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全体版 - 菊川市

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全体版 - 菊川市
©菊川市
目
次
第1章 計画策定の概要 ································· 1
1
計画策定の趣旨 ································· 1
2
計画の性格 ··································· 2
3
計画の期間 ··································· 3
4
計画策定の経過と策定後の推進体制 ························ 3
第2章 高齢者を取り巻く菊川市の状況 ·························· 4
1
高齢者の現状 ·································· 4
2
アンケートの調査結果 ······························ 8
第3章 計画の基本的な考え方 ····························· 20
1
基本理念 ··································· 20
2
基本目標 ··································· 20
3
2025 年(平成 37 年)のまちの姿 ······················· 22
4
日常生活圏域の考え方 ····························· 24
5
計画のポイント ································ 25
6
計画に基づく事業の体系 ···························· 30
第4章 目標に向けた取り組み ····························· 32
目標1 生きがいづくりと介護予防の促進 ······················ 32
目標2 安心して暮らせる環境の充実 ························ 49
目標3 介護保険サービスの充実 ·························· 88
第5章 介護保険事業費の運営 ···························· 114
1
標準給付費 ································· 114
2
地域支援事業費 ······························· 114
3
第1号被保険者の保険料収納必要額 ······················ 115
4
所得段階別第1号被保険者の第6期介護保険料 ················· 116
5
介護給付等費用適正化事業の実施 ······················· 117
6
介護サービス事業者等の指導 ························· 117
第6章 計画の推進に向けて ····························· 118
1
情報提供の充実 ······························· 118
2
相談援助体制の整備 ····························· 119
3
介護サービス事業者等の調整・人材の確保と資質の向上 ············· 120
4
地域の関係団体との連携 ··························· 121
資 料 編 ······································ 123
1
計画策定の経緯 ······························· 123
2
第5期介護保険事業計画・第6次高齢者保健福祉計画の検証 ··········· 124
3
菊川市介護保険事業計画等推進委員会要綱 ··················· 127
4
菊川市介護保険事業計画等推進委員会委員名簿 ················· 129
5
菊川市介護保険事業計画等策定ワーキンググループ運営要領 ··········· 130
6
菊川市介護保険事業計画等策定ワーキンググループ名簿 ············· 131
7
用語説明 ·································· 132
第1章
1
計画策定の概要
計画策定の趣旨
核家族化や出生率の低下、女性の社会進出等が進む中、家族だけで介護を行うことは困
難であり、介護を社会全体で支える仕組みを創設しなければ安心した老後の生活を営むこ
とができない状況を鑑み、社会保険方式により高齢者介護を支え、安心して暮らせる充実
した老後の生活を確保するため、平成9年12月に「介護保険法」が成立し、平成12年度か
ら介護保険制度が開始されました。
平成12年度からの第1期介護保険事業運営期間は、介護保険制度の導入・普及が国・地
方共通の大きな課題でしたが、市町村においては高齢者保健福祉計画の大幅な見直しを行
うとともに、介護保険事業計画を策定し、高齢者のための各種施策を展開しました。
平成15年度からの第2期介護保険事業運営期間は、これまでの介護保険事業の運営を検
証し、介護保険制度をはじめとする高齢者保健福祉施策について真に高齢者の自立した生
活を支援するものとするための施策を構築してきました。
平成17年6月には、介護保険制度の開始から5年が経過したことを受けて、法律そのも
のの見直しが行われ、「改正介護保険法」が成立しました。
平成18年度からの第3期介護保険事業運営期間は、新予防給付や地域支援事業の創設に
よる「介護予防の推進」、日常生活圏域設定などによる「地域ケアの推進と施設サービス
の見直し」が明確になり、平成26年度を見据えながら計画を推進してきました。この間に
「老人保健法」が廃止され「高齢者の医療の確保に関する法律」が制定されました。これ
により計画に基づく事業の多くは、健康増進計画、特定健康診査等実施計画に移行しまし
た。
平成21年度からの第4期介護保険事業運営期間は、介護療養型医療施設の廃止と医療療
養病床の再編が決定され、時代の流れや地域の実情に応じた新たな計画を策定して推進し
てきました。
平成24年度からの第5期介護保険事業運営期間は、全国的に、いわゆる団塊の世代の中
心が2015年(平成27年)に65歳以上となり、その10年後の2025年(平成37年)には、後期
高齢者となることから、医療、介護、予防、住まい、生活支援の5つのサービスを切れ目
なく一体的に提供していくという「地域包括ケア」の考え方に基づき、できる限り住み慣
れた地域で自立した生活を送ることができる地域づくりがスタートしました。
平成27年度からの第6期介護保険事業計画運営期間では、2025年(平成37年)を見据え
た「地域包括ケアシステム」の構築や、住民等の多様な主体の参画による「新しい総合事
業(介護予防・日常生活支援総合事業)」の取り組みが求められています。加えて、高齢
者の権利擁護や虐待、地域での見守りや災害時の対策など、取り組むべき課題はまだまだ
多いと言えます。そのため、「第6期介護保険事業計画」及び「第7次高齢者保健福祉計
画」は、高齢者を取り巻く様々な状況変化に対応し、平成27年度から平成29年度までの3
か年において取り組む施策や整備目標などを明らかにするものです。
1
第
1
章
計
画
策
定
の
概
要
2
計画の性格
(1)計画の位置づけ
介護保険事業計画は、介護保険法第117条第1項に基づく「市町村介護保険事業計画」
第
1
章
計
画
策
定
の
概
要
であり、菊川市の介護保険事業運営に係る保険給付の円滑な実施等に関する基本的な計
画として位置付けます。
また、高齢者保健福祉計画は、老人福祉法第20条の8第1項に基づく「市町村老人福
祉計画」であり、菊川市の高齢者保健福祉施策に関する基本的な計画として位置付けま
す。
(2)上位計画との連携
この計画は、菊川市総合計画等の上位計画、及び菊川市地域福祉計画をはじめ関連す
る諸計画と整合をもったものとします。
第6期介護保険事業計画
菊
川
市
総
合
計
画
第7次高齢者保健福祉計画
整合
連携
整合
連携
菊川市地域福祉計画
菊川すこやかプラン
菊川市子ども・子育て支援事業計画
整合
連携
菊川市特定健康診査等実施計画
菊川市スポーツ振興基本計画
東遠地域広域障害者計画
東遠地域広域障害福祉計画
2
整合
連携
ふじのくに長寿社会安心プラン
静岡県地域ケア体制整備構想
3
計画の期間
この計画は、平成27年度を初年度とし、平成29年度を目標年度とする3か年を計画の期
間とします。
第
1
章
24年度
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
30年度
31年度
32年度
第5期介護保険事業計画
第6次高齢者保健福祉計画
第6期介護保険事業計画
第7次高齢者保健福祉計画
第7期介護保険事業計画
第8次高齢者保健福祉計画
4
計画策定の経過と策定後の推進体制
この計画の策定にあたっては、被保険者代表や保健・福祉・医療機関代表などからなる
「菊川市介護保険事業計画等推進委員会」や、ケアマネジャー(介護支援専門員)、病院
職員、市職員等からなる「菊川市介護保険事業計画等策定ワーキンググループ」において、
これまでの介護保険給付実績や高齢者の実態調査結果を参考にしながら検討しました。
また、市ホームページなどを通じてパブリックコメントを実施し、市民の意見も参考に
して計画を策定しています。
策定後は、「菊川市介護保険事業計画等推進委員会」において、サービスの種類ごとの
利用状況等、計画の実施状況について毎年度とりまとめ、計画を推進する上での課題分析
を行うほか、必要な対策を講じるものとします。
3
計
画
策
定
の
概
要
第2章
1
高齢者を取り巻く菊川市の状況
高齢者の現状
(1)総人口の推移
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
菊川市の総人口をみると、平成21年の49,748人以降、年々減少しており、平成26年に
は47,896人となっています。
年齢3区分別の人口をみると、0~14歳や15~64歳は減少傾向にあります。一方、65
歳以上は平成21年の10,260人以降、年々増加しており、平成26年には11,557人となって
います。
(上段:人
総人口
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
0~14歳
15~64歳
65歳以上
下段:%)
49,748
7,222
32,266
10,260
(再掲)
75歳以上
5,380
100.0
14.5
64.9
20.6
10.8
49,112
7,093
31,607
10,412
5,526
100.0
14.4
64.4
21.2
11.3
48,635
6,961
31,278
10,396
5,630
100.0
14.3
64.3
21.4
11.6
48,537
6,923
31,019
10,595
5,722
100.0
14.3
63.9
21.8
11.8
47,934
6,830
30,186
10,918
5,809
100.0
14.2
63.0
22.8
12.1
47,896
6,883
29,456
11,557
5,814
100.0
14.4
61.5
24.1
12.1
資料:住民基本台帳
4
各年9月末
(2)高齢化率の推移
高齢化率の推移をみると、全国・静岡県・菊川市ともに年々増加しています。
(%)
平成
2年
平成
7年
平成
12年
平成
17年
平成
22年
平成
27年
平成
32年
平成
37年
平成
42年
全国
12.0
14.5
17.3
20.1
22.7
静岡県
14.8
17.1
19.5
21.9
24.5
27.8
30.3
31.6
32.9
菊川市
14.4
16.5
18.4
19.9
21.9
25.0
27.8
29.2
29.9
資料:平成22年までは「国勢調査」、
平成27年以降、静岡県は「日本の地域別将来推計人口」(平成25年3月推計)
菊川市は、コーホート変化率法による推計
高齢化率の推移
35%
30.3
30%
31.6
32.9
27.8
24.5
25%
21.9
27.8
29.2
29.9
静岡県
25.0
19.5
20%
14.8
15%
菊川市
21.9
17.1
19.9
18.4
16.5
14.4
10%
平成
2年
平成
7年
平成
12年
平成
17年
平成
22年
5
平成
27年
平成
32年
平成
37年
平成
42年
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
(3)高齢者の世帯の状況
高齢者のいる世帯数は年々増加しており、平成26年には7,335世帯、市内の総世帯数
に占める割合も45.3%となっています。また、ひとり暮らし世帯および夫婦のみ世帯が
増加しています。
(世帯)
65歳以上の高齢者のいる世帯
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
総世帯数
子らとの
同居世帯
ひとり
暮らし
世帯
夫婦のみ
世帯
その他の
高齢者のみ
世帯
平成20年
16,248
6,280
4,933
534
740
73
平成21年
16,278
6,356
4,966
541
765
84
平成22年
16,149
6,406
4,942
579
799
86
平成23年
16,131
6,379
4,921
600
775
83
平成24年
16,314
6,950
4,923
945
977
105
平成25年
16,152
7,105
4,936
1,014
1,050
105
平成26年
16,207
7,335
4,967
1,084
1,137
147
静岡県
平成26年
1,519,930
662,221
335,398
171,041
144,225
11,557
資料:高齢者福祉行政の基礎調査
6
(4)高齢者のいる世帯の住居の状況
高齢者のいる世帯の住居状況をみると、持ち家は9割を超えており、静岡県の87.5%
よりも割合が高くなっています。
(上段:世帯
持ち家
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
静岡県
平成22年
公営等の
借家
民営の
借家
給与住宅
住宅以外
に住む
一般世帯
間借り
下段:%)
合計
4,209
44
70
15
4
6
4,348
96.8
1.0
1.6
0.3
0.1
0.1
100.0
4,939
41
88
14
7
5
5,094
97.0
0.8
1.7
0.3
0.1
0.1
100.0
5,455
65
112
15
4
10
5,661
96.4
1.1
2.0
0.3
0.1
0.2
100.0
5,832
74
150
15
14
18
6,103
95.6
1.2
2.5
0.2
0.2
0.3
100.0
6,207
85
215
12
11
9
6,539
94.9
1.3
3.3
0.2
0.2
0.1
100.0
510,196
16,631
51,126
1,621
2,510
1,319
583,403
87.5
2.9
8.8
0.3
0.4
0.2
100.0
資料:国勢調査
(5)高齢者の就業状況
高齢者の就業状況をみると、65歳以上の就業者は2,976人(28.9%)となっており、
静岡県の就業者率の23.0%よりも高くなっています。
(上段:人
労働人口
総数
65歳以上
男性
女性
静岡県
平成22年
就業者
非労働力
人口
完全失
業者
下段:%)
不明
10,298
3,077
2,976
101
7,136
85
100.0
29.9
28.9
1.0
69.3
0.8
4,581
1,803
1,713
90
2,740
38
100.0
39.4
37.4
2.0
59.8
0.8
5,717
1,274
1,263
11
4,396
47
100.0
22.3
22.1
0.2
76.9
0.8
891,807
217,302
205,293
12,009
665,127
9,378
100.0
24.4
23.0
1.3
74.6
1.1
資料:平成22年国勢調査
7
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
2
アンケートの調査結果
「平成25年度
菊川市介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画策定のための高齢者実態調査」
◆調査の方法
調査対象:高齢者一般調査
・・・菊川市在住の65歳以上の男女
在宅要支援・要介護認定者調査・・・菊川市在住の要介護認定を受け、在宅にいる男女
抽出方法:高齢者一般調査
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
・・・1,000人を無作為抽出
在宅要支援・要介護認定者調査・・・ 500人を無作為抽出
調査方法:郵送配布 郵送回収
調査期間:平成25年12月12日~27日
◆回収状況
発送数
高齢者一般調査
在宅要支援・要介護認定者調査
回収数
有効回収数
有効回収率
1,000人
582人
581人
58.1%
500人
269人
249人
49.8%
※有効回収数:回収票から全く回答がないもの(白票)や回答が少ないもの(無効票)を除いた数
(1)健康について知りたいこと
あなたは健康についてどのようなことが知りたいですか。(複数回答)
回答者数=581
健康について知りたいことは、
「がんや生活習慣病(高血圧など)にならないための工夫につ
いて」が46.3%と最も多く、次いで「認知症の予防について」が41.1%、
「望ましい食生活につ
いて」が37.3%などとなっています。
8
(2)心配ごとや悩みごと
あなたには心配ごとや悩みごとがありますか。(複数回答)
回答者数=581
回答者数=249
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
心配ごとや悩みごとは、
「自分の健康のこと」が一般高齢者において48.5%、認定者において
66.7%と最も多くなっています。
9
(3)介護保険サービスを充実させるために、費用負担が増えることについての考え
超高齢社会を迎え、介護保険サービスを充実させるために、費用負担が増えることについてどう思
いますか。
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
一般高齢者
回答者数=581
認定者
回答者数=249
介護保険サービスを充実させるために費用負担が増えることについては、
「保険料の負担がそ
の分増えることはやむを得ないが、利用料の負担は現状程度とするのがよい」が一般高齢者に
おいて25.0%、認定者において45.4%と最も多くなっています。
10
(4)介護保険サービスの利用や申請手続きに関して、今後改善して欲しいこと
介護保険サービスの利用や申請手続きに関して、今後どのようなことを改善して欲しいと思います
か。
(複数回答)
回答者数=249
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
介護保険サービスの利用や申請手続きに関して改善して欲しいことは、「要介護認定の申請手
続きをわかりやすく」が27.3%と最も多く、次いで「特にない」が19.7%、
「制度や事業者につ
いての情報提供の充実」が18.5%などとなっています。
11
(5)困ったときの相談先
<家族等の介護を受けている方のみ>
あなたは介護に困ったときだれに相談していますか。(複数回答)
回答者数=175
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
介護に困ったときの相談先は、
「家族(夫または妻(内縁を含む)
、子ども等)」が66.9%と最
も多く、次いで「ケアマネジャー(介護支援専門員)」が57.7%、
「親類」が17.1%などとなっ
ています。
12
(6)介護予防や生きがい活動を支援するサービスで利用したいと思うもの
介護予防や生きがい活動を支援するサービスで利用したいと思うもの(利用しているものも含む)
を教えてください。
(複数回答)
回答者数=581
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
利用したいと思う介護予防や生きがい活動を支援するサービスは、「特にない」が37.2%と最
も多く、次いで「早期の認知症を発見し、重度化を予防する認知症予防教室」が24.6%、
「運動
機能向上のため、プログラムを作成し、トレーニングを行う教室」が10.5%などとなっていま
す。
13
(7)自宅での生活を続けていくために希望すること(一般高齢者)
あなたが今後も自宅での生活を続けていくために希望することは何ですか。
<希望度>
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
<実現度>
14
一般高齢者の希望度は、
【④定期的に自宅に来て、声をかけてくれる人がいるとよい】、
【⑤デ
イサービスの延長で宿泊できるサービスがあるとよい】、
【⑧身近に日常的に参加できる活動が
あるとよい】
、
【⑪介護や医療のサービスが受けられる高齢者住宅があるとよい】、
【⑫スーパー
や病院など生活に便利な地域へ安く移れるとよい】において『そう思う』が半数を下回って少
なく、
【⑫スーパーや病院など生活に便利な地域へ安く移れるとよい】において『思わない』が
24.1%と多くなっています。
希望度が7割を超えて高いのは、
【①信頼できる「かかりつけ医」がいるとよい】、
【②健康上
の心配ごとを気軽に相談できる人がいるとよい】であることから、信頼できるかかりつけ医や
気軽に相談できる人を望む声が多くなっています。
一般高齢者の実現度は、
【①信頼できる「かかりつけ医」がいるとよい】、【②健康上の心配ご
とを気軽に相談できる人がいるとよい】、【③日常のささいな困りごとを頼める人がいるとよい】
において『実現している』が3割を超えて多く、
【⑤デイサービスの延長で宿泊できるサービス
があるとよい】
、
【⑥24時間いつでも訪問してくれる介護保険サービスがあるとよい】、
【⑪介護
や医療のサービスが受けられる高齢者住宅があるとよい】において『実現していない』が4割
を超えて多くなっています。
実現度が低いのは、
【⑤デイサービスの延長で宿泊できるサービスがあるとよい】、
【⑥24時間
いつでも訪問してくれる介護保険サービスがあるとよい】、【⑪介護や医療のサービスが受けら
れる高齢者住宅があるとよい】であることから、サービス内容や施設が不足しているとの声が
多くなっています。
一般高齢者の希望度が高いものの実現度が低くなっている項目は、【⑨防犯・防災に取り組み、
活動する人が地域にたくさんいるとよい】と【⑥24時間いつでも訪問してくれる介護保険サー
ビスがあるとよい】が挙げられ、希望度の『そう思う』から実現度の『そう思う』を引くと50
ポイント以上の差になっています。また、【⑪介護や医療のサービスが受けられる高齢者住宅が
あるとよい】
、
【⑤デイサービスの延長で宿泊できるサービスがあるとよい】
、【⑩災害時には自
分の安否を確認してくれるよう頼みたい】、【⑦いつでも集まれる場所が近くにあるとよい】で
40ポイント以上の差になっています。
15
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
(8)自宅での生活を続けていくために希望すること(認定者)
あなたが今後も自宅での生活を続けていくために希望することは何ですか。
<希望度>
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
<実現度>
16
認定者の希望度は、
【⑧身近に日常的に参加できる活動があるとよい】、
【⑪介護や医療のサー
ビスが受けられる高齢者住宅があるとよい】、
【⑫スーパーや病院など生活に便利な地域へ安く
移れるとよい】において『そう思う』が半数を下回って少なく、
【⑫スーパーや病院など生活に
便利な地域へ安く移れるとよい】において『思わない』が26.1%と多くなっています。
希望度が7割を超えて高いのは、
【①信頼できる「かかりつけ医」がいるとよい】、
【②健康上
の心配ごとを気軽に相談できる人がいるとよい】、
【③日常のささいな困りごとを頼める人がい
るとよい】であることから、信頼できるかかりつけ医や気軽に相談できる人を望む声が多くな
っています。
認定者の実現度は、
【①信頼できる「かかりつけ医」がいるとよい】、【②健康上の心配ごとを
気軽に相談できる人がいるとよい】において『実現している』が半数を超えて多く、
【⑤デイサ
ービスの延長で宿泊できるサービスがあるとよい】
、【⑥24時間いつでも訪問してくれる介護保
険サービスがあるとよい】
、
【⑧身近に日常的に参加できる活動があるとよい】
、【⑪介護や医療
のサービスが受けられる高齢者住宅があるとよい】
、【⑫スーパーや病院など生活に便利な地域
へ安く移れるとよい】において『実現していない』が3割を超えて多くなっています。
実現度が低いのは、
【⑥24時間いつでも訪問してくれる介護保険サービスがあるとよい】、【⑪
介護や医療のサービスが受けられる高齢者住宅があるとよい】であることから、サービス内容
や施設が不足しているとの声が多くなっています。
認定者の希望度が高いものの実現度が低くなっている項目は、【⑨防犯・防災に取り組み、活
動する人が地域にたくさんいるとよい】が挙げられ、希望度の『そう思う』から実現度の『そ
う思う』を引くと50ポイント以上の差で、最も差がある項目になっています。また、
【⑥24時間
いつでも訪問してくれる介護保険サービスがあるとよい】【⑪介護や医療のサービスが受けられ
る高齢者住宅があるとよい】
、
【⑩災害時には自分の安否を確認してくれるよう頼みたい】、
【⑤
デイサービスの延長で宿泊できるサービスがあるとよい】、【⑦いつでも集まれる場所が近くに
あるとよい】で40ポイント以上の差になっています。
一般高齢者でも認定者でも、希望度が高く実現度が低いものとして、
