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役職員の報酬体系について リスク管理について
THE SANJO SHINKIN BANK Report 2016 役職員の報酬体系について 1.対象役員 当金庫における報酬体系の開示対象となる「対象役員」は、常勤理事及び常勤監事をいいます。対象役員に対する報酬等は、職務執 行の対価として支払う「基本報酬」及び「賞与」、在任期間中の職務執行及び特別功労の対価として退任時に支払う「退職慰労金」で構 成されております。 (1)報酬体系の概要 【基本報酬及び賞与】 非常勤を含む全役員の基本報酬及び賞与につきましては、総代会において、理事全員及び監事全員それぞれの支払総額の最高限度額 を決定しております。 そのうえで、各理事の基本報酬額につきましては役位や在任年数等を、各理事の賞与額については前年度の業績等をそれぞれ勘案し、 当金庫の理事会において決定しております。また、各監事の基本報酬額及び賞与額につきましては、監事の協議により決定しております。 【退職慰労金】 退職慰労金につきましては、在任期間中に毎期引当金を計上し、退任時に総代会で承認を得た後、支払っております。 なお、当金庫では、全役員に適用される退職慰労金の支払いに関して、主として次の事項を規程で定めております。 a.決定方法 b.決定時期と支払時期 (2)平成 27 年度における対象役員に対する報酬等の支払総額 区 分 支払い総額(単位:百万円) 対象役員に対する報酬等 149 (注) 1.対 象役員に該当する理事は8名、監事は2名です(期中に退任した者を含む)。 2.上 記の内訳は、 「基本報酬」112百万円、 「退職慰労金」36百万円となっております。 「賞与」の支払はありません。 な お、 「退職慰労金」は、当年度中に支払った退職慰労金(過年度に繰り入れた引当金分を除く)と当年度に繰り入れた 3.使用人兼務役員の使用人としての報酬等を含めております。 役員退職慰労引当金の合計額です。 (3)その他 「信用金庫法施行規則第132条第1項第6号等の規定に基づき、報酬等に関する事項であって、信用金庫等の業務の運営又は財産の状 況に重要な影響を与えるものとして金融庁長官が別に定めるものを定める件」 (平成24年3月29日付金融庁告示第22号)第3条第1項 第3号及び第5号並びに第2項第3号及び第5号に該当する事項はありませんでした。 2.対象職員等 当金庫における報酬体系の開示対象となる「対象職員等」は、当金庫の非常勤役員、当金庫の職員、当金庫の主要な連結子法人等の 役職員であって、対象役員が受ける報酬等と同等額以上の報酬等を受ける者のうち、当金庫の業務及び財産の状況に重要な影響を与え る者をいいます。 なお、平成27年度において、対象職員等に該当する者はいませんでした。 (注) 1.対象職員等には、期中に退任・退職した者も含めております。 2. 「主要な連結子法人等」とは、当金庫の連結子法人等のうち、当金庫の連結総資産に対して2%以上の資産を有する会社 なお、平成27年度においては、該当する会社はありませんでした。 3. 「同等額」は、平成27年度に対象役員に支払った報酬等の平均額としております。 4.平成27年度において、対象役員が受ける報酬等と同等額以上の報酬等を受ける者はいませんでした。 等をいいます。 リスク管理について リスク管理の基本方針 金融機関の業務が多様化、複雑化するなか、お客さまに安心してお取引いただくためには、各種リスクの所在の認識と適切なコントロールに より、経営の健全性と安定性を確保することが大変重要となります。さんしんでは、リスク管理を経営の最重要課題の一つと位置付け、リスク の種類(リスクカテゴリー)ごとに担当部を設けるとともに、リスク管理部を統括部署として、リスク管理の充実・強化に努めています。 加えて内部監査部署がリスク管理部および各リスク担当部署に対し、リスク管理が適切かつ、有効に機能しているか検証しています。 信用リスク管理 信用リスクとは、お取引先の財務状況が悪化し、融資(元金、利息)の回収が困難となることにより、損失を被るリスクのことです。 さんしんでは、融資業務の健全かつ適切な運営により、リスクを適正に把握し、適切な与信構造(ポートフォリオ)の構築等に努めることを 基本方針としています。審査部門は、融資審査基準に基づき厳格に審査し、特定の業種や大口取引に偏らない小口多数取引でリスクの分散に努 めています。また、適切な与信構造(ポートフォリオ)の構築に向けて、大口のお取引先の現況把握や業種別の貸出資産の管理などを行ってい ます。更に、財務情報に定性情報を加味し総合的に評価した企業信用格付により、貸出資産について格付区分別の把握・分析を行い、格付ラン クアップのための経営改善支援にも積極的に取り組み、資産の健全性向上に努めています。また、将来予想される損失については、法令および 償却引当規程等に基づき適切で厳格な引当を実施して万一に備えています。 