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グループ・アプローチのショート事例 教師用手引書

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グループ・アプローチのショート事例 教師用手引書
ワークシート付き♪
グル-プ・アプロ-チの
シ ョ - ト 事 例 集
綾川町立綾上中学校
中島
真理子
グループ・アプローチの
ショート事例集
1
構成的グループエンカウンターとは?
P2
(SGE)
2
ソーシャルスキル・トレーニングとは?
P3
(SST)
学級開きや
目 次
最初の授業で
3
生徒との人間関係をつくる(SGE)
X先生を知るイエス・ノークイズ
(ワークシート
P4
P14,15)
4月の
学級活動で
で
4
よりよい人間関係をスタートする(SGE)
あなたは名探偵
P5
(ワークシート
学校行事の
あとで
5
P16,17)
自己の存在価値を確認する(SGE)
私たちの得た宝物
P6
(ワークシート
P18,19)
職場体験学習
前に
6
トラブルへの対処の仕方を身に付ける(SST)
職場体験学習中にトラブル発生!
あなたならどうする?
(ワークシート
学期末や
行事の
振り返りに
P7
P20~23)
(SGE)
7
学期のまとめに、友達からプラスのフィードバックをうける
Xからの手紙
P8
(ワークシート
協力して行う
活動の導入に
8
P24,25)
緊張をときほぐす(SGE)
あわせアドジャン
P9
グループでの団結力を強める(SGE)
ごちゃまぜ こ・と・ば!
何と言っているでSHOW?
P10
P11
修了式前後
9
互いの気持ちを交換して、自分の成長を確認する(SGE)
別れの花束
P12
(ワークシート
1
P26)
構成的グループエンカウンター【SGE】とは?
エクササイズを通して、心と心のふれあいや、対人関係スキルを高めることを目的に
行われるグループ体験学習です。このエクササイズを通して、自己理解や他者理解が深
まり、共感的な人間関係づくりが進みます。
また、シェアリング(分かち合い)を通して、エクササイズで体験したことを分かち
合い、参加者の「感情」「思考」「行動」を修正・拡大することが大切です。同じエクサ
サイズを体験しても、受け止め方が違うことを、シェアリングを通して知ることができ
ます。
◆「構成的グループエンカウンター」の進め方 ◆
① インストラクション
(導入)
エクササイズのねらいや
内容、ルールなどの説明
をします。
②
エクササイズ
(課題)
ホン ネ とホ ンネ の 交流
を促します。グループを
回って援助します。
③
シェアリング
(分かち合い)
気づいたことや
感じたことを共
有します。
【 留意点 】
【 留意点 】
【 留意点 】
◈教師が自分のことを話
し、実際にやってみせる
ことで、生徒はイメージ
しやすくなり、抵抗感が
尐なくなります。
◈時間や人数など、一定の
ルール(枠)を示します。
◈2人組やエクササイズを
行ったグループ、学級全
体等で時間を決めて語り
合います。
◈抵抗を示す生徒には強制
せず、パスをする自由も
あることを伝えます。
◈グループ内のコミュニケ
ーションを観察したり、
ルール違反がないか確認
したりするなど、生徒を
よく観察し、スムーズに
進行するようにします。
【 言葉かけの例 】
●「抵抗がある人は、横で
見ていても構いません
よ」
様子を見て・・
「一緒にやってみますか?」
◈「質問はありませんか?」
「始め」などで開始します。
◈発言を強制せず言いたい
人が話します。言いたく
ないときは、
「パス」をし
て次の人に回します。
【 言葉かけの例 】
【 言葉かけの例 】
●「今から2分間で」
「ジャンケンで勝った人
から、時計回りに」
●「エクササイズをして、
どんなことに気づいた
り、感じたりしましたか」
【 介入 】
◇生徒が自分のホンネと向
き合えるように、教師が
援助します。
参考:教職員のためのサポートブック2
だれもが安心して過ごせる学級をつくるために
◈「質問はありませんか?」
「始め」などで開始します。
(香川県教育センター
2
平成 24 年2月)
ソーシャルスキル・トレーニング【SST】とは?
