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全体ファイル - アルフレッサ ホールディングス

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全体ファイル - アルフレッサ ホールディングス
グループ理念
すべての人に、いきいきとした生活を創造し、提供します
● 私たちは株主の期待に応えます
● 私たちは顧客第一主義を貫きます
● 私たちは共に働く人々の幸福を追求します
● 私たちは一企業市民として社会、環境といった広範なステークホルダーとの共生を図ります
グループミッション
医療分野を中心に広く人々の健康に貢献することを通じて新たな価値を創造し、
社会から信頼される企業をめざし企業価値の最大化を図ります
理念・ミッション・ビジョン/編集方針
グループビジョン
健康に関するサービスを総合的に提供する
「ヘルスケアコンソーシアム」
をめざします
● 国内トップの健康サービスサプライヤー
● 顧客から信頼されるパートナー
● ステークホルダーから信頼される企業グループ
● アルフレッサドリームを心に抱いて社員が働き甲斐を感じる職場
アルフレッサグループ行動憲章
アルフレッサグループは、健全な事業活動を通じて人々の健康に貢献し、社会から信頼される企業をめざします。
そのために、あらゆる法令および社会規範の遵守はもとより、この憲章に基づきより高い倫理観をもって誠実に行動します。
お 客 様 満 足
健康に携わる企業グループとして、商品・サービスの安定供給と安全性を保つとともにその向上を図り、
お客様の満足と信頼の獲得に努めます。
公 正 な 取 引
公正かつ透明で自由な競争による適正な取引を行います。
情報の開示と提供
株 主はもとより広く社 会に適 時 適 切 な 情 報 開 示を行うとともに、社 会 の 声に耳を傾け、積 極 的 な
コミュニケーションを実 現します。
労
働
環
境
共に働く人 々 の 人 格・個 性を尊 重し、安 全 で 働きやすい 環 境を確 保 するとともに、社 内における
コミュニケーションを大 切にして、健 全な企 業 風 土を創ります。
情
報
管
理
企業情報の価値を認識し適切に管理するとともに、個人の権利を損なうことのないよう適切に対処
します。
環
境
保
全
環境への配慮は、企業に必須の課題であることを認識し、環境問題に自主的・積極的に取り組みます。
社
会
貢
献
企 業 市 民としての 責 任を自覚し、社 会 の 健 全かつ継 続 的な発 展 のため、社 会 貢 献 活 動に積 極 的に
取り組みます。
お問い合わせ先
アルフレッサ ホールディングス株式会社
グループ企画部
〒100-0004
東京都千代田区大手町一丁目1番3号
大手センタービル23F
TEL:03-5219-5100
FAX:03-5219-5103
URL:http://www.alfresa.com/
編集方針
アルフレッサグループでは、CSRに対する当社グループの考え方や、
実施していくCSR活動を紹介するため、2006年8月にアルフレッサ
グループCSR報告書を創刊し、今回が4回目のCSR報告書の発行になり
ます。今回の報告書では、冒頭に「経営諮問会議メンバーによるトップ
対談」を掲載し、継続して「実施したCSR活動の評価と次年度計画」
「環境パフォーマンスデータの掲載」などの他、信頼性を確保するため、
「有識者の方からの第三者意見」
を掲載しました。
本報告書の発行を通じて、当社グループのCSR活動を分かりやすく
説明し、様々なステークホルダーの皆様とのコミュニケーションをより
有効なものにしたいと考えています。
Contents
アルフレッサグループの理念・ミッション・ビジョン/編集方針
1
目次
2
トップメッセージ
3
特集:トップ対談
5
CSRマネジメント
11
コーポレート・ガバナンス
13
コンプライアンス
15
事業活動の紹介
17
ステークホルダーとの関わり
アルフレッサグループ行動憲章:お客様満足・公正な取引
お客様・お取引先様のために
19
目次
アルフレッサグループ行動憲章:労働環境
共に働く人々と一緒に
25
アルフレッサグループ行動憲章:環境保全
環境への取り組み
29
アルフレッサグループ行動憲章:社会貢献
地域社会との関わり
33
アルフレッサグループ行動憲章:情報の開示と提供
株主様とのつながり
35
会社概要
37
第三者意見/編集後記
38
報告対象範囲
〈アルフレッサグループ〉
アルフレッサ ホールディングス株式会社
アルフレッサ株式会社
成和産業株式会社
明祥株式会社
シーエス薬品株式会社
株式会社恒和薬品
安藤株式会社
アルフレッサ日建産業株式会社
アルフレッサ ファーマ株式会社
(一部上記以外のグループ会社が含まれます。)
報告対象期間
2008年4月から2009年3月まで
(一部直近の情報が含まれます。
)
参考としたガイドライン
GRI(Global Reporting Initiative)
「サステナビリティ・レポー
ティング・ガイドライン 第3版」
発行日
2009年8月
代表取締役会長
渡邉 新
代表取締役社長
石黒 傳六
トップメッセージ
アルフレッサグループは、
「すべての人に、いきいき
このような環境の中、アルフレッサグループは3ヵ年
とした生活を創造し、提供します」
とのグループ理念の
の中期経営計画「07-09中期経営計画〜進化と
もと、人々の健康に携わる企業グループとして幅広く
拡大〜」
の最終年度を迎え、着実にその成果が現れて
事業を展開しております。
きています。重点テーマのひとつである
「グループ
経営基盤の拡充と運営体制の強化」
の取り組みとして、
グループ会社がアルフレッサグループ行動憲章に
や雇用・所得環境の悪化により株式市場や個人
基づき策定した2008年度CSRアクションプランを実施
消費が落ち込みました。その後、製造業では在庫
し、たとえば、お客様・お取引先様に対しては、新たな
調整が進展し、諸外国の財政出動による輸出の回復
医療用医薬品情報の提供サービスを拡充、地球温
が見込まれていますが、個人消費は依然本格的な
暖化対策としては営業車の低公害車導入を推進し
回復の動きを見せていません。さらに、米国では個人
CO2排出量を削減、そして共に働く人々に対しては
消費の低迷が当面継続することが見込まれる等、
メンタルヘルスケア対策を強化するなどに取り組み、
景気の回復は極めて緩慢に推移すると予測されて
一定の成果を上げています。また、それらの取り組み
おり、景気後退局面以前の水準に回復するには相当
に対して、有識者を含むステークホルダーの皆様から
な時間を要するものと見込まれています。また、新型
のご意見を反映し、2009年度CSRアクションプランを
インフルエンザの流行や温室効果ガスなどによる
策定し、積極的にCSR活動に取り組んでいます。
トップメッセージ
わが国経済は、輸出産業を中心とする生産の急減
地 球 温 暖 化 への対 応( 京 都 議 定 書 約 束 期 間の
開始)
などにより、例年にも増して難しい局面を迎えて
おります。
アルフレッサグループのCSR活動は、お客様や
患者様が必要とされている医薬品等を責任をもって
医薬品業界におきましては、昨年に薬価基準の
お届けするという事業活動そのものであり、共に働く
引下げ改定が実施されましたが、高齢化の進展や
人々がCSR活動の当事者として役割と責任をもって
新製品の発売などにより市場は緩やかに伸長して
事業活動に取り組むことで企業グループとして一層
いるものの、薬事法の改正(2009年6月1日施行)
に
の発展を実現するとともに、すべてのステークホル
伴う異業種の医薬品販売参入、さらに国内・海外とも
ダーの皆様と信頼関係を築いてまいります。
医療費抑制の影響や大型医薬品の特許が切れる
「2010年問題」
など、市場は変化し続けています。
今後もステークホルダーの皆様とのコミュニケー
ションを深めながら、CSR活動を推進していく所存で
おりますので、どうぞご支援、ご鞭撻を賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。
特集:トップ対談
「共に働く人々」と一緒になって、
アルフレッサグループを「経営」していくという決意
2009年度は、
を重点課題とした「07−09 中期経営計画~進化と拡大~」の締めくくりの年。
「CSR経営の推進」
今回は、経営諮問会議メンバーのお三方に、CSR経営のあり方など、
ご自身の体験も交えた貴重なお話を伺うことができました。
経営諮問会議メンバー
伊藤忠商事株式会社 取締役会長 丹羽
聞き手
宇一郎 氏
株式会社ニチレイ 代表取締役会長 浦野
光人 氏
ボシュロム・ジャパン株式会社 代表取締役会長 廣瀬
光雄 氏
司会進行
アルフレッサ ホールディングス株式会社 代表取締役会長 渡邉
新
アルフレッサ ホールディングス株式会社 取締役専務執行役員 長谷部
省三
渡邉:私どもアルフレッサ ホールディングスは、2005年
アルフレッサグループの事業活動は
電気や水道のようなインフラに近いもの
にCSR推進委員会を立ち上げまして、2006年よりCSR
長谷部:お忙しい中お集まりいただき、ありがとうござ
までの中期経営計画においては「CSR経営の推進」
います。本日はこの場で、経営諮問会議メンバーの
を重点課題の一つに掲げて取り組んでまいりました。
皆様に、当社のCSRへの取り組みにつきましてご意見
私どもが扱う商品は医薬品や医療機器であり、それ
を賜りたいと思います。まずは当社会長の渡邉よりお
を提供する私たちの事業活動そのものがCSR活動で
話しさせていただきます。
あると位置づけています。また、通常「社員」
とか「従
報告書を作成しております。特に2007年から2009年
Dialogue
業員」はステークホルダーとしてとらえられていますが、
私どもアルフレッサグループでは、経営陣も含めグルー
プの「共に働く人々」全員をCSRの当事者として活動
の中心に据えました。
今回の新型インフルエンザへの対応においても、マス
クなどの医療用品や検査薬・医薬品を、遅滞なく、必
要とする皆様の手元にお届けすることがいかに大切
かということが分かります。その安定した供給の体制
を整えることは、電気や水道といったインフラを整備す
るのに近いものがあります。私どもの事業には、それ
ほどの重い責任があるということを十分に自覚して取
り組んできております。
しかし、取り組みを始めてから4年目、まだまだ至らな
ボシュロム・ジャパン株式会社
代表取締役会長
廣瀬 光雄 氏
いところがあると思います。皆様のご意見をいただき、
今後の活動に活かしていきたいと考えます。よろしく
企業は、地域社会への貢献をCSRの柱にしました。そ
お願いいたします。
の企業はニュージャージー州のニュー・ブランズウィック
という街に拠点があったのですが、第二次世界大戦
何を軸に社会的責任を果たしていくか
企業の全員で共有することが重要
後、アメリカの多くの街同様、深刻な経済疲弊にあえい
でいました。その企業の会長兼最高経営責任者は、
「何があってもこの土地を離れない」
という決断を下し
長谷部:廣瀬会長は、ずいぶん前から
「理念経営」
たのです。この決断によって勇気づけられたニュー・
の推進に取り組んでおられます。そのあたりからお聞
ブランズウィックの人々とともに様々な復興活動を行い、
かせいただけますでしょうか。
やがて街には企業が誘致されるなどして劇的な変貌を
