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ジェトロ北京ニューズレター

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ジェトロ北京ニューズレター
ジェトロ北京ニューズレター
JETRO
Beijing
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2016 年 2 月 29 日号(Vol.158)
ご挨拶
春節も明け、中国でも 2016 年が本格的にスタートしました。2 月 26~27 日には上海で G20 財務相・中央
銀行総裁会議が開催され、世界経済の減速を阻止すべく「すべての政策手段を用いる」との共同声明がまとめ
られました。
3 月に入ると、5 日から北京で全国人民代表大会(全人代)が開催されます。ここでの注目点は今後 5 年間
の中国の政策運営の指針となる「第 13 次 5 ヵ年規画」をめぐる審議です。中でも、中心的な内容となるのが、
今年の経済政策の重点である「供給側(サプライサイド)の構造改革」であり、とりわけ生産能力過剰となっ
ている産業の淘汰とイノベーション産業の育成が大きな焦点となる可能性が高いと見られます。また、今年の
経済成長率の目標がどの程度の水準に設定されるのかもポイントになりそうです。
次いで 22~25 日には李克強総理が出席して海南省・博鰲でボアオ・アジア・フォーラムの 2016 年年次総会
が開催されます。テーマは「アジアの新しい未来:新しい活力と新しいビジョン」で、政治・経済や時事問題
に加えて、社会問題や文化、スポーツ、宗教など幅広い議論が行われる見込みです。
そして、4 月は 15 日に第 1 四半期の経済統計が公表されますが、構造改革の推進に伴い、实体経済への下振
れ圧力が強まる中、中国経済の現状を分析する上で大いに注目を集めそうです。このように当面、桜の花の咲
く頃までは大きな行事が相次ぎますが、その間も年初から動揺が続いた金融市場がどうなるかを日々睨めっこ
していく局面が続くことになりそうです。
独立行政法人 日本貿易振機構(ジェトロ)北京代表処
真家 陽一
今号の目次 CONTENT
【1】ご挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page1)
【2】ジェトロ北京からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page2)
<1> 2015 年の日中貿易
<2> 天津マンスリーレポート
<3> 在中日系企業を取り巻く労務管理問題への対応は依然として至難
<4> 中国のアンチダンピング制度の解説
<5> 研究開発活動及びハイテク企業に対する租税優遇政策
<6>【中国】ネットが小売市場を変革
<7> ~『chemSHERPA 入門セミナー(2015 年度) 北京開催』のご案内~
【3】華北経済スコープ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page5)
【4】華北イベント情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page10)
【5】進出企業支援情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page14)
<1> 法務労務・会計税務情報
<2> 知っておきたい中国語
【6】ニューズレターの登録・解除などのご案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page31)
Page 1 of 31
第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
<1> 2015 年の日中貿易
ジェトロが財務省貿易統計と中国海関統計を基に、2015 年の日中貿易を双方輸入ベースでみたところ、総額
は前年比 11.8%減の 3,032 億 8,609 万ドルで、リーマン・ショック直後の 2009 年以来 6 年ぶりの 2 桁減尐に
転じた。
2015 年は主に円がドルに対して 14.5%下落したことから、輸出(中国の対日輸入、以下同じ)は 12.3%減
の 1,427 億 1,566 万ドル、輸入は 11.3%減の 1,605 億 7,043 万ドルとなった。ただし円換算では、総額が 0.8%
増の 36 兆 7,033 億円、輸出が 0.2%増の 17 兆 2,810 億円、輸入が 1.3%増の 19 兆 4,223 億円となる。
日本側の貿易赤字は前年比 2.7%減尐の 178 億 5,477 万ドルとなり、赤字は 2012 年以降 4 年連続となった。
(全 21 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/01/745f83803ea70e25.html
<2> 天津マンスリーレポート
今回の天津マンスリーレポートの内容をご案内します。
① 「2016年天津市政府工作報告(速読)
」
② 「天津港輸入車約 38 万台 31.4%減尐、並行輸入車 7.9 万台 14.1%増加 」
③ 「天津自由貿易試験区越境 EC 領域の“日中新幹線”を設立」
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/monthlyreporttj0225.pdf
<3> 在中日系企業を取り巻く労務管理問題への対応は依然として至難
本稿では、近年来の労務管理に関するマクロ政策及び法令の動向について整理を行ったうえで、労務管理に
おいて散見され、典型的といえるいくつかの難題を選び、北京大地律師事務所に事例解説方式で紹介頂きまし
た。
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/20160225dadi.pdf
Page 2 of 31
第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
<4> 中国のアンチダンピング制度の解説
本稿では、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に中国の AD 制度の概要をご説明頂くとともに、AD
調査の対応ポイント及び注意点についてご紹介頂きました。
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/20160225klo.pdf
<5> 研究開発活動及びハイテク企業に対する租税優遇政策
本稿では、5 つの政策を「ハイテク企業に関する租税優遇政策」
「研究開発活動に関する租税優遇政策」のセ
クションに分けてデロイト・トゥシュ・トーマツ北京事務所に紹介頂きました。
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/20160225deoitte.pdf
<6> 【中国】ネットが小売市場を変革
電子商取引の急増がネット小売市場を拡大させている。これを内需型成長のけん引役と捉える政府は、外国
商品を保税で輸入できる試験都市を拡大中。一方、ネット取引をめぐるトラブルも増加中。市場の規範化と消
費者・販売事業者双方の保護を目的に、政府は関連法の制定・改正を实施、管理強化にも取り組み始めた。(本
レポートは、「ジェトロセンサー」2016 年 3 月号エリアリポートにも掲載)→「ジェトロセンサー2016 年 3
月号」の詳細はこちら(全 2 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/01/80a31defa02423ab.html
Page 3 of 31
第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
<7> ~『chemSHERPA 入門セミナー(2015 年度) 北京開催』のご案内~
■
■
■
■
■
■
日時:2016 年 3 月 23 日(水) 13 時 30 分~16 時 00 分(受付開始は 13 時 15 分 ~)
場所:長富宮飯店(ニューオータニ長富宮)2 階 水蓮(すいれん)
主催:経済産業省、みずほ情報総研株式会社(事務局)
参加費:無料
定員:45 名 ※定員に達し次第、申し込みは締め切らせて頂きます。
概要:
製品に含有される化学物質を適正に管理し、拡大する規制に継続的に対応するためには、サプライチェーン
における製品含有化学物質の情報伝達が必要です。
現在、
サプライチェーン全体で利用可能な製品含有化学物質の新たな情報伝達スキーム chemSHERPA の開発が、
経済産業省の主導により進められています。
本セミナーでは、chemSHERPA の概要の説明、データ作成支援ツールの機能概要の説明とデモ、データ作成支
援ツールの实習を行います。情報伝達スキーム chemSHERPA についてご理解いただき、chemSHERPA による製品
含有化学物質情報の準備・伝達を進められる際に、有効となる情報を提供いたします。
■ プログラム:
13:30-14:20 新情報伝達スキーム chemSHERPA の概要および基本的な考え方(50 分)
14:20-15:10 データ作成支援ツールの機能概要とデモ(50 分)
15:10-15:40 データ作成支援ツールの实習(30 分)
15:40-16:00 質疑応答(20 分)
■ セミナーお申し込み先:
http://www.mizuho-ir.co.jp/seminar/info/2015/sherpa.html
■ chemSHARPA 関連情報
① 『chemSHERPA』とは?:
https://chemsherpa.net/
② 本セミナーについて:
https://chemsherpa.net/chemSHERPA/doc/dl/151021_chemSHERPA_IntroductorySeminar07.pdf
③ PC を使用した实習について:本セミナーでは、PC を使ったデータ作成の实習を行います。实習を希望さ
れる参加者は、データ作成支援ツールの操作マニュアルに示された動作環境を満たす PC に、以下リンクからデ
ータ作成支援ツールをインストールしてご持参下さい。
https://chemsherpa.net/chemSHERPA/tool/
■ お問い合わせ先
chemSHERPA 暫定事務局
みずほ情報総研株式会社
環境エネルギー第 1 部 芦ヶ原
環境エネルギー第 2 部 菅谷
E-mail:[email protected]
Page 4 of 31
第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
華北経済スコープ
<1>
中国のマクロ経済指標
( 中国)
マクロ項目
統計項目
単位
2014年
2015年
2016年第1四半期
1月
1.8
2,917
-14.3
1,775
-11.2
1,142
-18.8
633
2,008
-11.4
141
3.2
GDP総額
億元
635,910
676,708
実質GDP成長率
%
7.3
6.9
工業
工業生産増加額伸び率
%
8.3
6.1
固定資産投資総額
億元
502,005
551,590
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.7
10.0
社会小売品販売総額
億元
262,394
300,931
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
12.0
10.7
物価
消費者物価上昇率
%
2.0
1.4
貿易総額
億ドル
43,030
39,586
貿易総額伸び率
%
3.4
-8.0
うち輸出総額
億ドル
23,427
22,766
貿易
輸出総額伸び率
%
6.1
-2.8
