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連結損益計算書 - 武田薬品工業株式会社

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連結損益計算書 - 武田薬品工業株式会社
証 券 コード 4502
平成 21 年 6 月 3 日
株 主 各 位
大 阪 市 中 央 区 道 修 町 四 丁目1番1号
武田薬品工業株式会社
代表取 締役
社
長
長 谷 川
閑
史
第 13 3 回定 時株主総会招集ご通知
拝啓 ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。
さて、当社第 133 回定時株主総会を下記により開催いたしますので、ご出席くださいますよう
ご通知申しあげます。
なお、当日ご出席願えない場合は、以下のいずれかの方法によって議決権を行使することが
できますので、お手数ながら後記の株主総会参考書類をご検討くださいまして、平成 21 年 6 月
24 日(水曜日)午後 5 時 30 分までに議決権を行使していただきますようお願い申しあげます。
【書面による議決権行使の場合】
同封の議決権行使書用紙に議案に対する賛否をご表示のうえ、上記の行使期限までに到着する
ようご返送ください。
【電磁的方法(インターネット等)による議決権行使の場合】
11 頁に記載の「電磁的方法(インターネット等)による議決権行使のご案内」をご確認ください
まして、画面の案内にしたがって、上記の行使期限までに、議案に対する賛否をご入力ください。
敬 具
記
1.日 時 平成 21 年 6 月 25 日(木曜日)午前 10 時
2.場 所
大阪市中央区城見一丁目 4 番 1 号
ホテル ニューオータニ大阪 2 階
開催場所が前回と異なりますので、末尾記載の会場ご案内
図をご参照のうえ、お間違えのないようご来場ください。
1
3.株主総会の目的事項
報 告 事 項
(平成20年4月 1 日から)
1.第132期 平成21年3月31日まで 事業報告、連結計算書類および
決 議 事 項
計算書類の内容報告の件
2.会計監査人および監査役会の第132期連結計算書類監査結果報告の件
第1号議案 剰余金の処分の件
第2号議案 定款一部変更の件
第3号議案 取締役6名選任の件
第4号議案 監査役2名選任の件
第5号議案 取締役賞与の支給の件
4.議決権行使の取扱いについてのご案内
(1)書面と電磁的方法(インターネット等)により重複して議決権を行使された場合は、到
着日時を問わず電磁的方法(インターネット等)によるものを有効な議決権行使として
取り扱わせていただきます。
(2)電磁的方法(インターネット等)により複数回にわたり議決権を行使された場合は、最
後に行われたものを有効な議決権行使として取り扱わせていただきます。
(3)代理人により議決権を行使される場合は、議決権を有する他の株主様1名に委任するこ
とができます。ただし、代理権を証明する書面のご提出が必要となりますのでご了承く
ださい。
以 上
※当日ご出席の際は、お手数ながら、同封の議決権行使書用紙を出席票として会場受付にご提出くださいま
すようお願い申しあげます。
※株主総会参考書類ならびに事業報告、計算書類および連結計算書類に修正が生じた場合は、修正後の事項
を当社ホームページ(http://www.takeda.co.jp/investor-information/shareholders-meeting/)に掲載させ
ていただきます。
2
株主総会参考書類
議案および参考事項
第1号議案 剰余金の処分の件
当社は、企業価値の持続的向上に向け、研究開発型世界的製薬企業にふさわしい研究開発パイプライ
ンの充実と国内外の事業基盤強化を中心とする戦略投資を引き続き実施してまいります。
配当につきましては、長期的な視点に立ち、連結業績に応じた安定的な利益の配分を基本方針とすると
ともに、ミレニアム社の子会社化に伴う無形資産等の償却費控除前の利益に対して、
「06-10中期計画」最
終年度の連結配当性向を「45%程度」とすることを目標とし、段階的に引き上げてまいります。
また、上記の配当方針を踏まえつつ、企業体質の強化と将来の事業展開に備えさせていただきたいと存
じます。
以上を踏まえ、当期の剰余金の処分につきましては、次のとおりといたしたいと存じます。
(1)期末配当に関する事項
①配当財産の種類 金銭 ②株主に対する配当財産の割当てに関する事項およびその総額
当社普通株式1株につき金 92 円 総額 72,629,013,416 円
(ご参考)
年間配当金は、1株につき、中間配当金 88 円と合わせ、180 円(前期より 12 円増配、ミレニアム
社の子会社化に伴う無形資産等の償却費控除前の利益に対する連結配当性向 38.3%)となります。
③剰余金の配当が効力を生じる日
平成 21 年 6 月 26 日
(2)その他の剰余金の処分に関する事項
①減少する剰余金の項目およびその額
別途積立金
100,000,000,000 円
②増加する剰余金の項目およびその額
繰越利益剰余金
100,000,000,000 円
3
第 2 号議案 定款一部変更の件
(1)変更の理由
①「株式等の取引に係る決済の合理化を図るための社債等の振替に関する法律等の一部を改正する法
律」
(平成16年法律第88号。以下「決済合理化法」といいます。
)が平成21年1月5日に施行され、
株券電子化が実施されたことに伴い、次のとおり変更を行うものであります。
ア.決済合理化法附則第6条第1項の定めにより、当社は、決済合理化法の施行日において、株券を
発行する旨の定款の定めを廃止する定款の変更の決議をしたものとみなされておりますので、現行
定款第7条を削除するとともに、現行定款第9条第2項および現行定款第12条中株券の券種に
関する文言を削除し、その他必要な条数の変更等所要の改正を行うものであります。
イ.
「株券等の保管及び振替に関する法律」が同日をもって廃止されたことに伴い、現行定款第10条
および第11条第2項におきまして、同法の規定に基づく実質株主および実質株主名簿に関する文
言を削除するものであります。
ウ.株券喪失登録簿につきましては、決済合理化法の施行日の翌日から起算して1年を経過する日ま
でこれを作成して備え置くこととされているため、現行定款第11条第2項および第12条における
株券喪失登録簿に関する規定を附則にまとめ、当該規定は平成22年1月6日をもって削除する旨
の規定を新設するとともに、所要の改正を行うものであります。
②現行定款の附則について、その役割を終えたことに伴い、削除するものであります。
(2)変更の内容
現行定款の一部を次の変更案のとおり改めたいと存じます。
(下線は変更部分)
現 行 定 款
変 更 案
第7条(株券の発行)
当会社は、株式に係る株券を発行する。
(削 除)
第8条
(条文の記載省略)
第 7条
(現行どおり)
第9条(単元株式数および単元未満株券の不発行)
当会社の単元株式数は、100株とする。
②当会社は、第7条の規定にかかわらず、単元未
満株式に係る株券を発行しない。ただし、株式
等取扱規程に定めるところについてはこの限り
でない。
第8条(単元株式数)
(現行どおり)
(削 除)
4
現 行 定 款
変 更 案
第10条(単元未満株式の買増し)
第9条(単元未満株式の買増し)
当会社の単元未満株式を有する株主(実質株主を
含む。以下同じ。
)は、株式等取扱規程に定める
ところにより、その有する単元未満株式の数と併
せて単元株式数となる数の株式を売渡すことを請
求することができる。
第11条(株主名簿管理人)
当会社の単元未満株式を有する株主は、株式等
取扱規程に定めるところにより、その有する単元
未満株式の数と併せて単元株式数となる数の株式
を売渡すことを請求することができる。
第10条(株主名簿管理人)
(現行どおり)
当会社は、株主名簿管理人を置く。株主名簿管
理人およびその事務取扱場所は、取締役会の決
議によって選定し、これを公告する。
②当会社の株主名簿(実質株主名簿を含む。以下 ②当会社の株主名簿および新株予約権原簿は、
同じ。
)、株券喪失登録簿および新株予約権原簿
株主名簿管理人の事務取扱場所に備え置き、
は、株主名簿管理人の事務取扱場所に備え置き、
株主名簿および新株予約権原簿への記載また
株主名簿、株券喪失登録簿および新株予約権原
は記録、単元未満株式の買取りおよび買増し
簿への記載または記録、単元未満株式の買取り
その他株式および新株予約権に関する事務
および買増しその他株式および新株予約権に関
は、 株主名簿管理人に委託し、 当会社におい
する事務は、 株主名簿管理人に委託し、 当会社
てはこれを取扱わない。
においてはこれを取扱わない。
第12条(株式等取扱規程)
第11条(株式等取扱規程)
当会社の株券の種類ならびに株主名簿、株券喪
失登録簿および新株予約権原簿への記載または
記録、単元未満株式の買取りおよび買増しその他
株式および新株予約権に関する取扱およびその
手数料ならびに株主の権利行使に関する手続につ
いては、取締役会の定める株式等取扱規程によ
る。
第13条∼第39条
(条文の記載省略)
当会社の株主名簿および新株予約権原簿への記
載または記録、単元未満株式の買取りおよび買増
しその他株式および新株予約権に関する取扱お
よびその手数料ならびに株主の権利行使に関する
手続については、取締役会の定める株式等取扱
規程による。
第12条∼第38条
(現行どおり)
5
現 行 定 款
変 更 案
附 則
第21条の規定にかかわらず、第130回定時株
主総会において選任された取締役の任期は、平成
20年6月に開催される定時株主総会終結の時ま
でとする。
附 則
第1条
当会社の株券喪失登録簿は、株主名簿管理人の
事務取扱場所に備え置き、株券喪失登録簿への
記載または記録に関する事務は、 株主名簿管理人
に委託し、 当会社においてはこれを取扱わない。
第2条
当会社の株券喪失登録簿への記載または記録に
ついては、取締役会の定める株式等取扱規程に
よる。
第3条
本附則第1条ないし本条は、平成22年1月6
日をもって削除する。
6
第 3 号議案 取締役 6 名選任の件
本株主総会終結の時をもって、取締役 武田國男、長谷川閑史、山岡 眞、北澤 清、榛葉 洋、山中康彦、
大川滋紀の 7 名が任期満了となりますので、取締役 6 名の選任をお願いいたしたいと存じます。
取締役候補者は次のとおりであります。
候補者
番 号
氏 名
(生 年 月 日)
略歴、当社における地位および担当
1
昭和 45年 4 月 当社入社
平成 10 年 10 月 当社コーポレート・オフィサー
医薬国際本部長
長谷川 閑 史
平成 11 年 6 月 当社取締役
(昭和 21 年 6 月 19 日生)
平成 13 年 6 月 当社経営企画部長
平成 14 年 4 月 当社事業戦略部長
平成 15 年 6 月 当社代表取締役社長
(現在に至る)
2
昭 和44 年 4 月 当社入社
平成 11 年 6 月 当社コーポレート・オフィサー
平成12年 11 月 当社医薬営業本部長
平成 14 年 6 月 当社取締役
山 岡 眞
平成 16 年 6 月 当社常務取締役
(昭和 20 年 9 月 23 日生) 平成 18 年 6 月 当社専務取締役(現在に至る)
平成 19 年 4 月 当社事業戦略部長
∼平成20年 3 月
平成 21 年 4 月 武田ファーマシューティカルズ・インター
ナショナル㈱ 社長
(現在に至る)
3
昭和 54年
平成 15年
山 中 康 彦
平成 16年
(昭和 31 年 1 月 18 日生)
平成 19年
平成 19年
4
6
6
4
6
月
月
月
月
月
7
当社入社
当社事業戦略部長
当社コーポレート・オフィサー
当社医薬営業本部長(現在に至る)
当社取締役(現在に至る)
所 有 す る
当社株式の数
16,600 株
6,000 株
1,700 株
候補者
番 号
氏 名
(生 年 月 日)
略歴、当社における地位および担当
所 有 す る
当社株式の数
昭和 54年 4 月
平成 17年 10 月
平成 19年 6 月
大 川 滋 紀
平成 20年 6 月
(昭和 30 年 1 月 20 日生)
平成 21年 4 月
当社入社
当社医薬研究本部長
当社コーポレート・オフィサー
当社取締役(現在に至る)
当社研究開発統括職(現在に至る)
武田ファーマシューティカルス゛
・インター
ナショナル㈱ 副社長(現在に至る)
1,900 株
5
昭和46年 7 月
平成 9 年 4 月
平成 10年 10 月
吉 田 豊 次
平成 12年 6 月
(昭和 23 年 1 月 31 日生)
平成 14年 4 月
平成 15年 6 月
平成 19年 6 月
当社入社
当社総務人事部広報室長
当社広報室長
当社コーポレート・オフィサー
当社コーポレート・コミュニケーション部長
当社取締役
当社常勤監査役(現在に至る)
6,600 株
6
昭和 60年 11 月 TAPファーマシューティカルズ入社
平成 10年 9 月 武田ファーマシューティカルズ・アメリカ㈱
(現 武田ファーマシューティカルズ・ノース
アメリカ㈱)副社長
平成 12年 7 月 同社 社長
平成 16年 9 月 TAPファーマシューティカル・プロダクツ㈱
アラン マッケンジー
社長
(Alan MacKenzie)
平成 20年 4 月 武田ファーマシューティカルズ・ノース
(昭和 28 年 5 月 14 日生)
アメリカ㈱ 最高経営責任者 武田アメリカ・ホールディングス㈱
副社長
平成 21年 4 月 当社海外販売統括職(現在に至る)
武田ファーマシューティカルズ・インター
ナショナル㈱ 副社長(現在に至る)
0株
4
(注)各候補者と当社の間に特別の利害関係はありません。
8
第 4 号議案 監査役 2 名選任の件
本株主総会終結の時をもって、監査役 吉田豊次が辞任し、監査役 石川 正が任期満了となりますので、
監査役 2 名の選任をお願いいたしたいと存じます。
なお、監査役候補者 櫻田照男は、監査役 吉田豊次の補欠として選任をお願いするものでありますので、
その任期は当社定款の定めにより退任される同監査役の任期の満了する時までとなります。
また、本議案につきましては、監査役会の同意を得ております。 監査役候補者は次のとおりであります。
候補者
番 号
1
2
氏 名
(生 年 月 日)
略歴、当社における地位および担当
司法試験合格
東京大学法学部助手(行政法専攻)
弁護士登録(大阪弁護士会)
(現在に至る)
弁護士法人大江橋法律事務所代表社員
当社監査役(現在に至る)
西日本旅客鉄道株式会社社外取締役
(現在に至る)
平成 20年 8 月 弁護士法人大江橋法律事務所社員
(現在に至る)
昭和 41年 10 月
昭和 42年 4 月
昭和 48年 4 月
平成 14年 8 月
石
川
正
平成 17年 6 月
(昭和 18 年 8 月 24 日生) 平成 18年 6 月
昭和 45年 4 月 当社入社
平成 12年 10 月 当社医薬営業本部東北支店長
櫻 田 照 男
平成 17年 4 月 当社医薬営業本部大阪支店長
(現在に至る)
(昭和 22 年 5 月 19 日生)
平成 18年 6 月 当社コーポレート・オフィサー
(現在に至る)
所 有 す る
当社株式の数
0株
3,900 株
(注)1.各候補者と当社の間に特別の利害関係はありません。
2.石川 正氏は、会社法施行規則第 2 条第 3 項第 8 号に定める社外監査役候補者であります。
3.石川 正氏は、長年にわたり弁護士として活躍され、幅広い識見と豊富な経験を有しておられることから、当社の社外監
査役に適任であると総合的に判断し、選任をお願いするものであります。
4.石川 正氏は、会社の経営に直接関与された経験はありませんが、弁護士として、とりわけ企業法務を中心に、幅広い識
見と豊富な経験を有しておられることから、社外監査役としての職務を適切に遂行いただけると判断いたしました。
5.石川 正氏は、現在、当社の社外監査役でありますが、社外監査役としての在任期間は、本株主総会終結の時をもって
4年となります。
6.当社は、石川 正氏との間に、会社法第 423 条第 1 項の損害賠償責任の限度額を法令の定める額とする契約を締結して
おります。同氏の再任が承認された場合、当社は同氏との間の上記責任限定契約を改めて締結する予定であります。
9
第 5 号議案 取締役賞与の支給の件
当期末時点の取締役 7 名に対する賞与につきまして、当期の連結業績および過去の支給額その他諸般
の事情を勘案し、総額 200 百万円を支給いたしたいと存じます。
以 上
10
【電磁的方法(インターネット等)による議決権行使のご案内】
電磁的方法(インターネット等)により議決権を行使される場合は、以下の事項をご確認のうえ、行使して
いただきますようお願い申しあげます。
なお、当日ご出席の場合は、書面(議決権行使書)または電磁的方法(インターネット等)による議決
(注)
権行使のお手続きは、いずれも不要です。
(1)インターネットをご利用の株主の皆様へ
①議決権行使サイトについて
ア.インターネットによる議決権行使は、パソコンまたは携帯電話(iモード、EZweb、Yahoo! ケータイ)
(※)
から、当社の指定する議決権行使サイト
http://www.evote.jp/
にアクセスしていただくことによってのみ実施可能です(ただし、毎日午前 2 時から午前 5 時までは取
り扱いを休止します。)。
※ 「i モ ード」 は( 株 ) エヌ ・ ティ・ ティ・ド コモ、「EZweb」 は KDDI( 株 )
、「Yahoo!」 は 米 国
Yahoo!Inc. の商標または登録商標です。
イ.パソコンを用いたインターネットによる議決権行使は、インターネット接続にファイアーウォール等を使用
されている場合、アンチウイルスソフトを設定されている場合、proxy サーバーをご利用の場合等、株
主様のインターネット利用環境によっては、ご利用できない場合もございます。
ウ.携帯電話を用いたインターネットによる議決権行使は、iモード、EZweb、Yahoo! ケータイのいずれか
のサービスをご利用ください。なお、セキュリティ確保のため、暗号化通信(SSL通信)および携帯
電話情報送信が可能な機種にのみ対応しております。このため、携帯電話の機種によっては、ご利用
できない場合がございますので、ご了承ください(ご利用可能機種につきましては、下記のヘルプデス
クへお問い合わせください。)。
②インターネットによる議決権行使方法について
ア.議決権行使サイト(http://www.evote.jp/)において、議決権行使書用紙に記載された「ログインID」
および「仮パスワード」をご利用いただき、画面の案内に従って賛否をご入力ください。
イ.株主様以外の方による不正アクセス(“なりすまし”)や議決権行使内容の改ざんを防止するため、ご利
用の株主様には、議決権行使サイト上で「仮パスワード」の変更をお願いすることになりますのでご了
承ください。
ウ.株主総会の招集の都度、新しい「ログイン ID」および「仮パスワード」をご通知いたします。
エ.インターネットによる議決権行使は、平成 21 年 6 月 24 日(水曜日)の午後 5 時 30 分まで受け付けい
たしますが、お早めに行使していただき、ご不明な点等がございましたらヘルプデスクへお問い合わせ
ください。
③議決権行使サイトへのアクセスに際して発生する費用について
議決権行使サイトへのアクセスに際して発生する費用(ダイヤルアップ接続料金・電話料金等)は、株主
様のご負担となります。また、携帯電話をご利用の場合は、パケット通信料その他携帯電話利用による料
金が必要になりますが、これらの料金も株主様のご負担となります。
システム等に関するお問い合わせ
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部(ヘルプデスク)
電話 0120-173-027(受付時間 9:00 ∼ 21:00、通話料無料)
(2)議決権電子行使プラットフォームについて
管理信託銀行等の名義株主様(常任代理人様を含みます。)につきましては、
(株)
東京証券取引所等により
設立された合弁会社株式会社ICJが運営する議決権電子行使プラットフォームの利用を事前に申し込まれた
場合には、当社株主総会における電磁的方法による議決権行使の方法として、上記(1)のインターネットによ
る議決権行使以外に、当該プラットフォームをご利用いただくことができます。
以 上
11
会場ご案内図
N
至 大阪
至 門真南
至 出町柳
地下鉄
長堀鶴見緑地線
鉄
地下
至 木津
JR学研都市線
駅
京橋
京阪電鉄本線
駅
京阪
京橋
至 淀屋橋
JR
駅
京橋
西出口 から
徒歩約12分
片町口出口 から
徒歩約12分
JR東西線
歩行者専用通路
大阪環状線
JR
至 尼崎
ホテル ニューオータニ大阪
ク駅
パー
ネス
ビジ
大阪
ツイン21
大阪市中央区城見一丁目4番1号
OBPキャッスル
タワー
シアター
BRAVA!
