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記者発表資料
横 浜 市 記 者 発 表 資 料 平成 26 年 3 月 20 日 港湾局賑わい振興課 日本初! 最先端 LED 通信を活用した 横浜市を訪れる外国人観光客向けのおもてなしとして、年間 600 万人が訪れる横浜赤レン ガ倉庫に無料 Wi-Fi スポットを設置し、訪日外国人の受入環境向上を目指します。 本サービスは、最先端の LED 通信技術を開発した沖縄発のベンチャー企業「ランプサーブ株式 会社」(以下「LS社」)が行う LED 通信技術及び訪日外国人を対象とした利用動向を検証する 「横浜赤レンガ倉庫 LED 通信実証実験」の一環として、横浜市、株式会社横浜赤レンガ及び公 益財団法人横浜市芸術文化振興財団と協力して行うものです。 実証期間 平成 26 年 4 月 14 日(月)~平成 26 年 10 月 31 日(金) 実施場所 横浜赤レンガ倉庫 1 号館、2 号館及び 2 棟間広場の一部エリア 1 号館:Historia Café(カフェ) 2 号館:GRIP ORGANIC(オーガニックイタリアン)、bills(カジュアルダイニング)、 BEER NEXT(ダイニングレストラン)、GASTRO-CAFÉ COOPERS(パブ&カフェ)、 chano-ma(和カフェ)、FISHERMAN’S MARKET(シーフードビュッフェレストラン) その他:2 棟間広場の一部エリア 利用方法 どなたでも無料でご利用できます。 サービス利用エリア内にて、スマートフォンや PC 等で Wi-Fi に接続。 接続後、利用言語と簡単なアンケートに回答するだけで開始できます。 周知方法 3か国語(英語、韓国語、中国語)対応の利用案内パンフレットを大さん橋ふ頭 国際客船ターミナルなど訪日外国人の観光拠点に設置するする予定です。 LED 通信 とは 1 秒間に 10 億回点滅できる LED の性質を利用して情報通信を行う、全く新しい 通信技術です。 従来の電波を用いた通信と比べ、低コスト・省エネ・省配線を実現。また、人体 や精密機器への影響が少ない特徴があります。 従来とは異なる光の受信技術を具現化させた LS 社のシステムを横浜赤レンガ倉 実証実験 庫に設置し、LED 通信技術及び訪日外国人を主とした利用動向などを検証します。 の目的 今回の実験は学識経験者などで構成された「検証委員会」で評価を行い、検証成 果は公共通信インフラ及び観光誘客の向上に活用する予定です。 昨年 11 月、LS 社から、横浜市の公民連携に関する相談や提案を受け付ける窓口となってい る「共創フロント」に集客施設での LED 通信の実証実験についてご提案をいただき、「観光・ MICE 都市」の推進を目指す本市の施策と合致したことから、実施場所及び検証方法について 検討を重ね、今回横浜赤レンガ倉庫を選定し実施されることになりました。 お問合せ先 港湾局賑わい振興課長 今村 裕一郎 Tel 045-671-2874 2014 年 3 月 20 日 ランプサーブ株式会社 横浜赤レンガ倉庫 LED 通信実証実験の開始について ランプサーブ株式会社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:豊 耕一郎、以下ラン プサーブ)は、横浜市、株式会社横浜赤レンガ、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団の 協力のもと、平成 26 年 4 月 14 日(月)から横浜赤レンガ倉庫にて、ランプサーブが開発 した最先端の LED 通信技術を用いた無料 Wi-Fi サービスを提供することで、LED 通信技術 および訪日外国人を主とした利用行動などを検証する「横浜赤レンガ倉庫 LED 通信実証実 験」を開始します。 ランプサーブは 従来とは全く異なる光の受信技術を発見、具現化したことにより、飛躍 的な性能向上を実現しています。