【⑨防犯・防災に取り組
み、活動する人が地域にたくさんいるとよい】、【⑥24時間いつでも訪問してくれる介護保険サ
ービスがあるとよい】
、
【⑪介護や医療のサービスが受けられる高齢者住宅があるとよい】が挙
げられています。
17
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
(9)自立した生活を支援するサービスで利用したいと思うもの
自立した生活を支援するサービスで利用したいと思うもの(利用しているものも含む)を教えてく
ださい。
(複数回答)
回答者数=581
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
利用したいと思う自立した生活を支援するサービスは、
「特にない」が46.0%と最も多く、次
いで「生きがい活動を支援する通所サービスや病院などへの送り迎え」が20.3%、
「緊急時に通
報できる装置などを給付・貸与するサービス」が19.3%などとなっています。
18
(10)どこで介護を受けたいか
あなたに介護が必要となった場合、どこで介護を受けたいと思いますか。
一般高齢者
回答者数=581
第
2
章
高
齢
者
を
取
り
巻
く
菊
川
市
の
状
況
あなたが介護が必要となった場合の希望する介護の方法は、
「介護保険制度のサービスや福祉
サービスを使いながら自宅で介護してほしい」が41.3%と最も多く、次いで「なるべく家族の
みで、自宅で介護してほしい」が23.9%、「老人ホームなどの施設に入所したい」が17.6%など
となっています。
19
第3章
1
計画の基本的な考え方
基本理念
菊川市総合計画のまちづくりの基本方針では、乳児から高齢者まで、すべての人たちが
安心して健康で自立した生活をおくることができるまちづくりの実現を目指し、地域医
療・福祉・保健体制の充実に努めるとともに、心身の不自由な人でも活動しやすい生活環
境を整え、市民一人ひとりがいきいきと明るく暮らすことができるまちを目指しています。
第
3
章
そこで、本計画の基本理念は、菊川市総合計画の柱である
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
「安心していきいき暮らせるまち」
とします。
2
基本目標
本計画では、次の3つの目標を定めます。
目標1
生きがいづくりと介護予防の促進
歳を重ねても健康で働きたい、地域に貢献したい、という思いを持っている人はたく
さんいます。多くの高齢者が、家庭や地域において役割や生きがいを持って活動するこ
とにより、健康寿命の延伸につながります。
高齢者になってもいきいきと活動するには、自ら健康管理をするとともに、生きがい
を見つけて活動できる環境と、元気なうちから介護予防に取り組むことが必要です。
市では、身近な地域での生きがいづくり活動の充実を図るとともに、要介護状態にな
らないように、健康づくりや介護予防の事業を展開し、高齢者一人ひとりの状態に応じ
た多様なサービスを提供していきます。
(1)生きがいづくりと社会参加の促進
(2)こころとからだの健康づくり
(3)介護予防の充実
20
目標2
安心して暮らせる環境の充実
高齢者ができる限り住み慣れた地域で生活を継続できるよう、医療・介護・予防・住
まい・生活支援が一体的に提供される仕組みづくりと本人や介護する家族のニーズに応
じた事業の充実が必要となっています。
そのために、地域包括ケアシステムの構築を目指し、地域包括支援センターの充実や
認知症施策の推進、生活支援の充実、住民主体による支え合い体制づくりなど安心して
暮らせるための環境づくりを進めていきます。
(1)地域包括支援センターの充実
(2)在宅医療・介護連携の促進
(3)認知症施策の推進
(4)生活支援サービスの基盤整備の推進
(5)高齢者の居住安定に係る施策との連携
(6)安心・安全対策
目標3
介護保険サービスの充実
介護保険サービスを必要とする高齢者が今後も増加すると見込まれるなかで、高齢者
のライフスタイルやニーズも多様化し、高齢者一人ひとりとその家族の生活の実態に適
したサービスの提供が求められています。
介護が必要になっても、住み慣れた地域で安心して生活を送ることができるよう、高
齢者の生活を支援する各種サービスの質と量の充実を図っていきます。
(1)居宅サービスの充実
(2)地域密着型サービスの充実
(3)施設サービスの充実
21
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
3
2025年(平成37年)のまちの姿
全国的には、認定者になる可能性が高まる後期高齢者数が、2025年(平成37年)に最も
多くなるものと予測されており、2025年のまちの姿を描き、これから10年の間に様々な備
えを進めることが重要になっています。
2025年の菊川市は、人口の減少傾向が続き、平成25年より約4,700人少ない43,293人の
総人口になるものと予測されます。一方で、平成25年に11,130人(高齢化率23.2%)だっ
た高齢者数は、平成34年の12,675人(28.4%)をピークに、以降緩やかに減少していく想
定です。人口の減少傾向よりも高齢者数の減少傾向が鈍いため、高齢化率は年々上昇し、
2025年には29.2%に達するものと予測されます。
懸念される後期高齢者数は、平成35年に前期高齢者数を超え、2025年に6,996人と予測
第
3
章
されます。この時の後期高齢化率は16.2%で、6.2人に1人が後期高齢者になります。
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
平成25年の姿
平成37年の姿
総人口
48,007人(100.0%)
43,293人(100.0%)
高齢者数
11,130人( 23.2%)
12,633人( 29.2%)
前期高齢者数
5,323人( 11.1%)
5,637人( 13.0%)
後期高齢者数
5,807人( 12.1%)
6,996人( 16.2%)
資料:平成25年は住民基本台帳、それ以降は住民基本台帳を基にした推計結果
22
平成25年に1,706人だった認定者数は、後期高齢者が増加するため、2025年(平成37年)
に2,240人と1.3倍になるものと予測されます。
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
※認定者数は、第1号被保険者数と第2号被保険者数を合わせた数
平成25年の姿
認定者数
1,706人(15.3%)
23
平成37年の姿
2,240人(17.7%)
4
日常生活圏域の考え方
市が設定する日常生活圏域は、東部地区、西部地区、南部地区の3圏域です。
この日常生活圏域は、概ね中学校区単位となるように設定しています。人口、高齢者数、
圏域面積などもほぼ同規模となっています。
○東部地区(菊川東中学校区)
特定の区域に住宅団地や市営・県営住宅、
雇用促進住宅が立地し、比較的人口が集中し
ている地区です。牧之原台地に面した丘陵地
は、全国に誇る一大茶園地帯です。
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
○西部地区(菊川西中学校区)
介護老人福祉施設、介護老人保健施設など
の介護保険施設をはじめ、医療の拠点である
市立総合病院も立地しています。
○南部地区(岳洋中学校区)
北側は丘陵地、南側は田園地帯となってお
り、介護老人福祉施設があります。
圏域名称
総人口(人)
高齢者数(人)
高齢化率(%)
東部地区
14,710
3,446
23.4%
西部地区
17,913
4,032
22.5%
南部地区
15,311
3,440
22.5%
資料:住民基本台帳(平成26年9月現在)
24
5
計画のポイント
(1)地域包括ケアシステムの構築
平成26年度に策定する6期介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画において、地域包
括ケアシステムの構築が求められています。これは、高齢化が進展し、認知症高齢者や
ひとり暮らし高齢者が増加する中で、団塊の世代が75歳以上となる2025年(平成37年)
を目途に、要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで
続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が、日常生活の場で一
体的に提供され、高齢者ができる限り住み慣れた地域で生活を継続できるよう、支援を
充実させていくための取り組みです。
市の地域包括ケアシステムの構築に向けては、①地域包括支援センターの機能強化、
②在宅医療・介護連携の促進、③認知症施策の推進、④生活支援・介護予防サービスの
基盤整備の推進、を重点事項として推進していきます。
重点事項1
地域包括支援センターの機能強化
市直営のセンターとして地域の最前線に立ち、高齢者の総合相談支援、権利擁護、包
括的・継続的ケアマネジメント支援、介護予防ケアマネジメントの業務を担うとともに、
地域包括ケアシステム構築へ向けた中核機関としての機能強化を図るため、人員の増加
等により体制強化を図ります。
総合保健福祉センター内に地域包括支援センターを設置していることにより、医療・
介護・福祉の各関係機関や多職種との連携強化を図り、業務の一層の効率的、効果的か
つ一体的な運営を進めます。
重点事項2
在宅医療・介護連携の促進
看取りを含めた在宅診療は、一部の診療所(開業医)において往診や訪問診療が行わ
れ、家庭医療センターの開設に伴い同センターとともに在宅医療の充実が進みつつあり
ます。
今後も、医師会、歯科医師会、薬剤師会、介護保険サービス事業所等の各関係機関と
連携し、在宅医療・在宅介護に係る社会資源情報の一元化や共有化を進める仕組みを構
築し、医療と介護の連携強化を進めます。
25
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
重点事項3
認知症施策の推進
認知症対策としては、地域包括支援センターやブランチ(高齢者総合相談支援センタ
ー)による相談体制の強化や、認知症について正しい知識を習得するための認知症サポ
ーター養成などの事業に取り組んでいます。
今後は、これまでの取り組みに加え、包括的な認知症施策を推進していくため、「認
知症ケアパス」の作成と普及、「認知症初期集中支援チーム」や「認知症地域支援推進
員」の設置など、認知症になっても住み慣れた地域で生活できるよう体制整備等を進め
ます。
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
重点事項4
生活支援・介護予防サービスの基盤整備の推進
ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯が増加する中で、高齢者が住み慣れた地域や家庭で
地域とのつながりを持ちながら暮らし続けるためには、日常生活を支えていく生活支援
サービスの体制整備が必要です。また、高齢者がいきいきと暮らすためには、健康で元
気な時から介護予防に取り組むことが大切です。
今後も、介護保険制度の各種サービスに加え、多様な支援ニーズに応じたサービスが
提供できるよう、「生活支援コーディネーター」を配置するなど、生活を支える取り組
みを推進していきます。また、介護予防に関する知識と理解を深めるための普及・啓発
活動の推進や地域で介護予防を推進する担い手の育成を進めます。
厚生労働省 地域包括ケアシステム
26
(2)介護予防の推進
一貫性・連続性ある介護予防システムとして、地域支援事業による介護予防事業(一
次及び二次予防事業)を推進してきましたが、今回の制度改正により、新しい介護予
防・日常生活支援総合事業が導入され、介護保険事業の中の地域支援事業は様変わりし
ていきます。新しい介護予防・日常生活支援総合事業は、平成29年度までの間に実施す
ることが義務付けられており、高齢化が進み、要介護(要支援)認定率も上昇傾向にあ
ることから、地域住民や関係機関と連携しながら、介護予防を積極的に推進していく必
要があります。
【参考】介護保険事業の全体構成
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
27
(3)生活支援の充実と高齢者の社会参加
高齢者が社会参加をすることや、社会的役割をもつことが生きがいや介護予防につながること
から、高齢者の能力が発揮できる活動や、興味関心がある活動等に積極的に取り組んでいく人が
増加していくことが大切です。
また、生活支援を必要とする高齢者のニーズに合わせた多様なサービスが提供できるよう、住
民主体による生活支援が充実していくような地域づくりを支援していく必要があります。
そのため、新しい介護予防・日常生活支援総合事業では、地域住民やボランティア、NPO等
が主体となったサービス・支援体制の充実を図りながら、在宅生活の安心を確保していくことが求
められています。
第
3
章
こうした生活支援の担い手の発掘や養成、それぞれのネットワークづくりを行うため、
生活支援コーディネーターの育成・配置を進めていきます。
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
厚生労働省 生活支援サービスの充実と高齢者の社会参加
28
(4)制度改正のポイント
平成27年度の制度改正のポイントは次のとおりです。
【制度の改正】
①住み慣れた地域で、医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスを切れ目なく一体的
に提供していく地域包括ケアシステムの構築が求められます。
②平成27年度以降、介護老人福祉施設への新規入所は、要介護3以上の人に限定されるこ
とになります。
③定員18人以下の小規模通所介護事業所が行う通所介護は、地域密着型サービスに移行す
第
3
章
ることになります。
【利用者負担の改正】
④第1号被保険者(65歳以上)の負担割合が21%から22%に、第2号被保険者(40~64
歳)の負担割合が29%から28%に変更されます。
⑤所得段階を標準6段階に細分化して保険料額を設定してきましたが、9段階に細分化す
ることが標準となります。
⑥合計所得金額160万円以上の人は、サービス利用時の負担を1割から2割に引き上げるこ
とになります。
⑦施設利用者の食費・居住費を補填する「補足給付」要件に、資産を追加することになり
ます。
【地域支援事業の改正】
⑧保険者の判断により、地域支援事業の中で介護予防・日常生活支援総合事業を行うこと
が可能でしたが、平成29年4月までに新しい総合事業を開始することが必須になりま
す。
⑨新しい総合事業を開始することにより、要支援の通所介護と訪問介護を、市町村の地域
支援事業に移行することになります。
⑩地域のニーズと地域資源のマッチングの役割を担う生活支援コーディネーターの配置が
求められます。
29
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
6
計画に基づく事業の体系
基本目標
施策
目標1 生きがいづくりと介護予防の促進
1 生きがいづくりと社会参加の促進
2 こころとからだの健康づくり
3 介護予防の充実
目標2 安心して暮らせる環境の充実
1 地域包括支援センターの充実
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
2 在宅医療・介護連携の促進
3 認知症施策の推進
4 生活支援サービスの基盤整備の推進
基
本
理
念
安
心
し
て
い
き
い
き
暮
ら
せ
る
ま
ち
5 高齢者の居住安定に係る施策との連携
6 安心・安全対策
目標3 介護保険サービスの充実
1 居宅サービスの充実
2 地域密着型サービスの充実
3 施設サービスの充実
30
介護給付
地域支援事業
一般財源
事業
①老人クラブ活動の促進 (P33)
③スポーツ・レクリエーションの振興 (P35)
⑤ボランティア活動等への支援 (P37)
②敬老事業 (P34)
④就業等の支援 (P36)
⑥社会活動への参加の支援 (P38)
①特定健康診査・特定保健指導 (P40)
③歯科検診・歯科保健指導 (P40)
⑤健康相談 (P41)
⑦高齢者予防接種 (P41)
②がん検診 (P40)
④健康教育 (P40)
⑥訪問指導 (P41)
⑧健康マイレージ事業 (P41)
①介護予防把握事業 (P44)
③地域介護予防活動支援事業 (P46)
⑤地域リハビリテーション活動支援事業 (P48)
②介護予防普及啓発事業 (P45)
④介護予防事業評価事業 (P47)
①地域包括支援センターの運営・基盤整備 (P51)
③包括的・継続的ケアマネジメント支援事業 (P53)
②総合相談支援事業 (P52)
④介護予防ケアマネジメント事業 (P55)
・地域の医療・介護サービス資源の把握、情報の共有、医療機関との連携等 (P56)
①認知症サポーター養成 (P58)
③認知症初期集中支援チーム (P60)
⑤認知症高齢者探知システム整備事業 (P62)
(1)生活支援
①訪問型サービス事業(従来の訪問介護相当のサービス) (P64)
③訪問型サービス事業(生活管理指導員派遣事業) (P66)
⑤通所型サービス事業(通所型元気はつらつ教室) (P68)
⑦生活管理指導短期宿泊事業 (P70)
⑨移送サービス事業 (P72)
(2)見守り
①高齢者見守りネットワーク (P74)
(3)権利擁護
①権利擁護相談事業 (P77)
③成年後見制度利用支援事業 (P79)
⑤老人保護措置事業 (P82)
(4)家族介護支援
①在宅ねたきり老人等介護者手当支給事業 (P83)
③家族介護教室・家族介護者交流事業 (P84)
②認知症ケアパスの普及 (P59)
④認知症地域支援推進員 (P61)
②訪問型サービス事業(訪問型元気はつらつ教室) (P65)
④通所型サービス事業(従来の通所介護相当のサービス) (P67)
⑥通所型サービス事業(いきいきサロン) (P69)
⑧配食サービス事業 (P71)
⑩福祉用具・住宅改修支援事業 (P73)
②緊急通報システム整備事業 (P76)
②権利擁護啓発事業 (P78)
④高齢者虐待防止事業 (P80)
②在宅介護高齢者おむつ給付事業 (P83)
④障害者控除対象者認定 (P85)
・相談対応やアドバイス、高齢者からの問合せや相談への対応等 (P86)
・交通安全対策、災害対策、歩道バリアフリー化、犯罪被害防止等 (P87)
①訪問介護(介護予防訪問介護) (P89)
②訪問入浴介護(介護予防訪問入浴介護) (P90)
③訪問看護(介護予防訪問看護) (P91)
④訪問リハビリテーション(介護予防訪問リハビリテーション) (P92)
⑤居宅療養管理指導(介護予防居宅療養管理指導) (P93)
⑥通所介護(介護予防通所介護) (P94)
⑦通所リハビリテーション(介護予防通所リハビリテーション) (P95)
⑧短期入所生活介護(介護予防短期入所生活介護) (P96)
⑨短期入所療養介護(介護予防短期入所療養介護) (P97)
⑩特定施設入居者生活介護(介護予防特定施設入居者生活介護) (P98)
⑪福祉用具貸与(介護予防福祉用具貸与) (P99)
⑫特定福祉用具購入(介護予防特定福祉用具購入) (P100)
⑬住宅改修(介護予防住宅改修) (P101)
⑭居宅介護支援(介護予防支援) (P102)
①定期巡回・随時対応型訪問介護看護 (P105)
②夜間対応型訪問介護 (P105)
③認知症対応型通所介護(介護予防認知症対応型通所介護) (P106)
④小規模多機能型居宅介護(介護予防小規模多機能型居宅介護) (P107)
⑤認知症対応型共同生活介護(介護予防認知症対応型共同生活介護) (P108)
⑥地域密着型特定施設入居者生活介護 (P109)
⑦地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (P109)
⑧看護小規模多機能型居宅介護 (P110)
⑨地域密着型通所介護 (P110)
①介護老人福祉施設 (P112)
②介護老人保健施設 (P112)
③介護療養型医療施設 (P113)
31
第
3
章
計
画
の
基
本
的
な
考
え
方
第4章
目標1
1
目標に向けた取り組み
生きがいづくりと介護予防の促進
生きがいづくりと社会参加の促進
現 状 と 課 題
高齢者が、住み慣れた地域や家庭で生き生きと充実した生活を送ることは、介護予
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
防になるだけでなく、地域コミュニティの活性化や社会活力の維持にもつながります。
また、何らかの形で継続的に社会と関わりを持つことは、地域での孤立を防止する
ことにもつながります。
このような社会を実現していくには、一人ひとりが生きがいを持ち、積極的に社会
参加したいと思うような環境や受け皿を整備するとともに、多様化する高齢者のニー
ズに応えていくことが求められます。
団塊の世代が65歳以上となった今、高齢者の趣味嗜好や考え方も、これまで以上に
多岐に渡っており、どのようなことに生きがいを感じるかも、世代や個人によって
様々です。こうした多様性にも配慮しながら、生きがいづくりや社会参加、世代間の
交流を促進するとともに、高齢者の自主的な活動を支援していくことが必要となりま
す。
施 策 の 方 向
高齢者の積極的な社会参加を促すことができるよう、また、年齢や性別にとらわれ
ることなく、社会の一員として生きがいを持って活躍したり、自身の知識や経験を活
かしたりできるよう、世代間、世代内の交流を促進するとともに、高齢者の自主的な
活動を支援していきます。
また、生涯学習やスポーツ・レクリエーションをはじめとした生きがいの創出につ
いては、多様化していく高齢者のニーズに応えていくことができるよう、既存事業の
内容改善や新たなメニューの創設により充実を図っていきます。
32
①老人クラブ活動の促進
老人クラブ活動の促進は、高齢者の知識や経験を活かしながら、生きがいと健
康づくりのための多様な社会活動を行うことで、老後の豊かな生活や明るい長寿
社会づくりに資することを目的とします。
近年、新たに加入する高齢者が少ないことや、リーダー的な役割を引き受ける
高齢者がいないなどの理由から、活動の縮小や、解散してしまうクラブが増えて
いることが課題となっています。特に、老人クラブへ新規加入する人が少ないこ
とは、クラブ内での高齢化に直接影響しています。
実績
24年度
計画
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
クラブ数
17
17
15
15
15
15
男性(人)
295
279
244
250
250
250
女性(人)
406
389
340
340
340
340
合計(人)
701
668
584
590
590
590
(各年4月1日現在)
事 業 の 方 向
・現在実施している事業の内容を再検討するとともに、高齢者のニーズにあった
新しい活動がなされるよう支援し、老人クラブの活性化を図ります。
・ボランティア活動や自治会活動等への参加を促進し、リーダーシップのある人
材の育成に努めます。
・市の老人クラブ連合会に加入していないクラブにも、グラウンドゴルフ大会や
ペタボード大会など老人クラブ連合会主催のイベントへの参加を勧めることで
加入促進を図ります。
33
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
②敬老事業
長年にわたって社会に貢献してきた高齢者への感謝や慰労、同世代の交流の場
として市内10会場において敬老会を開催し、記念品の贈呈や長寿者表彰を行いま
す。
敬老会に招待する該当者は77歳以上の人で、長寿者表彰者は90歳、100歳、101
歳以上の人が対象となります。該当者数は高齢化とともに年々増えていますが、
出席率は全体では40%台前半となっています。
また、100歳になったお祝いとして誕生日に市長が自宅に訪問し、記念品を贈呈
しています。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
77歳以上該当者数 (人)
計画
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
5,143
5,247
5,289
5,400
5,500
5,600
敬老会出席者
(人)
2,278
2,233
2,205
2,268
2,310
2,352
敬老会出席率
(%)
44.3
42.6
41.7
42.0
42.0
42.0
90歳該当者数
(人)
159
165
180
185
190
195
100歳該当者数
(人)
11
14
13
14
15
16
101歳以上該当者数(人)
15
14
19
22
25
28
事 業 の 方 向
・敬老会該当者は年々増加しており、対象年齢、開催方法、費用等について検証、
見直しを図っていきます。
34
③スポーツ・レクリエーションの振興
近年、急速に進んでいる情報化や国際化、興味の多様化などの社会情勢の変化
に伴い、市民の趣味や学習への意欲はますます高まっています。
また、団塊の世代も65歳以上となった今、高齢者の学習意欲についても以前に
比べて非常に高くなっています。
市では高齢期を心豊かに生きがいを持って生活するための生涯学習活動を促進
しており、ことぶき講座をはじめ、趣味を広げたり仲間と共に楽しく学習したり
する、生きがいづくりの場の提供に努めています。
心身の健康を保持し、生きがいを創出する観点からいえば、スポーツやレクリ
エーションの振興も重要な意味を持っており、多様化する高齢者のニーズに応え
ていくため、新規事業に取り組んでいく必要があります。
事業名
実施主体
時期(回数)
菊川市シニアゲートボール大会
菊川市ゲートボール協会
市長杯市民グラウンドゴルフ大会
菊川市グラウンドゴルフ協会
スポーツ・レクリエーション
フェスティバル
菊川市教育委員会
体操教室
菊川市教育委員会
ことぶき講座
菊川市教育委員会
9月
(年1回)
7月
(年1回)
11月
(年1回)
5月~11月
(全22回)
6月~10月
(全5回)
参加人数
72人
336人
563人
143人
40人
資料:社会教育課(平成25年度)
事 業 の 方 向
