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社会保障国民会議 最終報告 参考資料
社会保障国民会議 最終報告 参考資料 社会保障国民会議 中間報告 参考資料 社会保障に関する関心について 資料1 ○ 標記調査によれば、政府に対する要望として一番関心が高いものは、「医療・年金等の社会保障構造改 革」であり、次いで「高齢社会対策」「景気対策」「雇用・労働問題」となっている。 80.0 70.0 60.0 63.2 55.3 65.2 67.4 61.9 57.7 51.4 50.0 40.0 42.8 39.9 44.6 40.0 42.9 30.0 30.7 31.5 30.2 72.7 72.4 54.5 50.0 55.8 67.7 61.3 58.6 53.5 49.8 45.5 41.3 37.0 29.6 39.5 35.3 49.6 42.3 40.0 28.4 20.0 H13.9 H14.6 H15.6 医療・年金等の社会保障構造改革 景気対策 自然環境の保護 H16.6 H17.6 H18.6 H19.6 高齢社会対策 雇用・労働問題 (出典)国民生活に関する世論調査(平成19年6月 内閣府大臣官房政府広報室) 1 資料2 平均寿命の国際比較 ○我が国の平均寿命は男性79歳、女性が86歳であり、世界の中でも最も高い。 平均寿命(年) 平均寿命(年) 国 国 男 順位 女 順位 男 順位 女 順位 ブラジル 67 21 74 19 フランス 76 12 83 3 カナダ 78 2 83 3 ドイツ 76 12 82 9 アメリカ合衆国 75 15 80 17 イタリア 78 2 84 2 中国 70 19 74 19 オランダ 77 8 81 14 インド 61 23 63 23 ノルウェー 77 8 82 9 イスラエル 78 2 82 9 ポルトガル 74 17 81 14 日本 79 1 86 1 ロシア 59 24 72 22 韓国 73 18 80 17 スペイン 77 8 83 3 マレーシア 69 20 74 19 スウェーデン 78 2 83 3 シンガポール 77 8 82 9 スイス 78 2 83 3 パキスタン 62 22 63 23 イギリス 76 12 81 14 フィンランド 75 15 82 9 オーストラリア 78 2 83 3 資料:WHO「The World Health Report 2006」 順位は,ここに挙げた24の国における平均寿命の長い順。 2 資料3 主要国の保健衛生をとりまく状況 平均寿命 一人当たり 外来受診回数 乳児死亡率 ※1 (2004)※1 日本 2.0人 イタリア 人口千人当たり 臨床医数 健康寿命 WHO総合評価 男性 女性 男性 女性 (2004)※1 (2004)※1 (2004)※1 (2002)※2 (2002)※2 (2000)※3 1位 1位 3位 1位 1位 1位 1位 3.8人 - 11位 - - 6位 5位 11位 フランス 3.4人 9位 8位 11位 2位 13位 5位 6位 ドイツ 3.4人 7位 11位 16位 15位 11位 8位 14位 アメリカ 2.4人 18位 25位 18位 20位 22位 22位 15位 イギリス 2.4人 15位 21位 11位 18位 16位 19位 9位 カナダ 2.2人 13位 22位 6位 8位 8位 8位 7位 出典: ※1 OECD Health Date 2007、男性の平均寿命1位はアイスランド ※2 WHO ※3 WHO 「世界保健報告2000」による保健衛生システムの目標達成度の評価 3 今後の急速な少子・高齢化の進行 総人口と 歳以上人口割合 65 資料4 ~日本の将来推計人口(平成18年12月推計)~ 1.4 1.2 1 1億2,777万人 2,576万人 1億1,522万人 増加 +1,091万人 15歳未満 65歳以上 3,667万人 40.5% 8,442万人 0.8 31.8% 15~64歳 高齢化率 ほぼ同規模 ▲21万人 8,993万人 3,646万人 50% 40% 30% 6,740万人 0.6 20.2% 0.4 より急速に 減少 ▲2,145万人 (年率▲0.9%) 0.2 1年間の出生数(率) 0 20% 減少 ▲1,702万人 4,595万人 10% (年率▲1.5%) 1,758万人 1,115万人 752万人 2005 2030 2055 109万人 69.5万人 (1.26) (1.24) 45.7万人 0% (1.26) 資料:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」(出生中位、死亡中位の場合) 4 社会保障の給付と負担の現状 社会保障給付費 資料5 平成17年度(実績) 87.9兆円 (対国民所得比 23.9%) 【給付】 年金 46.3兆円(53%) 医療 28.1兆円(32%) 《対国民所得比 12.6%》 《対国民所得比 7.6%》 福祉その他 13.5兆円(15%) 《対国民所得比 3.7%》 うち介護5.9兆円(7%) 《対国民所得比 1.6%》 【負担】 うち被保険者拠出 28.3兆円(33%) うち事業主拠出 26.3兆円(31%) 各制度における 保険料負担 税 30.1兆円(35%) うち国 22.1兆円(26%) 国(一般会計) 社会保障関係費等 ※平成20年度予算 社会保障関係費 21.8兆円 (一般歳出の46%を占める) ※ 社会保障給付の財源としてはこの他に資産収入などがある うち地方 8.0兆円 (9%) 積立金の運用収入等 保険料 54.7兆円(65%) 都道府県 市町村 (一般財源) 5 資料6 社会保障給付費の推移 (兆円) 100 90 80 1970 1980 1990 2000 2008(予算ベース) 61.0 203.2 348.3 371.6 384.4 3.5(100.0%) 24.8(100.0%) 47.2(100.0%) 78.1(100.0%) 95.7(100.0%) 0.9( 24.3%) 10.5( 42.2%) 24.0( 50.9%) 41.2( 52.7%) 50.5( 52.8%) 2.1( 58.9%) 10.7( 43.3%) 18.4( 38.9%) 26.0( 33.3%) 29.8( 31.1%) 0.6( 16.8%) 3.6( 14.5%) 4.8( 10.2%) 10.9( 14.0%) 15.4( 16.0%) 5.77% 12.19% 13.56% 21.02% 24.90% 国民所得額(兆円)A 給付費総額(兆円)B (内訳) 年金 医療 福祉その他 B/A 75.0万円 (1人当たり) (万円) 80 95.7 68万8,083円 87.9 70 60 70 年金 50 医療 60 福祉その他 47.2 1人当たり社会保障給付費 50 年金 40 40 30 一 人 当 た り社 会 保 障 給 付 費 30 24.8 20 医療 20 10 10 0.7 3.5 福祉その他 0 1950 (昭和25) 1960 (昭和35) 1970 (昭和45) 1980 (昭和55) 1990 (平成2) 資料:国立社会保障・人口問題研究所「平成17年度社会保障給付費」、2008年度(予算ベース)は厚生労働省推計 (注1)図中の数値は、1950,1960,1970,1980,1990及び2005並びに2008年度(予算ベース)の社会保障給付費(兆円)である。 ~ ~ 0.1 0 2005 2008 (平成17) (予算ベース) 6 社会保障の給付と負担の見通し(平成18年5月推計) 資料7ー1 ○少子高齢化の進行に伴い、社会保障給付及びその負担は年々増加していくが、平成16年の年金制度改革、 平成17年の介護保険制度改革、平成18年の医療制度改革により効率化を図った結果、社会保障給付及び その負担は将来にわたって抑制される見通し。 給付 改革前 91.0兆円 24.2% 改革反映 89.8兆円 NI比23.9% 105兆円 110兆円 25.3% 24.2% 116兆円 25.3% 126兆円 27.4% 141兆円 26.1% 負担 162兆円 30.0% 改革効果 改革反映 82.8兆円 22.0% 改革前 84.3兆円 22.4% 101兆円 23.3% 105兆円 24.3% 143兆円 26.5% 114兆円 24.8% 121兆円 26.3% 165兆円 30.5% 改革効果 (13.8%) (75兆円) (12.6%) 年 12.6% 金 47.4兆円 (47.3兆円) (12.9%) 12.5% (56兆円) 12.8% (13.8%) 12.0% (64兆円) 65兆円 公 7.7% (7.8%) 費 28.8兆円 (29.5兆円 59兆円 54兆円 8.4% (9.7%) (8.9%) 8.9% (38兆円) 41兆円 (45兆円) 36兆円 (10.3%) (8.7%) 医 7.3% 療 27.5兆円 (7.6%) (28.5兆円) 福 (4.1%) 祉 4.0% (15.2兆円) 等 14.9兆円 2006 年度 (8.0%) 7.5% (34兆円) 32兆円 4.2% 18兆円 2011 (4.5%) (20兆円) 8.0% (40兆円) 8.8% (56兆円) 48兆円 37兆円 (4.9%) 4.5% 21兆円 2015 (23兆円) 5.3% (5.8%) (15.4%) 保 14.4% (14.6%) 険 54.0兆円 (54.8兆円) 料 14.9% (67兆円) (16.6%) 15.9% (77兆円) 73兆円 65兆円 (32兆円) 28兆円 2025 (参考) 2 0 0 6 年度 2011 注1) 前面のグラフは、2004年年金制度改革、2005年介護保険制度改革及び2006年医療制度改革の効果を織り込んでいる(改革反映)。 背面のグラフはこれらの改革が行われなかった場合(改革前)。 注2) 公費は、2009年度に基礎年金国庫負担割合が1/2に引き上げられたものとしている。 2015 2025 (参考) 7 資料7ー2 年金(改革実施と改革未実施)、医療、福祉その他の給付の伸び 2006年度の年金、医療、福祉その他の給付を100とした場合の2011年度から2025年度にかけての 給付の伸びは以下のとおり。 200.0 190.0 187.9 180.0 174.5 170.0 160.0 158.6 150.0 140.9 135.3 134.5 140.0 130.0 120.8 118.4 116.4 113.9 120.0 110.0 100.0 100.0 2006 医療 124.5 2011 福祉その他 137.1 年金(改革実施) 2015 年金(改革未実施) 2025 年度 (注)社会保障の給付と負担の見通し(平成18年5月)を基に作成 8 高齢化率と社会保障の給付規模の国際比較 資料7ー3 ○ 日本は1980年から2003年までの20年間で高齢化率は10%以上上昇しているが、社会支出の 国民所得比の増加は約13%程度であり、その水準もスウェーデン・フランスなどに比べ、低い。 ○ イギリスやアメリカ、ドイツなどは、高齢化率はさほど大きく変わらないものの、その社 会支出の国民所得比は5~10%程度上昇している。 50% 1990 スウェーデン 社会支出(社会保障給付費)の国民所得比 45% 2003 2000 1980 40% フランス 2003 2003 2000 2000 1990 35% ドイツ 1980 改革未実施 1980 30% 1990 25% イギリス アメリカ 2003 1990 2003 20% 改革実施 2000 1980 2003 2015 2000 (予算ベース) 2000 1990 1980 15% 2006 2011 (見通し) (見通し) 2025 (見通し) 日本 1990 1980 10% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 22% 24% 26% 28% 30% 高齢化率 出典:実績はOECD:”Social Expenditure Database 2007”等、見通しは厚生労働省:”社会保障の給付と負担の見通し(平成18年5月)”に基づき、 厚生労働省政策統括官付社会保障担当参事官室で算出したもの。 