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本発明は、Akt活性の阻害剤である式(I)の化合物 を提供する。該化合物は

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本発明は、Akt活性の阻害剤である式(I)の化合物 を提供する。該化合物は
JP 2006-521382 A 2006.9.21
(57)【要約】
本発明は、Akt活性の阻害剤である式(I)の化合物
を提供する。該化合物は、感受性のある新生物疾患およ
びウィルス感染症の治療に有用である。
(2)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式(I)の化合物
【化1】
10
1
〔式中、R は水素、ハロ、アミノまたはヒドロキシ;
2
R は、水素、C1−C4アルキル、またはC2−C4アルケニルであって、該C1−C4アル
キルはカルボキシ、トリフルオロ、ベンジル、アセタミド、C1−C4アルコキシカルボニ
ル、または置換C1−C4アルコキシカルボニル(ここで置換はC1−C4アルキルまたは−
9
NR R
1 0
9
であり、R およびR
1 0
はそれぞれ独立して水素またはC1−C4アルキル)で任
意に置換され;
3
R は水素、またはC1−C4アルキル;
4
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシ;
20
5
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、トリフルオロメチル、また
4
5
はニトロであって、R およびR はまた、それらが結合した炭素原子と一緒になりベンゾ
縮合環を形成し;
6
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C1−C4アルコキシ、トリ
フルオロメチル、ニトロ、シアノ、C3−C6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、フ
ェネチル、ベンジル、ベンゾイル、イソキサゾリル、フリル、チエニル、およびメチルス
ルホニルよりなる群から選択され、該C1−C4アルキルはN−モルホリノ、ピペリジン、
9
ピロリジンまたはNR R
1 0
で置換されてもよく、該チエニルはハロまたはC1−C4アル
キルで置換されてもよく、該フェニル、ベンゾイル、若しくはベンジルはハロ、C1−C4
アルキル、C1−C4アルコキシ、CF3、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、メチルスルホニ
ルアミノ、スルホンアミド、およびC(O)R
から2個の置換基で置換されてもよく、R
9
R
1 0
1 1
1 1
30
よりなる群から独立して選択される1個
はN−モルホリノ、ヒドロキシ、またはNR
よりなる群から選択され;
8
X は -O -、 -S (O )p-、 ま た は -N R -;
nは2または3;
pは0、1、または2;
7
R は水素、メチル、エチニル、フェニル、チエニル、またはピラゾールであり、該フェ
ニル、チエニル、およびピラゾールはヒドロキシ、ハロ、またはアミノで置換されてもよ
く;
8
R は 水 素 、 C 1 − C 4 ア ル キ ル 、 ベ ン ジ ル 、 ま た は tert-ブ チ ル エ ス テ ル を 表 す 。 〕
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
下 式 ( II) の 化 合 物
40
(3)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化2】
1
〔式中、R は水素またはヒドロキシ;
10
2
R は、水素、C1−C4アルキル、またはC2−C4アルケニルであり、該C1−C4アル
9
キルはカルボキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、または−NR R
9
れ、R およびR
1 0
1 0
で任意に置換さ
はそれぞれ独立して水素またはC1−C4アルキルであり;
3
R は水素またはC1−C4アルキル;
4
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシ、;
5
R は、水素、ハロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、トリフルオロメチル、
4
5
またはニトロであって、R およびR はまた、それらが結合した炭素原子と一緒になりベ
ンゾ縮合環を形成し;
6
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C1−C4アルコキシ、ト
リフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C3−C6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、
20
フェネチル、ベンジル、ベンゾイル、イソキサゾリル、フリル、およびチエニルよりなる
群から選択され、該フェニル、若しくはベンジルはハロ、C1−C4アルキル、C1−C4ア
ルコキシよりなる群から独立して選択される1個から2個の置換基で任意に置換されても
よく;
8
X は -O -、 -S (O )p-、 ま た は -N R -;
nは2または3;
pは0、1、または2;
7
R は水素、またはフェニル;
8
R は水素、またはC1−C4アルキルを表す。〕
またはその薬学的に許容される塩。
30
【請求項3】
3
R が水素である請求項1または2の化合物。
【請求項4】
nが2である、請求項1−3のいずれかの化合物。
【請求項5】
6
R がハロ、C1−C4アルキル、ニトロ、CF3、ベンゾイル、オルト−フェニル、または
オルト−ベンジルであり、該フェニルまたはベンジルはハロ、C1−C4アルキル、C1−
C4アルコキシ、ニトロおよびスルホンアミドからなる群より独立して選択される1個ま
たは2個の置換基で任意に置換されていてもよい、請求項1−4のいずれかの化合物。
【請求項6】
40
XがOである、請求項1−5のいずれかの化合物。
【請求項7】
2
R が水素またはC1−C4アルキルである、請求項1−6のいずれかの化合物。
【請求項8】
1
R が水素またはヒドロキシである、請求項1−7のいずれかの化合物。
【請求項9】
1
R が水素である、請求項1−7のいずれかの化合物。
【請求項10】
7
R がフェニルまたはヒドロキシフェニルである、請求項1−9のいずれかの化合物。
【請求項11】
50
(4)
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7
R が 3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル ま た は 4-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル で あ る 、 請 求 項 1 − 9 の い ず れ
かの化合物。
【請求項12】
請求項1の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含み、薬学的に許容される担体、
賦形剤または希釈剤を組み合わせてなる、医薬組成物。
【請求項13】
必要とする患者に対し請求項1の化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与
することを含んでなる、感受性のある新生物疾患の治療方法。
【請求項14】
必要とする患者に対し請求項1の化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与
10
することを含んでなる、ウィルス感染症の治療方法。
【請求項15】
治療に使用するための、請求項1の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
感受性のある新生物疾患治療のための薬剤の製造における、請求項1の化合物の使用。
【請求項17】
ウィルス感染症の治療のための薬剤の製造における、請求項1の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
20
本 発 明 は 式 (I )の 化 合 物 、 そ の 組 成 物 、 お よ び 必 要 な 患 者 に 式 (I )の 化 合 物 の 有 効 量 を
投 与 す る こ と を 含 む プ ロ テ イ ン キ ナ ー ゼ B ( Akt) の 阻 害 方 法 を 提 供 す る 。 加 え て 、 本 発
明 は 式 (I )の 化 合 物 お よ び そ の 合 成 中 間 体 を 製 造 す る 方 法 に 関 す る 。
【背景技術】
【0002】
プロテインキナーゼは、成長因子、成長ホルモン、および正常および病的状態における
細胞の成長、生存および代謝にかかわるその他の細胞制御分子につながる情報伝達経路に
含まれている。そのようなプロテインキナーゼ中でも、プロテインキナーゼB(Aktと
しても知られる)は広範な型の細胞の増殖および生存を促進してアポトーシス(プログラ
ム 化 さ れ た 細 胞 死 ) か ら 細 胞 を 保 護 す る 際 に 重 要 な 役 割 を 担 っ て い る で あ る 〔 Khwaja, Na
30
ture 33-34(1990)〕 。 セ カ ン ド ・ メ ッ セ ン ジ ャ ー で 規 制 さ れ る セ リ ン / ト レ オ ニ ン プ ロ テ
イ ン キ ナ ー ゼ の 三 種 の Akt/PKBフ ァ ミ リ ー が 同 定 さ れ て い て 、 Akt1/PKBα 、
と 呼 ば れ て い る 。 細 胞 の 増 殖 お よ び 生 存 に か か わ る 多 数 の タ ン パ ク が 細 胞 内 の Aktの 基 質
と い わ れ て い る 。 そ の よ う な 基 質 の 二 つ の 例 が グ リ コ ー ゲ ン 合 成 キ ナ ー ゼ -3(GSK3)お よ び
フ ォ ー ク ヘ ッ ド 転 写 因 子 (FKs)で あ る ( Brazilm 、 Hemmings, Trends in Biochemical Sci
ences 26, 675-664参 照 ) 。
【0003】
多 数 の プ ロ テ イ ン キ ナ ー ゼ お よ び ホ ス フ ァ タ ー ゼ が Aktの 活 性 を 制 御 し て い る 。 例 え ば
、 Aktの 活 性 化 は ホ ス フ ァ チ ジ ル イ ノ シ ト ー ル 3-キ ナ ー ゼ (PI3-K)に よ り 媒 介 さ れ 、 こ れ が
セ カ ン ド ・ メ ッ セ ン ジ ャ ー で あ る ホ ス ホ リ ピ ド の 、 Aktの プ レ ク ス ト リ ン 相 同 性 結 合 領 域
40
へ の 結 合 を 開 始 す る 。 こ の 結 合 が Aktを 原 形 質 膜 に 固 定 さ せ 、 リ ン 酸 化 と 酵 素 の 活 性 化 を
生 じ さ せ る 。 触 媒 サ ブ ユ ニ ッ ト の PI3-K、 p110α の 増 幅 、 ま た は PI3-Kサ ブ ユ ニ ッ ト の p85
α 中 の 突 然 変 異 が 種 々 の 型 の ヒ ト 癌 に お け る Akt活 性 化 を 導 く 〔 Vivanco and Sawyers, Na
ture Reviews in Cancer (2002) 2: 489-501〕 。 腫 瘍 抑 制 因 子 、 PTENは PI3-Kに よ る Akt活
性 化 の 重 大 な 抑 制 因 子 で あ る 〔 Myers et al. Proc. Nat. Acad. Sci. 95, USA (1998) 13
513-13518〕 。 Pten遺 伝 子 に お け る 不 活 性 化 突 然 変 異 は 多 く の ヒ ト 腫 瘍 お よ び 腫 瘍 細 胞 株
において高頻度に見出され、これには前立腺癌、乳癌、卵巣癌、グリア芽腫、メラノーマ
お よ び そ の 他 の 癌 種 が 含 ま れ る 。 PTENタ ン パ ク の 不 活 性 化 は 腫 瘍 細 胞 内 の リ ン 酸 化 Aktの
レ ベ ル 上 昇 と Akt活 性 の 増 大 を も た ら す 〔 Li, et al., Science (1997),275,1943-1947; G
uldberg, et al., Cancer Research (1997),57,3660-3663; Risinger, et al., Cancer R
50
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esearch (1997),57,4736-4738; Vivanco and Sawyers, Nature Reviews in Cancer (2002
),2,489-501〕 。 PTEN中 の 欠 陥 に よ る Aktの 過 剰 活 性 化 、 Akt2お よ び Akt3の 直 接 の 増 幅 お よ
び /ま た は 過 剰 発 現 が ヒ ト 新 生 物 中 、 例 え ば 、 卵 巣 、 す い 臓 、 前 立 腺 お よ び 乳 癌 細 胞 中 に
見 出 さ れ て い る 〔 Cheung et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA(1992), 89,9267-9271; Ch
eung et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA (1996), 93,3636-3641; Nakatani et al., J.
Biol. Chem. (1999), 274,21528-21532).〕 。
【0004】
生 殖 細 胞 の Akt1ノ ッ ク ア ウ ト に よ り 部 分 的 な 胚 性 致 死 を も た ら す こ と が 示 さ れ 、 細 胞 の
増 殖 お よ び 生 存 に お け る Aktの 決 定 的 な 役 割 が さ ら に 強 調 さ れ て い る 。 生 存 し て い る 同 腹
子 は 発 育 不 全 や 、 organismalア ポ ト ー シ ス 、 早 期 死 亡 の 増 加 を 示 す 〔 Cho et al., J. Bio
10
l. Chem. (2001) 276, 38349-38520; Chen et al., Genes Dev. (2001) 15, 2203-2208〕
。 薬 物 に よ る Aktの 不 活 性 化 は 培 養 ヒ ト 卵 巣 癌 細 胞 に お い て ア ポ ト ー シ ス を 誘 導 す る こ と (
Yuan et al., Oncogene 19, 2324-2340, 2000)、 お よ び マ ウ ス に お け る ヒ ト 卵 巣 癌 異 種 移
植 片 の 成 長 を 減 少 さ せ る こ と (Hu et al., Clin. Cancer Res. 6, 880-886, 2000)が 示 さ
れた。
【0005】
ま た 最 近 の 研 究 に よ れ ば 、 多 く の ウ ィ ル ス の ラ イ フ サ イ ク ル に お け る PI3-K/AKT経 路 の
果 た す 役 割 が 示 さ れ た 。 PI3-K/AKT経 路 を 直 接 活 性 化 し て そ の ウ ィ ル ス 増 殖 に 好 都 合 な 環
境 を 作 り 出 す ウ ィ ル ス タ ン パ ク の あ る こ と が 示 さ れ た 。 こ れ に は ヒ ト 免 疫 不 全 ウ ィ ル ス (H
IV)、 B 型 肝 炎 ウ ィ ル ス の タ ン パ ク X 、 お よ び C 型 肝 炎 ウ ィ ル ス の NS5Aが 含 ま れ る 〔 Borga
20
tti et al., Eur. J. Immunol.(1997), 27,2805-2811; Lee et al., J. Biol. Chem.(200
1),276, 16969-16977; He et al., J. Virol.(2002),76, 9207-9217〕 。 PI3-K/AKT経 路 は
ま た ヒ ト サ イ ト メ ガ ロ ウ ィ ル ス (HCMV)に お け る 複 製 サ イ ク ル の 開 始 と 終 了 に も 必 要 で あ る
。 実 際 、 薬 物 で こ の 経 路 を 不 活 性 化 す る と HCMV産 生 お よ び 宿 主 細 胞 の 生 存 が 未 完 に 終 わ る
(Johnson et al., J. Virol.(2001), 75,6022-6032)。
【0006】
細 胞 生 存 の 制 御 上 極 め て 重 要 な 役 割 の 故 に 、 Aktは 種 々 の 疾 患 、 特 に 癌 お よ び ウ ィ ル ス
感染、の効果的治療のための治療標的を提供する。しかしながら、その治療のためには強
力 で 選 択 的 な Aktの 阻 害 剤 が 必 要 で あ る 。 そ こ で 、 本 発 明 は 一 類 の Akt新 規 阻 害 剤 、 こ れ ら
化合物を含む組成物およびこれら化合物を使用する方法を提供する。
30
【発明の開示】
【0007】
発明の短い要約
本 発 明 は 式 (I )の 化 合 物 、
【化1】
40
【0008】
1
〔式中、R は水素、ハロ、アミノまたはヒドロキシ;
2
R は、水素、C1−C4アルキル、またはC2−C4アルケニルであって、該C1−C4アル
キルはカルボキシ、トリフルオロ、ベンジル、アセタミド、C1−C4アルコキシカルボニ
ル、または置換C1−C4アルコキシカルボニル(ここで置換はC1−C4アルキルまたは−
9
NR R
1 0
9
であり、R およびR
1 0
はそれぞれ独立して水素またはC1−C4アルキル)で任
50
(6)
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意に置換され;
3
R は水素、またはC1−C4アルキル;
4
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシ;
5
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、トリフルオロメチル、また
4
5
はニトロであって、R およびR はまた、それらが結合した炭素原子と一緒になりベンゾ
縮合環を形成し;
6
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C1−C4アルコキシ、トリ
フルオロメチル、ニトロ、シアノ、C3−C6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、フ
ェネチル、ベンジル、ベンゾイル、イソキサゾリル、フリル、チエニル、およびメチルス
ルホニルよりなる群から選択され、該C1−C4アルキルはN−モルホリノ、ピペリジン、
9
ピロリジンまたはNR R
1 0
10
で置換されてもよく、該チエニルはハロまたはC1−C4アル
キルで置換されてもよく、該フェニル、ベンゾイル、若しくはベンジルはハロ、C1−C4
アルキル、C1−C4アルコキシ、CF3、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、メチルスルホニ
ルアミノ、スルホンアミド、およびC(O)R
から2個の置換基で置換されてもよく、R
9
R
1 0
1 1
1 1
よりなる群から独立して選択される1個
はN−モルホリノ、ヒドロキシ、またはNR
よりなる群から選択され;
8
X は -O -、 -S (O )p-、 ま た は -N R -;
nは2または3;
pは0、1、または2;
7
R は水素、メチル、エチニル、フェニル、チエニル、またはピラゾールであり、該フェ
20
ニル、チエニル、およびピラゾールはヒドロキシ、ハロ、またはアミノで置換されてもよ
く;
8
R は 水 素 、 C 1 − C 4 ア ル キ ル 、 ベ ン ジ ル 、 ま た は tert-ブ チ ル エ ス テ ル を 表 す 。 〕
またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0009】
本 発 明 の 別 の 態 様 は 式 (II)の 化 合 物
【化2】
30
【0010】
1
〔式中、R は水素またはヒドロキシ;
2
R は、水素、C1−C4アルキル、またはC2−C4アルケニルであり、該C1−C4アル
9
キルはカルボキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、または−NR R
9
れ、R およびR
1 0
1 0
で任意に置換さ
はそれぞれ独立して水素またはC1−C4アルキルであり;
40
3
R は水素またはC1−C4アルキル;
4
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシ、;
5
R は、水素、ハロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、トリフルオロメチル、
4
5
またはニトロであって、R およびR はまた、それらが結合した炭素原子と一緒になりベ
ンゾ縮合環を形成し;
6
R は水素、ハロ、C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C1−C4アルコキシ、ト
リフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C3−C6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、
フェネチル、ベンジル、ベンゾイル、イソキサゾリル、フリル、およびチエニルよりなる
群から選択され、該フェニル、若しくはベンジルはハロ、C1−C4アルキル、C1−C4ア
ルコキシよりなる群から独立して選択される1個から2個の置換基で任意に置換されても
50
(7)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
よく;
8
X は -O -、 -S (O )p-、 ま た は -N R -;
nは2または3;
pは0、1、または2;
7
R は水素、またはフェニル;
8
R は水素、またはC1−C4アルキルを表す。〕
またはその薬学的に許容される塩である。
【0011】
式 (I )の 化 合 物 は Akt阻 害 剤 で あ る 。 こ れ ら 化 合 物 は Akt活 性 化 効 果 を 阻 害 す る の で 、 Ak
t活 性 に 関 連 す る 病 気 の 治 療 に 有 用 で あ る 。 即 ち 、 式 (I )の 化 合 物 は 抗 ウ ィ ル ス 、 お よ び
10
抗新生物剤である。
【0012】
本化合物は中枢神経系の腫瘍、例えば、多形性膠芽腫、星状細胞腫、希突起膠腫、上衣
および脈絡叢の腫瘍、松果体部腫瘍、神経腫瘍、髄芽細胞腫、神経鞘腫、髄膜腫、髄膜肉
腫、眼の新生物、基底細胞癌、扁平上皮癌、黒色腫、横紋筋肉腫、網膜芽腫、内分泌腺の
新生物、下垂体新生物、甲状腺の新生物、副腎皮質の新生物、神経内分泌系の新生物、
胃腸膵管内分泌系の新生物、生殖腺の新生物;頭頸部の新生物;頭頸部癌、口腔・咽頭・
喉頭および歯原性の腫瘍、胸部新生物;大細胞肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、胸部新
生 物 、 悪 性 中 皮 種 、 thymomas、 胸 部 の 一 次 胚 細 胞 腫 瘍 ; 消 化 器 官 の 新 生 物 ; 食 道 の 新 生 物
、 胃 の 新 生 物 、 肝 臓 の 新 生 物 、 胆 嚢 の 新 生 物 、 膵 臓 外 分 泌 腺 の 新 生 物 、 小 腸 の 新 生 物 、 ve
20
riform appendixお よ び 腹 膜 、 大 腸 お よ び 直 腸 結 腸 の adneocarcinoma、 肛 門 の 新 生 物 ; 尿
生殖路の新生物;腎細胞癌、腎盂尿管の新生物、膀胱の新生物、尿道の新生物、前立腺の
新生物、陰茎の新生物、睾丸の新生物;女性生殖器の新生物;外陰部および膣の新生物、
頸部の新生物、子宮体部の腺癌、卵巣癌、婦人科の肉腫;胸部新生物;皮膚の新生物;基
底細胞癌、扁平上皮癌、皮膚線維肉腫、メルケル細胞腫;悪性黒色腫;骨および軟組織の
新生物;骨原性肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、未分化神経外胚
葉性腫瘍、血管肉腫;細網内皮系の新生物;骨髄異形成症候群、急性骨髄白血病、慢性骨
髄 白 血 病 、 急 性 リ ン パ 性 白 血 病 、 HTLV-1お よ び T-細 胞 白 血 病 /リ ン パ 腫 、 慢 性 リ ン パ 性 白
血病、ヘアリー細胞白血病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫、肥満細胞白血病;およ
び小人新生物;急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、神経芽細胞腫、骨腫瘍、横紋筋
30
肉腫、リンパ腫、腎腫瘍の治療に有効と考えられる。
こうして、一つの態様において本発明は敏感な新生物を治療する方法を提供し、その方
法 は 必 要 な 患 者 に 式 (I )の 化 合 物 、 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 有 効 量 を 投 与 す る
こ と を 含 む 。 す な わ ち 、 本 発 明 は 式 (I )の 化 合 物 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 用 途
を提供する。
【0013】
別 の 態 様 に お い て 、 本 発 明 は Akt活 性 を 阻 害 す る 薬 剤 の 製 造 に お け る 式 (I )の 化 合 物 ま
たはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。こうして、本発明は上記の方法で敏感
な 新 生 物 を 治 療 す る た め の 薬 剤 の 製 造 に お い て 、 式 (I )の 化 合 物 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容
される塩の使用を提供する。
40
本 発 明 の 化 合 物 は 特 に 、 PTENに 欠 陥 を 示 す 新 生 物 、 PI3-キ ナ ー ゼ 活 性 の 制 御 が 利 か な い
新 生 物 、 ま た は Akt活 性 の 上 昇 を 示 す 新 生 物 の 治 療 に 有 用 で あ る 。 具 体 的 に は 、 式 (I )の
化合物は神経芽細胞腫、黒色腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肝臓癌、肺癌、および消化器
、腎臓、子宮内膜、若しくは甲状腺の癌の治療に有用である。
【0014】
特に本発明化合物は固形癌の治療に有用と考えられる。こうして、本発明化合物は前立
腺癌、卵巣癌、および乳癌の治療に有用である。
ひとつの好ましい態様では、本発明は前立腺癌を治療する方法を提供し、その方法は必
要 な 患 者 に 式 (I )の 化 合 物 、 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 有 効 量 を 投 与 す る こ と を
含む。
50
(8)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【0015】
別の好ましい態様では、本発明は卵巣癌を治療する方法を提供し、その方法は必要な患