・高齢者の仲間づくり、学習機会の充実を図るため、ことぶき講座を開講します。
・高齢者のより多くの参加を図るため、各種講座やグループ団体等に関する情報
提供の充実に努めます。
・体育協会等のスポーツ関係団体や、ボランティアなどとの連携のもと、高齢者
がスポーツやレクリエーションを安全に楽しむことができるよう、指導者の育
成、確保に努めます。
・大会や催し物、グループ団体等の情報提供の充実を図ります。
・高齢者が気軽に参加できる軽スポーツや時代を先取りしたニュースポーツ、世
代間の交流を促進するファミリースポーツの導入、普及に努めます。
35
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
④就業等の支援
就業等の支援は、働く意欲のある高齢者に対して、仕事に関わる機会を確保し、
就業を通じて社会参加と生きがいのある生活を送ることを目的とするものです。
昨今の景気動向について、政府の経済政策も地方まで効果が及ぶには時間がか
かっており、消費増税の影響も含め、地方経済の動向や高齢者を取り巻く雇用環
境は先行き不透明な状況です。
雇用の機会が失われていった場合、就労意欲のある高齢者がこれまでに培った
知識や経験を活かすことなく家庭に閉じこもりがちになってしまうおそれがあり
ます。
収入を得るという観点と、生きがい創出や社会参加という観点の2つを踏まえ、
高齢者の就業等を支援していくことが非常に大切です。
シルバー人材センターの登録人数については、平成24年度は399人、平成25年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
は403人と僅かに増加しており、受託事業収入も平成24年度から平成25年度にかけ
て増加しています。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
シルバー人材センター
登録人数(人)
399
403
405
410
415
420
受託事業収入(千円)
225,530
233,631
234,000
235,000
236,000
237,000
(各年3月31日現在)
事 業 の 方 向
・シルバー人材センターが適切に人材を確保しながら、働くことを通じて社会参
加を助長し地域社会に貢献する役割を果たせるよう、支援に努めます。
・シルバー人材センターの健全な運営のため、市からの業務委託等も含め、仕事
量の確保に努めます。
36
⑤ボランティア活動等への支援
ボランティア活動等への支援は、市民誰もが住み慣れた地域で、安心して充実
した生活を送ることのできる社会の実現を目的とし、地域ぐるみで支えあい、見
守りのできる体制づくりをするための活動や団体を支援するものです。
高齢者が住み慣れた地域で、安心して充実した生活を送ることのできる社会を
実現するためには地域住民の協力が不可欠です。その代表的な手段としてボラン
ティア活動があげられ、様々な年代のボランティアが既に活動を展開してくれて
います。
平成26年度のボランティア団体数は75団体、登録延人数は3,400人となっていま
す。
今後、少子高齢化が進んでいく中で、より一層、高齢者の生活支援や生きがい
づくりのための活動が求められるため、高齢者支援に取り組んでもらえる団体や
個人と、支援を必要とする高齢者を結びつけたり、高齢者を地域で支えるボラン
ティア活動を育成・支援したりしていくことが必要となります。
実績
24年度
ボランティア団体数
ボランティア登録
延人数(人)
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
75
75
75
75
75
75
3,500
3,400
3,400
3,400
3,400
3,400
資料:社会福祉協議会
事 業 の 方 向
・ボランティア養成講座において、高齢者に対するボランティア活動をメニュー
に加えるなどの充実を図り、市民の積極的な参加を促進します。
・ボランティア団体やその活動などを広報紙に掲載し、ボランティアへの理解と
市民の協力を求めます。
・ボランティア活動に必要となる資機材等について、そのニーズを把握し実情に
基づき、準備、提供等に努めます。
37
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑥社会活動への参加の支援
高齢者が社会に参画し続けることは、自身の生きがいづくりや介護予防となる
ことはもとより、高齢者の持つ有益な能力を地域に還元し、地域コミュニティの
活性化や社会の活力維持につながります。
また、何らかの形で継続的に社会と関わりを持つことは、地域での孤立を防止
することにもつながっていきます。
高齢者が、こうした社会活動へ積極的に参加できるよう、仕組みや受け皿をど
のように構築していくのかが重要です。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・高齢者ボランティアグループの結成を促進するとともに、既存ボランティアグ
ループ等の社会活動団体の情報提供を充実し、高齢者の参加を促進します。
・地区センターや保育園、地区サロン等を利用し、伝統文化や遊びを教えたり、
食事会を開催したりするなど、高齢者同士や高齢者と若い世代との交流機会が
持てる「つどいの場」づくりに努めます。
・高齢者が培ってきた知識や技能、経験を学校や地域で活かせる機会をつくりま
す。
38
2
こころとからだの健康づくり
現 状 と 課 題
急速に高齢化が進む中で、高齢者が住み慣れた地域で健やかな生活を送り、介護を必
要とせずに「健康寿命」の延伸を実現していくには、高齢者自身の主体的な健康づくり
を基本に、普段の生活から健康を意識した取り組みを行い、社会生活を営むために必要
な機能を高齢になっても可能な限り維持していくことが大切です。
また、高齢化の進展や疾病構造の変化により、糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病の
割合が増加してきており、これら生活習慣病に重点を置いた対策を推進していくことも
必要です。
第
4
章
施 策 の 方 向
高齢者がいつまでも健康で元気に暮らせるよう、高齢者の健康寿命の延伸、生活の質
の向上、健康格差の縮小等の実現を目指します。
高齢期を元気でいきいきと暮らすために、市民一人ひとりが健康意識を高め、早い時
期からの健康づくりと生活習慣病予防を行い、市は市民の一生涯にわたる健康づくりを
支援し、人と環境の両面から健康づくり施策を推進します。
市民の主体的な健康増進の取り組みを支援するため、食生活、運動、休養、喫煙、飲
酒、歯の健康の保持その他の生活習慣に関する正しい知識の普及・啓発を行うとともに、
支援を行っていきます。
また、高齢者の健康保持・増進のため、
特定健康診査・特定保健指導、がん検診、
歯科検診・歯科保健指導、健康教育、健康
相談、訪問指導、高齢者予防接種、健康マ
イレージ事業などの事業について広く周知
し、より多く利用されるよう進めていきま
す。
39
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
①特定健康診査・特定保健指導
生活習慣病予防の徹底を図るため、高齢者の医療の確保に関する法律により、
医療保険者に対して、糖尿病等の生活習慣病に関する特定健康診査及びその結果
により健康の保持に努める必要がある者に対する保健指導の実施が義務づけられ
ています。このため、40歳から74歳の国民健康保険被保険者に対し、特定健康診
査及び特定保健指導を実施します。
特定保健指導については、リスク要因が少ない者に対しては、生活習慣の改善
に関する動機づけを行い、リスク要因が多い者に対しては、保健師・管理栄養士
が積極的に介入し、行動変容を促すことを目指していきます。
②がん検診
がんは死亡原因の第1位ですが、近年の診断と治療の進歩により、早期発見、
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
早期治療が可能となってきています。がんによる死亡者数を減少させるためには、
がん検診の受診率を向上させることが重要です。
がんの予防と早期発見のため、胃がん・大腸がん・肺がん・前立腺がん・乳が
ん・子宮頸がん検診及びその他の検診を総合的に受けられるよう集団方式で実施
します。また、乳がん・子宮頸がん検診については、医療機関での個別検診も実
施します。
③歯科検診・歯科保健指導
高齢期における健康を維持し、食べる楽しみを享受できるよう、歯の喪失を予
防することを目的として、歯科検診及び歯科保健指導を行います。
また、生涯自分の歯で食べられるよう8020運動(80歳になっても20本以上
の歯を保つ)を推進し、歯の健康に関心のある高齢者の増加に努め、歯周疾患の
知識や正しいブラッシングについて、市民に周知します。
④健康教育
生活習慣病の予防その他健康に関する事項について、正しい知識の普及を図る
ことにより、「自らの健康は自らが守る」という認識と自覚を高め、健康の保持増
進に資することを目的として、各種の健康教育を企画し実施します。また、自治
会や各種団体からの依頼により、メタボリックシンドロームの予防やロコモティ
ブシンドロームの予防等をテーマにした出前行政講座を行います。
40
⑤健康相談
心身の健康に関する個別の相談に応じ必要な指導及び助言を行い、家庭におけ
る健康管理に資することを目的として、個別健康相談を行います。特に、高血
圧・脂質異常・糖尿病等の予防や健康増進を図るため、保健師・栄養士による定
例の健康相談を実施し、日常生活や栄養についての支援を行います。また、電話
相談や窓口相談も随時実施していきます。
⑥訪問指導
保健指導が必要であると認められる者及びその家族等に対して、必要な指導を
行い、個々の心身機能の低下の防止と健康の保持増進を図ることを目的として、
保健師・栄養士による訪問指導を行います。特に、生活習慣病予防及びその重症
化予防に関しては、特定健康診査等の検査結果を基に受診の勧奨や生活習慣改善
及び栄養指導を行っていきます。
第
4
章
⑦高齢者予防接種
高齢者は感染症にかかると肺炎を併発し重篤化しやすいため、発症予防のため
には予防接種が有効です。予防接種法において、65歳以上の高齢者に対して、イ
ンフルエンザ及び肺炎球菌の予防接種が定期接種となっています。また、肺炎球
菌については、対象外年齢の者に対して任意の予防接種を実施しています。これ
らの予防接種の接種勧奨を行い、高齢者の感染予防に努めます。
⑧健康マイレージ事業
ロコモティブシンドロームの予防、運動の継続が健康寿命を延伸するためには
必要です。そこで、日ごろ健康づくりに関心がない人たちが運動を実施するきっ
かけになるよう、またその後継続的に運動を実施できるようにするために健康マ
イレージ事業を実施します。
この事業を実施することで、以下の目標達成を目指します。
・普段運動をする人を増やします。
・毎食野菜を一皿以上食べる人を増やします。
・定期的な健康診断・がん検診・特定健康診査を受ける人を増やします。
・社会参加する人を増やします。
※「健康マイレージ」とは、日々の運動や食事、健康管理などの目標を達成でき
た場合や、健康診断の受診、健康講座やスポーツ教室などの社会参加を行った
場合にポイントを付与し、一定のポイントを達成した人には、「ふじのくに健康
いきいきカード」を発行し、「ふじのくに健康いきいきカード協力店」でサービ
スが受けられるようにする制度
41
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
3
介護予防の充実
現 状 と 課 題
介護予防は、高齢者が要介護状態等となることの予防や、そうした状態の軽減、悪化
の防止を目的として行うものです。
生活機能が低下した高齢者には、リハビリテーションの理念を踏まえながら、「心身
機能」、「活動」、「参加」のそれぞれの要素にバランスよく働きかけることが大事です。
単に高齢者の運動機能や栄養状態といった、心身の機能の改善だけを目指すものでなく、
日常生活の活動を高め、家庭での役割や社会への参加を促し、一人ひとりの生きがいや
自己実現のための取り組みを支援しながら、生活の質の向上を目指すものです。
これまでは、介護が必要になりそうな高齢者が要介護状態にならないことを第一に事
業を進めてきました。今後は更に介護予防について広く啓発を行いながら、市民が少し
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
でも早い段階から介護予防に取り組めるような機会の提供や、地域における介護予防の
取り組みを強化していくことが求められていきます。
施 策 の 方 向
地域包括支援センターを中心とした関係機関との情報交換をはじめ、様々な調査を通
じて、介護が必要な状態になる前のできるだけ早い段階から身体状態の変化を把握し、
介護予防事業への適切な参加に結びつけていきます。
また、ロコモティブシンドロームの予防や認知症予防等、介護予防に関する知識を深
めるための情報提供やイベントを開催するとともに、自らの介護予防に加え、地域にお
いて介護予防活動を行うことができる地域活動組織を育成・支援していきます。
そのために、地域サロン等を要介護状態になっても参加し続けることのできる「通い
の場」とするべく、リハビリテーション専門職等の関わりのもと、取り組み体制の整備
を行っていきます。
42
菊川市の介護予防システム
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
43
①介護予防把握事業
介護予防把握事業は、高齢者の生活状況をはじめとし、収集した情報等の活用
により、閉じこもり等の何らかの支援を要する人を把握し、介護予防活動へつな
げるための事業です。
平成20年度から平成26年度までは、65歳以上の介護認定を受けていない高齢者
全員を対象とし、基本チェックリストを郵送で配布し、返送してもらう方法で二
次予防事業の対象者把握を行ってきました。
平成27年度からは、介護が必要になりそうな高齢者だけではなく、広く介護予
防について啓発を行いながら、市民が早い段階から介護予防に取り組むきっかけ
づくりを行っていきます。
なお、これまで行ってきた基本チェックリストの郵送での対象者把握では、身
体状況等について十分な情報が得られない場合もあったため、今後の介護予防把
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
握事業では、生活環境や身体状況等の確認を含めた訪問活動等がより重要となり
ます。
事 業 の 方 向
・地域包括支援センターをはじめとした関係機関との情報交換や情報収集を通じて、
また、高齢者の相談・訪問・健康教育等の場において基本チェックリスト等を活用
し、介護予防事業へ参加する必要のある人の早期把握に努めます。
・対象者の適切な把握が大切になってくるため、訪問活動等に加え、関係機関との連
携を密にしながら、把握方法の充実を図っていきます。
44
②介護予防普及啓発事業
介護予防普及啓発事業は、運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能の向上、認
知症予防等への意識を高めることで、自主的な介護予防活動を促し、支援してい
くものです。啓発活動を継続的に行っていくことにより、要介護状態等の防止に
つなげていきます。
内容としては、平成26年度から新設したロコモ予防講座をはじめ、出前行政講
座や各地区公民館での健康教室等、様々な形で普及啓発活動を行っていきます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
講演会・相談会・
イベント等(回)
9
11
10
10
10
10
介護予防教室(回)
70
73
70
70
70
70
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・講演会や、介護予防のための情報提供・イベント内容を工夫しながら、基本的な知
識の普及啓発に努めていきます。
・出前行政講座のメニューについて、自主的な介護予防活動の促進につながる内容と
なるよう、毎年改善を加えていきます。
45
③地域介護予防活動支援事業
地域介護予防活動支援事業は、地域において介護予防に貢献しようとするボラ
ンティアや組織等に対し、人材育成のための研修・支援を行っていくものです。
ボランティアへの研修については、健康体操や認知症予防の取り組みを地区サ
ロン等で行っていけるような内容で実施し、地域が主体となった介護予防への取
り組みにつなげていきます。
平成27年度は、介護予防に関する研修会を1回、地域活動組織育成・支援を1
回行います。
地域活動として、認知症予防を2地区で3回ずつのコースで普及活動を実施す
るとともに、市立総合病院の理学療法士を派遣して健康体操の普及をする活動を
平成27年度からは10回に増やします。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
研修会等開催(回)
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
1
0
0
1
1
1
(回)
1
1
1
1
1
1
地 認知症予防(回)
域
活
健康体操(回)
動
6
6
6
6
6
6
5
5
5
10
10
10
地域活動組織育成・支援
事 業 の 方 向
・各種講座や研修会、情報提供などを通じて、介護予防に関するボランティアの
育成や地域活動組織の育成・支援を行います。
・健康体操や認知症予防の取り組みを地区サロン等で行えるよう、ボランティア
への研修会等を行います。
46
④介護予防事業評価事業
介護予防事業評価事業は、介護保険事業計画に定めた目標を達成していくため、
その検証を行いながら、計画に基づいて実施する介護予防事業の評価を行うもの
です。
講演会の開催回数や内容、ボランティア育成のための研修会の参加者数や実施
内容、地域活動組織への担当職員の派遣回数など、事業に応じたアウトプット指
標、アウトカム指標を設定し、介護予防事業への評価を行っていきます。
事 業 の 方 向
・介護予防事業の実施に際して、状態の維持・改善に向けた目標値を設定し、ア
ウトプット評価、アウトカム評価、プロセス評価により効果の把握と検証を行
います。
・介護予防事業が適切な手順・過程を経て実施できているか、次の5項目のプロ
セス評価を行います。
(1) 介護予防に関する一般的な知識や、介護予防事業の対象者、事業内容、参
加方法等の事業実施に関する情報について積極的に普及啓発を行っている
か。
(2) 介護予防に資する活動を行っているボランティアや地域活動組織を適切に
把握しているか。
(3) 介護予防事業を推進するにあたり、介護予防に資する活動を行っているボラ
ンティアや地域活動組織と密に連携を図っているか。
(4) ボランティアや地域活動組織のリーダー等を育成するための研修会等を開催
しているか。
(5) 地域活動組織の求めに応じて、担当職員の派遣、活動の場の提供等の支援
を行っているか。
・講演会の開催回数やボランティア育成のための研修会の参加者数、地域活動組
織への担当職員の派遣回数など、それぞれの介護予防事業の目標に応じたアウ
トプット指標、アウトカム指標を設定し評価を行います。
47
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑤地域リハビリテーション活動支援事業
地域リハビリテーション活動支援事業では、地域における介護予防の取り組み
を機能強化していくため、通所、訪問、地域ケア会議、サービス担当者会議、住
民運営による通いの場等に対してリハビリテーション専門職等の関与を促してい
きます。
併せて、リハビリテーション専門職が介護予防の取り組みに対して適切に関わ
っていくことができるような体制づくりにも努めていきます。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・高齢者の生活機能向上のため、地域の介護予防等の取り組みに対して、リハビ
リテーション専門職の関与を促します。
・各地区サロン等にリハビリテーション専門職が定期的に関与することで、高齢
者が要介護状態になっても参加し続けることのできる通いの場となるよう、体
制づくりを行っていきます。
©菊川市
48
目標2
1
安心して暮らせる環境の充実
地域包括支援センターの充実
現 状 と 課 題
地域包括支援センターは、地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要
な援助を行うことにより、その保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援すること
を目的として設置され、地域包括ケアの中核機関として位置づけられています。
業務としては、地域包括支援体制の実現を目指し、共通的支援基盤構築、総合相談支
援・権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援、介護予防ケアマネジメントの4
つの機能を担います。
これらの基本的機能を果たすため、また、地域住民の保健医療の向上と福祉の増進を
包括的に支援することを目的として、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャー(主任
介護支援専門員)が中心となって連携・協働の体制を作り、相談対応や介護予防に関す
るマネジメントをはじめとする高齢者への総合的な支援を行っています。
特に、介護予防に重点を置き、要支援1、要支援2の人や介護予防事業対象者、その
家族を中心に、一人ひとりにあったケアマネジメントができるよう、また地域包括支援
センターの運営が円滑に進むよう努めています。
運営にあたっては、被保険者などを交えた委員で構成される地域包括支援センター運
営協議会が市に置かれ、その方針については、地域包括支援センター運営協議会に諮り、
公正・中立を確保しつつ、円滑かつ適正な運営について検討しています。
施 策 の 方 向
高齢化の進展や生活環境の変化に伴う相談件数の増加、困難事例への対応等を勘案し、
地域包括支援センター及びブランチの業務量に応じた人員の増加等により体制強化を図
ります。
また、職員の相談援助技術の向上を図るとともに、高齢者に関わる様々な関係機関と
のネットワークを図り、適切な相談対応に努めます。
49
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
<地域包括支援センターのイメージ>
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
©菊川市
50
①地域包括支援センターの運営・基盤整備
菊川市の地域包括支援センターは、平成18年度当初から市直営1箇所体制で運
営してきましたが、平成23年2月には、ブランチを小笠地域に設置しました。平
成23年9月からは家庭医療センター内にブランチの事務所を移し、小笠地域を中
心に相談業務を行っています。
平成26年度を目標に地域包括支援センターの増設を予定していましたが、目標
を変更し、地域包括ケアシステム構築、また、今後さらに増加が見込まれる高齢
者に対する相談に対応できるよう、平成29年度に向けて地域包括支援センター及
びブランチの人員確保に努める必要があります。
実績
24年度
地域
包括支援
センター
計画
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
保健師(人)
1
1
1
2
2
2
社会福祉士(人)
3
3
3
3
2
2
主任ケアマネジャー
(人)
1
1
1
1
2
2
相談員(人)
1
1
1
1
2
2
6
6
6
7
8
8
ブランチ
合計(人)
事 業 の 方 向
・地域包括支援センターについては、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー
の専門職の確保に努め、市内全域をまかなうことができるよう、人員の増加等
により体制強化を図ります。
・ブランチについては、委託先の検討、人員確保に努め、生活圏域において身近
に相談できる窓口としての機能充実を図ります。
・地域包括支援センター運営協議会を開催し、地域包括支援センターの運営が適
正に行われるよう継続的に評価・点検を行います。
51
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
②総合相談支援事業
総合相談支援事業は、地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心してその人らし
い生活を継続していくことができるよう、①地域における様々な関係者とのネッ
トワーク構築、②ネットワークを通じた高齢者の心身の状況や家庭環境等につい
ての実態把握、③サービスに関する情報提供等の初期相談対応や継続的・専門的
な相談支援(支援方針に基づく様々なサービス等の利用へのつなぎ)、④権利擁護
の観点から対応が必要な人への支援を行うものです。
相談に関しては、高齢者やその家族、また、ケアマネジャーや民生委員児童委
員、医療機関などから、介護保険や介護方法、施設入所、福祉サービス、日常生
活、健康・医療に関する内容など、様々な相談を受けています。
高齢者人口の増加により、ひとり暮らし世帯や高齢者世帯の増加等の家族形態
の変化、生活環境の変化を伴い、相談件数も増加しており、複雑な内容の相談も
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
増加傾向にあります。
実績
24年度
相談延件数(件)
5,375
見込み
25年度
26年度
6,254
6,500
計画
27年度
6,700
28年度
6,900
29年度
7,100
事 業 の 方 向
・総合相談支援事業に必要なサービス提供機関や専門相談機関等からなるネット
ワークを活用し、相談への初期対応と課題を明確にし、関連機関と連携した継
続的、専門的相談・支援を行います。
・早期発見、早期対応につながるよう、広報菊川やブランチだより、出前行政講
座を通じ、地域包括支援センターの役割を知ってもらうとともに、「高齢者なん