うち輸入総額
億ドル
19,603
16,821
輸入総額伸び率
%
0.4
-14.1
貿易収支
億ドル
3,825
5,945
対内直接投資件数(契約ベース)
件
23,778
26,575
件数伸び率
%
4.4
11.8
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース)
億ドル
1,196
1,263
実行ベース金額伸び率
%
1.7
6.4
(注)伸び率は前年同期(月)比。対内直接投資額の伸び率は人民元建ての伸び率。
(出所):中国国家統計局ウェブサイト、商務部ウェブサイト、中国投資指南ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GDP
2013年が7.8から7.7へ(8月に下方修正)
2014年が7.4から7.3へ(9月7日に下方修正)
GDPが636139へ
2014年は7.3で確定(1月7日に最終確定)
GDPが635910へ
Page 5 of 31 第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
<2>
北京市のマクロ経済指標
(北京市)
マクロ項目
統計項目
単位
2013年 2014年
1月
GRP総額
億元
19,501 21,331
実質GRP成長率
%
7.7
7.3
工業
工業生産増加額伸び率
%
8.0
6.2
固定資産投資総額
億元
6,798 6,873
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
8.9
1.1
社会小売品販売総額
億元
8,375 9,098
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
8.7
8.6
物価
消費者物価上昇率
%
3.3
1.6
0.4
貿易総額
億ドル
4,291 4,157
298
貿易総額伸び率
%
5.1
-3.3
-25.1
うち輸出総額
億ドル
632
623
49
貿易
輸出総額伸び率
%
6.1
-1.2
-13.5
うち輸入総額
億ドル
3,659 3,533
249
輸入総額伸び率
%
5.0
-3.7
-27.1
貿易収支
億ドル -3,026 -2,910
-200
対内直接投資 対内直接投資件数(契約ベース) 件
件数伸び率
%
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
85
90
46
実行ベース金額伸び率
%
6.0
6.1
420.0
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):北京市統計局ウェブサイト、北京市商務局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
2015年第1四半期
2月
3月
1~3月
- 4,774
6.8
4.5
4.3
- 1,008
8.4
782 2,383
4.1
6.6
1.7
1.6
1.2
220
263
781
- -28.4
43
36
129
- -11.0
177
227
653
- -31.0
-133
-191 -524
54
- 110.0
4月
-0.1
777
4.5
2.0
272
41
231
-190
-
2015年第2四半期
2015年第3四半期
2015年第4四半期
5月
6月
1~6月 7月
8月
9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
- 10,578
- 16,002
- 22,969
7.0
6.7
6.9
-0.7
1.7
2.6
-5.9
-1.9
-4.1
0.2
1.7
8.2
0.2
1.0
- 2,848
- 4,875
- 7,446
3.7
4.4
8.3
794
841 4,796
861
847
896 7,400
971
971 1,003 10,338
4.3
7.3
6.0
6.9
5.1
8.4
6.3
9.7
9.7
11.2
7.3
1.8
1.7
1.5
2.3
2.3
2.3
1.8
1.9
1.9
2.0
1.8
251
285 1,591
286
246
287 2,411
239
243
307 3,196
- -25.1
- -23.5
- -23.1
44
45
259
40
40
47
384
46
52
65
547
- -14.0
- -17.2
- -12.3
207
241 1,332
247
207
241 2,027
193
191
242 2,649
- -26.9
- -24.6
- -25.0
-163
-196 -1,073 -207 -167 -194 -1,642 -148 -139 -177 -2,103
- 115
- 124
- 120.0
- 57.3
-
Page 6 of 31 第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
<3>
天津市のマクロ経済指標
(天津市)
マクロ項目
統計項目
単位
2013年 2014年
1月
2015年第1四半期
2015年第2四半期
2015年第3四半期
2015年第4四半期
2月
3月
1~3月
4月
5月
6月 1~6月 7月
8月
9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
3,709
- 7,884
- 12,321
- 16,538
9.3
9.4
9.4
9.3
9.0
9.4
9.1
9.5
9.5
9.5
9.7
8.3
8.6
9.4
8.7
8.3
8.4
9.3
2,013
- 6,388
- 9,687
- 11,815
13.6
13.2
13.3
12.6
1,221
- 2,483
- 3,833
- 5,246
10.5
10.8
10.9
10.7
1.3
1.4
1.2
2.0
1.8
1.9
1.5
2.4
2.4
1.6
1.7
1.3
1.7
1.4
1.7
86
91
285
103
90
97
574
99
85
104
861
90
93
99 1,143
-7.8
- -11.6
- -14.6
- -14.6
40
39
131
46
42
42
261
41
37
47
386
42
40
44
512
14.4
5.1
- -0.6
- -2.7
46
52
154
57
48
55
313
57
48
57
475
48
53
55
632
-20.9
- -21.9
- -23.4
- -22.3
-6
-13
-23
-12
-6
-12
-53
-16
-11
-10
-89
-7
-13
-11 -120
50
55
172
55
60
127
414
123
111
79
727
96
119
93 1,035
19.4
- 34.0
- 46.0
- 53.6
17
30
64
16
17
24
121
8
13
17
158
14
18
22
211
10.5
- 11.8
- 11.3
- 12.0
GRP総額
億元
14,370 15,722
実質GRP成長率
%
12.5 10.0
工業
工業生産増加額伸び率
%
13.0
10.1
固定資産投資総額
億元
9,103 10,490
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.0
15.2
社会小売品販売総額
億元
4,470 4,739
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
14.0
6.0
物価
消費者物価上昇率
%
3.1
1.9
0.7
貿易総額
億ドル
1,285 1,339
108
貿易総額伸び率
%
11.2
4.2
-4.8
うち輸出総額
億ドル
490
526
52
貿易
輸出総額伸び率
%
1.5
7.3
15.7
うち輸入総額
億ドル
795
813
56
輸入総額伸び率
%
18.1
2.3
-18.2
貿易収支
億ドル
-305 -287
-4
対内直接投資件数(契約ベース) 件
564
674
67
件数伸び率
%
-10.8
19.5
19.6
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
168
189
16
実行ベース金額伸び率
%
12.1
12.1
12.1
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):天津市統計局ウェブサイト、天津市商務委員会ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
Page 7 of 31 第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
<4>
河北省のマクロ経済指標
(河北省)
マクロ項目
統計項目
単位
2013年 2014年
GRP総額
億元
28,301
GRP
実質GRP成長率
%
8.2
工業
工業生産増加額伸び率
%
10.0
固定資産投資総額
億元
22,630
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
18.5
社会小売品販売総額
億元
10,401
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
13.6
物価
消費者物価上昇率
%
3.0
貿易総額
億ドル
549
貿易総額伸び率
%
8.5
うち輸出総額
億ドル
310
貿易
輸出総額伸び率
%
4.6
うち輸入総額
億ドル
239
輸入総額伸び率
%
14.1
貿易収支
億ドル
70
対内直接投資件数(契約ベース)
件
195
件数伸び率
%
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
64
実行ベース金額伸び率
%
11.1
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):河北省統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
29,421
6.5
5.1
26,147
15.5
11,690
12.4
1.7
599
9.1
357
15.4
242
0.9
115
198
64
-1.2
1月
0.2
49
-12.7
34
9.5
16
-39.5
18
13
3
-
2015年第1四半期
2月
3月
1~3月
4.2
4.6
3,484
14.2
2,908
9.0
0.8
0.5
0.5
40
39
128
-6.8
25
22
81
10.7
15
17
47
-26.5
10
4
33
34
9
10.6
4月
4.7
0.8
42
26
16
10
-
2015年第2四半期
5月
6月 1~6月
- 13,798
6.6
4.3
4.7
4.6
- 12,404
13.1
- 5,797
9.1
0.3
0.5
0.5
42
44
255
- -12.4
28
28
162
0.9
14
16
93
- -29.0
14
13
70
96
28
6.2
7月
3.6
1.1
47
30
17
13
-
2015年第3四半期
2015年第4四半期
8月
9月 1~9月 10月
11月
12月 1~12月
- 21,280
- 29,806
6.5
6.8
2.9
2.2
4.1
4.6
5.3
4.5
4.4
- 21,499
- 28,906
11.7
10.6
- 8,927
- 12,935
9.0
9.4
1.1
1.1
0.8
0.6
1.3
1.6
0.9
42
47
392
40
39
44
515
- -12.9
- -14.0
27
31
251
27
24
28
329
-3.6
-7.8
15
16
141
14
15
17
185
- -25.6