ソーシャルスキルとは、対人関係をスムーズにするための知識と具体的な技術=「人づ
きあいのコツ」です。それらのスキルは、モデリングやリハーサル、フィードバックを
くり返しながら、体験的に身に付けられるようにするためのトレーニングです。
◆「ソーシャルスキル」の基本スキル ◆
◈基本的なかかわりスキル … あいさつの仕方、自己紹介の仕方、上手な聴き方、
質問の仕方
◈仲間関係発展・共感的スキル … 仲間の誘い方、仲間への入り方、あたたかい言葉かけ
気持ちをわかって働きかける
◈主張行動スキル … 優しい頼み方、上手な断り方、自分を大切にした伝え方
◈問題解決スキル … トラブルの解決策の考え方
◆「ソーシャルスキル・トレーニング」の進め方 ◆
① インストラクション
(言語教示)
教え よ うと する ス キル
がな ぜ 重要 なの か を、
言葉によって教えます。
⑤ 定着化
(般化)
② モデリング
(示範)
教え よ うと する ス キル
のモ デ ルを 示し て 観察
させ、真似をさせます。
④
中学校』相川充・佐藤正二編
リハーサルで示した行動に対し
て、ほめたり修正を加えます。修
正を行う場合、肯定的に言うこと
で、スキルを実行してみようとす
る動機を高めることができます。
図書文化 2006
3
リハーサル
(実行)
モデリングで示した
適切なスキルを、頭の中
や実際の行動で何度も
くり返し練習させます。
フィードバック
(評価)
教えたス キルが日 常場
面で実践 されるよ う促
します。一般教示を与え
たり、一定の目標を設定
した課題を与えます。
参考:
『実践!ソーシャルスキル教育
③
~生徒と教師の人間関係を作る~(SGE)
学級開きや
最初の授業のとき
ねらい
~
ソーシャルスキルトレーニング
(SST)
X先生を知るイエス・ノークイズ
教師が自分のことを話すことによって、生徒との人間関係をつくるとともに
生徒同士が自己紹介し合うときのモデルを示す。
●活動時間
20分
活
動 内
教師の言葉かけ
容
時
間
3
分 1 ねらいとルールの説明を聞く。
◈ 教師の見本を見る。
「今日は先生のことを知ってもらうため
に、
先生に関するクイズをしようと思い
ます。
」
準備物,配置
準備物
●ワークシート
「例えば、【先生は北海道で生まれた】
イエスだと思う人は手をあげてくださ
い。
」
12
分 2 ペアで相談し、クイズの答えをシートに 「これから一問ずつ問題を読み上げます
配
置
机あり
ので、ペアで考えてシートに記入して
ください。
」
書く。
どう思う?私はイエス
う~ん・・・
だと思うな。
考えが分かれた時
は、2人で話し合って
1つに決めましょう
どっちだろう
3 全問終わったところで、教師の自己紹介
質問内容は、生徒が親しみをもてる
ようにします。失敗談をはじめ、
教師の人柄が伝わるような内容を
入れます。
を聞きながら、答え合わせをする。
「答え合わせをします。合っていたら
赤ペンで丸をつけてください。」
先生が小さい頃なりた
かったのは、宇宙飛行
はい、イエス!
士である。
イエス!