遂げたのです。CSR活動によって具体的な変化を社会
廣瀬:私は、企業の社会的責任を、企業で働く全員
にもたらすことができたという一例です。
で確認していく作業というものが、経営の背骨となる
また、これもある事例ですが、金融の方面ではこんな
重要なものであると認識しています。また、企業が何
話を聞くことがあります。
「税金を支払っている」
という
によって成り立っているかは、それぞれの企業で違っ
こと自体がCSRなのではないか、という話です。日本と
ているわけで、何を軸に社会的責任を果たしていくか
いう国は世界一企業税率が高い。その税金を支払っ
を、企業の全員で共有することが第一ですね。それ
ていることイコール国や地域に貢献しているという考え
が私の所属していた米国企業においては、分かりや
方ですね。ただ、その逆の考え方もあります。いかに
すい言葉で書かれた「企業理念」であったのです。
税金を少なく支払って、その分寄付をしたり、地域の
また、全方位的な活動は無理があります。重点を絞る
事業に投資したりすることがCSRであるという考え方。
ことが必要ですね。たとえば、私が以前所属していた
私が以前所属していた企業はこちらのほうでした。
項目として、三つの事柄が掲げられました。一つは経
営面、透明度の高い経営、市場に対する情報発信、
そして説明責任を果たすことです。次に環境面、CO2
排出削減の問題や省資源、再資源化の課題などです
ね。三つ目が人権や労働問題を含めた社会性の側面
です。顧客・消費者といったステークホルダーとの関わ
りもありますし、大きく言えば生活基盤安定への貢献と
いう側面も非常に重要視されてきています。
ただここで大切なことは、CSRの体制や組織を整えた
り、CSRの報告書をまとめたりといったことがCSRの本
質ではなくて、企業トップと現場の人間が常に対話を
伊藤忠商事株式会社
取締役会長
丹羽 宇一郎 氏
していくということであると思います。企業に属する
人々に、
トップがどのように考え、努力しているかという
ことを伝えること。全社員がトップと同じ目線になって
アニュアルレポートの中に「税金をいかに少なく納めて
行動することが、CSR活動の第一歩でしょう。
いるか」
を明記していたほどです。
それから、今おっしゃった「三方よし」の話ですが、近
江商人もそうですけれども、古くはマックスウェーバーの
企業トップと現場の人々が
常に対話をしていくことが肝要
長谷部:では、丹羽会長、伊藤忠商事では「三方よ
時代から、商業倫理をもった人々が資本主義の担い手
として活躍していたはずなのです。それが、いつのま
にか自己利益が中心になってしまった。社会からの信
用・信頼を重んじること、それがCSRの根本でしょう。
し」の精神で企業活動に取り組まれていますが、廣
瀬会長のお話も受けて、そのあたりから伺ってもよろ
しいでしょうか。
企業トップの役割は、CSRの伝道師として
ミッション・ビジョンを翻訳すること
丹羽:企業は何のために存在するのか、企業の社会的
長谷部:それでは、浦野会長にお伺いします。ニチ
責任は何か。一義的には
「存続すること」
でしょう。廣瀬
レイでは早くから、さきほど丹羽会長のおっしゃってお
さんがおっしゃるように、納税すること。そしてもう一つ、
られたCSRの根本のひとつ、環境について取り組んで
雇用の継続という側面。この二つが大きな存在意義だろ
おられ、2005年からは社会面にも注力されています。
うと考えます。最近はそこに環境、人権、製品の安全・
ご苦労された点など、お伺いできますでしょうか。
安心といったようにCSRの範囲が広がってきました。
伊藤忠商事でも、今年の初めに13人の有識者の方と
浦野:はい。さきほど、渡邉会長がおっしゃられたお
ステークホルダーミーティングをもったのですが、その
話、事業活動そのものがCSR活動であるという点で
際のアンケートでは、企業のCSR活動に重要視される
すが、私も大賛成です。そして廣瀬会長、丹羽会長
Dialogue
がおっしゃったように、
CSR活動には、
トップの役割、
リー
いくと、社内への伝道も、社外へのアピールも変わって
ダーシップが重要になるということでしょう。トップの役
いくと思います。グループビジョンとして、健康に関する
割は、CSRの伝道師となることかも知れません。事業
サービスを総合的に提供する
「ヘルスケアコンソーシア
会社ごとのミッション・ビジョンを伝道していく。ここで
ム」
を目指すとされている。これは素晴らしいビジョンで
問題となるのは、それをどう
「翻訳」するかだと思いま
す。このビジョンを、外部に向けてもっとアピールして
す。ニチレイでは、ステークホルダーの観点から社会
いってもいいのではないでしょうか。たとえば、毎年の
面も含めたものへ組み直す際に、
「6つの責任」
という
CSR報告書の中で、その進捗状況を報告していくとか。
「翻訳」
を行いました。
ニチレイの企業理念は、
「くらしを見つめ、人々に心の
そうすることで外部への露出と同時に、内部への、い
い意味でのプレッシャーにもなると思います。
満足を提供する」
というものです。この理念を実践す
るポイントは「くらしを見つめる」
こと。そこで、
「6つの
長谷部:ありがとうございます。渡邉会長、いままで
責任」の中で、
「新たな顧客価値の創造」
を第一にもっ
のお話をお聞きになっていかがでしょうか。
てきました。また、そのような価値を生み出していくた
めには、働く人々がいきいきしていないといけない。で
渡邉:皆様のお話を伺い、やはり私どもの取り組みは、
すから
「働きがいの向上」を2番目に置きました。そし
まだ端緒についたばかりであると実感します。浦野会
てあと4つ、
「コンプライアンスの徹底」、
「コーポレート
長におっしゃっていただいたように、私どもも、それぞ
ガバナンスの確立」、
「環境への配慮」、
「ニチレイらし
れのグループ会社のトップが、それぞれの会社で「共
い社会貢献の推進」
を掲げましたが、ここでは、6番目
に働く人々」に「伝道」
していくことが重要なのですね。
の「ニチレイらしい社会貢献」
ということについてもう少
皆様の会社では、どのようにしてトップと現場の人々の
しお話をします。
「食育」
という言葉をお聞きになったこ
コミュニケーションをされているのでしょうか。
とはおありでしょうか。これは「食」に関する知識と
「食」
を選択する力を習得して、健全な食生活を実践
することができる人間を育てていくことです。
「食」に携
わる事業者として、安全・安心な商品をお届けするこ
とはもちろん、
「食」の楽しさ・すばらしさを広く生活者
の方々、とりわけ次代を担うこどもたちに伝え、共に考
えることを目的に、ワークショップや野外スクール、工場
見学などに取り組んでいます。また、私たちの事業は
「食」の提供であり、身体を鍛えることには直接関与す
ることはできません。そこで、女子プロゴルフのツアー
主催、フィギュアスケートの応援、女性のサッカーチー
ムの支援やスイミングスクールの進級テストの応援な
ど、間接的なスポーツ支援も行っています。
では、
「アルフレッサらしさ」
とは何なのか、ここを考えて
株式会社ニチレイ
代表取締役会長
浦野 光人 氏
品事業、水産・畜産事業、低温物流事業、バイオサ
イエンス事業などの事業会社があります。それら事
業会社の社長は、全事業所を廻って直接現場の人々
に自分のことばで経営の方針を伝達します。私たちは
これを
「車座集会」
と呼んでいます。もう一つは「従業
アルフレッサ
ホールディングス株式会社
取締役専務執行役員
長谷部 省三
員満足度調査」。ビジョンやミッションの理解であると
か、給料に対する満足度とか、上司に対する要望で
あるとか、自由記述も含めて毎年実施し、この結果は
すべて公表しています。この調査で大切なことは、出
意識共有のためのコミュニケーションは
継続して行われて、初めて力になっていく
長谷部:廣瀬会長、いかがでしょうか。
てきた意見に対するフォローを丁寧にしていくことです
ね。もちろん1年では完全に解決できない問題もある
のですが、会社として真剣に取り組んでいるという姿
勢が大切です。こうした直接対話と間接的な対話、
私は両方必要であると思っています。
廣瀬:また私が以前所属していた企業の話になりま
す。普通の企業が「理念」
を成文化するとき、難しい
長谷部:丹羽会長、いかがでしょう。
言葉を使いがちですが、私がいた企業のそれは、A4
用紙一枚の、中学校1年生でも理解できる文書がある
丹羽:私は、CSR活動というものはそれだけが別に存
のみです。この文書は顧客、社員、地域社会、そし
在するのではなく、経営そのものだと思っています。
て、株主という4つのステークホルダーに対する責任を
CSR活動を推進するということは、経営が間違った方
具体的に明示したものですが、これについて毎年1
向にいかないようにすることでしょう。経営者の言葉
回、守られているかを調査する、全社員参加の会議
は、さきほど廣瀬会長の話にもありましたが、できるだ
があります。全社員からのアンケート結果を基に、委
け簡単な言葉で伝達されなくてはならないと思いま
員会がそれを分析し、
組織の各ユニット=企業へフィー
す。難しい言葉で伝達しても、忘れられてしまっては
ドバックする。フィードバックを受けた企業は、社長が
しようがない。たとえば私は、国内でもそうですが、海
自ら、その結果について社員に説明する。分析結果
外に行っても直接社員と会話をします。紙に印刷して
を全員へディスクローズするわけです。そして足りな
配ったり、インターネットで配信したり。手法はいろいろ
いところをどのように補っていくかを話し合う場をもつ。
あると思いますが、やっぱり直接対話した方がよりよく
それが次年度の戦略へつながっていくのです。
伝わると思うのです。当社では年に1回、北から南ま
で全部の社員を集める全社集会というものを執り行い
長谷部:浦野会長、
ニチレイさんではいかがでしょうか。
ます。そこで直接トップの言葉を聞いてもらうのです。
ただ、年に数回やったから全社員の意識が劇的に変
浦野:ニチレイでは、大きく分けて2つの手法をもって
わるというものでもありません。こういうことは、継続し
います。まず一つ目。私どものグループには、加工食
ていくから力になっていくのです。ですから、たとえば
Dialogue
海外などに行ったときには、折りあるごとにこう言ってい
このアルフレッサグループを経営していくという決意も
ます。
「人のために、社会のために、国のためになる
新たにしました。この意識をどうやってより強固なもの
仕事をしなさい」
と。そのためには、
「不正を働くな」、
としていくか、ここに本日お越しいただいた皆様に、そ
「嘘をつくな」、
「卑しい人格のひとになってはいけな
して「共に働く人々」にも、さらには広くステークホル
い」
という3つのシンプルな言葉で伝えています。
ダーの方々にも、進捗の状況をご報告していきたいと
また、アルフレッサさんは、医薬品卸業界の中で一番
考えます。本日はありがとうございました。
進んだCSRの取り組みをされている企業であると思い
ます。地域に根差した様々な活動もさることながら、
私が会長をしている国連WFP協会(国際連合世界
食糧計画WFP協会)への寄付もいただいている。こ
の場を借りてお礼を申し上げます。日本の企業でも、
そこまで意識していただいている企業はまだまだ少な
いのです。アルフレッサのみなさんには、みなさんの
事業活動の生み出した収益の一部が国際的に役
立っているのだと、ぜひ自信を持っていただきたいと思
います。