国際規格で定める通信性能に対し、50 倍の通信速度、40 倍の通信距離を達成した LED 通信技術の実用化の可能性と課題を検討するために、年間 600 万人が来場する人気のスポット横浜赤レンガ倉庫 1 号館、2 号館の 2 棟間による LED 通信設 備を仮想化し連携することにより、光が遮断される状態での通信機能、遮断される外的要 因、遮断された場合の迂回路等の検証とともに、LED 通信から無線(Wi-Fi)による公共通 信インフラとしてのアプリケーションやサービスの利用方法に関する検証を行います。 また、外国では旅行スタイルとして、日本以上に普及しているスマートフォンやタブレ ットなどを持参し、旅行先でもネット経由で現地の観光情報を収集したり、SNS を通じてリ アルタイムに旅行記を発信したりする人も多く、無料 Wi-Fi スポットのある場所には外国 人観光客が集まりやすい傾向があります。今回の実験では、訪日外国人の利用率、利用動 向の収集も行い、今後の横浜赤レンガ倉庫の活性化や回遊性の向上に活用する予定です。 本実証試験の概要 1.実証期間 平成 26 年 4 月 14 日(月)から平成 26 年 10 月 31 日(金) 横浜赤レンガ倉庫 1 号館、2 号館及び 2 棟間の一部エリア 1 号館 ヒストリア カフェ 2.実施場所 2 号館 グリップオーガニック/ビルズ/ビア ネクスト/クーパーズ /チャノマ/フィッシャーマンズ マーケット その他、2 棟間の一部屋外エリア どなたでもご利用いただけます。 3.利用方法 サービス利用エリア内にて、スマートフォンや PC 等で Wi-Fi に接続。 接続後、利用言語と簡単なアンケートに回答するだけで開始できます。 1 2014 年 3 月 20 日 ランプサーブ株式会社 1.開発の背景 きっかけは 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災にさかのぼります。地震、津波、 台風、豪等、日本では大災害がある度に通信インフラ機能が停止し、一番コミュニケーシ ョンを取りたい時に繋がらない。災害時における通信機能の維持と迅速な復旧を実現する 通信技術であり、省エネ、省コストでの設置が可能で世界中誰もが手軽に扱える無線ブロ ードバンド技術として、LED を用いた可視光通信技術、LED 通信に着目しました。 一方、近年のスマートフォンやタブレットに代表されるモバイルデバイスの爆発的な普 及により、新興国では固定電話や有線ブロードバンド、デジタル放送や CATV の普及を待た ずに、あらゆる種類の通信が無線に移行しています。 エリクソン社(1)では 2020 年には 500 億ものデバイスが無線ネットワークにより接続 されると予想。2013 年比 1000 倍と爆発的に増加するデータ通信量は周波数帯域の不足を もたらしますが、これらを補完する技術の一つとして光空間通信が注目されています。 (1) エリクソン スウェーデンの通信機器メーカー。世界最大の移動体通信(携帯電話)地上固定設備のメーカー。本社はスウェーデン のストックホルム。現在、世界 180 カ国において、50 億以上ある全モバイル端末の約 40%がエリクソンのシステムを通 じて利用されている。特に GSM は世界の携帯電話の 80%以上に採用され、事実上、無線通信方式の世界標準技術となっ ている。 2.開発した技術と特徴 1 日中屋外で LED 通信を行うためには、太陽光等の外乱光を排除する機構がまず必要で あり、複数の通信装置間で、自由空間上での光通信を行う場合、通信相手以外の光線はノ イズとなる。そのため、通信相手以外の光信号を効率的に除去する必要があります。 従来の方法としては、通信装置の受信側において、入射してくる光の方向を限定するこ とにより、対象となる通信装置の光線のみを受光する方法がありますが、 (1) 装置に入射してくる光線を特定の方向に限定することにより、通信相手を制限する 方法では、複数の通信装置間で同時に通信を行う場合に、相手の通信装置毎に、個 別の受光機構を一つの通信装置内に設ける必要があり、移動体や装置の増減が起こ る環境では、現実的な方法ではありません。 (2) 全ての通信装置からの光線を受光した上で通信相手の光線を選択する方法では、通 信相手以外の光線も受光器まで受け入れる必要があるため、受光器の S/N 比が低下 してしまう。 よって、複数の光源からの光線のうち、任意の光線を選択的に受光可能な技術を開発す る必要がありました。 そこで弊社では、プロジェクタに利用される DMD(Digital Micro mirror Device)を用い 2 2014 年 3 月 20 日 ランプサーブ株式会社 て空間分割装置を構成し、ノイズの排除と複数光源の受光、光源の追尾を可能にする機構 を開発することに成功しました。 <通信距離> 青色 LED (OP6-4710HP2)を 350mA,3.3V にて駆動、75MHz のバンド幅で TCP/IP 固定 IP に て双方向接続し、100m の距離で日中問わず TCP/IP 通信が可能。 (2014 年 2 月 1 日現在) <通信速度> 基本構成は Blue/Green LED による 1 チャネルあたり 200Mbps のデュアルチャネル。 <低消費電力> LED1~3 灯、コントローラを含め 5W 以下での動作を想定。 <主な特徴> ・設置が簡易である 省スペース/窓際等の屋内配置が可能なため、付帯工事がほとんど発生しない ・省配線 Wi-Fi 親機個々に接続する必要があった有線ケーブルを、LED 通信にて通信速度を維持 した状態で外部接続1本に減らすことが可能 ・監視カメラをオプション装備することで防犯機能を持たせることが可能 3.横浜での実証実験に至る経緯 LED 通信の実証実験を行うに際して、施設環境(実験施設、歴史的施設、都市インフラの 整備状況等) 、自然環境(気候、地域性等) 、集客環境(訪日外国人含む来場者数) 、ロケー ション(実験場としの PR 効果、研究基盤および活動業拠点等)という観点で、沖縄をはじ め、いくつかの実施場所を探しておりましたが、 このような状況の中で、①外国人を含め観光客が多く訪れ多数のイベントが開催されて いる横浜赤レンガ倉庫が実験場所として最適の条件を備えていること、②市内には可視光 通信技術を扱う研究機関、企業もあることから、横浜市内で実証実験実施となったもので す。 3 2014 年 3 月 20 日 ランプサーブ株式会社 4.今後の展望 LED 通信が生み出すマーケットは多岐に渡ると考えられ将来性も期待できます。 具体的には、携帯電話間通信を行うためのバックホールとしての利用や、ITS (Intelligent Transport Systems:高度交通システム)としての、車々間通信、信号機か ら車両や歩行者へ情報提供、道路照明(街灯)から車両や歩行者へ情報提供。 さらには、屋内外のデジタルサイネージ、工場での無線に変わる省配線情報伝達、航空 機や船舶との通信など、現在無線で行われている環境の一部を代替することができると考 えられます。 今回の実証実験の結果を踏まえて、横浜市とも連携して既存の都市インフラ(街灯や屋 内外施設)を活用した情報通信設備の拡充も検討していきます。 5.実証実験開始セレモニー&説明会 4 月 14 日(月)午後 2 時より(午後 1 時受付開始) 、横浜赤レンガ倉庫、1 号館スポット A(1 階エントランス)にて、実証実験開始のセレモニーおよび報道関係者向けの説明会を おこないます。 参加をご希望の方は、ランプサーブまでご連絡お願い致します。 ********************************************************************** <お問い合わせ先> ランプサーブ株式会社 〒900-0014 那覇市松尾 1-12-8 2F TEL 098-911-6126 http://lampserve.com/ 横浜赤レンガ倉庫 LED 通信実証実験プロジェクト事務局 担当:椎葉(しいば)、熊本(くまもと) ********************************************************************** 4