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58 - Biglobe

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58 - Biglobe
龍
手(龍精空手道季刊誌)
平成 27 年 新春号
平成 27 年新春号(Vol.58)
●年頭の挨拶
●体幹操作…, 生き甲斐とは…
●Canada letter
●特別寄稿・60 才を迎えて…
●What Karate means to me
●NAHA マラソン
●昇段級、拳聲
●熊本講習会
謹賀新年
平成 27 年 未
― 年 頭 の 挨 拶 ―
新年明けましておめでとうございます
5年前長年課題としてきた”しめ腰”を身につけ、
以後、基本・基本技の改革に取り組み、技(打撃等)
の原理及び理論の構成に至りました。そして昨年、
自分が探求してきた空手の道筋を作り上げること
ができたと感じています。
その具体例として、
「基形三形のナイハンチに“左
右のしめ腰と袴腰”をさらに熟せるようにバッサイ
(抜塞)
、チントウ(鎮東)、ソウチン(荘鎮)のいく
つかの動作部分を選択して組み入れ「首里ナイハン
チ」を創作したこと。次に同じく基形三形のセイサ
ンに“前後のしめ腰と袴腰”を熟しそして“胸部(上
丹田)の開閉”を感覚化し、並行して那覇手サンチ
ンと首里手セイサンの動きを理解していくための
「那覇セイサン」の創作。そして首里手・那覇手か
ら古流唐手(古伝手)の舞台へ上がっていくため考
案した「サンチンとテンショウの統合」等などを挙
げることができます。
未(羊・ひつじ)年
さて今年は未(ひつじ)年です。羊は群れをなして
行動するため、家族の安泰や平和をもたらす縁起物
とされます。未年生まれは穏やかで温かく、優しく、
正義感が強く、真面目で常に真実を見つめていたい
という気持ちが強いのが特徴といわれていますが、
真実を見つめる……等などの面で我々龍精の空手
に通じるものがあります。
では年頭ですので「書」の観点から「未・羊
(音-み、訓-いま_だ、ひつじ)
」について述べますが、
その前に小名木善行氏(ねずさん)の「漢字の音読
みと訓読み」につての解説を載せますので知識を
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
-1-
広げてください。
『音読は、もともと支那(China)から漢字が渡来し
た際の、向こうの読み方です。訓読みは、その漢
字に「大和言葉」を宛てたもの、と解説されます。
けれどそこには、すこし言葉の補足が必要で、実
際にはもともと日本語(大和言葉)があって、あ
とから漢字が輸入されて日本語に同化させたか
ら、
「訓読み」が存在するのです。もっといえば、
もともと日本に大和言葉があって、その文化に、
あとから漢字を採り入れたから、日本には漢字に
「音読み、訓読み」があるのです。
』
(以上)
「未」
「未」の字は、まだ枝が
伸びきっていない木を
描いたもので、
「未来、
未熟、未明、未満」など
の言の葉があります。
「羊」
「羊」の字は、ヒツジを
-慈恩の演武-
正面から見たときの、角
と上半身を表した形です。後ろ足までの全体を表し
た形が「美」で、成熟したヒツジの美しさを表しま
す。そして「羊」がつく漢字には、
「祥、翔、義、
美、羨、善」など、良い意味をもつものに用いられ、
また、羊(よう)という音から、
「洋、様、養」など
親しみのある漢字にも使われます。
千歳先生はその「養」を使い、道場名を「養成館」
と名付け同時に“学べ若人”の詩を作っています。
「青空高く草萌えて 夕日(旭)に映える広場には
今日も鍛える若人が 鋼(はがね)のごとく逞しく
希望輝く姿有り」
漢字が大和言葉に同化された「日本語」の美しさ
をあらためて感じさせる詩です。
2015 New Year time Vol.58
龍
手(龍精空手道季刊誌)
しかし、70 年も満たない歴史しか持たない中共(中
国共産党王朝 1949 年設立)が作り出した中国四千年と
いう歴史が嘘と捏造にまみれたファンタジー(幻想)
だったこと、さらに常軌を逸した環境破壊の現実と
醜い覇権主義の実体を知りました。お陰で唐手(空
手)の真の姿を学習し、同時に古来より連綿と継承
されてきた日本文化の素晴らしさを再確認するこ
とができました。そこでの教訓は、空手をより深く
探求していくためには、日本の歴史と文化の学習、
そして社会全般(政治~経済&国際情勢)の流れを
知り、今何が起こっているのかの情報を自分で掴む
必要性を痛感させられたことです。
今年からは“Karate オタク”にならないよう、
小名木善行氏の本を手に祖国日本の学習を始め
“故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る”を実践、
古流唐手が有する新たな舞台へ向かって飛翔して
いきたいと思います。
自分で創造し新を作り出す
私は、基本技の改革時には発想の転換を多岐にわ
たって行い、冒頭で述べたように道筋を作り出せる
に至りました。今年はその延長にある次の舞台へ向
かって新たなスタートの年になると考えています。
では今年の抱負を二つ挙げてみたいと思います。
一つは、龍精古流唐手(古伝手)の形体系の確立
を目指して行く事です。
昨年は東南アジアを含む古典舞踊の研究を挙げ
ましたが、袴腰の座りと能楽との触れ合いにより、
身体の操作の面で大きな学習ができ、ようやく古流
唐手(古伝手)の探求に向かう気持ちと身体が結び
ついて来たと感じています。
二つ目は“我が祖国日本の歴史と文化”の再学習
です。
私は正直に言って長い間、空手のルーツを中国拳
法と信じながら“空手バカ”をやっていました。
熊本・阿蘇の講習会
六段錬士
岡下和孝
や膝を少し緩めることによって、ゆとりのある安定
した強い立ちになり、そこからしなやかでムチのよ
うな威力を持った技を生み出すようになります。こ
れは、すべての基盤となることなのでとても重要な
ことでした。
明けまして、おめでとう
ございます。
昨年は、6 月に「春日部
エイサー祭」9 月に「靖
国神社奉納演武大会」が
あり、それぞれの道場代
表者が演武をしました。
また、私は 11 月に熊本
の講習会に参加して来
-テンショーの演武-
ました。これは、オース
トラリアのブライアン ヘイズ六段錬士が講習を受
けに来るのに合わせて 4 日間行われたものです。
龍精空手道は、沖縄手の原形である首里手・那覇手
の長短を補い、唐手(琉球王朝時代の御付武官達が
伝承して来た高度な武術)の要素を組み込んだ空手
と認識しています。ですから一般的なセイサンやバ
ッサイと言う形も他とは大分違っています。今回、
セイサンという形を、首里手風・那覇手風として練
習しました。かなり戸惑いましたが、原形となる首
里手・那覇手の特徴を知り、長短を補ったと言うこ
とを理解していくためにも、とても大切な事だと思
いました。また、技の幅を広げることにもなると思
いました。
最後に、
「五十四歩」
(ウーセイシ)という形を教わりま
した。これは、三段審査時の指定形である「三十六
歩」
(サンシール)と言う酔拳風の形の姉妹形と言われる
もので、その共通性の有る形の存在を知り、形の理
解を深めるのにも良いことだと思いました。
1 日目は、熊本市内で本部道場の人達と練習しまし
た。2~3日目は南阿蘇の雄大な景色を望みながら
の稽古です。4 日目は、市内に戻り最後のまとめの
稽古で締めくくりました。
阿蘇での講習の時に、中岳からもくもくと水蒸気が
立ちこめていましたが、私が関東に戻ってすぐに噴
火!!熊本空港が火山灰で閉鎖になりました。危な
いところでした。
龍精空手道は、熊本本部・関東・オーストラリア・カナダ・
アメリカと距離が有るため、坂本先生がそれぞれ
講習の内容は、まず「袴腰」です。これは腰の立ち
様のことで、今までの立ちは内勁と言って体の内側
に勁(力)を集めるために股・腰・腹などを締める
ことを重視していましたが、それが強すぎると体が
硬く固まってもろい状態になっていました。股関節
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
平成 27 年 新春号
の国に指導に行っておられます。こ
のような講習会はとても意義が有る
ことだと思いました。
和忍
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2015 New Year time Vol.58
龍
平成 27 年 新春号
手(龍精空手道季刊誌)
2015: The Year of Soft Strength
In Canada, we are still working on the concepts introduced to us by Sakamoto-Sensei, during his clinics
here last summer.
We have an image of Sakamoto-Sensei’s soft strength, how he could relax, drop his weight and still move
