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マニュアル教本

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マニュアル教本
第一 章 救出ヨ1練 (資 機材の活用例、救出・ 散助要領のイメージ国)
第二章 ロープワーク (緒 案法 )
第 三章 徒手搬送法 &応 急担架作成法 (催 手搬送国 )
成 修
作 監
NPO法 人日本 防災 士 会 研修 委 員会
東京消防庁
第 八消 防方 面本部
消 防特 別高 度救 助告[隊
日本 [方 災 士会会員の活動理念
第 1 日本防災 士会会員 (以 下 「会員」 とい う)は 、地域防災力 の 向上に
努 め、防災協働社会 の実現 に寄与す る ことを活動 の基本理念 とす る。
第 2 会員は、地域 の防災活動 に参画 し、災害 の事前対策、応急対策 (復
旧・復興活動 を含む)等 、地 域 の防災活動計画 の策定 。実施 に関 し、
指導的役割 を果 たす もの とす る。
そ の ために、次 の事項 に積極的 に取 り組む もの とす る。
1 会員相互のネ ッ トワー クを構築 し、協力関係 を確 立す ること。
2 地域防災活動 の リー ダー にふ さわ しい防災知識・技能 の研 さんに努 め
る こと。
3 自治体 との緊密 な連携 を図 ること
第 一章
救 出 訓練
マジ
救 出・ 救護活動 の基本
1
2
倒壊 物 等 に挟 まれ た り、 閉 じ込 め られ た人 の救 出 に あた って は、 つ とめて
周 囲 の人 に協 力 を求 め、救 出作業す る人及び挟 まれ た人等 の安 全 をお互 い に
確 認 しなが ら作業 を進 め ます 。
倒 壊 した建 物等 を中心 に、声 をか けなが ら建物 内 に取 り残 され て い る人 の
確 認 を します 。
3
4
倒壊 現 場付近 で は、何 時 どのよ うな形で火 災 が発 生す るか分 か らな い た めて
消火器 や水バ ケ ツ等 を用 意 してお きます。
また、倒 壊 建物 のガ ス の元栓 や電気 のブ レー カ ー を切 る ことも大 切 です 。
救 出 の優 先順位 は、 人命 の危 険 が切 迫 して いる 人か らとし、救 出 しな けれ
ばな らな い 人が複 数 い る場 合 には、救 出作業 が容 易 な人 を優 先 します 。
なお、多 量 の 出血等 によ り、人命 の危 険 が切 迫 して い るよ うな場合 は、救
出作 業 と並 行 して応急 手 当 も行 います :
7
狭 まれた人 を救出す る場合には、無理 に引き出そ うとせず、障害物 を取 り
除 いて、様子 を見なが ら行 います。
柱等 を切断又は取 り除 く際には、周囲が崩壊 しないように、隙間 に木片等
を詰めた リロー プ等で指示・ 固定 します。
チ ェー ンソー等危険が伴 う資機材 は、つとめて機器 の取 り扱 いに習熟 した
8
9
人が担当 します。
.
救 出 された人は速やかに病院等 に運びます。
救出 された人に対 しては、救 出 した時間、場所等を記入 した傷病者 カー ド
6
を掲示 してお くようにします。
10常 にけが人に声をかけ元気づ けるとともに、顔色、身体状況 に注意 します。
4ト
5
資器材 の活用 例
ノに挟まれた現場での
」.ド ノ
「 金て こ」 (/D活 用
2.ガ レキの 1に 漬されてしヽる人の救出に「 ジャッキ」を活用
3.重 量物の下敷さにな つた場台の除去に
4,座 屈 した 建物の切断等、「 のこぎり ,国 ―プ」の活用
太 `⇔ て こ」の活用
「 角材・ メし
Fし
―
、
付.災 害現場で役に立つ「資謡柑」一覧
斧
電動のこぎり
のこぎり
ペ ンチ
ハ ンマ ー
□ ―・プ
筆記具
救急セット
!礫
車特子で出かける
(自
ら要援護者になって体験してみる
)
乗る前の弄ェッ刻
【
率橋署遷興の
ポギン静
0
