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2012年度事業成績報告書(PDF : 12.91 MB)

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2012年度事業成績報告書(PDF : 12.91 MB)
2012年度
事 業 成 績 報 告 書
社 会 福 祉 法 人
聖 隷 福 祉 事 業 団
目 次
はじめに 理 事 長 山本 敏博 ……………………………………
2012年度事業成績報告 常務執行役員 青木善治
………………………………
法人本部 ………………………………………………………………………………………
在宅・福祉サービス事業部 …………………………………………………………………
救護施設 聖隷厚生園讃栄寮 ………………………………………………………………
聖隷厚生園ナルド ……………………………………………………………………………
聖隷厚生園信生寮 ……………………………………………………………………………
介護老人福祉施設 奄美佳南園 ……………………………………………………………
介護老人福祉施設 宝塚栄光園 ……………………………………………………………
介護老人福祉施設 横須賀愛光園 …………………………………………………………
介護老人福祉施設 森町愛光園 ……………………………………………………………
介護老人福祉施設 いなさ愛光園 …………………………………………………………
介護老人福祉施設 花屋敷栄光園 …………………………………………………………
軽費老人ホーム ケアハウス花屋敷 ………………………………………………………
介護老人福祉施設 淡路栄光園 ……………………………………………………………
複合福祉施設 和合せいれいの里 …………………………………………………………
介護老人福祉施設 浜北愛光園 ……………………………………………………………
浦安市高洲高齢者福祉施設及び猫実高齢者デイサービスセンター ……………………
浦安せいれいの里 ……………………………………………………………………………
介護老人福祉施設 松戸愛光園 ……………………………………………………………
軽費老人ホーム もくせいの里 ……………………………………………………………
わかば保育園 …………………………………………………………………………………
桜ヶ丘保育園 …………………………………………………………………………………
ひかりの子保育園 ……………………………………………………………………………
こうのとり保育園 ……………………………………………………………………………
磐田市子育て支援総合センター「のびのび」 ……………………………………………
こうのとり東保育園 …………………………………………………………………………
こうのとり豊田保育園 ………………………………………………………………………
春日保育園 ……………………………………………………………………………………
のぞみ園 ………………………………………………………………………………………
逆瀬川あゆみ保育園 …………………………………………………………………………
御殿山あゆみ保育園 …………………………………………………………………………
御殿山児童館 …………………………………………………………………………………
野上あゆみ保育園 ……………………………………………………………………………
野上児童館 ……………………………………………………………………………………
医療保護施設 総合病院 聖隷三方原病院 ………………………………………………
介護老人保健施設 三方原べテルホーム …………………………………………………
総合病院 聖隷浜松病院 ……………………………………………………………………
聖隷淡路病院 …………………………………………………………………………………
聖隷横浜病院 …………………………………………………………………………………
聖隷佐倉市民病院 ……………………………………………………………………………
浜松市リハビリテーション病院………………………………………………………………
聖隷保健事業部 ………………………………………………………………………………
聖隷予防検診センター ………………………………………………………………………
地域・企業健診センター ……………………………………………………………………
聖隷健康診断センター ………………………………………………………………………
聖隷健康サポートセンター Shizuoka ………………………………………………………
高齢者公益事業部 ……………………………………………………………………………
高齢者世話ホーム 浜名湖エデンの園 ……………………………………………………
ウェル・エイジング・コミュニティ 宝塚エデンの園 ……………………………………
高齢者世話ホーム 松山エデンの園 ………………………………………………………
高齢者世話ホーム 油壺エデンの園 ………………………………………………………
介護付有料老人ホーム 浦安エデンの園 …………………………………………………
介護付有料老人ホーム 横浜エデンの園 …………………………………………………
聖隷藤沢ウェルフェアタウン…………………………………………………………………
ウェル・エイジング・プラザ 奈良ニッセイエデンの園 ………………………………
ウェル・エイジング・プラザ 松戸ニッセイエデンの園 ………………………………
ケア付高齢者住宅 明日見らいふ南大沢 …………………………………………………
在宅事業(浜松地区) ………………………………………………………………………
在宅事業(関西地区) ………………………………………………………………………
在宅事業(関東地区) ………………………………………………………………………
2012年度施設整備事業実績報告 ……………………………………………………………
法人の概要 ……………………………………………………………………………………
実施する事業の概要 ……………………………………………………………
役員の状況 ………………………………………………………………………… 理事会、評議員会運営の状況 …………………………………………………… 1
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160
は
じ
め
に
理事長
山本
敏博
多くの尊い命を奪った東日本大震災からすでに 2 年が経ちましたが、東北地方の復興は思うよ
うに進まず、被災された方々はまだまだ困難な状況にあります。また、日本経済には多少の明る
い兆しが見え始めたものの、我が国の外交・政治・経済を取り巻く環境はなお不透明であり、予
測が難しいことに変化はありません。
2012 年度は、聖隷福祉事業団(以下、聖隷)にとって 2020 年のあるべき姿を明文化した「ビ
ジョン 2020」及び 5 か年で取り組む「中期事業計画」
・
「中期事業戦略」
(3 ページ参照)に取り組
んだ 2 年目の年として、それぞれの事業において、聖隷らしい質の高いサービスの提供を行うこ
とができました。
2012 年度は、基幹施設である聖隷三方原病院、聖隷浜松病院が、それぞれ 70 周年、50 周年を
迎えるという節目の年でした。聖隷浜松病院においては、2015 年度に全体完成を予定する第 4 期
増築計画「PROJECT NEXUS」が進行する中、世界水準の医療の指標ともいえる JCI(国際的医療機
能評価機関)による認証を日本国内では 5 番目、関東以外では初めて取得しました。
関西地区においては、介護付有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケアハウス等の複合施設
「宝塚せいれいの里」(兵庫県宝塚市)及び「聖隷淡路病院移転新築計画」(兵庫県淡路市)とい
う2つの大きなプロジェクトが本格的に始動しました。
その他、障害者の就労を支援する「聖隷厚生園チャレンジ工房」
(静岡県浜松市)が新たに事業
をスタートし、
「こうのとり豊田保育園」
(静岡県磐田市)の改築、聖隷浜松病院の院内保育所「ひ
ばり保育園」
(静岡県浜松市)と「聖隷デイサービスセンター住吉」
(同)の合築による移転など、
各地で施設整備が進行または完了し、指定管理受託施設「浜松市リハビリテーション病院」
(経営
主体:浜松市)では、リハビリテーション医療の機能向上、医療の質向上を目指し、2014 年開設
を目指し、新棟建築工事が進んでいます。
3 月には、聖隷の事業では 9 つ目の都道府県となる沖縄県において、
「聖隷訪問看護ステーショ
ンゆい」
(沖縄県中頭郡嘉手納町)を開設しました。これは、
「沖縄県での高齢福祉の充実に貢献」
することと、さらに沖縄からの若い人材が聖隷の他施設で経験を積み、また地元へと戻って活躍
する、いわば「循環型の人材交流」を行うことを目的とした取組みですが、開設準備の過程から、
行政や地域の皆様からも熱いご期待をいただき、希望と責任を感じています。
聖隷にとっての最重要課題は常に「人材」です。2013 年度は、「人づくり組織」への挑戦を行
う最初の年度として、「人を採用し、育てていくこと」、そして「職員が長く働き続けられる環境
を整備すること」に全力で取り組む所存です。
末筆になりますが、聖隷の各施設をご利用の皆様、行政の各機関、補助金、助成金をいただき
ました日本財団様をはじめとする各団体、そして貴重なご寄付をいただいた法人、個人の皆様に、
改めて心より御礼を申し上げます。また、それぞれの職場でお一人おひとりの利用者のために、
最高のサービス提供に取り組んできたすべての職員にも感謝の意を伝えたいと思います。
今後も引き続いてのご指導をお願い申し上げ、
2012 年度事業の概要報告とさせていただきます。
1
2
3
2012年度
事業成績報告
常務執行役員
青木 善治
(1)事業の経過及びその成果
当期は、介護報酬と診療報酬の同時改定が行われた年であった。改定による増収がほとんど見
込めない中、経済環境の低迷が長引き、不況には比較的強いと考えられていた医療・福祉事業の
経営状況は、利用者の減少等の影響により、大変厳しいスタートとなった。しかしながら、年度
後半には病床利用率の改善や、各施設の経営改善により、事業収入は 962 億円、前年より 38 億円
(対前年 4.1%増)の増収を達成することができ、経常収支差額においても、経営効率向上を図
る中で 39 億円(経常利益率 4.1%)の実績を計上することができた。
(2)医療・保健事業
診療報酬改定により新設されたDPCの病院群分類において、大学病院本院(Ⅰ群)と同等の
機能を持つDPCⅡ群病院として聖隷浜松病院と聖隷三方原病院が認定された。これにより診療
報酬上においても評価を得ることとなった。また不足していた一部診療科の医師の充足などによ
り、両病院で経常収支差額全体の 65%(25.4 億円)を計上することができた。また第3期工事が
スタートした聖隷佐倉市民病院においても 2 年連続の黒字(0.8 憶円)を達成した。
一方、課題としては、聖隷横浜病院において、平均在院日数の減少による影響等により赤字(△
1.27 億円)に転じた。早急に経営基盤の改善を図る必要がある。また、「聖隷健康サポートセン
ターShizuoka」についても、引き続き厳しい経営状況(△4.76 億円)が続いているが、次年度に
は医療法人社団聖仁会の事業継承が行なわれ、今後の経営改善につなげる。
(3)在宅・福祉サービス事業
介護報酬の改定による厳しい経営環境や介護職の人材確保が深刻化する中、着実な実績(経常
収支差額 6.2 億円)を上げることができた。新規施設の開設や大規模増改修も実施され、事業収
入においては 9.1 億円(対前年 6.4%)の増収を達成した。一方、浦安せいれいの里の各施設(浦
安愛光園、浦安ベテルホーム、浦安せいれいクリニック)においては、厳しい経営状況(経常収
支差額△0.79 億円)が続き、職員採用などの課題は残るが、経営改善に向け継続的な取組みを行
う。
(4)高齢者公益事業
想定居住期間という概念の導入により、税務上の入園金収益計上処理の変更が実施され、決算
書は赤字(経常収支差額△1.9 億円)となっているが、税法上の優遇処置である非収益事業への
「みなし寄付」を除くと、経常収支差額 2.57 億円の黒字を達成した。
「聖隷藤沢ウェルフェアタ
ウン」については引続き厳しい状況(経常収支差額△3.2 億円)ではあるものの、新たな単年度
契約方式の導入などにより予算は達成し、他のエデンの園施設においても順調な経営成績を残せ
たことによるものである。
(5)財務の状況
資産整備として 91 億円の投資が行われ、その中でも、新築工事・高額備品等の特別整備として
53 億円の投資が実行できた。このような状況ではあるが、長期借入金残高は 309 億円となり、事
業収入に対する借入金比率は 32.4%に下げることが出来た。 一方、運営資金である短期借入金
は、2011 年度から借入実績はなく、賞与借入金についても、9 割を自己資金でまかなう等、事業
が拡大する中で財務体質のさらなる健全化を進めることができた。
4
これらの結果、本年度は全体としては大きな成果を出すことが出来、経営基盤を着実に強化す
ることができた。同時に、明確となった今後の経営課題についても、更なる改善へ向けて取り組
みたい。
≪直近 5 年間の事業収入及び経常収支差額≫
(単位:百万円)
事業収入
2008 年度
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
医療・保健事業 計
59,705
61,710
66,015
66,143
68,170
6,573
6,695
6,953
8,052
8,722
12,672
13,178
13,726
14,191
15,104
2,840
3,632
3,950
4,051
4,239
計
81,789
85,216
90,643
92,437
96,237
医療・保健事業 計
745
1,366
2,949
2,003
2,216
高齢者公益事業
229
164
▲181
▲243
▲191
在宅・福祉サービス事業
253
546
695
605
619
本部会計ほか
207
606
579
749
1,273
1,434
2,681
4,042
3,114
3,917
高齢者公益事業
在宅・福祉サービス事業
本部会計ほか
合
経常収支差額
合
計
中期事業目標
(2015年度目標)
≪2009~2012年度 経営分析数値 推移≫
◆成長性
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度
事業収益(百万円)
85,216
90,643
92,437
96,237
2009年度対比
2010年度 2011年度 2012年度
2009年度比
112.9
130%以上
2010年度以降の累計平均
2010年度 2011年度 2012年度
2010年度~
累計平均
3%以上
106.4
108.5
◆収益性
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度
経常利益率(%)
3.1
4.5
3.4
4.1
3.8
3.7
3.8
◆生産性
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度
一人あたり付加価値(千円)
7,696
7,976
7,785
7,969
2009年度対比
2010年度 2011年度 2012年度
2009年度比
103.5
112%以上
2009年度対比
2010年度 2011年度 2012年度
37%以上
103.6
101.2
◆安全性
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度
自己資本比率(%)
31.0
32.3
33.3
35.1
5
104.4
107.7
113.3
法
人
本
部
2012 年度、法人本部では、人材の確保と育成、新規事業の推進を目的として、新しい人事、企
画部門体制でスタートした。特に、2012 年度事業団法人目標に掲げられた「関西地区における総
合化力の発揮」での、宝塚地区の新たな高齢者施設のモデルづくりと、2013 年度より新たに指定
管理を受ける「聖隷袋井市民病院」開設準備に、法人本部として成果が求められる年であった。
新たに部としてその重要性を位置付けられた人材開発部は、育成のみならず職員の評価、EP
A職員の対応、公的事業の受託などの多くの課題にチャレンジするスタートとなった。
「地域の災害拠点づくり」という年度目標に対しては、東日本大震災の教訓を生かした具体的
な防災体制構築が 2012 年度の命題となった。
安定経営を果たしていく中での財務体質の強化、IT リスクへの万全な態勢を維持しながらの情
報系機能の高度化、組織および職員個人としてのコンプライアンス意識の浸透など、2012 年度も
各部署がその専門性を発揮し各々の課題に対応した。
以下、各部の取り組みを報告する。
《 総務部 》
2012 年度より総務部内に労務課が組み込まれ、総務部の役割が職員の労働環境向上、ひいては
人材の定着・育成につながる領域に拡がることとなった。
ひとつの取り組み事例として、職員が 65 歳までの高齢期に安心して就労できる環境を整備する
ことを目的として再雇用制度の改訂を行った。
また、聖隷労働組合の組織率が 50%を下回る状況にともない、新たに職員の意見を聴取するた
めに職員代表選出を各事業所単位で実施し、職員の意見を経営に反映させていく仕組みづくりの
向上に着手した。
職員の福利厚生を担う聖隷互助会の役割については、2011 年度に続きサービスのあり方と互助
会財政のバランスを検討し、一部サービス内容の変更と繰越剰余金の調整を行った。
経営と職員が融合していく過程においては、双方の情報共有とコミュニケーションの活性化が
必要である。社内報「聖隷」では「双方向」をテーマに充実を図り、社外へのコミュニケーショ
ン拡大を目的にホームページのリニューアルに取り組んだ。
2012 年度は大規模災害を想定した防災体制の構築に本格的に着手し、浜松・関東・関西の 3 拠
点での相互応援体制を基礎とする広域防災体制を整備した。衛星携帯電話を活用した通信連絡網
の整備、エリア毎の備蓄品の体系化なども行い、今後はさらなる充実と見直しを継続的に行って
いく。
社会福祉法人としてのガバナンス体制では、執行役員会の機能と効率の向上を目的として、開
催手法の変更を、スピード経営の促進として事業部長決裁権限の拡大を行った。社会的責任を果
たすと同時に効率経営を実践する組織として、今後もガバナンス機能の強化を進めていく。
6
《人事部》
2012 年度は、これまで以上に、組織の拡大に伴う人材の採用、さらには次世代に向けた人材の
発掘を重点課題とした。
人材の採用については、あらゆる職種において苦戦が強いられた。特に介護職の採用において
は、福祉系学部を有する大学や介護福祉士養成校の卒業者数の減少がますます加速している状況
に加え、2013 年度以降からの介護福祉士資格取得制度の改定も重なって、極めて厳しい状況が続
いていた。内外の様々な要因を分析・検討し、処遇面の一部変更(初任給改定、資格取得による
昇給制度)をおこなった結果、雇用競争力強化や離職率低下において一定の成果・効果をあげる
ことができた。
さらに、優秀な人材をオンタイムで採用していくという視点から、下半期には宝塚地区に「人
事部関西採用センター」を設置し、宝塚せいれいの里計画のスムーズな開設をはじめ、関西地区
職員一人ひとりがより働きやすい環境整備を提供する基盤を整えることができ、大きな成果をあ
