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分野横断的な取組みの推進
分野横断的な取組みの推進 国民への正確な情報提供の例 (独)国立健康・栄養研究所 6,000,000 「健康食品」の安全性・有効性情報 HPアクセス状況について 5,000,000 コンテンツアクセス数 300万件を突破 (05/10/17) (サイト公開日から2007年2月14日まで) <トップページ> 4,000,000 コンテンツアクセス数 200万件を突破 (05/05/01) コンテンツアクセス数 500万件を突破 (07/09/22) 3,000,000 コンテンツアクセス数 100万件を突破 (04/08/29) 2,000,000 コンテンツアクセス数 400万件を突破 (06/05/05) 1,000,000 2004/7/1 2004/8/1 2004/9/1 2004/10/1 2004/11/1 2004/12/1 2005/1/1 2005/2/1 2005/3/1 2005/4/1 2005/5/1 2005/6/1 2005/7/1 2005/8/1 2005/9/1 2005/10/1 2005/11/1 2005/12/1 2006/1/1 2006/2/1 2006/3/1 2006/4/1 2006/5/1 2006/6/1 2006/7/1 2006/8/1 2006/9/1 2006/10/1 2006/11/1 2006/12/1 2007/1/1 2007/2/1 0 07/02/15現在:5,760,926件 サイト公開 (04/07/14) コンテンツアクセス数の累計 がん対策情報センターについて 糖尿病対策を例とした司令塔のイメージ 国民的の視点からの必要性 国際医療センター 司令塔 的役割 技術(研究開発) ●基礎的研究 生体指標(遺伝素因・ バイオマーカー) ●応用的研究 内臓脂肪量測定 基礎代謝量測定 動脈硬化の質的診断法 ●臨床研究 糖尿病戦略研究 コホート研究 高脂肪食・ 運動不足 循環器病 センター 健康・栄養 研究所 ナショナルセンターの司令 塔的役割を明確にし、 技術研究開発、提供体制 整備を行なっていく 提供体制整備 ●普及啓発推進 ●予防・治療法 等の標準化 糖尿病合併症 × メタボリック シンドローム × × 糖尿病 × 心血管疾患 国民的キャンペーン展開のための情報配信システム(例) ○ 特定の年齢層、性別等の国民に対して、年齢、性別等に関連した介護予防等に関するメッセージを、 日頃から頻繁に使用することの多い携帯電話等のIT機器に対して受信者がコストを負わずに提供する ことにより、疾病等のリスクの高い特定の集団に対してピンポイントで情報発信を行い介護予防等に 対するモチベーションの向上、正確な情報の知識普及を効果的に行う。 情報発信者 メッセージと 配信先を指定 Mail Server 送信対象 者を選定 選択的 情報発信 ・ ・ ・ 〈例〉 メタボリック 症候群を予防 するちょっと した体操を ・ ・ ・全国 ・50代 ・男性 北海道 50代男性 2万人 ユーザ Data Base ・性別 ・年齢別 ・住所別 携帯電話 パケット網 東京都 50代男性 3万人 ・ ・ ・ 沖縄県 50代男性 2万人 ※金銭的バイアスを受信者にかけないため、情報の受信者には費用が発生しないされない仕組が重要 携帯電話のGPS等機能を利用した介護予防サービス(例) ○ メタボリック症候群対策、介護予防のために運動等を習慣づけるために、歩数計機能、 GPS機能等を携帯電話に組み合わせ、歩行距離や消費エネルギーを計算し各個人で健康管 理ができるサービスを提供する。 運営センター 歩数計機能 歩いた距離、経路、時間等の 情報を運営センターに送信 移動記録 ユーザ Data Base 利用者の基本情報等 GPS機能 ・結果の通知 (消費カロリー、歩いた積算距離、 歩いた積算時間等) 分 析 1位 ○○さん 2位 ○○さん 3位 ○○さん 4位 ○○さん (マイルに応じて利用者への特典の 提供等も可能) 6 5 /2 /2 /2 /2 07 20 3 4 /2 /2 07 20 2 /2 /2 /2 07 07 20 20 /2 /2 20 07 /2 07 07 20 20 ・歩いた距離等のマイレッジ化 カロリー消費 20 07 /2 /2 0 20 07 /2 /2 1 20 07 /2 /2 2 20 07 /2 /2 3 20 07 /2 /2 4 20 07 /2 /2 5 20 07 /2 /2 6 + 2007年2月 「歩行距離ランキング」 /2 /2 1 0 ・利用者の状況に応じて、個人 ごとの健康相談 全国擬似旅行表示等 のさまざまな表示方法 歩行距離等を表示 による運動モチベー ションの維持機能 移動時間 etc. ※帰宅途中の一駅間の歩行等にも対応できる機器であることが重要 メタボリックシンドローム対策、 糖尿病の予防・治療と 脳卒中、心筋梗塞、腎不全等の 合併症対策の推進 糖尿病・メタボリックシンドロームと合併症・動脈硬化 *心筋梗塞患者の半数以上が糖尿病・糖尿病予備軍 生命の危険性 