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3-2 中小企業向け省エネ促進税制について
3-2 中小企業向け省エネ促進税制について 東京都では、低炭素型都市の実現に向け、自主的な省エネ努力へのインセンティブとして、 独自に、中小企業者向け省エネ促進税制という環境減税を行っています。これは、中小企業者 が地球温暖化対策の推進の一環として行う省エネルギー設備及び再生可能エネルギー設備の 取得を税制面から支援するため、法人事業税・個人事業税を減免するものです。 2010年5月17日に対象機器として、これまでも減免の対象となっている再生可能エネルギー 設備である太陽光発電システムに加え、CO2 削減効果の高い太陽熱利用システムが追加されま した。 また、2010年5月31日には、「中小企業者による省エネルギー設備等の取得にかかる事業税 の減免に関する要綱」の一部が改正され、2010年7月1日には「中小企業者による省エネルギ ー設備等の取得に係る法人事業税の減免取扱要領」の一部が改正されました。 3-2-1 法人事業税の減免 (1)対象者 次の要件を満たす法人が対象者である。 ①資本金の額が1億円以下の法人であること。 (保険業法に規定する相互会社を除く。) ②「地球温暖化対策報告書」等を提出していること。 ※4月以降に新設された事業所等及びフランチャイズ加盟者の事業所等の場合は、別に 定める書類を提出する。 (2)対象設備 次の要件を満たすものが対象となる。 ①温室効果ガス総量削減義務対象外の事業所において取得したもの。 ②省エネルギー設備及び再生可能エネルギー設備(減価償却資産)で、環境局が導入推奨 機器として指定するもの。 ※貸付の事業または住宅の用に供する設備、取得時に既に事業の用に供されていた設備 (中古設備等)を除く。 【環境局が導入推奨機器として指定するもの】 環境局は、都内中小規模事業所の地球温暖化対策推進のため、要綱「都内の中小規模事業 所における地球温暖化対策推進のための導入推奨機器指定要綱」に定める指定基準を満たす 以下の省エネ設備等を、導入推奨機器として指定した。 ⅰ空調設備(エアコンディショナー、ガスヒートポンプ式冷暖房機) ⅱ照明設備(蛍光灯照明器具) ⅲ小型ボイラー設備(小型ボイラー類) ⅳ再生可能エネルギー設備(太陽光発電システム、太陽熱利用システム(平成22年10月1日 以降)) 対象機器の詳細は環境局ホームページを参照のこと。 http://www8.kankyo.metro.tokyo.jp/eco_energy/index.html - 50 - (3)減免額 設備の取得価額(上限2千万円)の2分の1を取得事業年度の法人事業税の税額から減免す る。(ただし、当期事業税額の2分の1を限度とする。) ※減免しきれなかった額は、翌事業年度等の法人事業税の税額から減免可 (4)適用期間 以下の期間に設備を取得し、事業の用に供した場合に適用される。 ○平成22年3月31日から平成27年3月30日までの間に終了する各事業年度 (5)減免取扱要領の一部改正 主な変更点は以下のとおりである。 ①平成22年4月1日付で施行された「東京都中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロ ジェクト」に係る助成を受けた設備を減免の対象設備から除外する。 ②法人税法第64条の2に規定するリース資産の取扱いについて明確化した。 ③取得設備に係る消費税の取扱いについて明確化した。 (6)手続方法 減免を受けようとする事業年度の法人事業税の納期限(申告書の提出期限の延長承認を受 けている場合は、その延長された日)までに、減免申請書に必要書類を添付して、所管の都税 事務所(支所)・支庁に提出する。 ※減免は、申請内容を確認した後に決定する。減免を受けようとする事業年度であっても、減 免前の税額の全額を納付する必要がある。 ※取得事業年度が欠損等により法人事業税額がない場合は、減免申請できません。翌事業 年度等において、取得事業年度で減免申請できなかった額の減免申請を行う際に、取得 事業年度の減免申請をあわせて行う。 (7)問合せ先 <法人事業税の減免に関すること> ○所轄都税事務所の法人事業税係 ○主税局課税部法人事業税係 03-5388-2963 - 51 - 3-2-2 個人事業税の減免 (1)対象者 次の要件を満たす個人事業者が対象者である。 ○「地球温暖化対策報告書」等を提出していること。 (2)対象設備 次の要件を満たすものが対象となる。(法人事業税の減免と同様である。) ①温室効果ガス総量削減義務対象外の事業所において取得したもの。 ②省エネルギー設備及び再生可能エネルギー設備(減価償却資産)で、環境局が導入推奨 機器として指定するもの。 ※貸付の事業または住宅の用に供する設備、取得時に既に事業の用に供されていた設備 (中古設備等)を除く。 【環境局が導入推奨機器として指定するもの】 法人事業税の減免と同様のものが対象となる。 (3)減免額 設備の取得価額(上限2千万円)の2分の1を、取得年の所得に対して翌年度に課税される個 人事業税の税額から減免する。(ただし、事業税額の2分の1を限度とする。) ※減免しきれなかった額は、翌年度の個人事業税の税額から減免可 (4)適用期間 以下の期間に設備を取得し、事業の用に供した場合に適用される。 ○平成22年1月1日から平成26年12月31日までの間 (5)手続方法 減免を受けようとする年分の個人事業税の納期限までに、減免申請書に必要書類を添付して、 所管の都税事務所(支所)・支庁に提出する。 ※個人事業税は暦年の所得に対して翌年度に課税されるので、平成22年中に対象設備を取 得した場合、平成23年度の定期課税から減免対象となる。 よって、減免の申請が始まるのは平成23年8月以降になる。 (6)問合せ先 <個人事業税の減免に関すること> ○主税局課税部個人事業税係 03-5388-2969 (東京都主税局ホームページより) - 52 -