ガタガタする際は、声をかけてからティッビングレノ(―
を踏み込み、前のキャスターを上げたまま押づ毛
鬱 ドアを開けて車椅子を斜
めにつけてプレーキをか
│す
る。
片麻痺の場合│ホ 、手足の動く
十
則がドアにくるようにする。
尋立 ち上 が りやす い ように 子
浅 く腰 け、頭に気をつ け
て車に'9`
乗り移つてもらう。
援助が必要な場合 、1要 の部
分を支える。
`
〕
Φ段差 ア
低 い場合
段差の近くまで革椅子をよせ、声
をかけ、グリップをしつかり持ち、
キャスターを上げ、段差の上に乗
せる。後輪を段差に当て、グリッ
プをしっかり握り押し上Iザ る。
②段 達 を下 る
段差の近 くにきた ら、声をかけ、
車椅子を後ろ向きに変え、段差の
際までよせる。
介護者が先に段差を降 り、グリッ
プを持ち後輪をゆつくり降ろす。
キャスターが段差を離・
l孔 たら、静
かにティッピングレバーを踏みな
がら 争ろす。
◇片 麻庁
卑の場 合 、動 く方 の
手 を車 の シー トについて
もらしヽ
、ゆっくり車 側へ 近
づいてもらう。
等
│
:)
F・
鯉
一歩一歩、しつかりとす
甲
硯
潔
l[に
③声をかけながらゆっくり
立ち上がってもらう。
Φ
』ぴやすいので、
題 前方に申
注意が必要です。
尋 ゆるやかな坂の場合
前向きに下ることもできる
、スピードがつきやすい
ん`
ので、車椅子を引くように
じて下りるs
⑬急 な下 り坂の場合
後る向きになり、一歩一歩、ゆつくりと下る。
急に止めると乗っている人が車椅子から転げ
落ちる。ブレーキをかけて予防する。また、
途中で声をんЧ
すながら進む。
不安がないよう、
○援 ll'J者 tよ 、相手 の頭が車
つからないようにして
に心ヽ
お尻を車のシートヘ移し、
その後足を車に乗せる。
導
地
別図
1
救出日
救助要領 のイメージ 図
れ
礎 〕わ
ヽ
,イ
オ
第
章
ロープワー ク
町I
結索法
結び方ができなけ
救助渚動はロエプの結素を多く使う。目的にあつた正 ししヽ
こともある。ここでは基本的な結索法について述べる。
れば命に危険が及心ヽ
結索の基本
1 目的にあ つた結索を選ぶ。
:2∫
正 しく結ぶ。
3 結索後の確認をする。
結索の条件
1・ 確実な結ぴで、自然に解ける ことがない。
2 簡単に早くできる。
3:解 くことが簡単である。
ィ
□とプ使用時の注意点
ヽ
こと。
1上 回―プに不跡要な摩擦、衝撃を与えなし
2 回―プに角や鋭い物が当たるときはあて布等で保護すること。
31回 ―プの強度が落ちることをしないこと。(踏 みつけ、ヨ│き すヽりなど)
4 結ぴ目の端末は 1.5セ ンチメー トル以上残すことき
結 1 2
類
分 合 節
の結 結
策
3
4
□―プと□―プをつなぐ。
ロープにコプをつくる。
□―プに輪をつくる。
□―プを他の物に結ぴつける。
ネ
結着 ・・
応 用結索 。 =器具結索 (ロ ープで物を吊り上げ、吊り下げする。
)
)
身体結索 (□ ―プで人を吊り上げ、吊 り下げする。
19
1
結合…□―プ同士をつなぐ。
(1)本 結び
・ 同じ太さや同じ材質のときに使う。
注 太さや材質が違う場合は、解けるおそれ
がある。
′
(2)ひ とえつなぎ
太さや材質の違う□―プをつなぎ合わせ
る時に使う。
l「
(3)ふ たえつなぎ
太さや材質の違う□―プをつなぎ合わせ
る時に使う。
ひとえつなぎよ りも強しヽ
。
2
結節…□―プに輸・コプ (節 )を つくる。
(1)ひ とえ結び
切れた□―プの端からよりが戻ること
を 葛ぐ。
□―プにコプを作り、手足の滑り止め
にする。
[′
(2)と め 結び
切断 した□―プの端からよ りが戻るこ
とを防ぐ。
□―プにひと結びより大きいコプを作
る。
避難用、救ロ
ノ
も用に使われる。
(3)8の 字結び
木やフック等に引つ推卜
け、さらに□―
プを∃│き 締める時に使う。
1芝
(4)節 結び
ロープにコプを連続 して作る。
1党 出時の手足の滑り止めにする。
(5)フ ュ ー ラ ー 結 び
