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No. 2 (2013年01月31日発行

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No. 2 (2013年01月31日発行
篭の外から(ウエブ版)
No. 2 (2013 年 01 月 31 日発行)
都立大森高等学校籠球会
“ 特集:森高バスケットボール部はいま ”
1.
1.
コーチの退任にあたって(清水
2.
森高訪問記(鈴木
コーチの退任にあたって
稔
昌樹
(24 期))
(10 期))
清水
昌樹
平成 16 年から女子のコーチを引き受け 9 年間、来年 3 月末で都合により退任すること
になりました。その間に練習試合を含め勝った試合は数試合、ほとんど負け続けた 9 年間
でした。
いくつかの原因がありました。まず、部員数が少ないこと、練習時間の少ないこと、練
習に来ない部員が多いこと。特にここ数年アルバイトを優先して部活を休む生徒が増えて
きました。現在の森高生の 9 割以上はアルバイトをしています。母子家庭や生活保護家庭
もけっこうな割合を占め、親が生徒のアルバイトを当てにしている家庭もありました。
また、今は授業が終わった後にホームルームがあり、終わるのが 3 時半過ぎになるクラ
スもあります。部員が集まってくるのが 45 分~50 分になり、アップしてフットワークが
終わると 4 時過ぎ、定時制の要望で 5 時過ぎまでで練習終了では、なかなか思ったような
練習はできません。ただ、学年によっては、掃除をさぼって早く集まる代もありました。
茶髪を禁止して学校は落ち着いてきたのですが、おとなしい生徒が増えてきている気がし
ます。
毎年、新入生の面接時点では、中学ではバスケット部で高校でも入部するという話はく
るのですが、実際にはあまり入部しません。中学で燃え尽きてしまう生徒が多いような気
がします。今年は特に 4 月は体育館の改修工事のため、校庭のテニスコートで練習してい
たので、入部をためらった生徒も多かったのではないでしょうか。
こんなことを書いていると次に引き受けていただくコーチがますますいなくなりそう
ですが、きちんと練習を見るコーチや先生がいないクラブは、6 月頃になると次第に生徒
が減っていき、半年もすると練習そのものがなくなっていきます。今の生徒は自分たちだ
けではなかなか活動を続けるのは難しいようです。
私がコーチを退任した後のバスケット部の存続に非常に危機感を感じています。籠球会
の協力なしには、クラブがなくなるといっても過言ではないと思います。皆様でアイデア
1
を出し合うなどしていただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
(編集部:この原稿は、2012 年 12 月 9 日に受理しました)
2.
森高訪問記
鈴木
稔
1 月 20 日 (日曜日) 女子バスケットボール部の試合を観戦するために森高を訪れまし
た。現役の試合を観るのは 50 数年振りです。試合開始が 9 時ということでしたので、試
合前の練習も見学したいと五井駅(千葉県市原市)を 7 時前に出発。蒲田駅に着いたのが 8
時 15 分ぐらいでしたのでここまでは順調でした。ところが、蒲田駅および駅前は昔の面
影が全くなく右往左往、あげくのはてに池上駅へ向かって歩いていて途中二度も道を尋ね
る始末で森高に着いた時には 8 時 45 分になっていました。
「苦難」は続き、大森高校は大
規模改修工事中(25 年 3 月完了予定)で入口を探すのに一苦労。さらに昨秋一足早く竣工
した体育館も探すことができずうろうろ。あれやこれやで体育館の 3 階にあるバスケット
コートに辿り着いたのは 9 時前でした。横浜からやってきた北沢は 40 分以上も前に来て
いて顧問の野田先生と清水コーチを紹介してくれました。
9 時を過ぎているのに一向に試合が始まる気配がありません。それもそのはず森高の選
手は4人しかいません。しばらくして 5 人がそろって試合開始。森高のベンチには清水コ
ーチと野田先生の二人のみ。試合はクオーター制 (10 分―2 分―10 分―10 分~15 分―10
分―2 分―10 分)で行われました。
相手は多摩大学目黒高校で最初からオールコートのプレスデイフェンスをしてきまし
た。森高の選手は慌ててしまって(特に試合慣れしていない二人の 1 年生)パスミスやバイ
オレーション(5 秒ルール、8 秒ルール)が続きましたが、相手のシュートミスに助けられ
たのとフォローを頑張って捕ったので第 1 クオーターは接戦でした。しかし、第 2 クオー
ター以降は徐々に力の差と選手数の差が表れ点差がひらいていきました。森高は終始 5
人でしたが、相手は選手が多くいてメンバーチェンジをしながらでした。森高の選手は疲
れも見せず第 4 クオーターはリードして意地を見せてくれました。
40分マッチ
大森高校 46
10 13
09 20
08 16
19 15
64 多摩大学目黒高校
10分マッチ
大森高校 22
12 多摩大学目黒高校
10分マッチ
大森高校 6
27 多摩大学目黒高校
2
40 分マッチの後でさらに 10 分マッチが二試合行われました。森高は不動のメンバー
で・・・。最初の試合は控えの選手相手でしたのでシュートも面白いように決まり圧勝で
した。しかし、最後の試合はさすがに疲労も限界でした。
ナイスファイト!!
久しぶりの試合観戦でしたが、応援する余裕はありませんでした。試合前に北沢がコー
トに描かれたラインの説明をしてくれたけれど理解できず、試合中も笛がなると今のは「5
秒ルール」違反、
「8 秒ルール」違反、
「24 秒ルール」違反などと解説付きでまさに「見学」
でした。
「観戦記」を予定していましたが、
「訪問記」になってしまいました。次回は北沢
が「観戦記」を書いてくれると思います。
早速少し「学習」しましたので、老婆心ながら「昔」の会員向けに「お知らせ」欄に“シ
ニア会員向け講座”を掲載しました。
現在、バスケットボール部の顧問は、男子が森敬之先生、女子が野田友紀先生です。森
先生は男子コーチも担当しています。女子コーチは清水さんが担当して 9 年目になります。
男子部、女子部ともに最大の問題は部員の少なさです。部員が少ない状態は長年続いてい
るようです。清水さんの「せめて 5 対 5 の練習をやりたい」という言葉は切実です。
その清水さんも今年の 3 月に退任です。続投を希望しますが無理は言えません。
清水さんからのメッセージ「私がコーチを退任した後のバスケット部の存続に非常に危機
感を感じています。籠球会の協力なしには、クラブがなくなるといっても過言ではないと
思います。皆様でアイデアを出し合うなどしていただければ幸いです。何卒よろしくお願
いいたします。」を籠球会としてしっかりと受け止め、9 年間の清水さんの労苦を無にし
ないためにも籠球会として何ができるのか考えていきたいと思います。
編集後記
編集部では今後も森高バスケ部を見守り続け「現役情報」を発信していきます。
女子部は、2 月に 4 校対抗戦 (大森高校、日比谷高校、三田高校、田園調布高校) が予定
されています。試合日程など決まりましたら「お知らせ」欄に掲載します。
なお、トップページの最終更新日は、篭の外から(ウエブ版)の発行に合わせて変更しま
す。最終更新日が変わっていなくても、最新の更新箇所を「お知らせ」欄に更新情報とし
て掲載しますので時々チェックしてください。
編集部では、篭の外から(ウエブ版)に掲載する原稿を募集しています。会員から送られ
た原稿はすべて採択ですのでどんどん送ってください。また、ホームページに対するご意
見、ご要望などをお寄せください。
連絡先;鈴木
稔(メールアドレス:[email protected])
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