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2013 年度版「日本のジャーナリスト調査」を読む その

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2013 年度版「日本のジャーナリスト調査」を読む その
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2013 年度版「日本のジャーナリスト調査」を読む その(2)
――地域ジャーナリズムの課題――
2015 年 2 月 27 日
調査データ 基礎資料
日本大学法学部新聞学研究所
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表1〉ジャーナリズム機能にたいする評価
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表1は、ジャーナリズム機能に対する現状の評価をまとめたものである。
□全体をみると、
「h.情報を読者に早く伝える」と「d.興味をひくニュースの重点的な報道」
が、約 90%と高い割合を示している。とりわけ、キー局・準キー局では、
「d.興味をひくニュ
ースの重点的な報道」で「果たしている」と回答している割合は 100%となっている。
□地方民放に着目したとき、NHKとキー局・準キー局の両方に対して 10 ポイントから 20 ポイン
ト低い割合を示しているものは、
「f.政府発表の真実性の調査」
(25.1%)
、
「g.未確認情報を
掲載しない」
(76.4%)
、
「j.複雑な問題に対する分析と解説」
(49.8%)
、
「a.議員・公務員・
企業経営者等の監視活動」
(76.4%)
、
「b.国家政策に関する論点の提供」
(65.5%)である。
特に、
「j.複雑な問題に対する分析と解説」は、地方民放は、NHK、キー局・準キー局に対し
て 20 ポイント以上低くなっている。
□キー局・準キー局と地方民放が、NHKと比べてともに高い割合となっているのは、
「i.娯楽
と休息の提供」である。
□キー局・準キー局が、NHKと地方民放に対して 10 ポイントから 20 ポイント高い割合を示して
いるのは、
「c.社会問題に対する自らの主張」と「f.政府発表の真実性の調査」となっている。
□反対に、キー局・準キー局が、NHKと地方民放に対して低い割合を示しているのは、
「知的・
文化的関心をひく記事の提供」である。
□「k.社会的弱者の救済」の割合は、NHK(73.9%)
、キー局・準キー局(57.3%)
、地方民放
(45.8%)の順になっている。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表2〉ジャーナリズムの役割の重要性
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表2は、ジャーナリズムの役割に関する重要度の評価をまとめたものである。
□全体をみると、
「k. 政治指導者の好意的なイメージを伝える」が最も低い割合を示している。続
いて「l. 政府の政策を指示する」
、
「i. 政府の敵対者となる」
、
「r. 人びとに見解を表明するよう
に促す」が順に低い割合を示す。
□地方民放に着目すると「m. 娯楽と休息を提供する」
(81.8%)で、NHK とキー局・準キー局の
両方に対して 10 ポイントから 15 ポイント高い割合を示している。
□更に、NHK に対して 10 ポイント以上高い割合を示している項目は「h. 社会変化を提唱する」
(72.4%)
、
「i. 政府の敵対者となる」
(38.4%)
、
「o. 日常生活のための助言、方向づけ、指示を
与える」
(76.4%)となっている。
□反対に、キー局・準キー局に対して「n. もっとも多くの読者・視聴者を引き付ける種類のニュ
ースを提供する」
、
「r. 人びとに見解を表明するように促す」の項目で低い割合を示している。特
に、
「r. 人びとに見解を表明するように促す」項目では 10 ポイント以上高い割合を示している。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表3〉ジャーナリズムへの影響度
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表3は、ジャーナリズムへの影響度合いの評価をまとめたものである。
□全体をみると、
「i. Twitter や Facebook のようなソーシャルメディア」と「h. ブログのような
ユーザーの作るコンテンツ」が約 70~80%と高い割合を示している。反対に「m.欧米流のジャー
ナリズムの実践」
、
「l.センセーショナルなニュースへの圧力」
、
「a.ジャーナリズム教育」の項目
では低い割合を示している。
□地方民放が、NHKとキー局・準キー局の両方に対して低い割合を示している項目は、
「b.倫理
的基準」
(58.6%)
、
「a.ジャーナリズム教育」
(34.0%)
、
「l.センセーショナルなニュースへの圧力」
(35.0%)となっている。とりわけ「b.倫理的基準」の項目では、両者と比べて 10 ポイントから
20 ポイント低い割合を示している。
□反対に、
「d.広告の考慮」は地方民放がNHKとキー局・準キー局の両方に対して 15 ポイントか
ら 30 ポイント高い割合を示している。
□NHKがキー局・準キー局と地方民放の両方に対して、10 ポイントから 20 ポイント以上高い割
合を示している項目は「k. 読者・視聴者へのフィードバック」
(84.1%)
、
「g. 読者・視聴者調査」
(78.3%)
、
「j. 読者・視聴者のニュース製作への参加」