実績はOECD社会支出基準に基づく社会支出データを用いているため、社会保障給付費よりも広い範囲の費用(公的住宅費用、施設整備費等)も 計上されている。 高齢化率は ・日本:国勢調査(総務省統計局)/諸外国(U.N.WORLD POPULATION PROSPECTS(OECD Health Data)) 9 社会保障の所得再分配機能 資料8 ○ 社会保障の機能の一つとして、所得の再分配により、国民生活と社会の安定を確保する機能がある。 ○ 近年、高齢化の進行等により、当初所得の格差が拡大する中にあって、再分配後の所得格差は一定 水準を維持している。年金の成熟化等に伴い、社会保障による再分配効果は上昇。 ※ 所得再分配調査によれば、高齢者世帯の増加等により当初所得のジニ係数は年々大きくなっているが、再分配所 得のジニ係数は平成11年調査以降0.38台で推移 注 ジニ係数とは所得などの分布の均等度を示す指標。0から1までの値をとり、0に近いほど分布が均等であり、1に近いほど 不均等になる。所得の場合、0に近いほど所得格差が小さく、1に近いほど所得格差が大きいことを示す。 ○平成17年 所得再分配調査 0.6000 高 0.5500 0.5000 0.4500 0.4000 0.4720 26.4 0.4412 0.4394 17.0 再分配 による 改善 23.5 19.2 0.3645 40.0 18.3 0.3814 0.3500 0.3812 0.3873 (%) 0.3606 30.0 0.3000 再分配 所得の 格差 0.2500 社会保障 による 改善度 ) ジ ニ 係 数 50.0 0.4983 ( 所 得 格 差 0.5263 当初所得の 格差 改 善 度 24.0 20.8 20.0 0.2000 16.8 15.2 0.1500 12.7 10.0 0.1000 0.0500 税による 改善度 5.0 3.6 低 2.9 3.4 3.2 0.0000 0.0 平成5年 8年 11年 14年 注:平成11年以前の現物給付は医療のみであり、平成14年以降については医療、介護、保育である。 注:平成17年 所得再分配調査(厚生労働省) 17年 (調査年) 10 世帯所得階級別の受益と負担の状況 資料9 (万円) 350.0 300.0 ネットの負担額 250.0 負 担 額 200.0 166.8 150.0 100.0 50.0 0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 284.9 300.0 (資料)「平成17年所得再分配調査」(厚生労働省) (注1)受益は、年金その他の社会保障給付(医療・介護の現物給付についても推計し、計上)。 (注2)負担のうち、税は、直接税のうち所得税、住民税、固定資産税(事業上のものを除く)、及び自動車税・軽自動車税(事業上のものを除く)。 (注3)負担のうち、社会保険料は医療保険、年金保険及び介護保険等の各制度による保険料(事業主負担分を除く)。 00 0~ 1, 00 0 ~ 1, ~ 95 0 ~ 90 0 ~ 85 0 ~ 80 0 ~ 75 0 ~ 70 0 ~ 65 0 ~ 60 0 ~ 55 0 ~ 50 0 ~ 45 0 ~ 40 0 ~ 35 0 ~ 30 0 ~ 25 0 ~ 20 0 ~ 15 0 ~ 10 0 50 350.0 ~ 受 益 額 (当初所得階級:万円) 11 資料10 戦後世代の高齢者の増加と高齢者像の変化 ○ 戦後のベビーブーム世代(「団塊の世代」)が2015年には65歳以上に到達し、2025年には75歳以上 高齢者に到達。 ○ 高齢者の生活状況、意識・価値観が一層多様化することを踏まえ、多様な高齢者のニーズに応え得る 医療・介護・福祉サービスの構築が求められる。 高齢者人口(千人) 約15年間で、 約3,600万人に 40,000 明治以前生まれ 大正生まれ 35,000 昭和ヒトケタ生まれ 現在、 約2,600万人が 昭和10年~終戦生まれ 30,000 終戦~1950年生まれ 2025年 1951年以降生まれ 25,000 20,000 高齢者の人口は 現在の約1.4倍に 推計値 実績値 特に、都市部は、高齢者の 増加数、増加率ともに大き い傾向にある 15,000 10,000 2015年 団塊の世代が 高齢者に 5,000 0 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 資料:2005年までは総務省統計局「国勢調査」、2010年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年 12月推計)」 2050 12 社会保障給付の部門別の国際的な比較(対国民所得比) 資料11 ○ 我が国の社会保障給付の規模を部門別に比較すると、 ・ 年金 ― 米英を上回るが、他の欧州諸国をやや下回る規模 ・ 医療 ― 米英とほぼ同規模、他の欧州諸国をやや下回る規模 ・ その他の給付 ― 米国を上回るが、欧州諸国をかなり下回る規模 となっている 44.1% 45% 40% 福祉その他 35% 医療 30% 25% 39.4% 11.27% 12.00% 19.90% 27.4% 《0.27%》 《0.12%》 《3.66%》 20.6% 3.43% 10.04% 11.00% 10.29% 8.58% 8.54% 年金 25.7% 4.55% 《1.49%》 20% 15% 39.2% 《うち介護》 8.49% 《0.70%》 10% 5% 12.62% 9.88% 《0.01%》 16.90% 17.10% 14.36% 8.55% 8.82% アメリカ イギリス ドイツ フランス スウェーデン 《12.4%》 《34.5%》 《16.1%》 《48.3%》 《19.2%》 《51.7%》 《16.4%》 《62.2%》 《17.2%》 《70.7%》 0% 日本 《高 齢 化 率(2005年)》 《20.1%》 《国民負担率(2005年)》 《38.3%》 (注)OECD:”Social Expenditure Database 2007”等に基づき、厚生労働省政策統括官付社会保障担当参事官室で算出したもの。いずれも2003年。 OECD社会支出基準に基づく社会支出データを用いているため、社会保障給付費よりも広い範囲の費用(公的住宅費用、施設整備費等)も計上されている。 高齢化率は OECD: “OECD in figures 2007” 、国民負担率は財務省調べによる(なお、日本の2008年度の国民負担率は40.1%(見通し)。) 13 OECD諸国の潜在的国民負担率及び高齢化率 資料12 ○ 高齢化が最も進んでいる日本の潜在的国民負担率は、OECD諸国の中でも低い 35.0 80.0 7 2 .5 70.0 7 0 .2 3 .0 4 .9 1 .9 6 2 .2 6 2 .2 6 0 .5 1 .7 4 .9 2 2 .2 4 .4 5 8 .4 5 6 .6 4 .7 1 6 .9 1 2 .6 2 4 .2 1 7 .6 5 6 .2 5 5 .8 5 5 .1 4 .9 8 .6 1 8 .8 2 2 .8 1 7 .3 2 3 .8 1 6 .3 1 6 .2 1 5 .9 1 5 .1 5 1 .7 1 .8 4 2 .3 3 9 .7 3 6 .8 2 1 .5 4 4 .7 20.0 6 .7 1 7 .8 3 .5 3 8 .2 1 6 .8 1 6 .1 3 5 .4 3 3 .4 1 .7 1 5 .4 6 .3 1 2 .2 1 3 .1 1 1 .7 8 .6 1 3 .1 1 1 .1 5 1 .2 8 .7 7 .4 3 8 .5 3 4 .1 9 .4 2 7 .5 4 0 .3 3 7 .1 3 2 .0 2 4 .0 2 .4 1 2 .3 4 4 .7 4 0 .8 3 3 .3 15.0 1 4 .6 1 4 .2 5 2 .0 4 5 .8 4 5 .4 43.2 4 7 .0 1 8 .5 1 6 .9 1 1 .7 4 4 .2 20.0 5 0 .6 4 .7 9 .7 1 4 .2 4 9 .9 5 1 .2 0 .2 1 0 .5 2 0 .3 1 8 .5 25.0 4 9 .5 5 3 .1 1 6 .8 1 4 .7 1 4 .2 6 9 .4 2 .8 4 .1 1 8 .3 1 7 .2 5 5 .1 4 .2 2 2 .0 1 9 .7 30.0 高齢化率 30.0 6 2 .3 1 9 .1 40.0 財政赤字 0 .1 6 5 .1 2 0 .2 50.0 社会保障負担率 6 4 .7 6 5 .9 60.0 租税負担率 10.0 2 .9 3 1 .5 2 8 .8 2 8 .0 2 5 .1 2 3 .2 2 5 .1 5 .8 2 6 .1 5.0 10.0 1 8 .7 25% 21% 19.6% 25% 15% 20% 22% 19% 20% 24.5% 25% 19% 16% 19% 21% 17.5% 12.5% 5% 7% 19% 16% 日 本 (0 7) ア メ リ カ (0 4) ス イ ス (0 3) 韓 国 (0 4) メ キ シ コ (0 2) ド イ ツ (0 4) ギ リ シ ャ (0 ポ 4) ル トガ ル (0 2) オ ラ ニ ン ュ ダ ー (0 ジ 4) ー ラ ン ド (0 2) イ ギ リ ス ス (0 ロ 4) ヴ ァ キ ア (0 ア 4) イ ル ラ ン ド (0 4) ス ペ イ ン (0 4) カ ナ オ ダ ー (0 ス 4) トラ リ ア (0 4) 0.0 デ ン マ ー ク ス (0 ウ 4) ェ ー デ ン (0 4) フ ラ ン ル ス ク (0 セ 4) ン ブ ル ク (0 4) ベ ル ギ ー (0 フ 4) ィン ラ ン ド (0 4) イ タ リ ア (0 オ ー 4) ス トリ ア (0 4) チ ェ コ (0 ノ 4) ル ウ ェ ー (0 ア 4) イ ス ラ ン ド (0 4) 0.0 10% 15% 7.6% ※ 10% 付加価値税率(標準税率及び食料品に対する適用税率)の国際比較 1:日本の07年度の係数は見通しである ※アメリカは州、群、市により小売売上税 2:国民負担率は、租税負担率と社会保障負担の合計。四捨五入の関係上、係数の和が合計値と一致しないことがある。 が課されている(例:ニューヨーク市8.375%) 3:ポーランド、ハンガリー及びトルコについては、係数が足りず、国民負担率が算出不能であるため掲載していない。 4:高齢化率については、日本は2007年の推計値を、諸外国は2005年の推計値を仕様している。 【出典】 ・(国民負担率) 日本:平成19年度予算案ベース、諸外国:National Accounts 2006 (OECD)Revenue Statistics (OECD) ・(高齢化率) 日本:「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)、諸外国:World Population Prospects 2006 Revision (UN) 14 1人の生涯から見た社会保障の給付と負担の姿 資料13 15 産業としての社会保障分野 社会保障分野の総波及効果 資料14 社会保障の総波及効果は、全産業平均よりも高い。 総波及効果・・・ある産業に生じた最終需要がその産業の生産を増加させ、そ れにより原材料の購入等を通じて次々と各産業の生産が誘発されることを表 したものが「生産誘発係数(一次波及効果)」。さらに、この生産増が所得増を 呼び、その所得増が消費を増大させ、消費増が更なる生産を増加させること から生じる波及効果を表したものが「追加波及係数(追加波及効果)」であり、 両者を勘案して算出したものが、「拡大総波及係数(総波及効果)」。 産業別の国内総生産額を見れば、社会保障分野は平成2年から 12年までの10年間における全産業平均の伸び率が11.1%で あったのに対し、社会保障分野の伸び率は56.1%であった。 