でも相談窓口」であることを広く周知するための活動を実施します。
52
③包括的・継続的ケアマネジメント支援事業
包括的・継続的ケアマネジメント支援事業とは、医師やケアマネジャー等との
多職種協働や、民生委員児童委員等の関係機関との連携を通じてケアマネジメン
トの後方支援を行う事業です。
具体的には、ケアマネジャーに対するケアプランの作成指導や、困難事例に対
する助言や対応、民生委員児童委員や介護保険サービス事業所等の連絡会を実施
しています。
高齢者が暮らしやすい地域づくりを目指すために、地域において必要な時に適
切なサービスを受けることができるよう、地域の各施設や関係機関が連携を図り、
総合的に一貫した地域包括ケアの推進を図る必要があります。
菊川市では、地域包括ケアの総合調整を目的とした地域ケア会議及び地域ケア
実務検討会を開催し、保健・医療・福祉関係者の連携を図りながら、個別ケース
の検討を通じ、高齢者のニーズや地域課題の把握に努めています。
実績
24年度
地域ケア会議(回)
ケアマネジャー連絡会
(回)
ケアマネジャー協議会
(回)
民生委員連絡会(回)
見込み
25年度
第
4
章
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
9
12
12
12
12
12
3
3
3
3
2
2
6
11
6
6
7
7
8
3
8
3
3
8
事 業 の 方 向
・地域包括支援センターの主任ケアマネジャーを中心に、地域の関係機関等との
連携のもとに、包括的・継続的なケアマネジメントを実施します。
・ケアプランの作成技術指導や事例検討会などを通じて、ケアマネジャーに対す
る日常的個別指導・相談業務を実施します。
・ケアマネジャーが抱える支援困難事例について、関係機関の連携のもと指導、
助言等を行います。
・施設、在宅を通じた地域における包括的・継続的なケアを実施するため、ケア
マネジャーと関係機関との連携を支援します。
・ケアマネジャーの日常的な業務の円滑な実施を支援するため、ケアマネジャー
相互の情報交換等を行う場を設定するなど、ケアマネジャーのネットワークを
構築します。
53
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
・予防給付に関するケアマネジメント及び介護予防事業に関するケアマネジメン
ト相互の連携を図ります。
・ケアマネジャーの資質向上や情報交換、お互いの連携を深めるための体制づく
り、活動の支援を行っていきます。
・地域ケア会議及び地域ケア実務検討会を実施し、個別の事例を検討することで、
ケアマネジャーへの支援を行うとともに、地域課題の抽出、分析を行うことで、
政策形成につなげていくよう努めます。
・民生委員児童委員とは、連絡会を通じ、情報交換を行ったり、日ごろのやり取
りを密にしたりすることで連携の強化を図ります。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
©菊川市
54
④介護予防ケアマネジメント事業
介護予防事業対象者が要支援・要介護状態となることを予防するため、また要
支援認定者が要介護状態となることを予防するため、その心身の状況、その置か
れている環境その他の状況に応じて、対象者自らの選択に基づき、介護予防事業
及び介護予防サービスが適切に受けることができるよう介護予防ケアプランを作
成し、必要な援助を行います。
訪問等により、①課題分析・目標の設定、②介護予防ケアプランの作成、③担
当者会議の開催、④利用者の状況把握、⑤モニタリング・評価、⑥給付管理業務
を実施します。
要支援認定者が年々増加していることに伴い、介護予防ケアプラン作成を委託
するケースも増加しています。
二次予防事業対象者の実人数は、平成27年度と平成28年度は介護予防事業の実
施内容を変更するため減少します。平成29年4月からは新しい介護予防・生活支
援サービス事業に移行するため、介護予防ケアプラン作成対象者は増加する見込
みです。
実績
24年度
介護予防事業対象者
ケアプラン作成実人数
(人)
要支援1・2
ケアプラン作成実人数
(人)
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
83
84
98
82
82
252
167
247
327
407
487
567
直営
24
33
50
61
73
85
委託
143
214
277
346
414
482
事 業 の 方 向
・介護予防の必要な対象者一人ひとりの状況を適切に把握した上で、自立支援に
ポイントをおいたケアプランを作成し、様々な形態のサービスや社会資源を組
み合わせながら、専門職との連携を図り、事業の実施、実施後の評価を行いな
がら高齢者の自立保持につなげます。
・要支援認定者等の有する能力が維持・改善できるよう、リハビリテーション専
門職等との連携を図り、本人の望む生活に近づくための支援を行います。
・今後新しく行われる介護予防事業や地域での活動を把握し、インフォーマルサ
ービスも取り入れた介護予防マネジメントを行います。
55
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
2
在宅医療・介護連携の促進
現 状 と 課 題
医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、疾病をかかえても自宅等の住み慣れ
た生活の場で療養し、自分らしい生活を人生の最期まで続けることができるよう、地域
における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供
を行うことが必要です。
看取りを含めた在宅診療に関しては、一部の開業医により往診や訪問診療が実施され
ており、平成23年度には家庭医療センターが開設され、さらに在宅医療が充実されつつ
あります。
現状では、地域の医療・介護サービス資源を把握し、必要に応じ医療機関や介護サー
ビス事業者との連携を図っていますが、さらに体系づけた事業の実施が必要となります。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
施 策 の 方 向
在宅医療・介護連携を促進するための基盤整備として、地域の医療・介護サービス資
源の把握、情報の共有、市民への普及啓発をするとともに、地元医師会の協力を求めな
がら、在宅医療・介護関係者に対する研修の実施、在宅医療に関する人材育成や普及啓
発を行います。
また、在宅医療・介護を一体的に提供できる体制を構築するために、県や保健所の支
援のもと、医師会や介護保険サービス事業者と密に連携できるよう調整を行います。
市立総合病院との連携については、地域包括ケアシステムにおける医療・介護連携に
ついての協議を行いながら、家庭医療センターや地元の医師、歯科医師、薬剤師、ケア
マネジャー、訪問看護等と一体になって、看取りを含めた在宅医療・介護サービス提供
体制の構築を目指します。
お互いの情報共有、情報交換をスムーズに行うために、連絡票の作成や連絡体制の構
築についても検討していきます。
56
3
認知症施策の推進
現 状 と 課 題
「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮らし続け
ることができる社会」を実現するために、認知症に対する理解をはじめとし、予防、早
期発見・早期対応の仕組みづくり、介護サービスの提供や地域資源の活用、権利擁護な
ど、多方面からの支援が求められています。
認知症高齢者とその家族、そして地域や医療、介護に携わる人たちが目標を共有し、
達成していくための仕組みとなる「認知症ケアパス」を構築することが必要です。
医療と介護が連携し、初期の段階で訪問を行う「認知症初期集中支援チーム」や、医
療と介護、地域の支援機関との連携を支援しながら、認知症高齢者やその家族の相談業
務などを行う「認知症地域支援推進員」について、早期の設置が求められています。
第
4
章
施 策 の 方 向
認知症高齢者とその家族が、地域の中で本来の生活を営んでいくことができるよう、
市民を対象とした認知症サポーター養成講座を開催し、認知症に関する理解を深めなが
ら支援する人を養成します。
また、認知症高齢者と、医療や介護との支援・協力体制を示した認知症ケアパスを作
成し、普及・啓発を図るとともに、認知症高齢者やその家族に早期に関わる「認知症初
期集中支援チーム」や、認知症対策事業の企画調整等を行う「認知症地域支援推進員」
の設置に向けた体制づくりを進めていきます。
その他、徘徊行動の見られる認知症高齢者を介護する世帯への支援として、GPS徘
徊探知機器の整備に対する助成を行うことで、認知症高齢者の安全を確保するとともに、
介護家族の不安の軽減を図ります。
57
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
①認知症サポーター養成
市内の認知症高齢者の見守り・支援体制の構築を目的として、県主催の養成研
修を修了したキャラバンメイトの協力により、市民や学生、事業所の従事者等を
対象とし、認知症についての知識や認知症高齢者との接し方について学ぶための
講座を実施することで、認知症高齢者やその家族を見守り支援する認知症サポー
ターを養成しています。
平成23年度からは、出前行政講座のメニューとしても実施しており、平成25年
度には、見守り事業所や小中高生を対象とした講座を開催しました。
今後も認知症を理解し見守る人が増えていくよう、認知症サポーター養成を継
続するとともに、より知識を深めることができる講座内容や活躍の場づくりにつ
いて、工夫を重ねていきます。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
認知症サポーター
養成人数(人)
認知症サポーター
養成延人数(人)
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
112
227
180
180
180
180
1,110
1,337
1,517
1,697
1,877
2,057
事 業 の 方 向
・キャラバンメイトによる認知症サポーター養成講座を実施し、あらゆる年齢層
の認知症サポーターを増やします。
58
②認知症ケアパスの普及
認知症ケアパスとは、認知症高齢者の生活機能障害の進行に合わせ、いつ、ど
こで、どのような医療や介護サービスを受けることができるのかを示すものです。
今後認知症高齢者が増加していくと言われている中、認知症高齢者とその家族が、
地域の中で本来の生活を営んでいけるよう、早期に必要な対応が行われるよう認
知症ケアパスの普及を行っていくことが必要です。
認知症ケアパスを作成し、認知症になってもできる限り住み慣れた地域で暮ら
していけるよう支援していきます。
事 業 の 方 向
・認知症ケアパスを作成し、市民に周知します。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
厚生労働省 認知症ケアパスの概念図
59
③認知症初期集中支援チーム
認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環
境で暮らし続けることができるために、認知症高齢者やその家族に早期に関わる
「認知症初期集中支援チーム」を配置し、早期診断・早期対応に向けた支援体制
を構築していく必要があります。
複数の専門職が、家族の相談等により認知症が疑われる人、認知症高齢者とそ
の家族を訪問し、アセスメントや家族支援などの初期の支援を包括的・集中的
(おおむね6か月)に行い、自立生活をサポートします。認知症地域支援推進員
と連携をとりながら、医療系職員(保健師等)、介護系職員(介護福祉士等)と専
門医といった複数の専門職が個別に訪問支援し、受診勧奨や認知症高齢者や家族
へのサポートをします。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・認知症初期集中支援チームの設置に向けて、研修会に参加し、情報収集に努め
ます。
・平成30年4月から認知症初期集中支援チームを地域包括支援センター等に設置
する体制づくりに取り組みます。
60
④認知症地域支援推進員
現在、地域包括支援センターやブランチの職員が高齢者宅を訪問し、高齢者の
状態確認を行う等、必要なサービスにつなげる定期訪問を実施しています。
今後は認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けることがで
きるよう、認知症対策や事業の企画調整等を行う認知症地域支援推進員を配置し
ます。
また、認知症初期集中支援チームと連携をとりながら、地域の実態に応じた認
知症施策の構築を行います。
事 業 の 方 向
・認知症に関わる研修会に参加および必要な情報を収集し、認知症地域支援推進
員を育成します。
・平成30年4月から認知症地域支援推進員を地域包括支援センター等に配置する
ための準備を行います。
厚生労働省 認知症初期集中支援チームと認知症地域支援推進員について
61
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑤認知症高齢者探知システム整備事業
認知症高齢者探知システム整備事業は、徘徊行動の見られる認知症高齢者を介
護する世帯への支援として、GPS徘徊探知機器の整備に対する助成を行い、認
知症高齢者の安全を確保するとともに、介護家族の不安の軽減を図るものです。
高齢者人口の増加とともに、認知症高齢者を介護する世帯も増加していくこと
が予測される中、徘徊による行方不明や事故などを防ぐために導入します。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実人数(人)
うち、新規(人)
計画
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
-
-
-
20
34
46
-
-
-
20
22
24
事 業 の 方 向
・対象者の適切な把握や周知に努めます。
・民生委員児童委員等と連携しながら、機器整備が必要な世帯への支援を進めま
す。
62
4
生活支援サービスの基盤整備の推進
現 状 と 課 題
近年、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯、さらには社会から孤立した高齢者へ
の見守りや支援体制の充実が大きな課題となっています。また、認知症高齢者の増加や
介護する家族の負担にどのように対処していくのかも難しい課題です。
支援を必要とする高齢者が、住み慣れた地域や家庭で暮らし続けるためには、多様な
支援ニーズに対して、その実情に合ったサービスを提供していくことが大事であるとと
もに、介護保険サービス以外の生活支援サービス、地域住民が主体となっての生活支援
サービスや見守り活動を拡充していくことが、今後ますます求められていきます。
第
4
章
施 策 の 方 向
支援を必要とする高齢者や介護者の負担を軽減するため、多様な支援ニーズに応じた
事業を展開していきます。
日常生活動作の改善について支援が必要な人には、元気はつらつ教室へ参加すること
で、運動器の機能向上や認知機能の向上を図ります。また、いきいきサロンでは、閉じ
こもりがちな高齢者の生きがいの創出や、社会的孤立感の解消等を目的としたメニュー
を提供していきます。
また、介護する家族への支援として、介護者手当や紙おむつの支給、家族介護教室等
の実施等により、介護負担の軽減や介護者同士のつながり・情報交換の場を提供します。
一方では、生活支援の担い手として、地域の支え合い体制による多様なサービスが創
出されるよう、生活支援コーディネーターを設置し、担い手の発掘・育成やネットワー
クづくりを行っていきます。
こうしたネットワークは高齢者の見守りにおいても重要となります。高齢者の権利を
守り、社会からの孤立を解消していくため、相談体制の充実や関係機関の連携、市民へ
の周知や啓発が適切に行われるよう努めていきます。
63
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
(1)
生活支援
①訪問型サービス事業(従来の訪問介護相当のサービス)
平成29年4月から介護保険の予防給付の訪問介護は、地域支援事業の介護予
防・生活支援サービス事業に移行します。これまでの訪問介護に加え、対象者の
生活支援のニーズに合わせたサービスが提供できるように取り組んでいきます。
実績
24年度
延人数(人)
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
-
計画
26年度
-
27年度
-
28年度
-
29年度
-
288
事 業 の 方 向
・要支援者等に対し、日常生活上の支援を提供します。
・認知機能の低下等により、日常生活に支障があるような症状や行動を伴うケー
スにおいて、専門的なサービスを提供します。
・現行のサービスを利用している継続の必要のある人が、引き続きサービスを利
用できるように体制を整えます。
64
②訪問型サービス事業(訪問型元気はつらつ教室)
訪問型元気はつらつ教室は、要支援者、とりわけ日常生活動作の改善に向けた
支援が必要な人を対象者とし、通所が困難な対象者に対して家庭訪問をすること
で運動器の機能向上や栄養改善等のプログラムをはじめ、サービス内容の柔軟な
提供を行います。
実績
24年度
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
回数(回)
13
11
18
15
15
15
実人数(人)
4
4
6
5
5
5
事 業 の 方 向
・運動機能の向上等に支援が必要な人に対して、保健師、理学療法士等による居
宅での相談支援指導を行います。
65
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
③訪問型サービス事業(生活管理指導員派遣事業)
生活管理指導員派遣事業は、生活管理指導員(ヘルパー)を派遣し、日常生活
や対人関係の構築のための支援及び指導、関係機関等との連絡調整等を行い、要
介護状態への進行を予防するものです。
平成24年度から平成26年度では利用者数が7人減りましたが、平成27年度以降
は、利用者、回数ともに増加する見込みです。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
延回数(回)
565
397
324
330
332
334
実人数(人)
18
14
11
13
15
17
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・新しい介護予防・日常生活支援総合事業への移行の中で事業対象者、実施方法
を検討します。
66
④通所型サービス事業(従来の通所介護相当のサービス)
平成29年4月から介護保険の予防給付の通所介護は、地域支援事業の介護予
防・生活支援サービス事業に移行します。これまでの通所介護に加え、対象者の
生活支援のニーズに合わせたサービスが提供できるように取り組んでいきます。
実績
24年度
延人数(人)
見込み
25年度
-
計画
26年度
-
27年度
-
28年度
-
29年度
-
2,400
事 業 の 方 向
・要支援者等に対し、生活機能の向上を目指した機能訓練等を行います。
・利用者の状態を踏まえながら、地域の多様なサービスの利用につなげます。
・現行のサービスを利用している継続の必要のある人が、続けてサービスを利用
できるように体制を整えます。
67
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑤通所型サービス事業(通所型元気はつらつ教室)
通所型元気はつらつ教室は、要支援者、とりわけ日常生活動作の改善に向けた
支援が必要な人を対象者とし、運動器の機能向上や栄養改善等のプログラムをは
じめ、サービス内容の柔軟な提供を行います。
また、本事業の利用者は、地域の支え合いによる支援をはじめとした多様なサ
ービスの利用につながっていくことが求められるため、主体となる地域住民への
支援等を行いながら、その受け皿づくりに努めていきます。
なお、運動器の機能向上コースは、平成27年度以降は対象者の把握方法を変更
するため利用者の要望にあわせて実施回数を検討していきます。栄養改善、口腔
機能向上については、介護予防普及啓発事業として実施していくため平成27年度
以降の計画はありません。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
運動器の
機能向上
栄養改善
口腔機能
の向上
認知症
予防・支援
延回数
(回)
実人数
(人)
延回数
(回)
実人数
(人)
延回数
(回)
実人数
(人)
延回数
(回)
実人数
(人)
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
72
72
72
60
60
60
58
54
56
65
65
65
10
10
10
0
0
0
21
17
24
0
0
0
10
10
10
0
0
0
21
17
24
0
0
0
0
20
20
20
20
20
0
9
12
12
12
12
※「栄養改善」と「口腔機能の向上」は複合プログラムで実施
事 業 の 方 向
・利用者の状況を適切に判断しながら、生活機能の向上が期待できるプログラム
を随時工夫し実践します。
・利用者が、元気はつらつ教室以外の多様なサービスの利用につながっていける
よう努めます。
68
⑥通所型サービス事業(いきいきサロン)
いきいきサロンは、閉じこもりがちな高齢者の生きがいの創出、社会的孤立感
の解消、心身機能の維持向上を目的とし、通所による運動やレクリエーションに
より、生きがいを持って生活を送ってもらえるようサポートを行うものです。
また、今後は本事業の利用者が、地域の支え合いによる支援をはじめとした多
様なサービスの利用につながることも期待するため、主体となる地域住民等への
サポートを行いながら、受け皿づくりに努めていきます。
平成25年度から平成26年度では、延人数が増加しています。平成27年度以降も
増加を見込んでいます。
実績
24年度
回数(回)
延人数(人)
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
494
541
547
550
555
560
5,499
5,491
5,671
5,670
5,675
5,680
事 業 の 方 向
・ボランティアの補助的な参加等をはじめ、より柔軟な運営を試みていきます。
・利用者が、地域の支え合いによる支援をはじめ、多様なサービスの利用につな
がっていけるよう努めます。
69
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑦生活管理指導短期宿泊事業
生活管理指導短期宿泊事業は、養護老人ホームに一時的に入所させ、生活習慣
等の指導を行うとともに健康維持を図るものです。
平成24年度から平成25年度では利用者が減少しました。平成27年度以降は微増
傾向で見込んでいます。
実績
24年度
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
日数(日)
21
6
6
9
12
12
実人数(人)
5
2
2
3
4
4
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・利用者の状況について、適切な把握に努めます。
・入所先である養護老人ホームとの連携を密にし、効果的な活用を図ります。
70
⑧配食サービス事業
配食サービス事業は、高齢者のみの世帯等で、食事の調理が困難な人に食事を
配達することにより、安否確認を行いながら、食生活の改善と健康増進を図るも
のです。
平成24年度から平成25年度の実績は、延件数としては7,098件から8,572件に増
えており、平成27年度以降も増加する見込みです。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
実人数(人)
107
114
121
125
130
135
延件数(件)
7,098
8,572
8,700
8,710
8,720
8,730
第
4
章
事 業 の 方 向
・利用者の身体状況にあった内容(普通食、きざみ食、糖尿病食等)を考慮し、
適切な配食に努めます。
・栄養改善を目的とした配食メニューの導入を検討します。
71
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑨移送サービス事業
移送サービスは、移送車両により、歩行困難な人の自宅と医療機関との間、ま
たは介護予防事業を利用する人の自宅と会場との間を送迎するものです。
平成24年度から平成25年度の実績については、医療機関への送迎分は利用回数
が減少していますが、介護予防事業会場への送迎分は利用人数、利用回数ともに
増加しています。
平成27年度からは医療機関への送迎分を横ばい、介護予防事業会場への送迎分
を増加で見込んでいます。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
医療機関へ
の送迎
介護予防事
業会場への
送迎
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
人数(人)
28
22
20
20
20
20
回数(回)
237
188
153
155
155
155
人数(人)
129
133
135
136
140
144
回数(回)
8,812
8,679
9,024
9,025
9,205
9,390
人数(人)
157
155
155
156
160
164
回数(回)
9,049
8,867
9,177
9,180
9,360
9,545
合計
事 業 の 方 向
・医療機関への送迎について、対象者の適切な把握に努めます。
・委託事業者やケアマネジャーと連携し、事業の適正化に努めます。
・移送サービスの対象外の人については、社会福祉協議会所有の車いす対応用福
祉車両の貸し出しを勧めます。
72
⑩福祉用具・住宅改修支援事業
福祉用具・住宅改修支援事業は、福祉用具や住宅改修に関する相談・情報提