げている。この成功事例を基に、2013 年度には関東地区にも同様のセクションを設置していきた
い。
また「優秀な人材の発掘」と「ダイバーシティマネジメント(多様な働き方の創造)の推進」
を視点とした取り組みのひとつとして、2012 年度は事業団が施設を設置・運営していない地域を
対象にした積極的な採用活動を行った。そのひとつとして沖縄県を重点的に採用活動をおこなっ
た結果、医療技術および介護スタッフ複数名が聖隷の一員として仲間入りをしている。将来的に
は、それぞれの分野でプロとして必要な技術・態度を身に付けたより多くの聖隷人が、あらゆる
地域へ拡がり、法人内外で活躍していくようなキャリアモデルを創出することも、大規模社会福
祉法人の役割だと考え、積極的に活動を継続していく。
2013 年度は継続課題となっている評価・雇用管理を中心とした「新人事制度制定」に向け、さ
らなる総合化力の発揮により、職員が元気で長く働き続けられる競争力のある「人づくり組織」
に向け、一丸となって取り組む。
《人材開発部》
事業団目標の中期事業目標「次世代を担う人材育成」をもとに 2012 年度は「人材開発部がな
すべき仕事」を明確にすること、事業団内外の活動および実績を可視化すること、OFF-JT をよ
り現場に密着させることを主軸に今後の聖隷福祉事業団の発展を考えた人材開発のあり方を構築
する年とした。
事業団の事業拡大も進み「人材の育成」が最重要課題であると位置づけ、2012 年度は人事部キ
ャリア支援室から育成開発を推進する人材開発部としてスタートした。
事業団の研修事業の整備や人材開発に必要な仕組みを検討していくと同時に、社会・地域の人
材育成に応えるべき事業を実践する部門として人材開発課・外部事業課の 2 課体制とした。
人材開発課は事業団内部の階層別研修や福祉従事者研修・EPA 候補生の国家試験資格取得支援等
を行った。人材開発課においては階層別研修参加者が研修終了時に立てた行動計画を実施できる
よう研修と現場を連動させることに重点をおき取り組んだ。また、介護職テクニカルラダーの作
成や福祉従事者研修開催 5 年後の評価を行い、2013 年度の方向性を明確にした。EPA 候補生 1 期
生の介護福祉士国家試験合格者は出せなかったが、今後の課題解決に向けて体制の整備を実施で
きた。
7
介護人材育成のための外部事業課は、訪問介護に関する研修 2 級課程の研修事業(県申請事業・
市委託事業・専門学校カリキュラム)
、新規事業(介護職員による痰の吸引等研修・実務者研修の
開講準備・初任者研修への切り替え等)の展開を行った。今後の介護職員の人材確保や資格取得
のための必須の研修事業を開始する準備が整った。
2013 年度は人材開発課・外部事業課の各取り組みを強化し、「人づくり組織」への挑戦に全力
で取り組む。
《財務部》
2012 年度は、関東、関西、浜松の各地区における新規事業の支援と、それを支える経理職員の
専門的スキルの向上、社会福祉法人としての会計コンプライアンスの見直しを図った年であった。
キャッシュフローについては、有料老人ホーム入園金が予算未達であったため厳しい状況が続
いた。また、聖隷浜松病院、聖隷淡路病院、宝塚弥生計画を中心とした設備整備にに伴う資金需
要については、長期借入金の借入れを行うことで対応した。
2015 年度に適用開始される新会計基準の準備については、プロジェクトを発足させ、重要項目
の責任者を任命し、スケジュールに従い順調に進んでいる。
一方、職員教育にも力を注ぎ、役職者研修、経理職研修、実務者研修の形式をグループワーク
形式とし、内容をさらに充実させた。
コンプライアンスについては、有料老人ホーム事業における想定居住期間の見直しと経理・税
務処理の変更に取り組み、内部留保の考え方についても、事業団全体のこととして法人本部内で
共有を図った。また、無料低額診療事業における減免基準策定について、各施設医療相談室とと
もにワーキングを発足させ、減免基準の統一に向けて動き出した。
《企画開発部》
2012 年 4 月の機構改革により、企画開発部が発足した。従来の経営企画部の流れを組む経営企
画室と新たに高齢者公益事業部・在宅福祉サービス事業部から企画要員を加えた事業開発室の 2
室体制となった。
経営企画室は主に事業団の経営戦略やゼロベースの企画案件を、事業開発室は事業計画の定ま
った大規模開発案件の推進等を主な役割とした。
具体的な実務として、経営企画室は医療事業支援(ベンチマーク資料作成等)
、聖隷袋井市民病
院の開設準備、保育園等整備(ひばり保育園・聖隷住吉デイサービスセンター、佐倉、関連法人
への支援等)
、新規案件対応等を行った。
一方、事業開発室は聖隷淡路病院新築移転・宝塚せいれいの里開設という2つの大きなプロジ
ェクトに関わるとともに、多くの在宅福祉整備事業の推進(聖隷厚生園チャレンジ工房、和合愛
光園サテライト、こうのとり豊田保育園、桜ヶ丘保育園、いなさ愛光園ユニット化、淡路栄光園・
宝塚栄光園・横須賀愛光園・聖隷厚生園増床等)
、さらに病院(聖隷佐倉市民病院、聖隷横浜病院)
や浜名湖エデンの園の建て替え計画、新規事業構想(サービス付き高齢者向け住宅等)の検討等
を行った。
その他、省エネルギー・温暖化防止委員会の事務局として、エコ活動の推進に寄与した。
8
《総合情報システム部》
2012 年度は、6 つの重点目標を掲げ業務推進を行った。
事業団内の連携・情報共有に寄与するシステム構築では聖隷浜松病院、聖隷三方原病院、
浜松市リハビリテーション病院、保健事業部と浜松地区利用者情報共有システムを検討し、各
ベンダー及び機器メーカーと具体的な打合せを実施し接続を完了した。今後は事業部間の活用
の拡大と在宅事業所への連携拡大を目指していく。
システムの災害対策及び事業継続計画の策定ではIT事業継続簡易診断を実施し、データセ
ンター移設計画を策定した。第一段階として、メール、インターネット系、財務システムの移
設を年度内、随時新規、更新システムから重要度に応じてデータセンターへ設置する計画を策
定した。
安全で安定したインフラの提供ではインターネット系のデータセンター移転によりネットワ
ークの冗長化及び集約化を実施した。また、リモートメンテナンスのVPN化によりモバイル
活用のサービス提供が可能になった。
情報システム部門の連携強化と技術・能力の向上では事業団情報システム部門のスキル体系
(UISS)を策定し、事業団情報部門全スタッフよりアンケート調査を実施し、情報システ
ム責任者会で組織力強化・人材育成のための利用方法を検討した。
情報セキュリティ対策の推進と強化では情報資産管理システムを利用した内部監査(IT監
査)手法を確立した。これにより、現場担当者の負担軽減と施設のコンプライアンスに貢献し
た。また、新たなサービスの提供として仮想化技術の導入やクラウド化が可能なシステムの検
証を実施しデータセンター移転計画を策定した。引き続き事業団に合った環境でクラウド化へ
の取り組みを進めていく。
《監査室》
2012 年度は、リスク管理体制の強化、テーマ監査の推進・拡大、監査プロセスの継続的改善、
施設自浄能力に対する側面的支援の強化、コンプライアンス教育の継続的実施、相談窓口機能の
一層の充実を重点項目に掲げ業務を推進した。
内部監査については、リスク管理体制の強化、監査プロセスの継続的改善、施設自浄能力に対
する側面的支援の強化、テーマ監査の推進・拡大として、内部監査における施設長による事前の
監査アセスメント、施設職員による監査前の自主点検を徹底し、業務改善及び現場対応能力の向
上を図った。監査結果の還元については指摘事項の改善指導だけでなく、2011 年度に引き続きリ
スク分析を行い可視化することにより施設管理者に対し有効な経営資料としての活用を促した。
また、2012 年度内部監査重点監査項目として、①防災体制の見直しと充実・強化、②施設設備・
職員配置等の最低基準の遵守、③超過勤務等労務管理、④未収金管理、⑤部門運営費等簿外管理
の5項目を掲げ、めりはりをつけた内部監査を実施した。さらに、医事課長会と連携した病院施
設基準監査、及び診療所監査を 2011 年度に引き続き実施した。
コンプライアンス活動については、コンプライアンスに関する職員への教育・啓発の取り組み
を更に推進した。また、コンプライアンスホットラインの個別事案を通じて、施設対応指導等改
善指導を行った。
2013 年度も、同様の方針で、経営目標の達成、経営能率の向上並びに内部統制の維持・向上に
資する内部監査等一層の取り組みを推進していく。
9
在宅・福祉サービス事業部
福祉制度の分水嶺とも言うべき 2012 年度は「医療と介護の連携」を旗印に介護保険報酬、診療
報酬の同時改定が行われた。また長期に亘る議論の末に障害者制度は「障害者総合支援法」とし
て改訂されることとなり、高齢者、障害者の福祉は在宅、地域移行の方向性が明らかになった。
この流れの中で高齢者の「集住」の場としてサービス付高齢者住宅が注目され、加速度的に建設
されたものの医療、介護面での不安から既に空室も出始めている。改めて利用者の変化に応じた
きめ細やかな施設、在宅のサービス提供が必要と痛感している。
その中で宝塚せいれいの里の開設に向けて介護付き有料老人ホームの販売戦略を学ぶ機会を頂
いた。他種多様の介護施設の中でより良い選択をして頂くために利用者及び家族の視点に立った
情報提供とコーディネートを行うべく「入居案内センター」を開設した。提供される福祉が「パ
ッケージとしての安心」ではなく、
「自らが選択出来る安心」をテーマに他種の介護施設や在宅サ
ービスを組み合わせて利用出来る仕組みづくりに着手している。
深刻化の一途を辿る人材確保についても人材育成と合わせて取り組むことが出来た。人事部の
協力を得て沖縄県からの職員採用を進めつつ、ゾーン介護職員のキャリアパスに基づく大幅な待
遇改善を行った。人材開発部の協力から介護職の一部医療行為(吸痰)研修が継続され、介護福
祉士資格取得に向けた実務者研修の実施を見込んで 2012 年から資格取得に意欲のある無資格者
を採用することとした。職員採用の幅を広げつつ、職員の育成に力を注いでいくこととなる。
障害福祉においては 20 名を超える一般就労を達成し、浜北において 3 か所目となる就労支援施
設開設の協議が認められた。磐田市の発達支援センターの活動が評価され、行政の支援を受けて
生涯を通したサポートを行うモデル事業とする協議が続けられている。障害者の範囲も難病まで
拡大され、障害者雇用も精神障害者を含む等の大きな動きがある中で法人の統合力を活かした障
害者支援を実現して行きたい。
保育事業は 2015 年 4 月の新制度発足を待たずに「待機児童解消加速化プラン」が出され、既存
保育園の定員増に伴う改築協議が前倒しされた。新制度の事業フレームが見え難いまま、新園舎
の建築となるものの、保育職員の育成に力を注ぎつつ学習成果を出していきたい。また、新制度
に位置付けられる事業所保育に先んじて、聖隷浜松病院院内保育所の移転改築、運営受託が 2013
年度に向けて進めることが出来た。現行の保育園では為し得ない先駆的取り組みを行う機会とし
て活用しつつ、事業所保育事業の取り組みを開拓して行く機会とする。
2012 年度は新しい価値(バリュー)を見出すために準備する年度として様々な取り組みを行う
ことが出来たが、真に利用ニーズを受け止めていく力(キャパシティ)を養っていくまだまだ途
上にある。現場の職員ひとり一人が、利用者や家族を多面的に支援していくために事業部を超え、
法人を超えて地域福祉を実践する行動力(アクティビティ)の強化は、始まったばかりである。
【事業部経営方針】
キャパシティ(利用ニーズを受け止めていく力)の強化
アクティビティ(利用者支援、家族支援を行う力と行動力)の強化
バリュー(利用者に真に必要な新しい価値)の創造
10
【事業活動報告】
1.高齢者・介護保険事業
(ア)特別養護老人ホームの一部ユニット類型の廃止に伴い、ユニット化が可能な施設において
部分改修を行い、従来型施設においては報酬減に見合う増床を行った。
(イ)施設の機能強化を行う傍ら在宅サービスについては、訪問看護ステーションの強化やリハ
ビリスタッフの充実に努め、サービス提供エリアにおいて総合力の強化を行った。
(ウ)浜松市、横須賀市においては今後、在宅福祉を進める上で重要な取り組みとなる 24 時間
定期巡回看護介護サービス事業の受託を行うことが出来た。
(エ)介護職員の喀痰研修事業を進め、医療依存度の高い利用者の受け入れに努めた。
(オ)宝塚せいれいの里開設準備を進め、高齢者の住まいに対する学習を深め、入居案内センタ
ー、関西地区採用センター、デイセンター等を一元化する仕組みづくりを行った。
2.障害児者・自立支援事業
(ア)障害者特定相談支援事業所を開設しケアプランに基づくサービス体系の構築を行った。
(イ)障害者就労支援施設を中心とする障害者の就労活動に成果を上げることができた。
(ウ)磐田市における発達支援センターの機能強化に向けて市の支援員に対する職員研修の受託
運営を行った。また、障害児通所事業の拠点整備の協議を進めた。
3.保育事業
(ア)こうのとり豊田保育園、桜ヶ丘保育園の改築に加えてこうのとり東保育園移転改築につい
て具体的協議を行った。
(イ)聖隷浜松病院ひばり保育園の受託運営に向けて事業所保育の検討を進めた。
(ウ)学識者を招いて年間を通した勉強会を各所で行い、職員育成に努めた。
4.主な施設整備・事業整備
(ア)横須賀愛光園のユニット 20 床増築、従来型既存 4 床増床(~2013 年度)
(イ)いなさ愛光園の一部ユニット型施設の部分的改修
(ウ)淡路栄光園の従来型の既存 2 床増床
(エ)宝塚栄光園の従来型既存 4 床増床
(オ)聖隷厚生園チャレンジ工房の開設
(カ)こうのとり豊田保育園の改築
(キ)桜ヶ丘保育園の改築(~2013 年度)
(ク)地域包括支援センター高丘の開設
(ケ)聖隷訪問看護ステーション住吉第二の開設、聖隷訪問看護ステーション山本の開設
(コ)聖隷訪問看護ステーションゆいの開設(沖縄県嘉手納市)
(サ)聖隷浜松病院ひばり保育園、聖隷ディサービスセンター住吉の移転改築(~2013 年度)
(シ)宝塚せいれいの里(結いホーム宝塚、宝塚すみれ栄光園、ケアハウス宝塚)の建築(~2014
年度)
(ス)和合愛光園のサテライト小規模特養の建築(~2013 年度)
(セ)24 時間定期巡回看護介護サービス事業の事業受託の決定(浜松市、横須賀市)
11
救護施設
聖隷厚生園讃栄寮
生活保護受給者が 214 万人の過去最高を更新しているなか、相談・生活・就労・就学・家計支
援を盛り込んだ生活困窮者支援法(仮)の国会提出が予定されている。その一方で、生活保護費
の生活扶助が 3 年間で 7%が削減される。讃栄寮では、居宅生活訓錬事業・保護施設通所事業・
一時入所事業を通じて、ご利用者の社会的自立を支援してきた。近隣には 50 名弱の讃栄寮卒寮者
が地域生活を送っている。2012 年度は卒寮者だけでなく、地域に潜在している受給者を掘り起し
て支援を行う地域ケースに取り組んだ。生活保護法施設でも、施設から地域へ、福祉から就労へ、
の流れは変わらない。
1. 利用者の個性や能力を活かした自立支援
(ア)個別支援計画・業務の見直し
職員・ご利用者ともに周知されてきた個別支援計画の作成・評価作業の効率化に努めた。
また、介護ルーチンワークの見直しを行い業務効率化を図った。
(イ)高齢化・要介護化対策
作業療法士と協働で行う、リハビリ計画の作成・実施・評価のサイクルが定着し、昨年
度に比べて転倒事故が減少した。高齢者施設移行では、養護老人ホームへの働きかけを
積極的に行い、2名が移行することができた。
(ウ)反社会的行為の防止
警察官に防犯教室を依頼し、寮内でのトラブルが犯罪行為となりうる事を指導してもら
い、遵法意識の向上を図った。個別支援も徹底して行い、2012 年度は警察が介入するケ
ースの無い一年となった。
(エ)禁煙教育
利用者懇談会を利用して禁煙講座を行い、喫煙は健康面だけでなく経済的にも損失があ
ることを周知した。今後も継続的な教育や支援を行っていく。
2. 地域の福祉環境向上への社会貢献
(ア)専門性を活かした地域貢献
居宅生活訓練事業と保護施設通所事業により讃栄寮卒寮者の地域生活を支え、さらに通
所事業利用者を他法サービスに繋げることで通所事業修了者を増やすことができた。ま
た、地域の保護受給者に支援を行う地域ケースを活用してニーズの掘り起しを行った。
12
(イ)福祉教育・ボランティア
実習受入担当者を配置して、社会福祉士・介護福祉士の資格取得実習受入を行った。そ
の他では、聖隷クリストファー大学の社会福祉学部・リハビリ学部や、聖隷クリストフ
ァー中学・高校から聖隷探険隊・労作・実習を受入れた。
3. 変化する福祉ニーズにタイムリーな対応ができる体制
(ア)たんの吸引研修
救護施設がたんの吸引実施施設から除外されたため、事業計画では受講予定であったが
受講にいたらなかった。
(イ)人権擁護(アドボガシー)
障害者虐待防止法が 2012 年 10 月に施行されたことに伴い、虐待防止委員会を設けた。
また、障害者虐待防止の手引き(全国社会福祉協議会版)を利用して、全職員にセルフ
チェックリストを行って傾向を分析した。その結果は、職員研修会を通じて周知し、人
権擁護の意識向上を行った。
4.その他の公益的事業
(ア)触法障害者の受入
地域定着支援センターや矯正施設からの受入は無かったが、今後とも外部研修に職員派
遣するなど受入体制を整えた。
(イ) 緊急時受入
2012 年度は、外国籍のご利用者の受入が複数あり、乳幼児を含む子どもを伴った受入も
増えた。生活困窮や生活習慣の異なる外国生活の課題など、受入の背景が多様化してい
る。
【数値実績】
讃栄寮
救護施設
利用者定員(名)
救護通所
短期入所
(自立支援法)
60 名
15 名
2名
23937 名
5414 名
414 名
一日平均(名)
65.6 名
14.8 名
1.1 名
稼働率(%)
109.3%
98.9%
56.7%
365 日
365 日
365 日
9,258 円
4,400 円
6,072 円
285,704 千円
2,514 千円
利用者延べ数(名)
稼働日数(延べ)
単価 (一人一日:円)
総収入(千円)
職員数(常勤換算)
27.0 名
13
聖隷厚生園ナルド
2012 年度は障害領域に新たな法が整備される。「相談支援」や「地域移行」に代表されるよう
に、個別具体的なニーズを適切に把握し、必要とされるサービスを創りだし、支援の「結果」を
具体的に提示することが求められる時代に入った。これまでの実践を根拠としつつ、さらなる支
援展開につなげるための 1 年となった。
【施設理念】
「一人が癒されるために、一人があるべき姿に立帰るために
一人の生命が真にまもり生かされるために、そして地域のために」
【経営方針】
「結果の見える支援を提供し、利用者・家族・社会の評価を得る」
1.就労支援施設ナルド工房
(ア)就労継続支援B型
移行支援にステップアップする体制を整備し、年間 2 名の移行を果たした。また、聖隷
三方原病院栄養課の協力を得て施設外実習の場を開拓した。
(イ)就労移行支援
就職者 16 名の目標値に対して、17 名を就職に結びつけた。また、1 年以上の雇用継続者
は 65%(51 名)以上の定着率を維持した。
2.就労支援施設チャレンジ工房
(ア)就労継続支援B型
稼動 1 年目となる 2012 年度は作業種目の整備および作業量の確保に労力を要したが、
年度末の平均支払い作業工賃(288 円/h)は当初の目標を達成した。
(イ)就労移行支援
ナルド工房と協力して「就労移行支援チーム」を稼動させ、利用者 13 名を就職に結び
つけた。
3.地域活動支援センターナルド
地域で行われる行事や活動に参加し、地域住民と交流する機会をもった。その結果、民