someone much bigger from their stance. And anyone who worked out with him directly can attest how
strong his strikes are, delivered again with a relaxed body.
Combined with the soft physical structure and
sinking weight is the hip action that SakamotoSensei has developed through his study of Naihanchi
and other sources. The latest advance in his hip
technique is hakama-goshi, letting the tail bone drop
back as one performs shime-goshi.
The senior instructors in Canada are also practising
Sakamoto-Sensei’s new Sanchin, combining a version
of the original kata with Tensho, making it a long,
complex form that holds many of Ryusei Karate’s highest concepts.
We are, as well, using the concept of centre line to change how we strike and block.
In my own training, I am trying to achieve the correct posture of body and mind through Zen meditation
and the standing practice of qigong. I am discovering how much tension I hold physically and mentally
without being consciously aware of it. As I discover true relaxation my techniques are changing.
We in Canada wish our brothers and sisters in Japan, Australia and United States all happiness in
2015. And we hope that your training goes well.
—Peter Giffen, Ryusei Karate-Do Canada
2015 New Year!
The holidays are always a time of Remembrance and
Joy, festivities and love, good food and spirits.
We remember the lives of those who have passed on and
celebrate with our family and friends that we cherish.
We enjoy the sights and bask in the love of others. Good
yummy food and high cheerful spirits pull us together
during these magical days.
This Holiday Season, the United States dojo of Ryusei
wishes you and your families a very special Holiday and
a splendid 2015 New Year!
-By Sunanda Tamrakar
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
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2015 New Year time Vol.58
龍
平成 27 年 新春号
手(龍精空手道季刊誌)
Australian Chitokai New Year Message
The students of Australia Ryusei Chitokai would like to wish everyone a Merry Xmas and a healthy and
happy New Year.
It has been a busy and happy year in Chitokai in Australia. We now have four full time dojos in the
Newcastle city area, as well as our Cessnock dojo. Students have competed in three Chitokai
tournaments this year. Our male Chitokai tournament champion for 2014 is Nathan Warn. The Female
Chitokai competitor of the year is Anna Hayes. Overall Competitor of the Year in all tournaments is
David Barnes, who competed in Chitokai and ISKA tournaments and also gained selection for the ISKA
World championships.
We have a special award each year for Budoka of the Year. This year the special award, for courage,
determination, honesty and compassion was won by Kelli Fischer, who gained her black belt recently in
karate, and also gained high awards in both kickboxing and Brazilian Jiujitsu, as well as volunteering
her help on children’s and adults programs.
Sakamoto Sensei visited Australia in March this year. Sensei
taught beginners classes every night and then followed with
advanced clinics, as well as two days of clinics for Yudansha. The
Hayes family then visited Uluru in Central Australia (phot). In
respect to the local owners, the aboriginal people, we decided not
to climb the rock, but instead we walked around it, which took
many hours in the hot Australia sun. It was a great way to get to
know this beautiful and sacred place.
Sensei Brian Hayes also visited Kumamoto in November to
train with Sakamoto Sensei and Okashita Sensei. We trained in
dojos in Kumamoto and also stayed in a ryokan in the Mt Aso
area and trained in this beautiful location, enjoying the peace of
the countryside.
Australian chitokai members wish everyone in the International Ryusei group goodwill for 2015, as we
all enjoy the physical, mental and spiritual benefits of studying traditional martial arts. Please visit our
website at www.chitokai.com.au to connect with your fellow students in Australia.
