ ペ レ ー タ か ら
ClearAllPmData コマンドが発行された場合に、クリアされます。
5.1.9.5 MSP 1+1 パラメータ
ONS 15305 では、次の MSP 1+1 パフォーマンス パラメータを実装しています。
•
PSC。保護スイッチング イベントの合計累積数です。
•
PSD。保護リンクが選択されていた累積時間です。
•
Measured Time。この保護インスタンスが有効にされてからの経過秒数です。
PSC は、スイッチが発生するたびに自動的に増分されます。PSD と Measured Time は、1 秒に 1 回
ずつ更新されます。PSD は、リバーティブ モードの場合にのみ意味を持ちます。
こ れ ら の パ ラ メ ー タ は、保 護 イ ン ス タ ン ス が 無 効 に な っ た 場 合、ま た は オ ペ レ ー タ か ら
ClearAllPmData コマンドが発行された場合に、クリアされます。
5.1.9.6 ポインタ位置調整パフォーマンス パラメータ
ONS 15305 では、次のオブジェクトに対して Pointer Justification Performance (PJE; ポインタ位置調
整パフォーマンス)パラメータを備えています。
•
AU-4
•
AU-4-4c
PJE は、正の位置調整と負の位置調整の両方が、24 時間間隔で計測されます。現在と過去の 24 時
間の間隔のカウンタを使用できます。
PJE カウンタのほかに、15 分間の PJE の数が Pointer Justification Event Limit (PJEL; ポインタ位置
調整イベント制限)の設定数を超えた場合は、アラームが起動されます。PJEL には、1 ∼ 1024 イ
ベントを設定できます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-16
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.1 SDH の機能
5.1.10 同期
ONS 15305 では、一定範囲のさまざまなインターフェイスから同期を行うことができます。
モジュール インターフェイス以外にも、コントローラ モジュール上の 2MHz 同期入力ソースから
の同期が可能です。インターフェイスは、ITU-T G.703 に基づいています。ONS 15305 は、ITU-T
G703 に基づいて、同一コネクタ内に同期出力ポートも備えています。
同期に使用できるインターフェイスは、次のとおりです。
同期ソース:
•
STM-16
•
STM-4
•
STM-1
•
2MHz 同期入力
•
Primary Rate Access (PRA; 一次群速度アクセス)モードで設定された E1 インターフェイス
Synchronous Equipment Timing Source (SETS; 同期装置タイミング ソース)により、同期信号は装
置のポートに配信されます。
ONS 15305 では、T0 に対して選択可能な 5 つの同期ソースのリストを備えています。同期ソースの
選択は品質レベルに基づいて行います。
ONS 15305 は、STM-N インターフェイス上での Synchronization Status Messaging (SSM; 同期ステー
タス メッセ―ジング)をサポートしています。これは、E1 インターフェイス上ではサポートされ
ません。
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OL-6808-01-J
5-17
第5章
ONS 15305 の機能
5.2 Ethernet over SDH マッピング
5.2 Ethernet over SDH マッピング
ONS 15305 では、Ethernet over SDH (EOS)マッピングの 2 つのモードをサポートしています。
1. VC-12 レベルでの逆多重化と組み合わされた独自仕様のマッピングについては、
5.1.2.5 「HDLC
カプセル化イーサネット フレームの独自仕様のマッピング」
(P.5-6)を参照してください。
2. VC-12、VC-3、および VC-4 レベルでの Virtual Concatenation (VCAT; 仮想連結)
、および Link
Capacity Adjustment Scheme (LCAS; リンク キャパシティ調整方式)と組み合わされた GFP-F
マッピングについては、5.1.2.4 「GFP フレームのマッピング」
(P.5-5)を参照してください。
さまざまな EOS モードのサポートは、モジュールに依存します。
次のモジュールは、独自仕様のマッピングです。
• 「光 L16.2 シングル モジュール(L16.2-1-LC)
」(P.17-1)
• 「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)
次のモジュールは、GFP-F マッピングです。
• 「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)
• 「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)
5.2.1 独自仕様のマッピング
ONS 15305 では、複数の VC-12 コンテナへのイーサネット トラフィックのマッピングのために、独
自仕様のマッピング方式を備えています。
HDLC カプセル化イーサネット フレームは、逆多重化機能により、ラウンドロビン方式で複数の
VC-12 コンテナにマッピングされます。マッピング プロセスについては、5.1.2.5 「HDLC カプセ
ル化イーサネット フレームの独自仕様のマッピング」
(P.5-6)を参照してください。
8 ミリ秒までの合計遅延差がサポートされます。
1 つの WAN チャネルの合計帯域幅は、100 MBps または 50xVC-12 コンテナです。イーサネット用
の独自仕様の VC-12 マッピング方式は、各 VC-12 に 2.16 MBps を利用します。つまり、100 MBps
イーサネットの転送には 47xVC-12 で十分です。
イーサネット WAN ポートの VC-12 k.l.m 参照割り当ては、完全な柔軟性があり、VC-12 クロス コ
ネクトと同様に制御されます。
各 VC-12 に付けられた順序番号は、順序の不一致が発生した場合にのみアラームの表示に使用され
ます。この順序番号は、着信 VC-12 の並べ替えには使用されません。このため、2 つの WAN ポー
ト間でイーサネット トラフィックを伝送する VC の順序を取得する必要があります。
VC-12 のいずれかで障害が発生した場合は、残りの VC-12 接続でのトラフィックの転送が可能にな
り、対象となった VC-12 はチャネルから削除されます。Remote Defect Indication (RDI; リモート障
害表示)は、リモート側の障害を表示するために使用されます。
5.2.2 標準マッピング
ONS 15305 では、Ethernet over SDH の標準マッピング方法をサポートします。マッピング方式には、
マッピング プロトコル、連結方式、および制御プロトコルが含まれます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-18
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.2 Ethernet over SDH マッピング
5.2.2.1 GFP
ONS 15305 では、ITU-T 7041 に基づいてフレーム化およびマッピングされた GFP (GFP-F)をサ
ポートしています。GFP の実装によって、次の機能がサポートされます。
•
この実装では、GFP ヌル拡張ヘッダーのみがサポートされる。
•
クライアント データ フレームがサポートされる。
•
クライアント管理フレームがサポートされる。
•
制御フレームについては、実装によって GFP アイドル フレームの挿入と処理のみがサポート
され、その他の指定されていない制御フレームは破棄される。
•
標準 GFP スクランブリングが多項式 1+x43 でサポートされる。
•
この実装により、オプション データの Frame Check Sequence (FCS; フレーム チェック シーケ
ンス)の挿入と PFI ビットを経由したチェックがサポートされる。
•
この実装では、9 バイト∼ 64 Kb のフレーム サイズがサポートされる(この実装では 64 バイ
ト∼ 9 Kb のサイズのみが適用可能)
。
VC-x コンテナの GFP フレームのマッピングについては、5.1.2.4 「GFP フレームのマッピング」
(P.5-5)を参照してください。
5.2.2.1.1 GFP アラームとイベントの状態
GFP の実装により、次のアラームとイベントの状態がサポートされます。
•
GFP Frame Delineation Loss Event (LFD; フレームの識別損失イベント)
•
Payload Mismatch (PLM; ペイロード ミスマッチ)
− ITU-T G.7041 の PTI フィールド値の検出に基づいたアラーム
•
User Payload Mismatch (UPM; ユーザ ペイロード ミスマッチ)
− ITU-T G.7041 の UPI フィールド値の検出に基づいたアラーム
•
Payload FCS Mismatch (PFM; ペイロード FCS ミスマッチ)
− ITU-T G.7041 の PFI フィールド値の検出に基づいたアラーム
•
Extension Header Mismatch (EXM; 拡張ヘッダー ミスマッチ)
− ITU-T G.7041 の EXI フィールド値の検出に基づいたアラーム
5.2.2.1.2 GFP パフォーマンス モニタリング
GFP の実装によって、次のパフォーマンス パラメータが収集されます。
•
送信および受信 GFP フレームの総数
•
送信および受信クライアント管理フレームの総数
•
ペイロード Cyclic Redundancy Check (CRC; 巡回冗長検査)の計算に基づいた受信不良 GFP フ
レーム数
•
cHEC 修正エラー数
•
cHEC 未修正エラー数
•
tHEC 修正エラー数
•
tHEC 未修正エラー数
•
ダウンストリーム廃棄 GFP フレーム数
劣化アラームは、次のパフォーマンス パラメータに対して使用可能です。
•
ペイロード CRC の計算に基づいた受信不良 GFP フレーム数、degFCS
•
tHEC 修正および未修正エラー数、degtHEC
劣化アラームは、SDH 劣化アラームと同様に処理されます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-19
第5章
ONS 15305 の機能
5.2 Ethernet over SDH マッピング
5.2.2.2 仮想連結(VCAT)とリンク キャパシティ調整方式(LCAS)
ONS 15305 では、ITU-T 707 に基づいて仮想連結をサポートしています。この VCAT のサポートは、
モジュール タイプに依存します。VCAT の実装によって、次の機能がサポートされます。
•
Fast Ethernet (FE; ファースト イーサネット)マッパー インターフェイス
− VC-12-nV、n=1.50
− VC-3-nV、n=1.3
− VC-4-nV、n=1
•
Gigabit Ethernet (GE; ギガビット イーサネット)マッパー インターフェイス
− VC-3-nV、n=1.21
− VC-4-nV、n=1.7
VC-x レベルは、マッパー ポートごとに個別に設定できます。1 つの Virtual Concatenation Group
(VCG; 仮想連結グループ)のグループ内に異なる VC-x レベルを混在させることはできません。
さまざまな VCG グループに対して、62 ミリ秒までの合計遅延差がサポートされています。
ONS 15305 では、ITU-T 7042 の定義に基づいて VCAT と LCAS プロトコルをサポートしています。
LCAS プロトコルを実装すると、次の機能を使用できます。
•
障害 VCAT メンバの自動仮削除
•
障害が修復された時点での仮削除された VCAT メンバの自動挿入
•
VCG への新しいメンバの追加による VCG キャパシティの円滑な増加
•
現在の VCG メンバの削除による VCG キャパシティの円滑な削減
•
VCAT をサポートしているが LCAS をサポートしていない機器との相互動作
5.2.2.2.1 VCAT および LCAS 設定モード
ONS 15305 は、VCAT および LCAS の機能に対応して、次の 2 つの動作モードを備えています。
1. LCAS が有効な VCAT
2. LCAS が無効な VCAT
5.2.2.2.2 LCAS が有効な VCAT
LCAS が有効な VCAT は、常に単方向であり、各方向に異なるキャパシティを設定できます。ただ
し、各方向について個別にクロスコネクトとキャパシティの設定を行う必要があります。
5.2.2.2.3 LCAS が無効な VCAT
VCAT が LCAS なしで使用される場合、VCG グループ内の障害 VC コンテナを削除するためのメカ
ニズムはありません。この問題を解決するために、ONS 15305 では、標準モードに加えて独自仕様
モードを実装します。
次の設定を使用できます。
•
デフォルト モード。モード 1 に説明したように、対称的にキャパシティを設定できる単方向接
続。モード 1 と同じ機能ですが、LCAS はありません。
•
SoftLCAS 双方向モード。
SoftLCAS 双方向モードが有効な場合、相互接続は単方向ではなく、双方向になります。また、RDI
シグナリングが有効になります。VCG グループ内の障害コンテナは、独自仕様マッピングと同様
に VC アラーム条件または RDI シグナリングに基づいて削除されます。これにより、VCG に障害
のあるメンバが含まれていても VCG グループの動作は継続されます。この設定モードは、独自仕
様です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-20
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.2 Ethernet over SDH マッピング
5.2.2.2.4 VCAT および LCAS のアラームおよびイベント条件
デフォルトでレポートされる VCAT および LCAS に関連するアラームを表 5-2 に示します。
表 5-2
VCAT および LCAS に関連するデフォルト アラーム
アラーム
説明
LOM
VCAT、マルチフレームの損失
SQM
VCAT シーケンス インジケータ ミスマッチ
LOA
LCAS、トラフィックに対するチャネルのアラインメントの損失
GIDERR
LCAS、アクティブなチャネルに対して異なるグループ ID
LCASCRC
LCAS、検出された CRC エラー
NONLCAS
LCAS、検出された非 LCAS ソース
PLCR
LCAS、キャパシティ受信の部分的損失
TLCR
LCAS、キャパシティ受信の合計損失
PLCT
LCAS、キャパシティ送信の部分的損失
TLCT
LCAS、キャパシティ送信の合計損失
FOPR
LCAS のプロトコル障害
SQNC
SQ 番号の矛盾
表 5-2 の デフォルトのアラーム以外に、Cisco Edge Craft から有効にすることによって、表 5-3 に示
すオプションのアラームを使用できます。
表 5-3
VCAT および LCAS に関連するオプション アラーム
アラーム
説明
acMstTimeout
LCAS acMst タイムアウト
rsAckTimeout
LCAS RS-ack タイムアウト
eosMultiple
LCAS、2 つ以上のチャネルが EOS を保持
eosMissing
LCAS、1 つのチャネルが EOS を保持
sqNonCont
LCAS、複数のチャネル セットでの紛失 SQ の検出
sqMultiple
LCAS、2 つ以上のチャネルに重複 SQ
sqOor
LCAS、範囲外の SQ
mnd
LCAS、スキュー可能なメンバ
ctrlOor
LCAS、1 つ以上のチャネルに対する未定義制御ワード
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-21
第5章
ONS 15305 の機能
5.3 PDH 機能
5.3 PDH 機能
ここでは、ONS 15305 の Plesichronous Digital Hierarchy(PDH; プレジクロナス デジタル ハイアラー
キ)機能について説明します。
5.3.1 E1 機能
ONS 15305 では、SDH VC-12 コンテナにマッピングされる複数の E1 インターフェイスをサポート
しています。SDH マッピング機能については、5.1 「SDH の機能」(P.5-2)を参照してください。
さまざまな E1 トリビュタリ モジュールが使用でき、8、21、または 63 の E1 インターフェイスが
サポートされます。
E1 インターフェイスは、次のようにさまざまなサービスを提供します。
•
透過専用回線
•
ISDN 一次群速度アクセス
•
固定タイミングが指定された ISDN 一次群速度アクセス
E1 インターフェイスを個別に設定して、このようなさまざまなサービスをサポートできます。
5.3.1.1 透過専用回線
透過的または非構造化された専用回線サービスにより、バイナリ コンテンツに対する制限がない状
態で 2,048KBps の完全デジタル ビット レートが伝送されます。
このサービスは、双方向で対称的であり、ポイントツーポイント接続のみがサポートされます。こ
のサービスは EN 300 247 で規定されており、ネットワーク インターフェイスは EN 300 418 で規定
されています。
Loss of signal (LOS; 信号消失)がカスタマーから検出された場合、Alarm Indication Signal (AIS; ア
ラーム表示信号)がネットワーク方向に挿入されます。
LOS またはその他のメジャー アラームがネットワークから検出された場合は、AIS はカスタマーの
方向にも挿入されます。
5.3.1.2 ISDN 一次群速度アクセス
ISDN 一次群速度アクセス(PRA)は、オペレータのエンド カスタマーに対して ISDN アクセスを
提供するために使用されます。PRA のデジタル回線セクションを表すブロック図を図 5-10 に示し
ます。
図 5-10
PRA のデジタル回線セクションのブロック図
(DL)
(UL)
V3
ET
2MBps
T
V3
LT
NT1
TE/
NT
124559
ETS 300 233
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-22
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.3 PDH 機能
− ET:交換端末
− LT:回線端末
− NT1:ネットワーク端末
− TE/NT2:端末機器 / ネットワーク端末 2 (ユーザ機器)
− T:ユーザへのネットワーク インターフェイス (ETS 300 011)
− V3:ET への LT インターフェイス(ETS 300 233)2 MBps 回線セクションが LT と ET の間
に挿入された場合、ET 側のインターフェイスは V3 という名前になる
LT と NT1 の間の伝送に関連付けられるインターフェイスおよび伝送メディアは規定されていませ
ん。
•
V3 (V3`)と T における伝送レートは、伝送の双方向に対する独立クロックを持ち、2,048KBps
+/- 50 Ppm になる。
•
伝送フォーマットは G.704 に基づき、電気インターフェイスは G. 703 に基づく 120Ω 平衡型 T
インターフェイスである。
ET は、PRA アクセス セクションの管理を行います。これは、障害条件および検出されたビット エ
ラーのアップリンク レポートおよびループ バック コマンドのダウンリンク プロビジョニングを構
成するインターフェイス V3 の機能に関する仕様に組み込まれています。
LT には、伝送の品質の管理に関連した機能はありません。LT1 の機能は ONS 15305 には実装され
ていません。
NT1 は、伝送の品質の管理に関連した次の機能を実行します。
•
E ビットを使用して、CRC-4 エラーを ET-NT1 CRC-4 セグメントに対して検出およびレポート
•
Sa6 コードを使用して、CRC-4 エラーを NT1-TE CRC-4 セグメントに対して検出およびレポー
ト
•
障害条件も Sa6 コードを使用してレポート
•
NT1 は、TS0 ビットの A(RA1)、Sa4、Sa7、および Sa8 に対して、双方向で透過
•
ビット Sa5 および Sa6 は、NT1 と ET の間でのみ使用され、TE によって解釈されることはない
NT1 内のループバック ポイント 2 は、ET の方向に指定されます。ループバック コマンドは、ET
から TS0 ビットの Sa6 コードによって指定されます。
5.3.1.3 固定タイミングが指定された ISDN PRA
E1 が固定タイミングを使用して ISDN PRA で設定された場合、スリップ バッファは受信方向に実
装されます。E1 出力信号は、内部 T0 タイミング参照によってクロックされ、E1 インターフェイス
に対してネットワーク タイミングが提供されます。スリップ バッファは、E1 での位相変化に適応
するために使用されます。
5.3.2 E3/T3 機能
ONS 15305 では、SDH VC-3 コンテナにマッピングされる複数の E3/T3 インターフェイスをサポー
トしています。SDH マッピング機能については、5.1 「SDH の機能」
(P.5-2)を参照してください。
さまざまな E3/T3 トリビュタリ モジュールが、3 または 6 E1 インターフェイスをサポートしていま
す。
E3/T3 インターフェイスは、次に示すようなさまざまなサービスを提供します。
•
E3 透過専用回線
•
T3 透過専用回線
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-23
第5章
ONS 15305 の機能
5.3 PDH 機能
E3/T3 インターフェイスを個別に設定して、さまざまなサービスをサポートできます。
5.3.2.1 E3 透過専用回線
透過的または非構造化された専用回線サービスにより、バイナリ コンテンツに対する制限がない状
態で 34.368 MBps の完全デジタル ビット レートが伝送されます。このサービスは、双方向で対称
的であり、ポイントツーポイント接続のみがサポートされます。LOS がカスタマーから検出された
場合、AIS がネットワーク方向に挿入されます。LOS またはその他のメジャー アラームがネット
ワークから検出された場合は、AIS はカスタマーの方向にも挿入されます。
5.3.2.2 T3 透過専用回線
透過的または非構造化された専用回線サービスにより、バイナリ コンテンツに対する制限がない状
態で 44.736 MBps の完全デジタル ビット レートが伝送されます。このサービスは、双方向で対称
的であり、ポイントツーポイント接続のみがサポートされます。LOS がカスタマーから検出された
場合、AIS がネットワーク方向に挿入されます。LOS またはその他のメジャー アラームがネット
ワークから検出された場合は、AIS はカスタマーの方向にも挿入されます。
5.3.3 ループバック
カスタマー ループ(LL3)とネットワーク ループ(LL2)という 2 種類のループバックが、イン
ターフェイスに対してサポートされています。
カスタマー ループは、着信カスタマー トラフィックを取り込み、カスタマーに戻します。AIS は
ネットワークに送信されることに注意してください。
ネットワーク ループは、ネットワークからの着信トラフィックを取り込み、ネットワークに戻しま
す。この場合、AIS はカスタマーに向かって送信されることに注意してください。
ループは、Cisco Edge Craft 端末からアクティブにできます。ISDN PRA モードで設定された E1 ト
リビュタリに対しては、ループバックはインバンドに設定されます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-24
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.4 IP 機能
5.4 IP 機能
ONS 15305 では、イーサネット L1、L2 ブリッジング、および L2 プロバイダ ブリッジング機能を
サポートしています。
サポートされるイーサネット L1 機能は、装備されたモジュールのタイプとポートの設定により異
なります。次に示す個別のモジュールの説明を参照してください。
「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)、
「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)
イーサネット LAN ポートまたは WAN ポートを持つすべてのモジュールは、L2 ブリッジングをサ
ポートします。
ブリッジングとルーティング機能については、次章を参照してください。
システムでサポートされているポートのブリッジング / ルーティングの最大数は 64 で、各モジュー
ル スロットあたり最大 16 ということです。各スロットのポート数は、モジュール タイプにより異
なります。次のポートがサポートされます。
•
FE LAN (10/100 Base-Tx)ユーザ ポート
•
GE LAN (10/100/1000-TX/LX)ユーザ ポート、光ファイバまたは銅線
•
FE WAN ポート、EOS マッパー回路に接続
•
GE WAN ポート、EOS マッパー回路に接続
ブリッジのフィルタリング レートは、ワイヤ速度の上限(1 GBps)で操作できます。転送レート
は、転送インターフェイスの速度によってのみ制限を受けます。
5.4.1 イーサネット L1
イーサネット L1 は、SDH を経由してマッピングされるイーサネットです。マッピングのタイプに
ついては 5.2 「Ethernet over SDH マッピング」(P.5-18)で説明します。L1 モードに設定した LAN
ポート上でサポートされる機能は、次のとおりです。
•
オートネゴシエーション(速度 / 二重化)
(光ギガビット イーサネット モジュールには適用されません)
•
固定イーサネット ポートの設定(10/100/1000、半 / 全二重など)
•
オート MDI/MDIX、イーサネット FE インターフェイス
•
RMON カウンタ
•
バック プレッシャおよびフロー制御の処理
•
IEEE 802.1p プライオリティ(ストリクト ポリシー、4 キュー)
•
次のオプションの Q in Q/VLAN トンネリングへのタグの挿入 / 削除のサポート
− Vid の設定
− プライオリティの設定(内部タグから取得されるプライオリティまたは設定済みのポート
プライオリティ)
•
プロトコル トンネリング、次の MAC アドレスおよびプロトコルの透過性を提供
− 0180C2000001 (休止フレーム)を除く、0180C2000000 ∼ 0180C20000FF の範囲のすべて
の MAC アドレスは、RSTP、MSTP、STP、GVRP、GMRP、LACP および 802.1x といった
プロトコルを含め、透過的に伝送されます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-25
第5章
ONS 15305 の機能
5.4 IP 機能
Q in Q/VLAN トンネリングとプロトコル トンネリングの機能の詳細については、5.4.3 「L2 プロバ
イダ ブリッジング機能」
(P.5-27)を参照してください。イーサネット L1 接続にこのような機能が
装備されている理由は、イーサネット L1 と L2 接続の相互接続の実現性に関連しています。一般的
なシナリオとして想定されるのは、L2 機能が装備されている ONS 15305 で、いくつかの L1 接続を
グルーミングする場合です。
5.4.2 L2 ブリッジング
ブリッジは、IEEE 802.3 で規定されている透過的なマルチポート リモート イーサネット ブリッジ
です。ONS 15305 では、標準のブリッジング機能がサポートされているほか、プロバイダ ブリッジ
機能もサポートされています。すべてのモジュールおよびポートは標準ブリッジング機能をサポー