□―プの中間│こ 輪を作る。
□―プで輪をつくる最も簡単な結び
である。
i
力が加わると締まって、解きにくく
なる。
…
15
(6)ち よう結ぴ
□―プの中間に草
∩を作る。
□―プを非常に強くSIっ 張る場合に
使う。
結び目に棒を差 し込むと結び目が締
まっても解きやすくなる。
(7)二 重もやい結び
挙 ウの中間に2つ の輪を作る。
支点や人の吊り上げ、吊り下げに使
つ
。
(8)三 重もやい結び
□―プの端に輪を 3つ 作る。
要救助者の吊り上げ叉│よ 吊り下げに
使う。
,と │
3
結着…□―プを他の物に結ぶ。
(1)半 結び
(ひ と結び)
・ これは単体で使われることのない結
びである。
・ 結びを2個 連続 してつくると、 た結
びになり]│う 張られている限り解けな
ヽ
lも
い
ff
。
(2)巻 き結 び
□―プの端や中間で結d。
□―プを張らなくても緩まない。
縛 り始めや終わりに多く使われる基
本な結びである。
(3)も やい結び
□―プの端に申
∩を作る。
□―プをSIっ 張 つても輪が小さくな
らない。
jと し
結びやすく、解きやすい結びア
て夕
夕く使われる。
た 回 り′ た結 ぴ
(4)応 、
6 、
□―プの端で立ち木や柱などに結心ヽ
。
riプ
・白
を張つた状態で使う。
(5)プ ル ージック結び
太い□―プに細い□―プを結び、細
しl□ ―プを緩めると自由に移動 し、張
ると結び目が締まり移動 しない。
(6)ひ ば り結び
ひばり結びは力がかかると輪が締ま
り摩擦が増える。
│と
4
器具結索…□―プで物を吊り上げたり、吊り下げたりする。
(1 ) メ〈― ,レ
―ルの下部に巻き結びをとり、上音[
メヾ
に半結びをする。
巻き結びと半結びの間が、長いほど安
定する。
呈
(2)は しご
は しご先端の横さんと主かんを通す。
は しご上部で二等辺三角形の頂点とな
る点にもやい結びを作る。
注
半結びを忘れないようにする。
(3)ハ ンマ ー
7ヽ ツマーの柄を挟んで槌の部分にひ
ばり結びを作り、柄の上部に半結びを
かける。
ひばり結びと半結びの間が、長いほ
ど安定する。
l名
(4)オ ノ
ハ ンマ ー と同 じ
5
身体結索…□―プで人を吊り上げ、吊り下げたりする時に使う。
(1)こ しかけ結び
(二 重もやい結び)
・ 一つの輪に腰を掛 │」・
、他方の輪を背中に回 して脇
の下を通す。
・ 胸側の輪はEヽ さくする。
・
□―プが画脇、両膝の裏に確実に当たるように縛
着 し、痛みを軽減させる。
lη
(2)三 重 もや い結 ぴ身 体結索
。 大 さ い輪 を胸側 、他 方 の 輸 をそれぞれ足 に通す。
・ □―プが 両脇、両 膝 の 裏 に確実 に当たるよ うに縛
香 し、痛 み を軽減 させ る 。
(3)二 重もやい結び身体結索
縦に吊るす場合に使う。
一ひろ半の長さを二つに折り、二重もやい結び
を作る。
二重もや い結びの輪をそれぞれの足に通 し、太
ももの付け根にくるようにする。
長い □―プを胸から背中へ回 し骨
匈の前で本結び
を作る。
(4)ポ リ缶 (全 体)
・ ―ひろのの□―プの中央にポリ缶
を置き、ポリ缶の上部で 1回 結ぶ。
・ 両脇に結び目を分け、交差した□
―プがポリ缶の中央にくるように調
整する。
・ ポリ缶の取手を挟んで本結びを作
る。
注 半結びを掛ける。
上部 結索部
め
'
(4)コ イル巻きもやい結び
高い所での作業 B寺 に 藩下防止の輸綱と
して使う。
ヽ
綱でもやい結びを 作る。
l」
もやい結びの輪 を足 もとに垂らし輸の
先が地面につ くくらいの位置で腰に 2
周以上回 し前でもや い結びをつくる。
使用時は結び目を後 ろに回す。
》9,
(5)縄 は しご
廠急的なは しごである。
□―プに引き解 け結びを作り、輪の中
に棒を差 し込んで結び 目を締める。
注 結び目の交差部分は下向きにする。
ロープワークの手引き
ヽ
■
イ プ
1
凸―プ取扱 い
(1)ロ ープの種類
Xl製 の ヮ
学繊村tと 割
―・
