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NI PXIe-8840 ユーザマニュアル - National Instruments

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NI PXIe-8840 ユーザマニュアル - National Instruments
PXI Express
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
2014 年 5 月
374236A-0112
サポート
技術サポートのご案内
ni.com/support
世界各地のオフィス
ni.com/niglobal から、お問い合わせ先、サポート電話番号、電子メールアドレス、現在実
施中のイベントに関する最新情報を提供する各国現地オフィスのウェブページにアクセスでき
ます。
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
〒 105-0012 東京都港区芝大門 1-9-9 野村不動産芝大門ビル 8F/9F Tel: 0120-527196
National Instruments 米国本社
11500 North Mopac Expressway
Austin, Texas 78759-3504
USA Tel: 512 683 0100
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「技術サポートおよびプロフェッショナルサービス」を参照し
てください。ナショナルインスツルメンツのドキュメントに関してご意⾒をお寄せいただく場合
は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイト、ni.com/jp/info にある Info Code に
「feedback」とご⼊⼒ください。
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法的情報
保証
NI のデバイスは受領書などの書類によって⽰される請求⽇から 1 年間、素材および製造技術上の⽋陥につい
て保証されます。National Instruments Corporation(以下「NI」という)は弊社の裁量により、保証期間
中、⽋陥があると証明される製品を修理、交換致します。本保証は部品および労務費に及びます。
NI のソフトウェア製品が記録されている媒体は、素材および製造技術上の⽋陥によるプログラミング上の問
題に対して、受領書などの書⾯によって⽰される請求⽇から 90 ⽇間保証致します。NI は、保証期間中にこ
のような⽋陥の通知を受け取った場合、弊社の裁量により、プログラミングの指⽰どおりに実⾏できないソ
フトウェア媒体を修理、交換致します。NI は、ソフトウェアの操作が中断されないこと、および⽋陥のない
ことを保証致しません。
お客様は、保証の対象となる製品を NI に返却する前に、返品確認 (RMA: Return Material Authorization) 番号
を NI から取得し、パッケージ外に明記する必要があります。NI は、保証が及んでいる部品をお客様に返却す
る輸送費を負担いたします。
本書の内容については万全を期しており、技術的内容に関するチェックも⼊念に⾏っております。技術的な
誤りまたは誤植があった場合、NI は、本書を所有するお客様への事前の通告なく、本書の次の版を改訂する
権利を有します。誤りと思われる個所がありましたら、NI へご連絡ください。NI は、本書およびその内容に
より、またはそれに関連して発⽣した損害に対して、⼀切責任を負いません。
NI は、ここに記載された以外、明示または黙示の保証は致しません。特に、商品性または特定用途への適合
性に関する保証は致しません。NI 側の過失または不注意により発⽣した損害に対するお客様の賠償請求権は、
お客様が製品に⽀払われた⾦額を上限とします。NI は、データの消失、利益の損失、製品の使用による損失、
付随的または間接的損害に対して、その損害が発⽣する可能性を通知されていた場合でも、⼀切の責任を負
いません。NI の限定保証は、訴訟⽅式、契約上の責任または不法⾏為に対する責任を問わず、過失責任を含
め、適用されます。NI に対する訴訟は、訴訟原因の発⽣から 1 年以内に提起する必要があります。NI は、NI
の合理的に管理可能な範囲を超えた原因により発⽣した履⾏遅延に関しては⼀切の責任を負いません。所有
者がインストール、操作、保守に関する NI の指⽰書に従わなかったため、所有者による製品の改造、乱用、
誤用、または不注意な⾏動、さらに停電、サージ、⽕災、洪⽔、事故、第三者の⾏為、その他の合理的に管
理可能な範囲を超えた事象により発⽣した損害、⽋陥、動作不良またはサービスの問題については、本書に
定める保証の対象となりません。
著作権
著作権法に基づき、National Instruments Corporation(米国ナショナルインスツルメンツ社)の書⾯による
事前の許可なく、本書のすべてまたは⼀部を写真複写、記録、情報検索システムへの保存、および翻訳を含
め、電子的または機械的ないかなる形式によっても複製または転載することを禁止します。
National Instruments は他者の知的財産を尊重しており、お客様も同様の⽅針に従われますようお願いいた
します。NI ソフトウェアは著作権法その他知的財産権に関する法律により保護されています。NI ソフトウェ
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その他の法的規制に従ってそのマテリアルを複製できる場合に限り可能であるものとします。
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trademark of Microsoft Corporation in the United States and other countries.
本文書中に記載されたその他の製品名および企業名は、それぞれの企業の商標または商号です。
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であり、National Instruments と何ら代理店、パートナーシップまたはジョイント・ベンチャーの関係にあ
りません。
特許
National Instruments の製品 / 技術を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報
( ヘルプ→特許情報 )、メディアに含まれている patents.txt ファイル、または「National Instruments
Patent Notice」(ni.com/patents)のうち、該当するリソースから参照してください。
輸出関連法規の遵守に関する情報
ナショナルインスツルメンツの輸出関連法規遵守に対する⽅針について、また必要な HTS コード、ECCN、
その他のインポート / エクスポートデータを取得する⽅法については、「輸出関連法規の遵守に関する情報」
(ni.com/legal/export-compliance)を参照してください。
National Instruments Corporation 製品を使用する際の警告
(1) National Instruments Corporation(以下「NI」という)の製品は、外科移植またはそれに関連する使用
に適した機器の備わった製品として、または動作不良により⼈体に深刻な障害を及ぼすおそれのある⽣命維
持装置の重要な機器として設計されておらず、その信頼性があるかどうかの試験も実⾏されていません。
(2) 上記を含むさまざまな用途において、不適切な要因によってソフトウェア製品の操作の信頼性が損なわ
れるおそれがあります。これには、電⼒供給の変動、コンピュータハードウェアの誤作動、コンピュータの
オペレーティングシステムソフトウェアの適合性、アプリケーション開発に使用したコンパイラや開発用ソ
フトウェアの適合性、インストール時の間違い、ソフトウェアとハードウェアの互換性の問題、電子監視・
制御機器の誤作動または故障、システム(ハードウェアおよび / またはソフトウェア)の⼀時的な障害、予
期せぬ使用または誤用、ユーザまたはアプリケーション設計者の側のミスなどがありますが、これに限定さ
れません(以下、このような不適切な要因を総称して「システム故障」という)。システム故障が財産また
は⼈体に危害を及ぼす可能性(身体の損傷および死亡の危険を含む)のある用途の場合は、システム故障の
危険があるため、1 つの形式のシステムにのみ依存すべきではありません。損害、損傷または死亡といった
事態を避けるため、ユーザまたはアプリケーション設計者は、適正で慎重なシステム故障防止策を取る必要
があります。これには、システムのバックアップまたは停止が含まれますが、これに限定されません。各エ
ンドユーザのシステムはカスタマイズされ、NI のテスト用プラットフォームとは異なるため、そしてユーザ
またはアプリケーション設計者が、NI の評価したことのない、または予期していない⽅法で、NI 製品を他の
製品と組み合わせて使用する可能性があるため、NI 製品をシステムまたはアプリケーションに統合する場合
は、ユーザまたはアプリケーション設計者が、NI 製品の適合性を検証、確認する責任を負うものとします。
これには、このようなシステムまたはアプリケーションの適切な設計、プロセス、安全レベルが含まれます
が、これに限定されません。
コンプライアンス
電磁両⽴性に関する情報
このハードウェアは、ハードウェアの適合宣言 (DoC)1 に記載される電磁両⽴性 (EMC) の制限、および当該す
る規制基準に基づいて所定の試験が実施され、これらに適合するものと認定されています。これらの基準およ
び制限は、ハードウェアを意図された電磁環境で操作する場合に、有害な電磁妨害から保護するために設け
られました。たとえば、⾼感度または⾼ノイズのハードウェアが近接する場所で使用されるなどの特別な場合
は、電磁妨害が起こる可能性を最⼩限に抑えるために追加の軽減対策を実⾏する必要がある場合もあります。
このハードウェアは当該する EMC の規制基準に準拠していますが、特定の設置において電磁妨害が起こらな
い保証はありません。ハードウェアによるラジオおよびテレビ受信への電磁妨害が起こる可能性、そして許容
できない性能低下を最⼩限に抑えるには、ハードウェアのドキュメントおよび DoC1 の手順に厳密に従って
取り付け、使用してください。
ハードウェアの電源を切⼊し、正規の無線通信サービスまたはその他の隣接する電気装置に電波妨害を起こ
していると判断した場合は、以下の措置を取ってください。
•
レシーバ(妨害を受けているデバイス)のアンテナを再設定する。
•
トランスミッタ(妨害を起こしているデバイス)をレシーバに対して再配置する。
•
トランスミッタを異なるコンセントに接続し、トランスミッタとレシーバを異なる分岐回路に配置する。
海中または工業地帯などの特殊な EMC 環境で使用する場合、EMC 基準に準拠するために、⾦属、シールド
ケースの使用が必要な可能性のあるハードウェアもあります。製品の設置要件については、ハードウェアの
ユーザドキュメントおよび DoC1 を参照してください。
ハードウェアが試験対象または試験導線に接続されている場合、システムは障害により影響を受けやすくな
り、地域の電磁環境に電磁妨害を起こす可能性があります。
このハードウェアを住宅地域で使用されますと、有害な混信を引き起こすことがあります。ユーザは自己負担
で電磁妨害の問題を解決するか、ハードウェアの操作を停止する必要があります。
ナショナルインスツルメンツによって明⽰的に許可されていない変更および修正は、地域の取締規則下で
ハードウェアを操作するユーザの権利を無効にする可能性があります。
1
適合宣言 (DoC) には、ユーザまたは設置者に対する重要な EMC 準拠および手順が記載されています。この
製品の適合宣言を⼊手するには、ni.com/certification(英語)にアクセスして型番または製品ライン
で検索し、該当するリンクをクリックしてください。
目次
このマニュアルについて
ドキュメントセットの使用⽅法 ....................................................................................................xi
関連ドキュメント .................................................................................................................................xi
第1章
概要
PXI Express の利点 ................................................................................................................................1-1
NI PXIe-8840.............................................................................................................................................1-2
説明 ....................................................................................................................................................1-2
機能概要 ..........................................................................................................................................1-2
NI PXIe-8840 の機能概要 ...................................................................................................................1-3
ナショナルインスツルメンツのソフトウェア .......................................................................1-4
第2章
取り付けおよび構成
NI PXIe-8840 を取り付ける...............................................................................................................2-1
PXI Express シャーシからコントローラを取り外す ..................................................2-3
BIOS セットアップユーティリティ .............................................................................................2-4
BIOS セットアップユーティリティにアクセスする ..................................................2-4
Main セットアップメニュー .................................................................................................2-5
Advanced セットアップメニュー ....................................................................................2-5
SATA Configuration サブメニュー ...........................................................................2-6
CPU Configuration サブメニュー .............................................................................2-6
Video Configuration サブメニュー .........................................................................2-8
Power/Wake Configuration サブメニュー .........................................................2-8
ExpressCard Configuration サブメニュー...........................................................2-9
PCI Configuration サブメニュー...............................................................................2-9
USB Configuration サブメニュー ..............................................................................2-9
Serial Port Configuration サブメニュー ................................................................2-10
LabVIEW RT セットアップメニュー ..................................................................................2-11
現在のハードウェアスイッチ設定............................................................................2-11
LabVIEW RT Configuration Overrides サブメニュー ......................................2-11
Boot セットアップメニュー ..................................................................................................2-12
Boot Settings Configuration サブメニュー ..........................................................2-13
Hard Drive BBS Priorities サブメニュー ..................................................................2-13
CD/DVD ROM Drive BBS Priorities サブメニュー ..............................................2-13
Floppy Drive BBS Priorities サブメニュー ..............................................................2-13
Network Device BBS Priorities サブメニュー .......................................................2-14
Security メニュー ........................................................................................................................2-14
Save & Exit メニュー .................................................................................................................2-14
© National Instruments | vii
目次
BIOS 診断ユーティリティ ................................................................................................................ 2-15
BIOS 診断ユーティリティにアクセスする ..................................................................... 2-15
ハードドライブ診断ユーティリティ ................................................................................ 2-15
メモリ診断ユーティリティ ................................................................................................... 2-16
システム CMOS .................................................................................................................................... 2-16
LabVIEW RT のインストール .......................................................................................................... 2-17
LabVIEW RT ソフトウェアのインストール.................................................................... 2-17
LabVIEW RT 構成スイッチ...................................................................................................... 2-19
ドライバおよびソフトウェア ........................................................................................................ 2-20
PXI Express の機能................................................................................................................................ 2-21
PXI Express のトリガ接続 ....................................................................................................... 2-21
PXI Express シャーシの構成 ............................................................................................................ 2-21
PXI Express システムの構成................................................................................................... 2-21