OBPプラザビル
(いずみホール)
大阪城ホール
■最寄駅から会場までのご案内
JR大阪城公園駅から・
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・徒歩
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・徒歩
JR京橋駅西出口から・
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・
・徒歩
京阪電鉄 京橋駅片町口出口から・
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・徒歩
地下鉄 大阪ビジネスパーク駅①番出口から・
(お願い)
お車でのご来場はご遠慮願います。
約6分
約12分
約12分
約5分
至 鶴橋
至 心斎橋
出口 から
徒歩約6分
大阪城公園駅
①番出口 から
徒歩約5分
第132期 事業活動のご報告
(第133回定時株主総会招集ご通知添付書類)
平成20年4月1日から平成21年3月31日まで
優れた医薬品の創出を通じて
人々の健康と医療の未来に貢献する
証券コード 4502
株主の皆さまには、
ますますご清栄のこととお
よろこび申しあげます。
平素は格別のご支援を賜り厚く御礼申しあげ
ます。
当社第132期(平成20年4月1日から平成21
年3月31日まで)
の事業活動の概況をご報告申し
あげます。
株主の皆さまにおかれましては、
今後とも格別
のご理解とご支援を賜りますよう切にお願い申し
あげます。
代表取締役 取締役会長
代表取締役 社長
第132期 事業活動のご報告 目次
(第133回定時株主総会招集ご通知添付書類)
事業報告
連結貸借対照表
連結損益計算書
連結株主資本等変動計算書
連結注記表
貸借対照表
損益計算書
01
株主資本等変動計算書
02
35
36
37
38
45
46
個別注記表
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
会計監査人の監査報告書 謄本
監査役会の監査報告書 謄本
47
48
52
53
54
(ご参考)
トピックス
株式について
55
57
事業報告 (平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
1. 企業集団の現況に関する事項
(1)事業の経過および成果
当社は、
「06-10中期計画」に掲げた「世界的
国事業体制の再編を実施しました。
また、次世
製薬企業」の実現に向けて、
さまざまな取り組
代の中核領域と位置づけている癌領域に強み
みを進めております。
この一環として、昨年には、
を有する米国「ミレニアム・ファーマシューティカル
大規模な企業買収・事業再編を実施しました。
ズ株式会社」
(以下、
「ミレニアム社」)の買収を
まず、米国「武田アメリカ・ホール
具体的には、
実施しました。統合した両社と当社グループとの
ディングス株式会社」
(当社の100%子会社、以
融合は順調に進んでおります。
下、
「TAH社」)
と米国「アボット・ラボラトリーズ」
また、研究開発型の世界的製薬企業を目指
(以下、
「アボット社」)
との合弁会社であった米
すうえで重要な課題である自社研究を軸とした
国「TAPファーマシューティカル・プロダクツ株式
「新薬創出力の回復」、
さらには開発後期品目
会社」
(以下、
「TAP社」)
について、当社とアボ
の開発加速にも取り組んでまいりました。
ット社が獲得する価値が互いに均等になるよう
この全社を挙げた取り組みは着実に成果と
な会社分割を昨年4月に実施しました。
この会社
して実を結びつつあり、特に本年1月には逆流
分割で、当社の100%子会社となったTAP社は、
性 食 道 炎 治 療 剤「カピデックス( 一 般 名:
販売中であった「プレバシド」、販売許可申請中
dexlansoprazole、
開発コード:TAK-390MR)
」
であった逆流性食道炎治療薬「TAK-390MR」
について、
また本年2月には痛風・高尿酸血症
および痛風・高尿酸血症治療薬「TMX-67( 帝
治療剤「ユーロリック
(一般名:Febuxostat、開
人ファーマ株式会社創製)」などの資産を、
アボ
発コード:TMX-67)」について、米国食品医薬
ット社は「リュープロレリン
(米国製品名:ルプロン・
品局(以下、
「FDA」)
より、販売許可を取得す
デポ)」等に関する資産を獲得しました。
これに
ることができました。
続いて、昨年6月には、
TAP社と米国「武田ファ
「カピデックス」は、
プロトンポンプ阻害剤で初
ーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社」
めて、時間差をおいて二段階で薬剤が放出さ
(当社の100%子会社、以下、
「TPNA社」)
の合
れる製剤設計を実現した薬剤で、長時間にわ
併とTAP社の開発機能の米国「武田グローバ
たって胃酸分泌を抑制します。
また、
「ユーロリッ
ル研究開発センター株式会社」
(当社の100%
ク」は、患者さんの治療への満足度の高くない
子会社、以下、
「TGRD社」)への移管による米
痛風・高尿酸血症の治療剤として、
米国では約
02
事業報告
03
40年ぶりの新薬となりました。
TPNA社では、
「ピ
な協議を継続してまいりますが、本薬の審査結
オグリタゾン
(米国製品名:アクトス)」や「ランソプ
果について新たな通知を受けた場合には、迅速
ラゾール
(米国製品名:プレバシド)」等で築きあ
にその内容をお知らせいたします。
げてきた当社の米国市場におけるフランチャイズ
さて、米国に端を発した金融危機を契機に急
を活かした両剤のプロモーション活動を、
それぞ
激に悪化した世界経済は、消費者心理の冷え
れ販売許可取得の翌月より開始しております。
その回復には時間を
込みに歯止めがかからず、
一方、2007年12月に米国で販売許可申請を
要する状況です。
また、医薬品産業を取り巻く事
実施しました2型糖尿病治療薬「SYR-322」に
業環境も、世界最大の市場である米国で公的
ついては、
FDAが昨年12月に発行した「新規糖
医療保険のコスト削減方針が明らかにされたこ
尿病治療薬の心血管系リスク評価についての
とに加え、
日欧でも後発品使用促進などの医療
ガイダンス」を本薬の審査に適用することとした
費抑制策が一層強化されていること、
さらには
上で、本薬の申請データが、本ガイダンスの統計
新薬承認審査が世界的に厳格化されてきてい
的要件を十分に満たしているとは考えていない
ること等により、
ますます厳しくなってきております。
こと、
また、当社が本薬に関する追加の心血管
当社では、
このような厳しい事業環境の中でも
安全性試験を行う場合はFDAとして協力する
業績の維持・伸長を実現すべく、総力を挙げて
用意がある旨の連絡をFDAより受けております。
取り組んでまいります。
まず、本年4月1日付で研
現時点で「SYR-322」の審査終了目標日は本年
究開発機能および海外販売機能にかかる統括
6月26日
(米国時間)から変更はなく、
また今後、
職を設置するとともに、今後、経営管理機能につ
「SYR-322」に関してFDAがどのような判断を下
いても同職を設けることを決定するなど、関連機
すのかは判りかねる状況ですが、本追加試験に
能間の一層の連携強化とより柔軟で迅速な意
ついては当社でもいずれは実施しなければなら
思決定に資する組織・体制の再編を実施しまし
ないと考えておりましたので、そのプロトコール
た。
また、
その一環として、開発パイプラインの確
(臨床試験計画書)
について既にFDAと協議を
実なステージアップと市場投入を推進すべく、
グ
開始しております。当社では、
「 SYR-322」の早
ローバル開発戦略機能を日本から開発戦略上
期販売許可取得に向けて、今後もFDAと十分
最も重要な地域と位置づけている米国に移転
すること等も決定しました。
新薬の創出を通じて社会に貢献するという強い使
この新たな組織・体制の下、
販売面では、
各地
命感をもって、
さまざまな事業上のリスクにきめ細か
域における市場ニーズの徹底した掘り起こしを
く対応しつつ事業活動に誠実に取り組むことが、
通じて、現有主力品の売上拡大のみならず、米
当社の中長期的な成長と株主の皆さまへの一層
国で新発売した「カピデックス」および「ユーロリ
の利益還元につながるものと確信しております。
ック」の早期市場浸透に努めてまいります。
また、
当期の連結業績は以下のとおりとなりました。
本年よりカナダ、
スペイン、
アイルランドに自社販売
網を拡大しておりますが、今後も未進出国に計
画的に進出し、販売テリトリーの拡大を進めてま
いります。
研究開発面では、買収や提携等によりこれま
でに獲得した研究開発に関する技術やノウハウ
を最大限に活用し、真に求められる新薬の創出
に資する自社研究力のさらなる強化に取り組ん
でまいります。
さらに、
「SYR-322」の審査終了目
標日の延期や腎性貧血・癌性貧血治療薬「ヘマ
売 上 高
営 業 利 益
経 常 利 益
当期純利益
15,383 億円
3,065 億円
3,272 億円
2,344 億円
・インプロセスR&D費
開発の進捗を実現することができなかった開発
・ルプロン事業譲渡益
258億円(
543億円(
対前期
2,092億円(39.0%)減
対前期
1,211 億円(34.1%)減
713億円(
257百万ドル)
【販売費及び一般管理費】
540百万ドル)
【研究開発費】
709百万ドル)
【特別利益】
<ミレニアム社の買収>
に十分に活かし、研究開発パイプラインを「質」
・無形固定資産償却費
の観点からより厳しく選別するとともに、経営資
・のれん償却費
当社では、人々の健康と医療の未来に資する
1,167億円(27.6%)減
<TAP社の分割・子会社化>
る開発中断など、
当期においては、期待していた
せてまいります。
対前期
米国事業再編によるTAP社の分割・子会社化およびミレニアム社
買収の会計処理は、米国会計基準の企業結合会計(SFAS141
号)ならびに本邦実務対応報告第18号「連結財務諸表作成にお
ける在外子会社の会計処理に関する当面の取扱い」を適用して
おります。この会計処理が当期の連結業績に与えた影響は、以下
のとおりとなっております。
・無形固定資産償却費
源を重点投下することを通じて、開発を加速さ
1,635億円(11.9%)増
米国事業再編によるTAP社の分割・子会社化
およびミレニアム社買収の影響
タイド」の化学療法起因の癌性貧血効能にかか
品もありましたが、その経験を今後の開発活動
対前期
427億円(
139億円(
424百万ドル)
【販売費及び一般管理費】
138百万ドル)
【販売費及び一般管理費】
・インプロセスR&D費
1,056億円(1,050百万ドル)
【研究開発費】
(注)
【 】内は、損益計算書および注記表における記載科目を表しております。
04
事業報告
[売上高]
[営業利益]
前期から1,635億円
(11.9%)増収の15,383億円と
前期から1,167億円
(27.6%)減益の3,065億円とな
なりました。
りました。
TAP社およびミレニアム社の子会社化が昨年
売上総利益は、前期から1,526億円(13.9%)増
5月以降寄与したことや国内の増収などにより、
益の12,488億円となりましたが、販売費及び一
為替による減収影響を吸収し、
全体では増収と
般管理費が研究開発費、
無形固定資産償却費
なりました。
等を中心に前期から2,693億円(40.0%)
の大幅
為替レートが対ドル、対ユーロとも大幅な円高と
な増加となったことにより、
減益となりました。
なったため、
為替の影響は対前期で791億円の
研究開発費は、
TAP社およびミレニアム社の
減収要因となっております。
子会社化により、
インプロセスR&D費1,599億
国際戦略製品の連結売上高は下記のとおりです。
円(1,590百万ドル)
を一括費用計上したことな
2型糖尿病治療剤
「ピオグリタゾン
(国内製品名:アクトス)」
消化性潰瘍治療剤
「ランソプラゾール
(国内製品名:タケプロン)」
高血圧症治療剤
「カンデサルタン
(国内製品名:ブロプレス)
」
前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤
「リュープロレリン
(国内製品名:リュープリン)」
どにより、前期から1,773億円(64.3%)増加しま
3,870
億円
対前期
92億円(
2.3%)減
研究開発費以外の販売費及び一般管理費は、
2,714
億円
対前期
1,227億円(82.5%)増
TAP社およびミレニアム社の子会社化に伴う
無形固定資産償却費等を中心に、前期から
2,303
億円
1,261
億円
対前期
73億円(
3.3%)増
21億円(
920億円
(23.2%)増加しました。
[経常利益]
対前期
1.7%)増
(注)米国における「ピオグリタゾン
(米国製品名:アクトス)」は、現地通貨
ベースでは増収となっておりますが、対ドルで大幅な円高となったこ
とにより、前期から減収となっております。
また、
「ランソプラゾール
(国内製品名:タケプロン)」については、米国
で同製品(米国製品名:プレバシド)
を販売しておりましたTAP社を昨
年4月に子会社化したことで、当社の連結売上高では、前期の当社か
らTAP社への同製品にかかる輸出高が当期より現地の売上高に置
き換わったことにより、大幅な増収となっております。なお、米国にお
ける
「プレバシド」の売上高は前期から減収となっております。
05
した。
前期から2,092億円
(39.0%)減益の3,272億円とな
りました。
営業利益の減益に加え、米国における手元資
金の大幅な減少と金利低下による受取利息の
減少ならびにTAP社の子会社化に伴う持分法
による投資利益の減少などにより営業外損益
が前期から926億円(81.7%)減少したことから、
自己資本当期純利益率は10.9%となり、前期か
経常利益は減益となりました。
ら4.2ポイント低下しました。
なお、持分法による投資利益は、前期から538
億円
(94.9%)減少し29億円となりました。
[当期純利益]
前期から1,211億円
(34.1%)減益の2,344億円とな
りました。
TAP社の分割・子会社化に伴うルプロン事業
の譲渡益713億円(709百万ドル)
を計上したこ
とにより、特別利益が前期から309億円増加し
たことに加え、平成21年度税制改正に伴い、将
来の外国子会社からの受取配当金にかかる
追加税負担が軽減されることなどの増益要因
はございましたが、経常利益の減少を吸収でき
ず、
当期純利益は減益となりました。
1株当たり当期純利益は、前期から129円15銭
(30.8%)減少し289円82銭となりました。
当社が目標経営指標としている
「特別損益およ
び企業買収などによる特殊要因除きの1株当
たり当期純利益(注)」は、前期から78円83銭
(20.1%)増加し、
470円30銭となりました。
(注)特別損益および企業買収などによる特殊要因除きの1株当たり当期
純利益は、当期純利益から以下の損益を控除して算定しております。
①医薬外事業や遊休不動産の売却などに起因する特別損益
②企業買収などに起因するのれん償却費、無形固定資産償却費、
インプロセスR&D費
06
事業報告
企業集団の部門別の状況
売 上 高
事 業 の 種 類
医 薬 事 業 合 計
医療用医薬品事業
営 業 利 益
金 額
対前期
金 額
14,485 億円
13,841 億円
1,764 億円 増
1,739 億円 増
(
国
内
)
(5,490 億円)
(193 億円
増)
(
海
外
)
(8,351 億円)
(1,545 億円
増)
ヘルスケア事業
そ
全
の
社
他
事
合
業
計
644 億円
899 億円
15,383 億円
25 億円 増
129 億円 減
1,635 億円 増
対前期
2,969億円
1,144億円 減
95億円
3,065億円
22億円 減
1,167億円 減
(注)各セグメントの売上高は、外部顧客に対する売上高を表しております。
[医薬事業]
医薬事業合計の売上高は前期から1,764億円
(13.9%)増収の14,485億円となりましたが、営業
利益はTAP社およびミレニアム社の子会社化に
伴う無形固定資産償却費やインプロセスR&D費
等を計上したことなどにより、前期から1,144億円
(27.8%)減益の2,969億円となりました。
医療用医薬品事業の売上高は前期から1,739
億円
(14.4%)増収の13,841億円となりました。
このうち国内売上高は、関節リウマチ治療剤
「エンブレル」、
2型糖尿病治療剤「アクトス」、
タケプロン
(消化性潰瘍治療剤)
リュープリン
(前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤)
アクトス
(2型糖尿病治療剤)
ベイスン
(糖尿病食後過血糖改善剤)
エンブレル
(関節リウマチ治療剤)
1,379
億円
707
億円
663
億円
488
億円
471
億円
263
億円
対前期
8億円( 0.6%)増
対前期
59億円( 9.1%)増
対前期
1億円( 0.1%)減
対前期
72億円(17.3%)増
対前期
57億円(10.8%)減
対前期
75億円(39.9%)増
一方、海外売上高は、為替の対ドル、対ユーロ
での円高影響があったものの、前期から1,545
消化性潰瘍治療剤「タケプロン」などの増収で、
億円
(22.7%)増収の8,351億円となりました。
昨年4月の薬価改定の影響を吸収し、前期か
米国においては、
TAP社およびミレニアム社の
ら193億円
(3.6%)増収の5,490億円となりました。
子会社化により
「プレバシド」や多発性骨髄腫
主な品目の国内売上高は下記のとおりです。
07
ブロプレス
(高血圧症治療剤)
治療剤「ベルケイド」等の売上高が連結売上
高に加わり増収に寄与しております。
また、
TPN
[自社研究開発]
A社の「アクトス」
も、
同剤とメトホルミンの合剤で
昨年5月、欧州医薬品評価委員会(CHMP)
ある
「アクトプラスメット」の寄与などにより、前期
は、
2007年3月に販売許可申請を行っていた不
より212百万ドル
(7.6%)増収の2,998百万ドルと
眠症治療薬「ラメルテオン」について、
否定的意
なりました。欧州においては、
「ピオグリタゾン」は
見を採択しました。
これに対して、
当社はCHMP
伸長しましたが、
「ランソプラゾール」の売上が
に再審査要請を提出しましたが、昨年9月、販
一部の国における物質特許切れの影響で減
売許可申請後に得られた臨床試験成績を含む
収となり、
全体では減収となりました。
新たなデータをもとに改めて販売許可申請を行
うことが欧州におけるラメルテオンの早期承認
当社では、成長の源泉である研究開発パイプ
につながるとの結論に至り、販売許可申請を取
ラインの拡充と新製品の早期上市に向け、
自社研
り下げました。
究開発、製品付加価値の最大化、導入・アライア
