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The First Asymmetric Racing Bike of the World

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The First Asymmetric Racing Bike of the World
The First Asymmetric Racing Bike of the World
DOGMA 60.1は左右で異なるシルエットを持ちます。
従来の設計手法は、 初期設計によるサンプルを製作して実際に走行し、 改良点を洗い出し、
またサンプルを製作し ・ ・ ・ この繰り返しで求める性能を作り出してきました。 そのため開
発には非常に時間がかかり開発期間が2年を超える製品もありました。 ピナレロはそのテ
ストライドを利用したトライ&エラーの期間を短縮し、 論理的かつ経験に基づいたデザイン
を生み出す事に成功しました。
DOGMA60. 1のような複雑な曲線を持つデザインはCAD (コンピューター支援設計)
やFEM (有限要素法による構造解析技術) なしではありえません。 見た目のデザインだ
けでなく、 データに裏付けられた 「意味」 がその形状には宿っているのです。
Asymmetric Frame and Fork
Asymmetry : なぜ非対称なのか
1. 過酷な状況のレース中にフレームに掛かる荷重はサイクリストの体重の倍もの重量になります。
たとえサイクリストがどんなに均一なペダリングをしても、 その力は本来非対称なものです。
これは、 チェーンが力を後ろに伝達しホィールを前に進ませようとするためです。
左のペダルに加えられる力は、 一部がボトムブラケットを右へ動かそうとする力にもなりますが、 チェーンによる力
の伝達がこれを相殺します。 右ペダルに力が加えられる時は、 チェーンによって力を伝達するだけでなく、 ボトムブ
ラケットを左に動かそうとする方向へも同様に作用します。
2. ピナレロは、 これらのペダルの回転で生まれる力がどのようにフレームに作用するかを、 FEM (Finite Element
Method ・ 有限要素法※ 1) を利用して、 バイシクルフレームの構造解析テストを繰り返しました。
最大の力 (1500W のパワーをサイクリストが掛けている) が加わると仮定して、 同じ力でも左のペダルはボトムブ
ラケットを右へ 1 ~ 2mm 動かそうと作用し、 右のペダルの場合は、 ボトムブラケットを左へ 2 ~ 3mm 動かそうと作
用します。
※1 : 有限要素法 (FEM : Finite Element Method) : 数値解析手法の一つで、 主に構造解析分野で利用される。 領域を細かいメッシュ状に分割し、 電子状
態の計算や電磁場解析 ・ 流体解析等、 多くの分野の問題に適用されている。
3. この非対称な力へのアプローチには2つの方法があります。
ひとつは右ペダルの入力に反作用する左ステイの剛性を減らすこと、 これは結果的に軽量化につながります。 もう
ひとつは左ペダルの入力に反作用する右ステイの剛性を高めることです。 ピナレロ社では二つ目の方法を選択しまし
た。 なぜなら既に 1,000g を下回る超軽量フレームにとって、 それ以上の軽量化を必要とせず、 そのためにフレーム
の右側の剛性をさらに高めるという方法を選んだのです。 フレーム材料としてのカーボンファイバーの出現で、 カー
ボングレード、積層方法、壁厚と構造の形を変えることによって剛性を調整することが簡単にできるようになりました。
ピナレロは、 FEM (有限要素法) を利用しフロントフォーク、 トップチューブ、 シートステイ、 チェーンステイの形
状を最適化することによって、 ライダーのペダル、 ハンドルからの入力をよりニュートラルに推進力へと変えることに
成功し、 ゴールスプリントのような激しい荷重の下でもより安定したフレームを設計することが可能になりました。
Exclusive NanoAlloyTM Technology
Carbon : カーボンマテリアルについて
NanoAlloy TM テクノロジーのコンセプトイメージ
1. パートナーシップ
東レは、 カーボンファイバー製品のサプライヤーとしてピナレロの最も重要なパートナーです。 東レはカーボ
ンファイバー生産能力、 テクノロジーとイノベーションの世界的リーダーで、 世界中で最も大きな航空宇宙産
業と自動車会社の多くに彼らの特別なカーボンファイバーが供給されています。 東レは、 DOGMA Carbon の