RAM をアップグレードする ........................................................................................................... 2-22
ハードドライブのリカバリ ............................................................................................................. 2-23
OS をインストールする .................................................................................................................... 2-24
USB CD/DVD-ROM からインストールする ................................................................... 2-24
ExpressCard............................................................................................................................................ 2-24
ExpressCard を取り付ける .................................................................................................... 2-24
ExpressCard を取り外す ......................................................................................................... 2-25
第3章
I/O 情報
フロントパネルコネクタ .................................................................................................................. 3-1
フロントパネル ..................................................................................................................................... 3-2
DisplayPort ..................................................................................................................................... 3-3
COM1 ............................................................................................................................................... 3-5
イーサネット ................................................................................................................................ 3-6
ユニバーサルシリアルバス ................................................................................................... 3-8
トリガ ............................................................................................................................................... 3-10
GPIB(IEEE 488.2)....................................................................................................................... 3-11
ExpressCard/34 スロット ...................................................................................................... 3-13
フロントパネルの機能 ....................................................................................................................... 3-15
データストレージ ................................................................................................................................ 3-15
第4章
構成についての⼀般的な質問
⼀般的な質問 .......................................................................................................................................... 4-1
起動オプション ..................................................................................................................................... 4-1
ケーブルおよび接続............................................................................................................................ 4-2
ドライバソフトウェアのインストール ..................................................................................... 4-3
viii | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
アップグレード情報 ............................................................................................................................4-4
PXI Express の構成 ................................................................................................................................4-5
第5章
トラブルシューティング
付録 A
仕様
付録 B
技術サポートおよびプロフェッショナルサービス
© National Instruments | ix
このマニュアルについて
このマニュアルには、NI PXIe-8840 組み込みコンピュータキットの取り付けおよび構
成⽅法が記載されています。
ドキュメントセットの使用方法
コントローラの取り付けおよび使用手順の簡単な説明が記載されている『NI PXIe-8840
取り付けガイド』をまずお読みください。
このマニュアル『NI PXIe-8840 ユーザマニュアル』には、デフォルトの取り付けおよ
び構成を変更する⽅法、そしてハードウェアの使用に関する詳細な情報が含まれてい
ます。
関連ドキュメント
以下のドキュメントには、このマニュアルを使用する上で役に⽴つ情報が記載されて
います。
• 『PICMG EXP.0 R2.0 CompactPCI Express Specification』(英語)、
PICMG(PCI Industrial Computers Manufacturers Group)
• 『Standard for Information Technology for Transport Independent Printer/System
Interface』(英語)、IEEE Standard P1284.1-1997(C/MM)
• 『PCI Express Base Specification』(PCI Special Interest Group、英語)
• 『PXI-5 PXI Express Hardware Specification』(PXI Systems Alliance、英語)
• 『PXI-6 PXI Express Software Specification』(PXI Systems Alliance、英語)
• 『Serialized IRQ Support for PCI Systems Specification』
(Compaq Computer et al.、英語)
• ExpressCard Standard(PCMCIA)
© National Instruments | xi
概要
1
PXI Express の利点
PXI Systems Alliance(PXISA)により規定されている PXI(PCI eXtensions for
Instrumentation)業界標準のオープン規格は、1998 年にリリースされてからテスト、
測定、および制御システムで急速に導⼊され、普及しました。PXI の使用が急速に増
加した主な要素の 1 つは、通信バックプレーンにおける PCI の使用です。PCI から
PCI Express への進化により、PC 産業における利用可能なバス帯域幅が向上すると同
時に、PCI Express を PXI 規格に統合することによって PXI がより多くのアプリケー
ションニーズを満たすことが可能になりました。バックプレーンで PCI Express 技術
を利用することで、PXI Express での利用可能な PXI 帯域幅は最大 132 MB/s から最大
8 GB/s に増加し、帯域幅は 60 倍以上向上しました。
PXI Express は、ハードウェアおよびソフトウェアの両⽅の PXI モジュールとの互換性
を最大限にします。PXI Express ハイブリッドスロットは、PCI および PCI Express 両⽅
の信号を送信し、PXI 通信およびトリガ、もしくはより新しい PXI Express 規格を使用
するデバイスが利用可能です。PCI Express は PCI と同じ OS およびドライバモデルを
使用するため、PXI などの PCI ベースシステム、そして PXI Express などの PCI Express
ベースシステムの間でソフトウェアの互換性が維持されます。
PXI 同様に PXI Express は CompactPCI 仕様を利用して、機械的整合性に優れ、ハー
ドウェアのコンポーネントの取り外しがより簡単な堅牢なモジュールフォームファク
タを定義します。PXI Express 製品は、工業環境下の極端な衝撃、振動、温度、およ
び湿度に必要な環境パフォーマンスレベルをより⾼く、より慎重に定義し提供してい
ます。強制環境試験および能動冷却が CompactPCI の機械仕様に追加されたことに
より、システム統合が簡易化され、マルチベンダ相互運用が確⽴されました。
計測システムの厳しいタイミングおよび同期要件は、PXI Express の統合機能で満た
されています。PXI Express では PXI のスタートリガバス、10 MHz システム基準ク
ロック、トリガバスが継承されただけでなく、複数モジュール同期用の 100 MHz 差
動システム基準クロックが搭載された新しいタイミングおよび同期機能、そして正確
なクロックおよびトリガ信号用の 3 つの差動スタートリガバスが追加されました。
差動タイミングおよび同期信号により、PXI Express システムの耐ノイズ性、そして
⾼周波数でのクロック信号の転送機能が向上します。
© National Instruments | 1-1
第1章
概要
NI PXIe-8840
説明
NI PXIe-8840 PXI Express/CompactPCI Express 組み込みコントローラは、⾼性能な
PXI Express/CompactPCI Express 対応システムコントローラです。NI PXIe-8840 コン
トローラは、最新の実装技術を利用して標準の I/O 機能を単⼀ユニットに統合してい
ます。NI PXIe-8840 組み込みコントローラを NI PXIe-1082 などの PXI Express 対応
シャーシと組み合わせると、PC と完全な互換性を持つ耐久性に優れた⼩型パッケー
ジのコンピュータになります。
NI PXIe-8840 には、Intel®Core™ i5 4400E プロセッサ(Dual Core 2.7 GHz)、すべての
標準 I/O、そして 250 GB(またはそれ以上)のハードドライブが搭載されています。
そして、PCI ベースの GPIB コントローラと ExpressCard/34 拡張スロットも搭載さ
れています。
、RS-232 シリアルポート(1)
、
各モジュールの標準 I/O には、DisplayPort ビデオ(2)
Hi-Speed USB ポート(4)、SuperSpeed USB ポート(2)、ギガビットイーサネット(2)、
リセットボタン、および PXI トリガが含まれます。
機能概要
このセクションでは、NI PXIe-8840 組み込みコンピュータの主な論理ブロックの機能
に関する説明を記載します。
1-2 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
NI PXIe-8840 の機能概要
NI PXIe-8840 は、PXI Express 3U サイズフォームファクタのモジュール式 PC です。
図 1-1 は、NI PXIe-8840 の機能ブロック図です。以下の図は、⽰される各論理ブロッ
クの説明です。
図 1-1. NI PXIe-8840 ブロック図
DisplayPort
DisplayPort
4x4
PCI Express
䝇䜲䝑䝏
x8
䝥䝻䝉䝑䝃
Intel Core
i5
䝯䝰䝸䝞䝇䝏䝱䞁䝛䝹A
SO-DIMM
DDR3L SDRAM
PC3 12800
x4 DDI
x4 DMI2
PXI
Express
x4 DDI
USB 3.0 x2
USB 3.0 x2
RJ45
䝫䞊䝖1
Intel I217-LM
䜼䜺䝡䝑䝖
PHY
RJ45
䝫䞊䝖2
Intel I210-IT
䜼䜺䝡䝑䝖
MAC/PHY
USB 2.0 x4
x1 PCIE
Intel
8䝅䝸䞊䝈
PCH
SATA
SPI
x1 PCIE
Express
Card/34䝇䝻䝑䝖
USB 2.0 x4
SATA
䝝䞊䝗䝕䜱䝇䜽
FLASH
LPC
USB
UART
COM1
䜴䜷䝑䝏䝗䝑䜾
x1 PCIE
䝖䝸䜺
GPIB
䝁䝛䜽䝍
GPIB
䝁䞁䝖䝻䞊䝷
SMB
䝁䝛䜽䝍
PCI
PXI
䝖䝸䜺
NI PXIe-8840 は、2 つの CCA(回路カードアセンブリ)以下の論理ブロックから構成
されています。
• プロセッサは、Intel® Core™ i5 4400E プロセッサ(3MB キャッシュ、2.7 GHz)で
す。このプロセッサは、最大 1600 MHz SO-DIMM をサポートする DDR3L インタ
フェースを介する SO-DIMM ブロックと、各レーンで最大 5 GT/s までサポートす
る x4 DMI2(Direct Media Interface)を介した PCH に接続します。
• SO-DIMM ブロックは、最大 8 GB メモリまで利用可能な、64 ビット DDR3L
SDRAM ソケットで構成されています。
© National Instruments | 1-3
第1章
概要
•
プロセッサは NI PXIe-8840 の表⽰用周辺機器に接続する DisplayPort インタ
フェース、および PCI Express インタフェースを PCI Express を介して PCI Express
バックプレーンに提供します。
•
PCH(Platform Controller Hub)は、NI PXIe-8840 の周辺機器に接続する USB、
PCI Express x1、LPC インタフェースを提供します。
DisplayPort ブロックには、2 つの DisplayPort コネクタが装備されています。
USB ブロックには、4 つの⾼速 USB 2.0 コネクタと 2 つの SuperSpeed USB 3.0 コ
ネクタが装備されています。
GPIB ブロックには、GPIB インタフェースが含まれています。
ExpressCard/34 スロットには、ExpressCard/34 モジュールを搭載できます。
Ethernet Port 1 ブロックには、Intel® I217-LM ギガビットイーサネット接続が装備
されています。
Ethernet Port 2 ブロックには、Intel® I210-IT ギガビットイーサネット接続が装備
されています。
UART ブロックは 1 つのシリアルポートに接続します。
SMB フロントパネルトリガは、PXI トリガとフロントパネルの SMB 間で経路設
定可能な接続を提供します。
ウォッチドッグブロックは、コントローラをリセットまたはトリガを⽣成するこ
とができるウォッチドッグタイマで構成されています。
PXIe コネクタは、NI PXIe-8840 を PXI Express/CompactPCI Express バックプ
レーンに接続します。
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
ナショナルインスツルメンツのソフトウェア
ナショナルインスツルメンツでは、NI PXIe-8840 と使用できる数種類のソフトウェア
ツールを開発しました。
ナショナルインスツルメンツのハードウェアおよびソフトウェアは、PXI Express シ
ステムを最大限に利用する上で役⽴ちます。NI-DAQmx などの主要なハードウェアド
ライバを LabVIEW、Measurement Studio、および LabWindows™/CVI™ アプリケー
ション開発環境と組み合わせて使用すると、NI ハードウェアをより⾼度に制御する
ことができるようになります。さまざまなバスと計測器の通信を簡易化する計測器ド
ライバは、ni.com/idnet で⼊手可能です。
LabVIEW は、USB、IEEE 488.2、VXI、シリアル、PLC、およびプラグインボードなど
の異なる多くの計測器からデータを集録でき、使用が簡単で強⼒なグラフィカルプロ
グラミング環境です。LabVIEW は、強⼒なデータ解析ルーチンを利用して、集録し
たデータを意味のあるデータに変換します。アドオンツールは、特化した追加機能を
提供します。詳細については、ni.com/labview および ni.com/toolkits をご覧く
ださい。
1-4 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
Microsoft の Visual Basic、Visual C++、および Visual Studio .NET を使用するユーザ向
けに、Measurement Studio は各言語に対して計測 / オートメーションツールを追加
します。詳細については、ni.com/mstudio をご覧ください。
LabWindows/CVI は、仮想計測器アプリケーションを作成するための対話式 ANSI C
プログラミング環境です。LabWindows/CVI は、ユーザインタフェース作成用のド
ラッグアンドドロップ式エディタ、テストプログラム論理構築用の完全な ANSI C 環
境、自動コード⽣成ツールセット、そして自動テストシステム構築、監視アプリケー
ション、または研究実験用のユーティリティを提供します。詳細については、
ni.com/lwcvi をご覧ください。
NI-DAQmx は、アプリケーション開発環境または NI SignalExpress などの対話式環境
から呼び出すことができる広範な関数のライブラリを提供します。これらの関数は、
ナショナルインスツルメンツのマルチファンクション DAQ 製品の直感的な API を提
供します。含まれる機能は、アナログ⼊⼒(A/D 変換)、バッファ型データ集録(⾼
速 A/D 変換)、アナログ出⼒(D/A 変換)、波形⽣成、デジタル I/O、カウンタ / タイ
マ操作、SCXI 信号調整、RTSI または PXI 同期、セルフキャリブレーション、メッ
セージ処理、そして拡張メモリへのデータ集録です。詳細については、ni.com/daq
をご覧ください。
ナショナルインスツルメンツのモジュール式計測器は、各製品の機能に適した専用ド
ライバを使用します。Express VI ではカスタマイズされた対話式計測器のプログラミ
ングを 1 つのインタフェースで⾏うことができ、ソフトフロントパネルには各計測
器の機能テストを⾏うためのプログラミングの必要がないインタフェースが搭載され
ています。NI スイッチ、DMM、⾼速 DIO、⾼速デジタイザ、およびソースには、⾼
性能なモジュール式計測器システム用のカスタマイズされた専用ドライバがありま
す。NI-RFSG および NI-RFSA の 2 つのドライバを使用し RF アプリケーション、そし
て NI-DAQmx ではダイナミック信号集録を利用できます。詳細については、ni.com/
modularinstruments をご覧ください。
PXI タイミングおよび同期製品で、PXI システムのタイミングおよびトリガ機能を拡
張することができます。これらの製品は、精確なクロックソース、マルチシャーシ同
期用のトリガカスタム経路設定、クロック共有などを提供し、NI-Sync を利用してプ
ログラミングすることが可能です。詳細については、ni.com/pxi をご覧ください。
NI-VISA は、ナショナルインスツルメンツが実装した VISA 仕様です。VISA は、USB、
シリアル、GPIB、PXI、VXI、およびその他の種類の計測器と通信し、制御するための
共通 API です。この API は、移植可能アプリケーションおよび計測器ドライバの作成
をサポートします。NI-VISA で PXI 計測器ドライバを作成する⽅法については、
『NI-VISA ヘルプ』および NI-VISA ディレクトリの readme.txt ファイルを参照してく
ださい。詳細については、ni.com/jp/visa をご覧ください。
Linux 対応 LabVIEW および Linux 上で NI-DAQmx ドライバによる多数のデバイスへ
のサポートにより、Linux OS で VI を作成できるようになりました。Linux における計
測器制御は Linux 対応 NI-VISA ドライバにより強化され、⼀部の NI モジュール式計測
器が対応しています。詳細については、ni.com/linux をご覧ください。
© National Instruments | 1-5
取り付けおよび構成
2
この章には、NI PXIe-8840 コントローラの取り付けおよび構成に関する情報が記載さ
れています。
NI PXIe-8840 を取り付ける
このセクションには、NI PXIe-8840 の⼀般的な取り付け⽅法が記載されています。
特定の手順および警告については、PXI Express シャーシのユーザマニュアルを参考
にしてください。
1.