渡邉:経営トップの考え方を伝達することの大切さ、
意識共有こそが根本であるというお話を伺って、少し
自信がもて、また、
「共に働く人々」
といっしょになって、
アルフレッサ ホールディングス株式会社
代表取締役会長
渡邉 新
10
CSRマネジメント
CSR Management
アルフレッサグループのCSR
アルフレッサグループのCSRとは
アルフレッサグループは、医薬品等の卸売事業お
よび製造事業を通じて、人々の健康でいきいきとし
た生活に貢献しています。病院、診療所や調剤薬
局などで必要とされている医薬品等を責任をもって
CSRマネジメント
お届けすること、また、患者さんが必要とされてい
る医薬品等の開発を図り、医療に役立てること。こ
れら事業活動そのものが当社グループのCSR活動
に通じるものと考えています。
CSR活動を着実に推進していくために、当社グ
ループで共に働く人々がしっかりと
「アルフレッサグ
ループ行動憲章」を認識し行動しながら、様々なス
テークホルダーの皆様と積極的な双方向コミュニ
ケーションを図っていきます。
アルフレッサグループ行動憲章
2008年度 CSRアクションプラン
●
お 客 様 満 足
●
●
●
公 正 な 取 引
●
情報の開示と提供
●
●
●
情報収集システム・情報提供サービスの積極運用
お客様向け接遇研修 お客様問合せ窓口の強化
災害対応体制の強化
各種法令の遵守徹底
公正な取引に関する教育・研修の強化
株主・投資家向け情報開示体制の整備
ディスクロージャー誌、アニュアルレポート、CSR報告書の継続発行
グループ会社とのコミュニケーション強化
メンタルヘルスケアの強化
● 労働時間管理の強化
(ノー残業デーの導入等)
● CSR啓発活動の強化
● 交通ルールの遵守徹底のための罰則および報奨金制度の導入
●
労
働
環
境
情
報
管
理
●
●
●
情報管理体制の強化
プライバシー・ポリシーの遵守徹底
グリーン購入とグリーン印刷の推進
電力・燃料・紙使用量の削減、廃棄物等の分別徹底(削減目標の設定)
● クールビズ・ウォームビズの継続実施
● 省エネ車両への積極的切替とエコドライブの推進
● 太陽光発電の有効利用
● グループ全体の環境マネジメントシステムの導入検討
●
●
環
境
保
全
社
会
貢
献
●
11
NPO等への寄付・寄贈、大規模災害時の被災地支援
地域交流(人材育成等)の推進
こども110番運動の全グループ会社への拡大
● ボランティア活動支援制度の導入
●
●
C S R マ ネ ジ メ ント
CSRマネジメント体制
〈アルフレッサグループCSRマネジメント体制〉
CSRマネジメント体制としては、CSR推進委員会
CSR推進委員会
を最高機関とし、アルフレッサ ホールディングス
(株)の代表取締役会長を委員長、同社常務執行役
委 員
委 員 長 代表取締役会長
副委員長 常務執行役員
メンバー グループ会社役員
委員会運営
グループ会社のCSRに関する
重要な方針等の決定
員を副委員長、グループ会社の役員から選定された
メンバーで構成されています。
CSR推進委員会では、当社グループ全社のCSRに
(グループ企画部)
アルフレッサ ホールディングス︵株︶
アルフレッサ︵株︶
島
成 和 産 業︵株︶
明 祥︵株︶
田
を策定し、CSR活動を推進しています。
︵株︶小
憲章」の7つの項目に基づき、CSRアクションプラン
︵株︶恒 和 薬 品
安 藤︵株︶
当社グループでは、
「アルフレッサグループ行動
アルフレッサ日建産業︵株︶
CSRアクションプラン
シーエス薬品︵株︶
アルフレッサ ファーマ
︵株︶
価などを行うため、年3回定期的に開催しています。
CSRマネジメント
CSR事務局
関する重要な方針等の決定、CSR活動の報告・評
(2009年7月現在)
2008年度 自己評価
○
○
○
○
2009年度 CSRアクションプラン
情報収集システム・情報提供サービスの拡充
● お客様向け接遇研修の継続実施 ● お客様問合せ窓口の整備
● 災害対応体制の強化
● パンデミック対策の強化
● お客様向けセミナーの開催
●
○
○
●
○
○
●
△
○
○
○
○
○
○
○
△
○
○
○
○
○
○
○
△
●
●
各種法令の遵守徹底(コンプライアンス研修の強化)
公正な取引に関する教育・研修の強化
株主・投資家向け情報開示体制の整備
ディスクロージャー誌、アニュアルレポート、CSR報告書の継続発行
グループ会社とのコミュニケーション強化
共に働く人々の健康管理とメンタルヘルスケアの強化
● 人材育成の強化
● 労働環境の整備
(労働時間管理の強化(ノー残業デーの導入等))
● CSR啓発活動の強化
● 交通ルールの遵守徹底と安全運転講習の開催
● AEDの設置拡大
●
●
●
●
情報管理体制の強化
プライバシー・ポリシーの遵守徹底
●「チーム・マイナス6%」
への参画
グリーン購入とグリーン印刷の推進
電力・燃料・紙使用量の削減、廃棄物等の分別徹底(削減目標の設定)
● クールビズ・ウォームビズの継続実施
● 省エネ車両への積極的切替とエコドライブ
(アイドリングストップ)の推進
● 太陽光発電の有効利用
● グループ全体の環境マネジメントシステムの導入と環境管理体制の強化
● 地域清掃活動への参加
●
●
●
●
●
NPO等への寄付・寄贈、大規模災害時の被災地支援
地域交流(人材育成等)の推進
こども110番運動の全グループ会社への拡大
自己評価 ○:計画通りに進捗 △:若干の課題あり ×:計画未達
12
コーポレート・ガバナンス
Corporate Governance
反社会的勢力排除について
コーポレート・ガバナンスに対する考え方
当社グループは、反社会的勢力との関係を遮断
アルフレッサグループは、2007年度からの3 ヵ年
し、排除することを基本的な方針として掲げており、
コーポレート・ガバナンス
の中期経営計画「07−09中期経営計画~進化と拡大
コンプライアンスガイドラインに反社会的勢力との
~」において
「グループ経営基盤の拡充と運営体制の
関係の遮断と排除の指針を定め、当社グループの
強化」
を重点課題のひとつとして掲げています。
役職員に周知徹底を図り、排除する体制を整えてい
株主様をはじめ、お客様、お取引先様、行政、地
ます。
域社会等のステークホルダーに対する責任を果た
し、企業価値の向上を図るためには、コーポレート・
ガバナンスの確立が基本であると考えています。
〈ガバナンス体制図〉
株 主 総 会
選任/解任
監 査 役(会)
選任/解任
取 締 役 会
監査
報告
執 行 役 員
システム企画室
経 営 諮 問 会 議
取締役・執行役員人事会議
助言・提言・答申
協議
グループ戦略会議
グループ社長会議
セルフメディケーション
内部統制・
事業審査部 財務企画部 事業開発部
事業推進部
法務部
内部監査
参加
参加
連 結 子 会 社
業務執行会議
監 査 部 グループ企画部
助言・提言
監督
代表取締役
監査
連携
会計監査人
連携
選任/解任
各部門間で
連携
広報IR室
〈業務執行、監査・監督、指名決定等の機能〉
13
取締役会と執行役員制度
当社の取締役で構成されており、監査役も出席しています。原則毎月1回の定時開催に加え、必要に応じて
臨時開催しています。取締役会では、法令で定められた事項や経営に関する重要事項を決定するとともに、
取締役の職務執行の状況を監督しています。また、意思決定の迅速化、業務執行と監督の明確化を図るた
め執行役員制度を導入しています。
業務執行会議
代表取締役社長ならびに取締役および執行役員の中から代表取締役社長が指名した者で構成されており、
監査役も出席しています。原則毎月2回の定時開催に加え、必要に応じて臨時開催し、株主総会および取締
役会において決議すべき事項を除く当社の経営に関する事項に関し、審議または決議しています。
グループ社長会議
当社の取締役および関係会社の取締役の一部で構成されており、監査役も出席しています。定時開催に加
え、必要に応じて臨時開催し、代表取締役の諮問機関としてグループ全体の業務執行に関する事案について
審議しています。
グループ戦略会議
当社の取締役、執行役員および関係会社の取締役の一部で構成されており、監査役も出席しています。定
期開催に加え、必要に応じて臨時開催し、代表取締役の諮問機関としてグループ全体の業務執行に関する事
案について審議しています。
監査役会
監査役4名(うち社外取締役3名)
で構成されており、当社の経営に対する監査機能を果たしています。
経営諮問会議
経営全般の助言・提言と企業経営の公正性・透明性を高めるために設置しており、社外の有識者3名、当社
取締役および監査役1名で構成し、原則年4回開催しています。
取締役・執行役員人事会議
当社の代表取締役等で構成され、取締役および執行役員の人事ならびに報酬に関する審議を行い、必要に
応じて開催しています。
コ ー ポ レ ート・ガ バ ナ ン ス
財務報告に係る内部統制
アルフレッサ ホールディングス(株)は、2006年5
当社グループでは、2007年2月15日の企業会計審
月から施行された会社法および会社法施行規則に
議会「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の
則り、業務の適正を確保するための体制として内部
基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監
統制基本方針※を決定しました。基本方針には、法
査に関する実施基準の設定について
(意見書)
」に則
令遵守、損失危機の管理、業務の有効性・効率性
り、適正な内部統制を構築すべく準備を進め、2008
の確保、監査体制の整備などを定め、業務の適正
年3月26日アルフレッサ ホールディングス
(株)取締
を確保するために必要な体制の整備に取り組んで
役会において、以下内容の「財務報告に係る内部統
います。
制の基本的計画および方針」を決議し、内部統制の
また、グループ会社における会社法上の大会社に
コーポレート・ガバナンス
業務の適正を確保するための体制
構築に努め、2009年6月25日に有価証券報告書と併
おいても内部統制の充実、強化を図っています。
せて内部統制報告書を提出しました。
※詳細に関しては、コーポレート・ガバナンス報告書をご参照ください。
●
適正な財務報告を実現するために構築すべき内部統制の
方針・原則、範囲および水準
●
内部統制の構築に当たる経営者以下の責任者および
全社的な管理体制
●
内部統制の構築に必要な手順および日程
●
内部統制の構築等に係る個々の手続きに関与する人員
およびその編成ならびに事前の教育・訓練の方法等
〈財務報告に係る内部統制の管理体制〉
アルフレッサ ホールディングス
(連結)
アルフレッサ
ホールディングス
(単体)
の管理体制
取締役会
監査役会
代表取締役
責任役員
責任部署
財務企画部
内部統制・法務部
【内部統制の構築】
監査部
【内部統制の評価】
アルフレッサ(株)
シーエス薬品(株)
成和産業(株)
評価対象とする
連結グループ各社
の管理体制
取締役会
監 査 役
(株)小田島
プロジェクト担当役員
プロジェクト責任者
業務プロセス担当者
明祥(株)
四国アルフレッサ(株)
代表取締役
全社的統制
(株)恒和薬品
アルフレッサ日建産業(株)
モニタリング責任者
安藤(株)
(株)琉薬
アルフレッサ メディカルサービス(株)
IT担当者
アルフレッサ ファーマ
(株)
アルフレッサ ホールディングス(単体)