産業連関表による総波及効果 産業連関表による総波及効果 国内生産額(実質)の産業別の伸び 国内生産額(実質)の産業別の伸び (平成2年→平成12年)から (平成2年→平成12年)から 不動産 3.2207 電力 3.2144 140.0% 120.0% 100.0% 80.0% 60.0% 40.0% 20.0% 農林水産業 0.0% -20.0% 住宅建築 通信 3.5438 4.0076 4.1622 金融・保険 運輸 4.0149 4.2631 4.2437 精密機械 類 公共事業 計 保健衛生 明 輸送機械 業 不 分 産 用 ビ 人 ー 個 務 品 事 サ 対 ビ ー ス サ 業 ス ビ ス 業 品 出典:「平成2-7-12年接続産業連関表」(総務省) より、厚生労働省社会保障担当参事官室にて作成。 所 事 保 対 会 ー 給 理 の そ 育 療 供 製 送 物 処 ・ 熱 業 ・ 放 工 険 ス 造 棄 製 産 ・ 保 の 械 他 の 公 共 サ ・ 保 健 ・ 社 ・ 介 護 障 ・ 研 究 医 務 教 公 輸 動 信 不 業 融 通 金 運 商 他 械 械 械 属 品 ・ 廃 ・ ガ 設 機 力 建 の 機 道 そ 密 機 電 精 送 機 水 輸 気 金 製 般 属 一 鉄 電 金 品 品 製 品 製 製 石 ・ 木 炭 業 ・ 紙 品 品 産 ・ 土 ・ 石 鋼 業 鉄 油 非 石 学 窯 化 ル プ 製 パ 品 製 水 料 業 維 林 食 鉱 繊 農 -40.0% -60.0% 4.0671 全産業平均 社会福祉 介護(居宅) 社会保険事業 医療(医療法人等) 4.7741 4.1149 4.2308 4.2889 4.2332 4.1927 4.2635 総波及係数 3.0000 3.2000 3.4000 3.6000 3.8000 4.0000 4.2000 4.4000 4.6000 4.8000 5.0000 出典:「医療と福祉の産業関連に関する分析研究報告書」(H 16.12 財団法人医療経済研究・社会福祉協会 医療経済研究 機構)より、厚生労働省社会保障担当参事官室にて作成。 16 社会保障分野の雇用誘発効果について 産業別就業者の推移 資料15 雇用誘発係数を主要産業と比較すると、社会保障分野 (特に介護分野)の雇用誘発係数は高い。 医療、福祉に従事する就業者数は2002年から約100 万人増加しており、伸び率も高い。 雇用誘発係数・・・ある産業において需要が一単位発生したときに直接・ 間接にもたらされる労働力需要の増加を示す もの(単位は人/百万円) 雇用誘発係数における主要産業と社会保障産業の比較 雇用誘発係数における主要産業と社会保障産業の比較 不動産 55位 電力 54位 0.0 1636 情報通 信業 0.0 3873 通信 46位 0.06559 農林水産業 48位 0.0 6342 金融・保険 44位 ※産業名の横の順位は、 全56部門中の雇用 誘発係数の順位。 0.07056 運輸 23位 0.0 9901 住宅建築 19位 0.1 0177 精密機械 24位 0.09549 輸送機械 39位 0.07785 公共事業 22位 医療, 福祉 運輸業 製造業 卸売・ 小売業 飲食店 宿泊業 農林業 建設業 2002 159 474 324 1,202 1,145 358 268 618 2003 164 502 332 1,178 1,133 350 266 604 2004 172 531 323 1,150 1,123 347 264 584 2005 176 553 317 1,142 1,122 343 259 568 2006 181 571 324 1,161 1,113 337 250 559 2007 197 579 323 1,165 1,113 342 251 552 対2002 伸び数 38 105 -1 -37 -32 -16 -17 -66 対2002 伸び (倍) 1.24 1.22 1.00 0.97 0.97 0.96 0.94 0.89 0.09970 保健衛生 8位 0.1 2299 社会福祉 3位 0.1 8609 介護 1位 0.2 4786 社会保険事業 14位 0.1 0892 医療 15位 0.1 0572 雇用誘発係数 0.00000 0.05000 0.10000 0.15000 0.20000 0.25000 出典:「医療と福祉の産業関連に関する分析研究報告書」(H16.12 財 団法人医療経済研究・社会福祉協会 医療経済研究機構)より、厚生労働 省社会保障担当参事官室にて作成。 注:医療は医療法人のみ、社会保険事業・社会福祉は国公立のみ、介護 は居宅のみ。 出典:『労働力調査』(総務省統計局) ※「医療、福祉」の新産業分類は2003年の『労働力調査』(総務 省統計局)から算出。 ※ 2002年の数値は、産業分類改訂後、総務省統計局において遡及 計算したものである。なお、2001年以前の数値は算出していない。 17 地域経済に占める公的年金給付 ○ ○ ○ 資料16 県民所得に占める年金総額の割合は大きくなっており、地域住民の所得に占める年金の役割は増大。 地域別にみると、高齢化率の低い関東や東海、近畿で低く、その他の地域で高い。 都道府県別にみると、高知県で15.2%で最も高くなっており、次いで島根県(15.0%)、鳥取県 (14.4%)、愛媛県(14.3%)、長崎県(14.0%)となっている(2005(平成17)年度)。 所得に対する年金の割合 平成8年度 年金総額/県民所得(%) 65歳以上人口割合(平成17年度)〔右目盛〕 (%) 平成17年度 年金総額/県民所得(%) (%) 100 16 90 14 80 12 70 10 60 8 50 40 6 30 4 20 沖 縄 大 分 宮 崎 鹿 児 島 佐 賀 長 崎 熊 本 愛 媛 高 知 福 岡 徳 島 香 川 岡 山 広 島 山 口 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 三 重 滋 賀 京 都 静 岡 愛 知 山 梨 長 野 岐 阜 富 山 石 川 福 井 東 京 神 奈 川 新 潟 埼 玉 千 葉 茨 城 栃 木 群 馬 0 秋 田 山 形 福 島 0 青 森 岩 手 宮 城 10 北 海 道 2 資料:年金総額は社会保険庁「社会保険事業の概況」、県民所得は内閣府「県民経済計算年報」、65歳以上人口割合は総務省統計局「2005(平成17)年国勢調査」による。 (注):年金総額は厚生年金保険及び国民年金(福祉年金を含む)受給者の年金総額(2005(平成17)年度末現在)である。新法船員保険の職務上を除く。 18 正規雇用者とパート、派遣、契約社員等の推移 資料17 ○ 正規雇用者数は近年減少傾向だが、2006年以降増加に転じた。(ただし、07年第四四半期は減少した。) 一方、パート、派遣、契約社員等は、若年層を中心に増加。 ○ 派遣労働者、パートタイム労働者が現在の就労形態に就いた理由のうち、「正社員として働ける会社がな かったから」とする者の割合は上昇。(派遣労働者 ’96:19.2%→ ’03 :40.0%、 パートタイム労働 者 ’96 :11.9%→’03 : 21.6%) 6,0 00 (万人) 非正規 アルバイト 342 5,0 00 4,0 00 1,0 01 (16.4%) 881 655 (+120) (+272) (+226) 1,(+360) 6 33 (32.6%) (+291) (+145) 3,0 00 1,2 73 (-149) (- 256) 1,6 77 (+44) (33.0%) (+37) 1,7 32 (+55) (33.5%) パート 822 (+30) 正規 2,0 00 3,3 43 3,4 88 3,7 79 3,6 30 3,3 74 3,4 11 3,4 41 1,0 00 派遣社員 133 契約社員 嘱託・その他 435 0 85年 90年 95年 00年 05年 06年 07年 資料出所 2000年までは「労働力調査(特別調査)」(2月調査)、2005年以降は「労働力調査(詳細集計)」(年平均)による。 資料出所 2000年までは「労働力調査(特別調査)」(2月調査)、2005年以降は「労働力調査(詳細集計)」(年平均)による。 (注) 雇用形態の区分は、勤め先での「呼称」によるもの。 5 19 フリーター・ニートの状況 資料18 ○ 「フリーター」の数は、217万人(2003年)まで増加した後、4年連続で減少している。 ○ 「ニート」の数は、93年の40万人から64万人に増加して以降、同水準で推移していたが、06年には62万人 に減少し、07年も同水準。 フリーターの数の推移 (万人) 250 ニートの数の推移 2010年までにピーク時の8割の水準 174万人 217 208 214 201 64 (万人) 200 64 64 64 62 187 181 151 91 98 99 92 92 25~34 歳 50 30~ 34歳 48 60 97 150 62 70 40 17 40 18 18 19 18 18 49 101 40 9 100 79 29 117 119 102 50 115 104 17 95 89 72 15~24 歳 18 19 20 18 18 13 10 23 18 9 30 50 25~ 29歳 11 20~ 24歳 10 17 20 16 18 16 17 16 10 9 10 9 1993 96 99 2002 03 04 (資料出所) 総務省統計局「労働力調査」 05 06 07 13 12 15 8 9 9 10 57 34 12 11 15~ 19歳 0 0 1982年 1987年 1992年 1997年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 (資料出所)総務省統計局「就業構造基本調査」労働省政策調査部で特別集 計(~1997年)、総務省統計局「労働力調査(詳細結果)」(2002年~) ※ 2002年以降の「フリーター」の定義は、15~34歳で、男性は卒業者、女性は 卒業者で未婚の者とし、 ① 雇用者のうち勤め先における呼称が「パート」又は「アルバイト」である者、 ② 完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者、 ③ 非労働力人口のうち希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」で、家事・ 通学等していない者の合計。 (年) ※ 「ニート」の定義は、15~34歳で、非労働力人口のうち、家事も通学もしてい ない者。 20 各国の労働力率(50~65歳以上、5歳階級刻み) 資料19 ○日本を含め、先進国では60歳までの労働力率は高いが、60歳を過ぎると労働力率は低下し、65歳以上で は極端に低くなる。 