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「構造用教材[デジタル版]」使用にあたって
本教材は,刊行委員会・教材委員会が実施したアンケート結果等,かねてより教育現場から要望の多かった デジタル素材という声に応えるべく, 書籍「構造用教材」 (2014 年 3 月改訂版)に収録された図表をデジタルデー タ集として再編集したものである。 書籍と同じ構成で,ページごとに収録図表を抽出・拡大・縮小の操作をしながらスクリーンに投影できるよ う作成されており, 「構造用教材」を講義でお使いいただく際の一助となれば幸いである。 2014 年 9 月 一般社団法人 日本建築学会 「構造用教材[デジタル版] 」使用にあたって 1.著作権・使用許諾 「構造用教材[デジタル版] 」ならびに付属する DVD に収録されたデータの著作権は,一般社団法人日本 建築学会に帰属する。 本 DVD に収録されたデータは, 「構造用教材[デジタル版] 」の購入者に限り,次項(2.利用範囲)で 示した許諾の範囲において使用することができる。 2.利用範囲 本 DVD に収録されたデータは,原則として以下の要件を満たす範囲でのみ利用を許諾する。 1)購入数 1 あたりの利用可能範囲は,購入者およびその個人が所属する主たる 1 学科あるいはそれに相当 する1単位において講義を行う者のみ。この範囲以外の利用を希望する場合は,本会に相談のこと。 2)一部または全部を複製し,第三者に提供しないこと。 3)加工したデータまたはプログラム類を,その目的の如何を問わず,たとえ一部であっても,二次利用可 能な形式で公表または第三者に提供しないこと。 3.注意 1)本 DVD に収録されたデータは,2.利用範囲1)で許可される範囲を超えたネットワークで利用する ことを禁止する。 2)本 DVD を使用した際に生じた,いかなる障害および損害に対しても,本会では一切の責任を負わない。 3)本 DVD を他者に譲渡する場合は,本会に通知の後,次項(4.ユーザー登録)で示す窓口にてユーザー 変更の登録を行うこと。 4.ユーザー登録 更新情報などを発信するため,使用開始にあたっては下記窓口でのユーザー登録を行うこと。 http://www.aij.or.jp/jpn/books/struct-data/ 5.使用環境 DVD-ROM を装備している,Windows Vista/7/8,Mac X バージョンのコンピュータを推奨する。 本 DVD はインターネットブラウザが必要である。 (検証環境:Windows:Internet Explorer 8.0 以降,Mac:Safari 6.0 以降,Firefox 5.0 以降) 6.使用方法 DVD 内にある index.html をダブルクリックする。 ページ左部の目次は「構造用教材(2014 年 3 月改訂版)」 1 ∼ 119 ページの構成と同。 *Microsoft,Windows,WindowsVista,Windows7,Windows8,Internet Explorer は 米 Corporation の米国およびその他の国における登録商標。 *Mac,Safari は,米国および他の国々で登録された Apple Computer, Inc. の商標。 *Firefox は米国 Mozilla Foundation の米国およびその他の国における商標または登録商標。 国 Microsoft 「構 造 用 教 材」 は し が き 「現在の深刻な教材難は,教える者・教えられる者の双方にとって,実に大きな悩みの一つである。これを 作成するためには,用紙・印刷・資金等の幾多の隘路を克服せねばならず,作成出来たとしても,非常な高価 となり,この面だけでも学生の経済負担は相当莫大なものとなる。