トしており、次のモジュールのみがプロバイダ ブリッジ機能をサポートしています。
• 「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)
• 「オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8」(P.21-1)
標準ブリッジング機能には、次の機能が含まれます。
•
MAC スイッチング
•
静的 MAC エントリ
•
32 K MAC アドレスまでのサポート
•
MAC アドレスの自動学習およびエージング
•
オートネゴシエーション(速度 / 二重化)
(光ギガビット イーサネット モジュールには適用されません)
•
固定イーサネット ポートの設定(10/100/1000、半 / 全二重など)
•
オート MDI/MDIX、イーサネット FE/GE インターフェイス
•
MAC マルチキャスト
•
透過的ブリッジング
•
ポート別 VLAN とポートおよびプロトコル別 VLAN
•
IEEE 802.1Q VLAN タギングに完全に準拠、上限は 4000 VLAN
•
回線閉塞の危機防止
•
バック プレッシャおよびフロー制御の処理
•
Internet Group-Membership Protocol (IGMP)スヌーピング
•
デバイス単位の Rapid Spanning Tree Protocol (RSTP; 高速スパンニング ツリー プロトコル)
•
ポート ミラーリング
•
IEEE 802.1p プライオリティ(ストリクト ポリシー、4 キュー)
•
GARP VLAN registration protocol (GVRP)
•
6144 バイト MTU サイズ
ブリッジのフィルタリング レートは、回線速度の上限で動作できます。FE モジュールの場合、64
バイトのパケット サイズに対する最大 Pps は 148 KPps になります。GE 接続での転送レートは、ス
モール パケットだけの場合に制限されます。GE の場合、この Pps は、スモール パケット サイズの
ワイヤ スピードの 70% になります。つまり、100 バイト パケット 1,008 KPps のときは、64 バイト
パケット サイズで 1,015 KPps の回線速度になります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-26
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.4 IP 機能
5.4.2.1 IEEE802.1Q に基づく VLAN
デフォルトのソフトウェア設定により、
ONS 15305 は 802.1Q をサポートし、同時に 4000 個の VLAN
を処理できます。この場合、使用できる VLAN ID の範囲は 1 ∼ 4000 です。
デバイスのマルチキャスト設定(および IGMP スヌーピング)を有効にする必要がある場合、設定
対象の VLAN の最大数は、4000 未満に削減する必要があります。各マルチキャスト グループ エン
トリで、VLAN の最大数が 1 ずつ削減されます。
(注)
マルチキャスト設定機能を有効にすることにより、VLAN イングレス フィルタリング メカニズム
の一部も無効になります。この結果、フレームの VLAN タグがスプーフィングされ、近隣の VLAN
にこれらのフレームが挿入されます。ただし、正しくタグの付いているフレームが他の VLAN に
漏出することはありません。
5.4.3 L2 プロバイダ ブリッジング機能
標準 L2 機能以外にも、5.4.2 「L2 ブリッジング」(P.5-26)に示すような、特定のモジュールに対
するプロバイダ ブリッジ機能がサポートされています。
•
次のオプションの Q in Q/VLAN トンネリングへのタグの挿入 / 削除のサポート
− プライオリティの設定(内部タグから取得されるプライオリティ、または設定済みのポー
ト プライオリティ)
•
プロトコル トンネリング、次の MAC アドレスおよびプロトコルの透過性を確保
− 0180C2000001 (休止フレーム)を除く、0180C2000000 ∼ 0180C20000FF の範囲のすべて
の MAC アドレスは、RSTP、MSTP、STP、GVRP、GMRP、LACP および 802.1x といった
プロトコルを含め、透過的に伝送されます。
Q in Q/VLAN トンネリングとプロトコル トンネリングの機能により、ユーザはセキュリティが保証
された L2 ネットワーク(L2 VPN とも呼ばれます)で透過的なイーサネット サービスを提供でき
ます。この機能は、ネットワークのイングレス ポートとエグレス ポートで有効になるため、ONS
15305 内の LAN ポートのみでサポートされます。この機能は、ポート単位で個別に設定できます。
タグ挿入のために使用されるイーサタイプは、設定済みのシステム のイーサタイプであり、デフォ
ルトでは 0x8100 です。
L2 モードの LAN ポート上でタグの挿入または削除が設定されている場合、各ポートに対して 1 つ
の VLAN のみを設定できます。
5.4.4 BootP クライアント
BootP クライアントは、電源投入中に BootP サーバから自動的に IP アドレスと設定ファイルを取得
するオプションです。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-27
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
5.5 DCN 機能
ここでは、通信を管理する目的で使用される、ONS 15305 のプロトコル スタック、インターフェイ
ス、および通信機能について説明します。
用語 Data Communication Network (DCN; データ通信網)とは、管理ステーションと NE の間で管理
情報を転送するネットワークを指します。この DCN の定義は、Management Communication Network
(MCN; 管理通信網)とも呼ばれます。DCN は、通常、カスタマー ネットワークから物理的または
論理的に分離されます。
ONS 15305 の管理ソリューションは、SNMP over IP に基づいています。DCN の実装の主な目的は、
さまざまな DCN トポロジを経由して ONS 15305 内の SNMP エージェントに接続性を提供すること
です。また、DCN を実装することによって、シスコの他のノードまたはサード パーティのノード
との間における管理トラフィックの転送もサポートされます。
IP インバンド L2 トポロジ(5.5.2.3 「IP インバンド DCN」
(P.5-30)を参照)の場合、管理トラ
フィックは LAN/WAN ポート間でスイッチングおよびルーティングされます。IP アドレッシングが
VLAN IF (id 100000 ∼ 104000)に対して行われる場合、管理接続性は、ユーザ トラフィックに
沿った回線速度で行われるか、管理専用の個別の WAN ポートで行われます。
それ以外のすべての場合、DCN トラフィックは、管理インターフェイス間で常に IP ルーティング
されます。管理接続には 2 つの異なるルータ モードを使用できます。1 つは「番号指定モード」で
動作し、もう 1 つは「番号未指定モード」で動作します。両方のルータは、DCN 目的で同時にア
クセスすることはできず、必要なルータが有効になるようにシステム モードが導入されます。
以降に説明するトポロジの大部分は、標準の番号指定 IP インターフェイスを想定しています。つ
まり、ルータに接続されているすべてのインターフェイス(IF)が IP アドレスとサブネットを取得
します。ただし、リリース 2.0 で導入された「IP 番号未指定インターフェイス」という機能を使用
すると、同じサブネット内の各ネットワーク要素につき 1 つの IP アドレスだけで十分になるので、
計画、監視、および設定が簡略化されます。
5.5.1 管理インターフェイス
管理 DCN の目的は、管理システムと管理対象のデバイス間で管理トラフィックを搬送することで
す。ONS 15305 に関係する管理トラフィックは、SNMP、TELNET、および TFTP の各アプリケー
ション プロトコルを搬送する IP です。すべてのトポロジと適用形態の管理接続性をサポートする
ために、ONS 15305 では、ここで説明するインターフェイスでの管理トラフィックがサポートされ
ています。
5.5.1.1 管理ポート
ONS 15305 には、
「管理ポート」と呼ばれる管理専用のイーサネット ポートがあります。このポー
トは、管理端末の接続など、ローカル管理のために使用できます。また、個別の外部管理ネット
ワークへの接続のためにも使用できます。管理ポートは、不正なローカル アクセスを防ぐためにオ
フにすることができます。管理ポートを VLAN のメンバにすることはできません。
5.5.1.2 LAN ポート
LAN ポートは、ONS 15305 に対するカスタマー IP トラフィックに接続するために使用される FE ま
たは GE イーサネット ポートです。スイッチ(L2 モード)に接続される LAN ポートは、管理トラ
フィックを搬送するために使用できます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-28
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
5.5.1.3 WAN ポート
WAN ポートは、
SDH STM-n 信号の 1 つ以上の仮想コンテナにマッピングできる FE または GE イー
サネット ポート内部のデバイスです。WAN ポートは、L1 モードと L2 モードの両方で管理トラ
フィックを搬送できます。
5.5.1.4 DCC チャネル
SDH アーキテクチャによって、再生器セクション(DCCR :192 KBps)および多重化セクション
(DCCM:576 KBps)での管理トラフィックの転送に使用される Data Communication Channels(DCC;
データ通信チャネル)が定義されています。
各 SDH モジュールは、8 個までの DCCR および 4 個までの DCCM チャネル、またはこれらのいず
れかを終端できます。アクティブなチャネルの絶対的な上限数は 48 です。1 つの SDH ポートに対
して、両方の DCC チャネルを同時にアクティブにできます。DCC チャネルのアクティブ化および
無効化は、ポートごとに設定できます。
5.5.1.5 ローカル VT-100 シリアル ポート
ONS 15305 の基本的な設定に使用される CLI には、TELNET 経由でアクセスすることもできます。
また、この RS-232 インターフェイスは、管理インターフェイスとして扱われます。ただし、この
項で後述するさまざまな DCN トポロジには関連していません。このインターフェイスを経由して
提供される基本的な CLI コマンドは、ごくわずかです。
5.5.2 通信機能
ここでは ONS 15305 の通信機能について説明します。
5.5.2.1 IP 転送
IP 転送とは、デバイスに複数の IP インターフェイスを設定できること、つまり、マルチホーム IP
ホストにすることができることを意味します。また、インターフェイス間で IP データグラムの転
送を実行でき、ルーティング プロトコル(RIP、OSPF)を使用できます。IP 転送は、ソフトウェア
ベースでキャパシティも低く、管理トラフィックのみを目的としています。
5.5.2.2 外部 DCN
「外部 DCN」とは、管理ステーションが個別の DCN を経由して ONS 15305 に接続されることです。
ONS 15305 への物理接続は、管理ポートです。
IP およびイーサネットがサポートされています。ONS 15305 は、SDH ネットワーク内のその他の
シスコ ノードに対する外部 DCN からのゲートウェイとしても機能します。したがって、外部 DCN
トポロジは、以降に説明するその他のトポロジと組み合わせることができます。
Cisco Edge Craft 端末の管理ポートへの直接接続は、外部 DCN トポロジの特殊なケースとみなされ
ます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-29
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
設定例を図 5-11 に示します。
図 5-11
外部 DCN のネットワーク設定
96612
IP
ONS 15305
5.5.2.3 IP インバンド DCN
設定については、図 5-12 を照してください。
図 5-12
IP インバンド DCN のネットワーク設定
IP
WAN
ONS 15305
ONS 15305
96614
SDH
「IP インバンド」とは、LAN および WAN ポートによって、カスタマー トラフィックとともに管理
トラフィックが搬送されることを意味します。サード パーティに DCC キャパシティの使用を許可
していない別のオペレータに SDH ネットワーク(またはその一部)が所有されているトポロジで
は、この機能が役立ちます。
IP インバンドを使用すると、他の DCN ソリューションが使用されている「孤立ノード」間にトン
ネルを構築できます。この機能には、ポートが L1 モードと L2 モードのどちらであるかに応じて、
さまざまな制限事項とオプションがあります。
5.5.2.3.1 L2 モード
L2 モードの LAN ポートと WAN ポートはスイッチに接続されています。これらのポートは、IP ア
ドレスがそのポートに割り当てられている場合、またはそのポートが属する VLAN に割り当てられ
ている場合、インバンド管理トラフィックを搬送できます。このソリューションは、ONS 15305 の
前のバージョンと同等の機能を持ちます。管理トラフィックに対して専用の LAN/WAN ポートを割
り当てることにより、ユーザ トラフィックから管理トラフィックを分離できます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-30
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
5.5.2.3.2 L1 モード
ONS 15305 R2.0 LAN ポートおよび WAN ポートは、イーサネット L1 サービスをサポートするため
に、L1 モードにすることもできます。この場合、ポートはスイッチに接続されていません。
L1 モードの WAN ポートは、インバンド管理トラフィックを搬送できます。このような WAN ポー
トの管理トラフィックは、独自仕様の MAC アドレスを使用することにより識別され、シスコ ノー
ド間のポイントツーポイント リンクを経由する場合にだけ使用できます。この機能は、L1 WAN
ポートごとに有効または無効にできます。
システム側から見た場合、この機能は Point-to-Point Protcol (PPP; ポイントツーポイント プロトコ
ル)/DCC のケースと似ています(5.5.2.4 「PPP/DCC DCN (IP over PPP)
」(P.5-31)参照)。
5.5.2.4 PPP/DCC DCN (IP over PPP)
PPP/DCC とは、NSIF-DN-0101-001 に基づいて、管理 IP トラフィックが SDH DCC チャネルを経由
して PPP で搬送されることを意味します。PPP の実装では、RFC1661 (PPP)、RFC1662 (HDLC
ライクなフレーミングにおける PPP)、および RFC1332 (IPCP)がサポートされます。設定につい
ては、図 5-13 を参照してください。
各 PPP/DCC チャネルは、個別に IP ルータに接続されます。通常、この場合には、各 DCC リンク
に 1 つの IP サブネットが割り当てられます。これは、前のバージョンの ONS 15305 の実装と同じ
動作です。ただし、ONS 15305 R2.0 以降では、さらに広範な PPP/DCC ストラテジがサポートされ
ます。このストラテジは「IP 番号未指定インターフェイス」と呼ばれる機能に基づいており、以
降、このオプションを前提としています。
IP 番号未指定の概念により、システムでシリアル インターフェイス上での IP 処理が可能になった
り、通常、明示的に IP アドレスを割り当てないポイントツーポイントが可能になったりします。IP
番号未指定インターフェイスでは、システムまたはルータ(つまり、管理ポート)ですでに設定済
みの別のインターフェイスの IP アドレスを借りることによって、ネットワークとアドレスのスペー
スが保護され、システムを設定、管理、および保守しやすくなります。
IP 番号未指定により、PPP リンクを経由して接続されているすべてのノードを同じ IP サブネット
上に配置できます。この実装で重要な部分は、DCN ARP プロキシ エージェントです。これにより、
静的ルートのプロビジョニングを行わずにノード間の接続性が確保できるようになります。プロキ
シ エージェントは、すべての DCN IP 宛先に対するエントリを構築し、宛先の代わりに ARP 要求
に対して応答します。
「IP 番号未指定」は、メイン モードとして扱われ、番号指定インターフェイスを必要とするその
他のモードと組み合わせることはできません。つまり、この PPP/DCC オプションを L2 IP インバン
ドと組み合わせることもできません。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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5-31
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
図 5-13
PPP/DCC DCN のネットワーク設定
ONS 15305
SDH
IP
ONS 15305
ONS 15305
IP/PPP/DCC
SDH
ONS 15305
ONS 15305
ONS 15305
ONS 15305
IP/PPP/DCC
96554
ONS 15305
ONS 15305
ONS 15302
5.5.2.5 互換性の問題
ONS 15305 R2.0 は、以前のソフトウェアのリビジョンでインストール済みの ONS 15305 も含め、す
でに配置されているすべての ONS 15305 と ONS 15302 との DCN 接続性を提供できます。このため、
番号指定インターフェイスに対する PPP/DCC、および独自仕様の IP/DCC 通信という 2 つの追加
DCN オプションがサポートされています。M-DCC と R-DCC は、CRC-16 または CRC-32 によって
設定できます。
5.5.2.5.1 PPP/DCC (IP over PPP)
ONS 15305 では、番号指定インターフェイス上でも PPP/DCC をサポートしています。このオプショ
ンは、5.5.2.4 「PPP/DCC DCN (IP over PPP)」(P.5-31)で説明されているように、PPP/DCC の IP
番号未指定バージョンとは共存できません。ただし、PPP/DCC の番号指定バリエーションには、他
のすべての DCN モードと組み合わせて使用できるという利点があります。
5.5.2.5.2 IP/DCC (IP over HDLC)
IP/DCC は非標準のメカニズムで、ONS 15305 および ONS 15302 だけで構築されたネットワーク内
の SDH DCC チャネルに関する管理情報を伝達するために使用されます。このメカニズムは、SDH
DCC チャネル上で共有されているメディアのエミュレーションを行っている、他の ONS 15305 お
よび ONS 15302 の IP/DCC ブロードキャスト メカニズムと一緒に使用できます。IP データグラム
は、SDH DCC で送信される前に HDLC フレーム内でカプセル化されます。
この設定は、ONS 15305 および ONS 15302 に(ONS 15305 を中央に配置した状態で)サブネットを
設定し、IP ベースの DCN を ONS 15305 (管理ポートなど)に接続しているているユーザに対して
適用できます。この設定を図 5-14 に示します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-32
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
IP/DCC オプションには、独自仕様の擬似ブロードキャスト メカニズムのために生ずる 2 つの制限
事項があります。
•
各リンク(M または R)に対して設定できる DCC の上限は 1 つ
•
ブロードキャスト ソリューションは、1 つ以上のラジオ ホップを含む MSP 保護設定では使用
できない
図 5-14
IP/DCC のネットワーク設定
IP
ONS 15305
IP/PPP/DCC-R
ONS 15305
96613
SDH STM-1
5.5.3 管理セキュリティ
次のセキュリティ機能は、管理に関する通信に対して適用されます。
5.5.3.1 CLI アクセス制御
デフォルトでは、ONSCLI はスーパーユーザであり、アクセス権とパスワードを変更することに
よって、すべてのリモート SNMP ユーザをブロックできます。CLI パスワードを変更することがで
きるのは ONSCLI だけです。
ローカル(VT100 経由):ユーザ名とパスワード メカニズム
リモート(Telnet 経由):Telnet パスワードに加え、VT100 を介したものと同じメカニズム
5.5.3.2 SNMPv1 アクセス制御
各ユーザ(SNMP コミュニティ)に対して、次の内容を設定できます。
•
リード、リード / ライト アクセス、またはスーパーでのアクセス。スーパーのアクセス権を使
用することでコミュニティ テーブルを設定できます。
•
IP アドレスを用いて、SNMP 要求を許すマネージャ 。
5.5.3.3 SNMP マネージャの識別
これは、SNMPv1 コミュニティ機能の拡張機能です。ここでは、SNMP マネージャの IP アドレス
は、管理対象のデバイスで設定する必要があります。SNMP 要求では、コミュニティ名とソース IP
アドレスの正しい組み合わせのみが受け入れられます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-33
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
5.5.3.4 SNMP リード / ライト制御
登録された管理システムのアクセス権は、スーパー、リード / ライト、またはリードオンリーに設
定できます。
5.5.3.5 VLAN (802.1Q)
このセキュリティ メカニズムは、IP インバンド オプションにのみ関連付けられます。管理トラ
フィックに対して個別の VLAN を設定し、それに IP アドレスを割り当てることにより、
エンド ユー
ザはデバイスにアクセスできなくなったり、管理 VLAN へのトラフィックを生成できなくなったり
します。
5.5.3.6 管理ポート制御
管理ポートは、有効または無効にできます。これによりオペレータは、ローカル アクセスを制御で
きます。
5.5.4 DCC 透過機能
ここでは、ONS 15305 でサポートされている DCC 透過機能、およびその適用方法について説明し
ます。
5.5.4.1 概要
管理接続性のためのサードパーティの独自仕様、または一般的には使用されていないプロトコルに
対応するために、ONS 15305 にはシスコのノードを介して管理信号を透過的に転送する機能を備え
ています。この機能は、通常、シスコのノードを既存のリング設定に適合させる必要がある場合に
使用できます。この機能により、ネットワーク内で負荷の高い通信チャネル(D1 ∼ D3 または D4
∼ D12)の負荷が軽減され、その代わりに既存の信号がシスコのノードを通過するようにし、ONS
15305 および ONS 15302 デバイスを活用するための潜在的な別のチャネルを利用するようにさせま
す。この場合、既存のノードがシスコの信号を透過的に通過させる必要があります。
5.5.4.2 機能の概要
DCC 透過機能により、DCC ウエストから DCC イーストの HDLC 層に透過的に接続できるように
なります。ONS 15305 に対して使用可能なこの機能は、サポート対象である STM-n に対する完全
な柔軟性を備えています。スロット単位の最大数が 4 × DCC-M および 8 × DCC-R であるという制
限がありますが、この機能は任意の SDH ポート間で実行できます。
16 ビットまたは 32 ビットの HDLC フレーミング タイプに基づいたプロトコルは、CPU を介して
パススルーされます。一般的なネットワークの設定例については、図 5-15 を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-34
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.5 DCN 機能
図 5-15
DCC 透過の一般的なネットワーク設定
ONS 15305
ONS 15305
124923
ONS 15305
- HDLC
DCC-m (
DCC-r (AXX PP)
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-35
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
5.6 アラームの定義
ここでは、アラームとイベントの定義、および管理対象オブジェクト タイプに対するそれらの関係
のリストを示します。
5.6.0.1 概要
以降(見出しが管理対象オブジェクト タイプに関連付けられていうもの)では、アラーム ID、デ
フォルトの重大度、および説明が記載されたアラームとイベントのリストを示します。
(注)
Warning より高い重大度を持つすべてのアラーム ID は、イベントである info を除き、オンとオフ
を切り替えるアラームです。alarmInp ( デフォルトの重大度は Warning )もオンとオフを切り替え
るアラームです。
5.6.0.2 デバイス アラーム
ONS 15305 デバイスのアラームのリストを表 5-3 に示します。
表 5-4
デバイス アラーム
アラーム ID
デフォルトの重大度 説明
ufail
Critical
デバイスのメイン ユニット障害
temp
Major
高温アラーム
t0HoldOver
Major
ホールドオーバー モードの T0
t0Defect
Critical
T0 SETG 障害
t0SyncSwitch
Warning
T0 同期スイッチオーバー
t0QlFailed
Warning
T0 同期候補の障害
t0QlDnu
Warning
T0 同期候補の DNU 受信
t4Squelch
Critical
スケルチされた T4 出力
inletFail
Critical
DXC インレット障害
inletBitError
Critical
DXC インレット ビット エラー
info
Critical
rxOverflowHWFault
Warning
LAN イ ン タ ー フ ェ イ ス 上 の RX バ ッ フ ァ
オーバーフロー
txOverflowHWFault
Warning
LAN インターフェイス上のポート間キュー
オーバー フロー
routeTableOverflow
Warning
ルーティング テーブル オーバーフロー
resetRequired
Warning
要リセット
endTftp
Warning
TFTP セッション完了
abortTftp
Warning
TFTP セッション打ち切り
startTftp
Warning
TFTP セッション開始
forwardingTabOverflow
Warning
レイヤ 2 転送テーブル オーバーフロー
errorsDuringInit
Warning
初期化中のエラー
vlanDynPortAdded
Warning
動的 VLAN ポートの追加
vlanDynPortRemoved
Warning
動的 VLAN ポートの削除
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-36
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
表 5-4
デバイス アラーム(続き)
アラーム ID
デフォルトの重大度 説明
