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第8回「親の借金が多い場合の対応は?」
第8 8回 回「 「親 親の の借 借金 金が が多 多い い場 場合 合の の対 対応 応は は? ?」 」 Q&A 第 相続の Q 先日、私の父が亡くなりました。生前、父は500万円相当の家を所有していましたが、借金1,000 先 私 父が 万円を負っていました。私は一人息子であり、母は既に亡くなっています。このままでは、父名義の 家を売却したとしても、500万円程度の借金が残ってしまう計算になります。そこで、借金を相続しな いで済む方法はないでしょうか。 A 民法では、「相続人は、相続開始の時から、被相続人(亡くなった人のことを言います。)の財産 に属した一切の権利義務を承継する。」 と定められており(民法896条) 、 ここでいう「被相続人の財産」 は、被相続人の全ての財産が対象となるため、相続時に家や現金などのプラス財産よりも借金などの マイナスの財産が多い場合には、思わぬ多額の借金を負うことになってしまいます。 そこで、民法には、相続人が財産を承継するかしないかを自由に選択できることとして、以下 の2つの方法が定められています(民法915条1項) 。 ①相続放棄 相続放棄とは、被相続人の財産の全てを承継しない方法をいいます。相続放棄では、マイナス の財産を放棄して、プラスの財産のみを相続することはできません。相続人が、相続により多額の 借金を負ってしまうような場合に用いられます。 ②限定承認 限定承認とは、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を引き継ぐという条件付きの相続のこと をいいます。プラスの財産とマイナスの財産のどちらが多いのかが不明である場合に用いられます。 あなたのケースのように、マイナスの財産が多いことが明らかな場合は、相続放棄を行うことが 一般的であると思われます。あなたが相続放棄を行うことにより、お父さんの全ての財産を相続し ないことになり、家を相続することはできなくなりますが、 借金を相続しないで済むことになります。 なお、相続放棄と限定承認の手続きは、相続することを知ってから3か月以内に家庭裁判所に申 述しなければなりません。そのため、3か月以内に家庭裁判所に申述しなければ、被相続人の全て の財産が相続されることになりますので注意が必要です。 次回は、第9回「相続分とはなんですか?」をテーマにご案内いたします。 ご不明な点は、旭川地方法務局までお問い合せください。 ☎0166−38−1111又はホームページは「旭川地方法務局」で検索。 11 月 11 日、役場町長室において、農林業センサス 功績者農林水産大臣表彰を受賞された水本忠安さんに 寺崎町長より表彰状が伝達されました。 昭和41年から平成27年まで、農林業センサス経 営体調査員10回、農業基本調査員28回と農林水産 調査員として従事してきました。農業の経験を生かし 農村地域について就農、離農世帯の動向把握に努め、 寺崎町長より表彰状の伝達を受ける水本さん 農林業センサス功績者 農林水産大臣表彰 情報を収集し、調査に役立てるなど地道な活動を積み ~農林業センサスとは~ 農林業の生産構造や就業構造、土地資源など農林業・農 また、町行政と地域住民とのパイプ役となり、地域 山村の基本構造の実態とその変化を明らかにし、農林業施 に密着した統計調査の普及に尽力した功績が称えられ 策の企画・立案・推進のための基礎資料となる統計を作成 農林水産大臣より表彰を受けました。 し、提供することを目的に、5 年ごとに行う調査です。 重ねてこられました。 6