者 に 式 (I )の 化 合 物 、 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 有 効 量 を 投 与 す る こ と を 含 む 。
別の好ましい態様では、本発明は乳癌を治療する方法を提供し、その方法は必要な患者
に 式 (I )の 化 合 物 、 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 有 効 量 を 投 与 す る こ と を 含 む 。
別 の 好 ま し い 態 様 で は 、 本 発 明 は Akt活 性 を 阻 害 す る 方 法 を 提 供 し 、 そ の 方 法 は 必 要 な
患 者 に 式 (I )の 化 合 物 、 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 有 効 量 を 投 与 す る こ と を 含 む
。
【0016】
別の好ましい態様では、本発明はウィルス感染を治療する方法を提供し、その方法は必
10
要 な 患 者 に 式 (I )の 化 合 物 、 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 有 効 量 を 投 与 す る こ と を
含 む 。 か く し て 、 本 発 明 は 式 (I )の 化 合 物 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 の 、 抗 ウ ィ ル
ス剤としての用途を提供する。
更 な る 態 様 で は 、 有 効 成 分 と し て 式 (I )の 化 合 物 ま た は そ の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 と 、
薬学的に許容される担体、希釈剤若しくは賦形剤とを組み合わせた薬学的組成物を提供す
る。
更 な る 態 様 で は 、 式 (I )の 化 合 物 、 お よ び そ の 製 造 中 間 体 を つ く る 方 法 に 関 す る 。
発明の詳細な説明
【0017】
調製例および実施例において使用される述語および略号は特に示さない限り通常の意味
20
を 表 す 。 例 え ば 、 「 ℃ 」 は 摂 氏 ; 「 N」 は ノ ル マ ル ま た は 規 定 度 ; 「 mol」 は モ ル ; 「 h 」
は 時 間 ; 「 eq」 は 当 量 ; 「 g 」 は グ ラ ム ; 「 L」 は リ ッ ト ル ; 「 M」 は モ ル ま た は モ ル 濃 度
; 「 ブ ラ イ ン 」 は 塩 化 ナ ト リ ウ ム の 飽 和 水 溶 液 ; 「 MS」 は 質 量 ス ペ ク ト ル 分 析 ; 「 NMR」
は 核 磁 気 共 鳴 ス ペ ク ト ル 分 析 ; 「 TLC」 は 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー ; 「 ACN」 は ア セ ト ニ ト
リ ル ; 「 DMF」 は N,N-ジ メ チ ル ホ ル ム ア ミ ド ; 「 DMSO」 は ジ メ チ ル ス ル ホ キ シ ド ; 「 Et2 O
」 は ジ エ チ ル エ ー テ ル ; 「 EtOAc」 は 酢 酸 エ チ ル ; 「 MeOH」 は メ タ ノ ー ル ; 「 EtOH」 は エ
タ ノ ー ル ; 「 iPrOH」 は イ ソ プ ロ パ ノ ー ル ; 「 TEA」 は ト リ エ チ ル ア ミ ン ; 「 TFA」 は ト リ
フ ル オ ロ 酢 酸 ; 「 THF」 は テ ト ラ ヒ ド ロ フ ラ ン ; 「 DIBAL-H」 は 水 素 化 ジ イ ソ ブ チ ル ア ル ミ
ニウムをいう。
【0018】
30
以下に使用するように、「C1−C4アルキル」の語は、一価の直鎖または分枝鎖を有す
る、炭素数1から4の飽和脂肪族鎖をいい、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロ ピ ル 、 ブ チ ル 、 sec-ブ チ ル 、 tert-ブ チ ル が 含 ま れ る が 限 定 は さ れ な い 。 「 C 1 − C 3 ア
ルキル」や「C1−C2アルキル」の語も「C1−C4アルキル」の定義の中に包含される。
【0019】
「C2−C4アルケニル」の語は、一価の直鎖または分枝鎖を有する、炭素数2から4の
炭 化 水 素 鎖 で 少 な く と も 一 つ の 炭 素 -炭 素 二 重 結 合 を 有 す る も の を い う 。 C 2 − C 4 ア ル ケ
ニ ル の 例 と し て は 、 エ テ ニ ル ( ビ ニ ル ) 、 プ ロ ペ ン -1-イ ル 、 プ ロ ペ ン -2-イ ル (イ ソ プ ロ
ペ ニ ル )、 プ ロ ペ ン -3-イ ル (ア リ ル )、 2-メ チ ル -プ ロ ペ ン -3-イ ル 、 2-ブ テ ン -4-イ ル 、 2メ チ ル -プ ロ ペ ン -1-イ ル お よ び 1-ブ テ ン -1-イ ル が 含 ま れ る が 限 定 は さ れ な い 。
40
【0020】
「C1−C4アルコキシ」の語は、上記で定義したC1−C4アルキル基であって酸素原子
を介して親化合物に結合するものをいう。典型的なC1−C4アルコキシ基には、メトキシ
、 エ ト キ シ 、 プ ロ ポ キ シ 、 イ ソ プ ロ ポ キ シ 、 ブ ト キ シ 、 sec-ブ ト キ シ 、 tert-ブ ト キ シ 、
等が含まれる。「C1−C3アルコキシ」や「C1−C2アルコキシ」の語も「C1−C4アル
コキシ」の定義の中に包含される。
【0021】
「C1−C4アルコキシカルボニル」は上記で定義した直鎖または分枝鎖を有する、C1
−C4アルコキシ鎖であってアルコキシの酸素原子を介してカルボニル部分に結合したも
のを表す。典型的なC1−C4アルコキシカルボニル基には、メトキシカルボニル、エトキ
50
(9)
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シカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル
、 tert-ブ ト キ シ カ ル ボ ニ ル 等 が 含 ま れ る 。 C 1 − C 4 ア ル コ キ シ カ ル ボ ニ ル は カ ル ボ ニ ル
の炭素上においてC1−C4アルキルで置換されてもよいと解すべきである。
【0022】
「C3−C6シクロアルキル」は飽和で炭素数が3から6の炭化水素環を表す。典型的な
C3−C6シクロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等
が含まれる。
【0023】
「ハロ」、「ハロゲン」および「ハライド」は塩素、フッ素、臭素またはヨウ素を表す
。好ましいハロゲンとしては、塩素およびフッ素が含まれる。
4
10
5
以下に使用するように、「ベンゾ縮合環」はR およびR がそれらが結合しているフェ
4
5
ニル環に対しオルト縮合した環を形成している二環性構造をいう。R およびR がベンゾ
6
縮合環を形成する場合R はその二環上の置換が許される任意の位置に置換してもよいと
解される。本発明における好ましいベンゾ縮合環には、ナフタレン、ベンゾフランおよび
ベンゾジオキソールが含まれる。
【0024】
「 Pg」 の 語 は 、 ア ル コ ー ル 、 カ ル ボ キ シ ル 、 ま た は ア ミ ノ 保 護 基 を い う 。 典 型 的 な 保 護
基 と し て は 、 テ ト ラ ヒ ド ロ ピ ラ ニ ル (THP)、 シ ラ ン 〔 例 え ば 、 ト リ メ チ ル シ ラ ン (TMS)、 te
rt-ブ チ ル ジ メ チ ル し ラ ン (TBDMS)、 tert-ブ チ ル ジ フ ェ ニ ル シ ラ ン (TBDPS)等 〕 、 メ ト キ シ
メ チ ル (MOM)、 ベ ン ジ ル (Bn)、 p-メ ト キ シ ベ ン ジ ル 、 ホ ル ミ ル 、 ア セ チ ル (Ac)、 tert-ブ ト
20
キ シ カ ル ボ ニ ル (t-BOC)が 含 ま れ る 。 典 型 的 な カ ル ボ キ シ ル 保 護 基 と し て は 、 メ チ ル 、 エ
チ ル 、 tert-ブ チ ル が 含 ま れ る 。 保 護 基 の 選 択 と 使 用 は 当 業 者 に よ く 知 ら れ 認 識 さ れ て い
る 。 例 え ば 、 Protecting Groups in Organic Synthesis, Theodora Greene (Wiley-Inter
science); Protecting Groups, Philip J. Kocienski, Thieme Medical Publishers, inc
: New York 1994, chapters 2,4,6.を 参 照 。
【0025】
本 発 明 は 式 (I )の 化 合 物 の 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 を 含 む 。 本 発 明 化 合 物 は 十 分 に 塩 基 性
を有する官能基を含むので多くの無機酸および有機酸と反応して薬学的に許容される塩を
形成し得る。
こ こ で 使 用 さ れ る 「 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 」 の 語 は 、 上 記 式 (I )の 化 合 物 の 塩 を い う 。
30
その塩が全体として薬学的に許容される限り、そして対イオンが塩全体としての望ましく
ない性質に寄与をしない限り、本発明の任意の塩の一部を形成する特有の対イオンは通常
決定的な性質を持たないと解すべきである。
【0026】
こ こ に 記 載 さ れ る 式 (I )の 化 合 物 お よ び 中 間 体 は 広 範 な 無 機 酸 お よ び 有 機 酸 と 薬 学 的 に
許容される酸付加塩を形成し、これには薬化学でしばしば用いられる生理学的に許容され
る塩が含まれる。そのような塩もまた本発明の一部である。薬学的に許容される酸付加塩
は薬学的に許容される酸より形成され、当業者にはよく知られている。そのような塩とし
て は 、 Journal of Pharmaceutical Science, 66, 2-19 (1977)に 記 載 さ れ た 薬 学 的 に 許 容
さ れ る 塩 が 含 ま れ 、 こ れ も 当 業 者 に は よ く 知 ら れ て い る 。 ま た 、 The Handbook of Pharma
ceutical Salts; Properties, Selection, and Use.
40
P. H. Stahl and C. G. Wermuth (
ED.s), Verlag, Zurich (Switzerland)2002を 参 照 。
【0027】
そのような塩を形成するため用いられる無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水
素酸、硝酸、硫酸、リン酸、次リン酸、メタリン酸、ピロリン酸等が含まれる。有機酸、
例えば、脂肪族モノおよびジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン
酸、ヒドロキシアルカン二酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族スルホン酸、に由来する塩
もまた使用される。そのような薬学的に許容される酸としては、酢酸塩、フェニル酢酸塩
、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸
塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸
50
(10)
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塩 、 o-ア セ ト キ シ 安 息 香 酸 塩 、 ナ フ タ レ ン -2-安 息 香 酸 塩 、 臭 化 水 素 酸 塩 、 イ ソ 酪 酸 塩 、
フ ェ ニ ル 酪 酸 塩 、 α -ヒ ド ロ キ シ 酪 酸 塩 、 ブ チ ン -1,4-ジ カ ル ボ ン 酸 塩 、 ヘ キ シ ン -1,4-ジ
カルボン酸塩、カプリン酸塩、カプロン酸塩、桂皮酸塩、クエン酸塩、蟻酸塩、フマル酸
塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒ
ドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、ニコチン酸塩、イソニ
コチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、プロピオレート、プロ
ピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、スベ
リ ン 酸 塩 、 ベ ン ゼ ン ス ル ホ ン 酸 塩 、 p-ブ ロ モ ベ ン ゼ ン ス ル ホ ン 酸 塩 、 ブ ロ モ ベ ン ゼ ン ス ル
ホ ン 酸 塩 、 ク ロ ロ ベ ン ゼ ン ス ル ホ ン 酸 塩 、 エ チ ル ス ル ホ ン 酸 塩 、 2-ヒ ド ロ キ シ エ チ ル ス ル
ホ ン 酸 塩 、 メ チ ル ス ル ホ ン 酸 塩 、 ナ フ タ レ ン -1-ナ フ タ レ ン -2-ス ル ホ ン 酸 塩 、 ナ フ タ レ ン
10
-1,5-ス ル ホ ン 酸 塩 、 p-ト ル エ ン ス ル ホ ン 酸 塩 、 キ シ レ ン ス ル ホ ン 酸 塩 、 酒 石 酸 塩 等 が 含
ま れ る 。 式 (I) の 化 合 物 の 好 ま し い 塩 と し て は 、 塩 酸 塩 、 シ ュ ウ 酸 塩 が 含 ま れ る 。
【0028】
こ こ で 使 用 さ れ る 「 患 者 」 の 語 は 、 Akt活 性 に 関 連 し た 一 つ 以 上 の 疾 患 に 苦 し む 哺 乳 類
をいう。最も好ましい患者はヒトであることが理解されるだろう。本発明が具体的には哺
乳 類 の Akt/PKB阻 害 に 関 す る こ と も 理 解 す べ き で あ る 。
目 下 そ の 病 気 に 苦 し ん で い る 患 者 を 式 (I) の 化 合 物 の 有 効 量 で も っ て 治 療 す る こ と に よ
り 、 当 業 者 は Akt活 性 に 関 連 す る 病 気 に 影 響 を 与 え る こ と が で き る と 認 識 さ れ る 。 こ う し
て、「治療」および「治療する」の語は、ここで記述する病気の進行を減速させ、中断さ
せ、阻み、制御しまたは停止させるすべての過程をいうが、すべての症候を総合的に除去
20
することを必ずしも示さない。
【0029】
こ こ で 使 用 さ れ る よ う に 、 式 (I) の 化 合 物 の 「 有 効 量 」 は 、 こ こ で 記 述 す る 病 気 の 治 療
に有効な量をいう。
薬学的に活性な化合物の任意の群においてそうであるように、最終用途の適用において
ある種の群が好ましい。
【0030】
本発明の好ましい態様は以下のとおりである:
1
R は水素またはヒドロキシ;
2
R は、水素、C1−C4アルキル、または置換C1−C4アルキルであり、ここで置換基は
9
NR R
1 0
9
で、特にR とR
1 0
30
がメチル;
3
R は水素;
nは2;
XはOまたはN;
5
R はハロ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、またはCF3;
6
R は ハ ロ 、 C 1 − C 4 ア ル キ ル 、 ニ ト ロ 、 C F 3 、 ベ ン ゾ イ ル 、 オ ル ト -フ ェ ニ ル ま た は オ
ル ト -ベ ン ジ ル で あ り 、 そ の フ ェ ニ ル ま た は ベ ン ジ ル は 任 意 で 、 ハ ロ 、 C 1 − C 4 ア ル キ ル
、C1−C4アルコキシ、ニトロ、およびスルホンアミドからなる群より独立して選択され
る1個から2個の置換基で置換されてもよく;
7
R はフェニルまたはヒドロキシフェニルであり、
40
およびその薬学的に許容される塩が含まれる。
【0031】
本発明のさらに好ましい態様は以下のとおりである;
1
R は水素またはヒドロキシ;
2
R は水素またはC1−C4アルキル;
3
R は水素;
nは2;
XはO;
7
R は 3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル ま た は 4-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル で あ っ て 、
およびその薬学的に許容される塩が含まれる。
50
(11)
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【0032】
当業者はこれら好ましい態様を組み合わせ、または以下の実施例を参照して追加的な好
ましい態様が選択され得ることを理解するであろう。
本発明化合物は種々の方法で調製することができ、いくつかは以下のスキームおよび実
施例で説明される。化合物をどのように調製するかに関して、スキームおよび実施例は決
していずれの方法についてもこれに限定されると解してはならない
【0033】
当業者は式(I)の化合物においてある種の置換基の導入が不斉を創り出すことを理解
するであろう。本発明はラセミ体およびジアステレオマーを含んで、すべての立体異性体
、エナンチオマー、およびエナンチオマー混合物を考慮する。不斉中心を含む化合物は単
10
一のエナンチオマーであることが好ましい。以下のスキームの独立した工程を多様に変化
させて式(I)の化合物を与えることが当業者には認識されるだろう。式(I)の化合物
を製造するため必要な工程の特定の順序は、合成される特定の化合物、出発化合物および
置換基部分の相対的な安定性に依存する。
【0034】
【化3】
20
30
40
【0035】
スキーム1、工程aに示したとおり、二段階の反応を用いてR2およびR3が水素であ
る 式 ( I ) の 化 合 物 が 得 ら れ る 。 無 水 CH3 OH中 で 式 (4)の 化 合 物 と 4Å の モ レ キ ュ ラ ー シ ー
ブ を 撹 拌 し て 式 (10)の 化 合 物 を 加 え 、 16時 間 撹 拌 し て 溶 液 中 で イ ミ ン を 形 成 す る 。 そ の イ
ミンを単離することなく、水素化ホウ素ナトリウムにより目的のアミンへと還元する。式
(I)の生成物は当業者によく知られた方法、例えば、沈殿化、濾過、抽出、留去、粉砕
、クロマトグラフィー、再結晶等の手法により単離することができる。
或 い は 、 工 程 b に 示 す と お り 、 式 (2)の 化 合 物 を 式 (5)の 化 合 物 と 縮 合 し て 式 ( I ) の 化
合 物 を 得 る 。 当 業 者 は 式 (5)の 化 合 物 が 次 の 公 知 文 献 の 方 法 で 調 製 で き る こ と を 理 解 す る
50
(12)
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で あ ろ う 。 Pharmazie, (1980) 35(2): 80-84を 参 照 。 市 販 の フ ェ ノ ー ル か ら ブ ロ モ 酢 酸 メ
チ ル に よ る O -ア ル キ ル 化 、 DIBAL-H還 元 、 メ シ レ ー ト 形 成 、 エ タ ノ ー ル ア ミ ン 置 換 、 お よ
び 塩 化 チ オ ニ ル の 反 応 に よ り 式 (5)の 化 合 物 を 得 る 。
【0036】
【化4】
10
20
【0037】
ス キ ー ム 2 の 工 程 c に 示 す と お り 、 CH2 CH2 の よ う な 溶 媒 中 で 、 適 切 な ア ル キ ル ア ミ ン に
対 し て 式 (1)の イ ソ キ ノ リ ン 化 合 物 を 滴 下 す る と 式 (2)の 化 合 物 が 得 ら れ る 。 生 成 物 は 当 業
者によく知られた上記の手法により単離・精製される。
工 程 d に 示 す と お り 、 式 (1)の イ ソ キ ノ リ ン 化 合 物 か ら 式 (4)の 化 合 物 を 直 接 得 る こ と も
で き る 。 CH2 CH2 、 THF、 1,4-ジ オ キ サ ン 、 ま た は 好 ま し く は CHCl3 の よ う な 溶 媒 中 で エ チ レ
30
ン ジ ア ミ ン を 溶 解 し て 撹 拌 し 、 式 (1)の イ ソ キ ノ リ ン ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド を 少 し ず つ 加 え
る 。 当 業 者 に よ く 知 ら れ た 方 法 で 混 合 物 を 濾 過 し 、 乾 燥 し 、 ク ロ マ ト グ ラ フ に 付 し て 式 (4
)の 化 合 物 を 得 る 。
【0038】
或 い は 、 窒 素 ガ ス 下 無 水 CH2 CH2 中 で 、 TEA、 ピ リ ジ ン 、 ま た は N,N-ジ イ ソ プ ロ ピ ル エ チ
ル ア ミ ン と (2-ア ミ ノ エ チ ル )カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル を 溶 解 し 、 式 (1)の 化 合 物
を 加 え て も よ い 。 次 い で 、 該 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 約 4時 間 撹 拌 し 、 当 業 者 に よ く 知 ら れ た
方 法 で 混 合 物 を 濾 過 し 、 乾 燥 し 、 ク ロ マ ト グ ラ フ に 付 し て 式 (3)の 化 合 物 を 得 る 。
工 程 f に 示 す と お り 、 式 (3)の 化 合 物 は 当 業 者 に よ く 知 ら れ た 方 法 で 脱 保 護 さ れ る 。
【0039】
40
(13)
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【化5】
10
20
【0040】
ス キ ー ム 3 に 示 す と お り 、 式 (10)の 化 合 物 は 種 々 の 経 路 に よ り 調 製 で き る 。 以 下 に 各 経
路について簡単に説明する。
工 程 g に お い て は 、 ア セ ト ニ ト リ ル ま た は 好 ま し く は DMFの よ う な 中 で ブ ロ モ 酢 酸 メ チ
ル と 式 (6)の 化 合 物 を 溶 解 し 炭 酸 カ リ ウ ム を 加 え る 。 次 い で 、 標 準 的 な 方 法 、 例 え ば 、 酢
酸エチル/水、またはキシレン等で混合物から抽出を行う。よく知られた方法で生成物を
乾燥し、濾過し、濃縮し、クロマトグラフに付す。
30
【0041】
6
当業者は、R が例えば、ブロモのような適切な脱離基の場合、スズキ縮合法により当
6
該置換基を他のR 置換基、例えばフェニル、イソキサゾリル、フリル、またはチエニル
に変換できることを認識するだろう。
工 程 h に お い て は 、 窒 素 ガ ス 下 で 式 (7)の 化 合 物 を 、 好 ま し く は CH2 CH2 に 溶 解 し -78℃ に
冷 却 し て 、 DIBAL-Hを 滴 下 す る 。 溶 液 を 撹 拌 し 、 メ タ ノ ー ル と ジ エ チ ル エ ー テ ル を 加 え る
。 冷 却 槽 を 除 去 し て 少 し ず つ HCl溶 液 を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し て 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 し
、 式 (10)の 化 合 物 お よ び そ の メ チ ル ヘ ミ ア セ タ ー ル を 得 る 。
【0042】
或 い は 、 工 程 i に 示 す よ う に 、 窒 素 ガ ス 下 で 式 (8)の 化 合 物 を 無 水 CH2 CH2 に 溶 解 し 、 好
40
ま し く は -78℃ に 冷 却 し て DIBAL-Hを 滴 下 す る 。 そ の 後 、 溶 液 を 0℃ で 1-2時 間 撹 拌 す る 。 Me
OHを 滴 下 し て 反 応 を 停 止 さ せ 、 続 い て ジ エ チ ル エ ー テ ル 、 次 い で HClを 少 量 ず つ 加 え る 。
当業者によく知られた手法に従い、有機層を分液し、乾燥し、濾過して濃縮する。
ま た 、 式 (6)の 化 合 物 を 式 (9)の ジ エ ト キ シ 化 合 物 を 経 由 し て 式 (10)の 化 合 物 へ と 変 換 す
る こ と も で き る 。 簡 単 に は 、 工 程 j に 示 す よ う に 、 DMFの よ う な 溶 媒 に 式 (6)の 化 合 物 と ブ
ロモアセトアルデヒドジエチルアセタールを溶解し、炭酸カリウムを加える。混合物を窒
素 ガ ス 下 85℃ で 約 72時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を 周 辺 温 度 に ま で 冷 却 し て 、 水 と EtOAcを 加 え
る 。 当 業 者 に よ く 知 ら れ た 手 法 に 従 い 、 式 (9)の 化 合 物 を 分 離 し て 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す
る。
【0043】
50
(14)
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工 程 k に 示 す よ う に 、 式 (9)の 化 合 物 を ジ エ チ ル エ ー テ ル に 溶 解 し 、 撹 拌 し て HClを 加 え
る。溶液を激しく撹拌しながら反応を進行させるためにジエチルエーテルを追加する。工
程 k の 反 応 に よ り 式 (10)の 化 合 物 と そ の ジ エ チ ル ヘ ミ ア セ タ ー ル を 得 る 。
6
当業者に知られるように、適切な出発物質を使用することにより、R がアミンまたは
アミドの化合物もまた同様にして調製される。
【0044】
調製
調製例1
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド ・ 塩 酸 塩
窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 に て 塩 化 チ オ ニ ル (150mL、 2.06mole)中 に イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン
10
ン 酸 (28.3g、 135mmol)を 懸 濁 し 、 撹 拌 し な が ら 無 水 DMF(1.5mL)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物
を 2.5時 間 加 熱 還 流 す る 。 周 辺 温 度 に ま で 冷 却 し た 後 、 混 合 物 を 減 圧 下 で 濃 縮 し 黄 色 が か
っ た 粉 末 を 得 る 。 こ の 粉 末 を 乾 燥 CH2 CH2 (200mL)中 で 懸 濁 し 、 超 音 波 処 理 し て か ら 濾 過 し
、 減 圧 下 40℃ で 乾 燥 し て 題 記 化 合 物 29.2g(111mmol、 収 率 82%)を 得 る 。
1
H-NMR(TFA-d1 ): δ 8.48(t, J = 7.9Hz, 1H), 9.13-9.14(m, 2H), 9.29 (d, J = 7.9Hz,
1H), 9.57(d, J = 7.0Hz, 1H), 10.26(s, 1H).