生委員、自治会役員等からの紹介事例が増えた。
4.相談支援事業所ナルド
高次脳機能障害相談拠点機関の指定を受け、医療・行政・サービス提供事業所と連携し、
リハビリテーション終了後の就労支援プログラムを具体化した。自立支援法によるサー
ビス利用計画書については、年間 388 件(新規 88 件、継続 300 件)のプランを立案した。
14
5.生活訓練事業所ナルド
生活訓練事業については日常生活を営むために必要な生活スキルを見定めるためのスケ
ールを特定し、ケアプランに反映することができた。生活介護事業は、利用者の高齢化
に伴う支援内容をプログラム化した。
6.磐田市発達支援センターはあと
8月より組織変更を行い、保育園事業から厚生園事業(障害領域)へ組織変更を行った。
市内の幼稚園・保育園・学校等を訪問してニーズ調査を行った。その結果、発達障害児
に対する理解や対応スキルが不足していることが明らかになった。またこれを磐田市に
投げかけたところ、2013 年度は研修事業を追加受託することとなった。
7.人材育成
厚生園学会で発表して優秀賞を得た。その演題をもって聖隷福祉学会で発表した。
【数値指標】
ナルド工房
就労移行
定
チャレンジ工房
就労継続
就労移行
就労継続
員
20 名
15 名
15 名
15 名
利 用 者 延 べ 数
4801 名
4380 名
3351 名
2661 名
一日平均利用者数
14.9 名
14.3 名
11.7 名
8.8 名
稼 働 率 ( % )
74.5%
95.4%
77.8%
58.4%
稼働日数(延べ)
322 日
306 日
287 日
304 日
単価 (一人一日当り)
10,314 円
7,152 円
8,122 円
6,535 円
総 収 入 ( 千 円 )
61,563 千円
38,884 千円 127,436 千円 103,228 千円
職員数(常勤換算)
8.8 名
8.8 名
ナルド
生活訓練事業所
生活訓練
定
生活介護
浜松市
指定
地域活動
相談支援
相談支援
支援
-
-
員
14 名
6名
利 用 者 延 べ 数
4100 名
1840 名
6646 名
一日平均利用者数
16.4 名
6.9 名
25.4 名
稼 働 率 ( % )
117.1%
114.4%
稼働日数(延べ)
250 日
268 日
単価 (一人一日当り)
7,784 円
6,319 円
総 収 入 ( 千 円 )
職員数(常勤換算)
46,651 千円
5.0 名
15
-
262 日
9,675 千
7,580 千
12,844 千
円
円
円
2.5 名
1.6 名
障害者支援施設
聖隷厚生園信生寮
施策を待つまでもなく、利用者・家族・地域・関係機関がかかえるニーズに焦点をあて、具体
的支援を創りだすのが厚生園の使命である。新たな法律が生まれようとする今、時代は過渡期に
ある。
2011 年度、信生寮は支援体制の見直しとともに実践根拠の蓄積、職員の健康管理、地域環境へ
の貢献等を行った。2012 年度は前年度の支援体制を強化しつつ、「支援の質にこだわる実践」を
展開した。殊に、ここ数年の課題であった①地域移行支援、②看取り、③短期入所の増床につい
て力を注ぎ、その成果が現れた 1 年だった。
【施設理念】
「一人が癒されるために、一人があるべき姿に立帰るために
一人の生命が真にまもり生かされるために、そして地域のために」
【経営方針】
「組織体制の強化とこだわりの介護による利用者の満足」
1.個々のニーズに対応した先駆的で良質なサービスの提供およびその体制作り
【共通】
(ア)主任および 2 名のリーダーがフロアの核となれるように業務体制を整えた。その結果、
日々の利用者情報のタイムリーな集約および経時的変化の追跡が行えるようになった。
(イ)職種単位のミーティングを廃止して部署単位のミーティングを行い、多職種がタイム
リーに情報交換できる場を構築した。
(ウ)家族と職員とのコミュニケーションを増やすことを目的に、フロア企画および利用者の
生活状況を撮影して家族へ提示した。また、これらを「1 年間の軌跡」としてまとめた。
(エ)月に 1 度のイベント食を提供すると共に、季節ごとのイベント食を提供した。食事委員
会に利用者も参加していただき、「利用者満足度」について高い評価であることを確認し
た。
(オ)吸引・経管栄養研修に 4 名の職員を派遣した。また、医療的ケアが安全に行えるように
痰の吸引安全委員会を設置した。
【入所】
(ア)地域移行を希望する利用者に対してプロジェクトチームを作り、本人、家族、相談員、
フロア担当者、NPO 法人と協力して地域移行支援を行った。
(イ)本人および家族が希望する利用者に対して、看取りケアを行う体制を整えた。嘱託医と
協力して 3 名の看取りケアを行うことができた。
(ウ)リーダーを中心に褥瘡対策チームを稼動させ、当施設に適する褥瘡評価尺度を開発し、
ケアプランに反映する仕組みを整えた。
【在宅】
(ア)下半期に短期入所ベッドを 6 床から 10 床に増床した。安定的な稼動は 2013 年度の中心
的な課題になる。
(イ)
「あと 10 年、在宅生活を継続する工夫(10 年プラン)」の作成について準備を整えた。
16
2013 年度は家族とともに未来を見据えた具体的なプランを描くこととした。
(ウ)相談支援事業と協力して、生活介護、機能訓練、短期入所、日中一時利用の組み合わせ
を検討し、利用者が効率的にサービスを利用できる工夫を行った。
2.エビデンスに基づいたサービスの提供とその蓄積
(ア)ケアプロセスを要約した「1 年間の支援の軌跡」を作成しエビデンスの蓄積を開始した。
また、これを媒体とした家族とのコミュニケーションも図られるようになった。
(イ)施設内で発生する事故状況について月単位で分析した。その結果、事故の多発する場所、
時間、種類、人等を特定できるようになり、予防へとつなぐことができた。
(ウ)日々の実務を言語化し、施設内学会で 1 部署 1 演題発表した。その中から 3 演題が聖隷
福祉学会に進み、1 演題が優秀賞を受賞した。
(エ)EPA 職員の国家試験合格を目指した取り組みを継続した。合格には至らなかったが、1 名
は来年度の合格を目指すこととなった。
(オ)食品衛生基礎知識については委託業者と協力して定期的な学習会および衛生チェックを
実施し、衛生管理評価で、毎月 95 点以上を達成した。
3.職員の心身の健康管理を目的とする職場環境の整備
(ア)超過勤務を減らし、健康の維持・管理に努めた。その結果、病欠職員は 1 名であった。
(イ)会議時間および運営方法を見直した結果、会議時間の前年度比 5%減を達成した。
(ウ)2 人介助の必要な利用者をリストアップし、「負担の少ない介助」をマニュアル化した。
4.組織運営と情報管理
(ア)部署内外利用者(家族)間の情報伝達に関する事故(ヒヤリハット)を前年比 20%減らし
た。
(イ)関係機関へ情報伝達する際の検閲機構を充実・強化する目的で、書式の統一、検閲ルール
を徹底した。
5.利用者と協働した地域・環境への貢献
(ア) グリーンカーテンの実施、照明や空調のこまめな切り替えなど、地球資源を節約した。
(イ) 厚生園全事業所と協力して地域環境美化活動を行った。
【数値指標】
信生寮
入所
利
用
者
定
まじわりの家
短期
日中
生活
機能
浜松市
指定
一時
介護
訓練
相談支援
相談支援
-
-
9,572 千円
3,410 千円
員
60 名
6名
-
14 名
6名
利 用 者 延 べ 数
21691 名
2535 名
478 名
3867 名
1433 名
一日平均利用者数
59.4 名
6.9 名
15.1 名
5.6 名
稼 働 率 ( % )
99.0%
115.8%
107.5%
93.3%
稼働日数(延べ)
365 日
365 日
365 日
257 日
256 日
15,385 円
9,304 円
4,448 円
16,066 円
9,271 円
394,413 千円
23,669 千円
2,126 千円
82,464 千円
50.6 名
13.5 名
単価(一人一日当り)
総収入(千円)
職員数(常勤換算)
17
信生
2.1 名
介護老人福祉施設
奄美佳南園
2012 年は、介護保険法の改訂が行われ、また、介護福祉士法の改正により、痰の吸引・経管
栄養の介護職実施が可能となり、重度化する利用者へのケアの充実が図られた。
平均要介護度 4.2、経管栄養の実施者 23 名を受入れている、奄美佳南園にとって医療・看護・
介護連携強化はもとより、重度化する施設利用者の対応を、より安全で安心して暮らせるよう
に、介護の質の向上と業務改善に取り組んできた1年であった。
今年度の奄美での事業においては、台風の直撃や感染症(インフルエンザ・感染性胃腸炎)
等が奄美で大流行したことにあわせ、病院を中心とするデイケアの増加により、予算達成でき
ない事業もあり、今後事業運営する上での課題も多く残された。
1.利用者の尊厳を守る (いのちと尊厳のために)
(ア)重度の利用者が増加する中、2 階フロアに重度利用者を集め、看護・介護の連携強化を図
り、ケアの充実を図ることができたが、しかし、重度化することによって、入院者も 2 階
フロアーに集中し、短期入所が受け入れづらくなるなど、問題点も見えてきた。今後この
課題に対して調査のみに終わってしまっている、利用者・ご家族の満足度調査を基に、業
務改善を行いつつ、経管栄養・吸引を実施している重度化する利用者に、看護・介護の連
携によって、より良いケアを提供して行きたい。
(イ)奄美の伝統である島言葉による接遇は、事務所が中心となり実践してきたが、介護現場へ
の浸透ができず、これからの課題となっている
2.利用者が安心で安全な生活を送れるケアの実践
(利用される人々のために)
(ア)個別プランの作成はできているが、プランに沿ったケアの実践ができておらず、この 1 年
を通し様式の変更等を実施してきた。次年度は、施設ケアマネを各フロアーに配置するな
ど、より身近な存在としてケアマネ役割を確立させ、実践・評価に結び付けていきたい。
(イ)重度利用者を2階フロアーに集め、看護・介護が連携しやすい体制を整備し、介護職員の
50 時間の喀痰吸引等研修参加も積極的に実施ができた。
(ウ)入居者・デイサービスにおける個別機能訓練計画の作成はできてきているが、訓練の実績
の評価があいまいとなっているなど今後の課題として残されている。
(エ)事業団の作成した介護ラダーに沿って技術チェック等を実施したが、統一した介護サービ
スの提供ができるまでには至っていない。マニュアルの整備やプリセプターの導入など、
課題が今後に持ち越された。
(オ)転倒・誤嚥等の事故が多く発生した。今後もヒヤリハット・事故報告書の分析を続け、事
故の軽減を図って行きたい。
3.奄美における事業拡大と安定した運営基盤を構築する
(未来を築く)
(ア)奄美地区における事務(総務・経理等)連携を強化し、効率化を図り、一定の効果は出て
きているが、佳南園・のぞみ園・保育園と制度の違う事業の中で、給与規則等の違いをは
じめ、請求事務においても混乱をきたした。事務部門の中でのマニュアル整備等、業務改
善に繋げていきたい。
18
4.地域との連携を強化する (地域社会とともに)
(ア)各職場でのエコ対策は、目標値に達しなかったが、節電等に対する意識付を常に行いなが
ら実施してきた。また、長時間の停電を想定し防災訓練を行い、福祉避難所としての役割を
担えるよう、行政機関への働きかけも今後必要と感じた。
5.次世代を担う自立した職員の育成 (最高のものを)
(ア)パート職員の入れ替わりの激しい1年だった。処遇面の問題もあるが、やりがいに繋げら
れる職員教育の在り方、研修の在り方を、模索検討していきたい。
6.その他の公益的事業
(ア) 24 年度福祉人材緊急支援事業(複数事業所連携事業)を中心施設として受託
(イ)各種専門学校実習生の受入れ、養護学校職場体験実習受入れ、小学校福祉体験学習受入れ
【数値指標】
通所介護(佳南園)
配食サービ
ス
一般
(介護予防)
80
10
25
28,081
4,239
5,249
910
20,867
76.93
11.61
14.38
2.49
57.17
96.17
116.14
57.52
9.97
365
365
365
365
12,653
10,768
11,131
4,303
628
355,301
45,647
58,429
5,972
13,099
53.6
14.8
3.5
ケアプランセンター
ヘルパーステーション
在宅介護
支援
一般
(介護予防)
一般
(障害)
特養入所
利 用 者 定 員
利 用 者 延 べ 数
一日平均利用者数
稼 働 率 ( % )
稼動日数(延べ)
単価(1 人 1 日当り)
総 収 入 ( 千 円 )
職員数(常勤換算)
利 用 者 定 員
利 用 者 延 べ 数
一日平均利用者数
稼 働 率 ( % )
稼動日数(延べ)
単価(1 人 1 日当り)
総 収 入 ( 千 円 )
職員数(常勤換算)
利 用 者 定 員
利 用 者 延 べ 数
一日平均利用者数
稼 働 率 ( % )
稼動日数(延べ)
単価(1 人 1 日当り)
総 収 入 ( 千 円 )
職員数(常勤換算)
短期入所
365
836
361
10,336
28.32
2,203
6.04
365
17,630
14,738
365
3,794
1,370
365
4,200
43,406
365
3,411
7,514
11,612
1.9
3.7
訪問入浴
一般
(障害)
580
1.85
338
1.08
313
14,847
8,611
313
12,463
4,213
3.5
19
8.5
通所介護(春日)
一般
(介護予防)
15
1,397
1,677
4.46
5.36
29.76
35.72
313
13,795
7,780
19,271
11,203
6.2
介護老人福祉施設
宝塚栄光園
2012 年度は、介護報酬改定の影響による厳しい経営状況の中でのスタートとなった一方で、当
園にとっては、中期事業目標の最終年度であり、ここまで取り組んできた“個別ケアの推進”と
“担い手の育成”をさらに進め、改めて地域に貢献できるケアサービスの実践に努めてきた。
特に“担い手の育成”については、サービスの質をより高める視点として、
「パーソン・センタ
ード・ケア」の理念を、あらゆる機会を通じて職員一人ひとりに根付かせるために、認知症ケア
ラダーの作成に取り組んだ。それによって、認知症利用者のみに限らず、当園利用者全体にかか
わるケアの在り方として“個別ケアの推進”を再度意識し取り組むことができた。
その他、具体的には、
① 給食委託業者の見直し(10 月)
② 短期入所ベッド 5 床増床(12 月)
以上二点について取り組んだ。
1.利用者一人一人に最後まで満足していただける介護(ケア)サービスを提供する。
(ア)
「パーソン・センタード・ケア」の理念を定着させるため、プロジェクトチームを中心に
認知症ケアラダー作成に取り組み完成することができた。
(イ)職員のケアプラン作成能力を高め、個々のニーズを踏まえた実践が確実にできるように、
委員会を組織して継続的にアセスメント力向上のための教育に取り組んだ。
(ウ) 食事の質を高めるために、10 月に給食委託の見直しを行ったことで、やわらか食の取り
組みが充実した。
2.自分の役割を果たせる人材(財)を育成し、適切に評価できる仕組みを構築し定着させる。
(ア) 介護職員によるたん吸引等の実施に係る研修は、1 名が、一号研修を受講終了した。認
知症実践者研修は、2 名が受講した。実践リーダー研修受講は、1 名のみで、予定してい
たもう 2 名が受講できなかった。
(イ)事業団のキャリアラダーをふまえ、特に園において必要としていた認知症ケアラダーを作
成することができた。作成の経過の中で、改めて認知症にとどまらない利用者ケアの充実
の視点を「パーソン・センタード・ケア」の理念に見出すことができ、次年度には具体的
にラダーを使った取り組みをスタートする準備が整った。
(ウ)宝塚エデンの園との合同学会、地区学会、聖隷福祉学会へ積極的に取り組み、各学会にて
優秀賞をいただくことができた。
(エ)腰痛予防への具体的取組として国の作成した腰痛予防対策チェックリストの活用を進め、
リスクのある作業の洗い出しと、介護手順の見直しに取り組んだ。計画的な修繕について
は、雨漏りや浴室の床の張替え等必要部分への対応に課題が残った。
20
3.重度要介護者、認知症要介護者、被虐待高齢者に対応する施設運営体制を維持発展させる。
(ア)緊急時の短期入居への対応は、個室の 5 床増床により特に男性の重介護者や虐待等への緊
急対応に効果があった。相談員を中心に介護、看護、栄養各部門が協力して迅速確実に対
応する体制作りが進み、しっかりと機能した。
(イ)認知症実践者、リーダー研修受講者が増えることで、ケアの質の面では、その理念の浸透
と質の向上が見られたが、認知症ケア加算取得のためには、あと 2 名のリーダー研修受講
が必要なため、次年度に持ち越しとなった。
(ウ)障害の重度化や症状の重症化の予防、入院期間の短期化については、特に老化の進行によ
るものが、ほとんどであったため、個別の状態に応じて出来得る限りの対応を個々に行う
ことが精一杯であった。新規入居へのプロセスも入居希望者の地域における選択の幅が広
がったことで、スムーズに進まない面もあった。
(エ)認知症対応型通所介護については、一日平均利用者 4 名前後で、利用者も限定されてきて
おり、認知症対応型としての役割を地域で果たす上で、現状の運営体制では限界があるた
め、事業移転も含めた大幅な見直しを行う必要がある。
4.その他の公益的事業
(ア)ゆずり葉自治会との共同での地域清掃及び、宝塚エデンの園、ゆずり葉地区自衛消防隊、
宝塚西消防署を含む近隣消防署との大規模災害対応合同訓練の企画、および実施。
(イ)地域(福井町亀井町)老人会「ふれあいの会」への毎月定期的な食事配達、年 1 回のお花見
外出支援(阪神競馬場公園までの地域高齢者の往復送迎 20 名)。
(ウ)定期ボランティアの方々へのバス券配布(10 月で終了)。
(エ)宝梅中学校福祉教育受入 6 名。
(オ)宝塚市給食施設協議会 災害対応訓練参加 1 名。
(カ)宝塚市福祉避難所指定受託継続。
【数値指標】※特養・短期とも従来型のみ。
特養入所
利
用
者
定
員
70 名
短期入所
15 名
認知症対応型
通所介護
合計
12 名
(12 月より)
利 用 者 延 べ 数
24,370 名
4,454 名
1,193 名
一日平均利用者数
66.8 名
12.2 名
3.9 名
稼 働 率 ( % )
95.4%
107.7%
32.1%
稼働日数(延べ)
365 日
365 日
311 日
単価(一人一日当り)
11,777 円
11,980 円
12,701 円
総 収 入 ( 千 円 )
324,990 千円
59,062 千円
17,675 千円
401,727 千円
職員数(常勤換算)
43.13 人
6.76 人
4.50 人
54.39 人
21
横須賀愛光園
介護老人福祉施設
2012 年度は、開設 20 周年を迎え、現在に至るまでの取り組みの評価と、新たな取り組みに向け
たスタートを切る一年であった。
中でも、横須賀市の平成 25 年度補助事業である「定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業」に
応募し採択を受けることとなり、在宅サービス部門との連携をはじめとする、地域に根差したサー
ビス展開において不可欠であり、地域包括ケアに向けた更なる充実のための一歩となった。
また、工事入札の不調により開始が遅れていた個室ユニット型 20 床の整備は、順調に工事が進
捗しており、2013 年 7 月開設の目処が立った。
一方、職員の育成においては、資格取得が進まず、サービスの質を向上させることが今後の喫
