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あおもり国際交流つうしん№101

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あおもり国際交流つうしん№101
〒030-0803 青森市安方1丁目1-32 水産ビル5階
編集・発行(財)青森県国際交流協会 Tel:017-735-2 2 2 1 Fax:0 1 7 - 7 3 5 - 2 2 52
ホームページ: http://www.kokusai-koryu.jp
E-mail:[email protected]
2011年 6 月発行
No.101
平成23年度財団法人青森県国際交流協会
青森県国際交流協会では、地域国際化協会として、地域の国際化を一層推進する
ため、情報・交流・活動の拠点としての役割及びナビゲート機能・コーディネート
機能・サポート機能・ノウハウ提供機能等を果たすことを目標に事業を推進いたし
ます。
具体的には、ホームページ等を通じた情報収集や情報発信、民間国際活動団体等
への支援、国際交流・国際理解の促進及び多文化共生と交流を通じた子どもの人材
育成、フェアトレードを中心とした国際協力の啓発及び活性化などに重点を置き、
国際交流事業の概要
原則的には前年度の事業を継続しながら、グローバル・トーク、ポットラックパー
ティー及びこども英語ふれあい事業では、青森市のみならず、弘前市や八戸市など、
全県的に事業を展開するなど、事業全体のブラッシュ・アップを図ります。
また、青森県からの助成や受託事業を活用しながら、県民が国際交流・国際協力
事業に参加する機会ができるだけ拡大されるよう事業を実施し、今年度新設された
「母国語ブログ情報発信事業」では、県内の観光資源をはじめとした、有益な情報
の海外発信を推進いたします。
情報収集・情報発信事業
事業名
期 日
場 所
協会情報誌の発行
年4回
−
ホームページの管理・運用
内 容
国際交流情報等の提供
国際交流・協力活動等の支援及び連携につながる
ホームページの管理・運営
通年
民間国際活動団体等支援事業
自主事業
事業名
民間国際活動団体への助成
「青森県留学生交流推進協議会」
への助成・協力
期 日
場 所
内 容
年1回
−
国際交流・協力事業を実施する県内の非営利団体に、
総事業費の2分の1又は10万円のいずれか少ない額を
上限として助成
年1回
−
留学生と県民との交流を目的とした同協議会事業への
助成・協力
国際交流・国際理解促進事業
事業名
期 日
場 所
内 容
国際交流ポットラックパーティー
年2回
青森市他
グローバル・トーク
年4回
青森市他
随時
−
事業名
期 日
場 所
三沢基地内大学就学推進事業
通年
−
国際感覚豊かな人材育成を図るため、三沢米軍施設
内にある短大、大学及び大学院に就学を希望する者
の募集、選考及び指導業務
年1回
−
海外県人会が行う活動への助成
外国人交流協力事業
補助事業
県民と在住外国人が食べ物などを持参し、気軽な雰囲
気で国際交流の促進を図る場の提供
地域から地球上の人々の現状や課題などを見つめ共有
し、理解と認識を深める
本県を訪れる外国人との交流事業者からの要請に協力
し、調整等を行う
海外県人会活動促進事業
受託事業
事業名
国際交流ラウンジ管理運営業務
委託事業
海外技術研修員受入事業
期 日
場 所
通年
国際交流
ラウンジ
内 容
内 容
一般県民、在住外国人や国際活動団体等の利用に
供するための国際交流ラウンジの管理運営
7月∼ 2月
県内
県招へい海外技術員研修事業の実施
こども英語ふれあい事業
通年
県内
こどもたちが英語や国際文化にふれあう機会を提供する
母国語ブログ情報発信事業
通年
県内
留学生が県産品や観光名所等を取材し、母国語での
ブログを立ち上げ情報発信を行う
募集しています
■ 賛助会員 supporting member
国際交流・協力に関する事業に、できるだけ多くの皆様のご理解、ご協力をいただきたく、賛助会員の募集を行っております。
Donations from supporting members are spent on our activities to promote international exchange and cooperation.
■ 国際交流ボランティア volunteer
語学ボランティア、
ホストファミリーボランティア、得意なことボランティア、国際交流イベント参加ボランティアを募集しています。
People who are interested in internationalization are invited to participate in our volunteer program for interpretation and Translation, Host Family, and Cultural Exchange.