【0045】
調製例2
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド
エ チ レ ン ジ ア ミ ン (45.0mL、 673mmol)を CHCl3 (400mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 に
20
て 撹 拌 し な が ら イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド ・ 塩 酸 塩 (5.57g、 21.1mmol)の 粉 末 を
少 し ず つ 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し 減 圧 下 で 濃 縮 し て か ら 、 粗 生
成 物 を シ リ カ ゲ ル の ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー (CH2 CH2 中 5-10%CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト 、 そ の 後
、 CH2 CH2 中 0-16% 2M NH3 /CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 題 記 化 合 物 4.71g(18.7mmol
、 収 率 89%)を 得 る 。
+
ESIMS: m/z 252 (M+H) .
【0046】
調製例3
(2-ブ ロ モ フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル
2-ブ ロ モ フ ェ ノ ー ル (3.20g、 18.5mmol)と ブ ロ モ 酢 酸 メ チ ル (3.11g、 20.3mmol)を 無 水 DM
F(20 mL)に 溶 解 し 、 撹 拌 し な が ら 炭 酸 カ リ ウ ム (3.84g、 27.8mmol)の 粉 末 を 加 え る 。 得 ら
れ た 混 合 物 を 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 16時 間 撹 拌 す る 。 水 (140mL)お よ び EtOAc(120mL)を 加
え て 、 二 層 を 激 し く 3分 間 撹 拌 す る 。 有 機 層 を 分 液 し て 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す
る 。 粗 生 成 物 を シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (ヘ キ サ ン 中 2-8% EtOAcの グ ラ デ ィ エ
ン ト )に 付 し 題 記 化 合 物 4.39g(17.9mmol、 収 率 97%)を 得 る 。
+
EIMS: m/z 244 (M ,
7 9
+
Br), 246 (M ,
8 1
Br).
【0047】
適切な出発物質を用い調製例3と同様にして以下の化合物を製造し単離できる。
30
(15)
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【表1】
10
20
30
【0048】
40
(16)
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【表2】
10
20
30
【0049】
40
(17)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表3】
10
20
30
【0050】
40
(18)
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【表4】
10
20
30
【0051】
調製例65
4-(2,2-ジ エ ト キ シ エ ト キ シ )ベ ン ゾ ニ ト リ ル
無 水 DMF(20mL)中 に 4-シ ア ノ フ ェ ノ ー ル (2.00g、 16.8mmol)と ブ ロ モ ア セ ト ア ル デ ヒ ド ジ
エ チ ル ア セ タ ー ル (4.53mL、 30.3mmol)を 溶 解 し 、 撹 拌 し な が ら 炭 酸 カ リ ウ ム の 粉 末 (5.18g
、 37.7mmol)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 窒 素 ガ ス 下 85℃ で 3日 間 撹 拌 す る 。 反 応 混 合 物 を
周 辺 温 度 に ま で 冷 却 し て か ら 、 水 (100mL)お よ び EtOAc(100mL)を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し
40
、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 オ イ ル を シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (ヘ キ
サ ン 中 5-20%EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )に 付 し 題 記 化 合 物 2.80g(11.9mmol、 収 率 71%)を 得 る
。
1
H-NMR(CDCl3 ): δ 1.24(t, J = 7.1Hz, 6H), 3.60-3.68(m, 2H), 3.73-3.81(m, 2H), 4.0
4(d, J = 5.2Hz, 2H), 4.83(t, J = 5.2Hz, 1H), 6.97(br d, J = 9.2Hz, 2H), 7.58(br
d, J = 9.2Hz, 2H); 元 素 分 析 C1 3 H1 7 NO3 : 計 算 値 : C, 66.36; H, 7.28; N, 5.95; 実 測
値 : C, 66.41; H, 7.34; N, 6.01.
【0052】
調製例66
(4-ク ロ ロ -2-プ ロ ピ ル フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル
50
(19)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
(2-ア リ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル (587mg、 2.44mmol)を EtOAc(10mL)
に 溶 解 し 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 5% ス ル フ ィ ド 化 Pt/C(250mg)を 加 え る 。 混 合
物 を 水 素 ガ ス で 1分 間 フ ラ ッ シ ュ し て か ら 水 素 風 船 下 で 1時 間 は げ し く 撹 拌 す る 。 濾 過 し て
濃 縮 し 題 記 化 合 物 584mg(収 率 100%)を オ イ ル と し て 得 る 。
+
EIMS: m/z 242(M ,
3 5
+
Cl), 244(M ,
3 7
Cl). 元 素 分 析 C1 2 H1 5 ClO3 : 計 算 値 : C, 59.39;
H, 6.23; 実 測 値 : C, 59.01; H, 6.14.
【0053】
調製例67
(5-ク ロ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル
1,4-ジ オ キ サ ン (50mL)に (2-ブ ロ モ -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル (5.03g, 18.
10
0 mmol)、 フ ェ ニ ル ボ ロ ン 酸 (2.24g、 18.4mmol)お よ び テ ト ラ キ ス (ト リ フ ェ ニ ル ホ ス フ ィ
ン )パ ラ ジ ウ ム (0)(1.04g、 0.900mmol)を 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 Na
2
CO3 水 溶 液 (2M、 18.5mL)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 95℃ で 24時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 で
5N HCl(18.5mL)を 加 え 、 続 い て EtOAc(70mL)と NaCl飽 和 水 溶 液 (50mL)を 加 え る 。 有 機 層 を
分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (最 初 は
CH2 CH2 、 続 い て 0.5% HOAc/1% MeOH/98.5% CH2 CH2 )に 付 し 題 記 化 合 物 1.30g(4.70mmol、 収
率 26%)お よ び 対 応 す る 酸 2.41gを 得 る 。 こ の 酸 を MeOH(5mL)/CH2 CH2 (20mL)に 溶 解 し (ト リ メ
チ ル シ リ ル )ジ ア ゾ メ タ ン (2Mヘ キ サ ン 溶 液 、 8.8mL)で 処 理 す る 。 1時 間 撹 拌 後 混 合 物 を 濃
縮 し シ リ カ ゲ ル の ク ロ マ ト グ ラ フ (CH2 CH2 :ヘ キ サ ン =1:1)に 付 し て 2.68gの 題 記 化 合 物 (9.6
8mmol, 総 収 率 80%)を オ イ ル と し て 得 た 。
1
20
H-NMR(CDCl3 ): δ 3.77(s, 3H), 4.58(s, 2H), 6.80(d, J = 8.8Hz, 1H), 7.21-7.26(m,
1H), 7.33-7.37(m, 2H), 7.42(br t, J = 7.4Hz, 2H), 7.56(d, J = 6.9Hz, 2H).
【0054】
調製例67と同様の方法により下記の化合物を製造し単離できる。
【表5】
30
40
【0055】
50
(20)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
調製例75
4-ブ ロ モ -1-(2,2-ジ メ ト キ シ エ ト キ シ )-2-メ チ ル ベ ン ゼ ン
無 水 DMF(20mL)中 に 4-ブ ロ モ -2-メ チ ル フ ェ ノ ー ル (3.03g、 16.2mmol)と ブ ロ モ ア セ ト ア
ル デ ヒ ド ジ メ チ ル ア セ タ ー ル (3.56g、 21.1mmol)を 溶 解 し 、 炭 酸 カ リ ウ ム の 粉 末 (3.36 g,
24.3 mmol)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 窒 素 ガ ス 下 85℃ で 24時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を 周 辺
温 度 に ま で 冷 却 し 、 水 (100 mL)と EtOAc(100mL)を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾
燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 オ イ ル を シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (ヘ キ サ ン 中 5-20%Et
OAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )に 付 し 題 記 化 合 物 1.78g(6.47mmol、 収 率 40%)を 得 る 。
+
EIMS: m/z 274 (M ,
7 9
+
Br), 276 (M ,
8 1
Br).
元 素 分 析 C1 1 H1 5 BrO3 : 計 算 値 : C, 48.0
2; H, 5.50; 実 測 値 : C, 48.32; H, 5.53.
10
【0056】
調製例76
(5-ニ ト ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル
1,4-ジ オ キ サ ン (10mL)に (2-ブ ロ モ -4-ニ ト ロ フ ェ ニ ル )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル (1.06g、 3.7
0mmol)、 フ ェ ニ ル ボ ロ ン 酸 (450mg、 3.72mmol)お よ び テ ト ラ キ ス (ト リ フ ェ ニ ル ホ ス フ ィ ン
)パ ラ ジ ウ ム (0)(210mg、 0.185mmol)を 溶 解 し 、 ア ル ゴ ン ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、
Na2 CO3 水 溶 液 (2M、 3.79mL)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 95℃ で 24時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度
で 5N HCl(3.8mL)を 加 え 、 続 い て EtOAc(50mL)と NaCl飽 和 水 溶 液 (15mL)を 加 え る 。 有 機 層 を
分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生 成 物 を MeOH(5mL)/CH2 CH2 (20mL)に 溶 解
し 、 (ト リ メ チ ル シ リ ル )ジ ア ゾ メ タ ン (2M ヘ キ サ ン 溶 液 、 2.8mL)を 滴 下 す る 。 1時 間 撹 拌
20
後 、 混 合 物 を 濃 縮 し 、 シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (ヘ キ サ ン 中 50-75% CH2 CH2 の グ
ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 題 記 化 合 物 760mg(2.64mmol、 収 率 71%)を オ イ ル と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 288 (M+H) .
【0057】
調製例76と同様の方法により下記の化合物を製造し単離できる。
【表6】
30
40
【0058】
調製例82
[2-(7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ
ル
ク ロ ロ 硫 酸 (230mL)を 撹 拌 し な が ら 7-ブ ロ モ -イ ソ キ ノ リ ン (22.7g、 109mmol)を 加 え 、 得
50
(21)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
ら れ た 混 合 物 を 窒 素 ガ ス 下 150℃ で 22時 間 加 熱 す る 。 溶 液 を 周 辺 温 度 に 戻 し て 、 -10℃ の 冷
却 槽 で 冷 却 し た 氷 (2Kg)中 に 極 め て ゆ っ く り と 注 ぐ 。 冷 却 中 に 、 粉 末 の Na2 CO3 (約 200g)と 5
N NaOHを 加 え て 混 合 液 の pHを 約 10に 調 節 す る 。 混 合 物 を 塩 化 メ チ レ ン (1L x 2)で 抽 出 す る
。 有 機 層 を あ わ せ て Na2 SO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 16.3g(粗 収 率 49%)の 7-ブ ロ
モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド を 褐 色 の 固 体 と し て 得 る 。
【0059】
7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド (16.3g、 35.5mmol)に CH2 CH2 (200mL)を 加
え て ス ラ リ ー と す る 。 (2-ア ミ ノ エ チ ル )カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (6mL、 37.9mmo
l)と ピ リ ジ ン (2.79mL、 34.5mmol)を CH2 CH2 (100mL)に 溶 解 し て 窒 素 ガ ス 下 0℃ に 冷 却 し 、 上
記 ス ラ リ ー を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 終 夜 撹 拌 す る 。 混 合 物 に CH2 CH2 100mL
10
を 追 加 し て 、 NaHCO3 飽 和 水 溶 液 (150mL)で 洗 浄 し 乾 燥 し て 濾 過 し 濃 縮 す る 。 暗 色 の オ イ ル
を カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (Biotage 75 short; 10-20% CH3CN/CH2 CH2 + 0.2% NEt3 で 溶 出 )
で精製して題記化合物を白色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 430[(M+H) ,
7 9
+
Br], 432[(M+H) ,
8 1
Br].
【0060】
調製例83
[2-(7-フ ェ ニ ル イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス
テル
1,4-ジ オ キ サ ン (36mL)に [2-(7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]- カ
ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (3.03g、 7.04mmol)、 フ ェ ニ ル ボ ロ ン 酸 (0.876g、 7.18mmo
20
l)お よ び テ ト ラ キ ス (ト リ フ ェ ニ ル ホ ス フ ィ ン )パ ラ ジ ウ ム (0)(0.407g、 0.352mmol)を 溶 解
し 、 ア ル ゴ ン ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 Na2 CO3 水 溶 液 (2M、 7.22mL)を 加 え る 。 得 ら
れ た 混 合 物 を 95℃ で 24時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 で 混 合 物 に EtOAc(200mL)/CH2 CH2 (50mL)お
よ び NaCl半 飽 和 水 溶 液 (200mL)を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 、 濾 過 し て 濃
縮 す る 。 シ リ カ ゲ ル ク ロ マ ト グ ラ フ (CH2 CH2 中 、 0-3% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )に よ り 題 記
化 合 物 2.83g(6.62mmol、 収 率 94%)を 白 色 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 428(M+H) .
【0061】
調製例84
7-フ ェ ニ ル イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
30
[2-(7-フ ェ ニ ル イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ
ス テ ル (2.50g、 5.85mmol)を CH2 CH2 (40mL)/CH3 OH(6mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 4N
HCl/1,4-ジ オ キ サ ン (22mL)を 加 え る 。 得 ら れ た 白 色 の 懸 濁 液 を 4時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し て
減 圧 下 に 50℃ で 乾 燥 し 、 2.34g(5.85mmol、 収 率 100%)の 題 記 化 合 物 を 白 色 固 体 と し て 得 る
。
+
ESIMS: m/z 328(M+H) .
【0062】
調製例85
[2-(1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ
ル
40
1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン (9.92g、 60.6mmol)を 0℃ に 冷 却 し 、 窒 素 ガ ス 下 に 撹 拌 し な が ら ク
ロ ロ ス ル ホ ン 酸 (40mL)を ゆ っ く り と 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 155℃ で 24時 間 加 熱 す る 。
そ れ か ら 周 辺 温 度 に 戻 し て 、 氷 (200g)中 に 極 め て ゆ っ く り と 注 ぐ 。 冷 た い 間 に 、 混 合 物 を
塩 化 メ チ レ ン (300mL)で 抽 出 す る 。 有 機 層 を Na2 SO4 上 で 乾 燥 し 、 濾 過 し て 減 圧 下 に 濃 縮 し 1
-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド 13.6g(51.9mmol、 収 率 86%)を 白 色 の 粉 末 と し
て得る。
1
H-NMR(CDCl3 ): δ 7.87(t, J = 7.5Hz, 1H), 8.52(d, J = 6.2Hz, 1H), 8.59(d, J = 6.
2Hz, 1H), 8.62(d, J = 7.5Hz, 1H), 8.82(d, J = 7.5Hz, 1H).
【0063】
無 水 CH2 CH2 (200mL)中 に (2-ア ミ ノ エ チ ル )カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (7.33g、 45
50
(22)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
.8mmol)と NEt3 (10.7mL、 76.4mmol)を 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 0℃ に 冷 却 し て 1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ
リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド (10.0g、 38.2mmol)の 粉 末 を 少 し ず つ 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物
を 周 辺 温 度 で 4時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を 濃 縮 し て シ リ カ ゲ ル の ク ロ マ ト グ ラ フ で 精 製 し 、
題 記 化 合 物 13.8g(35.8mmol、 収 率 94%)を 泡 状 で 得 る 。
+
ESIMS: m/z 386[(M+H) ,
3 5
+
3 7
Cl], 388[(M+H) ,
Cl].
元 素 分 析 C1 6 H2 0 ClN3 O4 S: 計 算 値 :
C, 49.80; H, 5.22; N, 10.89; 実 測 値 : C, 49.70; H, 5.22; N, 10.72.
【0064】
調製例86
1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
[2-(1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス
10
テ ル (6.74g、 17.5mmol)を 無 水 CH2 CH2 (100mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 0℃ に 冷 却 し て 塩 化 水
素 ガ ス の 細 い 気 流 を 10分 間 バ ブ ル さ せ る 。 得 ら れ た 白 色 懸 濁 液 を 周 辺 温 度 で 1時 間 撹 拌 す
る 。 濾 過 し て 減 圧 下 に 50℃ で 乾 燥 し 、 題 記 化 合 物 5.61g(17.4mmol、 収 率 100%)を 得 る 。
+
ESIMS: m/z 286[(M+H) ,
3 5
+
3 7
Cl], 288[(M+H) ,
Cl].
元 素 分 析 C1 1 H1 3 Cl2 N3 O2 S0.3H2 O:
計 算 値 : C, 40.33; H, 4.18; N, 12.83; 実 測 値 : C, 40.34; H, 3.80; N, 12.43.
【0065】
調製例87
1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド
1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 酸 塩 (1.51g、 4.69mmo
l)を 周 辺 温 度 下 で THF(20mL)/CH3 OH(20mL)に 懸 濁 し 、 5N NaOH溶 液 (0.937 mL)を ゆ っ く り と
20
加 え て 、 透 明 な 溶 液 と す る 。 減 圧 下 で 濃 縮 し 、 褐 色 の 固 体 を EtOAc/CH3 OH中 に 懸 濁 し 数 分
間 超 音 波 を 照 射 す る 。 混 合 物 を 濾 過 し て 濃 縮 し 題 記 化 合 物 1.21g(4.23mmol、 収 率 90%)を 褐
色の粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 286[(M+H) ,
3 5
+
3 7
Cl], 288[(M+H) ,
Cl]
【0066】
調製例88
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 tert-ブ チ ル ア ミ ド
tert-ブ チ ル ア ミ ン (2.00mL、 18.9mmol)を CH2 CH2 (10mL)に 溶 解 し 窒 素 ガ ス 下 0℃ に 冷 却 し
て イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド ・ 塩 酸 塩 (1.00g、 3.79mmol)の 粉 末 を 少 し ず る 加 え
る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 1時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 に 酢 酸 エ チ ル (50mL)を 加 え て NaH
30
CO3 飽 和 水 溶 液 (20mL)で 洗 浄 す る 。 有 機 層 を MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生 成 物
を シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト (CH2 CH2 中 、 0-2% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 題 記 化
合 物 857mg(3.24mmol、 収 率 86%)を 白 色 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 265(M+H) .
元 素 分 析 C1 3 H1 6 N2 O2 S: 計 算 値 : C, 59.07; H, 6.10; N, 10.60
; 実 測 値 : C, 59.21; H, 6.01; N, 10.67.
【0067】
調製例89
2-ベ ン ジ ル -1-(3-ブ ロ モ プ ロ ポ キ シ )-4-ク ロ ロ ベ ン ゼ ン
2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ ー ル (2.19g、 10.0mmol)と 1,3-ジ ブ ロ モ プ ロ パ ン (3.05mL、 3
0.0mmol)を 無 水 DMF(20mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 粉 末 の K2 CO3 (2.0
40
7g、 15.0mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 80℃ で 1時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 に 戻 し て EtOAc(100mL)
お よ び 水 (150mL)を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し て MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生 成
物 を シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト (ヘ キ サ ン 中 、 0-2% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 題
記 化 合 物 2.45g(7.21mmol、 収 率 72%)を 白 色 固 体 と し て 得 た 。
+
EIMS: m/z 338(M ,
,
8 1
3 5
Cl,
7 9
+
Br), 340(M ,
3 7
Cl,
7 9
Brま た は
3 5
Cl,
8 1
+
Br), 342(M ,
3 7
Cl
Br).
【0068】
調製例90
2-ベ ン ジ ル -1-(3-ブ ロ モ プ ロ ポ キ シ )ベ ン ゼ ン
調 製 例 8 9 に 記 載 の 方 法 と 同 様 に し て 2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ ー ル を 1,3-ジ ブ ロ モ プ ロ パ ン で
50
(23)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
O -ア ル キ ル 化 し 、 題 記 化 合 物 を オ イ ル と し て 得 た 。
+
7 9
EIMS: m/z 304(M ,
+
Br), 306(M ,
8 1
Br).
【0069】
調製例91
[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]-ア
ミン
2-ベ ン ジ ル -1-(3-ブ ロ モ プ ロ ポ キ シ )-4-ク ロ ロ ベ ン ゼ ン (2.40g、 7.07mmol)と ジ イ ソ プ
ロ ピ ル エ チ ル ア ミ ン (1.85mL、 10.6mmol)を 無 水 1,4-ジ オ キ サ ン (10mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス
下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 1,1-ジ (p-ア ニ シ ル )メ チ ル ア ミ ン (2.06g、 8.48mmol)を 加 え
る 。 混 合 物 を 95℃ で 24時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 に 戻 し て 、 EtOAc(100mL)お よ び NaHCO3 半 飽
10
和 水 溶 液 (60mL)を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し て MgSO4 上 で 乾 燥 し 、 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生
成 物 を シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト (ヘ キ サ ン 中 、 5-12% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し
て 題 記 化 合 物 3.08g(6.13mmol、 収 率 87%)を 得 る 。
+
ESIMS: m/z 502[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 504[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0070】
調製例92
[3-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ン
調 製 例 9 1 に 記 載 の 方 法 と 同 様 に し て 、 1,1-ジ (p-ア ニ シ ル )メ チ ル ア ミ ン を 2-ベ ン ジ ル
-1-(3-ブ ロ モ プ ロ ポ キ シ )ベ ン ゼ ン で N -ア ル キ ル 化 し て 、 題 記 化 合 物 を オ イ ル と し て 得 た
。
20
+
ESIMS: m/z 468(M+H) .
元 素 分 析 C3 1 H3 3 NO3 : 計 算 値 : C, 79.63; H, 7.11; N, 3.00;
実 測 値 : C, 79.49; H, 7.17; N, 2.96.
【0071】
調製例93
{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]-ア
ミ ノ }ア セ ト ニ ト リ ル
[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ン (2.76g、 5.50mmol)と ジ イ ソ プ ロ ピ ル エ チ ル ア ミ ン (1.44mL、 8.25mmol)を 無 水 1,4ジ オ キ サ ン (20mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら ブ ロ モ ア セ ト ニ ト リ ル (0
.575mL、 8.25mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 90℃ で 4時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 に 戻 し て 、 EtOAc(
30
100mL)お よ び NaHCO3 半 飽 和 水 溶 液 (100mL)を 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し て MgSO4 上 で 乾 燥 し 、
濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生 成 物 を シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト (ヘ キ サ ン 中 、 5-16% EtOAcの グ
ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 題 記 化 合 物 2.88g(5.32mmol、 収 率 97%)を オ イ ル と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 541[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 543[(M+H) ,
3 7
Cl].
元 素 分 析 C3 3 H3 3 ClN2 O3 : 計 算 値 :
C, 73.25; H, 6.15; N, 5.18; 実 測 値 : C, 73.05; H, 6.28; N, 5.02.
【0072】
調製例94
{[3-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }ア セ
トニトリル
調 製 例 9 3 に 記 載 の 方 法 と 同 様 に し て [3-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-
40
メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ン を ブ ロ モ ア セ ト ニ ト リ ル で N -ア ル キ ル 化 し て 、 題 記 化
合物をオイルとして得た。
+
+
FABMS: m/z 506(M) , 507(M+H) .