14
コンプライアンス
Compliance
コンプライアンスに対する考え方
の変化などに対応することを目的に「コンプライア
ンス ハンドブック」を改訂しました。当社グループ
アルフレッサグループでは、コンプライアンスガ
の共に働くすべての人々に配布し、一人ひとりがコ
イドラインを制定し、法令遵守体制を整え、誠実に
ンプライアンスの推進者である意識のもと、ガイド
行動することを規範として定めるとともに、法令に
ライン全項目を再認識し、改訂された記事や参考事
違反する行為の未然防止に努めています。
例と公正競争規約、ニュース等を活用した研修を実
法令遵守体制を推進するに当たり、結果的に違
施しています。
コンプライアンス
法と判断されることを防止するために、法令の解釈
により違法となり得る範囲も含めてコンプライアン
スを推進しています。
コンプライアンスは、当社グループのCSRの重要
な活動指針のひとつとして位置付けています。
コンプライアンス ハンドブック
改訂版発行と研修
当社グループでは、2005年にコンプライアンスガ
イドラインを制定し、周知・徹底のために「コンプ
コンプライアンス ハンドブック解説
(CD-ROM)
ライアンス ハンドブック」を発行しましたが、初版発
行より3年を経過し、法令の制定や改正、社会規範
コンプライアンス ハンドブック
コンプライアンス ガイドライン
1 顧客、取引先、競争会社との関係
・サービスの品質確保および安定供給
1-1 商品(製品を含む)
1-2 公正かつ自由な競争の確保
-私的独占、不当な取引制限、不公正な取引方法
1-3 不当な景品類の提供の禁止および不当な表示の禁止
1-4 業務委託時における優越的地位濫用の禁止
-下請法に該当する業務委託
1-5 賄賂の禁止
-公務員等への利益供与
2 株主、投資者との関係
2-1 インサイダー取引の禁止
2-2 適時・適切な情報開示
3 共に働く人々との関係
3-1 人権、人格の尊重
3-2 安全衛生の確保
3-3 プライバシーの保護
15
4 会社、会社財産との関係
4-1 誠実な業務遂行
4-2 会社資産の適切な使用
4-3 知的財産の活用とブランドの活用
4-4 営業秘密の適正な管理と使用
4-5 適正な会計処理
4-6 個人情報の適正な取扱い
5 社会との関係
5-1 地球環境の保全
5-2 政治との健全な関係の維持
-政治献金、団体への寄付
5-3 反社会的勢力との関係遮断
5-4 交通規則の遵守 コ ン プ ライ ア ン ス
コンプライアンス相談窓口
コンプライアンスの推進には、一人ひとりの意識
個人情報保護
当社グループは、ヘルスケアコンソーシアムを目
びコンプライアンスガイドラインを遵守し、事業活動
指す企業として、個人情報を保護することがアルフ
を行っています。しかし、自分や周りの行動がこれら
レッサグループの事業活動における重要な社会的
の規範を遵守していない場合や、遵守していない恐
責務であると認識し、以下のアルフレッサグループ・
れがあると感じたときは職場の上司や同僚に相談す
プライバシーポリシーに基づいて個人情報の保護
ることが大切です。また、相談しにくいことや相談し
に努めています。
コンプライアンス
が重要です。私たちは高い倫理観のもと、法令およ
ても納得のいかないこと、あるいは職場での解決が
困難なことなどに対応するため、グループ会社では
コンプライアンス相談窓口を設置しています。さら
〈プライバシーポリシー〉
に、グループ全体の報告・相談を受け付けるコンプ
1. アルフレッサグループは、個人情報保護に関
ライアンスグループ相談窓口を設置し、幅広い対応
する法令およびその他の規範を遵守します。
を図っています。
利用者のプライバシーなどの人権に配慮し、秘密
は保持されます。また、公益を目的とした通報者の
権利は、公益通報者保護法および社内規程において
保護されています。
2. アルフレッサグループは、個人情報を保護す
るための管理体制を確立し、個人情報の適
正な取扱いの確保に努めます。
3. アルフレッサグループは、個人情報を適切に
取得、利用、提供するとともに、開示・訂正等・
利用停止等について適切な対応をします。
〈コンプライアンス相談窓口の仕組み〉
4. アルフレッサグループは、個人情報を正確か
相談者(共に働く人々)
アルフレッサグループの取締役、監査役、執行役員、社員、
顧問・嘱託、契約社員、パートタイマー、アルバイト、派遣社員
つ最新の状態に保つよう努めるとともに、漏
洩、滅失または毀損の防止その他の適切な安
全管理措置を講じます。
5. アルフレッサグループは、個人情報を適正に
Eメール
電話
面談
経過報告
報告・相談
文書
調査・検証
うえ、実施し、継続的な改善に努めます。
情報管理
コンプライアンス相談窓口
相談受付
管理するための社内規程類を策定・整備の
是正措置
当社グループは、高度な情報化社会に対応する
ため情報管理に関する法令を遵守することはもとよ
り、情報管理基本方針を定め、当社グループの情報
関係部署との連携
管理に関する体制の整備や事業活動において保有
する情報の適切な管理に努めています。
16
事業活動の紹介
Business Activity
アルフレッサグループは、
医薬品、
診断薬、
医療機器などの卸売販売および製造販売を中心に医療と健康に
携わる様々な事業を展開しながら、
「 健康に関するサービスを総合的に提供する『ヘルスケアコンソー
シアム』をめざします」
というグループビジョンのもと、すべての人に、いきいきとした生活を創造し、提供
しています。
アルフレッサグループの事業活動の流れ
事業活動の紹介
お取引先様
アルフレッサグループ
共に働く人々
医薬品等の
メーカー
仕入
製造事業
仕入
製造事業は、予防、診断、治療の総合的な観点に立ち、医薬品、診断薬、医療機器の
3 つの分野にわたる製品を製造・販売しています。ユニークで存在感のある製品の
研究・開発・製造・販売を通じて人々の健康に貢献しています。
仕入
製造受託
医薬品部門
診断薬部門
● 医療機器部門
● 外国部
●
●
情報
医薬品や診断薬
手術用縫合糸や
マイクロ波手術器等の医療機器
納税
法令遵守
規制・監督
行政
厚生労働省
17
都道府県
業界団体
事業活動の紹介
株主・投資家
配当
資本
医薬品、
医療用検査試薬、
医療機器・用具等の卸売販売および
製造販売・輸出入などを行う子会社の管理などを行っています。
情報
事業活動の紹介
アルフレッサ ホールディングス株式会社
お客様
医療機関
サービス
卸売事業
(SPD※事業)
卸売事業は、
医療用医薬品を中心に、
診断薬、
医療機器などの
商品を病院、診療所や調剤薬局などにお届けしています。また
質の高い情報提供機能により、
お客様をサポートしています。
(病院・診療所等)
患者さん
調剤薬局等
商品
医療用医薬品事業
● 試薬機器事業
● 医療関連事業
●
処方
MS※
SA※
お客様対応
物流
配送
MR※
地域との対話
地域社会支援
地域の協力
事業環境提供
地域社会
地域住民
コミュニティ
※ SPD・
・
・
・
・Supply Processing & Distributionの略語で、物品の
供給、在庫、加工などの物流管理を中央化および外注化
することにより、診療現場の物品を柔軟かつ円滑に管理
しようとする方法のことです。
・
・
・
・
・
・マーケティング・スペシャリスト
(医薬品卸販売担当者)
MS・
・
・
・
・
・
・
・セールス・アシスタント
(配送専門職)
SA・
・
・
・
・
・
・メディカル・リプレゼンタティブ
(医薬情報担当者)
MR・
18
お客様・お取引先様のために
アルフレッサグループ行動憲章
お客様満足・公正な取引
健康に携わる企業グループとして、商品・サービスの
安定供給と安全性を保つとともにその向上を図り、
お客様の満足と信頼の獲得に努めます。また、公正かつ
透明で自由な競争による適正な取引を行います。
お客様・お取引先様のために
お客様・お取引先様に対する考え方
アルフレッサグループの事業内容
アルフレッサグループは、アルフレッサグルー
当社グループを構成する各地域における企業は、
お客様満足・公正な取引
プ行動憲章における「お客様満足」に基づき、商
長年にわたる事業活動により確固たる営業基盤を確
品・サービスの安定供給と安全性の確保に努め
立しています。加えて、それぞれの企業文化や地域
るとともに、すべてのお客様が安心して医薬品を
特性など、その企業がもつ固有の魅力を失うことなく、
ご使用いただけるよう、様々な情報提供を行って
物流機能やカスタマーサポート機能などを共有し、グ
います。
ループとしてのメリットを最大限に発揮することによ
また、
「公正な取引」に基づき、公正かつ透明な
り、その存在価値をさらに高めています。
競争による適正な取引活動を通じて、お客様やお
当社グループは、こうしたグループとしての総合
取引先様の信頼の獲得を目指し、良好な関係を
力を基盤に、
「ヘルスケアコンソーシアム」
を通じて、
維持できるよう、事業活動を推進しています。
より一層高まりをみせる人々の健康ニーズにお応え
していきます。
〈ヘルスケアコンソーシアム〉
代替医療
予防医療
セルフメディケーション
予防・ケア
特定健診
健康増進
流通再編
抗加齢・美容
コンサルティング
サプライ
チェーン
医薬品等流通
海外展開
介護・在宅
再生ファンド
医療機関の
トータルサポート
医療周辺
事業者
19
サービス
お 客 様・お 取 引 先 様 の た め に
特 徴としては、旬 な 話 題、医 業 経 営 ニュース、
医薬品等卸売事業
お役立ち情報、SAFE-DIトピックス、アメニティ、
医療情報の入手と発注業務
医療機器情報など医療機関様の業務に役立つ有
『alf-web』は、医療機関様に従事する方向けの
「医療情報」、
「医業経営情報」、
「医薬品の発注」
益な情報を満載し、添付文書改訂や経過措置等
のお知らせが発注画面に毎週配信されます。
お客様・お取引先様のために
などを提供する会員制総合ポータルサイトです。
〈『 alf-web 』〉
医療情報&医業経営情報提供
WEBオンライン発注機能
『 alf-web 』
コンテンツ一覧
●
●
お役立ち情報
レセプトオンライン
製薬会社等電話番号一覧
●
アメニティ
ホームページ作成支援
医業経営ニュース
●
インで行い、購入管理や取扱品目
オンライン発注機能
●
医薬品改訂情報表示機能
●
検品機能
の改訂情報に関する通知の受け取り
および表示を行うことができる発注
システムです。
院内掲示物作成ソフト
マスタ管理
診療報酬
改訂情報
医業経営
ニュース
採用薬
改訂情報
医療情報・医業経営情報
提供サービス
column
オンライン
発注
WEB
医療機器
情報
イベント
情報
お客様満足・公正な取引
PICK UP
● What s New
● SAFE-DIトピックス
●
各取引卸へ医薬品の発注をオンラ
各種
お役立ち
情報
オンライン発注
検品管理
コミュニティ機能
SAFE-DI
購入管理
トピックス
『alf-web』
ホームページ:https://www.alf-web.com/
『 alf-web 』
について
アルフレッサ(株)
では、2009年1月よ
認することが可能です。医療機関のコ
り医療機関様向け総合サービスサイト
ンシェルジュとして全社を挙げて推進
『alf-web』
をリリースしました。
しています。アルフレッサ(株)におけ
『alf-web』で は、旬 の 話 題、医 業 経