rsIpZhrNotAllocVirtualIp
Warning
ソースに対して割り当てられていない仮想
IP
rsPingCompletion
Warning
PING シーケンス完了
rsDhcpAllocationFailure
Warning
DHCP IP アドレス割り当ての失敗
rlIgmpTableOverflow
Warning
IGMP テーブル オーバーフロー
rlPimTableOverflow
Warning
PIM テーブル オーバーフロー
rlIpFftStnOverflow
Warning
IP SFFT オーバーフロー
rlIpFftSubOverflow
Warning
IP NFFT オーバーフロー
rlIpxFftStnOverflow
Warning
IPX SFFT オーバーフロー
rlIpxFftSubOverflow
Warning
IPX NFFT オーバーフロー
rlIpmFftOverflow
Warning
IPM FFT オーバーフロー
rlPhysicalDescriptionChanged
Warning
デバイスの物理特性の変更
rlPolicyDropPacketTrap
Warning
qos ポリシーによるパケットのドロップ
rlPolicyForwardPacketTrap
Warning
qos ポリシーに基づいてパケットが転送
5.6.0.3 SDH アラーム
ONS 15305 SDH のアラームのリストを表 5-5 に示します。
表 5-5
SDH アラーム
アラーム ID
デフォルトの重大度 説明
SDH ポート
Critical
信号消失
lof
Critical
フレーム同期損失
exc
Major
BER 超過誤り率
deg
Minor
信号劣化(低 BER)
tim
Critical
トレース ID のミスマッチ
csf
Minor
通信信号障害
exc
Major
BER 超過誤り率
deg
Minor
信号劣化(低 BER)
csf
Minor
通信信号障害
ais
Minor
アラーム表示信号
rdi
Minor
リモート障害表示
msp
Critical
MSP シグナリング障害
switchToProt
Warning
MSP 予備側への切り替え
switchToWork
Warning
MSP 稼動側への切り替え
mspComTimeOut
Warning
MSP コマンドのタイム アウト、削除済み
mspComOverruled
Warning
MSP コマンドのオーバーライド、削除済み
los
RS
MS
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-37
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
表 5-5
SDH アラーム(続き)
アラーム ID
デフォルトの重大度 説明
AU4
ais
Minor
アラーム表示信号
lop
Critical
ポインタ異常
ais
Minor
アラーム表示信号
lop
Critical
ポインタ異常
exc
Major
BER 超過誤り率
deg
Minor
信号劣化(低 BER)
tim
Critical
トレース ID のミスマッチ
rdi
Minor
リモート障害表示
lom
Critical
マルチフレーム同期損失
uneq
Critical
未実装
plm
Critical
ペイロードのミスマッチ
ais
Minor
アラーム表示信号
lop
Critical
ポインタ異常
exc
Major
BER 超過誤り率
deg
Minor
信号劣化(低 BER)
tim
Critical
トレース ID のミスマッチ
rdi
Minor
リモート障害表示
ssf
Minor
サーバ信号障害
uneq
Critical
未実装
plm
Critical
ペイロードのミスマッチ
ais
Minor
アラーム表示信号
lop
Critical
ポインタ異常
exc
Major
BER 超過誤り率
deg
Minor
信号劣化(低 BER)
tim
Critical
トレース ID のミスマッチ
rdi
Minor
リモート障害表示
ssf
Minor
サーバ信号障害
uneq
Critical
未実装
plm
Critical
ペイロードのミスマッチ
AUG4c
VC4
TU3
VC3
TU12
VC12
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-38
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
5.6.0.4 LAN/WAN アラーム
ONS 15305 LAN/WAN アラームを 表 5-6 に示します。
表 5-6
LAN/WAN アラーム
アラーム ID
デフォルトの重大度 内容
DCCM
lanOn
Warning
リンク アップ
lanOff
Warning
リンク ダウン
lanOn
Warning
リンク アップ
lanOff
Warning
リンク ダウン
wanDelay
Critical
上限を超えた VC12 間の遅延
seqFail
Critical
P2P でのチャネル順序番号の間違い
lanOn
Warning
リンク アップ
lanOff
Warning
リンク ダウン
rldot1dStpPortStateForwarding
Warning
ブリッジ ポートのラーニングから転送へ
の状態遷移
rldot1dStpPortStateNotForwarding Warning
ブリッジ ポートの転送からブロッキング
への状態遷移
TLC
Critical
合計損失キャパシティ
TLCR
Critical
合計損失キャパシティ、RX
PLC
Major
部分損失キャパシティ
PLCR
Major
部分損失キャパシティ、RX
lofRx
Major
フレーム同期損失ダウンリンク
lofTx
Major
フレーム同期損失アップリンク
aisRx
Minor
AIS 受信ダウンリンク
los
Critical
信号消失
loopClosed
Warning
閉ループ
loopOpened
Warning
開ループ
aisRx
Minor
AIS 受信ダウンリンク
los
Critical
信号消失
lanOn
Warning
リンク アップ
lanOff
Warning
リンク ダウン
rldot1dStpPortStateForwarding
Warning
ブリッジ ポートのラーニングから転送へ
の状態遷移
rldot1dStpPortStateNotForwarding Warning
ブリッジ ポートのラーニングから転送へ
の状態遷移
DCCR
WAN
e1Port
e3T3Port
eth
osiEncap
lanOn
Warning
リンク アップ
lanOff
Warning
リンク ダウン
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OL-6808-01-J
5-39
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
5.6.0.5 その他のアラーム
ONS 15305 のその他のアラームを 表 5-7 に示します。
表 5-7
その他のアラーム
アラーム ID
デフォルトの重大度 内容
MgmtPort (管理ポート)
lanOn
Warning
リンク アップ
lanOff
Warning
リンク ダウン
modFail
Critical
モジュール障害
diagFail
Critical
診断エラー
inventoryFail
Major
インベントリ エラー
inletFail
Critical
DXC インレット障害
inletBitError
Critical
DXC インレット ビット エラー
cardIsolated
Critical
接続されていないカード
cardAnomaly
Critical
カード異常
hotSwapFailure
Critical
ホット スワップ エラー
modOos
Warning
アウト オブ サービス状態のモジュール
modOosMaint
Warning
メンテナンスによりアウト オブ サービス状
態のモジュール
modIns
Warning
イン サービス状態のモジュール
modMis
Critical
モジュールのミスマッチ
modOut
Critical
取り外されたモジュール
fan
Major
ファン障害
diagFail
Critical
診断エラー
inventoryFail
Major
インベントリ エラー
pwrInA
Critical
電源障害入力 A
pwrInB
Critical
電源障害入力 B
pwrOut
Critical
電源出力障害
pwrFail
Critical
電源モジュール障害
diagFail
Critical
診断エラー
inventoryFail
Major
インベントリ エラー
Warning
alarm-in ポートのアラーム条件
lofTx
Major
フレーム同期損失
los
Major
信号消失
モジュール
スロット
ファン
電源
aiPort
alarmInp
auxIf
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5-40
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第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
5.6.1 アラーム パラメータ
ネットワーク要素のアラーム ログに保存されているアラーム エントリに関連付けられたパラメー
タについては、表 5-8 を参照してください。.
表 5-8
アラーム パラメータ
パラメータ
内容
Timestamp
アラーム イベントの日付 / 時間。
Alarm Object
アラーム状態の対象となるオブジェクト。オブジェクト タイプ(ク
ラス)と ID (インスタンス)の両方を含める必要があります。
Alarm Identifier
アラームの説明の短縮形(
「LOS」など)。
Alarm Description
アラームの説明(「Loss of signal (信号消失)」など)。
Alarm Severity
ITU-T X.733 に準拠。
Event Type
Raised、Cleared、または Event。アラーム ログのみに適用できます。
Event とは、瞬発的なアラームです。
5.6.1.1 アラームの重大度
オペレータは、オブジェクト タイプとアラーム ID の各組み合わせに対してアラームの重大度を割
り当てられます。重大度のレベルは、WARNING、MINOR、MAJOR、および CRITICAL です。
デフォルト値は、自動的に割り当てられます。
5.6.1.2 アラームの表示
すべての現在のアラームのリスト、およびアラーム イベントのログを表示することもできます。ア
ラーム イベントのログのサイズは、5000 です。管理対象オブジェクトのグラフィカル表示には、適
切な色が使用され、アラームの状態(重大度レベル)が反映されます。
5.6.1.3 アラームのフィルタリング
アラームの対象になるオブジェクトが(管理状態を無効に設定することによって)無効になってい
る場合、アラームは抑制されます。アラームの無効化は、デバイス、モジュール、およびポート オ
ブジェクトに適用されます。オブジェクトを無効化すると、そのオブジェクトに従属するオブジェ
クトにも適用されます。
SDH オブジェクトである AU-4、AU-4-4-c、VC-4、TU-3、VC-3、TU-12、および VC-12 の場合、オ
ペレータは各オブジェクト タイプに対するアラーム マスクを設定できます。このアラーム マスク
は、対応するタイプのすべての SDH オブジェクトに対する汎用フィルタとして適用されます。マ
スクできるアラーム ID は、AIS、EXC、DEG、SSF、および RDI です。
E1 および E3 ポートの場合は、オペレータが各ポート インスタンスに対してアラーム マスクを設
定できます。マスク アラーム ID は AIS-RX です。
5.6.1.4 アラームの抑制
アラームが発生している場合、その他の(下位の)アラームが抑制される場合もあります。アラー
ムの発生によって他の(下位の)アラームがどのように抑制されるかについては、表 5-9 および 表
5-10 の定義を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-41
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
表 5-9
SDH 関連のアラームに対するアラームの抑制
オブジェクト タイプ(クラス)
原因
SPI RS
TU-3 VC-3 PDH 他のアラームの
AU-4-4-c
MS AU-4
VC-4 TU-12 VC-12 (RX) 抑制
可、上位の番号のものすべて
1)
LOS
x
2)
LOF
x
可、上位の番号のものすべて
3)
TIM
x
可、上位の番号のものすべて
4)
CSF
x
不可
5)
EXC
x
可、DEG (同じレベル)
6)
DEG
x
不可
7)
AIS
x
可、上位の番号のものすべて
8)
CSF
x
不可
9)
RDI
x
不可
10) EXC
x
可、DEG (同じレベル)
11) DEG
x
不可
12) LOP
x
可、上位の番号のものすべて
13) AIS
x
可、上位の番号のものすべて
14) SSF
x
可、上位の番号のものすべて
15) UNEQ
x
可、上位の番号のものすべて
16) TIM
x
可、上位の番号のものすべて
17) EXC
x
可、DEG (同じレベル)
18) DEG
x
不可
19) RDI
x
不可
20) PLM
x
可、上位の番号のものすべて
21) LOM
x
可、上位の番号のものすべて
22) LOP
x
可、上位の番号のものすべて
23) AIS
x
可、上位の番号のものすべて
24) SSF
x
可、上位の番号のものすべて
25) UNEQ
x
可、上位の番号のものすべて
26) TIM
x
可、上位の番号のものすべて
27) EXC
x
可、DEG (同じレベル)
28) DEG
x
不可
29) RDI
x
不可
30) PLM
x
可、上位の番号のものすべて
31) AIS
x
可、上位の番号のものすべて
32) LFA
x
可、上位の番号のものすべて
(注) (表 5-9 に示されている)アラームの抑制は、DXC の片方の側に対して制限されたアラームに対し
てのみ実行されます。このため、アラームの抑制は DXC 全体を通しては行われません。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-42
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.6 アラームの定義
表 5-10
PDH (トリビュタリ)TX アラームに対するアラームの抑制
アラーム ID
上位の番号が付いたアラームの抑制
1)
LOS
○
2)
LFA
-
5.6.1.5 アラームの持続性
すべての SDH および PDH アラームは、持続性フィルタを通してフィルタ処理されます。つまり、
アラームは、個別に起動またはクリアされる前に、一定の長さの時間の間、オンまたはオフの状態
を維持する必要があります。各持続性フィルタには次の 2 つの値が関連付けられています。
TON :障害条件(アラーム)を宣言する前に、障害の状態が維持されていた秒数
TOFF:アラームが無効にされる前に、障害のない状態が維持されていた秒数
アラームの持続性しきい値の設定は、5.7 「構成管理」
(P.5-44)で説明されている方式に従って行
われます。すべてのアラーム タイプは、3 つの異なる持続性カテゴリにソートされます。表 5-11 を
参照してください。アラーム タイプの持続性カテゴリへのソートは、各アラーム ID の特性に応じ
て異なります。各カテゴリの持続性しきい値は、0 ∼ 30 秒の段階に分けて個別に設定できます。
表 5-11
アラームの持続性カテゴリ
持続性
カテゴリ 内容
1
2
3
このカテゴリには、上位のレ
ベルに関連付けられているア
ラームが含まれます。各タイ
プのインスタンスがいくつか
存在します。
対応する原因
各アラーム タイプに関連付けられて
いる管理対象オブジェクト
LOS
SDHPort、E1、E3
LOF
RS
AIS
MS
EXC
RS、MS
DEG
RS、MS
TIM
RS
RDI
MS
CSF
RS、MS
このカテゴリには、
(通常)持 LOP
続性フィルタの影響を受けな LOM
いアラームが含まれます。
LFA
AU-4-4c、AU-4、TU-3、TU-12
このカテゴリには、残りのア AIS
ラーム タイプが含まれます。 EXC
ほとんどのアラームには、多
DEG
数のインスタンスが存在しま
SSF
す。
TIM
AU-4-4c、AU-4、TU-3、TU-12、E1、E3
VC-4
E1、E3
VC-4、VC-3、VC-12
VC-4、VC-3、VC-12
VC-4、VC-3、VC-12
VC-4、VC-3、VC-12
RDI
VC-4、VC-3、VC-12
UNEQ
VC-4、VC-3、VC-12
PLM
VC-4、VC-3、VC-12
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-43
第5章
ONS 15305 の機能
5.7 構成管理
5.7 構成管理
ここでは、ONS 15305 構成管理の機能について説明します。
5.7.1 構成データのバックアップと復元
ONS 15305 デバイスの構成データをバックアップできます。また、バックアップから構成をリロー
ドできます。バックアップ メディアは中央リポジトリです。
5.7.2 ソフトウェアのダウンロード
新しいソフトウェアと FPGA コードを ONS 15305 デバイス自体、およびモジュールまたは外部モ
ジュールにダウンロードできます。すべてのソフトウェアと FPGA コード アイテムでは、デバイス
内に 2 つの異なるバージョンを格納するためのキャパシティがあり、オペレータ コマンドによって
特定のバージョンから別のバージョンに切り替えできます。
5.7.3 デバイスのリセット
現在の設定をリセットして(またはリセットしないで)、デバイスをリセット(再度ブート)でき
ます。リブートによるトラフィックの処理への影響は最小限に抑制されます。次の状況では、イー
サネット /IP トラフィックに影響があり、操作を可能にするにはデバイスをリセットする必要があ
ります。
•
maxARP、maxIP-forwarding、maxVLAN's、maxDHCP、maxBridge などの調整可能なテーブル内
のエントリを削減または増加した場合
•
FPGA の修正を行わずソフトウェアをアップグレードした場合(イーサネット /IP トラフィッ
クに影響を与える)
•
FPGA の修正を行ってソフトウェアをアップグレードした場合(すべてのトラフィックが影響
を受ける)
•
OSPF を有効にしたためソフトウェアのリセットが必要な場合
•
OSPF の「ルータ ID」を変更することによりソフトウェアのリセットが必要な場合
再起動を行った時点からデバイスが起動して稼動状態になるまでの時間は、装備されているモ
ジュールとデバイスのソフトウェアの設定に応じて異なります。
5.7.4 デバイスの交換
ONS 15305 デバイスは、同じ物理構成を持つ新しいものに交換できます。このプロセスは、一部ま
たは全部を自動化できます。
完全に自動化されているソリューションは、BootP クライアント機能を利用することにより可能で
す。
ONS 15305 は、電源投入中に MNGT ポートに接続されたネットワークを経由してアクセスできる
BootP サーバに対して、BootP 要求を送信することにより、IP アドレスを受信します。IP アドレス
が割り当てられると、NE は再起動し、同じサーバから TFTP を介して構成ファイルを要求します。
このプロセスは、新しい NE がまだ設定されていない場合にのみ発生します。
(注)
この機能を使用するには、BootP 要求を起動できるように構成ファイルが空である必要があります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-44
OL-6808-01-J
第5章
ONS 15305 の機能
5.8 物理インターフェイス インデックス
プロセスの一部を自動化するには、最初に Cisco Edge Craft への接続を可能にする IP アドレスとコ
ミュニティ ストリングを割り当てます。
TFTP ダウンロード セッションは、Cisco Edge Craft から起動できます。
5.7.5 モジュール管理
ONS 15305 モジュールの設定は、ONS 15305 で保守されます。モジュールが再起動された場合、ま
たは同じタイプの新しいものに交換された場合、自動的に正しい設定を使用して初期化されます。
モジュールが別のタイプの新しいものに交換された場合は、アラームが起動されます。モジュール
が取り外されたり、モジュールに対する通信が消失したりした場合は、アラームが発生します。
5.7.6 管理対象オブジェクトのアトリビュート
すべての定義されたアトリビュートは、管理アプリケーションによって、読み取りアクセスまたは
読み取り / 書き込みアクセスに対して使用できます。管理アーキテクチャは SNMPv1 に基づいてい
ます。
5.8 物理インターフェイス インデックス
ONS 15305 のインデックス参照番号については、表 5-12 を参照してください。
表 5-12
インターフェイス インデックス参照番号
イーサネット インターフェイス番号
管理ポート
1000
スロット 1
1 - 16
スロット 2
17 - 32
スロット 3
33 - 48
スロット 4
49 - 64
トランク ポート(リンク集約)
65 - 72
VLAN
100000 - 104000
DCC チャネル イーサネット インターフェイス番号
スロット 1
1002 - 1017
スロット 2
1018 - 1033
スロット 3
1034 - 1049
スロット 4
1050 - 1065
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
5-45
第5章
ONS 15305 の機能
5.8 物理インターフェイス インデックス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
5-46
OL-6808-01-J
C H A P T E R
6
物理インターフェイス
6.1 DC Power 電源モジュール
2.4 「DC Power 電源モジュール」(P.2-7)を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
6-1
第6章
物理インターフェイス
6.2 アラーム インターフェイス(FAN-ALARM)
6.2 アラーム インターフェイス(FAN-ALARM)
ONS 15305 のアラーム インターフェイスについて次の各項で説明します。
6.2.1 説明
ONS15305 には、電源ユニット障害、バッテリ状態やキャビネット ドアなど関連する装置のための
最低 4 つの補助アラーム入力と、2 つの専用アラーム出力を報告する機能があります。アラーム出
力はそれぞれ、ユニット アラーム インジケータとトラフィック アラーム インジケータに関連して
います。入力アラームは、管理システムに報告され、接点対の間でのループのオープン / クローズ
状態によりアクティブ化されます。図 6-1 を参照してください。
図 6-1
アラームの入出力の概要
ONS 15305
1
4K75
4K75
4K75
4K75
+5.2V
1
2
2
3
3
4
4
5
221R
6
SETS
FPGA
1
7
8
2
91464
9
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
6-2
OL-6808-01-J
第6章
物理インターフェイス
6.2 アラーム インターフェイス(FAN-ALARM)
6.2.2 コネクタ
アラーム インターフェイスのコネクタは 9 ピン DSUB タイプ コネクタです。ピン割り当てを表 6-1
に示します。
表 6-1
アラーム コネクタのピン割り当て
ピン
信号
1
GND
2
アラーム入力 1
3
アラーム入力 2
4
アラーム入力 3
5
アラーム入力 4
6
アラーム入力リターン
7
アラーム出力 1 (ユニット)
8
アラーム出力リターン
9
アラーム出力 2 (トラフィック)
ヒューズ
7A
バッテリの電圧範囲
-40.5 ∼ -72V DC
6.2.3 アラーム入力の電気パラメータ
アラーム入力の電気的仕様を表 6-2 に示します。
表 6-2
アラーム入力の電気的仕様
パラメータ
値
開接点の公称電圧
5V
閉接点の公称電圧
1mA
閉接点の最大抵抗値
0.5 キロオーム
開接点の最小抵抗値
10 キロオーム
6.2.4 アラーム出力の電気パラメータ
アラーム出力の電気的仕様を表 6-3 に示します。
表 6-3
アラーム出力の電気的仕様
パラメータ
値
共通リターンを基準とする最大負荷バイアス
+/-75V
最大負荷電流
50mA
アースに対する共通リターン
+/-250V
最大接点抵抗値
50Ω
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
6-3
第6章
物理インターフェイス
6.3 補助インターフェイス
6.3 補助インターフェイス
ONS 15305 の補助インターフェイスについて次の各項で説明します。
6.3.1 説明
ONS 15305 には、さまざまな STM-N インターフェイスから選択されるオーバーヘッド バイトを終
端するための専用の補助インターフェイスがあります。補助インターフェイスは、システム コント
ローラ モジュール、SYSCONT-SD128-RJ45 にあります。
各 STM-N インターフェイスは、E1、F1、E2 というオーバーヘッド バイトのいずれか 1 つを終端
できるよう構成できます。終端されるバイトは、一意のタイム スロット番号 n ( n には 1 ∼ 15 ま
たは 17 ∼ 31 が入ります)とともに、ネットワーク管理システムから選択されます。補助インター
フェイスは、ITU-T G.704 に準拠した、フレーム化された E1 インターフェイスです。このインター
フェイスでは、前に説明した構成に従って、タイム スロット 1 ∼ 15 および 17 ∼ 31 のそれぞれで
1 個のオーバーヘッド バイトを運ぶことができます。
このインターフェイスは同期方式です。つまり、着信 STM-N を ONS 15305 内の T0 基準クロック
に同期させ、フレーム化された着信 E1 をフレーム化された発信 E1 に同期させる必要があります。
インターフェイスのいずれか 1 つがフリーランになると、ビット スリップが発生します。
6.3.2 コネクタ
コネクタは RJ-45 コネクタです。ピン割り当てを表 6-4 に示します。
表 6-4
補助インターフェイスのピン割り当て
ピン
信号
1
AUX_DO+
2
AUX_DO-
3
GND
4
AUX_DI+
5
AUX_DI-
6
AUX_SHIELD
7
NC
8
NC
(注)
ピン 6 は常にグラウンドに AC 接続されます。
外皮の網目線は常にグラウンドに直接接続されます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
6-4
OL-6808-01-J
第6章
物理インターフェイス
6.4 VT-100 ターミナル インターフェイス
6.4 VT-100 ターミナル インターフェイス
この項では、ONS 15305 VT-100 ターミナル インターフェイスについて説明します。
6.4.1 説明
ONS 15305 には、Cisco Edge Craft 端末の CLI インターフェイスを接続するための VT-100 インター
フェイスがあります。このインターフェイスは、データ レート 19.200 ボーで作動し、システム コ
ントローラ モジュール、SYSCONT-SD128-RJ45 にあります。
このインターフェイスは、6.4.2 「コネクタ」に示した仕様に準拠しています。
6.4.2 コネクタ
ONS 15305 の RS232 インターフェイスは、RJ-45 コネクタ経由で利用できます。ピン割り当てを表
6-5 に示します。
表 6-5
VT-100 のコネクタのピン割り当て
ピン
信号
1
GND
2
TxD
3
RxD
4
DB-TxD
5
GND
6
VT_CTS
7
DB_RxD
8
VT_RTS
(注)
ピン 4 および 7 はデバッグ専用です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