4
質問したいことをペアで考え、発表
する。
「先生はドラマを見ていると、感情移入
してしまい、よく泣いてしまいます。
家族からは、どれだけ涙腺が弱いんだ
か…と言われるほどです。
」
「今から3分間で、先生に質問したい
ことをペアで話し合ってください。
」
質問は何でも構い
ません。ただし、相手
に対して失礼なことや答
えられないようなこ
とはやめましょう
5
分
5 今日のエクササイズを通して、気付いた
ことや感じたことを話し合う。
「感じたことや気付いたことをとなり
の人と自由に出し合いましょう。時間
は5分です。
」
4
●となり同士でペアになる
~よりよい人間関係をスタートする~(SGE)
4月の学級活動で
ねらい
あなたは名探偵
相互理解を図るとともに、親近感を高めることを通して、よりよい人間関係の基礎を
築くことができる。
●活動時間
時
15分
活
間
2 分
動 内
容
教師の言葉かけ
「今日は、クラスの友達のことをよく知る
ための活動をします。
」
1 ねらいとルールの説明を聞く。
◈ 教師の見本を見る。
10
分 2 2人組になってジャンケンをする。
「まず、となり同士でジャンケンをし、
勝った人は相手に質問項目にある質問を
します。相手がイエスと答えるまで質問
を続けてください。
」
勝った人は、ワークシートの質問項目 ※「最初は【お願いします】とお互いに
あいさつをしてから始めてください。
を順番に質問する。負けた人は、
終わったら【ありがとうございまし
「はい」
「いいえ」で答える。
た】とお礼を言って、次の相手を探し
ましょう。
」
◈質問が当てはまっていたら、ワークシー
3
トに相手の名前を書く
◈名前が書けるのは、一人1項目とする
◈「いいえ」の場合は、
「はい」が出てくる
まで質問を続ける
◈交代し、互いに名前が書けたら(質問が
終わったら)ペアを解く
なるべくたくさんの
人に出会い、質問して
ください。
飛行機に乗ったことがある?
いいえ。
はい。
誕生日はクリス
はい。
マスである?
3
分
5
どの質問項目にどんな人が該当して
いたかなど、感じたことや気づいた
準備物
● ワークシート
●バインダー
●筆記用具
配
置
机あり
となり同士でペアを作る
最後まで書けなかっ
た場合は、次の相手を
探して、どんどん質問
をしましょう。
4 次の相手を探し、同じように続ける。
家で亀を飼っている?
準備物,配置
近くの友達とペアを作る
相手の名前をていねいに記入すること
で、相手を尊重することにつながって
いくことを伝えます。
「聞いた内容は、他の人に話さないよう
にしてくださいね。
」
質問内容によっては
クラスの一人にしか当て
はまらないものもあります
よ。例えば、
「誕生日はク
リスマスである」は一人
だけです。
すべての質問に友達の
名前を書くことができた人
へ拍手を送りましょう
ことを全体で話し合う。
「感じたことや気づいたことをとなりの
人と自由に出し合いましょう。時間は3
分です。
」
「友達の意外な一面を見つけることが
できましたね。
」
5
自分の席にもどる
~自己の存在価値を確認し合う~(SGE)
学校行事の後
ねらい
私たちの得た宝物
学校行事の取組を振り返り、相互に感謝の言葉を伝えることで、自己の存在価値を
高めることができる。
●活動時間
時
15分
活
間
動
内
容
10 分 1 ねらいとルールの説明を聞く。
◈ 教師の見本を見る。
教師の言葉かけ
「運動会(合唱コンクール)でいろいろ
な場面がありました。今日はだれが
どんな場面で頑張っていたかを思い
出し、それを伝え合ってみましょう。
」
準備物,配置
準備物
● ワークシート
● 筆記用具
「◈◈を通して、一人一人が様々な力を
発揮しましたね。
」
配
置
「カードの【君がいたおかげで】に続く
感謝の文章を考えて、書いてください。
例えば【君がいたおかげで、大縄跳び
では100回跳び続けられた】など
です。
」
2
カードに自分の名前を書き、隣の人に
渡す。
3
●生活班になる
※「1人につき、書く時間は1分間です。
」
カードの「君がいたおかげで・・」の
後に、感謝の言葉を書く。
4 カードをグループ内で回し、くり返す。
1分がきましたが、
もう尐し時間がほしい
人はいますか?