NI PXIe-8840 を取り付ける前に、シャーシの電源プラグをコンセントに差し込み
ます。モジュールを取り付けている間に、電源コードがシャーシを接地して、モ
ジュールを電気的破損から保護します。
注意 ⼈体およびシャーシを電気事故の危険から保護するために、
NI PXIe-8840 モジュールの取り付けが完了するまで必ずシャーシの電源を
切ったままにしてください。
•
2.
シャーシでシステムコントローラスロット(スロット 1)へのアクセスを遮
るフィラーパネルを取り外します。
• ケースの⾦属部分に触れ、⾐服や身体の静電気を放電します。
図 2-1 に⽰すように 4 本のブラケット固定ネジから保護用プラスチックカバーを
外します。
© National Instruments | 2-1
第2章
取り付けおよび構成
図 2-1. ネジの保護用カバーを外す
1
1
3.
ネジの保護用カバー(4 つ)
脱着ハンドルが下向きになっていることを確認します。NI PXIe-8840 を、システ
ムコントローラスロットの上下にあるカードガイドと揃えます。
注意 NI PXIe-8840 を差し込む際に脱着ハンドルを持ち上げないでくださ
い。ハンドルが下向きになっていないと、シャーシの脱着レールを妨げる
ため、モジュールを正しく差し込むことはできません。
4.
ハンドルが脱着レールに引っ掛かるまで、ハンドルを持ちながらモジュールを
ゆっくりシャーシに差し込みます。
5.
モジュールがバックプレーンのレセプタクルコネクタにしっかりと接続されるま
で脱着ハンドルを持ち上げます。NI PXIe-8840 のフロントパネルは、シャーシの
フロントパネルと同位置である必要があります。
6.
フロントパネルの上下で 4 本のブラケット固定ネジを締めて、NI PXIe-8840 を
シャーシに固定します。
7.
8.
デバイスが正しく取り付けられたかどうか確認します。
キーボードとマウスを適切なコネクタに接続します。PS/2 キーボードおよび PS/2
マウスを使用している場合は、Y スプリッタアダプタを使用して、1 つの USB コネ
クタに接続します。図 4-1「Y スプリッタケーブル」を参照してください。
2-2 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
9.
DisplayPort モニタビデオケーブルを DisplayPort コネクタに接続するか、コント
ローラに付属する DisplayPort-VGA アダプタを使用して VGA モニタを
DisplayPort コネクタに接続します。
10. システム構成で必要なデバイスをポートに接続します。
11. シャーシの電源を投⼊します。
12. コントローラが起動することを確認します。コントローラが起動しない場合は、
第 5 章「トラブルシューティング」の「NI PXIe-8840 が起動しない場合はどうす
ればよいですか ?」セクションを参照してください。
図 2-2 は、NI PXIe-1082 シャーシのシステムコントローラスロットに取り付けた
NI PXIe-8840 を⽰しています。
図 2-2. PXI Express シャーシに取り付けられた NI PXIe-8840 コントローラ
1
2
3
1
NI PXIe-1082 シャーシ
2
NI PXIe-8840 コントローラ
3
脱着レール
PXI Express シャーシからコントローラを取り外す
NI PXIe-8840 コントローラは、取り扱いが簡単です。PXI Express シャーシからユニッ
トを取り外すには、以下の手順に従ってください。
1. シャーシの電源を切断します。
2. フロントパネルの 4 つのブラケット固定ネジを外します。
3. 脱着ハンドルを下に押します。
4. ユニットをスライドしてシャーシから取り出します。
メモ PXI Express シャーシの制御モードセレクタスイッチがデフォルトの位
置にない場合、押しボタンリセットまたは Windows の使用により NI PXIe-8840
をシャットダウンしようとすると、コントローラの Power OK LED が点滅しま
す。この場合、リモート制御および電圧監視コネクタ上のリモート制御ピンを
使用して、シャーシの電源を切断する必要があります。リモート制御および電
圧監視制御機能の詳細については、PXI Express シャーシのユーザマニュアルを
参照してください。
© National Instruments | 2-3
第2章
取り付けおよび構成
BIOS セットアップユーティリティ
BIOS セットアッププログラムで NI PXIe-8840 の構成設定を変更することができます。
BIOS は、ハードウェアとオペレーティングシステムソフトウェア間の低レベルイン
タフェースで、システムが起動されるとハードウェアを構成およびテストを⾏いま
す。BIOS セットアッププログラムには、設定を構成し、NI PXIe-8840 コントローラ
の機能を有効にするためのメニューが含まれています。
NI PXIe-8840 コントローラはデフォルト設定のままの構成で正常に動作するので、
BIOS セットアッププログラムを使用する必要はほとんどありません。
注意 BIOS 設定を変更すると、コントローラの不正動作が発⽣し、コント
ローラを起動できなくなる場合があります。このような問題が起こった場
合、「システム CMOS」セクションの手順に従い、デフォルト設定に復元
してください。構成を熟知している場合を除き、設定は絶対に変更しない
でください。
BIOS セットアップユーティリティにアクセスする
BIOS セットアッププログラムを起動するには、以下の手順に従います。
1. NI PXIe-8840 コントローラの電源を投⼊するか、再起動してください。
2. Press <DEL> to enter setup というメッセージが表⽰されたら、キーボードの
<Delete> キーを押してください。しばらくすると、セットアッププログラムが
ロードします。
BIOS セットアッププログラムに⼊ると、Main メニューが表⽰されます。
以下のキーを使用して、BIOS セットアップを操作します。
•
左矢印、右矢印 — 異なるセットアップメニュー間を移動します。サブメニュー
を表⽰している場合には、これらのキーは使用できません。<Esc> を押してサブ
メニューを閉じる必要があります。(テンキーの矢印を使用するには、Num
Lock をオフにする必要があります。)
•
上矢印、下矢印 — セットアップメニューのオプション間を移動します。(テン
キーの矢印を使用するには、Num Lock をオフにする必要があります。)
•
<Enter>— サブメニューを展開するか、選択した構成オプションで利用可能なす
べての設定を表⽰します。
•
<Esc>— サブメニューの親メニューに戻ります。最上位のメニューでは、Exit メ
ニューへのショートカットの役割をします。
•
<+> および <->— 選択した構成オプションで利用可能なすべての設定間を移動し
ます。
•
•
<Tab>— 時間および⽇付フィールドを選択します。
<F9>—BIOS 構成設定に最適なデフォルト値をロードします。最適なデフォルト
値は、出荷時の構成デフォルト値と同じです。
2-4 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
Main セットアップメニュー
よくアクセスおよび修正される BIOS 設定は Main セットアップメニューにあります。
Main セットアップメニューでは、以下の構成情報を⽰します。
•
•
•
•
•
BIOS Version and Build Date—NI PXIe-8840 コントローラ BIOS のバージョンと
BIOS をビルドした⽇付を表します。
Embedded Firmware Version— ビルトインハードウェア機能の識別に役⽴ちま
す。
Processor Type, Base Processor Frequency, and Maximum Processor Core
Count—NI PXIe-8840 コントローラで使用するプロセッサのタイプ、プロセッサ
速度とプロセッサコアの最大数を表します。
Total Memory—BIOS が検出するシステム RAM のサイズを表します。
PXIe Chassis Information— 全体的なシャーシリンク構成、各リンクのリンク幅、
および各リンクの速度を表します。
また、Main セットアップメニューには以下の設定が含まれています。
•
System Date— この設定は、バッテリバックアップ式リアルタイムクロックに格
納される⽇付を制御します。ほとんどのオペレーティングシステムには、この設
定を変更するオプションが含まれています。<+> および <-> キー、<Enter> およ
び <Tab> キーを併用して、これらの値を変更します。
•
System Time— この設定は、バッテリバックアップ式リアルタイムクロックに格
納される時間を制御します。ほとんどのオペレーティングシステムには、この設
定を変更するオプションが含まれています。<+> および <-> キー、<Enter> およ
び <Tab> キーを併用して、これらの値を変更します。
Advanced セットアップメニュー
このメニューには、通常は修正を必要としない BIOS 設定が含まれています。起動で
きないディスクやリソースの競合などの特定の問題が発⽣する場合は、これらの設定
を調べる必要がある場合もあります。
注意 このメニューの設定を変更すると、コントローラが不安定になった
り、起動できなくなる場合があります。この場合、「システム CMOS」セ
クションの手順に従い、BIOS 設定をデフォルト設定に戻します。
Advanced セットアップメニューには以下の設定およびサブメニューが含まれてい
ます。
• SATA Configuration— この設定を使用して、SATA Configuration サブメニュー
にアクセスします。詳細については、
「SATA Configuration サブメニュー」のセ
クションを参照してください。
• CPU Configuration— この設定を使用して、CPU Configuration サブメニューに
アクセスします。詳細については、
「CPU Configuration サブメニュー」のセク
ションを参照してください。
© National Instruments | 2-5
第2章
•
•
•
•
•
•
取り付けおよび構成
Video Configuration— この設定を使用して、Video Configuration サブメ
ニューにアクセスします。詳細については、
「Video Configuration サブメ
ニュー」のセクションを参照してください。
Power/Wake Configuration— この設定を使用して、Power/Wake
Configuration サブメニューにアクセスします。詳細については、
「Power/Wake Configuration サブメニュー」のセクションを参照してください。
ExpressCard Configuration— この設定を使用して、ExpressCard Configuration
サブメニューにアクセスします。詳細については、「ExpressCard Configuration
サブメニュー」のセクションを参照してください。
PCI Configuration— この設定を使用して、PCI Configuration サブメニューにア
クセスします。詳細については、「PCI Configuration サブメニュー」のセクショ
ンを参照してください。
USB Configuration— この設定を使用して、USB Configuration サブメニューにア
クセスします。詳細については、「USB Configuration サブメニュー」のセクショ
ンを参照してください。
Serial Port Configuration— この設定を使用して、Serial Port Configuration サブ
メニューにアクセスします。詳細については、
「Serial Port Configuration サブメ
ニュー」のセクションを参照してください。
SATA Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替設定をハードディスクドライブ(HDD)インタ
フェースに適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を
提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。
•
SATA Controller— この設定は、オンボード SATA コントローラが有効か無効かど
うかを指定します。デフォルト値は Enabled です。
–
•
SATA Mode Selection— この設定は、AHCI モードが SATA ポートに対して
有効か無効かどうかを決定します。旧バージョンのオペレーティングシステ
ムの中には AHCI モードに対応していないものがあります。この設定を使用
して、AHCI モードを無効にし IDE モードを有効にして、互換性のない OS
でも問題なく利用することができます。デフォルト値は AHCI です。
Internal Drive (SATA)— この項目は、システムで検出されたオンボード SATA ド
ライブを表⽰します。
CPU Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替設定を CPU に適用します。通常、出荷時のデ
フォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必
要はありません。
•
Hyper-Threading— この設定によって、Intel のハイパースレッド技術を有効また
は無効にできます。デフォルト値は Enabled です。ハイパースレッドを有効にす
ると、アプリケーションによっては仮想 CPU のコアを追加してパフォーマンスを
向上させることができます。ハイパースレッドによりアプリケーションのジッタが
増えるため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にする必要があり
2-6 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
ます。BIOS の構成が LabVIEW Real-Time を起動するように設定されている場合、ハ
イパースレッドは自動的に無効になります。LabVIEW Real-Time モードでハイパー
スレッド機能を手動で有効にする⽅法については、
「LabVIEW RT Configuration
Overrides サブメニュー」を参照してください。
•
•
•
•
•
Enabled CPU Cores— この設定により、プロセッサのアクティブ CPU コア数が
選択されます。有効な値は 1 および All です。デフォルト値は All です。
Turbo Boost— この設定によって、Intel のターボブースト技術を有効または無効
にできます。デフォルト値は Enabled です。ターボブーストを有効にすると、
CPU コアがベース周波数より⾼い周波数で短時間実⾏し、他のコアはアイドル
状態になります。ターボブーストを有効にすることによりアプリケーションの
ジッタが増えるため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にする
必要があります。可能な最大のターボブースト周波数を得るには、C-States 設定
も有効にしてください。BIOS の構成が LabVIEW Real-Time を起動するように設
定されている場合、ターボブーストは自動的に無効になります。LabVIEW
Real-Time モードでターボブースト機能を手動で有効にする⽅法については、
「LabVIEW RT Configuration Overrides サブメニュー」を参照してください。
C-States— この設定は CPU の電源管理を有効 / 無効にします。デフォルト値は
Enabled です。C-States を有効にするとプロセッサはアイドル状態の CPU コア
をスリープ状態にし、ターボブーストの有効時にアクティブコアがベース周波数
より⾼い周波数で実⾏します。C-States を有効にすることによりアプリケーショ
ンのジッタが増えるため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効に
する必要があります。BIOS の構成が LabVIEW Real-Time を起動するように設定
されている場合、C-States は自動的に無効になります。LabVIEW Real-Time モー
ドで C-States を手動で有効にする⽅法については、「LabVIEW RT Configuration
Overrides サブメニュー」を参照してください。
Hardware Prefetcher— この設定によって、CPU キャッシュハードウェア先読み
機能を有効または無効にできます。デフォルト値は、LabVIEW Real-Time を起動
する場合は Disabled、その他の OS を起動する場合は「Enabled」です。ハー
ドウェア先読み機能を有効にすると、⼀部のアプリケーションによるシステムパ
フォーマンスが向上しますが、制御アルゴリズムの動作確定性が低下することが
あります。
Adjacent Cache Line Prefetch— この設定によって、メモリから CPU キャッ
シュへの近接キャッシュラインの先読み機能を有効または無効にできます。デ
フォルト値は、LabVIEW Real-Time を起動する場合は Disabled、その他の OS
を起動する場合は「Enabled」です。近接キャッシュラインの先読み機能を有効
にすると、⼀部のアプリケーションによるシステムパフォーマンスが向上します
が、制御アルゴリズムの動作確定性が低下することがあります。
© National Instruments | 2-7
第2章
取り付けおよび構成
Video Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替設定をビデオ構成に適用します。通常、出荷時の
デフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する
必要はありません。
•
Primary Display— この設定は、ビデオアダプタが複数存在する場合に BIOS がプ
ライマリアダプタとして使用するビデオアダプタを指定します。外部ビデオアダ
プタをプライマリグラフィックスアダプタとして使用するには、Add-in Board
Video を選択します。デフォルト値は Onboard Video です。
Power/Wake Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替構成をチップセットとコントローラの電源および
ウェイク機能に適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構
