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事業計画書 - 日本陸用内燃機関協会
平成26年5月27日提出 平 成 26 年度 事 業計 画書 一般社団法人 日本陸用内燃機関協会 平成26年度事業計画 Ⅰ.一般概況 本年度の世界経済は、米国では引き続き緩やかな景気回復を見せており、一方、 欧 州 地 域 でも、景 気 は依 然 弱 さが残 るものの、持 ち直 しの兆 しが見 られます。中 国 では景気拡大のテンポが安定化しつつあり、世界経済全体では緩やかな回復の中 に底 堅 さが増 していると考 えられます。なお、先 行 きのリスクとしては、金 融 市 場 の 動向、アジア新興国等の経済動向等に引き続き留意する必要があります。 我 が国 経 済 は、いわゆるアベノミクスの「三 本 の矢 」による一 体 的 な取 り組 みの政 策 効 果 から、消 費 等 の内 需 を中 心 として景 気 回 復 の動 きが広 がっており、マインド の変化から設備投資が持ち直しており、過度の円高の修正による輸出環境の改善 もあり、好循環が徐々に実現していくものと考えられます。 当 業 界 の業 況 指 標 として、国 内 、海 外 の合 計 生 産 台 数 の推 移 を見 てみますと、 米 国 金 融 危 機 以 前 の水 準 にまで戻 ってきております。しかしながら、急 速 に進 んだ 超 円 高 の影 響 を大 きく受 けて、ガソリンエンジンの海 外 生 産 比 率 はなお増 加 してお り、ここにきてディーゼルエンジンでも、競争力強化の狙いと需要地を求める形で海 外への生産移転が急増しており、今後の動向に留意が必要です。 Ⅱ.事業方針 平成26年度は、昨年度の「環境 」への対応、「グローバル化」への対応というテー マに引 き続 き取 り組 むとともに、日 本 の汎 用 エンジン産 業 の「競 争 力 強 化 」の観 点 から、業界の支えとなる協会の基本的な諸活動を一層追及し、強化して参ります。 1.「環境」に関する活動 (1) 排出ガス規制等の国際基準調和の推進 内 燃 機 関 工 業 団 体 ・国 際 会 議 を通 じて、先 行 する日 ・米 ・欧 に続 く、中 国 をはじ めとする新 興 国 に対 して、適 期 、適 切 なる排 出 ガス規 制 等 の環 境 に関 する規 制 導入の働きかけを国際基準調和の考え方のもとに推進します。 (2) 我が国での展開 ① ディーゼル特殊自動車等の排出ガス規制法制化以降の対応 特 殊 自 動 車 及 び特 定 特 殊 自 動 車 の排 出 ガス平 成 26年 規 制 に係 る省 令 告 示 改 正 が1月 に官 報 公 布 され、詳 細 ルールへの陸 内 協 意 見 反 映 を展 開 する活 動が平成25年度内に完了しました。 しかしながら、会員各社の具体的な対応はこれからであり、会員共通の課題を 検 証 して、例 えば国 交 省 /尿 素 SCRの技 術 指 針 への対 応 など優 先 度 の高 い 案件から取り組んで行きます。 ② 排出ガス自主規制への取り組み -1- 我 が国 においては、汎 用 のガソリンエンジン、ディーゼルエンジン共 に19kW 未 満 の領 域 について、陸 内 協 において排 出 ガス自 主 規 制 を行 っており、ディ ーゼルでは現 在2次 規 制 (EPA Tier4レベル)を実 施 しております。ガソリンに おいては、第 3次 規 制 (EPA Phase3同 等 )を、2014年 1月 1日 からの携 帯 機 器用 エンジンを皮切 りに、エンジンクラス別に順次 実 施してゆきます。今 年 も、 ディーゼル、ガソリンともに自 主 規 制 数 値 の実 績 の把 握 に努 め、自 主 規 制 の 成果として取りまとめ、ホームページ上に公表するなど、自主規 制 制度の適 正 なる運用に努めます。 2. 