る会員数は、2009年5月現在6,000軒で
営ニュース、コミュニティ機能、SAFE-
す(2009年度目標10,000軒)
。 お得意
DIトピックスなど、医療機関様の業務
様の声からはコミュニティ機能の評判
に役立つ有益な情報を満載していま
が良く、診療機関グループ、チェーン
す。 ま た、
『alf-web』は、G-TINコ ード
調剤薬局等での専用掲示板としてご利
対応の発注機能を有し、
『alf-web』
より
用いただいており、今後は2009年6月
発注いただいた商品には、添付文書改
よりアルフレッサグループに展開して
訂などの情報をサイト上でいち早く確
いきます。
アルフレッサ(株)
営業本部
営業企画部 部長 兼
カスタマーサポートセンター
センター長
内田 信也
20
情報収集・提供サービス
アルフレッサグループでは、お客様とお取引先様
の 双 方 向 の 情 報 活 動を充 実させるた め に、FINE
医薬品等製造事業
医薬品等の品質管理
お客様・お取引先様のために
DEM(ファイン デム)やSAFE-DIといった情報収集・
お客様へ提供する医薬品等の安全性やさらなる
提供システムの構築などを通して、お客様・お取引
品質向上を図るために、国際規格である品質マネジ
先様にとって快適な医療環境を提供していきます。
メントシステ ム
(ISO9001:2000およびISO13485:
2003)
を以下のとおり、認証取得しています。
〈FINE DEM 施設別報告件数〉
ファーマ(株)千葉工場、
・ISO9001・・・・・・アルフレッサ
安藤(株)
(単位:件)
40,000
30,000
その他
薬局
診療所
病院
31,300
ファーマ(株)千葉工場、
・ISO13485・・・・アルフレッサ
岡山製薬工場、茨木リサーチセンター
お客様満足・公正な取引
23,126
20,000
19,480
10,000
0
2007年3月期
2008年3月期
2009年3月期
認証書
医療機器展示会2009
アルフレッサ(株)
では、電子カルテやCR装置など
医薬部門の取り組み
の画像関連機器、電子薬歴などIT化に直結する機器
●抗けいれん剤の販売を通して、医療ニーズに対応
の最新情報をお客様へ提供することを目的に医療機
アルフレッサファー マ 株 式 会 社 は、ノー ベ ル
器展示会を2009年4月に茨城県開発公社ビル、同年
ファーマ株式会社が製造販売承認を取得した「ノー
5月に堺市産業振興センター、7月に東京都立川市の
ベルバール®静注用250mg」を2008年12月より国内
アミュー立川、長野県若里市民文化ホール、大阪府
で独占的に販売しています。本剤は医療現場から
枚方市総合福祉会館などで開催しました。今後も旬
の開発要望が高く、希少疾病用医薬品に指定され
の製品情報や話題を提供することを目的に、各地区
た新生児けいれん・てんかん重積状態の治療薬で
で順次開催していきたいと考えています。
す。本剤および同領域医薬品の販売・開発を通し
て、てんかん治療の向上に貢献します。
アルフレッサ メディカル・フェアー 2009
21
ノーベルバール®静注用250mg
お 客 様・お 取 引 先 様 の た め に
診断薬部門の取り組み
●受託検査サービスの開始
危機管理への対応
当社グループでは、地震などの自然災害の発生
リサーチアッセイ ラボ」の名称で衛生検査所の登録
による非常災害時の対応として、グループ企業間で
を受け、当社で開発した検査項目の受託検査を開
連携した体制整備と災害対策マニュアル整備の両
始しました。自動分析装置などの設備をお持ちで
面から対策を行っています。体制整備の一環とし
ないため、これまで測定が困難であったお客様の
て、グループ企業間の通信確保のための衛星電話
特殊な検査も行えるようになりました。今後は検査
を設置しています。さらに、緊急連絡網の整備を行
項目を随時増やしていく予定です。
い、これらの対策によって、被災地への人的・物的
お客様・お取引先様のために
2008年9月に大阪府から、
「アルフレッサ ファーマ
支援に対応する体制を整えています。
また、新型インフルエンザ対策として、グループ
お客様満足・公正な取引
各社で対策本部を設置し、社内での感染予防対策
やお客様・お取引先様への予防薬・治療薬の安定
供給に向けた対策を講じています。
アルフレッサ ファーマ リサーチアッセイ ラボ
医療機器部門の取り組み
●外来化学療法等での医療に貢献
衛星電話
アルフレッサファーマ株式会社は、東レ株式会社
が製造販売承認を取得したカテーテルアクセスポー
トの一品種で、全身化学療法に最適化したディスク
リートタイプを2008年7月から販売しています。切除
不能、転移性大腸がんの全身化学療法を外来で行う
場合等に使用される医療機器で、医療関係者に製品
情報を迅速かつきめ細やかに提供しています。
※カテーテルアクセスポート:薬液を体内へ注入する際に使用する皮
下埋め込み式のポートとカテーテルを組み合わせた医療機器
新型インフルエンザの
予防品の設置
公正な取引のために
当社グループでは主にMS・SA・MRなど職種別
および階層別に教育・研修を行っています。その
研修内容は独占禁止法や薬事法などの各種法令の
理解の促進、インサイダー取引の防止、公正な取引
のためのコンプライアンスガイドラインなどにおよ
び、病院、診療所や調剤薬局などのお客様、お取引
P-U セルサイトポート ディスクリートキット
先様との公正な取引を徹底しています。
22
域における物流センターも2009年5月に稼動を開始
グループ物流構想
しました。
お客様・お取引先様のために
アルフレッサグループでは、お客様のニーズと
また、セルフメディケーション卸売事業において
ローコスト運営をバランスよく満たす体制を構築す
は、特に東名阪地域の物流センターを再整備し、グ
るため、グループ物流体制の見直しを積極的に進
ループシナジー効果の早期最大化に取り組んでい
めています。2008年度においては、四国物流セン
きます。
ター や東北物流センターが稼動を開始し、中国地
〈物流・医薬品センター所在地〉
1 (株)
小田島
16 明祥
(株)
2 (株)
恒和薬品
17 アルフレッサ日建産業
(株)
3 シーエス薬品
(株)
17 アルフレッサ
(株)
4 安藤
(株)
18 シーエス薬品
(株)
5 シーエス薬品
(株)
19 アルフレッサ
(株)
6 アルフレッサ
(株)
20 シーエス薬品
(株)
7 アルフレッサ
(株)
21 アルフレッサ
(株)
8 アルフレッサ
(株)
22 アルフレッサ
(株)
9 アルフレッサ
(株)
23 アルフレッサ
(株)
10 アルフレッサ
(株)
24 シーエス薬品
(株)
11 アルフレッサ
(株)
25 成和産業
(株)
12 アルフレッサ
(株)
26 成和産業
(株)
13 アルフレッサ
(株)
27 四国アルフレッサ
(株)
14 アルフレッサ
(株)
28(株)
琉薬
物流センター
お客様満足・公正な取引
物流センター
東北物流センター
群馬物流センター
ソシオ熊谷共同物流センター
大宮医薬品センター
埼玉物流センター
調布医薬品センター
文京医薬品センター
江戸川医薬品センター
目黒医薬品センター
千葉物流センター
金沢医薬品センター
神奈川物流センター
● 物流センター …… 多様化するお客様のニーズに応えると同時に、
本社物流センター
業務の効率化によるローコストオペレーションを
実現する大規模郊外型センター
岐南物流センター
● 医薬品センター … よりお客様に近い場所に豊富な在庫を有し、安定
供給とジャストインタイムの物流を提供する支店
併設の都市型センター
岐阜物流センター
春日井物流センター
愛知物流センター
名古屋物流センター
京都物流センター
大阪物流センター
兵庫物流センター
加西物流センター
物流センター
広島物流センター
1
四国物流センター
沖縄物流センター
15 シーエス薬品
(株)
2
静岡物流センター
16
3
4
17
26
24
25
27
23
21
22
19 18
20
15
5
7 6
8
28
23
14
9
11 10
13
12
お 客 様・お 取 引 先 様 の た め に
目黒医薬品センター
首都圏における都市型医薬品センター構想に基づき、東京城南地
2007
区に都内5番目となる
「目黒医薬品センター」を2007年5月に開設し
ました。
(アルフレッサ(株)
)
お客様・お取引先様のために
神奈川物流センター
神奈川県や静岡県
(一部地域除く)、山梨県、東京都南多摩地域に
おける新たな物流拠点として、
「神奈川物流センター」を2007年12
月に開設しました。
(アルフレッサ(株))
青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の東北6県と新潟県をエリア
お客様満足・公正な取引
2008
東北物流センター
とする
「東北物流センター」を、福島県郡山市の郡山中央工業団地
内に2008年2月に開設しました。
(シーエス薬品(株))
四国物流センター
香川、愛媛、徳島の3県をエリアとする
「四国物流センター」を、香
川県高松市の国分寺流通センター内に2008年7月に開設しました。
2009
(四国アルフレッサ(株)
)
中国地域における物流センター
中国地域における物流拠点として、広島、岡山、山口、島根、鳥取
の5県をエリアとする物流センターを、広島県尾道市の尾道流通団
地内に2009年5月に開設しました。
(成和産業(株))
column
新物流センターについて
当センターは、医療総合商社として、
スピード・安全性)また、トレーサビリ
中国地方の拠点となる医薬品・医療品
ティ管理を行うことで安全・安心な商
等を取り扱う物流センターであり、今
品をお届けすることです。
後の物流量増大への対応として、顧客
今後の運営においても、
「顧客第一
満足度の向上、ローコスト運営の実現
主義」の理念のもと、顧客ニーズとロー
を目標に完成しました。
コスト運営をバランスよく満たす物流
重要な使命は、品質管理の徹底はも
ちろんお客様が必要なものを必要なと
きに正確に早く
(キーワード:正確性・
体制を目指し、さらなる生産性の向上
を目指していきます。
成和産業(株)
物流センター
センター長
真田 衛
24
共に働く人々と一緒に
アルフレッサグループ行動憲章
労 働 環 境
共に働く人々の人格・個性を尊重し、
安全で働きやすい環境を確保するとともに、
社内におけるコミュニケーションを大切にして、
健全な企業風土を創ります。
共に働く人々と一緒に
共に働く人々に対する考え方
人権に対する取り組み
アルフレッサグループの企業価値を高めるには、
当社グループは、基本的人権を尊重し、差別的待遇
当社グループで共に働く人々の一人ひとりの協力が
や不当な人権侵害を行いません。また、国籍、年齢、
必要不可欠です。人格・個性を互いに尊重し合い
性別、身体的障害などによる差別的な扱いもしません。
労働環境
ながら、最適なコミュニケーションを図り、会社と共
また、共に働く人々の個人情報が外部へ漏洩する
に働く人々が理解を深め合いながら、一つの目標へ
ことがないように適切に管理し、プライバシーの保
向かっていくことが望ましいと考えています。共に
護についても努めています。
働く人々の健康、安全衛生を考慮しながら、健全な
ハラスメントへの対応
企業風土の醸成に努めています。
当社グループでは、相手の意に反する性的言動
〈人員数の推移〉
(セクシャルハラスメント)および職務権限を背景に
(単位:人)