6-5
第6章
物理インターフェイス
6.5 同期インターフェイス
6.5 同期インターフェイス
ここでは、ONS 15305 同期インターフェイスについて説明します。
6.5.1 説明
このインターフェイスは、120Ω 2048kHz の同期式入出力ポートで、ITU-T G.703 の仕様に準拠して
おり、システム コントローラ モジュール、SYSCONT-SD128-RJ45 にあります。
6.5.2 コネクタ
入力、出力ともに、8 ピンの RJ-45 コネクタです。ピン割り当てを表 6-6 に示します。
表 6-6
同期式ポートのピン割り当て
ピン
信号
1
SYNC_OUT+
2
SYNC_OUT-
3
GND
4
SYNC_IN+
5
SYNC_IN-
6
SYNC_SCREEN
7
NC
8
NC
(注)
ピン 6 は常にグラウンドに AC 接続されます。外皮の網目線は常にグラウンドに直接接続
されます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
6-6
OL-6808-01-J
第6章
物理インターフェイス
6.6 管理ポート
6.6 管理ポート
6.6.1 説明
管理ポートと呼ばれるローカル イーサネット ポート(10BaseT)を利用して、管理 DCN に接続で
きます。
(注)
管理ポートは、10Mb/ 半二重という固定設定値で構成されます。
6.6.2 コネクタ タイプ
コネクタは RJ-45 ファースト イーサネットです。ピン割り当てを表 6-7 に示します。
表 6-7
管理ポートのピン割り当て
ピン
信号
1
TxD+ (入力)
2
TxD-- (入力)
3
RxD+ (出力)
4
NC
5
NC
6
RxD-- (出力)
7
NC
8
NC
6.6.3 標準準拠
管理ポートの標準準拠について、表 6-8 で説明します。
表 6-8
管理ポートの標準準拠
標準
説明
ISO/IEC8877
MAU MDI コネクタ
IEEE 802.3、Clause 14
ツイスト ペア MAU およびベースバンド メディア タイプ
10BASE-T
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
6-7
第6章
物理インターフェイス
6.7 その他のインターフェイス
6.7 その他のインターフェイス
その他のインターフェイスについては、それぞれのサービス モジュールについて述べている各章で
説明しています。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
6-8
OL-6808-01-J
C H A P T E R
7
機械的特性とその他の特性
この章では、ONS 15305 の機械的パラメータ、信頼性指標(MTBF)
、環境条件、参照仕様について
説明します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
7-1
第7章
機械的特性とその他の特性
7.1 機械的パラメータ
7.1 機械的パラメータ
ここでは、ONS 15305 の機械的パラメータについて説明します。
7.1.1 シャーシ
この装置は、19 インチ装置キャビネットへの取り付けに適したサブラックとして提供されます。
シャーシの高さは 43.6mm です(1U = 44.45mm)
。
電源装置、ケーブル終端装置およびファイバ ハンドリング装置を含む単一のユニットを、表 7-1 に
示す寸法よりも外形の小さな筐体の中に取り付けることもできます。
表 7-1
シャーシの寸法
幅
445mm
高さ
43.6mm
奥行き
280mm
サブラックの深さは 240mm です。フル装備した ONS 15305 の総重量は 5Kg 未満です。ETS 300 119、
IEC 60917、IEC 60297 に規定されているように、19 インチおよび ETSI のどちらのキャビネット /
ラックにも、各種の取り付けブラケットが利用できます。ユニットの熱設計は、EN/IEC 60950 の要
件を満たしています。
7.1.2 サービス モジュール
ONS 15305 のサービス モジュールの寸法を表 7-2 に示します。
表 7-2
サービス モジュールの寸法
奥行き
175mm
高さ
41mm
幅
75mm
7.1.3 DC Power 電源モジュール
ONS 15305 の DC Power モジュールの寸法を表 7-3 に示します。
:
表 7-3
電源モジュールの寸法
奥行き
230mm
高さ
19mm
幅
44mm
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
7-2
OL-6808-01-J
第7章
機械的特性とその他の特性
7.1 機械的パラメータ
7.1.4 システム コントローラ モジュール(SYSCONT-SD128-RJ45)
ONS 15305 のシステム コントローラ モジュールの寸法を表 7-4 に示します。
表 7-4
システム コントローラ モジュールの寸法
奥行き
175mm
高さ
19mm
幅
95mm
7.1.5 アラームおよびファン モジュール(FAN-ALARM)
ONS 15305 のアラームおよびファン モジュールの寸法を表 7-5 に示します。
表 7-5
アラームおよびファン モジュールの寸法
奥行き
236mm
高さ
41mm
幅
28mm
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
7-3
第7章
機械的特性とその他の特性
7.2 信頼性指標(MTBF)
7.2 信頼性指標(MTBF)
MTBF 値の根拠は次の資料によります。
『Telcordia Technologies Special Report, SR-332, Issue 1, May 2001』
。ただし、次の点は補正しました。
•
経験に基づき、Telcordia 社の標準値すべてについて、Correction Factor (CF; 補正係数)を 2 と
して信頼性の数値を改善しました。
•
製造元の信頼性数値が使用されているコンポーネントについては、補正は一切行っていませ
ん。
ONS 15305 の MTBF 値を表 7-6 に示します。
表 7-6
MTBF 値
項目
MTBF (年数)
周囲温度 40oC の Ground Benign 環境下
FAN-ALARM のない 64x64/20G ベース
モジュール
43.6
FAN-ALARM
74.8
DC Power モジュール
150.9
AC 230 V
150.7
SYSCONT-SD128-RJ45
95.8
メイン カード
85.1
バックプレーン
1375.4
S1.1-8-LC
50.1
S16.1-1-LC
127.3
GigE-2-LC
99.7
E100-8
157.2
E1-8
207.4
E1-63
88
S4.1-2-LC
125.9
6XE3/T3-1.0/2.3
125.2
S1.1-2-LC
136.6
S1.1-2-LC/E1-21
101.5
L4.2-2-LC
122
L16.2-1-LC
127.2
32xE1-LFH-RJ45 パネル
913.2
32xE1-LFH-1.0/2.3 パネル
713.5
GigE-WAN-2
79.4
E100-WAN-8
74.4
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
7-4
OL-6808-01-J
第7章
機械的特性とその他の特性
7.3 環境条件
7.3 環境条件
この装置は、EMC 関連の仕様については EN 300 386 の要件に準拠しています。また、次の規格に
も準拠しています。
•
ETSI EN 300 386
•
EN 55022
•
EN 55024
•
EN 61000-4-2
•
EN 61000-4-3
•
EN 61000-4-4
•
EN 61000-4-5
•
EN 61000-4-6
•
EN60950 (低電圧指示)
•
EN 61000-3-2
•
EN 61000-3-3
•
EN-61000-4-11
この装置は、ETS 300 019-2-3 Class 3.2 に詳述されているすべての環境条件下で動作します。
7.3.1 衛生および安全性
この装置は、EN/IEC 60950 (CLASS III)および EN60825 の要件を満たしています。この装置は、
ETS 300 753 の音響雑音要件を満たしています。
7.3.2 保管および運搬
この装置は、ETS 300 019 の Class 1.2 および Class 2.2 の要件を満たしています。対応できる保管温
度の範囲は -40 ∼ +70 ℃ です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
7-5
第7章
機械的特性とその他の特性
7.4 参照仕様
7.4 参照仕様
ここでは、ITU-T、Cenelec、ETSI、IEC、Bellcore の各種の規格を列挙します。
7.4.1 ITU-T 勧告
G.652
シングルモード光ファイバ
G.701
伝送および多重化の用語、および Pulse Code Modulation (PCM; パルス符号変調)の用語
G.702
デジタル ハイアラーキ ビット レート
G.703
階層型デジタル インターフェイスの物理 / 電気特性
G.704
1 次および 2 次の階層レベルでの同期フレーム構造
G.706
勧告 G.704 に定義されている基本フレーム構造に関係のあるフレーム アラインメントおよび Cyclic
Redundancy Check (CRC; 巡回冗長検査)の手順
G.707
Synchronous Digital Hierarchy (SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)のためのネットワーク ノード イ
ンターフェイス
G.783
SDH 装置の機能ブロックの特性
G.784
SDH の管理
G.810
同期ネットワークの定義および用語
G.811
プライマリ基準クロックのタイミング特性
G.812
同期ネットワークでのノード クロックとしての使用に適しているスレーブ クロックのタイミング
特性
G.813
SDH equipment slave clocks (SEC) のタイミング特性
G.823
2048Kbit/s の階層をベースとするデジタル ネットワーク内でのジッタおよびワンダの制御
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
7-6
OL-6808-01-J
第7章
機械的特性とその他の特性
7.4 参照仕様
G.825
SDH をベースとするデジタル ネットワーク内でのジッタおよびワンダの制御
G.826
国際的な固定ビット レートでのデジタル パスおよび接続のためのエンドツーエンドでのエラー パ
フォーマンス パラメータと目標
G.832
PDH ネットワークでの SDH エレメントの伝送:フレームおよび多重化の構造
G.841
SDH ネットワーク保護アーキテクチャの種類および特性
G.957
SDH に関係する装置およびシステムのための光インターフェイス
G.958
光ファイバ ケーブルでの使用を目的とした SDH ベースのデジタル回線システム
X.150
Data Terminal Equipment (DTE; データ端末装置)および Data Circuit-Terminating Equipment (DCE;
データ回線終端機器)のテスト ループを使用して公衆データ網を対象に行うメンテナンス試験の原
則
7.4.2 CENELEC 文書
EN 55022
情報技術機器の電波干渉特性の測定方法および限界値に関する規格
EN 55024
情報技術機器の電磁適合性要件(旧 EN 55101)
EN 60825
レーザー製品の放射に関する安全性
EN 60950
ビジネス用電子機器を含む情報技術機器の安全性
EN 61000-3-2
電磁適合性(EMC; Electromagnetic compatibility)
。パート 3:限度値、セクション 2:高調波電流放
射の限度値(1 位相あたりの装置入力電流 16 A)
EN 61000-3-3
EMC。パート 3:限度値、セクション 3:定格電流 16 A の装置用の低電圧電源システムにおける電
圧の揺動および変動の限度
EN 61000-4-2
EMC。パート 4:試験技術および測定技術、セクション 2:静電気放電の耐性試験。EMC の基本刊行物
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
7-7
第7章
機械的特性とその他の特性
7.4 参照仕様
EN 61000-4-3
EMC。パート 4:試験技術および測定技術、セクション 3:放射された無線周波電磁場での耐性試験
EN 61000-4-4
EMC。パート 4:試験技術および測定技術、セクション 4:電気的高速過渡現象 / バースト耐性試
験 EMC の基本刊行物
EN 61000-4-5
EMC。パート 4:試験技術および測定技術、セクション 5:サージ耐性試験
EN 61000-4-6
EMC。パート 4:試験技術および測定技術、セクション 6:無線周波電磁場によって引き起こされ
る電波干渉
7.4.3 ETSI 関連の文書
ETS 300 011
Integrated Services Digital Network (ISDN; サービス総合デジタル ネットワーク)、プライマリ レー
ト ユーザ ネットワーク インターフェイス、レイヤ 1 仕様および試験の原則
ETS 300 019-2-1
environmental engineering (EE; 環境工学)
。電気通信機器の環境条件および環境試験パート 2-1:環
境試験の規格、保管
ETS 300 019-2-2
環境工学(EE)
。電気通信装置の環境条件および環境試験パート 2-2:環境試験の規格、輸送
ETS 300 019-2-3
環境工学(EE)
。電気通信装置の環境条件および環境試験パート 2-2:環境試験の規格、全天候型の
現場での定点使用
ETS 300 119-4
equipment engineering(EE; 装置工学):機器の実装に関する欧州通信規格パート 4:ラックおよび
キャビネットが各種混在している状態でのサブラックの工業要件
ETS 300 147
Transmission and Multiplexing (TM; 伝送および多重化)、SDH、多重化構造
ETS 300 233
ISDN、ISDN の 一次群速度のアクセス デジタル セクション
ETS 300 253
環境工学(EE)
:電気通信センター内部での接地およびボンディング設定
ETS 300 386
electromagnetic compatibility and radio spectrum matters(ERM)、
電気通信ネットワーク機器、EMC 要件
ETS 300 417
伝送および多重化、SDH 伝送装置のための一般的な機能要件。関連するパートについては ETS 300
417 に準拠(実装した機能は規格に準拠していると判断)
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
7-8
OL-6808-01-J
第7章
機械的特性とその他の特性
7.4 参照仕様
ETS 300 752
装置工学(EE)
:電気通信装置から放射される音響雑音
7.4.4 IEC 文書
IEC 60917-2
電子装置の機械的構造をモジュール化するための規格
IEC 60297-3
482.6mm (19 インチ)シリーズ パート 3 サブラックおよび関連プラグイン ユニットの機械的構造
の寸法
7.4.5 Bellcore 文書
SR-332
電子装置の安定性予測手順
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
7-9
第7章
機械的特性とその他の特性
7.4 参照仕様
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
7-10
OL-6808-01-J
C H A P T E R
8
ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュー
ル(E3T3-6)
8.1 モジュールの説明
このモジュールには 6 つの E3 インターフェイスが付いています。図 8-1 を参照してください。
5.1 「SDH の機能」
(P.5-2)で説明したように E3 トラフィックが VC-3 コンテナにマップされ、と
もに多重化されます。各インターフェイスは、E3 または T3 に合わせて設定できます。インター
フェイスの物理コネクタはミニチュア 1.0/2.3 タイプです。このモジュールには IP 機能はありませ
ん。インターフェイスは、透過データ(G.703)に対応しています。
ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュール
OUT
IN
OUT
4
MOD
FAIL
OUT
IN
1
IN
OUT
5
OUT
IN
2
IN
6
OUT
IN
MOD
DIS
3
96700
E3T3-6
図 8-1
8.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 11W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
8-1
第8章
ヘックス E3/T3 トリビュタリ モジュール(E3T3-6)
8.2 E3/T3 75Ω 電気インターフェイス
8.2 E3/T3 75Ω 電気インターフェイス
このインターフェイスは、ITU-T G.703 の 75Ω 同軸インターフェイスに準拠した 34MBps E3 また
は 45MBps T3 のいずれかのインターフェイス(設定可能)です。
8.2.1 コネクタ
使用するコネクタは、75Ω の同軸コネクタ タイプ 1.0/2.3 です。入力コネクタおよび出力コネクタ
の網目線は常にグラウンド電位に DC 結合しています。
8.2.2 標準準拠
E3 インターフェイスの標準準拠を表 8-1 に示します。
表 8-1
E3 インターフェイスの標準準拠
標準
説明
ITU-T G.703
ケーブル減衰率
入力反射損失
反射波に対する入力ポートの耐性
出力パルス マスク
ITU-T G.783
入力ジッタがない場合の出力ジッタ
出力複合ジッタ
ITU-T G.823
最大許容入力ジッタ
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8-2
OL-6808-01-J
C H A P T E R
9
シングル光 S-16.1 モジュール
(S16.1-1-LC)
9.1 モジュールの説明
このモジュールには、ITU-T G.957 の S-16.1 仕様に準拠した STM-16 光インターフェイスが付いて
います。物理コネクタは LC コネクタです。このモジュールは TDM トラフィックにだけ対応して
います。
9.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 13W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
9-1
第9章
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC)
9.2 外部インターフェイス
9.2 外部インターフェイス
このインターフェイスは、ITU-T G.957 条項 5 に準拠した STM-16 短距離光インターフェイスです。
光パラメータの定義、および参照ポイント S および R の定義については、ITU-T G.957 を参照して
ください。参照ポイント S は光ファイバの送信方向を表し、参照ポイント R は光ファイバの受信方
向を表します。
9.2.1 コネクタ タイプ
物理コネクタは LC コネクタです。図 9-1 を参照してください。
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC)
S16.1-1-LC
図 9-1
CLASS 1
LASER
PRODUCT
OUT
IN
MOD
DIS
96701
MOD
FAIL
9.2.2 光バジェット
S-16.1 の光バジェットを表 9-1 に示します。
表 9-1
光バジェット(S-16.1)
パラメータ
値
光回線での変調度
2488 380KBps
波長の範囲
1261 ∼ 1360Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源のタイプ
SLM
最大 -20dB 幅
1Nm
最小サイド モード抑圧比
30dB
平均発射パワー(最大)
0dBm
平均発射パワー(最小)
-5dBm
最小消光比
8.2dB
S と R 間の光経路
減衰範囲
0 ∼ -12dB
最大許容分散値
なし
S での最小光反射減衰量(すべてのコネクタを含む) 24dB
S と R 間の最大不連続反射率
-27dB
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
9-2
OL-6808-01-J
第9章
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC)
9.2 外部インターフェイス
表 9-1
光バジェット(S-16.1)(続き)
パラメータ
値
参照ポイント R のレシーバ
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-18dBm
最小過負荷
0dBm
最大光経路ペナルティ
1 dB
R での最大反射率
-27dB
9.2.3 トラフィック アラーム
•
受信方向
− Loss of signal (LOS; 信号消失)
:トラフィック アラーム。入力信号の光パワーがレシーバ
の感度よりも低くなっています。
− Loss of lock (LOL; ロック損失)
:デシリアライザのクロック リカバリがロックから外れて
いることを示します。信号がなければ、表示は有効ではありません。表示は、ユニット障
害アラームとして報告されます。
送信障害:レーザーの劣化
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
9-3
第9章
シングル光 S-16.1 モジュール(S16.1-1-LC)
9.2 外部インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
9-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
10
デュアル光 S-4.1 モジュール
(S4.1-2-LC)
10.1 モジュールの説明
このモジュール(図 10-1 参照)は、ITU-T G.957 の S-4.1 仕様に準拠した光 STM-4 インターフェイ
スを 2 個搭載しています。物理コネクタは LC コネクタです。このモジュールは TDM トラフィッ
クだけをサポートします。
10.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 9.5W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
10-1
第 10 章
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC)
10.2 外部インターフェイス
10.2 外部インターフェイス
このインターフェイスは、ITU-T G.957 条項 5 に基づく STM-4 光短距離インターフェイスです。光
学パラメータの定義、および参照ポイント S および R の定義については、ITU-T G.957 を参照して
ください。参照ポイント S は光ファイバの送信方向を表し、参照ポイント R は光ファイバの受信方
向を表します。以降の説明は、シングルモード ファイバおよびマルチモード ファイバの両方に適
用されます。
10.2.1 コネクタの種類
物理コネクタは LC コネクタです。
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC)
S4.1-2-LC
図 10-1
CLASS 1
LASER
PRODUCT
OUT
IN
1
OUT
MOD
DIS
IN
2
96702
MOD
FAIL
10.2.2 標準準拠
光インターフェイスの標準準拠については表 10-1 を参照してください。
表 10-1
光インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ITU-T G.652
シングルモード ファイバの仕様 10/125
ITU-T G.651
マルチモード ファイバの仕様 50/125μm
IEC 793-2
マルチモード ファイバの仕様 62.5/125μm
ITU-T G.707
光回線の信号
ITU-T G.783
RX のプルインおよび保持範囲
ITU-T G.813
光出力ジッタ
ITU-T G.825
光入力ジッタ
ITU-T G.957
光スペクトル、
出力光パワー、
光アイ ダイアグラム、
消光比
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
10-2
OL-6808-01-J
第 10 章
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC)
10.2 外部インターフェイス
10.2.3 S4.1-2-LC 2 ファイバの光パワー バジェット
STM-4 S4.1 SH/LH の光パワー バジェットを表 10-2 に示します。
表 10-2
STM-4 S4.1 SH/LH の光パワー バジェット
パラメータ
ファイバの種類
短距離
ITU-T Rec. G.652 SM
10/125
ITU-T Rec. G.651 MM
50/125
IEC 739-2 MM
62.5/125
μm
光回線での変調速度
622 080
KBps
波長の範囲
1274 ∼ 1356
Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源の種類
MLM
スペクトルの特性(最大 RMS 幅)
2.5
Nm
平均発射パワー(最大)
-8
dBm
平均発射パワー(最小)
-15
dBm
最小消光比
8.2
dB
減衰範囲
0 ∼ 12
dB
最大許容分散値
200
Ps/Nm (SM ファイバ)
最小反射損失
なし
S と R 間の最大不連続反射率
なし
S と R を結ぶ光経路
参照ポイント R でのレシーバ
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-28
dBm
最小過負荷
-8
dBm
最大光経路ペナルティ
1
dB
R での最大反射率
なし
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
10-3
第 10 章
デュアル光 S-4.1 モジュール(S4.1-2-LC)
10.2 外部インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
10-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
11
デュアル光 LAN 1000Base-LX
(GigE-2-LC)
11.1 モジュールの説明
このモジュールは、IEEE 802.3 の 1000Base-LX 仕様に準拠した Gigabit Ethernet (GE; ギガビット
イーサネット)インターフェイスを 2 個搭載しています。このインターフェイスは、シングルモー
ド光ファイバをベースにした長距離インターフェイスです。物理コネクタは LC コネクタです。こ
のモジュールには TDM インターフェイスは含まれていません。図 11-1 を参照してください。
GigE-2-LC
図 11-1
デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC)モジュール
LAN 2
SPEED
STATUS
CLASS 1
LASER
PRODUCT
SPEED
OUT
IN
OUT
IN
STATUS
MOD
DIS
LAN 1
96703
MOD
FAIL
11.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 11W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
11-1
第 11 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC)