【0073】
調製例95
1
1
N -[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-N -[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ
ル ]エ タ ン -1,2-ジ ア ミ ン
{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]
ア ミ ノ }ア セ ト ニ ト リ ル (2.48g、 4.58mmol)を 無 水 THF(30mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温
度 で 撹 拌 し な が ら 、 LiAlH4(6.88mL、 1N THF溶 液 )を 滴 下 す る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温 度
50
(24)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
で 20時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を 0℃ に 冷 却 し て か ら 、 CH3 OH(5mL)を 滴 下 し 、 続 い て Et2 O (30m
L)と ロ ッ シ ェ ル 塩 の 飽 和 水 溶 液 (80mL)を 加 え る 。 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 二 層 混 合 物 を 1時
間 激 し く 撹 拌 す る 。 Et2 O 60mLを 追 加 し て か ら 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て
濃 縮 す る 。 粗 生 成 物 を シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (CH2 CH2 中 、 0-4% 2N NH3 /CH3 OHの
グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 題 記 化 合 物 1.92g(3.52mmol、 収 率 77%)を オ イ ル と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 545[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 547[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0074】
調製例96
1
1
N -[3-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-N -[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]エ タ ン 1,2-ジ ア ミ ン
10
調 製 例 9 5 に 記 載 の 方 法 と 同 様 に し て 、 {[3-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (
4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }ア セ ト ニ ト リ ル を LiAlH4 還 元 し 題 記 化 合 物 (収 率 85%)
をオイルとして得る。
+
ESIMS: m/z 511(M+H) .
【0075】
調製例97
2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル ア ミ ン
(2-ア ミ ノ -5-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )フ ェ ニ ル メ タ ノ ン (2.00g、 8.63mmol)を 無 水 CH2 CH2 (20mL)
に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 -78℃ に 冷 却 し て 撹 拌 し な が ら 、 水 素 化 ジ イ ソ ブ チ ル ア ル ミ ニ ウ ム
(10.8mL、 1.0Mト ル エ ン 溶 液 )を 滴 下 す る 。 得 ら れ た 溶 液 を -78℃ で 1時 間 、 周 辺 温 度 で 1時
20
間 撹 拌 す る 。 酢 酸 エ チ ル (100mL)と ロ ッ シ ェ ル 塩 飽 和 水 溶 液 (100mL)を 加 え て 、 二 層 混 合 物
を 1時 間 激 し く 撹 拌 す る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 、 濾 過 し て 濃 縮 し シ リ カ ゲ ル
カ ラ ム ク ロ マ ト (ヘ キ サ ン 中 、 10-50% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 目 的 の ア ル コ ー
ル 1.85g(7.92mmol、 収 率 92%)を オ イ ル と し て 得 る 。
-
ESIMS: m/z 232[(M-H) ,
3 5
-
Cl], 234[(M-H) ,
3 7
Cl].
元 素 分 析 C1 3 H1 2 ClNO: 計 算 値 : C
, 66.81; H, 5.18; N, 5.99; 実 測 値 : C, 66.89; H, 5.26; N, 6.01.
【0076】
上 記 の ア ル コ ー ル (1.80g、 7.70mmol)を CH2 CH2 (20mL)に 溶 解 し 、 ト リ エ チ ル シ ラ ン (2.4
6mL、 15.4mmol)お よ び TFA(5.93mL、 77.0mmol)を 続 い て 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温
度 で 6時 間 撹 拌 す る 。 EtOAc(100mL)で 希 釈 し 、 NaCO3 飽 和 水 溶 液 (50mL x 2)で 洗 浄 し 、 MgSO
4
30
上 で 乾 燥 し て 濾 過 し 濃 縮 す る 。 シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト (ヘ キ サ ン 中 、 10-50% EtOAcの
グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 、 題 記 化 合 物 1.52g(6.98mmol、 収 率 91%)を オ イ ル と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 218[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 220[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0077】
調製例98
N-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )-2,2,2-ト リ フ ル オ ロ ア セ タ ミ ド
2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル ア ミ ン (1.00g、 4.59mmol)を 無 水 1,2-ジ ク ロ ロ エ タ ン (5m
L)に 溶 解 し 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 無 水 ト リ フ ル オ ロ 酢 酸 (0.713mL、 5.05mm
ol)を 滴 下 す る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 5分 間 撹 拌 す る 。 ジ ク ロ ロ メ タ ン (20mL)と 水 (10mL)を 加
え る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 し 題 記 化 合 物 1.31g(4.18mmol、 粗
40
収 率 91%)を 白 色 固 体 と し て 得 る 。
-
ESIMS: m/z 312[(M-H) ,
3 5
-
Cl], 314[(M-H) ,
3 7
Cl].
【0078】
調製例99
[(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )-(2,2,2-ト リ フ ル オ ロ ア セ チ ル )ア ミ ノ ]酢 酸 メ チ ル エ ス
テル
N-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )-2,2,2-ト リ フ ル オ ロ ア セ タ ミ ド (1.25g、 3.98mmol)
と ブ ロ モ 酢 酸 メ チ ル (1.34g、 8.76mmol)を 無 水 DMF(5mL)に 溶 解 し 、 炭 酸 カ リ ウ ム の 粉 末 (1.
10g、 7.97mmol)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 2時 間 撹 拌 す る 。 EtOAc
(60mL)で 希 釈 し 、 水 洗 (25mLx3)し て MgSO4 上 で 乾 燥 し 、 濾 過 し て 濃 縮 し シ リ カ ゲ ル カ ラ ム
50
(25)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
ク ロ マ ト グ ラ フ (ヘ キ サ ン 中 、 0-15% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 題 記 化 合 物 1.37g(3
.55mmol、 収 率 89%)を オ イ ル と し て 得 る 。
+
+
ESIMS: m/z 386[(M+H) ,
3 5
Cl], 388[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0079】
調製例100
[2-(2-ブ ロ モ エ ト キ シ )-5-ク ロ ロ フ ェ ニ ル ]フ ェ ニ ル メ タ ノ ン
(5-ク ロ ロ -2-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )フ ェ ニ ル メ タ ノ ン (0.93g、 4.0mmol)、 1,2-ジ ブ ロ モ
エ タ ン (3.5mL、 40mmol)お よ び 炭 酸 カ リ ウ ム (0.83g、 6.0mmol)に ア セ ト ニ ト リ ル (10mL)を
加 え 、 該 混 合 物 を 窒 素 ガ ス 下 で 週 末 ( 約 60時 間 ) 加 熱 還 流 す る 。 室 温 に 戻 し て か ら 、 固 体
の 臭 化 カ リ ウ ム を 濾 過 し ア セ ト ニ ト リ ル 約 70mLで 洗 浄 す る 。 濾 液 を 留 去 し て 残 渣 を ク ロ マ
10
ト グ ラ フ (SiO2、 ヘ キ サ ン 中 5-12% 酢 酸 エ チ ル )で 精 製 し 題 記 化 合 物 1.18g(87%)を 無 色 生 成
物として得る。
+
APCI-MS: m/z 339[(M+H) ,
8 1
1
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 341[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
+
Br], 343[(M+H) ,
3 7
Cl,
Br].
H-NMR(300MHz; CDCl3 ): δ 7.78(2H, d, 8.1Hz); 7.58(1H, br t, 7.5Hz); 7.38-7.50(4
H, m); 6.92(1H, d, 8.6Hz); 4.18(2H, t; 6.5Hz); 3.26(2H, t, 6.5Hz).
【0080】
調製例101
1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
[2-(1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス
20
テ ル (10.8g、 28.0mmol)と 5N HCl(140mL)を 90℃ で 3時 間 加 熱 撹 拌 す る 。 45分 後 に は 透 明 な
溶 液 と な り 、 そ の 15分 後 に は 白 色 の 懸 濁 液 と な る 。 混 合 物 を 周 辺 温 度 に ま で 冷 却 し 、 濾 過
し て 50℃ で 減 圧 乾 燥 し 、 題 記 化 合 物 7.34g(収 率 86%)を 白 色 の 粉 末 と し て 得 る 。
【0081】
調製例102
1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 化 ナ ト リ ウ ム
1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 酸 塩 (1.81g、 5.9
6mmol)を CH3 OH(10mL)中 に 懸 濁 し 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 1N NaOH水 溶 液 (5.
96mL)を ゆ っ く り と 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 30分 間 撹 拌 す る 。 そ の 後 減 圧 下 50℃ で 濃 縮
し 、 題 記 化 合 物 1.87g(収 率 96%)を 白 色 の 粉 末 と し て 得 る 。
30
【0082】
調製例103
1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]
-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド
1
1
N -[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-N -[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ
チ ル ]エ タ ン -1,2-ジ ア ミ ン (258mg、 0.473mmol)と NEt3 (0.198mL、 1.42mmol)を 無 水 CH2 CH2
(5mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 粉 末 の 1-ク ロ ロ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス
ル ホ ニ ル ク ロ リ ド (124mg、 0.473mmol)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 1時 間 撹 拌 す る 。 混 合
物 を シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (CH2 CH2 中 、 0-4% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し
、 題 記 化 合 物 285mg(0.370mmol、 収 率 78%)を 泡 状 で 得 る 。
-
ESIMS: m/z 768[(M-H) ,
7
Cl].
3 5
Cl,
3 5
-
Cl], 770[(M-H) ,
3 5
Cl,
40
3 7
-
Cl], 772[(M-H) ,
3 7
Cl,
3
元 素 分 析 C4 2 H4 1 Cl2 N3 O5 S: 計 算 値 : C, 65.45; H, 5.36; N, 5.45; 実 測 値 : C, 6
5.43; H, 5.27; N, 5.42.
【0083】
調製例103と同様にして、以下の化合物を調製し、単離できる。
(26)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表7】
10
【0084】
調製例107
[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-[2-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル
バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル
20
{2-[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド (67.5mg、 0.146mmol)を 無
水 CH2 CH2 (1mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら ジ tert-ブ チ ル ジ カ ー ボ ネ ー
ト (57.4mg、 0.263mmol)を 加 え る 。 得 ら れ た 溶 液 を 1時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を シ リ カ ゲ ル カ
ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (CH2 CH2 中 、 0-10% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 題 記 化 合 物 82mg(
0.15mmol、 収 率 100%)を ガ ム 状 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 562(M+H) .
元 素 分 析 C3 1 H3 5 N3 O5 S: 計 算 値 : C, 66.29; H, 6.28; N, 7.48;
実 測 値 : C, 65.96; H, 6.23; N, 7.37.
【0085】
調製例108
[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-{2-[(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )メ チ ル ア ミ ノ ]エ
30
チ ル }カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル
[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-[2-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (82.0mg、 0.146mmol)と CH3 I(18.2μ L、 0.292mmol)を 無
水 DMF(1mL)中 に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 粉 末 の K2 CO3 (50.4mg、 0.36
5mmol)を 加 え る 。 得 ら れ た 溶 液 を 2時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を EtOAc(10mL)で 希 釈 し て 、 水 洗
(5mLx3)し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 、 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生 成 物 を シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ
ト グ ラ フ (CH2 CH2 中 、 0-5% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 、 題 記 化 合 物 65mg(0.11mmol
、 収 率 77%)を ガ ム 状 で 得 る 。
+
ESIMS: m/z 576(M+H) .
【0086】
調製例108の記載と同様の方法により、以下の化合物を調製し、単離できる。
40
(27)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表8】
10
【0087】
調製例111
[2-(2-ブ ロ モ -4-フ ル オ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-[2-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ
チ ル ] カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル の 調 製
【化6】
20
【0088】
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ モ -4-フ ル オ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ
チ ル }ア ミ ド (1.36g、 2.90mmol)を 無 水 塩 化 メ チ レ ン (10mL)に 溶 解 し 、 ジ -tert-ブ チ ル ジ カ
ー ボ ネ ー ト (0.760g、 3.48mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 16時 間 撹 拌 す る 。 濃 縮 し て
シ リ カ 上 で MPLC分 離 (演 歌 メ チ レ ン 中 、 0-3%メ タ ノ ー ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )を 行 い 、 題 記 化
合 物 1.19g(収 率 72%)を 得 る 。
+
ESIMS: m/z 568[(M+H) ,
【0089】
調製例112
7 9
+
Br], 570[(M+H) ,
8 1
Br].
30
(28)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化7】
10
【0090】
7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 二 塩 化 ナ ト リ ウ ム の 調 製
【化8】
20
【0091】
[2-(7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ] カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ
ス テ ル (3.76g)を 塩 化 メ チ レ ン (200mL)/メ タ ノ ー ル (50mL)中 に 溶 解 し 、 周 辺 温 度 で 撹 拌 し
30
な が ら 2分 間 無 水 塩 化 水 素 ガ ス の 細 い 気 流 を バ ブ ル さ せ る 。 懸 濁 液 を ガ ラ ス 製 ス ト ッ パ ー
で 蓋 を し て 15分 間 撹 拌 す る 。 濃 縮 し た 後 、 固 体 を メ タ ノ ー ル (250mL)に 溶 解 し 、 5N NaOH溶
液 (3.5mL)を 加 え る 。 溶 液 を 濃 縮 し て 、 題 記 化 合 物 3.87g(収 率 99%)を わ ず か に 黄 色 が か っ
た固体として得る。
+
ESIMS: m/z 330[(M+H) ,
7 9
+
Br], 332[(M+H) ,
8 1
Br].
【0092】
7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル
}ア ミ ド の 調 製
【化9】
40
【0093】
実 施 例 1 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )
アミド・二塩化ナトリウムを出発物質として、題記化合物を黄色のガラス状固体として得
50
(29)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
る。
+
ESIMS: m/z 483[(M+H) ,
+
M+H) ,
3 7
Cl,
8 1
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 485[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
Br or
3 5
Cl,
8 1
Br], 487[(
Br].
【0094】
[2-(7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ
チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル の 調 製
【化10】
10
【0095】
7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル
}ア ミ ド (0.590g、 1.22mmol)を 無 水 塩 化 メ チ レ ン (10mL)に 溶 解 し 撹 拌 し な が ら 、 ジ -tertブ チ ル ジ カ ー ボ ネ ー ト (0.398g、 1.83mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 16時 間 撹 拌 す る
20
。 濃 縮 し て シ リ カ 上 で MPLC分 離 (塩 化 メ チ レ ン 中 、 0-3%メ タ ノ ー ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )を 行
い 、 題 記 化 合 物 0.669g(収 率 94%)を 白 色 の 泡 状 物 質 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 584[(M+H) ,
M+H)+,
3 7
Cl,
8 1
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 586[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
Br or
3 5
Cl,
8 1
Br], 588[(
Br].
【0096】
調製例113
{2-[(7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )メ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ
シ )エ チ ル ] カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル の 調 製
【化11】
30
【0097】
[2-(7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ
チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (147mg、 0.252mmol)と 炭 酸 カ リ ウ ム (87mg, 0.63m
mol)を 無 水 DMF(2mL)中 で 撹 拌 し 、 ヨ ー ド メ チ ル (0.031mL、 0.50mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 2
0分 間 撹 拌 す る 。 通 常 の 後 処 理 と MPLC分 離 を 行 い 、 題 記 化 合 物 を オ イ ル と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 598[(M+H) ,
+
M+H) ,
3 7
Cl,
【0098】
調製例114
8 1
Br].
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 600[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
Br or
3 5
Cl,
8 1
Br], 602[(
40
(30)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化12】
10
20
【0099】
7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]
-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド の 調 製
【化13】
30
【0100】
1
調 製 例 1 0 3 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ク ロ リ ド と N 1
[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-N -[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]
エ タ ン -1,2-ジ ア ミ ン と を 反 応 さ せ て 題 記 化 合 物 を 泡 状 で 得 る 。
+
ESIMS: m/z 814[(M+H) ,
+
M+H) ,
3 7
Cl,
8 1
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 816[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
Br or
40
3 5
Cl,
8 1
Br], 818[(
Br].
【0101】
7-(3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ
ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド の 調 製
(31)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化14】
10
【0102】
実 施 例 1 4 0 の 製 造 と 同 様 の 方 法 で 、 7-ブ ロ モ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[3-(2ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }エ
チ ル )ア ミ ド を 出 発 物 質 と し て 題 記 化 合 物 を オ イ ル と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 828[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 830[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0103】
調製例115
【化15】
20
30
【0104】
[2-(2-ブ ロ モ -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-[2-(1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ
ル ア ミ ノ )エ チ ル ] カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル の 調 製
40
(32)
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【化16】
10
【0105】
1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ モ -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル
ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド (0.457g、 0.912mmol)を 無 水 塩 化 メ チ レ ン (10mL)/メ タ ノ ー ル (10mL)
に 溶 解 し 撹 拌 し な が ら 、 ジ tert-ブ チ ル ジ カ ー ボ ネ ー ト (0.199g、 0.958mmol)を 加 え る 。 混
合 物 を 周 辺 温 度 で 4時 間 撹 拌 す る 。 濃 縮 し シ リ カ の MPLC分 離 (塩 化 メ チ レ ン 中 、 0-10%メ タ
ノ ー ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 題 記 化 合 物 0.500g(収 率 91%)を 得 る 。
+
ESIMS: m/z 600[(M+H) ,
+
M+H) ,
3 7
Cl,
8 1
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 602[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
Br or
3 5
Cl,
8 1
Br], 604[(
Br].
【0106】
20
[2-(5-ク ロ ロ -4'-フ ル オ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ キ シ )エ チ ル ]-[2-(1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ
ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル の 調 製
【化17】
30
【0107】
実 施 例 1 3 6 の 調 製 と 同 様 の 方 法 で 、 [2-(2-ブ ロ モ -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-[2-(
1-ヒ ド ロ キ シ イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ] カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス
テルを出発物質として題記化合物を泡状で得る。
+
ESIMS: m/z 616[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 618[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0108】
調製例116
【化18】
【0109】
1-ブ ロ モ -4-(2,2-ジ エ ト キ シ エ ト キ シ メ チ ル )ベ ン ゼ ン の 調 製
40
(33)
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【化19】
【0110】
4-ブ ロ モ ベ ン ジ ル ア ル コ ー ル (2.05g、 11.0mmol)を 乾 燥 DMF(7mL)に 溶 解 し 周 辺 温 度 で 撹
拌 し な が ら 、 ビ ス (ト リ メ チ ル シ リ ル )ア ミ ド ナ ト リ ウ ム (12.1mL、 1N THF溶 液 )を 加 え る 。
5分 間 撹 拌 し て か ら 、 ブ ロ モ ア セ ト ア ル デ ヒ ド ジ エ チ ル ア セ タ ー ル (1.99mL、 13.2mmol)を
加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 20時 間 撹 拌 す る 。 酢 酸 エ チ ル (60mL)と 水 (60mL)を 加
10
え る 。 有 機 層 を 分 液 し 半 飽 和 食 塩 水 で 洗 浄 し 、 乾 燥 し て 濾 過 し 、 濃 縮 す る 。 シ リ カ 上 で MP
LC分 離 (ヘ キ サ ン 中 、 0-8%酢 酸 エ チ ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )を 行 い 、 題 記 化 合 物 1.86g(収 率 56
%)を 無 色 の オ イ ル と し て 得 る 。
【0111】
(4-ブ ロ モ ベ ン ジ ル オ キ シ )ア セ ト ア ル デ ヒ ド の 調 製
【化20】
20
【0112】
1-ブ ロ モ -4-(2,2-ジ エ ト キ シ エ ト キ シ メ チ ル )ベ ン ゼ ン (1.86g、 6.13mmol)を ジ エ チ ル エ
ー テ ル (20mL)に 溶 解 し 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 5N HCl(20mL)を 加 え る 。 得 ら れ た ニ 層 混
合 物 を 窒 素 ガ ス 下 で 16時 間 激 し く 撹 拌 す る 。 ジ エ チ ル エ ー テ ル (30mL)と 飽 和 食 塩 水 (20mL)
を混合物に加える。有機層を分液し、半飽和食塩水で洗浄し、乾燥して濾過し濃縮して、
約 50mLの 溶 液 と す る (35mg/mL)。
1
H-NMR(CDCl3 ): δ 9.72(s, 1H), 7.49(d, J = 7.49Hz, 2H), 7.24(d, J = 7.9Hz, 2H),
4.57(s, 2H), 4.11(s, 2H).
【0113】
調製例117
30
【化21】
【0114】
(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ア ミ ノ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル の 調 製
【化22】
40
【0115】
4-ブ ロ モ ア ニ リ ン (2.00g、 11.6mmol)と ブ ロ モ 酢 酸 メ チ ル (1.78g、 11.6mmol)を 乾 燥 DMF(
20mL)に 溶 解 し 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 炭 酸 カ リ ウ ム (2.41g、 17.4mmol)を 加 え る 。 混 合 物
を 100℃ で 1時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 に 戻 し て 、 酢 酸 エ チ ル (60mL)と 水 (60mL)を 加 え る 。 有
50
(34)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
機 層 を 分 液 し て 半 飽 和 食 塩 水 で 洗 浄 し 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 シ リ カ 上 の MPLC分 離 (ヘ
キ サ ン 中 、 0-15%酢 酸 エ チ ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )を 行 い 、 題 記 化 合 物 0.94g(収 率 33%)を 得 る
。
1
H-NMR(DMSO-d6 ): δ 3.62(s, 3H), 3.87(d, J = 6.4Hz, 2H), 6.22(t, J = 6.4Hz, 1H),
6.49(d, J = 8.8Hz, 2H), 7.19(d, J = 8.8Hz, 2H).
【0116】
[(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル )-tert-ブ ト キ シ カ ル ボ ニ ル ア ミ ノ ]酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル の 調 製
【化23】
10
【0117】
(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ア ミ ノ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル (1.02g、 4.18mmol)と 4-ジ メ チ ル ア ミ ノ
ピ リ ジ ン (0.510g、 4.18mmol)を 乾 燥 1,4-ジ オ キ サ ン (10mL)に 溶 解 し 撹 拌 し な が ら 、 ジ tert
-ブ チ ル ジ カ ー ボ ネ ー ト (3g)を 加 え る 。 混 合 物 を 100℃ で 1.5時 間 加 熱 す る 。 濃 縮 し て シ リ
カ 上 の MPLC分 離 (ヘ キ サ ン 中 、 0-15%酢 酸 エ チ ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )を 行 い 、 題 記 化 合 物 1.2
20
1g(収 率 84%)を 得 る 。
1
H-NMR(CDCl3 ): δ 1.42(s, 9H), 3.76(s, 3H), 4.26(s, 2H), 7.17(br d, J = 8.4Hz, 2
H), 7.44(d, J = 8.4Hz, 2H).
【0118】
調製例118
アミドの合成
一般法
【化24】
30
【0119】
工 程 A.