(君がいたおかげで…)
大縄跳びでは、最高記録
(君がいたおかげ
をだすことができた。
※「自分のカードがくるまで、くり返し
ましょう。
」
で…)最後まで全
力で走ることがで
(君がいたおかで…)
きた。
クラス一丸となって
書くことに抵抗を示す生徒や感謝の
言葉が見つからない生徒には、教師
が具体的にカードに書かれている
生徒の良い行動などを思い出させる
ようなヒントを伝えます。
(例)「応援の時はどうだった?」
応援できた。
5 分
5
自分のカードを読み、グループで感じ
たことを話し合う。
※
全体で発表しあえる雰囲気であれば、
グループで話し合ったことを、全体で
「自分のカードにある友達の言葉を読ん
で、その感想をグループで伝え合いま
しょう。
」
「グループで話し合ったことを発表して
ください。
」
発表する。
大きな声を出して応援していた
ことを書かれると思っていた
けど、リレーでの全力疾走の
ことをみんなに書いてもらえ
て、嬉しいな。
6
~トラブルへの対処の仕方を身に付ける~(SST)
職場体験学習前
ねらい
職場体験学習中にトラブル発生!あなたならどうする?
・職場体験学習中に起こりそうなトラブルについて考え、様々な対応の仕方を知り、体験への不安や
緊張を緩和することができる。
・トラブルが発生した時の具体的な対応を練習することができる。
●活動時間
時
間
5
分
30分
活
動
内
1 職場体験学習について、楽しみな
ことや不安なことを聞く
言われたとおりの仕事が
失敗しないかな・・・
教師の言葉かけ
容
準備物,配置
準備物
「職場体験学習向けていろんな準備をして
いますが、不安なくのぞめそうですか?」
●ワークシート
「どんなことに不安がありますか?」
●バインダー
●ストップウォッチ
できるかな・・・
対処法を知っていれば、
落ち着いて対応できるね。
※事前にアンケートを
とっておくとよい
5
分
2 具体的な場面をロールプレイで
提示し、どのように対応するか
話し合う
「今から先生がモデルを示すので、この対応
で良いか考えてください。
」
【例】事業所の方から、一度に3つ4つ
の指示を出されたが、理解できない
「どのようにすれば、もっと良くなります
か?」
「いろんな対応法が考えられますね。
」
10
分
3 ワークシートにあるトラブル事例
について考える
→
練習する
「今からワークシートにあるトラブル事例
についての対応方法を、グループで考えて
みましょう。
」
ったけど、分かった?
観察者として練習に参加
してみようね。
練習に抵抗を示す生
徒には強制をせず、
観察者として練習に
参加するよう声をか
けます。
【生徒】すみません。メモ
をとりたいので、もう一度
お願いします。
4 学習を振り返る
→
机なし
●グループになる
(同じ職種同士)
※教室が狭い場合は椅子
のみにしておき、練習
場所を作っておく
練習者
観察者
【事業所の方】たくさん言
分
置
「様々な対応方法を話し合ってください。
」
【練習中】
10
配
ワークシートに感想を書く
「見ている人は、どこが良かったか、また
どうすればさらに良くなるかを考えなが
ら見てください。
」
今の対応なら、
自信をもって体験できそう
ですね。
今日の授業を活かして、
職体にのぞみたい!
尐し不安が
和らいだよ。
今日の授業で
どんなことを感じ
ましたか?
7
~学期のまとめに、友達からのプラスの言葉をうける~(SGE)
学期末や
行事の振り返りに
Xからの手紙
学期のまとめに、プラスの言葉を交換し合い、友達を思いやる心の大切さに気づき、
ねらい
自らの向上に努める態度を育てることができる。
●活動時間
時
間
5
分
20分
活 動
内
容
教師の言葉かけ
準備物,配置
準備物
「今日はクラスの友達に手紙を書き
ます。
」
「
【掃除を時間いっぱい取り組んでいる】 ●宛名の書いてある手紙と
◈ 教師の見本を見る。
【分からない問題をていねいに教えて
封筒
くれた】など、友達の良いところ、
してもらって嬉しかったことを手紙に ●筆記用具
◈学期を通して見つけた友達の良いところ
書いて、贈りましょう。
」
や、してもらって嬉しかったことを手紙に
1 ねらいとルールの説明を聞く。
書く
配
◈自分あての手紙や、同じ人のものが回って
クラスや部活動
以外に、学校外で見つ
けた友達の良さでも
構いませんよ。
きたら、近くの人と交換する
◈手紙には自分の名前を書かない
●席順
12
分 3 宛名の書かれた手紙に、友達の良いとこ 「配布した紙に書いてある宛名の人に、
その人の良いところを探して手紙に
書きましょう。
」
ろを書く
4
2~3人からメッセージがもらえるよ
う、教師が回収し、くり返す
◈◈君の良いところは、
清掃をしっかり取り組ん
でいるところだな。
手紙がなかなか書けない生徒には、
書くヒントとなる具体例を示す。
(例)「いつも部活を頑張っている」
「調子が悪いときに、大丈夫?と声を
◈◈さんはうまくでき
かけてくれた」
ない私に「一緒にやろ
う」と声をかけてくれた
な。
5 自分あての手紙を受け取って読む
ちょっと照れるけど、すごく
嬉しいな。
自分に配られた手紙を
読んでみて、いまどん
な気持ちですか。
◈◈さん、見ていてく
れたんだ!