11.2 外部インターフェイス
11.2 外部インターフェイス
このインターフェイスは、IEEE 802.3 の 1000Base-LX 仕様に準拠した ギガビット イーサネット
(GE)インターフェイスです。このインターフェイスは、single-mode fibre (SMF; シングルモード
光ファイバ)をベースにした長距離光インターフェイスです。
このモジュールでの 1000Base-LX (ギガビット)に対応した光 LAN インターフェイスでは、双方
向 ファイバ インターフェイス LC コネクタを使用します。各方向につきファイバを 1 本使用しま
す。波長は 1,310Nm、タイプ 10/125Mm のシングルモード光ファイバです。
11.2.1 コネクタ
物理コネクタは LC コネクタ、タイプ LC SFF PTH です。
(注)
GigE-2-LC モジュールに付いている 2 つの RJ-45 コネクタは使用してはなりません。
11.2.2 標準準拠
1000Base-LX インターフェイスの標準準拠について表 11-1 に示します。
表 11-1
1000Base-LX インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
IEEE 802.3
条項 38、PDM 副層およびベースバンド メディア
条項 37、オートネゴシエーション
条項 36、PCS および PMA 副層
レーザの安全に関する推奨事項
IEC 60825-1
11.2.2.1 光インターフェイスのジッタ
データシートに記載されている、光トランシーバの出力ジッタを表 11-2 に示します。
表 11-2
光トランシーバの出力ジッタ
送信シグナル インターフェイス(ホストから SFF-PTH-1250-LW-2X5 へ)
記号
パラメータ
DJ elec-xmit
TJ elec-xmt
最小
最大
単位
注
PECL 決定論的ジッタ(1.0625GBps)
0.12
UI
1
PECL 全ジッタ
0.25
UI
1
1. Deterministic jitter (DJ; 決定論的ジッタ)および total jitter (TJ; 全ジッタ)の値は、付
録 A [1] に定義されている方法に従って測定されます(1 UI(ユニット インターバル)=
800Ps (1.25GBps のとき)、1 UI = 941Ps (1.0625GBps のとき))。列挙した値は 1.0625
GBps に適用されます。1.25 GBps トランシーバの場合は、0.24 UI 未満の TJ を許容でき
ます。
データシートに記載されている、光トランシーバの入力ジッタを表 11-3 に示します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
11-2
OL-6808-01-J
第 11 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC)
11.2 外部インターフェイス
表 11-3
光トランシーバの入力ジッタ
受信シグナル インターフェイス(SFF-PTH-1250-LW-2X5 からホストへ)
記号
パラメータ
DJ elec-rcv
TJ elec-rcv
最小
最大
単位
注
PECL 決定論的ジッタ(1.0625GBps)
0.36
UI
1
PECL 全ジッタ
0.61
UI
1
1. 決定論的ジッタ(DJ)およびトータル ジッタ(TJ)の値は、付録 A [1] に定義されてい
る方法に従って測定されます。ジッタの値は、入力ジッタがワーストケースの値である場
合を想定しています (1 UI (ユニット インターバル)= 800Ps (1.25GBps のとき)、1 UI
= 941Ps (1.0625GBps のとき))。列挙した値は 1.0625GBps に適用されます。1.25 GBps ト
ランシーバの場合の TJ は 0.749 UI 未満です。
11.2.3 関連資料
•
IEC/IEEE
− IEC 60825-1: レーザの安全に関する推奨事項
− IEEE 802.3, 1998 年度版:第 3 部:Carrier sense multiple access with collision detection
(CSMA/CD; キャリア検知多重アクセス / 衝突検出)アクセス方式と物理層の仕様
− IEEE 802.3z:GE ネットワーク基準
•
ANSI
American National Standards Institute Inc. (ANSI; 米国規格協会)の定める、この規格の「T11.2/Project
1230/Rev10, Fibre Channel-Methodologies for Jitter Specifications (MJS)Drafts」は、同規格の作業委員
会のメンバーが利用できます。詳細については、T11.2 の Web サイト www.t11.org を参照してくだ
さい。
− ANSI/EIA/TIA-455-127-1991 [B8]
− ANSI/EIA-455-95-1986 [B7]
− ANSI/TIA/EIA-526-4A-1997 [B13]
− ANSI X3.230-1994 [B19] (FC-PH), Annex A, A.5, Relative intensity noise (RIN)measuring
procedure
− ANSI X3.230-1994 [B19] (FC-PH), Annex A, A.4.2, Active output interface eye opening
measurement
− ANSI X3.230-1994 [B19] (FC-PH), Annex A, A.4.3,DJ Measurement
− ANSI/EIA/TIA-526-14A [B14]
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
11-3
第 11 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX (GigE-2-LC)
11.2 外部インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
11-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
12
オクタル LAN 10/100Base-TX
モジュール(E100-8)
12.1 モジュールの説明
このモジュールは、IEEE 802.3 に基づく 10Base-T および 100Base-TX の両方に対応するイーサネッ
ト インターフェイスを 8 つ搭載しています。図 12-1 を参照してください。このインターフェイス
は、半二重および全二重の両方のモードに対応しています。このインターフェイスは、統合イーサ
ネット スイッチに接続されます。物理インターフェイスには RJ-45 コネクタが使用されます。どの
インターフェイスも、リンクのステータスを示す LED を備えています。このモジュールは IP イン
ターフェイスにだけ対応しています。
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8)
E100-8
SPEED
STATUS
LAN 2
LAN 4
LAN 6
LAN 8
LAN 1
LAN 3
LAN 5
LAN 7
MOD
FAIL
SPEED
STATUS
MOD
DIS
96704
図 12-1
12.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 5.5W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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12-1
第 12 章
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8)
12.2 外部インターフェイス
12.2 外部インターフェイス
このインターフェイスは、IEEE 802.3 仕様に準拠した 10Base-T および 100Base-TX のイーサネット
インターフェイスです。ケーブルの種類は CAT5-STP です。
12.2.1 ピン割り当て
コネクタは RJ-45 コネクタであり、ピン割り当ては表 12-1 に示したとおりです。
:
表 12-1
イーサネット ポートのピン割り当て
ピン
信号
1
TxD+
2
TxD--
3
RxD+
4
NC
5
NC
6
RxD--
7
NC
8
NC
12.2.2 標準準拠
10/100Base-T インターフェイスの標準準拠については表 12-2 で説明します。
表 12-2
10/100Base-T インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ISO/IEC8877
MAU MDI コネクタ
IEEE 802.3
条項 14、ツイスト ペア MAU およびベースバンド メディア タイプ
10Base-T
条項 25、PMD 副層およびベースバンド メディア タイプ 100Base-TX
条項 24、PCS および PMA 副層、タイプ 100Base-X
条項 28、ツイスト ペアでのオートネゴシエーション
ANSI X3.263:1995
物理メディア 100Base-TX
12.2.3 コネクタの種類
8x RJ-45 ファースト イーサネット
•
利用できるピン:8 × 8 ピン
•
予備のピン:8 × 4
LAN1 ∼ LAN8 は、左上からの番号です。トラフィックおよびリンクのステータスは、実際のポー
ト上で方向を示している矢印の形をした LED (インジケータ パイプ)で表示されます。ファース
ト イーサネット ポートのピン割り当てを表 12-3 に示します。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
12-2
OL-6808-01-J
第 12 章
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8)
12.2 外部インターフェイス
表 12-3
信号名
ファースト イーサネット ポートのピン割り当て
ピン
I/O
信号の説明
RJ_TX1+
1
O
送信 + LAN 1
RJ_TX1-
2
O
送信 - LAN 1
RJ_RX1+
3
I
受信 + LAN 1
RJ_RX1-
6
I
受信 - LAN 1
RJ_TX2+
1
O
送信 + LAN 2
RJ_TX2-
2
O
送信 - LAN 2
RJ_RX2+
3
I
受信 + LAN 2
RJ_RX2-
6
I
受信 - LAN 2
RJ_TX3+
1
O
送信 + LAN 3
RJ_TX3-
2
O
送信 - LAN 3
RJ_RX3+
3
I
受信 + LAN 3
RJ_RX3-
6
I
受信 - LAN 3
RJ_TX4+
1
O
送信 + LAN 4
RJ_TX4-
2
O
送信 - LAN 4
RJ_RX4+
3
I
受信 + LAN 4
RJ_RX4-
6
I
受信 - LAN 4
RJ_TX5+
1
O
送信 + LAN 5
RJ_TX5-
2
O
送信 - LAN 5
RJ_RX5+
3
I
受信 + LAN 5
RJ_RX5-
6
I
受信 - LAN 5
RJ_TX6+
1
O
送信 + LAN 6
RJ_TX6-
2
O
送信 - LAN 6
RJ_RX6+
3
I
受信 + LAN 6
RJ_RX6-
6
I
受信 - LAN 6
RJ_TX7+
1
O
送信 + LAN 7
RJ_TX7-
2
O
送信 - LAN 7
RJ_RX7+
3
I
受信 + LAN 7
RJ_RX7-
6
I
受信 - LAN 7
RJ_TX8+
1
O
送信 + LAN 8
RJ_TX8-
2
O
送信 - LAN 8
RJ_RX8+
3
I
受信 + LAN 8
RJ_RX8-
6
I
受信 - LAN 8
LAN 1
LAN 2
LAN 3
LAN 4
LAN 5
LAN 6
LAN 7
LAN 8
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
12-3
第 12 章
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(E100-8)
12.2 外部インターフェイス
12.2.4 関連資料
ここでは、このモジュールに関係のある関連文書を示します。
12.2.4.1 IEEE 関連の文書
IEEE 802.3
− 条項 14、ツイスト ペア MAU およびベースバンド メディア タイプ 10Base-T
− 条項 25、PMD 副層およびベースバンド メディア タイプ 100Base-TX
− 条項 24、PCS および PMA 副層、タイプ 100Base-X
− 条項 28、ツイスト ペアでのオートネゴシエーション
12.2.4.2 ETSI 関連の文書
EN 50081-1、1992 年 1 月、
「電磁適合性:一般エミッション規格、パート 1:商業および軽工業 (CE
マーキング要件)」
EN50082-1、1992 年 1 月、
「電磁適合性:一般イミュニティ規格、パート 1:住宅、商業および軽工業」
EN 60950 ビジネス用機器を含む情報技術機器の安全性
ETS 300 019 環境欧州通信規格
12.2.4.3 ANSI 関連の文書
ANSI X3.263、1995 物理メディア 100Base-TX
12.2.4.4 ISO/IEC 関連の文書
ISO/IEC8877 MAU MDI コネクタ
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
12-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
13
オクタル E1 トリビュタリ モジュール
(E1-8)
13.1 モジュールの説明
このモジュールは、E1 インターフェースを 8 個搭載しています(図 13-1 参照)。E1 トラフィック
は、2.1.1 項で示したように、VC-12 コンテナにマップされ、ともに多重化されます。物理インター
フェイスは RJ-45 コネクタであり、120Ω の差動インターフェイスにだけ対応します。このモジュー
ルには IP 機能はありません。このインターフェイスは、透過データ(G.703)、および ETSI 300 233
に準拠した ISDN PRA の NT 機能の両方に対応しています。
オクタル E1 トリビュタリ モジュール、E1-8
TRIB 2
TRIB 4
TRIB 6
TRIB 8
TRIB 1
TRIB 3
TRIB 5
TRIB 7
MOD
FAIL
MOD
DIS
96705
E1-8
図 13-1
13.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 3.5W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
13-1
第 13 章
オクタル E1 トリビュタリ モジュール(E1-8)
13.2 外部インターフェイス
13.2 外部インターフェイス
このインターフェイスは、ITU-T G.703 の 120Ω 差動ペアに基づく 2 MBps E1 インターフェイスで
す。ケーブルの種類は CAT5E-STP です。
13.2.1 コネクタ
コネクタは RJ-45 コネクタであり、ピン割り当ては表 13-1 に示したとおりです。
表 13-1
(注)
E1 インターフェイスのピン割り当て
ピン
信号
1
P120 OUT
2
N120 OUT
3
GND
4
P120 IN
5
N120 IN
6
SHIELD
7
NC
8
NC
ピン 6 は常にグラウンドに AC 接続されます。外皮の網目線は常にグラウンドに直接接続されます。
13.2.2 ピン割り当て
8xRJ45 2MBps のピン割り当てを表 13-2 に示します。
表 13-2
信号名
8xRJ45 2MBps のピン割り当て
ピン
I/O
信号の説明
RJ_TX1+
A1
O
送信 + Port1
RJ_TX1-
A2
O
送信 - Port1
RJ_RX1+
A4
I
受信 + Port1
RJ_RX1-
A5
I
受信 - Port1
RJ_TX2+
B1
O
送信 + Port 2
RJ_TX2-
B2
O
送信 - Port 2
RJ_RX2+
B4
I
受信 + Port 2
RJ_RX2-
B5
I
受信 - Port 2
RJ_TX3+
C1
O
送信 + Port 3
RJ_TX3-
C2
O
送信 - Port3
RJ_RX3+
C4
I
受信 + Port3
PORT 1
PORT 2
PORT 3
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
13-2
OL-6808-01-J
第 13 章
オクタル E1 トリビュタリ モジュール(E1-8)
13.2 外部インターフェイス
表 13-2
8xRJ45 2MBps のピン割り当て(続き)
信号名
ピン
I/O
信号の説明
RJ_RX3-
C5
I
受信 - Port 3
RJ_TX4+
D1
O
送信 + Port 4
RJ_TX4-
D2
O
送信 - Port 4
RJ_RX4+
D4
I
受信 + Port4
RJ_RX4-
D5
I
受信 - Port 4
RJ_TX5+
E1
O
送信 + Port 5
RJ_TX5-
E2
O
送信 - Port5
RJ_RX5+
E4
I
受信 + Port 5
RJ_RX5-
E5
I
受信 - Port 5
RJ_TX6+
F1
O
送信 + Port 6
RJ_TX6-
F2
O
送信 - Port 6
RJ_RX6+
F4
I
受信 + Port6
RJ_RX6-
F5
I
受信 - Port 6
RJ_TX7+
G1
O
送信 + Port 7
RJ_TX7-
G2
O
送信 - Port7
RJ_RX7+
G4
I
受信 + Port7
RJ_RX7-
G5
I
受信 - Port 7
RJ_TX8+
H1
O
送信 + Port 8
RJ_TX8-
H2
O
送信 - Port8
RJ_RX8+
H4
I
受信 + Port8
RJ_RX8-
H5
I
受信 - Port 8
PORT 4
PORT5
PORT 6
PORT 7
PORT 8
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
13-3
第 13 章
オクタル E1 トリビュタリ モジュール(E1-8)
13.2 外部インターフェイス
13.2.3 標準準拠
E1 インターフェイスの標準準拠を表 13-3 に示します。
表 13-3
E1 インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ETS 300 246 コネクタ
コネクタ
ETS 300 247
コネクタ
ETS 300 011
対グラウンドとのインピーダンス
許容電圧変動
ETS 300 126
出力信号のバランス
ITU-T G.703
ケーブルの減衰率
入力反射損失
反射波に対する入力ポートの耐性
出力パルス マスク
ITU-T G.783
入力ジッタがない場合の出力ジッタ
出力複合ジッタ
ITU-T G823
最大許容入力ジッタ
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
13-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
14
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14.1 モジュールの説明
このモジュールは、E1 インターフェイスを 63 個搭載しています。5.1.1 「多重化構造およびマッ
ピング モード」
(P.5-2)で説明したように、E1 トラフィックが VC-12 コンテナにマップされ、と
もに多重化されます。図 14-1 に示すように、2 個の高密度 LFH タイプ コネクタを使用して 63 個の
E1 インターフェイスと接続します。63 個のうち 32 個のインターフェイスはボトム コネクタの中
にあり、31 個のインターフェイスはトップ コネクタの中にあります(1 組は未接続のままです)。
このモジュールは、透過データ(G.703)および ISDN PRA に対応しています。
図 14-1
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
E1-63
TRIB 33 TO TRIB 63
MOD
DIS
TRIB 1 TO TRIB 32
96706
MOD
FAIL
14.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 21W です。
14.1.2 コネクタ
コネクタは高密度 LFH コネクタです。ピン割り当ては表 14-1 および表 14-2 に示すとおりです。
表 14-1
マルチインターフェイスの下側コネクタのピン割り当て
ピン
信号
ピン
信号
ピン
信号
ピン
信号
1
RxD29-
41
RxD2-
81
RxD31-
121
RxD4-
2
RxD29+
42
RxD2+
82
RxD31+
122
RxD4+
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
14-1
第 14 章
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14.1 モジュールの説明
表 14-1
マルチインターフェイスの下側コネクタのピン割り当て(続き)
ピン
信号
ピン
信号
ピン
信号
ピン
信号
3
GND
43
GND
83
GND
123
GND
4
TxD29-
44
TxD2-
84
TxD31-
124
TxD4-
5
TxD29+
45
TxD2+
85
TxD31+
125
TxD4+
6
TxD25-
46
TxD6-
86
TxD27-
126
TxD8-
7
TxD25+
47
TxD6+
87
TxD27+
127
TxD8+
8
GND
48
GND
88
GND
128
GND
9
RxD25-
49
RxD6-
89
RxD27-
129
RxD8-
10
RxD25+
50
RxD6+
90
RxD27+
130
RxD8+
11
RxD21-
51
RxD10-
91
RxD23-
131
RxD12-
12
RxD21+
52
RxD10+
92
RxD23+
132
RxD12+
13
GND
53
GND
93
GND
133
GND
14
TxD21-
54
TxD10-
94
TxD23-
134
TxD12-
15
TxD21+
55
TxD10+
95
TxD23+
135
TxD12+
16
TxD17-
56
TxD14-
96
TxD19-
136
TxD16-
17
TxD17+
57
TxD14+
97
TxD19+
137
TxD16+
18
GND
58
GND
98
GND
138
GND
19
RxD17-
59
RxD14-
99
RxD19-
139
RxD16-
20
RxD17+
60
RxD14+
100
RxD19+
140
RxD16+
21
RxD13-
61
RxD18-
101
RxD15-
141
RxD20-
22
RxD13+
62
RxD18+
102
RxD15+
142
RxD20+
23
GND
63
GND
103
GND
143
GND
24
TxD13-
64
TxD18-
104
TxD15-
144
TxD20-
25
TxD13+
65
TxD18+
105
TxD15+
145
TxD20+
26
TxD9-
66
TxD22-
106
TxD11-
146
TxD24-
27
TxD9+
67
TxD22+
107
TxD11+
147
TxD24+
28
GND
68
GND
108
GND
148
GND
29
RxD9-
69
RxD22-
109
RxD11-
149
RxD24-
30
RxD9+
70
RxD22+
110
RxD11+
150
RxD24+
31
RxD5-
71
RxD26-
111
RxD7-
151
RxD28-
32
RxD5+
72
RxD26+
112
RxD7+
152
RxD28+
33
GND
73
GND
113
GND
153
GND
34
TxD5-
74
TxD26-
114
TxD7-
154
TxD28-
35
TxD5+
75
TxD26+
115
TxD7+
155
TxD28+
36
TxD1-
76
TxD30-
116
TxD3-
156
TxD32-
37
TxD1+
77
TxD30+
117
TxD3+
157
TxD32+
38
GND
78
GND
118
GND
158
GND
39
RxD1-
79
RxD30-
119
RxD3-
159
RxD32-
40
RxD1+
80
RxD30+
120
RxD3+
160
RxD32+
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
14-2
OL-6808-01-J
第 14 章
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14.1 モジュールの説明
表 14-2
マルチインターフェイスの上側コネクタのピン割り当て
ピン
信号
ピン
信号
ピン
信号
ピン
信号
1
RxD61-
41
RxD34-
81
RxD63-
121
RxD36-
2
RxD61+
42
RxD34+
82
RxD63+
122
RxD36+
3
GND
43
GND
83
GND
123
GND
4
TxD61-
44
TxD34-
84
TxD63-
124
TxD36-
5
TxD61+
45
TxD34+
85
TxD63+
125
TxD36+
6
TxD57-
46
TxD38-
86
TxD59-
126
TxD40-
7
TxD57+
47
TxD38+
87
TxD59+
127
TxD40+
8
GND
48
GND
88
GND
128
GND
9
RxD57-
49
RxD38-
89
RxD59-
129
RxD40-
10
RxD57+
50
RxD38+
90
RxD59+
130
RxD40+
11
RxD53-
51
RxD42-
91
RxD55-
131
RxD44-
12
RxD53+
52
RxD42+
92
RxD55+
132
RxD44+
13
GND
53
GND
93
GND
133
GND
14
TxD53-
54
TxD42-
94
TxD55-
134
TxD44-
15
TxD53+
55
TxD42+
95
TxD55+
135
TxD44+
16
TxD49-
56
TxD46-
96
TxD51-
136
TxD48-
17
TxD49+
57
TxD46+
97
TxD51+
137
TxD48+
18
GND
58
GND
98
GND
138
GND
19
RxD49-
59
RxD46-
99
RxD51-
139
RxD48-
20
RxD49+
60
RxD46+
100
RxD51+
140
RxD48+
21
RxD45-
61
RxD50-
101
RxD47-
141
RxD52-
22
RxD45+
62
RxD50+
102
RxD47+
142
RxD52+
23
GND
63
GND
103
GND
143
GND
24
TxD45-
64
TxD50-
104
TxD47-
144
TxD52-
25
TxD45+
65
TxD50+
105
TxD47+
145
TxD52+
26
TxD41-
66
TxD54-
106
TxD43-
146
TxD56-
27
TxD41+
67
TxD54+
107
TxD43+
147
TxD56+
28
GND
68
GND
108
GND
148
GND
29
RxD41-
69
RxD54-
109
RxD43-
149
RxD56-
30
RxD41+
70
RxD54+
110
RxD43+
150
RxD56+
31
RxD37-
71
RxD58-
111
RxD39-
151
RxD60-
32
RxD37+
72
RxD58+
112
RxD39+
152
RxD60+
33
GND
73
GND
113
GND
153
GND
34
TxD37-
74
TxD58-
114
TxD39-
154
TxD60-
35
TxD37+
75
TxD58+
115
TxD39+
155
TxD60+
36
TxD33-
76
TxD62-
116
TxD35-
156
37
TxD33+
77
TxD62+
117
TxD35+
157
38
GND
78
GND
118
GND
158
39
RxD33-
79
RxD62-
119
RxD35-
159
40
RxD33+
80
RxD62+
120