お問い合わせ・お申し込みは、青森県国際交流協会まで。TEL : 017-735-2221 E-mail : [email protected]
◆在アルゼンチン青森県人会の皆様より
義援金をいただきました
いしごうよしまさ
5月13日
(金)在アルゼンチン青森県人会・石郷嘉正さんが、来青時に当協会へお立ち
寄りくださいました。来日されるのはおよそ10年ぶりとのことで、アルゼンチンの状況
などたくさんのお話を聞かせていただきました。
またその際、在アルゼンチン青森県人会の皆様より「青森県の被災者の方のお力になれ
れば」と、東北地方太平洋沖地震への義援金をいただき、青森県災害対策本部を通して
寄付させていただきました。
在アルゼンチン青森県人会の皆様の温かいご支援に感謝いたします。本当にありがとう
ございました。
左:義援金を手渡される石郷さん 右:当協会東常務理事
◆平成23年度 民間国際活動団体助成事業助成金交付団体が決定しました。
青森県国際交流協会では、県内の各民間団体が行う国際交流・国際協力活動に対し、民間国際活動団体助成金を交付しています。今年度は11団体へ交付
することとなりました。
◇在住外国人の支援に関する事業
団 体 名
十和田国際交流協会
特定非営利活動法人みちのく国際日本語教育センター
国際文化交流クラブ
団体所在地
事 業 名
十和田市
八戸市
青森市
在住外国人のための生活情報誌発行事業
在住外国人向けの日本語教室
①国際交流外国語講座②市民と在住外国人との国際交流会
◇国際友好親善及び国際理解を促進する事業
団 体 名
リーダークライス エム
弘前市桔梗野町会
青森県難聴者・中途失聴者協会
「話してみよう韓国語」青森大会実行委員会
ハングルでいこう「アンニョン!」
KECこども未来
団体所在地
青森市
弘前市
弘前市
青森市
鯵ヶ沢町
鯵ヶ沢町
事 業 名
ドイツと青森のハーモニーを楽しむ
桔梗野町会国際交流夏祭り大会
第17回全国難聴者・中途失聴者福祉大会 in あおもり
第7回「話してみよう韓国語」青森大会
住民を対象とした韓国語講座開設事業
子どもたちを対象とした英会話教室開設事業
◇日米交流を目的とした事業
団 体 名
ハロウィンフェスタ IN MISAWA 実行委員会
団体所在地
三沢市
事 業 名
第13回「ハロウィンフェスタ IN MISAWA 2011」
◇人種や年齢、性別など全てを超えた相互理解に資する事業
団 体 名
A.I.R.Sエアーズ
団体所在地
青森市
事 業 名
再_考現学〔Re_Modernologio〕AIRS project
◆平成23年度 第1回三沢基地内
大学説明会を開催しました。
◆第45回グローバル・トーク
「広めようグローカル!」
4月9日(土)三沢市国際交流教育センターに於いて、三沢基地内大学説
明会を開催しました。
現役就学生・卒業生によるパネルディスカッション、基地内大学の各校
の概要説明や個別説明を実施しました。
第2回の開催は11月の予定です。ご興味のある方は、青森県国際交流協
会までお問い合わせください。
5月21日(土)国際交流ラウンジに於いて、第45回グローバル・トーク
を開催し、17名の方にご参加いただきました。JICA青年海外協力隊員、
また調整員として中南米に赴任していた相馬 多一郎さんを講師に招き、
赴任中の出来事、中南米の食文化、生活等についてお話いただきました。
後半は、参加者全員で円を作り自己紹介後、国際交流や国際協力につい
て話し合いました。
そこでのお話の一つに、
『視点を変えてみると、違った世界が見えてくる』
というお話がありました。まずはその一歩として…
“お手持ちの地図を、上下反対にして見てみてください。”
個別説明の様子
2 2011 JUN あおもり国際交流つうしん
パネルディスカッション
フリートークの様子
講師の相馬多一郎さん
DVD上映の様子
災地では…」
プロ・ワークス十和田代表中野さんより「被
川市へ、平成23年3月26日救援物資を届けられ
東北地方太平洋沖地震で被災した福島県須賀
の状況等をお聞きしました。
たプロ・ワークス十和田代表中野さんより、被災地
職
要望・要請を受けて、ベトナム・エインズン県
須賀川市災害対策本部物資班の斉藤課長より
物
せ、
援金と、プロ・ワークスの緊急資金を合わ
員やハノイの法律新聞社の有志より託された義
や米、飲料水ボトル、トイレット・ペーパー、ど
資が最も手に入り難い状況にも関わらず、りんご
し
い中、届けられたそうです。中野さんからお聞き
んぶりやトレーなどを調達し、交通状況の悪
いるため、お金が
た被災地の状況は非常に厳しく、物流が滞って
でした。一番重
のこと