体幹操作から考える
熊本宗運道場
指導員 甲斐 隆
以前、千唐の先輩諸氏の方が演じて下さった際イメ
ージや形の流れは体感した事はありましたが今回
から教えて頂いたクーサンクーは全く違っていま
した。先輩諸氏がどの様な経緯からこの形を習得さ
れていたか判りませんが動きがもの凄くぎこちな
くまるでロボットの様な動きに感じたものでした。
そして今回教えて頂いたクーサンクー、これは一辺
通りに流れを習っただけでは会得出来ない本当に
古流の登龍門に位置された形であると感じた次第
です。
新年明けましておめでとうございます。
現在、私は坂本教士、境錬士先生方からご指導を受
けやっと古流の入り口にたど
り着いたのではないかと思え
る様になりました。
実はこの機会に坂本先生より
“クーサンクーを習って上の
段位を目指さないか”とお話が
ありました。
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
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2015 New Year time Vol.58
龍
私の中での Key Word は “受け=攻撃を一体にして
切り込む“ です。
これを如何に実現化出来るか?これは体の中のイ
ンナーマッスルと云われる筋肉まで総動員して当
たらねばならないほど急激に集約し尚且つ抜き(脱
力自然体)から次の攻撃に対しての備えまでが瞬間
的に行われる体幹操作にあると考えます。この体感
操作を訓練する事で恐らく加齢から訪れるであろ
う運動器機能の衰え、筋力・持久力・運動速度・巧
緻性・バランス能力・深部感覚の低下を遅らせ健康
寿命の延長がもたらされると確信します。
出来ますなら日常の仕事の中「事務作業や運転停車
時の姿勢」
「立ちしゃがみ」
「歩行移動」に三腰(腰
の前後・左右・上下の運動操作)を使いながら鍛錬出来
たら更に実感が沸くであろうと思います。
生き甲斐とはなんぞや
残念ながら最近の空手は、攻撃や美しさのみに力点
が置かれ、沖縄から発祥した頃の空手とは大きく異
なっている気がします。
翁先生のご同胞と聞きます船越義珍先生の空手
二十ヶ条の二十番目に『空手に先手なし』という教
えがあります。この教えは、空手家のみならず武道
を修行している者ならば知らない者はいないと言
って良いほど有名な言葉です。空手の修行に於いて
非常に重要視され、現在学んでいる空手の本質をつ
いている言葉ではないかと思います。
私は今後ともこの空手の本質を探
究し魅力を発見体感しつつ稽古に
励んで参ります。
つくば道場
三段 栗原 宏(医学博士)
新年あけましておめでと
うございます。今年もよろし
くお願いします。
仕事柄、高齢の患者さんと接
する機会が多いのですが、そ
んな中で「生きていてもしょ
うがない」
「早く死にたい」
としばしば口にする方が何人かいます。
「死にたい」
とか言われても私にはどうしようもありませんし、
そもそもそんな死にたい人が定期的に外来受診を
したり、ちょっと体調が悪いからといって受診した
りしている時点で、口にするほど死にたいわけでも
ないのだろうなと思ってしまうわけですが。
(老人
たちには死にたいと言いながら医療機関を受診して
欲しくはないです。その医療費の 9 割を負担している
のはいったい誰だと思ってるんだ!と憤ってしまい
ます)
住む家もあり、身の回りのことも概ね自分でこな
し、同居しているわけではないけど家族は近くに住
んでいて、いったいこれ以上何を望もうというの
か、と少し悲しい気持ちにもなります。なんで思っ
てもないのに死にたいなんて言うのだろうと、その
方たちと話をしてみると足りていないものがなん
となく共通しているのではないかと思いました。足
りてないんじゃないかと思うもの、それは「生き甲
斐」
。
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
平成 27 年 新春号
手(龍精空手道季刊誌)
ただ毎日同じようなことが繰り返され、起こる変
化といえば自分が病気になる、老いていく、知り合
いが亡くなるなどマイナスの変化ばかりでプラス
と感じられることがほとんどない。死ぬことに怯え
ながら、何をするでもなく日々を過ごしているこの
老人たちは、もう心がすでに死んでしまっているの
ではないか、そのように感じました。
人生が 60 年と言われていた時代、仕事や子育て
など明確な「生き甲斐」をこなしたらもう寿命でし
たが、現在はさらにそこから 20 年以上の「延長戦」
があります。延長戦の中でこれまで同様、継続して
生き甲斐をもつ、あるいは新たな生き甲斐を見いだ
す、それが求められる時代となってしまいました。
長生きできるから幸せと単純には喜べないのです。
もうさすがに引退してしまいましたが、私の祖父
は 80 歳を越えても自転車屋を営んでいました。お
客さんが結構来るので大変だとよく言ってはいま
したが、生きているという実感があるのだ、とも言
っていました。80 歳を越えても生き甲斐をもって
何かができる、祖父の在りようは私にとって身近な
よい手本であるかもしれません。
『常に心せよ。流れに逆らうことなく漂う魚は既に
死んでいるのだ』
(マルコム・マゲリッジ)
昨年 40 歳になり、人生の半
分くらいまで来ましたが、生き
ているとはなんぞや、生き甲斐
とはなんぞやと考えてしまい
ました。
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2015 New Year time Vol.58
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平成 27 年 新春号
手(龍精空手道季刊誌)
Canada Welcomes John Womack
カナダ便り
The instructors of Ryusei Karate-Do Canada were happy to have had a chance to work out with John
Womack-Shihan in our December, 2014 clinic. John is a fourth dan, shihan, who received his rank from
Shane Higashi-Sensei, the head of the Canadian Chito-Ryu Karate-Do Association.
John began his training in New Brunswick, under Paul Oliver-Sensei, in
September 1978. He was primarily interested in keeping in shape during
the winter but soon become attracted to the mental and physical discipline
of karate.
In 1984 he received his shodan from Higashi-Sensei and three years later he
opened the Burlington Chito-Ryu dojo, in Ontario, which still operates today.
In his working life, John is a Certified TAB facilitator and business leadership coach as well as a highly
skilled professional and trainer with more than 30 years of management experience.
John has decided to join Ryusei Karate-Do as a probationary member, in 2015, to refocus his practice
and explore different aspects of the martial arts. We look forward to working out with him and
exchanging knowledge.