3
分
だれかがどこかで自分
を見てくれていると、
元気がでますね。
6 感じたことをとなりの人と話し合う
※
全体で発表しあえる雰囲気であれば、
グループで話し合ったことを、全体で
発表する。
8
置
机あり
~緊張を解きほぐす~(SGE)
協力して行う
活動の導入に
ねらい
あわせアドジャン
・気持ちを合わせる体験により、他者への積極的で好意的な関心を高めることができる。
・声を出すことで緊張をほぐし、初対面の人と抵抗なく楽しむことができる。
●活動時間
3分
活 動
内
容
時
間
1
分 1 ねらいとルールの説明を聞く。
教師の言葉かけ
「◈◈にむけて、気持ちを合わせるエクサ
サイズをやってみよう。
」
◈ 教師の見本を見る。
2
準備物,配置
準備物
● なし
はじめに先生(達)
がやってみますね。
分 2 2人組になり、
「アドジャン」のかけ声
配
に合わせて、じゃんけんの要領で
置
机あり
1~5までの数字を指で示す。
声をしっかりとだ
すと、緊張感がほぐ
れるよ。
「【 ア ド ジ ャ ン ! 】 と 、 お 互 い に 声 を
しっかりと出してね。
」
3 同じ数字になるまで続ける。
【応用】 4
奇数でペアが作れない生徒がいれば、
教師が入ります。
1分間に、できるだけ多くの相手と
「アドジャン」をする。
※ 時間があれば、班ごとに活動する。
班のメンバー全員が同じ数字になる
まで続ける。
(5人の場合、そろう確立は625分の1)
9
近くの友達とペアを
作りアドジャンをする
~グループでの団結力を強める~(SGE)
協力して行う
活動の導入に
ねらい
ごちゃまぜ
こ・と・ば!
相手に伝えようとする体験や相手を分かろうとする体験を通して、相互に受容し
認め合える人間関係を築くことができる。
●活動時間
時
10
10分
活
間
動
内
容
分 1 ねらいとルールの説明を聞く。
◈ 教師の見本を見る。
2
教師の言葉かけ
「今日は◈◈に向けて、相手に伝えよう
とする体験や、分かろうとする体験を
通して、クラスの団結力を高めたいと思
います。
」
伝える人は、
言葉をはっきり言う
とともに、相手に届く
ように意識してやって
みましょう
グループになり、カードに書かれた
単語を一人一文字、同時に言う。
ピアノなど)を取り入れ、練習にいか
せられるようにする。
「発表班は、どの文字を言うかみんなに
分からないように、グループ内で決め
ましょう。
」
「発表班以外は、グループ内で相談して、
何を言っているかをあててください。
」
3
準備物
● 単語カード
配
置
か ぶ
※合唱コンクール前に行う場合は、音楽
的な要素(スタッカートやフォルテ、
準備物,配置
他のグループは何の単語を言っている
かをあてる。
4 グループごとにくり返す。
10
机なし
と む
↑
発表班
(同時に言う)
し
~グループでの団結力を強める~(SGE)
協力して行う
活動の導入に
何と言っているでSHOW?