あって も必要 とする 物が手 に入ら ないと
ための、最
活する
要なことは、まずは避難民の方々が避難所で生
改めて思いました。
低限でも必要な物資を届けることなのだと、
地域の 民謡が ユネ
また、秋には ベトナ ム・エイン ズン県 より、
歌手を 招へい
る民謡
れてい
指定さ
スコの 世界無 形文化 遺産に
とでした。
とのこ
したい
し、被災地を訪問して復興の応援歌に
今回は、
十和田国際交流協会です。
●代 表 者 会長 白山 春男
●設立年月日 1995年10月14日
●設 立 目 的 世界の人々と友好・親善を深め、文化の相互理解を通して地域の国際化に寄与
するとともに、新渡戸稲造博士の意をくみ、心豊かな市民からなる国際文化都
市としての発展に寄与する。
●問い合わせ 事務局 TEL/FAX 0176−24−1230 事務局携帯 090−7663−0132(平野)
月・水・金のみ 午前9時〜午後3時(電話が留守の場合は事務局携帯へお願いします)
当協会では平成23年2月16日と3月2日に「ゲスト・ティーチャー派遣
事業」を行いました。この事業は市内小学校に外国出身者を派遣し、
子どもたちに異文化を学び、体験してもらう事業です。今年は十和田
市南小学校と北園小学校に中国、韓国、フィリピン、タイ、ロシア、ア
メリカ出身者が各学校を訪問し、それぞれの国の衣食住、気候などの
違い、伝統文化や言葉などを教えました。
十和田国際交流協会では、外国出身者のための日本語教 交流、多文化共生フォーラムの開催、多文化教育イベント
室、世界の料理教室、交流パーティー、ゲストティーチャ 参加など各種活動を行っています。
ー派遣事業、
十和田市秋祭りへの参加、在住外国人の支援 また市内子育て支援センター所属の外国人ママさん会
事業、
市内外の観光資料の翻訳、各種通訳・翻訳、外国語観 “マム&マムス”とも協力し合って、母国語での生活情報
光ガイド養成講座、カナダ・レスブリッジ姉妹協会との 提供、相談会など在住外国人支援に力を入れています。
世界の料理教室
交流パーティー
スプリング・パーティー
外国語観光ガイド養成講座
カナダからスチール・ドラムグループ来十
十和田市秋祭り神輿担ぎに参加
外国出身者向け日本語教室
外国人ママさん会の勉強会
2011 JUN あおもり国際交流つうしん 3
東日本大震災に対する
JICAの取り組みについて
3月11日の東日本大震災により、東北地方、関東において甚大な被害が出ており、亡くなられた方々に慎んでお悔やみを申し上げます
とともに、被災された地域の方々に心よりお見舞いを申し上げます。
仙台市内に拠点を置くJICA東北支部のオフィスも地震の影響により、業務を停止せざるを得ない状況となりました。青森県内では青
年海外協力隊で出発する22年度4次隊の隊員の県庁、市町村の表敬訪問の中止をはじめ、3月に開催予定であった弘前市での国際協力セ
ミナーの中止、JICAボランティア春募集の延期と説明会の中止など、多くの方に多大なご迷惑とご心配をお掛けしました事を心よりお
詫び申し上げます。
JICAでは震災後JICAとして出来る活動に取り組んでおります。
そのいくつかを紹介させて頂きます。
1.
被災者支援のボランティア活動(宮城県、岩手県)
・協力隊員が東松島市で活動(避難所閉鎖に伴い4月11日まで)、4月14日から遠野市を拠点として陸前高田市・大槌町・山田町
等で活動展開(中東・アフリカ等から退避中隊員のべ65名及び職員のべ17名が交代で対応。当面6月末まで)。職員のボラン
ティア参加。
また、
遠野市社会福祉協議会へ筑波及び横浜国際センターのバス2台を貸与、ボランティア輸送に協力。
・別途、
協力隊OB・OGのべ60名超が仙台、石巻、岩沼、三陸等で活動展開。
・職員のボランティアが助けあいジャパンと連携し仙台市で活動(4月17日まで)
2.
被災・避難者の施設での受け入れや物資の提供
・震災直後から協力隊二本松訓練所を開放(福島県の要請)。最大450名超(現在約200名)の住民が退避。職員(のべ20名超)が
写真①
自治体と共に支援に従事
(7月末までを目処)。ユニクロによる被災地物資支援用倉庫としても活用。
・退避住民の生活支援のために協力隊員のべ9名が活動中(看護師、幼児教育等)。
・二次避難用に職員住宅等を提供可能物件として提供。
・人工透析が必要な福島県の患者100名を東京国際センターに受け入れ(東京都の要請:4月3日まで)。さらなる被災者受け入
れ施設として、
筑波等の施設情報を政府に提供したほか、国内機関から自治体経由で物資提供(札幌の食糧、沖縄の毛布等)。
・被災地から避難した外国人留学生約60名を大阪国際センターで一時受け入れ。
3.