特別寄稿
60歳を迎えての感覚
す。若い頃のエネルギーがあるうちは、筋力運動は
筋力強化になると思いこんでいましたが、体力が落
ちてくると疲れがとれない為、練習が負担となって
しまったわけです。
活心塾 魚本 好男
私に、このような機会を与え
て頂き大変ありがとうござい
ます。
私は、平成 26 年の誕生日で
60 歳になります。そこで今感
じるのは、人はみな「刺激と感
動」を求め、良い出来事には「喜び」悪い出来事は
「拒否」をするということです。
またもう一つは、最近「脳」と「からだ」と「ここ
ろ」は別々だと思うようになりました。
一般的に、脳は大脳と小脳に分かれていると周知さ
れていますが、私はもう一つの脳「脳幹」が重要で
あり、脳幹がもう一つの思考力を産み出しているの
ではないか…そしてそこに潜在意識があるのでは
ないかと思うのです。それは肌で感じるという様な
感覚です。
私は、40 歳後半からだったと思いますが、空手
の練習をすると疲れを覚え、
「日帰り温泉」めぐり
をするようになり、そして 50 歳を過ぎた頃から体
力の衰えを感じ「からだ」のいろいろなところが痛
み始め、やがて整骨院に通う様になりました。
今から考えるとその頃の練習は、筋力だけの動き
に終始していた為に疲れやすかったと思っていま
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
次のステップ
私は以前より、
「呼吸」と「からだのゆるみ」に
興味があった為、体力の衰えを感じたその頃から本
だけの知識ですが西野式気功法の腕振りを練習に
取り入れました。
私のやり方は、平行立ちあるいは外八立ちに立
ち、両手を高く上げ踵を上げつま先立ちになり、天
の気を百会(頭頂)から取り入れ丹田に落とすつも
りで両手と肩と踵を落として膝を曲げて脱落し、次
に上半身を倒し下丹田に重さを感じたところで立
ち身体全体の力をぬき、腕をダランとした状態から
下丹田から動いて腕を元気よく大きく振るあるい
は前に振った腕を斜めに上げ腕の重さを感じて胸
に落とすといったやり方です。イメージは「でんで
ん太鼓」の要領です。
もう一つは、腕を振っている状態から腕やからだ
の回転腕の回転にさからわずに、交差立ちになる。
交差立ちになる時は、足の裏、内腿のしぼりで足幅
を調節して腰をしずめていくやり方で、そういう事
をしているうちに、
「からだの軸」がわかる様にな
ったのです。
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2015 New Year time Vol.58
龍
手(龍精空手道季刊誌)
そんな事を続けながら整骨院に通い始めたわけ
ですが、そこで待合室に置いてあった「矢山式気功
法」の本と出会いました。私は、それを頼りに大阪
で矢山先生のお弟子さんで牧野先生という人がい
ることを知り「気功」を習い始めたのですが、その
先生も武道好きで、習っているうちに「羅漢気功」
というものを始めました。
ここでその呼吸法を紹介します。
下腹をひっこめ胃袋の辺を膨らます。そして、唇
をとがらせ口笛を吹くようにして息を吸い込むそ
の時は、地球のマグマをストローで吸い上げて来る
様な気持ちで、腕は自然に下ろし吸い上げてくる。
吸い上げたならば、呼吸を一旦とめ、下腹をドンと
緩める、顔は笑ったような顔、口は閉じ口尻を上げ
「へ」の字の逆の形にし、
「う~~~」と長く言い
ながら下丹田を膨らませていく、下腹をだんだん膨
らませていく、下腹あたりにあった手を顔面の前ま
でだんだんと上げてくる(手の平は顔面側)。下丹田
に周りの気をいっぱい溜め下腹部を破裂するくら
いに膨らませて気を溜めてから下腹に力を入れ、次
に腕を下にさげると同時に爆発したかの様に一気
に鼻から空気を出します。ロケットが宇宙へ飛び立
つような気持ちで「フン~~~」と言いながら出す
のです。空気がなくなるまで吐き切ります。
この格好は、千唐流の「三十六歩」の形の最初の
動きに似ています。
(※解説;大杯)
直感的に「いい呼吸法だなあ~」と思い続けている
と鼻の通りも良くなり喉の痰のからみも無くなり
ました。最近では、
「からだの通り」が良くなった
気がします。
「逆も正なり」です。
(→右上へ)
最近になって分かってきたこと
若い時の練習では、からだを「しめろ」とか「力
を入れろ」とかで教えられそして指導もしてきまし
たが、それらをあまり強調しない方がいいように思
います。と言うのは、いま「からだの緩み」を指導
しているのですが長くこれを続けていると「緩まっ
たからだ」というものが分からなくなるからです。
その意味は、脳の記憶とからだの記憶が動く時
は、こうしないと動けないと覚えているからだと思
うのです。これを取り去るのがなかなか難しいので
す。そこで気が付いたのが「緩み」を感じるのは、
若い時のエネルギーや筋力に頼っているうちは、な
かなか分からないということです。又、一般的に目
から入ってくる情報、日頃の行動が「緩みの力」を
使っていない為、実感がわかないのだと思います。
これは、脳とからだが錯覚し「これは、こうしなけ
れば動かない、倒せない」とか「ここの場所で、こ
んな動きをしなければならない」という固定観念が
働き、筋力だけで動かそうとするからだと思うので
す。
突きの練習で何百回も行いくたくたになった時
に力の抜けた突きが出ることがありますが、これも
「緩み」の一種ではないのかと思うのです。又、別
の例ですが、杭をカケヤ(木製の大きな木槌)で打つ
時、素人は芯に当たらなくなかなか打ち込む事が出
来ません。慣れている人は、力も要らなく楽にどん
どん土に打ち込んでいきます。音まで違ってきま
す。これも緩みのポイントを持った力の使い方では
ないでしょうか。
(↲)
(↳)日常生活の何気ない動きを
私の練習指導は、日常生活で誰でも出来る、した
ことのある事を使って伝える様にしています。
「気功の呼吸」は風呂に浸かって「ああ…いい気
持ちやなあ~~~」と思う時に息を吐きます。その
時、最後は力を入れなく「ふあ~~」と、
「いい気
持ちやなあ~」と力を入れることなく「…ふあふあ
ふあ~~~ 」と伸びる時の呼吸に近いものです。
これは空手の呼吸とは反対の“リラックス状態をつ
くる”ことなのです。
その「リラックス」ですが、今年の夏から秋にか
けてこう思った事があります。
夏の暑い時、毛穴が開き、良い環境や穏やかでなご
やかに生活していると脳やからだが膨らむ様に感
じられ、そういう時の笑顔は表情まで違っている
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
平成 27 年 新春号
ことに気づい
たのです。と
ころが、いや
なものとか嫌
いなもの等な
ど緊張する事
に直面すると
毛穴がすぼ
み、脳が小さ
-大阪阪南市の活心塾道場の皆さんー
くなり身体も
硬くなってミスが出やすくなるのです。毛穴が開き
脳も膨らんでいる状態は多分副交感神経に良いの
ではないかと思った次第です。
今年の夏に、坂本先生が私達の道場に寄って下
-7-
2015 New Year time Vol.58
龍
手(龍精空手道季刊誌)
さった時に、
「伸力」と「脱力」と「はかま腰」を
伝えてくれました。私は先ず、
「伸力」は朝起きた
時にする「のび」の力の様に思いました。それでは、
その練習方法を述べてみます。
先ず両手を重ねて手の平で円を描く様に下丹田