緊の課題として残った。このことについては、職員個々の意識を高めるだけでなく、職場風土と
して改革に取り組む必要がある。
その他、老朽化した設備は順次更新をしており、今後も状況を勘案し進めていくこととする。
施設として取り組んだ事業内容は以下の通り報告する。
1.次世代を任せる人材確保と育成
(ア)
「理念」
「事業計画」の全職員への浸透は不充分で、理解の為の周知方法の見直しが必要。
(イ)問題発見の意識は高まったが、解決のための取り組みが不充分であった。
(ウ)役割の明確化と職員の具体的な取り組みで、役職者のマネージメント力が向上した。
(エ)プリセプター制度を通じたOJTは機能したが、全体的な広がりには至らなかった。
(オ)有給休暇日数取得増など、施設全体で意識して働きやすい職場づくりに努力した。
2.利用者個々のニーズにあった良質なサービスの提供
(ア)ケアマネージメントの見直しにおいて、24 時間シート導入で改善のきっかけをつくった。
(イ)具体的な行動に移すことは不充分であったが、個別ケアに目を向ける風潮が生まれた。
(ウ)科学的根拠に基づいたケアとなる為の検討を行ったが、実践の効果は表れていない。
(エ)設備の突発的な故障が多く、利用者の快適な生活のための設備整備が不充分であった。
(オ)職員の努力とご利用者・ご家族の協力により、不要な身体拘束ゼロを実現した。
(カ)褥瘡発生予測尺度の導入などにより、褥瘡の予防と早期完治の取り組みができた。
3.安全管理体制の強化
(ア)防災訓練をより実践的な方法に変更し、職員の意識向上を図ることができた。
(イ)事故発生要因分析が不充分で、繰り返しの事故を予防することができなかった。
(ウ)標準感染予防策の徹底により、感染症の大規模な発生はなかった。
(エ)他職種を意識することはできたが、連携強化には至らなかった。
4.安定した経営基盤の強化
(ア)増床工事の開始により、2013 年度以降の経営基盤強化に向けた取り組みができた。
(イ)デイサービス・ショートステイでアンケートを実施し利用者満足度を知り、その対応を図
ることで利用者増につながった。
(ウ)職員一人一人のコスト意識は、消耗品の削減や業務効率向上について未だ改善の余地が残
22
ることは課題となっている。
(エ)必要な加算を継続することはできたが、新たな加算取得には至らなかった。
(オ)ご利用者・ご家族の協力もあり、退去後の空床期間を 10 日以内に短縮することができた。
5.地域及び関連施設と連携し開かれた施設づくり
(ア)医療機関、居宅支援事業所、民生委員児童委員、社会福祉推進委員、ボランティアセンタ
ーとの関係強化のため、会合や行事などへの参加を積極的に行ってきた。
(イ)地域包括支援センターを中心に、地域で行われる社会活動に参加するとともに、近隣の養
護学校と、今後の地域防災の連携について検討を始めることができた。
(ウ)地域包括支援センター以外の職員による、地域の他業種との交流は不充分であった。
6.環境・省エネ活動への取り組み
(ア)省エネ意識が向上し、水光熱の使用量を削減することができた。
(イ)空調・給湯システムは、予定通り灯油から都市ガスに設備更新をした。
7.その他の公益的事業
(ア)地域大学、中学校、小学校から依頼された介護体験実習受け入れ(82 名)
(イ)介護福祉士養成校から依頼された実習受け入れ(2 学校、4 名)
(ウ)訪問介護員 2 級養成講座実習受け入れ(3 団体、45 名)
(エ)ボランティアの受け入れ(24 団体、延べ 900 名)
(オ)地区社会協議会及びボランティアセンター主催の地域行事への支援(年間計 3 回)
(カ)横須賀市認知症徘徊高齢者保護事業への協力(輪番制年 2 カ月)
【経営実績】
利用者定員(名)
利用者延べ数(名)
一日平均利用者数(名)
稼働率(%)
稼動日数(延べ:日)
平均介護度
単価(1人1日当り:円)
総収入(千円)
職員数(常勤換算:名)
利用者定員(名)
利用者延べ数(名)
一日平均利用者数(名)
稼働率(%)
稼動日数(延べ:日)
平均介護度
単価(1人1日当り:円)
総収入(千円)
職員数(常勤換算:名)
特養入所
短期入所
従来型
ユニット型
一般
介護予防
60
20
16
21,641
7,165
4,620
117
59.29
19.63
12.6
0.3
98.8
98.2
81.1
365
365
3.87
4.02
3.22
11,926
11,676
386,042
59,095
50.66
8.63
通所介護
地域包括
配食サービス
一般
介護予防 支援センター
30
10
―
―
3,986
1,364
―
2,503
15.7
5.4
―
12.4
70.2
―
―
254
―
201
1.77
―
―
10,580
―
550
60,701
28,442
1,426
10.05
4.2
―
23
合計
―
―
―
―
―
―
―
535,707
73.54
介護老人福祉施設
森町愛光園
2012 年度は森町愛光園特養本体の増床(10 床)と地域密着型介護老人福祉施設「森町愛光園天
宮サテライト(29 床)の整備により、地域で増え続ける特養の優先入所需要に応えることができ
た。経営全体としては、入所定員の増加による一時的な入所稼働率の低下とショートステイ利用
者の減少によって、入所系サービスの年間合計稼働率は 2011 年度の 99.8%から 96.7%に下降し
たものの、年度後半からは月によっては 2011 年度並みに回復し、延利用者数も前年比 141.5%と
なった。また、一部では身障者施設で高齢化した入所者の特養受け入れ需要も出始めており、聖
隷の福祉施設・介護サービス施設として今後も多様な福祉・介護ニードに応えられる施設づくり
を継続しなければならないと考える。
組織・人員に関しては、事業規模の拡大(82 人→121 人、47.6%増)に伴う職員の増員(新規
採用 16 名、異動 4 名)と組織改編により、業務体制の再構築と新入職員の早期育成に奔走した一
年でもあった。また将来深刻化が予想される介護人材不足への対応策として、年度後半から法人
本部人事部及び他の聖隷施設との協働による介護職リクルーターの派遣を開始するとともに、施
設内においても資格取得の促進に努め、介護福祉士国家試験受験者 5 名中 4 名が合格するなど、
介護職員の資格取得意欲の高まりを感じることができる。
聖隷が提供するサービスの質の向上と新たな価値の創造、そしてそのために必要な人材の確保
と育成など解決すべき課題は多いが、これまでの職員一丸の努力を次の 2013 年度にも繋げていき
たい。
1.ご利用者の望む生活が安心して送れるよう、付加価値の高いサービスを提供する
(ア)利用者の状態や生活ペースを重視した「その人らしさ」のあるサービスを提供するため
に、ケアプランと 24 時間シートの併用・活用の浸透を推進し、2職場から5職場へと増
加させることができた。
(イ)利用者にとってより居心地のよい生活の場とするために、接遇の在り方について職員全
員で話し合いを行い、接遇についての宣言書にまとめ、職員全員で意識改革を図った。
(ウ)重度者に対するケアの向上を図るために、特養の増床を機に居室編成の一部見直しを実
施した。
2.職員の安定的な確保と育成ができ、やりがいと魅力のある職場づくりを推進する
(ア)EPA介護福祉士候補者の第 4 期生(1 名、2 期生と併せて計 3 名)を受け入れると同時
に、他の職員の資格取得支援体制の統合化を図った。
(イ)事業団階層別研修で学んだスキルを業務活動でも継続して活用できるよう、職員面談や
フォロー等の体制を改めた。
(ウ)法人本部・他の聖隷施設と協働して職員採用活動を行い、介護職リクルーター4 名を派
遣した。学生の反響は大きく、聖隷の採用試験の受験へと結びつけることができた。
3.根拠に基づく経営管理によって、限られた経営資源をより効果的に活用する
(ア)職場長会議での事業計画予実管理と経営分析を、従来の四半期毎から月毎に改め、より
迅速・的確な対処ができるように改めた。
24
(イ)新規入所のタイムラグの縮小化に努め、2~5 日程度に短縮することができた。
4.地域活動への参加を通じて連携を深め、災害対策と環境活動にも積極的に参画する
(ア)森町との災害時要援護者福祉避難所協定に沿って災害時要援護者受入体制を具体化させ、
地域との防災連携の向上を図った。
(イ)福祉教育や実習生の受け入れにおいて、知識や技術だけでなく福祉・介護の魅力発信を
より重視するように改め、一部は就職や進学に結び付けることができた。
5.地域における福祉の向上のために、介護需要を調べ、事業提案の企画化を推進する
(ア)地域包括支援センターとの会合を定期化し、介護予防・居宅サービスの需要に関する情
報共有の促進を図ったが、新たな事業提案には至らなかった。
6.その他の公益的事業
(ア)大学及び専門学校から依頼された実習生の受入
(実人数 16 名、延べ 192 日)
(イ)高等学校及び中学校から依頼された介護体験実習等(実人数 15 名、延べ 19 日)
(ウ)地域から依頼された各種委員等の受諾(社会福祉協議会理事、高齢者保健福祉計画
審議会委員、地域包括支援センター運営協議会委員、高等学校評議員 ほか)
【数値実績】
特養
サテライト
短期入所
ユニット型
ユニット型
従来型
60 名
20 名
29 名
12 名
21,016 名
6,953 名
9,786 名
4,487 名
7,022 名
846 名
1日平均利用者数
57.6 名
19.1 名
26.8 名
12.3 名
22.9 名
2.8 名
稼動率
95.96%
95.25%
92.45%
102.44%
73.79%
365 日
365 日
365 日
307 日
12,957 円
12,449 円
361,676 千円
128,888 千円
52,738 千円
83,806 千円
11.90 名
18.62 名
6.22 名
13.58 名
従来型
利用者定員
利用者延べ数
稼動日数(延べ)
単価(一人一日当り)
11,208 円
総収入(千円)
職員数(常勤換算)
37.77 名
在宅介護
支援センター
居宅介護支援
居宅
予防
通所介護
居宅
予防
35 名
10,952 円 10,356 円
訪問介護
居宅
予防
配食
7,089 円
合計
利用者定員
利用者延べ数
1,557 名
48 名 4,541 名
302 名
681 名
12.7 名
0.9 名
2.7 名
67.8 件
4.5 件
1日平均利用者数
稼動指数
33.6 件
1.1 件
稼動日数(延べ)
単価(一人一日当り)
15,070 円
総収入(千円)
職員数(常勤換算)
0.10 名
4,070 円 3,770 円
359 日
256 日
3,672 円
600 円
25,608 千円
19,977 円 409 千円
673,102 千円
3.86 名
5.58 名 0.10 名
97.73 名
25
介護老人福祉施設
いなさ愛光園
開設 15 年を迎えた 2012 年度は、
特別養護老人ホームの一部ユニット化改修工事の実施という、
今後の運営を見据えた工事が行われた年であった。入居者が生活をしながらの改修は入居者にと
って多大な負担をおかけしたが、職員の創意工夫と臨機応変な対応により無事に完成を迎えるこ
とができた。3 月 25 日からは従来型 30 床、ユニット型 40 床の一部ユニット型特別養護老人ホー
ムとして再スタートした。
特別養護老人ホームは、年間を通して安定した稼働で推移した。冬季については改修工事が始
まっており、環境の変化で体調を崩す入居者もいらっしゃったが最小限に留めることができた。
短期入所は感染症により利用制限をした時期があったが 94%の稼働率を維持した。デイサービス
はサービス提供時間を延長し、訪問介護は土日の訪問を増やすことで安定した運営ができた。グ
ループホームはケアが充実したことで、2011 年度に引き続き安定した稼働をした。在宅介護支援
センター及び居宅介護支援は、老老介護の利用者が増え多問題を抱えながら実践をした。ひとり
暮らし高齢者の生活の支えとして配食サービスは重要な役割を果たした。
これからもいなさ愛光園は「利用者の尊厳保持を援助の基本に据え、一人ひとりの利用者・家
族の思いに応えられるケアを実践する」を基本理念に掲げ、地域とともに施設運営をしていく。
1.
「質の高い専門サービス」の提供のために
医師・看護師・介護職員が連携し、介護職員による医療的ケアを継続して実施した。緊急時
の対応訓練については、指導的な役割を担う介護職員の養成をした。外部研修の認知症介護実
践者研修の参加だけでなく、施設勉強会を企画し認知症ケアの充実に努めた。ユニットリーダ
ー研修は、新たに 3 名が研修を修了し、6 ユニット 6 リーダー体制となった。また、医師、訪
問看護や訪問介護、短期入所等が連携し、終末期を迎える利用者が最期まで住み慣れた家での
生活ができるように支援を行うことができた。
2.運営の安定化の推進
数値目標および経営状況を各職場が意識することで、介護保険収入については全ての予算を
達成した。新たな加算として、10 月より口腔機能維持管理体制加算を取得し、歯科医師及び歯
科衛生士との連携が始まった。一部ユニット型特別養護老人ホームとして再スタートしたこと
で、2013 年度以降に収入増が見込まれる。また、勤怠管理システムの導入により、業務効率化
が進んだ。温冷カートの導入により、適時適温だけでなく業務効率化に結び付けることができ
た。
3. 安全管理と環境保護への取り組み
転倒・転落事故防止を重点的に取り組んできたが、月 1 回程度の病院受診が伴う事故が発生
した。職場単位で分析をし再発予防をするだけでなく、リスク委員会を中心に再分析や研修を
実施した。感染症は発生時の初期対応を迅速に行い、拡大防止を徹底することができた。防災
担当委員長がふじのくに防災士を取得し、福祉避難所としての体制作りに寄与した。
26
事業団の取り組む環境保護活動にも積極的に取組みをし、エネルギー使用量を前年比 3.9%の
削減をすることができ優秀賞をいただいた。また、紙おむつ使用削減に取り組み、使用量を前
年度比 4%を削減した。
4. 地域貢献のために
社会福祉法人の使命として、配食サービスに取り組むだけでなく、渋川・伊平・川名・久留
女木地区にて家族介護者教室等を開催した。非常時における要援護者の受入れが可能となるよ
う、引佐町北部地域の自治会との連携を強化した。地域活性化を推進する女性地元グループが
企画した活動においても支援をおこなった。
5. 事業の継続を目指して
7 月から訪問看護ステーション細江のサテライトがいなさ愛光園内に設置され、引佐町中山
間地域エリアの北部地域の在宅医療サービスの充実を図ることができた。在宅系サービスを北
区中心区域で展開し、将来の介護サービスキャパシティの強化のため検討を始めた。
6.その他の公益的事業
(ア)渋川・伊平・川名・久留女木地区にて家族介護者教室等を開催
(延べ回数 10 回、延べ人数 151 人)
(イ)高等学校生及び中学校生の介護体験等の受入れ
(ウ)高齢者自主グループ活動(伊平)の支援
(実人数 16 人、延べ人数 38 人)
(延べ回数 9 回、延べ人数 168 人)
【経営実績】
利用者定員(名)
利用者延べ人数(名)
一日平均利用者数(名)
稼動率(%)
稼動日数(延べ:日)
単価(一人一日当り:円)
総収入(千円)
職員数(常勤換算:名)
特養入所
ユニット
従来型
型
54
16
19,343
6,228
53.0
17.1
98.2
106.9
365
365
11,982
386,318
40.2
在宅介護
利用者定員(名)
利用者延べ人数(名)
一日平均利用者数(名)
稼動率(%)
稼動日数(延べ:日)
単価(一人一日当り:円)
総収入(千円)
職員数(常勤換算:名)
―
―
―
―
365
―
1,323
ケアプラン
センター
短期入所
ユニット
型
20
6,904
18.9
94.6
365
12,987
96,580
14.5
訪問介護
―
1,705
―
―
365
14,223
25,405
4.0
―
4,601
12.8
―
361
5,206
25,906
5.9
27
通所介護
一般
35
7,658
24.8
70.8
309
9,492
15.4
グループ
ホーム
9
3,262
8.9
99.3
365
13,157
46,707
8.0
認知症対応型
10
2,174
7.0
70.3
309
13,302
109,853
7.4
配食
サービス
―
2,379
8.2
―
291
741
1,764
―
花屋敷栄光園
介護老人福祉施設
2012 年度は、2011 年度に行った改修工事により全室個室ユニット施設としてスタートの年であ
った。ケア内容の変更は、職員だけでなく入居者・家族にとっても、当初は戸惑いが感じられる
部分もあったが、職員研修・家族懇談会を通して浸透する事ができた。
入所事業は、夏期に稼働率の下がる事があったが、年間を通しては予算を上回る稼働を残す結
果となった。特に、入居者よりインフルエンザ・ノロウイルスの罹患者を出さなかった事は、施
設全体で取り組んだ職員のお陰である。短期入所においては、入所の空床を活用し常に 100%以
上の稼働率を維持しており、地域ニーズに応えている。デイサービスは、予算を大きく上回る稼
働率となり、年度途中で一般型の介護と予防の単位分けを行い、定員を増やすに至った。常勤の
看護師を配置できず、加算を取れない中でもサービス内容を落とさず頑張った職員に感謝したい。
EPA 介護福祉士候補生も、2011 年度に引き続き 2 名の受け入れを行った。2 年目は職員の受け
入れ態勢も整い順調に進んでいる。
1.入居者・利用者が家庭のように暮らすユニットケアの推進
(ア)家庭のような生活の場としての特養
個室化による生活環境の向上だけでなく、リビングスペースにおいても、食事・寛ぎ・静
養といった入居者の居場所を複数設ける等、より家庭的な雰囲気を大切にした。
(イ)終の棲家としての役割を果たす
2012 年度の看取り契約者数は 19 名と、園で最期を迎えたいと考える方は増えている。園
で看取れなかったご家族も園でお別れ式を希望される事が多く、住まいの役割を担えてい
る。
2.職員が自らの意見を発信できる組織体制及び教育体制
(ア)リーダーの育成
ユニットリーダーやデイサービス相談員など、多くのリーダーを任命した。その中よりブ
ロック職登用者も出て、次世代の役職者を目指す位置付けを持たせる事ができた。
(イ)職員研修の計画的実行
施設が行う痰吸引研修は、採用者・異動者が中心となり、計画的に進める事が出来た。ユ
ニット化に伴い増員したパート職員に対しても、介護基礎講座を定期的に開催した。
(ウ)各職種・職場間の連携を高める
誤薬の防止、夜間入浴の実施など、職種・職場の連携を図る事で実績をあげ、それぞれが
園内学会で発表を行うに至った。
3.バランスのとれた安定した経営
(ア)収支構造の改善
入所・短期の合計収支は、ユニット化に伴う勤務体制の変更により、短時間パートを大幅
に導入する事となったが、黒字化する事が出来た。入居者の入れ替わりによる居住費増額
で、今後も改善が見込まれる。デイサービスは、報酬改定によるサービス提供時間の変更
で、収益減となったが、一般型の介護と予防の単位を分ける事で定員増を行い、2013 年度
28
へ繋げる体制作りを行った。
(イ)職員の安定確保へ向けた取り組み
人事部依頼のリクルーターの参加、学校訪問への同行を行い、宝塚せいれいの里計画に向
けた採用も行う事となった。
4.宝塚地区における連携の強化と、シームレスなサービス提供
(ア)宝塚地区の在宅・福祉施設の事務統合の推進による、情報の共有・連携強化
経理は担当施設の変更を行い、スキルアップを図った。タイムカードの IC カード化につ
いても、総務が各施設の窓口となり、無事導入を行う事ができた。