発生する嫌がらせなど
(パワーハラスメント)の未然
20,000
防止に努めています。また、コンプライアンスガイ
15,000
13,418
13,653
11,579
「3-1人権、人格の尊重」にハラスメントに
ドライン
ついて定めるとともに、ハラスメントが発生した場
10,000
合に備え、共に働く人々が相談できる窓口を設け、
共に働く人々一人ひとりが快適に働くことができる
5,000
労働環境の創出を心がけています。
0
2007年3月期
2008年3月期
2009年3月期
適切な労働に関する取り組み
〈雇用形態別人員構成〉
高齢者再雇用制度
当社グループでは、改正高年齢者雇用安定法の
パート・派遣社員
22.0%
施行に伴い、定年後再雇用制度を導入しており、
2008年度は、805名を再雇用しました。今後も定年
退職者に対して本制度を説明し、業務内容、経営環
正社員
55.9%
境を勘案しながら再雇用を推進していきます。
障がい者雇用とバリアフリー
顧問・契約・嘱託社員
22.1%
25
(2009年3月期)
当社グループでは、障がいをもつ方々が働きや
すいような職場環境の整備に取り組んでいます。
共 に 働く人 々 と 一 緒 に
障がい者雇用においては、2008年度末現在、181名
を雇用しています。また、事業所などでは、車椅子
勤務時間外労働の削減
当社グループでは、勤務時間外労働の削減のた
めに、勤務時間外労働の事前申請、定期的な勤務
用スロープを設置しています。
時間外労働調査の実施、早帰り運動の推進などに
福利厚生制度
取り組んでいます。
当社グループでは、各種福利厚生制度の充実を
ランス)をすることができる職場環境づくりとして、
健康管理の徹底
当社グループでは、共に働く人々の健康の保持増
育児・介護休暇、休職制度を設けており、2008年
進を重要テーマとして捉えています。グループ会社
度は、45名がこれらの制度を利用しました。
では定期的な健康診断の実施(2008年度の健康診
断受診率99.5%(法的義務対象者)
)はもとより、特
(株)では少子化対策として家族手当の増額や資格
殊作業者健診、年齢別健診などを実施しています。
取得手当の支給、成和産業(株)では裁判員制度へ
また、メンタルヘルスケアについては、2008年度
向けた裁判員選任時の休暇制度を導入するなど、
には、共に働く人々が適時相談できるように、メンタ
グループ各社で様々な施策を実施しています。
ルヘルスカウンセリングの相談体制を整備しました。
労働環境
また、アルフレッサ(株)では遺児育英年金、安藤
〈育児休暇制度利用実績の推移〉
共に働く人々と一緒に
図っています。仕事と家庭の両立(ワークライフバ
AEDの設置
(単位:人)
60
45
40
一刻を争う心停止から共に働く人々を守るため
に、AED(自動体外式除細動器)の設置をグループ
会社に推進しています。AEDとは、心臓に電気ショッ
20
0
クを与え、致死性の不整脈である心室細動を取り除
16
く医療機器のことで、非常事態が起こった際に、す
2007年3月期
column
2008年3月期
ばやく対応することが可能です。
育児休暇制度と勤務時間短縮制度の利用について
私は育児休暇を1年取得し、勤務時間
の短縮制度を利用して復帰しました。
と育児の両立ができるか不安でした。
職場復帰にあたり、上司から
「勤務時
妊娠中から上司や同僚の皆様にいろ
間短縮」
という制度があることを伺い朝
いろ配慮していただき、安心して出産
1時間、夕方1時間、勤務時間を短縮し
を迎えられました。
ました。こどもと過ごす時間も確保しな
1年間育児休暇を取得させていただ
がら仕事も続けられる素晴らしい制度
いたのですが、いざ職場復帰となると、
だと思います。現在、上司や同僚の皆
すっかり仕事を忘れていて、みんなに
様が助けてくれる良好な労働環境の中
迷惑をかけるのではないか、また仕事
で、仕事と育児共に楽しんでいます。
シーエス薬品(株)
総務人事部 総務課
大下 恭子
26
消防訓練
労働安全に対する取り組み
当社グループでは、グループ会社において、共に
アルフレッサグループでは、共に働く人々の健康
働く人々の安全確保をより確かなものとするため
と安全を最優先し、働きやすい職場環境の整備に
に、消防訓練実施計画に
努めています。安全な労働環境は労働災害などの
基づいた、定期的な消防
発生を未然に防ぐことにつながり、共に働く人々の
訓練を実施しています。
共に働く人々と一緒に
安全を確保することができると考えています。
消防訓練
労働環境
消防訓練
医薬品等卸売事業
安全衛生活動
アルフレッサ ファーマ(株)では、共に働く人々を
対象にリスクアセスメント方式を導入し、労災事故
を未然に防ぐよう、下記4点の方針を掲げ、安全衛
医薬品等製造事業
交通安全運動
当社グループでは、多くの営業車を使用するた
め、安全運転への心がけを欠かすことはできませ
ん。交通ルールに関する教育や飲酒運転撲滅ポス
ターによる啓発、無事故報奨金制度の導入など、交
生活動に取り組んでいます。
❶ 危険ハザードの抽出と防護策の実施
❷ 自然災害・交通事故等への対応
❸ 防虫対策および異物混入防止策の強化
❹ 作業環境の整備強化
通ルールの遵守を徹底しています。
明祥(株)
では、安全運転に関する研修として、
「ド
なお、2008年度の度数率 ※1は0.00、強度率 ※2は
ライブシミュレーター」による適性検査を実施してい
0.00となりました。
ます。成和産業(株)では、広島西警察署交通担当
※1 100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発
生頻度を表す。
官による研修の実施、
「トライ・ザ・セーフティ in
ひろしま」への参加、罰則基準を設け、複数回事故
※2 1,000延実労働時間当たりの労働損失日数で、災害の重さの程度
を表す。
者にはペナルティを科すなどの取り組みを実施して
います。
安藤(株)では、安全運転点検として、シートベル
労使の双方が互いを信頼し、共に協力していくこと
ト着用点検や呼気アルコール検査などの取り組み
が、当社グループの発展につながると考えています。
を実施しており、グループ会社で積極的に交通ルー
当社グループでは、人権や労働環境、福利厚生な
ルの遵守徹底に取り組んでいます。
27
労働組合との関わり
どについて定期的に労使間で対話を実施しています。
共 に 働く人 々 と 一 緒 に
●アルフレッサグループ エグゼクティブ プログラム
人事評価と人材育成
当社グループでは、グループの将来を担う経営幹
人事評価
部候補者が、高度な経営的視点でのスキルを習得
当社グループでは、共に働く人々に対して、公平
するための研修を実施しています。
かつ納得性の得られるような人事評価を実施するよ
うに心がけています。人事評価制度には、
「職能に
当社グループでは、グループ各社より擢用した共
に働く人々を中心に、将来の幹部候補生として、経
価制度」や「360度評価制度」などを導入しているグ
営的なセンスと知識を習得するための研修を実施
ループ会社もあります。
しています。
新入社員の採用
●海外研修
当社グループでは、積極的に新入社員の採用を
当社グループでは海外研修を実施しており、この
進めています。2009年4月には、210名の新入社員
研修は、グループ各社より選抜された人員で構成さ
を採用し、グループ合同の「新入社員セミナー」を開
れ、事前学習、現地研修、事後研修を経て、収集し
催しました。
た情報を元に、グローバルな見地からグループ経
労働環境
などの通常の人事評価に加え、
「自己申告による評
共に働く人々と一緒に
よる評価制度」や「業績(目標設定)による評価制度」
●アルフレッサグループ ビジネス スクール
営幹部に提言する研修です。
人材育成
当社グループを存続・発展させるのは、共に働く
人々です。当社グループは、人材育成を経営上の
課題と認識し、グループ会社において、教育体系を
整備し、様々な教育・研修を展開しています。
column
【主な研修】
【その他研修】
●
新入社員研修
●
支店長・部長研修
●
●
一般社員研修
●
管理職研修
●
スキルアップ研修
MS/MR研修
●
契約・パート社員研修
●
ビジネスマナー研修
●
カスタマーサポート研修
●
マネジャー研修
●
コンプライアンス研修
「行動変革プロジェクト」の取り組みについて
私たちは、“キラッと光るメーカーで
ど、社内連携を深める活動を展開した
あり続ける”ために、全社員が主役と
結果、積極的な挨拶の励行や効率的な
なって
「期待を超える人の集団」創りに
会議時間管理などが成され、変革意識
昨年度から取り組んでいます。
の醸成につながりました。
一年目は、
「自分に対する意識と行
今年は
「仕事に対する意識と行動の変
動の変革」をテーマに、職場毎に目標
革」
をテーマに、一年目で築き上げた
「信
を掲げ一人ひとりが意識と行動の変革
頼・尊重」
の絆を糧に、一人ひとりが仕事
に取り組みました。毎月、各職場から
に対する意識と行動の変革に具体的に取
活動の報告を受け、特筆すべき組織・
り組むことにより、期待を超える人の集団
人には「讃えあいカード」を発行するな
に成長していきたいと思っています。
アルフレッサ ファーマ(株)
行動変革プロジェクト
メンバー
下江 作(中央)
高橋 素子(右)
富田 優子(左)
28
環 境 へ の 取り組 み
アルフレッサグループ行動憲章
環境保全
環境への配慮は、
企業に必須の課題であることを認識し、
環境問題に自主的・積極的に取り組みます。
環境に対する基本的な考え方
取り組みとして、グループ各社への環境教育の実施
と、
「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)
」
環境への取り組み
地球環境との調和や環境をめぐる社会との信頼
および「エネルギーの使用の合理化に関する法律
性の確立は、企業にとって重要な社会的課題であ
(省エネ法)
」への対応を踏まえた、環境パフォーマ
り、低炭素社会構築のための地球温暖化防止対策
や循環型社会形成への取り組みは、人々の健康に
環境保全
携わる事業活動を展開するアルフレッサグループの
ンスデータの把握・集計を行いました。
今後は、具体的な削減目標を設定し、環境保全
活動を積極的に推進していきます。
責務であると認識しています。
当社グループは、
「アルフレッサグループ行動憲
環境マネジメントシステム
章」で環境保全に対する基本的な考え方を明確に
(株)恒和薬品の本社部門(2006年7月)および明祥
し、医薬品等の製造から販売、さらに廃棄に至るま
(株)化成品部門(2007年10月)において、環境マネ
での事業活動において、環境負荷の低減に積極的
ジメントシステ ム の 国 際 規 格 で あるISO14001:
に取り組んでいます。
2004の認証を取得し、環境保全活動を推進してい
ます。
環境保全における取り組み
アルフレッサグループ環境管理体制
当社グループでは、環境保全活動を経営の重要
課題と位置づけ、地球温暖化対策や循環型社会形
成への取り組みを推進しています。
2008年度から環境保全活動の強化対策として、
グループ全社による環境管理体制を構築し、最初の
(株)恒和薬品
明祥(株)
〈アルフレッサグループ環境管理体制〉
#32 推進委員会
29
活動報告
アルフレッサ(株)
四国アルフレッサ(株)
成和産業(株)
明祥(株)
(株)小田島
(株)恒和薬品
安藤(株)
アルフレッサ日建産業(株)