投 」に材質か ら分災Hす ると、栖物繊私と)麻 ロープ、 ナイロン、 ビニ ロ ン等イヒ
サ
イヤー ロー プが あ り、用途 によ って使 い分 けて いる。
(ノ
lr、
ロープの種類 と用途
原
素材 等
天然繊維
繊維 ロー プ 合成繊紺:
(化 学 )
鋼 ロー プ
修)救 助用 ロ ープ
麻 ロープ
三連 は しご引 き綱
ナイロン
ナ イ白ンロープ
救助用 白―プ
`
ビニ ロ ン
クレモナ ロープ
各 Tlri作 業
称
名
ポ リプ ロピレン フローテ ィングロープ
ワイヤーロープ
製
鋼
救 IV」 関係用途
別
料
マニ フ麻
水難救助用
手動 ウイ ンチワイヤ ー
救助用 ロ ープ と して の強度 、取扱 い易 さ等を考慮 して、現在 ナ イロ ン製 、三つ打 ち、 Z継 り、径
1 2 Rlmで 長 さ 30m、 50mを 使用 して い る。救助用 ロ ープと して要 求 され る条件 は次 の とり
① 十分な強度 があること。
② 柔軟性 があり、操作 易いこと。
③ 軽量であ ること。
④ 人体に与える苦痛が少 ないこと。
13)ロ ープ (ナ イロン製三ツ打ち 1 2 1RIn、 以下同じ)の 構造
① 原糸 (フ ィラメント)を 撚 り合わせてヤーンをつ くる。
L′
L´
② ヤーンを撚り合わせて 3本 のス トラン ドをつ くる。
③ ス トランド3本 を撚 り合わせてロープができる。
z,黙
り
フ ィラ メ ン ト
ヤ‥ン
ス トラ ン ド
ロープの構造
S裡Aリ
但)ロ ープの 強 さ
ロープの 強 さは、引 っ張 り強 さで表 され 」 IS規 格で は、新品時 28001(gと されているが、通
乳て いるロープの強度試験の結果 は 30001【 g以 上 の値 を示 して い る。
常使用 さメ
し,か し、 ロープは取扱や管理 の状況 によ り著 しく強度 が低下す るもので、その主な要因 は次のと
お りで ある。
③
② 摩擦 (物 との擦れ)
捩 じれ (キ ンク)
切削 (コ ンクリー ト等の角部での横方向へ の擦れ) ④ 異物混入等 (砂 等の付着内部侵入)
⑤
紫外線 (長 時間 日光 に晒す )
③ 疲労 (長 期間使用)
⑦
結索 (結 び 目)
⑧ 剪断
①
(鉄 骨・コンク リー
ト角部への打ちつ け)
取扱 _と の注意
① ① ③ ④ ⑤ ③
(5)
取 !′又中 に換れ (キ ンク)を 作 らな い。摂れを取 ってか ら使用す る。
′
ない。
で踏みつけた りし
ナ
也面を引きず ったり‖と
る
角部に直接当てない。当たる部分には緩衡材 (あ て物)使 用可 。
長時間展張状態にしない。
巻かれた状態のまま高いところから落 とさない。
みだりに接合 して使用 しない。 (状 況に合致 した長さのロープを選定する。)
湾∪
′ン
し
鋼製 O型 安全珊付 きであ り、引 っ張 り
①
②
③
④
2
(キ
グー ト
横方 向に使月]し ない。
安全環 は、確 実 に開める。
」
ん
ー パーⅢ
I'IHオ I力
強度 はスポーツ用品安全基準 によれば
げて峰ヽる。
1 3 0 0kg以 」二とさオ
台部
ヤ ツチ〕
(フ
カ ラ ビ ナ の名 称
カラ ビナの取扱 い
救fl力 活動に使用 されているものは
O
安全環
ィック ス〕
ホ,小
,歯
(キ
開閉部 は、手 で開 いて使用す る。
高 い所 か ら落 とさないっ
× 一
基本結索
(1)結 節
①
止 め結 び
ロープに節 を作 る必要があ るとき、端末か らの経 りが戻 るのを 防 ぐときに用 いる。
②
半結 び
多
多延芽
主た る結 びを更 に確実 にす るために用 いる。
③ フューラー結び
ロープの 中間 に輪 をつ くるとき用 い るψ
④ 蝶結び
ロープの中1田 に愉 をつ くる。
(ロ
ープを展張す るときに多 く用 いる。)
⑤ 二重 もやい結び
ロープで■つの‖
命をつ くる.(要 救助者の救出時にl上 川する。)
2
⑩ 二重 もやい結び
ロープで二つの輸をつ くる。