動脈硬化症:心筋梗塞*、脳卒中、閉塞性動脈硬化症など (約87万人 87万人)) 重篤な後遺症 (約137万人 137万人)) 要介護状態 大血管障害 メタボリックシンドローム 内臓脂肪型肥満 +脂質異常 +高血圧 +高血糖 糖尿病へ移行 肥満 糖尿病の細小血管障害 腎症 腎不全(人工透析) (年間新規導入 糖尿病 (740万人) 14,000人) 網膜症 神経障害 失明 (年間:2,000~3,000人) 下肢切断 (年間:3,000人以上) 男女別、平均BMI値の年次推移 BMI値 BMI値 25 25 男性 女性 全年齢層で上昇 23 23 22 22 21 21 20 20 30~39歳 60~69歳 40~49歳 70歳~ 50~59歳 1 9 1 75 9 8 1 0 9 1 85 9 1 89 9 1 90 9 9 1 5 9 1 97 9 2 99 0 2 00 0 2 01 0 0 2 2 0 2 03 0 0 4 24 1 9 1 75 9 8 1 0 9 1 85 9 1 89 9 1 90 9 9 1 5 9 1 97 9 2 99 0 2 00 0 2 01 0 0 2 2 0 2 03 0 0 4 24 30~39歳 60~69歳 40~49歳 70歳~ 50~59歳 H16国民栄養・健康調査結果より算出 メタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)の状況 100 80 60 40 20 0% 総数 男性 20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70歳 以 上 (再 )40-74歳 メタ ボリック シンドローム (内 臓 脂 肪 症 候 群 )の 予 備 群 と考 えら れ る 者 (腹 囲 ≧ 85cm + 項 目 1 つ該 当 ) メタ ボリック シンドローム (内 臓 脂 肪 症 候 群 )が 強 く疑 わ れ る 者 (腹 囲 ≧ 85cm + 項 目 2 つ以 上 該 当 ) 100 80 60 40 20 0% 総数 女性 20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70歳 以 上 (再 )40-74歳 メタ ボリック シンドローム (内 臓 脂 肪 症 候 群 )の 予 備 群 と考 えられ る 者 (腹 囲 ≧ 90cm + 項 目 1つ該 当 ) メタ ボリック シンドローム (内 臓 脂 肪 症 候 群 )が 強 く疑 わ れ る 者 (腹 囲 ≧ 90cm + 項 目 2つ以 上 該 当 ) 厚生労働省「国民健康・栄養調査(H16)」から 我が国の人工透析の状況① 導入患者の年齢と性別 人 4000 ○慢性透析患者数 248,116名 (平均年齢:63.32歳) 3500 ○導入患者数 25,084名 3000 (平均年齢:65.76歳) 2500 2000 ○死亡者数: 22,715名 ○人工腎臓台数 97,366台 ○年間医療費 約1兆2000億円 ○年間腎移植件数 1500 197件 1000 500 0 0- 10- 20- 30- 40- 50男性 60- 70- 80- 9 0 - 年齢 女性 透析データ:「我が国の慢性透析療法の現状2005年12月31日現在(日本透析医学会)」から 移植データ:(社)日本臓器移植ネットワーク 2006年データから 我が国の人工透析の状況② 1983年 以 降 の 透 析 患 者 の 導 入 年 齢 年次別透析導入者の原疾患 人 1 6 ,0 0 0 糖尿病性が1位に 1 4 ,0 0 0 1 6,0 00 1 2 ,0 0 0 1 2,0 00 8 ,0 0 0 1 0,0 00 6 ,0 0 0 8,0 00 4 ,0 0 0 6,0 00 2 ,0 0 0 4,0 00 2,0 00 糖尿病性腎症 腎硬化症 その他、不明 慢性糸球体腎炎 多発性嚢胞腎 5 '0 3 9 1 '0 '0 9 7 9 5 9 3 9 1 9 9 8 7 8 5 9 8 3 0 8 男性 女性 1 4,0 00 1 0 ,0 0 0 1 -糖尿病性腎症- 1 8,0 00 人 0 10- 20- 30- 40- 50- 60- 70- 80- 90- 年齢 男性では、中年層から増加 透析データ:「我が国の慢性透析療法の現状2005年12月31日現在(日本透析医学会)」から 透析患者の国別統計(2001) 国別 (透析人口順) その国の 全人口 (百万人) 世界の 総人口に 占める% 世界の 人口百万人 透析患者数 全透析患者 中の透析患 (千人) に占める% 者数 #1 アメリカ 279 4.5% 288 25% 1,030 #2 日 127 2.1% 220 19% 1,730 83 1.3% 54 5% 650 #4 ブラジル 175 2.8% 54 5% 310 #5 イタリア 58 .9% 42 4% 730 6位~15位 1,785 28.8% 243 21% 140 16位~120位 3,179 51.4% 240 21% 80 503 8.1% 0 0% 0 6,190 100% 1,141 本 #3 ドイツ 121位~232位 合 計 100% 平均 185 Statistics by Fresenius Medical Care Co. 