40
置 換 (2-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )モ ル ホ リ ン -4-イ ル メ タ ノ ン (2)の 合 成
対 応 す る サ リ チ ル 酸 1a、 1b(36.2mmol)お よ び モ ル ホ リ ン (4.73mL、 54.3mmol)を DMF(70mL
)に 溶 解 し 、 EDCI(10.42g、 54.3mmol)、 1-ヒ ド ロ キ シ ベ ン ゾ ト リ ア ゾ ー ル 水 和 物 (HOBt)(7
.33g、 54.3mmol)お よ び ト リ エ チ ル ア ミ ン (7.62mL、 54.3mmol)を 加 え た 。 反 応 混 合 物 を ア
ル ゴ ン 下 室 温 で 2日 間 撹 拌 し 、 1N HCl(50mL)を 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ た 。 混 合 物 を EtOAc(2
x 100mL)で 抽 出 し NaHCO3 飽 和 水 溶 液 で 洗 浄 し MgSO4 上 で 乾 燥 し た 。 溶 媒 を 留 去 し 、 さ ら に
精 製 す る こ と な く 粗 生 成 物 2a、 2bを 次 の 工 程 に 供 し た (収 率 45-70%)。
【0120】
工 程 B.
[2-(2-ブ ロ モ エ ト キ シ )フ ェ ニ ル ]モ ル ホ リ ン -4-イ ル メ タ ノ ン (3)の 合 成
50
(35)
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対 応 す る フ ェ ノ ー ル 2a、 2b(7.25mmol)と 1,2-ジ ブ ロ モ エ タ ン (1.88mL、 21.7mmol)を 無 水
DMF(20mL)に 溶 解 し ア ル ゴ ン 下 室 温 で 撹 拌 し な が ら 粉 末 の K2 CO3 (2.0g、 14.5mmol)を 加 え た
。 混 合 物 を 80℃ で 終 夜 撹 拌 し 室 温 に 冷 却 し て か ら 水 を 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ EtOAc(2 x 50
mL)で 抽 出 し た 。 有 機 層 を MgSO4 上 で 乾 燥 し 、 溶 媒 を 留 去 し た 。 粗 生 成 物 3a、 3bを シ リ カ ゲ
ル の フ ラ ッ シ ュ ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー に 付 し 、 CH2 CH2 /ア セ ト ン =96/4で 溶 出 し た (収 率 25-45
%)。
【0121】
工 程 C.
縮合反応
【化25】
10
20
【0122】
対 応 す る ブ ロ モ 体 3a、 3b(0.66mmol)と ジ イ ソ プ ロ ピ ル エ チ ル ア ミ ン (345μ L、 1.98mmol)
を 無 水 1,4-ジ オ キ サ ン (2mL)と MeOH(1mL)に 溶 解 し ア ル ゴ ン 下 室 温 で 撹 拌 し な が ら 、 対 応 す
る イ ソ キ ノ リ ン 誘 導 体 4a、 4b(0.66mmol)を 加 え た 。 混 合 物 を 95℃ で 終 夜 加 熱 し た 。 室 温 に
ま で 冷 却 し て か ら EtOAc(10mL)お よ び NaHCO3 半 飽 和 水 溶 液 (10mL)を 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ
た 。 有 機 層 を 分 液 し MgSO4 上 で 乾 燥 し て 濃 縮 し た 。 粗 生 成 物 5a、 5b、 5c、 5dを シ リ カ ゲ ル
の フ ラ ッ シ ュ ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー に 付 し 、 CH2 CH2 /CH3 OH=96/4で 溶 出 し た (収 率 20-55%)。
( 5dは 4M HCl/ジ オ キ サ ン で 処 理 し て 対 応 す る 二 塩 酸 塩 に 変 換 し た 。 そ の 他 の モ ル ホ リ ン
アミドはすべて遊離塩基とした)
【0123】
30
調製例119
アミンの合成
一般的方法
【化26】
40
【0124】
工 程 D.
置 換 (2-ヒ ド ロ キ シ ベ ン ジ ル )モ ル ホ リ ン (7)の 合 成
パ ラ ホ ル ム ア ル デ ヒ ド (3.24g、 108mmol)と モ ル ホ リ ン (9.40mL、 108mmol)を エ タ ノ ー ル (
40mL)に 溶 解 し 、 室 温 で 30分 間 撹 拌 し た 。 そ の 後 対 応 す る フ ェ ノ ー ル 6a、 6b(106mmol)を エ
タ ノ ー ル 20mLに 溶 解 し て 加 え 、 混 合 物 を 終 夜 撹 拌 し た 。 冷 却 し て 溶 媒 を 留 去 し 、 粗 生 成 物
50
(36)
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7a、 7bを シ リ カ ゲ ル ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー に 付 し 、 ヘ キ サ ン /EtOAc=9:1で 溶 出 し た (収 率 4065%)。
【0125】
工 程 E.
置 換 4-[2-(2-ブ ロ モ エ ト キ シ )ベ ン ジ ル ]モ ル ホ リ ン (8)の 合 成
対 応 す る フ ェ ノ ー ル (12.9mmol)と ヨ ウ 化 テ ト ラ ブ チ ル ア ン モ ニ ウ ム (478mg、 1.29mmol)
を THF(25mL)に 溶 解 し 室 温 下 で NaH(オ イ ル 中 60%、 0.77g、 19.4mmol)を ゆ っ く り と 加 え た 。
混 合 物 を 30分 間 撹 拌 し 、 1,2-ジ ブ ロ モ エ タ ン (3.36mL、 38.8mmol)を 加 え た 。 混 合 物 を ア ル
ゴ ン 下 室 温 で 終 夜 撹 拌 し た 。 水 (50mL)を 加 え て 、 EtOAc(2 x 50mL)で 抽 出 し 、 有 機 層 を MgS
O4 上 で 乾 燥 し て 濃 縮 し た 。 粗 生 成 物 8a、 8bを シ リ カ ゲ ル の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー で 精
10
製 し た 。 溶 出 ; ヘ キ サ ン /EtOAc=6:1(収 率 16-25%)。
【0126】
工 程 F.
縮合反応
【化27】
20
30
【0127】
対 応 す る ブ ロ モ 誘 導 体 8a、 8b(0.70mmol)と 対 応 す る イ ソ キ ノ リ ン 誘 導 体 4a, 4b, 4c (0.
70 mmol)を 無 水 1,4-ジ オ キ サ ン (2mL)と MeOH(1mL)に 溶 解 し 、 撹 拌 し な が ら ト リ エ チ ル ア ミ
ン (295μ L、 2.1mmol)を ア ル ゴ ン 下 室 温 で 加 え た 。 混 合 物 を 95℃ で 終 夜 撹 拌 し た 。 室 温 に
ま で 冷 却 し て か ら EtOAc(10mL)と NaHCO3 半 飽 和 水 溶 液 (10mL)を 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ た 。
40
有 機 層 を 分 液 し MgSO4 上 で 乾 燥 し て 濃 縮 し た 。 粗 生 成 物 9a、 9b、 9c、 9d、 9eを シ リ カ ゲ ル
の フ ラ ッ シ ュ カ ラ ム で 精 製 し た 。 溶 出 : CH2 CH2 /CH3 OH=96/4(収 率 20-55%)。
9a、 b、 d、 eを 室 温 で 30分 間 4M HClで 処 理 し て 、 対 応 す る 塩 酸 塩 10a、 b、 d、 eを 得 た 。
溶 媒 を 留 去 し て 、 塩 を Et2 Oで 数 回 洗 っ て 乾 燥 し た 。 10cは 、 9cを THFに 溶 解 し 6N塩 酸 を 加 え
る こ と に よ り 得 た 。 混 合 物 を 65℃ で 終 夜 加 熱 し 、 濃 縮 し Et2 Oで 数 回 洗 浄 し て 乾 燥 し た 。
【実施例】
【0128】
実施例1
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ モ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・
二塩酸塩
50
(37)
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【化28】
【0129】
(2-ブ ロ モ フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル (1.70g、 6.94mmol)を 無 水 CH2 CH2 (15mL)に 溶
10
解 し 、 窒 素 ガ ス 下 -78℃ に 冷 却 し て 撹 拌 し な が ら 、 水 素 化 ジ イ ソ ブ チ ル ア ル ミ ニ ウ ム (DIBA
L-H、 1.0Mト ル エ ン 溶 液 、 8.32mL)を 滴 下 す る 。 得 ら れ た 溶 液 を -78℃ で 1時 間 撹 拌 す る 。 メ
タ ノ ー ル (2mL)を 混 合 物 に 滴 下 し 、 続 い て Et2 O(25mL)を 加 え る 。 冷 却 槽 を 除 去 し 、 冷 混 合
物 に 2.5N HCl溶 液 (33 mL)を 少 し ず つ 加 え る 。 得 ら れ た ニ 層 溶 液 を 周 辺 温 度 で 1時 間 激 し く
撹 拌 す る 。 エ チ ル エ ー テ ル (50mL)と NaCl飽 和 水 溶 液 (30mL)を 混 合 物 に 加 え る 。 有 機 層 を 分
液 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 周 辺 温 度 で 濃 縮 し 、 (2-ブ ロ モ フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア ル デ
ヒ ド と そ の メ チ ル ヘ ミ ア セ タ ー ル と の 約 50:50混 合 物 1.50gを オ イ ル と し て 得 る 。 該 オ イ ル
を Et2 Oで 希 釈 し て 貯 蔵 用 の 溶 液 (80mg/mL)を 得 、 続 く 反 応 に 使 用 す る 。
1
H-NMR(CDCl3 )((2-ブ ロ モ フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア ル デ ヒ ド ): δ 3.52(s, 2H), 9.90(s, 1H)
; (メ チ ル ヘ ミ ア セ タ ー ル ): δ 3.48(s, 1H), 4.05 お よ び 4.10(br AB, J = 9.6Hz, 2H)
20
, 4.62(s, 3H), 4.91(br s, 1H).
【0130】
4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (600mg)お よ び イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア
ミ ド (228mg、 0.907mmol)を 無 水 CH3 OH(5mL)と 混 合 し 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、
上 記 の 貯 蔵 溶 液 ( 約 1.9mmol)5.3mLを 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を 16時 間 撹 拌 し て か ら 、 0℃
に 冷 却 し 水 素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (75mg、 2.0mmol)の 粉 末 を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1時 間
撹 拌 し 、 周 辺 温 度 で さ ら に 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 を し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 粗 生 成 物 を シ リ カ
の ク ロ マ ト グ ラ フ (EtOAc中 、 5-25% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 遊 離 ア ミ ン 生 成 物
341mg(0.757mmol、 収 率 83%)を 得 る 。 遊 離 ア ミ ン (338mg、 0.751mmol)を EtOAc(15mL)に 溶 解
し 、 窒 素 ガ ス 下 で 撹 拌 し な が ら 1N HCl/Et2 O溶 液 (2.25mL)を 加 え る 。 得 ら れ た 白 い 懸 濁 液
30
を 15分 間 撹 拌 し 、 濾 過 し て 減 圧 下 60℃ で 乾 燥 し て 題 記 化 合 物 375mg(0.717mmol、 収 率 95%)
を吸湿性の白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 450[(M+H) ,
7 9
+
Br], 452[(M+H) ,
8 1
Br].
【0131】
実施例1の記載と同様の方法により適切な出発物質から下記の化合物を二塩酸塩として
合成・単離が可能である。
【化29】
【0132】
40
(38)
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【表9】
10
20
30
【0133】
実施例17
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・
二シュウ酸
【化30】
40
【0134】
実 施 例 1 に 記 載 の 方 法 に 従 っ て 、 (2-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル を DIBAL-H
で 還 元 し 、 続 い て イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド (175mg、 0.696mmol
)の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ り 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 183mg(0.451mmol、 収 率 65%)を オ イ ル と し て 得
る 。 遊 離 ア ミ ン を EtOAc(10mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 で 撹 拌 し な が ら シ ュ ウ 酸 ・ 二 水 和 物 (
50
(39)
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114mg、 0.902mmol)を 含 む EtOAc溶 液 (10mL)を 加 え る 。 白 い 懸 濁 液 を 15分 間 撹 拌 し 、 濾 過 し
て 減 圧 下 60℃ で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 220mg(0.375mmol、 収 率 83%)を 白 色 粉 末 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 406[(M+H) ,
4
3 5
+
Cl], 408[(M+H) ,
3 7
Cl].
元 素 分 析 C1 9 H2 0 ClN3 O3 S1.8C2 H2 O
: 計 算 値 : C, 47.79; H, 4.19; N, 7.40; 実 測 値 : C, 47.70; H, 4.03; N, 7.45.
【0135】
実施例17と同様の方法を用いて、適切な出発物質より以下の化合物を二シュウ酸塩と
して製造できる。
【化31】
10
【0136】
【表10】
20
30
【0137】
実施例31
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-(フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸
塩
40
(40)
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【化32】
【0138】
フ ェ ノ キ シ ア セ ト ニ ト リ ル (2.22g、 16.7mmol)を 無 水 CH2 CH2 (18mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス
10
下 -78℃ に 冷 却 し て 撹 拌 し な が ら 、 水 素 化 ジ イ ソ ブ チ ル ア ル ミ ニ ウ ム (DIBAL-H、 1.0Mト ル
エ ン 溶 液 、 20.0mL)を 滴 下 す る 。 得 ら れ た 溶 液 を 0℃ で 1時 間 撹 拌 す る 。 メ タ ノ ー ル (2mL)を
滴 下 し て 過 剰 の DIBAL-Hを 不 活 性 化 し 、 続 い て Et2 O(40mL)お よ び 2N HCl(60mL)を 冷 却 し た
混 合 物 に 少 量 ず つ 加 え る 。 得 ら れ た ニ 層 溶 液 を 周 辺 温 度 で 1時 間 激 し く 撹 拌 す る 。 エ チ ル
エ ー テ ル (30mL)お よ び NaCl飽 和 水 溶 液 (30mL)を 混 合 物 に 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4
上 で 乾 燥 し て 濾 過 し 周 辺 温 度 で 濃 縮 し て フ ェ ノ キ シ ア セ ト ア ル デ ヒ ド 2.27gを 粗 生 成 物 オ
イ ル と し て 得 る 。 該 オ イ ル を Et2 Oで 希 釈 し て 貯 蔵 用 の 溶 液 (60mg/mL)と し 、 続 く 反 応 に 使
用する。
1
H-NMR(CDCl3 ): δ 4.57(s, 2H), 9.87(s, 1H).
【0139】
20
4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (600mg)と イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド
(244mg、 0.971mmol)に 無 水 CH3 OH(5mL)を 混 合 し 撹 拌 し な が ら 上 記 の 貯 蔵 溶 液 6.06mL(約 1.1
mmol)を 加 え 、 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 16時 間 撹 拌 す る 。 反 応 液 を 0℃ に 冷 却 し 、 水 素
化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (81mg、 2.1mmol)の 粉 末 を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1時 間 、 次 い で 周 辺
温 度 で 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 、 粗 生 成 物 を シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ ィ
ー (EtOAc中 、 5-30% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 156mg(0.420mmo
l、 収 率 43%)を オ イ ル と し て 得 る 。 該 遊 離 ア ミ ン (154mg、 0.415mmol)を EtOAc(15mL)に 溶 解
し 、 窒 素 ガ ス 下 撹 拌 し な が ら 1N HCl/Et2 O溶 液 (1.24mL)を 加 え る 。 白 色 の 懸 濁 液 を 15分 間
撹 拌 し 、 濾 過 し て 減 圧 下 60℃ で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 177mg(0.398mmol、 収 率 96%)を 吸 湿 性 の
白色粉末として得る。
30
+
ESIMS: m/z 372(M+H) .
【0140】
実施例32
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・
二塩酸塩
【化33】
40
【0141】
実 施 例 3 1 に 記 載 さ れ た 同 様 の 方 法 に 従 い 、 (4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ニ ト リ ル を DI
BAL-H還 元 し 、 続 い て イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド で 還 元 的 ア ミ ノ
化を行って遊離アミン生成物をオイルとして得る。当該遊離アミンを題記化合物の二塩酸
塩に変換して吸湿性の白色粉末とする。
+
ESIMS: m/z 406[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 408[(M+H) ,
3 7
Cl].
50
(41)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【0142】
実施例33
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-シ ア ノ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・
二塩酸塩
【化34】
10
【0143】
4-(2,2-ジ エ ト キ シ エ ト キ シ )ベ ン ゾ ニ ト リ ル (2.00g、 8.50mmol)を Et2 O(25mL)に 溶 解 し
、 5N HCl溶 液 (25mL)を 加 え る 。 二 層 溶 液 を 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 24時 間 激 し く 撹 拌 す る 。
さ ら に 、 Et2 O(50mL)を 追 加 し て 有 機 層 を 分 液 し 、 飽 和 の NaHCO3 (0.5mL)を 含 む 水 溶 液 (30mL
)で 洗 浄 し 、 MgSO4 上 で 乾 燥 し て 濾 過 し て 周 辺 温 度 で 濃 縮 し (4-シ ア ノ フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア
ル デ ヒ ド 1.36gを 粗 生 成 物 オ イ ル と し て 得 る 。 当 該 オ イ ル を Et2 Oで 希 釈 し て 貯 蔵 用 の 溶 液 (
25mg/mL)と し 、 続 く 反 応 に 使 用 す る 。
1
20
H-NMR(CDCl3 ): δ 4.66(s, 2H), 9.85(s, 1H).
【0144】
4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (600mg)、 イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド (
245mg、 0.975mmol)と 無 水 メ タ ノ ー ル CH3 OH(8mL)を 混 合 し 、 撹 拌 し な が ら 上 記 の 貯 蔵 溶 液 1
6.8mL(約 1.2mmol)を 加 え て 、 得 ら れ た 混 合 物 を 周 辺 温 度 で 16時 間 撹 拌 す る 。 該 混 合 物 を 0
℃ に 冷 却 し 、 水 素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (81mg、 2.1mmol)の 粉 末 を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1
時 間 撹 拌 し 周 辺 温 度 で さ ら に 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 粗 生 成 物 を シ リ カ
の ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー (EtOAc中 、 5-30% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 遊 離 ア ミ ン 精 製
物 328mg(0.827mmol、 収 率 85%)を オ イ ル と し て 得 る 。 遊 離 の ア ミ ン (290mg、 0.731mmol)を C
H2 CH2 (25mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 で 撹 拌 し な が ら 1N HCl/Et2 O溶 液 (2.19mL)を 加 え る 。 白
30
色 の 懸 濁 液 を 15分 間 撹 拌 し 濾 過 し て 、 減 圧 下 60℃ で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 300mg(0.639mmol、
収 率 87%)を 吸 湿 性 の 白 色 粉 末 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 397(M+H) .
【0145】
実施例34
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2,4-ジ ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ
ド・二塩酸塩
【化35】
40
(2,4-ジ ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル (1.73g、 7.36mmol)を 無 水 CH2 CH2 (15mL)
に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 で -78℃ に 冷 却 し 撹 拌 し な が ら 、 水 素 化 ジ イ ソ ブ チ ル ア ル ミ ニ ウ ム (
1.0Mト ル エ ン 溶 液 、 8.83mL)を 滴 下 す る 。 得 ら れ た 溶 液 を -78℃ で 1時 間 撹 拌 す る 。 メ タ ノ
ー ル (2mL)を 滴 下 し 、 続 い て Et2 O(25mL)を 加 え る 。 冷 却 槽 を 取 り 除 き 冷 混 合 物 に 5N HCl溶
50
(42)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
液 (18mL)を 少 量 ず つ 加 え る 。 得 ら れ た ニ 層 溶 液 を 周 辺 温 度 で 1時 間 激 し く 撹 拌 す る 。 エ チ
ル エ ー テ ル (30mL)と NaCl飽 和 水 溶 液 (10mL)を 混 合 物 に 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 MgSO4 上
で 乾 燥 し 濾 過 し て 周 辺 温 度 で 濃 縮 し て (2,4-ジ ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア ル デ ヒ ド と そ の
メ チ ル ヘ ミ ア セ タ ー ル 50:50混 合 物 1.62gを オ イ ル と し て 得 る 。 オ イ ル を CH2 CH2 で 希 釈 し て
貯 蔵 用 の 溶 液 (65mg/mL)と し 、 続 く 反 応 に 用 い る 。
1
H-NMR(CDCl3 ) ((2,4-ジ ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア ル デ ヒ ド ): δ 3.52(s, 2H), 9.88(s
, 1H); (メ チ ル ヘ ミ ア セ タ ー ル ): δ 3.48(s, 1H), 4.05-4.15(m, 2H), 4.61(s, 3H), 4.
90(br s, 1H).
【0146】
4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (300mg)、 イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド (
10
152mg、 0.605mmol)お よ び 無 水 CH3 OH(4mL)を 混 合 し 、 上 記 の 貯 蔵 溶 液 5.3mL(約 0.67mmol)を
加 え て 16時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を 0℃ に 冷 却 し て 、 水 素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (50mg、 1.3 mm
ol)の 粉 末 を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1時 間 撹 拌 し 、 さ ら に 周 辺 温 度 で 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過
し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 粗 生 成 物 を シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー (EtOAc中 、 5-25% CH3 OHの グ
ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 遊 離 の ア ミ ン 生 成 物 234mg(0.531mmol、 収 率 88%)を オ イ ル と し て
得 る 。 遊 離 ア ミ ン (231mg、 0.525mmol)を EtOAc(15mL)に 溶 解 し 、 窒 素 下 で 撹 拌 し な が ら 1N
HCl/Et2 O溶 液 (1.57mL)を 滴 下 す る 。 白 色 懸 濁 液 を 15分 間 撹 拌 し 、 濾 過 し て 減 圧 下 60℃ で 乾
燥 し て 題 記 化 合 物 244mg(0.475mmol、 収 率 91%)を 白 色 粉 末 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 440[(M+H) ,
7
3 5
Cl,
3 5
+
Cl], 442[(M+H) ,
3 5
Cl,
3 7
+
Cl], 444[(M+H) ,
3 7
Cl,
3
Cl].
20
【0147】
実施例34と同様の方法により、適切な出発物質を用いて以下の化合物を二塩酸塩とし
て調製できる。
【化36】
【0148】
30
(43)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表11】
10
20
30
【0149】
実施例48
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ -2-イ ソ キ サ ゾ ー ル -5-イ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ
ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド
【化37】
40
【0150】
実 施 例 3 4 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 (4-ブ ロ モ -2-イ ソ キ サ ゾ ー ル -5-イ ル フ ェ ノ キ
シ 酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル )の DIBAL-H還 元 と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ
50
(44)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ り 遊 離 ア ミ ン の 題 記 化 合 物 を 白 色 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 517[(M+H) ,
7 9
+
Br], 519[(M+H) ,
8 1
Br].
【0151】
実施例17の記載と同様の方法により、適切な出発物質から下記の化合物を二シュウ酸
塩として調製できる。
【化38】
10
【0152】
【表12】
20
30
【0153】
40
(45)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表13】
10
20
30
【0154】
実施例34の記載と同様の方法により、適切な出発物質から下記の化合物を二シュウ酸
塩として調製できる。
40
(46)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化39】
10
【0155】
【表14】
20
【0156】
実施例34の記載と同様の方法により、適切な出発物質から下記の化合物を二塩酸塩と
して調製できる。
【化40】
【0157】
30
(47)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表15】
10
【0158】
実施例75
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(ベ ン ゾ フ ラ ン -5-イ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア
ミド・二塩酸塩
【化41】
20
【0159】
実 施 例 3 4 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 (ベ ン ゾ フ ラ ン -5-イ ル オ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス
テ ル の DIBAL-H還 元 と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元
的アミノ化により遊離アミン生成物をガムとして得る。遊離アミンを二塩酸塩に変換し、
題記化合物を白色の粉末として得る。
+
EIMS: m/z 412(M+H) .
