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協同組合検査規程

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協同組合検査規程
協同組合検査規程
平成9年農林水産省訓令第30号
(最終改正:平成22年3月31日、施行日:平成22年4月1日)
(趣旨)
第1条
農業協同組合法(昭和22年法律第132号)第92条の4において読み替えて準用す
る銀行法(昭和56年法律第59号)第52条の54、農業協同組合法第92条の8において
読み替えて準用する銀行法第52条の81、農業協同組合法第92条の9において読み替えて
準用する保険業法(平成7年法律第107号)第308条の21及び農業協同組合法第94条、
森林組合法(昭和53年法律第36号)第111条、水産業協同組合法(昭和23年法律第2
42号)第121条の4において読み替えて準用する銀行法第52条の54、水産業協同組合
法第121条の8において読み替えて準用する銀行法第52条の81、水産業協同組合法第1
21条の9において読み替えて準用する保険業法第308条の21及び水産業協同組合法第1
23条、農林中央金庫法(平成13年法律第93号)第84条、第95条の4において読み替
えて準用する銀行法第52条の54及び農林中央金庫法第95条の8において読み替えて準用
する銀行法第52条の81、農業信用保証保険法(昭和36年法律第204号)第56条、中
小漁業融資保証法(昭和27年法律第346号)第66条、独立行政法人通則法(平成11年
法律第103号)第64条、独立行政法人農林漁業信用基金法(平成14年法律第128号)
第20条、農水産業協同組合貯金保険法(昭和48年法律第53号)第46条及び第117条
第1項から第5項まで、犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成19年法律第22号)
第14条並びに犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律
(平成19年法律第133号)第36条第1項及び第2項の規定により組合等に対して農林水
産大臣が行う検査(以下「検査」という。)は、この規程の定めるところによる。
(定義)
第2条
一
この規程において「組合等」とは次に掲げる者の総称をいう。
農業協同組合、農業協同組合連合会、農事組合法人及び農業協同組合中央会(以下「農
協」と総称する。)
二
森林組合、生産森林組合及び森林組合連合会
三
漁業協同組合、漁業生産組合、漁業協同組合連合会、水産加工業協同組合、水産加工業協
同組合連合会及び共済水産業協同組合連合会
四
農林中央金庫
五
農業信用基金協会及び漁業信用基金協会
六
独立行政法人農林漁業信用基金
七
農水産業協同組合貯金保険機構
八
農業協同組合法第93条第2項に規定する子会社等、信用事業受託者及び共済代理店、森
林組合法第110条第2項に規定する子会社等、水産業協同組合法第122条第2項に規定
する子法人等、信用事業受託者及び共済代理店並びに農林中央金庫法第83条第1項及び第
2項に規定する農林中央金庫代理業者、子法人等及び農林中央金庫から業務の委託を受けた
者(以下「子会社等」と総称する。)
九
農業信用保証保険法第55条、中小漁業融資保証法第65条、独立行政法人農林漁業信用
基金法第20条及び農水産業協同組合貯金保険法第46条第1項に規定する受託者(以下
「受託者」という。)
十
農業協同組合法第92条の8第1項に規定する指定信用事業等紛争解決機関(当該指定信
用事業等紛争解決機関から業務の委託を受けた者を含む。)、同法第92条の9第1項に規
定する指定共済事業等紛争解決機関(当該指定共済事業等紛争解決機関から業務の委託を受
けた者を含む。)、水産業協同組合法第121条の8第1項に規定する指定信用事業等紛争
解決機関(当該指定信用事業等紛争解決機関から業務の委託を受けた者を含む。)、同法第
121条の9第1項に規定する指定共済事業等紛争解決機関(当該指定共済事業等紛争解決
