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インテリジェント・チョロQ コントローラの製作 を使った
SH-2A マイコン基板アプリケーション制作コンテスト第 2 位 リモコン・カーを画像処理で操作できる SH-2A を使った インテリジェント・チョロQ コントローラの製作 SH-2A マイコン基板にカメラとタッチ・パネル付き LCD を接続し,リモコン・カー をカメラで撮影して LCD に表示します.そしてタッチ・パネルで画面上のある点をタッ チすると,その位置までリモコン・カーが走り出すというアプリケーションを作りました. 山浦 幹 恒例のマイコン基板アプリケーション制作コンテストへ の応募作品を考えていたところ,たまたま手元にタカラト ミーの赤外線方式のリモコン・カー「Q-STEER(以下,チョ 1.ハードウェア構成 ロ Q) 」がありました(写真 1) .SH-2A はディスプレイ表示 ハードウェア構成を図 2 に示します.LCD とタッチ・パ はもちろん,カメラ入力機能もあるので,カメラとディス ネルは WKLCD-2A(若松通商)を使用しました.カメラは プレイを使ったビジュアルなコントローラを作ってみるこ 超小型カラー・カメラ 1/4 インチ 26 万画素 CCD(ITU-656 とにしました. ディジタル出力付き)MTV-54K0DN(秋月電子通商)を使 SH-2A マイコン基板(以降 SH-2A 基板)へカメラとタッ 用しました. チ・パネル付き LCD を接続し,リモコン・カーをカメラ なお WKLCD-2A は,標準の仕様ではタッチ・パネルと で撮影して LCD に表示します.そしてタッチ・パネルで ディジタル・ビデオ入力を同時に使用できず,配線を変更 画面上のある点をタッチすると,その位置までリモコン・ しています.カメラと赤外線 LED の配線を表 1 に示します. カーが走り出すというものです. ● 配線の変更 コントローラ・カメラでチョロ Q を撮影して LCD へ表 ペン・ダウン検出ポート(LCD_PD)の変更 示します.そして赤外線 LED を制御してタッチ・パネル WKLCD-2A で は, ペ ン・ ダ ウ ン 検 出 用 ポ ー ト(LCD_ に触れたポイントへチョロ Q を移動します(図 1) .できれ PD)は,ポート PF7 を使用するようになっています.こ ば,2 台のチョロ Q をコントロールして競争させたり,サッ の信号は,カメラの接続で使用する DV_DATA7 とマルチ カーをやらせたり…という構想もありましたが,まずは 1 プレクスされているため,次のように配線を変更しました. 台のコントローラを作りました. SH-2A 基板は CN6 にコネクタを実装せず,CN2 の 32 番ピ ② タッチ・パネルの指 で触れた場所を記憶する LCD タッチ・パネル チョロQ 赤外線LED カメラ 赤外線コントローラ (チョロQを前後左右 へコントロールする) ① カメラで撮影した画像をLCDへ表 示する.このとき,チョロQが表示さ れたLCD上の座標を検索し記憶する SH-2A基板 写真 1 Q-STEER の製品外観 手前のペンは大きさの比較用. 102 KEYWORD チョロQ ③ チョロQの表示座標とタッチ・パネルの触れ た場所から,チョロQが向かうべき方向を算出し, 赤外線リモコン・コマンドを生成して出力する 図 1 コントローラの概要 SH-2A,ITU-656,MTV-54K0DN,タッチ・パネル,赤外線コントローラ May 2011