ンス活動を3本柱として、生活習慣病領域、癌・泌
尿器科疾患(婦人科疾患を含む)領域、中枢神
経疾患(骨・関節疾患を含む)領域、消化器疾患
昨年9月、
2型糖尿病治療薬「SYR-322」につ
いて、厚生労働省に製造販売承認申請を行い
ました。
領域を重点領域と位置付け、経営資源を集中投
昨年10月、
FDAより、
米国にて販売許可申請中
下しております。
当期における研究開発活動の主
の2型糖尿病治療薬「SYR-322」の審査につ
な結果は下記のとおりです(なお、開発の状況は
いて、
当初の審査終了目標日であった同年10月
31頁から34頁の一覧表のとおりです。)。
27日
(米国時間)
までに審査が完了しないため、
その期間を延期する旨の通知を受けました。
そ
の後、
本年に入り、
FDAが昨年12月に発行した
「新規糖尿病治療薬の心血管系リスク評価に
ついてのガイダンス」
を本薬の審査に適用する
こととした上で、本薬の申請データが、本ガイダ
ンスの統計的要件を十分に満たしているとは考
08
事業報告
えていないこと、
また、
当社が本薬に関する追加
分子化合物です。
の心血管安全性試験を行う場合はFDAとして
本年4月、糖尿病治療薬「TAK-379」につい
協力する用意がある旨の連絡をFDAより受け
て、臨床試験を継続するための評価基準に合
ました。
なお、
現時点で、
昨年12月にFDAより通
致しないことが明らかになったため、
開発中止を
知されていた新たな審査終了目標日
(本年6月
決定しました。
26日
(米国時間)
)
に変更はありません。
本年1月、
逆流性食道炎治療剤「TAK-390MR
(米国製品名:カピデックス)」について、
FDAよ
ボグリボース
(国内製品名:ベイスン)
り販売許可を取得し、
2月、
TPNA社が販売を
昨年5月、第51回日本糖尿病学会において、耐
開始しました。
糖能異常を対象とした2型糖尿病治療剤「ベイ
本年1月、炎症性腸疾患治療薬「MLN0002」に
スン」の臨床第3相試験結果が発表されまし
ついて、
欧米で臨床第3相試験を開始しました。
た。本試験において、
生活習慣の改善に加えて
本年2月、癌治療薬「MLN8237」について、欧
本薬を通じた薬物治療を行うことにより、
2型糖
米で進行性非ホジキンリンパ腫ほかを対象とし
尿病発症が抑制されることが確認されました。
た臨床第2相試験を開始しました。
また、本年4月、本臨床試験結果が、医薬雑誌
本年2月、重症セプシス治療薬「TAK-242」に
ついて、臨床試験を継続するための評価基準
「The Lancet」に掲載されました。
ボルテゾミブ
(製品名:ベルケイド)
に合致しないことが明らかになったため、開発
昨年6月、
多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」に
中止を決定しました。
ついて、
FDAより、
同疾患にかかるファーストライ
本年4月、癌治療薬「MLN4924」について、科
ン治療薬としての承認を取得しました。
学雑誌「Nature」において、前臨床試験の結
09
[製品付加価値の最大化]
(国内製品名:ベネット)
リセドロネート
果が掲載されました。本薬は、癌細胞の増殖お
昨年7月、骨粗鬆症治療剤「ベネット錠17.5㎎」
よび生存経路に必須のタンパク質を調節する
について、厚生労働省より、
「骨ページェット病」
NEDD8活性化酵素を阻害する初めての低
の効能を取得しました。
ピオグリタゾン
(国内製品名:アクトス)
の成績が発表されました。本試験において、
カン
昨年9月、
2型糖尿病治療剤「アクトス」
と同治
デサルタンが、
1型糖尿病患者における糖尿病
療薬「SYR-322」の合剤について、
FDAに販売
網膜症発症を抑制する傾向、
ならびに2型糖尿
許可申請を行いました。
病患者における糖尿病網膜症を改善するとい
昨年9月、
2型糖尿病治療剤「アクトス」の口腔内
う有益な知見が得られました。
崩壊錠である「アクトスOD錠15、同30」について、
厚生労働省に製造販売承認申請を行いました。
本年1月、高血圧症治療剤「カンデサルタン」
と
昨年10月、
2型糖尿病治療剤「アクトス」
と同治
同治療剤「低用量ヒドロクロロチアジド
(利尿
療剤「メトホルミン」の合剤について、厚生労働
剤)」の合剤「エカード配合錠LD」
「エカード配
省に製造販売承認申請を行いました。
合錠HD」について、厚生労働省より製造販売
昨年10月、
2型糖尿病治療剤「アクトス」
と同治
承認を取得し、
3月、
販売を開始しました。
療剤「メトホルミン徐放製剤」の合剤について、
本年3月、高血圧症治療剤「カンデサルタン」
欧州医薬品審査庁(EMEA)
に販売許可申請
と同治療剤「アムロジピンベシル酸塩(カルシ
を行いました。
ウム拮抗薬)」の合剤について、厚生労働省に
昨年12月、
2型糖尿病治療剤「アクトス」
と同治
製造販売承認申請を行いました。
療剤であるビグアナイド系薬剤との併用療法の
ランソプラゾール
(国内製品名:
タケプロン)
効能追加について、厚生労働省より、承認を取
本年3月、ヘリコバクター・ピロリ二次除菌用組
得しました。
み合わせ製剤「ランピオン」について、
厚生労働
本年3月、
2型糖尿病治療剤「アクトス」
と同治療
省に、
製造販売承認申請を行いました。
剤であるインスリン製剤との併用療法の効能追加
本年3月、
消化性潰瘍治療剤「タケプロンカプセ
について、厚生労働省より、承認を取得しました。
ル15」、
「タケプロンOD錠15」について、厚生労
カンデサルタン
(国内製品名:ブロプレス)
働省に、
「低用量アスピリン投与時における胃
昨年9月、
第44回欧州糖尿病学会において、
糖
潰瘍又は十二指腸潰瘍の発症抑制」の効能
尿病網膜症に対する発症予防と進展抑制効
追加を申請しました。
果を検討した大規模臨床試験「DIRECT※1」
10
事業報告
[導入・アライアンス活動]
昨年5月、米国「アルナイラム社」
と、癌領域およ
よる再評価の結果、
本試験において、
一時中断
び代謝性疾患領域を対象に、
RNAi医薬※2の
していた非扁平上皮癌患者の新規登録再開
要素技術に関する非独占的ライセンス契約な
を推奨する旨の通知を受けました。
らびにこれに基づく共同研究にかかる契約を締
昨年12月、
「株式会社キャンバス」からの導入
結しました。
品である癌治療薬「CBP501」について、米国
※2 核酸医薬の一種であるRNAi医薬は、酵素や受容体等のタンパク
質に作用する従来の低分子医薬とは異なり、各種疾患の原因と
なるタンパク質を作り出す遺伝子に直接・選択的に作用する特徴
を有しています。
昨年6月、米国「アムジェン社」からの導入品で
ある癌治療薬「パニツムマブ」について、厚生
労働省に、進行・再発の結腸・直腸癌にかかる
製造販売承認申請を行いました。
昨年8月、
米国「アフィマックス社」からの導入品
である腎性貧血・癌性貧血治療薬「ヘマタイド」
について、
同年7月にFDAより化学療法起因の
癌性貧血患者へのエリスロポエチン製剤使用
で悪性胸膜中皮腫を対象とした臨床第2相試
験を開始しました。
昨年12月、
英国「アリザイム社」からの導入品で
ある肥満症治療薬「ATL-962」について、
日本
で臨床第3相試験を開始しました。
昨年12月、
米国「セルジェネシス社」からの導入
品である前立腺癌ワクチン「GVAX」につい
て、
欧米で実施していた2本の臨床第3相試験
の中間解析結果を踏まえて、本薬の開発を中
止することで同社と合意しました。
にかかる厳しい投与制限が通達されたこと等を
本年2月、米国「ゾーマ社」
と2006年11月に締
受けて、
化学療法起因の癌性貧血効能にかか
結した抗体医薬に関する共同研究開発契約を
る開発を中断することで同社と合意しました。
発展させ、提携拡大を行うことについて合意し
昨年11月、
米国「アムジェン社」からの導入品で
ある癌治療薬「AMG706」について、独立デー
11
ることを決定しましたが、本年2月、同委員会に
ました。今回の提携拡大により、
当社はゾーマ社
が保有する抗体医薬の研究開発に用いる技
タモニタリング委員会が実施した安全性評価の
術や、統合情報システム、
データ管理システム
結果を踏まえ、
非小細胞肺癌(扁平上皮癌およ
へのアクセスが可能となりました。
び非扁平上皮癌)
を対象とする臨床第3相試
本年2月、帝人ファーマ株式会社からの導入
験における新たな登録患者を一時的に中断す
品である痛風・高尿酸血症治療剤「TMX-67
(米国製品名:ユーロリック)」について、
FDA
2010年度中の竣工を計画している新研究所の
より販売許可を取得し、
3月、
TPNA社が販売
建設工事に向けて、
その建設予定地である旧
を開始しました。
湘南工場跡地にある建屋の解体工事を開始
いたしました。新研究所は、現在、大阪市とつく
[研究開発体制の整備・強化]
ば市に拠点を置く当社の国内創薬研究機能を
昨年4月、
「武田バイオ開発センター株式会社」
統合した研究所であり、
グローバル研究体制の
が、
アムジェン社から当社が買収した「アムジェ
中核を担います。
当社では、
国内外の研究機関
ン株式会社」を引き継ぐ形で、当社の100%子
や研究者にとって魅力ある、活力に溢れたダイ
会社として事業活動を開始しました。
同社は、
ア
ナミックな研究体制を構築することで、世界トッ
ムジェン社から導入した癌、炎症、疼痛などの
プレベルの創薬研究を実現してまいります。
疾患領域における抗体医薬を中心とする臨床
開発に取り組んでおります。
昨年9月、
アジア・オセアニア地域における臨床
ヘルスケア事業の売上高は、本年3月に新発
開発拠点として、
シンガポールに100%子会社
売しましたドリンク剤「アリナミンR」、
外用鎮痛消
「武田クリニカル・リサーチ・シンガポール株式会
炎貼付剤「貼るアクテージミニ」
「貼るアクテー
社」を設立しました。同社は、
日米欧三極におけ
ジL」の寄与等により、
ビタミン剤「アリナミンEX」、
る新製品の承認申請・販売の一層の早期化をサ
みずむし・たむし用薬「スコルバEX」
シリーズ等
ポートするとともに、同じく昨年9月にシンガポール
の減収を吸収し、全体では、前期から25億円
に設立した販売統括会社「武田ファーマシュー
(4.1%)
増収の644億円となりました。
ティカルズ・アジア株式会社」
(当社の100%子会
社)
と協調を図り、
アジア5ヵ国における各販売
[その他事業]
子会社・関連会社のマーケティング活動と緊密
その他事業の売上高は前期から129億円(12.5
に連携し、
アジア地域の市場ニーズに即した承
%)減収の899億円、
営業利益は前期から22億円
認取得ならびに製品付加価値最大化策を推
(19.0%)
減益の95億円となりました。
進していきます。
昨年12月、神奈川県藤沢・鎌倉両市にまたがり
12
事業報告
(2)設備投資・資金調達の状況
① 継続的な新薬創出につながる
研究開発体制の確立
当期の設備投資総額は459億円となりました。
研究開発統括職のもとでビジョン・戦略・方針を共有
設備投資に必要な資金その他の所要資金に
し、医薬研究本部、CMC研究センター、医薬開発本
ついては、
ほとんどを自己資金でまかなっており、
部、知的財産部の機能間の強固な連携と機動的な活
資金繰りも順調に推移しております。
動を実現することで、研究開発のスピードと効率を高
め、未だに満たされていない治療に対する患者さん
のニーズに着目した「質の高いパイプライン」を構築
(3)対処すべき課題
当社は、
“タケダイズム”
(誠実、
すなわち公正・正
し、
自社品を中心とした中長期にわたる着実な成長を
実現していきます。また、癌領域については、
ミレニア
ム社を研究から販売まで全ての機能を担う
「当社グル
ープの癌領域戦略の中核」と位置づけ、当社グループ
直・不屈)
を全ての企業活動の根幹に位置付け、
が一丸となり、生活習慣病領域に続く重点領域として
研究開発型の製薬企業として、継続的に新薬を
パイプラインを強化してまいります。
創出し、
それら製品のポテンシャルをグローバル市
場で最大化することにより、
「優れた医薬品の創出
を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」
と
いう経営理念の実現を目指しております。
海外販売統括職のもと海外販売各社との円滑なコミュ
5ヵ年の経営計画である「06-10中期計画」で
ニケーションを図ることで、最適なマーケティング活
掲げた「世界的製薬企業の創生」に向け、2009
動を推進するとともに、それぞれの地域の規制やビ
ジネス慣行の違いを踏まえた効率的な事業運営体制
年度は、新たに研究開発統括職、海外販売統括
を構築してまいります。米国においては、本年に販売
職、
経営管理統括職を設置し、
当社事業のグロー
許可を取得した次期主力品(カピデックス、
ユーロリッ
バル運営体制の確立に取り組みます。
自らの強み
ク)の売上最大化に向けて、万全の販売体制で取り組
である「長期的視点に立った緻密な戦略立案と
むとともに、未進出国へ計画的に進出することによ
実行」
と
「高い生産性・効率性」
を徹底的に磨き上
げるとともに、
当社グループの総力を結集して次の
13
② 世界各極における効率的な販売体制の構築と
プレゼンスの強化
り、販売テリトリーの拡大を推進します。
一方、国内においては高血圧症治療剤「ブロプレス」
と新製品であるブロプレスと利尿剤の合剤「エカード
課題に全力を傾注し、当社グループの着実な成
配合錠」を中心とした主力品の販売を強化すること
長と企業価値の最大化に努めてまいります。
で、
さらなるプレゼンスの向上に取り組みます。
③ グローバル事業運営体制の強化
を獲得いたしました。一方、
当社の100%子会社と
研究開発統括職、海外販売統括職に加えて、今後、人
なったTAP社は、販売中の「プレバシド」、本年1
事、経理、法務、
コーポレート・コミュニケーションを統
月と2月にそれぞれFDAより販売許可を取得しま
括する経営管理統括職を設置し、各機能の強化と部
した逆流性食道炎治療剤「TAK-390MR(米国
門間の連携を推進することにより、医薬品業界を取り
巻く事業環境の変化に応じ、柔軟かつ迅速に意思決
定を行う体制を構築します。一方、医薬品業界におけ
る競争が厳しさを増す中、将来の成長に向けて必要
製品名:
カピデックス)」および痛風・高尿酸血症治
療剤「TMX-67(米国製品名:ユーロリック)」など
の資産を保有し続けることとなりました。
な投資を見極め、効率的な費用投下を徹底すること
昨年6月には、
TPNA社がTAP社と合併すると
により、当社のコスト構造の転換を図ります。
ともに、
TAP社が保有していた開発機能をTGR
D社に移転・統合いたしました。
これをもって、
TPN
なお、当社では1株当たり当期純利益(EPS)
に
A社、
TGRD社およびTAP社に分散していた当
ついては年平均7%成長(特別損益および企業買
社グループの米国における事業体制は、販売機
(注)、
収などによる特殊要因除き)
自己資本当期純
能はTPNA社に、
開発機能はTGRD社に集約い
利益率(ROE)
については2005年度実績水準の
たしました。
維持を達成すべき経営指標と定め、
その実現に向
このように再構築した事業運営体制の効率化
けて、上記を含むさまざまな経営課題に積極的に
とシナジーの最大化を追求することにより、
世界最
取り組んでまいります。
(注)EPS(特別損益および企業買収などによる特殊要因除き)
当期純利益から、
①医薬外事業や遊休不動産の売却などに起因する特別損益、
②企業買収などに起因するのれん償却費、無形固定資産償却費、
インプロセスR&D費
(開発品に対する公正評価額の一括償却)
などの損益を控除した1株当たりの純利益。
(4)会社の経営上重要な事項
大の医薬品市場である米国におけるプレゼンス
の向上を実現し、
グローバルな成長をより確固た
るものにしてまいります。
② ミレニアム社の買収について
当社は、昨年5月、
TAH社の100%子会社を通
じた株式公開買付けにより、
ミレニアム社を約89億
ドルで買収いたしました。
① 米国事業の再編について
当社では、強みである生活習慣病領域のさら
当社は、
昨年4月、
TAH社とアボット社との合弁
なる充実に加え、患者さんの治療への満足度が
会社であったTAP社について、均等な価値によ
未だに高くない癌領域をこれに続く重点領域とし
る会社分割を実施し、100%子会社化いたしまし
て強化すべく、
ミレニアム社を
「当社グループの癌
た。本会社分割により、
アボット社は「リュープロレリ
領域戦略の中核」
として位置付け、
パイプラインの
ン
(米国製品名:ルプロン・デポ)」等に関する資産
強化を図っております。当社グループの癌領域の
14
事業報告
化合物の開発においてミレニアム社がリーダーシッ
② 移転価格税制に基づく更正処分の件
プを発揮し、
同社が培ってきた癌領域における専
当社は、
2006年6月28日、
大阪国税局より、
当社
門性を最大限に活用できる体制の構築は、当初
とTAP社との間の2000年3月期から2005年3月
の計画通り、着実に進捗してまいりました。当社
期の6年間の「プレバシド」にかかる製品供給取
は、同社買収による相乗効果の最大化を図り、
パ
引等に関して、米国市場から得られる利益が、
当
イプラインをさらに充実させることにより、今後高い
社とTAP社間の利益配分において、
当社に対し
成長が見込まれる癌領域におけるリーディングカ
て過少に配分されているとの判断により、移転価
ンパニーの地位を確立してまいります。
格税制に基づく更正通知書を受領しました。更正
された所得金額は6年間で1,223億円であり、地
(5)訴訟等について
方税等を含めた追徴税額571億円について同年
7月に全額を納付しましたが、当社はこの更正処
① 訴訟案件
分を不服として、
同年8月25日、
大阪国税局に対し
米国における一部の医薬品の販売に関し、
A
異議申立書の提出を行っておりました。昨年7月8
WP
(Average Wholesale Price:平均卸売価
日には、本更正処分により生じている二重課税の
格)
として公表されている価格と実際の販売価格
解消を目的として、国税庁に対し、米国との相互
とが乖離していること等により損害を受けたとし
協議申立書を提出いたしました。
また、
これに伴
て、患者本人、保険会社および州政府等から損
い、大阪国税局に対する異議申立てを一旦中断
害賠償を請求する民事訴訟(いわゆる
「AWP訴
する手続きを実施いたしました。
訟」)
が、
大手を含む多数の製薬会社に対し提起
上記①および②のいずれにつきましても遺漏なく
されております。
TPNA社は、
「ピオグリタゾン
(米
対応してまいります。
国製品名:アクトス)」につき複数の州裁判所にお
いて、
また「ランソプラゾール
(米国製品名:プレバ
シド)」につき、
合併前にTAP社に提起されていた
事件を含め、複数の連邦および州裁判所におい
て、
それぞれAWP訴訟を提起されております。
う
ち、
「プレバシド」にかかる1件については当社も被