(72.5%)
、
「m. 欧米流のジャーナリズム
への実践」
(24.6%)
、
「h. ブログのようなユーザーの作るコンテンツ」
(92.8%)
、
「i. Twitter や
Facebook のようなソーシャルメディア」
(98.6%)である。
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2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表4〉ジャーナリズムの変化
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表4は、ジャーナリズムの仕事に関わる重要な要素への評価をまとめたものである。
□全体をみると、
「f. サーチ・エンジンの利用」が最も高い割合を示している。続いて「e. 専門
技術的スキルの重要性」
、
「b. ジャーナリストの平均労働時間」
、「j. 読者・視聴者のニュース製
作への参加」が比較的高い割合を示す。
□地方民放が、NHKとキー局・準キー局の両方に対して 10 ポイントから 20 ポイント高い割合を
示している項目は、
「b. ジャーナリストの平均労働時間」
(62.6%)である。反対に「k. 読者・視
聴者のフィードバック」
(49.8%)
、
「e.専門技術的スキルの重要性」
(52.2%)
、
「j. 読者・視聴者
のニュース制作への参加」
(47.8%)では、NHKとキー局・準キー局の両方に対して 15 ポイント
から 30 ポイント低い割合を示している。
□キー局・準キー局が、NHK、地方民放の両方に対して高い割合を示している項目は、
「d. ジャ
ーナリストの読者・視聴者との交流」
(50.7%)
、
「i. ジャーナリズムの信頼性」
(26.7%)
、
「m. 社
会にとってのジャーナリズムの現実的意義」
(38.7%)
、
「l. センセーショナルなニュースへの圧力」
(44.0%)である。特に「d. ジャーナリストの読者・視聴者との交流」
、
「i. ジャーナリズムの信
頼性」
、
「m. 社会にとってのジャーナリズムの現実的意義」の項目では 10 ポイント以上高い割合を
示している。
□「f. サーチ・エンジンの利用」の項目では、NHK(94.2%)が最も高い割合を示しており、
次いでキー局・準キー局(84.0%)
、地方民放(80.3%)となっている。
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2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表5〉内部的影響の要因
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表5は、ジャーナリストの仕事における内部的な影響要因とその程度をまとめたものである。
□全体をみると、
「m. 宗教的考慮」
、
「h. 利益の期待」
、
「e. 会社の会長や社長」の項目が低い割
合を示している。
□地方民放が、NHKとキー局・準キー局の両方に対して高い割合を示している項目は、
「g. 広告
のクライアントへの考慮」
(66.5%)である。また「h. 利益への期待」
(41.9%)では、地方民
放はNHKに対して 20 ポイント高い割合を示している。
□キー局・準キー局は、地方民放に対して「c. あなたの上司」の項目で高い割合を示している。
□「e. 会社の会長や社長」の項目では、キー局・準キー局(77.3%)が最も高い割合を示した。
次いで地方民放(60.6%)
、NHK(43.5%)となっている。
□キー局・準キー局が、NHKと地方民放の両方に対して 10 ポイント以上高い割合を示した項目
が「i. 読者・視聴者調査のデータ」である。
□「j. ニュース取材資源の利用可能性」の割合は、NHK(72.5%)が最も低く、地方民放(81.3%)
、
キー局・準キー局(85.3%)の順になっている。
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2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表6〉取材・報道などの仕事に対する外的要因の影響
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表6は、取材・報道などの仕事に対する外的要因の影響をまとめたものである。
□全体をみると、
「c.読者・視聴者からのフィードバック」
「d.競争関係にあるニュースメディ
ア」
「f.情報へのアクセス」が 80%以上の高い割合を示しいている。
□地方民放が、NHKとキー局・準キー局に対して低い割合を示しているのは、「i.圧力団体」
(13.3%)である。
「g.検閲」は、NHK(11.6%)
、キー局・準キー局(17.3%)
、地方民放(23.6%)
の順で割合が高くなっている。
□キー局・準キー局と地方民放が、NHKに対して高い割合を示しているのは、
「b.他のメディアの同僚」
(NHK:44.9%、キー局・準キー局:56.0%、地方民放:57.1%)
「e.メディア法や規制」
(NHK:63.8%、キー局・準キー局:88.0%、地方民放:77.8%)
「j.パブリック・リレーションズ」
(NHK:31.9%、キー局・準キー局:40%、地方民放:43.8%)
「k.軍、警察、国家安全保障」
(NHK:18.8%、キー局・準キー局:29.3%、地方民放:33.5%)
である。
□NHK が高い割合を示しているのは、
「c.読者・視聴者からのフィードバック」
(91.3%)であ
る。
