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Ⅵ-3 大腸癌患者の看護
Ⅵ-3 大腸癌患者の看護 患者氏名 ( 才) 計画立案日: 計画立案者: 評価予定日: 主治医: 受持看護師: 評価実施日: 看護目標 1.身体的・精神的苦痛を最小限にとどめる 腹部症状などの苦痛の軽減をはかり栄養状態が改善し体力の消耗を防ぐ <問題点> <対策> ♯1.疾患に対する不安 O-1.入院への適応状況 疾患そのものへの不安 2.疾病、検査に関する患者の情報量とその理解度 病気の兆候(腹部膨満、便秘、下 3.表情、言動の表出状況と不安の程度の関係 痢等) 4.食欲、食事摂取状況 検査や治療に対する情報不足 5.睡眠状況 入院というなれない環境 6.サポートシステムの状況 社会的役割が果たせない 7.対処行動と対処状況 予期的不安 T-1.検査の必要性、方法をわかりやすく説明して協力を得る。 2.検査の結果について、医師から十分説明をうけることがで 目標:患者の思いや不安を表出できる きるように配慮する。 3.不安の表出ができるよう患者、家族の訴えをよく聴き受容 的態度で接する。 4.静かに休息のとれる環境をつくる。 E-1.医師の説明で理解不足の内容があれば追加説明し、納得で きるようにする。 2.不安な状態を表出しても良いことを伝え、不明なところは 質問できるように促す。 ♯2.便秘や下痢が繰り返される苦痛 腫瘍による便の通過障害 O-1.健康時の排便パターン 腹痛、悪心、腹部膨満、便回数 2.排便状態(回数、性状、量、出血の有無) 出血、睡眠障害 3.腹痛、悪心、腹部膨満、睡眠障害等の有無 4.食事内容、と摂取量 目標:便性がコントロールされる 5.水分摂取量 T-1.通過障害の程度に合わせた食事の提供をする。 2.通過障害が強い場合絶食、輸液管理を行う。 3.下剤、鎮痛薬を与薬し、腹部症状を軽減する。 E-1.症状が疾患からのものであることを説明する。 2.排便状態を正確に申し出るよう、または看護師による 確認説明する。 ♯3.腹部症状や処置からくる全身状態 の悪化 O-1.食事摂取量、水分出納 下痢、下血、代謝障害による低栄 2.食事摂取に関連した腹痛、不快感、悪心、嘔吐 養、貧血、脱水状態 の有無と程度 検査食、下剤による脱水 3.倦怠感・息切れなどによる日常生活の障害の有無 不安、ストレスによる食欲不振 4.口腔粘膜の状態、浮腫の有無 5.体重の変化 目標:栄養状態の改善 6.検査データ-:貧血、栄養状態 身体の機能の維持に必要な栄養 7.食べられないことによるストレス 状態を保つことができる T-1.検査などで脱水にならないように注意する。 2.患者の嗜好を考慮し、家族の協力を得て、消化のよい嗜好 品を持参してもらう。 3.通過障害による絶食の場合高カロリー輸液管理を行う。 4.消化剤、鎮痛剤を適宜与薬し痛み、腹部不快を軽減する。 5.倦怠感・息切れなどのある場合は日常生活で転倒しないよ う注意する。 E-1.栄養指導で高蛋白、高カロリー、鉄分を含んだ食品摂取の 必要性について説明する。また、消化の良い嗜好品などに ついても説明する。 2.高カロリー輸液の必要性、施行中の注意事項の説明を行う。 ♯4.消化管出血による全身状態の悪化 O-1.バイタルサイン、意識レベル。 (腫瘍からの出血) 2.腹部不快感の有無 3.下血の有無 目標:異常の早期発見ができる 4.全身状態の観察 T-1.下血の場合 1)安静の保持をする。 2)腹圧をかけない。 3)適切な処置の介助をする。 4)輸液、輸血の管理を行う。 5)不潔になりやすいので、清潔を保ち不快感を与えない。 E-1.安静の必要性を説明し、処置により状態が改善することを 説明する。 ♯4.家族の不安 O-1.家族の表情、言動 疾患そのものへの不安 2.患者と家族との人間関係 患者の予後や経済面への不安 3.家族と患者の疾患の理解、認識の差 サポートシステムの不足 4.家族間のサポートシステム 家族間の人間関係 5.家族の状況判断能力 目標:家族ケァ、家族サポートを通して 6.家族が捕らえている患者の性格 患者を支えることができる 7.経済的問題の存在 T-1.コミュニケーションをとり不安、心配事を表出しやすいよ う受容的態度で接する。 2.家族の考えと、医療者の考えに違いがないか、患者の考え を尊重してかかわる方法について相談し検討する。 E-1.患者の今後についてイメージできる情報を提供する。 2.家族に患者サポートの必要性を説明する。 ※手術療法・化学療法・ターミナル期の看護参照