(イ)宝塚東地区におけるシームレスなサービス提供を目指す
11 月に聖隷訪問看護ステーション山本が開設。宝塚東地区の聖隷在宅施設と情報共有を密
にし、各事業で利用者増を図る事ができた。
5.地域に信頼され貢献できる施設
250 名を超えるボランティア、行事の相互参加等、地域に根差した施設となっている。
6.環境活動への取組み
ユニット化増築により床面積が増えている事もあり、2009 年度比は厳しい状況であるが、
入居者家族を交えてグリーンカーテンを行うなど、積極的な取り組みも行った。
7.その他の公益的事業
(ア)生計困難者に対する利用者負担額軽減制度事業(実績 10 名)
(イ)介護福祉士、看護師実習生受入、小学校新任教諭の職場体験実習受け入れ(実人数 24 名)
(ウ)施設内ボランティアの受け入れ(40 団体・実人数 250 名)
(エ)地域から依頼された委員の引き受け(コミュニティひばり常任委員)
(オ)経済連携協定(EPA)介護福祉士候補者の受け入れ(実人数 4 名)
(カ)園外周、地域道路清掃参加(実人数 25 名)
【経営実績】
特養入所
利用者定員(名)
利用者延べ数(名)
一日平均利用者数(名)
稼 動 率 ( % )
稼動日数(延べ:日)
平 均 介 護 度
単価(一人一日当り:円)
総 収 入 ( 千 円 )
職員数(常勤換算:名)
短期入所
12
4,769
13.0
109.5
365
2.85
15,359
73,662
8.39
108
38,333
105.0
105.0
365
4.09
16,554
634,546
94.24
29
通所介護
47
11,576
37.5
72.0
309
2.04
11,649
134,846
31.04
合計
133.67
軽費老人ホーム
ケアハウス花屋敷
2012 年度は予算対比で人件費を大幅に削減できたため、建物修繕や備品購入を積極的に行い「安
全で快適」な生活環境を提供することができた。栄養ソフトの活用等により食事の質も向上し、
嗜好調査で好評価を得ている。入居者全員のケア計画書更新およびケアシステム(当施設独自の
有料ケアサービス)契約の締結を行い、介護が必要になってもある程度生活を継続して頂ける体
制は整ってきている。
「モレなくムダなく」を合言葉に、各種マニュアル整備や業務改善により効
率化も順調に進んだ。
入居率は 100%を維持し、収入的には例年通りの結果となっている。入居希望待機者は、1 人居
室 92 名、2 人居室 4 組(2013.3.31 現在)で退居時の即日入居も順調である。
ご入居者の要支援・要介護者は 61 名(年度末)と年々増加傾向である。要支援・要介護者も可
能な限り生活できるよう、ケアシステムによる支援と介護予防に注力してきた。毎朝のラジオ体
操、週 1 回の健康体操への参加を積極的に働きかけ、平均 26 名の参加があった。また、可能な限
り、食堂へ足を運んで頂くよう働きかけ、バランス良い食事の摂取、人と話をして刺激を受ける
こと等が規則的で健康的な生活となり、体調維持やADL維持には大きな効果があると思われる。
地域交流としては、多くのボランティアの方々にご協力いただけたことと、地域福祉部会議へ
の定期的な出席および地域行事への参加などが挙げられる。
1.入居者個々のスタイルを大事にし、安心して施設生活を送っていただく
(ア)要支援、要介護者については、ケアマネジャーや在宅担当者と連携し、介護保険サービス
利用、施設内のケアシステムの併用で生活を支えることができた。
(イ)個別ケアプランについては、2011 年度作成したものを全員更新することができた。「自立
支援」視点で「個別性を重視」したケアプランの質の向上を図ることができた。また、介
護保険サービス利用状況もケアプランに記載し、包括的な視点でのケアプランとしている。
2.職員が自らの意見を発信できる組織体制及び教育体制
(ア)介護サービス係は、正職員 1 名をリーダーとして位置づけ、組織的に効率的に機能して
いると評価する。コミュニケーションも活発で介護スタッフのモチベーションも高い。
(イ)相談員は、入居率 100%を維持でき、順調な入退居を支援できた。5 月には即入居希望者が
0 名にまで減少したが、その後の営業活動等により入居希望者も順調に増加できた。
(ウ)食事サービスは、ご入居者からも職員からも好評な食事を提供できた。
3.バランスのとれた安定した経営
(ア)入居率 100%を維持しており、収入的には安定している。
(イ)支出でコントロールすべきは修繕費と人件費である。人件費は対予算で大幅に削減できた
ため、安全で快適な生活環境を提供するための修繕費を例年より多く投資した。
4.宝塚地区における連携の強化とシームレスなサービス提供
(ア)介護サービス係は、特にせいれいケアプランセンター花屋敷および花屋敷地域包括支援
センターとの連携強化を図れたと評価する。
(イ)関西地区の聖隷の施設には、特定施設の指定を受けていない当施設と特別養護老人ホーム
30
の中間的な施設が無いため、在宅サービスを活用しても対応不可能な介護レベルの方は他
法人の施設へ紹介せざるを得ない状況である。宝塚せいれいの里の「結いホーム宝塚」お
よびケアハウス宝塚はケア付であるため、介護が必要な方は転居いただき、聖隷ブランド
の中で安心してお過ごし頂けるような体制に期待したい。
5.地域に信頼され貢献できる施設
(ア)地域とは、行事相互参加、地域清掃活動や地域役員会への参加等、良い交流が保てている。
災害時受入施設としても、地域への安心感に繋がっている。
(イ)入居者が地域の一員である為にも、相互交流やボランティアの積極導入に力を入れてきた。
隣接している宝塚大学グランドで行われている地域のグランドゴルフへの参加も開始でき
た。
6.環境活動への取り組み
(ア)グリーンコンテストにおいて 2011 年度同様にグリーンカーテンに取り組んだ。
(イ)高熱水費用も削減に成功している。室温設定の調整や、照明のこまめな消灯が功を奏して
いると判断する。職員やご入居者のエコへの意識も高い。
7.その他の公益的事業
(ア)地域住民と共に、地域清掃[2 回] (イ)地域行事参加[2 回]
(ウ)社会福祉士実習受け入れ[2 人]
(エ)ボランティア受け入れ[延べ 480 人]
8.入居者状況(2013 年 3 月 31 日現在)
(ア)年齢
人数(名)
最高年齢(歳) 最低年齢(歳) 平均年齢(歳)
男性
13
92
71
83.7
女性
87
100
73
85.3
合計
100
平均( 85.1 )
(イ)介護度内訳(名)
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
15
16
21
6
3
0
0
43
市外(他府県込)
(ウ)入居前居住地(名)
宝塚市
【数値実績】
定員(名)
100
稼働率(%)
100
単価(一人一日:円)
総収入計(千円)
職員数(名)
5,040
184,000
13.2
(職員数は常勤換算)
31
57
合計
61
介護老人福祉施設
淡路栄光園
2012 年度、運営面においては、長年続いていた職員不足を解消することができ、質の高いケア
を提供することができた。前年度からの課題としていたショートステイ増床計画においても、9
月から 2 床増床で稼働できたことにより、多くの地域ニーズに応える事が可能となった。今後も
多様なニーズに応えていくことで、地域の信頼と実績を獲得できる様、特に在宅サービスの多様
化を検討、実施していきたい。
経営面においては、やはり介護報酬改定の余波は厳しく、さらに予測していた以上の老朽化に
よる修繕費が増加し、経営目標には到達できなかった。また、他事業所の開設により、競合する
構図が生まれた。実際に競合による利用者の減少もみられ、淡路市北部地域にも選択の時代が到
来したと言える。今後は、より一層サービスの質を向上させ、『選んでいただける事業所』とな
れるよう精進する必要がある。2014 年春には新聖隷淡路病院が開設される。病院、施設、在宅部
門が手を取り合い、三位一体となって淡路市の医療・福祉事業に寄与できるよう、事業部の垣根
を越えた関わりを積極的に模索していきたい。
1.より質の高いサービスを提供する
(ア)研修によるアセスメント力の強化と、介助用備品の整備により、利用者個々にあった環境
設定を行い、安全かつ能力維持に努めたケアを提供できた。
(イ)利用者が行える動作や認知力に着目し、ケアプランを通じて生活の中に積極的に取り入れ
ながら評価していくことで、出来る動作の向上や機能維持ができた。
(ウ)従来型を 2 区分に分け、各部門でレクリエーション、アクティビティーの充実に努めたこ
とで、日中の活動時間が飛躍的に向上した。
(エ)標準予防策の研修や教育を計画的に実施し、ケア時の手袋装着の徹底や感染管理の理解と
意識を持ちながら働ける環境が整った。
(オ)新人から中堅までの階層別研修と、人材育成やコミュニケーション等組織力向上のための
研修を行い、チームケアや個々の役割等に意識の改善が見られた。
(カ)新人や中途採用者に対し痰の吸引等の研修を行い、職員全体で重度利用者への必要なケア
が提供できた。
(キ)資格取得においては介護福祉士は 6 名、介護支援専門員は 3 名の合格者を出し、介護職に
占める介護福祉士の割合を 7 割まで高めることができた。
(ク)通所介護では、利用者の希望するレクリエーションや個別リハビリ等への取り組みを意識
しながらサービス提供を行った。
2.施設経営の安定化
(ア)兵庫県や淡路市との協議を重ね、9 月にショートステイの2床増床を実現させ、収入増に
貢献した。
(イ)入居部門は新規受け入れまでの空床期間の短縮、ショートステイ部門は困難事例の受け入
れ等による稼働率向上にそれぞれ工夫を重ねた。
32
(ウ)派遣から直接雇用への変更等、職員の安定した雇用確保を行うことができた。
(エ)汚物除去機を導入し業務の効率化を図った他、老朽化した設備の更新を行い、安定的な
施設運営に努めた。
3.淡路地区における事業連携強化
(ア)聖隷淡路病院、在宅部門、淡路栄光園が綿密な連携を行う中で、多様な利用者ニーズに応
えることができた。
(イ)聖隷淡路病院や在宅部門との人事交流を図る中で事業所の活性化を図ることができた。
(ウ)淡路栄光園々内学会へ在宅部門からの参加受け入れや聖隷淡路病院への審査員依頼など、
今までに無い関わりが持てた。
4.将来計画への取り組み
(ア)一部ユニット型廃止への様々な業務体制案を検討すると共に、病院のリハビリ職員の協力
等、移転に繋がる新たなデイサービス事業の展開を検討した。
(イ)淡路市第 5 期介護保険事業計画を睨み、岩屋地区における将来計画を検討した。
5.環境対策への取り組み
(ア)クールビズ、ウォームビズへの対応を積極的に行い、省エネに努めた。
(イ)各フロアに遮光カーテンを設置し、空調の効率改善を図った。
6.その他公益的事業
(ア)淡路市主催の各種委員会に職員を派遣し、高齢者介護・福祉の向上に努めた。
(イ)地元高校生3名の職業体験受け入れを行った。
【数値指標】
利用者定員
利用者
延べ数
一日平均
利用者数
稼働率(%)
稼動日数
(延べ)
単価(一人
一日当り)
総収入
(千円)
職員数
(常勤換算)
特養入所
従来型
ユニット型
46 名
14 名
短期入所
一般
12 名
通所介護
介護予防
30 名
16,547 名
4,838 名
4,895 名
6,159 名
1,065 名
45.4 名
13.2 名
13.4 名
20.0 名
3.5 名
98.6%
94.7%
121.0%
78.2%
365 日
365 日
365 日
308 日
11,469 円
11,093 円
285,624 千円
59,448 千円
75,702 千円
37.8 名
7.8 名
12.9 名
9,797 円
※短期入所定員について、2012 年 9 月 17 日付で 10 名から 12 名に変更となる。
33
6,630 円
複合福祉施設
和合せいれいの里
2012 年度の経営方針として、特に「人材育成」と「事業が成長できるサービスの創造」に傾注
した。人材育成では介護キャリアラダーの試行とともに職場長を主体に各職場内での OJT の仕組
みづくりを進めた。また新規事業では定期巡回・随時対応型訪問介護看護を 2013 年 8 月〔和合
地区〕と 10 月〔初生地区〕、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護を和合地区にて 2014
年 4 月に開設することとなった。複合福祉施設として、地域に必要とされる事業を展開するとと
もに職員にとってやりがいのある職場環境を提供できたと考える。2013 年度も地域に必要な事業
を実践する中での「人材育成」と「人材確保」を強く意識していきたい。
〔高齢者入所・初生サテライト・通所関係事業〕
1.利用者個々の理解を深め、適時的確にニーズに沿ったサービスを継続的に提供した。
(ア)利用者の個別ニーズの収集を徹底した。
①利用者の状態変化を見逃さず迅速な対応を図ることで、事態の重度化を抑制した。
②24 時間生活日課表・個別マニュアル〔利用者ADL情報〕の作成と活用を徹底した。
(イ)利用者の個別ニーズに合致したサービスを適時的確に提供した。
(ウ)利用者の『笑顔』が増える生活環境を設定した。
(エ)地域住民から信頼され選ばれる在宅サービスを展開した。
①家族・介護支援専門員・他事業所等との情報共有を徹底し、信頼関係の構築・強化に努めた。
②重度認知症の方、医療依存度の高い方等の積極的な受け入れを検討し実施した。
2.利用者ニーズに適切に対応できる専門職として職員が自信を持てる人材育成強化。
(ア)専門職としての知識・技術強化の為の人材育成システムの見直し、再構築を図った。
(イ)職員個々がキャリアラダーを意識し、自己研鑽に努めた。
(ウ)利用者の重度化に対応できる「たん吸引等の研修」を推進した。
(エ)総合的かつ円滑な相談援助に向けての専門性の向上を図った。
3.ムリ・ムラ・ムダのない業務を構築した。
(ア)各職場における業務の見直しを図り、適正な職員配置を実施した。
(イ)コスト意識の向上を図り、備品管理等を徹底した。
4.第 5 期浜松市介護保険事業計画に基づく新規事業の計画推進
(ア)在宅サービスと施設サービスとの連携を更に強化し、定期巡回・随時対応型訪問介護看護
を 2013 年 8 月〔和合地区〕と 10 月〔初生地区〕に開設することとなった。
(イ)和合愛光園の 2 か所目のサテライトとなる地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護を
和合地区にて 2014 年 4 月に開設することとなった。
5.その他の公益的事業
(ア)介護福祉士・社会福祉士・作業療法士等、多くの実習生や福祉体験生の受け入れ
(イ)地域から依頼された各種委員の引き受け(浜松介護サービス事業者連絡協議会会長等)
(ウ)浜松市から緊急宿泊事業を受託した。
34
〔初生サテライト〕
1.入所後も、これまでの生活をそのまま途切れることなく継続できるように支援した。
(ア)これまでの自宅での生活環境と施設の生活がかけ離れる事が無いように環境を整えた。
(イ)新たな生活環境の中にも役割を持ち「居場所」のある生活をつくった。
(ウ)利用者がこれまで送ってきた生活や、その人の考え方、価値観を、職員一人一人が「良く
知る」事で本人の意思を尊重したケアを提供した。
2.利用者が安心して生活出来るよう、安全に対して最大限の配慮を図った。
(ア)転倒、食事の誤嚥、外出時の事故等、起こりうる様々な危険に対する職員の危険予測能力
を高め、事故を未然に防ぐ事が出来るよう取り組んだ。
(イ)自然災害に対する備えや訓練を行うことで、有事に際しての混乱を最小限に留めてケアの
継続に努めた。
3.地域との繋がりを常に実感できるよう支援した。
(ア)地域に住んでいる家族、親族、近隣の地域住民、自治会等と連携・協力し、地域住民とし
て関わり「近所付き合い」を持ち、繋がりを感じる事が出来るよう支援した。
(イ)施設行事への招待、地域行事へ参加した。施設機能・設備の地域開放は機会がなかった。
【数値実績】高齢者入所・初生サテライト・通所関係事業
特養
90
32,878
90.1
100.1
20
5,708
15.6
78.2
365
3.95
12,443
482,786
50.0
20.5
365
3.65
11,978
102,112
5.0
7.8
利用者定員(名)
利用延数(名)
一日平均(名)
稼動率(%)
稼動延日数(日)
平均介護度
単価(一人一日:円)
総収入(千円)
職員数(正・ゾ:名)
職員数(パ・ア:人)
高齢ショート
初生サテ
ライト
29
9,840
26.9
92.9
高齢デイサービス
一般
60
9,927
31.3
53.8
365
3.58
12,480
129,087
13.0
5.5
休日
10
―
―
―
308
―
2.96
―
10,567
予防
(50)
314
1.0
―
308
―
6,070
141,284
6.8
17.1
地域
12
1,950
6.4
52.8
308
3.1
13,311
1.0
0.7
生活支援
やまぶき
合計
20
4,746
13.0
65.0
365
―
2,260
30,633
1.0
1.5
885,902
76.8
53.1
(職員数は常勤換算)
聖隷デイサービスセンター初生
一
利用者定員(名)
利用延数(名)
一日平均(名)
稼動率(%)
稼動延日数(日)
平均介護度
単価(一人一日:円)
総収入(千円)
職員数(正・ゾ:名)
職員数(パ・ア:人)
般
予
防
50
(50)
10,400
1,617
33.7
5.2
71.0
308
308
2.1
―
9,742
36,266
119,030
5.7
18.0
35
〔障害者入所・通所・相談関係事業〕
1.理念・倫理綱領を常に意識したサービスの提供
(ア)個別支援計画の作成、重度化する利用者へのケア、対応困難なケース等に、常に理念・倫
理綱領等に立ち返り取り組んだ。
(イ)障害者虐待・身体拘束への理解を更に深め、組織的に取り組んだ。
2.利用者のニーズへ適切に対応できる効率的、柔軟な業務改善
(ア)重度化する利用者や多様化するニーズに柔軟に対応するためのフロアー担当制やフリース
タッフは 2013 年度にシステムの見直しをするこことした。
(イ)全職員が業務改善の問題・課題を共有し、問題意識を持ち解決への取り組みに参画した。
(ウ)利用者の生活リズムに合わせた排泄ケアの見直しと、オムツの使用量の削減から業務の効
率化を図った。
3.専門職としての人材育成
(ア)課題解決に向け、自分の意見を持ち主体的に関わることができる OJT を推進した。
(イ)職場の研修計画を理解し、目的意識を持ち研修に参加した。
(ウ)たん吸引等の研修に参加し、専門性を高めた。
(エ)利用者ニーズの把握のために相談援助・面接技術を高めた。
4.地域のニーズや社会資源を取り入れた事業展開の検討
(ア)在宅利用者のニーズや新規利用者の情報等を相談支援事業所と協力し共有しながら、利用
者が利用しやすいようサービスを提供した。
(イ)聖隷厚生園チャレンジ工房と連携し、多様化するニーズへの対応と、障害者雇用に対して
協力した。
(ウ)新たな相談支援の体系に対応した上で、利用者ニーズに基づいたサービス利用計画書を作
成した。
(エ)災害時に地域の要望に応える事が出来るような体制づくりを検討した。
【数値実績】障害者入所・通所・相談関係事業
施設入所
生活介護Ⅰ
利用者定員(名)
利用者延数(名)
一日平均(名)
稼動率(%)
稼動延日数(日)
平均区分
単価(一人一日:円)
総収入(千円)
職員数(正・ゾ:名)
職員数(パ・ア:名)
20
7,098
19.4
97.2
365
5.59
15,859
障害者支援施設 みるとす
入浴
生活介護Ⅱ
短期入所
サービス
20
5,508