告とされております。
15
(6)財産および損益の状況の推移
① 企業集団の財産および損益の状況の推移
売
経
当
上
常
期
高
利
純
利
益
益
1株 当 たり当 期 純 利 益
総
資
産
純
資
産
第129期
第130期
第131期
第132期
自 平成 17.4. 1
至 平成 18.3.31
自 平成 18.4. 1
至 平成 19.3.31
自 平成 19.4. 1
至 平成 20.3.31
自 平成 20.4. 1
至 平成 21.3.31
12,122 億円
4,854 億円
3,132 億円
353.47 円
30,423 億円
23,484 億円
13,052 億円
5,850 億円
3,358 億円
386.00 円
30,725 億円
24,611 億円
13,748 億円
5,364 億円
3,555 億円
418.97 円
28,493 億円
23,225 億円
15,383 億円
3,272 億円
2,344 億円
289.82 円
27,602 億円
20,538 億円
② 当社の財産および損益の状況の推移
売
経
当
上
常
期
高
利
純
利
益
益
1株 当 たり当 期 純 利 益
総
資
産
純
資
産
第129期
第130期
第131期
第132期
自 平成 17.4. 1
至 平成 18.3.31
自 平成 18.4. 1
至 平成 19.3.31
自 平成 19.4. 1
至 平成 20.3.31
自 平成 20.4. 1
至 平成 21.3.31
8,402 億円
3,644 億円
2,494 億円
280.31 円
21,575 億円
17,284 億円
8,691 億円
3,784 億円
2,198 億円
252.12 円
20,453 億円
16,554 億円
8,925 億円
2,726 億円
1,746 億円
205.76 円
18,317 億円
15,266 億円
8,741 億円
2,697 億円
1,495 億円
184.85 円
14,706 億円
12,117 億円
③ 企業集団の事業区分別売上高の推移
医 薬 事 業
医療用医薬品事業
国
内
海
外
ヘルスケア事業
そ
合
の
他
事
業
計
第129期
第130期
第131期
第132期
自 平成 17.4. 1
至 平成 18.3.31
自 平成 18.4. 1
至 平成 19.3.31
自 平成 19.4. 1
至 平成 20.3.31
自 平成 20.4. 1
至 平成 21.3.31
10,191 億円
4,935
5,256
554
1,377
12,122
11,441 億円
5,149
6,291
587
1,024
13,052
12,102 億円
5,297
6,806
618
1,027
13,748
13,841 億円
5,490
8,351
644
899
15,383
16
事業報告
(7)企業集団の主要な事業内容(平成21年3月31日現在)
当社グループは次の製品の製造および販売を行っております。
事業区分
医薬事業
主要な製品
医療用医薬品事業
医療用医薬品
ヘルスケア事業
一般用医薬品、医薬部外品
その他事業
試薬、臨床検査薬、化成品
(8)重要な子会社の状況(平成21年3月31日現在)
① 重要な子会社および関連会社の状況
会 社 名
(主要な事業所)
武 田 ア メリカ・ホ ー ル ディング ス 株 式 会 社
(本社:ニューヨーク州ニューヨーク)
武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社
(本社:イリノイ州ディアフィールド)
米
国
武田グローバル研究開発センター株式会社
(本社:イリノイ州レイクフォレスト)
当社の
出資比率
主要な事業内容
282,726 万ドル
100.0%
米国における持株会社
(277,722 百万円)
1ドル
(100.0)
医薬品の販売
500 万ドル
(100.0)
医薬品の開発
(491 百万円)
ミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社
(本社:マサチューセッツ州ケンブリッジ)
0.1ドル
(100.0)
医薬品の研究・開発・販売
武 田 サ ン デ ィ エ ゴ 株 式 会 社
(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)
1ドル
(100.0)
医薬品の研究
武田サンフランシスコ株式会社
(本社:カリフォルニア州サウスサンフランシスコ)
1ドル
(100.0)
医薬品の研究
(100.0)
バイオベンチャー企業に
対する投資
武 田 研 究 投 資 株 式 会 社
(本社:カリフォルニア州パロアルト)
17
資 本 金
3,669 万ドル
(3,604 百万円)
会 社 名
(主要な事業所)
資 本 金
当社の
出資比率
主要な事業内容
26,720 万ユーロ
100.0%
欧州における持株会社
武 田ヨーロッパ・ホー ルディングス有 限 会 社
(本社:オランダ アムステルダム)
(34,693 百万円)
武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ株式会社
(本社:英国 ロンドン)
(562 百万円)
ラ ボ ラ ト ワ ー ル・タ ケ ダ 株 式 会 社
(本社:フランス ピュトー)
(291 百万円)
英
国
400 万ポンド
欧
州
(100.0)
欧州における
医薬品販売会社の統括
(100.0)
医薬品の販売
(100.0)
医薬品の販売
(100.0)
医薬品の販売
(100.0)
医薬品の販売
25 万スイスフラン (100.0)
医薬品の販売
224 万ユーロ
8,600 万ポンド
武
田
株
式
会
社
(本社:英国 バッキンガムシャー)
(12,079 百万円)
タ ケ ダ・フ ァ ル マ 有 限 会 社
(本社:
ドイツ アーヘン)
(663 百万円)
タケダ・ファルマ・オーストリア有限会社
(本社:オーストリア ウィーン)
(9 百万円)
タ ケ ダ・ファ ル マ・ス イ ス 株 式 会 社
(本社:スイス ラーヘン)
(21 百万円)
武 田 ス ペ イ ン 株 式 会 社
(本社:スペイン バルセロナ)
(390 百万円)
タケダ・イタリア・ファルマチェウティチ株式会社
(本社:イタリア
ローマ)
(工場:イタリア チェラノ)
(131 百万円)
武 田 ケ ン ブ リ ッ ジ 株 式 会 社
(本社:英国 ケンブリッジ)
(413 百万円)
武田グローバル研究開発センター(欧州)株式会社
(本社:英国 ロンドン)
(112 百万円)
武 田 ア イ ル ラ ン ド 株 式 会 社
(本社、工場:アイルランド キルダリー)
(11,989 百万円)
武 田 ア イ ル ラ ンド 製 薬 株 式 会 社
(本社、工場:アイルランド ダブリン)
(84,863 百万円)
511 万ユーロ
7 万ユーロ
300 万ユーロ
101 万ユーロ
294 万ポンド
80 万ポンド
9,234 万ユーロ
65,360 万ユーロ
(100.0)
(76.9)
医薬品の販売
医薬品の製造・販売
(100.0)
医薬品の研究
(100.0)
医薬品の開発
100.0
医薬品の製造
100.0
医薬品の製造
18
事業報告
会 社 名
(主要な事業所)
武田ファーマシューティカルズ・アジア株式会社
(本社:シンガポール)
台
天
湾
津
武
武
田
田
薬
株
式
会
社
(本社:台湾 台北)
ア ジ ア
品 有 限 公 司
(本社:中国 北京)
(工場:中国 天津)
イ ン ド ネ シ ア 武 田 株 式 会 社
(本社:インドネシア ジャカルタ)
(工場:インドネシア ブカシ)
武 田 シ ン ガ ポ ー ル 株 式 会 社
(本社:シンガポール)
武田クリニカル・リサーチ・シンガポール株式会社
(本社:シンガポール)
フ ィ リ ピ ン 武 田 株 式 会 社
(本社:フィリピン マニラ)
タ
日
イ
武
(433 百万円)
9,000 万台湾ドル
(260 百万円)
1,920 万ドル
(1,886 百万円)
146,700 万ルピア
(13 百万円)
万
171 シンガポールドル
(111 百万円)
万
500 シンガポールドル
(323 百万円)
12,743 万ペソ
(260 百万円)
2,000 万バーツ
(55 百万円)
100.0%
アジアにおける
医薬品販売会社の統括
100.0
医薬品の販売
75.0
医薬品の製造・販売
70.0
医薬品の製造・販売
(100.0)
医薬品の研究
100.0
医薬品の開発
50.0
医薬品の販売
48.0
医薬品の販売
医薬品の
研究開発・製造・販売
国
内
87.3
武 田 バイオ開 発センター 株 式 会 社
(本社:東京都千代田区)
975 百万円
100.0
医薬品の開発
武 田 ヘ ル ス ケ ア 株 式 会 社
(本社、工場:福知山市)
400 百万円
100.0
医薬品の製造
96 百万円
30.0
医薬品の
研究開発・製造・販売
2,340 百万円
70.0
試薬・臨床検査薬・
化成品の製造・販売
藤
光
薬
主要な事業内容
760 百万円
和
製
株
式
会
社
(本社:タイ バンコク)
万
670 シンガポールドル
当社の
出資比率
株
式
会
社
(本社:東京都千代田区)
(工場:成田市、
泉佐野市)
天
本
田
資 本 金
製
純
薬
薬
工
株
式
会
社
(本社、工場:福知山市)
業
株 式 会 社
(本社:大阪市)
(工場:川越市、
豊橋市、
尼崎市)
(注) 1.「資本金」欄の( )による日本円表示につきましては、期末日現在のレートで換算しております。
2.「当社の出資比率」欄の( )による表記は持株会社を通じての間接比率を表します。
3.
武田シンガポール株式会社は、武田ケンブリッジ株式会社の全額出資子会社であります。 4.
上記の重要な子会社・関連会社は、武田ヘルスケア株式会社(ヘルスケア事業)、天藤製薬株式会社(医療用医薬品事業・ヘルスケア事業)
および
和光純薬工業株式会社(その他事業)
を除き、医療用医薬品事業にかかる子会社・関連会社であります。
5.
当社の連結子会社は49社、持分法適用関連会社は15社となっております。
19
② 重要な企業結合の経過
TAH社)
と米国アボット
・ラボラトリーズ
1.平成20年4月、武田アメリカ・ホールディングス株式会社(以下、
(以下、
アボット社)
との合弁会社であったTAPファーマシューティカル・プロダクツ株式会社(以下、
TA
P社)
について、
当社とアボット社が獲得する価値が互いに均等になるような会社分割を実施し、
この会
社分割で、
TAP社はTAH社の100%子会社となりました。
これに続いて、
平成20年6月、
TAP社は、
武
田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社と合併するとともに、
TAP社の開発機能を武田グ
ローバル研究開発センター株式会社に移管いたしました。
2. 平成20年5月、武田アメリカ・ホールディングス株式会社の100%子会社を通じた株式公開買付けによ
り、
ミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社を100%子会社といたしました。
ボイエ武田株式会社は、
フィリピン武田株式会社に社名変更いたしました。
3. 平成20年6月、
武田ファーマシューティカルズ・アジア株式会社を設立いたしました。
4. 平成20年9月、
武田クリニカル・
リサーチ・シンガポール株式会社を設立いたしました。
5. 平成20年9月、
(147百万円)
の増資を行いました。
当事業年度において、
150万ドル
6. 武田研究投資株式会社は、
当事業年度において、
290万ユーロ
(377百万円)
の増資を行いました。
7. 武田スペイン株式会社は、
同3月末までに武田アメリカ・ホールディングス株式会社の全額出資子会社として米国に
8. 平成21年4月、
設立した武田ファーマシューティカルズ・インターナショナル株式会社が稼動いたしました。同社は医薬
品の研究開発・海外販売の統括を事業内容としております。
同3月末までに武田アメリカ・ホールディングス株式会社の全額出資子会社として設立し
9. 平成21年4月、
た武田カナダ株式会社が稼動いたしました。
同社は医薬品の販売を事業内容としております。
同3月末までに武田ヨーロッパ・ホールディングス有限会社の全額出資子会社として設立
10. 平成21年4月、
した武田ポルトガル株式会社に240万ユーロ
(312百万円)
の増資を行いました。
同社は医薬品の販売
を事業内容としております。
武田アイルランド製薬株式会社の全資産を武田アイルランド株式会社に譲渡することに
11. 平成21年4月、
より、
両社を統合することを決定いたしました。
なお、
統合実施時期は、
本年7月を予定しております。
20
事業報告
(9)当社の主要な事業所(平成21年3月31日現在)
本
社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
社
東京都中央区日本橋二丁目12番10号
支
店
札幌支店、東北支店
(仙台市)、東京支店、横浜支店、千葉・埼玉支店(東京都)、
北関東支店(東京都)、甲信越支店(東京都)、名古屋支店、大阪支店、神戸支店、京都支店、
四国支店(高松市)、中国支店(広島市)、福岡支店
工
場
大阪工場、光工場
所
探索研究センター、バイオ医薬研究室、化学研究所、創薬第一研究所、創薬第三研究所、
開発研究センター、製薬研究所、製剤技術研究所、開発分析研究所、健康科学研究所(以上、大阪市)
開拓研究所、創薬第二研究所(以上、つくば市)
バイオ技術室(光市)
東
研
京
本
究
(注)
1.上記の支店、工場および研究所は、
健康科学研究所
(ヘルスケア事業)
を除き、医療用医薬品事業にかかる支店、工場および研究所であります。
2. 平成21年5月1日付で、
創薬第一研究所、創薬第二研究所および創薬第三研究所を統合し、創薬研究所(大阪市)
といたしました。
(10)従業員の状況(平成21年3月31日現在)
① 企業集団の従業員数
従 業 員 数
対前期末増減
19,362名
(増)3,875名
(注)
1.従業員数は就業人員数であります。
2. 上記のうち、医療用医薬品事業に帰属する者は16,758名、ヘルスケア事業に帰属する者は436名、その他事業に帰属する者は2,168名であります。
TAPファーマシューティカル・プロダクツ株式会社およびミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社の
3. 前期より大きく増加している主な要因は、
子会社化によるものであります。
② 当社の従業員の状況
従 業 員 数
対前期末増減
平均年令
平均勤続年数
6,124名
(増)320名
39.4才
16.1年
(注)
1.従業員数は就業人員数であります。
2. 上記のうち、医療用医薬品事業に帰属する者は5,720名、ヘルスケア事業に帰属する者は278名、その他事業に帰属する者は126名であります。
21
2. 当社の株式に関する事項(平成21年3月31日現在)
(1)発行可能株式総数
(2)発行済株式の総数
3,500,000,000株
789,666,095株
(自己株式 220,297株を含む。)
(注)発行済株式の総数は、当事業年度において実施した自己株式の消却により、前事業年度末に比べて99,606,300株減少いたしました。
(3)株主数
196,437名
(4)大株主
株 主 名
持株数
(千株)
出資比率(%)
日本生命保険相互会社
56,400
7.14
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
50,232
6.36
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口 4G)
41,582
5.27
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
33,967
4.30
財団法人 武田科学振興財団
17,912
2.27
ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン エス
エル オムニバス アカウント
15,650
1.98
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー
505225
11,603
1.47
メロン バンク エヌエー アズ エージェント フォー イッツ
クライアント メロン オムニバス ユーエス ペンション
10,451
1.32
ビー・エヌ・ピー・パリバ・セキュリティーズ
(ジャパン)
リミテッド
8,605
1.09
株式会社 三井住友銀行
7,839
0.99
(注)出資比率は、発行済株式の総数から自己株式の数を減じた株式数(789,445,798株)
を基準に算出しております。
22
事業報告
3. 当社の新株予約権に関する事項(平成21年3月31日現在)
当事業年度の末日に当社取締役が有する職務執行の対価として交付された
新株予約権の内容の概要
新株予約権の名称
2008年度発行新株予約権
発行決議の日
2008年6月26日
保有人数
取締役 7名
新株予約権の数
624個
新株予約権の目的となる株式の種類及び数
当社普通株式 62,400株 (新株予約権1個につき100株)
新株予約権の払込金額
1個当たり
439,500円
新株予約権の行使に際して出資される
財産の価額
1株当たり
1円
新株予約権を行使することができる期間
2011年7月12日から2018年7月11日まで(注)
新株予約権の主な行使条件
①新株予約権の行使時において、当社取締役であることを要す
る。ただし、任期満了により退任した場合その他正当な理由の
ある場合はこの限りでない。
②1個の新株予約権をさらに分割して行使することはできない
ものとする。
(注)上記期間の初日より前であっても、新株予約権の割当てを受けた取締役が、任期満了により退任した場合その他正当な理由のある場合には、
退任の日の翌日より新株予約権の行使ができるものとする。
23
4. 当社の役員に関する事項
(1)取締役および監査役(平成21年3月31日現在)
氏 名
地 位
担 当
男
代 表 取 締 役
取 締 役 会 長
長 谷 川 閑 史
代 表 取 締 役
社 長
山 岡 眞
専 務 取 締 役
北 澤 清
常 務 取 締 役
榛 葉 洋
取
締
役
法務部長
山 中 康 彦
取
締
役
医薬営業本部長
大
取
締
役
医薬研究本部長
武
田
川
國
滋
紀
重要な兼職の状況等
和光純薬工業株式会社 監査役
吉 田 豊 次
常 勤 監 査 役
武
田
直
久
常 勤 監 査 役
石
川
正
監
査
役
弁護士法人大江橋法律事務所 社員
藤
沼
亜
起
監
査
役
公認会計士
(注)1. 監査役 石川 正および藤沼亜起は、
会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
2.