- -23.3
12
15
110
13
9
11
144
150
208
33
62
-3.1
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<5>
西安市のマクロ経済指標
(西安市)
マクロ項目
統計項目
単位
2013年 2014年
GRP総額
億元
4,884
実質GRP成長率
%
11.1
工業
工業生産増加額伸び率
%
15.4
固定資産投資総額
億元
5,055
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
21.3
社会小売品販売総額
億元
2,548
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
14.0
物価
消費者物価上昇率
%
2.7
貿易総額
億ドル
180
貿易総額伸び率
%
38.2
うち輸出総額
億ドル
85
貿易
輸出総額伸び率
%
16.1
うち輸入総額
億ドル
95
輸入総額伸び率
%
66.3
貿易収支
億ドル
-10
対内直接投資件数(契約ベース) 件
152
件数伸び率
%
74.7
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
31
実行ベース金額伸び率
%
26.3
(注)伸び率は前年同期(月)比
(出所):西安市統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
5,475
9.9
11.1
5,904
15.0
2,873
12.8
1.4
250
38.9
120
41.1
130
37.0
-11
103
-32.2
37
18.3
1月
-0.8
22
-31.6
11
25.8
11
-53.5
0
-
2015年第1四半期
2月
3月 1~3月
- 1,061
7.2
8.2
577
- -14.1
806
10.1
0.2
0.2
-0.1
20
22
64
-5.6
10
9
30
24.4
10
13
34
- -22.4
-0
-3
-3
-
4月
0.5
21
10
11
-2
-
2015年第2四半期
5月
6月 1~6月
- 2,522
7.6
6.2
- 2,252
- -11.7
- 1,592
10.1
0.2
1.0
0.2
21
21
128
0.6
10
11
61
12.6
11
11
67
-8.4
-1
0
-6
20
8.6
7月
1.0
27
10
17
-7
-
2015年第3四半期
2015年第4四半期
8月
9月 1~9月 10月
11月
12月 1~12月
- 3,908
- 5,810
7.8
8.2
6.1
6.6
- 3,592
- 5,087
- -11.8
- -12.7
- 2,410
- 3,405
9.8
10.1
1.0
1.0
0.6
1.0
1.4
1.8
0.7
30
28
213
25
22
23
284
15.7
13.7
14
12
96
12
11
12
132
13.4
10.3
17
16
117
13
11
11
152
17.7
16.7
-3
-5
-20
-1
0
1
-20
-
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華北イベント情報
華北イベント情報(2016 年 3 月後半)
1. 2016 第二十三回中国(北京)国際建築装飾及び材料博覧会
期間:2016 年 3 月 16 日~19 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.shexpo.org/
2. 第三十三回北京国際ギフト及び日用品展示会(春)
期間:2016 年 3 月 17 日~20 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.giftsbeijing.com/
3. 2016 第二回中国(天津)国際仏事用品展示会
期間:2016 年 3 月 17 日~20 日
場所:天津梅江国際会展センター
URL:http://www.foshiexpo.com/
4. 中国北京国際ペット用品展示会
期間:2016 年 3 月 17 日~20 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.cpse-expo.com/
5. 2016 第十三回天津国際ギフト工芸品、芸術秘蔵名品展示会
期間:2016 年 3 月 17 日~20 日
場所:天津梅江国際会展センター
URL:http://www.tjlpz.com/
6. 2016 第二十二回中国西部国際設備製造業博覧会
期間:2016 年 3 月 17 日~20 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL: www.cwieme.com/
2016 中国西部国際環境衛生設備と浄化博覧会
http://www.cighe.com/index.html
第五回中国国際航空航天新材料、新プロセス及び部品応用展示会
http://www.china-acm.cn/acm/index.html
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7. 第三十回西部国際医療機器展示会
期間:2016 年 3 月 23 日~25 日
場所:西安曲江国際会展センターB1、B2館
URL:http://www.med-china.com.cn/
8. 第十五回中国国際門業展示会
第三回中国国際オーダー家具展示会
期間:2016 年 3 月 23 日~26 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.door-expo.com/
9. 中国国際放送テレビ情報ネット展示会
期間:2016 年 3 月 24 日~26 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.ccbn.cn/
10. 第十五回西部国際石炭及び新エネ産業博覧会
期間:2016 年 3 月 24 日~26 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.cicmchina.com.cn/
11. 2016 中国西部国際太陽能発電及び半導体照明産業博覧会
期間:2016 年 3 月 24 日~26 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.wieechina.com/cnt_20.html
12. 2016 第十七回北京(春)真珠宝石アクセサリ展示会
期間:2016 年 3 月 25 日~28 日
場所:全国農業展覧館 11 号館
URL:http://www.qiyangbj.com/
13. 第十回内蒙古乳業博覧会&融合・創新・発展サミット
期間:2016 年 3 月 26 日~28 日
場所:内蒙古国際会展センター
URL:http://www.dairyexpo.cn/
2016 第八回中国(内蒙古)農牧業機械展示会
http://www.nmgexpo.cn/
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14. 第四回中国国際分散型エネルギー&天然ガス発電設備展示会
期間:2016 年 3 月 29 日~31 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.de-ng.com/
第八回中国国際バイオマス展示&大会
http://www.bio-energyexpo.cn/
15. 第八回中国国際バイオマス展示会&シンポジウム(Bio-Energy China 2016)
期間:2016 年 3 月 29 日~31 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.bio-energyexpo.cn/
16. 2016 中国西部農資展示会&農業設備博覧会
期間:2016 年 3 月 29 日~31 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.cwmae.com/
17. 2016 第五回中国北京芸術とフレーム展示会
期間:2016 年 3 月 29 日~31 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.afaexpo.com/index.php
第二十回中国(北京)ウエディング撮影器材及びアートフレーム博覧会
http://www.hunshazhan.cn/
18. 2016 北京国際紡績生地と付属品、繊維(春夏)展示会
期間:2016 年 3 月 29 日~31 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.hmintertextile.com.cn/bjcx/index.php
19. 第十六回中国国際海洋石油天然ガス展示会
期間:2016 年 3 月 29 日~31 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.cippe.com.cn/2016/cn/AboutUs/ExhibitionInfo/
併催:第六回中国国際天然ガス技術設備展示会
中国国際石油天然ガスパイプと輸送技術設備展示会
中国国際防爆電気技術設備展示会
第六回中国(北京)国際海洋工程技術と設備展示会
第六回中国国際ジェールガス技術と設備展示会
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20.2016 第七回北京国際印刷彫刻ロゴ技術展示会(BSS2016)
2016 第七回北京国際LED照明と表示技術展示会(BLES2016)
期間:2016 年 3 月 30 日~4 月 1 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.bss-beijing.com/
21. 第四回中国(北京)国際施設農業及び園芸資材展示会
期間:2016 年 3 月 30 日~4 月 1 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.afechina.com/cn/
22. 北京教育設備展示会
期間:2016 年 3 月 30 日~4 月 1 日
場所:北京展覧館
URL:http://beee.caigou.com.cn/2016/index.html
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進出企業支援情報
アドバイザーの一言アドバイス
申し訳ありませんが、今号はお休みさせていただきます。
<1> 法務労務・会計税務情報
当コーナーでは、最近の中国における法務労務・会計税務の動きについて把握頂くため、
要点を絞ってご説明致します。
(1)
「不動産登記暫定条例实施細則」(中华人民共和国国土资源部令第 63 号)
(不动产登记暂行条例实施细则)
2016 年 1 月 1 日公布、同日施行
http://www.mlr.gov.cn/zwgk/flfg/tdglflfg/201601/t20160115_1395046.htm
同細則の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1.主な内容
本实施細則は、
「不動産登記暫定条例」1(以下「条例」といいます)の附属規定で、条例の
規定内容を詳細化し、全面的に具体化したものです。登記实務における運用性を確保するため、
統一登記の原則が強化され、不動産登記に関する手続規定が整備されました。
(1)不動産登記簿について
本实施細則により、