22.5
112.4
245
4.7
10,728
195,199
5
137
0.37
7.4
365
―
6,539
17.3
12.0
2
859
2.35
117.6
365
2.35
9,035
7,785
日中一時
2
173
0.47
13.4
365
―
2,970
514
相談支援
くすのき
―
―
―
―
―
―
―
14,901
2.0
1.0
合計
218,399
19.3
13.0
(職員数は常勤換算)
36
介護老人福祉施設
浜北愛光園
3 号館の運営開始、介護報酬の改定と変動因子の多い中運営を実施し、達成できたこと、でき
なかったことが明確な 1 年であった。3 号館開始当初は入居が滞っていたが、8 月にはほぼ満床と
なり、順調に運営を進めることが出来た。また、増床要員として採用した新卒職員 13 名は 1 人も
退職することなく年度を終えた。逆に短期入所生活介護、通所介護については、一時的な稼働率
低下は予想していたが、浜松市の特別養護老人ホーム 1,000 床整備(5 カ年計画)の影響で稼働
率低下の長期化を余儀なくされた。現在浜北地区の介護保険事業は施設サービスの比率が増大し、
在宅サービスとの不均衡が生じ、今後の事業展開を見直して行く必要性が生じた。
障害者事業については、2008 年度の相談支援事業所設置以降、事業展開ができていなかったが
1 月より介護保険短期入所ベッドを利用した障害福祉サービス短期入所を開始した。また、平成
26 年開設予定で浜松市より就労支援施設(就労移行 15 名、就労継続 B 型 15 名)整備事業の承認
がなされた。これにより、浜北愛光園が高齢者だけでなく障害者のサービスについても実施し、
総合的福祉施設として認知されるよう目指していきたい。
1.新たな運営体制で安全で着実なサービスを実施する。
(ア)3 号館の稼働率は 95%到達が一月遅れたものの、年間平均では 141.7 人と予算を達成で
きた。短期入所生活介護の稼働率は 26.1 人と当初の目標 34.8 人を大きく下回った。
(イ)3 号館 2 階では胃ろうの方専用ユニットを作り、介護員と看護師が協働して安全な運営
に努め、医療依存度の高い方に対応する運営体制を確立した。
(ウ)法改正に伴い短期入所生活介護は、2012 年度よりユニット型(20 床)と従来型(20 床)の 2
事業所となった。ユニット型については 2 号館 3 階をショート専用フロアに変更した。
後期には県が委託する「介護保険施設等における障害福祉サービス提供モデル事業」を
受託し 1 月より空床利用型の障害福祉サービス短期入所の指定を受ける。従来型におい
ては 6 月より平成 24 年度法改正で創設された「緊急短期入所体制確保加算」
「緊急短期
受入加算」の算定を開始し、緊急受入施設としてのブランドの確立に努めた。
(エ) 通所介護では制度改正に伴いサービス提供時間を 6~8 時間から 7~9 時間に変更し、運
営体制の確立に努め、より効率的運営を目指し 3 月に勤務体制を見直した。また、機能
訓練体制の強化を図り、職員の増員並びに取得する加算(個別機能訓練Ⅰ→Ⅱ)の変更
を行った。介護予防通所介護においては 2013 年度も事業所評価加算の算定が可能となる。
(オ) 相談支援業所では、指定計画相談の実施件数の増加に努め、2012 年度は登録者数 13 名、
「サービス利用支援」及び「継続サービス利用支援」の延べ件数が 42 件となった。
2.利用者サービスの質の向上
(ア)
「介護職員等のたんの吸引等の実施」については 2012 年 4 月 1 日付で登録特定行為事業
者登録を行い、2012 年度末迄に対象者 97 人の内 63 人の認定特定行為業務従事者(経過
措置)と 1 人の認定特定行為業務従事者(第 2 号)の登録を終了した。
37
(イ)ケア改善委員会の運営を再編し、リスク管理委員会と業務改善委員会に分離した。特に
業務改善委員会では接遇の向上に努め、館内でのサインの見直しも行った。
(ウ)3 号館増築に伴うマニュアルの見直しを行った。
(エ)各職場長が経営や運営の改善提案をできるよう、マーケティング勉強会の実施や課題別
担当制を導入し検討を行った。
3.
「共に働ける」環境の確立
(ア)新たな人材確保ルートとして法人全体で進める弥生計画要員である沖縄からの人材の受
け入れを 5 名行った。
(イ) フィリピンとの EPA に基づく第 4 期候補生 1 名の受入と第 1 期就学コース卒業生の各 1
名の採用を行った。
(ウ)
静岡県が委託する地域介護力向上促進事業に積極的に参加した。特に体験型介護講座
については3回実施し、リクルートを代表とするコンソーシアムでの体験型介護講座に
も参加し、研修修了 60 名、職員としての採用者 11 名を輩出することができた。
4.環境に配慮した経営と地域への貢献の取り組み
(ア)災害拠点として機能できるよう地下水ろ過システムの導入を行った。
(イ)地球環境への配慮した運営として、㎡当り CO₂使用量を 2009 年度比 22.4%(2月迄の累
計)削減した。
(ウ)就労支援事業所整備を実現するため整備申請を行い平成 25 年度事業として承認される。
5.その他の公益的事業
(ア)地域の就労支援事業所に就労訓練の場の提供(喫茶、週3回)
(イ)北浜東部地区社会福祉協議会から依頼された推進委員の引き受け
【数値実績】
特養入所
短期入所
通所介護
既存
ユニット
既存
ユニット
障害
利 用 者 定 員
50 名
100 名
20 名
20 名
-
利用者延べ数(名)
18,663
33,068
6,216
3,365
13
365 日
稼 動 延 日 数
一日平均利用者数(名)
稼
働
率
単価(1 人 1 日当り)
総収入(千円)
職員数(常勤換算)
365 日
90 日
0.14
9.22
一般
予防
35 名
6,977
663
307 日
51.13
90.57
17.03
22.73
102.26
90.57
85.15
46.27
71.10
%
%
%
%
%
2.16
相談
支援
合計
-
-
-
-
―
-
-
-
-
-
12,721 円
12,625 円
7,519 円
10,384 円
-
-
726,470
131,280
113
85,736
10,520
954,119
千円
千円
千円
千円
千円
千円
89.5 名
25.0 名
0.1 名
14.1 名
2.0 名
130.7 名
38
浦安市高洲高齢者福祉施設及び浦安市猫実高齢者デイサービスセンター
2012 年度は当法人以外で運営される社会福祉法人による、地域密着型特養(29 床)2 か所が浦
安市内において初めて開設された。これまで以上に市民から選ばれる施設として、質の高いサー
ビス提供が求められることとなった。
一方で介護・看護職員の人財確保は非常に厳しい状況であり、そのような中サービスの質を担
保していくことの難しさも経験した年であった。人財育成の面では、浦安せいれいの里と合同の
階層別研修を全職員対象に1年を通じ開催した。2013 年度以降も引き続き厳しい状況が予測され
る中、人財確保とともに育成に取り組んでいきたい。
防災においては、東日本大震災の経験を踏まえ被災後の長期化した場合のマニュアルが完成し
た。今後は、各事業所の防災マニュアルとの連動について検証を進めていく。
また、震災後の復旧工事が完了できたことは浦安市をはじめとする関係者各位のお陰であると
感謝申し上げる。
リスク管理においては、2013 年 1 月末から発生したインフルエンザにおいて、ご家族の方等に
面会制限を行いご心配、ご迷惑をおかけした。感染症の発生・拡大については、発生予防、初期
対応、拡大防止に十分に留意していきたい。
1.ご利用者の安全とその人らしい暮らしを提供するために質の高いサービスを提供する
家族会の開催が、インフルエンザのため中止となり、2013 年度の開催となった。利用者の介護
計画書については、書式の見直しと作成から同意までの一連の流れの再構築を行ったため、2013
年度以降運用に移ることができた。
また、短期入所については在宅の医療的処置の必要な方の利用を支援するため在宅中重度加算
の契約を市内の訪問看護ステーションと行うことができた。
2.人財の育成を行う
浦安せいれいの里と合同で、階層別による研修会を開催した。グループワークによる自身の技
術や目標の共有により、仲間意識の向上・自己目標の確認がなされた。
介護スキルの向上の面においては、介護ラダーの運用が 2013 年度から本格導入となり介護職
員の技術向上とともに、質の高いサービス提供を確保していく。
3.地域交流を大切にし、地域に信頼される施設にする
2012 年度は入居者・利用者を対象とした、秋祭りを開催した。ご家族の参加もあり、楽しい一
日を過ごすことができた。また、4 年に一度の浦安市三社祭の見学に出向き、昔を思い出し微笑
む顔や“まえだ、まえだ”と掛け声を掛けている入居者のお姿は生き生きとしていた。2013 年
度以降も地域の行事への参加を継続させていく。
在宅介護支援センターによる出前講座に加え、市老人クラブ連合会主催の「支えあい研修」
(介
護講座)を園内を会場として開催することができた。
39
4.業務の改善と健全な運営を図る
特別養護老人ホーム・短期入所、在宅介護支援センターの第三者評価を受審した。全体として
の評価は、概ね好評価をいただいたが、ご家族からの個別のご意見については自らのサービス提
供を振り返り改善の必要な項目もあり、2013 年度の中で改善に向け継続した取り組みをしてい
きたい。
5.震災経験を活かした防災対策と教育をする
震災発生後、長期にわたる被災対応としてのマニュアルの完成をみた。また、各部署における
防災用品の定数管理を行えるよう物品の整備を行うことにより、具体的な被災対策が可能となる
よう準備を整えることができた。また津波対策として、非常用食品を地下の厨房から 3 階への移
動を具体化させることができた。
6.その他の公益的事業
(ア)小学生の職場体験(実人数 38 名、延べ日数
38 日)
(イ)中学生の職場体験(実人数 18 名、延べ日数
42 日)
(ウ)大学生の職場体験(実人数 2 名、延べ日数
32 日)
(エ)特別支援学級中学生の職業体験(実人数 4 名、延べ日数 16 日)
(オ)介護福祉士の実習受入(実人数 8 名、 延べ日数 132 日)
(カ)浦安市薬剤師会見学実習(実人数 6 名 延べ日数 12 日)
(キ)順天堂大学医療看護学部「高齢者ケアシステム実習」
(実人数 24 名 延べ日数 96 日)
【数値実績】
特
養
短
期
ケアハウス
高
洲
猫
実
在宅支援
デ
イ
デ
イ
センター
総 合 計
利用者定員
100 名
50 名
50 名
20 名
20 名
―
240 名
利用者数(延べ)
36,124
16,447
17,951
5,080 名
5,733 名
―
―
名
名
名
一日平均利用者数
98.9 名
45.1 名
49.2 名
16.5 名
18.7 名
―
―
稼動率(%)
98.9%
90.2%
98.4%
82.5%
93.5%
―
―
307 日
307 日
―
―
2.1
2.3
―
―
―
―
稼働日数(延べ)
平均介護度
単価(一人一日当り)
総収入(千円)
職員数(常勤換算)
365 日
3.7
3.0
―
―
―
―
451,973
196,669
83,405
32,093
43,039
24,830
832,009
千円
千円
千円
千円
千円
千円
千円
63.0 名
24.6 名
4.9 名
6.7 名
7.7 名
4.6 名
111.5 名
40
―
―
浦安せいれいの里
(浦安愛光園・浦安ベテルホーム・浦安せいれいクリニック)
2012 年度は介護・診療報酬の同時改定により、介護職員給与改善加算の創設(利用者 1 割負担
化)
、介護職員による喀痰吸引等特定医行為の実施、ベテルホームでは「一部ユニット型」の解消
など制度改革の影響を受けた。また、下半期は浦安市内において他社会福祉法人による地域密着
型特養(29 床)2 か所が開設され、ベテルホームの入所・通所リハビリテーションの利用率及び
愛光園の退所後の空床期間、さらには職員採用にも大きく影響することとなった。
こうした背景から「市民から選ばれる施設」となるよう、介護サービスの質の向上及び職員が
「安心して働き続ける」ために、各施設の勉強会や 3 施設合同研修(階層別研修など)を1年間
通して取り組んできた。職員採用は依然厳しい状況だが、この取り組みが浦安地区の「総合化力」
に繋がるものと考える。浦安せいれいの里各施設において、継続課題は残ったが、それぞれの
2012 年度重点目標・施策への取り組みについて以下の通り報告する。
【特別養護老人ホーム 浦安愛光園】
1.サービスの質を向上させるための人財育成を行う
3 施設合同研修会をはじめ、権利擁護や口腔ケア実技など外部研修へ積極的に参加しスキル
アップ出来た。一方、やむを得ず不参加になった職員へフィードバックする仕組みづくり(ユ
ニット会議等)が必要である。
2.ご入居者の安心と生活の充実を図る
ケアプラン、食事、接遇等のプロジェクトにおいて、「暮らし」「その人らしさ」に着目した
ケアが実践できている。また、事故発生時の分析能力の課題を残すものの、インシデント件数
が報告数の半数を占めており、危険予測への意識が高まっている。
3.経営の改善を継続する
感染症、口腔ケアなど予防介護の実践により入院者が減尐する一方で、他施設の開設による
待機者管理業務(面談等)が遅延し、空床期間が生じた。職員のコスト意識は高まっており、
引き続き光熱水費やオムツ費用の削減に取り組む。
4.地域に役立つ施設づくりをする
新規開設する施設職員のユニットケア見学をはじめ専門学校等からの専門職実習を積極的に
受け入れた。また、新たにボランティア団体が 3 つ増え、登録 25 団体、述べ 167 回の活動実績
が得られ、地域貢献及び入居者の生きがい活動の一助とすることが出来た。
【介護老人保健施設 浦安ベテルホーム】
1.人財育成を行い、利用者サービスの質を向上させる
3 施設合同研修会の参加率は低かったが、べテルホーム独自の勉強会においては、外部講師
(浦安市健康増進課:口腔ケア(参加者:36 名)や排泄ケアなど)を招き、より専門的な実践
力を学んだ。
2.地域との交流を大切にする
41
「排泄ケア勉強会」は地域の住民(利用者家族・介護支援事業所:参加者 30 名)へ呼びかけ
た。また、浦安市在宅介護支援センターが実施している老人会を対象とした「介護技術講習会」
に講師として参加、実技指導を行った。その後、老人会から出張講習会の依頼を受け実施した。
3.業務の見直しを継続し、安定した運営のできる経営改善をする
開設以来の長期入所者(加算対象除外)について継続判定を行い、新規開設の施設への転出、
愛光園・浦安市特養などの空床期間短縮への後方支援を行った。新規利用者獲得により「初期
加算」の対象者が増し、入所率は低下しているが単価は徐々に上がっている。
4.ご利用者・ご家族のニーズに沿った生活の支援をする
地域の医療機関と連携し入所前訪問を行い、早期受け入れに尽力した。また、緊急ショート
ステイの受け入れや定期利用者において、利用の希望に応じ、送迎を行った。
≪無低又は低額介護老人保健施設利用事業≫
生活保護受給者、生計困難者に対して、利用料の一部を減免している。
【聖隷ケアプランセンター浦安】
担当ケースの施設入所が相次いだが、地域包括支援センターや在宅介護支援センターからの
紹介ケースを積極的に受入れ、年度末には予算の契約件数を達成した。
【浦安せいれいクリニック】
3 施設の利用者・職員の健康管理における受診率の増加により、予算を満たすことが出来た。
また、利用者の転出に伴う入所前健診や下半期における感染症治療においては貢献できた。
【その他の公益的事業】
(ア)看護、介護等専門職実習の受け入れ(看護 29 名・介護 12 名・栄養 6 名・リハ 4 名)
(イ)教職員免許特例法に基づく介護等体験の受け入れ(11 名/年)
(ウ)市介護予防フェアへの参加協力(3 名)
(エ)小学校特別支援学級生徒の職場体験(4 名)
(オ)浦安市老人会への出前講座「口腔機能向上・維持と食事」
(20 名)
【数値実績】
愛光園
ベテルホーム入所 ベテルホーム短期 通所リハビリ
ケアプランセンター
クリニック
総計
利 用 者 定 員(名)
70
100
入所に含む
40
―
―
―
利 用 者 延 べ 数(名)
24,676
31,548
365
7,878
361
1,117
―
稼 動 延 日 数(日)
365
365
365
306
250
244
―
一日平均利用者数(名)
67.6
88.0
25.7
―
4.58
―
稼
96.57
88.00
64.25
―
―
―
単価(1 人 1 日当たり:円)
13,562
12,898
11,321
12,016
3,732
―
総収入(千円)
375,733
426,427
8,031
96,055
4,969
16,646
927,861
45.81
52.3
入所に含む
19.27
1.0
1.26
119.64
働
率(%)
職員数(常勤換算:名)
42
介護老人福祉施設
松戸愛光園
2012 年度は、介護報酬改正を受け、ユニット型特養として事業への影響が懸念されたが、稼働
率を含め、昨年度とほぼ同様の運営ができた。また、介護職員による医療行為についても、施設
内外における研修等の機会を設け、経管栄養を必要とする利用者の受入れを倍増することができ、
地域のニーズに応えることができた。
千葉県ユニットリーダー実地研修受け入れ施設への取り組みについては、千葉県高齢者福祉施
設協会と実施に向けて取り組んでいたが、千葉県側に問題が発生したため 2013 年度に持ち越しの
課題となった。
地域に向けた取り組みとして、在宅事業の展開を図る計画に基づき、2013 年 4 月末をもって設
立後 10 年が経過することを鑑み、千葉県に対して喫茶コーナーの用途転換を図るべく財産処分手
続きを推進した。
東日本大震災を経て、より実際に即した防災訓練を意識すると共に、井戸水の運用を開始し、
非常災害時における水の確保を推進することができた。
1.施設理念と職員の使命に基づく各種マニュアル等の再確認
(ア)継続的取り組みとして、施設理念をパソコンのスクリーンセーバーにのせ、職員の目に触
れる機会を確保した。
(イ)各種マニュアルについては、適宜各委員会で検討した。特に「胃ろう・吸引マニュアル」
については随時見直しを行った。喀痰吸引事業者登録に関連しての見直しもあり、今後に
おいても必要に応じて改定をしていきたい。
2.ユニットケアの在り方の振返り
(ア)
「24 時間シート」については、具体的運用方法の検討は終了したが、完全実施には至らな
かった。ユニットリーダー実地研修受入施設への申請に当たり、必要に応じて推進してい
きたい。
(イ)新人職員に対して「新人ユニットケア研修」を開催する等、新人職員・中途採用者職員向
け研修の実施について取り組んだ。また、ターミナルの取り組みも引き続き推進すること
ができた。
(ウ)ユニットリーダー実地研修受入施設については、千葉県高齢者福祉施設協会と千葉県との
委託契約が成立せず、取り組むことができなかった。しかし、2013 年度の実施に向けて、
施設として継続して関与することができた。
3.利用者の生活を視点としたケアマニュアルの作成
(ア)新人・中途採用者教育において、ケアマニュアルを活用し実施することができた。
(イ)ケアマニュアルの継続的な見直しについては、2012 年 5 月にマニュアル作成が概ね終了
した。今後、必要に応じて見直しを図っていく。
43
4.職員教育の実施
(ア)介護テクニカルラダーの試用を行い、運用開始に向けて取り組むことができた。
(イ)喀痰吸引事業者登録も完了し、2012 年度は 50 時間研修にも 2 名参加し終了することがで