30
【0160】
実施例76
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(ベ ン ゾ [1,3]ジ オ キ ソ ー ル -5-イ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ
ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化42】
40
【0161】
実 施 例 3 4 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 (ベ ン ゾ [1,3]ジ オ キ ソ ー ル -5-イ ル オ キ シ )酢 酸
メ チ ル エ ス テ ル の DIBAL-H還 元 、 お よ び 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )
アミドとの還元的アミノ化により遊離アミン生成物をガムとして得る。遊離のアミンを二
塩酸塩に変換して題記化合物を白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 416(M+H) .
【0162】
実施例77
50
(48)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ ナ フ タ レ ン -1-イ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ
チ ル }ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
【化43】
10
【0163】
実 施 例 3 4 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 (4-ク ロ ロ ナ フ タ レ ン -1-イ ル オ キ シ )酢 酸 メ チ
ル エ ス テ ル の DIBAL-H還 元 、 お よ び 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ
ドとの還元的アミノ化により遊離アミン生成物をガムとして得る。遊離のアミンを二シュ
ウ酸塩に変換して題記化合物を白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 456[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 458[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0164】
実施例78
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ -2-メ チ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }
20
アミド・二塩酸塩
【化44】
30
【0165】
4-ブ ロ モ -1-(2,2-ジ メ チ ル エ ト キ シ )-2-メ チ ル ベ ン ゼ ン (1.40g、 5.09mmol)を Et2 O (25m
L)に 溶 解 し 、 5N HCl溶 液 (15mL)を 加 え る 。 二 層 溶 液 を 窒 素 下 周 辺 温 度 で 2日 間 激 し く 撹 拌
す る 。 Et2 O(50mL)と NaCl飽 和 水 溶 液 (25mL)を 混 合 物 に 加 え る 。 有 機 層 を 分 液 し 、 NaHCO3 飽
和 水 溶 液 (0.5mL)を 含 む NaCl半 飽 和 水 溶 液 (30mL)で 洗 浄 し て 、 MgSO4 を 加 え て 乾 燥 し 、 濾 過
し て 周 辺 温 度 で 濃 縮 し (4-ブ ロ モ -2-メ チ ル フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア ル デ ヒ ド 1.36gを 粗 オ イ ル
と し て 得 る 。 該 オ イ ル を Et2 Oで 希 釈 し 貯 蔵 溶 液 (67mg/mL)と し て 、 続 く 反 応 に 使 用 す る 。
【0166】
4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (600 mg)、 イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド
(247mg、 0.983mmol)お よ び CH3 OH(8mL)を 混 合 し 、 上 記 の 貯 蔵 溶 液 7.4mL(約 1.1mmol)を 加 え
40
て 周 辺 温 度 で 16時 間 撹 拌 す る 。 混 合 物 を 0℃ に 冷 却 し 、 水 素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (82mg、 2.
2mmol)の 粉 末 を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1時 間 、 周 辺 温 度 で さ ら に 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し
て 減 圧 下 に 濃 縮 し 、 ガ ム 状 生 成 物 を シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー (EtOAc中 、 5-30% CH3 OH
の グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 、 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 326mg(0.702mmol、 収 率 71%)を オ イ ル と
し て 得 る 。 遊 離 ア ミ ン (324mg、 0.698mmol)を CH2 CH2 (25mL)に 溶 解 し 、 窒 素 下 で 撹 拌 し な が
ら 1N HCl/Et2 O溶 液 (2.09mL)を 滴 下 す る 。 白 色 の 懸 濁 液 を 15分 間 撹 拌 し 、 濾 過 し て 減 圧 下 6
0℃ で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 345mg(0.642mmol、 収 率 92%)を 白 色 粉 末 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 464[(M+H) ,
2
7 9
+
Br], 466[(M+H) ,
8 1
Br].
元 素 分 析 C2 0 H2 4 BrCl2 N3 O3 S 1.4H
O: 計 算 値 : C, 42.70; H, 4.80; N, 7.47; 実 測 値 : C, 42.42; H, 4.44; N, 7.36.
【0167】
50
(49)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
実施例79
7-フ ェ ニ ル -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]-エ チ
ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化45】
10
【0168】
7-フ ェ ニ ル -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩 (152mg、 0.
380mmol)、 4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (300 mg)お よ び NEt3 (0.212mL、 1.52mmol)と 無 水 CH3 OH(
4mL)を 混 合 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら (4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )酢 酸 ア セ ト ア ル
デ ヒ ド 貯 蔵 溶 液 1.96mL(約 0.46mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 16時 間 撹 拌 し て か ら 、 0℃ に 冷 却
し 水 素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (43.1mg、 1.14mmol)の 粉 末 を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1時 間 、 周
辺 温 度 で さ ら に 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 、 粗 生 成 物 を シ リ カ の カ ラ ム ク
ロ マ ト グ ラ フ (EtOAc中 、 5-25% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 104m
20
g(0.216mmol、 収 率 57%)を ガ ム と し て 得 る 。 遊 離 の ア ミ ン (102mg、 0.212mmol)を EtOAc(15m
L)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 で 撹 拌 し な が ら 1N HCl/Et2 O溶 液 (0.635mL)を 滴 下 す る 。 白 色 の 懸
濁 液 を 15分 間 撹 拌 し 、 濾 過 し 、 減 圧 下 60℃ で 乾 燥 し て 題 記 化 合 物 112mg(0.202mmol、 収 率 9
5%)を 白 色 の 粉 末 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 482[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 484[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0169】
実施例79と同様の方法により、適切な出発物質から以下の化合物を二塩酸塩として得
ることができる。
【化46】
【0170】
30
(50)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表16】
10
20
【0171】
実施例79と同様の方法により、適切な出発物質から以下の化合物を二シュウ酸塩とし
て得ることができる。
【化47】
30
【0172】
40
(51)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表17】
10
20
【0173】
実施例96
30
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ
ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
【化48】
40
【0174】
1-ク ロ ロ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 酸 塩 (200mg、 0.621m
mol)、 4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (400mg)、 NEt3 (0.19mL、 1.4mmol)お よ び CH3 OH(5mL)を 混 合
し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら (2-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル フ ェ ノ キ シ )ア セ ト ア ル デ
ヒ ド 貯 蔵 溶 液 (約 0.69mmol)4.2mLを 加 え る 。 混 合 物 を 16時 間 撹 拌 し て か ら 、 0℃ に 冷 却 し 水
素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (53mg、 1.4mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 0℃ で 1時 間 、 周 辺 温 度 で さ ら
に 1時 間 撹 拌 す る 。 濾 過 し て 減 圧 下 で 濃 縮 し 、 粗 生 成 物 を シ リ カ の カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ (
CH2 CH2 中 、 0-5% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し て 1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル
ホ ン 酸 {2-[2-(2-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド 92mg(0.19m
50
(52)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
mol、 収 率 31%)を 得 る 。
+
ESIMS: m/z 474[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 476[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0175】
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル フ ェ ノ キ シ )エ
チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド (70mg、 0.15mmol)を THF(1mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で
撹 拌 し な が ら 5N HCl溶 液 0.6mLを 加 え る 。 混 合 物 を 65℃ で 16時 間 加 熱 し て か ら 周 辺 温 度 で
濃 縮 す る 。 粗 生 成 物 を 少 量 の MeOH/CH2 CH2 に 溶 解 し 、 Et2 Oを 加 え て 白 色 の 懸 濁 液 を 形 成 さ
せ る 。 濾 過 し て 減 圧 下 で 乾 燥 し 、 題 記 化 合 物 24mg(0.49mmol、 収 率 33%)を 白 色 の 固 体 と し
て得る。
+
ESIMS: m/z 456(M+H) .
10
【0176】
実施例96の記載と同様の方法で、適切な出発物質から下記の化合物を二塩酸塩として
得ることができる。
【化49】
【0177】
20
(53)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表18】
10
20
30
【0178】
実施例111
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(5,2'-ジ ク ロ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ キ
シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
40
(54)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化50】
10
【0179】
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 塩 化 ナ ト リ ウ ム (4
38mg、 1.34mmol)、 4Å モ レ キ ュ ラ ー シ ー ブ (400mg)お よ び 無 水 CH3 OH(8mL)を 混 合 し 、 窒 素
ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら (5,2'-ジ ク ロ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ キ シ )ア セ ト ア ル デ ヒ
ド の 貯 蔵 溶 液 6.0mL(1.88mmol)を 加 え る 。 混 合 物 を 16時 間 撹 拌 し て か ら 、 0℃ に 冷 却 し 水 素
化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ ム (112mg、 2.95mmol)の 粉 末 を 加 え て 0℃ で 1時 間 、 周 辺 温 度 で さ ら に 1時
間 撹 拌 す る 。 濾 過 し て 減 圧 下 に 濃 縮 し 、 粗 生 成 物 を シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ (EtOAc中 、 515% CH3 OHの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 、 目 的 物 を ガ ム と し て 得 る 。 EtOAc (15 mL)に 溶 解
し 濾 過 し て 濃 縮 し 遊 離 の ア ミ ン 493mg(0.926mmol、 収 率 69%)を 白 色 固 体 と し て 得 る 。 遊 離
の ア ミ ン を EtOAc(30mL)に 溶 解 し 、 続 い て 1N HCl/Et2 O(8mL)を 滴 下 し て 白 色 の 懸 濁 液 を 得
20
る 。 濾 過 し て 減 圧 下 50℃ で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 470mg(0.826mmol、 収 率 89%)を 白 色 粉 末 と し
て得る。
+
ESIMS: m/z 532[(M+H) ,
7
3 5
Cl,
3 5
+
Cl], 534[(M+H) ,
3 5
Cl,
3 7
+
Cl], 536[(M+H) ,
3 7
Cl,
3
Cl].
【0180】
実施例112
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]メ チ ル ア ミ ノ }エ チ ル
)-tert-ブ チ ル ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
【化51】
30
【0181】
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 tert-ブ チ ル ア ミ ド (100mg、 0.378mmol)と [2-(2-ベ ン ジ ル フ
ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-(2-ク ロ ロ エ チ ル )-メ チ ル ア ミ ン ・ 塩 酸 塩 (129mg、 0.378mmol)を 乾 燥 DM
F(1mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 粉 末 の Cs2 CO3 (368mg、 1.13mmol)を
40
加 え る 。 混 合 物 を 90℃ で 2時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 で EtOAc(10mL)を 加 え て 水 洗 (5mLx3)す
る 。 有 機 層 を MgSO4 上 で 乾 燥 し 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 粗 生 成 物 を シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ (CH
2
CH2 中 、 0-50% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 、 生 成 物 140mg(0.263mmol、 収 率 70%)を
ガ ム と し て 得 る 。 生 成 物 の 一 部 (36.8mg、 0.0692mmol)を EtOAc(2.5mL)に 溶 解 し 、 シ ュ ウ 酸
(17.5mg、 0.138mmol)を 含 む EtOAc溶 液 2.5mLを 加 え る 。 溶 液 を 濃 縮 し て 題 記 化 合 物 49.0mg
を白色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 532(M+H) .
【0182】
実施例113
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]メ チ ル ア ミ ノ }エ チ ル
50
(55)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
)ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
【化52】
【0183】
10
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]メ チ ル ア ミ ノ }エ チ
ル )-tert-ブ チ ル ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩 (99.1mg、 0.186mmol)の 遊 離 ア ミ ン を 含 む ト リ フ ル
オ ロ 酢 酸 (2mL)溶 液 を 撹 拌 し な が ら 、 ト リ エ チ ル シ ラ ン (0.149mL、 0.932mmol)を 加 え る 。
得 ら れ た 溶 液 を 窒 素 ガ ス 下 65℃ で 24時 間 加 熱 す る 。 濃 縮 し て 、 シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ (C
H2 CH2 中 、 0-50% EtOAcの グ ラ デ ィ エ ン ト 、 続 い て CH2 CH2 中 、 10% 4.2N NMe3 /EtOHで 溶 出 )
で 精 製 し 、 生 成 物 52.1mg(0.110mmol、 収 率 59%)を ガ ム と し て 得 る 。 続 い て 、 二 シ ュ ウ 酸 塩
に変換して題記化合物を白色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 476(M+H) .
【0184】
実施例114
20
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }メ チ ル
アミド・二塩酸塩
【化53】
30
【0185】
[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-{2-[(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )メ チ ル ア ミ ノ ]
エ チ ル }カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (65.0mg、 0.113mmol)を 無 水 CH2 CH2 (1mL)に 溶 解
し 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で 撹 拌 し な が ら 、 4N HCl/1,4-ジ オ キ サ ン 溶 液 (3mL)を 加 え る 。 溶 液
を 2時 間 撹 拌 し て か ら 濃 縮 し 生 成 物 を CH3 OH/EtOAcで 処 理 し て 白 色 の 懸 濁 液 と す る 。 濾 過 し
て 減 圧 下 で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 52.5mg(0.0957mmol、 収 率 85%)を 白 色 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 476(M+H) .
【0186】
実施例115
[{2-[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )ア
ミ ノ ]酢 酸 ・ 二 塩 酸 塩
40
(56)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化54】
【0187】
10
実 施 例 1 1 4 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 [(2-{[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-te
rt-ブ ト キ シ カ ル ボ ニ ル ア ミ ノ }エ チ ル )-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )ア ミ ノ ]酢 酸 tertブ チ ル エ ス テ ル (65.0mg、 0.0962mmol)を 酸 で 脱 保 護 し て 題 記 化 合 物 42.5mg(収 率 75%)を 白
色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 520(M+H) .
【0188】
実施例116
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }-(2-ジ
メ チ ル ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド ・ 三 塩 酸 塩
【化55】
20
【0189】
実 施 例 1 1 4 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 [2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-{2-[(2-
30
ジ メ チ ル ア ミ ノ エ チ ル )-( イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )ア ミ ノ ]エ チ ル }カ ル バ ミ ン 酸 tert
-ブ チ ル エ ス テ ル (71.3mg、 0.113mmol)を 酸 で 脱 保 護 し て 、 題 記 化 合 物 71.5mg(収 率 99%)を
褐色泡状で得る。
+
ESIMS: m/z 533(M+H) .
【0190】
実施例117
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ
ピ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
【化56】
40
【0191】
1-ク ロ ロ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ
ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル ]ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド (252mg、 0.327mmol)と ト リ
50
(57)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
エ チ ル シ ラ ン (0.104mL、 0.654mmol)を 無 水 CH2 CH2 (5mL)に 溶 解 し 、 窒 素 ガ ス 下 周 辺 温 度 で
撹 拌 し な が ら 、 ト リ フ ル オ ロ 酢 酸 (0.252mL、 3.27mmol)を 滴 下 す る 。 混 合 物 を 30分 間 撹 拌
し て か ら 濃 縮 し て 粗 生 成 物 を TFA塩 と し て 得 る 。
粗 生 成 物 を 1,4-ジ オ キ サ ン (8mL)に 溶 解 し 5N HCl(5mL)を 加 え て 窒 素 ガ ス 下 70℃ で 4時 間
撹 拌 す る 。 減 圧 下 で 濃 縮 し 続 い て シ リ カ の ク ロ マ ト グ ラ フ (CH2 CH2 中 、 0-10% 2M NH3 /CH3 O
Hの グ ラ デ ィ エ ン ト )で 精 製 し 1-OH体 を ガ ム と し て 得 る 。 こ れ を EtOAc(12mL)に 溶 解 し 1N HC
l/Et2 O(0.7mL)を 滴 下 し て 白 色 の 懸 濁 液 を 得 る 。 濾 過 し て 減 圧 下 60℃ で 乾 燥 し 題 記 化 合 物 1
47mg(0.279mmol、 収 率 90%)を 泡 状 で 得 る 。
+
ESIMS: m/z 526[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 528[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0192】
10
実施例117と同様の方法で、適切な出発物質から以下の化合物を塩酸塩または二シュ
ウ酸塩として得ることができる。
【化57】
20
【0193】
【表19】
30
【0194】
実施例121
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ス ル フ ァ ニ ル )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル
}ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化58】
40
【0195】
実 施 例 1 に 記 載 の 方 法 を 用 い 、 (4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ス ル フ ァ ニ ル )酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル の
DIBAL-H還 元 と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ
50
(58)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
ノ 化 に よ り 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 を ガ ム (収 率 39%)と し て 得 る 。 遊 離 の ア ミ ン を 塩 酸 塩 に 変 換
し 題 記 化 合 物 (収 率 89%)を 吸 湿 性 の 白 色 粉 末 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 466[(M+H) ,
7 9
+
Br], 468[(M+H) ,
8 1
Br].
元 素 分 析 C1 9 H2 2 BrCl2 N3 O2 S1.4H2
O: 計 算 値 : C, 40.42; H, 4.43; N, 7.44; 実 測 値 : C, 40.20; H, 4.22; N, 7.36.
【0196】
実施例122
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ ベ ン ゼ ン ス ル ホ ニ ル )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }
アミド
【化59】
10
【0197】
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ス ル フ ァ ニ ル )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ
ル }ア ミ ド (73.0mg、 0.157mmol)、 オ キ ソ ロ ン (289mg、 0.470mmol)を CH3 OH (5mL)/H2 O(1.3m
20
L)に 溶 解 し 周 辺 温 度 で 30分 間 撹 拌 し て 懸 濁 液 を 形 成 す る 。 濾 過 し て 白 色 の 固 体 を H2 O(10mL
)中 で 超 音 波 照 射 し 濾 過 し て 題 記 化 合 物 を 褐 色 の 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 498[(M+H) ,
7 9
+
Br], 500[(M+H) ,
8 1
Br].
【0198】
実施例123
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{2-[(4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )メ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル ア ミ ノ }エ チ
ル )ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
【化60】
30
【0199】
実 施 例 1 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に 従 い 、 [(4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )メ チ ル ア ミ ノ ]酢 酸 メ チ ル エ
ス テ ル の DIBAL-H還 元 ( ロ シ ェ ル 塩 水 溶 液 の 後 処 理 ) と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸
(2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ り 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 (収 率 60%)を ガ ム 状
で 得 る 。 遊 離 の ア ミ ン を シ ュ ウ 酸 塩 へ と 変 換 し 題 記 の 化 合 物 を 白 色 粉 末 と し て 得 る (収 率 9
9%)。
+
ESIMS: m/z 419[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 421[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0200】
実施例124
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ア ミ ノ ]
エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
40
(59)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化61】
【0201】
実 施 例 1 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に 従 い 、 [(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル )-(2,2,2-ト リ フ
10
ル オ ロ ア セ チ ル )ア ミ ノ ]酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル の DIBAL-H還 元 ( ロ シ ェ ル 塩 水 溶 液 の 後 処 理
) と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ
り 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 (収 率 3%)を 黄 色 が か っ た ガ ム 状 で 得 る 。 遊 離 の ア ミ ン を シ ュ ウ 酸 塩 へ
と 変 換 し 題 記 の 化 合 物 を 黄 色 が か っ た 粉 末 と し て 得 る (収 率 99%)。
+
3 5
ESIMS: m/z 495[(M+H) ,
+
3 7
Cl], 497[(M+H) ,
Cl].
【0202】
実施例125
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ベ ン ゾ イ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ
チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化62】
20
【0203】
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド (20mg、 0.080mmol)、 [2-(2-ブ ロ モ
エ ト キ シ )-5-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ ]フ ェ ニ ル メ タ ノ ン (29mg、 0.085mmol)お よ び 炭 酸 カ リ ウ ム
30
(18mg、 0.13mmol)と 無 水 DMF(0.12mL)を 混 合 し て 周 辺 温 度 で 14時 間 撹 拌 す る 。 10% MeOH/C
HCl3 で 希 釈 し て 混 合 物 を 水 10mL中 に 注 ぎ 、 10% MeOH/CHCl3 で 3回 抽 出 す る 。 抽 出 物 を Na2 SO
4
上 で 乾 燥 し 濃 縮 す る 。 残 渣 を カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ で 精 製 し て 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 27mg(66
%)を 得 る 。
+
APCI-MS: m/z 510[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 512[(M+H) ,
3 7
-
Cl]. APCI-MS: [M-H] : m/z 508, 510
. 1H-NMR(300MHz; CDCl3 ): δ 9.34(1H, s); 8.63(1H, d, 6.2Hz); 8.42(2H, t, 7.0 Hz);
8.20(1H, d, 8.1Hz); 7.73(2H, d, 7.8Hz); 7.67-7.75(3H, m); 7.36-7.51(5H,m); 6.85
(1H, d, 8.6Hz); 3.80(2H, t, 4.6Hz); 2.82(2H, t, 5.5Hz); 2.40(2H, t, 4.6Hz); 2.35
(2H, t, 5.5Hz).
【0204】
40
該 化 合 物 20mgを 酢 酸 エ チ ル に 溶 解 し 、 2M HCl/Et2 O 0.5mLを 加 え る 。 30分 間 撹 拌 し 固 体
を 濾 過 し て 集 め 2%メ タ ノ ー ル / ク ロ ロ ホ ル ム で 洗 浄 し 減 圧 下 で 乾 燥 し て 題 記 化 合 物 の 塩 酸
塩 17mgを 白 色 固 体 と し て 得 る 。
1
H-NMR(300MHz; d4 -MeOH): δ 9.89(1H, br s); 9.04(1H. br d, 6.2Hz); 8.73-8.80(3H,
m); 8.13(1H, t, 8.1Hz); 7.79(2H, d, 7.3Hz); 7.66(1H, br t, 7.4Hz); 7.60(1H, dd,
8.9 and 2.5Hz); 7.51(2H, t, 7.3Hz); 7.38(1H, d, 2.6Hz); 7.28(1H, d, 8.9Hz); 4.3
9(2H, t, 4.7Hz); 3.32(2H, t, 5.4Hz); 3.13(4H, br s).
【0205】
実施例126
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ モ -4-フ ル オ ロ フ ェ ニ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]
50
(60)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
エ チ ル }ア ミ ド
【化63】
10
【0206】
実 施 例 1 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 (2-ブ ロ モ -4-フ ル オ ロ フ ェ ニ ル オ キ シ )酢 酸 メ チ
ル エ ス テ ル の DIBAL-H還 元 と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と
の還元的アミノ化により題記化合物の遊離アミン生成物を白色の泡状として得る。
+
ESIMS: m/z 468[(M+H) ,
7 9
+
Br], 470[(M+H) ,
8 1
Br].
【0207】
実施例127
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ モ -4-メ チ ル フ ェ ニ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ
チ ル }ア ミ ド
【化64】
20
【0208】
実 施 例 1 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 (2-ブ ロ モ -4-メ チ ル フ ェ ノ キ シ )酢 酸 メ チ ル エ ス
30
テ ル の DIBAL-H還 元 と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元
的アミノ化により題記化合物の遊離アミン生成物を透明なガムとして得る。
+
ESIMS: m/z 464[(M+H) ,
7 9
+
Br], 466[(M+H) ,
8 1
Br].