監査役 藤沼亜起は、公認会計士であり、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。
3.
当事業年度中に退任した取締役および監査役
常務取締役 秋 元 浩(平成20年6月26日退任)
監 査 役 田 浦 清(平成20年6月26日退任)
監 査 役 淺 川 洋 一(平成20年6月26日退任)
4.
平成21年4月1日付で、次のとおり担当を変更いたしました。
大 川 滋 紀 取 締 役(研究開発統括職)
24
事業報告
(2)取締役および監査役の報酬等の総額
取締役 8 名
681 百万円
監査役 6 名
127 百万円(うち社外監査役 4名 29 百万円)
(注)
1.上記には、平成20年6月26日開催の第132回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役1名、監査役2名(うち社外監査役2名)
を
含んでおります。
2.取締役の報酬等は、定額である基本報酬、各事業年度の連結業績等を勘案した賞与および中長期的な業績に連動するストック・オプション
により構成され、上記総額には、以下の基本報酬額、賞与支給予定額およびストック・オプションに係る費用計上額が含まれております。な
お、
使用人兼務取締役の使用人分給与および使用人分賞与は含まれておりません。
(1)
基本報酬額は、
月額40百万円以内
(平成2年6月28日開催の第114回定時株主総会決議による)
であります。
(2)賞与支給予定額は、本総会において第5号議案「取締役賞与の支給の件」が原案どおり承認可決された場合の支給予定額(200百万
円)
であります。
(3)
ストック・オプションに係る費用計上額は、
ストック・オプションとして割り当てた新株予約権に関する報酬等のうち当事業年度に費用計上
した額(86百万円)であります。
3. 監査役の報酬等は基本報酬に一本化しており、基本報酬額は、月額15百万円以内(平成20年6月26日開催の第132回定時株主総会決
議による)
であります。
4. 上記のほか、平成20年6月26日開催の第132回定時株主総会決議に基づき、同株主総会終結の時をもって退任した取締役1名に対し
158百万円、社外監査役2名に対し計40百万円の退職慰労金を支給いたしました。また、同株主総会決議に基づき、同株主総会において
重任された取締役6名および任期中であった監査役2名に対し、各々の就任時から同株主総会終結の時までの在任期間に対応する退職慰
労金を打切り支給し、支給の時期は各取締役および各監査役の退任の時とすることといたしました。その金額は、取締役6名に対し1,483
百万円、監査役2名に対し21百万円(うち社外監査役1名に対し9百万円)
であります。なお、
これらの退職慰労金の額には、過年度の事業
報告において役員の報酬等の総額に含めた役員退職慰労引当金繰入額、取締役分656百万円、監査役分43百万円(うち社外監査役分
17百万円)
が含まれております。
(3)社外監査役に関する事項
① 社外役員の兼任状況
氏 名
25
兼任先および兼任内容
石 川 正
西日本旅客鉄道株式会社 社外取締役
藤
株式会社東京証券取引所グループ 社外取締役
東京証券取引所自主規制法人 外部理事
住友商事株式会社 社外監査役
野村ホールディングス株式会社 社外取締役
住友生命保険相互会社 社外取締役
沼
亜
起
② 当事業年度における主な活動状況
<取締役会>
当事業年度におきましては、
合計16回の取締役会(定時取締役会12回、
臨時取締役会4回)
を開催し、
石川 正氏は16回のうち12回、
藤沼亜起氏は、
平成20年6月26日の監査役就任以降開催の取締役会
12回
(定時取締役会9回、
臨時取締役会3回)
のうち11回に出席しました。両監査役は、
活発に質問し、
それぞれの見地から提言を行うなど、
監査機能を十分に発揮しました。
<監査役会>
当事業年度におきましては、合計6回の監査役会を開催し、石川 正氏は6回のうち5回、藤沼亜起氏
は、平成20年6月26日の監査役就任以降開催の監査役会4回のうち3回に出席しました。両監査役は、
監査に関する重要事項の協議・決定、
監査結果に関する意見交換等を行いました。
なお、
この他、
監査
役連絡会8回
(うち、
藤沼亜起氏監査役就任以降6回)
を開催し、
活発な意見交換等を行いました。
③ 責任限定契約の内容の概要
当社は、
社外監査役 石川 正氏および藤沼亜起氏との間に、
会社法第423条第1項の損害賠償責任
の限度額を法令の定める額とする契約を締結しております。
26
事業報告
5. 会計監査人の状況
(1)会計監査人の名称
あずさ監査法人
(2)当事業年度に係る会計監査人の報酬等の額
①
当事業年度に係る報酬等の額
182百万円
②
当社および当社子会社が支払うべき金銭その他の財産上の利益の合計額
204百万円
(注)
1.
当社と会計監査人との間の監査契約においては、会社法に基づく監査に対する報酬等の額と金融商品取引法に基づく監査に対する報酬等の額を
区分しておらず、
かつ実質的にも区分できないため、上記の金額にはこれらの合計額を記載しております。
2.
17頁から19頁に記載の子会社のうち、
日本製薬株式会社、和光純薬工業株式会社および海外に所在する子会社につきましては、あずさ監査法人
以外の監査法人が計算関係書類の監査を行っております。
(3)会計監査人の解任または不再任の決定の方針
当社では、
会計監査人が、
会社法第340条第1項各号所定の解任事由に該当すると判断された場合、
または、
監査業務停止処分を受ける等当社の監査業務に重大な支障を来たす事態が生じた場合には、
会計監査人を解任する方針です。
また、
会計監査人の継続監査年数等を勘案いたしまして、
再任もしくは不再任の決定を行います。
27
6. 取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
その他業務の適正を確保するための体制
当社は、
「タケダイズム」
(誠実、
すなわち公正・正直・不屈)、
「経営理念」、
「経営方針」および「行動原
則」からなる
「経営の基本精神」
をタケダグループ全体で共有し、規律のある健全な企業風土の醸成を
図っております。
このもとに、
当社は、
内部統制をリスク・マネジメントと一体となって機能するコーポレート
・ガバナンスの重要
な構成要素として捉え、
下記のとおり、
内部統制システムの整備を図っております。
(1)取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制
取締役会議事録、稟議決裁書、
その他取締役の職務の執行に係る情報について、
「文書管理規則」
に従い、情報類型毎に保存期間・保存方法・保存場所を定め、文書または電磁的記録の方法により閲
覧可能な状態で、
適切に管理を行う。
(2)損失の危険の管理に関する規程その他の体制
当社の主要なリスク
(研究開発、
知的財産権、
特許権満了等による売上低下、
副作用、
薬剤費抑制策
による価格引き下げ、
為替変動、
訴訟事件等の進展)
をはじめ、
あらゆる損失危険要因について、
各基
本組織の責任者は、
その担当領域毎に、
中期計画・年間計画の策定・実施の中で、
計数面および定性
面から管理を行うとともに、
リスクの程度・内容に応じた対応策・コンティンジェンシープランに基づき回避
措置、
最小化措置を行う。
緊急事態に対する危機管理に関しては、
「危機管理規則」により、
危機管理責任者、
危機管理地区責
任者および危機管理委員会を置き、
危機管理計画を策定する。
(3)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
「取締役会規程」、
「業務組織規程」、
その他職務権限・意思決定ルールを定める社内規定により、
適正
かつ効率的に取締役の職務の執行が行われる体制を確保する。
28
事業報告
(4)取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保する
ための体制
当社コンプライアンス・プログラムの基本事項および手続きを定めた「コンプライアンス推進規程」に従
い、
法務部長をコンプライアンス・オフィサーに任命し、
コンプライアンス推進委員会、
コンプライアンス事務
局を設置し、
全社的なコンプライアンス施策を推進する。
当社のコンプライアンスに役員および使用人の声を反映させるとともに、
公益通報者の保護に資するた
めの制度である
「Voice of Takeda System」
(内部通報・意見提言システム)
を、
コンプライアンスの実
践に活用する。
(5)当社グループ
(企業集団)
における業務の適正を確保するための体制
グループ各社の事業運営・業務の適正を確保するための基準である
「関係会社管理のあり方」および
海外子会社に対する
「タケダグループ経営管理ポリシー」に基づき、
各社の役割・責任を明確にするとと
もに、所管部門は、
グループ各社の自主・独立の尊重をベースに、各社を日常的に監視し、管理・指導を
行う。
また、専門機能を担当する各部門は、
その担当業務ごとに、
「グループ業務運営標準管理規則」
に従い、
業務運営標準を整備し、
横断的にグループ各社の業務の指導・監督を行う。
所管部門および法務部は、
グループ各社にコンプライアンス・プログラムの策定、
浸透を図る。
社長直轄の内部監査部門である監査室は、関連部門と連携・分担し、全体を統括して、
グループ各社
および当社各部門に対して定期的な内部監査を行う。
監査室および経理部は、
グループ各社および当社各部門を対象に、各社・各部門の責任者が内部統
制の状況を自己診断し、指摘・勧告に応じた改善計画の実行を約束したうえで、
その内部統制の適正
性について宣誓する
「コントロール・セルフ・アセスメント
(CSA)
プログラム」
を実施する。
金融商品取引法に基づき、
財務報告の信頼性を確保するための内部統制の体制を整備し、
その有効
かつ効率的な運用および評価を行う。
29
(6)監査役の職務を補助すべき使用人および当該使用人の取締役からの独立性に
関する事項ならびに監査役への報告体制および監査役の監査が実効的に行われる
ことを確保するための体制
「監査役監査規程」に従い、
以下のとおりとする。
監査役の業務補助および監査役会の事務局として、
監査役室を置く。
監査役室員の人事に関しては、
取締役および監査役の協議により行う。
経営の基本的方針・計画に関する事項、
その他重要事項について、取締役は、事前に監査役会に通
知する
(ただし、該当事項を審議する取締役会その他の会議に監査役が出席したときはこの限りでは
ない)。
取締役は、
当社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見したときは遅滞なく監査役会に報告す
る。
監査役は、
取締役会のほか重要な意思決定の過程および業務の執行状況を把握するため、
社長と協
議のうえ、
重要な会議に出席する。
監査役は、業務執行に関する重要な文書を閲覧し、必要に応じて取締役または使用人に対しその説
明を求めることができる。
[事業報告 注記]
本事業報告中の記載金額は、表示単位未満を四捨五入して表示しております。
30
事業報告
開発の状況
開発コード〈一般名〉
製品名(国/地域)
薬 効
効能・分類
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
生活習慣病領域
AD-4833
インスリン抵抗性改善薬
〈pioglitazone〉
アクトス
(日本、米国、欧州、アジア)
TCV-116
〈candesartan cilexetil〉
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬
ブロプレス
(日本、欧州、アジア)
アミアス、
ケンゼンほか
(欧州)
AO-128〈voglibose〉
二糖類水解酵素阻害薬
ベイスン
(日本、アジア)
KAD-1229〈mitiglinide〉
グルファスト
(日本)
SYR-322〈alogliptin〉
速効・短時間型
インスリン分泌促進薬
DPP-4阻害薬
(経口剤)
ビグアナイド系薬剤との併用療法
インスリン製剤との併用療法
メトホルミン徐放製剤との合剤
動脈硬化進展抑制
口腔内崩壊錠
メトホルミンとの合剤
グリメピリドとの合剤
ヒドロクロロチアジドとの合剤
ヒドロクロロチアジドとの合剤(高用量)
アムロジピンベシル酸塩との合剤
高用量
耐糖能異常(IGT)
における
2型糖尿病の発症抑制
チアゾリジン系薬剤との
併用療法
糖尿病
'08.12
日本
'09.03
日本
米国
'06.03
欧州
'08.10
米国
'08.08
日本
'08.09
日本
'08.10
日本
'09.01
日本
欧州
'08.06
日本
'09.03
自社品
日本
日本
'07.12
自社品
'09.02
日本
導入品
(キッセイ薬品)
米国
'07.12
日本
'08.09
欧州
糖尿病(アクトスとの合剤)
自社品
米国
'08.09
自社品
欧州
日本
TAK-491
〈azilsartan medoxomil〉
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬(経口剤)
高血圧症
米国
欧州
自社品
高血圧症(クロルタリドンとの合剤) 米 国
ATL-962〈cetilistat〉
リパーゼ阻害薬
(経口剤)
肥満症
日本
導入品
(Alizyme社)
SYR-472〈ー〉
DPP-4阻害薬
(経口剤)
糖尿病
米国
欧州
自社品
日本
TAK-428〈ー〉
TAK-875〈ー〉
神経栄養因子産生促進薬
(経口剤)
グルコース依存性インスリン
分泌促進薬(経口剤)
糖尿病神経障害
米国
糖尿病
日本
欧州
米国
自社品
自社品
欧州
TAK-536〈azilsartan〉
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬(経口剤)
高血圧症
米国
欧州
日本
31
自社品
開発コード〈一般名〉
製品名(国/地域)
TAK-442〈ー〉
薬 効
選択的ファクターXa阻害薬
(経口剤)
効能・分類
静脈および動脈血栓塞栓症
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
米国
自社品
欧州
日本
TAK-085
EPA・DHA製剤(経口剤)
高トリグリセリド血症
日本
導入品
〈omega-3-acid ethyl esters 90〉
TAK-100〈ー〉
TAK-591〈ー〉
(Pronova社)
DPP-4阻害薬(経口剤)
糖尿病
アンジオテンシンⅡ受容体
拮抗薬(経口剤)
高血圧症
自社品
自社品
癌・泌尿器科疾患領域
TAP-144-SR〈leuprorelin acetate〉 LH-RHアゴニスト
6ヵ月製剤:前立腺癌
リュ−プリン
(日本)
エナントンほか
(欧州、アジア)
VELCADE®〈bortezomib〉
Vectibix®〈panitumumab〉
HematideTM〈ー〉
プロテアソーム阻害剤
完全ヒト型抗EGFR
モノクローナル抗体(注射剤)
エリスロポエチン
受容体作動薬
(注射剤)
多発性骨髄腫(ファーストライン適応)
非ホジキンリンパ腫
マントル細胞リンパ腫
(ファーストライン適応)
欧州
(オーストリア)
'08.05
欧州(独)
'08.07
米国
'08.06
米国
〈motesanib diphosphate〉
VEGFR1-3阻害薬
(経口剤)
進行・再発の結腸・直腸癌
頭頚部癌
日本
腎性貧血
米国
進行性非小細胞肺癌
自社品
米国
'08.06
導入品
(Amgen社)
日本
欧州
導入品
日本
(Affymax社)
癌性貧血
AMG706
自社品
*中断
米国
欧州
導入品
(Amgen社)
日本
MLN0518
〈tandutinib〉
MLN8237〈ー〉
CBP501〈ー〉
TAK-700〈ー〉
受容体キナーゼ
(FLT3、
PDGFR、c-KIT)
阻害薬(経口剤)
神経膠腫
オーロラAキナーゼ阻害薬
(経口剤)
米国
進行性非ホジキンリンパ腫、
急性骨髄性白血病、
欧州
ハイリスクの骨髄異形成症候群、
卵巣癌
細胞周期阻害薬
(注射剤)
悪性胸膜中皮腫
ホルモン合成阻害薬
(経口剤)
前立腺癌
米国
自社品
肺癌
米国
自社品
導入品
(キャンバス社)
自社品
32
事業報告
開発コード〈一般名〉
製品名(国/地域)
薬 効
効能・分類
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
TAK-683〈ー〉
TAK-448〈ー〉
TAK-285〈ー〉
GnRH調節薬
(注射剤)
前立腺癌
自社品
GnRH調節薬
(注射剤)
前立腺癌
自社品
HER2阻害薬(経口剤)
固形癌
自社品
TAK-593〈ー〉
VEGFR,PDGFR阻害薬
(経口剤)
固形癌
自社品
MLN4924〈ー〉
Nedd8 活性化酵素阻害薬
(経口剤/注射剤)
進行性癌
自社品
MLN9708〈ー〉
プロテアソーム阻害薬
(経口剤/注射剤)
進行性癌
抗HGF抗体
(注射剤)
進行性癌
TAK-701〈ー〉
TAK-901〈ー〉
AMG655〈conatumumab〉
TAK-385〈ー〉
オーロラBキナーゼ阻害薬
(注射剤)
導入品
(Galaxy
Biotech社)
進行性癌
完全ヒト型DR5
(TRAIL-R2) 進行性癌
モノクローナル抗体(注射剤)
LH-RHアンタゴニスト(経口剤)
自社品
自社品
日本
導入品
(Amgen社)
自社品
子宮内膜症、子宮筋腫
中枢神経疾患、骨・関節疾患領域
NE-58095〈risedronate〉
骨ページェット病
日本
MT1/MT2受容体作動薬
(経口剤)
不眠症
日本
'08.02
欧州
ミトコンドリア標的抗酸化剤
(経口剤)
フリードライヒ失調症
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
気分障害・不安障害
*再申請検討中
*再申請検討中
骨吸収抑制薬
'08.07
TAK-375〈ramelteon〉
ロゼレム
(米国)
SNT-MC17〈idebenone〉
Lu AA21004〈ー〉
導入品
(味の素)
ベネット
(日本)
セロトニン調節薬
(経口剤)
欧州
欧州
自社品
導入品
(Santhera社)
米国
欧州
導入品
(Lundbeck社)
日本
TAK-783〈ー〉
T細胞機能調節薬
(経口剤)
関節リウマチ
米国
欧州
自社品
日本
Lu AA24530〈ー〉
モノアミン調節薬(経口剤)
気分障害・不安障害
欧州
日本
TAK-065〈ー〉
TAK-937
33
導入品
(Lundbeck社)
神経再生促進薬(経口剤)
アルツハイマー病、パーキンソン病
自社品
脳保護薬(注射剤)
脳梗塞急性期
自社品
開発コード〈一般名〉
製品名(国/地域)
薬 効
効能・分類
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
自社品
導入品
承認
消化器疾患領域ほか
AG-1749〈lansoprazole〉
プロトンポンプ阻害薬
タケプロン
(日本、
アジア)
プレバシド
(米国、アジア)
オガスト、アゴプトン、ランソックスほか(欧州)
AMITIZA®〈lubiprostone〉
クロライドチャネル開口薬
ヘリコバクター・ピロリ二次除菌
(3剤併用 パック製剤)
日本
'09.03
低用量アスピリン潰瘍発症抑制
NSAIDs潰瘍予防
日本
'09.03
オピオイド誘発性腸機能障害