きた。
(ウ)資格取得については介護福祉士は 2 名受験して 2 名合格。介護支援専門員においては入居
職員より 4 名の合格者を出すことができた。
5.地域への貢献
(ア)非常時における飲み水確保のため、8 月より地下水(井戸水)の運用を開始することがで
き、自治会を通じて震災時に活用していただけるよう周知することができた。
(イ)環境保護・美化活動については、松戸ニッセイエデンの園と協働で 2 回実施できた。
(ウ)建築後 30 年以上経過し、住民の高齢化が著しい団地が多いというこの地域ニーズに応え
るため、介護予防を推進する拠点確保として、喫茶コーナーの用途変更の準備を行った。
6.安定した経営・運営
(ア)短期入所において近隣施設の新規開設等により予算を下回る結果となったが、特養+短期
入所では、ほぼ予算通りの運営をすることができた。また、デイサービスにおいても予算
を上回る結果となった。
(イ)介護保険改正に関しては、デイサービスの営業時間拡大等比較的スムースに対応すること
ができた。
(ウ)安定した組織体制については、2012 年度より各フロアリーダー制を採用し、特に大きな
問題もなく経過することができた。
(エ)職員採用については、介護職員は順調であったが、デイサービス運転手の採用は困難であ
り、一部を外部委託にして 2013 年度はスタートをしなければならない状況となった。
【数値実績】
通所介護
ケアプラン
特養入居
短期入所
利用者定員(名)
100
20
利用者延数(名)
35,888
6,046
5374
584
98.32
16.56
17.5
1.9
98.3
82.8
66.9
365
365
307
13,382
13,723
544,536
75.3
一日平均(名)
稼働率(%)
稼働延日数(日)
単価(一人一日:円)
総収入(千円)
職員数(名)
一般
予防
センター
総計
29
10,367
1,102
48,994
6,062
9,058
91,583
66,446
9,982
712,547
15.9
9.3
2.0
102.5
(職員数は常勤換算)
44
もくせいの里
軽費老人ホーム
軽費老人ホームは低額な料金で生活と住環境を提供する施設である。経済的な負担をできるだけ
抑えつつ、比較的健康な高齢者の生活を守り、安心して老後を過ごしていただくことを目的とし
ている。2012 年度のもくせいの里は、施設の使命でもある、「一人一人の人生の終盤、生活の安
心が得られ、豊かに幸せに過ごすことができるようにする」という施設存立の基本を重視した運
営を行った。特に、利用者の皆様の大きな願いでもある、
「できるかぎり、この施設で安心して生
活を続けたい」との思いにしっかり向き合う施設運営を行った。
1.入居の状況
2013 年 3 月 31 日現在 入居者の平均年齢は 81.1 歳となり、要介護度の状況は
要支援 1=9 名、要支援 2=2 名 要介護 1=13 名、
要介護 2=1 名、要介護 3=1 名である。
新規入居者は 9 名。退所者は 10 名(他施設入所 7 名)である。また、生活保護受給者が 2 名と
なった。
2.利用者に寄り添うサービス
(ア)自立している方、介護が必要となった方へのサービス提供の介護予防を充実させた。
(器楽演奏、リハビリ体操)
(イ)利用者の機能低下に合わせて嚥下食、ソフト食の提供を行った。
(ウ)職員を中心として地震、火災の訓練をマニュアルに沿い徹底を図った。
(エ)利用者の身元引受人の確認を随時実施し、利用者の将来の安心確認を行った。
(オ)衛生面の徹底のため、全居室、共有スペースなど全館消毒を月一回行った。
(カ)第三者評価事業の結果を受け、施設の研修計画を見直した。
3.職員の資質の向上
法人内および老人福祉施設協議会等の研修への積極的な参加、施設内研修の活性化はできたが、
資格取得などのキャリアアップは 2013 年度への目標となった。
4.地域社会に貢献
(ア)浜松市北区の要望に応える為行っている食事サービスは、配食サービスボランティアの協
力もあり、年間を通して行うことができ、概ね月間 385 食であった。
(イ)高台幼稚園園児との交流会も年間計画を立て行うことが出来た。納涼祭等の行事には地域
の方をご招待した。
(ウ)法人内施設との連携は聖隷デイサービスセンター三方原、聖隷厚生園ナルド工房へ配食サ
ービスを実施した。
(エ)湖東地区自治会の防災訓練に参加し、防災の協力関係づくりに努めた。
45
5.将来へ向けて
(ア)サービス付き高齢者住宅を視察し低所得者向けの新しい住まいの在り方について検討を重
ねた。
(イ) 浜松市ともくせいの里の建て替えについて相談し、建て替えの方向で協議を進めるている。
(ウ)ケアハウス化した場合に、できるだけ利用者負担を抑えるシュミレーションを開始した。
6.経営分析
厨房のガステーブルの入れ替えを行った。また、ガス料金の見直しを行った。2013 年度の年間
退所者は10名、新規入所者が9名であり、待機者が2名となっている。民間施設給与等改善費
はB階層となったが収入は安定しており、おおむね堅調な経営を維持できた。
7.その他の公益的事業
(ア)浜松市一人暮らし配食サービス(公費補助食)
(イ)もくせいの里配食サービス(自費食)
(ウ)サマーショートボランティア 1 名
(エ)福祉体験学習の受け入れ
(細江中学校、三方原中学校、笠井中学校、都田中学校、積志中学校)
【数値実績】
施
利用者定員(名)
利用者数(延べ:名)
設
食事サービス
50 名
18,250 名
利用者数(延べ:名)
配食数(延べ:食)
829 名
7,944 食
利用者数(日:名)
50 名
配食数(日:食)
稼働率(%)
100%
稼働率(%)
365 日
稼働日数(延べ:日)
305 日
6,064 円
収入単価(円)
713 円
120,224 千円
総収入(千円)
5,701 千円
稼働日数(延べ:日)
単価(一人一日当り:円)
総収入(千円)
職員数(常勤換算:名)
14.2 人
職員数(常勤換算:名)
46
26 食
―
0.9 名
わかば保育園
2012 年度も浜松市における待機児童数が減ることのない現状の中で、入所のニーズにはほぼ応
えてくることができた。そのことは経営の安定にも繋がった。
いわゆる発達障害児や、人とのコミュニケーションをとるのが苦手な子が年長クラスをはじめ
として複数名おり、その対応に悩む年でもあった。専門医療機関と連携をとりそれぞれの子ども
にあった対応を心掛けてきた。とにかくその子がどうしたいのか、何を言いたいのかに耳を傾け、
他児との関係がうまくとれない点についてはどうすればよいかその方法を伝えていくようにした。
問題を抱えている子どもに有効であるこの手法は当然そうでない子どもにとっても有効であり、
職員全体で学び、共通理解していった。このことは結果的に保育の質を上げることにも繋がった。
また保育学会という機会をとおして、与えられた環境を見直し、私たちの保育の姿勢を
検証することもできた。一方、保育に携わる職員の確保に困難をきわめた年でもあった。今後の
人材育成を養成校と共に、保育の現場でも真剣に考えていかなければならないことを痛感した。
1.入所状況
年間平均入所率は 122.6%。途中入所は 0 歳児 18 名
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)保育内容
①継続した遊びができる環境づくり
保育環境を考える中で、園庭での遊びの見直しを行った。一部古くなってきていた築山に
対しては、年間を通して学びあい、年齢ごとの遊び方・育っている力・経験させたい遊びを
具体的に表にまとめた。言語化したことで全職員の意識の共有化ができ、子どもが意欲的に
遊びを継続できるような環境づくりにつながった。
②少人数による保育の実践・異年齢グループによる保育の実践
年齢ごとのクラスが生活の基盤になっているが、状況に応じて少人数グループですごす時
間を持つなど、柔軟な対応を大切にした。個別の対応が必要な子どもに対しては 1 対 1 です
ごす時間や空間を作り丁寧なかかわりを心がけた。異年齢グループの活動を通して子ども同
士の関係が広がり、互いにとってよい経験になっている。
(イ)地域の保育ニーズに対応
①子育て支援ひろばの充実
浜松市の地域子育て支援事業「子育て支援ひろば」の担当園として 2 年目となり、地域の
子育て家庭を支援する拠点として、様々な子育て講座を開催するなど内容の充実に取り組ん
だ。はじめての育児に様々な不安を持つ母親に対し、保育士・助産師・看護師・管理栄養士
などがそれぞれの専門性を持って支援していくことができた。2012 年度より新しく取り入れ
た「すくすくエンジェル」はハンディを持った子どもとその保護者を対象とし、育児に不安
や悩みを抱える家庭を支援するため、保育士・助産師による育児相談・情報提供等を行って
いった。参加者からは今後の見通しが持てたといった反応もあり、思いを出し合える場とな
っている。ハンディを持つ家族を地域の中で支えるという役割を担う場として意味のあるも
のとなった。
②病後児保育
47
病後児保育利用登録者数 186 名、年間利用者数 333 名。在園児以外の利用も増加。
(ウ)その他の公益的事業
①大学生の実習受け入れ。
(保育科・看護学部・リハビリテーション学部)
②中高生の職業体験受け入れ。サマーショートボランティア受け入れ。
(エ)その他
①保育環境の改善、施設整備
・非常時に備え、防災倉庫を設置した。
・経年劣化していた園庭門扉を新しく設置した。
②職員研修・サービスの質の向上
園内研修として、コモンセンスペアレンティング(子どもへの援助技術でコミュニケー
ションスキルの一つ)を取り上げ効果的な関わり方について学んだ。また個々の子供を
見る力を高めるため、エピソードを記録し研修に生かした。環境の見直しも園内研修で
継続した。また 4・5 歳児に対しては引き続きセカンドステップ(子供が健全に育つための
教育プログラムで、子ども自身が問題を解決することを助けるもの)を取り入れた。
③保育者の特別な関わりを必要とする児童の対応については専門機関との連携を通し、理
解を深め、保護者とも協力しながら進めた。就学児については学校との連携も図った。
【数値実績】
①
歳児別入所児童数(名)
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
0 歳児
5
7
8
10
11
14
16
17
20
21
22
23
1 歳児
28
28
28
28
28
28
28
27
26
25
25
25
2 歳児
24
24
24
24
24
24
24
24
23
23
23
23
3 歳児
26
26
26
26
26
26
26
26
26
26
26
26
4 歳児
28
28
28
28
28
28
28
28
28
28
28
28
5 歳児
28
28
28
28
28
28
28
28
28
28
28
28
合計
139 141 142 144 145 148 150 150 151 151 152 153
② 保育日数及び出席状況(名)
4月
延べ人数(名) 2,487
24
保育日数(日)
104
1日平均(名)
計
174
324
284
312
336
336
1766
月平均
14.5
27.0
23.6
26.0
28.0
28.0
147.1
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
2,598
2,823
2,749
2,336
2,755
3,221
3,027
2,676
2,485
2,650
2,677
24
26
25
27
23
26
24
23
23
23
25
108
109
110
87
120
124
126
116
108
115
107
一時預かり(名)
22
24
20
16
16
13
20
16
14
11
11
15
病後児保育(名)
35
29
39
32
32
23
23
32
24
31
27
6
11 月
1
17
11
1
0・4
1
1
3
39
12 月
1
17
12
1
0・4
1
1
3
40
1月
1
17
12
1
0・4
1
1
3
40
2月
1
17
13
1
0・4
1
1
2
40
3月
1
17
13
1
0・4
1
1
2
40
※一時保育利用者は延べ 198 名、病後児保育室利用者は延べ 333 名
③職員の状況(名) 産休・育児休暇中保育士 含む
4月
1
施設長
18
保育士(正)
9
保育士(パ)
1
看護師(正)
1・3
調理師(正・パ)
b
1
事務員
1
管理栄養士
2
保育士助手
37
計
5月
1
18
9
1
1・4
1
1
2
38
6月
1
18
9
1
0・4
1
1
2
37
7月
1
18
10
1
0・4
1
1
2
38
8月
1
18
10
1
0・4
1
1
2
38
327
48
9月
1
18
9
1
0・4
1
1
2
37
10 月
1
17
10
1
0・4
1
1
3
38
桜ヶ丘保育園
2012 年度は 100 名定員となって 2 年目。入園状況は平均入所率 119%を維持し、なおかつ一時
預かり保育も再開し多くの受け入れができた。育児休業を取得し働き続ける母親が増え 1 歳児の
入園が過去に例なく増加したため、保育室の使い方やクラス編成などに工夫を凝らし、保育方法
も検討しながらの一年であった。加えてパート保育士の離職や新規応募がない状況で、一時は派
遣保育士を 4 名採用するなど職員確保に大変苦労し、年度途中で担任交代するなどクラス運営に
も苦慮した一年であった。そのような中でも利用者には負担をかけることなく、例年並みの受け
入れができたことは職員一人一人の努力によるものである。育児支援事業である保育園親子ひろ
ばも 2 年目となり徐々に地域に浸透してきている。保育士確保に関しては市内各園においても同
様であり、今後は保育園職員がやりがいを感じ、働きやすい、また働き続けられる職場づくりを
考えていく必要性がある。
1.入所状況
4 月は 116 名 116%の入所で始まり、以後 3 月までに 0 歳児 9 名、1 歳児 4 名の入所があった。
退・転園もあり、最終的に 3 月には 127 名となり年間平均入所率は 119%であった。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)利用者に質の高いサービスを提供する
①園の保育理念、保育目標を年度当初・途中で確認し、合同研修では保育の質を高めるという
視点での話を聞き、子どもを見取る目を養う学びを業務に生かしていった。
②保育、調理、看護に関連する各種研修に参加し、職場会で報告し合い、保育園業務に反映さ
せる等、利用者の満足度アップにつなげた。
③園児にまんべんなく様々な経験をさせたいということで勉強会をすすめ、PDCA を行いなが
ら保育の質向上や職員の意識向上に努めた。そしてその成果を保育学会にて発表した。
④月間保育計画や保育日誌の見直しを図り、個々の発達がより見える形式に改善した。
(イ)事業の成長、発展のためのマーケティングと振り返りをする。
①保育園親子ひろばや一時預かり保育を通して利用者の思いが見えてきた。今後の事業継続の
参考にするとともに、特に「親育て」の視点を大事にしていきたいと感じた。
②省エネやエコは意識できたが、コスト管理に関しては今一つ意識に欠けていたと感じる。
(ウ)施設の公共性を生かし、地域に存在や目的をアピールし地域の育児力を高める役割を担う。
①地域の老人会との交流を行い、様々な年齢の方々と関わる経験をし、相互理解を深めた。
②地域の祭りや敬老会行事、文化展、公民館まつりに参加し、園児が演技や作品を披露した。
③就学前児と小学生との交流や学校見学をさせていただいた。
④新一年生のつどい、小学校卒業を祝う会を行い、園との繋がりを親子共に再確認していただ
いた。
(エ)特別保育事業
①一時保育児は年間延人数 1224 名、月平均延人数 102 名の利用があった。特に 1、2 歳児の利
用が多く全体の 3 分の 2 に上った。
49
②野菜栽培やクッキング、管理栄養士による年長児への食育活動と併せ、年中児以下でも各
クラスに合った食育を行い、園児や保護者の食に対する興味関心へと繋げた。
③補助事業として、措置児には一時間の延長保育を行った。近隣の学童保育施設の終了時間
以降は必要があれば学童児の受け入れも行った。また、特別障害児 1 名、一般障害児 6 名
の受け入れを行い、食物アレルギー児は 3 名の受け入れを行った。
(オ)その他の公共的事業
①大学実習生受け入れ(看護師・言語療法士および保育士)
②多目的広場(浜松市から借りている共同駐車場)や園周辺のごみ拾いおよび清掃
③小中高校生の体験学習やボランティア受け入れ
(カ)保育環境の改善、施設整備
・親子ひろば用の玩具や貸し出し用絵本の購入
・老朽箇所の修繕
・防災備品の購入
・保育園増改築のための造成工事および本体工事着工
【数値実績】
① 歳児別入所保育児童数(名)
月
4月
5月
6月
7月
8月
9 月 10 月 11 月 12 月
1月
2月
3月
0歳
5
5
6
9
11
11
11
11
1歳
23
23
25
27
27
27
27
2歳
22
22
23
23
23
23
3歳
24
24
24
24
24
4歳
22
21
21
21
5歳
20
20
20
合計
116
115
119
合計 平均
12
13
13
14
121
10
27
26
26
26
26
310
25
23
22
22
22
22
23
270
22
23
23
23
23
23
23
23
281
23
21
21
21
21
21
21
21
21
253
21
20
20
20
20
20
19
19
19
20
237
19
124
126
125
125
124
123
124
124
127
1472
119
② 保育日数及び出席状況(名)
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
延人数
2147
2197
2314
2516
2132
2258
2696
2398
2290
2061
2122
2317
保育日
24 日
24 日
26 日
25 日
27 日
24 日
26 日
24 日
23 日
23 日
23 日
25 日
日平均
89
91
89
100
78
94
103
100
99
89
92
92
一時預かり
60
94
74
91
83
99
102
123
109
127
133
129
4月
5月
6月
7月
8月
9月
1月
2月
3月
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育士(正/ゾ)
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
8/5
保育士(パ)/補助
7/2
7/2
7/2
8/2
7/2
7/4
8/3
9/3
9/3
9/3
10/3
10/3
看護師/准看(パ)
1/1
1/1
1/1
1/1
1/1
1/1
0/1
0/1
0/1
0/1
0/1
0/1
調理師(パ)
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
事務員(パ)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
31
31
31
32
31
33
32
33
33
33
34
34
③ 職員の状況(名)
月
施 設 長
合
計
50
10 月 11 月 12 月
ひかりの子保育園
2012 年度は、両親が長時間勤務であったり、勤務地が遠方になったりしたために、早朝保
育を利用する園児が急に増えた。特に乳児にその傾向が強く表れている。長時間利用児童が