然しこれが必要は余りにも切実明白で,そ の早急解決は,一日も速に成し遂げられねばならない。 」 昭和 23 年3月に発刊された「構造用教材Ⅰ」 ,「構造用教材Ⅱ」の「はしがき」冒頭の文章であるが,現在 の経済状況や印刷事情からみて誠に隔世の感が深い。 「構造用教材」はその後,昭和 34 年,昭和 53 年の改訂 を経て多数の版が重ねられ,大学・高等専門学校・工業高等学校等の教科書として建築教育の面で活用されて いる。 「構造用教材Ⅰ・Ⅱ」 は初版当時とはまったく事情の異なる現在でも毎年3万部程発行されているのであるが, このことは本教材が「建築工法」 ,「建築構造」 , 「おさまり」などを教える教材として,内容が適切で優れたも のであること,また学会の出版物でるということから比較的安価であったことなどによるものであろう。 初版の企画と発刊にあたられた関係委員の方々の卓見と努力,以降の関係委員の協力に対し深甚なる謝意を 申し上げたい。 このたび,初版発刊以来 30 数年を経,その価値はまだ失われてはいない「構造用教材Ⅰ,Ⅱ」ではあるが, 建築教材や構法の多様化,関連学会基準や指針の整備の進展などを機に,抜本的な見直しによる改訂を行うこ とになり,昭和 58 年9月に「構造用教材改定特別小委員会」が設置された。 委員会での慎重な審議の結果,今回の改訂では,力学,荷重をはじめ各種構造の構造計算の基準や指針を内 容とする「構造用教材Ⅱ」は,学会基準や指針がほぼ整備された現在では教材としては必要ないのではないか と判断し,「構造用教材Ⅰ」も,現在の目で全面的に再検討を行い,この際「構造用教材Ⅱ」の力学原理・構 法原理的なものを簡潔な形で取り入れ,書名も「構造用教材」とし,内容も豊富にし,充実させるため,B5 判をA4判に改めることとした。 歴史的な意味を持つ「構造用教材Ⅰ」 , 「構造用教材Ⅱ」の「内容」と「初心」は新しい「構造用教材」に受 け継がれてはいるが,委員会での作業の結果は,ほぼ全面的な改訂となり,内容は一新され,この間における 学術・技術の進歩をあらためて感じさせる充実した内容のものとなっている。 新訂版とも言える「構造用教材」がこのような短期間で完成できたのは,関係委員の精力的な作業によって いるが,特に編集幹事会と各章ワーキンググループの献身的な努力によるところが大きい。ここに各委員に深 く感謝の意を表する次第である。 また,現在までの「構造用教材Ⅰ」 ,「構造用教材Ⅱ」の利用者各位のご理解とご協力に感謝し,さらに今後 のご協力とご支援をお願いする次第である。 昭和 60 年4月 日本建築学会 改訂 1995 年版について 1985 年の大改訂以来,約7年が経過したところで,以下のような理由をもとに改訂提案があった。 1) 教材使用者・利用者からの意見を反映することの必要性 2) 建築界における学術・技術の進歩の成果を取り入れることの必要性 今回は小改訂にとどめるということから,組織上もほぼ 1985 年版を継続するものとし,まず,教材使用者・ 利用者へのアンケート調査から作業が始まった。この調査結果と小委員会での議論をもとに各章別に定められ た改訂方針を,各WGに提示し調整するという手順を繰り返しつつ改訂作業が進められた。今回の改訂は以下 の範囲で,最小限にとどめるという方針であったが,分野によっては頁全体を書き直している。 1) 教材使用者・利用者アンケートなどに応える。 2) この間に変更された法規,基準など(学術用語集も含む)へ対応する。 3) 図番号を付けるなど見やすく,分かりやすいものにする。 4) 校正ミスなどの誤りを修正する。 