供・連絡調整等の実施、福祉用具・住宅改修に関する助言、住宅改修費の支給の
申請に係る理由書の作成及び理由書を作成した場合の経費の助成を行うものです。
理由書作成については、ケアマネジャーや地域包括支援センターはケアプランの
中で一体的に作成していますが、入院患者が退院に向けては病院の理学療法士等
が作成した場合に経費を支払います。
また、ケアマネジャーが付いていない場合には、地域包括支援センターの職員
が相談や助言、連絡調整をし、理由書の作成をしています。
相談件数は、平成24年度から平成25年度は5件増加していますが、平成27年度
以降は横ばいで見込んでいます。
実績
24年度
相談延件数(件)
見込み
25年度
7
26年度
12
27年度
10
事 業 の 方 向
・サービス内容や要件、利用方法等の周知を図ります。
73
第
4
章
計画
10
28年度
10
29年度
10
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
(2)
見守り
①高齢者見守りネットワーク
高齢者見守りネットワークは、医療機関や金融機関、商店等、高齢者が立ち寄
る機会の多い機関・団体に「高齢者見守り協力機関・団体」として、地域包括支援
センター及びブランチのちらしの設置、日ごろの見守りについて協力をお願いし
ているものです。
平成24年7月に市内外355箇所の機関・団体に対し、ちらしの設置及び見守り等
について依頼と同意書の配布をしたところ、290箇所から同意をもらうことができ
ました。
高齢者が暮らしやすい地域づくりのためには、市民の役割も大きく、ボランテ
ィアやNPO、自治会、老人クラブなどの各組織、個人の参加を募りながら、市
全体で高齢者を支えていく地域包括ケアシステムを構築していく必要があります。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
今後も、高齢者を支援するネットワークを強化していくために、見守りに関す
る情報提供をしたり、様々な機関と連携したりしながら、高齢者が暮らしやすい
地域づくりを目指していきます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
高齢者見守り協力
機関・団体(箇所)
290
290
310
310
310
310
相談・通報実件数(件)
30
43
30
35
40
45
事 業 の 方 向
・高齢者見守り協力機関・団体に対しては、高齢者に関する情報を定期的に発信
し、研修会を行う等、見守りに関する知識の周知及び連携を深めます。
・高齢者見守り協力機関・団体として協力してくれる機関を増やし、地域の見守
りの目を強化します。
・高齢者見守り協力機関・団体として、地域の人が見てわかる目印になるものを
検討します。
・市民に対しては、出前行政講座や研修会等を通じ、地域で高齢者を見守る意識
を高めるための啓発を行います。
74
高齢者見守りネットワークのイメージ
民生委員
児童委員
地区センター
市役所
消防署
警察署
電気・ガス・
水道・し尿汲
み取り業者
自治会
見守り・あいさつ
相談・連絡
社会福祉
協議会
シルバー人材
センター
郵便局
金融機関
医療機関
薬局薬店
相
談
接骨院・鍼灸院
確認・支援
公共
交通機関
地域包括
支援センター・
理美容院
ブランチ
高齢者
不動産業者
相談・連絡
見守り・あいさつ
介護保険
事業所
新聞店
宅配業者
コンビニ・
商店・飲食店・
スーパー
クリーニング
店
75
ガソリン
スタンド・
モータース
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
②緊急通報システム整備事業
緊急通報システムは、65歳以上の高齢者のみの世帯または身体障害者のみの世
帯等で、緊急通報システムの設置を希望する世帯に整備し、緊急時の不安軽減を
図るものです。
平成24年度から平成25年度の実績は76件から72件に減少していますが、平成27
年度以降の新規利用者は微増で見込んでいます。
緊急通報システムを設置する際には親族や近隣の人を通報先として登録してい
ますが、身寄りがない人や親族が遠方に住んでいる人が増えているため、通報先
について検討していく必要があります。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
実人数(人)
うち、新規(人)
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
76
72
72
74
76
76
14
12
8
10
10
12
事 業 の 方 向
・対象者の適切な把握に努めます。
・民生委員児童委員等と連携し、設置が必要な人への新規整備に努めます。
76
(3)
権利擁護
①権利擁護相談事業
権利擁護相談は、高齢者が安心していきいきと暮らすために、高齢者の持つ
様々な権利を守ることを目的に、①認知症等により判断能力が不十分な人への相
談支援や成年後見制度の活用及びその支援、②家族や施設職員による暴力や暴言、
金銭搾取等の高齢者虐待に対する早期発見、早期対応、③訪問販売や振り込め詐
欺等の消費者被害に対する相談支援、未然に被害を防止するための関係機関との
ネットワーク構築、④介入拒否や高齢者やその家庭に重層的な課題のある、処遇
困難事例への相談支援を行っています。
また、専門職としてのスキルアップを図るために、掛川市の地域包括支援セン
ターの社会福祉士が中心となって開催している会議に参加し、事例検討や情報交
換等を行っています。
高齢者人口の増加や、ひとり暮らし世帯や高齢者のみ世帯の増加、生活環境の
変化による総合相談件数の増加に伴い、権利擁護に関する相談件数も増加し、複
雑な内容の相談も増えています。
実績
24年度
相談延件数(件)
178
見込み
25年度
204
26年度
230
計画
27年度
250
28年度
270
29年度
290
事 業 の 方 向
・相談に対しては、緊急性の判断や迅速な対応、訪問による実態把握や状況確認、
社会資源の活用や関係機関との連携を図ることで、問題の早期解決、継続的・
専門的支援を実施します。
・市の担当課との連携を図り、成年後見制度や老人福祉法上の措置など、高齢者
の権利を擁護するための制度の活用について検討します。
・消費者被害を未然に防ぐため、関係機関を含め、情報発信、情報収集に努めま
す。
77
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
②権利擁護啓発事業
啓発活動は、高齢者の権利を守るための制度や対策を理解してもらうために、
市民、民生委員児童委員や市内のケアマネジャー、高齢者見守り協力機関・団体
を対象に、成年後見制度や高齢者虐待防止に関する研修会、消費生活センターと
共催で消費者被害防止に関する研修会を開催しています。
実績
24年度
権利擁護に関する
研修会(回)
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
計画
25年度
3
26年度
2
27年度
2
28年度
2
29年度
2
2
事 業 の 方 向
・高齢者の権利擁護に関する各種制度や支援方法についての啓発活動を行い、高
齢者の権利が守られるよう、高齢者に対する理解と関係者のスキルアップを図
ります。
・消費生活センターと協力しながら、消費者被害防止等に関する研修会を開催し
ます。
78
③成年後見制度利用支援事業
成年後見制度利用支援事業は、判断能力が十分でない認知症高齢者や、権利擁
護の観点からの対応が必要なケースについて、その人の財産や権利を保護するた
めの支援、相談を行うものです。
また、成年後見制度の活用に関しては、地域包括支援センターの社会福祉士が
中心となり、利用に関する判断、利用が必要な場合の申し立て支援、診断書の作
成や鑑定に関する医療機関との連携、弁護士会、司法書士会、社会福祉会等との
連携を図っています。
申立を行う親族がいない高齢者に対する成年後見制度の申立に際しては、市が
本人や親族に代わって申立を行う(市長申立)とともに、申立に要する費用や成
年後見人等への報酬を助成します。
市長申立は平成25年度に1人行っており、平成27年度以降も毎年1人程度が見
込まれます。
第
4
章
実績
24年度
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
成年後見制度が必要と
判断した実件数(人)
15
6
7
10
10
10
申立支援件数(人)
5
2
2
2
2
2
市長申立数(人)
0
1
1
1
1
1
事 業 の 方 向
・成年後見制度利用支援事業の周知を図ります。
・成年後見制度の利用が必要であるかを判断し、申請手続き等が速やかにできる
よう支援します。
・市長申立については、適正な制度運用に努めます。
79
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
④高齢者虐待防止事業
高齢者虐待防止については、窓口の周知と早期発見・対応など、関係機関との
協力体制をつくりながら、適切に対応していくことが求められます。
市では、虐待対応コアメンバー会議にて、通報時の初期対応や定例及び随時の
会議を開催し、その都度対応について検討しています。
また、地域包括支援センターを中心に、ケアマネジャーや民生委員児童委員、
介護施設及び事業所、警察、医療機関等との連携を密にし、虐待の早期発見や解
決に向けた窓口の周知、情報共有、個別支援の検討など、虐待に対応できるよう
取り組んでいます。
高齢者虐待の防止、早期発見、早期対応においては、さらに地域や関係機関の
理解、協力を得ながら幅広い連携が必要です。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
虐待相談・通報受理
実件数(件)
見込み
25年度
8
26年度
12
15
計画
27年度
18
28年度
29年度
21
25
事 業 の 方 向
・市民に高齢者虐待の相談窓口を周知し、早期発見・対応に努めます。
・関係機関に、制度の周知、啓発を行い、ネットワークの構築に努めます。
・高齢者虐待防止対応について、迅速で的確な支援・対応につながるよう虐待対
応コアメンバー会議の実施、高齢者虐待防止対応マニュアル及び帳票の整備を
行います。
・必要に応じ、立入調査や面会制限、サービス利用のための措置を検討します。
80
虐待者による高齢者虐待への対応手順(菊川市版)
初期相談(来所・電話・訪問)
初期相談受付シート作成
総合相談支援
介護予防ケアマネジメント支援
虐待の疑い
なし
虐待の疑い
あり
受 付
(帳票A票作成)
長寿介護課、地域包括支援センター、ブランチ
地域包括支援センター内で支援担当者(高齢者担当・虐待者担当)を決定し、
速やかに事実確認、情報収集を行う
※面談は別々の機会で行う
危
険
が
大
き
い
と
き
生
命
や
身
体
に
関
わ
る
支援担当者
帳票B・C・D票
作成
【
見
極
高齢者の安全確認、事実確認
○関連機関等から情報収集
○訪問調査による高齢者、虐待者等の状況把握
め
】
直ちに召集(48 時間以内を目安)
虐待の有無・緊急性・措置の判断等《コアメンバー会議》
高 齢 者 福 祉 担 当 主 催 初期相談受付シート・A・B・C・D・E票使用
警察・医療機関、
その他関連機関
への連絡・調整
D・E票作成
入院・措置入所
について検討
立入調査
○(必要に応じて)警察
への援助要請
関連機関・関係者と連絡調整を図り個 別 ケ ー ス 会 議 支 援 担 当 主 催
○高齢者の安全確認
D・E票を基に
○虐待者等の状況把握
援助方針、支援内容、各機関の役割、主担当者、連絡体制等を決定
《ケアマネージャー、介護保険サービス事業所、民生委員児童委員、相談機関、専門家など》 ○緊急性の判断
→入院、一時保護
○調査報告の作成
【より積極的な介入が必要と判断された場合】
○虐待者との分離を検討(入院・措置入所)
※生命や身体に関わる危険性が高く、放置してお
くと重大な結果を招くおそれが予測される場
合、あるいは他の方法では虐待の軽減が期待で
きない場合など。
【既存の枠組みで対応が可能と判断されたとき】
○継続した見守りと予防的な支援
○ケアプランの見直し
○社会資源の活用による支援
○介護技術等の情報提供
○問題に応じた専門機関による支援
検討【適切な権限の行使】
関係機関・関係者による援助の実施(帳票なし)
個別ケース会議支援計画実行・定期的なモニタリング
帳票D・E票の支援計画に対する現状をもとに帳票F票作成する
帳票F票使用
評価(援助方針、内容、各機関の役割の再検討)
《 コアメンバー会議 》
モニタリングや個別ケース会議での協議の
結果、虐待の事実が終息したと判断した場合
援助の終結について検討・判断
(※フローチャート内の各帳票については、菊川市版を使用)
81
老人福祉法による措置
○ショートステイ
○特別養護老人ホーム
への入所
成年後見の申立
○家庭裁判所への後見
等開始の審判の請求
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑤老人保護措置事業
老人保護措置は、環境上の理由や経済的理由により居宅での生活が困難な高齢
者を保護し、養護老人ホーム等に入所させることによって、社会復帰の促進や自
立した日常生活を送ることができるよう指導・訓練を行うものです。
入所者数については、平成24年度から平成25年度は横ばいですが、平成27年度
からは微増で見込んでいます。
高齢化が進み、ひとり暮らし高齢者等の増加に比例して入所相談者も増加して
います。地域包括支援センターと連携しながら、身体状況や経済状況、扶養義務
者の有無、本人の状況を総合的に判断し、措置を検討します。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
年間実人数(人)
3月末入所者(人)
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
18
18
18
19
19
19
15
18
18
19
19
19
事 業 の 方 向
・関係機関や民生委員児童委員等と連携し、対象者の適正な把握に努めます。
・菊川市が加入する組合立の小笠老人ホームをはじめ、入所先の養護老人ホーム
との連携を密にし、適正な措置に努めます。
・経済的理由をはじめ、様々な要因により居宅での生活が困難となってしまった
高齢者に対し、老人保護措置事業による養護老人ホーム等への入所等措置を行
い、居住の場の確保と自立促進を図ります。
82
(4)
家族介護支援
①在宅ねたきり老人等介護者手当支給事業
在宅ねたきり老人等介護者手当支給事業は、要介護3以上の認定者を在宅で6
か月以上介護している人を対象に、介護の労をねぎらうとともに、福祉の増進に
寄与することを目的とし、介護者手当として月額5,000円を支給するものです。
平成24年度から平成25年度の実績は、300人から315人に増えており、平成27年
度以降も増加が見込まれます。
実績
24年度
実人数(人)
見込み
25年度
300
26年度
315
320
計画
27年度
322
28年度
325
29年度
330
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・適正・公平な手当支給のため、制度利用の周知に努めます。
②在宅介護高齢者おむつ給付事業
在宅介護高齢者おむつ給付事業は、要介護4・5の認定者で、非課税世帯の高
齢者に在宅介護の援助を目的とし、紙おむつを給付することで、家族の経済的負
担の軽減を図るものです。
延人数については、平成24年度から平成25年度にかけて246人から270人に増加
しており、平成27年度以降においても増加が見込まれます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
実人数(人)
34
34
35
36
37
38
延人数(人)
246
270
275
277
280
285
事 業 の 方 向
・適正な給付のため、制度利用の周知に努めます。
83
③家族介護教室・家族介護者交流事業
家族介護教室は、高齢者を介護している家族や介護に関心のある人を対象に、
介護方法や介護予防、介護者の健康づくり等についての知識・技術を習得しても
らうための教室です。
家族介護者交流事業は、介護者相互の交流会を通して心身のリフレッシュを図
る事業です。
平成20年度から、別事業であった家族介護教室と家族介護者交流事業を「介護
者のつどい」と称し同時に実施してきました。
介護保険サービスを利用して介護者の負担軽減が図られても、介護者にとって
は依然として精神的、肉体的に厳しい状況が続くことが考えられます。
介護を受ける高齢者にとっても、住み慣れた場所で生活を続けることができる
よう介護者を支援していくことが必要です。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
家族介護
教室
家族介護者
交流事業
延回数
(回)
延人数
(人)
延回数
(回)
延人数
(人)
計画
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
4
2
4
2
2
2
38
48
63
48
50
53
2
3
1
4
4
4
25
25
14
40
40
40
事 業 の 方 向
・家庭での介護方法の学習と介護者同士の交流やリフレッシュを目的に「介護者
のつどい」を開催します。
・主に認知症高齢者を介護する家族同士がお互いの悩みを相談し、情報交換をす
る場として「介護おしゃべり会」を開催します。
・介護者、介護経験者、介護に関心のある人、介護に関する知識や技術を持った
専門家等を交えたボランティア組織の育成を図ります。
・外出先で介護中であることを周囲に理解してもらうために表示する「介護マー
ク」の普及を促進し、介護者の心理的負担の軽減を図ります。
84
④障害者控除対象者認定
障害者控除対象者認定は、障害者手帳の交付を受けていない満65歳以上で、6
か月以上寝たきりの人や障がいを持つ人を対象とする事業です。障害者控除対象
者認定を受けることで、所得税や市・県民税の申告での障害者控除を受けること
ができます。
申請により、該当する人に障害者控除対象者認定書を交付します。
事 業 の 方 向
・適正な利用のため、制度利用の周知に努めます。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
©菊川市
85
5
高齢者の居住安定に係る施策との連携
現 状 と 課 題
高齢者人口の増加に伴い、介護や支援を必要とする高齢者や、高齢者夫婦世帯、ひと
り暮らし高齢者世帯といった高齢者のみの世帯が急増しています。その中には、家族に
よる介護や支援が見込めない人や、地域社会から孤立している人もあり、全国的にも社
会問題の一つとなっています。
このような一層の高齢化が進展するなかで、在宅で生活したいという高齢者の意思を
尊重しつつ、高齢者ができる限り自立していきいきと暮らし続けることができる社会を
実現するためには、基本となる住まい・居住の場を、高齢者の身体状況や生活状況等に
応じた形で安定的に確保していくことが求められます。
また、要支援・要介護状態になった高齢者やひとり暮らし高齢者等が安心して日常生
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
活を営むために、見守りなどの生活支援サービスやホームヘルプサービスなどの介護サ
ービスが、住まいの整備と組み合わせながら提供されていくことも求められます。
高齢者の希望や状況に即して、住まいとサービスが適切に組み合わされて提供される
ことが大切であり、行政における住宅施策部局と福祉施策部局の連携に加え、民間事業
者や関係団体、地域住民も含めた多様な取り組みにより、高齢者の生活を支援していく
必要があります。
施 策 の 方 向
高齢者が地域で安心して暮らし続けられるよう、適切な相談対応やアドバイスを行う
とともに、市の住宅施策担当課とも連携しながら、住まい・居住の場の確保に努めてい
きます。
また、高齢者の住まいに係る施策を総合的に推進するために策定された「静岡県高齢
者居住安定確保計画」に基づき整備される施設、特に、近年需要が高まっているサービ
ス付き高齢者向け住宅の登録情報を適切に把握するとともに、有料老人ホームの情報、
「住まいづくり支援ガイド」や「高齢者対応住宅相談員登録名簿」などを活用しながら、
居住の場に不安を抱える高齢者からの相談に対応していきます。
86
6
安心・安全対策
現 状 と 課 題
安心・安全対策は、交通安全、災害、消費生活などの面で、高齢者が安全に、かつ安
心して暮らしていくために重要なものです。
交通安全については、高齢者が交通事故の加害者にも被害者にもならないよう、交通
安全教室等を開催し、高齢者の交通安全教育に努める他、道路交通環境の整備を図って
いくものです。
また、高齢者の事故防止対策としては、見やすく分かりやすい道路標識等の整備を推
進し高齢者が利用しやすい道路環境づくりが望まれます。
災害に対しては、特に避難の方法が課題となります。日頃から自らの備えはもとより、
近所付き合いなどを通じての災害時の迅速な避難体制や、避難所などへ避難した後の支
援体制などを整えていく必要があります。
消費生活の面では、振り込め詐欺や高額商品の販売など、高齢者を狙った犯罪が社会
問題になっていることから、消費生活センターや民生委員児童委員、地域包括支援セン
ター、高齢者見守り協力機関など地域の関係機関と連携して、見守りの目の強化、被害
の防止に努めていくことが求められています。
施 策 の 方 向
高齢者が地域の中で安心・安全にして暮らしていくことができるよう、交通安全、災
害、消費生活等に関してさまざまな対策を講じていきます。
歩道のバリアフリー化やわかりやすい道路標識の整備、南海トラフ巨大地震等の自然
災害が起きた際の安全確保等、高齢者の支援体制の整備を図るとともに、近年増加傾向
にある、ひとり暮らし高齢者が見過ごされないよう、地域での見守りを行っていきます。
見守り体制の強化としては、高齢者を狙った犯罪にも注視していきます。広報誌や自
治会組織を通じた防犯意識の高揚はもとより、警察、防犯協会、自治会、民生委員児童
委員、消費生活センター、地域包括支援センター、高齢者見守り協力機関、ケアマネジ
ャー等との連携を深め、犯罪の被害防止に地域全体で取り組んでいきます。
87
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
目標3
1
介護保険サービスの充実
居宅サービスの充実
現 状 と 課 題
居宅サービスは、在宅での介護を中心に自立した生活を送ることを目的に個々の能力
に応じたサービスを提供するものです。
居宅サービス受給者・介護予防サービス受給者は、平成24年度では1,039人、平成25
年度では1,139人と増加しており、平成26年度も1,177人と増加が見込まれます。
要介護認定者数の増加に伴い居宅サービス受給者数・介護予防サービス受給者数も
年々増加しています。特に介護予防サービス受給者は、平成24年114人、平成25年160人
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
となっており、平成26年も204人と見込まれ急激に増加しています。
また、居宅サービスの中で、ニーズの高い「訪問介護(介護予防訪問介護)」、「通所
介護(介護予防通所介護)」、「訪問看護(介護予防訪問看護)」については、第5期介護
保険事業計画の計画値を1割以上上回っており、利用率が高いことが伺えます。
これらの状況から、居宅サービス全体としては、平成27年度から平成29年度において
も、受給者数は増加傾向で見込んでいます。
施 策 の 方 向
介護サービスの供給量を十分に確保し、利用者が望むサービスを選択できるよう、ケ
アマネジャーやサービス提供事業所と連携を図りながら、利用者のニーズに即したサー
ビスの提供に努めます。
小規模な通所介護事業所(利用定員18人以下)については、平成28年度に地域密着型
サービスへ移行されることから、地域との連携や運営の透明性の確保を図り、適正なサ
ービスが提供されるよう事業所の指導に努めます。
また、介護予防訪問介護と介護予防通所介護が、平成29年4月に予防給付から地域支
援事業に移行することから、サービス提供事業者と連携し円滑なサービス提供体制の移
行に努めます。
88
①訪問介護(介護予防訪問介護)
訪問介護(介護予防訪問介護)は、訪問介護員が居宅を訪問して、入浴、排せ
つ等の身体介護や、食事の準備や調理等の生活援助を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は、2,051人から2,388人に増加しており、平
成26年度も2,473人と増加が見込まれています。
平成27年度から平成28年度も増加傾向で見込んでいます。
介護予防訪問介護については、平成29年4月から、予防給付から地域支援事業
へ移行します。
第
4
章
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
257
259
298
336
360
-
1,794
2,129
2,175
2,220
2,292
2,376
合計(延人数)
2,051
2,388
2,473
2,556
2,652
2,376
事 業 の 方 向
・事業者との連携のもと、高齢者のニーズに即した、より質の高いサービス提供
に努めます。
89
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
②訪問入浴介護(介護予防訪問入浴介護)
訪問入浴介護は、居宅を訪問し、浴槽を提供して入浴の介護を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は、1,541回から1,721回に増加しており、平
成26年度も2,188回と増加が見込まれます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
14
38
42
46
46
46
1,527
1,683
2,146
2,608
2,728
2,928
合計(延回数)
1,541
