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ワークショップとは

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ワークショップとは
180114 資料3(ワークショップとは)
ワークショップについて
■1.語源■
(1)「授業づくりネットワーク」1
「ワークショップ(workshop)という英語のもともとの意味は、「工房」
「作業場」など、共同
で何かを作る場所を意味していた。それが、現代演劇や現代美術、住民参加のまちづくりなど
の世界で、教師から生徒への一方通行的な知や技術の伝達でなく、参加者が主体となって積極
的に「参加」し、アタマや言葉だけでない「体験」を重視し、
「双方向性」や「相互作用」を活
かした、「参加体験型のグループによる学習や創造の場」としての現代的な意義を得て、1960
年代位から欧米から世界の様々な分野に広がってきた。
(2)「参加するまちづくり
ワークショップがわかる本」2
そもそもワークショップの起源は、
「J・L・モレノによって臨床心理学の一手法として考案さ
れたものが始まりとされ、その後、ダンスや演劇など幅広く創造活動に使われるようになった
と言われています。都市計画の分野では、1960 年代にアメリカの環境プランナーであるローレ
ンス・ハルプリンが、「テイクパート・プロセス」としてワークショップ手法を取り入れ、多様
な価値観の人々が共同してより良い環境を計画していくシステムとして実践されたとされてい
ます。
■2.意味■
(1)大辞林 第二版(三省堂)
①仕事場。作業場。
②研究集会。講習会。
③舞台芸術などで、組織の枠を超えた参加者の共同による実験的な舞台づくりをいう。
(2)中野民夫『ワークショップ』(岩波新書)
講義など一方的な知識伝達のスタイルではなく、参加者が自ら参加・体験して共同で何かを
学びあったり創り出したりする学びと創造のスタイル
(3)「参加するまちづくり
ワークショップがわかる本」(OM出版)2
現在おこなわれている「まちづくりワークショップ」は、地域の問題を多くの住民がそれぞ
れの年齢や立場にとらわれることなく、水平的な関係で話し合い、創造的に自己解決していく
ための場です。自治会長さんと小学生や中学生が一緒のテーブルで議論を戦わせる光景は、そ
の地域が健全であることの証だと思います。(後略)
(4)「参加のデザイン道具箱」(世田谷区まちづくりセンター)3
ワークショップは、よくイベントと意味を混同されることがあります。
「ワークショップで住
民の関心を盛り上げる」、あるいは「ワークショップで面白いアイデアを出してもらう」などの
言葉を皆さんも聞いた覚えがあるでしょう。しかしワークショップは単なる楽しいだけのイベ
1
2
3
2001 年 8 月号「教師のためのネットワークショップ活用法」
2003 年 伊藤雅春・大久手計画工房
平成 5 年 企画・執筆(浅海義治・伊藤雅春・狩野三枝)
1
180114 資料3(ワークショップとは)
ントではありません。ワークショップとはむしろ、何かについてアイデアを出し合い意思決定
をする集まりで、会議の一種ととらえることが重要です。通常の会議と違うのは、誰もが自由
に意見を言いやすいように工夫されていること、グループの創造行為と合意形成に焦点をおい
ていること、そして形式張っていないことです。
表面的には遊びの要素があって楽しそうでも、
皆で考えてある物事に判断を下す集まりという意味で、大変まじめな会議なのです。
■3.手法■
ワークショップは、2(4)にあるとおり、会議
こんな条例にしたい!!
わかりやすい
条例は誰もがわかり
やすい平易な文体に
したい
皆に解りやすい条
例を作りたい
市民と行政の協働
という概念をわか
りやすくしたい
議会との関係はど
うあるべきか
地域における自治
体の役割について
考えたい
官から民、地方分
権の基本となる条
例としたい
官から民へ
市民(事業者を含
む)、行政、議会
の役割について考
えていきたい
市民、行政、議会
が調和するような
成果を得たい
流山の個性
流山市は誰のも
のか
個性を生かす町
づくり
特徴に乏しい流
山市を打破する
ような条例を考
えたい
地方分権
権利・義務
市民の権利、義務
を明文化したい
地方分権
( 条 例の 項
目)
議員の情報公開を
義務付けたい
こんな項目も
入れたいな
財政運営、行政評価
について
市議会のあり方に
ついて
隣接市との連携強化
選択と集中
協 働
協働による施策の
実現の仕組みにつ
いて考えていきた
い
市と多様な市民団
体による協働のま
ちづくりの仕組み
を作る
協働の足がかりと
なる条例につたい
協働参画について
情報公開
必要なもの (情報)
かすぐ手に届く条
例にしたい
情報公開
市民に対しわかり
やすく情報提供す
る
情報開示をアカウ
ンタビリティ
市民の下部単位であ
る自治会をもっと良
いものにしたい
人件費の総枠に上限
を設けたい
市民憲章を具体的な
行動につなげる自治
基本条例
市民が行政運営に
参画できる仕組み
づくり
自治基本条例の法的
根拠を見出したい
環 境
地方自治とまちづく
りの再定義をしたい
誇れる教育・文
化・環境の都市づ
くり
復元不能な自然を
残そう
環境をデザイン
環境保護に関する
市民の義務を明確
にしたい
住民投票
住民投票条項を最
重要視したい
住民投票
住民投票に関する
仕組みと活用ルー
ルをつくりたい
豊かな住環境の整
備
経済的活動に当たっ
ての生活環境の配慮
尊重規定を盛り込み
たい
図1
ものです。
「この方法でなければワークショップで
はない」というものではありません。
有名な方法としては、KJ 法、ノミナルグループ、
議 会
議員定数を決める
ルールを条例で
の一種であり、意見を言いやすいよう工夫された
社会基盤や情勢変
化・変動に対応でき
る条例の作製
都市計画マスタープ
ランと自治条例につ
いて
旗揚げアンケート4などがありますが、参加者が誰
もが平等な立場でアイデアを言い合い、意思決定
をする場として工夫された会議であれば、それも
ワークショップの手法となり、方法は無限大に考
えられるものです。第2回市民協議会で用いた模
造紙(図1)も、皆さんの関心がどこにあるのか
把握するという意味で、ワークショップ手法の一
つではないでしょうか?事務局にワークショップ
手法に関する資料が何冊かありますので、ご覧に
なりたい方は、事務局までお越しください。
■4.ファシリテーター■
まちづくりを進める場合に会議はつきものです。ちょっと一般的な会議の風景を思い描いて
みましょう。円卓を数人が取り囲み、地位の高い人順に座り、中心に座長がいます。そして話
し合いを進行するのも、最終的に承認を与えるのも、座長の役割です。はたして、このような
従来の会議形式がまちづくりにふさわしいでしょうか。まちづくりは、会社の経営会議とは違
います。住む人に上下関係はありません。まちはみんなの共有財産です。そこで皆が平等に意
見を言え、より民主的に会議を進めるためにファシリテーターの概念が生まれました。
ファシリテーターとは、中立的な立場から会議の進行役を努める人です。声の大きな人や偏
った立場からだけの話し合いにならないよう注意するのも、建設的に無駄なく話し合いが進む
よう工夫するのもファシリテーターの役割です。それでは物事の中身を考えるのは誰でしょう。
それは会議に参加しているもの全員の役割です。ファシリテーターは出された意見の良し悪し
を判断しません。このように会議進行の役割と中身を考える役割を分担し、会議がスムーズに
進むようにするのです。4
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「参加のデザイン道具箱」
(世田谷区まちづくりセンター)
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