をさすり、刺激を与えて、どこに丹田があるかを脳
に記憶させます。次に、床に力を抜いて寝て左右の
人指し指と親指の先端をつけ三角形の隙間を作り、
隙間を下丹田にあてがいます。そこで下腹を膨らま
せ鼻から空気を吸います。吸った時、腹を膨らませ
たスピードにあせて下丹田の「気のボール」を膨ら
ませていきます。
「気のボール」が胸まで来ると胸
を開きます。開いたら脇が動きます。
「気のボール」
をもっと大きくしていくと脇が上がってきます。脇
に「気のボール」が出来たと感じるのです。そのボ
ールも膨らましていきます。腕が上がっていき「気
のボール」が肘まで大きくなってくる。腕首、指、
指先とだんだん指先まで伝えていき指先まで来た
ら「ウウ~~~~~」と「のび」をする。朝起きた様な
気持ちをイメージする。
それは、自分の想像力で丹田からの「気のボール」
を池に投げ、それが波動となって伝わっていく(小
石を投げていくつもの波紋が起きる)イメージで
す。
「のび」をしたら、今度は息を吐きながら「気の
ボール」を小さくしていきます。潮がひくように、
力をぬいて、脱力で腕を曲げていき「気のボール」
が脇まで来たら、かすかな脇の力で下ろしていきま
す。だんだんと手の平を下丹田に下ろしていくので
す。
これを足も同時に股関節、膝、足首、足指、足先と
下丹田の「気のボール」膨らみにあわせて朝起きた
時の「のび」をする要領で下丹田を中心に上下に伸
ばします。
今度は、横の「伸力」です。
「横力」です。
自然に寝て腹に手を当て足の開きも自然に力を
ぬいて寝ます。上下の伸力と同様で「気のボール」
が胸まで来ると胸をひろげ、肩甲骨をひろげて腕を
左右へと横に指先まで伸ばしていきます。足も、
「気
のボール」の拡がりと共に股関節まで来ると股が開
きます。太腿、ふくらはぎ、足指、足先とイメージ
して横に膨らみます。
足の場合は、関節をイメージするよりも筋肉をイ
メージする方が開く様です。上から見ると「大」の
字になった状態になります。それで、
「のび」をし
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
平成 27 年 新春号
ます。戻すのは、手は下丹田にもって来るのですが、
足は摩擦の関係で開いた状態になります。
次は、背骨の運動です。
横力で左右の横に開いた腕を脱力感でやや肘を
曲げ力の抜けた身体にします。仙骨を支点に腰椎の
下から順番に上にゆっくりと左右に曲げていきま
す。肩甲骨の高さまで来たら肩甲骨も緩め腕が背骨
を曲げる方向に引っ張られているとイメージし弓
なりに曲げていきます。頸椎の一番上まできたら下
へとおろすのですが、そのときは、からだを揺らす
様に気持ち良くリズミカルに蛇が動いている様に、
龍が天に駆け上がる様なイメージでからだを「緩ま
せ」仙骨にもどります。
この背骨の運動ですが、これをする一年程前から
私は、拳も握れなく足の指もしびれた様になってい
ました。それが、背骨の運動をしてから治ったので
す。
脳幹から背骨へ神経がでています。背骨を動かし
緩めることによって神経に良い影響を与えたのだ
と思います。背骨を動かす事によってすごい効果が
あることに“びっくり!”しています。
そして私はこういう事
をしているうちに、右
半身、左半身だけの「上
下の伸力」
、下丹田に置
<やじろべい>
いた、労宮からの「気
のボール」を膨らませてからの左右逆の「上下の伸
力」
、右の腕が上なら左の腕は下といった様ないく
つかの状態を自分で考えられる様になり、
「伸力」
は「やじろべい」ではないかと気づきました。それ
は、仙骨の上に背骨がある。背骨から肩甲骨そこか
ら腕が付いている。腕でつり合っている状態と言え
ます。
そしてそこから脱力は、ため息ということが分か
るようになります。それは、
「あ~~~疲れた」と
いった様な肩を下げた時の状態、背中を丸めず姿勢
を正しくした状態、或いは、酒に酔ってチドリ足に
なった時の状態だと言えます。
私は、この「伸力」と「脱力」を「しめの型」で
使うように今練習しています。中段の掌底で押して
いくのを「やじろべい」になったと思い「伸力」で
上段の受けの下ろして来るのを「脱力」ですること
を練習中です。
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2015 New Year time Vol.58
龍
手(龍精空手道季刊誌)
達人が使う力は、すべての人が日頃なにげなく使
っているものから場所とタイミングをうまく使え
れば達人に近づけると思うのです。
物を持つ時は、腰を落として力強く持ち上げるの
だと思い、脳とからだが錯覚しているのだと思うの
です。
「脳とからだの錯覚」を取り去る事が大切だ
と思うのです。これは、
「からだが緩んで来て」は
じめてわかる様な気がします。
初心者が右腕を相手の首に掛けて倒す技などす
る場合、力づくで倒そうとしますが、
「からだの力
が抜けて来る」
、
「立ち方が解って来る」と自然と腕
は相手の首に「引っ掛かる」様です。今は、引っ掛
かった手を、腰を落として下に落とすという感覚に
なりました。
この「ひっかける」
「おとす」という「ことば」
の表現は初心者の頃には、理解できないものがあり
ました。
その「ひっかける」で私が最初に気が付いたのは、
家の車庫のシャッターを下ろす時でした。上がって
いるシャッターに手を掛け曲がった指はそのまま
で力を抜いて四股立ちになる。この動きで力もいら
なく、指に引っ掛かりシヤッターが下まで降りて来
る事がわかってからこんな力加減かなと思った事
があります。単なる言葉でも、その技の「意味合い」
「ふかみ」があるのだとつくづく思います。
(↲)
「立ち方」
最近、外八字立ちをすると仙骨に重さ(体重)を
感じるのです。平行立ちでは重さが逃げる様で外八
字立ちの方が上半身の「やじろべえ」を感じ易い、
それと、自然立ちや外八字立ちから四股立ちへと高
い所から低い所に体勢になる場合、力を抜いて落と
すのですが、初心者だと筋力で引き寄せて来る様に
見え、又、正しい立ち方で立っていない為、立つ姿
勢が決まらないようです。
(→右上へ)
(↳)浜島治療院
私の、通っている整骨院を浜島治療院といいま
す。そこの、待合室には東洋医学の本がいくつも置
いてあります。こんな治療法があるのかと数多くの
治療法の本があるのです。
浜島先生も整体だけではなく、変わった治療法をし
ます。一見、気功治療のように見えて気功ではない
と言います。日本には私達が知らないいくつもの東
洋医学があるようです。
その浜島先生も武道のエネルギーを医療に使おう
としているのです。浜島先生はそれを「波動」だと
言います。
千唐流で教えられた「鞭のように」を私は、仙骨
をもって背骨をゆらす、そして全身に力を伝える、
というイメージになって来ました。鞭の波が「波
動」
、そして池に小石を投げていくつもの波紋がで
きるのも「波動」ではないかと考えるのです。
もやって見せ、
やらせるので
す。これを何回
かやっているう
ちに「天秤棒」
を思いついたの
です。昔、砂利
や水桶をかつ
ぐ、私達のとこ
-浜島先生と-
ろでは「になう」
と言うのですが、今ではこの姿は見ませんが、砂利、
水をこぼさぬ様に腰を回転し上体を安定させて歩
く姿を思い出しました。
これも二つの荷物をバランスさせ上体を上下さ
せなく腰、仙骨、背骨を緩め歩いているのではない