新規透析患者における糖尿病性腎症の割合の国際比較 100万人対 400 350 300 250 200 150 100 50 39% 44% 18% 0 日本(2002) 米 国 (2 0 0 1 ) 糖尿病 英 国 (2 0 0 2 ) 42% 韓国(2001) その他 下記出典から算出 日本:日本透析医学会、我が国の慢性透析療法の現況(2005年12月31日現在) 米国:Am J Kidney Dis 2003 Annual Data Report 英国:Q J Med (2005) 98:21–28 韓国:J Artif Organs (2003) 6:88–91, Nephrology (2003) 8: S2–S9 日本、英国は2002年データ 米国、韓国は2001年データ 糖尿病のステージに応じた糖尿病の 予防法・治療法の開発J-DOIT(糖尿病戦略研究) (J-DOIT:Japan Diabetes Outcome Intervention Trial) 合併症高リスク 450万人 DOIT2 受療促進 HbA1c 6.5%以上 コントロール不良 200万人 (HbA1c 6.5%以上) 250万人 HbA1c 6.5%未満 ハイリスク者 の選定 正常者 170万人 DOIT3 20~68万人/年 耐糖能 異 常 880万人 糖尿病 740万人 健 診 糖尿病発症予防 健診受診率 向上と 健診後の フォローアップ 食事・運動指導 (体重を3%減量) 未受療・ 受療中断 370万人 受療者 370万人 DOIT1 東京大学大学院医科学研究科 門脇 孝 参考人スライドから 治療強化 医療の質の向上 (ガイドライン) コントロール良好 (HbA1c 6.5%未満) 120万人 イノベーションの成果に立脚した タイプ・ステージに応じた糖尿病の予防法・治療法を開発① 個々人の糖尿病のタイプに応じた テーラーメイド保健指導・療養指導 食 事 療 法 (内臓脂肪を減らす) 生活習慣s 臨床指標 内臓脂肪量 基礎代謝量 運 動 療 法 (内臓脂肪を減らす) + バイオマーカー アディポサイトカイン 炎症マーカー 遺伝素因 + TCF7L2 + * 善玉アディポサイト カインを上昇 * 基礎代謝量を 上昇 生活習慣・薬剤 HNF4 α PPARγ アディポネクチン アディポネクチン 東京大学大学院医科学研究科 門脇 孝 参考人スライドから * 運動・食事療法を行った上で個々のバイオマーカーや 遺伝素因に応じた薬剤による糖尿病の治療を行なう イノベーションの成果に立脚した タイプ・ステージに応じた糖尿病の予防法・治療法を開発② 糖尿病合併症のタイプに応じた テーラーメイド治療・療養指導 臨床指標・生活習慣 合併症リスクエンジン 血糖・血圧・脂質 タバコ コレステロール 塩分摂取 生活習慣改善 (リスクファクター改善・ 内臓脂肪減少・禁煙) バイオマーカー・ イメージング + 動脈硬化 高感度CRP アディポネクチン イメージング + * 血糖・血圧・脂質の 厳格コントロール * 善玉アディポカイン↑ * プラークを 安定化させる 動脈硬化 心筋梗塞 脳卒中 遺伝素因 薬剤 ACE(糖尿病腎症) PKCε(脳梗塞) LTA(心筋梗塞) 生活習慣改善とリスクファクターコントロールを行った上で個々のバイ * オマーカーや遺伝素因に応じた薬剤による合併症予防・治療を行なう 東京大学大学院医科学研究科 門脇 孝 参考人スライドから 救急搬送とtPAの効果 分 tPA3時間内投与の効果 覚知から医療機関等に収容するのに要した平均時間 50 40% 全国平均:31.1分 45 35% 40 30% 35 25% 30 25 20% 20 15% 15 10% 10 5% 5 0% Tpa投与群 偽薬投与群 合計 沖縄 鹿児島 宮崎 大分 熊本 長崎 佐賀 福岡 高知 愛媛 香川 徳島 山口 広島 岡山 島根 鳥取 和歌山 奈良 兵庫 大阪 京都 滋賀 三重 愛知 静岡 岐阜 長野 山梨 福井 石川 富山 新潟 神奈川 東京 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城 福島 山形 秋田 宮城 岩手 青森 北海道 0 ※データは、脳卒中患者に限ったものではない 総務省消防庁:「平成18年版 救急・救助の現況」から 改善率 治療後3年以内の死亡率 米国立神経病・脳梗塞センターの研究から がんの早期発見と治療の推進 我が国のがん検診の年次推移 % 24 22 20 18 16 14 12 10 平成9年度 10年度 11年度 12年度 胃がん 13年度 肺がん 14年度 15年度 大腸がん 乳がん 16年度 子宮がん 一般財源化 厚生労働省:「老人保健事業報告」より がん検診受診率の国際比較 % 我が国のがん検診の受診状況 100 男性 女性 90 80 70 70 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 胃 が 子 宮 が イギリス(2003) アメリカ(2004) 90 80 ん 英国・米国のがん検診の受診状況 % 100 ん 乳 が ん 肺 が ん 大 腸 が ん ※健康票第2巻第34表より「総数」を母数とし、健康票第2巻第44表より 各がん検診受診状況を分子として用いた 平成16年国民生活基礎調査に基づき計算 乳 が ん 子 宮 が ん 乳 が ん 子 宮 が ん 大 腸 が ん NCI:Cancer Trends Progress Report等から 大阪府立成人病センター 中山富雄先生作成 注)日本は単年度、英国・米国はそれぞれ複数年度(2または3年度)のデータとなっているため、直接比較することは難しい。 