成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。
•
Restore After Power Loss— この設定は、AC 電源を喪失した後コントローラが返
す電源状態を指定します。有効な値は Stay Off および Turn On です。デフォルト
値は Stay Off です。Stay Off に設定した場合、AC 電源が復元するとコントロー
ラはソフト電源切断状態になります。Turn On に設定した場合、AC 電源が復元
するとコントローラの電源はオンになります。
•
Power Button Off Behavior— この設定は、PXI Express 電源ボタンの動作を指定
します。選択できる値は Normal および Disabled です。デフォルト値は
Normal です。Normal に設定されている場合、OS が電源ボタンを制御します。
Disabled に設定した場合、電源ボタンを押しても何も起こりません。Disabled
オプションは、PXI Express シャーシの制御モードスイッチと⼀緒にのみ使用す
る必要があります。
ExpressCard WAKE#— この設定は、ExpressCard デバイスがソフト電源切断状
態になっているシステムをウェイクアップする機能を有効または無効にします。
デフォルト値は Disabled です。
PXIe Backplane WAKE#— この設定は、PXI Express 周辺モジュールの電源がソフ
ト電源切断状態になっているシステムをウェイクアップする機能を有効または無
効にします。デフォルト値は Disabled です。
SMBus ALERT#— この設定は、システム管理デバイスの ALERT# 信号をアサート
することで電源がソフト電源切断状態になっているシステムをウェイクアップす
る機能を有効または無効にします。デフォルト値は Disabled です。
•
•
•
2-8 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
ExpressCard Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替設定を ExpressCard 構成に適用します。これらの設
定は、ExpressCard ポートにあらかじめ割り当てるメモリ領域、I/O 領域、および PCI
バス番号を決定し、PCI Express に対応しないオペレーティングシステムでホットプラグ
ExpressCard デバイスのサポートを可能にします。通常、出荷時のデフォルト設定は最
適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。
•
ExpressCard Resources— この設定は、Reserved Buses、Reserved Memory、
および Reserved I/O 設定を有効または無効にします。この設定のデフォルト値
は Enabled です。この設定が無効になっている場合、このサブメニューでバス、
メモリ、I/O オプションが非表⽰になります。この設定を無効にすると、
Reserved Buses は 0 に、Reserved Memory は 0M に、Reserved I/O は 0K にな
ります。
•
Reserved Buses— この設定は、ExpressCard スロットにホットプラグされる可
能性のある ExpressCard PCI-PCI ブリッジに対して、BIOS によって予約される
PCI バスの数を決定します。この設定のデフォルト値は、8 PCI バスです。
•
Reserved Memory— この設定は、ExpressCard スロットにホットプラグされる
可能性のある PCI-PCI ブリッジに対して、BIOS によって予約されるメモリ領域
の量(バイト)を決定します。この設定のデフォルト値は、64M バイトのメモ
リです。
Reserved I/O— この設定は、ExpressCard スロットにホットプラグされる可能性
のある PCI-PCI ブリッジに対して、BIOS によって予約される I/O 領域の量(バイ
ト)を決定します。この設定のデフォルト値は、4K バイトの I/O 領域です。
•
PCI Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替設定を PCI デバイスに適用します。通常、出荷
時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正
する必要はありません。
•
PCIe Max Payload Size— この設定は PCI Express デバイスの最大ペイロードサ
イズを決定します。有効なオプションは、Auto および 128 Bytes です。デフォ
ルト値は Auto で、存在するデバイスを基に BIOS が最適値を選択します。
USB Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替構成を USB ポートに適用します。通常、出荷時
のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正す
る必要はありません。
•
•
USB Devices— この項目は、デバイスタイプにより分類され、システム内で検出
されたデバイスの総数を⽰します。
Legacy USB Support— この設定は、レガシー USB サポートが有効か無効かを指定
します。レガシー USB サポートは、システムの起動中、または DOS などのレガ
シーオペレーティングシステムで USB キーボードおよびマウスを使用できる機能を
表します。デフォルト値は Enabled です。このオプションは、LabVIEW Real-Time
の起動中に自動的に無効になり、アプリケーションのジッタを削減します。
© National Instruments | 2-9
第2章
取り付けおよび構成
•
Overcurrent Reporting— この設定は、過剰な電流をソーシングしている USB
ポートが存在する場合に、BIOS がオペレーティングシステムに通知できるよう
にします。この設定のデフォルト値は Disabled です。
•
Transfer Timeout— この設定は、Control、Bulk、Interrupt USB 転送のタイムアウ
ト値を指定します。この設定のデフォルト値は 20 秒です。
Device Reset Timeout— この設定は、電源投⼊時セルフテストが USB 大容量記
憶デバイスの起動を待機する秒数を指定します。デフォルト値は 20 秒です。
Device Power-up Delay— この設定は、デバイスがコントローラにデバイス自体
を適切にレポートするまでの最大時間を指定します。Auto に設定されている場
合、ルートポートは 100 ms 許容され、ハブポートの遅延値は、ハブデスクリプ
タから取得されます。Manual に設定されている場合、遅延を手動で設定するこ
とができます。この設定のデフォルト値は Auto です。
Device Power-Up Delay in Seconds— この設定は、電源投⼊時セルフテストが
USB デバイスまたはハブの起動を待機する秒数を指定します。この設定は、
Device Power-Up Delay が Manual に設定されている場合のみ表⽰されます。
デフォルト値は 5 秒です。
•
•
•
また、USB 大容量記憶デバイスが存在している場合、検出された各デバイスに対して
以下のオプションを使用することができます。
•
Emulation Type— この設定は、BIOS が USB 大容量記憶デバイスをシステムに表
⽰させる⽅法を指定します。このオプションを使用して、USB 大容量記憶デバイ
スをフロッピー、Zip、ハードディスク、または CD-ROM ドライブとして表⽰す
ることができます。デフォルト値は Auto です。この設定により、BIOS が⼩容
量 USB フラッシュディスクドライブをフロッピードライブ、大容量 USB フラッ
シュディスクドライブをハードディスクドライブとして扱うことができます。
Serial Port Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、シリアルポート用の代替構成を適用します。通常、出
荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修
正する必要はありません。
•
Serial Port Configuration— この設定を使用して、Serial Port Configuration サブ
メニューにアクセスします。サブメニューには以下の項目があります。
–
Base Address— この項目は、オンボードシリアルポートの現在のベースア
ドレスを表⽰します。
–
Interrupt Request (IRQ)— この項目は、オンボードシリアルポートの割り込
み要求レベル(IRQ)を表⽰します。
2-10 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
LabVIEW RT セットアップメニュー
LabVIEW RT がコントローラにインストール済みの場合、このメニューを使用して
LabVIEW RT のための起動オプションを構成します。LabVIEW RT を使用していない
場合は、これらの設定をデフォルトのままにする必要があります。
メモ 以下の設定により、図 2-4 に⽰すスイッチ動作は無効になります。
詳細については、「LabVIEW RT 構成スイッチ」のセクションを参照してく
ださい。スイッチからの設定を使用するには、各オプションに対して Use
Switch Setting を選択します。
•
•
Boot Configuration— の設定は、コントローラが LabVIEW RT、LabVIEW RT Safe
Mode、または Windows 7 などインストールしたどの OS を起動するかを選択し
ます。デフォルト値は、Use Switch Setting です。
Reset IP Address— コントローラが以前に構成したサブネットとは異なるサブ
ネットに配置されている、または現在の IP アドレスが無効である場合、
LabVIEW RT 起動中にこのスイッチを使用して、IP アドレスおよび他の TCP/IP 設
定を工場出荷時のデフォルト設定にリセットします。デフォルト値は Use
Switch Setting です。
メモ デフォルト設定で、ターゲットは DHCP を使用してネットワークへ
の接続を試みます。ターゲットが DHCP 接続を開始できない場合、ター
ゲットはリンクローカル IP アドレスまたは 169.254.x.x を使用してネッ
トワークに接続します。
•
Disable Startup VI— スタートアップ VI が原因でコントローラがアクセスできな
い場合、このスイッチを使用して起動時に VI が自動的に実⾏されないようにし
ます。デフォルト値は Use Switch Setting です。
現在のハードウェアスイッチ設定
このサブメニューは、LabVIEW RT 構成スイッチの現在の値を表⽰し、Boot
Configuration、Reset IP Address、Disable Startup VI スイッチの状態を⽰します。
• LabVIEW RT Configuration Overrides— この設定を使用して、LabVIEW RT
Configuration Overrides サブメニューにアクセスします。詳細については、
「LabVIEW RT Configuration Overrides サブメニュー」のセクションを参照して
ください。
LabVIEW RT Configuration Overrides サブメニュー
LabVIEW Real-Time モードで起動中にジッタを最⼩限に抑えるために、次の機能は自
動的に無効になります。これらの機能は手動で有効にすることができます。各機能の
詳細については、「CPU Configuration サブメニュー」を参照してください。
• CPU Hyper Threading— デフォルト値は、Use RT Default です。
• CPU C-States— デフォルト値は、Use RT Default です。
© National Instruments | 2-11
第2章
取り付けおよび構成
Boot セットアップメニュー
このメニューを使用して、起動処理および起動デバイスの優先順位に関する設定を構
成します。
•
•
•
•
Boot Settings Configuration— この設定を使用して、Boot Settings
「Boot Settings
Configuration サブメニューにアクセスします。詳細については、
Configuration サブメニュー」のセクションを参照してください。
PXI Drive Boot— この設定は、起動サポートが SCSI ドライブなどのレガシー大容
量記憶デバイスに対して有効か無効かを指定します。有効時に、起動サポートに
対応したレガシー大容量記憶コントローラが Boot Option Priorities メニューに表
⽰されます。デフォルト値は Enabled です。
PXE Network Boot— この設定は、PXE ネットワーク起動エージェントが有効か
無効かを指定します。有効時に、Intel Boot Agent が Boot Option Priorities メ
ニューに表⽰され、ローカルサブネット上の PXE サーバから起動することが可
能になります。Intel Boot Agent デバイス名は、Boot Option Priorities メニュー
で IBA GE Slot の前にくることに注意してください。この設定を適用するには、
システムを再起動する必要があります。デフォルト値は Disabled です。
Boot Option Priorities— これらの設定は、ローカルハードディスクドライブ、
USB フラッシュディスクドライブまたは USB CD-ROM ドライブなど取り外し可
能なデバイス、または PXE ネットワーク起動エージェントなどの起動可能なデ
バイスを BIOS が確認する順番を指定します。BIOS は最初に Boot Option #1 に関
連するデバイス、次に Boot Option #2 と Boot Option #3 に関連するデバイスの
順番で起動を試みます。複数の起動デバイスが存在しない場合、BIOS セット
アップユーティリティはこれらの構成オプションのすべてを表⽰しません。起動
デバイスを選択するには、希望するオプションで <Enter> を押して、表⽰された
メニューから起動デバイスを選択します。また、Disabled を選択して特定の起
動デバイスを無効にすることもできます。
メモ 特定タイプの 1 つのデバイスのみがこのリスト内に表⽰されます。
同じタイプのデバイスが 2 つ以上存在する場合、「Device BBS Priorities」サ
ブメニューを使用して、同じタイプのデバイスの優先順位を変更します。
対応するタイプの起動可能なデバイスが 1 つ以上存在する場合、以下のサブメ
ニューが表⽰されます。
•
Hard Drive BBS Priorities— この設定を使用して、Hard Drive BBS Priorities サブメ
ニューにアクセスし、起動可能なハードドライブデバイスの優先順位を変更もし
くは無効にします。詳細については、「Hard Drive BBS Priorities サブメニュー」
のセクションを参照してください。
•
CD/DVD ROM Drive BBS Priorities— この設定を使用して、CD/DVD ROM Drive
BBS Priorities サブメニューにアクセスし、起動可能な CD/DVD ROM ドライブデ
バイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細については、「CD/DVD
ROM Drive BBS Priorities サブメニュー」のセクションを参照してください。
2-12 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
•
Floppy Drive BBS Priorities— この設定を使用して、Floppy Drive BBS Priorities サ
ブメニューにアクセスし、起動可能なフロッピードライブデバイスの優先順位を
変更もしくは無効にします。詳細については、「Floppy Drive BBS Priorities サブ
メニュー」のセクションを参照してください。
•
Network Device BBS Priorities— この設定を使用して、Network Device BBS
Priorities サブメニューにアクセスし、起動可能なネットワークデバイスの優先
順位を変更もしくは無効にします。詳細については、「Network Device BBS
Priorities サブメニュー」のセクションを参照してください。
Boot Settings Configuration サブメニュー
このサブメニューを使用して、代替構成を起動設定に適用します。通常、出荷時のデ
フォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必
要はありません。
•
•
Setup Prompt Timeout— この設定は、BIOS セットアップメニューのキー
(<Delete>)が押されるまでシステムが待機する時間(秒数)を指定します。
デフォルト値は 2 秒です。
Bootup NumLock State— この設定は、電源投⼊時のキーボードの NumLock 状
態を指定します。デフォルト値は On です。
Hard Drive BBS Priorities サブメニュー
•
Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設定は、ハードド
ライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイスがメ
インの Boot Option Priorities リストに表⽰されます。デバイスが起動デバイスと
して使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスを Disabled にす
ることも可能です。
CD/DVD ROM Drive BBS Priorities サブメニュー
•
Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設定は、CD/DVD
ROM ドライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバ
イスがメインの Boot Option Priorities リストに表⽰されます。デバイスが起動デ
バイスとして使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスを
Disabled にすることも可能です。
Floppy Drive BBS Priorities サブメニュー
•
Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設定は、フロッ
ピードライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイ
スがメインの Boot Option Priorities リストに表⽰されます。デバイスが起動デバ
イスとして使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスを
Disabled にすることも可能です。
© National Instruments | 2-13
第2章
取り付けおよび構成
Network Device BBS Priorities サブメニュー
•
Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設定は、ネット
ワークデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイスがメ
インの Boot Option Priorities リストに表⽰されます。デバイスが起動デバイスと
して使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスを Disabled にす
ることも可能です。
Security メニュー
このメニューを使用して、BIOS のセキュリティオプションを有効にします。
•
Administrator Password— この設定は、BIOS セットアッププログラムへのアク
セスに必要なパスワードを指定します。管理者のパスワードのみが設定されてい
る場合、このパスワードは BIOS セットアッププログラムへのアクセスのみを制
限し、BIOS セットアッププログラムを開始する際にのみ⼊⼒する必要がありま
す。デフォルトでは、パスワードは指定されていません。
•
User Password— この設定は、BIOS セットアッププログラムへのアクセスまた
はシステムの起動に必要なパスワードを指定します。ユーザのパスワードのみが
設定されている場合、このパスワードは起動時または BIOS セットアッププログ
ラムの開始時に⼊⼒する必要があります。BIOS セットアッププログラムでは、
ユーザが管理者の権限を持ちます。デフォルトでは、パスワードは指定されてい
ません。
Save & Exit メニュー
•
Save & Exit セットアップメニューには、BIOS のデフォルト構成の終了、保存、
およびロード用のあらゆるオプションが含まれています。この画⾯の代わりに、
<F9> を押して最適な BIOS のデフォルトの設定をロードし、<F10> を押して変更
を保存し、セットアップを終了することもできます。
このセットアップメニューには以下の設定があります。
• Save Changes and Reset—BIOS 設定に加えられたすべての変更が NVRAM に保
存されます。その後、セットアッププログラムが終了し、コントローラを再起動
します。<F10> キーを使用してこのオプションを選択することもできます。
• Discard Changes and Reset— このセッション中に BIOS セットアッププログラ
ムで変更した BIOS 設定は、破棄されます。その後、セットアッププログラムが
終了し、コントローラを再起動します。<Esc> キーを使用してこのオプションを
選択することもできます。
• Save Changes— このセッション中に BIOS 設定に加えられた変更は、NVRAM
に保存されます。セットアッププログラムはアクティブなままで、さらに変更す
ることができます。
• Discard Changes— このセッション中に BIOS セットアッププログラムで変更し
た BIOS 設定は、破棄されます。BIOS セットアッププログラムは継続してアク
ティブです。
2-14 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
•
Restore Factory Defaults— このオプションは、すべての BIOS 設定を工場出荷時
のデフォルトに戻します。これは、不正または無効な設定により、コントローラ
の予期せぬ動作が起こる場合に便利です。起動順序、パスワードなどのデフォル
ト以外の設定が工場出荷時のデフォルトに戻ることに注意してください。<F9>
キーを使用してこのオプションを選択することもできます。
•
Save As User Defaults— このオプションは、現在の BIOS 設定のコピーをユーザ
のデフォルト設定として保存します。このオプションは、カスタム BIOS セット
アップ構成を保持することができます。
Restore User Defaults— このオプションは、すべての BIOS 設定をユーザのデ
フォルト設定に戻します。このオプションは、前回保存したカスタム BIOS セッ
トアップ構成に戻すことができます。
Boot Override— このオプションは起動可能なすべてのデバイスを表⽰し、ユー
ザが今回の起動のために Boot Option Priorities リストを無効にすることができま
す。BIOS セットアップオプションに変更がなかった場合、システムは再起動せ
ずに、選択されたデバイスに対して起動を続⾏します。BIOS セットアップオプ
ションが変更され、保存された場合、再起動が必要となり、起動の無効選択は有
効になりません。
•
•
BIOS 診断ユーティリティ
搭載されている BIOS 診断ユーティリティを使用して、コントローラのハードドライ
ブとメモリをテストすることができます。
BIOS 診断ユーティリティにアクセスする
BIOS 診断ユーティリティを起動するには、以下の手順に従います。
1. コントローラの電源を投⼊するか再起動します。
2. <F2> to run diagnostics というメッセージが表⽰されたら、<F2> キーを押しま
す。しばらくすると、まず診断ユーティリティがロードします。
ハードドライブ診断ユーティリティ
BIOS 診断ユーティリティが開始すると、まずハードドライブをテストします。はじ
めにクイックテストを⾏い、その後総合的なテストを実⾏します。テスト中に <Esc>
キーを押すことでいつでもテストを中止およびスキップすることができます。両テス
トが完了またはスキップされた後に、テスト結果が表⽰されます。両テストが成功、
またはスキップされると、Press any key to continue が表⽰されます。テストを続⾏
するには、キーボード上の任意のキーを押す必要があります。
メモ ハードドライブテストに失敗すると、コントローラは起動できませ
ん。ユーザはコントローラの電源を切ってハードドライブを取り換えるよ
う指⽰されます。
© National Instruments | 2-15
第2章
取り付けおよび構成
メモリ診断ユーティリティ
メモリ診断ユーティリティは、ハードドライブ診断ユーティリティを終了するキーを
押したすぐ後に開始します。テスト中に <Esc> キーを押すことでいつでもメモリテ
ストを中止およびスキップすることができます。メモリユーティリティが完了または
スキップされた後に、テスト結果が表⽰されます。メモリテストが成功、またはス
キップされると、Press any key to continue が表⽰されます。コントローラを続⾏し
て起動するには、キーボード上の任意のキーを押す必要があります。
メモ メモリテストに失敗すると、コントローラは起動できません。ユー
ザはコントローラの電源を切ってメモリを取り換えるよう指⽰されます。
システム CMOS
NI PXIe-8840 にはバッテリバックアップ式のメモリが含まれていて、BIOS 構成情報
を格納します。
CMOS 内容をクリアするためには、以下の手順に従ってください。
1. シャーシの電源を切断します。
2. シャーシからコントローラを取り外します。
3. 図 2-3 で⽰すように押しボタンスイッチを押します。
4. 10 秒間待機します。
5. コントローラをシャーシに再度取り付けます。
2-16 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
図 2-3. CMOS 内容をクリアする
1
1
押しボタンスイッチ SW1
LabVIEW RT のインストール
このセクションには、LabVIEW RT ソフトウェアの PXI Express コントローラへのイン
ストールおよびスイッチ構成が記載されています。
LabVIEW RT ソフトウェアのインストール
以下のセクションでは、LabVIEW Real-Time 実⾏時に PXI Express 組み込みコント
ローラの設定に必要な手順について説明します。このセクションでは、コントローラ
の起動モードを構成し、IP 設定を確認または変更し、LabVIEW Real-Time ソフトウェ
アをインストールします。
LabVIEW RT ソフトウェアをインストールするには、以下の手順に従ってください。
1. Real-time オペレーティングシステム上で NI PXI Express 組み込みコントローラを
起動します。コントローラを LabVIEW RT 上で起動させるように構成するには、
このマニュアルの「LabVIEW RT 構成スイッチ」セクションまたは「LabVIEW RT
セットアップメニュー」セクションを参照してください。
© National Instruments | 2-17
第2章
取り付けおよび構成
ソフトウェアが⼀切インストールされていない場合、PXI Express コントローラ
は自動的に LabVIEW RT Safe Mode で起動します。LabVIEW RT Safe Mode は、
基本的なリアルタイムオペレーティングシステムでロードし、DHCP を使用して
ネットワークへの接続を試みます。DHCP が使用できない場合は、リンクローカ
ル IP アドレスを使用してネットワークに接続します。
ヒント モニタをデスクトップ PC に接続して、IP アドレスおよび MAC
アドレスなどの起動のメッセージを表⽰させることができます。
2.
同じサブネット内の別のコンピュータで Measurement & Automation Explorer
(MAX)を起動し、リモートシステムを展開します。MAX は、PXI Express コン
トローラのモデル名と、その後に続く MAC アドレスを表⽰します(例 :
NI-PXIe-8840 00802f108562)。
メモ 別のコンピュータにも LabVIEW、LabVIEW RT、その他の必要なドラ
イバがインストールされている必要があります。
ヒント コントローラを識別するために、コントローラの側⾯にある
PXI Express コントローラの MAC アドレスを記録してください。このラベ
ルは、取り外してコントローラの前⾯に貼り付けることもできます。
3.
適切な PXI Express コントローラをクリックして、右側のペーンに表⽰される
ネットワーク設定タブにアクセスします。
4. (オプション)RT ターゲット名を名前テキストボックスに⼊⼒します。
5. (オプション)IP 設定セクションで RT ターゲットのネットワーク構成オプショ
ンを設定し、適用ボタンをクリックします。
ネットワーク設定の構成については、
『MAX ヘルプ』の目次タブから MAX リモートシ
ステムヘルプ→ LabVIEW Real-Time ターゲット構成→ネットワーク設定を構成する
にアクセスし、
「ネットワーク設定を構成する」のブックを参照してください。
メモ IP または識別の設定が変更された場合、変更を適用するためにコン
トローラの再起動を促すプロンプトが表⽰されます。RT ターゲットを自動
的に再起動するには、はいをクリックします。また、リモートシステムの
下のターゲット名を右クリックし、再起動を選択して、コントローラを再
起動することもできます。
PXI Express コントローラを再起動した後に、PXI Express コントローラが割り当てら
れた名前でリモートシステムカテゴリに表⽰されます。
6. リモートシステムに表⽰された PXI Express コントローラを展開し、ソフトウェア
を選択します。
7. ツールバーのソフトウェアの追加と削除ボタンをクリックして、LabVIEW Real-Time
ソフトウェアウィザードを起動します。
2-18 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
8.
RT ターゲットに LabVIEW Real-Time ソフトウェアと必要なデバイスドライバを
インストールします。サポートされているソフトウェアの最新情報は、ナショナ
ルインスツルメンツのウェブサイト ni.com/jp/info で、Info Code として
「jpzsxs」と⼊⼒してください。
ソフトウェアのインストールが完了し、コントローラが自動的に再起動した後、
LabVIEW Real-Time を使用してコントローラをプログラムすることが可能になります。
メモ RT ターゲットの設定に関する詳細については、ホストコンピュータに
インストールされている『RT Getting Started Guide』を参照してください。
LabVIEW RT 構成スイッチ
LabVIEW RT がコントローラにインストール済みの場合、LabVIEW RT 構成スイッチ
を使用して LabVIEW RT を構成します。LabVIEW RT を使用していない場合、これら
のスイッチは OFF の位置のままである必要があります。コントローラがこれらのス
イッチを読み取るのは、システムリセット後のみです。
NI PXIe-8840 コントローラには、以下の LabVIEW RT 構成スイッチが含まれます。
• スイッチ 1—Boot LabVIEW RT— このスイッチを ON に設定して、LabVIEW RT を
起動します。
• スイッチ 2—Boot Safe Mode— このスイッチを ON に設定して LabVIEW RT を
セーフモードで起動し、TCP/IP 設定を再構成し、ソフトウェアをホストコン
ピュータからダウンロードまたはアップデートします。このスイッチにより、
スイッチ 1 の動作は無効になります。コントローラをセーフモードで起動する
と、組み込み LabVIEW RT エンジンは起動しません。設定またはソフトウェアの
変更後に、このスイッチが OFF の状態でコントローラを再起動し、通常の操作
を再開します。
• スイッチ 3—Disable Startup VI— スタートアップ VI が原因でコントローラにア
クセスできない場合、このスイッチを ON に設定して、起動時に VI が自動的に
実⾏されないようにします。
• スイッチ 4—Reset IP Address— このスイッチを ON に設定して、IP アドレスお
よび他の TCP/IP 設定を工場出荷時のデフォルト設定にリセットします。コント
ローラを異なるサブネットに配置する場合、または現在の TCP/IP 設定が有効の
場合にこのスイッチを使用します。
メモ デフォルト設定で、ターゲットは DHCP を使用してネットワークへ
の接続を試みます。ターゲットが DHCP 接続を開始できない場合、ター
ゲットはリンクローカル IP アドレスまたは 169.254.x.x を使用してネッ
トワークに接続します。
© National Instruments | 2-19
第2章
取り付けおよび構成
図 2-4 は、LabVIEW RT 構成スイッチの位置を⽰しています。この図で⽰したスイッ
チは OFF の位置にあります。
図 2-4. LabVIEW RT 構成スイッチ
4
3
2
1
1
2
スイッチ 1—Boot LabVIEW RT
スイッチ 2—Boot Safe Mode
3
4
スイッチ 3—Disable Startup VI
スイッチ 4—Reset IP Address
ドライバおよびソフトウェア
Windows がプリインストールされているシステムでは、ハードドライブに周辺機器
用ソフトウェアおよびマニュアルのソフトコピーが含まれる images ディレクトリが
ルートディレクトリにあります。images ディレクトリの下のディレクトリ構造は、
複数のレベルに論理的に構成されています。
images ディレクトリには、drivers と NIDRIVERS ディレクトリがあります。
drivers ディレクトリには、システム周辺機器用ドライバのインストーラが含まれ
ています。これらのファイルおよびディレクトリは製造元の配布ディスクからそのま
まコピーされるため、周辺機器により命名規則が異なります。NIDRIVERS ディレクト
リには、コントローラにプリインストールされている GPIB と PXI Platform Services
ドライバが含まれています。
2-20 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
PXI Express の機能
PXI Express のトリガ接続
NI PXIe-8840 フロントパネルの SMB コネクタは、PXI Express バックプレーントリガ
ラインと接続できます。トリガの割り当てプロセスは、2 つのリソースが同じトリガ
ラインに接続されて、トリガが 2 回発⽣し、場合によりハードウェアが損傷するの
を防ぎます。このマニュアルの出版時点では、このソフトウェアは Windows で利用
できません。詳細はナショナルインスツルメンツまでご連絡ください。
PXI Express シャーシの構成
コントローラにインストールした PXI Express Platform Services ソフトウェア(キッ
トに付属する National Instruments Driver CD および PXI Platform Services CD で⼊手
可能)は、PXI Express システムコンポーネントを自動的に識別して、pxiesys.ini
ファイルおよび pxisys.ini ファイルを⽣成します。コントローラに付属する
Measurement & Automation Explorer(MAX)から PXI Express システム全体を構成
することができます。MAX では、PXI Express システムパラメータを定義する
pxiesys.ini および pxisys.ini ファイルを作成します。また、MAX ではトリガを
経路設定し、予約するためのインタフェースを提供しているため、DAQmx などのド
ライバによる動的トリガ経路設定において、操作の重複によるトリガラインの破損を
回避します。PXI Express トリガの経路設定および予約に関する詳細については、
ni.com/support からアクセスできる技術サポートデータベースのドキュメント
ID「3TJDOND8」(「PXI タイミングおよびトリガ機能の使用」)を参照してください。
単⼀または複数のシャーシシステムにおいて、その構成手順は同じです。
PXI Express システムの構成
1.
