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モバイル機器の利用による教育方法 の調査と検討
2004年度第5回合同セミナー Dec. 15th, 2004 モバイル機器の利用による教育方法 の調査と検討 本日の発表概要 l l l l 2004.12.15合同セミナー l l 研究構想発表会 A4FM1001 石田隆 l l l Dec. 15th, 2004 1 モバイル の定義 3 研究背景② m-ラーニング(モバイル による学習)の考え方と して、「受講者がモバイルする」事と、「授業が学 校から飛び出した」モバイル遠隔教育システムと がある(鎌形・牟田、2004年) l 個別学習支援ツールとして検討される動きもあ る(松居・菅谷、2004年) →学校教育の中でモバイル機器が取り入れられる 動きがある A4FM1001 TAKASHI ISHIDA なぜ対象者が大学生なのか①∼③ • 附随される効果として 今後の計画 参考文献・ 資料等 Dec. 15th, 2004 2 システムの標準規格を構築していく 過程および 表現力を高める技術としてのヴァーチャルリアリ ティとして、eラーニングの自由度を高めるため に、「携帯電話関連技術」が期待されている(経 済産業省、2004年) l 携帯端末によるeラーニングは、「 デジタル 化」と 「インタラクティブ性」の2つの狭義の視点の範疇 に含まれる(同) →社会の動きとして、モバイル を利用したeラーニ ングを考えてくるようになってきている l Dec. 15th, 2004 4 研究背景③ l Dec. 15th, 2004 • 研究目的② 研究方法 期待される効果 研究背景① 屋外等で、ネットなどにより情報のやりとりや データ入力をしたりすること。ノートパソコンや携 帯電話等の端末を指すこともある(古藤他、 2002年) l 携帯用情報機器 と移動通信機器 を結合して、ど こからでも瞬時に情報をやりとりするネットワー クの概念(下村、2000年) →これらから、固定的ではない場所・端末で情報 のやりとりをするものと定義する 本研究では、携帯電話 を中心に論じる l Dec. 15th, 2004 モバイルの定義 研究背景①∼③ 問題点①∼③ 研究目的① 5 従来問題とされてきたが、改善された点として、 l 第3世代の携帯電話(3G)やデータ用途のPHS等がそ ろって通信料定額制を打ちだしてきたことから、コスト的 な心配がなくなってきた • 多少大容量のコンテンツになっても差し障りがさ ほどなくなりつつある l モバイル端末の多機能化によるコンテンツの大容量化 (リッチコンテンツ化) が格段に進んでいる →モバイル機器単体での機能・インフラが向上し、パソコン でなければできなかったことがある程度はできるように なってきている Dec. 15th, 2004 6 1 2004年度第5回合同セミナー Dec. 15th, 2004 問題点① 問題点② 技術的な環境が整いつつある一方で、 l 現状では、eラーニング受講のツールとしての活用 例がほとんどなく、むしろ学校における通常の学 習、特に校外学習における教材的な活用が多い →調べもの学習のためのツールや学校外である場 所やある目的のための検索に使われる用途がほ とんどで、学習のためのツールとしての研究がほ とんどなされていない l Dec. 15th, 2004 l l Dec. 15th, 2004 モバイル 機器を利用した教育・学習を コンテンツメーカに提案して、学習者が 行ってくれるかどうかを調査する必要 がある 学習者がどういった学習ニーズをモ バイル機器に求められているのかを調 べる必要がある 9 Dec. 15th, 2004 研究目的① なぜ対象者が大学生なのか① 大学生のモバイル機器に関するニー ズを調査する • 主に学習に関する点について調査する l 学習者がモバイル学習ができる環境 作りを提案する l l Dec. 15th, 2004 A4FM1001 TAKASHI ISHIDA 8 これらの問題点をまとめると パソコンがない(固定的な場所ではない)場 所でデジタル 学習環境を同様に構築するの は困難である インタフェース面(ボタン操作やスクロール 操作等)があまりに違いすぎる Dec. 15th, 2004 →これらのコンテンツには、勉強・学習する という感覚で行えるものとは感じられな い 7 問題点③ 学習用のモバイルコンテンツとしては、 語学学習用のドリル形式のものやゲー ム形式に近いものが多い(石田、2003 年) 11 l 10 所有率や経済的 な状況から見て、大学生 