1,721
2,188
2,654
2,774
2,974
事 業 の 方 向
・高齢者の要望に応じた施策展開を図るため、看護職員及び介護職員の確保や、
県の指定を受けた新規民間事業者等の参入を促進します。
・近隣事業者との連携を図り、サービスの質の向上と提供に努めます。
90
③訪問看護(介護予防訪問看護)
訪問看護は、看護師等が居宅を訪問して療養上の世話または必要な診療の補助
を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は、10,913回から11,692回に増加しており、
平成26年度も13,599回と増加が見込まれています。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
220
412
626
840
902
978
10,693
11,280
12,973
14,065
14,875
15,774
合計(延回数)
10,913
11,692
13,599
14,905
15,777
16,752
事 業 の 方 向
・主治医やケアマネジャーとの連携を図り、利用者のニーズに即したサービスの
提供に努めます。
91
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
④訪問リハビリテーション(介護予防訪問リハビリテーション)
訪問リハビリテーションは、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)等が居
宅を訪問して、理学療法、作業療法、その他必要なリハビリテーションを行うも
のです。
平成24年度から平成25年度の実績は、109回から58回に減少していますが、平成
26年度は297回と増加が見込まれています。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
0
1
49
96
108
120
109
57
248
439
606
829
合計(延回数)
109
58
297
535
714
949
事 業 の 方 向
・理学療法士(PT)や作業療法士(OT)等専門職員を確保するため、県の指
定を受けた民間事業者等の参入を促進します。
・急性期から慢性期まで連携したリハビリテーションが実施されるよう側面的な
支援に努めます。
92
⑤居宅療養管理指導(介護予防居宅療養管理指導)
居宅療養管理指導は、医師、歯科医師、薬剤師等が居宅を訪問し、療養上の管
理や指導を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は489人から468人に減少していますが、平成
26年度は517人と増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
34
37
43
48
60
60
455
431
474
516
564
636
合計(延人数)
489
468
517
564
624
696
事 業 の 方 向
・在宅で一貫した療養管理指導が受けられるよう、医師、歯科医師、薬剤師、看
護師、歯科衛生士、栄養士の連携強化を図ります。
93
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑥通所介護(介護予防通所介護)
通所介護は、デイサービスセンターにおいて、入浴、食事の提供等日常生活の
支援や機能訓練を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は8,735人から10,050人に増加していますが、
平成26年度も10,293人と見込んでいます。
居宅サービスのうち最も利用者の多いサービスであり、平成27年度から平成28
年度も増加傾向で見込んでいます。
介護予防通所介護については、平成29年4月から、予防給付から地域支援事業
へ移行します。
実績
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
713
1,066
1,313
1,560
1,800
-
8,022
8,984
8,980
8,976
9,564
10,188
合計(延人数)
8,735
10,050
10,293
10,536
11,364
10,188
事 業 の 方 向
・要介護度に応じたサービスが提供できるよう、また、多様なニーズに答えられ
るよう、デイサービスセンターの機能強化を図るとともに、必要なマンパワー
の確保に努めます。
・基本的なデイサービスに加えて、運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能の向
上等利用者にあった選択的サービスの提供を要請します。
94
⑦通所リハビリテーション(介護予防通所リハビリテーション)
通所リハビリテーションは、介護老人保健施設、病院等に通い、施設において、
理学療法、作業療法、その他必要なリハビリテーションを行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は1,452人から1,301人に減少しており、平成
26年度も1,239人と減少を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も減少傾向で見込んでいます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
106
75
74
72
72
72
1,346
1,226
1,165
1,104
1,080
1,056
合計(延人数)
1,452
1,301
1,239
1,176
1,152
1,128
事 業 の 方 向
・幅広い年齢層や要介護度に応じたリハビリテーションが提供できるように努め
ます。
95
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑧短期入所生活介護(介護予防短期入所生活介護)
短期入所生活介護は、介護老人福祉施設等に短期入所し、当該施設において入
浴、排せつ、食事等の介護、日常生活上の支援や機能訓練を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は12,846日から13,793日に増加しており、平
成26年度も14,909日と増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
53
14
35
56
56
56
12,793
13,779
14,874
15,968
17,034
17,867
合計(延日数)
12,846
13,793
14,909
16,024
17,090
17,923
事 業 の 方 向
・事業者やケアマネジャーとの連携を図り、利用者のニーズに即したサービスの
提供に努めます。
96
⑨短期入所療養介護(介護予防短期入所療養介護)
短期入所療養介護は、介護老人保健施設、介護療養型医療施設等に短期間入所
し、看護、医学的管理下における介護、機能訓練、その他必要な医療及び日常生
活上の支援を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は1,339日から995日に減少しており、平成26
年度も954日と減少を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度は微増傾向で見込んでいます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
19
18
27
36
36
36
1,320
977
927
876
986
1,145
合計(延日数)
1,339
995
954
912
1,022
1,181
事 業 の 方 向
・事業者やケアマネジャーとの連携を図り、利用者のニーズに即したサービスの
提供に努めます。
97
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑩特定施設入居者生活介護(介護予防特定施設入居者生活介護)
特定施設入居者生活介護は、有料老人ホーム、介護利用型軽費老人ホーム(ケ
アハウス)等に入所している要介護者等について、入浴、排せつ、食事等の介護、
その他の日常生活上の支援や機能訓練及び療養上の世話を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は28人から31人に増加しており、平成26年度
も47人と増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
3
4
7
10
13
16
25
27
40
49
61
77
合計(月平均人数)
28
31
47
59
74
93
事 業 の 方 向
・利用意向を把握し、利用者のニーズに即したサービスの提供に努めます。
98
⑪福祉用具貸与(介護予防福祉用具貸与)
福祉用具貸与は、日常生活の自立を助けるために、福祉用具(車いす、特殊寝
台等)の貸与を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は78,501千円から83,220千円に増加しており、
平成26年度も92,878千円と増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
(千円)
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
3,549
4,751
6,232
7,712
9,211
10,865
74,952
78,469
86,646
94,823
102,234
114,292
合計(費用額)
78,501
83,220
92,878
102,535
111,445
125,157
事 業 の 方 向
・利用者が福祉用具を有効に使えるよう、サービス提供事業者やケアマネジャー
と連携して制度を周知し、適正な利用を努めます。
99
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑫特定福祉用具購入(介護予防特定福祉用具購入)
入浴又は排せつに使用する福祉用具等の購入費を支給するものです。
平成24年度から平成25年度の実績は4,356千円から4,312千円に減少しています
が、平成26年度は4,978千円と増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
(千円)
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
510
657
1,595
2,533
3,376
4,220
3,846
3,655
3,383
3,110
3,441
3,945
合計(費用額)
4,356
4,312
4,978
5,643
6,817
8,165
事 業 の 方 向
・利用者が福祉用具を有効に使えるよう、サービス提供事業者やケアマネジャー
と連携して制度を周知し、適正な利用に努めます。
100
⑬住宅改修(介護予防住宅改修)
住宅改修(手すりの取り付け、段差解消等)について費用の支給を行うもので
す。
平成24年度から平成25年度の実績は13,561千円から16,696千円に増加していま
すが、平成26年度は14,165千円と減少を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度は増加傾向で見込んでいます。
(千円)
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
1,827
3,135
2,730
2,324
2,954
3,681
11,734
13,561
11,435
9,308
10,846
12,643
合計(費用額)
13,561
16,696
14,165
11,632
13,800
16,324
事 業 の 方 向
・住宅改修事業者との連携を図り、住宅改修について周知し、適正な利用に努め
ます。
101
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑭居宅介護支援(介護予防支援)
居宅介護支援は、ケアマネジャーが、居宅で介護を受ける者の心身の状況、希
望等を踏まえ、保健医療サービス、福祉サービスの利用等に関し、ケアプランを
作成し、これらが確実に提供されるように介護サービスの提供期間等との連絡調
整などを行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は11,706人から12,760人に増加しており、平
成26年度も13,671人と増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
1,285
1,703
2,388
3,072
3,840
4,596
10,421
11,057
11,283
11,508
11,916
12,564
合計(延人数)
11,706
12,760
13,671
14,580
15,756
17,160
事 業 の 方 向
・ケアマネジャー連絡会等において、適正なケアプランを確保するための研修を
行い、質の向上に努めます。
102
2
地域密着型サービスの充実
現 状 と 課 題
地域密着型サービスは、可能な限り住み慣れた自宅や地域での生活が継続できるよう
に、身近な地域での生活を支えるためのサービスを提供するものです。
地域密着型サービス、地域密着型介護予防サービス受給者は、平成24年度は83人から
平成25年度は85人になっており、平成26年度は92人と増加を見込んでいます。
現在、市には、認知症対応型共同生活介護(介護予防認知症対応型共同生活介護)が
2施設、認知症対応型通所介護(介護予防認知症対応型通所介護)、小規模多機能型居
宅介護(介護予防小規模多機能型居宅介護)がそれぞれ1施設整備されています。
平成27年4月1日には新たに認知症対応型共同生活介護(介護予防認知症対応型共同
生活介護)が1施設開設されます。
第
4
章
施 策 の 方 向
住み慣れた環境の中で安心して生活できる環境を構築するため、住民のニーズやサー
ビス事業者の状況を考慮し、サービスの基盤整備の充実を図るとともに、普及と周知に
努めます。また、利用者のニーズに対応できるよう、事業者と医療機関の連携体制の強
化など、地域におけるサービスの利用環境の充実を促進します。
地域密着型サービスは、市が事業者の指定及び指導・監督を行うことから、サービス
の適正な運営を確保するため、地域のサービス見込量等に配慮した基盤整備をバランス
よく進め、サービス利用のニーズ充足を図っていきます。
平成28年度には、小規模な通所介護事業所(利用定員18人以下)が地域密着型サービ
スへ移行する予定であることから、事業所の指定及び指導・監督に関する体制整備を進
め、円滑な制度移行に努めます。
103
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
地域密着型サービス・地域密着型介護予防サービス必要利用定員総数一覧表
地域密着型サービス、地域密着型介護予防サービスについては、市が事業者を指定す
ることになるため、計画期間中の必要利用定員数を次のように定めます。この必要利用
定員総数をもとに、地域の状況を踏まえながら事業者を指定していくことが必要です。
●地域密着型サービス・地域密着型介護予防サービス必要利用定員総数一覧表
27年度
利用者数
20
21
21
必要利用定員総数(人)
0
0
0
(人)
19
20
20
必要利用定員総数(人)
18
18
18
利用者数
(人)
15
15
15
必要利用定員総数(人)
36
36
36
利用者数
(人)
54
56
56
必要利用定員総数(人)
54
54
54
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
(人)
0
0
0
必要利用定員総数(人)
0
0
0
利用者数
西部地区
認知症対応型
共同生活介護
南部地区
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
29年度
(人)
東部地区
第
4
章
28年度
菊川市
利用者数
東部地区
西部地区
地域密着型
特定施設
入居者生活介護
南部地区
菊川市
東部地区
西部地区
地域密着型
介護老人福祉施設
入所者生活介護
南部地区
菊川市
104
①定期巡回・随時対応型訪問介護看護
要介護状態となった場合において、可能な限りその居宅において日常生活を営
むことができるよう、居宅への定期的な巡回や随時通報により訪問をし、入浴・
排泄等の援助を行うものです。
平成27年度から平成29年度も0人と見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
見込み
25年度
0
計画
26年度
0
27年度
0
28年度
0
29年度
0
0
第
4
章
事 業 の 方 向
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
・利用者を見極めながら、必要に応じて事業を実施していきます。
②夜間対応型訪問介護
夜間対応型訪問介護は、夜間の定期的な巡回訪問により、または通報を受けて、
要介護者の居宅でケアを行うものです。
平成27年度から平成29年度も0人と見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
見込み
25年度
0
計画
26年度
0
27年度
0
28年度
0
事 業 の 方 向
・利用者を見極めながら、必要に応じて事業を実施していきます。
105
29年度
0
0
③認知症対応型通所介護(介護予防認知症対応型通所介護)
認知症対応型通所介護は、脳血管疾患、アルツハイマー病その他の要因に基づ
く脳の器質的な変化により日常生活に支障が生じる程度まで記憶機能及びその他
の認知機能が低下した状態である人について、デイサービスセンターにおいて、
入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援や機能訓練を行うもので
す。
平成24年度から平成25年度の実績は、4,861回から4,130回に減少しており、平
成26年度も4,037回と減少が見込まれます。
平成27年度から平成29年度は増加傾向で見込んでいます。
実績
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
0
7
22
36
36
36
4,861
4,123
4,015
3,906
4,234
4,489
合計(延回数)
4,861
4,130
4,037
3,942
4,270
4,525
事 業 の 方 向
・利用者のニーズに即したサービスの提供に努めます。
106
④小規模多機能型居宅介護(介護予防小規模多機能型居宅介護)
小規模多機能型居宅介護は、要介護高齢者の居宅から、サービス拠点に通う、
もしくは短期宿泊するなどして家庭的な環境の中で日常生活上のケアを行うもの
です。
平成24年度から平成25年度の実績は、121人から188人に増加しており、平成26
年度も245人と増加が見込まれます。
平成27年度から平成29年度は横ばいで見込んでいます。
実績
24年度
見込み
25年度
26年度
計画
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
6
9
23
36
36
36
115
179
222
264
264
264
合計(延人数)
121
188
245
300
300
300
事 業 の 方 向
・事業者等と連携を図り、当該サービスの周知に努めるとともに、利用者のニー
ズに即したサービスの提供に努めます。
107
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
⑤認知症対応型共同生活介護(介護予防認知症対応型共同生活介護)
認知症対応型共同生活介護は、要介護高齢者であって認知症高齢者について、
その共同生活を営むべき住居において、入浴、排せつ、食事等の介護、その他の
日常生活上の支援や機能訓練を行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は、39人から38人に減少していますが、平成
26年度は41人と増加が見込まれます。
平成27年4月に新たに2ユニット(18人)が開設されることから、平成27年度
から平成29年度も増加傾向で見込んでいます。
実績
24年度
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
計画
26年度
27年度
28年度
29年度
予防給付
(要支援1・2)
介護給付
(要介護1~5)
0
0
0
1
1
1
39
38
41
54
56
56
合計(月平均人数)
39
38
41
55
57
57
事 業 の 方 向
・事業者と連携を図り、利用者のニーズに即したサービスの提供に努めます。
108
⑥地域密着型特定施設入居者生活介護
地域密着型特定施設入居者生活介護は、定員が29人以下で入居者が要介護者、
その配偶者等に限定されている有料老人ホーム等に入所している要介護者に対し
てケアを行うものです。
平成27年度から平成29年度も0人と見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
見込み
25年度
0
計画
26年度
0
27年度
0
28年度
0
29年度
0
0
第
4
章
事 業 の 方 向
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
・利用者の需要を見極めながら、必要に応じて事業を検討していきます。
⑦地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は、定員が29人以下の特別養護老
人ホームに入所している要介護者に対してケアを行うものです。
平成24年度から平成25年度の実績は、0人から2人に増加していますが、平成
26年度は1人と減少が見込まれます。
平成27年度から平成29年度も1人と見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
見込み
25年度
0
計画
26年度
2
27年度
1
28年度
1
29年度
1
事 業 の 方 向
・利用者の需要を見極めながら、必要に応じて事業を検討していきます。
109
1
⑧看護小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護と訪問看護など、複数の居宅サービスや地域密着型サ
ービスを組み合わせて提供する複合型サービスを行うものです。
平成27年度から平成29年度も0人と見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
見込み
25年度
0
計画
26年度
0
27年度
0
28年度
0
29年度
0
0
事 業 の 方 向
・利用者の需要を見極めながら、必要に応じて事業を検討していきます。
⑨地域密着型通所介護
地域密着型通所介護は、平成28年度から新たに創設されるサービスです。利用
定員18人以下のデイサービスセンターにおいて、入浴、食事の提供等日常生活の
支援や機能訓練を行うもので、市町村が指定監督する地域密着型サービスに移行
されます。
実績
24年度
合計(延人数)
―
見込み
25年度
26年度
―
―
計画
27年度
―
28年度
24
29年度
24
事 業 の 方 向
・利用者や事業者等と連携を図り、当該サービスの周知に努めるとともに、利用
者のニーズに即したサービスの提供に努めます。
110
3
施設サービスの充実
現 状 と 課 題
施設サービスは、在宅での介護が困難になった人を対象に、介護老人福祉施設、介護
老人保健施設、介護療養型医療施設でそれぞれの機能に応じたサービスを提供するもの
です。
施設介護サービス受給者は、平成24年度は361人から平成25年度は362人と増加し、平
成26年度は357人と減少を見込んでいます。
介護老人福祉施設への入所希望者が多い状況の中で、平成27年度に近隣市において開
設される介護老人福祉施設及び介護老人保健施設や他のサービスの利用が増加すること
が見込まれます。
介護老人福祉施設については、平成27年度の制度改正により要介護1・2の認定者が
介護老人福祉施設サービスを原則利用できなくなることから、その受け皿として居宅系
サービスのニーズが高まることが予測されます。
また、平成29年度末には介護療養型医療施設が廃止される予定です。
施 策 の 方 向
施設入所者及び入所希望者のニーズ状況を把握し、サービスの質の向上を目指します。
また、介護老人福祉施設への入所判定については、透明性及び公平性が求められると
ともに市の適切な関与が求められていることや円滑な運用を図る観点から、市と関係団
体等と協議を行い施設への入所に関する具体的な指針を共同で作成します。
111
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
①介護老人福祉施設
介護老人福祉施設では入所者に、施設サービス計画に基づいて、介護等の日常
生活上の支援や機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行うものです。
平成24年度から平成25年度は208人から211人に利用者は増加していますが、平
成26年度は202人と若干の減少を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度は微増傾向で見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
見込み
25年度
208
26年度
211
202
計画
27年度
28年度
205
208
29年度
212
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
事 業 の 方 向
・利用者の需要に対応できるよう、関係機関との連携を図ります。
②介護老人保健施設