2.
3.
4.
Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動します。
ツリー構図で、デバイスとインタフェースを展開します。
デバイスとインタフェースで、PXI システムを展開します。PXI Express シャーシ
が認識され、PXI システムに表⽰されます。
PXI システム内で認識された各 PXI Express シャーシを右クリックし、次のモデル
として識別サブメニューから適切なシャーシモデルを選択します。さらに PXI シ
ステムを展開すると、NI-VISA で認識されるシステム内のすべてのデバイスが表
⽰されます。
PXI Express の仕様では、PXI Express シャーシとシステムモジュールで多くの組み合
わせが利用可能です。システムインテグレータのために、PXI Express シャーシおよ
びシステムモジュールの製造元は製品の機能をドキュメント化する必要があります。
PXI Express デバイスでは、ドライバおよび / または識別のための .ini ファイルを提
供する必要があります。NI PXI Express シャーシおよびコントローラでは、これらの
ファイルがコントローラに付属する NI Platform Services ソフトウェアの⼀部として
© National Instruments | 2-21
第2章
取り付けおよび構成
提供されます。システムインテグレータ、構成ユーティリティおよびデバイスドライ
バはこれらの .ini ファイルを使用することができます。
NI PXI Platform Services ソフトウェアではシステムモジュールドライバ、シャーシド
ライバおよび chassis.ini ファイルを使用して、PXI/PXI Express システム記述ファ
イル(pxisys.ini と pxiesys.ini)を⽣成します。デバイスドライバおよび他の
ユーティリティソフトウェアは、pxiesys.ini および pxisys.ini ファイルを読み
取って、システム情報を取得します。初期化ファイルの詳細については、
www.pxisa.org(英語)にある PXI Express の仕様を参照してください。
RAM をアップグレードする
SO-DIMM をアップグレードすると、NI PXIe-8840 の RAM 容量を変更することができ
ます。
ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8840 コントローラと使用できる以下の
SO-DIMM を提供しています。
•
1600 MHz DDR3L PC3-12800 4 GB、512 MB × 64、1.18 in.(最大)(NI 製品番号
782341-4096)
•
1600 MHz DDR3L PC3-12800 8 GB、1,024 MB × 64、1.18 in.(最大)(NI 製品番号
783001-8192)
メモ ナショナルインスツルメンツは、販売する DDR3L SO-DIMM が
NI PXIe-8840 で動作することを試験および検証済みです。ナショナルインス
ツルメンツから DDR3L SO-DIMM モジュールを購⼊することをお勧めしま
す。その他の市販の DDR3L SO-DIMM モジュールは正常に動作することが保
証されていません。
2-22 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
図 2-5. NI PXIe-8840 コントローラに DDR3L SO-DIMM を取り付ける
1
1
DDR3L SO-DIMM ソケット
2
2
DDR3L SO-DIMM モジュール
ハードドライブのリカバリ
Windows をプリインストールしている NI PXIe-8840 コントローラには、ハードドラ
イブを元のデフォルト状態に復元する⽅法が 2 つあります。ハードトライブベース
のリカバリは、ハードドライブの特別な場所に保存されたデフォルトのバックアップ
を復元し、追加のメディアなしでコントローラが復元されます。NI PXIe-8840 コント
ローラにはまた、外部 USB CD/DVD-ROM を介してオペレーティングシステムをハー
ドドライブに再インストールできる OS リカバリ DVD が付属しています。これらの
ツールの詳細については、ni.com/support からアクセスできる技術データベースの
ドキュメント ID「2ZKC02OK」(「PXI、VXI コントローラへのハードドライブ復元と
OS インストール」)を参照してください。
メモ ハードドライブリカバリのホットキーは <F4> です。ハードドライブ
のリカバリツールにアクセスするには、起動プロセス中に画⾯が最初に表
⽰されたら、<F4> を押したままにします。
工場出荷時にインストールされていたオペレーティングシステムを DVD から復元す
る必要がある場合は、外部 USB CD/DVD-ROM ドライブで、付属する再インストール
DVD を使用することができます。OS 再インストール DVD を使用して PXI Express コ
ントローラを起動し、OS を復元します。DVD を使用して OS を復元した後に、その
他のソフトウェアを再インストールする必要がある場合もあります。
メモ OS を復元すると、ハードディスクの内容が消去されます。必要な
ファイルはバックアップしてください。
© National Instruments | 2-23
第2章
取り付けおよび構成
OS をインストールする
NI PXIe-8840 コントローラには、プリインストールされた OS が含まれている場合が
あります。場合によっては、異なる OS をインストールすることもできます。その場
合、以下のガイドラインに注意してください。
USB CD/DVD-ROM からインストールする
NI PXIe-8840 では、USB CD/DVD-ROM から Windows 7 をインストールできます。USB
CD/DVD-ROM ドライブの代わりに、PXI-SCSI アダプタで外部 SCSI CD/DVD-ROM を
使用することができます。
メモ オペレーティングシステムのインストールまたは変更の詳細につい
ては、ni.com/support からアクセスできる技術データベースのドキュメ
ント ID「2ZKC02OK」(「PXI、VXI コントローラへのハードドライブ復元と
OS インストール」)を参照してください。
ExpressCard
このセクションでは、ExpressCard™ モジュールの取り付けおよび取り外しに関する
情報を記載します。
ExpressCard を取り付ける
NI PXIe-8840 の実⾏中に ExpressCard モジュールを取り付けることができます。NI PXIe-8840
は、自動的にカードを検出します。ExpressCard には通常、スロットに挿⼊する⽅を⽰す
印またはラベルが付いています。カードには、間違って挿⼊することを防ぐために溝が
付いています。
ExpressCard を取り付けるには、以下の手順に従ってください。
1. カードを持ち、上⾯が左を向くようにします。
2. コネクタに完全に接続されるまでカードを挿⼊します。コネクタには、自動取り
出し機能が付いています。カードを挿⼊した後に取り出されたら、もう⼀度接続
されるまでカードを挿⼊します。
カードを取り付けられない場合は、無理に押し込まないでください。カードの向きを
確認して、再度差し込んでください。
NI PXI-8840 は、ExpressCard を自動的に認識し、適切なドライバをロードします。
他社のカードでは、追加ドライバのインストールが必要な場合もあります。詳細は
ExpressCard の製造元にお問い合わせください。
2-24 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
ExpressCard を取り外す
ExpressCard モジュールを取り外すには、モジュールを押しつけ、カードを取り出し
ます。カードをスライドしてスロットから取り出します。
注意 データの損失およびその他の問題を防ぐには、NI PXIe-8840 から取
り外す前に ExpressCard デバイスとの通信を停止します。Windows では、
「ハードウェアの安全な取り外し」ツールを使用して、ExpressCard を安全
に停止します。
© National Instruments | 2-25
3
I/O 情報
フロントパネルコネクタ
表 3-1 は、さまざまな周辺機器および対応する NI PXIe-8840 外部コネクタ、バスイン
タフェース、および機能の⼀覧です。
表 3-1. NI PXIe-8840 周辺機器の概要
周辺機器
外部コネクタ
説明
ビデオ
DisplayPort
シリアル
COM1(9 ピン D-SUB)
16550 RS-232 シリアルポート
イーサネット
LAN(RJ45)
10/100/1000 イーサネット接続
USB
Intel®
ラ
USB 4 ピンシリーズ
A タイプレセプタクル
(4 ポート)
USB 9 ピンシリーズ
A タイプレセプタクル
(2 ポート)
HD Graphics コントロー
Hi-Speed USB
SuperSpeed USB
(USB 2.0 と下位互換性あり)
PXI トリガ
トリガ(SMB)
PXI トリガをバックプレーント
リガバスと接続
GPIB デバイス
GPIB(25 ピン Micro D)
汎用インタフェースバス、
IEEE 488.1
ExpressCard/34
モジュール
ExpressCard/34 スロット
ExpressCard/34 拡張
© National Instruments | 3-1
第3章
I/O 情報
フロントパネル
図 3-1 は、NI PXIe-8840 のフロントパネルの配置および寸法を⽰します。寸法は、
インチ(ミリメートル)で⽰されています。
2.850 in. (72.39 mm)
2.306 in. (58.57 mm)
1.970 in. (50.04 mm)
1.636 in. (41.55 mm)
1.301 in. (33.05 mm)
0.500 in. (12.70 mm)
図 3-1. NI PXIe-8840 フロントパネルの配置および寸法
4.393 in. (111.58 mm)
3.750 in. (95.25 mm)
3.554 in. (90.27 mm)
3.289 in. (83.54 mm)
3.087 in. (78.41 mm)
2.814 in. (71.48 mm)
2.345 in. (59.56 mm)
1.948 in. (49.47 mm)
1.573 in. (39.95 mm)
1.185 in. (30.10 mm)
1.064 in. (27.02 mm)
3-2 | ni.com
2.189 in. (55.59 mm)
2.259 in. (57.38 mm)
2.332 in. (59.22 mm)
1.497 in. (38.02 mm)
0.996 in. (25.29 mm)
0.852 in. (21.65 mm)
0.00 in. (0.00 mm)
0.000 in. (0.00 mm)
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
DisplayPort
図 3-2 は、NI PXIe-8840 の DisplayPort コネクタの位置およびピン配列を⽰します。
表 3-2 は、DisplayPort コネクタ信号の⼀覧および説明です。
図 3-2. DisplayPort コネクタの位置およびピン配列
1
19
2
20
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-2. DisplayPort コネクタ信号
ピン
信号名
1
ML_Lane0(p)
2
GND
3
ML_Lane0(n)
4
ML_Lane1(p)
5
GND
6
ML_Lane1(n)
7
ML_Lane2(p)
8
GND
9
ML_Lane2(n)
10
ML_Lane3(p)
11
GND
© National Instruments | 3-3
第3章
I/O 情報
表 3-2. DisplayPort コネクタ信号 (続き)
3-4 | ni.com
ピン
信号名
12
ML_Lane3(n)
13
CONFIG1
14
CONFIG2
15
AUX CH (p)
16
GND
17
AUX CH (n)
18
ホットプラグ検出
19
リターン
20
DP_PWR
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
COM1
図 3-3 は、NI PXIe-8840 の COM1 コネクタの位置およびピン配列を⽰します。表 3-3
は、COM1 コネクタ信号の⼀覧および説明です。
図 3-3. COM1 コネクタの位置およびピン配列
5
9
COM1
1
6
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-3. COM1 コネクタ信号
ピン
信号名
信号の説明
1
DCD#
データキャリア検出
2
RXD#
データ受信
3
TXD#
データ転送
4
DTR#
データ端末準備完了
5
GND
グランド
6
DSR#
データセット準備完了
7
RTS#
送信準備完了
8
CTS#
送信可
9
RI#
被呼表⽰
メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW 信号を⽰します。
© National Instruments | 3-5
第3章
I/O 情報
イーサネット
図 3-4 は、NI PXIe-8840 のイーサネットコネクタの位置およびピン配列を⽰します。
表 3-4 は、イーサネットコネクタ信号の⼀覧および説明です。表 3-5 は、10/100/1000
LAN コネクタ LED 状態の⼀覧および説明です。
メモ Wake On LAN 機能は、イーサネットポート 1 でのみサポートされ
ています。
図 3-4. イーサネットコネクタの位置およびピン配列
8
䜲䞊䝃䝛䝑䝖
1
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-4. イーサネットコネクタ信号
ピン
高速イーサネット
ギガビットイーサネット
1
TX+
TX_A+
2
TX-
TX_A-
3
RX+
RX_B+
4
NC
TX_C+
5
NC
TX_C-
6
RX-
RX_B-
7
NC
RX_D+
8
NC
RX_D-
3-6 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
メモ イーサネットコントローラは自動クロスオーバーを実⾏するため、
クロスケーブルを使用する必要がありません。
表 3-5. 10/100/1000 LAN コネクタ LED 状態
LED
色
LED の状態
条件
上
緑
OFF
LAN リンクが確⽴されていません。
ON(点灯状態)
LAN リンクが確⽴されました。
ON(より明るく点滅) コントローラは、LAN 上の他のコン
ピュータと通信しています。
下
消灯状態
OFF
10 Mbit/ 秒データレートが選択され
ました。
緑
ON
100 Mbit/ 秒データレートが選択さ
れました。
オレンジ
ON
1000 Mbit/ 秒データレートが選択さ
れました。
© National Instruments | 3-7
第3章
I/O 情報
ユニバーサルシリアルバス
図 3-5 は、NI PXIe-8840 のユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタの位置および
ピン配列を⽰します。各コントローラには、フロントパネルに 4 つの USB 2.0 ポート
および 2 つの USB 3.0 ポートがあります。表 3-6 は、USB 2.0 コネクタ信号の⼀覧およ
び説明です。表 3-7 は、USB 3.0 コネクタ信号の⼀覧および説明です。
図 3-5. USB コネクタの位置およびピン配列
4
1
USB 2.0
9
1
5
4
USB 3.0
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-6. USB 2.0 コネクタ信号
ピン
信号名
信号の説明
1
VCC
ケーブル電源(+5 V)
2
-Data
USB データ -
3
+Data
USB データ +
4
GND
グランド
3-8 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
表 3-7. USB 3.0 コネクタ信号
ピン
信号名
信号の説明
1
VCC
ケーブル電源(+5 V)
2
-Data
USB データ -
3
+Data
USB データ +
4
GND
グランド
5
StdA_SSRX-
USB データ受信 -
6
StdA_SSRX+
USB データ受信 +
7
GND_DRAIN
グランド
8
StdA_SSTX-
USB データ送信 -
9
StdA_SSTX+
USB データ送信 +
© National Instruments | 3-9
第3章
I/O 情報
トリガ
TRIG コネクタは、PXI トリガとバックプレーンバス間を接続設定するためのソフト
ウェア制御のトリガ接続です。
図 3-6 は、NI PXIe-8840 での TRIG コネクタの位置を⽰します。表 3-8 は、トリガコネ
クタ信号の⼀覧および説明です。
メモ SMB トリガの詳細については、第 2 章、「取り付けおよび構成」の
「PXI Express のトリガ接続」を参照してください。
図 3-6. TRIG コネクタの位置およびピン配列