(要 】
女助者の救出│1寺 に使用する。)
3
》
bノ
佗)結 着
①
巻 き結 び
ロープの端末又 は 中間で物 に結着 ときに用 い る。
身
② もやい結び
ロープの端末を物に結着するときにに用いる。
(命 綱にイ
‖
用する。)
① 二回 り二結び
ロープの端末を物に結着するときに用いる。ロープ展張時多用す る。
,
偲)結 合
①
r
本結 び
ロープ とロープを結び合わせ るとき用 い る。 (風 呂敷、羽繊 の紐等 の結 び)
X
② 二重つなぎ (一 重つなぎ)
太 さや材質の異なるロープの結合 に有効
と
■
(一 重 つな ぎは、3で 終わ り締 めつ けた もの)
づ
愧)特 :殊
①
プルージック結び
結 び目に力が加わ ると移動 しな くなる。 (確 保用、 ロープ登攀時 に活用す る。)
Q
十
叶
柴 ♯
節結び
1本 の ロープに数個 の節 を簡単 につ くる。 (ロ ープ登攀、降下 時 の手 `足 掛 か りとす る。)
③ 運搬綱
展張 された ロープで人又 は物を吊 り下 げて搬送す るときに用 いる。
ヒ ユー ラー結 び
趣憐郷
>
3
応用 結索
(1)・
器 具結索
① 巻き吊り結び
(2)缶 吊 り結 び
し ご
は
の
ぉ
円 筒 かん
(1)
(3)
―
もや い結 び
半結 び
(1)
(5)
(D 身体結索
② コイル巻 もやい結び
① 座席 2種
Z
(命 綱う
ヨ
灯
│││
咀
l
Ш
Ш
Ш
コイル をさ
t,い 皓び
[kひ 半 :=丁
ぞき
に王工将くⅢ
し,い 祐び
決ぢキ協び
カラピナ
Ш
Ш
しや
`!皓
半 皓ヶ
y
③
二重 もやい結 びによる紳着 (垂 直位)
に二重 もやい結びをつ くる。
た
ァ ロープを端末か ら三尋とり、これを半分にし折 り曲げ 部分
バ ルの になるようにする。
バ
イ 結びの輪はこ自分の両大腿部に入れて、結び目が ンドの ック 直下
い方 の ロープで胸部を一巻 き し、胸 の位
ゥ ニ重 もや い結 び のH輸 を要救助者 の両大腿部 にかけ、長
き した ロープの下 に通 す。
置で この ロー プを二つ折 りに し、胸部 を一巻
びをかける。
工 胸部 に作 った輪 と短 い方 の ロープを使 って本結 びを し、半結
ウ
イ
ァ
'
エ
′
3ひ ろ――
にこif再 3亀 えひろ半 ―引
II
′
′
′
′
よい。
ロープの長 さの とり方 は、一尋半をとりこの部分か ら折 り返 して も
※
④ 二重 もや い結 びによる縛着
た部分 で、端末を概 ね約 20側 残 し
ァ ロープを端末 か ら四尋 とり、 これを半分 に ノて折 り曲げ
この場合、1同 網用 の輪 は、他の二つ
たところが結 び 日となるよう、二重 もやい結 びをつ くる。
結 びをかける。
の輪 よりやや大 き く作 る。引生
半拮 ア
び
―
イ́
胴期用 と
してゃゃ
長 くす る
の へ、残 りの二つの輸 はそ
二重 もや い結 びの輪 を、要救助者 の足の方 か ら入 れ、胴綱 は脇 下
れぞれ膝 の裏側 にかける。
※
いハ
ロープの長 さのとり方 は、二尋をとりこの部分 か ら折 り返 して もよ
4
ロープの巻 き方
(1)一 尋巻 き
①
「
ロープ
を握 って両手を拡げて一尋 の長 さをとるも
ロープの一端を左手で持 ち、右手 で
②
ロープのよ りに注意 しなが ら、時計回 りに輸 に して左手 に握 り替え、順次巻 いて いき巻 き止め
ので きる長 さを残 す。
5ο
③
輸をイ
申ば し、巻 きを揃え る。
巻 いた ロープの輸 の 中に膝 を曲げて入 れ、腕 と膝でロープの甘
④
巻 き始 めの端末を折 り返す。 ④
折 り返 した ロープの上か
ら巻 き終わ りのロープを 4
乃至 8回 巻 き付ける。
⑤
巻 き付けた ロープの端末
を折 り返 してで きている輪
の中に通 し、巻き始 めの口
―プを引 く。
(2)応 急 巻 き
(3)そ の他
②
棒巻 き
①
①
① 海老巻き
①
②
③
①
I
!