米国
自社品
日本
導入品
(Sucampo社)
TAK-390MR
〈dexlansoprazole〉
TMX-67〈febuxostat〉
MLN0002〈vedolizumab〉
プロトンポンプ阻害薬
(経口剤)
非プリン型選択的キサンチン
オキシダーゼ阻害薬(経口剤)
α4β7 インテグリン阻害薬
(注射剤)
米国
逆流性食道炎の治療および
その維持療法・
非びらん性胃食道逆流症
日本
痛風に伴う高尿酸血症
米国
潰瘍性大腸炎、
クローン病
米国
'09.01
自社品
'09.02
導入品
(帝人)
欧州
自社品
TAK-438〈ー〉
カリウムイオン競合型
酸関連疾患
アシッドブロッカー(経口剤) (胃食道逆流症、消化性潰瘍等)
自社品
MLN0415〈ー〉
IKK2阻害薬(経口剤)
自社品
Phase1
(臨床第1相試験)
同意を得た少数の健康人志願者を対象に、
安全性および体内動態の確認を行う。
各種炎症性疾患
Phase2
(臨床第2相試験)
同意を得た少数の患者さんを対象に、有効で
安全な投薬量や投与方法などを確認する。
Phase3
(臨床第3相試験)
同意を得た多数の患者さんを対象に、既存薬などと
比較して新薬の有効性と安全性を確認する。
34
連結貸借対照表 (平成21年3月31日現在)
(単位:百万円)
科 目
流
動
金 額
資
産
1,475,584
流
動
金 額
負
債
472,106
68,127
金
229,533
支払手形及び買掛金
受取手形及び売掛金
302,372
短
有
券
529,248
未
品
60,792
未
品
35,327
未
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
35,539
賞
現
商
金
及
繰
び
価
品
預
証
及
仕
び
製
掛
延
税
そ
金
資
の
貸
倒
引
当
産
218,174
他
65,523
金
(ー)
924
産
1,284,604
産
258,493
建 物 及 び 構 築 物
103,546
機械装置及び運搬具
48,079
固
定
有
工
形
資
固
具
定
器
具
資
備
土
リ
ー
建
無
設
形
固
品
8,877
地
63,012
17,026
ス
資
産
仮
勘
定
17,954
産
747,746
定
資
の
れ
ん
284,446
特
許
権
454,137
他
9,162
投 資 そ の 他 の 資 産
278,365
そ
投
の
資
長
有
期
価
貸
証
付
用
不
動
産
20,906
資
産
の
引
部
当
合
等
70,770
金
42,577
7,367
そ の 他 の 引 当 金
そ
の
他
21,409
債
234,242
務
16,550
債
141,696
退 職 給 付 引 当 金
16,888
固
定
リ
繰
負
ー
延
ス
税
債
金
負
役員退職慰労引当金
647
スモン訴訟填補引当金
2,779
そ
負
の
債
株
の
部
主
資
合
資
本
他
55,683
計
706,348
本
2,124,362
金
63,541
資
本
剰
余
金
49,638
利
益
剰
余
金
2,012,251
自
己
株
式
(ー)
1,068
(ー)
112,996
215
貸
倒
税
当
87,972
79,415
賃
貸
人
引
170,670
用
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
34,020
の
法
与
金
その他有価証券評価差額金
用
そ
払
費
3,214
343
費
資
払
払
金
金
金
金
入
189,129
年
税
借
券
払
延
期
評 価 ・ 換 算 差 額 等
前
繰
35
科 目
為 替 換 算 調 整 勘 定
分
42,389
280
純 資 産 の 部 合 計
2,053,840
2,760,188
負債及び純資産の部合計
2,760,188
11,127
他
23,120
少
計
(ー)
192,627
86
産
金
(ー)
権
新
株
数
予
株
約
主
持
連結損益計算書 (平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
売
上
売
上
売
販
金 額
原
上
売
総
費
及
営
び
利
一
業
営
取
持
分
管
外
利
法
理
利
業
受
般
息
に
収
及
よ
そ
び
る
配
投
高
1,538,336
価
289,543
益
1,248,793
費
942,325
益
306,468
益
43,088
当
金
17,039
利
益
2,898
他
23,151
資
の
営
業
外
支
費
払
利
そ
22,357
用
の
息
1,621
他
20,737
経
常
利
益
327,199
特
別
利
益
71,347
固
定
事
税
当
産
業
売
譲
却
渡
金
等
調
整
前
当
期
純
利
益
法
人
税、住
民
税
及
び
事
業
法
少
資
人
数
税
等
株
期
調
主
純
利
利
整
益
16
益
71,330
398,546
229,578
税
額
(ー)
68,227
益
2,810
益
234,385
36
連結株主資本等変動計算書 (平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
平成20年3月31日残高
資本剰余金
63,541
利益剰余金
49,638
在外子会社の会計処理の変更に伴う増減
自己株式
2,523,641
(ー)
株主資本合計
322,644
2,314,176
(ー)
1,476
(ー)
1,476
(ー)
142,522
(ー)
142,522
当期中の変動額
剰余金の配当
当期純利益
234,385
自己株式の取得
234,385
(ー)
自己株式の処分
(ー)
0
自己株式の消却
280,268
(ー)
280,268
(ー)
7
73
66
(ー)
601,770
601,770
ー
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
ー
当期中の変動額合計
平成21年3月31日残高
ー
(ー)
63,541
0
49,638
(ー)
509,914
2,012,251
321,576
平成20年3月31日残高
130,453 (ー)
為替換算
調整勘定
評 価・換 算
差額等合計
118 (ー)163,728(ー) 33,394
新株予約権
ー
188,339
2,124,362
1,068
(ー)
評価・換算差額等
そ の 他 有 価 証 繰延ヘッジ
券評価差額金
損益
(ー)
少数株主
持分
41,750
在外子会社の会計処理の変更に伴う増減
純資産合計
2,322,533
(ー)
1,476
(ー)
142,522
当期中の変動額
剰余金の配当
当期純利益
234,385
自己株式の取得
280,268
自己株式の処分
66
自己株式の消却
ー
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
(ー) 51,038
334 (ー) 28,899(ー) 79,603
86
639 (ー) 78,878
当期中の変動額合計
(ー) 51,038
334 (ー) 28,899(ー) 79,603
86
639 (ー) 267,217
79,415
215 (ー)192,627(ー) 112,996
86
平成21年3月31日残高
37
(ー)
42,389
2,053,840
連結注記表
連結計算書類の作成のための基本となる
重要な事項に関する注記
1.連結の範囲に関する事項
(1)連結子会社の数 49社
主要な連結子会社の名称
(国内)和光純薬工業(株)
、
日本製薬(株)
、
武田バイオ開発センター
(株)
(海外)武田アメリカ・ホールディングス
(株)、武田ファー
マシューティカルズ・ノースアメリカ
(株)、
ミレニア
ム・ファーマシューティカルズ
(株)、武田サンディ
エゴ(株)、武田グローバル研究開発センター
(株)、武田ヨーロッパ・ホールディングス
(有)、武
田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ
(株)
、
ラボ
ラトワール・タケダ
(株)、英国武田(株)、
タケダ・イ
タリア・ファルマチェウティチ
(株)
、
タケダ・ファルマ
(有)、武田ケンブリッジ
(株)、武田グローバル研
究開発センター
(欧州)
( 株)、武田アイルランド
(株)
、
武田アイルランド製薬
(株)
(2)連結子会社の増減
増加:
5社(設立等による増加)
減少:
3社(会社清算等による減少)
(3)連結子会社の会計年度に関する事項
連結子会社のうち天津武田薬品(有)
の決算日は12月
31日ですが、連結決算日での仮決算を行った計算書類
を使用して、
連結決算を行っております。
2.持分法の適用に関する事項
(1)持分法適用関連会社の数
15社
主要な持分法適用関連会社の名称
(海外)
フィリピン武田
(株)
、
タイ武田
(株)
(2)持分法適用関連会社の増減
増加:なし
減少:
2社(株式譲渡等による減少)
(3)持分法適用関連会社の会計年度に関する事項
持分法適用関連会社のうち、決算日が連結決算日と異
なる会社については、各社の直近の事業年度に係る計
算書類を使用しております。
3.会計処理基準に関する事項
(1)重要な資産の評価基準及び評価方法
①有価証券の評価基準及び評価方法
売買目的有価証券
時価法(売却原価は主とし
て移動平均法により算定)
満期保有目的の債券
その他有価証券
時価のあるもの
償却原価法(定額法)
決算日の市場価格等に基
づく時価法(評価差額は全
部純資産直入法により処
理し、売却原価は主として
移動平均法により算定)
主として移動平均法による
時価のないもの
原価法
②デリバティブの評価基準 時価法
③棚卸資産の評価基準及び評価方法
商品及び製品
主として総平均法による原
価法(貸借対照表価額は
収益性の低下に基づく簿
価切下げの方法により算
定)
仕掛品
総平均法による原価法(貸
借対照表価額は収益性の
低下に基づく簿価切下げ
の方法により算定)
原材料及び貯蔵品
主として総平均法による原
価法(貸借対照表価額は
収益性の低下に基づく簿
価切下げの方法により算
定)
(2)重要な固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
当社及び国内連結子会社は、主として定率法(ただし、
平成10年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備
を除く)
は定額法)
を採用し、在外連結子会社は主とし
て定額法を採用しております。
なお、
主な耐用年数は以下のとおりです。
建物及び構築物
15∼50年
機械装置及び運搬具
4∼15年
②無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。
なお、
償却期間は利用可能
期間に基づいております。
のれんの償却については、子
会社の実態に基づいた期間(概ね20年)
にわたり均等
償却をおこなっております。
38
連結注記表
③リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
について、
リース期間に基づく定額法を採用しております。
(3)重要な引当金の計上基準
①貸倒引当金は、受取手形、売掛金等の貸倒れによる損
失に備えるため、
当社及び国内連結子会社は、一般債
権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定
の債権については個別に回収可能性を検討し、
回収不
能見込額を計上しております。
在外連結子会社は、
主として特定の債権について貸倒
損失見込額を計上しております。
②賞与引当金は、従業員に対して支給する賞与の支出に
充てるため、
連結会計年度末在籍従業員に対して、
支給
対象期間に基づく賞与支給見込額を計上しております。
③退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、
下記により計上しております。
イ.
当社は、連結会計年度末における退職給付債務
の見込額から企業年金制度(企業年金基金制度
及び適格退職年金制度)
に係る年金資産の公正
価値の見込額を差し引いた金額に基づいて計上し
ております。
ロ.
連結子会社のうち4社は、期首時点で見積った連
結会計年度末における退職給付債務の見込額か
ら企業年金制度(適格退職年金制度)
に係る年金
資産の公正価値の見込額を差し引いた金額に基
づいて計上しております。
連結子会社のうちその他の会社は、連結会計年度末
ハ.
における自己都合による要支給額を計上しております。
過去勤務債務は、
その発生時の従業員の平均残存勤
務期間以内の一定の年数(概ね5年)
による定額法によ
り費用処理しております。
数理計算上の差異は、各期の発生時における従業員
の平均残存勤務期間以内の一定の年数(概ね5年)
で
主として定額法により按分した額をそれぞれその発生し
た連結会計年度から費用処理することとしております。
④国内連結子会社において、
役員退職慰労引当金は、
役
員の退職慰労金の支出に備えるため、内規に基づく要
支給額を計上しております。
⑤スモン訴訟填補引当金は、今後の健康管理手当及び
介護費用等の支払いに備えるため、連結会計年度末
39
現在の当社関係の和解者を対象に、昭和54年9月、
ス
モンの会全国連絡協議会等との間で締結された和解
に関する確認書及び成立した和解の内容に従って算
出した額を計上しております。
(4)その他連結計算書類の作成のための基本となる重要な
事項
①ヘッジ会計
ア.
ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理によっております。
なお、為替予約につ
いては振当処理の要件を満たしている場合は振当処
理により、金利スワップ取引については特例処理要件
を満たしている場合は特例処理によっております。
イ.
ヘッジ手段、
ヘッジ対象及びヘッジ方針
短期変動金利に連動する、
将来の金融損益に係る
キャッシュ・フローの一部をヘッジするために金利ス
ワップ取引及び金利オプション取引を行っております。
また、金額的に重要で、
かつ、取引が個別に認識で
きる一部の外貨建取引について、為替予約及び通
貨オプションを利用しております。
これらのヘッジ取
引は、利用範囲や取引先金融機関選定基準等に
ついて定めた規定に基づき行っております。
ウ.
ヘッジ有効性評価の方法
事前テストは回帰分析等の統計的手法、
事後テスト
は比率分析により実施しております。
②記載金額の表示
百万円未満を四捨五入して表示しております。
③消費税等の会計処理
税抜方式によっております。
4.連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項
部分時価評価法を採用しております。
5.連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項の変更
(1)棚卸資産の評価に関する会計基準の適用
当社及び国内連結子会社は、当連結会計年度から、
「棚卸資産の評価に関する会計基準」
(企業会計基準
第9号 平成18年7月5日公表分)
を適用しております。
これにより営業利益、
経常利益及び税金等調整前当期
純利益は、
それぞれ1,960百万円減少しております。
(2)
「連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理
に関する当面の取扱い」の適用
当連結会計年度から、
「連結財務諸表作成における在
外子会社の会計処理に関する当面の取扱い」
(実務対
応報告第18号 平成18年5月17日)
を適用し、
連結決算
上必要な修正を行っております。
これにより、期首における利益剰余金が1,476百万円
減少しております。
また、
当連結会計年度の営業利益は
13,832百万円、
経常利益、税金等調整前当期純利益
はそれぞれ13,835百万円減少しております。
(3)リース取引に関する会計基準の適用
当社及び国内連結子会社は、当連結会計年度から、
「リース取引に関する会計基準」
(企業会計基準第13
号 平成19年3月30日改正)及び「リース取引に関する
会計基準の適用指針」
(企業会計基準適用指針第16
号 平成19年3月30日改正)
を適用しております。
これによる営業利益、
経常利益及び税金等調整前当期
純利益に与える影響は軽微であります。
(4)棚卸資産の評価方法の変更
棚卸資産の評価方法について、
従来、
原材料及び貯蔵
品については、移動平均法を採用しておりましたが、新
会計システムの導入を契機に、
当社の実態をより適切に
表示するため、当連結会計年度より総平均法による原
価法に変更致しました。
なお、
この変更による当連結会計年度の連結計算書類
に与える影響は軽微であります。
6.表示方法の変更
として掲記された
(1)前連結会計年度において「棚卸資産」
ものは、
当連結会計年度から
「商品及び製品」
「仕掛品」
「原材料及び貯蔵品」に区分掲記しております。
なお、前
連結会計年度の「棚卸資産」に含まれる「商品及び製
品」
「仕掛品」
「原材料及び貯蔵品」は、
それぞれ53,431
百万円、
32,982百万円、
29,718百万円であります。
(2)前連結会計年度において「その他」に含めて表示してお
りました「未払金」は、
当連結会計年度から区分掲記して
おります。
なお、前連結会計年度の「未払金」は、
73,
335
百万円であります。
連結貸借対照表に関する注記
1.担保に供している資産及び担保に係る債務
(1)担保に供している資産
定期預金
21百万円
有形固定資産
5,587百万円
計
5,608百万円
(2)担保に係る債務
買掛金
10百万円
長期借入金
1,250百万円
計
1,260百万円
2.資産に係る減価償却累計額
有形固定資産の減価償却累計額
448,700百万円
賃貸用不動産の減価償却累計額
7,
353百万円
3.保証債務
以下に記載するものについての金融機関からの借入金等に
対し保証を行っております。
武田薬品工業(株)
従業員
1,816百万円
その他
81百万円
計
1,897百万円
連結損益計算書に関する注記
1.研究開発費
453,046百万円
連結株主資本等変動計算書に関する注記
1.当連結会計年度末の発行済株式の種類及び総数
普通株式
789,666千株
2.配当に関する事項
(1)配当金支払額
決議
株式の
種類
配当金の
総額
1株当たり
配当額
平成20年
6月26日
定時株主総会
普通
株式
70,807
百万円
84円
00銭
平成20年 平成20年
3月31日 6月27日
平成20年
11月4日
取締役会
普通
株式
71,715
百万円
88円
00銭
平成20年 平成20年
9月30日 12月1日
計
基準日
効力
発生日
142,522
百万円
40
連結注記表
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、
配当の
効力発生日が翌期となるもの
平成21年6月25日開催の定時株主総会の議案として、
普通株式の配当に関する事項を次のとおり提案してお
ります。
①配当金の総額
72,629百万円
②1株当たり配当額
92円00銭
③基準日
平成21年3月31日
④効力発生日
平成21年6月26日
なお、配当原資については、利益剰余金とすることを予
定しております。
1株当たり情報に関する注記
1.
1株当たり純資産額
2.