国際的な支援への協力
写真②
・国連災害評価調整チーム
(UNDAC)、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の活動を支援(JICA施設提供及び事務支援)。
・イスラエル医療チームにJICA関係者が同行(スタッフ1名、協力隊OB1名)
4.
NGOの活動協力
・仙台における活動拠点として、ジャパンプラットフォーム(JPF)及び国際協力NGOセンター(JANIC)に東北支部の会議室を
提供、
NGOの被災地活動に協力。
・職員がJPF、
遠野市まごころネット、せんだい・みやぎNPOセンターに参加。
・地球ひろば及びJICA東京の会議室を、被災地支援活動を行っている団体へ貸し出し。
写真③
・国際協力キャリア総合情報サイト(PARTNER)に震災関連情報掲載。
・職員有志による募金のうち1,200万円をJANICに寄付。
5.
義援金とりまとめ
・JICAで働くスタッフ、専門家、ボランティア等有志による義援金(合計約4,800万円)。上記JANICのほか、被災地(宮城県、福
島県、
岩手県)
に等分し寄付。
6.
途上国100ヵ国からの励ましのメッセージ紹介
・アジア、アフリカ、中南米、中東、欧州、大洋州から3,000件を超すメッセージ。
(被災地の状況に胸を痛め、励ましの声や、これ
までの日本の支援に感謝し、復興に向けた協力を誓う声等)。
写真④
・二本松訓練所及び東松島市でメッセージを一部掲示。他の被災地への伝達も検討。[青森県国際交流協会(青森県水産ビル
5F)
においてもメッセージの一部を掲示しております]
7.
研究協力・国際発信
・東北大学
(災害制御研究センター)等を通じ津波防災の専門家・研究者に協力。
・JICAの知見・ネットワークに基づく国際的発信への協力(「水と災害に関する東京会議」を4月28日、国連水と衛生諮問委員
会等と共催)
。
これからも長期的な支援体制を構築し、JICAとしてできる限りの支援を行ってまいります。
写真⑤
写真①:避難住民の受付をする協力隊員。入退所の対応だけでなく、一人ひとりの声に耳を傾ける(宮城県東松島市)
、写真②:配膳や入浴サービスなどの調整をおこなう自衛隊員と協力隊員(宮城県東松島市)
写真③:毎日届く支援物資を仕分ける協力隊員(宮城県東松島市)、写真④:三陸への協力拠点となっているまごころネットのある遠野市総合福祉センター(岩手県遠野市)
、写真⑤:岩手県の達増拓也知事(左)
に義援金目録を手渡した(岩手県盛岡市)
4 2011 JUN あおもり国際交流つうしん
青森から世界へ
〜青年海外協力隊活動報告〜
青森県海外協力隊22年度2次隊 ガーナ
いし ふじ
か なえ
石藤 可苗(八戸市出身・青少年活動)
配属先:アシャンティろう学校
青森県のみなさん、こんにちは。ここガーナに来てもう8カ月
が過ぎてしまいました。私がガーナに来た10月は乾季の入りの時
期で、今は初めての雨季を体験中です。一日に3回もバケツをひっ
くり返したような雨が降り、雨の音で会話も聞こえなくなり、停
電することもしばしばです。そんな気候にも、ガーナの人々にも、
食事にもやっと慣れてきて、これからは、自分が帰るときにはど
ういう形で活動を終え、次に引き継いでいくのかをイメージして、
ガーナ
活動を進めていこうと考えています。
はじめに、私の配属先の
“アシャンティろう学校”を紹介したい
と思います。この学校は、聴覚に障がいを持つ子どもたちが通う
学校で、幼稚部・小学部・中学部・職業訓練部があり、また聴覚障がいに加えて知
的障がい、身体障がいを持った子もいます。全寮制の学校で、5歳くらいから25歳
くらいまでの生徒、計499人が一緒に暮らしています。使う言語はガーナ手話。
ガーナの手話はアメリカ手話がベースで日本の手話とは全く異なります。日本と違
い、補聴器を付けている子もいません。ガーナに来る前は「アフリカのろう教育っ
てどんなに遅れているんだろう」と思っていた私ですが、ここに来て印象がガラッ
と変わりました。というのも、生徒一人一人がたくましいのです。ガーナの障がい
者は日本ほど法律や制度でしっかりと守られていないからなのか、日本人の私には
職業訓練部のICT授業。手話で行います。
とても頼もしく見えます。例えば、一緒に町に買い物に行くと、つたない私の現地
語や英語より、彼らはジェスチャーや文字を使って、スムーズにコミュニケーショ
ンしてしまいます。町の人も、手話を知らなくても一生懸命ジェスチャーを使って
会話しようとします。生徒も町の人も、アグレッシブだなぁと感心し、またそうい
うところがガーナの好きなところでもあります。
この学校で、私はICT(Information and Communication Technology)とい
うコンピューター科目を教えています。主な活動は、職業訓練部の授業、小学部の
授業補佐、毎週木曜日に教員対象のコンピューターの使い方講座、放課後のコン