ねらい
相手に伝えようとする体験や相手を分かろうとする体験を通して、相互に受容し
認め合える人間関係を築くことができる。
●活動時間
時
間
10
分
10分
活
動
内
容
1 ねらいとルールの説明を聞く。
◈ 教師の見本を見る。
教師の言葉かけ
「今日は◈◈に向けて、相手に伝え
ようとする体験や、分かろうとす
る体験を通して、クラスの団結力
を高めたいと思います。
」
準備物,配置
準備物
● 単語カード
● 画用紙
「カードに書かれた言葉を無言で
次の人に伝えます。例えば
【あんこ】と伝えたはずなのに、
相手には【はんこ】と伝わったり
もします。
」
2
● マジック
配
置
机なし
グループになり、一列に並ぶ。
(全員後ろを向く)
(先頭)
伝える人は、
口をしっかり動かす
とともに、相手に伝
えようとする強い気持
ちで取り組んでみま
しょう
3 先頭の人はカードに書かれた単語を
覚え、次の人に無言で伝える。
(後ろを向いている次の人の肩を
優しく叩き、向かい合う)
※単語は3文字~5文字にする。
例えば国の名前で統一してみると
「カナダ」→「あなた」
「ドイツ」→「こいぬ」などの聞き取り
間違いがあったりして、面白い。
※聞き取りチャンスの回数を設定しておく
受け取る人は
相手の口だけでなく、
目や表情も読み取り、
何を伝えようとしている
のか、考えてください
4 同様にくり返す。
5 最後の人は、その単語を紙に書く。
11
机
机
机
※最後の人は、机上にある
画用紙に答えを書く
~お互いの気持ちを交換して、自分の成長を確認する~(SGE)
修了式前後
ねらい
別れの花束
卒業前や学年の終わりに、友達からのメッセージを読むことで自己肯定感を高め、
友達への感謝の気持ちを自覚することで、良さを再発見することができる。
●活動時間
時
20分
間
10 分
活 動
内
容
1 ねらいとルールの説明を聞く。
◈ 教師の見本を見る。
教師の言葉かけ
「この1年間を振り返り、これまで伝え
られなかったクラスの仲間へ、感謝の
言葉を書きましょう。
」
準備物,配置
準備物
● メッセージシート
● CD
2
メッセージシートを自分の背中に
欠点ではなく、
これからの心のエネルギー
になるように、その人の良
い点を書いてください。
貼る。1 年間を振り返り、生活班の友達
に感謝したいことや伝えたいことを、
お 互 い 背 中 に 貼 っ て あ るメッ セ ー ジ
配
シートに書く。書き終わったら、「あり
置
机あり
がとう」と言いながら、握手をする。
3 生活班以外の友達に、感謝したいこと
を書く。
何を書いてくれているのかな
※「1年間一緒に過ごしてきた仲間に、日頃
から思っていたことを書きましょう。」
※「相手の身になって、受け取ったときに
嬉しくなるようなメッセージを贈りま
しょう。」
生活班で
数学の時間、私が分からなく
て困っていたら、優しく教え
てくれた。あの時は嬉しかっ
たよ。
※静かな音楽を流す
書くことに抵抗がある生徒や贈る言葉
を探せない生徒には、学級活動や行事
などの場面を思い出させるように声を
かけます。
(例)「合唱コンクールの時は指揮者と
して頑張ってくれていたね」
また、メッセージが尐ない生徒には、
教師が贈る言葉を書きます。
↓
自由に
4 自分のメッセージシートを読む。
5
分
5 グループで感じたことを話し合う。
このクラスで本当に
「メッセージを受け取って、どのように
感じましたか?グループで話し合って
みましょう。
」
良かったね。
●生活班になる
気づいたこと、感じたことを
みんなに発表してください
自分では気づかな
かった良さを、この
1年の間に、クラスの
友達は気づいてくれて
いたんですね
みんなからのメッセージ、
とっても嬉しかった!
5
分
6
グループで話し合ったことを、全体で
発表し、ワークシートに感想を書く。
12
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