でしょうか。これは「交差立ち」に使えると思って
いるところです。
夏が来ると、天秤棒でかついだ桶けに金魚を入れ
「きんぎょ~~~えきんぎょ」と売りに来ました。
これは呼吸法ではないでしょうか…。波動ではない
でしょうか…。心地よい響きです。昔は、日常生活
すべてにこういったものが溢れていたのだと思い
ます。
私が浜島治療院で治療を受けている時にこんな
事がありました。
先生に「足の裏の小指側の皮が厚くなって痛くて
それが原因で腰が痛いのでしょうか」と尋ねたとこ
ろ「違うバランスが悪い」言われました。そこで、
講習会で聞いたと話し始めました。
「人間は足を60度に開いて、右足を後ろに振り上
げ前に出し踵を付け、ヨタヨタヨタと歩く時がバラ
ンスの良い時、とれている時、と聞いた」と実際に
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
平成 27 年 新春号
浜島治療院の本棚に中村天風著「心が強くなる言
葉」という本があります。私は今その本に感動をし
ているのです。大きな字で短い時間で読み終えられ
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龍
手(龍精空手道季刊誌)
る本です。その内容は「心のもち方で人生の運命を
決定する」
「気楽にいきなさい」
「右を見れば花園左
を見れば墓場、あなたはどちらを選びますか」
「笑
いは無上の強壮剤であり開運剤」など短い言葉でつ
づった本です。
この本を若い時に読んでも今の様な感動は無い
でしょう。人生は、タイミングだと思うのです。種
を植えて芽が出る、葉が付き、花が咲く、そして葉
が落ちて土に返る。種を植えてもその種の発芽する
時季に植えなければ芽も出ません。時間や次元とか
空間とかまだまだこの世には不思議なものがあり
ます。
先日も「袴腰」をして浜島先生と言ったのです。
「日本武道というのはすごいなあ~、漢方というの
はすごいなあ~」と。
平成 27 年 新春号
今は筋力、スポーツ、一般的な力を第1の力とす
れば「脱力」
「伸力」
「科学で解明されていない力」
を第2の力、第2の世界と思いそれを見つけたいそ
して味わいたいと思っています。
達人は、こういったものをタイミングよく使って
いたのでしょう。昔の人は日頃使っていた力をうま
く利用していたのだと。
「緊張」も必要でしょうが「穏やかに和やかに朗ら
かに健やかに子供にもどる」という事に「伸びの力」
が出てくるのではないでしょうか。
「笑いは万病の薬」だと思いませんか。
私は、達人、先人達がつくりあげたすばらしい技を
少しでも味わいたいと思っているのです。
What Karate Means To Me(空手は私の心の故郷)
Isha R. Tamrakar
Karate means lot to me. It is very important. Sometimes I try to imagine myself without karate.
It is extremely hard. But I think the best way to put it is that my life is a dam and there are
different sections on the dam according to what I do in my life. Then I take out the section that
labels karate and the whole dam just collapses. It’s almost like karate holds my life together. It
helps me get my 60 minutes of exercise on Tuesdays and Fridays. Karate has helped me a lot on
my social life too.
How has karate helped me on my social life? Well many reasons occur to this question. In the karate dojo many kids
have come to practice, look, or/and just to learn what it is to be a “karate ninja”. I have met many kids. Some kids would
come even from my school or they would be in the afterschool program at the recreation center. But the biggest thing
that strikes me during class is the diversity in the dojo. That makes it easier to talk to people.
Karate also means that I have the chance to express my feelings. Say for example I was really mad because something
happened in school and I could easily let my anger out on my katas by punching really hard (at the wall) and pushing out
all my anger energy, so by the end of class I feel like I’m the happiest person on Earth. Most of the time when I don’t go
to karate I feel like I’ve like being diagnosed with stage 4 lung cancer and there’s nothing I could possibly do about it.
I repeat there is nothing I can do about it. I just have to go to karate and I really don’t care if it really is a 17 minute
drive. Ever since I started when I was 5 years old that is how I felt about karate unless I was really sick or I had gone on
vacation. As I have been growing up in my karate community that thought just kept getting stronger and stronger, and
now karate feels like home ( my second home that is). Sometimes when I look back to when I was 4 years old it is
almost like how did I survive without karat? It really is crazy.