「条例」における不動産登記簿に関する規定が詳細化され、より具体的な、
運用性を備えたものになっています。
① 不動産ユニット2の具体的な概念(不動産ユニットとは、権利帰属の境界線が閉鎖的で、か
つ独立した使用価値を備えた空間を指す)の明確化(本实施細則第 5 条第 1 項)
。
② 不動産登記簿の編成原則(一筆地又は一つの海を単位として編成し、一筆地又は一つの海
の範囲内にある全ての不動産ユニットを一つの不動産登記簿に編入する)の明確化(本实
施細則第 6 条)
。
③ いかなる組織及び個人も、不動産登記簿の情報を無断で複製したり、改ざんしたりしては
ならない旨を強調(本实施細則第 7 条第 2 項)。
(2)登記手続の詳細化について
1
2
国務院令第 656 号、2014 年 11 月 24 日公布、2015 年 3 月 1 日施行
不動産ユニットが、不動産登記の基本単位となります(条例第 8 条第 1 項)
。
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本实施細則により、
「条例」の定める登記手続が詳細化されました。
① 不動産登記手続に関係する検証及び現地確認における具体的な検証内容及び現地確認状況
についての規定の詳細化(本实施細則第 15 条、第 16 条)。
② 不動産登記手続に関係する可能性のある以下の特殊な状況についての規定の詳細化。
i.
共有不動産の処分について登記を申請する場合の処理原則及び証書の交付方式を規定(本
实施細則第 10 条、第 21 条)
。
ii.
後見人による登記申請の代行、他人への委任による登記申請、相続、受贈・遺贈により不
動産を取得した場合の登記申請における要提出資料についての特殊条項を規定(本实施細
則第 11 条、第 12 条、第 14 条)
。
iii.
登記申請事項が不動産登記簿に記載される前における当事者による登記申請の取下げの容
認(本实施細則第 13 条)
。
iv.
当事者からの申請によらずに、人民法院、人民検察院、公安機関、人民政府が法により、
不動産登記を行うことを要求した場合に、不動産登記機関がこれを直接行う制度を確立(本
实施細則第 19 条第 2 項)
。
③ 登記事項を登記簿に記載する前に不動産登記公告を行わなければならないケース3並びに
その公告期間及び公告内容の明確化(本实施細則第 17 条、第 18 条)
④ 不動産登記機関の合法的な証書が不動産権利帰属証書及び不動産登記証明の 2 種類である
ことの明確化。不動産登記証明は抵当権設定登記、地役権設定登記及び予告登記、異議登
記の不動産登記に適用され、不動産権利帰属証書は前記の登記以外のその他の不動産登記
に適用されます(本实施細則第 20 条)。
⑤ 特定のケースにおける不動産権利帰属証書、不動産登記証明の切替交付、再交付、回収に
ついての手続事項の明確化(本实施細則第 22 条、第 23 条)。
(3)登記の種類に関する具体的な規定について
本实施細則により、不動産登記における实務を一層規範化し、統一化すべく、
「条例」の規
定する不動産の初回登記、変更登記、移転登記、抹消登記、更正登記、異議登記、予告登記、
閉鎖登記などが適用される具体的なケースが詳細化されました(本实施細則第 24 条~第 28 条、
第 79 条、第 80 条、第 82 条、第 85 条、第 90 条)
。
(4)登記を行うにあたって提出しなければならない申請資料の明確化及び詳細化について
宅地使用権及び建物所有権の初回登記及び移転登記(本实施細則第 4 章第 4 節)、国有建設
用地使用権及び建物所有権の初回登記、変更登記、移転登記(本实施細則第 4 章第 3 節)
、また、
それ以外の権利4の初回登記、移転登記、変更登記、抹消登記(本实施細則第 4 章第 2 節、第 5
節~第 9 節)について、具体的な要提出申請資料を規定しています。
(5)登記資料の照会、保護及び利用について
① 不動産登記資料の範囲及びその管理機関の明確化(本实施細則第 94 条)。
② 不動産登記機関と不動産取引機関との間の不動産登記情報と取引情報の相互接続共有メカ
3
例えば、政府組織の集団土地所有権登記、職権に基づく更正登記などが挙げられています。
それ以外の権利としては、集団土地所有権、集団建設用地の使用権及び建築物、構築物の所
有権、土地請負経営権、海域使用権、地役権、抵当権(根抵当権が含まれます)が挙げられて
います。
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4
ニズムの確立(本实施細則第 96 条)
。
③ 不動産登記資料の照会手続における要求の明確化、照会主体、照会するために必要な申請
資料、照会しないケース、照会する場所、照会期限などについての規定の詳細化(本实施
細則第 97 条~第 102 条)
。
(6)本实施細則に違反した場合の法的責任を規定
次の違法行為について、本实施細則では、治安管理処罰、法による賠償責任の負担、刑事責
任の追及などの法的責任を規定しています(本实施細則第 104 条)。
① 虚偽の資料を提供するなど偽計を用いて登記を申請する行為。
② 偽計を用いて登記資料の照会、複製を申請する行為。
③ 国の規定に違反して不動産の登記資料、登記情報を漏らす行為。
④ 照会者が登記資料を遺失し、ばらばらにし、差替え、抜取り、汚損する行為。
⑤ 不動産登記資料を照会する場所から無断で持ち出し、照会設備を損壊する行為。
(7)本实施細則施行前において発行された不動産権利帰属証書が引き続き有効であることの
明確化
本实施細則施行前において発行された不動産権利帰属証書が引き続き有効であることが明確
にされるとともに、不動産の権利に変更、移転が発生していない場合、不動産登記機関は権利
帰属証書の切換えを権利者に強制的に要求してはならない旨が強調されています(本实施細則
第 105 条)
。
2.今後の注意点
不動産登記制度の統一を目的に制定された条例の施行から 10 か月を経て本实施細則が公布
されました。いよいよ統一的な不動産登記制度が本格的に实施されることとなります。日系企
業は、今後、関連登記手続を行う場合には、条例及び本实施細則に従って行うことになるため、
本实施細則における不動産登記の手続規定に注意する必要があります。なお、統一的な不動産
登記制度は、不動産税の導入の前提と言われてきました。本实施細則公布後の不動産税の導入
動向も注目に値します。
(2)
「食用農産物市場販売品質安全監督管理弁法」
(国家食品薬品監督管理総局令第 20 号)
(食用农产品市场销售质量安全监督管理办法)
2016 年 1 月 5 日公布、2016 年 3 月 1 日施行
http://www.sda.gov.cn/WS01/CL0053/141320.html
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1. 主な内容
近年、中国では、肉・乳・卵、野菜、果物などの食用農産物による食品安全問題が頻発して
いますが、
「食用農産物」の概念が曖昧であること、食用農産物の生産、加工、流通の産業チェ
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ーンが冗長であること、監督管理部門の数が多く監督管理の分掌がはっきりしていないことな
どにより、長きにわたり、監督管理全体としての効果は芳しくないとされてきました。
これを受け、新たに改正された「食品安全法」5では、従前どおり、食用に供する農業由来の
第一次産物(食用農産物を指します)の品質安全管理は「農産物品質安全法」6の規定を遵守す
るとする一方で、食品の市場段階での監督管理を統一するため、食用農産物の市場販売につい
ては、食品安全法の適用範囲に含めることを新たに規定しました(「食品安全法」第 2 条)
。
これに基づき、国家食品薬品監督管理総局は、食用農産物の市場販売行為を規範化し、食用
農産物の市場販売に対する品質安全監督管理を強化し、食用農産物の品質安全を保証するため、
本弁法を制定しました(本弁法第 1 条)
。
(1) 食用農産物の関連定義の明確化(本弁法第 2 条、第 57 条)
以下のとおり各文言を定義付けしています。
① 食用農産物:農業活動7において得られる人の食用に供される植物、動物、微生物及びそ
の製品。
植物、動物、微生物及びその製品には、農業活動において直接得られるもの以外に、仕分け、
皮むき、殻の除去、乾燥、粉砕、洗浄、切断、冷凍、蝋の塗布、等級分け、包装などの加工を
経ているものの、その基本的な自然性状及び化学的性質が変更されていないものが含まれます。
例えば、食用農産物に該当するものとして、水産動物の全体又は頭、鱗(皮、殻)、内臓、骨(棘)
を除去したもの、擂潰したもの又は角切り、薄切り、チルド、冷凍、冷蔵、塩漬け、乾燥など
の鮮度保持・防腐処理及び包装を経た水産動物の一次加工品が挙げられます8。他方で、調理さ
れた水産物及び各種水産物の缶詰は、その基本的な自然性状や化学的性質が変更されているた
め、食用農産物に該当しません。
② 食用農産物の市場販売:食用農産物を販売する卸売市場及び小売市場(自由市場が含ま
れます)
、即ち集中取引市場、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどを通
じて食用農産物を販売する活動。
③ 食用農産物集中取引市場開設者:法により設立され、食用農産物取引のためにプラットフ
ォーム、用地、施設、サービス及び日常的な管理を提供する企業法人又はその他の組織。
なお、テナントリース者及び展示即売会開催者が食用農産物を販売する場合も、食用農産物集
中取引市場開設者の規定が類推適用されます(本弁法第 58 条)。
(2) 食用農産物集中取引市場開設者の義務及び関連法的責任の明確化(本弁法第 2 章、第
47 条、第 48 条)
食用農産物集中取引市場開設者は次のような義務を負います。
① 食品安全管理制度を確立・健全化すること(本弁法第 9 条)
5
主席令第 9 号、2009 年 2 月 28 日公布、同年 6 月 1 日施行、2015 年 4 月 24 日改正公布、同年
10 月 1 日改正施行
6 主席令第 49 号、2006 年 4 月 29 日公布、同年 11 月 1 日施行
7 農業活動とは、伝統的な栽培、養殖、摘取、漁獲などの農業活動及びアグリエンジニアリン
グ、バイオエンジニアリグなどを施す現代的な農業活動を指します。
8 なお、具体的な食用農産物の範囲は、
「農産物のチェーンオペレーションの試行に関する商務
部、財政部、国家税務総局の通知」
(商建発[2005]1 号、2005 年 4 月 4 日公布、施行)の付属文
書「食用農産物の範囲注釈」が参照に値します。
Page 17 of 31 第 158 号(2016 年 2 月 29 日発行)
② 食用農産物品質安全要求を満たした販売及び貯蔵環境、施設、設備を保有するとともに、
食用農産物の種類ごとにエリアを分けた販売を实行すること(本弁法第 10 条)
③ 食用農産物販売者の記録を作成し、かつ遅滞なく更新し、記録情報の正確性、真实性及び
完全性を保証し、かつ記録の保存期間は販売者による販売停止後 6 か月を下回らないこと
(本弁法第 11 条第 1 項、第 2 項)
④ 所在地の県クラスの食品薬品監督管理部門に市場の基本情報をありのままに報告する義務
(本弁法第 11 条第 3 項)
⑤ 食用農産物販売者の産地証明、仕入証票、合格証明文書に対する検証、控えの保存などの
管理義務(本弁法第 12 条)
⑥ 食用農産物検査制度の確立(第 16 条)
⑦ 食品安全管理制度に関する情報公開制度(第 17 条)
上記①~⑦の義務に違反した場合、県クラス以上の食品薬品監督管理部門により是正命令、
警告がなされ、是正を拒否したときは、5000 元以上 3 万元以下の過料が科されます。
(本弁法
第 47 条)
本弁法は、食用農産物卸売市場開設者について、上記の一般的な義務に加え、以下の特殊な