「グローバル化」に関する活動 (1) 海外団 体との交流 、海外規制情報の共有化、グローバルゼーションの推進 ① 国際内 燃機 関工 業団体会合(第3回シカゴ大会)への参加 本年度も、EMA、Euromot、CICEIA(中内工)、IDEMA(インドディーゼルエ ンジン協 会 )等の海 外 業 界 団 体との交 流 、情 報 交 換を密 接に行 います。本 年 は、内燃機関工業団体の第3回目の国際会議が米国シカゴで開催されます。 各 国 での取 組 の状 況 の見 直 しや情 報 交 換 の調 整 のため、四 半 期ごとの電 話 、 WEB会議も実施 されますので、これらへの対応を含め会議への準備を強 めた いと考えます。 ② 同第4回大会の日 本招致へ向けての準備 日 本の汎 用エンジン産 業 戦略 として、環境 規 制に対するグローバルハーモナ イゼーションがあり、先 行する日・米・欧の規制を、新興国にも適切な時期に導 入させる必要があります。規制値だけでなく審査基準、試験方法 もハーモナイ ズさせ、競 争 条 件 を同 一 化 する必 要 があります。それを実 現 するための環 境 整備の手段として、2015年の内燃機関工 業 団体・国際会議東 京 招致を実 現 したいと考 えます。今 年 をその準 備 年 と位 置 付 けて、会 員 各 社 の協 力 の下 、 環 境省 、国 交 省、経 産 省、農水 省など関 係する省 庁と連 携し協 力を得ながら 準備を始めたいと考えています。 (2) SETC(小型エンジン技術国際会議)2014への対応 二 輪車 、農 業機 械 、発 電機 、船 外機 等の多くの分 野で用 いられる小 型エンジン を対象としたSETC(Small Engine Technology Conference)が近年では毎年 開 催 されており、日 本 側 主 担 当 団 体 の(公 社 )自 動 車 技 術 会 からの要 請 で陸 内 協 も会 員 会 社 の協 力 を得 て、論 文 査 読 や組 織 運 営 に携 わっています。2014年 会 議 は、SAE-Internationl(U.S.A)の主 担 当 のもと、イタリア・ピサ市 で開 催 さ れますが、引き続き2014年度中(平成26年度中)対 応することになります。 (3) 海外情 報の把握、知財問題への対応 国 内 生産、輸出調査と共に毎年継続して海外工場での生産実績の把握に努め ておりますが、会員各社のエンジン生産の海外シフトはさらに進んできております。 -2- 海 外 生産 実績の把握 については、従来の生 産地 実績に加えて、平成25年 分 よ り仕 向 地 別 実 績 も把 握 し始 めており、Made by Japanとしての業 界 全 体 の活 動の把握に努め、会 員の切磋琢磨に資するようしていきます。 3.協会の基 本的な諸 活動の一層の追及、強化 (1) 開発情 報の発信と規格化(国際規格、国内規格、基準等の制改定)の推進 ① 技術開 発力、環境 対応力の情報発信 技術フォーラムの開催やLEMA(広報誌)等により、会員各社の新製品や新技 術 の開 発 状 況 の発 表 を通じて、技 術 開 発 力 、環 境 対 応 力 の高 さを積 極 的 に 発 信していきます。また、これらの開 催の過 程で、大 学の先 生 方 との交 流 会 も 実 施 し、産 学 連 携 を 通 じ て業 界 の 発 展 に 資 するよ うにし ていきたいと考 え ま す。 ② 各種規 格、基 準の制定、改定、資料の作成等への取り組み ISO規格そのものの改定や、ISO規格等の改定に伴う、JIS,LES規格の見 直 し改 定 、技 術 資 料 の作 成 、改 定 、業 界 課 題の解 決 等 に取り組 んで行 きます。 昨年度より継続して実 施する活動は次の通りです。 ・ ISO関係 規 格化と改定 TC70/SC8/WG6 ノンロードエンジンの試験方法規定のISO化を推進 TC70/WG14 携 帯用 発 電機の国 際 規格 ISO08528-8改正 案の検 討を継 続 ・ JIS関係 ピストンリングJIS改定 ピストンリングJIS改定原案については、平成24年度に引き続き、平成25年 度のピストンリングJIS原案 作 成についての委員 会を結 成し、活 動 を開 始 し ており、平成26年度中に成案を得る予定ですすめます。 ・ JASOオイル規格関 係 JASO 2サイクルエンジン油規格 自 動 車 技 術 会 (自 技 会 )でのテスト用 エンジンの供 給 停 止 方 針 に伴 い、 JASO2サイクルエンジン油 の規 格 の課 題 について、陸 内 協 としてワーキン ググループを立ち上げ、汎 用2サイクルエンジンでの評価試験を行い、供 試 機の成 立の確 認を実 施中。新年度より自技会二輪部会にて、「2サイクルエ ンジン油分科会」として、活動していきます。 (2) 調査、統 計、広 報 や協会のポジショニングに関する調査活動の強化 ① 調査統 計業 務の強化と注目点 協 会の基 本 業 務の重 要 な柱として調 査、統 計 業 務がありますが、本 年 初 から 従来のガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの統 計 に加 えて、ガスエンジン統 計を本統計に組み込 み、調査・統計の充 実 、情報の共有 、広報に努めて参 り ますとともに、いま注 目 されつつあるガスエンジンについては委 員 会 活 動 の中 -3- で取り組みを強めたいと思います。 ・ 国内 生産、輸出、海 外生産の毎月公表と当初見込み、中間見通しの公表 ・ 年度 販売経 路別 及 び需要部門別出荷状況の把握と公表 ② 広報活 動の強化 ・ 環境 問題に関する情報の発信 ・ ガソリンエンジン3次 自主規制の周知徹底、啓蒙活動の推進 ・ 携帯 用発電 機等の安全啓発活動継続 ・ 協会ウエブサイト(ホームページ)の充実 ③ 日本の汎用エンジン産業のポジショニングの継続把握 日 本 の汎 用 エンジン産 業 の世 界 におけるポジショニングを継 続 的 に把 握 し、 分 析を行うことが、競 争 力 強 化 のベースデータであるとの認 識から、通 常 の調 査・統 計 業務に上 乗 せして「隔年統計または年次統計」化することの検討を始 めます。 4.その他の活動 (1) 講演会の開 催等 協会会員向け及び一般向けとして、技術関係にとどまらず経済や一般社会の今 日 的話 題をテーマとして講 演 会を開 催します。また、各 委 員会 活 動 として、会 員 各 社 の工 場 見 学 会 、情 報 交 換 会 などを実 施 して、会 員 相 互 の共 存 共 栄 、発 展 を図ります。 (2) 会員企 業従業 員 の功労表彰の実施 協 会会 員企 業従業 員 の顕彰制度として、本 年度も、会員 企業から推薦いただく 企 業 発 展 に貢 献 した従 業 員 の功 労 表 彰 と、協 会 委 員 会 活 動 等 に貢 献 の会 長 推薦の功労 表彰を実 施いたします。 (3) 新規会 員加入 促 進に関 する取組み より多 くの 関連企 業 に協会の存在と活動主旨を知ってもらい、入会を勧 誘する 活動 を進め ま す。更なる海外生産の増加による会費収入の減少や 将来の 協会 建屋の 建 て替え等が懸念材料であり、安定的な資金の確保も 当協会 の発展にとって重要な課題 と考えます。 Ⅲ.各委 員会の事 業 計画 事 業 方 針 に沿 った各 委 員 会 毎 の事 業 計 画 を以 下 に示 しております。本 年 度 に おいては、下 記の事 業 を委員会・部 会活 動 および事 務局の活 動 を通じて行い、当 業界の発展に努めます。 1.運営 委員会 (1) 本協会の組 織、運 営に関する基本方針の立案及び推進 -4- (2) 事業計 画、事 業 予算の立案及び推進 (3) 排出ガス規制等の国際基 準調和の推進 ① 国際展 開 2014年(第3回 )内 燃 機 関 工 業 団 体・国 際 会 議 (シカゴ)を通じて、先 行する日 ・ 米 ・欧に続く、中 国をはじめとする新興国に対して、適期、適 切なる排出ガス規 制 等 に関 する規 制 導 入 の働 きかけを推 進 します。あわせて2015年 (第 4回 )会 議 の 日本招 致へ向けての活動を行います。 ② 国内展 開 ・ ディーゼル特殊自 動車等の排出ガス規制法制化以降の対応 2014年 規 制 以 降 の法 制 化 は完 了 しましたが、会 員 各 社 の具 体 的 な対 応 は これからであり、委員 会活動における、例えば国交省/尿素 SCR の技術指針 への対応など、優先度 の高い案件への取り組みを支援していきます。 ・ 自主 規制制 度の適 正なる管理と運営 排 出ガス自 主 規制 管 理 委 員 会を中 心に、自 主 規 制 制度 (19kW 未 満の小 形汎用ガソリンエンジン及びディーゼルエンジン対象)の適正なる管理、運営 とその規制成果の公 表を引き続き行います。 (4) ノンロードエンジン業界及び協会活動の PR の強化 (5) 工 業団体以外の 海外機関、研究所との交流も活発化させ、情報交換を積 極 的に進め、海外 規制 動向や規制情報の早期入手を図ります。 (6) 知的財 産権に関 する課題に取り組みます (7) 官公庁、自治 体、関連団 体との交流を図ります (8) その他協会の運 営に関する所要の活動を行います ① 従業員 功労 表彰 事業 会員企 業推薦の功 労 表彰者と会長推薦の功労表彰者の選定と表彰 ② さらなる会員サービスの向上について検討します。 2.広報 委員会 (1) 環境に関する取り組み 2014年 1月 よりハンドヘルドクラスで開 始 された、ガソリンエンジン国 内 3次 自 主 規 制について、2009年1月より既に実 施されている、小型 ディーゼルエンジン 国内2次自主規制と合わせ、2015年1月より開始 されるノンハンドヘルド クラスII (225㎝³及びそれ以 上 )、2016年1月 より開 始 されるノンハンドヘルド クラスI(80 ㎝³以 上225㎝³未 満)についての自 主規 制 概 要を、陸 内 協 ホームページや機 関 誌 LEMA などを通じて対外的に発信するほか、業界誌紙、主要展示会などにも 情 報 の掲 載 ・掲 示 を働 き掛 け、陸 内 協 としての環 境 保 護 活 動 をアピールしてい く。 (2) グローバル化に関する取り組み -5- 陸内協 として取り組んでいる様々な海外団体との交流、会議などの情報はもと より、消 費市 場として存在 感を高めている新興国のマーケット情報や規制動向な どを、会 員 各 社 、関 連 委 員 会 のご協 力 を頂 きながら、陸 内 協 ホームページや機 関誌 LEMA を通じ、会員へ提供していく。 (3) 技術に関する取り組み 陸内協の活動を通じて入手した小形汎用エンジンに関する様々な技術をはじ めとして、機 械 、自 動 車 など内 燃 機 関 に関 わる技 術 や研 究 などを収 集 し、権 利 者の許可のもと機関誌LEMAなどで紹介していく。また、広報委員会主催のもと に開催している講演会 についても、内燃機 関 の技術をベースとしながら、時勢に 応 じた幅 広 いテーマを取 り上 げて、会 員 の興 味 や啓 発 につないでいく。さらに、 発 電 機 や小 型 作 業 機 など、汎 用 エンジンを搭 載 した機 器 の取 扱 い方 法 につい ても、業界 誌紙や陸 内 協ホームページ、機関誌 LEMA などのメディアを活用し、 最終消 費者への啓蒙 活動および安全意識の向上につないでいく。 3.業務 委員会 (1) 国内生 産・輸出 実 績月例 調査、集計 月例統 計、4 半期 統 計、半期統計、年間統計 (2) 平成 26 年度国 内 ・海外生産及び輸出見通しの作成 ・ 年度 初めの当初見 通し(3 月) ・ 年央の中 間見通し(9 月) (3) 販売経 路別及び需要部 門別出荷実績の年次調査(国内生産 ) 平成 25 年度分の集 約(6 月) (4) エンジンの輸入 台 数調査 会 員 が海 外 より輸 入 したエンジン台 数 を調 査 ・集 計 し、陸 内 協 の統 計 として公 表するための準備と課 題対応(継続して実施) (5) その他 ・ 「協会の歩みと展望 」の隔年化、年次化の検討 ・ 業務に関る関連情 報の収集 ・ その他情報 交換(製造(国内・海外)・販売・調達他) 4.