ピューター室の開放などがあります。初めは手話もわからない外国人の私が授業を
するといっても、生徒が教室に来ず苦労しましたが、今年に入ってからはだいぶ授 コンピューターの使い方講座。放課後に集まって
勉強する熱心な先生方です。
業らしい授業ができるようになってきました。
「私の任期は2年!」ということを
念頭において、できるだけガーナ人の教員を交えて活動するように心がけています
が、これがなかなか難しいです。というのも、ガーナでは教員の給与は大学卒業し
た他の人より低く、モチベーションが低いことも原因だと思いますが、突然来た外
国人の私が「∼してみよう」
「もっとこうしたらいいんじゃない?」と言っても、
なかなか受け入れられません。これからもっと彼らの中に入り、彼らガーナ人教員
と共に活動できるようにしていくことが、私のこれからの課題です。
またICTの授業のほかに、卒業後の生徒の就職を支援したいと考えています。職
業訓練部で専門的な技術(服飾、料理、染物、織物、大工)を身に付けても、卒業
学校の前にて。後ろの壁に描いてあるのは、アル
後は実家に帰り家事手伝いをしている子がほとんど、という現状です。社会福祉事 ファベットの指文字です。
務所や労働局を訪ね歩いているのですが、まだまだ偏見を持っている雇用者も多
く、簡単ではありません。これから残りの時間をかけて、手さぐりでやっていこうと思います。
最後にガーナ人のことを少し…。文化の違いからか喧嘩することもしばしばです。言われた言葉に傷ついて悲しく
なったり、イライラしたり…。でも、雨が降ったら洗濯物を自然と取り込んでくれたり、落とした財布を届けてくれ
たり、毎回笑顔で挨拶してくれるのもガーナ人です。東日本大震災の時も多くの同僚、町の人々、生徒が気遣いの言
葉をかけてくれました。そんなガーナのこと、ガーナ人のことがこれからもっと好きになれそうです。残りの1年4
カ月、私はここガーナでできることを、精一杯がんばります。
JICA青森デスク
JICAの事業について、ご質問などございましたら国際交流協会内JICA青森デスクまでご連絡ください。
TEL:017−735−2249 FAX:017−735−2252 E-mail:jicadpd-desk-aomoriken@jica.go.jp
2011 JUN あおもり国際交流つうしん 5
国際交流ラウンジでは、語学、国際理解などに関する図書や教材、雑誌やパンフレットなどをご覧
になることができます。また、図書の貸し出しも行っていますので、ぜひご活用ください。
*今回は、新しい図書の一部をご紹介します
Death Note Vol.1〜3
(デス・ノート)
アメリカ・ビズメディアが出版している
英語版小畑健「デスノート」シリーズ
第1巻から第3巻。
※英文のみ
ペーパー版 DORAEMON
(ドラえもん)Vol.1〜10
バイリンガル版
のだめカンタービレ
#1〜3
バイリンガル版「のだめカンタービレ」。
好き勝手にピアノを弾く、天真爛漫な不
思議ちゃん“のだめ”と、のだめに好かれ
るエリート音大生“千秋”が贈るドタバタ
コメディ。
Audio版 DORAEMON
(ドラえもん)Vol.1〜2
ドラえもんのお話を英文で楽しむ英語コ
ミック。
英文が吹き出しの中に、日本語がその吹
き出しのコマの外についています。
英語と日本語が併記してありますので、
二つの言語で原作のストーリーを楽しむ
ことができ、英語力が自然についていく
ことでしょう。
英語コミックに、新たにWEB配信(別売り)の
英語音声を聴くことができるオーディオ版シ
リーズ。
吹き出しの英文とコマ外の日本文を見比べな
がら、英文の意味や表現などを覚えましょう。
また、iTunesでダウンロードしたネイティブ
スピーカーの発音を何度も聴いて、英語のヒ
ヤリング力や英会話力を身につけましょう。
NHKラジオストーリーブック
リトル・チャロ完全版
【図書】#1〜3
NHKラジオストーリーブック
リトル・チャロ完全版
【CD】#1〜3
子どもから大人まで楽しめる/感動する/
涙するNHK英会話ラジオ番組「リトル・
チャロ」のストーリーブックです。
なお収録内容はスキット(英語原文・和
訳)のみで、文法事項などの説明はありま
せん。
NHKラジオ「チャロの英語実力講座」内
で2008年8〜11月に放送されたラジオ・
ドラマ「リトル・チャロ」をまとめ、効果音
を新たに収録したもの。
こちらはCDのみになりますので、図書
と併用して楽しむことをお勧めします。
BIG FAT CATシリーズ
#1〜7
青森・東津軽今昔写真帖
パイ職人のエドとわがままなデブネコ
「世界一簡単な英語の本」の名コンビが
帰ってきた!楽しく自然に英語が身につ
く、BFC BOOKSシリーズ。詳しい解説+
“時間の設定”がよくわかる「英語のおや
つ」つき。もっと英語が好きになります。
失われた郷土の200景
懐かしいあの街、あの学び舎…。
今よみがえる、失われた郷土の記憶!