5
ロープの携行方法
.量
巻 いた ロー プを携行 す るには、 ロープの種類、 、搬送経路、距離等 によ って異 な るが、携行 に当
た って はヽ 疲労 が少 な く、手 が 自由 に使 え、 ロープ に損傷 を与えず 直ちに使用で きる方法を選定す
ることが必 要 で あ る。
(1)救 助 ロープの樹 行方法
②
①
③
④
︱︱↓︱︱
︱︱ヨ﹁︱︱︱
ろ「
鬱)小 綱 の携行方法
郁リ
満
第 二章
徒 手搬送法
&
応急 担 架作成法
,2
O徒 手搬送 法
徒手搬送は狭い場所で狭 いl皆 段また緊急B寺 で担架等の賓謡材の準備が間に合
距離の搬送に用いられる。一人で行うものと二人で行
わない場合で、ごく短 しヽ
`
`
〕
ことア
重要である。
〕
あり、負傷者の吠態に最も適する力法を選心ヽ
うものア
①消 芭式搬送
Iノ
ー
(フ
ァイアマンズキャリ
)
負傷 者 を 一 人で 搬送する方 法で 主 に
意識 の無 い者 に用 いるが、 次 の よ うな
負傷 者 には不適で ある。
。 骨 折の ある負傷者
e内 1蔵 損傷 のある員傷者
と 呼吸及び循環不全のある負傷者
注意点】
【
負傷者の腹部に強い圧迫がたかるた
めタオル等があれば腹部にあてがつて
苦痛を柔 らげる。
)`
3ラ
②腕負い搬送
員傷者を一人で背負 つて搬送する万
法で主に意識の無い者に用いられる。
員傷者の脇の下を搬送者の肩に乗せる
ようにすると身体的苦痛が少ない
注意点】
【
・交差する負傷者の腕を搬送者が片方
の腕で掴んで保持する。
升
「
③前屈搬送
員傷者を一 人で引きす つて搬送する
方法で員傷者の脇 の 下か ら腕 をす
□み後
方 に移動する。員傷者のお しりを浮か
せて足をヨ│き するよ うに して 搬送する。
注意点】
【
・進行方向を確認 し、障害物を避 けて
転倒 盲止を図る。
・できる限 り体を密着 し、搬送する 。
[ノ
アう
④日│き すり救助
`
〕
とんや毛布等の上に傷病者を寝ア
せたまま移動させる。
注意点】
【
・傷病者の頭吉Ⅱ
保護のため、頭部を少
し上げた状態で搬送する。
:複 数の人で搬送するとより容易に
■なる。
i手 で:□ む苦[分 はできる限り傷病者の
身体付近にする。
・ 搬送時後方を確認 し転倒防止を図る。
ヽ
rも
あと
⑤背負い搬送
員傷者を一人で搬送する廊法で主に
意識の無い者に用いる、また、□―プ
を使用することで、両手が使えるよう
になる。
注意点】
【
・1奈 下に□―プが締まると痛みを与え
てしまうため、太もも付近にすると緩
和できる。
・ タオル等があれば□―プと身l本 の間
にあてがって痛みを も止する。
・ □―プが無ければシーツ等を代用 し
ても良い
,ノ
5「
7
⑥組み手搬送
負瘍者を二人で搬送するん法であり、
頭音B又 は足部を負傷している場合で負
傷者自身が自分の体を支える力がある
場合に用 いる。
注意点】
【
・搬送者同士はできるだけ密着すると
負傷者が安定感と安心感を与えられる。
と搬送者圃士は互いの手首をしつかり
握る。
・搬送者は互いに負傷者の脇に首を入
れ、組み子の上に傷病者を しつかりと
乗せる。
5マ
ん
⑦前屈l版 送
す
、自力歩行
意識の有無にかかわら い
不能の員傷者を搬送するときに利用す
る。
注意点】
【
。負傷者の気道確保に注意する。
・足きB側 の搬送者は、負傷者の足を交
差し脇の下で抱き上げる。(搬 送者l則 の
足を上にする)
5r‐ l
