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紫 ~ 「山紫水明」より もしかして、ハラスメント? あなたはひとりじゃないよ。 次 の一 歩 を踏 み出 した人 がいます。 ※書 籍 右 横 の番 号 はセンターでの検 索 番 号 です。 誰が星の王子さまを殺したのか モラル・ハラスメントの罠 奴隷にされたソフィー 見知らぬ国の路上で売られたある女性の物語 2014 年 明石書店 2013 年 TOブックス 安冨歩 著 (ティー・オーエンタテインメント) ソフィー・ヘイズ [300-2] [1100-3] 著 古賀祥子 訳 サン=テグジュペリの名著をモラル・ハラスメントの 視点で読み解く全く新しい『星の王子さま』論。重要 なことばを一言一句ていねいに解読し、他の著作もひ もとき検証している。 父親の言葉の暴力の下で育った少女ソフィーは、男 の愛がいかなるものかを知らなかった。高校卒業後は 自立して働き、恋も失恋も経験した彼女。親友と認識 していた男の住むイタリアへ旅行中、突然男から、毎 モラル・ハラスメントの加害者は、被害者を混乱に陥 らせてその思考力を奪う。被害者は、虐待を受けてい ることを自覚できず、自身の罪悪感に苦しむ。 本書は、虐待する側の巧妙な罠をあぶり出し、閉ざ された人間が陥りやすい過ちに警鐘を鳴らしている。 罠の仕掛けを知れば、迫り来る危険を回避できるかも しれない。(ルナ) 夜街角に立つことを強要される。豹変した男の凄まじ い暴力に支配され、危険な夜の稼ぎを続ける日々。や がて意志も思考力も体力も、すべてが消えていった…。 救出された彼女は苦しみから一歩進み出し、自から の経験を語りだす勇気を持てるようになった。女性が 暴力で支配される悲しみを防ぐために…。(みっと) 虐待とドメスティック・バイオレンスの なかにいる子どもたちへ ――ひとりぼっちじゃないよ 漂流少女 夜 の街 に居 場 所 を求 めて 2005 年 明石書店 2010 年 太郎次郎社エディタス 橘ジュン チルドレン・ソサエティ 著 著 堤かなめ 監 [1100-3] [2000] アジア女性センター 訳 心に闇を抱える少女や、どこにも居場所のない少女 たちが佇む夜の繁華街。今日を生きるために彼女たち は出会いを求め、歓楽街に消えて行く。フリーペーパー 『VOICES マガジン』編集長である著者は、渋谷や歌 舞伎町などに屯する少女たちに接し、暖かくより添い ながら心の叫びを聞き取りこの書を著した。彼女たち が安心できるネットカフェ開設などで、支援を更に広 虐待を受けている子どもの気持ちにやさしく、そっ と寄り添うようにして、つらい“今”から抜け出す方 向へと導いてくれる。 漢字にはすべて振り仮名が付いていて、子どもが自 分で読める本。相談機関の一覧も豊富。 家で何が起こっているのか、良くないことなのか、 自分が悪いのか…。はずかしくて誰にも言えないし、 げている。 「自尊心がなければ自分の運命や人生は自身 で引き受けられない。自尊心は人から大切にされるこ とでしか育たない」という言葉が心に強く残る。 (みっと) 信じてもらえないかも知れない。それでも考えてみよ う、きっと変えられる自分の将来のこと。 ひとりでも多くの人に、この本の存在を知っていて ほしい。(ゆ~ゆ)