機関から業務の委託を受けた者を含む。)及び農林中央金庫法第95条の6第1項第8号に
規定する指定紛争解決機関(当該指定紛争解決機関から業務の委託を受けた者を含む。)
(検査の目的)
第3条
検査は、合法性、合目的性及び合理性の観点から組合等の業務及び会計の状況を的確に
把握することにより、組合等に対する個別指導の実を挙げ、もって組合等の正常な事業運営を
促進し、農林水産業の健全な発達に資することを目的とする。
(検査権の行使)
第4条
検査は、農林水産大臣が協同組合検査官、上席協同組合検査官、農業協同組合検査官又
は農林水産大臣の指定した者(以下「検査官」と総称する。)に行わせるものとする。
ただし、検査官でない職員を検査官の指揮下にその検査に従事させることができる。
(検査事項)
第5条
検査は、次の事項について行う。
一
業務運営の状況
二
資産及び負債並びに損益の状況
(検査の方法)
第6条
検査は、組合等の事務所、倉庫、事業場その他組合等の業務に直接又は間接に関係のあ
る場所について実地検査の方法により行う。ただし、必要があるときは、これらの場所以外の
場所において帳簿その他の書類につき検査を行うことができる。
2
検査官及び検査に従事する職員(以下「検査員」と総称する。)は十分な注意をもって検査
を実施し、事実の認定、処理の判断及び意見の表明を行うに当たって、常に公正不偏の態度を
保持しなければならない。
3
検査官は、組合等の内部統制組織の信頼性の程度を勘案して、試査の範囲を合理的に決定し
なければならない。
4
検査官は、組合等の業務及び会計が適正であり、かつ、妥当であるかどうかの意見を表明す
るに足りる合理的な基礎を得るまで、検査を実施しなければならない。
(検査基準日及び検査の範囲)
第7条
検査基準日は、検査に着手した日の前業務日とする。ただし、検査に着手した日の前業
務日に残高試算表が作成されていない場合には、検査に着手した日の直近の残高試算表が作成
された日とすることができる。
2
検査は、検査基準日の属する事業年度の前事業年度の開始の日から検査基準日までの組合等
の業務及び会計の状況について行う。ただし、特に必要があると認められる場合には、検査基
準日の属する事業年度の前事業年度開始の日前及び検査基準日後の組合等の業務及び会計の状
況についても検査を行うことができる。
(無通告検査の原則)
第8条
検査は、あらかじめ通告をしないで行う。ただし、農林水産大臣が特に指示した場合は、
この限りではない。
(検査命令書の呈示及び身分証明書の携行)
第9条
検査員は、検査に際して理事その他の責任者に対し、当該検査に係る検査命令書(別記
様式1又は別記様式2)を呈示するとともに、検査員であることを証する身分証明書(農林水
産省の職員が検査の際に携帯する身分証明書の様式を定める省令(平成14年農林水産省令第
83号)に規定するものをいう。)を携行しなければならない。
(執務時間内検査の原則)
第10条
検査は、被検査組合等の執務時間内に行う。ただし、現物検査その他やむを得ない事
由があるときは、この限りではない。
(検査の立会)
第11条
検査に当たっては理事(又は清算人)その他の責任者1人以上の立会を得て行わなけ
ればならない。
2
検査に当たっては監事(子会社等にあっては監査役。受託者にあっては監事又は監査役。以
下同じ。)の立会を得るようにしなければならない。ただし、監事又はこれに代わる者を置い
ていない信用事業受託者、農林中央金庫代理業者、農林中央金庫から業務の委託を受けた者及
び共済代理店については、この限りではない。
(私物検査の制限)
第12条
検査官は、役員及び使用人の私物については、検査を行ってはならない。ただし、検
査上特に必要がある場合において、相手方の承諾を得たときは、この限りでない。
(取引先その他との照査)
第13条
検査官は、検査上特に必要がある場合においては、組合員若しくは会員若しくはその
他の取引先(出資先を含む。)、退職した役員若しくは使用人又はその他の関係者には対し、任
意の説明、答弁又は書面の提出を求めなければならない。
(被検査組合等に対する配意)
第14条