1株当たり当期純利益
2,548円09銭
289円82銭
追加情報
1.米国事業の再編における米国企業結合会計基準の適用
(1)分割会社の名称及びその事業の内容、会社分割を行
った主な理由、会社分割日、会社分割の概要及び取得
した議決権比率
①分割当事会社の名称及びその事業の内容
分割当事会社の名称 TAPファーマシューティカル・
プロダクツ株式会社(以下、
TAP社)
医薬品の開発・販売
事業の内容
②会社分割を行った主な理由
会社分割によるTAP社の100%子会社化を通じて、
T
AP社ならびに当社連結子会社である武田ファーマ
シューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(以下、
TPN
A社)、武田グローバル研究開発センター株式会社
(以下、
TGRD社)
に分散していた当社グループの米
国における開発および販売機能を集約することにより、
事業運営の効率化ならびに市場ニーズや製品ライン
の状況の変化にフレキシブルに対応可能な体制を整
備いたします。
③会社分割日 平成20年4月30日
(米国時間)
41
④会社分割の概要
本会社分割により、
分割・子会社化する以前のTAP社
の合弁先であったアボット社は前立腺癌・子宮内膜症
治療剤リュープロレリン
(米国製品名「ルプロン・デポ」)
等に関するTAP社保有の資産を獲得しました。
一方、本会社分割を含めた事業再編により100%子会
社化したTAP社は販売中の消化性潰瘍治療剤ランソ
プラゾール
(米国製品名「プレバシド」)、承認申請中※
の同治療薬dexlansoprazole(TAK-390MR)
および
痛風・高尿酸血症治療薬Febuxostat(TMX-67)
、
な
らびに開発中 ※ の消化性潰瘍治療薬ilaprazole
(IY-81149)
などの資産を保有し続けます。
なお、
アボット社および当社にとって均等な価値での
会社分割とするための調整が別途実施されます。
※会社分割時点
⑤分割前後のTAP社に対する議決権比率
分割前の議決権比率
50%
分割後の議決権比率
100%
(2) 当連結会計年度に係る分割当事会社の業績の期間
TAP社の業績につきましては、平成20年4月1日から同
年4月30日までの期間については従来どおり持分法を適
用し、平成20年5月1日以降の期間については連結対
象としております。 (3) 当連結会計年度に計上されている分割において譲渡し
た事業に係る損益
事業譲渡益 709,473千ドル
(4) 発生したのれん金額、
発生原因、
償却方法、
償却期間
本会社分割時点において、
のれんは発生しておりません。
(5) 企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額
並びにその内訳
流動資産
950,
401千ドル
固定資産
1,632,632千ドル
資産計
2,583,033千ドル
流動負債
850,093千ドル
固定負債
760,718千ドル
負債計
1,610,811千ドル
取得原価の配分において、無形固定資産として820,000
千ドル、仕掛研究開発費として540,000千ドルをそれぞれ
配分しており、無形固定資産については利用可能期間に
基づき償却しております。
なお、本会社分割後のTAP社は、
TPNA社との合併にか
かる法的手続きを、
2008年6月30日に完了いたしました。
また、
TPNA社は、本合併とともに、
TAP社が保有する開発にか
かる機能を、
TGRD社に現物出資いたしました。
2. ミレニアム社株式の公開買付けによる取得における米国企業
結合会計基準の適用
(1)被取得企業の名称及びその事業の内容、企業結合を
行った主な理由、企業結合日、企業結合の法的形式、
結合後企業の名称及び取得した議決権比率
①被取得企業の名称及びその事業の内容
Millennium Pharmaceuticals,
被取得企業の名称
Inc.
(ミレニアム社)
バイオ医薬品の研究開発・販売
事業の内容
②企業結合を行った主な理由
ミレニアム社は癌領域と炎症疾患領域を重点研究開
発領域と位置付け、
同領域において強力な研究開発
パイプラインを有する、世界有数のバイオ医薬品会社
です。同社が特に強みを有する癌領域は当社の研究
開発の重点疾患領域の一つであり、
当社が真の世界
的製薬企業へと飛躍するには、
今後高い成長が見込
まれる癌領域においてリーディングカンパニーとしての
ポジションを確立することが必要と考えております。
同社の子会社化は、
当社のこの戦略展開に大きく資
するものです。当社は、同社を「当社グループの癌領
域における製品戦略機能を始めとする関連機能の
中核」
として位置付け、買収の相補効果の最大化を
図っていく所存であります。
③企業結合日 平成20年5月8日
(米国時間)
④企業結合の法的形式
公開買付けによる株式取得
⑤結合後企業の名称及び取得した議決権比率
結合後企業の名称
Millennium Pharmaceuticals,
Inc.
(ミレニアム社)
取得した議決権比率 100%
(2) 当連結会計年度に係る連結損益計算書に含まれる被取
得企業又は取得した事業の業績の期間
平成20年5月9日から平成21年3月31日まで
(3) 被取得企業又は取得した事業の取得原価及びその内訳
取得の対価
現金 8,844,704
(千ドル)
取得に要した費用
21,330
8,866,035
(4) 発生したのれん金額、
発生原因、
償却方法、
償却期間
①発生したのれん金額
3,003,872千ドル
②発生原因
期待される将来の収益力に関連して発生したものです。
③償却方法及び償却期間
米国企業結合会計基準では、
企業結合により発生し
たのれんは非償却資産として取り扱われますが、連
結決算上「連結財務諸表作成における在外子会社
の会計処理に関する当面の取扱い」
(実務対応報告
第18号 平成18年5月17日)
の適用により20年にわた
る均等償却を実施しております。
(5) 企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額
並びにその内訳
流動資産
1,942,788千ドル
固定資産
8,708,734千ドル
資産計
10,651,522千ドル
流動負債
696,468千ドル
固定負債
1,092,690千ドル
負債計
1,789,159千ドル
取得原価の配分において、
のれん以外に、無形固定資
産として4,440,000千ドル、仕掛研究開発費として
1,050,000千ドルをそれぞれ配分しており、無形固定資
産については利用可能期間に基づき償却しております。
42
連結注記表
税効果会計に関する注記
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率
との間の重要な差異の原因となった主な項目別の内訳
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(単位:百万円)
(繰延税金資産)
賞与引当金
13,278
委託研究費等
91,558
事業税
5,666
棚卸資産
19,196
未払費用
42,843
棚卸資産未実現利益
8,607
試験研究費等の税額控除
52,791
退職給付引当金
5,691
特許権
43,782
販売権
10,242
税務上の繰越欠損金
41,939
その他
59,171
繰延税金資産 小計
394,764
評価性引当額
(−) 27,882
繰延税金資産 合計
366,882
(繰延税金負債)
前払年金費用
(−) 13,914
その他有価証券評価差額金
(−) 50,639
在外子会社及び関連会社の未分配利益
固定資産圧縮積立金
企業結合にかかる無形固定資産の税効果
その他
繰延税金負債 合計 繰延税金資産の純額
(−) 15,484
(−) 12,656
(−)167,988
(−) 18,607
(−)279,288
87,594
(注)繰延税金資産(負債)
の純額は連結貸借対照表の以
下の項目に含まれている。
流動資産−繰延税金資産
218,174百万円
固定資産−繰延税金資産
11,127百万円
流動負債−その他
(−)
12百万円
固定負債−繰延税金負債 (−)141,696百万円
43
(単位:
%)
国内の法定実効税率
40.9
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
1.2
評価性引当額増減
持分法による投資利益
0.9
(−)0.3
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 (−)0.2
試験研究費等の税額控除
(−)8.2
企業結合に伴う仕掛研究開発費の償却額
16.4
事業譲渡益等永久に益金に算入されない項目(−)7.3
のれん償却額
1.5
在外子会社の未分配利益にかかる税効果増減 (−)4.0
連結子会社との法定実効税率差異
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率
(−)1.4
1.0
40.5
4.退職給付債務等の計算の基礎に関する事項
退職給付会計に関する注記
イ.退職給付見込額の期間配分方法
期間定額基準
1.採用している退職給付制度の概要
当社及び連結子会社は、確定給付型の制度として、企業
年金基金制度、適格退職年金制度及び退職一時金制
度を採用しており、
これに加え確定拠出年金制度も採用
しております。
ロ.割引率
1.3%∼2.3%
ハ.期待運用収益率
1.5%∼2.5%
(単位:百万円)
ニ.過去勤務債務の額の処理年数
概ね5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間
(−)236,874
以内の一定の年数による定額法による。)
2.退職給付債務に関する事項
イ.退職給付債務(注)
ロ.年金資産
216,344
ハ.未積立退職給付債務
(イ+ロ)
(−) 20,531
ニ.未認識数理計算上の差異
45,593
ホ.未認識過去勤務債務
(−) 7,930
ヘ.連結貸借対照表計上額純額(ハ+ニ+ホ)
ホ.数理計算上の差異の処理年数
概ね5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間
以内の一定の年数による主として定額法により、発
生連結会計年度から費用処理。)
17,132
34,020
ト.前払年金費用
チ.退職給付引当金(へ−ト)
(−) 16,888
(注)一部の連結子会社は、退職給付債務の算定にあ
たり、
簡便法を採用しております。
3.退職給付費用に関する事項
(単位:百万円)
イ.勤務費用
(注)
3,710
ロ.利息費用
ハ.期待運用収益
4,757
(−) 5,257
ニ.数理計算上の差異の費用処理額
ホ.過去勤務債務の費用処理額
5,076
(−) 2,982
ヘ.退職給付費用
(イ+ロ+ハ+ニ+ホ)
5,304
ト.確定拠出年金への掛金支払額
1,151
チ.合計(ヘ+ト)
6,454
(注)
出向者に係る出向先負担額を控除しております。
ま
た、
簡便法を採用している連結子会社の退職給付
費用を含んでおります。
44
貸借対照表 (平成21年3月31日現在)
(単位:百万円)
科 目
流
動
現
金
受
資
及
産
び
取
売
預
形
証
券
金
価
品
及
仕
金
手
掛
有
商
金 額
び
製
掛
品
品
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
立
替
金
前渡金及び前払費用
繰
延
税
そ
金
貸
倒
固
形
当
資
固
産
他
引
定
有
資
の
金
(ー)
産
定
資
産
建 物 及 び 構 築 物
機
械
車
工
両
具
装
運
器
置
搬
具
備
土
地
リ
ー
ス
資
建
設
仮
勘
無
具
品
形
固
定
資
産
定
産
投 資 そ の 他 の 資 産
投
資
有
価
証
券
関
係
会
社
株
式
関 係 会 社 出 資 金
長
期
預
け
長
期
貸
付
金
長
期
前
払
費
用
前
払
年
金
費
用
繰
延
税
金
資
産
貸
資
45
金
倒
産
引
の
部
当
金
合
計
(ー)
科 目
709,638
54,426
4,517
177,479
201,942
36,415
26,126
20,453
3,984
2,250
160,607
21,444
6
760,994
112,460
54,374
18,410
55
3,153
20,786
2,458
13,224
4,476
644,057
105,695
406,397
43,129
25,961
86
409
34,020
28,449
90
1,470,631
流
債
形
掛
金
払
金
払
費
用
払 法 人 税 等
り
金
品 調 整 引 当 金
上 割 戻 引 当 金
売 促 進 引 当 金
与
引
当
金
員 賞 与 引 当 金
の
他
固
定
負
債
退 職 給 付 引 当 金
スモン訴訟填補引当金
そ
の
他
負 債 の 部 合 計
株
主
資
本
資
本
金
資
本
剰
余
金
資 本 準 備 金
利
益
剰
余
金
利 益 準 備 金
そ の 他 利 益 剰 余 金
退 職 給 与 積 立 金
配 当 準 備 積 立 金
研 究 開 発 積 立 金
設 備 更 新 積 立 金
輸 出 振 興 積 立 金
特 別 償 却 積 立 金
固定資産圧縮積立金
別 途 積 立 金
繰 越 利 益 剰 余 金
自
己
株
式 (ー)
評 価 ・ 換 算 差 額 等
その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
新
株
予
約
権
支
買
未
未
未
預
返
売
販
賞
役
そ
動
払
金 額
負
手
純 資 産 の 部 合 計
負債及び純資産の部合計
244,452
246
47,648
54,343
50,089
56,364
6,825
481
4,813
600
22,820
200
23
14,449
5,309
2,779
6,362
258,901
1,168,777
63,541
49,638
49,638
1,056,653
15,885
1,040,768
5,000
11,000
2,400
1,054
434
126
6,268
914,500
99,985
1,055
42,868
42,636
232
86
1,211,731
1,470,631
損益計算書 (平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
(単位:百万円)
金 額
科 目
売
上
売
上
売
販
原
上
売
費
総
及
営
び
利
一
業
営
外
取
有
管
理
利
業
受
般
利
息
価
収
及
証
そ
び
配
券
高
874,079
価
228,239
益
645,840
費
402,112
益
243,727
益
33,355
当
利
の
営
業
外
支
費
払
14,617
息
1,659
他
17,079
用
利
そ
金
の
7,429
息
149
他
7,280
経
常
利
益
269,653
特
別
利
益
118
固
関
定
係
会
特
係
引
法
法
当
産
社
人
社
当
税、住
人
期
式
却
売
却
損
会
前
売
株
別
関
税
資
株
期
民
税
税
等
純
益
16
益
102
失
式
評
純
利
及
び
調
利
価
35,614
損
35,614
益
事
業
整
234,157
税
額
益
120,876
(ー)
36,231
149,513
46
株主資本等変動計算書 (平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
平成20年3月31日残高
評価・換算差額等
新株
その他
繰延
株主資本
評価・換算 予約権
資本
その他 資本剰余金 利益
その他 利益剰余金 自己株式 合計 有価証券 ヘッジ 差額等合計
評価差額金 損益
準備金 資本剰余金 合計
準備金 利益剰余金 合計
資本剰余金
63,541
49,638
0
利益剰余金
49,638
15,885
1,635,554 1,651,439(ー)322,631 1,441,988
84,586 (ー)
17
ー
84,568
純資産
合計
1,526,556
当期中の変動額
剰余金の配当
(ー)142,522(ー)142,522
(ー)142,522
(ー)142,522
別途積立金の取崩
ー
ー
ー
特別償却積立金の取崩
ー
ー
ー
固定資産圧縮積立金の積立
ー
ー
ー
固定資産圧縮積立金の取崩
ー
ー
ー
149,513
149,513
149,513
ー(ー)280,268(ー)280,268
(ー)280,268
66
当期純利益
149,513
自己株式の取得
自己株式の処分
(ー)
0 (ー)
0
7
73
66
(ー)601,770(ー)601,770
601,770
ー
(ー)
自己株式の消却
7(ー)
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
当期中の変動額合計
ー
平成21年3月31日残高
63,541
ー (ー)
49,638
0 (ー)
ー
0
49,638
ー
ー
ー(ー)41,949
249 (ー)41,700
86 (ー) 41,615
ー (ー)594,786(ー)594,786
321,576(ー)273,211(ー)41,949
249 (ー)41,700
86 (ー)314,825
232
86
15,885
1,040,768 1,056,653(ー) 1,055 1,168,777
42,636
42,868
(※)
その他利益剰余金の内訳
退職給与
積立金
平成20年3月31日残高
5,000
配当準備
積立金
11,000
研究開発
積立金
2,400
設備更新
積立金
1,054
輸出振興
積立金
特別償却
積立金
434
固定資産
圧縮積立金
399
6,516
別途
積立金
1,214,500
繰越利益
剰余金
394,251
合計
1,635,554
当期中の変動額
剰余金の配当
(ー)142,522 (ー)142,522
別途積立金の取崩
(ー)300,000
特別償却積立金の取崩
(ー)
300,000
ー
273
ー
10
ー
273
固定資産圧縮積立金の積立
10
固定資産圧縮積立金の取崩
(ー)
(ー)
257
ー
149,513
149,513
257
当期純利益
自己株式の取得
ー
自己株式の処分
(ー)
自己株式の消却
(ー)601,770 (ー)601,770
7 (ー)
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
当期中の変動額合計
平成21年3月31日残高
47
7
ー
ー
ー
ー
ー
5,000
11,000
2,400
1,054
ー (ー)
434
273 (ー)
126
247 (ー)300,000(ー)294,266 (ー)594,786
6,268
914,500
99,985
1,040,768
1,211,731
個別注記表
重要な会計方針に係る事項に関する注記
1.重要な資産の評価基準及び評価方法
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
満期保有目的の債券・
・
・
・
・償却原価法(定額法)
子会社株式及び関連会社株式
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・移動平均法による原価法
その他有価証券
時価のあるもの・
・
・
・
・
・
・
・
・
・決算日の市場価格等に基づく
時価法(評価差額は全部純
資産直入法により処理し、売
却原価は移動平均法により算
定している)
時価のないもの・
・
・
・
・
・
・
・
・
・移動平均法による原価法
(2)デリバティブの評価基準・
・
・
・
・
・時価法
(3)棚卸資産の評価基準及び評価方法
商品及び製品・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益性
の低下に基づく簿価切下げ
の方法により算定)
仕 掛 品・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益性
の低下に基づく簿価切下げ
の方法により算定)
原材料及び貯蔵品・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益性
の低下に基づく簿価切下げ
の方法により算定)
2.重要な固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
定率法
ただし、平成10年4月1日以降に取得した建物(建物附
属設備を除く)
については、
定額法を採用しております。
なお、
主な耐用年数は以下のとおりです。
建物及び構築物
15∼50年
機械装置
4∼15年
(2)無形固定資産
定額法を採用しております。
なお、償却期間は利用可能
期間に基づいております。
(3)リース資産
所有権移転外ファイナンス・
リース取引に係るリース資産
について、
リース期間に基づく定額法を採用しております。
3.重要な引当金の計上基準
(1)貸倒引当金は、受取手形、売掛金等の貸倒れによる損
失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、
貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可
能性を検討し、
回収不能見込額を計上しております。
(2)返品調整引当金は、販売した製商品の返品による損失
に備えるため、過去の実績を基礎として算出した売買利
益相当額および破損製品の原価相当額をあわせて算
出しております。
(3)売上割戻引当金は、販売した製商品の売上割戻しに備
えるため、過去の実績を基礎にして計上しております。
(4)販売促進引当金は、販売した製商品について実施した
販売奨励策に伴う販売促進費の支出に備えるため、小
売店への納入額に対し過去の支払実績率を乗じた額
を計上しております。
(5)賞与引当金は、従業員に対して支給する賞与の支出に
充てるため、事業年度末在籍従業員に対して、支給対
象期間に基づく賞与支給見込額を計上しております。
(6)役員賞与引当金は、役員に対する賞与の支給に備える
ため、支給見込額を計上しております。
(7)退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、
事業年度末における退職給付債務の見込額から企業
年金制度(企業年金基金制度及び適格退職年金制度)
に係る年金資産の公正価値の見込額を差し引いた金
額に基づいて計上しております。
過去勤務債務は、
その発生時の従業員の平均残存勤
務期間以内の一定の年数(5年)
による定額法により費
用処理しております。
数理計算上の差異は、各期の発生時における従業員
の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)
で定額
法により按分した額をそれぞれその発生した事業年度
から費用処理することとしております。
(8)スモン訴訟填補引当金は、
今後の健康管理手当及び介
護費用等の支払いに備えるため、
事業年度末現在の当
社関係の和解者を対象に、昭和54年9月、
スモンの会
全国連絡協議会等との間で締結された和解に関する
確認書及び成立した和解の内容に従って算出した額を
計上しております。
48
個別注記表
4.その他計算書類の作成のための基本となる重要な事項
(1)ヘッジ会計
①ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理によっております。
なお、
為替予約につい
ては振当処理の要件を満たしている場合は振当処理を
採用しております。
②ヘッジ手段、
ヘッジ対象及びヘッジ方針
短期変動金利に連動する、
将来の金融損益に係るキャ
ッシュ・フローの一部をヘッジするために金利スワップ取
引を行っております。
また、金額的に重要で、
かつ、取引
が個別に認識できる一部の外貨建取引について、為替
予約を利用しております。
これらのヘッジ取引は、
利用範
囲や取引先金融機関選定基準等について定めた規定
に基づき行っております。
③ヘッジ有効性評価の方法
事前テストは回帰分析等の統計的手法、事後テストは
比率分析により実施しております。
(2)記載金額の表示
百万円未満を四捨五入して表示しております。
(3)消費税等の会計処理
税抜方式によっております。
5.会計方針の変更に係る注記
(1)棚卸資産の評価に関する会計基準の適用
当事業年度から、
「棚卸資産の評価に関する会計基
準」
(企業会計基準第9号 平成18年7月5日公表分)
を
適用しております。
これにより営業利益、
経常利益及び税引前当期純利益
は、
それぞれ1,783百万円減少しております。
(2)リース取引に関する会計基準の適用
当事業年度から、
「リース取引に関する会計基準」
(企
業会計基準第13号 平成19年3月30日改正)及び「リー
ス取引に関する会計基準の適用指針」
(企業会計基準
適用指針第16号 平成19年3月30日改正)
を適用してお
ります。
これによる営業利益、
経常利益及び税引前当期純利益
に与える影響は軽微であります。
(3)棚卸資産の評価方法の変更
棚卸資産の評価方法について、
従来、
原材料及び貯蔵
品については、移動平均法を採用しておりましたが、新
会計システムの導入を契機に、
当社の実態をより適切に
表示するため、当事業年度より総平均法による原価法
に変更致しました。
なお、
この変更による当事業年度の計算書類に与える
影響は軽微であります。
49
6.表示方法の変更
(1)前事業年度において「製品及び商品」「仕掛品及び半
製品」「原材料」として掲記されたものは、当事業年度
から「商品及び製品」「仕掛品」「原材料及び貯蔵品」
に区分掲記しております。
なお、前事業年度で「仕掛品及び半製品」に含まれて
いた「半製品」については、
その性質が「仕掛品」と見
なすことが妥当であると考え、「仕掛品」に含まれており
ます。
(2)前事業年度において「未払金及び未払費用」として一
括掲記されたものは、当事業年度から、
「 未払金」
「未
払費用」に区分掲記しております。
なお、前事業年度の「未払金及び未払費用」に含まれ
る
「未払金」
「未払費用」は、
それぞれ32,651百万円、
99,075百万円であります。
貸借対照表に関する注記
1.資産に係る減価償却累計額
有形固定資産の減価償却累計額
282,844百万円
2.保証債務
以下に記載するものについての金融機関からの借入金に対
し保証を行っております。
武田薬品工業(株)従業員
1,816百万円
3.関係会社に対する金銭債権および金銭債務
短期金銭債権
20,743百万円
長期金銭債権
23,843百万円
短期金銭債務
23,792百万円
長期金銭債務
1百万円
損益計算書に関する注記
1.関係会社との取引高
営業取引による取引高
売上高
仕入高
その他
営業取引以外の取引による取引高
営業外収益および特別利益
営業外費用
2.研究開発費
141,073百万円
33,003百万円
128,363百万円
15,158百万円
142百万円
252,047百万円
株主資本等変動計算書に関する注記
税効果会計に関する注記
1.当事業年度末における自己株式の種類及び株式数
普通株式
220千株
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(単位:百万円)
(繰延税金資産)
賞与引当金
9,333
委託研究費等
91,530
事業税
5,355
棚卸資産
10,
665
未払費用
11,642
売上割戻引当金
2,408
試験研究費等の税額控除
37,
279
退職給付引当金
2,171
有形固定資産償却超過額等
7,200
特許権
43,782
販売権
10,242
有価証券評価損等
35,419
その他
12,791
繰延税金資産 小計
279,817
評価性引当額
(−) 35,419
繰延税金資産 合計
244,398
(繰延税金負債)
前払年金費用
(−) 13,914
その他有価証券評価差額金
(−) 29,642
固定資産圧縮積立金
(−) 5,412
その他
(−) 6,374
繰延税金負債 合計 (−) 55,342
繰延税金資産の純額
189,056
(注)繰延税金資産の純額は貸借対照表の以下の項目に含
まれている。
流動資産−繰延税金資産
160,607百万円
固定資産−繰延税金資産
28,
449百万円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率
との間の重要な差異の原因となった主な項目別の内訳
(単位:%)
法定実効税率
40.9
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
1.4
受取配当金等永久に益金に算入されない項目(−)
2.0
試験研究費等の税額控除
(−) 12.4
評価性引当額増減
8.5
その他
(−)
0.3
税効果会計適用後の法人税等の負担率 36.1
1株当たり情報に関する注記
1.