6 市場関連リスク管理 市場関連リスクとは、有価証券等の価格、市場金利などリスクファクターが変動することにより、保有する資産の価値が減少し損失を被るリ スクのことです。 さんしんでは、有価証券等の資産運用について、経営体力や管理能力等に見合ったリスク管理により、適正な収益を確保することを基本方針 としています。そのために、金利変動、価格変動、為替変動については、VaR(バリュー・アット・リスク)などの統計的な手法やストレステ ストなどにより、リスクを把握しています。また、リスク管理常務会において、リスク限度額や損失限度額を設定し、その範囲内に、リスクと 損失をコントロールする態勢を確立しています。 流動性リスク管理 流動性リスクとは、市場の混乱等により市場取引ができなくなり損失を被るリスクや、予期せぬ資金の流出等により必要な資金繰りがつかな くなるリスクのことです。さんしんでは、運用・調達の状況を常に把握し、適正な支払い準備金を確保し適切かつ安定的な資金繰り体制を整備 することを基本方針としています。 流動性資金の確保に向けた緊急時の資金調達手段としては、信金中央金庫に支払準備資産を預けるなどして十分確保するとともに、信金中央 金庫を中心とした信用金庫業界のバックアップ体制も整備しています。 オペレーショナル・リスク管理 オペレーショナル・リスクとは、金融機関の内部管理体制の不備や災害等の外生的事象から損失を被り、または金融機関としての機能が果た せなくなるリスクのことで、リスク要因は広範囲に存在しています。さんしんでは、お客さまに安心してお取引いただくために、事務リスク(事 務処理におけるミスや事故、不正等により損失を被るリスク)とシステムリスク(コンピュータシステムやネットワークシステムにおける誤処 理や災害、不正使用等のリスク)については特に重要度の高いリスクであると認識しています。 さんしんでは、常に事務リスクの所在を把握し、内部規程等の整備や事務指導により厳正な事務管理を行っております。また、事務リスク軽 減に向けた事務処理の効率化に努めています。さらに、各部店においても定例自主検査を行っているほか、法務監査部も、全営業店と本部各部 に対し臨店監査を実施しています。 さんしんは「しんきん共同センター」に加盟しております。同センターではシステムリスクに対処するため、バックアップセンターの構築や、 コンピュータ機器・回線を二重化しているほか、情報セキュリティや障害発生時のマニュアルなどを整備し、リスク回避に努めております。 リスク管理体制 <決 定 機 関> <統括部署> <リスク区分> 経 営 リ 信 用リス ク 理 リ ス ク 事 ス 管 ク 理 管 常 務 会 リ 会 金 市 場 関 連 リ ス ク 市 場 統 合 リ ス ク 部 利 リ ク 審 査 部 資金証券部・審査部・営業統括部 価 格 変 動リスク 金 利 リ ス ク 信 用 リ ス ク 為替リスク・カントリーリスク 流 オ ペ ・レ リー スシ クョ ナ ル ス <監査部署> ク 貸 出 債 権 為替リスク・カントリーリスク 理 <担当部署> ス 動 資金証券部 外国為替業務 リ 資 金 証 券 部・審 査 部 監 査 ク 資金証券部 ス ク 事 シ 事 ス務テ リ ム リスス ク 事 形務資 リ 有 産 リスス ク 事 法 務 リ ス ク 法務監査部 人 的 リ ス ク 人事教育部 風 評 リ ス ク 営業統括部 務 務 余資運用 ス 事 性 法 リ 務 部 事 務 部 総 務 部 部 新 栄 社 リスク管理グループ 新商品等リスク検討グループ 営業統括部、 審査部、 事務部、 資金証券部、 総務部、 人事教育部、 法務監査部、 リスク管理部 営業統括部、 審査部、 事務部、 資金証券部、 リスク管理部、 新商品等開発部署 (平成 28 年 6 月現在) 統合的リスク量と銀行勘定の金利リスク (平成28年3月末、単位:億円) 「貸出金の信用リスク」 、 「有価証券運用の市場リスク」など、 リスクカテゴリーごとに、統計的手法(信頼区間 99%、観測 期間 1 年の VaR など)によりリスク量を計測するとともに、 これを合計し統合的リスク量を算出しております。28 年 3 月 末の統合的リスク量は、 231 億円(自己資本の 61.6%に相当) 、 そのうち金利リスク量は、130 億円(自己資本の 34.7%に相 当)と経営体力と比較して全く問題のない水準に収まっており ます。 貸出金の信用リスク 有価証券運用のリスク うち金利リスク うち株式 預貸金・預け金の金利リスク オペレーショナル・リスク 統合リスク うち金利リスク リスク量 26 182 116 60 15 9 231 130 自己資本の額(注)に対する比率 6.8% 48.5% 30.8% 15.9% 3.9% 2.3% 61.6% 34.7% ( 注 ) ここでは、自己資本の額から有価証券のネット評価損、及び繰延税金資産(ネット資産額)を控除した「コアとなる自己資本」に対する比率を表示しております。 7