郷土の変遷が人目でわかる、初の時代対
比写真集。
対象市町村:青森市・外ヶ浜町・平内町・今
別町・蓬田村
○コピー機のご利用について
国際交流ラウンジに設置しているコピー機の利用は有料です。料金はサイズを問わず、モノクロコピー1枚10円、カラーコピー
1枚40円です。協会賛助会員の方については、モノクロコピーのみ法人会員1日30枚まで、個人会員1日10枚まで無料で利用
することができますので、ご利用される場合は、賛助会員カードをスタッフへ提示してください。
6 2011 JUN あおもり国際交流つうしん
きゅう
とう
ち
ぐ
る
め
Local ‘B class Gourmet’, Part II 〜B級ご当地グルメ PartⅡ〜
1. Kuroishi Tsuyu-Yakisoba
Tsuyu-Yakisoba was first made in Kuroishi in 1960 when soup was
served with ‘yakisoba‛ (fried noodles). The dish is still eaten in
Kuroishi today, evoking a feeling of the “good old days”.
The noodles used in Tsuyu-Yakisoba are made at a factory in
Kuroishi, and are flat with an unmistakably thick texture. Using
these noodles, the cook makes yakisoba in the traditional way,
but then adds Japanese soup stock and tops the dish with spring
onion and ‘agedama‛ (crumbs of deep-fried batter).
In fact, there are many ways to make Tsuyu-Yakisoba using
different combinations of ingredients, for example, using a
special Chinese soup stock, or tempura or pork cutlet as toppings.
Those familiar with Japanese food may find it quite strange to
add soup to yakisoba. “Is this some new kind of ramen?” Maybe
it is. Kuroishi Tsuyu-Yakisoba is gradually taking root as a
popular ‘B class dish‛ in Japan.
くろ いし
①黒石つゆやきそば
ねん ころ
や
か
くろ いし し
う
1960年頃に、焼きそばにつゆを掛けた「つゆそば」が黒石市で生ま
ころ
なつ
いま
くろ いし し ない
みせ
れました。その頃を懐かしみつつ、今も黒石市内のいろいろなお店で
つく
作られています。
くろ いし
めん
ふと
たい
くろ いし し ない
しょっ かん
『黒石つゆやきそば』の麺は、太くて平らで食感があり、黒石市内の
こうじょう
つく
工場で作られています。
めん
つか
そ
ー
す
や
つく
わ ふう
だ
し
あ
だま
この麺を使ってソース焼きそばを作り、和風のダシをかけ、
“揚げ玉”
てん
あ
あぶら
なか
ち
ころも
(天ぷらを揚げるとき油の中に散った衣のかす)とねぎをのせます。
みせ
ちゅう か ふう
だ
し
つか
てん
か
つ
お店によっては、中華風のダシを使ったり、天ぷらやカツをのせた
たの
り、いろいろなつゆやきそばを楽しむことができます。
や
か
おも
ふ
「焼きそばにつゆを掛けるの?!」と思われるかもしれません。「不
し
ぎ
た
もの
あたら
ら
ー
め
ん
い けん
くろ
思議な食べ物?」、「新しいラーメン?」という意見がありますが、『黒
いし
ぜん こく てき
きゅう
とう ち
ぐ
る
め
ゆう めい
石つゆやきそば』は、全国的にもB級ご当地グルメとして有名になっ
ています。
おお みなと かい ぐん
こ
ろ
っ
け
②大湊海軍コロッケ
おおみなとかいぐん こ
ろ
っ
け
れ
し
ぴ
し おおみなと
はい び
きゅう かい
『大湊海軍コロッケ』のレシピは、むつ市大湊に配備されていた旧海
ぐん
た
ねん
はん ばい
軍で食べられていたもので、2008年から販売されるようになりました。
おおみなとかいぐん こ
ろ
っ
け
へ
っ
と
よ
うし
あぶら
あ
『大湊海軍コロッケ』は、「ヘット」と呼ばれる牛の脂で揚げます。
ぶた
あぶら
ら
ー
ど
くら
か
ら
しょっかん
で
き
あ
豚の脂の「ラード」に比べて、カラっとした食感に出来上がります。
しも きた はん とう
2. Ōminato Navy Croquettes
Ōminato Navy Croquettes were a food of the past, something
served long ago to naval forces deployed in Mutsu, Ōminato,
but the food made a comeback in 2008.