1995 年2月 日本建築学会 改訂 2014 年版について 1995 年の改訂から 20 年を迎え、以下のような教材の使用実態についてのアンケートや積極的に寄せられた 読者の声などを参考に改訂方針を議論・検討した。 1) 図版に説明や解説を付加してほしい 2) 内容が古くなっている箇所や間違いがあるので更新してほしい 3) 現在用いられている技術や構造に対応してほしい 4) 図版のデジタルデータを供給してほしい 上記のような教材使用者・利用者の意見・要望にもとづき、以下のような改訂作業を行った。 1) これまでの図版を活用しつつも学術・技術の進展の成果を反映する 2) 校正ミスなどの不具合を改正する 3) 構造編と構法編についてそれぞれの部会で改訂方針を定め改訂作業を行う 4) 構造編では空間構造、免震・制震構造の章立てを行う 5) 構造編では図版の理解を促進するために教材使用者・利用者から求めのあった解説をつける 6) 現代の建築構法を理解するために必要な構法の事例を増補する 7) 講義・授業の便を考え、本書に掲載した図版についての電子データを別途頒布する 本書は毎年の販売数も多く他書からの引用も多い。今後に向けて読者諸氏からの意見や提案をお寄せいただき たい。 2014 年3月 日本建築学会 構造用教材作成関係委員 (2014 年改訂版) 教材委員会 委 員 長 石 川 孝 重 委 員 (省略) 構造用教材改訂版編集委員会 構造部会 第 10 章 ワーキンググループ(免震・制震構造) 主 査 石 川 孝 重 主 査 岡 田 章 委 員 安 達 俊 夫 五十嵐 泉 和 泉 信 之 委 員 秦 一 平 井戸田 秀 樹 岡 田 章 河 合 直 人 倉 本 洋 高 橋 徹 西 山 峰 広 第 1 章 ワーキンググループ(荷重外力・構造原理) 構法部会 主 査 高 橋 徹 主 査 野 城 智 也 委 員 久 木 章 江 片 田 匡 貴 由 井 茜 委 員 江 口 亨 岡 路 明 良 小 見 康 夫 渡 邊 陽 彦 門 脇 耕 三 信 太 洋 行 角 田 誠 名 取 発 福 濱 嘉 宏 村 上 心 第 2 章 ワーキンググループ(地盤・基礎) 協力委員 石 井 久 史 尾 関 昌 弘 笠 井 市 造 主 査 安 達 俊 夫 委 員 伊 藤 淳 志 田 中 実 田 村 修 次 第 11 章 (屋根) 畑 中 宗 憲 藤 井 衛 福 濱 嘉 宏 第 3 章 ワーキンググループ(木質構造) 第 12 章 (床) 主 査 河 合 直 人 小 見 康 夫 第 4 章 ワーキンググループ(鉄骨構造) 第 14 章 (天井) 主 査 井戸田 秀 樹 角 田 誠 委 員 佐 藤 篤 司 高 山 秀 勝 竹 内 徹 田 島 将 光 村 上 博 昭 第 15 章 (階段・手すり) 岡 路 明 良 村 上 心 第 5 章 ワーキンググループ(鉄筋コンクリート構造) 主 査 和 泉 信 之 第 16 章 (建具) 委 員 秋 田 知 芳 市之瀬 敏 勝 衣 笠 秀 行 信 太 洋 行 楠 浩 一 北 山 和 宏 蜷 川 利 彦 第 18 章 (設備と建築) 第 6 章 ワーキンググループ(PC 構造) 信 太 洋 行 主 査 西 山 峰 広 委 員 岸 本 一 蔵 真 田 靖 士 福 井 剛 第 21 章 (改修構法) 江 口 亨 第 7 章 ワーキンググループ(合成構造) 主 査 倉 本 洋 第 22 章 (スケルトン・インフィル構法) 委 員 鈴 木 英 之 福 元 敏 之 藤 本 利 昭 門 脇 耕 三 依 田 博 基 瀧 正 哉 小 林 秀 雄 第8章 ワーキンググループ(組積構造・プレキャスト組立床 ※ p.55 も含む) 主 査 五十嵐 泉 委 員 川 村 敏 規 菊 池 健 児 黒 木 正 幸 西 野 広 滋 西 山 光 昭 花 里 利 一 第9章 ワーキンググループ(シェル・空間構造) 主 査 岡 田 章 