ために最高級の素材を提供しています。 それは超高弾性 60t カーボン繊維や高級感溢れる 1K ファブリック、
そして NanoAlloyTM テクノロジーを採用したカーボンシートなどがあります。
" Polymer - Alloy " in Nanoscale
1) " Polymer - Alloy ( ポリマーアロイ) " は " Polymer - Brend (ポリマーブレンド) " とは違ったアプローチです。
2) ブレンド (混合) されたポリマーはそれぞれの特質を弱めてしまいます。
2. テクノロジー
60HM1K は長い酸化と炭化プロセスを経て作られるウルトラ ・ ハイモジュラス ・ ファイバーで、 市場で最高の
高張力率を持つポリアクリロニトリル (PAN) 系に由来しています。 60HM とは 60 トンの荷重に耐えられる
強度を表しています。 新しい Dogma Carbon は、高価な 1K (1 束につき 1,000 本のフィラメント) カーボンファ
イバーで織られる 1K ファブリックで覆われています。
3. アプリケーション
もっとも高い抵抗と信頼性 (たとえば NanoAlloyTM テクノロジーによる Torayca® など) のカーボンファイバー
を使うということは、 ピナレロは従来の繊維より少ない材料で設計できるということです。 これは明瞭にフレー
ム重量を減らし、安定性を高め剛性を増すことが出来ます。 Dogma 60.1 Carbon は、たった 950 グラム(54cm
のフレーム) しかなく、 最新世代の東レカーボンで造られる Prince Carbon よりもさらに軽量に出来ています。
※イラストと数値は概念を説明するためのイメージで実際とは異なります。
[ BREND ( 混合 )]
A(100)
B(100)
1μm
AB(120)
3) アロイ化されたポリマーはそれぞれの特質を最大限利用できます。
[ ALLOY ( アロイ化 )]
A(100)
B(100)
1μm
AB(200)
4) 東レはナノスケールサイズの " Polymer Alloy (ポリマーアロイ) " の開発に成功しました。
NanoAlloy TM テクノロジー
ナノアロイ化させた " エネルギー吸収相 " がクラックの伝播を止める。
EPSシステム テクノロジー " Ethyle Poly Styrene ( エチル ポリ スチレン) "
マトリックス樹脂
100nm
アロイによる数~数十 nm( ナノメートル ) の
エネルギー吸収相
エネルギー吸収相
従来型コンポジット
EPSシステム
マンドレル構造図
粗大数μ m
EPSシステムによるクロスセクションの
内部構造
NanoAlloy TM テクノロジーのコンセプト
1) ナノ粒子 (CNT、 フラーレン) の配合とは異なるポリマーナ
ノ構造形成技術を確立
2) ナノサイズに分散 (ナノアロイ化) させた 「エネルギー吸収相」
が衝撃を吸収
3) 発生したクラックも 「エネルギー吸収相」 が受け止めクラッ
クの成長を止める。
4) トレードオフにある樹脂靭性と同弾性率の向上が、 ナノアロ
イ技術によるブレークスルーでコンポジット耐衝撃性を高める事
になり、 従来は破断していた衝撃でも、 塑性変形に留める事が
できる。
エネルギー吸収相がなくクラックが成長
コンポジットマテリアルの機械的特性
(数ミクロンメートル)
エネルギー吸収相が大きいとクラック
は樹脂層を成長してしまう
マトリックス樹脂 タフネス→大
EPSシステム テクノロジーとは
剛性アップと品質安定性の向上を図るため開発された、 コンポジット
内面の成型しわを無くし平滑で不良発生率が低い製品を作るピナレロ
独自の成型技術です。
2
NanoAlloyTM
テクノロジー
1 従来樹脂
マトリックス樹脂 剛性→大
0
1
2
樹脂の剛性を維持しつつ
タフネスさを約2倍に向上
衝突力(衝撃力・J/mm2)
標準品質カーボン
東レ従来品質カーボン
東レNanoAlloy カーボン
可塑性
変形
破断
TM
NanoAlloy TM
従来品
ASYMMETRICAL FRAME SYSTEM
" DOGMA” それはピナレロ社のプライド
そして常に最高のマテリアルを与えられる至高の存在
世界最高水準の技術力を誇る日本のカーボンマテリアルサプライヤー 「東レ」 との
コラボレーションにより誕生した究極のカーボンマテリアル
60HM + NanoAlloy TM テクノロジー※ 1
より高度な構造解析技術であるFEM有限要素法を駆使する事により生まれた