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2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表7〉ジャーナリズム活動への環境変化の影響
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表7は、ジャーナリズム活動への環境変化の影響をまとめたものである。
□全体をみると、
「a.個人情報保護法の制定」
、
「c.報道被害への社会的着目」
、
「f.日常生活
へのインターネットへの普及」が、どのメディアも約 90%と高い割合となっている。なかでも、
「c.報道被害への社会的着目」は、キー局・準キー局が最も高い 97.3%の割合となっている。
□地方民放が、NHK、キー局・準キー局と比べて低い割合となっているのは、
「e.記者クラブ
制度への外圧」と「k.労務・経理の管理強化」であり、比較的低い傾向にあるのは「d.他業
種からのメディア市場への参入」
、
「g.制作現場のIT化」
、
「h.メディア側の自主規制」であ
る。
□キー局・準キー局が、他と比べて最も低い割合となっているのは、
「j.読者・視聴者の現象」
の影響であり、NHKに対して約 12 ポイント、地方民放に対して約 15 ポイント低い、56.0%と
なっている。
□NHK が、最も高い割合を示しているのは、
「l.web ジャーナリズムの発展」の 87.0%である。
キー局・準キー局と地方民放より、約 20 ポイント高い割合となっている。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表8〉現在のジャーナリズムの問題点
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表8は、現在のジャーナリズムの問題点をまとめたものである。
□全体的には、比較的同じような傾向を示している。
□「3.発表者が多すぎる」では、キー局・準キー局の割合が 34.7%と他のメディアと比べて 20
ポイント程度低い割合を示している。
□「13.センセーショナリズムの傾向が強い」では、NHKが 43.5%と他のメディアよりも 20 ポイ
ント程度高い割合と示している。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表9〉
「非常に重要な情報の入手や報道」で正当化される行為
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
図表9、非常に重要な情報の入手や報道」で正当化される行為をまとめたものである。
□NHKが、他のメディアと比べて高い割合を示しているのは、
「a.秘密の情報を得るために金
を支払う」
(71.0%)
、
「d.記事を得るために、消極的な情報提供者に圧力をかける」
(43.5%)
である。
□キー局・準キー局が高い割合を示しているのは、
「e.手紙や写真のような指摘な文書でも許可
なく使用する」
(56.0%)
、
「他の誰かを装って取材する」
(34.7%)
、
「g.隠しカメラ、隠しマイク
を使う」
(97.3%)であった。
□キー局・準キー局が低い割合を示しているのは、
「h.内部情報を得るために、企業に職を得る」
(26.7%)であった。
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2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表 10〉
「非常に重要な情報の入手や報道」で正当化される行為
図表 10 は、ジャーナリズムにおける倫理的アプローチ(同意)をまとめたものである。
□全体的には、同じ傾向を示しているが、
「a.ジャーナリストは、状況やコンテクストに関わりな
く、常にプロフェッショナルな倫理コードを守るべきである」では、NHK(94.2%)とキー局・
準キー局(97.3%)が高い割合を示している。
□「b.ジャーナリズムでは、何が倫理的かは、個々の状況に依存する」では、キー局・準キー局
が比較的高い割合を示している。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表 11〉webと既存マスメディアとの関係
図表 11 は、web と既存マスメディアとの関係をまとめたものである。
□「3.両者は相互に補完しあう」では、NHK(33.3%)
、キー局・準キー局(25.3%)
、地方民
放(20.3%)の順になっている。
□「5.両者は相乗効果により活性化する」では、NHKが最も高く、20.3%となっている。
□「4.両者は別々の機能を担い、併存する」は、キー局・準キー局(46.7%)と地方民放(44.8%)
が比較的高い割合を示している。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表 12〉web関連のジャーナリズムへの評価
□図表 12 は、web関連のジャーナリズムへの評価をまとめたものである。
□NHKは、全体的に評価が高いが、地方民放は全体的に評価が低い傾向にある。
□「b.インターネットの専門ニュースサイト」に対しては、キー局・準キー局の評価の割合が、
他のメディアよりも 20 ポイント弱低く、56.0%となっている。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表 13-1〉記事を書くにあたっての記事選択の自由度
完全な
自由を
もって
%
いる
全体
7.1
NHK
14.5
キー局・準キー局
2.7
地方民放
4.4
新聞
8.1
かなり
自由を
もって
いる
46.7
40.6
46.7
39.9
51.3
ある程度
自由を
もって
いる