50~ 54歳 日 本 ア メリカ イ ギ リス フ ラ ン ス ドイ ツ ス ウ ェー デ ン 2006 2006 2006 2006 2006 2006 55~ 59歳 60~ 64歳 65歳 以 上 男 9 5 .7 9 3 .2 7 0 .9 2 9 .2 女 7 0 .5 6 0 .3 4 0 .2 1 3 .0 男 8 6 .1 7 7 .7 5 8 .6 2 0 .3 女 7 4 .7 6 6 .7 4 7 .0 1 1 .7 男 ※ 8 9 .6 7 8 .3 5 6 .1 1 0 .0 女 ※ 7 9 .4 6 4 .3 3 3 .0 4 .5 男 9 1 .2 6 5 .5 1 9 .4 1 .6 女 7 9 .1 5 6 .8 1 7 .4 0 .8 男 9 1 .2 8 2 .0 4 2 .3 5 .0 女 7 8 .7 6 5 .6 2 4 .4 2 .2 男 8 9 .8 8 4 .9 6 6 .2 - 女 8 5 .4 8 0 .0 5 8 .3 - (資料出所) ILO. Year Book of Labour Statistics. イギリス、フランス:OECD “Labour Force Statistics” 日本:総務省「労働力調査」(2006年) 労働力率:15歳以上人口に占める労働力人口の割合労働力人口 日本:就業者と完全失業者の合計 アメリカ:労働力から軍人を除く イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン:就業者と失業者の合計 ※イギリスのみ45~54歳 21 老後生活の柱としての年金の役割 国民の約7割が公的年金を基本に老後生活を設計 子どもなどによる私 的扶養に頼る 個人年金や貯蓄 などの自助努力 中心 21.7% 公的年金給付は高齢者世帯の収入の7割超を占める 公的年金・恩給以外の 仕送り・企業年金・ 個人年金・その他の所得社会保障給付金 17.2万円(5.7%) 2.5万円(0.8%) その他・わからない 5.3% 2.3% 資料20 ほぼ全面的に 公的年金に頼る 財産所得 15.7万円 (5.2%) 稼働所得 高齢者世帯 54.5万円 1世帯あたり (18.0%) 平均所得金額 301.9万円 29.0% 高齢期の生活設 計の中で、公的 年金の位置付け 公的年金を中心とし、 自助努力を組合せ 公的年金・恩給 211.9万円 (70.2%) 41.7% 「年金制度に関する世論調査」(平成15年 内閣府) 「平成18年国民生活基礎調査」(厚生労働省) ○親との同居は減っているが年金給付があることで、 現役 世代も親の経済的な心配をせず安心できる 65歳以上の者のいる世帯のうち 三世代世帯 54.4%(1975) → 21.9%(2004) 65歳以上のみ世帯 15.0%(1975) → 44.0%(2004) 「平成16年国民生活基礎調査」(厚生労働省) 22 資料21-① 保険料滞納者の就業状況 ○ 各就業状況別に納付状況を見ても、「常用雇用」「臨時・パート」において滞納者割合が高くなってい る。 ○ 特に「臨時・パート」では、学生納付特例と全額免除者が多く、完納者の割合が少なくなっている。 (%) 100 90 完納者 一部納付 学生特例 全額免除 滞納者 80 70 60 50 40 30 20 10 0 自営業主 (17.7%) 家族従業者 (10.5%) 常用雇用 (12.1%) 出典: 社会保険庁「国民年金被保険者実態調査」 臨時・パート (24.9%) 無 職 (31.2%) 23 未納対策が保険料納付に与える影響(試算結果) 資料21ー② ○ それぞれの未納対策が完全に効果を及ぼした場合の、納付率(平成18年度66.3%)に与え る影響の考えられる最大値は、以下の通り。 ① 低所得者に対する免除適用の徹底 → +13.1% (+9.6%) ② 「常用雇用」、「臨時・パート」への厚生年金制度の適用拡大等 → +10.2% ③ 高所得者に対する強制徴収の強化 → +6.7% (+5.0%) これらの対策が全て完全に効果を及ぼした場合に、納付率に与える影響の考えられる最大 値は、+24.8%となる(66.3% → 91.1%)。 (注) 全ての対策を考慮した場合の影響は、②を実施すれば①および③の対象者が減少することとなるので、各対策によ る影響の合計とは一致しない(カッコ内の数値は、②による重複を考慮した場合の納付率に与える影響)。 24 資料21ー③ ①低所得者に対する免除適用の徹底 ○ 国民年金保険料の全額免除対象となる所得金額(3人世帯で127万円)を下回る所得の者は、 滞納者全体のうちの約28.9%。 (注) 現在滞納者となっている者の平均世帯人員数は3.0人である。 ○ また、一部免除の対象となる基準所得額(約300万円)を下回る所得の者は、滞納者全体の 約32.0%(全額免除対象者を除く)。一部免除で負担が軽減されることにより、このうち半数の 者が新たに納付者となると仮定した場合、全体としての影響は、16.0%となる。 ○ 以上により、免除適用の徹底が納付率に与える影響は、最大で+13.1%(66.3%→79.4%)。 (%) 25 全額免除(滞納者28.9%減) 納付率 +7.2% 20.3 納付率 +13.1% 未納者 145万人減 20 17.2 (免除者93万人、納付者 52万人) 一部免除(滞納者16.0%減) 納付率 +5.9% 15 13.1 12.3 10.3 ① 低所得者に対する免除適用の徹底 10 8.0 5.5 5 3.9 2.7 1.3 1.4 1.1 1.2 900~1000 1000~1200 1200~1500 1500~ 1.8 0 800~900 700~800 600~700 500~600 400~500 300~400 200~300 100~200 ~100万円 所得なし 25 ②「常用雇用」「臨時・パート」への厚生年金制度の適用拡大等 資料21ー④ ○ 全ての「常用雇用」の者を、厚生年金制度の対象とする。 → 滞納者のうち、「常用雇用」の者は全て解消される。(滞納者全体の14.1%→0%(▲14.1%)) ○ 「臨時・パート」の者のうち、週労働時間20時間以上の者を厚生年金制度の対象とする。 → 「パートタイム労働者総合実態調査」によれば、週労働時間30時間未満のパート労働者のうち、週労働時間が20時間以上の者の割合は、 約63%。この者全てを厚生年金適用の対象とすると仮定すれば、「臨時・パート」の滞納者のうち63%が厚生年金の適用対象となる。 (29.2% → 10.8%(▲18.4%)) ○ また、厚生年金の適用対象とならない者についても、企業の代行納付等によりその半数の者が新たに納付者となると仮定すれば、更に滞納者は 減少する。 (10.8% → 5.4%(▲5.4%)) ○ 以上により「常用雇用」「臨時・パート」への厚生年金制度の適用拡大等が納付率に与える影響は、最大で+10.2%(66.3%→76.5%) 。 「臨時・パート」の者のうち、週労働 時間20時間以上の者を厚生年金 制度に適用 全ての「常用雇用」の者を 厚生年金制度に適用 家族従業者 8.8% 企業の代行納付等 自営業主 15.8% 常用雇用 臨時・パート 14.1% 29.2% 0.0%(▲14.1%) 5.4%(▲23.8%) 納付率 +10.2% 未納者 122万人減 (厚生年金適用者105万人、 納付者17万人) 26 資料21ー⑤ ③高所得者に対する強制徴収の強化 ○ 滞納者である者のうち、納付者の平均所得である500万円以上の所得がある者(滞納者の約2 割)について、全て強制徴収を実施するとすれば、最大で滞納者が約2割減少すると考えられる。 ○ この場合、納付率は6.7%上昇する。 (注)試算上では、「自営業主」「家族従業者」のみではなく、全ての就業状況の者について上記の強制徴収を仮定。 (%) 25 20.3 20 17.2 ③ 高所得者に対する強制徴収の強化 15 13.1 (滞納者が2割減少) 納付率 +6.7% 12.3 10.3 10 8.0 未納者 64万人減 5.5 5 (全て納付者へ) 3.9 2.7 1.3 1.4 1.1 1.2 900~1000 1000~1200 1200~1500 1500~ 1.8 0 800~900 700~800 600~700 500~600 400~500 300~400 200~300 100~200 ~100万円 所得なし 27 資料22 65歳以上の無年金者数の推移 ○ 近年、65歳以上人口の増加に伴い無年金者数も増加しているが、同人口に占める割合は1.8%前後で変わって いない。 ○ 各調査時点で65歳の者の制度加入期間を見ると、「未納・非加入期間割合」の平均は10%強となっている。 (万人) 100.0 (65歳以上人口に対する割合) 1.80% 1.77% 90.0 80.0 1.78% ピーク時 (平成54年) 65歳以上人口 2051万人 2287万人 2488万人 3863万人 70.0 60.0 50.0 40.0 本人は年金を受 給していない が、夫婦として は年金を受け 取っている者 18.1 65歳の者の 保険料納付期間 37.0 30.0 20.0 18.2 19.8 本人・配偶者と も年金を受給し ていない者 10.0 40.4 65歳の者の 保険料納付期間 44.4 65歳の者の 保険料納付期間 昭和36年度 30歳 ~ 平成4年度 59歳 昭和36年度 27歳 ~ 平成7年度 59歳 昭和36年度 24歳 ~ 平成10年度 59歳 平 均未 納・非 加入 期 間割 合 13.1% 平 均未 納 ・非 加 入 期 間 割合 12.5% 平 均未 納 ・非 加入 期 間 割合 12.1% 0.0 平成10年 平成13年 平成16年 (注) 平成10年については、年金を受給していない者のうち、夫婦としては年金を受け取っている者の割合が、平成13年と同程度であるとして推計を行っている。 出典: 社会保険庁「公的年金加入状況等調査」 28 75歳以上高齢者の増大 資料23-① ○ 我が国の75歳以上人口の割合は現在10人に1人の割合であるが、2030年には5人に1人、 2055年には4人に1人になると推計されている。 実績値 (国勢調査等) 人口(万人) 14,000 人口ピーク(2004年) 12,779万人 75歳以上人口 平成18年推計値 (%) (日本の将来人口推計) 30 75歳以上人口の割合 12,777 26.5% 1,270 12,000 11,522 25 65~74歳人口 1,476 2,266 10,000 19.7% 8,993 1,401 20 65~74歳人口の割合 8,000 2,387 8,302 15~64歳人口 15 11.6% 12.2% (2007) 6,000 14.0% 1,260 6,740 4,595 4,000 10 9.9% (2007) 5 2,000 14歳以下人口 1,115 1,729 752 0 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2007 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 資料:2005年までは総務省統計局「国勢調査」、2007年は総務省統計局「推計人口(年報)」、2010年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)中位推計」 0 2055 29 資料23-② 年齢による医療費水準の違い ○ 75歳以上高齢者の一人当たり医療費は65歳未満の者に比べて5.6倍かかっている。 ○ 入院でみると、75歳以上高齢者の一人当たり医療費は65~74歳の高齢者に比べても2倍程度かかっ ている。 一人当たり医療費 うち入院 うち外来 9.2倍 5.6倍 4.6倍 3.6倍 75歳以上 4.5倍 3.5倍 75歳以上 65~74歳 65~74歳 65歳未満 14.0万円 65~74歳 65歳未満 65歳未満 51.0万円 78.5万円 4.4万円 20.3万円 75歳以上 40.9万円 7.8万円 27.4万円 35.0万円 (注) 「医療給付受給者状況調査報告」(社会保険庁)、「国民健康保険医療給付実態調査報告」(厚生労働省保険局)等より作成。 一人当たり医療費は平成16年度の数字である。 入院には入院時食事療養費が含まれている。 外来には薬剤の支給が含まれている。 30 資料23-③ 年齢による要介護認定率の違い ○ 75歳以上高齢者の要介護認定率は、65~74歳の高齢者の約6倍となっており、 また、重度の認定者のうち83%以上は75歳以上高齢者となっている。 ○年齢別要介護認定率 ○要介護4・5の認定者に占める75歳以上 高齢者の割合 65~74歳の 高齢者 75歳以上 高齢者 人口 要介護認 定者数 要介護認定 率 1,476.1 万人 65.8万人 4.5% 1,270.3 万人 377.9 万人 要介護4 要介護5 要介護4及 び要介護5 の合計 ①認定者総数 58.5 万人 52.4 万人 110.9 万人 ②うち75歳以上 高齢者の数 49.0 万人 43.6 万人 92.6 万人 83.9% 83.1% 83.5% 約6倍 29.8% (注1)要介護認定率とは、要介護認定者数を人口で除したものである。 (注2)要介護には、要支援を含む。 ③認定者総数に占める7 5歳以上高齢者の割合 (②/①) (注3)総務省「平成19年10月1日現在推計人口」、厚生労働省「介護給 付費実態調査月報(平成20年1月審査分)」を元に作成 31 資料24-① 家族像の変化 ○ 高齢者の一人暮らし世帯が増加し、家庭内での相互扶助機能は低下。 ボランティアやNPO、住民団体など多様な民間主体が担い手となり、多様な生活課題に対 して、地域で支え合う仕組みの構築が求められる。 (1)高齢者の一人暮らし世帯の増加 ○ 2025年には、世帯主65歳以上の一人暮らし世帯は約670万世帯(現在の1.7倍)、世帯主75歳 以上の一人暮らし世帯は約400万世帯(現在の2倍強)に達すると推計。 世帯主が65歳以上または75歳以上の世帯(将来推計) 2000 (万帯) 65歳以上人口 3,635万人 1,901万世帯 1500 65歳以上人口 2,576万人 65歳以上 75歳以上 単独世帯 75歳以上人口 2,167万人 1,355万世帯 1000 1,085万世帯 673万世帯 500 387万世帯 554万世帯 1.7倍 35.4% 197万世帯 28.5% 0 75歳以上人口 1,164万人 402万世帯 2 倍 37.0% 35.5% 2005年 2025年 2005年 2025年 国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推 計)[平成20年3月推計]」 32 資料24-② (2)家庭内での相互扶助機能の低下 ○ 子どもと同居している高齢者が減少。 ○ 中高年齢者の子への依存意識が低下。 ○ 介護や子育てに対するサービスを外部化する志向が高まる。 65歳以上の者とその子との同居率 80 (%) 70 69 .0 6 4.6 59 .7 60 5 4.3 5 0.3 50 4 9.3 4 9.1 48 .4 4 7.1 47.8 45 .5 45 .0 40 30 1980 1985 1990 1995 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 (年) 厚生労働省大臣官房統計情報部「国民生活基礎調査」 高齢者一人暮らし世帯で15 分以内くらいの距離に居住している子等のいる割合 総数 子 孫 兄弟姉妹 その他 いない 無回答 平 成 1 7 年 度 総数 (人) 構成比 (%) 792 100.0 176 22.2 71 9.0 129 16.3 43 5.4 458 57.8 3 0.4 平 成 1 4 年 度 総数 (人) 構成比 (%) 1,941 100.0 578 29.8 250 12.9 421 21.7 205 10.6 881 45.4 - - 内閣府「平成17年度世帯類型に応じた高齢者の生活実態等に関する意識調査」(2006) 33 病院における開設者別にみた施設・病床数 資料25 ○ 我が国では、個人及び民間医療機関(医療法人)が病院数で6,298と70.5%、病床数で898,025 と55.2%を占めており、日本の医療の中核を担っている。 ○ しかしながら、施設数と病床数のシェアの違いからわかるように中小病院が多い。 ○ 大規模病院においては、公的病院が多い。 ○ 独・仏では、公的セクターが大きな割合を占めている。 その他 877(9.8%) その他 220,375(13.5%) 個人 604(6.8%) 個人 55,161(3.4%) 医療法人 5,694 (63.7%) 私立 487 (26.4%) 日本(施設数) 民間 155,912 (34.6%) 民間 1,896 (65.6%) 医療法人 842,864 (51.8%) 公立・公益 1,359 (73.6%) 国・公的 1,768 (19.8%) 私立 59,289 (12.2%) 公立・公益 425,666 (87.8%) 公的 294,802 (65.4%) 公的 994 (34.4%) 国・公的 508,189 (31.3%) 日本(病床数) ドイツ(施設数) ドイツ(病床数) フランス(施設数) フランス(病床数) 注:日本の「国・公的」は、国立、公立、日赤、済生会、共済組合等。「その他」は、民法法人、学校法人、社会福祉法人等。 ドイツの「公益」とは教会系等の社会奉仕団体。フランスの「公的」は公立病院。 (出所)平成18年医療施設調査(厚生労働省統計情報部)。フランス医療関連データ集【2007年版】、ドイツ医療関連データ集【2007年版】 (医療経済研究機構) 34 資料26 G7諸国の人口1000人当たりの病床数の国際比較について ○ 病床数で見ると、約1.7~4倍強の数となっている。 人口1000当たり病院病床数と急性期病床の占める比率(2004年) (病床数) 90.0% 18.0 85.3% 85.0% 84.8% 80.0% 80.0% 16.0 74.4% 14.2 14.0 70.0% 12.0 59.2% 60.0% 50.7% 10.0 50.0% 8.6 8.4 7.5 8.0 40.0% 6.4 30.0% 6.0 4.0 3.3 4.0 4.0 3.2 2.8 3.4 3.4 3.8 20.0% 2.9 出典:OECD Health Data 2007 うち急性期 病床数 急性期病床 の割合 日 本 フ ラ ン ス ド イ ツ カ ナ ダ 0.0% イ タ リ ア 0.0 イ ギ リ ス 10.0% ア メ リ カ 合 衆 国 2.0 病床数 35 資料27 G7諸国の病床当たり病院職員数、平均在院日数、退院数の国際比較について ○ 病床当たりの医師数、看護職員数、病院職員数は、日本は他のG7諸国に比較して少ない状況にあ る。 ○ 平均在院日数及び外来診察回数では、日本は、外来診療の頻度が高く、かつ入院期間が長い状況 となっている。 2004年 100床当 たり医師数 100床当 たり看護職 員数 アメリカ合衆国 73.3 237.9 イギリス 57.5 227.7 イタリア 103.9 166.4 カナダ 62.0 ドイツ 100床当 たり病院職 員数(常勤 換算) 491.3 人口1000人 当たり 病床数 (2005年) 急性期1病 床当たりの 年間退院数 平均在院日数 (急性期) 人口1人当た り 外来診察回数 3.2 43.2 5.6 3.8 3.9 74.1 6.6 5.3 306.7 - 46.5 6.8 286.6 379.3 - 30.2 7.3 6.0 39.5 113.0 127.0 8.5 31.5 8.7 7.0 フランス 44.9 100.1 7.5 70.5 5.5 6.6 日本 14.3 63.2 14.1 12.6 20.2 13.8 - - 91.6 出典:OECD Health Data 2007 注1:アメリカ合衆国の看護職員数は、2002年の数字を用いている。 注2:日本の年間退院数は、2005年の数字を用いている - 36 介護職員数の将来推計 資料28 ○ 介護職員数は、今後10年間で年間平均4.0~5.5万人程度増加することが見込まれる。 Ⅰ 介護サービス対象者数の推計 ○ 要介護認定者等数、介護保険利用者数及び75歳以上高齢者数の推計 要介護認定者等数 予防効果なし 予防効果あり 介護保険利用者数 【A】 【B】 【C】 うち 施 設 うち 在 宅 75歳以上高齢者数 【D】 単位:万人 平成16年 (2004) 平成20年 (2008) 平成23年 (2011) 平成26年 (2014) 平成36年 (2024) 平成42年 (2030) 410 - 330 80 250 1110 520 500 410 100 310 1290 580 540 450 100 350 1430 640 600 500 110 390 1530 - - - - - 1980 - - - - - 2100 <出典> 要介護認定者等数 : 第18回社会保障審議会介護保険部会(平成16年10月29日)資料 介護保険利用者数 : 第19回社会保障審議会介護保険部会(平成16年11月15日)資料 75歳以上高齢者数 : 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来人口(平成14年1月推計)」 (注1) 介護保険利用者数【C】は、現行の要介護認定者等数【A】がベース。なお、要介護認定者等数と一致しないのは、入院、家族介護等により、介護保険の利用率が8割程度であるため。 (注2) 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来人口(平成14年1月推計)」によると、2030年が後期高齢者数のピーク。 Ⅱ 介護保険事業に従事する介護職員数(実数)の推計 ○ 平成16年の介護職員数(100.2万人)を基準に、Ⅰの各推計と同じ伸び率で増加すると想定して算定 (万人(実数)) 160.0 150.0 【A】 156.4 【B】 150.8 146.6 141.7 140.0 130.0 127.1 124.6 122.2 120.0 135.9 132.0 129.1 【C】 138.1 【D】 116.4 110.0 100.0 100.2 100.2 平成16年(2004) 平成20年(2008) 平成23年(2011) (注3) 介護職員は、介護保険施設及び居宅サービス事業所等における従事者のうち、介護福祉士、訪問介護員等の介護関係業務に従事する者をいう。 (注4) 【C】のケースの推計は、施設・在宅別に推計したものを合計したもの。 平成26年(2014) 37 <出典> 平成16年の介護職員数 : 平成16年介護サービス施設・事業所調査 結婚や出産・子育てをめぐる国民の希望と現実との乖離 ~急速な少子化を招いている社会的な要因~ 資料29 ○ 将来推計人口(平成18年中位推計)において想定されている日本の将来像と、実際の国民の希望と は大きく乖離。 ○ この乖離を生み出している要因としては、雇用の安定性や継続性、仕事と生活の調和の度合い、育 児不安などが指摘されており、出産・子育てと働き方をめぐる問題に起因するところが大きい。 将来人口推計における2055年の姿 (平成18年12月推計) 生涯未婚率23.6% × 夫婦の出生児数1.69人 合計特殊出生率1.26 大きな乖離 現在の実際の国民の希望 9割以上が結婚希望 × 夫婦の希望子ども数 2人以上 合計特殊出生率1.75 この乖離を生み出している要因(各種調査や実証研究より) 結婚 : 経済的基盤、雇用・キャリアの将来の見 通し、安定性 ・・収入が低く、雇用が不安定な男性の未婚率が高い 収入が低く、雇用が不安定な男性の未婚率が高い ・・非正規雇用や育児休業が利用できない職場で働く女性 非正規雇用や育児休業が利用できない職場で働く女性 の未婚率が高い の未婚率が高い 出産 : 子育てしながら就業継続できる見通し、 仕事と生活の調和の確保度合い ・・育児休業が取得できる職場で働く女性の出産確率は高い 育児休業が取得できる職場で働く女性の出産確率は高い ・・長時間労働の家庭の出産確率は低い 長時間労働の家庭の出産確率は低い 特に第2子以降 : 夫婦間の家事・育児の分担 度合い、育児不安の度合い ・・男性の家事・育児分担度が高い家庭では、第2子以降 男性の家事・育児分担度が高い家庭では、第2子以降 の出産意欲が高く、継続就業割合も高い の出産意欲が高く、継続就業割合も高い ・・育児不安の程度が高い家庭では、第2子以降の出産意 育児不安の程度が高い家庭では、第2子以降の出産意 欲が低い 欲が低い 38 労働市場参加が進まない場合の労働力の推移 資料30 ○ 「就業」と「結婚や出産・子育て」の「二者択一構造」が解決されないなど労働市場への参加が進まない場合、 日本の労働力人口は今後大きく減少(特に、2030年以降の減少は急速)。 ○ 若者や女性、高齢者の労働市場参加の実現と、希望する結婚や出産・子育ての実現を同時に達成できな ければ、中長期的な経済発展を支える労働力の確保は困難に。その鍵は「二者択一構造」の解決。 