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10・安全
安全 「安全」を事業における最優先事項と位置づけ、グループをあげてさまざまな取り組みを実施しています。 さらに安全な交通社会を実現するための取り組みも積極的に展開しています。 労働慣行 2012年度の活動実績 環境 消費者課題 エコ安全ドライブ ❶ エコ安全ドライブの徹底 環 境にも大きな効果がある安全運転。佐 川急便では安 ❷ SAS スクリーニング検査、 「脳ドック受診」実施による健康 管理の強化 全とエコをひとつにした「エコ安全ドライブ」を推 進してい ❸ 優秀安全運転事業者表彰を 147 事業所で受賞 ❹ 幹線輸送安全パトロール、幹線輸送ターミナル点検、幹線 協力会社安全セミナーを実施 ❺ 幼児、児童を中心とした「交通安全教室」を全国で 625 回実施 ます。 エコ安全ドライブは、急発進、急加速、急停止などをし ない、環 境にやさしく交 通事故を未然に防ぐための運 転 技 術で、全てのドライバーへの浸 透を図るため、専門的な 研修やドライブレコーダーによる運転内容の詳細なデータ 分析を行っています。 安全管理・教育 エコ安全ドライブで特に重要とされる項目は、 「エコ安全 ドライブ 7 ヶ条」として、重 点的に指 導しています。2011 労働慣行 年度からは、特にゆるやかな発 進・加速を「ふんわりアク 消費者課題 セル度」と称して、その実践を徹底しています。2011 年度 安全管理体制 は取り組みを始める前と比較して、燃費が前年度比 1.25% 佐川急便は、 経営の最重要課題として「輸送の安全確保」 向上しました。ゆっくりとアクセルを踏むことで 適 切な車 を掲げています。 間距 離が 確 保されるため、車間距 離を起因とする事故の 運輸安全マネジメント制度が導入され、安全対策委員会 抑止につながります。 が中心となり、経営層と現場が一 体となって安全のために これからも、エコ安 全ドライブ 7 ヶ条を確 実に実行し、 取り組める体制を構築し、安全確保に取り組んでいます。 安全でエコな運転を実践していきます。 定期的、継 続的に安全に取り組むために、安 全対策委 員による安全 会議を毎月開催。安全活動の進捗状況の把 【エコ安全ドライブ 7 ヶ条】 握をはじめ、安全確保についてハード、ソフト両面からさま 1.「ふんわりアクセル『e スタート』 」の実践 ざまな対策を討議しています。また、全国の支社の安全推 2. シフトアップは早目に操作 進担当責任者による安 全検 討会を定例で開催し、現場の 3. 交通状況に応じた、定速走行での運行 声を安全対策の改善に生かしています。 4. 十分な車間距離の確保 5. 早目のアクセルオフでエンジンブレーキの活用 6. 駐車時は、キー抜き(エンジン停止)の励行 ■ 安全管理組織体制図 取締役会 現場の声・ 意見の反映 7. 日常の点検・整備と空気圧管理 指揮命令・指導 安全対策委員会 安全の追求 安全会議 業務管理部長・支店長会議 労働慣行 安全検討会 安全に関わる あらゆる議題を検討 人事・教育・労務担当 責任者合同会議 店長会議 支社・支店 安全推進会議 消費者課題 佐川急便ドライバーコンテスト 6 月 1 日、2 日、佐川急便研修センター自動車教習所に おいて「第 20 回佐川急便ドライバーコンテスト」を開催し 店長 運行管理者、 補助者 営業店 整備管理者、 補助者 運転者 ました。 車両 事故防止と運 転マナーの向上を目的に毎年開催し 27 ており、全国から選 抜されたドライバーたちが、日頃培っ た安全への知識や運転技術、環境への配慮などを競いあ います。2012 年度は、 7 つの支社および SG ムービング、 ワー ルドサプライから 60 名のドライバーが 参加しました。 ドライバーコンテストは、ただ点 数を競いあって結 果を 労働慣行 「安全」を考えた健康管理 − SAS スクリーニング検査 佐川急便は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)をはじめとす 出す場にとどまらず、人材 育成の場としても機能していま る健 康障害に起因する車両 事故を防止するため、全国の す。 コンテスト前の研修を複数の支社合同で行うことによっ ドライバーを対象にスクリーニング検 査を実施しています。 て、ノウハウの共有を進め、運転技術・マナーの底上げや 車両を使 用する事 業 者としての責任を果たし、またドライ プロ意識の向上を図っています。 バーの健康管理を推進する活動として位置づけ、取り組ん 公 道を使 用して事 業を営む 企 業の責任として、 「安 全 」 でいます。現在は、5 年ごとに検 査を受ける体 制とし、検 を最優先事項と位置づけ、プロドライバーの育成および全 査の結果 SAS の可能性があると判断されたドライバーは、 従業員の安全に対する意識の高揚を図っていきます。 専門機関での精密検 査を受診、専門医の判断のもと、適 切な治療を行います。 また、2012 年度は、トライアルとして関東を中心とした 55 歳以 上のドライバーを対象に「脳ドック受診」も行いま した。