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建築構造物の配筋探査結果 報告書 - 鉄筋探査・配筋探査の株式会社

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建築構造物の配筋探査結果 報告書 - 鉄筋探査・配筋探査の株式会社
建築構造物の配筋探査結果 報告書
2013.02.26
(株)計測技術サービス 後藤
1. 測定日
2012年
##
9:00~11:30
2. 測定場所と測定箇所
東京都 渋谷区 神山町15-1 宅
2階壁
3階床、壁、柱
R階床
3. 使用機器
3-1.測定方式 : 電磁波レーダ法 鉄筋探査機 (コンクリートの内部探査機)
3-2.機器名称 : 新型ハンディサーチ NJJ-105
3-3.製造会社 : 日本無線(株)
3-4.機器仕様
測定対象物
鉄筋、埋設管(塩ビ管)、電線、空洞、ジャンカ、部材厚、剥離 等
水平分解能
(ピッチ)
1 : 0.23 ( かぶり : ピッチ )
※深度75mm以上の場合
5~300mm
かぶり厚さ
※鉄筋径6mm以上の上端筋
※配筋やコンクリートの状態によって、最大350mmまで探査可能
周波数帯域
300~2300MHz
深 度 補 正
(比誘電率)
2.0~20.0
最大 測定距離
15m
表 示 モ ー ド
表示拡大機能
画 像 処 理
(測定時)
画 像 処 理
(非測定時)
Bモード ( 垂直断面図 ) 表示
BAモード ( 垂直断面図、反射波形 ) 表示
深度 : 浅モード 0 ~ 200mm 、深モード 0 ~ 400mm
距離 : 標準モード 最大 500mm 、Wモード 最大 1,000mm
リアルタイム自動表面波処理
リアルタイムマニュアル表面波処理
リアルタイムユーザー表面波処理
固定表面波処理、マニュアル表面波処理
減算処理、ピーク処理、原画再生処理
ユーザー表面波処理、平均波処理
最大 操作速度
約 40cm/s 速度超過アラーム機能あり
出 力 機 能
専用モバイルプリンタでデータ印刷、CFメモリカードでデータ保存
電 源
バッテリー動作(約 110分)、AC電源動作
寸法・質量
約149(W)×147(H)×216(D) 約1.2kg
( 質量 バッテリー含 )
フォルダ機能 : 10個のフォルダに分けて測定データを保存
無償追加機能
マ ー カ 機能 : 最大42点の座標を記録、座標・ピッチを一覧表示
(バージョンアップ機能) 自動マーカ機能 : 100mm程度迄の金属埋設物に自動マーキング
表示単位切替 : 『m』、『cm』、『mm』、『in』で自由に変更可能
4. 測定原理
電磁波レーダ法 鉄筋探査機の原理は現在広く用いられているレーダと基本的に同じ
-2
である。波長が10 ~100
cmの電磁波をコンクリートに向けて送信し、電気的特性
の異なる物質(鉄筋や配管、空洞 等)の境界面で反射され、その反射波を受信する
ことにより測定を行なう。
コンクリート中の電磁波の伝搬速度 V は、真空中の電磁波の速度を C 、コンクリート
の比誘電率を ε r とすると
V=
C
( m/sec )
ε r
√
となり反射対象物までの距離 D は反射波が戻ってくるまでに要した時間を T とすると
下の式で表される。
D=
1
2
× VT ( m )
コンクリート面でアンテナを移動させながら連続的に電磁波の送信と反射波の受信を
繰り返すことにより得られる反射波形を横軸は移動距離、縦軸は時間として並べる
ことにより、断面山形画像を表示する。この山形画像の頂点が位置と深さを表している。
D3
D2
D1
距離(D)
鉄筋
送信波
電磁波伝搬時間
受信波
移動距離
表面
は鉄筋がある位置
は非金属管がある位置
各測定で得られた鉄筋や空洞からの
反射波を合成して、ハンディサーチの
表示画面に、鉄筋や空洞の位置に
対応した断面画像を描いている。
5.測定結果
5-1.2階 東側 壁
測定結果 写真 ※青テープが鉄筋の位置、黄テープが測定データを採取した位置
測定データ ①
測定データ ②
測定結果 測定データ ※黒い山形波形が鉄筋の位置
測定データ① 横筋
測定データNo.B2250941_001
マーカID
1 2 3 4 5 6 7 8
距離 (cm) 15.75 34.25 55.25 74.25 15.5 34.25 56 72.5
深さ (mm)
67 64 61 60 134 133 131 131