ASYMMETRICAL FRAME SYSTEM
現在考えうる最高の性能を与えられた究極のロードレーシングバイクです。
PINARELLO DOGMA 60.1
■フレームセット 希望小売価格 : 620,000円 (税込) ■サイズ (C-C) : 42SL, 44SL, 46.5SL, 50, 51.5, 53, 54, 55, 56, 57.5,
59.5 ■カラー:スタンダード12色以外にMY WAYカラーオーダーも可能 ■マテリアル:TORAYCA ® NanoAlloy TM テクノロジー ウルトラハイモジュラス60HM ■フォー
ク : ONDA FPX1 60HM1Kカーボン ■写真はサンプルで実際のスペックと異なる場合があります。 ■DOGMA60.1は完成車での受注も可能です。 価格は仕様により
異なりますので詳しくはピナレロポイントもしくは弊社までお問い合わせください。
※ 1 「NanoAlloy TM テクノロジー」 : 高弾性炭素繊維複合材のウィークポイントである耐衝撃性を、 東レが開発したナノスケール 「ポリマーアロイ」 が補い、 従来ではカーボ
ンコンポジットが破断していたような衝撃でも衝撃破壊の危険性を緩和します。
■カラーバリエーション ※色番の前に*印があるカラーが標準在庫色、
その他は取り寄せ色になります。
458 BLACK B.O.B.
459 CHAMPAGNE
460 VIOLET
461 ACID
*462 WHITE/RED
463 WHITE/BLUE
*464 SILVER/RED/BLACK
465 YELLOW
*466 RED
467 PETROL
468 ORANGE
*469 WHITE
■MY WAYカラーオーダーシステム
上記スタンダードカラー以外にお好みのカラーリングであなただけのDOGMA60. 1を作る事が可能です。
www . pinarello . com のDOGMA60. 1のページで、 MY WAYカラーオーダーシステムのシュミレーショ
ンが可能です。 MY WAYシステムアップチャージ ・ ¥54,000■フレームジオメトリー
"H"
CF (C-T)
420s
440s
465s
500
515
530
540
550
560
575
595
440
460
485
520
535
550
560
570
590
595
615
DOGMA 60.1
シートチューブ長
トップチューブ長
"L"(C/C)
498
503
515
525
535
545
550
557
565
575
587
シートチューブアングル
α
α1
角度
mm
74° 40’
74° 40’
74° 40’
74° 00’
73° 70’
73° 70’
73° 40’
73° 40’
73° 00’
73° 00’
72° 40’
113
118
124
138
145
149
154
157
163
168
180
フロントセンター リアセンター
BB ハイト
"S"
"AR"
"T"
563
565
575
575
577.5
583
583
590
592
596
605
406
406
406
406
406
406
406
408
408
408
408
270
270
270
265
265
265
265
265
265
265
270
フォーク
オフセット
"F"
43
43
43
43
43
43
43
43
43
43
43
ヘッドアングル
ヘッドチューブ長
"Y"
"A"
69° 15'
70° 00'
70° 50'
71° 40’
72° 00’
72° 50’
72° 80’
72° 80’
73° 20’
73° 70’
73° 40’
110
115
120
125
130
144
152
163
170
184
210
590-0007 大阪府堺市堺区北庄町3-3-16 Tel. 072 238 0039
[email protected] - www.pinarello.jp ピナレロ製品のお求めお問い合わせは全国のピナレロポイントまでどうぞ。
ピナレロジャパン 販売店検索はこちら → http://www.riogrande.co.jp/pinarello_opera/shoplist/index.html
※広告写真のパーツスペックは実際販売される製品とは異なります。 製品の仕様、価格は為替変動や製品改良のためシーズン中でも予告無く変更される場合があります。 必ずお買い求め前に販売店で最新情報をご確認ください。
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