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発達段階を経て成長する子どもたち

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発達段階を経て成長する子どもたち
平成28年5月31日
墨田区立立花幼稚園
園だより 第3号
ー6月号ー
発達段階を経て成長する子どもたち
園長
田代
恵美子
入園後約2ヶ月が経ち、年少組は様々な経験をし、「自分のことは自分でする」「先生や友達
と一緒に遊ぶと楽しい」ということが少しずつ分かり始め、「安定」から「関わり」の時期に入
りました。また、年長組は、当番活動や誕生会の司会など園をリードしていく役割もこなし、ま
すます年長らしさが増し、目的をもって遊びを進めていく姿も多くなってきました。
人間の成長には発達の段階があります。突然歩いたり、しゃべったりできないように幼稚園の
生活においても様々な体験を通して成長していきます。年少きく組は幼稚園の生活に慣れ、安定
してくると、周りが見えてきて、自分の気に入った友達と関わろうとし始めます。しかし、相思
相愛の関係ならいいのですが、なかなかそうはいきません。うまく関係が作れず、けんかをした
り、いじわるをさせたと思い込んだりと友達との関係作りには時間が掛かります。これは必ず通
る道筋なのです。大人だって初めての集団ですぐには友達ができませんよね。子どもたちも様々
な葛藤を通して気の合う友達を見つけたり、いろいろな思いをもつ友達がいることを知ったりす
るのです。6月は、友達に関心が向いてくる時期です。それに伴い言葉使いも悪くなってきます。
慌てずに「これがだれもが通る道筋か」とゆったり構えてほしいと思います。
一方、年長組は「思いや考えを伝え合う時期」に入ります。「伝え合う」のは大人だって難し
いことです。
「そんなつもりではないのに・・・」ということがトラブルの原因になりがちです。
気の合う友達との関係の中だけならなんとか自分の思いや考えも言えるのですが、あまり遊んだ
ことがない友達に自分の思いを伝えるのは勇気がいることです。年長組も少しづついろいろな体
験をする中で友達関係を広げ、自分の思いや考えを伝えていくことができるようになっていくの
です。子どもの成長には段階があること、また個人差があり、一律ではないことをご理解いただ
き、温かい目で見守ってほしいと思います。
さて、先日念願の「おしゃべり会」を行いました。一年生の保護者の方も参加してくださり、
学年を超えておしゃべりができたことは嬉しいことでした。おしゃべり会の目的は、気を張らず
に自分の悩みや思いをはき出すことと、いろいろな人の話を聞いて悩んでいるのは自分だけじゃ
ないことが分かり、明日からの活力にすることです。子育ては大変なのです。愚痴を言う場も必
要です。おしゃべりをして発散して「あーすっきりした」という会にできたらいいなと思ってい
ます。秘密厳守のその場限りの楽しいおしゃべりを今月もしましょうね。楽しみです。
今月も行事がいっぱいです。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
き
く組○自分の好きな遊びを見つけじっくり遊んだり、同じ場にいる友達との関わりを楽し
んだりする。
○プール遊びや学級全体の活動などみんなで一緒に行動することがわかり、その中で
自分なりの動きを楽しんだり、みんなで過ごすことを楽しんだりする
さくら組○一緒に遊ぶ友達に思いや考えを伝えながらイメージを共有して遊ぶことを楽しむ。
○プール遊びや学級全体での活動の中で自分の力を出したり、友達と一緒に行動する
ことを楽しんだりする。
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