7,000 (万人) ~2030 労働力人口は既に生まれた世代 2030~ これから生まれる世代が労働力化 【今後の労働力の見通し】 6,657 6,180 6,000 労働市場への参加が進むケース (約600万人増) 労働市場参加が進まず 少子化の流れを変えられない場合 約2,400万人減(現在の3分の2弱) 5,584 5,000 若者・女性・高 齢者などの労 働市場参加の 実現による 労働力の確保 4,000 労働市場への参加 が進まないケース それに加えて 少子化の流れ を変えなければ 労働力の確保 は困難 4,228 3,000 2006年 2030年 2050年 この2つの要請を同時に達成する必要 → 「二者択一構造」の解決が不可欠 ① 「結婚・出産」のために「就業」を断念すれば、女性の労働市場参加が実現せず、中期的(~2030年頃)な労働力人口減少の要因となり、 ② 「就業」のために「結婚・出産」を断念すれば、生産年齢人口の急激な縮小により、長期的(2030年頃以降)な労働力確保が困難に。) (注)2030年までの労働力人口は雇用政策研究会推計の労働市場参加が進まないケース(平成19年11月第7回研究会資料より)。ただし、2050年の労働力人口は、 39 2030年以降の性・年齢階級別労働力率が変わらないと仮定して、平成18年将来推計人口(中位推計)に基づき、厚生労働省社会保障担当参事官室において推計。 「二者択一構造」解消のための2つの取組 ~「未来への投資」としての「車の両輪」~ 資料31 「就労」と「結婚・出産」の二者択一構造を変え、 ・ 女性をはじめとする働く意欲を持つすべての人の労働市場参加を実現しつつ、 ・ 国民の希望する結婚・出産・子育てを可能とする このためには、 「働き方の改革」による 「働き方の改革」による 仕事と生活の調和の実現 仕事と生活の調和の実現 (←長時間労働による仕事と家庭の両立困難や、男 性の家事・育児分担の不足等の現状etc) 「親の就労と子どもの育成の両立」「家庭 「親の就労と子どもの育成の両立」「家庭 における子育て」を における子育て」を 包括的に支援する枠組み 包括的に支援する枠組み (社会的基盤)の構築 (社会的基盤)の構築 (←保育サービス等が利用できないことなどにより、就 業を希望しながら断念したり、希望する出産・子育 てを断念したりしている状況etc) 「車の両輪」となるこの2つの取組を 「未来への投資」としてできる限り速やかに軌道に乗せることが必要 40 各国の家族関係社会支出の対GDP比の比較(2003年) 4.0% 3.5% 3.0% 資料32 現 物 給 付 現 金 給 付 3.54% その他の現物給付(Other Benefits in kind) (870億7,100万クローネ) 保育・就学前教育(Day-care/Home-help) その他の現金給付(Other Cash Benefit) 2.93% 出産・育児休業給付(Maternity and Parental Leave) (478億6,386万ユーロ) (328億8,681万ポンド) 家族手当(Family Allowance) 2.5% 2.01% 1.30% (173億185万ユーロ) 0.08% 0.5% 0.0% 国民負担率 《潜在的国 民負担率》 (2003) 0.39% 0.58% 1.74% 1.19% 0.38% 1.5% 1.0% 0.17% (434億8,006万ユーロ) 2.0% 0.21% 3.02% 0.75% 0.70% (3兆6,849億円) (754億3,307万ドル) 0.58% 0.03% 0.18% 0.40% 1.24% 0.09% 0.34% 0.15% 0.26% 0.10% 0.83% 0.84% 0.66% 0.11% 0.33% 0.12% 0.19% 0.32% 0.09% 0.44% 日本 アメリカ イタリア ドイツ イギリス フランス スウェーデン 36.3% 31.8% 58.3% 53.3% 47.0% 60.2% 69.1% 《46.8%》 《38.3%》 《63.2%》 《58.7%》 《51.1%》 《65.8%》 《69.3%》 0.29% 1.11% 0.85% (資料)OECD : Social Expenditure Database 2007(日本のGDPについては内閣府経済社会総合研究所「国民経済計算(長期時系列)」による。 41 仕事と生活の調和の実現と希望する結婚や出産・子育ての実現を 支える給付・サービスの社会的なコストの推計 児童・家族関連社会支出額(19年度推計) 約4兆3,300億円 資料33 推計追加所要額 1.5~2.4兆円 (Ⅰ 約1兆800億円~2兆円 Ⅱ 2,600億円 Ⅲ 1,800億円) (対GDP比0.83% 欧州諸国では2~3%) Ⅰ 親の就労と子どもの育成の両立を支える支援 関連社会支出額(19年度推計) 約1兆3,100億円 追加的に必要となる社会的コスト +1兆800億円~2兆円 ○ 未就学児のいる就業希望の親を育児休業制度と保育制度で切れ目なく支援(特に3歳未満の時期) ・ 第1子出産前後の継続就業率の上昇(現在38%→55%)に対応した育児休業取得の増加 ・ 0~3歳児の母の就業率の上昇(現在31%→56%)に対応した保育サービスの充実(3歳未満児のカバー率20%→38%、年間5日 の病児・病後児保育利用) ・ スウェーデン並みに女性の就業率(80%)、保育(3歳未満児)のカバー率(44%)が上昇、育児休業や保育の給付水準を充実した 場合も推計 ○ 学齢期の子を持つ就業希望の親を放課後児童クラブで支援 ・ 放課後児童クラブの利用率の上昇(現在小1~3年生の19.0% → 60%) Ⅱ すべての子どもの健やかな育成を支える対個人給付・サービス 関連社会支出額(19年度推計) 約2兆5,700億円 追加的に必要となる社会的コスト +2,600億円 ○ 働いているいないにかかわらず一定の一時預かりサービスの利用を支援 ・ 未就学児について月20時間(保育所利用家庭には月10時間)の一時預かり利用に対して助成 Ⅲ すべての子どもの健やかな育成の基盤となる地域の取組 関連社会支出額(19年度推計) 約4,500億円 追加的に必要となる社会的コスト +1,800億円 ○ 地域の子育て基盤となる取組の面的な推進 ・望ましい受診回数(14回)を確保するための妊婦健診の支援の充実 ・全市町村で生後4か月までの全戸訪問が実施 ・全小学校区に面的に地域子育て支援拠点が整備 ・全小学校区で放課後子ども教室が実施(「放課後子どもプラン」) 42 ※ 「仕事と生活の調和推進のための行動指針」において、取組が進んだ場合に達成される水準として設定される10年後 の数値目標と整合をとって試算している。 ※ これは、現行の給付・サービス単価(利用者負担分を含まない)をベースにした試算であり、質の向上、事業実施主体 の運営モデル・採算ベース、保育所や幼稚園の保育料等利用者負担などの関係者の費用負担のあり方等については 勘案していない。 ※ 児童虐待対応、社会的養護や障害児へのサービスなど、特別な支援を必要とする子どもたちに対するサービスの費 用の変化に関しては、この推計には含まれていない。 ※ これは、毎年ランニングコストとして恒常的に必要となる額を推計したものであるが、これらのサービス提供のためには、 この恒常的な費用のほかに、別途施設整備や人材育成等に関してのコストを要する。 ※ 現在の児童数、出生数をベースにした推計であり、この費用は児童数、出生数の増減により変化する。なお、3歳未満 児数でみると、平成18年中位推計では現在と比べて10年後で8割弱、20年後で約3分の2の規模に減少するが、国民 の結婚や出産に関する希望を反映した試算では10年後で95%、20年後でも93%の規模を維持する。 ※ 児童手当については、別途機械的に試算。 43 社会保障関係費に関する地方負担等の将来推計(未定稿) 資料34 ○ 社会保障関係費は、地方も国と同様に大幅な増加が見込まれる。 平成17年度 (2005年度) 平成23年度 (2011年度) 平成27年度 (2015年度) 30兆円 26兆円 介護・児童福祉等 7兆円 6兆円 21.1兆円 5.3兆円 医療 11兆円 10兆円 社会保障給付費 国庫負担 8.1兆円 年金 12兆円 11兆円 7.7兆円 0.4兆円 3.0兆円 1兆円 4兆円 年金 1兆円 医療 4兆円 3.1兆円 5兆円 介護・児童福祉等 6兆円 7.9兆円 9兆円 14.3兆円 社会保障給付費に含まれない地方の 社会保障関係給付・サービス 社会福祉サービス 12兆円 地方負担 18兆円 22兆円 ※ 平成17年度の社会保障給付費は予算ベース。同年度の地方の「社会福祉サービス」は、地方公共団体に対する調査(決算ベース)に基づいて推計。 ※ 平成19年9月時点の推計。その後の社会保障給付費の対象範囲変更等により、数値に異動が生じている。 44 社会保障国民会議 追加参考資料 (中間報告後) 資料35 生活保護受給者等の就労による自立の実現 ※ ハローワークの就職支援担当者、 福祉事務所・福祉施設の担当者等で構成。 ハローワーク による支援 ① ナビゲーターによ るマンツーマン支援 (注)赤字部分が平成20年度 からの新たな取組。 ② トライアル雇用 ③ 公共職業訓練の 受講あっせん 採用 職業準備プログラム ・職場体験講習 ・個別カウンセリング ・職業準備セミナー ・グループワーク 等 ④ 生業扶助活用の民 間訓練 ⑤ 一般職業紹介 就労による自立 福祉サイドで の取組 (社会生活自 立に関するプ ログラム等) 就労支援プランの策定 面接・相談 生活保護受給者・児童扶養手当受給者 就労支援チーム(※)による支援 採用条件に係る求人者指導 最低賃金制度による賃金の最低限度の保障 ※生活保護との整合性も考慮するよう 最低賃金の決定基準を明確化 46 生活保護制度の課題 保護基準 ○ 社会保障審議会の専門委員会 における検討(平成15~16年) → 低所得世帯の消費実態との均衡が適切 に図られているか否かを定期的に見極め るため、5年に一度の頻度で検証を行うこ とが必要 → 高齢者世帯や母子世帯の加算について 見直しが必要 保護の適正実施 ○ 保護を必要としている者に対して 適切に保護を実施(漏給防止)し、保 護をしてはならない者に対しては保 護をしない(濫給防止)ことが重要。 ○ 漏給防止 ○ 加算の見直し(平成16年度~) ① 老齢加算の段階的廃止 (17,930円(H15)→0円(H18)) - 保護の相談における適切な窓口対応等 - 「辞退届」に基づく保護の廃止の適切な取 扱い - 事務監査において、上記を踏まえた指導 監査を実施 ② 母子加算の段階的廃止 - 16歳以上の子どもに係る母子加算 (23,360円(H16)→0円(H19)) - 15歳以下の子どもに係る母子加算 (23,260円(H18)→0円(H21)) ○ 生活扶助基準の検証 ・ 「生活扶助基準に関する検討会」に おいて検証(平成19年11月) 資料36 生活保護の課題と対応 ○ 濫給防止 - 資産等調査に関する関係機関との連携強 化 - 暴力団員に対する生活保護の不適用 - 生活保護受給者への年金担保貸付の不 適用 - 履行期限付きの指導・指示、保護の停廃 止 - 不正受給に係る費用返還や告発 自立支援 ○ 被保護世帯の多様な問題に対 応した積極的支援 - 母子世帯に対する就労支援、長期 入院の高齢者や精神障害者に対する 退院促進等、自治体が他機関と連携 しつつ、積極的に支援する必要性 ○ 自立支援プログラムの導入 (平成17年度~) ・ 自治体において被保護世帯の類 型ごとに自立支援策を策定 - 18年度 全自治体で自立支援プログラ ムを少なくとも1つ策定 - 19年度 全自治体で就労支援プログラ ムを策定 ○ ハローワークとの連携事業の創設 (平成17年度) ・ 自治体の保護担当とハローワーク とが連携して就労支援 ○ 福祉事務所職員の専門性向上 47 資料37-① 社会保障制度における利用者負担と低所得者対策の現状 ○ 社会保障制度においては、社会保険料(税)の負担について、原則として、所得(負担能力)に応じた負担(応能 負担)となっている。 一方、サービス利用者負担については、原則として、サービスの利用(受益)に応じた負担(応益負担)となっている。 