RxD35+
160
GND
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
14-3
第 14 章
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14.1 モジュールの説明
14.1.3 標準準拠
マルチインターフェイス E1 の標準準拠を表 14-3 に示します。
表 14-3
マルチインターフェイス E1 の標準準拠
標準
コメント
ETS 300 011
対接地とのインピーダンス
許容電圧変動
ETS 300 126
出力信号のバランス
ITU-T G.703
ケーブルの減衰率
入力反射損失
反射波に対する入力ポートの耐性
出力パルス マスク
ITU-T G.783
入力ジッタがない場合の出力ジッタ
出力複合ジッタ
ITU-T G.823
最大許容入力ジッタ
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
14-4
OL-6808-01-J
第 14 章
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14.2 パッチ パネル
14.2 パッチ パネル
2 種類のパッチ パネルと 1 本の LFH ケーブルが、高密度 63xE1 モジュール上での 63 個の E1 イン
ターフェイスのパッチに利用できます。詳細については次の各項を参照してください。
警告
このインターフェイスは SELV 回路と見なされます。このインターフェイスを TNV 回路に接続し
ないようにしてください。ケーブルは、電源ケーブル、ネットワーク ケーブル、SELV 回路に接
続していないその他のケーブルと一緒に使用しないでください。電気ケーブルは建物の外に出さな
いでください。SELV 回路を含んでいない装置にケーブルを接続する場合は、ONS15305 E1 のケー
ブル インターフェイスとその他の装置のインターフェイスとの間に適切な絶縁物をあてがう必要
があります。
14.2.1 32XE1 LFH - LFH ケーブル
パッチ ケーブルを図 14-2 に示します。
利用できるパッチ ケーブルの長さは次のとおりです。
•
3M
•
10M
•
25M
32XE1 LFH - LFH ケーブル
121#
160#
120#
41#
40#
1#
81#
80#
80#
81#
1#
警告
41#
120#
160#
33000
50
10000
75
25000
100
40#
121#
96556
図 14-2
ケーブルの外皮を保護するため、鋭利な刃を当てたり曲げすぎたりしないでください。ケーブル
コネクタは必ず、両方の固定ネジで固定してください。一方のネジだけでコネクタを固定しておく
と、間違ってケーブルを引っ張ったときにネジが壊れる場合があります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
14-5
第 14 章
高密度 63xE1 モジュール(E1-63)
14.2 パッチ パネル
14.2.2 32xE1-LFH-RJ45 パネル
32xE1-LFH-RJ45 パネル
90886
図 14-3
図 14-3 に示した RJ45 パッチ パネルは、インピーダンスが 120Ω のインターフェイスを備えていま
す。
14.2.2.1 ピン割り当て
RJ-45 コネクタのピン割り当てを表 14-4 に示します。
表 14-4
RJ-45 コネクタのピン割り当て
ピン
信号
1
P120 OUT
2
N120 OUT
3
GND
4
P120 IN
5
N120 IN
6
SHIELD
7
NC
8
NC
14.2.3 32xE1-LFH-1.0/2.3 パネル
これは、マルチインターフェイス E1 コネクタ用のパッチ パネルです。1 個のコネクタで最大 32 個
の E1 インターフェイスに対応できます。
パッチ パネルには、E1 インターフェイス用に 1.0/2.3 コネクタが 32 個、モジュールとの接続用に
LFH コネクタが 1 個あります。図 14-4 を参照してください。パッチ パネルのインターフェイスの
インピーダンスは 75Ω です。パッチ パネルとマルチインターフェイス E1 モジュールとの接続に
は、あらかじめ定められた長さのケーブルを使用しなければなりません(14.2.1 「32XE1 LFH - LFH
ケーブル」
(P.14-5)参照)。パッチ パネルは 19 インチ ラックまたは ETSI ラックに取り付けること
ができ、その高さは 1U (44Mm)です。
32xE1-LFH-1.0/2.3 パネル
OUT
OUT
OUT
OUT
IN
IN
IN
IN
102182
CISCO SYSTEMS
図 14-4
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
14-6
OL-6808-01-J
C H A P T E R
15
デュアル光 S-1.1 モジュール
(S1.1-2-LC)
15.1 モジュールの説明
このモジュールは、ITU-T G.957 の S-1.1 仕様に準拠した STM-1 光インターフェイスを 2 個搭載し
ています。物理コネクタは LC コネクタです。図 15-1 を参照してください。
S1.1-2-LC モジュール
S16.1-2-LC
図 15-1
CLASS 1
LASER
PRODUCT
OUT
IN
1
OUT
MOD
DIS
IN
2
96699
MOD
FAIL
15.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 9W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
15-1
第 15 章
デュアル光 S-1.1 モジュール(S1.1-2-LC)
15.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
15.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
2 個の STM-1 光インターフェイスでは、双方向 ファイバ インターフェイス LC コネクタを使用し
ます。各方向にファイバを 1 本使用し、波長は 1,310Nm です。タイプ 10/125μm のシングルモード
光ファイバを使用します。この光インターフェイスは、S-1.1 用の ITU-T 957 と互換性があります。
このインターフェイスは、ITU-T G.957 条項 5 に基づく STM-1 短距離光インターフェイスです。光
パラメータの定義、および参照ポイント S および R の定義については、ITU-T G.957 を参照してく
ださい。参照ポイント S は光ファイバの送信方向を表し、参照ポイント R は光ファイバの受信方向
を表します。
15.2.1 コネクタの種類
物理コネクタは LC コネクタです。
15.2.2 光バジェット
S-1.1 インターフェイスの光バジェットを表 15-1 に示します。
表 15-1
S-1.1 インターフェイスの光バジェット
パラメータ
値
光回線での変調速度
155,520KBps
波長の範囲
1,261 ∼ 1,360Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源のタイプ
MLM
スペクトルの特性(最大 RMS 幅)
7.7 Nm
平均発射パワー(最大)
-8dBm
平均発射パワー(最小)
-15dBm
最小消光比
8.2dB
S と R 間の光経路
減衰範囲
0 ∼ 12dB
最大許容分散値
96Ps/Nm
最小反射損失
なし
S と R 間の最大不連続反射率
なし
参照ポイント R でのレシーバ
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-28dBm
最小過負荷
-8dBm
最大光経路ペナルティ
1 db
R での最大反射率
なし
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
15-2
OL-6808-01-J
第 15 章
デュアル光 S-1.1 モジュール(S1.1-2-LC)
15.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
15.2.3 標準準拠
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠を表 15-2 に示します。
表 15-2
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ITU-T G.652
光ファイバの種類
ITU-T G.707
光回線の信号
ITU-T G.783
RX のプルインおよび保持範囲
ITU-T G.813
光出力ジッタ
ITU-T G.825
光入力ジッタ
ITU-T G.957
光スペクトル
光出力パワー
光アイ ダイアグラム
消光比
ITU-T G.958
入力ジッタの測定
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
15-3
第 15 章
デュアル光 S-1.1 モジュール(S1.1-2-LC)
15.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
15-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
16
オクタル光 S-1.1 モジュール
(S1.1-8-LC)
16.1 モジュールの説明
このモジュール(図 16-1 参照)は、ITU-T G.957 の S-1.1 仕様に準拠した STM-1 光インターフェイ
スを 8 個搭載しています。物理コネクタは LC コネクタです。さらにこのモジュールには、マッパー
回路が 8 個、IP スイッチが 1 個入っているので、マップされた IP トラフィックを VC-12 コンテナ
に集中させられます。マッパー回路はマトリクスに接続しているため、回路内で終結するトラ
フィックは他のモジュールから発信されたトラフィックである場合があります。このようなリソー
スはグローバル リソースと呼ばれます。
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC)
8xS-1.1-LC
図 16-1
CLASS 1
LASER
PRODUCT
IN
OUT
5
IN
OUT
6
IN
OUT
7
IN
8
MOD
FAIL
OUT
IN
1
OUT
IN
2
OUT
IN
3
OUT
IN
4
MOD
DIS
90891
OUT
16.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 25W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
16-1
第 16 章
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC)
16.2 外部 STM-1 インターフェイス
16.2 外部 STM-1 インターフェイス
8 個の STM-1 光インターフェイスでは、双方向ファイバ インターフェイス LC コネクタを使用しま
す。各方向にファイバを 1 本使用し、波長は 1,310Nm です。タイプ 10/125μm のシングルモード
ファイバを使用します。この光インターフェイスは、S-1.1 用の ITU-T 957 と互換性があります。
このインターフェイスは、ITU-T G.957 条項 5 に基づく STM-1 短距離光インターフェイスです。光
パラメータの定義、および参照ポイント S および R の定義については、ITU-T G.957 を参照してく
ださい。参照ポイント S は、光ファイバの送信方向を表し、参照ポイント R は光ファイバの受信方
向を表します。
16.2.1 コネクタの種類
物理コネクタは LC コネクタです。
16.2.2 光バジェット
S-1.1 インターフェイスの光バジェットを表 16-1 に示します。
表 16-1
S-1.1 インターフェイスの光バジェット
パラメータ
値
光回線での変調度
155,520KBps
波長の範囲
1,261 ∼ 1,360Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源のタイプ
MLM
スペクトルの特性(最大 RMS 幅)
7.7Nm
平均発射パワー(最大)
-8dBm
平均発射パワー(最小)
-15dBm
最小消光比
8.2dB
S と R 間の光経路
減衰範囲
0 ∼ 12dB
最大許容分散値
96Ps/Nm
最小反射損失
なし
S と R 間の最大不連続反射率
なし
参照ポイント R でのレシーバ
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-28 dBm
最小過負荷
-8dBm
最大光経路ペナルティ
1dB
R での最大反射率
なし
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
16-2
OL-6808-01-J
第 16 章
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC)
16.2 外部 STM-1 インターフェイス
16.2.3 標準準拠
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠を表 16-2 に示します。
表 16-2
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠
基準
コメント
ITU-T G.652
光ファイバの種類
ITU-T G.707
光回線の信号
ITU-T G.783
RX のプルインおよび保持範囲
ITU-T G.813
光出力ジッタ
ITU-T G0.825
光入力ジッタ
ITU-T G0.957
光スペクトル
光出力パワー
光アイ ダイアグラム
消光比
ITU-T G.958
入力ジッタの測定
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
16-3
第 16 章
オクタル光 S-1.1 モジュール(S1.1-8-LC)
16.2 外部 STM-1 インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
16-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
17
光 L16.2 シングル モジュール
(L16.2-1-LC)
17.1 モジュールの説明
このモジュールは、1,550Nm の光波長で送信するための STM16 長距離光モジュールです。このモ
ジュールの主な機能は、O/E- E/O 変換、および VC-12、VC3、VC-4 の細かさでの SDH の多重化ま
たは逆多重化です。5.1.1 「多重化構造およびマッピング モード」(P.5-2)を参照してください。
17.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 18W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
17-1
第 17 章
光 L16.2 シングル モジュール(L16.2-1-LC)
17.2 外部 L-16.2-LC インターフェイス
17.2 外部 L-16.2-LC インターフェイス
1xL-16.2-LC 回線インターフェイスは、送信(Tx)方向および受信(Rx)方向の双方向です。Tx 方
向および Rx 方向は別のファイバで送信されます。光インターフェイスは、ITU-T 勧告「G.957 L-16.2
Long Haul specification for transmission on Single Mode (SM)fibre」に準拠しています。
17.2.1 コネクタの種類
物理コネクタは LC コネクタです。図 17-1 を参照してください。
STM-16 L16.2-1-LC モジュール
STM-16 L16.2-1-LC
CLASS 1
LASER
PRODUCT
MOD
FAIL
OUT
IN
MOD
DIS
102180
図 17-1
17.2.2 光バジェット
光パラメータの定義については、ITU-T 勧告 G.957 を参照してください。参照ポイント S は送信イ
ンターフェイスを表し、参照ポイント R は受信インターフェイスを表します。
表 17-1
L16.2-1-LC インターフェイスの光バジェット
パラメータ
値
ファイバのタイプ:ITU-T 勧告 G.652
10/125
μm
光回線での変調速度
2 488 320
KBps
波長の範囲
1,500 ∼ 1,580
Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源のタイプ
SLM
スペクトルの特性(最大 -20dB 幅)
1
Nm
平均発射パワー(最大)
+3
dBm
平均発射パワー(最小)
-2
dBm
最小消光比
8.2
dB
減衰範囲
10 ∼ 24
dB
最大許容分散値
1600
Ps/Nm
最小反射損失
24
dB
S と R 間の最大不連続反射率
-27
dB
S と R を結ぶ光経路
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
17-2
OL-6808-01-J
第 17 章
光 L16.2 シングル モジュール(L16.2-1-LC)
17.2 外部 L-16.2-LC インターフェイス
表 17-1
L16.2-1-LC インターフェイスの光バジェット(続き)
パラメータ
値
参照ポイント R でのレシーバ
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-28
dBm
最小過負荷
-9
dBm
最大光経路ペナルティ
2
dB
R での最大反射率
-27
dB
17.2.3 標準準拠
L16.2-1-LC インターフェイスの標準準拠を表 17-2 に示します。
表 17-2
L16.2-1-LC インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ITU-T G.652
シングルモード ファイバの仕様 10/125
ITU-T G.707
光回線の信号
ITU-T G.813
光出力ジッタ
ITU-T G.825
光入力ジッタ
ITU-T G.957
光スペクトル、光出力パワー、光アイ ダイアグラム、消光比
17.2.4 ケーブル プランニングの例
一般的なケーブル パラメータおよびリンク スパンを表 17-3 および表 17-4 に示します。
表 17-3
一般的なケーブル パラメータ
ケーブル損失(ITU-T 勧告 G.957 による)
シングルモード光ファイバ
(ITU-T G.652 による)
ファイバ ケーブルの減衰率
0.3dB/Km
Cable Margin (Mc; ケーブル マージン)
ファイバ ケーブルの減衰率に含まれる
光分散フレームでの損失
ファイバ ケーブルの減衰率に含まれる
ケーブル分散:
最大波長分散係数
表 17-4
20 ps/Nm × Km
1xL-16.2-LC での標準的なリンク スパン
損失限界スパン
分散限界スパン
全体のリンク スパン
80Km
80Km
80Km
17.2.5 光受信パワーのモニタリング
受信インターフェイスの光入力パワーは、モニターされるため、Cisco Edge Craft ターミナルから読
み取れます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
17-3
第 17 章
光 L16.2 シングル モジュール(L16.2-1-LC)
17.2 外部 L-16.2-LC インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
17-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
18
デュアル光 L4.2 モジュール
(L4.2-2-LC)
18.1 モジュールの説明
これは、1550Nm の光波長で長距離送信するためのデュアル ポート STM4 モジュールです。このモ
ジュールの主な機能は、O/E- E/O 変換、および VC-12、VC3、VC-4 の細かさでの SDH の多重化ま
たは逆多重化です。5.1.1 「多重化構造およびマッピング モード」(P.5-2)を参照してください。
18.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 13W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
18-1
第 18 章
デュアル光 L4.2 モジュール(L4.2-2-LC)
18.2 外部 L-4.2-LC インターフェイス
18.2 外部 L-4.2-LC インターフェイス
2xL-4.2-LC 回線インターフェイスは、送信(Tx)方向および受信(Rx)方向の双方向です。Tx 方
向および Rx 方向は別のファイバで送信されます。光インターフェイスは、ITU-T 勧告 G.957 L-4.2
Long Haul specification for transmission on Single Mode (SM)fibre に準拠しています。
18.2.1 コネクタの種類
物理コネクタは LC コネクタです。図 18-1 を参照してください。
STM-4 L4.2-2-LC モジュール
STM-4 L4.2-2-LC
図 18-1
MOD
FAIL
OUT
IN
1
OUT
IN
MOD
DIS
2
102181
CLASS 1
LASER
PRODUCT
18.2.2 光バジェット
L4.2-2-LC インターフェイスの光バジェットを表 18-1 に示します。
光パラメータの定義については、
ITU-T 勧告 G.957 を参照してください。参照ポイント S は送信インターフェイスを表し、参照ポイ
ント R は受信インターフェイスを表します。
表 18-1
L4.2-2-LC インターフェイスの光バジェット
パラメータ
値
ファイバのタイプ:ITU-T 勧告 G.652
10/125
μm
光回線での変調速度
622 080
KBps
波長の範囲
1480 ∼ 1580
Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源のタイプ
SLM
スペクトルの特性(最大 20dB 幅)
1
Nm
平均発射パワー(最大)
+3
dBm
平均発射パワー(最小)
-2
dBm
最小消光比
10
dB
減衰範囲
10 ∼ 24
dB
最大許容分散値
3000
ps/Nm
最小反射損失
24
dB
S と R 間の最大不連続反射率
-27
dB
S と R を結ぶ光経路
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
18-2
OL-6808-01-J
第 18 章
デュアル光 L4.2 モジュール(L4.2-2-LC)
18.2 外部 L-4.2-LC インターフェイス
表 18-1
L4.2-2-LC インターフェイスの光バジェット(続き)
パラメータ
値
参照ポイント R でのレシーバ
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-28
dBm
最小過負荷
-8
dBm
最大光経路ペナルティ
1
dB
R での最大反射率
-27
dB
18.2.3 標準準拠
L4.2-2-LC インターフェイスの標準準拠を表 18-2 に示します。
表 18-2
L4.2-2-LC インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ITU-T G.652
シングルモード ファイバの仕様 10/125
ITU-T G.707
光回線の信号
ITU-T G.813
光出力ジッタ
ITU-T G.825
光入力ジッタ
ITU-T G.957
光スペクトル、光出力パワー、光アイ ダイアグラム、消光比
18.2.4 ケーブル プランニングの例
一般的なケーブル パラメータおよび一般なリンク スパンの例を表 18-3 および表 18-4 に示します。
表 18-3
標準的なケーブル パラメータ
ケーブル損失(ITU-T 勧告 G.957 による)
シングルモード光ファイバ
(ITU-T G.652 による)
ファイバ ケーブルの減衰率
0.3dB/Km
Cable Margin (Mc; ケーブル マージン)
ファイバ ケーブルの減衰率に含まれる
光分散フレームでの損失
ファイバ ケーブルの減衰率に含まれる
ケーブル分散:
最大波長分散係数
表 18-4
20 ps/Nm × Km
2xL4.2-2-LC での標準的なリンク スパン
損失限界スパン
分散限界スパン
全体のリンク スパン
80Km
150Km
80Km
18.2.4.1 光受信パワーのモニタリング
受信インターフェイスの光入力パワーは、モニターされるため、Cisco Edge Craft ターミナルから読
み取れます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
18-3
第 18 章
デュアル光 L4.2 モジュール(L4.2-2-LC)
18.2 外部 L-4.2-LC インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
18-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
19
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21
モジュール
19.1 モジュールの説明
図 19-1 に示すように、このモジュールは、2 個の STM-1 ショートホール 光インターフェイスおよ
び 21 個の E1 インターフェイスを搭載しています。このモジュールの主な機能は、O/E- E/O 変換、
VC-12、VC3、VC-4 の粒度で STM-1 トラフィックを SDH の多重化または逆多重化すること、およ
び E1 トラフィック を VC-12 逆多重化をマッピングまたはマッピング解除することです。
5.1.1 「多
重化構造およびマッピング モード」
(P.5-2)を参照してください。このモジュールは、ITU-T 勧告
G.703 による透過 E1 データ送信、および、ETSI 300 233 による ISDN PRA の NT 機能に対応してい
ます。1 個の高密度 LFH タイプ コネクタを 使用して 21 個の E1 インターフェイスと通信し、1 個
の双方向ファイバ LC コネクタ(方向ごとにファイバが 1 本)を 2 個の STM1 インターフェイスに
使用します。
STM-1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
CLASS 1
LASER
PRODUCT
MOD
FAIL
OUT
IN
1
OUT
MOD
DIS
IN
2
102183
STM-1 S1.1-2-LC/E1-21
図 19-1
19.1.1 消費電力
モジュールの消費電力は 15W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
19-1
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
19.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
光 STM1 インターフェイスは、ITU-T 勧告 G.957、S-1.1、2 個の Single Mode (SM; シングルモー
ド)ファイバの双方向送信に準拠しています。
このモジュールは、Multi Mode (MM; マルチモード)ファイバでの送信にも使用できます。19.4
「STM-1 S-1.1 インターフェイスでのケーブル プランニングの例」(P.19-7)を参照してください。
19.2.1 コネクタの種類
物理コネクタは LC コネクタです。
19.2.2 光バジェット
S-1.1 インターフェイスの光バジェットを表 19-1 に示します。
表 19-1
S-1.1 インターフェイスの光バジェット
パラメータ
値
ファイバのタイプ:SM(ITU-T 勧告 G.652 による)
(下の注を参照) 10/125 μm
光回線での変調速度
155,520KBps
波長の範囲
1,261 ∼ 1,360Nm
参照ポイント S でのトランスミッタ
光源のタイプ
MLM
スペクトルの特性(最大 RMS 幅)
7.7Nm
平均発射パワー(最大)
-8dBm
平均発射パワー(最小)
-15dBm
最小消光比
8.2dB