がん検診の利益 (乳がんマンモグラフィー検診の実施と乳がん死亡) 45 <米国> /100,000 40 35 % 80 45 70 40 60 30 <英国> /100,000 % 80 70 35 60 30 50 25 50 25 40 20 40 20 30 15 30 15 20 10 乳がん検診開始 20 10 乳がん検診開始 5 10 5 10 0 0 0 0 1975 1985 1990 死亡率 1995 2000 検診受診率 1975 1985 1990 死亡率 NCI:Cancer Trends Progress Report等から大阪府立成人病センター 1995 2000 検診受診率 中山富雄先生作成 がん治療に関する専門医 肺がん手術に必要な推計専門医数 <米国> 年間手術件数: 30,000例 専門医の年間手術件数:100例 必要な専門医数(推計) 30,000例/100例= 放射線治療・化学療法の専門医数等 300名 • • • 腫瘍内科医 :9,972名 放射線腫瘍医:4,559名 放射線物理士:2,745名 (参考) 日本臨床腫瘍学会(2006/6) 会員数4435、暫定指導医数:1,496名 専門医:126名 日本放射線腫瘍学会(2006/12) 会員数:3,095名 認定医:542名、認定技師:114名 日本癌治療学会 会員数:14,411名 専門医の活動期間 35歳~55歳 年間補充必要数 300名/20年 ⇒ 15名 日本と米国の外科医の比較 日本 呼吸器 外科医 胸部 外科医 米国 日本呼吸器外科学会 会員数:3,297名 専門医数:1,137名 指導医数:487名 米国一般胸部外科研究会 (日本での指導医相当) 会員数:350名 日本胸部外科学会 会員数:8,313名 米国胸部外科専門医 6,271名 放射線治療を受けているがん患者 100% 80% 60% 40% 国立がんセンター中央病院 病院長 土屋了介委員スライド等を基に作成 66% 60% 56% 20% 0% 25% 米国 ドイツ 英国 日本 三省堂「ビジュアル版がんの教科書」より がんの疼痛管理 鎮痛法で「WHO方式」を実践している医師の割合 1日あたりのモルヒネ消費量(g/100万人) (2001年) 1 60 g 【医師アンケート調査から】 100 90 1 40 80 1 20 70 1 00 60 80 50 40 60 30 20 20 10 0 0 ロシア 厚生労働省「麻薬・覚せい剤行政の現況(2003.10)」 イタリア 日本 ドイツ イギリス アメリカ フランス カナダ オーストラリア 40 A群 B群 C群 D 群 E 群 H群 A群:全国成人病、がんセンター施設、B群:がん診療施設、C群:大学病院 D群:病院機能評価認定病院の研修病院 E群:病院機能評価認定病院 H群:緩和病棟(再掲) 平成15年度厚生労働科学研究費補助金 医薬安全総合研究 「癌疼痛治療に置けるオピオイド鎮痛薬の適正使用に関する研究」 がん患者の生存率(大阪府がん拠点病院と拠点病院外での比較) 5年相対生存率(%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 拠点 府全体 胃がん 拠点 府全体 拠点 大腸がん 限局 府全体 肝臓がん 領域 ※限局<領域<遠隔の順で進行 遠隔 拠点 府全体 肺がん 拠点 府全体 乳がん 全体 大阪府健康福祉部健康づくり感染症課資料より 認知症の新たな戦略の推進 世代別にみた高齢者人口の推移 ⇒ 本格的な超高齢社会の「入り口」 高齢者人口(千人) 40,000 明治以前生まれ 35,000 大正生まれ 昭和ヒトケタ生まれ 30,000 昭和10年~終戦生まれ 実績値 推計値 2025年 高齢者人口は ピークに (3500万人) 終戦~1950年生まれ 25,000 1951年以降生まれ 20,000 15,000 2005年 昭和ヒトケタ~終戦生 まれが高齢者の中心 1951年以降 生まれ 10,000 5,000 2015年 第1次ベビーブーム 世代が高齢者に 0 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 資料:2000年までは総務省統計局「国勢調査」、2005年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成14年1月推計)」 