委 員 宮 里 直 也 廣 石 秀 造 ( 年, 年改訂版は略) 目 次 1章 荷重外力・構造原理 5章 鉄筋コンクリート 1 荷重の分類とモデル化 46 実例とラーメン構造 2 構造物のモデル化と伝達機構 47 構造原理 3 安定原理・部位の抵抗機構 48 共通事項 49 基礎梁・基礎スラブ・柱の配筋 50 柱・梁・柱梁接合部の配筋 2章 地盤・基礎 51 柱梁接合部の配筋 4 地形と地層 52 梁・壁の配筋 5 地盤調査 53 床および階段の配筋 6 土の分類 54 壁式鉄筋コンクリート造 7 土質試験 55 壁式プレキャスト鉄筋コンクリート 8 土の動的性質 造・リブ付薄肉中型コンクリートパ 9 基礎構造計画 ネル造 10 土圧・基礎の支持力と沈下 11 杭基礎の種別 6章 PC 構造 12 杭基礎の支持機構 13 根切り・山留め 56 構造原理・素材と力学的性状 14 山留め壁・擁壁 57 定着・部材製作・変形 15 地盤改良 58 場所打ち PC 構造 60 プレキャスト PC 構造 3章 木質構造 7章 合成構造 16 木材の性質と強度特性 17 従来軸組構法・枠組壁工法の架構 62 合成構造の分類・合成構造の実例 18 木造の小屋組概要 63 構造概念 20 木造の小屋組詳細 64 柱・梁の形式 22 木造の軸組詳細―2階床― 65 各部の詳細 24 木造の軸組詳細―壁― 67 コンクリート充墳鋼管(CFT)構造 25 木造の軸組詳細―1階床― 68 その他の合成構造 26 基礎 27 継手仕口・接合金物 28 洋風(真束)小屋組・丸太組構造 8章 組積構造・プレキャスト組 立床 29 木質系プレハブ住宅 30 集成材構造 70 れんが造 31 集成材等を用いた架構 71 補強れんがブロック造・補強セラ 32 住宅設計図例(従来軸組構法) 4章 鉄骨構造 34 鉄骨構造の実例・骨組型式 ミックブロック造・石造・補強石造 72 補強コンクリートブロック造 73 型枠コンクリートブロック造 74 鉄筋コンクリート組積造 75 プレキャストコンクリート組立床・ 36 鋼材の性質・部材の挙動 コンクリートブロック堀・石堀 38 形鋼などの種類・接合 39 鋼材の種類・接合 9章 シェル・空間構造 40 中層骨組・両方向ラーメン 41 中層骨組・一方向ブレース 42 低層山形骨組・山形ラーメン 43 低層山形骨組・山形トラス 44 継手・仕口 45 筋かい・柱脚 76 シェル・空間構造 10 章 免震・制震 (振) 構造 17 章 建具金物 78 免震構造 110 動作円滑・動作制御金物 79 制震(振)構造 111 締り・操作・位置制御金物 11 章 屋根 18 章 設備と建築 80 屋根の形状・部位名称・勾配 112 空調・昇降 81 屋根葺 113 発電・衛生 82 とい 83 ろく屋根の防水 12 章 床 19 章 工業化住宅 114 戸建て 115 集合 84 構造 85 仕上げ 87 特殊床の例 20 章 外溝 116 路面・部品 13 章 壁 88 湿式 89 乾式 90 タイル・石 91 板壁・間仕切 92 和風造作 93 帳壁・ALC 板 94 カーテンウォール 95 カーテンウォール詳細 14 章 天井 96 天井の形状・天井の吊り方 97 各種天井 98 回り縁 99 システム天井 15 章 階段・手すり 100 階段形状 101 階段詳細 103 手すり詳細 16 章 建具 104 木製建具 105 枠付建具・木製建具 106 名称・金属製建具の種類 107 サッシの基本納まり 108 サッシ・ドアの納まり 109 シャッター・特殊サッシドア 117 へい・門 21 章 改修構法 118 改修構法 22 章 スケルトン・インフィル構法 119 スケルトン・インフィル構法