S と R を結ぶ光経路
減衰範囲
0 ∼ 12 dB
最大許容分散値
96 Ps/Nm
最小反射損失
なし
S と R 間の最大不連続反射率
なし
参照ポイント R でのレシーバ
(注)
最小感度(BER < 1010 につき 1 ビット)
-28dBm
最小過負荷
-8dBm
最大光経路ペナルティ
1dB
R での最大反射率
なし
このモジュールは、マルチモード ファイバでの送信にも使用できます。19.4 「STM-1 S-1.1 イン
ターフェイスでのケーブル プランニングの例」
(P.19-7)を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
19-2
OL-6808-01-J
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.2 外部 STM-1 S-1.1 インターフェイス
19.2.3 標準準拠
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠を表 19-2 に示します。
表 19-2
S-1.1 光インターフェイスの標準準拠
標準
コメント
ITU-T G.652
光ファイバの種類
ITU-T G.707
光回線の信号
ITU-T G.783
RX のプルインおよび保持範囲
ITU-T G.813
光出力ジッタ
ITU-T G.825
光入力ジッタ
ITU-T G.957
光スペクトル
光出力パワー
光アイ ダイアグラム
消光比
ITU-T G.958
入力ジッタの測定
ITU-T G.651
マルチモード ファイバの仕様 50/125μm
IEC/EN 60793-2-10
光ファイバ -- Part 2-10:
製品の仕様 - カテゴリ A1 マルチモード ファイバの部分仕様
19.2.3.1 光受信パワーのモニタリング
受信インターフェイスの光入力パワーは、モニターされるため、Cisco Edge Craft 端末から読み取れ
ます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
19-3
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.3 外部 E1 インターフェイス
19.3 外部 E1 インターフェイス
ここでは、関連する外部 E1 インターフェイスの特性を示します。
19.3.1 コネクタ
コネクタは、高密度 LFH コネクタです。詳細については、14.2.1 「32XE1 LFH - LFH ケーブル」
(P.14-5)を参照してください。
19.3.2 ピン割り当て
高密度 LFH コネクタのピン割り当てを表 19-3 に示します。
表 19-3
ピン
高密度 LFH コネクタのピン割り当て
ピン
信号
ピン
ピン
信号
1
41
RxD2-
81
121
RxD4-
2
42
RxD2+
82
122
RxD4+
43
GND
83
123
GND
4
44
TxD2-
84
124
TxD4-
5
45
TxD2+
85
125
TxD4+
6
46
TxD6-
86
126
TxD8-
7
47
TxD6+
87
127
TxD8+
48
GND
88
128
GND
9
49
RxD6-
89
129
RxD8-
10
50
RxD6+
90
130
RxD8+
3
8
信号
GND
GND
信号
GND
GND
11
RxD21-
51
RxD10-
91
131
RxD12-
12
RxD21+
52
RxD10+
92
132
RxD12+
13
GND
53
GND
93
133
GND
14
TxD21-
54
TxD10-
94
134
TxD12-
15
TxD21+
55
TxD10+
95
135
TxD12+
16
TxD17-
56
TxD14-
96
TxD19-
136
TxD16-
17
TxD17+
57
TxD14+
97
TxD19+
137
TxD16+
18
GND
58
GND
98
GND
138
GND
19
RxD17-
59
RxD14-
99
RxD19-
139
RxD16-
20
RxD17+
60
RxD14+
100
RxD19+
140
RxD16+
21
RxD13-
61
RxD18-
101
RxD15-
141
RxD20-
22
RxD13+
62
RxD18+
102
RxD15+
142
RxD20+
23
GND
63
GND
103
GND
143
GND
24
TxD13-
64
TxD18-
104
RxD15-
144
TxD20-
25
TxD13+
65
TxD18+
105
RxD15+
145
TxD20+
26
TxD9-
66
106
TxD11-
146
27
TxD9+
67
107
TxD11+
147
28
GND
68
108
GND
148
29
RxD9-
69
109
RxD11-
149
GND
GND
GND
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
19-4
OL-6808-01-J
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.3 外部 E1 インターフェイス
表 19-3
高密度 LFH コネクタのピン割り当て(続き)
30
RxD9+
70
110
RxD11+
150
31
RxD5-
71
111
RxD7-
151
32
RxD5+
72
112
RxD7+
152
33
GND
73
113
GND
153
34
TxD5-
74
114
RxD7-
154
35
TxD5+
75
115
RxD7+
155
36
TxD1-
76
116
TxD3-
156
37
TxD1+
77
117
TxD3+
157
38
GND
78
118
GND
158
39
RxD1-
79
119
RxD3-
159
40
RxD1+
80
120
RxD3+
160
GND
GND
GND
GND
19.3.3 パッチ パネル
21 個 の E1 インターフェイスのパッチに、2 種類のパッチ パネルが利用できます。詳細について
は、14.2 「パッチ パネル」(P.14-5)を参照してください。
(注)
警告
LFH コネクタ / パッチ パネルを STM-1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュールと一緒に使用するときは、最初
の 21 個のポートだけを使用します。
このインターフェイスは SELV 回路と見なされます。このインターフェイスを TNV 回路に接続し
ないようにしてください。ケーブルは、電源ケーブル、ネットワーク ケーブル、SELV 回路に接続
していないその他のケーブルと一緒に使用しないでください。電気ケーブルは建物の外に出さない
でください。SELV 回路を含んでいない装置にケーブルを接続する場合は、ONS15305 E1 のケーブ
ル インターフェイスとその他の装置のインターフェイスとの間に適切な絶縁物をあてがう必要が
あります。
19.3.4 標準準拠
マルチインターフェイス E1 の標準準拠を表 19-4 に示します。
表 19-4
マルチインターフェイス E1 の標準準拠
標準
コメント
ETS 300 011
対グラウンドとのインピーダンス
許容電圧変動
ETS 300 126
出力信号のバランス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
19-5
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.3 外部 E1 インターフェイス
表 19-4
マルチインターフェイス E1 の標準準拠
標準
コメント
ITU-T G.703
ケーブルの減衰率
入力反射損失
反射波に対する入力ポートの耐性
出力パルス マスク
ITU-T G.783
入力ジッタがない場合の出力ジッタ
出力複合ジッタ
ITU-T G.823
最大許容入力ジッタ
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
19-6
OL-6808-01-J
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.4 STM-1 S-1.1 インターフェイスでのケーブル プランニングの例
19.4 STM-1 S-1.1 インターフェイスでのケーブル プランニングの例
一般的なケーブル パラメータについて表 19-5 に示します。
表 19-5
一般的なケーブル パラメータ
マルチモード光ファ
シングルモード
マ ル チ モ ー ド 光 フ ァ イバ 62.5/125μm
ケーブル損失
光ファイバ
イバ 50/125 um
(IEC/EN 60793-2-10
(ITU-T 勧告 G.957 による)(ITU-T G.652 による)(ITU-T G.651 による) による)
ファイバ ケーブルの減衰率 0.5dB/Km
Cable Margin
(Mc; ケーブル マージン)
光分散フレームでの損失
1.0dB/km
1.0dB/Km
ファイバ ケーブルの 3dB
減衰率に含まれる
1dB
ファイバ ケーブルの
減衰率に含まれる
3dB
1dB
ケーブル分散:
最大波長分散係数
5.5Ps/Nm × Km
6Ps/Nm × Km
6Ps/Nm × Km
モーダル帯域幅
-
800MHz × Km
全体の帯域幅
-
80MHz
1
500MHz × Km 2
80MHz
1. Overfilled launch ( OFL; オーバーフィルド ローンチ)のモーダル帯域幅
2. オーバーフィルド ローンチ( OFL)のモーダル帯域幅
一般的なリンク スパンを表 19-6 に示します。
表 19-6
一般的なリンク スパン
ファイバ タイプ
損失限界スパン
分散限界スパン
全体のリンク スパン 注
2 ファイバ
SM
24Km
47Km
24Km
MM 50 ⊇m
13Km
10Km
10Km
1
MM 62.5 ⊇m
13Km
6Km
6Km
3
,2
1. モード調整パッチコードの付いたオフセット ローンチ( IEEE 規格の 802.3 1998 年版による)
2. GIGAlite™ II のような MM ファイバを使用することにより、モード調整パッチコードがなくても、分散限界ス
パンを 15Km ( 50/125Mm)および 9Km ( 62.5/125Mm)まで延長できます。
3. 上の 1 および 2 を参照してください。
SM パッチ コードが MM ファイバに直接接続されたセンター ローンチでは、わずか数個しかセン
ター モードが起動されないため、OFL 帯域幅よりもはるかに広い帯域幅(数 GHz/Km)が得られる
可能性があります。
しかし MM ファイバには、センター インデックス歪みが含まれることがあり、その場合には、セ
ンターからのわずかなオフセットにより帯域幅が極端に狭くなるおそれがあります。FP レーザー
の付いたセンター ローンチおよびオフセット ローンチの両方により、
MM ファイバのアンダーフィ
ルド 励起が作成されます。オフセット ローンチのほうが励起されるモードの個数が多いため、モー
ド カップリング歪みの影響を受けにくくなります。一般にアンダーフィルド励起のほうが OFL よ
りも帯域幅は広くなります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
19-7
第 19 章
デュアル光 + 21xE1 S1.1-2-LC/E1-21 モジュール
19.4 STM-1 S-1.1 インターフェイスでのケーブル プランニングの例
推奨事項
センター ローンチ、すなわち 2xS-1.1-LC からの SM パッチコードであれば、ほとんどの MM ファ
イバ ケーブルで、少なくとも、表に示した伝送距離は達成する可能性があります。MM ファイバの
品質が分からないときは、モード コンダクティング コードをオフセット ローンチに使用すること
をお勧めします。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
19-8
OL-6808-01-J
C H A P T E R
20
デュアル光 LAN 1000Base-LX
モジュール(マッパー付き)
GigE-WAN-2
20.1 モジュールの説明
このモジュール(図 20-1 参照)は、光学および電気の両方のギガビット イーサネット インターフェ
イスに対応するトリビュタリ モジュールです。最大 2 個のインターフェイスをサポートします。
SDH マッパーにつながるギガビット イーサネットを最大 2 個搭載しています。L1 および L2 の両
方のサービスに対応します。
次の機能から成ります。
•
イーサネット機能
•
SDH 機能
•
光インターフェイスまたは電気インターフェイス
•
LED インジケータ
•
インベントリ EEPROM
•
局所電源
•
バック プレーン インターフェイス
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
GigE-WAN-2
図 20-1
CLASS 1
LASER
PRODUCT
1
OUT
1
IN
OUT
2
IN
2
MOD
DIS
124561
STATUS
MOD
FAIL
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
20-1
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.1 モジュールの説明
20.1.1 イーサネット機能
このモジュールは、L1 および L2 の両方のサービスに対応します。物理インターフェイスは 2 個で
す。このトリビュタリ モジュールには、次のイーサネット機能があります。
•
データの Q-in-Q トンネリング
•
L2 プロトコル トンネリング
•
RMON カウンタ
•
フロー制御
•
802.1p による優先順位(キューは 4 つ)
•
トリクト プライオリティ
•
プライオリティとキューとの対応付けの設定が可能
このモジュールには、ポリシー サーバに接続されるイーサネット スイッチが 2 個あります。マッ
パーおよび物理インターフェイスもポリシー サーバに接続されます。
ポリシー サーバには次のオプションがあります。
•
L1 サービスの場合は、ポリシー サーバ経由で物理インターフェイスをマッパーに接続できる。
•
L2 サービスの場合は、ポリシー サーバ経由で物理インターフェイスをイーサネット スイッチ
に接続できる。
•
L2 サービスの場合は、ポリシー サーバ経由でイーサネット スイッチをマッパーに接続できる。
20.1.2 SDH 機能
このトリビュタリ モジュールには、次の SDH 機能があります。
•
独立したマッパーを最大 2 つまでサポート
•
AU-4/TU-3/TU-12 ポインタの解釈 / 生成と VC-4/3/12 の終端
•
イーサネット トラフィックを VC-4-nV または VC-3-nV に GFP-F マッピング
•
VC-3-nV (n = 1.3)または VC-4-nV (n = 1)で仮想連結をサポート
•
LCAS をサポート
•
アラームの処理
•
パフォーマンス カウンタ
•
インバンド管理
•
指定した VC-12 経由の管理トラフィックをサポート
20.1.3 消費電力
モジュールの消費電力は 25W です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
20-2
OL-6808-01-J
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.2 構成
20.1.4 外部インターフェイス
このモジュールには、インターフェイスを 2 個搭載できるスペースがあります。どちらのインター
フェイスも、完全なデュプレックス GE だけをサポートします。
各インターフェイスは SFP multi source agreement (MSA)に基づいており、現場で各モジュールを
追加できます。各モジュールは、相手側の電源が入ったままで挿入できます。最初のリリースでは、
次のインターフェイスがサポートされます。
•
1000Base-SX
•
1000Base-LX
20.1.5 LED インジケータ
可視インジケータ(LED)により、サービス モジュールのステータスが分かります。
20.2 構成
このモジュールには、2 個の GE インターフェイスのほかに、単一ポートのイーサネット スイッチ
が 2 個、単一ポートのマッパー回路が 2 個入っています。
ONS 15305 内のすべてのイーサネット スイッチは、メイン カード経由で相互に接続されています。
このモジュールは、次の主要な 2 つの動作モードで設定できます。
•
マッパー回路のない 2xGE
•
マッパー回路のある 2xGE
20.2.1 マッパー回路のない 2xGE
この動作モードでは、2 個の物理入力ポートが 2 個のイーサネット スイッチ ポートに直接接続され
ます。この構成では、マッパー回路は利用できません。
20.2.2 マッパー回路のある 2xGE
この動作モードでは、物理ポート 2 は常に L1 ポートとして作動し、マッパー回路の 2 番 に接続さ
れます。物理ポート 1 は、L1 ポートとしても L2 ポートとしても動作するよう設定できます。ポー
ト 1 は、L1 モードで作動するように設定したときには、マッパー回路の 1 番に直接接続され、イー
サネット スイッチは使用されません。ポート 1 を L2 モードで設定したときには、その物理ポート
はイーサネット スイッチの 1 番に接続されます。イーサネット スイッチの 2 番は、マッパー回路の
1 番に接続されます。
マッパー回路では、5.2 「Ethernet over SDH マッピング」(P.5-18)で説明したマッピング機能がサ
ポートされます。LAN ポートおよび WAN ポートには、5.4 「IP 機能」
(P.5-25)で説明した IP 機
能があります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
20-3
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.3 外部インターフェイス
20.3 外部インターフェイス
ここでは、外部のモジュール インターフェイスについて説明します。
20.3.1 概要
このモジュールには、IEEE 802.3 の仕様に準拠する Gigabit Ethernet (GE; ギガビット イーサネッ
ト)LAN インターフェイスが 2 個あります。
各インターフェイスでは、次の光ファイバに Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォー
ム ファクタ)を使用します。
•
1000Base-LX、単一モード
•
1000Base-SX、マルチモード
20.3.2 1000Base-SX
このインターフェイスは、
IEEE 802.3 の 1000Base-SX 仕様に準拠するギガビット イーサネット(GE)
です。このインターフェイスは、マルチモード ファイバをベースにした短距離光インターフェイス
です。1000Base-SX の動作範囲およびトランスミッタ特性を 表 20-1 および 表 20-2 に示します。レ
シーバ特性は 表 20-3 に示します。
表 20-1
各種の光ファイバでの 1000Base-SX の動作範囲
ファイバの種類
1300Nm でのモーダル帯域幅(最小オーバー
フィルド ローンチ)(MHz ・ km)
最小範囲(メートル)
62.5 μm MMF
160
2 ∼ 220
62.5 μm MMF
200
2 ∼ 275
50 μm MMF
400
2 ∼ 500
50 μm MMF
500
2 ∼ 550
10 μm SMF
N/A
サポートしません
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
20-4
OL-6808-01-J
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.3 外部インターフェイス
表 20-2
1000Base-SX のトランスミッタ特性
パラメータ
62.5 μm MMF 50 μm MMF
単位
トランスミッタの種類
短波長レーザー
信号速度(範囲)
1.25 + /- 100Ppm
GBd
770 ∼ 860
Nm
Trise/Tfall (最大値、20 ∼ 80%、> 830Nm)
0.26
Ns
Trise/Tfall (最大値、20 ∼ 80%、< 830Nm)
0.21
Ns
0.85
Nm
平均発射パワー(最大)
脚注 を参照してください
dBm
平均発射パワー(最小)
-11.5
dBm
-30
dBm
波長(範囲)
RMS スペクトラム幅(最大)
1
2
オフ トランスミッタの平均発射パワー(最大)
消光比(最小)
9
RIN (最大)
dB
-117
結合パワー比(CPR)3
9 < CPR
dB/Hz
dB
1. 1000Base-SX の発射パワーは、 802.3 38.7.2 で定義されたクラス 1 の安全限界か、 802.3 の Table 38-4 で定義さ
れた平均受信パワー(最大)か、そのいずれか小さいほうの値であるものとします。
2. オフ トランスミッタの例としては、 PMD にパワーが供給されていない状態、安全のためにレーザーをシャッ
トダウンした状態、「送信無効」を有効化した状態、そのほか、オプション モジュールのレーザーをシャット
ダウンした状態などがあります。このどの状態でも、PMA にパワーが供給されているときには、送信ポートへ
の ac 信号(データ)は、 8B/10B パターンで正しくエンコードされます(これは PCS レイヤの要件の 1 つで
す)。ただし、PMA がループバック モードに入っているとき、システムのパワーオンリセット中または診断中
の短い時間は除きます。
3. 802.3 38A.2 に記述されている放射オーバーフィルド ローンチは、 Coupled Power Ratio ( CPR; 結合パワー比)
の範囲を満たすこともありますが、避けてください。
表 20-3
1000Base-SX のレシーバ特性
パラメータ
62.5 μm
50 μm
単位
1.25 + /- 100Ppm
GBd
770 ∼ 860
Nm
0
dBm
受信感度
-17
dBm
反射損失(最小)
12
dB
信号速度(範囲)
波長(範囲)
平均受信パワー(最大)
ストレスド受信感度
-12.5
-13.5
dBm
垂直アイ クロージャ ペナルティ
2.60
2.20
dB
3 dB 以上受信電気的遮断周波数(最大)
1500
MHz
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
20-5
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.3 外部インターフェイス
20.3.3 1000Base-LX
このインターフェイスは、
IEEE 802.3 の 1000Base-LX 仕様に準拠したギガビット イーサネット(GE)
インターフェイスです。このインターフェイスは、シングルモード ファイバをベースにした長距離
光インターフェイスです。
表 20-4
各種の光ファイバでの 1000Base-LX の動作範囲
ファイバの種類
1300Nm でのモーダル帯域幅(最小オーバー
フィルド ローンチ)(MHz ・ km)
最小範囲(メートル)
62.5 μm MMF
500
2 ∼ 550
50 μm MMF
400
2 ∼ 550
50 μm MMF
500
2 ∼ 550
10 μm SMF
N/A
2 ∼ 5000
1000Base-LX の動作範囲およびトランスミッタ特性を表 20-4 および表 20-5 に示します。
レシーバ特性を表 20-6 に示します。
表 20-5
1000Base-LX のトランスミッタ特性
パラメータ
62.5 μm MMF 50 μm MMF
10 μm SMF
単位
トランスミッタの種類
長波長レーザー
信号速度(範囲)
1.25 + /- 100Ppm
GBd
1270 ∼ 1355
Nm
0.26
Ns
RMS スペクトラム幅(最大)
4
Nm
平均発射パワー(最大)
-3
dBm
波長(範囲)
Trise/Tfall
(最大、20 ∼ 80% 応答時間)
平均発射パワー(最小)
-11.5
オフ トランスミッタの平均発射
パワー(最大)
-11.5
-11.0
-30
消光比(最小)
dBm
9
RIN (最大)
dB
-120
1
結合パワー比(CPR)
28 < CPR < 40
12 < CPR < 20
dBm
dB/Hz
N/A
dB
1. LX トランスミッタでは 2 つのメディア(シングルモードおよびマルチモード)が利用できるので、この仕様を
満たすためには、802.3 の chapter 38.11.4 に記述されている、MMF 動作用のシングルモード ファイバ オフセッ
トローンチ モードコンディショニング パッチ コードが必要です。このパッチ コードは、シングルモード動作
には使用されません。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
20-6
OL-6808-01-J
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.4 SFP モジュール
表 20-6
1000Base-LX のレシーバ特性
パラメータ
値
単位
信号速度(範囲)
1.25 + /- 100Ppm
GBd
波長(範囲)
1270 ∼ 1355
Nm
平均受信パワー(最大)
-3
dBm
受信感度
-19
dBm
反射損失(最小)
12
dB
ストレスド受信感度
-14.4
dBm
垂直アイ クロージャ ペナルティ
2.60
dB
3 dB 以上受信電気的遮断周波数(最大)
1500
MHz
20.4 SFP モジュール
GigE-WAN-2 サービス モジュールと一緒に使用する SFP モジュールはシスコから入手できます。
警告
シスコから提供される以外の SPF モジュールを使用した場合は、シスコでは、関連する装置に発
生するおそれのある損傷または不具合に対しては責任を負いません。
SFP モジュールの取り付けの詳細については、次のマニュアルを参照してください。
『Installing GBIC, SFP and XFP Optics Modules in Cisco ONS 15454, 15327, 15600, and 15310 Platforms』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/ong/15400/454spint/gbicsfp.htm
『Cisco Small Form-Factor Pluggable Modules Installation Notes』
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5000/prod_installation_guide09186a00803aa0da.html
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
20-7
第 20 章
デュアル光 LAN 1000Base-LX モジュール(マッパー付き)GigE-WAN-2
20.4 SFP モジュール
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
20-8
OL-6808-01-J
C H A P T E R
21
オクタル LAN 10/100Base-TX
モジュール(マッパー付き)
E100-WAN-8
21.1 モジュールの説明
このモジュールは、光および電気の両方のイーサネット インターフェイスに対応するトリビュタリ
モジュールです(図 21-1 参照)
。このモジュールは、IEEE 802.3 仕様に基づいて 10Base-T および
100Base-TX の両方に対応する LAN イーサネット インターフェイスを 8 個搭載しています。このイ
ンターフェイスは、半二重および全二重の両方のモードに対応しています。
物理インターフェイスは RJ-45 コネクタです。各インターフェイスには LED が 2 個あり、一方はリ
ンクのステータスを表し、もう一方はリンクの速度を表します。SDH マッパーにつながるイーサ
ネットを最大 16 個搭載しています。
L1 および L2 の両方のサービスに対応します。次の機能から成ります。
•
イーサネット機能
•
SDH 機能
•
光インターフェイス
•
電気インターフェイス
•
LED インジケータ
•
インベントリ EEPROM
•
局所電源
•
バック プレーン インターフェイス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