資料:2000年までは総務省統計局「国勢調査」、2005年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成14年1月推計)」 認知症(血管性・アルツハイマー病)の患者数 「血管性及び詳細不明の認知症」の性・年齢別患者数 40 千人 「アルツハイマー病」の性・年齢別患者数 40 35 35 30 30 25 25 20 20 15 15 10 10 5 5 0 0 9 8 0 - H17「患者調査」から - - - - - - - - 女性 0 0 0 0 0 0 0 0 - - - - - - - 男性 7 6 5 4 3 2 9 0 0 0 0 0 0 0 女性 8 7 6 5 4 3 2 男性 千人 高齢者の増加と認知症疾患患者 介護領域からの推計 医療領域での推移 自立度Ⅱ以上の認知症患者数の推計 認知症疾患患者数の年次推移 (血管性及び詳細不明の認知症及びアルツハイマー病) 血管性及び詳細不明の痴呆 万人 400 アルツハイマー病 千人 350 2015年には250万人 350 32万人 353 300 323 289 300 250 176 250 250 200 208 89 200 169 150 150 100 11万人 29 20 100 50 50 0 121 138 145 平 成 14年 平 成 17年 91 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2005 2010 2015 2020 2025 2030 人数 169 208 250 289 323 353 % 6.7 7.2 7.6 8.4 9.3 10.2 平 成 8年 平 成 11年 平成8年から平成17年で認知症疾患患者は約3倍、 そのうちアルツハイマー患者は8.8倍に増加。 下段は、65歳以上人口比(%) 認知症患者の年次推移;患者調査、認知症患者数の推計;厚生労働省老健局「2015 年の高齢者介護」(平成14 14年 年9月末についての推計) 認知症患者の年次推移;患者調査、認知症患者数の推計;厚生労働省老健局「2015年の高齢者介護」(平成 認知症(アルツハイマー病):新たな戦略 今後、急激に増加すると見込まれるアルツハイマー病に対して、 発症予防、早期発見、症状の出現防止・軽減、重症化防止、 日常生活の支援等の観点からの対策が必要 速やかに実施 アルツハイマー病のケア リハビリテーション 5年後を目標 βアミロイド沈着を軽減 早期診断のための検査 画像診断(脳PET,MRI等) 生体指標(脳脊髄液βアミロイド測定 等)等 βアミロイドの脳への沈着量 ⇒早期治療により、発症遅延・症状緩和が可能 βアミロイド産生阻害剤 等 ※脳に沈着したアミロイドを 除去する治療薬は、まだない 10年後を目標 アルツハイマー病発症 障害が現れるまでの閾値を上げる 脳の代償機能の活用(トレーニング) 等 認知機能の障害 働き盛りでの危険因子の介入 介入例)生活習慣病対策、食生活改善 危険因子)高血圧症、高脂血症、ストレス 50歳 60歳 70歳 80歳 認知症高齢者の所在 (認知症自立度Ⅱ以上 149万人(要介護者全体の47.5%)) その他 13% 療養型 8% 老健 13% 特養 18% 居宅 48% 2002年9月末現在 高齢者介護研究会:「2015年の高齢者介護報告書」2003より うつに対する社会の バリアをなくす 精神疾患の総患者の疾病別内訳 千人 3500 3000 2500 2000 924 1500 1000 711 433 441 平成8年 平成11年 500 0 血管性及び詳細不明の認知症 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 気分[感情]障害(躁うつ病を含む) てんかん 平成14年 平成17年 アルツハイマー病 統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害 神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害 その他の精神及び行動の障害 厚生労働省「患者調査」より うつ病患者の受診状況とプライマリケア医による診断 WHO国際共同研究によるうつのプライマリ・ケア医による診断率 うつの受診率 % 100 ※精神科医又は一般医を受診した受診率 90 80 受診 あり (約25%) 受診 なし 70 60 50 40 30 20 10 0 io al i ot a T gh n i ha S sa k a ag N n a ad I b na o er V le tt ea S ra a nk A li n er s B en e r th A a lo g an B z n n ai M nge r ni te r o es G ch an o M ir i s ane ar J P de R an S ti o ag 心の健康問題と対策基盤の実態に関する研究 主任研究者 川上憲人 (平成14 年度厚生労働科学特別研究事業) (平成14年度厚生労働科学特別研究事業) PCP ; Primary Care PhysicianPCPが認知した割合とは、専門医がうつと確定 診断をおこなった患者について、同じ患者をプライマリ・ケア医が診察した場 合に、うつ病と診断できた割合を意味する。 