（わたしの）おかあさん

ぼくの（わたしの）おかあさん
全作品と講評
“太阳”水母
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コンテスト結果
コ
ラ
ム コラムタイトル
番
号
01 アメーバ
02 かけがえの無い人
03 お弁当
04 何もいない水槽で
05 太陽
06 分数
点数
順位
特別賞
まじょコメント
8 pt
4位
0 sp
11 pt
2位
0 sp
0 pt
9位
0 sp
2 pt
8位
2 sp
4 pt
7位
1 sp
11 pt
2位
3 sp
来たー！ な気分のド迫力表紙。
そうだよね、わたしがおかあさんでこどもで、孫でひ孫
で……生命の連鎖の原初のかたちを、ぐいっと突きつけて
くるような「私だ」のインパクトでした。
イチオシフレーズ：「私だ」
上位互換って……と思いつつ、なるほどそう比べれば確か
にと、くすりくすり笑わせて、だんだんしんみり展開へ。
クレッシェンドな流れのつくりかたが職人芸でした。みん
なの憧れ心もくすぐって、シルバー・メダルゲットです、
おめでとう!!
イチオシフレーズ：「ぼくのお母さん、隣に住む仲の良い
異性の幼なじみの上位互換説」 「パーフェクト弁当」
お弁当というキーアイテムを選んだのが成功して、せつな
いけれどあたたかな仕上がりになっています。
いきなりの家事ロボットに驚きつつ、ラスト１行でほのぼ
の。
イチオシフレーズ：「でもさ……」
ネオンテトラ。よくまあ、こんな珍しい生態を見つけてき
たもんです。その取材力に感嘆。
そしてそれを、しっかりストーリー化して、食べることの
悲しみまで描出した力作でした。
フンコロガシばっかり注目を集めちゃったのは、まあ、し
かたないか。イチオシフレーズ大賞です。
特別賞：フレデリカ賞 from 顔班（フンコロガシ） フンコ
ロガシカムバック章 from 女体班（章名通り）
イチオシフレーズ：「フンコロガシ」×２ 「フンコロガ
シ、よし！」 「がっちゃ…じゃなくてカエル、よし！」
宇宙家族。太陽のおかあさんと惑星のこどもたちの距離を
「過干渉」と「放任」という対概念でとらえた発想が活き
ています。
最近みたいに黒点が増え続けると、おかあさんの美貌が損
なわれちゃいますね。
特別賞：過干賞 from さかさMother班（内容がうまいか
ら）
分母！ その発想はなかった!! と感嘆です。
お母さんが定期的に消えたり、息子が家から出て行った
り。小学生に教えて、ややこしい分数計算をより混乱させ
てみたくなりました。
理系ネタど直球、おめでとうシルバー・メダル!!
特別賞：母子の商涯 from ＯＲＡＳ発売中班（発想がよ
かった。） 商 from Mother班 互いに疎で賞 from 本班（互
いに疎（素）だから）
07 動物園
08 母への手紙
09
私のお父さんを返
して
報復連鎖、幸福怨
10
嗟
11 僕のお母さんへ
0 pt
9位
0 sp
0 pt
9位
0 sp
12 pt
1位
4 sp
7 pt
5位
0 sp
5 pt
6位
0 sp
かの童謡をモチーフに、しっかり子象くんのキャラが立ち
ました。オホホホホと冷たいお母さんも意外でおもしろ
い。
この子象くんがどうやさぐれていくのか、もう少し先を見
たかった感。
わあ、理想のお母さん過ぎて、どこかオカシイなあと思っ
たら、そう来たかロボットか。
そこから「思い出こそがお母さん」とポジティブにまとめ
たのが、よい読み心地です。
なるほどなるほど性転換。「だってもう女なんだもん」が
効いてます。
娘の立場からみた親の性転換という意表を衝いた設定を、
描写ー感想ー描写ー感想のような、リズムある文体でさ
らっと。発想力も構成力もすばらしい。
長文書きのみなさま、こんな省略法もありますよ。
話題集中で、みごとゴールド・メダルと最多特別賞ゲット
です。おめでとう無欲の作者さん!!!
特別賞：受け入れま賞 from 母の横顔班（２段目を読んだ
時の衝撃） うまいで章 from Ｕ磁石班（色々考えたけど、
どのようにも考えられて深いから上手いコラムでした。）
女装無限ループ章 from 系図班（深よみするとこうなるか
ら。） みんなもとっちゃいま賞 from リンゴ切りはさみ班
（どこまで女になったのか気になったから。）
イチオシフレーズ：「ねぇ、やっぱ無理だよ、受け入れら
れない」 「私のお父さんを返して」
この作者さんの知識と語彙力のゆたかさには、いつも感嘆
します。今回もしゃれたタイトルで桃太郎アナザーストー
リーを楽しませていただきました。
鬼太郎のリベンジまで拡張したことで、ぐっと奥行きが出
た構成ナイス。
ヨコヨミ、３人のTAさんのうちwing(ゝω・)vｷｬﾋﾟさんだ
けが気づいてました。受講生さんのほうが感度良いよう
で。
本音のことばをまっすぐ届けたい。そんな気持ちの伝わっ
てくるまっすぐな本文と、「今ならしっかりといえる」っ
て何を？ と余韻を持たせつつ、一呼吸置いてヨコヨミ「い
つもありがとう」へ。あざやかなギミックでした。