【0209】
実施例128
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ -2-(3-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル ベ ン ジ ル )フ ェ ニ
ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド
【化65】
40
【0210】
実 施 例 1 の 記 載 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 [4-ク ロ ロ -2-(3-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル ベ ン ジ ル )フ
ェ ニ ル オ キ シ ]酢 酸 メ チ ル エ ス テ ル の DIBAL-H還 元 と 、 続 く イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ り 題 記 化 合 物 の 遊 離 ア ミ ン 生 成 物 を 透 明 な
50
(61)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
ガムとして得る。
+
ESIMS: m/z 564[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 566[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0211】
実施例129
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-(3-ト リ フ ル オ ロ フ ェ ニ ル )フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ
ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
【化66】
10
【0212】
実施例17の記載と同様の方法により、題記化合物を白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 516(M+H) .
実施例17の記載と同様の方法により、適切な出発物質から以下の化合物を二シュウ酸
塩として調製できる。
20
【化67】
【0213】
30
(62)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表20】
10
20
30
【0214】
実施例140
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(5,2'-ジ フ ル オ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ キ シ )エ チ ル ア
ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化68】
40
【0215】
[2-(2-ブ ロ モ -4-フ ル オ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]-[2-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )
エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル (0.101g、 0.179mmol)、 2-フ ル オ ロ フ ェ ニ ル ボ
ロ ン 酸 (26mg、 0.19mmol)、 お よ び Pd(dppb)2 Cl2 (43mg、 0.072mmol)と DMF(3mL)/MeOH(0.8mL
)を 混 合 し 、 炭 酸 ナ ト リ ウ ム 水 溶 液 (0.18mL、 2.0M)を 加 え る 。 得 ら れ た 混 合 物 を ア ル ゴ ン
50
(63)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
下 80℃ で 16時 間 加 熱 す る 。 周 辺 温 度 で 酢 酸 エ チ ル (10mL)と 飽 和 食 塩 水 (3 mL)を 加 え て 、 有
機 層 を 分 液 し 、 乾 燥 し 、 濾 過 し て 濃 縮 す る 。 シ リ カ 上 MPLC(演 歌 メ チ レ ン 中 、 0-1%メ タ ノ
ー ル の グ ラ デ ィ エ ン ト )で 分 離 し て 、 題 記 の Boc保 護 の 題 記 化 合 物 90mg(収 率 86%)を 得 る 。
該 前 駆 体 を 塩 化 メ チ レ ン (10mL)に 溶 解 し 、 乾 燥 HClガ ス を 小 さ な 気 泡 で 1分 間 バ ブ ル さ せ る
。 容 器 を ガ ラ ス 製 ス ト ッ パ ー で 蓋 を し て 1時 間 撹 拌 し 懸 濁 液 と す る 。 濾 過 し て 乾 燥 し 、 題
記 化 合 物 70mg(収 率 86%)を 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 484(M+H) .
【0216】
実 施 例 1 4 0 の 調 製 法 と 同 様 の 方 法 に よ り 、 イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ
モ -4-ク ロ ロ フ ェ ニ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド か ら 出 発 し て 以 下 の 化 合 物 を 二
10
または三塩酸塩として調製できる。
【化69】
【0217】
20
(64)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表21】
10
20
【0218】
30
実施例34と同様の方法で、適切な出発物質から以下の化合物を二塩酸塩として調製で
きる。
【化70】
【0219】
40
(65)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表22】
10
【0220】
実施例158
7-フ ェ ニ ル -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ -2-(4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )フ ェ ノ
キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド
【化71】
20
【0221】
実施例79と同様の方法で、題記化合物を白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 588[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 590[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0222】
30
実施例159
7-(3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )-イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ
ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化72】
40
【0223】
実 施 例 1 4 0 と 同 様 の 方 法 で 、 [2-(7-ブ ロ モ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ
ル ]-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル か ら 出 発 し て 題
記化合物を黄色の粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 498[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 500[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0224】
実施例160
7-(3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )-イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ
50
(66)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
ル ア ミ ノ ]エ チ ル }メ チ ル ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化73】
10
【0225】
実 施 例 1 4 0 と 同 様 の 方 法 で 、 {2-[(7-ブ ロ モ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )メ チ ル ア ミ
ノ ]エ チ ル }-[2-(4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル を 出 発 物
質として、題記化合物を黄色の固体として得る。
+
ESIMS: m/z 512[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 514[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0226】
実施例161
7-(3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )-イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ジ メ チ ル ア ミ ノ エ チ ル )-{2-[2
-(4-ニ ト ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 三 塩 酸 塩
【化74】
20
30
【0227】
実施例160の調製と同様の方法で題記化合物を黄色固体として得た。
+
ESIMS: m/z 580(M+H) .
【0228】
実施例162
7-(3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )-イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ
ノ キ シ )プ ロ ピ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化75】
40
【0229】
50
(67)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
実 施 例 1 1 7 と 同 様 の 方 法 で 、 7-(3-ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ル )-イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸
(2-{[3-(2-ベ ン ジ ル -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )プ ロ ピ ル ]-[ビ ス (4-メ ト キ シ フ ェ ニ ル )メ チ ル
]ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド を 出 発 物 質 と し て 、 題 記 化 合 物 を 黄 色 泡 状 で 得 る 。
+
ESIMS: m/z 602[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 604[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0230】
実施例96の記載と同様の方法で適切な出発物質を使用し下記の化合物を塩酸塩として
調製することができる。
【化76】
10
【0231】
【表23】
20
30
【0232】
実施例111の記載と同様の方法で適切な出発物質を使用し下記の化合物を塩酸塩とし
て調製することができる。
【化77】
【0233】
40
(68)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表24】
10
20
30
【0234】
実施例184
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(2-ブ ロ モ -4-ク ロ ロ フ ェ ノ キ シ )エ チ ル
ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド
40
(69)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化78】
10
【0235】
実施例111の記載と同様の方法で題記化合物を固体として得る。
+
ESIMS: m/z 500[(M+H) ,
+
M+H) ,
3 7
Cl,
8 1
3 5
Cl,
7 9
+
Br], 502[(M+H) ,
3 7
Cl,
7 9
Br or
3 5
Cl,
8 1
Br], 504[(
Br].
【0236】
実施例185
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(5-ク ロ ロ -4'-フ ル オ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ
ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド
【化79】
20
【0237】
実 施 例 1 4 0 の 調 製 と 同 様 の 方 法 で 、 [2-(5-ク ロ ロ -4'-フ ル オ ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル オ
キ シ )-ethyl]-[2-(1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ]カ ル バ ミ ン
30
酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル を 出 発 物 質 と し て 題 記 化 合 物 を 白 色 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 516[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 518[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0238】
実施例185の調製と同様の方法で、適切な出発物質から以下の化合物を塩酸塩として
調製できる。
【化80】
【0239】
40
(70)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表25】
【0240】
10
実施例188
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ク ロ ロ -2-フ ェ ノ キ シ フ ェ ノ キ シ )エ
チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド
【化81】
20
【0241】
実施例111と同様の方法で題記化合物を白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 514[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 516[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0242】
実施例189
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(3'-ク ロ ロ -5-ニ ト ロ ビ フ ェ ニ ル -2-イ ル
オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
30
【化82】
40
【0243】
実施例96と同様の方法で、題記化合物を白色粉末として得る。
+
ESIMS: m/z 543[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 545[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0244】
実施例190
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{2-[4-ク ロ ロ -2-(3-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル ベ
ン ジ ル )フ ェ ノ キ シ ]エ チ ル ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド
(71)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化83】
10
実施例111と同様の方法で、題記化合物を白色泡状として得る。
+
ESIMS: m/z 580[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 582[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0245】
実施例191
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ ベ ン ジ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ
ド・二塩酸塩
【化84】
20
【0246】
実 施 例 3 4 ( 調 製 例 1 1 6 参 照 ) と 同 様 の 方 法 で 、 (4-ブ ロ モ ベ ン ジ ル オ キ シ )ア セ ト ア
ル デ ヒ ド と イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ
り題記化合物を白色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 464[(M+H) ,
7 9
+
Br], 466[(M+H) ,
8 1
Br].
【0247】
30
実施例114の記載と同様の方法により、適切な出発物質から以下の化合物を塩酸塩と
して調製できる。
【化85】
【0248】
40
(72)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【表26】
10
【0249】
実施例198
2-[{2-[2-(2-ベ ン ジ ル フ ェ ノ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル )
ア ミ ノ ]ア セ タ ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
20
【化86】
【0250】
30
実施例114と同様の方法により、遊離アミン生成物をガムとして得、続いてこれを黄
色固体の二シュウ酸塩として得る。
+
ESIMS: m/z 519(M+H) .
【0251】
実施例199
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル -フ ェ ニ ル ス ル フ ァ ニ ル )エ チ ル
ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
【化87】
40
【0252】
実施例121と同様の方法により、題記化合物を褐色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 456(M+H) .
【0253】
50
(73)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
実施例200
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ス ル フ ァ ニ ル )エ チ ル
ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 塩 酸 塩
【化88】
10
【0254】
実施例96と同様の方法により、題記化合物を褐色固体として得る。
+
ESIMS: m/z 482[(M+H) ,
7 9
+
Br], 484[(M+H) ,
8 1
Br].
実施例123の記載と同様の方法で、適切な出発物質から以下の化合物をシュウ酸塩と
して調製できる。
【化89】
20
【0255】
【表27】
30
【0256】
実施例203
(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル )-{2-[2-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }カ
ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル
40
【化90】
【0257】
50
(74)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
実 施 例 1 に 記 載 の 方 法 と 同 様 に し て 、 [(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル )-tert-ブ ト キ シ カ ル ボ ニ ル
ア ミ ノ ]酢 酸 メ チ ル エ ス テ の DIBAL-H還 元 ( ロ ッ シ ェ ル 塩 水 溶 液 に よ る 後 処 理 ) と 、 続 く イ
ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-ア ミ ノ エ チ ル )ア ミ ド と の 還 元 的 ア ミ ノ 化 に よ り 遊 離 ア ミ ン
生 成 物 を 固 体 と し て 得 る (収 率 71%)。
+
ESIMS: m/z 549[(M+H) ,
7 9
+
Br], 551[(M+H) ,
8 1
Br].
【0258】
実施例204
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ
ド・三塩酸塩
【化91】
10
【0259】
20
(4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル )-{2-[2-(イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル
カ ル バ ミ ン 酸 tert-ブ チ ル エ ス テ ル }(138mg、 0.251mmol)を 塩 化 メ チ レ ン (3mL)に 溶 解 し 1N
HCl/ジ エ チ ル エ ー テ ル 溶 液 (3mL)を 加 え る 。 混 合 物 を 4時 間 撹 拌 し て 懸 濁 液 を 得 る 。 濃 縮 し
て 、 塩 化 メ チ レ ン (3mL)を 固 体 に 加 え る 。 懸 濁 液 を 超 音 波 処 理 し て 濾 過 し 、 題 記 化 合 物 124
mg(収 率 89%)を 固 体 と し て 得 る 。
+
ESIMS: m/z 449[(M+H) ,
7 9
+
Br], 451[(M+H) ,
8 1
Br].
【0260】
実施例205
イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{2-[ベ ン ジ ル (4-ブ ロ モ フ ェ ニ ル )ア ミ ノ ]エ チ ル ア ミ ノ }エ
チ ル )ア ミ ド ・ 二 シ ュ ウ 酸 塩
30
【化92】
【0261】
40
実施例123と同様の方法で、題記化合物を黄色がかった固体として得る。
+
ESIMS: m/z 539[(M+H) ,
7 9
+
Br], 541[(M+H) ,
8 1
Br].
【0262】
実施例206
1-ヒ ド ロ キ シ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 (2-{2-[メ チ ル -(4-ト リ フ ル オ ロ メ チ ル フ ェ ニ
ル )ア ミ ノ ]エ チ ル ア ミ ノ }エ チ ル )ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
(75)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化93】
10
【0263】
実施例96と同様の方法で、題記化合物を黄色がかった固体として得る。
+
ESIMS: m/z 469(M+H) .
調製例118に示された方法により以下の化合物を調製した。
【化94】
20
【0264】
【表28】
30
40
【0265】
50
(76)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
調製例119に示された方法により以下の化合物を調製した。
【化95】
10
【0266】
【表29】
20
30
【0267】
実施例216
1-ク ロ ロ -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 {2-[2-(5-ク ロ ロ -3'-メ チ ル ス ル ホ ニ ル ア ミ ノ -ビ フ
ェ ニ ル -2-イ ル オ キ シ )エ チ ル ア ミ ノ ]エ チ ル }ア ミ ド ・ 二 塩 酸 塩
40
(77)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【化96】
10
【0268】
1-ク ロ ロ -5-(エ チ レ ン ジ ア ミ ン ス ル ホ ン ア ミ ド )-イ ソ キ ノ リ ン ・ 塩 酸 塩 (107mg、 0.3mmo
l)を CH2 CH2 /MeOH(15ml、 5:1)に 溶 解 し た 。 ト リ エ チ ル ア ミ ン (87mg、 0.8mmol)、 続 い て N-[
5'-ク ロ ロ -2'-(2-オ キ ソ エ ト キ シ )ビ フ ェ ニ ル -3-イ ル ]メ タ ン ス ル ホ ン ア ミ ド (122mg、 0.3
6mmol)を 室 温 で 加 え た 。 混 合 物 を 終 夜 撹 拌 し た 。 得 ら れ た イ ミ ン を 水 素 化 ホ ウ 素 ナ ト リ ウ
ム (50mg、 1.3mmol)で 還 元 し た 。 2時 間 後 、 反 応 液 を 減 圧 下 で 濃 縮 し 、 残 渣 を 水 お よ び 酢 酸
エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層をあわせて飽和食塩水で洗浄し濃
縮 し た 。 シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー で 目 的 の 化 合 物 (55mg、 収 率 30%)を 得 た 。
+
ESIMS: m/z 609[(M+H) ,
3 5
+
Cl], 611[(M+H) ,
3 7
Cl].
【0269】
20
実施例217
7-フ ェ ニ ル -イ ソ キ ノ リ ン -5-ス ル ホ ン 酸 -{2-[2-(4-メ チ ル ス ル ホ ニ ル -フ ェ ノ キ シ )エ チ ル
ア ミ ノ プ ロ ピ ル }ア ミ ド
【化97】
30
【0270】
ア ミ ン ・ 塩 酸 塩 (200mg、 0.5mmol)、 ク ロ リ ド (167.35mg、 0.5mmol)と DMF(3.0mL)/Et3N(0
.2mL)の 混 合 物 を 48時 間 撹 拌 し な が ら 60℃ で 加 熱 し た 。 CH3 OHで 希 釈 し て 前 洗 浄 し た SCXカ
ラ ム を 通 し 、 そ の カ ラ ム を CH3 OH/CH2 CH2 (1:1)、 次 い で NH3 (2.0M CH3 OH溶 液 )で 洗 浄 し て 濃
縮 し た 。 残 渣 を HPLCで 精 製 し て 白 色 固 体 27.4mgを 得 た 。
1
40
H-NMR(DMSO-d6 , 400MHz) δ : 2.56(2H, t, J = 5.15Hz), 2.71(2H, t, J = 5.71Hz), 2.
98(2H, t, J = 6.15Hz), 3.17(3H, s), 3.93(2H, t, J = 5.71Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.
79Hz), 7.51(1H, t, J = 7.47Hz), 7.60(2H, t, J = 7.47Hz), 7.83(2H, d, J = 9.67Hz)
, 7.90(2H, d, J = 8.79Hz), 8.49(1H, d, J= 6.15Hz), 8.62(1H, d, J = 1.76Hz), 8.71
(1H, d, J = 5.71Hz), 8.76(1H, d, J = 0.88Hz), 9.55(1H, d, J = 0.88Hz).
IS-MS, m/e 526.65(m+1)
【0271】
本発明化合物は単独で、または薬学的組成物の形態で投与できる。該組成物は薬学的に
許容される担体もしくは賦形剤との組み合わせであり、それらの比率や性質は選択された
化合物の化学的性質や溶解性、投与経路、および標準的な薬学上の慣例により決定される
50
(78)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
。本発明化合物はそれ自体有効であるが、安定性、結晶化の利便性、溶解度の向上その他
の目的でその薬学的に許容される塩の形態で製剤化し投与してもよい。
【0272】
か く し て 、 本 発 明 は 式 ( I) の 化 合 物 お よ び 薬 学 的 に 許 容 さ れ る 希 釈 剤 を 含 ん で な る 医
薬 組 成 物 を 提 供 す る 。 式 ( I) の 化 合 物 は 種 々 の 経 路 で 投 与 さ れ 得 る 。 こ こ に 記 載 す る 疾
患で苦しむ患者の治療を有効とするためには、生体がその有効量を利用できるようにする
任 意 の 形 態 若 し く は 方 法 に よ り 式 ( I) の 化 合 物 を 投 与 す る こ と が 可 能 で 、 そ れ に は 経 口
お よ び 非 経 口 投 与 が 含 ま れ る 。 例 え ば 、 式 ( I) の 化 合 物 は 経 口 、 吸 入 、 ま た は 皮 下 、 筋
肉内、静脈内、経皮、経鼻、直腸内、点眼、局所、舌下、口腔内、その他の投与が可能で
ある。ここで記載する疾患の治療には一般的に経口投与が好ましい。しかし、経口投与は
10
決して唯一の好ましい経路ではない。例えば、便宜上または経口投与に関連する潜在的な
問 題 を 避 け る た め に は 、 静 脈 内 投 与 が 好 ま し い か も し れ な い 。 式 ( I) の 化 合 物 を 静 脈 経
路で投与する場合は急速静注または低速の注入が好ましい。
【0273】
製剤技術の当業者であれば選択された化合物の特性、治療する疾患とその状態およびそ
の段階、さらには関連する状況に応じ、適切な形態および方法を直ちに選択することがで
き る 〔 Remington's Pharmaceutical Sciences, 18版 , Mack Publishing Co. (1990)〕 。
医薬組成物は当該業界でよく知られた方法により調製される。担体および賦形剤は固体
、半固体、または液体の物質で有効成分の基剤または媒体として働く。適切な担体または
賦形剤は当業者によく知られている。医薬組成物は、経口、吸入、非経口、または局所投
20
与に適合させることができ、錠剤、カプセル、エアロゾル、吸入剤、座剤、溶液、懸濁液
、等の形態で患者に投与できる。治療上の経口投与の目的では、該化合物は賦形剤と組み
合わせて錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハース、チュ
ーインガム等の形態で用いられる。これら製剤では本発明化合物を有効成分として少なく
と も 4%含 有 す る が 、 個 々 の 形 態 に 応 じ て 変 化 し 都 合 に よ っ て そ の 単 位 の 4%重 量 か ら 約 70%
重量の間である。組成物中における本発明化合物の量は適切な用量が得られるような範囲
である。本発明に従う好ましい組成物と製剤は当業者により定められる。
【0274】
錠剤、ピル、カプセル、トローチ等はまた、以下の補助剤を一つ以上含んでもよい;ポ
ビドン、ヒドロキシプロピルセルロースび、微結晶性セルロース、ガムトラガント、ゼラ
30
チンのような結合剤;リン酸二カルシウム、スターチ、ラクトースのような賦形剤;アル
ギ ン 酸 、 プ リ モ ゲ ル (Primogel)、 コ ー ン ス タ ー チ 等 の 崩 壊 剤 ; タ ル ク 、 水 素 化 野 菜 オ イ ル
、 ス テ ア リ ン 酸 マ グ ネ シ ウ ム ま た は ス テ ロ テ ク ス (Sterotex)の よ う な 滑 沢 剤 ; コ ロ イ ド 状
二酸化ケイ素のような流動促進剤;シュクロース、アスパルテーム、サッカリンのような
甘味料;およびペパーミント、サリチル酸メチル、オレンジ香料のような着香料を加えて
もよい。用量単位形態がカプセルの場合上述した型の物質の他ポリエチレングリコールや
脂肪酸のような液状担体を加えてもよい。その他の用量単位形態の場合、用量単位の物理
的形態を変更するためその他種々の物質、例えばコーティング剤、を加えてもよい。こう
して、錠剤やピルを砂糖、セラック、その他のコーティング剤で被膜化してもよい。シロ
ップは本化合物に加えて、甘味料としてのシュクロース、ある種の保存剤、染料、着色剤
40
、および着香料を含んでもよい。これら種々の組成物を調製するために使用される物質は
薬学的な意味で純粋であり用いられる範囲では無毒である必要がある。
【0275】
式 ( I ) の 化 合 物 は Akt1阻 害 剤 で あ る 。 式 ( I ) の 化 合 物 の 阻 害 活 性 は 以 下 の 方 法 で 示
される。
Akt1リ ン 酸 化 試 験
こ の 記 述 す る 試 験 は ヒ ト 活 性 Akt1お よ び 他 の Aktア イ ソ フ ォ ー ム に よ る ク ロ ス タ イ ド の
リ ン 酸 化 を 測 定 す る 。 ク ロ ス タ イ ド は Akt基 質 の GSK3bお よ び フ ォ ー ク ヘ ッ ド 転 写 因 子 (FKs
)に 由 来 す る 共 通 配 列 を 含 む 。
レートで捕捉される。
3 3
Pラ ベ ル 化 ク ロ ス タ イ ド 基 質 は ホ ス ホ セ ル ロ ー ス 膜 濾 過 プ
50
(79)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
【0276】
酵素および基質
Sf9昆 虫 細 胞 か ら 精 製 さ れ た 活 性 な ヒ ト 組 み 換 え Akt1(全 長 )は Upstate Biotechnology,
Inc.(Cat. #14-276, 405μ g/ml)か ら 得 る 。 ク ロ ス タ イ ド 基 質 、 NH2 -GRPRTSSFAEG-COOH (M
.W.1164)は 、 Multiple Peptide System(Cat. # L59/GR145-153)よ り 購 入 す る 。
標準試験液
溶 液 (A):20% DMSO(ジ メ チ ル ス ル ホ キ シ ド )ま た は 化 合 物 /20% DMSO; 溶 液 (B): 試 験 緩 衝 混
合 液 :31.25μ Mク ロ ス タ イ ド 、 37.5mM MgCl2 、 87.5mM HEPES、 pH 7.3、 50μ M ATP
3 3
P-ATP
、 0.05μ Ci/μ l; 溶 液 (C):Akt キ ナ ー ゼ 混 合 液 : 31.25mM HEPES、 pH 7.3; 1mM DTT、 25 n
M UBI Akt1.