Rather than pork fat, Ōminato Navy Croquettes are deep-fried
using beef fat (called ‘hetto‛) which gives each croquette an
especially crispy texture. The filling is generally made using
beef from Higashidōri or pork from Ōhata, both areas of the
Shimokita Peninsula. However, each shop has its own style and
it‛s fun to compare the different tastes!
ひがしどおりむら
ぎゅう にく
し おお はた
ぶた にく
つか
下北半島の東通村の牛肉や、むつ市大畑の豚肉などを使っています。
みせ
いろ いろ
あ
れ
ん
じ
だ
た
くら
それぞれのお店で、色々なアレンジをして出していますので、食べ比
たの
べてみるのも楽しいかもしれません。
あお もり しょう が
み
そ
③青森生姜味噌おでん
い
に ほん
むかし
た
れき し
「おでん」と言えば、日本では昔からよく食べられていて、その歴史は
むろ まち じ だい
ねん
や
どう ふ
み
そ
でん がく
りょう
室町時代(1336〜1573年)の焼き豆腐に味噌をつけた「田楽」という料
り
はじ
理に始まります。
え
ど
じ だい
ねん
いま
かたち
に
こ
そして、江戸時代(1603〜1868年)には今のような形で、煮込んで
た
食べるようになりました。
なが
れき し
なか
ち ほう
た
かた
はっ たつ
永い歴史の中でそれぞれの地方でそれぞれの食べ方が発達しました
しょう が
くわ
み
そ
た
あお もりしょう が
み
そ
ひと
が、生姜を加えた味噌で食べる『青森生姜味噌おでん』もその一つと
いえるでしょう。
だい に
じ
せ かい たい せん ご
あお もり えき まえ
ちか
や たい
だ
これは、第二次世界大戦後、青森駅前の近くにできた屋台で出され
はじ
ふゆ
きび
さむ
なか
せい
ていた「おでん」が始まりだったようです。冬の厳しい寒さの中、「青
かん れん らく せん
の
こ
せんきゃく
すこ
あたた
いっ けん
函連絡船」に乗り込もうとする船客を少しでも暖めようと、ある一軒
や たい
3. Aomori Ginger Miso Oden
‘Oden‛ (various foods boiled in a soy-flavoured broth) has been
popular among the Japanese people for a long time and can be
traced back to a food from the Muromachi Era (1336-1573)
called ‘Dengaku‛ - baked tofu with miso. People began to cook
Oden in its current form in the Edo Era (1603-1868), and
there are now many varieties, but in Aomori we eat it with
ginger and miso.
The story goes that Ginger Miso Oden was first served from
a small stand in front of Aomori Station during the time after
WW II. During the extremely cold winter months, the
stand‛s female owner would sell this warm food to those
waiting to board the ‘Seikan Renrakusen‛.
※ The Seikan Renrakusen was a famous boat which operated
between Aomori Station and Hokkaido‛s Hakodate Station
from 1908 to 1988. The boat‛s service ended when a direct
tunnel between Aomori and Hakodate was opened.
