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倉敷トワイライトホーム事業 - 一般社団法人 岡山県社会福祉士会
倉敷市 倉敷駅前 ・ 居場所 ・ トワイライト ひとりぼっちの子どもに対する居場所 倉敷トワイライトホーム事業 日時:月曜日、金曜日、第2・第4土曜日 16:00~21:00 場所:倉敷駅前民家(駐車場 無) 費用:無料 大切にしていること ☆何でも話せる人であること。 ☆子ども主体の活動であることを常に念頭に、 身構えずフラットな環境で、 子どもが自由に過ごせるようにしたい。 ☆子どもが何かやっていることに対してスタッフが付き添い、 居場所に来た子どもたちを『ひとりぼっちにしない』こと。 こんな活動をしているよ!! ~放課後、学校へ子どもたちを迎えに行きます~ (自分でトワイライトホームへ来る子もいます) ・体を動かす ・ご飯を自分たちで作って食べる ・ボードゲームをする etc… 夏休みは電車に乗って出掛けるイベントを企画。 20 時が過ぎたら子どもを家まで送っていきます。 ◆運営団体◆ NPO法人 子育て応援ナビぽっかぽか 問合せ 連絡先 ≪相談随時≫ 理事 田口 陽子 ☎ 080-3056-3116 メール [email protected] 倉敷トワイライトホーム事業 −8− 【アクセス】 倉敷駅前民家 ○倉敷駅から徒歩5分 初回利用時は、倉敷駅到 着後、電話連絡いただけ ますと迎えにいきます。 おかやま全県統合型 GIS 設立したきっかけは何ですか ボランティア学生の A 氏が 3 年次夏に子どもの支援をするトワイライトステイを行って いる Y 社会福祉士事務所で実習指導を受けました。 (トワイライトステイとは、保護者が夕 方から夜間にかけて就労などのために子どもが一人になるので、その間の子ども支援をす ること。)トワイライトに参加し、子どもたちが笑顔になるのを見て、岡山に帰って自分た ちもトワイライトをやりたいと考えました。 そこで、Y 事務所の事業計画書をもらい、岡山版の事業計画書を作った時、トワイライト を実現させることで、子どもたちが頼れる人をつくることができると考えました。“頼れる 人”というのは指導関係ではなく、“ななめの関係”が大事です。専門職ではない年齢の近 いお兄さんお姉さんが子どもに関わると、子どもが本音を話しやすいという関係ができ、 子どもが居場所で過ごしやすくなるのではと考えました。 また、子どもと関わることで、学生自身も成長できます。子どもの長所を見つけること は、活動の中で大切なことです。子どものできたことに対してほめると子どもが笑顔にな り、その笑顔で学生も満たされます。子どもと関わることで心も養っていける、人間的に 大きくなれると感じました。そのようなことを考えている時に NPO 法人子育て応援ナビ ぽっかぽかの田口氏と出会い、トワイライトホーム事業を設立することになりました。 倉敷トワイライトホーム事業 −9− 『倉敷トワイライトホーム事業』 …名前の由来を教えてください。 「倉敷にある夕方(トワイライト)から過ごす家だよ」という感じで名づけました。“ト ワイライト”のみでは夜間養護等(トワイライトステイ)事業と誤解されることがあるよ うに思い、トワイライトホーム事業としました。 トワイライトホーム事業の目的は? トワイライトホーム事業は、不登校の予防を目的として活動しています。 当初は、中学生を支援対象に考えていましたが、不登校の予防なら小学生を対象にした 方がいいとの地域の声があり、小学生を支援対象にしました。夕方から夜にかけて、保護 者の仕事の関係で子どもが一人で過ごさざるをえず、誰からも配慮がない状況があると考 えるので支援したいです。子どもの主体性が尊重されるアットホームな居場所で過ごして もらい、自己肯定感を高めるお手伝いができたらと思います。 運営の工夫していることは? ◆ 食事作り あるもので工夫して、料理を作るようにしています。 学生は冷蔵庫の中身を把握するために携帯で写メをとって帰り、献立を考えます。 フードバンクを活用したり、地域の方から食材の差し入れをいただくこともあります。 ◆ スタッフ配置 学生の数が多すぎると子どもは構えます。 子どもの人数に合わせて活動学生の人数を考え、スケジュールを組みます。男女のバラ ンスを考えたり、子どもと初対面の活動学生が入る時には、面識のある学生同士が組んだ 中に入ってもらい、活動できるようにしています。 行政に伝えたいこと 単年契約となる県の補助金に基づいて運営しており、来年はどうするかという課題があ ります。継続的に活動できるような市や県民局の助成金が欲しいです。 倉敷トワイライトホーム事業 − 10 − どのように、トワイライトホームの広報をしていますか ・地域の小学校でチラシを配布しました。 ・NPO 法人子育て応援ナビぽっかぽかホームページに載せています。 ・法人スタッフがブログ等で紹介します。 トワイライトホーム事業を広めたい!~この活動は、誰でもが取り組めます~ この活動は、誰でもが取り組めるものと思ってほしいです。事業をするために必要なの は、「思いのある人」、「場所」です。いつでも帰ってくることのできる場所、あったかい場 所、利用した子どもが笑顔になることができればいいと思います。 さらに、トワイライトホームの取り組みが、様々な大学に広がっていけばいいと思いま す。地域資源の掘り起こしをしたいです。 トワイライトホームは地域の中にあるからこそできることがたくさんあります。地域の 理解があってこその活動です。地域連携の強化を図りたいです。倉敷東小学校区では、地 区社会福祉協議会、主任児童委員、学校、放課後児童クラブ等との関係を大切にしていま す。 トワイライトホームは、 「小学校で配布されたチラシを見て自分の子どものためにあるの ではないかと考えた保護者の子どもたち」、「校長の勧めで行ってみたら楽しかったから利 用しようと考えた子どもたち」を支援する場所です。同時に、「子育てに困っているという 相談により、学生主体で対応できる場所があるといいな」と考えて始まった事業です。 「ひとりぼっちの子どもの居場所があるので来てはどうか」という立ち位置をとり、「心 の貧困」支援に力を置いています。保護者より「上の子がトワイライトホームを利用する ことにより、保護者として下の子どもにゆっくり関われるようになった、また、兄にも余 裕を持って関われるようになった」との声がありました。トワイライトホーム事業で子育 て支援ができると考えました。今までになかった取り組みを実施し、子育て支援となれば いいと考えます。ここでの活動が岡山県下に広がれば、子どもが地域で暮らしやすくなり、 地域も子どもを見守り・育てるという「地域の在り方」になればと思います。 子どもたちは、学校を卒業しても地域で過ごしていきます。その時に、いつでも帰って きて、安らぐことのできる場所をつくりたいです。それが、活動を継続する意義となって いくと思います。 倉敷トワイライトホーム事業 − 11 −