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2005/06/12 カザンラクのバラ博物館とトラキア人の墓
海外放浪記 ブルガリア 【カザンラクにあるトラキア人の墓(世界遺産) 2005年6月12日】 ブルガリアの中心部に位置するカザンラクという街に行った。この街は「バラ祭り」が有名で、世界各国 からたくさんの観光客が集まる。日本人観光客もたくさん来ていたようだった。しかし、私が行ったとき は既にバラ祭りは閉会していた。地元の人に聞くと6月の第1日曜日から1週間の開催とのことだった。 時すでに遅し..。 宿泊先であるスタラ・ザゴラから11:00発のカザンラク行きのバス(といっても11人乗りのワゴン車)に 乗った。バス料金は2.5Lvで運転手に料金を払いチケット購入。カザンラクには30分ほどで到着した。 困ったことに、全く検討のつかない場所で降ろされた。地元の人に尋ねるとスヴォボダ広場であること がわかった。地図を見るとカザンラクの街の中心にある公園だった。とりあえず、バラ博物館に行くため、 地図に載っているバス停まで歩いて行った。徒歩5分。バス停には40歳位の日本人夫婦が立ってい た。「どこに行かれるんですか」と訊ねると、「バラ祭りを見るため、ソフィアからバスできて、ここに降ろ されました」とのことで、カザンラクに予約したホテルを探しているとのことだった。バラ祭りが終わった ことを知り、残念そうだった。少しの時間、日本人夫婦と会話していたが、いっこうにバスが来ない。日 本人夫婦に別れのあいさつをし、タクシーでバラ博物館へ行くことにした。タクシーで10分のところにバ ラ博物館があった。タクシー料金2Lv。バラ博物館の入口門が閉まっていたが、裏口から入って行ける とタクシーの運転手が教えてくれた。裏口から入った直ぐに博物館があった。博物館の奥にある農場に、 バラが咲いていそうであったので行こうとすると、管理人のおじさんにブルガリア語で「進入禁止???」と 呼び止められた。しかたなく途方に暮れていると、博物館の裏手にある小さな公園から小太りなおばさ んが出てきた。博物館を案内してくれるとのことだった。客は私一人だけで貸切だった。この村でのバラ 栽培の歴史からバラの香水の作り方までとても流暢な英語で説明してくれた。ちなみにバラの種類に は鑑賞用と香水用の2種類があるとのこと。この博物館の見学は無料だったが、とても熱心に説明して くれたので、帰りの売店でバラのエッセンスを買った。このエッセンスは本物と偽者があり、本物は18L vで偽者は4Lv。本物には容器にバラの焼印がある。ちなみに、匂いを嗅いでみたが区別はつかなか った。また、裏口にある売店でいくつか売り物を試食したところ、バラの香りと蜂蜜の甘みが微妙にマッ チした「バラの蜂蜜」が気に入り3Lvで買った。 スヴォボダ広場 バラ博物館 1 海外放浪記 バラ博物館(庭園) バラ博物館(蒸留釜) バラ博物館からタクシーで10分のところに世界遺産である「トラキア人の墓」があった。タクシー料金2 Lv。この墓は見晴らしの良い丘の上にあった。本物は保存のため見れない。隣にあるレプリカに行っ た。見学料は2Lv。エジプトにあるピラミッドとは違い、人がひとり入れるかどうかの小さな穴倉で、天井 には絵画が描かれていた。トラキア人の墓から歩いてイスクラ歴史博物館に行った。徒歩10分。博物 館の見学料は2Lv。守衛が厳しく、館内に入る前に入り口で持ち物(リュックサック等)を置いていかな ければならない。見学者は私を含めて3人だけだった。館内は10箇所ほどの部屋に分かれており、各 部屋ごとにテーマが付けられていた。私たちが歩くたびに、守衛が各部屋の電気を付けていた。省エネ に徹底していると関心した。展示品には生活器具である陶器や青銅器、戦争時代の鉄砲や大砲の武 器、彫刻、絵画等があった。歴史博物館なのになぜか近代絵画や彫刻が多くあった。イスクラ歴史博 物館から歩いてバラ公園に行った。徒歩10分。相当数のバラが咲いていることを期待したが、バラ祭 りの開催前にバラの収穫が終わっており、街に咲き乱れるバラを見ることはできなかった。唯一見れた のは、この公園の一角にある花壇の数本だけ。残念!カザンラクの主な観光地を見終えたので、バス で帰ることにした。バラ公園から歩いてバス停に行った。徒歩20分。スタラ・ザゴラ行きのバスは、長距 離バス乗り場の奥にあった。17:00発のスタラ・ザゴラ行きバスに乗った。バス料金は2.5Lv。一応、 出発時間は決まっていたが、定員一杯になるまで待たされた。スタラ・ザゴラに17:45に帰路した。 トラキア人の墓(保存小屋) トラキア人の墓(レプリカ-入口) 2 海外放浪記 トラキア人の墓(レプリカ-天井) 3