40.3
39.1
46.7
50.2
34.0
ほとんど
自由を
もって
いない
4.4
5.8
4.0
3.9
4.5
全く
自由を
もって
合計
いない
0.8 (N=729)
0.0
(N=69)
0.0
(N=75)
1.0
(N=203)
1.0
(N=382)
□図表 13-1 は、記事を書くにあたっての記事選択の自由度をまとめたものである。
□全体的には、同様の傾向を示している。
□しかし、
「完全な自由」
「かなり自由」
「ある程度自由」の順序をみてみると、
「完全な自由」では
NHKが最も高い割合で 14.5%となっており、
「ある程度自由」は、地方民放が他のメディアと
比べて 50.2%と高い割合となっている。
■〈図表 13-2〉記事のいかなる側面を重視するかについての選択の自由度
完全な
自由を
もって
%
いる
全体
7.3
NHK
8.7
キー局・準キー局
1.3
地方民放
6.9
新聞
8.4
かなり
自由を
もって
いる
52.3
46.4
50.7
48.8
55.5
ある程度
自由を
もって
いる
35.9
40.6
44.0
41.9
30.4
ほとんど
自由を
もって
いない
3.2
4.3
4.0
2.5
3.1
全く
自由を
もって
合計
いない
0.5 (N=729)
0.0
(N=69)
0.0
(N=75)
0.0
(N=203)
1.0
(N=382)
□図表 13-2 は記事のいかなる側面を重視するかについての選択の自由度をまとめたものである。
□全体的には、同様の傾向を示している。
「ある程度の自由」が比較的高いのが「新聞」である。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表 14〉所属している企業のジャーナリズム活動への評価
とても
やや
評価し
評価し
%
ている
ている
全体
14.4
65.3
NHK
29.0
66.7
キー局・準キー局
20.0
72.0
地方民放
6.4
64.5
新聞
14.9
64.1
あまり
評価して
いない
16.6
4.3
6.7
24.5
16.5
全く
評価して
いない
2.9
0.0
0.0
4.4
3.1
合計
(N=729)
(N=69)
(N=75)
(N=203)
(N=382)
□図表 14 は所属している企業のジャーナリズム活動への評価をまとめたものである。
□「とても評価」の割合が高いのがNHK(29.0%)
、
「やや評価」がキー局・準キー局(72.0%)
、
反対に「あまり評価していない」の割合は地方民放(24.5%)が高い。
■〈図表 15〉自らのジャーナリズム活動への満足度
とても
やや
満足し
満足し
% ている
ている
全体
7.1
50.6
NHK
15.9
60.9
キー局・準キー局
13.3
61.3
地方民放
1.5
45.8
新聞
7.3
49.2
あまり
満足して
いない
37.2
23.2
22.7
46.3
37.7
全く
満足して
いない
合計
4.5 (N=729)
0.0
(N=69)
1.3
(N=75)
6.4
(N=203)
5.0
(N=382)
□図表 15 は自らのジャーナリズム活動への満足度をまとめたものである。
□NHKとキー局・準キー局は同じ傾向を示しているのに対して、地方民放は、
「やや満足してい
る」の割合が 45.8%とおよそ 15 ポイント低く、反対に「あまり満足していない」の割合は 46.3%
とおよそ 20 ポイント高くなっている。
■〈図表 16〉記者職から得る収入への満足度
とても
やや
満足し
満足し
%
ている
ている
全体
14.8
48.8
NHK
14.5
62.3
キー局・準キー局
41.3
45.3
地方民放
14.8
49.3
新聞
9.7
46.9
あまり
満足して
いない
25.7
11.6
10.7
27.6
30.1
全く
満足して
いない
9.2
2.9
1.3
8.4
12.3
合計
(N=729)
(N=69)
(N=75)
(N=203)
(N=382)
□図表 16 は記者職から得る収入への満足度をまとめたものである。
□キー局・準キー局は、
「とても満足している」の割合が他のメディアと比べて高く 41.3%となっ
ており、NHKは「やや満足」が 62.3%、地方民放では「あまり満足していない」が 27.6%と
他の放送メディアよりも高い割合を示している。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
■〈図表 17〉報道を充実させるために必要なこと
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
□図表 17 は報道を充実させるために必要なことをまとめたものである。
□全体的には、
「記者教育の充実」
「報道担当者の増員」が 6 割以上を示しており、次いで「職場で
自由な意見交換できる雰囲気」
「デスク機能の強化」
「経営者の意識向上」となっている。
□地方民放で高いのは、
「報道担当者の増員」の 78.3%で、NHKより 20 ポイント、キー局・準キ
ー局より 10 ポイント程度高くなっている。また、
「経営者の意識向上」は 52.2%でNHKとキー
局・準キー局よりも 20 ポイント以上高くなっている。
□キー局・準キー局で高いのは、
「記者教育の充実」
(85.3%)
、
「支局・系列局との連携強化」
(45.3%)
、
「外部制作者との協力拡大」
(37.3%)である。
□NHKで比較的高いのは、
「社外からの報道への圧力排除」で 21.7%を示している。
日本大学法学部新聞学研究所 シンポジウム
2015 年 2 月 27 日 資料
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