2
1
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-8. TRIG コネクタ信号
ピン
信号名
信号の説明
1
TRIG
トリガ
2(シールド)
GND
グランド
3-10 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
GPIB(IEEE 488.2)
図 3-7 は、NI PXIe-8840 の GPIB コネクタの位置およびピン配列を⽰します。表 3-9
は、GPIB コネクタ信号の⼀覧および説明です。
ナショナルインスツルメンツは、GPIB メイトコネクタ(製品番号 183285-0R2)を提
供しています。
図 3-7. GPIB コネクタの位置およびピン配列
13
25
GPIB
1
14
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-9. GPIB コネクタ信号
ピン
信号名
信号の説明
1
DIO1#
データビット 1
2
DIO2#
データビット 2
3
DIO3#
データビット 3
4
DIO4#
データビット 4
5
EOI#
End or Identify
6
DAV#
データ有効
7
NRFD#
データ受信不可
8
NDAC#
データ未受信
9
IFC#
インタフェースクリア
© National Instruments | 3-11
第3章
I/O 情報
表 3-9. GPIB コネクタ信号 (続き)
ピン
信号名
信号の説明
10
SRQ#
サービス要求
11
ATN#
注意
12
SHIELD
シャーシグランド
13
DIO5#
データビット 5
14
DIO6#
データビット 6
15
DIO7#
データビット 7
16
DIO8#
データビット 8
17
REN#
リモート有効
18 〜 25
GND
論理グランド
メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW 信号を⽰します。
3-12 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
ExpressCard/34 スロット
NI PXIe-8840 コントローラのフロントパネルに ExpressCard/34 スロットがあり、I/O
拡張および取り外し可能なストレージ、イーサネット、他のさまざまな I/O として活
用できます。
図 3-8 は、NI PXIe-8840 の ExpressCard/34 スロットの位置およびピン配列を⽰しま
す。表 3-10 は、ExpressCard コネクタ信号の⼀覧および説明です。
図 3-8. ExpressCard/34 スロットの位置およびピン配列
26
ExpressCard/34
䝇䝻䝑䝖
1
NI PXIe-8840
Embedded Controller
表 3-10. ExpressCard コネクタ信号
ピン
信号名
信号の説明
1
GND
グランド
2
USBD-
USB データ -
3
USBD+
USB データ +
4
CPUSB#
USB 存在
5
予約済み
後で使用するため仕様により予約済み
6
予約済み
後で使用するため仕様により予約済み
7
SMBCLK
SMBus クロック
8
SMBDATA
SMBus データ
9
+1.5V
電源
© National Instruments | 3-13
第3章
I/O 情報
表 3-10. ExpressCard コネクタ信号 (続き)
ピン
信号名
信号の説明
10
+1.5V
電源
11
WAKE#
PE 起動
12
+3.3VAUX
電源
13
PERST#
PE リセット
14
+3.3V
電源
15
+3.3V
電源
16
CLKREQ#
クロック要求
17
CPPE#
PE 存在
18
REFCLK-
基準クロック -
19
REFCLK+
基準クロック +
20
GND
グランド
21
PERn0
PE データ受信 -
22
PERp0
PE データ受信 +
23
GND
グランド
24
PETn0
PE データ転送 -
25
PETp0
PE データ転送 +
26
GND
グランド
メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW 信号を⽰します。
3-14 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
フロントパネルの機能
NI PXIe-8840 のフロントパネルには、以下の機能が搭載されています。
• コントローラリセット押しボタン(ボタンを押して、コントローラをリセットし
ます)
• PC の状態を⽰す 2 つのフロントパネル LED
– DRIVE LED は、内部ハードディスクへのアクセスが発⽣したことを⽰しま
す。
– PWR OK/FAULT LED は、コントローラの状態を⽰します。LED は、以下のい
ずれかの状態を⽰します。
• 緑 ON(定常状態)—PXI Express およびオンボード電源が規制制限内で
ON です。
• 緑点滅 — オンボード電源の 1 つが通常の制限範囲外で動作している、
またはシステム電源が規制外であることを⽰します。
• OFF— コントローラの電源が OFF です。
• 赤点滅 — コントローラが起動中に電源レールの問題を検知しました。
– USER1 LED は 2 色(緑 / ⻩色)LED です。USER1 LED を LabVIEW アプリ
ケーションの要求を満たすように定義できます。
– USER2 LED は 2 色(緑 / ⻩色)LED です。USER2 LED を LabVIEW アプリ
ケーションの要求を満たすように定義できます。
データストレージ
NI PXIe-8840 データストレージには、以下の機能が搭載されています。
• 2.5 in. SATA ノートブック用内蔵ハードドライブ
• USB ストレージサポート —USB CD/DVD-ROM、大容量記憶デバイス、またはフ
ロッピードライブ
© National Instruments | 3-15
構成についての⼀般的な質問
4
この章には、NI PXIe-8840 組み込みコントローラ使用時の構成に関する、⼀般的な質
問の回答が記載されています。
⼀般的な質問
NI PXIe-8840 フロントパネルの LED は何を示していますか ?
第 3 章「I/O 情報」の「フロントパネルの機能」セクションにある LED の状態に関す
る記述を参照してください。
NI PXIe-8840 コントローラをシャットダウンした後に、イーサネット LED が点滅しま
す。コントローラを取り外す、または電源を切断するのは安全ですか ?
NI PXIe-8840 コントローラのイーサネットデバイスは、Wake On LAN 機能のために
シャットダウンした後も電源が投⼊された状態を維持します。コントローラを取り外
す、または電源を切断しても安全です。
メモ Wake On LAN 機能は、イーサネットポート 1 でのみサポートされ
ています。
メモリ、ハードドライブ、時間 / 日付などの構成はどのように確認することができま
すか ?
BIOS のセットアップでこれらのパラメータを参照することができます。BIOS セット
アップを起動するには、NI PXIe-8840 を再起動し、メモリテストの実⾏中に <Delete>
を押します。詳細については、第 2 章、「取り付けおよび構成」の「BIOS セットアッ
プユーティリティにアクセスする」セクションを参照してください。
内部シリアル ATA ハードドライブと外部ハードドライブを同時に使用することは可
能ですか ?
はい、可能です。詳細については、第 2 章、「取り付けおよび構成」の「BIOS セット
アップユーティリティにアクセスする」セクションを参照してください。
起動オプション
どのデバイスから起動することができますか ?
NI PXIe-8840 は以下のデバイスから起動することができます。
• 内部シリアル ATA ハードドライブ
• 外部 SCSI ハードドライブまたは CD/DVD-ROM(PXI-8214 などの SCSI アダプタ
を使用する場合)
© National Instruments | 4-1
第4章
•
•
•
•
構成についての⼀般的な質問
同じサブネット上のネットワーク PXE サーバ
USB ハードドライブ、USB CD/DVD-ROM または USB キーなどの外部 USB 大容量
記憶デバイス
外部 USB フロッピードライブ
Option ROM を提供する大半の PCI または PCIe ベースのデバイス
メモ USB デバイスから起動する際にいくつかの制限があります。
Windows 7 以降のバージョンは USB CD/DVD-ROM からインストールでき
ますが、それ以前のバージョンはできません。NI PXIe-8840 の BIOS は、
USB デバイスが DOS 環境で動作するように構成します。
コントローラがこれらのデバイスから起動するように構成するにはどうすればよいで
すか ?
コントローラを構成するには、2 つの⽅法があります。
•
セットアップを起動し、Boot メニューを選択します。すべての起動可能なデバ
イスがデバイスタイプの順番で表⽰されます。<+> および <-> を押して起動の順
番を設定することができます。デバイスタイプ順およびデバイスタイプ内のデバ
イス順を設定します。
•
起動する順番を⼀切変更せずに異なるデバイスから起動するには、起動中に連続
して <F10> を押します。BIOS が POST を完了し、コントローラが OS を起動する
直前に、Boot メニューが表⽰されます。起動するデバイスのタイプを選択する
ことができます。
ケーブルおよび接続
コントローラに PS/2 マウスおよび PS/2 キーボードをどのように接続すればよいですか ?
NI PXIe-8840 には PS/2 コネクタがないため、図 4-1 に⽰した USB Y スプリッタケーブ
ルまたは類似のデバイスを使用して PS/2 マウスおよび PS/2 キーボードを接続する必
要があります。ナショナルインスツルメンツの Y スプリッタケーブル(製品番号
778713-02)は、ni.com/products のオンラインカタログから⼊手できます。
図 4-1. Y スプリッタケーブル
4-2 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
Y スプリッタケーブルがない場合はどうすればよいですか?その場合もマウスとキー
ボードを使用することができますか ?
Y スプリッタケーブルがない場合は、USB キーボードを USB コネクタに接続します。
また、USB マウスを USB コネクタに接続することもできます。
NI PXIe-8840 に VGA モニタをどのように接続すればよいですか ?
DisplayPort-VGA アダプタ(製品番号 782271-01)が、キットに含まれています。この
アダプタを使用して、VGA モニタを DisplayPort コネクタに接続することができます。
NI PXIe-8840 に 2 台のモニタをどのように接続すればよいですか ?
NI PXIe-8840 には、2 つの DisplayPort コネクタが搭載されており、それぞれのコネ
クタを個別のモニタに接続して、デュアルモニタを実現することができます。
ドライバソフトウェアのインストール
ビデオドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすればよいですか ?
ドライバは c:¥images¥drivers ディレクトリ、およびコントローラに付属する OS
復元 DVD にあります。
イーサネットドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすればよい
ですか ?
ドライバは c:¥images¥drivers ディレクトリ、およびコントローラに付属する OS
復元 DVD にあります。
GPIB ドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすればよいですか ?
コントローラが工場から出荷される時に、デフォルトで GPIB ポート用の NI-488.2 ド
ライバがインストールされています。デフォルトでインストールされているドライバ
を変更するには、以下の手順に従ってください。
1.
2.
ni.com/downloads から最新の GPIB ドライバをダウンロードします。
ドライバをインストールし、ドライバがデバイスマネージャで GPIB ドライバを
検出したことを確認します。詳細については、ni.com/support/install を参
照してください。
CD からソフトウェアをインストールするにはどうすればよいですか ?
NI PXIe-8840 はコンパクトサイズであるため、統合型 USB CD/DVD-ROM ドライブを
搭載できません。以下のオプションがあります。
•
USB CD/DVD-ROM— ブートインストール CD を使用して、USB CD/DVD-ROM か
らのインストールが可能。
•
SCSI CD-ROM— 他のタイプの CD-ROM ドライブが使用可能。Windows 7 がこの
ドライブに対応しているかどうかを製造元に確認してください。
© National Instruments | 4-3
第4章
•
構成についての⼀般的な質問
マッピングされたネットワークドライブ — イーサネットを使用して別のコン
ピュータに接続することが可能。別のコンピュータ上で USB CD/DVD-ROM ドラ
イブを共有する場合、共有 USB CD/DVD-ROM ドライブを NI PXIe-8840 上のドラ
イブ名にマッピングすることができます。
USB CD/DVD-ROM ドライブ(製品番号 778492-01)は、ナショナルインスツルメン
ツにより提供されています。
アップグレード情報
システムメモリをアップグレードするにはどうすればよいですか ?
DDR3L SO-DIMM をアップグレードすると、NI PXIe-8840 の RAM 容量を変更すること
ができます。
RAM をアップグレードするには、PXI Express シャーシから NI PXIe-8840 を取り外し
ます。
ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8840 コントローラと使用できる以下のタイ
プの SO-DIMM を提供しています。
•
1600 MHz DDR3L PC3-12800 4 GB、512 MB × 64、1.18 in.(最大)
(NI 製品番号 782341-4096)
•
1600 MHz DDR3L PC3-12800 8 GB、1,024 MB × 64、1.18 in.(最大)
(NI 製品番号 783001-8192)
メモ ナショナルインスツルメンツは、販売する DDR3L SO-DIMM が
NI PXIe-8840 で動作することを試験および検証済みです。ナショナルインス
ツルメンツから DDR3L SO-DIMM モジュールを購⼊することをお勧めしま
す。その他の市販の DDR3L SO-DIMM モジュールは正常に動作することが保
証されていません。
4-4 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
図 4-2. NI PXIe-8840 コントローラに DDR3L SO-DIMM を取り付ける
1
1
DDR3L SO-DIMM ソケット
2
2
DDR3L SO-DIMM モジュール
新しい BIOS にアップデートするにはどうすればよいですか?
ftp.ni.com/support/pxi/ から新しい BIOS をダウンロードすることができます。
詳細については、技術サポートデータベースのドキュメント ID「2GIGKD0Z」
(「PXI/VXI 組み込みコントローラ BIOS バージョンの判断およびアップグレードにつ
いて」)を参照してください。
最新のソフトウェアドライバはどこから入手することができますか?
最新のナショナルインスツルメンツのソフトウェアは、ni.com/downloads から⼊手
できます。
PXI Express の構成
フロントパネルで SMB トリガをどのように使用すればよいですか?
詳細については、第 2 章「取り付けおよび構成」の「PXI Express の機能」セクショ
ンを参照してください。
© National Instruments | 4-5
5
トラブルシューティング
この章には、NI PXIe-8840 組み込みコンピュータ使用時のトラブルシューティングに
関する⼀般的な質問の回答が記載されています。
NI PXIe-8840 が起動しない場合はどうすればよいですか ?
コントローラが起動しない要因はいくつかあります。以下は、考えられる要因と解決
策です。
注意点
•
どの LED が点灯していますか ? Power OK LED が点灯している必要があります。
Drive LED は、起動中のディスクにアクセス時に点滅します。
•
ディスプレイに何が表⽰されていますか?特定の画⾯(BIOS、オペレーティン
グシステムなど)で停止していますか?画⾯に何も表⽰されていない場合は、他
のモニタを使用してみてください。モニタは他の PC で使用できますか?ハング
してしまう場合は、ナショナルインスツルメンツの技術サポートにお問い合わせ
の際、画⾯に何が最後に表⽰されていたかをお伝えください。
•
システムに変更はありましたか ? 最近、システムを移動しましたか?雷⾬が発⽣
しましたか ? 最近、新しいモジュール、メモリチップ、またはソフトウェアを追
加しましたか?