職場における「うつ」 休業者の約74%は30~40代の働き盛り (%) 60 精神障害による休業者の 88%は気分障害 50 40 30 20 10 0 ~19 88% 気分障害 統合失調症 20~29 30~39 40~49 50~59 (歳) 発症要因の約43%は職場要因 神経症性障害 過去3 例 過去3年間に精神障害により1 年間に精神障害により1ヶ月間以上疾病休業した労働者108 ヶ月間以上疾病休業した労働者108例 平成14 14年度 年度 厚生労働科学研究 平成 「うつ病を中心としたこころの健康障害をもつ労働者の職場復帰 および職場適応支援方策に関する研究」 主任研究者;島悟 業務負荷 職場の対人関係 異動 昇進 家族の人間関係 異性関係 家族の病気 経済的問題 不詳 精神障害と労働衛生 精神障害の労災認定件数の推移 件数 メンタルヘルスケアに取り込んでいる事業所 % 100 140 130 127 90 120 108 100 100 70 60 80 70 60 40 80 50 40 36 30 20 20 10 0 0 50 10 30 10 00 00 ~ 労働者健康状況調査(平成14年) 人 ~ 人 人 人 ~ 人 0人 .. . 99 49 0~ ~ ~ 29 脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について 労働基準局労災補償部補償課職業病認定対策室 50 30 ~ 体 10 全 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 自殺未遂者の背景としてのうつ アル コー ル・薬 物依存 等 18% 精神 障害 無 精神 障害 有 その他 10% うつ病 等 46% 統合失 調症等 26% 自殺未遂者の75%に精神障害 精神障害の約半数がうつ病等 自殺の危険因子としての精神障害 ―生命的危険性の高い企図手段をもちいた自殺失敗者の診断学的検討― 生命的危険性の高い企図手段をもちいた自殺失敗者の診断学的検討― 飛鳥井望( 飛鳥井望(精神神経誌 96: 96: 415-443, 415-443, 1994) 主要坑うつ剤の売上げ等について(出荷ベース) 一般名 開発 年月日 開発国 塩酸パロキセチン 選択的セロトニン再取込阻害薬 (SSRI) 1975年 デンマーク マレイン酸フルボキサミン 選択的セロトニン再取込阻害薬 (SSRI) 出荷量(億円) 2002 推定 2003 推定 2004 予想 パキシル (GSK) 220 310 400 ルボックス (藤沢) 70 80 85 デプロメール (明治) 65 70 75 トレドミン (旭化成) 30 40 50 トレドミン (ヤンセン) 20 25 30 1977年 オランダ 塩酸ミルナシプラン 選択的セロトニン・ノルアドレナリン 再取込阻害薬(SNRI) 商品名 (販売企業) 1987年 フランス (薬事ハンドブック2005 ) (薬事ハンドブック2005) うつの早期発見・早期治療の推進 うつ病患者 男性:働き盛り世代、退職後 女性:産後、子育て、更年期、介護疲れ 一般診療科 様々な身体愁訴 潜在的受診 連 携 地域保健師/産業医 携 連 精神科 患者紹介 ・問診票の利用 ・簡便にリスクを把握 ・治療レベル/リスク レベルをトリアージ 連 携 今後、 ・訓練された臨床心理士 による新たな相談施設 ・精神科領域に造詣の 深い一般診療科医師 が必要。 うつの治療、社会復帰の推進 医学的サポート 療養中の患者 連 携 産業医/地域保健師 携 連 社会復帰の実現 社会的サポート 精神科 ・症状の評価と治療の継続 ・不眠/不安/抑うつの軽減 ・家族/勤務先との調整 ・社会資源の紹介 連 携 今後、 ・事業所の協力 ・訓練されたスタッフ による社会復帰支援 ・社会復帰(復職)デ イケア等の新システム ・ NPO/NGOの連携 が必要。 運動器など生活機能の維持、 介護を要する状態の予防と 重度化の防止 介護が必要となった主な原因 介 護 が 必 要 と な っ た 主 な 原因 別 、 介 護 を 要 す る 者 の 構成 割 合 、 性 ・ 年 齢 階 級 別 90歳以上 女 性 85~89 80~84 75~79 70~74 65~69 40~64歳 90歳以上 男 性 85~89 80~84 75~79 70~74 65~69 40~64歳 0% 脳血管疾患 20% 心臓病 関節疾患等 40% 骨折・転倒 60% 高齢による衰弱 80% 認知症 パーキンソン病 100% がん 厚生労働省「国民生活基礎調査(H16)」より その他 運動器疾患と医療・介護 運動器疾患合併(膝痛・腰痛など)に伴う悪循環 痛みがあると・・・ 人口1000対 140 有訴者率と通院者率の比較 :有訴者率 :通院率 120 歩けない、運動出来ない 100 ※受診していない この状態が続くと・・・ 80 下肢運動機能低下、体重増加、 60 閉じこもり、精神面悪化・・・・ 生活習慣病増加!! + 40 20 要介護、寝たきり高齢者の増加!! 