Karate has been a life experience for me nothing has changed my life as much as karate has (except for school). In
karate people push me to do my best and tell me it okay to mess up just try again. My engineering teacher’s first rule is
to make mistakes and that isn’t just a rule to me it is a quote that I will use in my life time experience. Karate is an
example of where I use it but on test days it is not the best thing to look up to probably learn from your mistakes is the
best thing to use but never ever will I use make mistakes as something to look up to on test days. But I can and will say
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this everyone learns from their mistakes even the smartest person in the world. Anyway back to the main subject of what
karate means to me.
My parents have tried to put me in ballet, art, acting, track, music, and volleyball. Some of them were a nice fit but I
suppose karate and volleyball have been the best fit yet! I feel like when I have told people about karate they don’t take it
in as I do. Saying like lots of people (people who have not taken karate before) just think plain and simple that karate
teaches you how to fight but it’s not. Believe it or not it isn’t actually it is a lot nicer than fighting unless you really have
to use it. Karate is just exercise and it also teaches you how to defend yourself.
When I practice karate there is a feeling that is a good feeling. It’s just like when you hear the word ice cream or candy
or something that you like you want it so suddenly. That’s how it is for me when I hear something about karate it is like I
want to do it. It is just the spark that makes me get that go feeling. When I have this feeling it helps me concentrate on
what I am doing and what I do with it.
In life sometimes I feel that I have a physical and peaceful life because I do meditation and karate. Even though they
are two extremely different they have a connection. The only connection that fits in and I can actually live into is that
sometimes in karate you have to have a peaceful and calming mind to do a kata or a certain exercise. The hard thing with
this is that you can’t show it but you have to feel it.
Karate has made me very different from everyone. Especially when my sister went to high
school and I like it like that because my sister has been covering me up and my talent. For
example whenever I go to the school library the librarians they always ask me every month what
belt I am and I feel always proud of that.
I have always wanted to be a higher rank than my sister because she always has a better chance
on bossing me around than I do of her. So I hope everything goes okay when I’m testing but that’s
up to me. Lots of people tell me if you want to pass her up you have to test. But how do I test
when I am not even ready, especially when it’s is a belt test and it costs money. So even though I
test every 4 months and I fail sometimes it’s still a waste of money.
Growing up as a karate kid it kind of gave me an opening to life. Watching very action packed movies like Harry
Potter, Percy Jackson, Argo II and Skyfall (James Bond). Then you go to karate and there’s a really strange connection.
To be truly honest with myself I am a really lazy person. Every day I have to push myself to do things except on
Mondays, Wednesdays, and Fridays (but only Tuesdays and Fridays now).
Many people have kept their distance away from me because of what I do. I’m fine with that because most of those
people are the ones who like to pick on me. But whenever we have something to do with strength, strategy, or some kind
of reflex thing during gym class everyone comes running to me because I am the only one in the class who has all of
those characteristics and can do them well.
Sometimes I feel that karate fits me in at school. In other schools it’s all about your clothes or how much money you
have. But in my school it’s all about how much you do out of school and how smart you are, which I do well in both of
those things so I’m pretty cool.
Karate has shown me diversity in everything, especially in ballet, meditation, and volleyball. In ballet with every leap,
hop, bend, twist, spin, landing, position, and breath I feel like the tension I use karate it used to help me in ballet because
when you hold any kind position or do something you’ve always messed on you have to stay calm on the outside even
though you messed up or if every single muscle in your body is burning you have no choice but to stay calm and finish
your graceful performance.
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In volleyball with every hit, roll, jump, spike, block, serve, call, bead of sweat, slide, slam, ace, and injury we play with
such passion and intelligence. Of course you need both to do karate and those are the two main things that connect
karate and volleyball (at least I didn’t do soccer or I would everything with my feet).
Karate has changed me a lot as well in my personalities. I’ve always have been this shy little girl with no talent. Now
with karate I feel like I’ve come out of my shell a little just to show the world who I am and what I’m made of. Karate
has made me a better person mentally, physically, and emotionally. Karate makes me strong enough to stand up too
people not just my age but people who are bigger/older than me too.
Karate has affected me a lot because of the other things I do in my life especially meditation. Meditation is SO different
than karate because of the energy, focus, and determination. Both of things activities require all three of these things just
not as much or not so less.
Karate has been my life, my defense, my skill, my talent, my friend, my guider, and my understanding of martial arts.
Karate has given me the ability to live the outside world without being freaked out. Karate has given me courage to do
what I want. Karate showed me light. Karate told me how much strength I have as a girl and there still is no limit. Karate
told me not to scream like a little helpless girl.