海外 委員会 (1) 海外市 場動向の資料等の収集 雑 誌 ・新 聞 等 による海 外 メーカーの生 産 ・開 発 ・投 資 ・提 携 等 の情 報 収 集 、伝 達。 (2) 外国における規制 等の動向調査 海外の貿易・技 術規 制等の動向、環境問題の各国の動向把握。 (3) 模倣品 調査と対 策 -6- ・ 模倣 被害に関する情報交換 ・ 啓蒙 活動(セミナー開催等) ・ 関係 団体等からの情報収集(経済産業省・JETRO 等) (4) 海外委 員相互の情報交 換 ・ 陸内 協会員 現地 工 場名簿の作成 ・ 委員 各社の海外 工 場紹介 ・ 輸入 実績調 査 ・ 輸入 関税率 調査 表 の作成 (5) 海外工 場生産 統 計の精度向上 ・ 海外 生産の把握(生 産地別・仕向地別) ・ 海外 生産見 通しの把握 5.部品 委員会 (1) 関連業 種および異業種との交流のための工場見学の実施について 部 品 メーカーにとって関 わりのある「エンジンメーカー」を中 心 とした関 連 業 種 お よび幅 広 い知 識 ・情 報 を得 るため異 業 種 との交 流 を、工 場 見 学 を通 じて積 極 的 に実施する。 (2) 海外生 産の動向 について 海 外 生 産 比 率 の動 静 を注 視 しながら、汎 用 エンジン(種 別 、サイクル別 )の国 内 外の需要動 向調査を継続していき、情報を提供していく。 (3) 部品メーカー各社 のグローバルな活動における相互の情報交換について 会 員 各 社のグローバルな活 動 状 況などを相 互に意 見 交 換し、会 員 各 社に、より 多くの情報提 供できる様に活動をしていく。 (4) 陸内協 内の各委 員会活 動との交流について 陸 内 協 内 の各 委 員 会 活 動 との交 流 を図 り、活 性 化 (エンジン産 業 競 争 力 )の一 翼を担うように検討をしていく。 6.中・大形ディーゼルエンジン技術委員会 (1) 環境対 応活動の推進 ① 後処 理装置 技術 動向についての情報交換 ② 大気 汚染防 止法 の今後の動向調査と意見交換。 (2) グローバル化対応 ① 海外 排気ガス規制 の動向調査及び意見交換。 ② 海外 業界団 体情 報の把握。 (3) 協会規 格見直し作業 ① “LES 3005-2007 定速回転ディーゼル性能試験方法“について、平成 25 年度に JIS B 8014 定速回転ディーゼル機関性能試験方法について内容を -7- 調査した結果を反映させるかについての検討実施。前回の見直し以来約 7 年 が経過しており必要であれば改定を実施する。 ② “LESR 3004-2008 陸用ディーゼルエンジンの燃料油性状”について市場 動向と乖 離が発生していないかの確認、また前回の見直し以来約 6 年が経過 しており必要であれば改定を実施する。 (4) その他 ① 工場 見学会の実 施 ② 軽油、A 重油について実際の燃料性状についての調査 ③ 会員 相互の情報 交換の実施 7.小形ディーゼルエンジン技術委員会 (1) 環境問 題に関する活動 ① ディーゼル特殊自 動車等の排出ガス規制法制化以降の対応 1) 特殊自 動車及び特定特 殊自動 車に対 する排出ガス規制(平 成 26 年 規 制)の本年 1 月の公 布 を受け、審査等をスムーズに進める為の対応。 ・ 「特 殊 自 動 車 の尿 素 選 択 還 元 型 触 媒 システムの技 術 指 針 」における大 気放出禁止 6 金属の内、低温活性を有することによりその採用 拡大 が 予 測 される銅 ゼオライトについて、大 気 中 に放 出 しないものであることを 実証する試験 方法を陸内協として国交省へ提案して承認を取得する。 ・ 平成 26 年規 制への対応において運用上の課題を検証し、要すれば改 善提案・要 望を官へ具申する。 ・ LES 1208-2012「ディーゼル特殊 自動 車 平成 23~25 年規制 装置 型式指定申請の手引き」について、平成 26 年規制に向けた改訂の検 討 を開 始 し、改 訂 の為 の情 報 を蓄 積 する。