10
【0277】
ホスホセルロースフィルター結合試験の方法
最 初 に 溶 液 (A)10μ lを 溶 液 (B) 20μ lと 混 合 す る 。 溶 液 (C)20μ lを 加 え て 酵 素 反 応 を 開
始 す る 。 50-μ l反 応 混 合 液 の 最 終 濃 度 ま た は 含 量 : 4% DMSOま た は 種 々 の 化 合 物 濃 度 /4% D
MSO; 12.5μ Mク ロ ス タ イ ド ; 15mM MgCl2 ; 35mM HEPES, pH7.3; 20μ M ATP; 1μ Ci-
3 3
P-AT
P; 0.4mM DTT; 10nM UBI Akt1。 反 応 は 96ウ ェ ル マ イ ク ロ チ タ ー プ レ ー ト 上 で 行 う 。
室 温 で 30分 後 、 10% H3 PO4 80μ lを 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ る 。 各 ウ ェ ル か ら 100μ lの ア
リ コ ー ト を ホ ス ホ セ ル ロ ー ス フ ィ ル タ ー プ レ ー ト (Millipore MultiScreen, Catalog #MAP
HN0B50)へ 移 す 。 30分 後 、 反 応 混 合 物 を Millipore マ ニ ホ ル ド で 濾 過 し 0.5% H3 PO4 で 3 回
洗 浄 す る 。 フ ィ ル タ ー を 減 圧 下 で 乾 燥 し 、 プ レ ー ト を Packard担 体 上 に 装 着 す る 。 100μ l/
20
ウ ェ ル の Microscint 20を 加 え て Packard Top Countで 内 容 物 を カ ウ ン ト す る 。 実 施 例 に 記
載 さ れ た 化 合 物 か ら 選 択 し た 式 ( I) の 代 表 的 化 合 物 を 上 記 方 法 で 試 験 し て 、 IC5 0 が ≦ 2μ
Mで あ る こ と が 示 さ れ た 。
【0278】
PKAリ ン 酸 化 試 験
こ の 手 順 は PKA基 質 で あ る ク ロ ス タ イ ド の 活 性 プ ロ テ イ ン キ ナ ー ゼ A( PKA) に よ る リ ン
酸化を測定する試験を記述する。
3 3
P-標 識 ク ロ ス タ イ ド を ホ ス ホ セ ル ロ ー ス 膜 フ ィ ル タ ー
プレートで捕捉する。
酵素と基質
ウ シ 心 臓 か ら 精 製 し た 活 性 な PKA触 媒 的 サ ブ ユ ニ ッ ト は Sigma (Cat. # P2645)よ り 購 入
30
す る 。 ク ロ ス タ イ ド 基 質 、 NH2 -GRPRTSSFAEG-COOH (M.W. 1164)、 は Multiple Peptide Sys
tems (Cat. #L59/GR145-153)か ら 得 る 。
【0279】
標準試験溶液
溶 液 (A): 20% DMSOま た は 化 合 物 /20% DMSO; 溶 液 (B): 試 験 緩 衝 混 合 液 : 500μ M ク ロ ス
タ イ ド , 25mM MgCl2 , 150mM HEPES, pH 7.3; 50μ M ATP, γ 溶 液 (C):
3 3
P-ATP, 0.025μ Ci/μ l;
PKAキ ナ ー ゼ 混 合 液 : 25mM ト リ ス , pH 8; 0.01% ト リ ト ン X-100; 0.1mM EGTA,
2.5% グ リ セ ロ ー ル ; 0.125mM DTT お よ び 0.05U/μ lPKA。
【0280】
ホスホセルロースフィルター結合試験の手順
40
最 初 に 溶 液 A 10μ lを 溶 液 B 20μ lと 混 合 す る 。 溶 液 C 20μ lを 加 え て 反 応 を 停 止 す る 。
50-μ l反 応 混 合 液 の 最 終 濃 度 ま た は 含 量 : 4% DMSOま た は 種 々 の 化 合 物 濃 度 ; 200μ Mク ロ
ス タ イ ド ; 10mM MgCl2 ; 60mM HEPES, pH7.3; 20μ M ATP; 0.5μ Ciγ -
3 3
P-ATP; 10 mM Tri
s, pH 8; 0.004% ト リ ト ン X-100; 0.04mM EGTA; 1% グ リ セ ロ ー ル ; 0.05mM DT お よ び 1
unit PKA。 反 応 は 96ウ ェ ル マ イ ク ロ チ タ ー プ レ ー ト 上 で 行 う 。
室 温 で 30分 後 、 10% H3 PO4 80μ lを 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ る 。 各 ウ ェ ル か ら 100μ lの ア
リ コ ー ト を ホ ス ホ セ ル ロ ー ス フ ィ ル タ ー プ レ ー ト (Millipore MultiScreen, Catalog #MAP
HN0B50)へ 移 す 。 30分 後 、 反 応 混 合 物 を Millipore マ ニ ホ ル ド で 濾 過 し 0.5% H3 PO4 で 3 回
洗 浄 す る 。 フ ィ ル タ ー を 減 圧 下 で 乾 燥 し 、 プ レ ー ト を Packard担 体 上 に 装 着 す る 。 100μ l/
ウ ェ ル の Microscint 20を 加 え て Packard Top Countで 内 容 物 を カ ウ ン ト す る 。
50
(80)
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【0281】
細胞に基づく標的阻害試験
Aktの 基 質 と し て 、 フ ォ ー ク ヘ ッ ド 転 写 因 子 フ ァ ミ リ ー (FKs)は 三 つ の 構 成 物 、 FKHRL1、
FKHRお よ び AFX、 を 含 む 。 こ れ ら は 、 同 一 配 列 を 高 い 比 率 で 共 有 し 、 ア ポ ト ー シ ス 促 進 性
遺 伝 子 の 転 写 に 含 ま れ る 。 い ず れ も Aktに よ る リ ン 酸 化 を 受 け る 部 位 が 三 つ あ り 、 FKHRL1
で は T32/S253/S315、 FKHRで は T24/S256/S318、 お よ び AFXで は T28/S193/S258で あ る 。 リ ン
酸 化 を 受 け る と 、 FKsは 核 か ら 細 胞 質 へ 移 行 し 、 機 能 を 果 た さ な く な る 。
以 下 の 実 験 手 順 は FKリ ン 酸 化 阻 害 の 程 度 を 測 定 す る こ と に よ り 、 細 胞 内 に お け る Akt阻
害 剤 の 挙 動 メ カ ニ ズ ム の 正 当 性 を 確 認 す る よ う に デ ザ イ ン さ れ て い る 。 理 想 的 に は 、 Akt
阻 害 剤 は ホ ス ホ Akt、 Akt全 体 ま た は FK全 体 に 殆 ど 影 響 せ ず 、 FKリ ン 酸 化 の 程 度 を 用 量 依 存
10
的に阻害するはずである。
Akt1の 活 性 に は T308お よ び S473残 基 の リ ン 酸 化 が 必 要 で あ る 。 ホ ス ホ -S473の 状 況 は ホ
ス ホ -Aktの 程 度 の モ ニ タ ー に 使 用 さ れ る 。 FKタ ン パ ク の 転 写 因 子 と し て の 完 全 な 不 活 性 化
に は 三 つ の 部 位 、 T32、 S253お よ び S315の リ ン 酸 化 が 必 要 で あ る 。 ホ ス ホ -T32の 状 況 は 細
胞 内 に お け る ホ ス ホ -FKの 程 度 を モ ニ タ ー す る の に 用 い ら れ る 。
【0282】
細胞内における免疫ブロットに基づく標的阻害試験の手順
細胞株:
(a)PTEN活 性 喪 失 の 結 果 ホ ス ホ -Aktの 上 昇 し た ガ ン 細 胞 株 ; 以 下 の も の を 含 む が 限 定 は さ
れ な い : 乳 癌 : MDA-MB-468、 MDA-MB-436、 HCT1937お よ び BT549(PTEN-/-); 前 立 腺 が ん : P
20
C3, LNCaP お よ び そ の 誘 導 体 、 LN T1.16, LN T2.9 (PTEN-/-); グ リ ア 芽 腫 : U87MG、 DBT
RG005MG (PTEN-/-)。
(b)PTEN活 性 低 下 の 結 果 、 ホ ス ホ -Aktの 上 昇 し た が ん 細 胞 株 ; 以 下 の も の を 含 む が 限 定 は
さ れ な い ; 卵 巣 癌 : A2780(PTEN+/-)。
(c)PI3-キ ナ ー ゼ 活 性 の 制 御 を 失 っ た が ん 細 胞 株 ; 以 下 の も の を 含 む が 限 定 は さ れ な い ;
卵 巣 癌 ; OVCAR3, SKOV3。
Akt阻 害 剤 の 活 性 の メ カ ニ ズ ム 検 証 に は 、 MDA-MB-468と U87MGが 日 常 的 に 用 い ら れ る 。 精
選 さ れ た Akt阻 害 剤 の 組 み 合 わ せ を 用 い る 研 究 で は A2780、 LNCaPお よ び PC3も ま た 使 用 さ れ
、 MDA-MB-468と 同 様 に 応 答 す る こ と が 示 さ れ た 。 上 記 の (a)、 (b)お よ び / ま た は (c)の 特
徴を有する細胞株もまた使用できる。
30
【0283】
抗体;
一 次 抗 体 と し て は 、 Akt全 体 に 対 す る 抗 Akt抗 体 (Cell Signaling, cat. # 9272); 抗 ホ
ス ホ -S473 Akt抗 体 (Cell Signaling, Cat. # 92711); 抗 FKHRL1抗 体 (Upstate Biotechnol
ogy, Cat. # 06-951); 抗 ホ ス ホ -T32 FKHRL1抗 体 (Upstate Biotechnology, cat. #06-952
)が 含 ま れ る 。 二 次 抗 体 と し て は 、 ヤ ギ 抗 ウ サ ギ IgG (H+L)-HRPコ ン ジ ュ ゲ ー ト (BioRad, C
at. # 170-6515)が 用 い ら れ る 。
【0284】
実験手順
(A)Akt1阻 害 剤 に よ る 細 胞 の 処 置 と 細 胞 溶 解 物 の 調 製
40
急 激 に 成 長 す る 株 か ら 得 ら れ る 標 的 細 胞 (例 え ば 、 MDA-MB-468, U87MG, American Type
6
Culture Collection, ATCC)を 10mL培 地 中 10cmプ レ ー ト あ た り 2x10 播 種 し て 37℃ で イ ン キ
ュベートする。処置する日に終夜の培地を新鮮な培地で置き換える。試験化合物の連続希
釈 は 100% DMSO中 で 行 う 。 DMSOの 最 終 濃 度 が 0.5%を 超 え な い よ う に 培 養 株 に 加 え る 希 釈 の
量 は 50μ l以 下 に す る 。 偽 処 理 の 対 照 に は 等 量 の DMSOを 加 え 、 同 様 に 調 製 し た 陽 性 対 照 も
ま た 系 に 加 え る 。 30分 後 に 培 地 を 除 去 す る 。 氷 冷 PBS( リ ン 酸 緩 衝 生 理 食 塩 水 ) で 洗 浄 し
、 細 胞 を RIPA緩 衝 液 (50mM ト リ ス pH 7.4、 150mM NaCl、 1mM EDTA、 1% NP-40、 0.25% デ
オ キ シ コ ー ル 酸 ナ ト リ ウ ム 、 1mM NaF、 1mM Na2 VO4 、 お よ び Roche Protease Inhibitor Co
cktail tablet,(Cat. # 1836170)100μ lで 溶 解 す る 。
【0285】
50
(81)
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特 有 の 分 画 を 除 い た 後 、 細 胞 質 抽 出 物 の タ ン パ ク 質 濃 度 を ミ ク ロ タ イ タ ー 形 式 で BSAを
標 準 と し て Pierce BCA試 験 を 用 い て 決 定 す る 。 タ ン パ ク 質 濃 度 を 調 整 し て か ら 、 細 胞 溶 解
物 の ア リ コ ー ト を 4Xゲ ル 試 料 緩 衝 液 (3:1)と 混 合 し て -80℃ の 冷 凍 庫 で 保 存 す る ( 4Xゲ ル 試
料 緩 衝 液 は 、 0.25M ト リ ス -HCl、 pH 6.8; 40% グ リ セ ロ ー ル ; 8% ド デ シ ル 硫 酸 ナ ト リ ウ
ム 、 0.02% ブ ロ モ フ ェ ノ ー ル ブ ル ー ; お よ び 1.0M 2-メ ル カ プ ト エ タ ノ ー ル を 含 む ) 。
【0286】
(B)電 気 泳 動 お よ び イ ム ノ ブ ロ ッ テ ィ ン グ の 手 順
100℃ で 短 時 間 加 熱 し て 後 、 ゲ ル 試 料 緩 衝 液 中 の 細 胞 溶 解 物 の 等 量 を 8-16%の グ ラ デ ィ エ
ントゲル上に負荷する。標準的な手法により電気泳動を実施する。ゲル上で分離されたタ
ン パ ク を 20%メ タ ノ ー ル を 含 む よ う に 調 整 さ れ た Invitrogen Transfer Buffer (Invitroge
10
n, Cat. #LC3675)を 用 い て 0.2μ ニ ト ロ セ ル ロ ー ス 膜 へ 移 す 。 ブ ロ ッ ト を TBS/Tween 20中
の 5%脱 脂 カ ー ネ ー シ ョ ン ミ ル ク で ブ ロ ッ ク し TBS/Tween 20中 の 5%ミ ル ク で 希 釈 し た 一 次 抗
体 で 終 夜 4℃ で 探 索 す る 。 TBS/Tweenで 洗 浄 し た 後 、 TBS/Tween 20中 の 5%ミ ル ク で 希 釈 し た
二 次 抗 体 を 加 え て 室 温 で 60分 間 イ ン キ ュ ベ ー ト す る 。 ブ ロ ッ ト を TBS/Tweenお よ び 水 で 洗
浄 し 、 販 売 会 社 提 供 の 手 順 に 従 っ て Pierce Super Signal West Durra Extended Duration
化 学 発 光 基 質 (Pierce, Cat. # 34075)中 に 浸 す 。 短 時 間 ( 10-120秒 ) 、 X 線 フ ィ ル ム を 当
該 ブ ロ ッ ト に 晒 す 。 関 心 の あ る タ ン パ ク 帯 の 強 度 を Flour-S-MultiImagerお よ び quantity
One ソ フ ト ウ ェ ア ー (BioRad)を 用 い て ス キ ャ ン す る 。
In Vitro抗 増 殖 試 験
【0287】
20
下 記 の 試 験 は 、 標 的 に 関 連 す る 培 養 し た ヒ ト ガ ン 細 胞 株 の 生 存 お よ び 増 殖 に 及 ぼ す Akt1
阻 害 剤 の 影 響 を 定 量 的 に 測 定 す る 。 こ の 試 験 は 生 存 細 胞 の 標 識 と し て alamarBlue( 商 標 )
染 料 を 用 い る 。 選 択 さ れ た モ デ ル 細 胞 株 は 腫 瘍 サ プ レ ッ サ ー 、 Ptenの 異 常 に よ っ て ホ ス ホ
Aktの 活 性 が 上 昇 し て い る 。
(a)PTEN活 性 喪 失 の 結 果 ホ ス ホ -Aktの 上 昇 し た ガ ン 細 胞 株 ; 以 下 の も の を 含 む が 限 定 は さ
れ な い : 乳 癌 : MDA-MB-468、 MDA-MB-436、 HCT1937お よ び BT549(PTEN-/-); 前 立 腺 が ん : P
C3, LNCaP お よ び そ の 誘 導 体 、 LN T1.16, LN T2.9 (PTEN-/-); グ リ ア 芽 腫 : U87MG、 DBT
RG005MG (PTEN-/-)。
(b)PTEN活 性 低 下 の 結 果 、 ホ ス ホ -Aktの 上 昇 し た ガ ン 細 胞 株 ; 以 下 の も の を 含 む が 限 定 は
さ れ な い ; 卵 巣 癌 : A2780(PTEN+/-)。
30
(c)PI3-キ ナ ー ゼ 活 性 の 制 御 を 失 っ た ガ ン 細 胞 株 ; 以 下 の も の を 含 む が 限 定 は さ れ な い ;
卵 巣 癌 ; OVCAR3, SKOV3。
Akt阻 害 剤 の 活 性 の 抗 増 殖 作 用 の 研 究 に は 、 MDA-MB-468と U87MGが 日 常 的 に 用 い ら れ る 。
両 細 胞 株 を 用 い た 研 究 結 果 は 通 常 よ く 一 致 す る 。 精 選 さ れ た Akt阻 害 剤 の 組 み 合 わ せ を 用
い る 研 究 で は A2780、 LNCaPお よ び PC3も ま た 使 用 さ れ 、 MDA-MB-468と 同 様 に 応 答 す る こ と
が 示 さ れ た 。 上 記 の (a)、 (b)お よ び / ま た は (c)の 特 徴 を 有 す る ガ ン 細 胞 株 も ま た 使 用 で
きる。
【0288】
alamarBlue細 胞 増 殖 試 験 の 手 順
急 激 に 成 長 す る 株 か ら 得 ら れ る 標 的 細 胞 (例 え ば 、 MDA-MB-468, U87MG)を 、 ウ ェ ル あ た
40
り 5-10,000細 胞 /100μ lを 9 6 ウ ェ ル 細 胞 培 養 プ レ ー ト 上 に 播 種 し て CO2イ ン キ ュ ベ ー タ ー
を 用 い て 37℃ で イ ン キ ュ ベ ー ト す る 。 処 置 の 日 に 細 胞 に 対 し て 連 続 希 釈 し た 試 験 化 合 物 10
0μ lを 加 え 、 DMSOの 最 終 濃 度 が 0.5%を 超 え な い よ う に す る 。 各 濃 度 に つ い て 三 重 に 試 験 す
る 。 対 照 と し て 、 DMSOの み を 含 む 試 料 と 陽 性 対 照 を 同 様 に 調 製 し て イ ン キ ュ ベ ー ト す る 。
細 胞 を CO2イ ン キ ュ ベ ー タ ー を 用 い て 37℃ で 72時 間 イ ン キ ュ ベ ー ト す る 。 生 存 細 胞 を 定 量
的 に 測 定 す る た め 、 ウ ェ ル あ た り alamarBlue( 商 標 ; Trek Diagnostic Systems, Inc., c
at. # 00-100) 20μ lを 細 胞 に 加 え 、 イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン を 4-5時 間 続 け る ( 生 存 細 胞 に 対
す る 他 の 標 識 を 使 用 す る こ と も ま た 可 能 ) 。 SpectraFluor Plus (TeCan Instruments)を
使 用 し て 、 波 長 595nmで 励 起 し た 場 合 の 蛍 光 を 測 定 す る 。
【0289】
50
(82)
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In Vivo 腫 瘍 成 長 阻 害 試 験
腫瘍モデル;
下記の任意のものから由来する異種移植片が使用可能である;
(a)PTEN活 性 の 喪 失 の 結 果 、 ホ ス ホ Aktが 上 昇 し た ガ ン 細 胞 株 。 限 定 は さ れ な い が 、 以 下 の
細 胞 が 使 用 で き る 。 乳 ガ ン : MDA-MB-468、 MDA-MB-436、 HCT1937、 お よ び BT549(PTEN-/-)
; 前 立 腺 癌 : PC3、 LNCaP、 お よ び そ の 誘 導 体 の LN T1.16、 LN T2.9 (PTEN-/-); グ リ ア 芽
腫 : U87MG、 DBTRG005MG (PTEN-/-)。
(b)PTEN活 性 が 低 下 し た 結 果 、 ホ ス ホ Aktが 上 昇 し た ガ ン 細 胞 株 。 限 定 は さ れ な い が 、 以 下
の 細 胞 が 使 用 で き る 。 卵 巣 癌 : A2780 (PTEN+/-)。 お よ び
(c)PI3活 性 が 制 御 不 可 と な っ た ガ ン 細 胞 株 。 限 定 は さ れ な い が 、 以 下 の 細 胞 が 使 用 で き る
10
。 卵 巣 癌 : OVCAR3、 SKOV3。
in vivoの 腫 瘍 成 長 阻 害 研 究 用 に は 、 U87MG由 来 の 異 種 移 植 片 が 日 常 的 に 用 い ら れ る 。 加
え て 、 上 記 (a)、 (b)お よ び / ま た は (c)の 特 徴 を 有 す る 任 意 の in vivo腫 瘍 モ デ ル を 使 用 す
ることもできる。
【0290】
in vivo腫 瘍 成 長 阻 害 研 究 の た め の 実 験 手 順
6
第 一 日 目 に お い て 、 nu/nuマ ウ ス の 両 脇 腹 皮 下 に 約 5-10x 10 の ガ ン 細 胞 を 移 植 す る ( も
しも適切ならば腹腔内に)。処置は第2日目より開始する。阻害剤と基剤は腹腔内注射ま
たは静脈内注入により投与する。使用した腫瘍細胞株について、腫瘍重量とサイズを2日
2
毎 に モ ニ タ ー し 、 基 剤 対 照 群 の 腫 瘍 が 600− 1000mm と な る ま で 継 続 す る が 、 通 常 腫 瘍 細 胞
を 移 植 後 4-5週 か か る 。
20
(83)
【国際調査報告】
JP 2006-521382 A 2006.9.21
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JP 2006-521382 A 2006.9.21
(86)
JP 2006-521382 A 2006.9.21
フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
A61K 31/472
A61K 31/4725
A61P 35/00
A61P 31/12
A61P 43/00
A61K 31/5377
(2006.01)
(2006.01)
A61K 31/472
(2006.01)
(2006.01)
(2006.01)
(2006.01)
テーマコード(参考)
A61K 31/4725 A61P 35/00
A61P 31/12
A61P 43/00
111 A61K 31/5377 (81)指定国 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(
AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IT,LU,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,
CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,
DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NA,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
,UZ,VC,VN,YU,ZA,ZM,ZW
(72)発明者 リマ・サリム・アル・アワル
アメリカ合衆国46204インディアナ州インディアナポリス、アパートメント213、イースト
・オハイオ・ストリート450番
(72)発明者 デイビッド・アンソニー・バーダ
アメリカ合衆国46220インディアナ州インディアナポリス、ワシントン・ブールバード・ウエ
スト6857番
(72)発明者 アルバート・ジェラード・ディー
アメリカ合衆国46254インディアナ州インディアナポリス、スタンホープ・ウェイ6788番
(72)発明者 ケネス・ジェイムズ・ヘンリー・ジュニア
アメリカ合衆国46032インディアナ州カーメル、トランブル・サークル10917番
(72)発明者 サジャン・ジョゼフ
アメリカ合衆国46228インディアナ州インディアナポリス、ガラハッド・ドライブ2239番
(72)発明者 ホ−シェン・リン
アメリカ合衆国46217インディアナ州インディアナポリス、トレベリアン・ウェイ8128番
(72)発明者 ホセ・エドゥアルド・ロペス
アメリカ合衆国46038インディアナ州フィッシャーズ、チェズウィック・レイン10224番
(72)発明者 マイケル・エンリコ・リチェット
アメリカ合衆国46250インディアナ州インディアナポリス、バロン・コート5832番
(72)発明者 カルメン・ソモサ
スペイン、エ−28100アルコベンダス、アベニダ・デ・ラ・インドゥストリア30番、リリー
・ソシエダッド・アノニマ
Fターム(参考) 4C034 AA07 AM01
4C063 AA01 BB09 CC51 CC75 CC76 CC81 CC92 DD15 EE01
4C086 AA01 AA02 AA03 BC30 GA02 GA03 GA12 MA04 MA52 MA55
MA66 NA14 ZB26 ZB33 ZC61
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