•
詳細なトラブルシューティングの手順については、シャーシのユーザマニュアル
を参照してください。
解決策
•
•
シャーシが正常に機能している電源に差し込まれていることを確認します。
•
コントローラモジュールがシャーシにしっかり取り付けられていることを確認し
ます。
•
•
•
•
•
シャーシからその他のすべてのモジュールを取り外します。
シャーシのヒューズまたはサーキットブレーカ、もしくは電源(UPS など)を確
認します。
不要なケーブルまたはデバイスを取り外します。
コントローラを異なるシャーシに取り付けます。
類似したコントローラを同⼀のシャーシに取り付けます。
CMOS をクリアします。(第 2 章「取り付けおよび構成」の「システム CMOS」
セクションを参照してください。)
© National Instruments | 5-1
第5章
トラブルシューティング
•
コントローラのハードドライブを修復します。(第 2 章「取り付けおよび構成」
の「ハードドライブのリカバリ」セクションを参照してください。)
•
RAM が正しく取り付けられていることを確認します。
Windows の画面が表示される前までコントローラは正常に起動しますが、この画面
が正常に表示されません。⽂字化け、⽩または⿊い画面が発⽣する、あるいはモニタ
に非同期のメッセージが表示されます。
ビデオカード出⼒がモニタの制限以上に設定されている場合、このような問題が発⽣
します。Windows をセーフモードで起動する必要があります。このためには、コン
トローラを再起動してください。Windows が起動を開始したら、<F8> キーを押しま
す。ビデオドライバをリセットして、設定値を低くします。解像度を 640 × 480、リ
フレッシュレートを 60 Hz に設定します。再起動した後に、Windows のテストオプ
ションを使用して、これらの値を⾼くすることができます。これらの設定は、コント
ロールパネルの画面の詳細設定タブで変更できます。あるいは、より新しくて大きな
別のモニタで試します。
特定のモジュールがシャーシに取り付けられていない間は、システムが正常に起動し
ます。
この問題の最も考えられる要因として、モジュールの破損が挙げられます。モジュー
ルを異なるシャーシに取り付ける、または異なるコントローラと動作させます。ま
た、システムに接続した外部ケーブルまたは端子台を取り外します。それでもモ
ジュールが動作しない場合、破損していることが考えられます。この問題を解決する
には、モジュールの製造元にお問い合わせください。
トラブルシューティングが必要なシャーシおよびコントローラに特有の詳細情報につ
いては、ni.com/support から技術サポートデータベースまたは製品マニュアルのセ
クションを参照してください。
CMOS が破損しています。デフォルト設定に戻すにはどうすればよいですか?
1. 第 2 章「取り付けおよび構成」の「BIOS セットアップユーティリティ」セク
ションに記載した BIOS セットアッププログラムを起動します。
2. バッテリーユーティリティを確認します。
3. <F9> を押して、BIOS のデフォルトをロードします。
4. 確認プロンプトに対して Y(Yes)と回答します。
5. Save and Exit Setup を選択します。
または、以下の手順に従って CMOS をデフォルト設定に戻してください。
1. シャーシの電源を切断します。
2. シャーシからコントローラを取り外します。
3. 押しボタンスイッチ SW1 を 2 〜 3 秒間を押し続けます。SW1 スイッチの位置は
図 5-1 に⽰されています。
4. コントローラをシャーシに再度取り付けます。
5-2 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
図 5-1. CMOS 内容をクリアする
1
1
押しボタンスイッチ SW1
© National Instruments | 5-3
A
仕様
この付録には、NI PXIe-8840 組み込みコントローラの電気、機械、および環境仕様が
記載されています。
機能
NI PXIe-8840
CPU
On-die L2 キャッシュ
Intel® Core™ i5 4400E
(2.70 GHz デュアルコアプロセッサ)
3 MB
単⼀チャンネル 1600 MHz DDR3L RAM、 4 GB(標準)8 GB(最大)
PC3 12800
ハードドライブ
250 GB シリアル ATA(最⼩)*
イーサネット
10/100/1000 BaseT ポート(2 個)
PXI Express 4 リンク構成
x4、x4、x4、x4
PXI Express 2 リンク構成
x8、x8
GPIB(IEEE 488 コントローラ)
あり
シリアルポート(RS-232)
あり(1)
パラレルポート
なし
Hi-Speed USB(2.0)ポート
あり(4)
SuperSpeed USB(3.0)ポート
あり(2)
ExpressCard/34 スロット
あり
PS/2 キーボード / マウスコネクタ
なし
PXI トリガバス⼊⼒ / 出⼒
あり
オペレーティングシステム
Windows 7 Professional
使用温度範囲拡張オプション付きコントローラは、80 GB(最⼩)SATA ソリッドステート
ドライブを搭載しています。
*
© National Instruments | A-1
付録 A
仕様
電気特性
電流(A)
電圧 (V)
標準
最大
+3.3 V
1.03 A
1.65 A
+5 V
1.33 A
2.48 A
+12 V
2.87 A
5.16 A
-12 V
0A
0A
+5 VAux
0.20 A
0.41 A
メモ : 取り付けた USB デバイスまたは ExpressCard は含まれません。
物理特性
ボード寸法 ..................................................................4 スロット 3U PXI Express モジュール
スロット要件 .............................................................1 つのシステムスロットと 3 つのコント
ローラ拡張スロット
適合性 ...................................................................................................... 『PXI Express Specification 1.0』に完全準拠
重量 ................................................................................1.32 kg(2.91 lb)(標準)
環境仕様
最大使用⾼度 .............................................................2,000 m(800 mbar)(周囲温度 25 ℃時)
汚染度............................................................................2
室内使用のみ。
注意 NI PXIe-8840 を掃除する際は、⾦属製でない柔らかいブラシを使用
してください。再び使用する前に、デバイスが完全に乾き汚染物質がない
ことを確認します。
動作環境
周囲温度範囲 .............................................................5 〜 50 ℃
(IEC 60068-2-1 および IEC 60068-2-2 に準拠
して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3 最
⾼温度制限値の範囲内。)
A-2 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
使用温度範囲拡張オプション........................... 0 〜 55 ℃
(IEC 60068-2-1 および IEC 60068-2-2 に準拠
して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3 最
低温度制限値および MIL-PRF-28800F
Class 2 最⾼温度制限値の範囲内。)
相対湿度範囲 ............................................................ 10 〜 90%、結露なきこと
(IEC 60068-2-56 に準拠して試験済み。)
注意 より⾼い温度範囲に対応するシャーシで使用する場合でも、この動
作温度を超えないようにしてください。
保管環境
周囲温度範囲 ............................................................ -40 〜 65 ℃
(IEC 60068-2-1 および IEC 60068-2-2 に準拠
して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3 最
低温度制限値の範囲内。)
使用温度範囲拡張オプション........................... -40 〜 71 ℃
(IEC 60068-2-1 および IEC 60068-2-2 に準拠
して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3 制
限値の範囲内。)
相対湿度範囲 ............................................................ 5 〜 95%、結露なきこと
(IEC 60068-2-56 に準拠して試験済み。)
耐衝撃 / 振動
動作衝撃 ...................................................................... 最大 30 g、半正弦波、11 ms パルス
(IEC 60068-2-27 に準拠して試験済み。
MIL-PRF-28800F Class 2 制限値の範囲内。)
ランダム振動
動作時 ................................................................. 5 〜 500 Hz、0.3 grms(ソリッドステート
ハードドライブ付き)
非動作時 ............................................................ 5 〜 500 Hz、2.4 grms(IEC 60068-2-64 に準
拠して試験済み。非動作時のテストプロ
ファイルは MIL-PRF-28800F、Class 3 の要
件を上回る。)
メモ
仕様は事前の通知なしに変更されることがあります。
© National Instruments | A-3
付録 A
仕様
安全性
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の規格要件を満た
すように設計されています。
•
•
IEC 61010-1、EN 61010-1
UL 61010-1、CSA 61010-1
メモ UL およびその他の安全保証については、製品ラベルまたは「オンラ
イン製品認証」セクションを参照してください。
電磁両⽴性
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の EMC 規格の必
要条件を満たします。
•
•
•
•
•
•
•
•
EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class A エミッション、基本イミュニティ
EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class A エミッション
EN 55022 (CISPR 22): Class A エミッション
EN 55024 (CISPR 24): イミュニティ
AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class A エミッション
AS/NZS CISPR 22: Class A エミッション
FCC 47 CFR Part 15B: Class A エミッション
ICES-001: Class A エミッション
メモ 米国では(FCC 47 CFR に従って)、Class A 機器は商業、軽工業、お
よび重工業の設備内での使用を目的としています。欧州、カナダ、オース
トラリア、およびニュージーランドでは(CISPR 11 に従って)、Class A 機
器は重工業の設備内のみでの使用を目的としています。
メモ Group 1 機器とは(CISPR 11 に従って)材料の処理または検査 /
分析の目的で無線周波数エネルギーを意図的に⽣成しない工業用、科学、
または医療向け機器のことです。
メモ EMC 宣言および認証については、「オンライン製品認証」セクショ
ンを参照してください。
CE マーク準拠
この製品は、該当する EC 理事会指令による基本的要件に適合しています。
•
•
2006/95/EC、低電圧指令(安全性)
2004/108/EC、電磁両⽴性指令(EMC)
A-4 | ni.com
NI PXIe-8840 ユーザマニュアル
オンライン製品認証
その他の適合規格については、適合宣言(DoC)を参照してください。この製品の
製品認証および適合宣言を⼊手するには、ni.com/certification(英語)にアク
セスして型番または製品ラインで検索し、保証の欄の該当するリンクをクリックして
ください。
環境管理
ナショナルインスツルメンツは、環境に優しい製品の設計および製造に努めていま
す。NI は、製品から特定の有害物質を除外することが、環境および NI のお客様に
とって有益であると考えています。
環境に関する詳細は、ni.com/environment からアクセス可能な「Minimize Our
Environmental Impact」ページ(英語)を参照してください。このページには、ナ
ショナルインスツルメンツが準拠する環境規制および指令、およびこのドキュメント
に含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。
廃電気電子機器(WEEE)
欧州のお客様へ 製品寿命を過ぎたすべての製品は、必ず WEEE リサイク
ルセンターへ送付してください。WEEE リサイクルセンターおよびナショ
ナルインスツルメンツの WEEE への取り組み、および廃電気電子機器の
WEEE 指令 2002/96/EC 準拠については、ni.com/environment/weee
(英語)を参照してください。
電池の交換および廃棄
Cd/Hg/Pb
電池指令 このデバイスには、⻑寿命のコイン電池が含まれています。電
池交換が必要な場合は、⽇本ナショナルインスツルメンツの技術サポート
(ni.com/jp/support)までご連絡ください。電池 / アキュムレータおよ
び廃棄電池 / アキュムレータに関する EU 電池指令 2006/66/EC の準拠情報
については、ni.com/environment/batterydirective(英語)を参照
してください。
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Ё೑ᅶ᠋ National Instruments ヺড়Ё೑⬉ᄤֵᙃѻકЁ䰤ࠊՓ⫼ᶤѯ᳝ᆇ⠽䋼ᣛҸ
(RoHS)DŽ݇Ѣ National Instruments Ё೑ RoHS ড়㾘ᗻֵᙃˈ䇋ⱏᔩ ni.com/
environment/rohs_chinaDŽ (For information about China RoHS compliance,
go to ni.com/environment/rohs_china.)
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技術サポートおよびプロ
フェッショナルサービス
B
ナショナルインスツルメンツのウェブサイト(ni.com)のユーザプロファイルにロ
グインして、お客様向けサービス用にカスタマイズされたアクセスページを表⽰しま
す。技術サポートおよびその他のサービスについては、弊社のウェブサイト
(ni.com)の下記のセクションを参照してください。
•
サポート — 技術サポート(ni.com/support)には以下のリソースがあります。
–
セルフヘルプリソース — 質問に対する回答やソリューションが必要な場合
は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイト(ni.com/support)でソ
フトウェアドライバとアップデート、検索可能な技術サポートデータベー
ス、製品マニュアル、トラブルシューティングウィザード、種類豊富なサン
プルプログラム、チュートリアル、アプリケーションノート、計測器ドライ
バなどをご利用いただけます。ユーザ登録されたお客様は、NI ディスカッ
ションフォーラム(ni.com/jp/dforum)にアクセスすることもできます。
–
標準サポート・保守プログラム(SSP)—NI のアプリケーションエンジニア
による電話または E メールでの個別サポートを受けることができるプログ
ラムです。ソフトウェア製品(⼀部を除く)または NI Developer Suite を含
むバンドルソフトウェアをご購⼊のお客様には、「標準サポート・保守プロ
グラム (SSP)」の 1 年間のメンバーシップを自動的にご提供いたします。ま
た、お客様のニーズに合わせて SSP 契約を延⻑することにより、その特典
を継続して確実にご利用いただけるオプションもご用意しております。詳細
につきましては、ni.com/ssp をご覧ください。
その他の技術サポートオプションについては、ni.com/services をご覧い
ただくか、ni.com/contact からお問い合わせください。
•
トレーニングと認定 — トレーニングおよび認定プログラムについては、
ni.com/training を参照してください。また、世界各地で登録可能なオンサイ
トトレーニングを提供しております。
•
システムインテグレーション — 時間の制約がある場合や社内の技術リソースが
不⾜している場合、またはプロジェクトで簡単に解消しない問題がある場合など
は、ナショナルインスツルメンツのアライアンスパートナーによるサービスをご
利用いただけます。詳しくは、最寄りの NI 営業所にお電話いただくか、
ni.com/alliance をご覧ください。
•
適合宣言(DoC)— 適合宣言とは、適合宣言書によるさまざまな欧州閣僚理事
会指令への適合宣言です。この制度により、電磁両⽴性(EMC) に対するユーザ
保護や製品の安全性に関する情報が提供されます。ご使用の製品の適合宣言は、
ni.com/certification(英語)から⼊手できます。
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付録 B
技術サポートおよびプロフェッショナルサービス
弊社ウェブサイトの Worldwide Offices セクション(ni.com/niglobal(英語))か
らは、お問い合わせ先、サポート電話番号、電子メールアドレス、現⾏のイベント等
に関する最新情報を提供する各国支社のウェブサイトにアクセスできます。
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