み
そ
しょう が
い
だ
の屋台のおかみさんが味噌に生姜を入れたものを、おでんにつけて出
よろこ
ひろ
したのが喜ばれ、広まっていったようです。
せい かん れん らく せん
ねん
ねん
あいだ
あお もり けん
あお もり えき
ほっ かい
※「青函連絡船」=1908年から1988年までの間、青森県の青森駅と北海
どう
はこ だて えき
あいだ
むす
てつ どう れん らく せん
せい かん と
ん
ね
る
で
き
道の函館駅との間を結んでいた鉄道連絡船。青函トンネルが出来てか
な
ら無くなりました。
2011 JUN あおもり国際交流つうしん 7
青森県内の国際交流事業・イベント紹介
青森日本語クラブさんより日本語講座のご案内です
●外国の方向け日本語講座(初級・中級)
日 程:毎週水曜日 18:30〜20:00
前期 4/6〜7/27・後期 9/7〜12/21、3/7〜3/14 年 33 回
場 所:青森県民福祉プラザ
受講料:400 円(1 回) テキスト代:2,625 円
お申込み・お問合せ:青森日本語クラブ 蝦名さん
TEL/FAX:017−782−1171 E-mail:[email protected]
国際文化交流クラブさんより語学講座のご案内です
●楽しい英会話!話してみよう!(英語初級)
日 程:毎週木曜日 19:30〜20:30
8/18、25、9/1、8、15、22、29、10/6、13、20、27
場 所:青森県民福祉プラザ2階ボランティアルーム
講 師:ミハイ フロリン アポストゥ 太田
受講料:500 円(1 回) ※資料代別途
●日本語おしゃべりラウンジ
日 時:2011 年 6 月 25 日(土)13:00〜15:00
場 所:水産ビル5F 国際交流ラウンジ
対 象:高校生以上
参加条件:「日本語をもっと話したい外国人」と
「日本語を教えてみたい日本人」
参加費:大人(含む大学生)300 円 高校生・留学生 150 円
●はじめてのフランス語
日 程:毎週火曜日 19:00〜20:00
7/5、12、19、26、8/23、30、9/6、13、20、27
場 所:青森県民福祉プラザ2階ボランティアルーム
講 師:オリビエ ベルピユ
受講料:500 円(1 回) ※資料代別途
お申込み・お問合せ:国際文化交流クラブ 神山さん
TEL:090−7660−1583 E-mail:[email protected]
あおもりとベンガルをつなぐ会さんより異文化理解イベントのご案内です
●サリーで土手町を歩こう
●サリーで新町を歩こう
日 時:2011 年 7 月 10 日(日) 日 時:2011 年 8 月 28 日(日)
13:00〜16:00
10:00〜15:00
場 所:弘前市土手町
場 所:青森市新町
申込締切:7 月 4 日(月)
申込締切:8 月 22 日(月)
お申込み・お問合せ:詳細につきましては、直接お問合せください
青森保健大学千葉たか子研究室
TEL/FAX:017−765−2075 E-mail:[email protected]
黒石ハングル会さんよりイベントの
ご案内です(韓国の留学生も参加する予定です)
●岩木山登山
日 時:2011 年 7 月 17 日(日)10:00〜
※悪天候の場合は中止
10:00 岩木山八合目駐車場集合
スケジュール:
リフトで九合目まで行き、山頂へ
〜休憩後下山
12:30 までに下山〜昼食〜温泉等〜解散
参加費:無料(リフト代、昼食はご準備ください)
申込締切:7 月 10 日(日)
●黒石よされ祭り体験
日 時:2011 年 8 月 15 日(月)16:00〜
16:00 黒石市役所3階研修室集合、
スケジュール:
浴衣に着替え
17:00〜 間食(おにぎり・つまみ等)
18:30〜 開会セレモニー
19:00〜21:00 市内パレード
21:30〜22:30 懇親会(会費 3,000 円)
参加費:1,000 円(浴衣洗濯代)
申込締切:7 月 31 日(日)
※踊りの講習会は事前に行われますが、日時・会場等は未定です。
お問合せ:詳細については、メール又はお電話で
お問合せください
黒石ハングル会 清水さん
TEL:
(日中)0172−52−2111 内線 243
(夜)
0172−53−1198
E-mail:[email protected]
十和田国際交流協会さんより
講習予定のご案内です
●世界の料理教室
日 程:7〜12 月 毎月第4月曜日
場 所:十和田東公民館
講 師:中国、韓国、タイ、フィリピン他
●外国出身者向け自動車教習講習会(英語・中国語)
日 程:7〜12 月 月 6 回
※詳細は未定ですので、直接お問合せください
●外国出身者向けホームヘルパー講座
日 程:7〜12 月 月 2 回
※詳細は未定ですので、直接お問合せください
お申込み・お問合せ:十和田国際交流協会 平野さん
TEL:0176−24−1230
E-mail:[email protected]
協会からのお知らせ
バックナンバーをお譲りします
国際交流ラウンジに設置している英字新聞「The Japan Times」及び「人民日報(海外版)
」のバックナンバーを
ご希望の方にお譲り致します。英語や中国語の勉強などにぜひお役立てください。ご希望の方は、お手数ですが
直接、国際交流ラウンジまでお越しください。お待ちしております。
財団法人青森県国際交流協会
Aomori International Exchange Association
〒030-0803 青森市安方1丁目1-32 水産ビル5F
Yasukata 1-1-32, Suisan Bld. 5F, Aomori 030-0803
TEL:017-735-2221 FAX:017-735-2252
E-mail:[email protected]
URL:http://www.kokusai-koryu.jp
8 2011 JUN あおもり国際交流つうしん
青森
ベイ
青森駅
ブリ
新町
通り
中三
ッジ
アスパム
八
甲
通
り
さくら野
至弘
前
国道
7号線
県庁
青森警察署
柳
町
通
り
Fly UP