義務をもさらに規定しています(第 18 条~第 21 条、第 48 条)
① 入場販売者と食用農産物の品質安全に関する協議書を締結する義務
違反した場合、県クラス以上の食品薬品監督管理部門により是正命令、警告がなされ、是
正を拒否したときは、1 万元以上 3 万元以下の過料が科されます。
② 食用農産物のサンプリング検査又は高速検査の实施義務
③ 統一様式の売上証票の印刷・製作義務
違反した場合、県クラス以上の食品薬品監督管理部門により是正命令、警告がなされ、是
正を拒否したときは、1 万元以上 3 万元以下の過料が科されます。
④ 屠殺工場(場)及び食用農産物栽培養殖基地に対する現地調査義務
(3) 食用農産物販売者の義務及び関連法的責任の明確化(本弁法第 3 章、第 49 条~第 54
条)
食用農産物販売者は次のような義務を負います。
① 販売環境、設備、施設などが販売する食用農産物の種類、数量に相応しいものであること
(本弁法第 23 条、第 24 条)
② 国が禁止する動物用の薬及び猛毒、毒性の高い農薬などを使用した、食品の安全に適わな
い 13 種の食用農産物は販売してはならないこと(本弁法第 25 条)
③ 販売者が食用農産物を調達する場合、規定に従って関連証明資料を検証しなければならず、
食用農産物仕入検証記録制度、食用農産物販売記録制度を確立しなければならないこと(本
弁法第 26 条)
④ 販売者が食用農産物を貯蔵する場合、本弁法の要求する定期的な検査を行い、ありのまま
に記録するなどに関する規定に合致しなければならないこと(本弁法第 27 条、第 28 条)
⑤ 販売者が食用農産物を運送する場合、運送容器が安全無害であるなどの要求を満たさなけ
ればならないこと(本弁法第 29 条)
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⑥ 販売者は、食用農産物の品質安全管理制度、自主検査制度、食品安全事故が発生する潜在
的なリスクを遅滞なく報告する制度を確立・健全化しなければならないこと(本弁法第 30
条、第 31 条)
⑦ 食用農産物、輸入食用農産物を販売する際の包装又はラベルが本弁法の要求を満たさなけ
ればならないこと(本弁法第 32 条~第 35 条)
⑧ 販売者のリコール義務を果たすこと(本弁法第 36 条)
具体的には、販売者の原因によりその販売する食用農産物が食品安全基準を満たさなくなった
場合、又は人体の健康に危害を及ぼす恐れのあることを証明する証拠がある場合、販売者はリ
コールしなければなりません。但し、ラベル、マーク又は説明書が食品安全基準を満たしてい
ないことによりリコールされる食用農産物については、救済措置を講じるとともに食用農産物
の品質安全が保証される場合において、引き続き販売することができます。
上記の①~⑧の関連義務に違反した場合、是正命令、警告、もしくは最低で 5000 元、最高で
3 万元の過料、又は食品安全法の規定に基づいた処罰に処せられる可能性があります。
(本弁法
第 49 条~第 54 条)
(4) その他
輸入に関連する条項としては、①輸入食用農産物の販売について、出入国検査検疫部門が発
行した入国貨物検査検疫証明を提供しなければならないこと(本弁法第 15 条第 3 項)
、貯蔵サ
ービス提供者が輸入食用農産物を貯蔵する場合、出入国検査検疫部門が発行した入国貨物検査
検疫証明を検証するとともに、記録しなければならないこと(本弁法第 28 条第 5 号)
、及び輸
入食用農産物の包装又はラベルが中国の法律、行政法規の規定及び食品の安全に関する国家標
準における要求を満たさなければならないこと(本弁法第 35 条)などが規定されています。
また、食品薬品監督管理部門は、その行政区域の食品安全信用記録を作成し、販売者の市場参
入前信用承諾制度を確立する(本弁法第 39 条)とともに、販売プロセスに品質安全上の隠れた
危険が存在しているものの、遅滞なく有効な措置を講じて除去されない場合に、集中取引市場
開設者、販売者、貯蔵サービス提供者の法定代表者又は主たる責任者との責任に関する面談を
行うことができるとされています(本弁法第 40 条)。
2.今後の注意点
史上最も厳格とも評されている改正「食品安全法」は、中国の食品安全問題が看過できない状
況にあることを受けて制定されました。本弁法も、その細則として制定されたものであり、改
正「食品安全法」とともに今後厳格な適用がなされることが予想されます。このため、食用農
産物の販売者等においては、本弁法の遵守体制を速やかに構築する必要があります。
(3)
「食品・医薬品に関するクレーム・通報の管理弁法」
(国家食品薬品監督管理総局令第
21 号)
(食品药品投诉举报管理办法)
2016 年 1 月 12 日公布、2016 年 3 月 1 日施行
http://www.sda.gov.cn/WS01/CL0053/141900.html
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
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説頂いた。
解説
1、主な内容
食品・医薬品に関するクレーム・通報の管理業務を規範化し、食品・医薬品の安全を社会全
体で管理することを推進し、食品・医薬品に関する違法行為に対する懲罰の度合いを強化する
ため、本弁法が制定されました(本弁法第 1 条)
。
(1)食品・医薬品に関するクレーム・通報に関わる主体及びクレーム・通報の範囲の明確化
① クレーム・通報の主体:公民、法人又はその他の組織が含まれます(本弁法第 2 条)
。
② クレーム・通報の範囲:生産者、経営者などの主体による、食品(食品添加物が含まれま
す)の生産、経営の段階における食品の安全面、医薬品、医療機器、化粧品の開発、生産、
経営、使用などの段階における製品の品質の安全面に存在する違法が疑われる行為(本弁
法第 2 条)
。
(2)食品・医薬品に関するクレーム・通報の行政管理業務の規範化
① 食品クレーム・通報については、統一指導、属地管理の原則を实行し、国務院食品薬品監
督管理部門が全国における食品・医薬品に関するクレーム・通報の管理業務を主管し、地
方の各クラスの食品薬品監督管理部門がその行政区域における食品・医薬品に関するクレ
ーム・通報の管理業務を主管するとされています(本弁法第 3 条、第 4 条)
。
② 各クラスの食品薬品監督管理部門及びそのクレーム・通報機関の具体的な職責が明確に規
定されました(本弁法第 4 条~第 7 条)
。
③ 各クラスの食品薬品監督管理部門に対し、クレーム・通報ルート(「12331」電話、ネット
ワーク、書簡、取材など)を開通し、全国におけるクレーム・通報情報の相互接続、相互
交流を实現し、法により、処理結果をクレーム・通報者にフィードバックし、大衆からの
訴えに対して遅滞なく解決・回答することを要求しています(本弁法第 8 条、第 9 条)。
(3)クレーム・通報の受理業務における手続上の要求の規範化
本弁法により、次の基本的な手続上の要求の明確化・規範化が行われました。
① クレーム・通報の濫用を防止し、クレーム・通報行為が遅滞なく処理されるようにするた
め、本弁法はクレーム・通報者によるクレーム・通報行為が以下のとおり規範化されまし
た。
i.
実観的に真实のクレーム・通報資料及び証拠を提供し、事情の基本的な経緯を説明し、ク
レーム・通報対象の名称、住所、違法が疑われる具体的な行為などの詳細な情報を提供し
なければならない。实名通報を提唱する。(本弁法第 11 条)。
ii.
管轄権を有する商品・医薬品のクレーム・通報機関に対してクレーム・通報を行わなけれ
ばならない(本弁法第 13 条)
。
iii.
クレーム・通報者が他者を誣告し、陥れ、暴力、脅迫又はその他の違法な手段によりクレ
ーム・通報機関、クレーム・通報担当部門の正常な業務秩序を妨害し、治安の管理に関す
る法律法規に違反した場合、公安機関に引き渡して処理させ、犯罪を構成するときは、司
法機関に移送して処理させる(本弁法第 35 条)。
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② クレーム・通報を受理しない以下の 8 つのケースが挙げられています(本弁法第 12 条第 2
項)
。
i.
具体的かつ明確なクレーム・通報対象及び違法行為がない場合。
ii.
クレーム・通報対象及び違法行為のいずれもその食品・医薬品のクレーム・通報機関又は
管理部門の管轄範囲にない場合。
iii.
iv.
食品薬品監督管理部門の監督管理職責の範囲に該当しない場合。
クレーム・通報は既に受理されたがなお調査処理中であり、クレーム・通報者が同一の事
項についてクレーム・通報を繰り返した場合。
v.
クレーム・通報は既に法により処理されており、クレーム・通報者が新たな手がかりがな
い状況において同一の事实又は理由をもってクレーム・通報を繰り返した場合。
vi.
vii.
違法行為が法定の訴追期限を既に過ぎている場合。
訴訟、仲裁、行政再審査などの法定ルートを通じて解決すべき場合、又は上記の手続が既
に開始されている場合。
viii.
法により、受理すべきでないその他の場合。
③ クレーム・通報の受理業務の規範化(本弁法第 13 条~第 15 条)
i.
クレーム・通報の受理機関が食品・医薬品のクレーム・通報機関であることが明確にされ
ました。
ii.
本弁法により、二つ又は二つ以上の食品薬品監督管理部門のいずれにも管轄権がある場合、
食品・医薬品のクレーム・通報機関又は管理部門の間に管轄権に起因する意見の不一致が
生じた場合の処理方法、クレーム・通報の受理期限が明確に規定されました。
(4)重要なクレーム・通報の具体的なケースの明確化
本弁法は、次のケースが重要なクレーム・通報である旨を規定しています(本弁法第 16 条)
。
① 人の死亡、深刻な後遺障害、多数の者の後遺障害など、深刻な結果を既にもたらしている
と主張した場合。
② 深刻な食品媒介又は薬品媒介による安全上の隠れた危険をもたらす可能性がある場合。
③ 国の利益に関わる可能性又は重大な社会的な影響をもたらす可能性がある場合。
④ 系統的、エリア的な危険を誘発する可能性がある場合。
⑤ 食品・医薬品のクレーム・通報機関又は管理部門が重要と認めるその他のクレーム・通報。
重要なクレーム・通報に該当する場合、各クラスの食品・医薬品のクレーム・通報機関は受
理後 2 日以内に同クラスの食品薬品監督管理部門に処理意見を提出することとされています
(本弁法第 17 条第 2 項)9。
(5)クレーム・通報担当部門の案件調査処理業務の規範化
クレーム・通報が規範的に調査・処理され、かつ遅滞なく解決されるようにするため、本弁
法は、クレーム・通報担当部門が処理結果をクレーム・通報者にフィードバックする期限を受
理日から 60 日以内とすることを明確に規定しています。もっとも、承認されれば、処理期限を
適当に延長することができ(延長期間は通常 30 日を超えない)、特に複雑で難解なクレーム・
9
一般的なクレーム・通報に該当する場合には、受理後 3 日以内に関連部門に引き継いで処理
をさせるとされています(本弁法第 17 条第 1 項)
。
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通報で、引き続き処理期限を延長する必要がある場合、クレーム・通報担当部門の責任者の承
認を受けなければならないとされています(本弁法第 20 条)
。
(6)クレーム・通報機関及びクレーム・通報担当部門の業務準則の規範化
クレーム・通報者、クレーム・通報対象の合法的権益を保障するため、本弁法により、クレ
ーム・通報機関及びクレーム・通報担当部門の業務準則が規定され、次の制度が確立されまし
た(本弁法第 33 条)
。
① クレーム・通報機関及びクレーム・通報担当部門の忌避制度。
② クレーム・通報の各段階、クレーム・通報資料、クレーム・通報者の秘密保持制度。