21-1
第 21 章
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8
21.1 モジュールの説明
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8
LAN 2
SP
LAN 4
ST
SP
ST
SP
LAN 6
ST
SP
ST
SP
LAN 8
ST
SP
ST
SP
ST
MOD
FAIL
SP
LAN 1
LAN 3
LAN 5
ST
MOD
DIS
LAN 7
124560
E100-WAN-8
図 21-1
21.1.1 イーサネット機能
このモジュールは、L1 および L2 の両方のサービスに対応します。物理インターフェイスの数は 8
です。それぞれ、電気 10/100 Base-TX として別個に設定できます。
ポリサーにより次の機能が実行されます。
•
データの Q-in-Q トンネリング
•
L2 制御プロトコル トンネリング
•
物理インターフェイス、マッパー、イーサネット スイッチ間の内部接続
このモジュールには、イーサネット スイッチが 2 個あり、うち 1 個はマッパーに直接接続されま
す。このスイッチとマッパーが、L2 ソリューションで使用できる 8 つのマッパーとなります。
もう一方のイーサネット スイッチはポリシー サーバに接続されます。マッパーおよび物理イン
ターフェイスもポリシー サーバに接続されます。
ポリシー サーバには次のオプションがあります。
•
L1 サービスの場合は、ポリシー サーバ経由で物理インターフェイスをマッパーに接続できる。
•
L2 サービスの場合は、ポリシー サーバ経由で物理インターフェイスをイーサネット スイッチ
に接続できる。
•
その他のマッパー用として、イーサネット スイッチのポートをポリシー サーバ経由でマッパー
に接続できる。
物理インターフェイスをどれも使用しない場合は、16 個のマッパーが利用できます。
21.1.2 SDH 機能
このトリビュタリ モジュールには、次の SDH 機能があります。
イーサネット トラフィックの GFP-F カプセル化
•
VC-12-nV (n = 1.50)、VC-4-nV (n = 1)、VC-3-nV (n = 1.3)で仮想連結をサポート
•
独立したマッパーを最大 16 個までサポート
•
LCAS をサポート
•
AU4、TU-12/3 ポインタの解釈 / 生成と VC-12/4/3 の終端
•
アラームの処理
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
21-2
OL-6808-01-J
第 21 章
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8
21.2 構成
21.1.3 電気インターフェイス
このモジュールは、最大 8 個までの電気的イーサネット インターフェイスをサポートします。各イ
ンターフェイスは、10Base-T と 100Base-TX を両方サポートします。
21.1.4 LED インジケータ
可視インジケータ(LED)により、モジュールのステータスが分かります。
21.2 構成
このモジュールは、物理インターフェイスのほかに、8 ポートのイーサネット スイッチを 2 個、8
ポートのマッパー回路を 2 個備えています。イーサネット スイッチは、クロスバーに向かう内部
G-link インターフェイスを介して連結されています。このモジュールは、次の 2 つの主要な動作
モードに設定できます。
•
グルーミング モード
•
通常モード
21.2.1 グルーミング モード(2xFE + SMAP)
この動作モードでは、物理ポート 1 および 2 (LAN ポート)がイーサネット スイッチに接続され、
物理ポート 3 ∼ 8 は使用されません。残り 14 個のイーサネット スイッチ ポート(WAN ポート)
は、マッパー回路に接続され、2 つのマッパー回路は接続されないままとなります。この構成にす
ると、遠隔地に配置されている多数のデバイスからのトラフィックがグルーミングされます。
21.2.2 通常モード(8xFE +SMAP)
この動作モードでは、イーサネット スイッチ ポートのうちの 8 つが 8 つのマッパー ポート(WAN
ポート)に接続されます。8 つの物理インターフェイスはそれぞれ別々に、L1 ポート(LAN ポー
ト)として作動するよう設定して 8 つのマッパー ポートのいずれか 1 つに直接接続することもでき
るし、L2 ポート(LAN ポート)として作動するよう設定して 8 つのイーサネット スイッチ ポート
に接続することもできます。
マッパー回路では、5.2 「Ethernet over SDH マッピング」(P.5-18)で説明したマッピング機能がサ
ポートされます。
LAN ポートおよび WAN ポートには、5.4 「IP 機能」(P.5-25)で説明した IP 機能があります。
21.3 消費電力
モジュールの消費電力は 27,5W です。
(注)
2.6 「モジュール構成の制限」
(P.2-11)を参照してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
21-3
第 21 章
オクタル LAN 10/100Base-TX モジュール(マッパー付き)E100-WAN-8
21.4 外部インターフェイス
21.4 外部インターフェイス
ここでは外部インターフェイスについて説明します。
21.4.1 内容
このインターフェイスは、IEEE 802.3 仕様に準拠した 10Base-T および 100Base-TX のイーサネット
インターフェイスです。
21.4.2 コネクタの種類
コネクタは 8x RJ-45 ファースト イーサネットです。
21.4.2.1 ピン割り当て
利用できるピン:
− 8 × 8 ピン
予備のピン:
− 8×4
LAN1 ∼ LAN8 は、左下からの番号です。トラフィックおよびリンクのステータスは、実際のポー
ト上で方向を示している矢印の形をした LED (ライト パイプ)で表示されます。
21.4.3 標準準拠
10/100Base-T インターフェイスの標準準拠を 表 21-1 に示します。
表 21-1
10/100Base-T インターフェイスの標準準拠
標準
説明
ISO/IEC8877
MAU MDI コネクタ
IEEE 802.3
条項 14、ツイスト ペア MAU およびベースバンド メディア タイプ
10Base-T
条項 25、PMD 副層およびベースバンド メディア タイプ 100Base-TX
条項 24、PCS および PMA 副層、タイプ 100Base-X
条項 28、ツイスト ペアでのオートネゴシエーション
ANSI X3.263:1995
物理メディア 100Base-TX
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
21-4
OL-6808-01-J
C H A P T E R
22
コマンドライン インターフェイス
(ONSCLI)
22.1 ONSCLI の概要
コマンドライン インターフェイス ONSCLI とは、ASCII 文字を入力してコンピュータ側に命令する
管理インターフェイスのことです。これを利用することにより、単純なコマンド(パラメータを指
定することもある)を発行してデバイス構成の確認や変更ができます。
22.1.1 ONSCLI へのアクセス
ONSCLI へは、シリアル ポート経由または IP 接続(Telnet)経由でアクセスします。シリアル接続
の通信パラメータは、19200 ビット / 秒、パリティなし、8 ビット、1 ストップ ビット、ハードウェ
ア フロー制御なしという値に固定されています。VT100 端末コードが使用されます。
ステップ 1
ONSCLI と入力して ONSCLI セッションを起動します。
システムが再始動した後、端末画面に cli 名が表示されます。
次のセッション開始シーケンスに示すように、ユーザ認証(パスワード、8 ∼ 12 桁の ASCII 文字)
が必要です。
ステップ 2
端末のパスワード(デフォルトは onscli)を入力します。
Command Line Interface
Password: *********
22.1.1.1 デフォルトのパスワード
Telnet のパスワード = telnet
端末のパスワード = onscli
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
22-1
第 22 章
コマンドライン インターフェイス( ONSCLI)
22.1 ONSCLI の概要
22.1.1.2 パスワードの誤り
パスワードとして入力した各文字は '*' という記号で画面に表示されます。パスワードの誤りは拒
絶されます。
「invalid password」というメッセージが表示され、パスワード プロンプトが再度、表示されます。
22.1.1.3 終了
Exit コマンドを使用すると ONSCLI セッションが終了します。ONSCLI セッションは、作動しない
状態が 30 分間経過した後、自動的に終了します。ONSCLI では、同時に複数のセッションを起動す
ることはできません。
認可を受けた ONSCLI ユーザは、利用可能な管理情報への完全なアクセス権が得られます。
22.1.2 構文規則
ONSCLI のコマンド行は、ONSCLI から発行されたプロンプトが先頭に表示され、これは、コマン
ド階層の中での現在の位置を示す働きをします。
コマンドを入力してから Enter キーを押すことにより、ONSCLI のコマンドが発行されます。コマ
ンド階層の最下層にいるときに限りますが、オプションとして、1 つ以上のパラメータを指定する
こともできます。各パラメータはキーワードにより識別されます。コマンド名、パラメータ キー
ワード、パラメータ値は、1 つ以上のスペースで区切ります。
コマンド名は、他のコマンドと明確に識別できる先頭の数文字を入力するだけで済みます。これは
キーワードの入力でも同じです。コマンド行の編集には Back Space キーまたは Del キーを使用でき
ます。コマンドとキーワードでは大文字と小文字が区別されませんが、このマニュアルでは、分か
りやすくするため、大文字および小文字の両方を使用しています。現在のセッションで発行された
有効なコマンドのリストはコマンド履歴に記録されます。
22.1.2.1 汎用コマンド
表 22-1 に、ONSCLI の汎用コマンドのリストを示します。
表 22-1
ONSCL の汎用コマンド
キー
内容
.
前のコマンド レベルに戻る。
\
一番上のコマンド レベルに移動する。
?
現在のレベルで有効なコマンドの一覧表示、またはそのコマンドの使
用方法を示す。
Exit
矢印、上
コマンド履歴の中から、1 つ前のコマンドを呼び戻す。
矢印、下
コマンド履歴の中から、1 つ後のコマンドを呼び戻す。
ONSCLI を終了する。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
22-2
OL-6808-01-J
第 22 章
コマンドライン インターフェイス(ONSCLI)
22.1 ONSCLI の概要
一部のコマンド(特に Show コマンド)を発行すると、多くの行が出力されることがあります。1
つのコマンドに対する応答として、あらかじめ設定された行数が出力されると、そのまま表示を続
けるかどうかを y(es)または n(o)で応えるよう要求されます。
キーまたは
キーでカーソルを動かし、Back Space キーまたは Del キーで文字を削除する
ことにより、コマンド行を編集できます。その他すべての文字(図形文字)は、コマンド行内の現
在のカーソル位置に挿入されます。
22.1.2.2 コマンドの基本的な構文
ONSCLI の基本的なコマンドの構文は次のとおりです。
<basic command>
= [<path>]<command> [<parameter>]… <CR>
<path>
= [\]<command\>[<command>\]…
<command>
= <command name> |.
<parameter>
= <spaces> <keyword>=<value> |?
<value>
= <integer> |<choice> |<IP address> |<string> |<MAC address> |<NSAP address> |<time> |<date>
|<KLM> |<portList> |<port>
<NSAP address>
= <area address>:<system id>:<selector>
<portList>
= <port>[,<port>]
<areaAddressList>
= <area address>[,<area address>]...
コマンドの構文の詳細については 表 22-2 を参照してください。
表 22-2
コマンドの構文の詳細
構文
内容
<spaces>
ASCII 文字のスペースが 1 つ以上並んだもの。
<integer>
範囲 [m:n] での 10 進整数。m および n の値は状況によって異なります。
<choice>
文字列。許容できる値およびその意味は、状況によって異なりますが、
ヘルプ パラメータ(
「?」
)を使用すれば表示されます。
<IP address>
ddd.ddd.ddd.ddd という形式で表す IP アドレス。d には 1 桁の 10 進数字
が入ります。各 ddd の先頭に来るゼロは省略できます。
<string>
引用符(")を除く、ASCII の図形文字列。文字列の中に 1 つ以上のス
ペースが入っている場合は、その文字列を引用符で括らなければなり
ません。文字列の最長の長さは状況によって異なります。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
22-3
第 22 章
コマンドライン インターフェイス( ONSCLI)
22.1 ONSCLI の概要
表 22-2
コマンドの構文の詳細(続き)
構文
内容
<MAC address>
ちょうど 12 桁の 16 進数字。
<time>
hh:mm:ss という形式で表す時刻。h、m、s は 10 進数字です。
<date>
dd/mm/yy という形式で表す日付。d、m、y は 10 進数字です。
<KLM>
k.l.m という形式で表す文字列です。k は、範囲 [1:3] の 10 進数字。l
は、範囲 [1:7] の 10 進数字。m は、範囲 [1:3] の 10 進数字。
<port>
10 進整数。
<area address>
16 進数の文字列。
<system id>
16 進数の文字列。
<selector>
16 進数の文字列。
ONSCLI のコマンド階層の概要は、後述します。すべてのコマンドの詳細については、22.2 「コマ
ンド リファレンス」(P.22-7)を参照してください。
オプションのパラメータは、角カッコ([ ])で囲みます。分かりやすくするため、パラメータ コマ
ンド キーワードは、[IP-ADDRESS=<IP address>] のように大文字で表記します。
パラメータ(キーワード / 値のペア)の順番は重要ではありません。ヘルプ コマンド「?」を発行
すると、現在のレベルで利用できるすべてのコマンドが表示され、その簡単な説明も一緒に表示さ
れます。
22.1.2.2.1 ヘルプ コマンド
ヘルプ コマンド「?」を発行すると、現在のレベルで利用できるすべてのコマンドが表示され、そ
の簡単な説明も一緒に表示されます。たとえばルート レベルで 「?」と入力すると、次のように、
このレベルで利用できるコマンドがすべて一覧表示されます。
ステップ 1
ONSCLI>?
*** current menu path:
<root>
*** valid commands:
IP-Configuration (Management-Port):
Show-Current-Alarms:
Change-Passwords:
Manage CLI/TELNET passwords
Erase-CDB:
Reset-Device:
Community-Handler:
Management-Modes:
Running-Config:
Exit:
ONSCLI - available commands:
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
22-4
OL-6808-01-J
第 22 章
コマンドライン インターフェイス(ONSCLI)
22.1 ONSCLI の概要
22.1.2.2.2 IP-Configuration (Management-Port):
次の例では、IP アドレスを管理ポートに設定することにより、デバイスを構成をしています。
ステップ 1
ip ip=192.168.2.2 sub=255.255.255.252 def=192.168.2.1
ステップ 2
--- Change IP address, are you sure (y/n)?Y
IP-ADDRESS:
192.168.2.2
SUBNET-MASK:
255.255.255.252
DEFAULT-GATEWAY: 192.168.2.1
MANAGEMENT-MODE: ip
ADMIN-STATUS:
STATUS:
(注)
up
down
ルーティング機能が有効になっている場合、DEFAULT-GATEWAY は ONSCLI では設定できませ
ん。
22.1.2.2.3 Show-Current-Alarms
このコマンドにより、アクティブなアラームがすべて表示されます。
22.1.2.2.4 Change-Passwords
このコマンドにより、TELNET のパスワードおよび ONSCLI のパスワードを変更できます。両方の
パスワードを同じコマンドで変更することもできるし、1 つずつ変更することもできます。
22.1.2.2.5 Erase-CDB
このコマンドにより、構成ファイルの全体が消去されます。デバイスも自動的にリスタートします。
22.1.2.2.6 Reset-Device
このコマンドによりデバイスが再起動します。
22.1.2.2.7 Running-Config
関係のあるすべての構成データが表示されます。Running config には、デバイス内の構成ブロック
に対応したセクションが 9 つあります。各セクションは、別々に開始することも、一斉に開始する
こともできます。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
22-5
第 22 章
コマンドライン インターフェイス( ONSCLI)
22.1 ONSCLI の概要
22.1.2.2.8 Community-handler
コミュニティ エントリの追加、変更、削除、表示にはこの一連のコマンドを使用します。
以下に、新しいコミュニティ エントリを追加する例を示します。
ステップ 1
ONSCLI>Community-handler\add?
Usage:
Add
MANAGER=<IP address>
COMMUNITY=<string[1:20]>
ACCESS=<readOnly|readWrite|super>
TRAPS=<enable|disable>
ステップ 2
ONSCLI>Community-handler\add ma=0.0.0.0 commu=test access=readonly traps=di
MANAGER:
0.0.0.0
COMMUNITY: test
ACCESS:
TRAPS:
readOnly
disable
22.1.2.2.9 Management-Modes:
システムのモード、管理ポートのモード、DDC チャネルのモードを設定するのに使用する各種コ
マンド。インストール時に便利です。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
22-6
OL-6808-01-J
第 22 章
コマンドライン インターフェイス(ONSCLI)
22.2 コマンド リファレンス
22.2 コマンド リファレンス
ここでは、ONS 15305 で利用できる CLI コマンドについて説明します。
ヒント
次の各図は、この項の末尾にあるコマンド表にハイパーリンクされています。PDF バージョンを表
示している場合は、図 22-1、図 22-2、図 22-3、図 22-4 のいずれかのコマンドをクリックすると、対
応するパラメータが表示されます。PDF ブラウザの「前ページ」ボタンを使用すると、最初の図の
ところまで戻ります。
ONSCLI の基本コマンドは、図 22-1 に示したように分類されます。
図 22-1
CLI の基本コマンド
ルート コマンド
コミュニティの処理
管理モード
以上の各グループでの利用可能なコマンドの概要を 図 22-2、図 22-3、図 22-4 に示します。ここに
示したすべてのコマンドについては、表 22-3「ONSCLI コマンドのパラメータ」
(P.22-10)を参照
してください。
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
22-7
第 22 章
コマンドライン インターフェイス( ONSCLI)
22.2 コマンド リファレンス
図 22-2
ONSCLI のルート コマンド
ルート コマンド
IP-Configuration
Show-Current-Alarms
Change-Passwords
Erase-CDB
Reset-Device
Display-Event-Log
Clear-Event-Log
Running-Config
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
22-8
OL-6808-01-J
第 22 章
コマンドライン インターフェイス(ONSCLI)
22.2 コマンド リファレンス
図 22-3
ONSCLI コマンド(Community Table)
Community-Handler
Community-Table
Show
Add
Edit
Remove
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
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22-9
第 22 章
コマンドライン インターフェイス( ONSCLI)
22.2 コマンド リファレンス
図 22-4
ONSCLI コマンド(管理モード)
管理モード
System Mode
IPUN
IPUN および IP
Management-Port-Mode
Display-DCC-mode
Update-DCC-Mode
IP
Management-Port-Mode
Update-DCC-Mode
Gateway
表 22-3
ONSCLI コマンドのパラメータ
コマンド
パラメータ
System-Mode
[SYSTEM-MODE=<ip|ipunnumbered>]
IP-Configuration
[IP-ADDRESS=<IP address>]
[SUBNET-MASK=<IP address>]
[DEFAULT-GATEWAY=<IP address>]
Management-Port-Mode
[MANAGEMENT-MODE=<notUsed|ip>]
[ADMIN-STATUS=<on|off>]
Update-DCC-Mode
A-SLOT=<integer value 1:4>
A-PORT=<integer value 1:8>
A-CHANNEL=<dccR|dccM>
[DCC-MODE=<notUsed|ipOverDcc|remoteModule|transparent|inband]
[IP-MODE=<pppCrc32|pppCrc16>]
[B-SLOT=<integer value 1:4>]
[B-PORT=<integer value 1:8>][B-CHANNEL=<dccR|dccM>]
Show
[MANAGER=<IP address>]
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
22-10
OL-6808-01-J
第 22 章
コマンドライン インターフェイス(ONSCLI)
22.2 コマンド リファレンス
表 22-3
ONSCLI コマンドのパラメータ(続き)
コマンド
パラメータ
Add
MANAGER=<IP address>
COMMUNITY=<string[1:20]>
ACCESS=<readOnly|readWrite|super>
TRAPS=<enable|disable>
Edit
MANAGER=<IP address>
COMMUNITY=<string[1:20]> [ACCESS=<readOnly|readWrite|super>]
[TRAPS=<enable|disable>]
Remove
MANAGER=<IP address> COMMUNITY=<string[1:20]>
Running-Config
[SECTION-LIST=<integer value 1:9,...>]
入力パラメータなしは全セクションを意味します。
1:セクション 1 全般情報
2:セクション 2 アラーム
3:セクション 3 ルーティング(IP)情報
4:セクション 4 管理の構成
5:セクション 5 ブリッジの構成
6:セクション 6 ポートの構成
7:セクション 7 VLAN の構成
8:セクション 8 統計情報
9:セクション 9 クロスコネクト
Change-Passwords
[ONSCLI-PASSWORD=<string[6:12]>]
[TELNET-PASSWORD=<string[6:12]>]
Display-DCC-Mode
[A-SLOT=<integer value 1:4>]
[A-PORT=<integer value 1:8>]
[A-CHANNEL=<dccR|dccM>]
Gateway
[GATEWAY-ENABLED=<true|false>]
Show-Current-Alarms
なし
Erase-CDB
なし
Reset-Device
なし
Display -Event-Log
なし
Clear-Event-Log
なし
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OL-6808-01-J
22-11
第 22 章
コマンドライン インターフェイス( ONSCLI)
22.2 コマンド リファレンス
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
22-12
OL-6808-01-J
I N D E X
A
く
ATO の取り付け
MCU 4-9
クライアント層のファイバ接続
E
け
ESD に弱いデバイス 1-3
警告 1-1
M
し
MCU 4-18, 4-19
事前の注意 1-2
出荷品の確認 3-2
MCU
PDP への電源接続 4-11
延長ブラケットによる取り付け 4-10
商品梱包箱のラベル 3-2
クライアント層のファイバ接続 4-18, 4-19
電源の取り付け 4-11
す
取り付け 4-9
ファイバ ケーブルの取り付け 4-18, 4-19
スペース要件 3-4
あ
せ
アセンブルドツーオーダーの取り付け。ATO の取り付
けを参照
清掃
安全 1-2
記号およびラベル 1-3
警告 1-1
事前の注意 1-2
え
延長ブラケット 4-10
ファイバ アダプタ 4-8
ファイバ コネクタ 4-7
静電放電に関する注意 1-3
接地
点 4-4
留意事項 4-4
設置場所の準備 3-4
そ
き
装置の開梱 3-5
装置の確認 3-2
記号 1-3
損傷の報告 3-3
損傷、報告 3-3
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
OL-6808-01-J
1
Index
て
電源
PDP (MCU)への電源接続 4-11
取り付け(MCU)
4-11
留意事項 4-5
電力
消費電力の要件 3-4
と
取り付け
ガイドライン 4-4
計画 4-3
説明 4-1
必要な品目 4-3
な
内容物の確認 3-3
は
パッキング リスト 3-3
ふ
ファイバ
クライアント層の接続(MCU)
4-18, 4-19
清掃 4-7, 4-9
ら
ラック サイズの変換 4-10
ラックへの取り付け
MCU 4-9
延長ブラケット 4-10
ラベル 1-3
Cisco ONS 15305 インストレーション オペレーション ガイド
2
OL-6808-01-J
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