ま た 試 験 /認 証 等 の 具 体 的 課題に ついて も、 必要に応じて情報を共有し検討する。 2) 特殊 自動 車及び特定特殊自動車排出ガス規制等に関する関連5団体間 での調整 活動。 ② 排出ガス自主規制 への取り組み ・ 出 ガス自 主 規 制 の実 績 に基 づく環 境 寄 与 度 の分 析 と関 係 行 政 機 関 等 へ のPR活動等のフォローアップ。 (2) グローバル化対応 に関する活動 ① 海外業界 団体との交流、海外規制情報の把握 ・ 海外業界団体(Euromot、EMA、中内工等)と最新排出ガス規制の動向、 燃 料 規 制 の動 向 、燃 費 規 制 の動 向 、未 規 制 物 質 の規 制 動 向 等 に関 する 情 報 交 換 の推 進 。(10/20~22 シカゴでの国 際 エンジン工 業 会 会 議 への 参画) ② 各国、各地 域の今 後の排出ガス規制への対応 -8- ・ EPA、EC、韓 国 、中 国 、インド等 の動 向 調 査 と委 員 会 内 での情 報 共 有 及 び関係行政 機関への働きかけによる国際調和の推進。 ③ 国際 基準調 和に関する協力 ・ 特殊 自動車 技術 基 準のベースである NRMM-gtr への技術的 サポート。 8.ガソリンエンジン技術委員会 (1) 「環境」に関する活動 排出ガス自主規制への取組み ① 自主 規制制 度の適切なる運用 ・ 2014 年 1 月 1 日から、ガソリンエンジン第 3 次規制を携帯機器用エンジン に実施していきます。その他 2 次規制のカテゴリーと共に、排出ガス量の実 績値の把握に努め、自主規制の成果として取りまとめます。 ・ 会員外エンジン(自 主規制外、主として海外エンジン)搭載機器の国内流 通 量調査も兼ねて、自 主 規制適合マーク貼り付け状況調査を、日本 DIY 協 会の協力を得て定点 観測を本年度も実施します。 ② ガソリンエンジンの第 3 次排出ガス自主規制の啓発 ・ ガソリンエンジン 3 次排出ガス自主規制の公表に合わせ、排出ガス自主規 制啓発ポスターおよびリーフレットを活用し啓 発推進します。 (2) 「グローバル化の新時代」に関する活動 海外情 報の把握 ・ 特に会員の関 心の高い中国等の市場については CICEIA 等より資料の入 手を図り、会員への情報提供を行います。 (3) 汎用ガソリンエンジン産業の「競争力強化」 ・ ガソリン技術 委員会 において技術ディスカッションを実施していきます。 会員 各 社から発表 された新製 品 情 報や技 術情 報を基に、技 術 交流やディ スカッションを積極的に行い、汎用ガソリンエンジン会員各社の技術競争 力 強化を図ってまいります。 (4) JASO 2 サイクルエンジンオイルの企画管理等の諸問題の検討 ・ 2 サイクルエンジン油の性能確認を行うための供試機の供給停止方針に伴 い、携帯エンジン部会委員によるワーキングチームを立ち上げ進めていまし たが、新年 度より自技 会二輪部会にて、「2 サイクルエンジン油 分 科」として、 二輪メーカー、石油メーカー、添加剤メーカーと協力し、継続検討していく。 (5) その他活動 ・ 技術フォーラムへの参加と発表を行い会 員各 社の技術 開発 力 、環境 対 応 力の高さを情報発信します。 ・ 業務 委員会として取 りまとめている、協会設立 65 周年記念「協会 65 年の 歩みと展望」に関して、ガソリンエンジンの国内外生産動向を基に、将来 へ -9- 向けたディスカッションを行います。 9.ガスエンジン技術委 員会 (1) グローバル化対応 ① EU、US における非 CO2 温室効果ガス(CH4)の規制調査 ② LES 規格への ISO 規格の反映 (2) 環境対 応の推進 ① 都道 府県の各 排ガス規制に関する再調 査および調査結 果に基づく 2008 年度策 定「全国 都道 府県排ガス規制調査」の改定 ② CO2 削減 施策、CDM の調査 ③ 未規 制排気 物質 の実態調査および規制動向調査 (3) LES 規格・技 術資 料の体系化の推進 ① 排ガス規制調 査 2014 版の作成 2008 年 度に実 施した排ガス規 制調 査より5年が経 過している。