アルフレッサ メディカルサービス
(株)
シーエス薬品(株)
(株)琉薬
アルフレッサ ファーマ
(株)
アルフレッサ ホールディングス
(株)
Plan
Act
PDCAサイクル
Check
Do
環 境 へ の 取り組 み
オフィスでの取り組み
チーム・マイナス6%への参画
当社グループでは、環境保全活動の一環として、
(株)恒和薬品およびシーエス薬品
(株)
では、環境
オフィスでの省エネルギー・省資源活動に取り組ん
省が推進している
「チーム・マイナス6%」に参加して
でいます。
おり、空調の温度設定
(夏季:28℃)
、水道使用の抑
省エネルギー活動としては、空調設備の適切な温
制、エコ製品の購入促進、エコドライブの推進、過
度設定とクールビズ、ウォームビズの実施、未使用エ
剰包装の抑制、節電の6つの活動を推進しています。
リアの消灯の徹底、各種OA機器の省電力化などを推
環境への取り組み
進し、オフィスでの電力使用量の削減や、敷地内緑化
に取り組んでいます。また、省資源活動としては、ミ
スプリント・ミスコピーの抑制や帳票類の電子化の促
進による、紙類の使用量の削減、事業系一般廃棄物
清掃活動
さらに、グループ各社でグリーン購入を積極的に
当社グループでは、きれいな地域社会を保つた
推進しており、アルフレッサ ファーマ(株)では、グ
めに、オフィスや事業所、支店・営業所周辺の清掃
リーン購入の基本方針を策定し、社内での啓発活動
を定期的に実施しています。
環境保全
(一般ゴミ)
については分別の徹底を図っています。
を推進しています。
古紙リサイクルの推進
明祥
(株)
では、古紙を再生原料として売却するなど
の、リサイクル活動を推進しています。2008年度にお
いては151t/年の古紙を排出しており、これを森林伐採
抑制量に換算すると3,346本相当となり、リサイクルす
ることで、この分の森林が保全されたことになります。
column
清掃風景(成和産業(株))
エコアクション21について
当社では、従来から行っていた環境活
動をさらに充実したものとしていくため、
ています。
また、
「分ければ資源、混ぜればゴミ」
環境マネジメントシステム
「エコアクショ
を合言葉に、倉庫から排出される段
ン21」
の認証取得を目指しています。
ボールや廃プラスチック等の分別回収
これまで当社が実践してきた環境活
を行い再資源化に取り組んでいます。
動としては、太陽光発電システムや空
一方では
「水道の蛇口は小まめに止め
調設備ミスト噴霧システムの運用のほ
る」
「買い物にはマイバック持参」
「エア
か、クールビズやアイドリングストップ、
コンの温度は適温にする」
等の簡単にで
ライトダウン等の省エネ活動を実施し
きる省エネ活動の実践も行っています。
安藤(株)
常務取締役
安藤 久一郎
30
営業現場での取り組み
太陽光発電システム
環境への取り組み
アルフレッサグループでは、省エネルギー活動を
安藤
(株)では、NEDOの2006年度
「太陽光発電技
中心に環境保全活動を推進しています。MS、SAなど
術フィールドテスト事業」の採択を受け、太陽光発電
がお客様を訪問する際に、営業車を使用しており、
システムを導入し、クリーンエネルギーを創造すると
省エネルギー活動として、エコカー(低排ガス車、低
ともに限りある資源の保護に取り組んでいます。こ
燃費車)の導入を積極的に推進しています。2008年
の太陽光発電システムは、自社ビル屋上に最大出力
度末現在のエコカーの所有台数は4,446台
(全営業
150kWの太陽電池モジュールを設置し、自社で消費
車中69.2% 前年比7.1ポイント上昇)
となっており、今
する電力の約10%を供給することができます。ちな
後も随時エコカーを導入し、営業車によるCO2排出
みに、2008年度の発電量は195,669kWh、CO2削減量
量を削減していきます。
は35.3トン/年となりました。
〈エコカー導入台数の推移〉
環境保全
(単位:台)
(単位:%)
8,000
導入台数
占有率
6,000
〈発電量とCO2排出量の推移〉
69.2
62.1
4,446
3,085
3,452
発電量
CO2排出量
40.0
28.0
150,000
(単位:t-CO2)
35.9
35.3
199,406
195,669
156,717
2007年3月期
2008年3月期
2009年3月期
0.0
0
2006年6月期
−2007年3月期
2008年3月期
2009年3月期
低公害車
太陽光発電システム全景
エコドライブ啓発シール
太陽光発電パネルの展示
エコドライブ運動
明祥(株)では、地球温暖
化防止等の一環として、駐停
車中の不必要なアイドリング
によるCO2の排出を抑制する
ために、エコドライブ運動を
31
30.0
10.0
ハイブリッドカー
推進しています。
40.0
20.0
20.0
2,000
0
(単位:kWh)
300,000
60.0
55.8
4,000
80.0
0
環 境 へ の 取り組 み
環境負荷の全体像
して、オフィスや物流・医薬品センター、製造工場で
当社グループの事業活動から発生する様々な環境
料
(ガソリン・軽油)
、また、主な排出物
(OUTPUT)
と
使用する電力・都市ガス・化石燃料、営業車両の燃
して、CO2、廃棄物などが挙げられます。
負荷を以下にまとめました。主な投入物(INPUT)
と
〈環境負荷の全体像〉
エネルギー 1,260,257 GJ
※
電力
都市ガス
A重油
灯油
67,953 千kWh
2,021 m
308 ㎘
201 ㎘
3
軽油
LPG
11,470 ㎘
1,408 ㎘
265 t
水
59 千m3
製造事業
卸売事業
医療用医薬品事業
試薬機器事業
● 医療関連事業
●
●
●
●
物流
環境保全
ガソリン
お客様対応
環境への取り組み
INPUT
配送
医薬品部門
診断薬部門
医薬品や診断薬
●
●
医療機器部門
外国部
手術用縫合糸や
マイクロ波手術器等の医療機器
OUTPUT
廃棄物等排出量 787 t
CO2排出量
75,249 t-CO2
事業系一般廃棄物
産業廃棄物
456 t
332 t
・集計対象範囲:アルフレッサ(株)、成和産業(株)
、明祥(株)
、
(株)恒和薬品、安藤(株)、アルフレッサ日建産業(株)
、
シーエス薬品(株)
、
アルフレッサ ファーマ(株)
・集計対象期間:2008年度(2008年4月∼2009年3月)
・ CO2排出量の算定には、地球温暖化対策の推進に関する法律の「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル Ver 2.3」を引用しています。
※ GJ:ギガジュール(仕事量、熱量および電力量の単位、
ジュールの109倍)
32
地 域 社 会との 関わり
アルフレッサグループ行動憲章
社会貢献
企業市民としての責任を自覚し、
社会の健全かつ継続的な発展のため、
社会貢献活動に積極的に取り組みます。
WFPチャリティーウォーク
社会貢献に対する基本的な考え方
2009年6月、WFP/国連WFP協会が開催したイ
地域社会との関わり
社会貢献
アルフレッサグループは、企業市民としての責任
ベント
「ウォーク・ザ・ワールドFORアフリカ ~地
を自覚し、地域社会との対話と交流を深め、地域と
球のハラペコを救え。~」に昨年に引き続き参加し
の共生を図っています。当社グループが一体となっ
ました。これは、アフリカでおよそ2億人を苦しめ
て、社会的課題を克服しながら、持続的な社会発展
ている飢餓をなくすためのチャリティーイベントで
のため、社会貢献活動に対して積極的に取り組んで
あり、参加費の一部がアフリカでの学校給食に活
います。
用されます。
寄付・災害支援活動
寄付活動
当社グループでは、様々な寄付活動を実施して
います。国際連合世界食糧計画WFPや経団連な
どに、2008年度は総額2,220万円の寄付を行いま
した。今後も社会貢献活動を通じて、企業の社会
的責任を果たせるように継続して取り組んでいき
ます。
column
ウォーク・ザ・ワールド
浅野川水害・災害ボランティアに携わって
平成20年7月に発生した浅野川水害
した。ご近所の方で、ご自身も被害に
において、金沢支店のMSで災害ボラ
遭っている方も参加されるなど、先生
ンティアに参加しました。私が担当し
(医師)の人柄と日頃の親身な診療の恩
ていたお得意先では、床上浸水となり
返しに集まったように思えました。私
レントゲン機器は全損、カルテも水に
もこのような出来事を通じて貴重な体
浸かるなどの被害を受けましたが、お
験ができ、日頃の地域での取り組みが
得意先のご近所の方々など150人程度
このような形で表れるのだなと感じた
が集まり復旧のお手伝いをし、約一週
経験でした。
間後には診療を再開することができま
33
明祥(株)
金沢支店
内田 昌則
地 域 社 会 と の 関 わり
チャリティーゴルフ大会
地域コミュニティ
安藤(株)ではチャリティーゴルフ大会を開催(今
回で3回目)
し、
「地域社会にも
『優しい会社』」を目指
献血活動
安藤(株)および成和産業(株)では、新たな取り
す趣旨に賛同いただいた60名の方々から寄せられ
組みとして献血活動を実施しています。社会での
に10万 円を 寄
備蓄血液不足解消に貢献するため、2008年度は移
付し、群 馬 県
動採血車を利用しての献血活動などを行いました。
立赤城養護学
共に働く人々 88名の方に協力していただきました。
地域社会との関わり
た浄財(総額25万円)を、上毛新聞社の「愛の募金」
校と児 童 養 護
施設「フランシ
社会福祉
スコの町」にも
群馬県立赤城養護学校への寄贈
福祉車両・車椅子の寄贈
社会貢献
寄贈しました。
成和産業
(株)
では、営業エリアである中国地方の
エコキャップ運動
社会福祉協議会などへ車椅子を寄贈しています。こ
当社グループは、エコキャップ推進協会(ECOCAP)
うした地域貢献活動は、1993年から実施しており、
が推進している
「エコキャップ運動」に協力していま
2008年度には100台を寄贈し、累計寄贈台数は1,461
す。この活動は、ペットボトルのキャップを集めて、
台となりました。
世界のこどもたちにワクチンを届ける活動です。
また、
(株)恒和
キャップ400個で10円になり、800個(20円)で一人
薬品では、2008年
のこどものポリオワクチンを購入することができま
度に活動エリアの
す。なお、2008年度は、グループ全体で約70,000個
社会福祉協議会
(ワクチン87人分)のキャップを収集しました。今後
へ車椅子400台を
もこのような活動を通じ、社会に貢献していきます。
column
寄贈しました。
広島市社会福祉協議会からの感謝状
社会貢献活動について
当 社 は、2007年8月で 創 立25周 年
どもたちへワクチンが供給される活動
を迎えその事業の一環として、地域社
に 参 加しており、2007年5月から1年
会の健康と福祉に貢献する企業理念
間 の 送 付 実 績 は 約60,000個 に 達し、
の下に、車椅子を東北6県の社会福祉
ワクチン換算で75本分相当の活動実
協議会と宮城県へ計400台寄贈いた
績を上げました。その他、卸団地内
しました。また、環境改善と再資源化
および郡山市等の地域清掃活動にも
のため、ペットボトルのキャップを分
積極的に参加しています。今後も企
別回収し、
「NPO法人 エコキャップ推
業の社会的責任を全うすべく継続し
進協会」へ送付すると発展途上国のこ
ていきます。
