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講義スライド
– 日本赤十字看護大学 – 基礎ゼミⅡ 2013/10/16 1 到達目標 しっかりとしたコミュニケーションがとれる 医療者になってください。 1. 分かっていること・分かっていないことを区別する。 2. 分かっていないことを明らかにする方法を知る。 3. 調べた内容をまわりの相手にしっかり伝える。 玉石混交な情報の洪水に飲み込まれるな! 2 分かっていることを明らかにする 情報リタラシー • 情報が必要とされるときに、情報を「効果的」かつ「効率的」 に(1)探し出し、(2)精査し、そして(3)使うことができる能力 (アメリカ図書館協会、1989年) 情報源 • デジタル vs. アナログ – 遂次性・速報性・検索性に優れている。 • レビュー論文/書籍 vs. 原著論文 – 「まとめサイト」と同じ機能 – 個別の情報を文脈の中に落とし込んでいく。 3 メディアが映しているものは「真実」とは限らない • 情報の恣意(しい)性 ? It’s media. 4 「偉い」人が話していることが「真実」とは限らない • ソーカル事件(ニューヨーク大学教授・アラン・ソーカル) – 科学用語をでたらめに使用する人文評論家への批判。科 学用語と数式をちりばめた無意味な内容の疑似哲学論 文を著名な評論誌(ソーシャル・テキスト)に投稿し、掲載 されてしまった事件。 私たちの目的は、「王様も女王様も裸だ」と指摘する事だ。 しかしはっきりさせておきたい。哲学、人文科学、そして社会 科学一般を攻撃しようとしているのではない。むしろ、これら の分野の重要性を感じるからこそ、明らかに事実無根のフィ クションと分かるものについて、この分野に携わる人々(特 に学生諸君)に警告を発したいのだ。 (アラン・ソーカル & ジャン・ブリクモン『知の欺瞞』 ) 5 ハロー効果 halo effect • ハロー:後光、聖像の光背や光輪 • 後光効果、光背効果ともいう。認知バイアスの一種。 6