その間の規 制 値の変 更を調 査し、2014 度 版の作 成を行い、上期 発 行を計 画。調 査内 容は大気汚 染防止 法 、各自治体条例・指導要綱。 ② LES 規格の見直し LES 4001 は 2002 年の作成から年数が経過し、他業界関連規格(内発協 NEGA 等)と齟齬も見 られることから見直しを計画する ③ 技術 資料 2013 年度において「ガスエンジン解説 書」の作成を実施し各所 にて利用 さ れ始めている。この中 より要素技術を掘り下げ技術資料の作成を計画する。 (4) その他 ① 会員 相互の情報 交換 ② 勉強 会・見学 会の実施 ③ 他 10.携帯発電 機研 究 会 (1) 携帯発電 機 LES 見直しおよび国内外関連規格,規制に関する調査と製品規 格改訂などにかかわる活動 ① 携帯 発電機の国 際規 格 ISO 8528-8 改正案の検討分科会への継続参加 と JIS 化検討 ② 経 済 産 業 省 における「電 気 用 品 安 全 法 の技 術 基 準 体 系 等 見 直 し基 本 計 画」にかかわる対応と LES5102 の見直し ③ 携帯 発電機における各国規制の情報収集と対応 ・国内および海外法 規 ・規格のウオッチおよび情報共有化,意見交換 ④ 携 帯 発 電 機 を建 設 現 場 等 で使 用 する場 合 の接 地 と感 電 防 止 についての -10- 意見交 換 ⑤ 携 帯 発 電 機 搭 載 エンジンへの排 気 ガス自 主 規 制 対 応 状 況 の把 握 と対 応 推進 (2) 消費者 安全啓 発 活動 ① スピーディーな事故情報の把握と対応(発生事故報告と情報の共有化) ② 最終 販売店および消費者までへの安全啓発活動の水平展開 ・リニューアルした「安全啓発リーフレット」の継続配 布 ・会 員 各 社 での「ホームページ」や「取 扱 説 明 書 」および「安 全 注 意 ラベル」 などの見直しと対応 (3) グローバル化に関する活動 ① 携帯 発電機の国 内および海外での生産・出荷実績報告と共有化 ② 国内市場に影響を与えている中国メーカー製携帯発電機の現状把握と対 応の継続推 進 (4) その他 ① 関係する関 連団 体 ・官庁との積極交流、情報交換 ② 会員 相互間での情 報の共有化 ③ 会員 各社の見学 会(工場など)による情報交換 ④ 経済産業 省より要 請の携帯 発電 機(3kVA 以下)の災害 発生 時の緊急 調 達調査に継 続して協力 11.小形ガスエンジンヒートポンプ研究会 (1) 環境問 題への対応 ① 群小 発生源 対応 1) 情報公開 NOx 排出量まとめは 6/1、低 NOx 機器リストの更新は 6/1、 12/1 に実施する。 2) 環 境省を訪 問し、情報交換を実施する。「低 NOx 型小規模燃焼機器 の推奨ガイドライン」に対するフォローを実施する。 3) NOx 排出量 まとめ方法の見直しを検討する。 ② 自治 体対応 排気エミッションに関 する問合せに対応する。 ③ 東京 都対応 導 入 推 奨 機 器 指 定 申 請 における、申 請 方 法 などを記 した要 領 書 を作 成 する。 ④ JIS 改正対 応 JIS 改正について、日冷工と共同で推進する。 (2) グローバル化対応 ① 排出ガス測定に関 する規格等の調査、排出ガス規制に関する動向調査 -11- 韓国・中国の GHP に関する規格について、動向調査を実施する。 欧州の排出ガス規制 に対して、情報収集を実施する。 ② GHP 普及活動を海外へ展開 欧州をはじめとする海外への GHP 普及活動を実施する。普及先の燃料ガ スや市場 動向についての調査を実施し、普及可能地域の共有化を図る。 (3) 協会活 動の PR 各自治 体対応 陸内協 活動状 況報 告 と NOx 排出規制に関する情報交換のため、東京都お よび横浜市を訪問する。 (4) その他 ① GHP の普及 促進 活動を実施する。 ② 会員 相互の情報 交換 以上 -12-