ピッチ (cm)
18.5 21 19
18.75 21.75 16.5
※マーカID1~4は上端筋、5~8は下端筋
測定データ② 縦筋
測定データNo.B2250941_002
マーカID
1 2 3 4 5 6 7 8
距離 (cm) 17.75 38 57 82.25 17 37 56.5 82.25
深さ (mm)
51 46 48 48 150 146 147 146
ピッチ (cm)
20.25 19 25.25
20 19.5 25.75
※マーカID1~4は上端筋、5~8は下端筋
5-2.3階 南側 床
測定結果 写真 ※青テープが鉄筋の位置、黄テープが測定データを採取した位置
測定データ ③
測定データ ④
測定結果 測定データ ※黒い山形波形が鉄筋の位置
測定データ③ 横筋
測定データ④ 縦筋
測定データNo.B2251006_003
マーカID
1 2 3 4 5 6 7 上端筋
距離 (cm)
6.5 20.75 36.5 41.5 51 65.25 81
深さ (mm)
36 37 36 45 36 36 30
ピッチ (cm)
14.25 15.75
5 9.5 14.25 15.75
測定データNo.B2251006_004
マーカID
1 2 3 4 5 上端筋
距離 (cm)
9 27.5 47 67.5 87.25
深さ (mm)
54 50 50 43 39
ピッチ (cm)
18.5 19.5 20.5 19.75
マーカID
8 9 10 11 12 13 下端筋
距離 (cm)
6.5 20.25 34.5 49.25 64.5 81
深さ (mm) 164 170 170 167 173 173
ピッチ (cm)
13.75 14.25 14.75 15.25 16.5
マーカID
6 7 8 9 10 下端筋
距離 (cm) 7.75 27 47.25 67.75 86
深さ (mm) 155 152 157 144 141
ピッチ (cm)
19.25 20.25 20.5 18.25
5-3.3階 北東側 柱
測定結果 写真 ※青テープが鉄筋の位置、黄テープが測定データを採取した位置
測定データ ⑤
測定結果 測定データ ※黒い山形波形が鉄筋の位置
測定データ⑤ 縦筋
測定データNo.B2251029_007
マーカID
1 2 3 4 5
距離 (cm) 8.75 20 31.5 47.25 57.5
深さ (mm) 138 134 136 133 133
ピッチ (cm)
11.25 11.5 15.75 10.25
5-4.3階 北西側 壁
測定結果 写真 ※青テープが鉄筋の位置、黄テープが測定データを採取した位置
測定データ ⑥
測定結果 測定データ ※黒い山形波形が鉄筋の位置
測定データ⑥ 縦筋
測定データNo.B2251039_008
マーカID
1 2 3 4 5 6 7
距離 (cm)
9 18.5 28.75 38.5 48.5 58 67
深さ (mm)
91 88 91 89 89 89 89
ピッチ (cm)
9.5 10.25 9.75 10 9.5 9
5-5.R階 北側 床
測定結果 写真 ※青テープが鉄筋の位置、黄テープが測定データを採取した位置
測定データ ⑦
測定データ ⑧
測定結果 測定データ ※黒い山形波形が鉄筋の位置
測定データ⑦ 横筋
測定データ⑧ 縦筋
横にある照明機器につながる
電配管の反射であると推測
測定データNo.B2251021_005
マーカID
1 2 3 4
距離 (cm) 11.25 25.5 40.75 57.25
深さ (mm)
46 48 48 48
ピッチ (cm)
14.25 15.25 16.5
測定データNo.B2251021_006
マーカID
1 2 3 4 5
距離 (cm) 14.5 34.75 42.5 57 71.75
深さ (mm)
67 64 70 60 64
ピッチ (cm)
20.25 7.75 14.5 14.75
6.測定データの採取方法
測定データの『距離』とは、上記写真の赤丸内に写っている探査機の黄色い三角マーク(▲)
を基準点(0点)とした、基準点からの進行した距離を示しています。
また、測定データの表示画像は、上記写真の赤矢印方向へ探査機が移動した際に、
それと直行した鉄筋の反射画像を表示しています。
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