介護老人保健施設では、入所者に、施設サービス計画に基づいて、看護、医学
的管理下における介護及び機能訓練、その他に必要な医療並びに日常生活上の支
援を行うものです。
平成24年度は131人から平成25年度は135人に利用者は増加していますが、平成
26年度も139人と若干の増加を見込んでいます。
平成27年度から平成29年度も微増傾向で見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
131
見込み
25年度
26年度
135
139
計画
27年度
142
28年度
145
29年度
149
事 業 の 方 向
・在宅での介護が困難な重度の要介護認定者の入所を促進し、必要なサービス量
が確保できるよう、関係機関との調整を図ります。
112
③介護療養型医療施設
介護療養型医療施設では入所者に、施設サービス計画に基づいて、療養上の管
理、看護、医学的管理下における介護等の支援や機能訓練、その他必要な訓練を
行うものです。
平成24年度は22人から平成25年度は16人に利用者が減少していますが、平成26
年度は16人と横ばいで見込んでいます。
介護療養型医療施設は平成29年度末には廃止される予定であることから、順次
別の施設形態に移行するものと予測されますが、現時点では早期に移行する施設
の情報はないことから、平成27年度から平成29年度も横ばいで見込んでいます。
実績
24年度
合計(月平均人数)
22
見込み
25年度
26年度
16
16
計画
27年度
16
28年度
16
29年度
16
事 業 の 方 向
・在宅での介護が困難な重度の要介護認定者の入所を促進し、必要なサービス量
が確保できるよう、関係機関との調整を図ります。
113
第
4
章
目
標
に
向
け
た
取
り
組
み
第5章
介護保険事業費の運営
介護保険事業を運営するために必要となる費用は、「介護給付費」、「予防給付費」、「地
域支援事業費」、「財政安定化基金拠出金」、「財政安定化基金償還金」などに要する費用か
ら構成されています。
介護保険事業を運営するための財源は、国、県、市町村の負担金、国の交付金、第1号
被保険者(65歳以上)、第2号被保険者(40~64歳)の保険料になります。
介護保険事業費には、利用者が負担する1割または2割の費用は含まれていません。
1
標準給付費
「介護給付」と「予防給付」を合わせた「総給付費」は、3年間で約96億円と見込みま
す。食費・居住費の自己負担化に伴い、負担を軽減するために設けられた「特定入所者介
護サービス費等」、1か月の利用料がある一定の額を超えた場合に給付される「高額介護
サービス費等」、認定審査時にかかる「審査支払手数料」などを総給付費に加えた全体額
第
5
章
となる「標準給付費」は、3年間で100億円と見込みます。
平成27年度
介
護
保
険
事
業
費
の
運
営
標準給付費見込額
総給付費
(一定以上所得者負担の調整後)
特定入所者介護サービス費等給付額
(資産等勘案調整後)
平成29年度
合計
3,211,545,692 円 3,359,740,212 円 3,487,019,484 円 10,058,305,388 円
3,059,036,468 円 3,209,126,822 円 3,330,098,948 円
9,598,262,238 円
100,196,539 円
93,475,375 円
94,497,806 円
288,169,720 円
44,508,500 円
48,411,800 円
52,657,300 円
145,577,600 円
高額医療合算介護サービス費等給付額
5,509,500 円
6,276,100 円
7,149,400 円
18,935,000 円
算定対象審査支払手数料
2,294,685 円
2,450,115 円
2,616,030 円
7,360,830 円
45 円
45 円
45 円
50,993 件
54,447 件
58,134 件
高額介護サービス費等給付額
審査支払手数料一件あたり単価
審査支払手数料支払件数
2
平成28年度
163,574 件
地域支援事業費
地域支援事業費は、上限が決められています。市ではこの上限を踏まえ、3年間で約3
億7千万円を見込みます。
平成27年度
平成28年度
平成29年度
96,345,000 円
100,791,000 円
174,367,000 円
371,503,000 円
介護予防・日常生活支援総合
事業
36,418,000 円
37,696,000 円
108,463,000 円
182,577,000 円
包括的支援事業・任意事業
59,927,000 円
63,095,000 円
65,904,000 円
188,926,000 円
地域支援事業費
114
合計
3
第1号被保険者の保険料収納必要額
これまでの試算により、市の介護保険料基準月額は、5,157円となりますが、これまで
に積み立ててきた準備基金があるため、約2千万円を取り崩します。
これにより市の第1号被保険者の第6期介護保険料は、5,113円と試算されますが、端
数を切り捨てて5,100円を基準月額として設定します。
平成27年度
標準給付費見込額
平成28年度
平成29年度
合計
3,211,545,692 円
3,359,740,212 円
3,487,019,484 円
10,058,305,388 円
96,345,000 円
100,791,000 円
174,367,000 円
371,503,000 円
第1号被保険者負担分相当額
727,735,952 円
761,316,867 円
805,505,026 円
2,294,557,845 円
調整交付金相当額
160,577,285 円
167,987,011 円
174,350,974 円
502,915,269 円
4.62%
4.47%
4.32%
後期高齢者加入割合補正係数
0.9782
0.9952
1.0131
所得段階別加入割合補正係数
1.0585
1.0585
1.0587
148,373,000 円
150,180,000 円
150,639,000 円
地域支援事業費
調整交付金見込交付割合
調整交付金見込額
449,192,000 円
第
5
章
0円
財政安定化基金拠出金見込額
財政安定化基金拠出率
財政安定化基金償還金
0.0%
0円
0円
0円
0円
準備基金の残高(平成26年度末の見込額)
29,402,653 円
準備基金取崩額
20,000,000 円
審査支払手数料1件あたり単価
45 円
45 円
45 円
50,993 件
54,447 件
58,134 件
審査支払手数料差引額
0円
0円
0円
0円
市町村特別給付費等
0円
0円
0円
0円
審査支払手数料支払件数
市町村相互財政安定化事業負担額
0円
市町村相互財政安定化事業交付額
0円
保険料収納必要額
2,328,281,115 円
予定保険料収納率
99.0%
保険料の基準額
年額
61,351 円
月額
5,113 円
115
介
護
保
険
事
業
費
の
運
営
4
所得段階別第1号被保険者の第6期介護保険料
第1号被保険者の保険料は、所得段階によって異なります。
第5期介護保険事業計画では6つの区分を基本として幅広い所得層となっていた旧第4
段階と旧5段階を細分化した、8つの区分が国の基準でした。
平成27年度の制度改正において国の基準が標準9段階に区分されることから、菊川市も
これに則り、第6期介護保険事業計画では9つの区分とします。
所得段階
第1段階
第2段階
第
5
章
介
護
保
険
事
業
費
の
運
営
第5期介護保険料
所得段階の説明
生活保護を受給してい
る人、または世帯全員
が市民税非課税で老齢
福祉年金を受給してい
る人
世帯全員が市民税非課
税で課税年金収入額と
合計所得金額の合計が
80万円以下の人
第6期介護保険料
保険料率
所得段階
×0.50
第1段階
×0.50
第2段階
第3段階
世帯全員が市民税非課
税で第2段階以外の人
×0.75
第3段階
第4段階
第5段階
本人が市民税非課税で
世帯に市民税課税者が
いる人で、公的年金等
収入と合計所得金額が
80万円以下の人
本人が市民税非課税で
世帯に市民税課税者が
いる人で、第4段階以
外の人
第6段階
本人が市民税課税で合
計 所 得 金 額 が 125 万 円
未満の人
第7段階
本人が市民税課税で合
計 所 得 金 額 が 190 万 円
未満の人
第8段階
本人が市民税課税で合
計 所 得 金 額 が 190 万 円
以上の人
×0.83
(基準額)
4,500 円
×1.00
×1.10
×1.25
第4段階
第5段階
第6段階
所得段階の説明
生活保護を受給してい
る人、または世帯全員
が市民税非課税で老齢
福祉年金を受給してい
る人、または、世帯全
員が市民税非課税で課
税年金収入額と合計所
得金額の合計が80万円
以下の人
世帯全員が市民税非課
税で、本人の収入等が
80 万 円 よ り 多 く 120 万
円以下の人
世帯全員が市民税非課
税で、本人の収入等が
120万円より多い人
本人が市民税非課税
で、公的年金等収入と
合計所得金額が80万円
以下の人
本人が市民税非課税
で、公的年金等収入と
合計所得金額が80万円
より多い人
本人が市民税課税で、
合 計 所 得 金 額 が 120 万
円未満の人
保険料率
×0.50
×0.75
×0.75
×0.90
(基準額)
5,100円
×1.00
×1.20
第7段階
本人が市民税課税で、
合 計 所 得 金 額 が 190 万
円未満の人
×1.30
第8段階
本人が市民税課税で、
合 計 所 得 金 額 が 290 万
円未満の人
×1.50
第9段階
本人が市民税課税で、
合 計 所 得 金 額 が 290 万
円以上の人
×1.70
×1.50
注)第6期介護保険料の保険料率は、低所得者の軽減強化等により変わることがあります。
116
5
介護給付等費用適正化事業の実施
現 状 と 課 題
介護給付等費用適正化事業は、適切な介護給付が行われているかの点検や、サービス
費用を利用者本人に通知することにより、費用の適正化を図るものです。
事 業 の 方 向
・適正化の取り組みを進めるための体制を整備し、5つの主要適正化事業を実施します。
(1) 認定調査状況チェック
指定居宅介護支援事業者、施設またはケアマネジャーが実施した変更または更新
認定に係る認定調査の内容を市職員等が訪問または書面等の審査により点検する。
(2) ケアプランの点検
ケアマネジャーが作成した居宅介護サービス計画、介護予防サービス計画の記載
内容を、事業者からの提出または事業所への訪問調査等により、市町村職員等の第
三者がその内容等の点検及び指導を行う。
(3) 住宅改修等の点検
居宅介護(介護予防)住宅改修費の申請時に請求者宅の実態確認、利用者の状態
確認または工事見積書の点検を行ったり、竣工後に訪問調査等により施工状況の点
検を行う。
福祉用具利用者に対する訪問調査等により、福祉用具の必要性や利用状況等を点
検する。
(4) 医療情報との突合・縦覧点検
後期高齢者医療制度及び国民健康保険の入院情報等と介護保険の給付情報を突合
し、給付日数や提供されたサービスの整合性の点検を行う。
受給者ごとに複数月にまたがる支払状況(請求明細書の内容)を確認し、提供さ
れたサービスの整合性の点検を行う。
(5) 介護給付費通知
利用者または家族に対して、サービスの請求状況及び費用等について通知する。
6
介護サービス事業者等の指導
現 状 と 課 題
介護保険サービス事業者は、高齢者の増加に伴い年々増加してきています。 事業者
に対して、質の高いサービスが提供されるよう適正な指導・助言を行う必要があります。
事 業 の 方 向
・事業者に対し、介護保険制度が適正に運営され利用者に質の高いサービスが提供され
るよう、相互間での連携を強化し、指導・助言を行う機会を設ける等適切な指導を行
います。
117
第
5
章
介
護
保
険
事
業
費
の
運
営
第6章
1
計画の推進に向けて
情報提供の充実
現 状 と 課 題
高齢者の支援に関する情報は、広報菊川や社協だよりなどの機関紙をはじめ、市役所
や総合保健福祉センターなどの相談窓口、各種パンフレット、民生委員児童委員や保健
師の訪問時など、多様な手段を通じて提供しています。
高齢者と家族に広く周知し、よりわかりやすい広報、啓発に努めるとともに、地域全
体で高齢者を支える観点から、若年層、中年層にも情報を積極的に提供していくことが
重要になります。
また、多様化するニーズに応えるため、状態に応じたサービスの提供が重要になるこ
とから、関係機関との連携を図りながら、市民への情報提供体制の充実を図ることが求
められます。
施 策 の 方 向
第
6
章
計
画
の
推
進
に
向
け
て
広報菊川や社協だより、菊川市「暮らしの便利帳」に高齢者保健福祉に関する記事
を掲載し、わかりやすく情報を提供するとともに、高齢者支援施策等がわかるパンフ
レットを作成してサービスの周知を図り、介護保険サービス事業所の名簿を作成し、
情報提供を図ります。
また、若い世代にも情報の共有化を促進するため、ホームページを利用した情報提
供を進めます。
出前行政講座を実施したり、民生委員児童委員、保健師など、人を通じた広報、啓
発を推進します。転入者が迷うことなく各種サービスを利用できるよう、情報提供の
強化を図ります。
情報提供体制
118
2
相談援助体制の整備
現 状 と 課 題
市では、市役所をはじめ、総合保健福祉センターや社会福祉協議会などに窓口を設置
し、各種の相談に対応しています。相談の機会について、市民への周知をするとともに、
適切な対応ができるよう、関係職員の資質向上のための研修機会などを設け、関係部署
との連携を図ることが重要になります。
事業名
事業内容
担当部署
弁護士無料法律相談
交通事故等の法律に関する相談
安全課
外国人住民相談
外国人住民の生活等に関する相談
地域支援課
市民活動なんでも相談会
市民活動に関する相談
地域支援課
心配ごと相談
日常生活の様々な問題に関する相談
社会福祉協議会
行政相談
行政に対する苦情、意見、要望等
総務課
人権相談
人権に関する相談
市民課
消費生活・多重債務相談
商品や訪問販売等の契約や多重債務に関する相談
消費生活センター
きくがわこころの健康相談
こころの悩みや病気、就労等に関する相談
福祉課
障がい者相談
障がい者に関する相談
福祉課
DV相談
夫婦間、パートナーからの暴力に関する相談
福祉課
高齢者なんでも相談
高齢者に関する相談
地域包括支援センター
福祉総合相談
福祉に関する相談
社会福祉協議会
ボランティア相談
ボランティアの登録や活動等に関する相談
社会福祉協議会
健康電話相談
健康に関する電話相談
健康づくり課
施 策 の 方 向
地域包括支援センター及びブランチを「高齢者なんでも相談窓口」として、ちらし
の配布や、広報菊川への記事の掲載、ブランチだよりの発行などを行い周知します。
広報菊川に相談窓口の紹介を毎月掲載し、菊川市「暮らしの便利帳」に相談窓口に
ついての記事を掲載するなど、あらゆる機会を通じて相談窓口の周知を図ります。
また、市役所及び総合保健福祉センターの関係部署と連携し、迅速に対応するとと
もに、相談事業の充実を図るため、関係職員が誰でも一定の対応ができるよう、担当
部署において研修機会を設けます。
119
第
6
章
計
画
の
推
進
に
向
け
て
3
介護サービス事業者等の調整・人材の確保と資質の向上
現 状 と 課 題
介護サービス従事者の人材不足は全国的な課題となっており、本計画を推進するため
には、サービスに携わる人材の育成、確保が重要な課題です。
また、より良いサービス提供をしていくために介護事業所等に専門職員の確保を要請
し、資質の向上のための研修を実施したり、事業所間の連絡、調整を行ったりすること
が求められています。
利用者が利用したいサービスを不足なく、また質の高いサービスが受けることができ
るようにするためには、サービス提供機関である事業者の協力が不可欠です。そのため、
サービス事業者や近隣市との連絡調整体制を強化し、情報の共有と円滑なサービスが提
供できるように調整を行う必要があります。
また、地域密着型サービス、地域密着型介護予防サービスについては、市が事業者を
指定することになるため、地域の状況を踏まえながら事業者を指定していくことが必要
です。
第
6
章
計
画
の
推
進
に
向
け
て
施 策 の 方 向
地域包括支援センターの運営に必要な保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーな
どの有資格者の確保に努め、資質の向上を図ります。そして、居宅介護支援事業所に
は、ケアマネジャー、主任ケアマネジャーの確保を要請するとともに、ケアマネジャ
ー連絡会を開催し、ケアマネジャー協議会の活動を支援する中で、ケアマネジャーの
資質向上のための研修、情報交換などを行います。
また、介護事業所に対しては、看護職・介護福祉士の確保を要請するとともに研修
を実施したり、職員に研修を受けさせたりするなど資質の向上を要請します。
市内の介護事業所同士の連絡会の開催を支援し、必要に応じて市と連絡調整を取る
ことができる体制を確保します。
120
4
地域の関係団体との連携
現 状 と 課 題
高齢者を地域全体で支えていくために地域包括ケアシステムの構築が求められるなか
で、医療と介護の連携が必要となります。
また、高齢になっても住み慣れた地域で生活を続けることができるように、高齢者を
見守り支えあう地域づくりが求められるなかで、社会福祉協議会をはじめ、老人クラブ
や自治会組織、ボランティア団体など、地域の保健福祉活動を行う各関係団体との連携
が必要となってきます。
市内には、多種多様な団体があり、団体ごとに事業内容や活動目的は異なりますが、
それらの活動を有機的に結び付け、地域包括ケアシステムを効率的、効果的に機能でき
る体制を構築することが求められています。
施 策 の 方 向
高齢者が住み慣れた地域で生活を続けることができるよう、高齢者を取り巻く地域の
関係団体との連携を推進します。
地域の関係団体との連携のイメージ
第
6
章
計
画
の
推
進
に
向
け
て
121
資 料 編
©菊川市
1
計画策定の経緯
年
平成 25 年
月日
事項
12 月 12 日~
12 月 27 日
平成 25 年度 菊川市介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画策定
のための高齢者実態調査
8月6日
菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画策定(諮問)
8月 20 日
第1回
菊川市介護保険事業計画等検討委員会
8月 22 日
第1回
菊川市介護保険事業計画等推進委員会
8月 22 日
第1回
菊川市介護保険事業計画等ワーキンググループ会議
9月 30 日
第2回
菊川市介護保険事業計画等ワーキンググループ会議
10 月2日
第2回
菊川市介護保険事業計画等検討委員会
10 月6日
第2回
菊川市介護保険事業計画等推進委員会
11 月 18 日
第3回
菊川市介護保険事業計画等ワーキンググループ会議
11 月 20 日
第3回
菊川市介護保険事業計画等検討委員会
11 月 25 日
第3回
菊川市介護保険事業計画等推進委員会
12 月 16 日
第4回
菊川市介護保険事業計画等ワーキンググループ会議
12 月 17 日
第4回
菊川市介護保険事業計画等検討委員会
平成 26 年
資
料
12 月 25 日
第4回
菊川市介護保険事業計画等推進委員会
12 月 26 日
パブリックコメント
1月 23 日
1月 29 日
第5回
菊川市介護保険事業計画等検討委員会
2月3日
第5回
菊川市介護保険事業計画等推進委員会
2月5日
菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画策定(答申)
平成 27 年
123
編
2
第5期介護保険事業計画・第6次高齢者保健福祉計画の検証
介護保険のなかの地域支援事業、及び高齢者保健福祉施策についての全体自己評価点は、
73点となりました。
最も評価が高かったのは、「第4章生きがいづくり」で、85点となりました。
一方最も評価が低かったのは、「第6章計画を円滑に実施するための方策」で、52点と
なりました。そのため、情報提供、相談、事業者指導、人材確保、関係機関の連携などを
強化していくことが課題です。
資
料
編
※方向性は、A=100点、B=80点、C=60点、D=40点、E=20点で計算しています。
<分野別平均達成度得点>
●介護予防事業
76
●包括的支援事業
75
●任意事業
80
●高齢者福祉事業
65
●こころとからだの健康づくり
77
●生きがいづくり
85
●高齢者支援の関連施策
68
●計画を円滑に実施するための方策
52
全
体
73
124
<項目別達成度・方向性>
○介護予防事業
項
(1)
(2)
二次予防事業
(ハイリスクアプロー
チ)
一次予防事業
(ポピュレーション
アプローチ)
目
達成度
方向性
①
二次予防事業対象者の把握事業
80
修正
②
通所型介護予防事業
70
修正
③
訪問型介護予防事業
60
修正
④
二次予防事業評価事業
100
修正
①
介護予防普及啓発事業
80
拡大
1)
通所型介護予防事業(いきいきサロン事業)
80
継続
2)
生活管理指導員派遣事業
60
継続
3)
生活管理指導短期宿泊事業
60
継続
②
地域介護予防活動支援事業
90
継続
③
一次予防事業評価事業
80
継続
達成度
方向性
20
拡大
100
継続
80
拡大
100
修正
達成度
方向性
40
継続
100
継続
○包括的支援事業
項
目
包括的支援事業
(1)
介護予防ケアマネジメント事業
(2)
総合相談支援事業/権利擁護事業
(3)
包括的・継続的ケアマネジメント支援事業
○任意事業
項
(1)
(2)
(3)
目
介護給付等費用適正化事業
家族介護支援事業
その他事業
①
家族介護教室・家族介護者交流事業
②
認知症高齢者見守り事業
70
拡大
③
在宅ねたきり老人等介護者手当支給事業
80
継続
資
④
在宅介護高齢者おむつ給付事業
80
継続
料
①
成年後見制度利用支援事業
80
継続
編
②
福祉用具・住宅改修支援事業
③
配食サービス事業
90
継続
100
継続
達成度
方向性
○高齢者福祉事業
項
目
1
移送サービス
40
修正
2
緊急通報システム整備事業
60
継続
3
老人保護措置事業
80
継続
4
敬老事業
80
修正
達成度
方向性
○こころとからだの健康づくり
項
目
第1節
健康づくりの推進
80
拡大
第2節
介護予防の推進
80
拡大
第3節
地域ケアの推進
70
継続
125
○生きがいづくり
項
目
生きがいづくり
達成度
方向性
80
継続
100
継続
第1節
就業等の支援
第2節
老人クラブ活動の促進
80
継続
第3節
社会活動への参加の支援
80
継続
達成度
方向性
○高齢者支援の関連施策
項
目
第1節
広報・啓発事業
60
拡大
第2節
ボランティア活動等への支援
60
拡大
第3節
安全・安心対策
50
拡大
第4節
介護者支援対策
100
継続
○計画を円滑に実施するための方策
第1節
情報提供の充実
70
継続
第2節
相談援助体制の整備
60
拡大
第3節
介護サービス事業者等の調整・指導
70
拡大
第4節
介護サービス従事者等人材の確保
20
拡大
第5節
地域の関係団体との連携
40
拡大
資
料
編
126
3
菊川市介護保険事業計画等推進委員会要綱
(目的及び設置)
第1条 菊川市は、介護保険法(平成9年法律第 123 号)第 117 条の規定に基づく菊川市介護保険事
業計画及び老人福祉法(昭和 38 年法律第 133 号)第 20 条の8の規定に基づく菊川市高齢者保健福
祉計画(以下「計画」という。
)の策定、見直し及び推進に当たり、市民及び保健、医療、福祉等の
専門的な立場からの意見を反映させるため、地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第 138 条の4第
3項の規定に基づき、菊川市介護保険事業計画等推進委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条
委員会は、市長の諮問に応じ、計画の策定及び見直しに関することについて調査審議し、市
長に答申する。
2
前項に掲げるもののほか、委員会は次に掲げる事項について調査審議し、市長に意見を述べるこ
とができる。
(1) 計画の進行管理及び評価に関する事項
(2) 介護保険事業等における施策の実施及び推進に関する事項
(3) その他目的達成に必要な事項
(組織)
第3条 委員会は、委員 20 人以内で組織する。
2
委員会の委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。
(1) 地域住民及び介護保険の被保険者
(2) 保健、医療及び福祉関係機関に属する者
(3) その他市長が必要と認める者
(委員長及び副委員長)
第4条 委員会に、委員長及び副委員長各1人を置く。
資
2
委員長及び副委員長は、委員の互選により定める。
料
3
委員長は、委員会を代表し、会務を総理する。
編
4
副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は委員長が欠けたときは、その職務
を代理する。
(任期)
第5条 委員の任期は、3年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
2
委員は再任することを妨げない。
(会議)
第6条 委員会の会議は、委員長が招集し、会議の議長となる。
2
委員会の会議は、委員の半数以上が出席しなければ、開くことができない。
3
委員会の議事は、出席した委員の過半数をもって決し、可否同数のときは委員長の決するところ
による。
4
委員長が特に必要と認めるときは、委員会の会議に関係者の出席を求め、説明又は意見を聴くこ
とができる。
127
(ワーキンググループ)
第7条
計画の策定に関する調査研究、企画立案等を行うため、委員会に菊川市介護保険事業計画等
策定ワーキンググループ(以下「ワーキンググループ」という。
)を置くことができる。
2
ワーキンググループの構成員は、必要に応じて委員会に出席し、議案について、説明又は意見を