0 男性 女性 腰痛(症) 慶應義塾大学医学部整形外科教授 戸山芳昭参考人スライドより 男性 女性 肩こり(症) 男性 女性 関節痛(症) 厚生労働省「国民生活基礎調査」より 運動器疾患の推計患者 変形性膝関節症・腰椎症のエックス線有病率 (50歳以上) 100% 女性, 75% 80% 60% H16年度人口構成を適用させたときの推計値 男性, 54% 男性:1,240万人 合計 3,080万人 40% 女性:1,840万人 20% 0% 変形性膝関節症 100% 男性, 81% 女性, 68% 80% 男性:1,170万人 60% 合計 3,300万人 40% 女性:1,530万人 20% 0% 変形性腰椎症 Yoshimura N et al. 2006 慶應義塾大学医学部整形外科教授 戸山芳昭参考人スライドを参考に作成 変形性膝関節症治療・予防プログラム • 診断・治療体系の確立 – 客観的で正確な診断と予後予測 • コンピュータによるX線自動読影 • MRIを用いた早期発見システム • 関節マーカーによる診断 関節内ヒアルロン酸注射による変形性膝関節症の治療 重症度別の改善率 100% 90% 80% 70% 60% 50% – 有効性のある治療体系の確立 • 運動療法 • 内服薬 • ヒアルロン酸関節内投与 50.0% 30% 20% 10% 0% 軽度 中等度 高度 投与回数にみた改善率推移 100% • 関節症予防対策 78.2% 71.4% 40% 90% – 早期発見・早期予防 – 安心で信頼のできる 80% 関節症検診体制の確立 – 検診データに基づく健康指導 50% 7 5 .3 % 70% 6 5 .2 % 60% 4 5 .7 % 40% 30% 2 7 .4 % 20% 10% 1 2 .6 % 0% 1回 2回 3回 4回 5回 慶應義塾大学医学部整形外科教授 戸山芳昭参考人スライドを参考に作成 腰部脊柱管狭窄症について 腰痛を主訴とする患者の原因疾患 主症状: 腰痛・歩行障害(間欠跛行) 高齢者に多く、QOLを大きく障害する 疾患 その他 6.4% 6.4% 腰椎分離・すべり症 1.5% 1.5% N=4061例 男性 2181例 (53.7%) 女性 1880例 (46.3%) 腰椎変性すべり症 4.0% 4.0% 腰部椎間板症 14.7% 腰部脊柱管狭窄症 41.0% 腰椎椎間板 ヘルニア 16.1% 16.1% 骨粗鬆症 16.3% 16.3% Spinal Symposium in Tokyo 2005 より 東京都内の医療施設(218施設)での実態調査 初期検診・診断システム構築 専門医による腰痛検診・画像診断(MRI) 血行障害鑑別(ABI=上下肢血圧測定) 腰部脊柱管狭窄症の重症化、進行の防止 •プロスタグランジン製剤(PGE1)投与 •日常生活におけるセルフマネージメント教育 (禁煙などの生活指導、運動療法など)の徹底。 早期診断 腰部脊柱管狭窄による症状出現 を30%減少させる 年代別骨粗しょう症該当者の割合(推定) 骨量がYAM(若年成人平均値)の70%未満の頻度 60 56.3 53.2 男性 女性 頻 度 50 48.5 41.0 40 33.0 30 26.3 (%) 20 女性 0 男性 10 16.8 40歳代 40歳代 後半 前半 7.0 50歳代 50歳代 60歳代 前半 後半 前半 60歳代 70歳代 70歳代 後半 前半 後半 80歳代 80歳代 前半 後半 山本逸雄:Osteoporosis Japan 7(1):10-11,1999.より 大腿骨頸部骨折・脊椎椎体骨折 <脊椎椎体骨折の有病率> 我が国における大腿骨頚部骨折患者数の予測 Yoshimura N. et al:J.Epideomiology,1995;5:171-5. 男 性 % 50 千人 250 単数 複数 40 女 男 30 200 20 10 150 0 100 40-49 50-59 60-69 年齢 歳 女 性 % 50 単数 複数 40 50 70-79 30 20 0 2000 2010 2020 2030 2040 2050 厚生労働省科学研究 「長寿科学総合研究事業ー大腿骨頸部骨折の 発生頻度および受傷状況に関する全国調査」(主任研究者:荻野浩 鳥取大学医学部整形外科)より 10 0 40-49 50-59 60-69 年齢 70-79 歳 骨粗しょう症対策 骨量頂値 (%) 100 若い頃に運動を積極的に行い、 骨量頂値を上げておくことが重要 正 常 90 骨量減少 骨量 80 骨粗鬆症治療薬・運動等 による骨量の維持・増加 骨粗鬆症 骨折閾値 70 0 0 20 40 60 年齢 (歳) 骨量を指標とした際の骨粗鬆症の概念を示す. 骨量が最大骨量(正常若年平均値)の70%未満を骨粗 鬆症、70~80%を骨量減少と定義している. 