(株)恒和薬品
ISOワーキンググループ
星 博幸
34
株 主 様との つながり
アルフレッサグループ行動憲章
情報の開示と提供
株主様はもとより広く社会に
適時適切な情報開示を行うとともに、
社会の声に耳を傾け、
積極的なコミュニケーションを実現します。
IR活動の取り組み
ムページでも開示しており、多くの方々が入手いた
だける体制を整えています。
株主様とのつながり
アルフレッサグループでは、株主・投資家の皆様
と長期的な信頼関係を築いていくために、透明性の
高い情報を適時・適切に開示し、継続的かつ直接
的な双方向コミュニケーションを図ることが重要で
情報の開示と提供
あると考えています。
そのため、迅速な経営情報の発信、株主総会や
ホームページ
報告書
(旧事業報告書)
アニュアルレポート
決算説明会、IRイベントへの出展などを通じて、積
極的なIR活動を推進しています。
適切な情報開示
ディスクロージャーポリシー
配当について
当社は、株主の皆様に対する利益の還元を重要
施策のひとつと考えています。還元する金額につ
いては、連結業績を基準に、経営基盤の安定性お
株主・投資家の皆様に適切な情報をお届けする
よび将来の事業展開等を総合的に勘案し、純資産
ために、透明性・公平性・継続性・適時性・双方
配当率(DOE)2%以上を目処に業績を考慮しなが
向性を原則として、タイムリーな情報開示を行って
ら決定していきたいと考えています。なお、2009
います。具体的には東京証券取引所の定める
「上
年3月期につきましては、中間配当金45円と期末配
場有価証券の発行者の会社情報の適時開示等に関
当金42円を合わせて年間配当金を87円といたしま
する規則」に従って情報を開示していますが、同規
した。
則に該当しない情報についても、株主・投資家の
皆様の一助となると判断した場合は、適切な方法に
より積極的に情報開示を行っています。
(http://www.alfresa.com/html/policy.htm)
コミュニケーションツール
当社グループでは、
「決算短信」
「有価証券報告書」
「アニュアルレポート」
「報告書(旧事業報告書)
」な
〈年間配当金の推移〉
(単位:円)
100
80
77
83
87
88
2009年3月期
2010年3月期
(予想)
60
40
20
どのIR情報、CSR活動の取り組みをまとめた「CSR報
告書」を作成し、より密接なコミュニケーション活動
を推進しています。また、これらの内容は当社ホー
35
0
2007年3月期
2008年3月期
株 主 様 と の つ な がり
億13百万円(前期比9.5%増)、営業利益73億8百万
財務情報
円(前期比70.2%減)となりました。なお、売上高
2009年3月期の業績
にはセグメント間の内部売上高3百万円を含んで
2009年3月期における連結売上高は、1兆9,348億
います。
68百万円(前期比9.3%増)、営業利益87億83百万円
医薬品等製造事業
(前期比65.4%減)、経常利益159億85百万円(前期
2009年3月期 に お ける連 結 売 上 高 は、284億40
比50.0 % 減)
、当 期 純 利 益55億65百 万 円(前 期 比
株主様とのつながり
百万円(前期比0.6%増)
、営業利益10億99百万円
65.6%減)
となりました。
(前期比74.5%増)
となりました。なお、売上高には
医薬品等卸売事業
セグメント間の内部売上高81億82百万円を含んで
2009年3月期における連結売上高は、1兆9,182
〈営業利益〉
(単位:億円)
20,000
15,000
15,898
〈経常利益〉
(単位:億円)
(単位:億円)
25,000
300
17,694
400
253
19,348
219
300
200
87
100
5,000
0
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
〈当期純利益〉
8,000
119
55
50
2008年
3月期
2009年
3月期
〈自己資本比率〉
(単位:%)
20.0
20.3
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
1,861
1,857
2008年
3月期
2009年
3月期
(単位:億円)
8,482
8,842
4,000
2,100
1,613
700
2,000
0
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
4,000
3,959.80
0
(単位:円)
4,324.57
4,306.05
500
300
2,000
200
1,000
100
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
396.49
400
3,000
0
2007年
3月期
〈1株当たり当期純利益〉
(単位:円)
21.3
0
1,400
5,000
15.0
0
7,702
159
100
〈純資産〉
〈1株当たり純資産〉
30.0
20.5
2009年
3月期
6,000
100
25.0
2008年
3月期
10,000
161
2007年
3月期
2007年
3月期
(単位:億円)
200
150
0
〈総資産〉
(単位:億円)
0
319
275
200
10,000
情報の開示と提供
〈売上高〉
います。
0
301.93
133.28
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
36
会社概要
Profile
会社概要(2009年3月31日現在)
会 社 名
(英訳名 )
所 在 地 〒100-0004
東京都千代田区大手町一丁目1番3号
設立年月日 2003年9月29日
資 本 金 4,230百万円
代 表 者 代表取締役社長 石黒 傳六
会社概要
事 業 内 容医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具等の
卸販売および製造販売ならびに輸出入等を行う
子会社の管理等
従 業 員 数 10,650名(連結)
主なグループ会社
医薬品等卸売事業
● アルフレッサ株式会社
● 四国アルフレッサ株式会社
● 成和産業株式会社
● 明祥株式会社
● 株式会社小田島
● 株式会社恒和薬品
● 安藤株式会社
● アルフレッサ日建産業株式会社
● アルフレッサ メディカルサービス株式会社
● シーエス薬品株式会社
● 株式会社琉薬
医薬品等製造事業
● アルフレッサ ファーマ株式会社
● 青島耐絲克医材有限公司
情報システムの運用・保守および開発事業
● アルフレッサ システム株式会社
青島耐絲克医材有限公司
(中国山東省青島)
株式会社小田島(岩手県)
明祥株式会社(石川県)
アルフレッサ日建産業株式会社(岐阜県)
四国アルフレッサ株式会社(香川県)
成和産業株式会社(広島県)
株式会社琉薬(沖縄県)
株式会社恒和薬品(福島県)
安藤株式会社(群馬県)
アルフレッサ株式会社(東京都)
アルフレッサ システム株式会社(東京都)
アルフレッサ メディカルサービス株式会社(東京都)
シーエス薬品株式会社(愛知県)
アルフレッサ ファーマ株式会社(大阪府)
37
第三者意見
日本赤十字九州国際看護大学
学長
喜多 悦子
ピックなどの障がい者を対象とする催しへの関与も
検討いただきたいものです。これは、限られた範囲
ではあるものの、内なる社会貢献ではなく、外部性の
ある貢献で、今後も進められるべきものと考えます。
ただし、障がい者という集団のみを取り上げるのでは
なく、高齢者や女性、あるいはホームレスやニートなど
の潜在能力の発掘というように広げてみてはいかがで
しょうか。
アルフレッサグループは、会社設立当初から、大々
今回の報告では、トップ対談として、アルフレッサ
グループ経営諮問会議の方々を招いた、渡邉会長
との対談があります。それぞれ、一国一城を率いられる
でした。
国際的経済人であり、単に経験談ではない、学識に
第三者意見/編集後記
的にCSRに取り組んでいる企業として特筆されるかも
しれない、というのが本年の報告を拝読して感じたこと
富んだご意見
(哲学が披瀝されている)
と拝読しました。
本年の報告では、昨年、指摘した事項として1)
企業
このトップ対談からは、企業は単に営利を目的としての
内の就労環境や福祉厚生面での改善が進んだことを
存在ではあり得ず、一方、非営利であった教育施設
評価したいと思います。恐らく、経済危機という社会
には、ビジネス感覚が必須となっていることから、今後の
情勢の中で、企業内でメンタルにストレスを受ける人々が
企業そして教育や福祉といった非営利組織のあり
増加することを踏まえ、共に働く人々のためのメンタル
方が、等しく問われる時代であると感じました。この
ヘルス対策を講じ、身体的および精神的健康への
ような方々を講師としての社内研修を実施されては
対策が進んでいると評価できましょう。
いかがでしょうか。
さらに、2)人材育成についても取り組みが進行して
その他、
特に取り上げたいことは、
アルフレッサグルー
いますが、研修終了者の
「数」
の増加を第一段階として、
プの環境対策です。多くの分野での取り組みが進行
次に、研修の成果、つまり業務内容という
「質」の変化
しているようですが、環境を護ることは、実は、個々人
としての評価に移行する必要があります。これには、
の努力以外に達成することはできません。社内のみ
今しばらく時間がかかると思いますので、次年度以降に
ならず、各種ステークホルダーへの広報を効果的に
待ちたいと思います。これらは、あくまでも企業の中の
(大量用紙を用いては逆効果)一層進めていただき
人々に対しての行為であり、内なる社会的責任と申せ
ましょう。
そして、3)
障がい者雇用に対しては、明確な数字と
たいと思います。
全体として、CSRに対する企業内意識は高まって
いるように読めますが、それが「仕事」
としてではなく、
して現わすだけではなく、障がい者関係組織との取引
21世紀の社会人国際人としての「常識」
として、共に
(障がい者により生産されているモノの購入、障がい者
働く人々の皆さんが理解し、実践できる社内広報が
施設への割引)や、パラリンピックやスペシャルオリン
浸透して欲しいものです。
編集後記
アルフレッサグループはCSR報告書を2006年から発行し、今回で4回目の発行となります。
喜多学長からご意見をいただいたとおり、人材の育成、社会貢献活動や環境保全活動をどのよう
に推進していくかが重要だと認識しております。また、労働環境への取り組み
(メンタルヘルスケア
相談窓口の設置など)が改善された点、障がい者雇用が促進された点で評価をいただきました。
さらに、グループ経営諮問会議のメンバーによるトップ対談を開催し、今後のCSR経営に対して
貴重なご意見をいただくことができ、共に働く人々とのコミュニケーションを深めながら、CSR
活動への認識をより高め、グループ全体でCSR活動を発展させていきます。
今後ともステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを図りながら、CSR活動の推進に
グループ一体となって尽力してまいります。本報告書が当社グループを理解していただく一助
になれば幸いです。
アルフレッサ ホールディングス(株)
常務執行役員
重松 豊
38
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