述べることができる。
3
ワーキンググループの組織及び運営に関する事項は、別に定める。
(庶務)
第8条 委員会の庶務は、介護保険担当課において処理する。
(補則)
第9条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
(施行期日)
1
この告示は、平成 20 年5月1日から施行する。
(菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画推進委員会設置要綱並びに菊川市介護保険事
業計画及び高齢者保健福祉計画策定委員会設置要綱の廃止)
2
菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画推進委員会設置要綱(平成 17 年菊川市告示第 95
号)並びに菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画策定委員会設置要綱(平成 17 年菊川市
告示第 96 号)は、廃止する。
資
料
編
128
4
菊川市介護保険事業計画等推進委員会委員名簿
№
氏名
所属
要綱区分
要綱区分の説明
保健・医療・福祉関
1
村田 英之
菊川市立総合病院院長
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
2
岡本 典雄
小笠医師会代表
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
3
福地 正行
小笠医師会代表
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
4
甲賀 俊平
小笠掛川歯科医師会代表
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
5
加藤 宏明
小笠掛川歯科医師会代表
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
6
小西 尚樹
薬剤師会小笠支部代表
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
7
阿部 宣子
菊川市ケアマネジャー協議会会長
第3条第2号
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
8
鶴田 浩
菊川市社会福祉協議会会長
第3条第2号
係機関に属する者
地域住民及び介護保
9
森 繁満
菊川市連合自治会理事
第3条第1号
険の被保険者
地域住民及び介護保
10
鈴木 充
菊川市連合自治会理事
第3条第1号
険の被保険者
地域住民及び介護保
11
寺本 達良
菊川市老人クラブ連合会会長
第3条第1号
険の被保険者
菊川東地区民生委員・児童委員協議会
保健・医療・福祉関
12
伊藤 順治
第3条第2号
会長
係機関に属する者
菊川西地区民生委員・児童委員協議会
保健・医療・福祉関
13
永井 久男
第3条第2号
会長
係機関に属する者
小笠地区民生委員・児童委員協議会
保健・医療・福祉関
14
鈴木 義弘
第3条第2号
会長
係機関に属する者
保健・医療・福祉関
15 井伊谷 美貴子 菊川市健康づくり推進委員会副会長
第3条第2号
係機関に属する者
掛川地区労働者福祉協議会事務局長
地域住民及び介護保
増田 智彦
第3条第1号
(~9/30)
険の被保険者
16
掛川地区労働者福祉協議会事務局長
地域住民及び介護保
太田 光昭
第3条第1号
(10/1~)
険の被保険者
地域住民及び介護保
17
小塚 洋昭
㈱ミクニ菊川事業所 静岡総務室室長 第3条第1号
険の被保険者
地域住民及び介護保
18
鈴木 龍司
農業生産者代表
第3条第1号
険の被保険者
委員の任期はH26.4.1~H29.3.31(任期中で新しく委員になった者でもその任期の終期は変わらない)
【事務局】
所属
氏名
要綱区分
副市長
石田
辰芳
検討委員
健康福祉部長
落合
哲郎
検討委員
長寿介護課長
鈴木
和則
検討委員
宏
検討委員
健康づくり課長
戸塚
小笠総合サービス課長兼小笠支所長
桜井
浩志
検討委員
長寿介護課高齢者福祉係長
下嶋
隆広
事務局員
長寿介護課主幹兼包括支援係長
諏訪部
健康づくり課主幹兼成人保健係長
横山
長寿介護課介護保険係長
落合
129
晴美
事務局員
眞理子
事務局員
要平
事務局員
資
料
編
5
菊川市介護保険事業計画等策定ワーキンググループ運営要領
(趣旨)
第1条 この要領は、菊川市介護保険事業計画等推進委員会要綱(平成 20 年菊川市告示第 61 号)第
7条第3項の規定に基づき、菊川市介護保険事業計画等策定ワーキンググループ(以下「ワーキン
ググループ」という。
)の組織及び運営に関し必要な事項を定めるものとする。
(所掌事務)
第2条 ワーキンググループは、次の事項を担当する。
(1) 介護保険法(平成9年法律第 123 号)第 117 条の規定に基づく介護保険事業計画及び老人福
祉法(昭和 38 年法律第 133 号)第 20 条の8の規定に基づく高齢者保健福祉計画(以下これらを
「計画」という。
)の策定に係る調査研究及び調整に関すること。
(2) その他計画の策定に関し必要な事項
(組織)
第3条 ワーキンググループは、次に掲げる者をもって組織する。
(1) 保健・福祉・医療関係機関の職員
(2) 行政機関職員
(3) その他市長が必要と認める者
(会議)
第4条 ワーキンググループは、介護保険担当課長が招集し、運営する。
(庶務)
第5条 ワーキンググループの庶務は、介護保険担当課において処理する。
(補則)
第6条
この要領に定めるもののほか、ワーキンググループの運営に関し必要な事項は、介護保険担
当課長が別に定める。
資
料
編
附 則
(施行期日)
1
この告示は、平成 20 年5月 12 日から施行する。
(菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画策定ワーキンググループ運営要領の廃止)
2
菊川市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画策定ワーキンググループ運営要領(平成 17 年1
月 17 日告示第 98 号)は、廃止する。
130
6
菊川市介護保険事業計画等策定ワーキンググループ名簿
№
1
氏名
金岩
眞須美
所属
区分
菊川市立総合病院
地域医療支援課看護師長
2
老川 大介
菊川市立総合病院
リハビリテーション科技師長
3
佐藤 建一
千寿の園指定居宅介護支援事業所
介護支援専門員
4
渡辺 仁美
和松会ケアマネージメント
サービスセンター
介護支援専門員
5
松本 泰央
正圭会菊川居宅介護支援プラザ
介護支援専門員
きくがわ居宅介護支援事業所
介護支援専門員
菊川市社会福祉協議会
在宅介護係長
菊川市健康福祉部健康づくり課
主幹兼成人保健係長(保健師)
6
7
8
中山
ともえ
村松 靖裕
横山
眞理子
9
高橋 住夫
菊川市健康福祉部健康づくり課
主幹兼母子保健係長
10
下嶋 隆広
菊川市健康福祉部長寿介護課
高齢者福祉係長
菊川市健康福祉部長寿介護課
地域包括支援センター
主幹兼包括支援係長(保健師)
11
諏訪部
晴美
12
勝浦 秀明
菊川市生活環境部小笠総合サービス課
市民福祉係長
13
落合 要平
菊川市健康福祉部長寿介護課
介護保険係長
資
料
編
131
7
用語説明
ページ数
用
語
説
明
加齢に伴う疾病等により要介護状態となり、医療や入浴、
排せつ、食事等の介護を必要とすることになった人を対象
P.1
介護保険制度
に、これらの人がその有する能力に応じて自立した日常生活
を営むことができるよう、必要な保健・医療・福祉サービス
の給付を行う制度です。
市町村が保険者として介護保険を実施していくために策定
する行政計画のことで、介護が必要な高齢者の数の把握、在
P.1
介護保険事業計画
宅サービスの必要量の算定、提供できるサービス量の把握、
介護サービスの基盤整備のための量的な目標の設定、介護保
険料の算定等を主な内容としています。
2006年4月から実施されている「要支援」の人を対象とし
た介護予防サービスで、市区町村を運営主体として、地域包
P.1
新予防給付
括支援センターのケアマネジメントのもと実施されます。
サービスの内容としては、保健師などが作成した介護予防
ケアプランに基づき、各種の訪問・通所サービスなどが実施
され、費用は介護給付と同様、1割を自己負担します。
元気な高齢者、認定を受けるには至らないものの虚弱な高
P.1
地域支援事業
齢者、要支援の認定者に至るまで、一貫した連続性のある介
護予防を進めるために新たに創設された事業です。
「住み慣れた地域においてサービス利用を可能とする」こ
とが前提となっており、地理的条件、社会条件、人口など
P.1
日常生活圏域
様々な条件を考慮しながら市町村が定める区域のことです。
資
地域密着型サービスは、この圏域をもとに計画値を設定して
料
います。
編
戦後の主に1947年~1949 年(昭和22年~24年)生まれの世
P.1
団塊の世代
代のことで、この世代の出生数・出生率は以後のどの世代よ
りも高くなっています。
P.1
後期高齢者
高齢者(65歳以上の人)のうち、75歳以上の人のことで
す。
高齢者に対し、住み慣れた地域のなかで、市民、各種団
体、企業、関係機関などが連携・協力して、生活上の安全・
P.1
地域包括ケアシステム
安心・健康を確保するために必要な保健・医療・福祉サービ
スを含めたさまざまな生活支援サービスを、一体的・体系的
に提供する体制のことをいいます。
132
ページ数
用
語
説
明
介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改
正する法律(平成23年法律第72号)により創設された事業
P.1
介護予防・
日常生活支援総合事業
で、市町村の主体性を重視し、地域支援事業において、多様
なマンパワーや社会資源の活用等を図りながら、要支援者・
二次予防事業対象者に対して、介護予防や、配食・見守り等
の生活支援サービス等を、市町村の判断・創意工夫により、
総合的に提供することができる事業です。
自己の権利を表明することが困難な寝たきりの高齢者や、
P.1
高齢者の権利擁護
認知症の高齢者の権利擁護やニーズ表明を支援し代弁するこ
とです。
高齢者、知的障がいのある人、精神障がいのある人等で判
断能力に不安のある人の権利擁護を目的に、住み慣れた地域
P.1
権利擁護
で自立した生活を送れるように福祉サービスや介護保険サー
ビスの利用援助のほか、日常的な金銭管理等の援助を行いま
す。
高齢者虐待防止法では、家族等の養護者(介護者)または
P.1
(高齢者の)虐待
養介護施設従事者などによる「身体的虐待」「介護・世話の放
棄、放任」「心理的虐待」「性的虐待」「経済的虐待」と定義さ
れています。
介護保険の保険給付には、要介護者に対する介護給付と、
要支援者に対する予防給付があります。
P.2
保険給付
サービスの費用は、その種類ごとに原則として9割が介護
保険から給付され、残りの1割は利用者の自己負担となりま
す。
P.3
介護保険の要介護(要支援)認定を受けた人などから相談
資
ケアマネジャー
を受け、適切なサービスを組み合わせた介護サービス計画
料
(介護支援専門員)
(ケアプラン)を作成したり、市町村、事業者、施設などと
編
の連絡調整を行う人のことです。
行政機関による規制の設定、改廃にあたり、原案を事前に
P.3
パブリックコメント
公表して、書面や電子メールなどで住民から意見や情報提供
を求め、フィードバックを行う制度のことです。
P.5
高齢化率
65歳以上の高齢者人口(老年人口)が総人口に占める割合
のことです。
食習慣・喫煙・飲酒などの生活習慣がその発症、進行に関
P.8
生活習慣病
与する疾患の総称(糖尿病、高血圧、循環器病など)です。
加齢に着目した疾患群を指す成人病とは概念的に異なりま
すが、含まれる疾患の多くが重複します。
133
ページ数
用
語
説
明
「痴呆」という用語が侮蔑的な表現である上に、「痴呆」の
実態を正確に表しておらず、早期発見・早期診断等の取り組
みの支障となっていることから変更された用語です。認知症
P.8
認知症
は、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが
悪くなったためにさまざまな障がいが起こり、生活するうえ
で支障が出ている状態(およそ6 か月以上継続)を指しま
す。
65 歳以上の高齢者の占める割合が全人口の 21%を超えた社
会のことで、日本が超高齢社会となるのは時間の問題といわ
P.10
超高齢社会
れています。また、65 歳以上の高齢者の占める割合が全人口
の7%を超えた社会は「高齢化社会」、14%を超えた社会は
「高齢社会」と呼ばれます。
日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生
P.20
健康寿命
存期間のことです。WHO(世界保健機関)が 2000 年にこの
言葉を公表しました。平均寿命から介護(自立した生活がで
きない)を引いた数が健康寿命になります。
地域住民の保健医療の向上と福祉の増進を包括的に支援す
ることを目的として、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジ
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地域包括支援センター
ャーが中心となって、相談対応や介護予防に関するマネジメ
ントをはじめとする高齢者への総合的な支援を行う介護予防
の中核拠点です。
生活様式。衣食住をはじめ職業や居住地の選択、社会との
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ライフスタイル
かかわり方などを含む、広い意味での暮らし方、生き方のこ
とをいいます。
資
高齢者の要介護度が重くなっても、遠方の施設に入所する
料
のではなく、できる限り住み慣れた地域や自宅で生活を継続
編
P.21
地域密着型サービス
できるように新たに創設されたサービスです。原則としてそ
の市町村の被保険者のみが利用でき、事業者の指導、監督、
指定等の権限が市町村にあります。
要支援1、要支援2の人が対象。介護サービスの施設サー
ビス以外の居宅サービスとほぼ同じ内容のサービスが受けら
れます。ただし、介護予防という観点から利用方法が一部変
P.25
介護予防サービス
わります。また、地域密着型介護予防サービスは、介護予防
認知症対応型通所介護(デイサービス)、介護予防小規模多機
能型居宅介護、介護予防認知症対応型共同生活介護がありま
す。
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ページ数
用
語
説
明
要介護または要支援のサービス利用者がその心身の状況に
P.25
ケアマネジメント
合わせて適切なサービスを利用できるよう、ケアマネジャー
(介護支援専門員)が介護(予防)サービス計画を作成し、
事業者が施設との連絡・調整を行う一連の活動のことです。
住民の利便を考慮し、地域の住民から相談を受け付け、集
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ブランチ
約した上で、 地域包括支援センターにつなぐための「窓口」
機能を持つ場のことです。
地域で暮らす認知症の方やその家族が、安心して暮らし続
けられるように見守る人のことをいいます。サポーターは、
P.26
認知症サポーター
認知症サポーター養成講座の受講を通じて、認知症を正しく
理解し、受講後に配布されるオレンジリングを身に着けるこ
とで、地域のさりげない見守りを行います。
高齢者の生活支援・介護予防の基盤整備を推進していくこ
とを目的とし、地域において、生活支援等サービスの提供体
P.26
生活支援
制の構築に向けたコーディネート機能を果たす人です。生活
コーディネーター
サービスの充実に向けて、ボランティア等の生活支援の担い
手の養成・発掘等の地域資源の開発やそのネットワーク化を
行います。
NonProfit Organizationの略で、ボランティア活動などに
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NPO
代表される営利を目的としない福祉、平和、文化などの公益
活動や市民的活動を行う組織・団体です。
高齢者を会員とする自主的な組織のことで、豊かな知識と
P.33
老人クラブ
経験を活かして地域社会における諸活動に参加することによ
り、老後の生活を健全で豊かなものとし、生きがいを高めよ
うという目的で結成されました。
P.36
シルバー人材センター
定年退職者等の希望に応じた臨時的かつ短期的な就業の機
会を確保し、提供する公益法人です。
一日のほとんどを家で過ごし、週に1回も外出しない状態
のことです。閉じこもりがちな生活が続くと、筋力や食欲が
低下し、認知症やうつなどになりやすくなります。閉じこも
P.36
閉じこもり
りの原因は身体的原因、精神的原因、社会環境原因に分類さ
れ、これら3つが相互に関係して、閉じもこりになると考え
られています。閉じこもりは寝たきりになる原因のひとつと
言われており、閉じこもりを予防することが大切です。
肥満症、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、
それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満、特に内臓に脂
肪が蓄積した肥満(「内臓脂肪型肥満」と言います)が原因で
P.40
メタボリック
シンドローム
あることが分かってきており、このような内臓脂肪型肥満に
よってさまざまな病気が引き起こされやすくなった状態のこ
とを言います。お尻や下腹部などに皮下脂肪がつく「洋ナシ
型肥満」に比べて、内臓周りに脂肪が蓄積される「リンゴ
(タル)型肥満」の方は、メタボリックシンドロームになり
やすいと言われています。
135
資
料
編
ページ数
用
語
説
明
運動器の衰え・障がい(加齢や生活習慣が原因といわれ
P.40
ロコモティブ
る)によって、要介護になるリスクが高まる状態のことで
シンドローム
す。日本整形外科学会が 2007 年に新たに提唱し、予防啓発を
行っています。
大きく保健・医療関係、福祉関係、職業関係、教育関係に
分けられますが、ここで関わりが大きいものとしては、保
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リハビリテーション
専門職等
健・医療分野では、医師(リハビリテーション医)、看護師、
保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理
士、医療ソーシャルワーカー、福祉関係では、社会福祉士、
介護福祉士、生活指導員、ホームヘルパー、心理判定員、手
話通訳者などがあります。
医師の指示のもと、病院やリハビリテーションセンターな
どにおいて理学療法を行う人です。
P.46
理学療法士(PT)
障がいを最小限に減らし、さらに機能回復訓練によって、
残された機能を最大限に発揮できるようにするなどの医学的
リハビリテーションの専門技術者です。
行政活動に関する評価指標の一つで、事業の具体的な活動
P.47
アウトプット指標
量や活動実績(公共サービスの産出量)を測る指標、活動指
標のことです。
P.47
アウトプット評価
投入された事業量に係る指標により行われる評価のことで
す。
行政活動に関する評価指標の一つで、行政活動の成果(政
P.47
アウトカム指標
策の成果)を測る指標のことです。受益者(地域住民)の観
点からとらえた具体的な効果や効用を基準とします。
資
P.47
アウトカム評価
料
要支援・要介護への移行防止等の事業成果に係る指標によ
り行われる評価のことです。
事業の実施過程等に係る指標により行われる評価のことで
編
P.47
プロセス評価
す。成果に至るまでの過程(プロセス)に着目し、そこにど
のような価値が存在したかという視点から判断するのがプロ
セス評価の考え方です。
身体や精神上の障がい、環境上の理由などから日常生活に
P.49
社会福祉士
支障がある人や家族に対し、専門知識に基づいた助言や指
導、援助を行う人です。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を有し、居宅介
P.49
主任ケアマネジャー
護支援事業所のケアマネジャーに対するケアプラン作成技術
(主任介護支援専門員)
の指導など、包括的ケアマネジメントの中核的な役割を担う
専門職で一定の研修を終了した人です。
行政と住民や事業者等、地域で活動する多様な人や組織と
P.49
協働
が、共通の目的のために、お互いに責任と役割分担を自覚し
て、対等な関係で協力・連携しながら活動することをいいま
す。
136
ページ数
用
語
説
明
地域包括支援センターの運営が公正・中立に行われるよ
P.49
地域包括支援センター
う、また、人材確保等を支援するために設置される機関で、
運営協議会
市町、県、介護保険サービスの関係者、地域医師会、および
被保険者などから構成されます。
地域に存在しながら福祉全般の相談に気軽に応じるボラン
ティアで、地域住民の生活状態を常に把握して、関係施設と
P.52
民生委員児童委員
密に連絡を取り合います。推薦による3年任期で、厚生労働
大臣からの委嘱を受けています。また、民生委員は児童福祉
法により児童委員を兼ねることになっています。
要介護者等の心身の状況、環境、本人や家族の希望をふま
P.53
ケアプラン
え、利用するサービス等の種類・内容・担当者等を定めた計
画のことです。
行政が直接・間接的に提供するサービスでは充足されない
P.55
インフォーマル
「隠れた」ニーズに対応するサービスのことです。例えば、
サービス
近隣や地域社会、民間やボランティアなどの非公式な援助活
動がそれにあたります。
事前(初期)評価のことで、介護サービス利用者(要介護
P.60
アセスメント
等認定者)の身体機能や環境などを事前に把握、評価するこ
とで、ケアプランの作成など、今後のケアに必要な見通しを
たてるために必要な評価のことです。
心身の障がいで日常生活に支障がある人に対する介護や、
P.60
介護福祉士
介護者に対する介護指導を、専門知識と技術を持って行う人
です。
おおむね65歳以上の人を対象に、身体上、精神上、住宅等
P.70
養護老人ホーム
環境上の理由及び経済的な理由により、居宅において養護す
資
ることが困難な人が入所する施設です。
料
噛む力が弱い人のために食物を小さく刻んで食べやすくし
た食事のことです。きざみ食を作る場合は単に料理を細かく
P.71
きざみ食
切るだけでなく、舌で押しつぶせる程度の軟らかさにした軟
菜食を、さらにミキサーなどにかけて細かくしてから片栗粉
でとろみを付けるなどの工夫が必要になります。
すい臓で作られるインスリンというホルモンの作用不足に
P.71
糖尿病食
より慢性的に高血糖になる「糖尿病」の治療のための食事の
ことです。一日の摂取エネルギーを守り、過剰な摂取を避
け、栄養素をバランスよくとる事が大切とされています。
P.72
社会福祉協議会
地域の実情に応じて福祉事業を行う民間の福祉法人で、各
種福祉サービスも提供しています。
認知症高齢者、知的障がいのある人及び精神障がいのある
P.77
成年後見制度
人などで判断能力が不十分な状態にある人の財産管理や介護
サービス、障害者福祉サービスの利用契約などを成年後見人
等が行い、このような人を保護する制度です。
137
編
ページ数
用
語
説
明
近年増えている、振込め詐欺やクレジットカードのスキミ
P.77
消費者被害
ング、高額商品の販売等、消費者にかかわる犯罪による被害
のことです。特にお年寄りや学生など社会的弱者をターゲッ
トにした犯罪は年々巧妙化しています。
高齢者や障がいのある人等が生活していく上で障壁(バリ
P.87
バリアフリー
ア)となるものを除去(フリー)すること。物理的、社会
的、制度的、心理的な障壁、情報面での障壁などすべての障
壁を除去する考え方です。
身体や精神の障がいによって日常生活に支障がある高齢者
P.89
訪問介護員
や障がいのある人の家庭を訪問して、その人たちの食事や身
(ホームヘルパー)
の回りの世話、必要な家事、介護を行い、生活や身の上につ
いての相談・助言などの業務を行う人です。
医師の指示のもと、病院やリハビリテーションセンターな
どにおいて作業療法を行う人です。
P.92
作業療法士(OT)
手足の運動機能障害や精神に障がいのある人に対して、そ
の応用動作または社会適応能力の回復や自立生活への支援を
図る専門職です。
P.92
急性期
症状が急激に現れる時期のことで、病気になり始めの時
期、と言うこともできます。
病状は比較的安定しているが、治癒が困難な状態が続いて
P.92
慢性期
いる時期のことで、再発予防や身体機能の維持・改善を目指
しながら、長期的な看護、治療を行っていく必要がありま
す。
歯科医師の直接指導のもとに、歯及び口の中の病気の予防
資
P.93
歯科衛生士
処置、歯科診療の補助、歯科に関する保健指導ならびに普及
活動を行う人です。
料
人間の労働力、とくに熟練した労働者がもつ能力の経済的
編
価値を資源の1つとみなしていう言葉です。
ここでは介護の必要な人に対して専門的知識と技術をもっ
P.94
マンパワー
て相談指導を行ったり、食事・排泄・入浴等の介護サービス
を行う人々がそれにあたり、社会の急速な高齢化に伴って、
医療や福祉サービスの担い手となるマンパワーは、質・量の
両面において充実が求められています。
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第6期介護保険事業計画・第7次高齢者保健福祉計画
(平成27年度~平成29年度)
発
行:静岡県菊川市
企画・編集:菊川市健康福祉部長寿介護課
住
所:439-0019
静岡県菊川市半済1865
電
話:0537-37-1253
プラザけやき
©菊川市
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