慶應義塾大学医学部整形外科教授 戸山芳昭参考人スライドより 脊椎圧迫骨折の予防・治療戦略 • 骨粗鬆症・脊椎骨強度の検査 • 診断法の確立(X線、骨代謝マーカー、骨密度、骨強度) • 生活指導・運動と骨粗鬆症治療薬による脊椎骨折発生の予防 • 新規骨折の早期診断と適切な治療 • 将来の再骨折予防 • 低侵襲治療法の開発 骨粗鬆症性脊椎骨折患者を 半減させる 慶應義塾大学医学部整形外科教授 戸山芳昭参考人スライドより 歯周疾患の有病状況(軽/重症別) 全体 3 .5 軽度 重度 3 2 .5 3 .5 3 2 .5 2 1 .5 1 0 .5 0 2 男性 軽度 重度 5~ 20~ 35~ 50~ 65~ 80~ 重度者の上昇 1 .5 3 .5 3 2 .5 2 1 .5 1 0 .5 0 1 0 .5 ~ 5~ 軽度 重度 20~ 35~ 50~ 65~ 8 5 ~ 7 5 ~ 6 5 ~ 5 5 ~ 4 5 ~ 3 5 ~ 2 5 ~ 5 1 5 ~ 0 女性 重度者の上昇 「平成17年歯科疾患実態調査報告より」 80~ 義歯と咬合状態による食形態 年齢階級別 有床義歯使用率(%) 要介護高齢者の咬合支持状態と食形態 60% 100% 90% 50% 80% 70% 40% 60% 50% 30% 40% 30% 20% 20% 10% 10% 0% 咬合支持十分 咬合支持なし 0% 15~ 25~ 35~ 45~ 55~ 65~ 75~ 85~ 男 女 常食 刻み食 ミキサー食 ※咬合支持十分:義歯を装着した状態で臼歯部が左右で咬合しているもの ※なし:臼歯部の咬合がまったくないもの 「要介護高齢者の栄養状態と口腔機能,身体・精神機能との関連について」 (研究者:菊谷武)等より 高齢者の口腔ケアと発熱・肺炎症状 口腔ケア群 対照群 82.0±7.8歳 82.1±7.5歳 64.7% 61.5% 開始時ADL 16.3±6.5 16.2±6.7 開始時MMS 13.6±6.9 13.9±6.9 平均年齢 脳血管障害既往者 口腔ケア群 介入 対照群 発熱発生者数(%) 27(15) 54(29)** 肺炎発症者数(%) 21(11) 34(19)* 肺炎による死亡者数 (%) 14( 7) 30(16)** 介入方法 口腔ケア群: 介護者による毎日の口腔清掃(毎食後の歯磨きと1%ポピヨンヨードによる含嗽)に加え、1~2回/週の歯科医師等による専門的、 機械的な口腔清掃を行う群 対 象 群: 入所者本人又は介護者による従来どおり口腔清掃にとどめる群 期間中の発熱発生率 50 % 期間中の肺炎発症率 (**:p<0.01) 30 % (*:p<0.05) 40 対象群 20 30 対象群 ** 20 10 10 * 口腔ケア群 口腔ケア群 0 0 0 5 10 15 期間(月) 20 25 0 10 期間(月) 20 要介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究:米山武義、吉田光由他 日歯医学会誌2001 口腔清掃・機能訓練の栄養改善に対する効果 ○ 軽度要介護者に対しては、口腔機能の維持、増進により低栄養予防あるいは 栄養改善を達成することが可能である。 【口腔清掃・機能訓練の栄養改善に対する効果】 3.8 アルブミン(g/dl) 3.7 3.6 3.5 栄養付加群 3.4 栄養付加+口腔清掃群 3.3 3.2 3.1 ベースライン 介入後4ヶ月 Kikutani T., Tamura F et.al.:Effects of oral functional training for nutritional improvement in elderly people requiring long-term care.Gerodontology,2005.in press. ・ 栄養状態不良者に対して、栄養を付加する群と、栄養付加に加えて口腔清掃・機能訓練を併せて行う群を比較したところ、 4か月後には、栄養付加に加えて口腔清掃・機能訓練を併せて行う群での血清アルブミン値が上昇し、栄養状態が改善し たことが認められた。口腔機能や味覚機能の向上により、食物摂取量が増加し、栄養状態が改善したものと考えられる。 (「口腔機能の向上マニュアル」 (研究者:植田 耕一郎)より) 1人あたりの平均歯数及び歯欠損未処置者率 年齢階級別 歯欠損部位未処置者率 年齢階級別 1人あたりの平均歯数(本) (歯の抜けたところの一部又は全部処置をしていない者の率) 100% 30 男 女 男 女 25 歯を失い始めて いるが、処置が 行われていない 80% 20 現 在 歯 数 15 多数の歯を失っ ているにもかか わらず、処置が 行われていない ( 割 60% 合 ( ) % 本 ) 40% 一人平均現在 歯数が急激に 減少 10 5 20% 50歳以上の1人平均現在歯数=17.9本 ~ 85 84 80 ~ 79 74 ~ 75 ~ 70 65 ~ 69 64 59 ~ 60 54 ~ 55 ~ 50 45 ~ 49 44 39 ~ 40 35 ~ 34 29 ~ ~ ~ 30 25 20 84 85 ~ 79 ~ 80 74 ~ 75 69 ~ 70 64 ~ 65 59 ~ 60 54 55 ~ 49 ~ 50 44 ~ 45 39 ~ 40 34 ~ 35 29 ~ 30 24 ~ ~ 25 20 年齢階級(歳) 24 0% 0 年齢階級(歳) 50歳以上の欠損部位未処置者数=43.8%