1 保険料負担① 制度加入者 保険料負担の 考え方 制度 被用者 自営業者(被用者以外) 健康保険 国民健康保険 応能負担 (設定の考え方) ・標準報酬月額に応じ、 定率で賦課 ・標準報酬月額に、 上限下限を設定 応能負担+ 定額負担 (設定の考え方) ・所得に応じた定率の額と被保険 者・世帯に応じた定額の合計額 を賦課 ・合計額に賦課限度額を設定 負担軽減措置 (定額負担部分の軽減) ー 3段階に区分 ①所得33万円 + (35万円 × 世帯に属する被保険者数) ②所得33万円 + (24.5万円 × 世帯主以外の被保険者数) ③所得33万円 75歳以上 長寿医療制度 応能負担+定額負担 (設定の考え方) ・所得に応じた定率の額と被保険者 に応じた定額の合計額を賦課 ・合計額に賦課限度額を設定 (定額負担部分の軽減) 3段階に区分 ①所得33万円 + (35万円 × 世帯に属する被保険者数) ②所得33万円 + (24.5万円 × 世帯主以外の被保険者数) ③所得33万円 48 資料37-② 保険料負担② 制度加入者 保険料負担の 考え方 制度名 40歳以上 介護保険制度 応能負担 被用者 自営業者(被用者以外) 厚生年金 国民年金(1号被保険者) 応能負担 (設定の考え方) (設定の考え方) ・保険料基準額をもとに所得段階別に原則と して6段階の賦課額を設定(65歳以上) ※40歳~64歳までは各医療保険制度の方法に 従って徴収 ・標準報酬月額に応じ、 定率で賦課 ・標準報酬月額に、 上限下限を設定 定額負担 (設定の考え方) ・定額を一律に賦課 負担軽減措置 (定額負担部分の軽減) ー ー 4段階に区分 ①市町村民税世帯非課税に準拠 ②所得税非課税所得+120万円 ③所得税非課税所得+80万円 ④所得税非課税所得+40万円 49 利用者負担(サービス利用にかかる自己負担) 2 サービス利用負担①(医療・介護サービス) 制度加入者 自己負担 の考え方 制度 資料38-① 被用者 自営業者(被用者以外) 75歳以上 40歳以上 健康保険 国民健康保険 長寿医療制度 介護保険 応益負担 3割 2割(義務教育就学前、70歳~74歳(注)) (注)70~74歳は1割に凍結。現役並み所得者は3割。 (高額療養費制度) 自己負担の限度額 ・自己負担額に月単位、世帯 単位で限度額を設定 ①70歳未満 (上位所得者、一般、低所得 者の3段階で自己負担限度 額を設定) ②70歳~74歳 (現役並み所得者、一般、低 所得者Ⅰ、Ⅱの4段階でそ れぞれ自己負担限度額を設 定) (低所得者の範囲) ①70歳未満 市町村民税世帯非課税(注) ②70歳~74歳 低所得Ⅱ→市町村民税世帯非課税(注) 低所得Ⅰ→世帯全員が、住民税の課税 対象となる各種金額がない など (注)健康保険の場合、市町村民税非課税である 被保険者又はその被扶養者 応益負担 1割(注) 応益負担 1割 (注)現役並み所得者は3割 (高額療養費制度) ・自己負担額に月単位、世 帯単位で限度額を設定 現役並み所得者、一般、低 所得者Ⅰ、Ⅱの4段階でそ れぞれ自己負担限度額を設 定 (低所得者の範囲) 低所得Ⅱ→市町村民税世帯非課税 低所得Ⅰ→世帯全員が、住民税の 課税対象となる各種金 額がないなど (高額介護サービス費) ・自己負担額に月単位、世 帯単位(一部、個人単位)で 限度額を設定 ①一般、②市町村民税世帯非 課税等、③このうち年金収入等 80万円以下、④生活保護受給 者等の4段階で設定。 このうち年金収入等80万円 以下の者及び生活保護受給 者等について個人単位で設定 (低所得世帯の範囲) ①市町村民税世帯非課税 ②市町村民税世帯非課税で年 金収入等80万円以下の者 ③生活保護受給者 (注)限度額の減額により生活保護の 被保護者とならないよう調整措置 あり 50 資料38-② サービス利用負担②(食費・居住費) 自営業者 被用者 制度 健康保険 自己負担の考え方 制度加入者 75歳以上 40歳以上 長寿医療制度 介護保険 (被用者以外) 国民健康保険 応益負担(定額) 定額負担 ・食事療養等の保険給付について、定額を自己負担 (平均的な家計における食費等の状況を勘案して 定めた額) (その差額を保険給付) ・低所得者については、所得段階に応じて負担限度 額を設定。 〔食費の自己負担額〕 (一食あたりの額・円) ・原則として食費・居住費を全額自己負担(保険給付外) (※) ※食費については、食材料費及び調理費が利用者負担で、栄養管理費は保険給付 ・低所得者については、所得段階に応じて負担限度額を設定し、 基準費用額と負担限度額の差額を「特定入所者介護サービ ス費」として補足的に給付。 〔食費・居住費の負担限度額・基準費用額〕 (日額・円) 食 住 費 ユニット型 個室 ユニット型 準個室 特養等 老健・ 療養等 従来型個室 460 (一定の医療機関の場合 420) 210 多床室 低所 得Ⅱ 260 費 一 般 65歳以上で 療養病床に入院(注1) 210 (91日目以降 160) 低所 100 130 (注1)これに加え、居住費として一日につき 320 円(老齢福祉年金受給者は (老齢福祉年金受給者は 100) 得Ⅰ 基準費用額 負担限度額 負担軽減措置 入院 (右欄以外) 居 第3段階 第2段階 第1段階 1380 650 390 300 320 320 320 1150 820 420 1640 1310 490 1640 1310 490 1970 1640 820 0 320 490 490 820 0円)を負担 (低所得者の範囲) ①低所得Ⅱ→ 市町村民税世帯非課税(注2) ②低所得Ⅰ→ 世帯全員が、住民税の課税対象となる各種 金額がないなど (注2)健康保険の場合、市町村民税非課税である被保険者又はその被扶養者 (低所得者の範囲) ①第3段階→市町村民税世帯非課税で年金収入等が80万円超の者 ②第2段階→市町村民税世帯非課税で年金収入等が80万円以下の者 ③第1段階→生活保護受給者等 (注)限度額の減額により生活保護の被保護者とならないよう調整措置あり 51 資料38-③ サービス利用負担③(障害・保育サービス) 自己負担の考え方 障害者自立支援制度 保育サービス 応益負担 サービス提供に係る費用の1割を負担 ※その際、所得段階に応じて4段階の自己負担限度額を設定 自己負担額の限度額 ①一般:市町村民税課税世帯 37,200円 ②低所得2:市町村民税世帯非課税であって、③以外の者。 24,600円 ③低所得者1:市町村民税世帯非課税であって、利用者 本人の年収が80万以下の者。 15,000円 ④生活保護世帯 0円 (注1)平成20年7月から「世帯」の範囲については、サービス利用に係る 障害者とその配偶者に限定。 (注2)この他、激変緩和措置として上限額の引き下げを実施するとともに、 課税世帯のうち所得が一定以下のものの軽減を実施。 (注3)食費は、原則として自己負担(軽減措置あり)。 応能負担 保育所に係る費用について所得段階に応じて 0円~全額を負担 ※保育の例(7段階)3歳未満児の場合 第1段階 第2段階 第3段階 第4段階 第5段階 第6段階 第7段階 0円 9000円 19500円 30000円 44500円 61000円 80000円 生活保護受給者等 市町村民税世帯非課税 市町村民税世帯課税 所得税40000円未満 所得税40000円~103000円未満 所得税103000円~413000円未満 所得税413000円以上 (注)家計に与える影響を考慮して、費用額及び所得段階を設定。 52 資料39 低所得者対策の費用・範囲について (注)数値については、上2桁を四捨五入した概数 総額(A) 国民健康 保険料( 税) 医療 保険料 4兆円 軽減額(B) B/A 制度対象者(C) 軽減対象者(D) D/C 高額療養費 10% 2,500万世帯 1,000万世帯 40% 1,800億円 20% 2,500万件 1,200万件 48% ※1 (H18) (国民健康保険) 医療 3,900億円 8,900億円 ※2 900億円 ※2 (H18) 特定入所者 介護サービス費 介護 自己負担 高額介護 サービス費 (H18) ― ※3 830億円 ※7 ※7 92% 77万人 68万人 88% ― ― 61万人 ― ※4 2,100億円 ※4 (H18) 障害 1,000億円 (H20見込み) ※5 ※1 軽減措置がない場合の本来の保険料総額 ※2 低所得者以外の者も含めた支給総額 ※3 支給総額のうち、低所得者に対して追加的に 支給された額(推計) ※4 低所得者に対する支給額 680億円 67% 46万人 42万人 90% (H20見込み) ※6 ※5 負担上限月額がない場合の本来の利用者負担総額(1割負担) ※6 負担上限月額を緊急措置(平成20年7月実施)の状態とした軽減額 ※7 支給件数 (出典)平成18年度国民健康保険実態調査 平成18年度介護保険事業状況報告(年報) 平成20年4月国保連請求システムデータ 平成20年度予算 53 職業生涯を通じた持続的な職業能力開発への支援の充実 資料40 ○ 人口減少社会に突入し、高齢化が一層進展する我が国においては、長期化する一人一人の職業生涯 を持続可能で充実したものとしていくことは、本人のみならず、企業や経済社会の発展にとって極めて重要。 ○ 非正規労働者や低所得者等の安定雇用への移行を実現するためにも、また、働く人が低所得に陥らな いようにするためにも、その職業能力を向上させていくことが必要不可欠である。 具体的施策(案) ◎ 非正規雇用から安定雇用への移行を促進するための職業能力開発支援 ・ フリーター等の職業能力形成機会に恵まれない者について、ジョブ・カード制度による支援を充実。 ・ ニート状態にある若者に対して、個別・継続的な自立支援を実施。 ・ 母子家庭の母や生活保護受給者に対して、それぞれの置かれた状況に配慮した職業能力開発機会を提供。 ◎ 雇用のセーフティネットとしての公共職業訓練 ・ 離職者等に対して、就労ニーズに即した技能及び知識を習得する機会を提供し、社会的に職業能力開発を支える。 ・ 職業訓練を受けやすくするため、訓練期間中の経済的支援を充実。 ◎ 労働者一人一人の豊かな職業生涯を支えるための施策 ・ 職業生涯における転機や節目において、キャリアを考える機会や能力開発機会を確保するための支援を実施。 ・ 働く者が自立的に職業能力を開発するための環境整備や支援策を充実。 ◎ 高齢者の知識・経験を活かした能力発揮支援 ・ 働く意欲・能力や経験を有する高齢者に対し、その多様なニーズに応じた能力発揮の機会や職業能力開発の機会 を確保。 54 ジョブ・カード制度の概要 (※平成20年4月創設) 資料41 対象者:職業能力形成機会に恵まれない者(フリーター、子育て終了後の女性、母子家庭の母親等、新卒者など) 制度の概要:きめ細かなキャリア・コンサルティング、実践的な職業訓練、評価結果や職務経歴等のジョブ・カードへの取りまとめを通 じ、安定雇用への移行を支援 職業能力形成プログラム ハローワーク 力 ② 委託型訓練 → 専修学校等に委託して実施 (企業実習部分について、協力 企業に再委託して実施) 評 ●「委託型訓練」には受講生 への貸付制度あり ジョブ・カード の作成(2) 能力評価 職業選択や職業キャ リアの方向を明確化 就職活動に活用 他の企業で雇用 る ※ 企業に対して助成金を支給 能 ① 雇用型訓練 → 企業が訓練生を雇用して実施 (知識習得部分について、企業 ●「雇用型訓練」には企業に 内外の指導員が実施) 対する助成金制度あり ジョブカフェ等 訓練実施企業で正 式採用 よ キャリア・コンサルタ ントによる就業希望・ 訓 練 希 望 等 の 確認 (訓練のタイプ) に 職務経歴、学習歴、 取得資格等を記載 業 ジョブ・カード の作成(1) 訓 練 へ と 誘 導 キャリア・コンサルティング (訓練のスキーム) 教育訓練機関で知識を習得 + 企業実習で技能を向上 キャリア・コンサルティング 企 ジョブカフェ等 ハローワーク 価 ※ 受講生に対して訓練中の生活費を貸付 訓練を要せず就職 55 公共職業訓練について 資料42 国及び都道府県は、その責務として、次の職業訓練の実施に努めなければならない(職業能力開発促進法第 4条2項)こととされており、これを受けて離職者、在職者及び学卒者に対する公共職業訓練を実施。 ・ 職業を転換しようとする労働者その他職業能力の開発及び向上について特に援助を必要とする者に 対する職業訓練 ・ 事業主、事業主団体等により行われる職業訓練の状況等にかんがみ必要とされる職業訓練 ※ 国が行う職業訓練は、独立行政法人雇用・能力開発機構が実施する。 離職者訓練 ○ 国は、雇用のセーフティネットとして離職 者が再就職に必要な技能及び知識を習得 するための必要最低限の職業訓練を実施。 在職者訓練 ○ 国は、ものづくり分野を中心に真に高度 なもののみに限定して職業訓練を実施。 学卒者訓練 ○ 国は、職業に必要な高度な技能及び知 識を習得させるための職業訓練を実施。 【対象】 ハローワークの求職者(無料) 【対象】 在職労働者 【対象】 高等学校卒業者等 【訓練期間】 概ね3月~6月 【訓練期間】 概ね2日~3日 【訓練期間】 1年又は2年 【能開機構の主な訓練コース例】 ・施設内訓練 民間には実施できないものづくり系を 中心に実施。(CAD/CAM科、テクニカ ルメタルワーク科、電気設備科 等) 【能開機構の主な訓練コース例】 民間には実施できないものづくり 系を中心に実施。 (TIG溶接コース、フライス盤・NC 旋盤実践技術コース、油圧制御 技術コース 等) 【能開機構の主な訓練コース例】 民間には実施できないものづくり系を 中心に実施。 (機械加工科、電子技術科、情報技術 科、生産機械システム科 等) ・委託訓練 民間にできるものにおいては、専修学 校、NPO等多様な民間教育訓練機関へ 委託して実施。( OA事務コース、経理 事務コース 等) 【受講料】 1万5千円(機構の平均受講料) 【受講料】 年間39万円(機構) 56 PDCAサイクルによる訓練コース・カリキュラムの見直し 資料43 PDCAサイクルによるコース・カリキュラムの見直 しを実施。 P 離職者訓練については、毎年3割程度の訓練科の内 容変更・廃止及び新設を実施 ○ 訓練ニーズの把握、コース・カリキュラム設定 ・事業主等へのアンケート調査、ヒアリング調査に よるニーズ把握 ・生涯職業能力開発体系(仕事の体系と訓練の 体系)を用いたニーズの分析 ・カリキュラムモデルをベースとしてニーズに応じた コース設定 (例) 離職者訓練 「(新設)機械加工技術科」←「(廃止)テクニカ ルオペレーション科」 ○ 設計開発の都市部集約化の一方で、地方における機械加工 分野の訓練ニーズが増加したことに伴い、設計製図を中心とした テクニカルオペレーション科を廃止し、機械加工技術科を設置した。 内容変更科数 D C ○ 効果的な訓練の実施 ・カリキュラムのポイントを押さえた指導 ・受講者の習得状況に応じた訓練を実施(補講等) ○ 効果の評価と問題点の把握 ・受講者の訓練習得度の把握 ・訓練受講者の就職先(あるいは、受講者を派 遣した事業主)に対する訓練効果と問題点の 把握 A 新設訓練科数 (%) 300 80 250 52 200 103 150 改廃率 100 350 57 53 75 76 100 50 ○ コース・カリキュラムの修正 ・受講者の訓練習得度や訓練効果を踏まえて、 追加・変更すべき訓練内容を把握し、コース・ カリキュラムを修正 廃止訓練科数 23.9% 74 133 60 38.3% 23.4% 80 32.1% 120 66 91 0 40 20 0 H17 H18 H19 H20 57 資料44 保育等の子育て支援サービスに関する課題・背景と解決の方向性 (注) 青・・予算に関連 緑・・制度改正 赤・・通達等で対応 課題 背景 (保育サービス等) ○ 希望しても認可保育所に入れない ○ きょうだいが別々の保育所になったり、 延長保育がどちらかにしか認められ ない場合がある。 ○ 年度途中の入所が難しく、育児休業 を切り上げざるをえない。 ○ 保育所の入所の可否が分かる時期が 遅い。 ○ サービス内容が、働く親のニーズに 合っていない。 ○ 子どもが病気になっているときに預け るところがない。 ○ 子どもが病気のときに、休みを取りにく い。 ○ 保育所で子どもが病気になっても、 すぐに迎えに行けない ○ 認定こども園制度が普及していない。 ○ 保育サービスの量が不十分であるため、以 下の問題が起こっている。 ・ 認可保育所を利用できない、また、希望し た保育所に入所できない ・ 年度当初に定員が埋まってしまう ・ 利用者の公平性を重視すると入所の可否 決定が遅くなる ○ 働き方が多様化している中で、保育所の入 所要件や開所時間が実態に合っていない 面がある。 ○ 病児・病後児保育サービスが不足している。 ○ 看護休暇を取ることが難しい。 ○ 認定こども園について、認定等に係る事務 処理や会計処理が複雑であるとの指摘が ある。 ○ 補助金申請等の一本化や、既存の財政支 援のあり方についての指摘。 (放課後児童クラブ・放課後こども教室) ○ 利用を希望しても利用できない場合が ある。 ○ 保護者の就労をカバーできるだけの開 所時間の確保など、多様なニーズに対 応できるサービスの提供ができていな い。 ○ 1クラブ当たりの利用児童数が増加す ることにより、特に大規模クラブにおい て一人一人の子どもに目が行き届か ない場合もある。 ○ 両事業の連携が不十分 ○ サービスの量が不十分であるため、 ・ 希望しても利用できない場合がある ・ 多様なニーズに対応したサービス提供が難 しい ・ クラブにおいては支援の必要性の高い小学 校低学年の児童を優先せざるを得ない ・ 多くの児童を利用させるため、クラブが大規 模化する といった問題が起こっている。 ○ また、学校の余裕教室等の利用について、 学校側の理解が得にくい場合があることな どから、両事業の連携が進んでいない。 ○ 子育て世帯が地域から孤立化している。 ○ 各種子育て支援サービスが住民に周知 されていない。 ○ サービスの担い手としてのNPOの育成 が進んでいない。 ○ 子育て中の親が気軽に相談等をできるサー ビスの拠点が地域に不足している。 ○ 子育て支援サービスの情報提供が不十分。 ○ NPO等と行政の意識の差、人材育成や財 源確保等に課題があり、両者の協働が進 んでいない。 (地域における子育て支援) 解決の方向性 ○ 市町村における好事例(※)を収集・整理し、各自治 体に周知することにより運用の改善を促すことを検討。 ※事項の候補 ・ きょうだいの取扱い ・ 入所決定手続(予約制等) ・ 行事の開催 ・ 学校や放課後児童クラブとの関係に配慮した立地 ○ 国・地方を通じた必要な財源を確保し、サービスの 質・量の抜本的拡充を図る。 ○ 育児休業と保育の切れ目ない支援を行うため、家庭 的保育など保育サービスの提供方法の多様化を図る。 ○ 新たな次世代育成支援の制度体系の構築の検討の なかで、サービス提供の仕組みについて検討。 ○ 国・地方を通じた必要な財源を確保し、サービスの 質・量の抜本的拡充を図る。 ○ 体調不良児への対応等の充実を図るため、看護師 等の専門的職員の確保、実績も評価した補助に努める。 ○ ファミリーサポートセンターと緊急サポートネットワー ク事業の機能を見直し緊急サポート機能を拡充。 ○ 使いやすい看護休暇制度の検討。 ○ 現在実施している実態調査(6月とりまとめ)を踏まえ た改善方策を夏頃を目途にとりまとめる。 ○ 局長クラスの検討会議を発足済み。 ○ 認定こども園制度のあり方について、総合的な検討を 行う。 ○ 多様なニーズに対応できるよう、各市町村における好 事例(※)を把握し、各自治体に周知することにより、運 用の改善を促すことを検討。 ※ ・ ・ ・ 事項の候補 学校の余裕教室の活用 ・開所時間の延長 小学校4年生以降の受入 ・長期休暇の対応 放課後児童クラブと放課後こども教室との連携 ○ 国・地方を通じた必要な財源を確保しサービスの質・ 量の抜本的拡充を図る ○ 地域子育て支援拠点事業に関して、担い手を増やす 大規模クラブの規模の適正化を図る。 上で重要となる好事例の紹介や事業実施に向けた解説 を内容とする啓発用パンフレットを作成予定。 ○ 次世代育成支援のための市町村及び都道府県後期行 動計画(平成22年度~5年間)の策定にあたり、多様な主 体の参画・協働による地域の子育て支援の推進につい て、策定指針(本年夏目途に策定予定)に盛り込む方向 で検討中。 ○ 国・地方を通じた必要な財源を確保しサービスの質・量 の抜本的拡充を図る 取り組み方針・状況 ○ 予約制の導入や兄弟姉妹の同じ保育所への 優先入所を推進するため、20年度中のできるだ け早期に、先進的な取組事例集を作成し、自治 体への周知を実施する予定。 ○ 21年度概算要求において、待機児童が多い 地域を中心とした重点支援、病児・病後児保育 の実施箇所数増、ファミリー・サポート・センター 事業における病児・病後児の預かりへの対応等 を推進。 ○ 家庭的保育の制度化等を内容とする児童福 祉法等改正案を国会へ再提出予定。 ○ 子の看護休暇制度を子どもの人数に配慮し たものとする等の育児・介護休業法の見直しを ○ 21年度概算要求において、「こども交付金」を 検討。 創設し、国・地方による幼稚園・保育所の枠組み を超えた総合的な財政支援、交付金の申請・執 行の一本化等を推進。 ○ 「認定こども園制度の在り方に関する検討会」 を10月に開催。 ○ 放課後児童クラブが利用者の視点に立った多 様なニーズに対応できるよう、20年度中のできる だけ早期に、先進的な取組事例集を作成し、自 治体への周知を実施する予定。 ○ 21年度概算要求において、放課後児童クラ ブ・放課後こども教室の設置促進、大規模クラブ の解消、開所時間の延長等のための支援等を推 進。 ○ 地域子育て支援拠点事業の好事例等のパン フレットを、本年秋に作成・配布予定。 ○ 国会へ再提出予定である次世代法等改正案 の審議状況も踏まえ、多様な主体の参画・協働 等を盛り込んだ策定指針を公布予定。 ○ 21年度概算要求において、地域密着型の一 時預かり事業、地域子育て支援事業の拡充等を 推進。 58 女性の年齢別にみた働き方 資料45 ○ 女性の就業率自体は、25~29歳層をピークに、出産を契機とした退職等によって30~39歳層で下がり、 その後、40~49歳層まで緩やかに上昇(M字カーブ)。 ○ ただし、雇用形態としては、20~29歳層は正規職員が主であるが、30歳以降、正規職員の割合は下がり 続け、パートが増加。 (%) 90.0 80.0 70.0 女性の年齢別にみた雇用形態 その他 契約社員・嘱託 労働者派遣事業所の派遣社員 アルバイト パート 正規の職員・従業員 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65歳以上 出典:総務省統計局「平成19年労働力調査」(詳細結果) 59 子育ての負担感 資料46 ○ 専業主婦家庭の方が、子育ての負担が大きいと感じる者の割合が高い。 ○ 負担感の内容を見ると、「自由な時間が持てない」「身体の疲れ」「気が休まらない」が上位を占める。 女性の子育ての負担感 0% 共働き 20% 29.1% 負担感大 片親のみ就労等 45.3% 40% 60% 43.4% 負担感中 31.8% 80% 100% 27.5% 負担感小 22.9% (資料)(財)こども未来財団「平成12年度子育てに関する 意識調査事業調査報告書」(平成13年3月) 60 子育ての孤立感 資料47 ○ 子育てに関する孤立感を感じる母親の割合は高い(特に専業主婦)。 ○ 孤立感を解消するために求められているのは、「育児から解放されて気分転換する時間」、「話せる相手」 「相談できる相手」、「バートナーの子育ての関わり」等が上位を占めている。 (資料)平成18年度 子育てに関する意識調査報告書 61 高齢者関係給付費と児童・家族関係給付費の推移 資料48 (兆円) 70.0 高齢者関係給付費 児童・家族関係給付費 60.0 50.0 40.0 高齢者関 係給付費 児童・家族 関係給付費 1980年 2005年 107,514 617,079 11,197 35,637 伸び率 474.0% 218.3% 注:金額の単位は億円 30.0 20.0 10.0 0.0 1980 1985 1990 1995 2000 2005 (年) 資料:国立社会保障・人口問題研究所「社会保障給付費」 62