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第3節 青少年の薬物乱用防止のための効果的対策への意見 1.薬物

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第3節 青少年の薬物乱用防止のための効果的対策への意見 1.薬物
第3節
青少年の薬物乱用防止のための効果的対策への意見
第 3 節では、インターネット調査で寄せられた効果的な薬物乱用防止教育についての意
見や、青少年の薬物乱用防止のための支援及び対策に関する意見をまとめる。
1.薬物乱用防止対策全般における意見
(1)薬物乱用防止教育を効果的に行う場や方法
効果的な薬物乱用防止教育・啓発として挙げられた 10-20 代の上位 7 項目は以下の通り
であった。10 代、20 代、30 代以上とも、第 1 位が「高等学校までの学校教育」、第 2 位が
「家庭教育」
、第 3 位が「各種メディアを活用した啓発や教育」であったが、10 代では「高
等学校までの学校教育」が約 8 割に達する一方、
「家庭教育」と「各種メディアを活用した
啓発や教育」は 30 代以上に比べて顕著に低くなっていた。なお、大学生では「各種メディ
アを活用した啓発や教育」が「家庭教育」より上回っていた。
図表 1-3-1-1 薬物乱用防止教育を効果的に行う場や方法(上位 7 項目)
(%)
100
90
80
10代
20代
30代以上
79.2
74.2
72.8
70
55.5
51.4
43.0
42.3
37.3
35.5
60
50
40
23.8
21.0
23.1
19.6 20.0
14.8
30
20
10
13.3
12.5 12.6
9.3
8.6 9.1
0
高等学校
までの学
校教育
家庭教育
各種メデ
ィアを活
用した啓
発や教育
短大・大
学での教
育や啓発
行政や警 保健所、 教育や啓
察による 病院等に 発におけ
教育や啓 よる教育 る関係機
発
や啓発
関の連携
*項目の並びは 10-20 代の割合の高い順
(2)薬物乱用をした青少年の立ち直りに必要な支援
10 代、20 代、30 代以上ともに第 1 位は「家族」
、第 2 位は「友人」であった。第 3 位は
10 代、20 代では「地域社会」であったが、30 代以上では「医療機関」が「地域社会」を
わずかに上回っていた。
「家族」、
「地域社会」
、「医療機関」、
「ボランティア、ボランティア
団体」は年代が高いほど率が高かった。なお、10-20 代の無職では「地域社会」が第 2 位
(63.0%)と高くなっていることが注目された。
(参考までに「平成 18 年調査」においては、「家族」は 10 代 80.6%、20 代 83.9%、30
代 90.3%、「友人」は 10 代 64.5%、20 代 68.5%、30 代 59.5%、
「学校」10 代 34.7%、20
32
代 33.1%、30 代 35.0%、
「医療機関」10 代 47.6%、20 代 53.1%、30 代 50.7%、
「地域社会」
10 代 27.4%、20 代 40.9%、30 代 53.0%、
「ボランティア、ボランティア団体」10 代 16.9%、
20 代 22.8%、30 代 26.4%であった。
)
図表 1-3-1-2 薬物乱用をした青少年の立ち直りに必要な支援
(%)
100
90
80
86.7
79.6
77.2
70
60
58.6
57.2
55.2
50
40
30
10代
20代
30代以上
53.5
53.9
50.5
45.7
46.8
37.0
37.0
43.4
37.0
36.5 36.335.8
32.6 32.4 27.9
32.2
30.3
23.5
20
10
0
家族
友人
地域社会 医療機関
警察
学校
保健所な ボランテ
どの行政 ィア、ボ
機関
ランティ
ア団体
*項目の並びは 10-20 代の割合の高い順
(3)薬物乱用防止のために政府に望む対策
いずれの対策も 30 代以上が 10 代、20 代より高い率で回答があった。薬物を密売・密輸
入する側への取締りや刑罰の強化を望む意見、及び、薬物を乱用する側への取締りや刑罰
の強化を望む意見が上位項目となっていた。
(参考までに「平成 18 年調査」においては、15 歳以上の全員の回答の上位項目は、
「暴
力団や不良外国人などの密売人の取締りを強化」(78.5%)、
「薬物の密輸入に対する取締り
の強化」
(73.5%)、
「薬物を密輸・密売した者に対する刑罰を厳しくする」
(60.6%)
、
「薬物
乱用者に対する取締りの徹底」(54.5%)
、「薬物を乱用した者に対する刑罰を厳しくする」
(51.5%)の順であった。
)
図表 1-3-1-3 薬物乱用防止のために政府に望む対策
(%)
100
10代
20代
30代以上
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
暴力団等
の密売人
の取締り
の強化
薬物の密
輸入に対
する取締
りの強化
薬物乱用 密輸・密 薬物乱用 薬物乱用 青少年の 薬物乱用 各種メデ 国民に対
者に対す 売者への 青少年に 者への刑 乱用防止 の実態把 ィアに対 する各種
る取締り 刑罰を厳 対する補 罰を厳し に対する 握の推進 する協力 啓発活動
の推進
の要請
指導強化
しくする 導の強化 くする
の徹底
中毒者の
社会復帰
や再乱用
防止支援
乱用青少
年へ再乱
用防止対
策の充実
警察官を
増やす等
取締り体
制の充実
生産国へ
の問題取
組み支援
等の推進
乱用防止
のための
研究開発
の推進
*項目の並びは 10-20 代の割合の高い順、項目が多いため値の表示は省略した
33
(4)青少年を薬物から守る対策
青少年を薬物から守る対策の上位8項目をみると、上位5項目では10代、20代より30代以
上の割合が高くなっていた。10代、20代、30代以上とも、第1位は「暴力団や不良外国人な
どの密売人の取締りを強化する」、第2位は「学校での薬物乱用防止教育を強化する」
、第3
位は「インターネットや携帯電話を利用した密売の取締りを強化する」である。10代では
「薬物乱用に対する罰則を強化する」が第4位であったが、20代、30代以上では「家庭で薬
物の恐ろしさを取りあげる」が第4位となっていた。
なお、女性20代では「学校での薬物乱用防止教育を強化する」
(51.4%)が第1位、10-20
代の無職では「インターネットや携帯電話を利用した密売の取締りを強化する」(52.8%)
が第1位であった。
(参考までに「平成 18 年調査」においては、15 歳以上の全員で最も多く挙げられたのは
「学校での薬物乱用防止教育を強化する」
(62.8%)、次いで「暴力団や不良外国人などの密
売人の取締りを強化する」
(60.3%)
、「インターネットや携帯電話を利用した密売の取締り
を強化する」(59.3%)、「家庭での薬物の恐ろしさを取りあげる」(55.7%)の順であっ
た。)
図表 1-3-1-4 青少年を薬物から守る対策(上位 8 項目)
(%)
70
60
50
63.8
54.2
51.2
47.8 52.6
49.5
47.4
46.3
42.5
40
30
45.9
44.5
37.3
33.6
34.2
36.3
33.3
32.5
34.3
32.2
31.3 31.6
10代
20代
30代以上
24.825.0
22.8
20
10
0
密売人の 学校での
取締りを 薬物乱用
強化する 防止教育
を強化
ネットや
携帯利用
の密売取
締り強化
家庭で薬 薬物乱用
物の恐ろ に対する
しさを取 罰則を強
りあげる
化する
乱用して
いる青少
年の取締
りを強化
家庭、学
校、地域
などの連
携を強化
薬物乱用
相談のた
めの機関
を充実
*項目の並びは 10-20 代の割合の高い順
34
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