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音楽療法の理論と技法Ⅱ
音楽療法の理論と技法Ⅱ 担当教員 アラン タリー 岡崎 香奈 配当年次 期 間 対象コース 科目分類 単 位 科目コード 講 義 4 集 中 MT 必 修 2 6373 1 主題・到達目標 授業計画 音楽中心的音楽療法の一つである創造的音楽療 法(ノードフ・ロビンズ音楽療法)を中心に、既 存の音楽療法アプローチを詳しく学ぶ。 [半期] 授業概要 右表参照 4 授業時間外の学習(予習・復習について) 授業内で推薦された文献、および関連領域の本 を自発的に検索して読んでおくこと。 成績評価の方法及び基準 授業への参加姿勢(評価の55%) レポート(評価の45%) 6 3 知的障害児・者の個別音楽療法の症例を通じて、 即興の創造的プロセスの重要性を学ぶ。 4 知的障害児・者の集団音楽療法の症例を通じて、 即興の創造的プロセスの重要性を学ぶ。 5 精神科病棟における集団音楽療法の症例を通じ て、即興の創造的プロセスの重要性を学ぶ。 6 脳梗塞後遺症患者および認知症高齢者患者の症例 を通じて、即興の創造的プロセスの重要性を学ぶ。 7 ワークショップ:様々なイディオムやスタイル が、どのような心理的影響を人間に及ぼすか、 ロールプレイを通して学ぶ。 8 ワークショップ:様々な音程(インターバル) が、どのような心理的影響を人間に及ぼすか、 ロールプレイを通して学ぶ。 9 ワークショップ:様々な音楽要素(メロディー、 ハーモニー、リズムなど)が、どのような心理的 影響を人間に及ぼすか、ロールプレイを通して学ぶ。 10 症例紹介:ガン患者の症例を通して、音楽中心 心理療法としての技法を学ぶ。 11 症例紹介:健康成人の声の表現を通して、音楽 中心心理療法とし技法を学ぶ。 12 ワークショップ:臨床的即興の中で、音楽的要素 や歌詞がどのような臨床的役割を果たすか、学ぶ。 13 ワークショップ:集団で即興活動をすることで、 グループダイナミクスやプロセスがいかに臨床 的に応用できるかを学ぶ。 14 理論を学び、ワークショップで体験したことに 関するディスカッション 一連の授業を振り返り、整理する。 15 質疑応答・まとめ、音楽的クロージング 7 授業で使用するテキスト・参考文献 前提科目 参考文献: 『障害児教育におけるグループ音楽療法』 ノードフ&ロビンズ/林庸二・望月薫・ 岡崎香奈共訳 「音楽療法の理論と技法Ⅰ」の単位修得済の学 生 『ポール・ノードフ講義録」 ロビンズ&ロビンズ 若尾祐他訳 音楽療法臨床体験が 1 年以上の学生 8 305 履修の条件・クラス分けの方法(履修者への要望等) 1 2 3 4 5 専攻科科目 5 創造的音楽療法の創始者である、ノードフ・ロビ ンズの症例を紹介し、このアプローチの理論を学ぶ。 教養科目 授業計画 2 全コース共通 選択科目 3 創造的音楽療法の歴史と理念を学ぶ。 教職科目 本講義では、下記の 7 点に焦点をあて、講義と ワークショップを行っていく。 ( 1 )楽器演奏と歌唱 ピアノと声を使用した表現豊かでかつコ ミュニケーションを取れるような技法を習 得していく。 ( 2 )音楽的資源の分析 様々な時代のポピュラー音楽、クラシック スタイル、伝統的な音楽、旋法、スケール 形式、イディオム、民族音楽的な要素など の習得。 ( 3 )臨床的なアプローチとプロセスの理解 ( 4 )創造的音楽療法の実践の記録と評価 ( 5 )即興的音楽療法における創造的プロセスの 重要性についての理解 ( 6 )「ミュージック・チャイルド(音楽の子)」 元来人間が持ち合わせている音楽とコミュ ニケーションできる能力についての重要性 を理解する。 ( 7 )クライエントとセラピストの自己表現を促 進する、即興のダイナミクスについての理 解。 1 コース別 専門科目 2 Ⅱ シラバス 授業形態