NAHA マラソンに参加して
春日部道場 弐段 齋藤真一
毎年恒例の NAHA マラソンに参加してきまし
た。今回は 30 回記念大会である事と、年々参加者
が増えているという事もあり、昨年まで先着順だっ
たエントリー方法が変更され、今年から抽選になっ
てしまいました。おかげで日頃の行いの良くない私
は一時抽選で落選してしまいかなり落ち込みまし
たが、何とか二次抽選で敗者復活をはたす事ができ
今年も NAHA マラソンを堪能することができまし
た。
今年は、2
週間前に栃
木県の大田
原マラソン
(制限時間4時
間)で本気ラ
ンしてきま
したのでフ
ァンランで
行くことにしました。目標は最後まで疲れずに、笑
って走りきる事です。
前日に那覇着、思ったよりも風が強くて寒い、私
より何日か前に那覇入りしていた仲間に聞くとこ
こ数日はこんな天気との事。走りやすくて何より♪
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前日は毎年恒例の前夜祭に参加しました。今回はフ
ァンランなので前夜祭でしっかりアルコールをい
ただき、とても楽しいひと時を過ごすことができま
した。
今回、仮装にも初挑戦しました。どうせだったら
人気のあるキャラクターが良いと思い、
「妖怪ウォ
ッチ」のジバニャンにしました。思ったより目立っ
ていたのか地元テレビの取材を受けました。
レース中も大人気で、あちらこちらで「ジバニャ
ンがんばれ~!」と子供達の声援を独り占めでし
た。ゲストランナーが公務員ランナーで有名な川内
優輝選手でしたが、声援の
多さでは勝ったと思いま
す。
(笑)
声援に応えながらのノン
ビリランだったので、今年
は私設エイドでいろいろな
物を食べる事ができまし
た。沖縄そば、糸満の魚汁、
牛丼、カレー、焼売など。
特に疲れた体にしみわたる沖縄そばは最高でした。
最終日には松涛館始祖、船越義珍先生の「空手に
先手なし」のモニュメント(写真上)も見学する事
ができましたし、有意義に過ごせたと思います。
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今年は東京マラソンも走ることができ、万年渋滞
の東京を走り回る快感、沿道の観客の多さなど東京
マラソンならではの良さを味わいましたが、NAHA
マラソンはやはり別格です。それはきっと、沖縄の
気候風土、そしてそこで暮らすウチナーンチュのお
おらかさ、が大会を盛り上げるからなのだと、あら
ためて思いました。
大好きな NAHA マラソン。
抽選になってしまい、
毎年走る事が難しくなってしまいましたが来年も
当選することを夢見つつ、明日も走ろうと思いま
す。
昇段級/Dan・Kyu Grading (2014 Winter)
【初段 Shodan】
【弐段準指導員 Nidan Jun-Shidoin】
Rebecca Warn
レベッカ ウオーン
Australia
Anna Hayes
アンナ ヘイズ
Australia
Taj Hassan
Kallan Pryce
タジ ヘソーン
キャラン プライス
Australia
Australia
【初段 Shodan】
【少年初段】
Jack Stokes
Erin Talbut
Kane Bamford
Thomas Lonsdale
髙橋 由伸
ジャック ストークス
エリン タルバート
ケイン バムフォード
トーマス ロンスデイル
Takahashi Yoshinobu
Australia
Australia
Australia
Australia
つくば
一 般;
【1 級】足立 光隆(春日部) 【3 級】Mark Anthony(春日部) 大野 修也(船橋)
【4 級】大庭 良介(つくば) 斉藤みゆき(春日部)
少年部;
【1 級】永田 龍寿
青田 雄大(つくば)
【3 級】安野 佑亮(春日部)
【4 級】小椋 玲美 髙橋 颯太 高橋 翼 木村 亮太(春日部) 飯泉 隼輝(つくば)
【5 級】髙橋 結奈(春日部) 【6 級】野崎 恵太郎 小椋 結衣 金子 光(春日部) 小林 朋樹
飯泉 翔太(つくば)
【7 級】岩渕 心 斉藤 優輝 竹川 結衣 髙橋 裕人 檜山 心太朗(春日部)
山口 日々季(船橋) 【8 級】塩畑 友理 日比 航希
水野 聡太
尾原 啓太(春日部)
飯島 陸 青木 日和(つくば)
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龍
拳 聲
手(龍精空手道季刊誌)
問;
「勇にして礼なくんば則ち暴」に
ついて感ずることを述べよ。
(1級)
春日部道場 足立 光隆
礼節が備わってこそ、人であり、賢人である。いか
に、自身に力(力量、知識を含む)があっても、礼
節がなければ単なる暴力、乱暴者、知識のひけらか
しにしか過ぎず、無用な殺生をしない動物にも劣る
事であると思う。
相手を制するにも、礼節がなければ本当に制するこ
とはできない(暴力のみでの制圧は恨みをかうこと
にもなる)
問;空手道の練習が日常生活にどの様に役立ってい
るかを述べよ。
(4級)
熊本講習会
11 月 16 日から 4 日間、Australia・Brian Hayes
錬士と東京・岡下和孝錬士の二人が来熊し講習会を
行いました。
16 日は午
前中熊本
市南部の
川尻武道
場で熊本
宗運道場
のメンバ
-基本身体操作を稽古-
ーと合同
稽古。夜は市内の居酒屋で酔拳会を催し、稽古談義
に盛り上がりながらお互いの交流を深めました。
17 日は南阿蘇に移動、途中鮎返しの滝の景観を楽
しみ昼から高森町の元色見小体育館で稽古しまし
た。その日は高千穂(宮崎県)への線路が夢となっ
た湧水トンネル、夏場はトロッコ列車のお客さんで
にぎわう高森駅の近くの旅館に宿泊し郷土料理を
いただきました。
平成 27 年 新春号
春日部道場 齋藤みゆき
長男 3 級(5 年生)と次男 7 級(2 年生)の 3 人で
春日部道場に通っています。
子供たちと一緒に家で空手の練習をすると、子供た
ちからアドバイスを受けたり、それぞれの意見を言
い合ったりすることができ、家族のコミュニケーシ
ョンの 1 つになっています。
又、仕事では、空手道で学んだ「日々努力すること
の大切さ」を思い出し、今の自分に満足することな
く、常に学び向上するよう努めています。精神面で
は職場での仕事に対する姿勢や意見の違い、人間関
係等で多くのストレスを抱え、心乱されそうな時も
ありますが、その様な時は空手での呼吸法を思い出
し、呼吸を整えるよう努めています。
翌日は天気の崩れを心配しましたが“誰か?の行い
が良かった”のでしょう…、阿蘇五岳の根子岳、高
岳そして普段より多い中岳の噴煙がきれいに見ら
れ、爽やかな秋の一日我々も実りある稽古を楽しむ
ことができました。<※一週間後、中岳マグマ噴火…>
19 日は午前中私
が毎週一回利用
する市内の公徳
会振武館で稽
古、夜はさよな
ら食事会で今回
の熊本講習を終
-南阿蘇村の鮎返しの滝-
了しました。
今年は、空手全体が忘却の彼方へ送った「袴腰」に
着目し、基形三形に新たに組み入れた「首里ナイハ
ンチ」と「那覇セイサン」の動きの中から腰及び身
体の操作法そして基組の棍と組棒の動作から身体
全体を使う棒の操作法を主に学習。
錬士稽古ではサンシールの姉妹形のウーセイシを、
そして古流はサンチン結テンショウ、ウンスーを稽
古。最後に次の課題形となるセイチンの演武を披露
し講習を締めくくりました。
火の国の 岳を仰ぎ見 畏怖の念
龍精空手道季刊誌
龍手/Ryushu
http://www.ryusei-karate.com/
-鹿屋市に住む同期(少工校)を訪ねた時の桜島-
Ryushu (Ryusei Karate-Do)
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