1株当たり純資産額
2.
1株当たり当期純利益
1,534円91銭
184円85銭
関連当事者との取引に関する注記
1.子会社及び関連会社等
属
性
会 社 等の名 称
議決権等の所有
( 被 所 有 )割 合
武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社
所有
間接100%
関 連 当 事 者
と の 関 係
当社製品の販売
役員の兼任等
取 引の 内 容
営業活動以外の取引
取 引 金 額
ー
科
長期預け金
目
(単位:百万円)
子会社
期 末 残 高 21,679
取引条件及び取引条件の決定方針等
上記は、
日米税務当局間の事前確認制度に関連する武田
ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社への送金
額であり、
平成23年3月までに順次返還を受ける予定で、
利
息は付しておりません。
50
個別注記表
4.退職給付債務等の計算の基礎に関する事項
退職給付会計に関する注記
1.採用している退職給付制度の概要
当社は、確定給付型の制度として、企業年金基金制度、適
格退職年金制度及び退職一時金制度を採用しており、
これ
に加え、
確定拠出年金制度も採用しております。
2.退職給付債務に関する事項
(単位:百万円)
イ.
退職給付債務
(−)215,332
ロ.
年金資産
ハ.
未積立退職給付債務(イ+ロ)
208,849
(−) 6,483
ニ.
未認識数理計算上の差異
ホ.
未認識過去勤務債務
42,874
(−) 7,679
ヘ.
貸借対照表計上額純額(ハ+ニ+ホ)
28,712
ト.
前払年金費用
34,020
チ.
退職給付引当金
(ヘ−ト)
(−) 5,309
3.退職給付費用に関する事項
(単位:百万円)
イ.
勤務費用
(注)
3,522
ロ.
利息費用
4,374
ハ.
期待運用収益
ニ.
数理計算上の差異の費用処理額
ホ.
過去勤務債務の費用処理額
ヘ.
退職給付費用
(イ+ロ+ハ+ニ+ホ)
ト.
確定拠出年金への掛金支払額
チ.
合計(ヘ+ト)
(−) 5,075
4,870
(−) 2,792
4,898
648
5,547
(注)
出向者に係る出向先負担額を控除しております。
51
イ.退職給付見込額の期間配分方法
期間定額基準
ロ.割引率
2.0%
ハ.期待運用収益率
2.0%
ニ.過去勤務債務の額の処理年数
5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間以内
の一定の年数による定額法による。
)
ホ.数理計算上の差異の処理年数
5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間以内
の一定の年数による定額法により、発生事業年度
から費用処理。)
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成21年5月7日
武田薬品工業株式会社
取締役会 御中
あずさ監査法人
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士
佐 藤 正 典
印
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士
目加田 雅 洋
印
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士
谷 尋 史
印
当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、武田薬品工業株式会社の平成20年4月1日から平成21年
3月31日までの連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変
動計算書及び連結注記表について監査を行った。この連結計算書類の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責
任は独立の立場から連結計算書類に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
は、当監査法人に連結計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監
査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見
積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果と
して意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠し
て、武田薬品工業株式会社及び連結子会社から成る企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び損益の状
況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
52
会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成21年5月7日
武田薬品工業株式会社
取締役会 御中
あずさ監査法人
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士
佐 藤 正 典
印
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士
目加田 雅 洋
印
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士
谷 尋 史
印
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、武田薬品工業株式会社の平成20年4月1日から平
成21年3月31日までの第132期事業年度の計算書類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書
及び個別注記表並びにその附属明細書について監査を行った。この計算書類及びその附属明細書の作成責任は経
営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類及びその附属明細書に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
は、当監査法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを
求めている。監査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によ
って行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することを含んでいる。
当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計
の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要な点にお
いて適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
53
監査役会の監査報告書 謄本
監 査 報 告 書
当監査役会は、平成20年4月1日から平成21年3月31日までの第132期事業年度の取締役の職務の執行に関して、
各監査役が作成した監査報告書に基づき、審議の上、本監査報告書を作成し、以下のとおり報告いたします。
1.監査役および監査役会の監査の方法およびその内容
監査役会は、監査の方針、職務の分担等を定め、各監査役から監査の実施状況および結果について報告を受け
るほか、取締役等および会計監査人 あずさ監査法人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて
説明を求めました。
各監査役は、
監査役会が定めた監査の方針、
職務の分担等に従い、
取締役、
使用人等および内部監査部門と意思疎通を
図り、
情報の収集および監査の環境の整備に努めるとともに、
取締役会その他重要な会議に出席し、
取締役および使用人等か
らその職務の執行状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求め、
重要な審議・報告資料等を閲覧し、
本社および主要な
事業所において業務および財産の状況を調査いたしました。
また、
「株式会社の業務の適正を確保するために必要なものとし
て会社法施行規則第100条第1項および第3項に定める体制」
(内部統制システム)
の整備に関する取締役会決議の内容お
よび当該決議に基づき整備されている体制の状況を監視および検証いたしました。
なお、
金融商品取引法上の財務報告に係
る内部統制については、取締役等およびあずさ監査法人から当該内部統制の評価および監査の状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。子会社については、
統括する取締役等に対し事業の報告を求め、
子会社の取締役および監
査役等と意思疎通および情報の交換を図るとともに、必要に応じて子会社に赴き、業務および財産の状況を調査いたしました。
以上の方法に基づき、
当該事業年度に係る事業報告およびその附属明細書について検討いたしました。
さらに、
会計監査人が独立の立場を保持し、
かつ、
適正な監査を実施しているかを監視および検証するとともに、
会計監査人
からその職務の執行状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。
また、
会計監査人から
「職務の遂行が適正に
行われることを確保するための体制」
(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)
を
「監査に関する品質管理基準」
(平成17
年10月28日企業会計審議会)等に従って整備している旨の通知を受け、
必要に応じて説明を求めました。以上の方法に基づき、
当該事業年度に係る計算書類(貸借対照表、
損益計算書、
株主資本等変動計算書および個別注記表)
およびその附属明細
書ならびに連結計算書類(連結貸借対照表、
連結損益計算書、
連結株主資本等変動計算書および連結注記表)
について検
討いたしました。
2.監査の結果
(1)事業報告等の監査結果
一 事業報告およびその附属明細書は、法令および定款に従い、会社の状況を正しく示しているものと認
めます。
二 取締役の職務の遂行に関する不正の行為または法令もしくは定款に違反する重大な事実は認められません。
三 内部統制システムの整備に関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。また、当該内部統制
システムに関する取締役の職務の執行についても、財務報告に係る内部統制を含め、指摘すべき事項
は認められません。
(2)計算書類およびその附属明細書の監査結果
会計監査人の監査の方法および結果は相当であると認めます。
(3)連結計算書類の監査結果
会計監査人の監査の方法および結果は相当であると認めます。
平成21年5月8日
武田薬品工業株式会社 監査役会
常勤監査役
常勤監査役
監 査 役
監 査 役
吉 田 豊 次
武 田 直 久
石 川 正
藤 沼 亜 起
印
印
印
印
(注)監査役 石川 正および藤沼亜起は、会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
以 上
54
(ご参考)トピックス
TOPICS
1
世界市場において自社販売地域を拡大
当社では、自社による販売地域の拡大を含めた事業基盤強化に取り組んでおりますが、本年4月、世界第8位の医薬
品市場であるカナダにおいて、100%子会社である武田カナダ株式会社(TCA社)を設立しました。TCA社では、
2009年末までに、同社として初めての医薬品の販売承認申請をカナダ厚生省に対して行う予定であり、当社の4つの
重点疾患領域における製品を順次投入し、販売活動を展開してまいります。
欧州地域においては、欧州で5番目に大きな医薬品市場を有するスペインにおいて、当社の100%子会社である武
田スペイン株式会社が、本年4月より、
ブロプレスおよびGlustin®(日本製品名:アクトス)の販売活動を開始しました。
また、アイルランドにおいては、英国武田株式会社が、
これまで同国の一部の地域で限定的に行っていたアクトスの販
売活動を、本年1月より全土に拡大させています。さらに、ポルトガルにおいても、今夏までに、100%子会社である武
田ポルトガル株式会社を通じて、Glustin®の販売活動を本格的に開始します。
当社では、今後、西欧ではベネルクス3国、北欧各国、中・東欧、ロシアやトルコなど未進出国への進出についても、鋭
意検討を進めてまいります。
TOPICS
2
高血圧症治療剤「エカード配合錠」を新発売
当社は、本年3月13日、
ブロプレスと低用量の利尿剤(一般名:ヒドロクロロチアジド)
との合剤である高血圧症治療
剤「エカード配合錠®LD」
(ブロプレス4mg/ヒドロクロロチアジド6.25mg)
および「エカード配合錠®HD」
(ブロプレス
8mg/ヒドロクロロチアジド6.25mg)
を新発売しました。
本剤は、高血圧治療ガイドラインにおいて併用が推奨されているアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤と低用量の利尿剤
を組み合わせた合剤です。ヒドロクロロチアジド
の含量を最少承認用量の1/4である6.25mg
とすることで、サイアザイド系利尿剤に一般的
に見られる代謝系副作用を軽減でき、臨床第3
相試験において降圧効果の増強が認められて
います。
当社では、有効性と安全性の両面から、日本
人の高血圧症患者さんにとって最適な用量設
定となるよう、検討を重ねて開発された本剤が、
患者さんのより良い血圧管理に貢献できるも
のと期待しています。
55
TOPICS
3
当社の研究成果が「大河内記念賞」および「日本薬学会・創薬科学賞」を受賞
本年3月、当社独自の研究から見いだされ、国際戦略製品の一つに成長した高血圧症治療剤「カンデサルタンシレキ
セチル(日本製品名:ブロプレス)」の創製に対し、当社の高い創薬科学水準と同剤の人類への貢献が学会および産業界
から認められ、財団法人大河内記念会より、
「第55回大河内記念賞」が授与されました。同賞は、大学、研究機関、学協
会、産業団体、企業等からの推薦に基づき、わが国の優れた生産工学、生産技術の研究開発、および高度生産方式の実
施等に関する顕著な功績に対し贈呈されるものであり、国内で最も権威ある賞の一つです。
同じく、本年3月、不眠症治療剤「ラメルテオン
(米国製品名:ロゼレム)」の創製に対し、
「平成21年度日本薬学会・創
薬科学賞」が授与されました。同賞は、医薬品の創製および医薬品に関連した薬学の応用技術の研究開発に関して、独
創性・新規性・革新性があり、医療に貢献する研究業績を残した研究者に対して、日本薬学会より贈呈されるものです。
昭和63年に同賞が創設されて以来、当社にとっては通算5度目の受賞となり、不眠症治療薬に関しては、同賞の歴史の
中でも初の受賞となりました。
当社では、今後も、世界中の人々の健康に貢献できる画期的な薬剤の創製に挑んでまいります。
TOPICS
4
「アリナミンR」および「貼るアクテージ」を新発売
ヘルスケアカンパニーでは、1987年の発売以来、多くのお客様に
ご愛顧いただいておりますアリナミンドリンクシリーズの新製品とし
て、本年3月2日、
「アリナミンR」を新発売しました。アリナミンRは、
1日頑張って疲れたカラダへの栄養補給時に、
ノンカフェインで、
リラ
ックス感とリフレッシュ感のあるさわやかな香りを感じながら服用し
ていただけるドリンク剤となっています。
また、3月24日には、外用鎮痛消炎貼付剤「貼るアクテージ」を新
発売しました。アクテージブランドとしては、
『 局所の悩み』
に対応でき
るお薬として、2003年に発売したひざなどの痛みに効く
「アクテージ
AN錠」、2007年に発売した肩・首すじのこりや痛みに効く
「アクテー
ジSN錠」、すなわち体の内側から効く
『のむ』タイプを発売してきまし
た。新発売いたしました「貼るアクテージ」は、粘着力を高めた含水ジェ
ルプラスターを採用しているため、肌にしっかり密着し、有効成分が患
部に浸透するだけでなく、冷却効果も発揮します。
当社は、両製品の発売により、アリナミンおよびアクテージブランド
の製品ラインをさらに充実させ、幅広いお客様の生き生きとした毎
日の生活に貢献できるよう、一層努めてまいります。
56
(ご参考)株式について
ご案内
事
業
年
度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会 毎年6月
基
準
日 定時株主総会 毎年3月31日
期 末 配 当 金 毎年3月31日
中 間 配 当 金 毎年9月30日
単 元 株 式 数 100株
株 主 名 簿 管 理 人 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
特別口座の口座管理機関 三菱UFJ信託銀行株式会社
(ご注意)
1.
株券電子化に伴い、株主さまの住所変更、単元未満株式の
買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、口座を開
設されている口座管理機関(証券会社等)
で承ることとなって
おります。口座を開設されている証券会社等にお問合せくだ
さい。株主名簿管理人
(三菱UFJ信託銀行)
ではお取扱いで
きませんのでご注意ください。
2.
特別口座に記載された株式に関する各種お手続きにつきま
しては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっております
ので、上記特別口座の口座管理機関
(三菱UFJ信託銀行)
にお問合せください。
なお、三菱UFJ信託銀行全国本支店で
もお取次ぎいたします。
3.
未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行全国本
支店でお支払いいたします。
同 連 絡 先 〒530-0004
大阪市北区堂島浜一丁目1番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社
大阪証券代行部
電話番号
0120-094-777
(通話料無料)
公 告 の 方 法 電子公告
http://www.takeda.co.jp/investorinformation/koukoku/index.html
に掲載します。ただし、事故その他や
むを得ない事由によって電子公告に
よる公告をすることができない場合
は、
日本経済新聞に掲載して行います。
57
武田薬品に関する情報はホームページでもご覧になれます。
http://www.takeda.co.jp/
Fly UP