2.今後の注意点
改正「食品安全法」では、通報者への奨励や、通報者情報の秘密保持などが新たに規定され
ており(
「食品安全法」第 115 条)
、これらの規定は、食品の安全を社会全体で管理するとの中
国政府の意図が明確にされたものと解釈されています。本弁法も、その目的にも謳われている
とおり、食品・医薬品の安全を社会全体で管理することを推進するために制定されています。
今後、中国政府が、社会全体での管理を確立するため、实務面においてより積極的にクレーム・
通報の受理を行う可能性もあります。
したがって、食品・医薬品の生産、経営企業においては、問題のある食品・医薬品は、早晩
クレーム・通報がなされるとの意識を有した上で、自社の生産、経営体制の構築、又は見直し
をする必要があると考えます。
(4)
「ハイテク企業認定管理弁法(2016 年改正)」
(国科发火〔2016〕32 号)
(高新技术企业认定管理办法(2016 修改)
2016 年 1 月 29 日公布、2016 年 1 月 1 日施行
http://www.most.gov.cn/mostinfo/xinxifenlei/fgzc/gfxwj/gfxwj2016/201602/t20160205_12399
8.htm
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1、 主な内容
2008 年に公布された「ハイテク企業認定管理弁法」10(以下「旧弁法」といいます)及びそ
の付属文書「国が重点的に支援するハイテク分野」
(以下「技術分野」といいます)の今回の改
正経緯について、科学技術部副部長の陰和俊は、時間の推移とともに、旧弁法に規定されてい
る技術分野の範囲が産業の発展変化に追いつけず、一部の新興産業を具体的に示すことができ
ておらず、旧弁法の規定する認定条件は既に発展上の要求に適応しないものとなっており、中
小企業に対する支援の度合いが不十分であると同時に、国務院の機構の簡素化と権限委譲に関
する要求に基づき、認定手続は最適化し、後続の監督管理についても一層強化する必要がある
10
国科発火[2008]172 号、2008 年 4 月 14 日公布、同年 1 月 1 日施行
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と説明しています。当該問題意識に基づき、科学技術部、財政部、国家税務総局は旧弁法を改
正し、本弁法を制定しました。
(1) 本弁法による認定条件の改正
本弁法により改正された認定条件と旧弁法との主な違いは、次の面において具体的に示され
ています。
① 知的財産権に関する要求の変化(本弁法第 11 条第 2 号)。
i.
企業の自主的な研究開発及び技術譲渡を奨励するため、認定条件を満たす知的財産権の権
利の種類が変更されました。旧弁法と比べ、新法に規定されている認定条件を満たす知的
財産権は所有権に限られています。旧弁法に規定されていた 5 年以上の独占使用許諾の方
式を通じて取得した知的財産権は、認定条件を満たす知的財産権ではなくなりました。
ii.
知的財産権の取得に関する時間的な要求が取り消され、3 年以内に取得した知的財産権と
の限定はなくなりました。
iii.
企業の主要製品(サービス)にとって、技術面で中核的な役割を果たす知的財産権でなけ
ればならないことが強調されています。
② 認定条件を満たすものが技術分野に規定される範囲に該当する技術であって、旧弁法に規
定されていた製品(サービス)は含まれないことが明確にされました(本弁法第 11 条第 3
号)
。
③ 科学技術者の占める比率に対する要求が緩和され、本弁法では科学技術者の当年における
企業従業員の総数に占める比率が 10%を下回らないようにすることだけが求められていま
す(本弁法第 11 条第 4 号)
。
④ 研究開発費用の総額の比率に関する要求の変化(本弁法第 11 条第 5 号)。
i.
研究開発費用の総額の比率の計算に用いる収入総額を同期販売収入総額とすることが明確
にされました。
ii.
直近一年間の販売収入が 5000 万元以下である企業の比率に対する要求が 5%(旧弁法では
6%)を下回らないに引き下げられました。
⑤ 旧弁法の企業の研究開発の組織管理水準、科学技術成果の転化能力、自主知的財産権の数
量、販売と総資産の増加率などの指標に対して「ハイテク企業認定管理業務手引」に合致
する要求(旧弁法第 10 条第 6 号)がなくなり、企業のイノベーション能力の評価が相当の
要求に達しなければならないことのみが記載されています(本弁法第 11 条第 7 号)。
⑥ 企業による安全生産、環境保護に重点が置かれ、
「認定を申請する前の 1 年間において重大
な安全上の事故、重大な品質上の事故又は深刻な環境に関わる違法行為が発生していない
こと」との条件が追加されました(本弁法第 11 条第 8 号)。
(2)認定業務フローの簡素化
① 認定企業の名称変更時の届出に対する要求が取り消され、報告のみとされました(本弁法
第 17 条)
。
② 認定企業の公示期間が旧弁法における 15 業務日から 10 業務日へと短縮されました(本弁
法第 12 条第 3 項)
。
③ 認定機関の管理エリアを跨いで全面的に移転する認定企業について、そのハイテク企業資
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格の有効期間内において移転を完了する場合はその資格が引き続き有効であること、部分
的に移転する認定企業については、移転先の認定機関が法により改めて認定することが明
確にされました(本弁法第 18 条)
。
(3)後続の監督管理業務の強化
① 認定企業が毎年 5 月末までに、
「ハイテク企業認定管理業務ネット」において、前年度の知
的財産権、科学技術者、研究開発費用、経営収入などの年度発展状況表に記入することが
求められています(本弁法第 13 条)
。
② 認定企業が認定条件に関する重大な変化が生じた場合に認定機関に報告しなければならな
い期間が 15 日から 3 か月へと延長されました(本弁法第 17 条)。
③ 旧弁法に罰則として規定されていた、認定機関によって認定企業のハイテク企業資格が取
り消されるべき行為を、後続監督管理措置として規定するとともに、以下のとおりとして
います(本弁法第 19 条第 1 項)11。
i.
認定を申請する過程において、深刻な欺罔行為があった場合。
ii.
重大な安全上の事故、重大な品質上の事故又は深刻な環境に関わる違法行為が発生した場
合。
iii.
認定条件に関する重大な変化の状況を期日どおりに報告しない場合、又は累計して二年間、
年度発展状況報告表に記入しなかった場合。
本弁法では、ハイテク企業資格を取り消された企業は、上記行為を発生させた日の属する年度
から、既に享受した税収優遇を追徴されることが明確にされる一方で、旧弁法に規定されてい
た、その企業からの認定申請を 5 年間受理しないとの規定が削除されています(本弁法第 19
条第 2 項)
。
(4)技術分野の範囲の整備
旧弁法と比べ、本弁法では具体的な技術分野の内容及び技術的特徴について一層規範化した
記載がなされており、また、新技術を発展させ、かつ時代遅れの技術を淘汰する必要性に鑑み、
本弁法では技術分野について追加・削除が行われています。ここで、いくつか以下のとおり簡
単に列挙します(本弁法付属文書)
。
① 電子情報分野では、モノのインターネットのアプリケーションソフトウェア、クラウドコ
ンピューティングとモバイルインターネットのソフトウェア、Web サービスと統合ソフト
ウェアが新規に追加され、金融情報化ソフトウェアは削除されました。
② ハイテクサービス分野では、検査測定認証と標準サービス、情報技術サービス、都市管理
と社会サービスが新規に追加されました。旧弁法の現代物流、文化創意産業サポート技術、
技術コンサルティングサービスについては、その内容の拡充が行われています。また、旧
弁法のバイオ医薬品技術は削除されました。
11
なお、旧弁法では、認定企業のハイテク企業資格が取り消されるべき行為を以下のとおりと
しています。
① 認定申請過程において虚偽の情報を提供した場合
② 脱税、税金詐欺等の行為があった場合
③ 重大な安全事故、品質事故が発生した場合
④ 環境等の違法行為又は規則違反行為があり、関連部門による処罰を受けた場合
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③ 先進的な製造とオートメーション(旧弁法におけるハイテクによる従来型産業の改造)分
野では、安全生産技術、ハイテク船舶と海洋工事設備設計製造技術、及び伝統文化産業改
造技術が新規に追加されました。
2、今後の注意点
全体としては、本弁法により、ハイテク企業の認定条件における要求が引き下げられたため、
条件に合致する日系企業は、今回の改正を利用して認定申請を行うことも考慮に値します。も
っとも、5 年以上の独占使用許諾の方式を通じて取得した知的財産権は、認定条件を満たす知
的財産権ではなくなりましたので、技術許諾の方式を通じて知的財産権を取得する日系企業に
とっては、企業の知的財産権に対する要求が一定程度強化されたといえる点に、注意する必要
があります。
また、本弁法で新たに規定された「企業のイノベーション能力が相当の要求に達しなければ
ならない」との認定条件について、その詳細な規定がなされておらず、いかなる場合に当該条
件を満たすか、現時点では不確定であると言わざるを得ません。加えて、
「ハイテク企業認定管
理業務手引」はなお有効であり、かつイノベーション能力の評価に具体的な基準がなければ实
行性がないと考えられるため、当該手引が一定期間においては引き続き利用される可能性があ
ると考えます。このため、本弁法に基づく条件についての詳細な規定ないしは实務の認定状況
を注視する必要があります。
(5)「
「増値税ゼロ税率を適用する課税サービスの税還付(免除)管理弁法」に関する補
充公告」
(国家税務総局公告 2015 年第 88 号:以下「88 号公告」)
(关于《适用增值税零税率应税服务退(免)税管理办法》的补充公告)
2015 年 12 月 14 日発布
2015 年 12 月 1 日より施行
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1956652/content.html
同公告の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
1、主な内容
財政部、国家税務総局が 10 月末に公布した通達により、2015 年 12 月 1 日から増値税ゼロ税
率の適用範囲が映画等のサービス、オフショアアウトソーシングサービス等のサービス輸出ま
で拡大された。これに続き、国家税務総局は 2015 年 12 月 14 日に、
《増値税ゼロ税率を適用す
る課税サービスの税還付(免除)管理弁法》
(国家税務総局公告 2014 年第 11 号、以下「11 号
公告」
)12における一部の規定を変更、補足する 2015 年第 88 号公告(以下「88 号公告」)を公
布した。88 号公告は 2015 年 12 月 1 日より施行された。
【申告資料】
12
参考 URL: http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1149757/content.html
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88 号公告によれば、新たに増値税ゼロ税率の適用範囲に加えられた課税サービスについて、
納税者は税還付(免除)の申告をするときに、11 号公告で要求されているサービス契約書、イ
ンボイスおよび代金受取証票等のほかに、サービスの類型に応じてそれぞれ以下の資料も提出
しなければならない。
サービスの類型