③両手搬送
頭部又は足部を負傷 している場合で、
員傷者自身が自分の体を支える力があ
る。
注意点】
【
・ 搬送者同主はできるだけ密着すると、
負傷者に安定感と安,い 感を与えられる。
・ 搬送者は片方を傷病者の背中へ回し
もう片方で傷病者のひざ裏を抱えるJ
午9
o応 急担架
①棒と毛布
☆使用 姿器材
・棒 (鉄 パイプ、物干 し等強固な物 )
・毛布
とん、カ ーテ ン等 )
(も 、
☆注意点
t棒 の長さ、概ね 200cm以 上。
`
・ 担架作成前に棒に荷重 を掛 け強固な物ア
〕
確認する。
由
・ 棒 の 選疋は傷病者の背丈、体重 を考慮する。
・ 毛布の選定も傷病者の背丈 を考慮する。
k
・ 六人は毛布 2枚 使用す るが、小児は毛布 一枚で搬送 可能。
ん
・加又
か ら進行する。
送する際は傷病者足音8恨 」
☆作成要領
I
・広げた毛布の 3分 の 1と ころに棒 をおきます。
・その棒 を包むように毛布を折 ります。(十 分、毛布 を重ねる)
・ 折 り返 した毛布の端 にもう 1本 の 棒 を置き、その棒 を包み
込むように残 りの毛布 を折 ります。
4
②棒 と衣服
☆使用資器材
・棒 (鉄 パイプ、牛
勿干 し等強固な物 )
―
・衣服 (ス エ ッ ト、Tシ ャツ上着等 )
☆注意点
・棒の長さ、概ね 200cm以 上。
・担架作成前に棒 に荷 重を:卦 け強固な物か確認する。
・棒の選定は傷病者の背丈、体重 を考慮する。
・衣服の選定は、衣服の伸び率 が俳なく、強固なもの。シャ
ツなどは適 していない。また 、Tシ ャツ◆回は大人だ ったた
め、毛布 2枚 使用 したが、小児だ つた ら毛布 一枚でl版凡
送可含ヒ
である。
・搬送する際は傷病者足部 恨」
か ら進行する。
☆作成要領
上着の袖 ロボタンと第 1ボ タ ンを外 します。両手で棒 の端を
持ち、、腰 を深 く曲げます。上着が裏返 しになるように脱が
し、棒 に通す。一人が終わ ったな ら、次の者が同様 に上音を
脱 いで い く。
③樺 とロープ
☆使用奎器材
・棒 (鉄 パイプ、物干し等強固な物)
・□―プ (長 さ7メ ー トル以上)
☆注意点
・棒の長さ、概ね 200cmぐ らい。
・担架作成前に棒に荷重を推卜
け強固な物か確認する。
・棒の選定は傷病者の背丈、体重を考慮する。
・棒と棒との間隔は傷病者の肩幅にする。
・□―プの間隔は、目安として 25cmと する。
☆作成要領
。□―プの端を棒に結び、傷病者の肩幅ぐらいの間隔で八の
字 にかけていき、端末を棒に結ぶ。
・□―プの間I扇 を整える。
l十
と
④棒 といす
☆使用賓器材
む棒 (鉄 パイプ、物干 し等強固な物)
・小綱 (長 さ4メ ー トル以上)
・いす (パ イプいす等)
☆注意点
・棒の長さ、概ね 200cmぐ らい。
・担架作成前に棒に荷重を掛け強固な物か確認する。
・棒の選定は傷病者の背丈、体重を考慮する。
。いすの前部分が高くなるよう固定する。
☆作成要領
・いすの下に棒を通 し、足と棒を□―プで固定する。
⑤毛市 のみ
☆使用奎器柑
・毛布 1枚
☆ 注意点
・ 4人 以上で搬送する。
・毛市 の端を丸めて握 り手き[分 をつ くる。
・傷病者 の足部側 を進行方向 と し、搬送する。
☆作成要領
・傷病者を毛布_Lに 乗せ、端から丸めて握 り手部分を つ くる。
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