運 転中に脳 梗塞などが 発 生する危険を未然に防ぐ ことを目的に、今後、受診の取り組みを拡 大していくよう 検討しています。 地域社会の交通安全の確保 労働慣行 点検競技 労働慣行 消費者課題 消費者課題 ドライブレコーダー活用による 交通事故の未然防止 佐 川急便は、集 配 業 務 で 使 用する全 車 両の 25%(約 フォークリフト運転技能コンテスト 6,300 台)にドライブレコーダー(安 全運 転記録 装置)を 佐川グローバルロジスティクスでは、フォークリフトの運 搭載し、ドライバーの運転を管理しています。全てのドライ 転技術・点検技術の向上および 安全で安心な労働環境の バーが、年に 1 度は必ずドライブレコーダー搭載車両で業 確 立を目的に、 「フォークリフト運 転技 能コンテスト」を実 務にあたっています。 施しています。川崎 SRC(佐 川流 通センター)にて 10 月 ドライブレコーダーにより、 「ブレーキ」 「停止」 「ハンドル」 19 日、20 日の 2 日間にわたって開催し、全国の営業部 各 「右左折」 「スムーズ」の 5 つの 支 店および 佐 川ロジスティクスパートナーズから選 抜され 項目を点 数 評 価することで、ド たフォークリフトオペレーター 24 名が、日頃培った運転技 ライバーの運 転行 動を把 握し、 術と安全に対する意識を競いあいました。 課 題 を明 確にし、安 全 運 転 の このコンテストを通して、今後も安全意識の高揚と技 術 意識・技 術の向上を図るととも の向上を推 進し、より安 全で安心な職 場 環 境の実現を目 に、ドライブレコーダーに記 録 指します。 され た 運 転 中のヒヤリ・ハット 体 験 を、安 全に関する各 研 修 や安 全指 導の題材として使 用、 運転診断結果表 28 SG HOLDINGS GROUP Corporate Social Responsibility Report 2013 http://www.sg-hldgs.co.jp/csr/human/ 詳細情 報は Web へ:人権/労働 慣 行 詳 細情 報は Web へ:消費者 課 題 http://www.sg-hldgs.co.jp/csr/consumers/ 事故の未然防止に役立てています。 幹線協力会社安全セミナーの開催 これからも、ドライブレコーダーを有 効に活用し、より 幹 線 輸 送に関わる協力会社の経営者を対 象に、トラッ 安全な集配業務を実現していきます。 ク事業者に対する安全対策の取り組みや運送事業者の基 本 的・法的責任、労働災害の防止について、労働 基 準監 消費者課題 公正な事業慣行 幹線輸送の安全確保 督 署などの外 部講 師を招いた安 全 セミナーを開 催してい ます。2012 年 度は、全 国 7 カ所の会 場で 275 社の 経営 者が 参加しました。 佐 川急便は、幹 線 輸送における安 全 性向上のため、幹 線 輸 送に関わる協力会社を含めたドライバーの安 全 意 識 向上を図る取り組みを行っています。 労働慣行 消費者課題 コミュニティ さがわきゅうびん交通安全教室 幹線輸送安全パトロール 未来ある子どもたちを悲惨な事故から守りたいという思 幹線輸送における安全性の向上を目指し、 「佐川急便幹 いから、 「さがわきゅうびん交 通安 全 教 室」を実 施してい 線輸送安全パトロール」を実施しています。これは、幹線 ます。横断歩道のわたり方や信号・標識の意味を伝えると の主 要なサービスエリアやパーキングエリアなどでドライ ともに、トラックの死角や事故につながりやすい事例の説 バーの心身のリフレッシュと車両の点検を行い、交 通事故 明を実際にトラックを使 用して行っています。地 域 全体で と車両故障を未然に防ぐものです。 子どもたちの安 全を守るという観 点から、地 元警 察や 子 社会 全体の安全に貢献するため、佐 川急便と協力会社 どもの保護者にも参加を呼びかけており、ともに学んでい 以 外の貨物自動車に対しても、要 望に応じて車両点検を ます。 行っています。 交通安全教室は、講師となる従業員にとっても、改めて 安 全運転を見直し、交 通弱者の視点で安 全を考えること ができる機会となっています。 2012 年度は、全国で 625 回実施し、80,325 名が 参加 しました。2012 年 10 月 23 日の加 美 北 小 学 校(大 阪 府) での開催で、2003 年の開始以 来の累計 参加者 数は 100 万人を超えました。今後も、安 全な社会づくりを目指して 子どもたちに向けた取り組みを推進していきます。 幹線輸送ターミナル点検 幹 線 輸 送 時の交 通事 故および 車両故 障の未 然 防止を 通じた輸送品質の維持・向上を目的に、 「佐 川急便幹線輸 送ターミナル点検」を実施しています。佐川急便の全事業 所で、佐 川急便の管 理者と協力会社の管 理者が、専用の チェックシートを使 用し、車両点検などを実 施します。朝 礼の際には、最新の事故傾向の共 有を通じた注意喚 起も 行っています。 加美北小学校での交通安全教室 29