追加された資料
国外企業に提供するソフトウェアサー
契約が既に商務部の「アウトソーシングサー
ビス、回路設計およびテストサービス、情報シ
ビスおよびソフトウェアの輸出管理情報システ
ステムサービス、業務プロセス管理サービス、
ム」において登記され、審査を受けたことのシ
オフショアアウトソーシングサービス
ステムによる証明文書

国外企業に提供するラジオ、映画、テ
レビ番組(作品)の製作および配給サービス
契約が既に商務部の「文化貿易管理システム」
において登記され、審査を受けたことのシステ
ムによる証明文書、業種主管部門の発行した有
効期間内の映画・テレビ製作許可証明、配給版
権証明、配給許可証明

国外企業に提供する技術譲渡サービス
《技術輸出契約登記証》およびそのデータ表
【資料の審査】

納税者が税還付(免除)の申告をする際、11 号公告では税務機関に対し、収入の支払
者がサービス契約書の締結当事者と一致しているかを審査することを要求していた。88 号公告
によれば、もし納税者の属するグループが認可を得て外貨資金集中運営管理もしくは経常項目
におけるクロスボーダー人民元集中受払い管理を实行しているならば、グループ内において集
中受払いを行う国内メンバー企業が納税者の代わりに国外から収入を受け取る場合にも、上述
の条件を満たすものとみなされる。ただし、納税者はそれを証明するために関連資料を提出し
なければならない。

納税者が税還付(免除)の申告をする際、11 号公告では税務機関に対し、ゼロ税率の
適用を申告する収入が契約に約定する受取額を上回っていないかを審査することを要求してい
る。88 号公告ではこれについて補足し、納税者に対して、申告する収入が契約に約定する受取
額を上回る場合には、関連の証明材料を提出することを要求している。この補足規定は、納税
者が合理的な説明を提供できる場合、ゼロ税率を適用する収入が契約に約定する受取額を上回
ることもあり得ることを示している。
【期限後の申告】