にとって携帯電話が高校生以上に必需品 であり、かつ高校生以上 に多く利用できる 状況にある(石井、2004) 福岡都市科学研究所 の2001年調査では、 高校生が77.4%、大学生 が97.6%の所有 率になっている(同) Dec. 15th, 2004 12 2 2004年度第5回合同セミナー Dec. 15th, 2004 なぜ対象者が大学生なのか①(続き) l 高校生の場合は、「みんな持っているから」、 「便利だから」などの理由で、具体的 な理由 があって持つケースが少ない(千葉、2004) →高校生よりも大学生の方が携帯電話利用 に対する目的意識が高い Dec. 15th, 2004 高校の場合、生徒指導上 の理由などで所 有を制限したり禁止したりしている学校もあ る(千葉、2004) →高校生に対する表立った調査をするのが 困難 Dec. 15th, 2004 14 研究目的② 携帯電話の利用実態 については、高校生 が「表出的利用」、社会人 が「道具的利用 」 が多いのに対して、大学生 は双方の使い方 をする傾向が強い(石井、2004) →高校生の傾向と社会人 の傾向の双方の傾 向に近いものを調査可能 Dec. 15th, 2004 l 13 なぜ大学生が対象なのか③ l なぜ対象者が大学生なのか② 1. 学習者がパソコンでの学習に近い形の効 果が得られるような方法を検討する • • 2. モバイル 機器の独自の学習効果 の得られ る方法を検討する • • 15 現状では皆無に近い 技術的な方式として、単純にまったく同じ方法は不可 能 モバイル特性を考慮した方法 パソコンコンテンツのモバイル機器への移植可能性 Dec. 15th, 2004 研究目的②(続き) 研究方法 特に2の点について着目し、 モバイル学習の対抗馬として、 l 現在行われている従来型のeラーニングの 実例を調査し、コンテンツ構成を検討する l 16 大学生を対象とし、モバイル に対してどのよ うな学習方法 を求めているのか、またどの ような学習ができればよいと考えているの かを調査する • 利用可能な環境がモバイルに応用可能なものかを調 査 • eラーニングではないモバイル学習について、遠隔教 育向けに改変可能なものかの調査 Dec. 15th, 2004 A4FM1001 TAKASHI ISHIDA 17 Dec. 15th, 2004 18 3 2004年度第5回合同セミナー Dec. 15th, 2004 期待される効果 l 附随される効果として 遠隔専用ではなく、遠隔と従前の方法のハ イブリッド型などの応用方法もできるように なる l 単なる学習用 ツールではなく、単なるコミュ ニケーションツールでなく、相乗効果以上 の ものが出る • パソコンとモバイル機器の相互補完 • 教室講義とモバイル機器利用の相互補完 Dec. 15th, 2004 19 今後の計画 l l l Dec. 15th, 2004 参考文献・資料等 関連論文の調査 学習用モバイルコンテンツの調査 大学生のニーズ調査(具体的 には今後詰 める段階) l l l l Dec. 15th, 2004 20 21 石田隆「情報機器を用いた英語学習−時代の変化に対応し た語学学習法と情報教育−」 『平成14年度 総合研究( 卒業 課題)論文要旨』東北学院大学教養学部総合研究委員会 2003年 pp.49-50 鎌形忠典・牟田博光「モバイル遠隔教育システムを実現する “フィールド教育パイロット実験(リモート見学) ”の「 教育利用 評価」に関する検討」 『日本教育工学会第20回全国大会講演 論文集』日本教育工学会 2004年 pp.811-812 経済産業省商務情報政策局情報処理振興課編『eラーニング 白書2004/2005年版』オーム社 2004年 古藤泰弘・清水康敬・中村一夫編集代表『[ 教育の情報化]用 語辞典』学文社 2002年 Dec. 15th, 2004 22 参考文献・資料等 l l l l l l 酒井朗・伊藤茂樹・千葉勝吾編『 電子メディアのある「日常」』 学事出版 2004年 総務省編『平成16年版情報通信白書』ぎょうせい 2004年 日本教育工学会編『教育工学事典』実教出版 2000年 日本教育方法学会編『現代教育方法事典』 図書文化 2004 年 松居辰則・菅谷史昭「集合学習環境における携帯電話の有 効利用に関する実証的考察」『日本教育工学会第20回全国 大会講演論文集』日本教育工学会 2004年 pp.991-992 モバイル・コンテンツ・フォーラム監修『ケータイ白書2005』イ ンプレス 2004年 Dec. 15th, 2004 A4FM1001 TAKASHI ISHIDA 23 4