検査員は、検査に当たっては、組合等の業務の執行に支障のないようにするとともに、
組合等に無用の負担を負わせないように留意しなければならない。
(品位の保持等)
第15条
検査員は、検査に当たっては、常に品位を保持し、検査に対する信頼を得るように努
めなければならない。
(意見の聴取)
第16条
検査官は、検査を終了するに際して、検査によって明らかとなった事項について、役
員等から意見を聴取するようにしなければならない。
(検査講評)
第17条
検査官は、検査を終了するに際して、全役員に対して検査結果についての講評を行い、
それについての意見を聴取しなければならない。ただし、特別の事由があるときは、講評の時
期を変更し、又は一部の役員に対して講評を行うことができる。
2
子会社等に対する検査に係る講評については、親団体に対する検査の一環としての位置付け
にかんがみ、必要に応じ、行うものとする。
(検査結果の報告)
第18条
検査官は、検査を終了したときは、速やかに、被検査組合等の概要、検証事項、検査
結果、意見等を記載した報告書を作成して、農林水産大臣に提出しなければならない。
2
検査官は、前項の報告書を提出するに当たっては、当該報告書につき、あらかじめ、大臣官
房協同組合検査部調整課課長補佐(審査班担当)(地方農政局及び沖縄総合事務局にあっては、
農林水産大臣の指定した者)(以下「審査官」という。)の審査を受けなければならない。
(検査書の作成及び交付)
第19条
審査官は審査を終了したときは、速やかに法令の違反又は組合等の運営上是正若しく
は改善の必要があると認められる重要な指摘事項を記載した検査書案を作成して大臣官房協同
組合検査部長(地方農政局の管轄区域を超えない区域を地区とする農協及びその子会社等並び
に農業信用基金協会及びその受託者にあっては地方農政局長、沖縄県の区域を超えない区域を
地区とする農協及びその子会社等にあっては沖縄総合事務局長。以下「検査部長等」とい
う。)に提出しなければならない。
2
子会社等に対する検査に係る検査書案については、親団体に対する検査の一環としての位置
付けに鑑み、必要に応じ、提出するものとする。
3
検査部長等は、前2項の検査書案の提出があった場合において必要と認めたときは、速やか
に検査書を当該組合等に交付するものとする。
(指導監督部局との連携)
第20条
検査部長等は、前条第3項に規定する検査書を交付したときは、組合等に対する個別
指導の実を挙げるため、その写しを当該組合等を指導・監督する局庁の長に送付する。
(検査の拒否等に対する措置)
第21条
検査の拒否、妨害、忌避その他重大な事故により検査の実施が困難であると認められ
たときは、検査官は直ちに農林水産大臣にその旨を報告し、その指示を受けなければならない。
(秘密の保持)
第22条
検査員又は審査官は、検査又は報告書の審査に当たって知ることのできた秘密は漏ら
してはならない。
附
則
(施行期日)
第1条
この訓令は、平成9年10月1日から施行する。
(廃止)
第2条
次に掲げる訓令は、廃止する。
一
農業協同組合検査規程(昭和29年農林省訓令第10号)
二
水産業協同組合・保証保険検査規程(平成2年農林水産省訓令第27号)
(経過措置)
第3条
この規程の施行の際現に農業協同組合検査規程第8条及び水産業協同組合・保証保険検
査規程第8条の規定に基づき発行されている検査命令書及び身分証明書は、平成10年3月31日
までの間は、それぞれ第9条の規定に基づき発行された検査命令書及び身分証明書とみなす。
(別記様式1)
番
年
月
号
日
職名
氏名
検査責任者 ○○○○ ○○○○
○○○○ ○○○○
○○○○ ○○○○
○○○○○○法第○○条第○項の規定に基づき、○○○の検査を命ずる。
農林水産大臣
,
(別記様式2)
番
年
月
号
日
職名
氏名
○○○○ ○○○○
○○○○ ○○○○
○○○○ ○○○○
○○○○○○法第○○条第○項の規定に基づき、○○○○○○の指揮下に○○○○協同組合○○会の
検査に従事することを命ずる。
農林水産大臣
,
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