11 号公告の規定によれば、増値税ゼロ税率を適用できる課税サービス収入について、
納税者は関連の収入を会計上で売上高に計上した翌月から翌年 4 月 30 日までに税還付(免除)
の申告を行わなければならないとされている。期限を過ぎた場合、納税者は通常、増値税を納
付する必要があった。
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
88 号公告により、上述の規定は変更された。変更後の規定によれば、期限を過ぎた場
合、納税者は免税の申告をすることができるが、規定に従って免税の申告も行わない場合は、
規定に従って増値税を納付しなければならない。
(2) 企業への影響
88 号公告は、新たに増値税ゼロ税率の適用範囲に加わった課税サービスについて企業が税還
付(免除)の申告を行う際の指針を提供するものといえる。一部の項目(オフショアアウトソ
ーシングサービス等)については、増値税ゼロ税率を適用する際の税還付(免除)の申告に係
る資料の要求と、12 月 1 日より前に適用されていた免税の申告に係る資料の要求は基本的に一
致している。
優遇政策の適用条件を満たす可能性がある企業は、適用条件の充足及び政策の具体的な適用、
並びに税務申告及び源泉徴収の要求について内部評価を行う、あるいは専門家のアドバイスを
受けることをお薦めしたい。
(6)「企業所得税の優遇政策事項に関する処理弁法の公布に関わる公告」(国家税務総局
公告 2015 年第 76 号)(关于发布《企业所得税优惠政策事项办理办法》的公告)
2015 年 11 月 12 日発布
2015 年及びそれ以降の優遇政策事項の処理に適用
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1907412/content.html
同公告の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
1、 主な内容
中国国家税務総局は 2015 年 11 月 20 日に「企業所得税の優遇政策事項の処理弁法」
(国家
税務総局公告 2015 年第 76 号:以下「弁法」
)を公布した。これは、居住者企業が企業所得税
の優遇政策の適用を受ける際の届出手続について明らかにしたものである。
「弁法」の施行によ
り、税務機関と企業双方の権限と責任の区分が明確になり、納税者は優遇政策の適用を受け易
くなる。しかしながら、納税者は優遇政策の適用要件を満たしているか否かを自ら判断しなけ
ればならなくなるという点に留意する必要がある。もし判断に誤りがあれば、税額および滞納
金の追徴を受ける可能性がある。
「弁法」は 2015 年度及びそれ以降の企業所得税の優遇政策事
項に関する処理業務に適用される。
【適用範囲】

「弁法」は居住者企業向けの各種の企業所得税の優遇政策に適用され、それらは「企
業所得税の優遇事項の届出管理目録」にまとめられている。当該目録は国家税務総局が作成し、
適宜更新する。

2015 年版の目録には、免税収入、収入減額、損金追加控除、加速減価償却、所得の減
免、課税所得控除、軽減税率、税額控除、民族自治地方における地方帰属部分の減免等を含む、
併せて 55 の優遇政策が列挙されている。
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【資料の保管】

優遇政策の適用を受ける企業は届出手続を行うほか、
「弁法」の要求に従って一定の資
料(調査に備えて保管すべき資料)を適切に保管しなければならない。税務機関は企業に対し
て、当該企業が優遇政策の適用要件を満たしていることを証明するために、それらの資料を期
限までに提出するようと求めることができる。企業はそれらの資料の真实性、合法性に対して
も法律責任を負う。

「企業所得税の優遇事項の届出管理目録」では、各優遇政策について、調査に備えて
保管すべき資料を列挙している。一部の政策については、省レベルの税務機関がその他の資料
を追加することもできる。

資料の保管期間は、優遇事項の適用後の10年間であるが、税法の規定と会計処理に差
異がある優遇事項については、当該優遇事項の有効期限満了後10年間とされている。
【届出管理】

租税優遇政策の適用要件を満たしているか否かを自ら判断することを前提として、企
業が期間減免税の適用を受ける場合、当該優遇の適用開始年度の確定申告までに届出を行わな
ければならない。減免税の適用期間において、届出内容に変更がなければ、再度届出手続を行
う必要はない。

企業がその他の優遇政策の適用を受ける場合、年度ごとに確定申告の期限までに届出
手続を行わなければならない。

一部の租税優遇は確定申告時にのみ適用できるが(例えば、追加控除政策等)、その他
の大部分の租税優遇は仮申告時にも適用できる。ただし、企業が仮申告時にある租税優遇を適
用していることに対して税務機関が疑問を持った場合、必要であれば、企業に対して事前に届
出手続を行うよう求めることができる。

省を跨って経営する一括納税企業の場合、一部の優遇政策に係る届出は分支機構が所
在地で行う。このような優遇政策には主に、所得の減免、損金追加控除、区域性の租税優遇、
専用設備投資の税額控除等が含まれる。その他の優遇政策は総機構が統一的に届出を行う。ま
た、総機構は分支機構による優遇適用の届出状況をまとめて、そのリストを年度申告表と併せ
て総機構の所轄税務機関に提出しなければならない。
【後続管理】

優遇政策の後続管理において、税務機関による審査の結果、企業は優遇政策の適用要
件を満たしていると認められた場合は、企業が規定に従って関連資料を提出しない行為に対し
て処罰をしなければならない。審査の結果、企業は優遇政策の適用要件を満たしていないと認
められた場合は、優遇適用を取り消し、税額を追徴するとともに、滞納金を課さなければなら
ない。
【实施時期】

「弁法」は 2015 年以降の年度の企業所得税の優遇政策事項の処理業務に適用される。
ただし、企業がそれより前に既に審査認可、審査または届出手続を行った期間減免税について
は、改めて届出を行う必要はない。
2、 企業への影響
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「弁法」は、企業所得税の優遇政策事項の管理方式についてこれまでの事前認可方式から届出
方式に変更することを明文化したものといえる。納税者は今後、従来よりも容易に、規定され
ている書類を提出すれば、企業所得税の優遇政策の適用を受けられるようになる。また、「弁
法」は目録の形で各優遇政策に係る届出資料および調査に備えて保管すべき資料を明確にして
いることから、納税者が優遇政策の適用を受ける際の手引きともなる。
一方、優遇政策事項の管理方式の転換により、納税者は優遇政策が適用できるか否かの判断
に自ら責任を負うことになり、企業のコンプライアンス管理に対する要求も高くなる。新しい
管理方式の下では、従来の事前認可方式と比べて、企業の不確定性も高まる。企業と税務機関
の間で優遇政策の適用性に関する判断が異なるとしても、そのことが優遇政策の適用を受ける
ようになってから分かり、結果として企業は税額および滞納金を追徴される可能性がある。税
務機関が事後管理に重きを置くようになるにつれ、企業にとっては、租税優遇政策に関する規
定を正しく理解し、適用すること、税務機関が優遇政策の適用に疑問を持った場合に適切に対
応し、優遇政策の適用要件を満たすことを証明するために適切な資料を提出することがより重
要になる。
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<2> 知っておきたい中国語<第九十七回> ~似て非なる単語編~
皆さん、こんにちは。漢字を理解する日本人が中国語を学習する際に、強みでもあり落
とし穴でもあるとも言えるのが、日本語・中国語間に多く存在する共通単語です。实際、
同じ単語でも語感や意味の異なるものは思った以上にあります。例えば、
「走」は走ること
ではなく「歩く、去る」という意味、
「汽车」は汽車ではなく自動車という意味になるなど、
今回はこうした日本人が誤解しやすい単語をご紹介します。
勉强:無理をする。意に染まぬことを強いられるイメージ。
日本語の「勉強」は中国語では「学习」です。
阶段:段階。英語では「階段」も「段階」も「step」と言えますから覚えやすいですが、
日本語の「階段」は中国語では「楼梯」です。
紧张:日本語と同じ意味ですが、それとは別に「時間や物資が不足して緊迫している、
余裕がない」という意味でもよく使います。「紧」は「タイトな」というニュアンスです。
节目:プログラム、演目、番組。テレビや舞台の出し物を指します。
日本語の「節目」は中国語では「转折点」です。
丈夫:丈夫、夫の意。ほかには「先生」、
「老公」とも言います。
日本語の「丈夫」は中国語では「结实」、
「坚固」です。
大丈夫:男らしい男。
日本語の「大丈夫」は中国語では「不要紧」です。
迷惑: とまどう、困惑する。文字通り、
「迷い」「惑う」です。
日本語の「迷惑」は中国語では「麻烦」です。
结构:構造、構成。建築・文章・組織・社会などさまざまな語に使えます。
日本語の「結構」は中国語では「还好」です。
作风:生活・仕事・思想などにおける態度、ありかた。
日本語の「作風」は中国語では「创作风格」です。
小心:気をつける、用心する。心を細やか(小さく)にして、気を配るというイメージ。
日本語の「小心」は中国語では「胆小」です。
放心:安心する。心を「解放」するから安心するのです。
日本語の「放心」は中国語では「发呆」です。
邪魔:悪魔。日常会話で使うことはあまりありません。
日本語の「邪魔」は中国語では「打扰」です。
结束:終了する。終わらせる。日本語でも「結び」
「終結」と言います。
日本語の「結束」は中国語では「团结」です。
工夫:手間、努力。
「工(あるいは功とも)」というのは「仕事、作業」といったイメージ。
日本語の「工夫」は中国語では「研究」、
「设法」です。
小人:器の小さい人。
「小」というのはこのように、見下したニュアンスを持つことがあ
ります。日本語の「小人」は中国語では「矮人」です。
ご使用の際には特に気をつけてみてください。
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