増加している傾向は、今後も続くと考えられる。保育園としては、生活習慣を身につけるこ
と、親子で過ごす時間の大切さについて、今まで以上にその伝え方の工夫が必要となる。
1.入所状況
年間平均入所率は 118.6%。最終的に 149 名となった。4 月、1歳児の入園希望者が予想以上に
いたため予定よりも4名多く入所しスタートした。当初 2 カ月ほど、当該クラスの子どもたちが
落ち着いて過ごせるように配慮して保育にあたった。一時預かり事業では、虐待予防の利用が 2
件あり、市の児童相談所との連携により母子関係が落ち着きをみせた。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)子どもの最善の利益を考えた保育の実践。
①見通しを持った指導計画を作成・実践・評価…指導計画・個人記録の方法を検討してき
た。年齢により、どのような形式が保育の振り返りとなるのか今後さらに検討を続けて
いきたい。
②異年齢・歳児別保育…一人ひとりを見ることを主眼にして、その時の子どもたちの様子
に合わせて、保育形態を工夫した。
③統合保育…個別の対応が必要な子どもたちと、子どもたちが日常的に関わりを持てるこ
とで、個の違いを自然に受け止め、人として関わることができている。
(イ)地域との連携・交流
2012 度も、長上地区社会福祉協議会が中心となり、幼稚園・保育園・保健師・民生児童
委員・自治会関係者が、定例会を開き地域としての子育て環境作りに取り組んだ。また、
保育園として地域の老人会や近隣の方・小学校・幼稚園等との交流は継続して行うことが
できた。
(ウ)食育と環境教育
1回の管理栄養士による食育と保育活動で行うクッキングや調理師との連携・園庭での
野菜作り等を通して、食事に対する興味・関心を引き出すよう行った。2011 年度よりも収
穫した野菜の種類が増え、収穫した大豆で味噌作りも行うことができた。また、環境教育
は、体験を通した教育をおこない、習慣化を意識して行った。
(エ)家庭との連携
①日々の連絡等…年度当初実施の家庭訪問により、園と家庭がより密接につながっている。
また、日々の活動を写真掲示によって知らせたり、連絡帳で、個の様子を具体的に保護
者に伝えたりして、保育活動への理解を得るようにしてきた。
②保護者会…役員の提案により、保護者のマナーの見直しが実施された。顕著な効果が
みられたので、提案した役員も喜びを感じていた。
51
(オ)保育園親子ひろば事業の実施
週 1 回のホール開放が定着してきた。参加者は、受付を 5 歳児が行うことや在園児と交
流する特徴を理解している。小さな集団のため、互いに知り合う場となっている。
(カ)その他の公益的事業
①子育てサークルや地域のサークルに、活動場所を提供し支援した。
②中・高校生の体験学習、大学生実習(保育科・看護科等)、学生ボランティアを受け入れた。
(キ)独自事業
学童保育の常時利用者は 11 名。長期休暇は 23 名。臨時休校時も数名利用があった。
【数値実績】
① 歳児別入所保育児童数(名)
月
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
計
月平均
0 歳児
5
6
7
9
9
11
13
15
15
18
18
18
144
12
1 歳児
25
25
25
25
25
26
27
27
27
27
27
27
313
26.08
2 歳児
27
27
26
27
27
27
27
27
27
26
26
26
320
26.66
3 歳児
24
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
299
24.91
4 歳児
25
25
25
25
26
26
26
26
26
26
26
26
308
25.25
5 歳児
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
324
27
133
135
135
138
139
142
145
147
147
合計
149 149
149 1,708
142.33
② 保育日数及び出席状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月 11 月
12 月
1月
2月
3月
延べ人数(名)
2504
2662
2614
2839
2340
2495
3027
3017
2655
2532
2515
2552
保育日数(日)
24
24
26
25
27
23
26
24
23
23
23
25
1 日平均(名)
104
110
100
113
86
108
116
125
115
110
109
102
一時預かり保育(名)
63
92
92
93
52
49
82
82
62
67
77
64
学童保育(名)
205
169
156
196
235
144
162
149
155
121
114
125
③ 職員の状況(名)
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
施設長
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育士(正職員)
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
看護師(正職員)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
調理師(正職員)
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
事務員(正職員)
1
1
1
26
26
28
30
31
31
31
31
31
31
31
31
46
46
48
49
50
50
50
50
50
50
50
50
パート
計
52
こうのとり保育園
2012 年度も、保育士・調理師・看護師・社会福祉士・管理栄養士がそれぞれの専門的視点に立
ち連携し合って、子どもの保育また保護者支援(親育て)そして地域の子育て支援を行った。
幼保一体化は子ども・子育て支援新制度として動き出す。保育園における「生活」と「あそび」
の中に子どもの学びがあり、教育的要素が含まれていることは、一般的には見えにくい。幼児教
育を前面に打ち出しているという点では幼稚園の方が分かりやすい。0 歳から積み上げられてい
く養護と教育が一体となった保育所保育を私たちが言語化また見える化していく必要性を感じる。
保育の実践課題に基づき、保育を科学することそして検証することにより、子どもの育ちを具
体化し、保育の効果・成果を見えるかたちで、保育学会につなげられた。このような研究を積み
重ねていくことが、保育の質の向上につながるのではないかと思う。
1.入所状況と保護者支援
4 月入園児 20 名、年度途中入園児 13 名のうち、育休明け 0 歳児入園は 11 名であった。
そして、年間入園率は広域入所を含めて 120.2%(昨年度比 2.2%増)であった。
『子どもの生活リズムを整えるために家庭と保育園でできること』をテーマに、親と子が
早寝早起き等の生活リズムについて考え合い、目標を立て、実践したことで、具体的効果も
あったとの声も聞かれた。その他、母親の精神疾患や虐待(ネグレクト)などの様々な事情を
抱えた家庭や生活保護世帯については、市とも連携し注意深く観察しながら対応にあたった。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)保育内容
① 統合保育
幼稚園とこひつじ保育利用の並行通園で卒園した 2 名は、浜松特別支援学校に入学。在園
中 5 名のうち、2 名は西小学校の特別支援学級へ入学し、1 名は内野小学校へ入学。あとの 2
名は病院に通院、定期的に検査を受けている。
一時預かりの障害児の保育「こひつじ保育」は、市内の関係機関(福祉課・健康増進課・
発達支援センター「はあと」・発達支援センター「心愛」・幼稚園・病院など)との連携によ
り、利用延べ人数は 1,113 名(2011 年度比 1 割増)であった。
気になる子については、保護者と個別面談を行い、平行通園などの療育を促し、
「はあと」
との連携を行った。言語聴覚師による検査も行い、個別対応にあたった。
② 質の高い保育(者)<生きがいを持って働ける職場づくり>
少人数制保育を検証。保育者の力量を高めることにつながっているという実感を持った職
員が会議の場で報告を行った。また、保育環境を見直した中堅職員からは具体的に子どもの
姿と合わせて、どのような保育効果が生まれたかを報告した。職員ひとりひとりがお互いに
切磋琢磨し合い、やりがいのある職場の風土づくりの大切さを実感した。
③ ECO を取り入れた保育活動
今年度は、水道使用量を減らすため、園児達と共に水の使い方の見直しを行った。また、
使用電力を視覚的にみえるよう、節電メーターを取り付け、エアコンの温度設定の取り決め
をつくり実践、効果もあった。年長児は親子で海がめ放流と併せての海岸のごみ拾いも行い、
53
自然環境に関心をもつ活動を保護者と共に行った。
(イ)公益事業…ボランティア、実習生の受け入れ・お年寄りとの交流
① サマーショートボランティアの受け入れ(市内中高生)
② 保育実習の受け入れ(県立磐田西高生、聖隷クリストファー大学から保育士養成実習・言
語聴覚学科の言語聴覚士養成実習他)と西小学校初任者教諭実習の受け入れ
③ 非行少年ボランティアの受け入れ(家庭裁判所浜松支部より)
・泉町老人会の寿会との交流
(ウ)保育環境の改善、施設整備
① 修繕…園庭遊具の格子状ネット、プールのタイル、区分開閉器(SOG)、給食室ガス空調機他
② 購入…防災テント、避難車、おもちゃ棚、バスケットゴール、楽器等
(エ)職員研修
① 園内研修(学習会)
、聖隷合同研修(保育の質を高めるための研修・キリスト教保育研修)
② 聖隷保育園浜松磐田地区初任者研修
③ 外部研修…乳児保育、障害児保育、食育、子育て支援、接遇研修、その他(視察研修)
【数値実績】
①
歳児別入所保育児童数(名)
0 歳児
1 歳児
2 歳児
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
7
9
11
11
13
15
18
18
18 18
18
18
24
24
25
24
23
24
24
24
23 23
23
23
29
29
28
28
28
28
28
28
28 28
28
28
計 月平均
174 14.5
284 23.6
338 28.1
3 歳児
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
25
300
25
4 歳児
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
324
27
5 歳児
26
26
26
26
26
26
26
26
26
26
26
26
312
26
計
138
140
142
141
142
145
148
148
147 147
147
147
②
1732 144.3
保育日数及び延べ出席(利用)状況
4月
5月
6月
7月
8月
9 月 10 月 11 月 12 月 1 月
2月
3月
計
月平均
延べ人数(名) 2,660 2,589 2,854 2,997 2,449 2,633 2,993 3,034 2,677 2,325 2,612 2,545 32,368 2697.3
保育日数(日)
24
24
26
25
一日平均(名) 110.8 107.8 109.7 119.8
27
23
26
24
23
23
23
25
293
24.4
90.7 114.4 115.1 126.4 116.3 101.0 113.5 101.8 1327.3 110.6
一時預り(名)
42
60
71
90
106
91
108
114
118
134
139
105
1178
98.1
延長保育(名)
95
38
4
3
339
125
34
5
7
287
101
17
4
4
263
102
72
3
3
491
64
232
2
6
527
68
43
5
1
374
87
51
2
1
449
68
53
7
2
347
62
57
3
0
382
57
41
4
3
310
81
43
2
1
221
83
90
4
2
202
993
771
45
33
4192
82.7
64.2
3.7
2.7
350
5月
1
16・18
1
2・2
0・2
6月
1
16・18
1
2・2
0・2
7月
1
16・19
1
2・2
0・2
8月
1
16・20
1
2・2
0・2
9月
1
16・20
1
2・2
0・2
10 月
1
16・20
1
2・2
0・2
11 月
1
16・20
1
2・2
0・2
12 月
1
16・20
1
2・2
0・2
1月
1
16・20
1
2・2
0・2
学童保育(名)
休日保育(名)
病後児(名)
支援センター(名)
③
職員の状況(名)
4月
施設長
1
保育士(正・パ) 18・19
看護師(正)
1
調理師(正・パ) 2・2
事務員(正・パ) 0・2
2月
1
16・20
1
2・2
0・2
3月
1
16・20
1
2・2
0・2
補助他・アルバイト 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6 3・6
計
54
51
51
52
53
54
53
53
53
53
53
53
53
磐田市子育て支援総合センター「のびのび」
1.子育て支援
2012 年度は、年間を通して季節によって利用数に大きく偏りがあり、8 月の利用者数は、2011
年度に比べ 400 人以上の増で、4,5 月は、300 人弱の少ない利用者数だった。
一日を通し午前中は、1.2歳児の親子連れが多く、午後は、0 歳児の親子連れ、長期休みは、幼
稚園児親子が集団で利用して連日賑やかだった。また、土日は、家族連れ、特に父親との利用者
が目立った。特に乳児の親子連れには、ゆったりと安全に過ごせる快適な場の提供につながった。
土日は、市内の他の支援センターは開館してないので、
「ありがたい」という利用者からの感謝の
声が多く聞かれた。
ここ数年、職員の入れ替えも無く、同じ顔ぶれが利用者を迎えている。そのため、親も子も馴
染み易く、安心して利用できている様子である。反面、ファミリーサポート事業の利用者数が増
え、同時に援助の内容等が複雑になっているため、事務作業は煩雑になりやすい。さらに、一時
保育事業の利用者も、2011 年度に比べ 100 名以上の増で、対応に追われる実情がある。その為、
職員一人ひとりがじっくり時間をかけて母親達と言葉を交わす機会が少なくなったのが反省点で
ある。
2013 年度は、であいのひろば事業(出前保育)の担当を「のびのび」が中心的役割を担うこと
になり、事業展開しやすくなると思われる。
2012 年度から自主事業として取り組んでいる集団療育「ピポパ」は、市内での支援センターの
初の取り組みとして、行政の協力も得て実施することが出来た。今後も磐田市発達支援センター
「はあと」は勿論の事、市内の支援センター職員とも連携をとりながら、磐田市の子ども達の豊
かな育ちのための支援をしていく。
【利用人数】
大人
子ども
合計
月平均
16,758
18,607
35,365
2,947
(ア)育児相談
2012 年度の相談件数は、月平均 118 件と 2011 年度に比べ 27 件多かった。ほとんどが来館時
の相談だった。内容としては、0,1 歳児は、生活、発達、健康についてが大半で、2,3 歳児は、
発達・生活習慣の自立方法についての相談だった。中でも、言葉の問題が多く障害があるの
ではないかと不安を抱えながら悩んでいるなど、継続的な相談・支援が必要なケースも多い。
【相談数】
電話
162
面接
1,255
メール
3
合計
1,420
(イ)個別療育「らったった」と集団療育「ピポパ」
「らったった」は、ダウン症の年長児 1 名の受け入れだった。
“はあと”と、連携を取りなが
ら療育を進めて来たので、親も安定した気持ちで就学できると感謝の言葉が聞かれた。
55
「ピポパ」は、1歳半健診で気になると言われ悩んでいる親子や、館内で遊んでいる様子を見
て職員が声をかけて療育を勧めた親子を対象に、
「はあと」の援助を受けながら集団療育を行った。
専門機関に通う前段階で悩んでいる親には、利用しやすい療育の場となり好評だった。
2013 年度は、市内の支援センターとも連携を取りながら、更なる充実を図っていきたい。
(ウ)季節の行事・講座等
季節の行事は、親子で楽しみながら、現代の家庭ではあまり聞くことのない由来を伝える
事を重視して行った。また、地域の方々との交流の場として、弦楽器やギターの演奏を依頼
した。また、絵本の読み聞かせを通して行事の伝承の大切さも伝えることができた。
講座の中では、
「あかちゃんと一緒」の企画が人気で、同じ講座を月2回実施する事が複数
あった。初めて子育てをする母親は、親子触れ合い遊びや歯科衛生士、助産師、看護師、栄
養士等専門家の話も興味深く聞いていた。講座の後のお喋りタイムも楽しみのひとときとな
った。また、初めての試みとして親たちのストレス解消を目的に、お月見コンサートやのび
のび祭りを実施したところ、参加者も多く、安心安全な場で親子で楽しめるイベントは、心
から楽しめたと、いう意見が多く聞かれた。今後は、恒例行事にしていきたい。
2.ファミリー・サポート・センター
(ア) 2012 年 4 月 1 日~2013 年 3 月 31 日
会員数
年間会員数
依頼会員
479 人
59 人
援助会員
177 人
18 人
両方会員
74 人
4人
730 人
81 人
合
計
年間援助回数
4450 回
(イ)援助活動内容
幼稚園・保育園の送迎 1158 回、保護者の短時間就労の保育 599 回、放課後児童クラブの迎え
633 回、放課後児童クラブ終了後の預かり保育 542 回、保育所・幼稚園の迎え後の託児 484 回、
子どもの習い事等の送迎 441 回の順に援助活動が多かった。
また、父子家庭就労のための保育園送迎の援助や精神疾患を抱えた母親がいる家庭の援助は、
他機関と連携を持ちながら行った。援助と共に相談を兼ねる等、対応が複雑化している場合も
あり、職員が援助に出向くなどのケースもあった。
(ウ)会員への活動
援助会員の為の養成講座 7 月・11 月の 2 回開催。新規登録の会員数は、援助会員と依頼会員
と合わせて 22 人。会員交流会は、7 月・12 月の 2 回開催で参加者数は 27 人と 2011 年に比べ全
体的に増えていた。
一方、会員の為の勉強会は、参加者が少ない現状が続いているため、交流会と兼ねて行った。
講師は、地域で子育て支援事業に取り組んでいると共に、援助活動も行っている方を招き、座
談会を実施した。年々会員が増えているが、年 4 回は情報誌を発行し情報を配信していきたい。
56
こうのとり東保育園
乳児保育室を増築し 0 歳児の受け入れに繋げることが出来た事もあり 2012 年度は運営的に安定
していた。小さな保育室拡張ではあるが、ほふく、歩行がしやすくなり、行動範囲が広がり環境
の大切さを改めて感じている。
事業目標である「保育の質の向上」に向けては、幼児教育の視点から、子どもが自ら考える、
工夫する、関心を持つ、いたわる心が育つ保育が展開できるように事例検討等を行いながら職員
の研鑽を行った。今後も保護者、地域と共に協力しあいながらひとりひとりを大切にした保育を
心掛けていきたい。
1.入所状況
年度当初より 0 歳児が 7 名でのスタートだったが途中入園が多く、3 月には 17 名だった。1 歳
児については希望者が少なく、途中入園が殆どなかった。外国人保育は、入園希望が多いが途中
退園も多く不安定であった。保育への影響や共生を考えると各クラスで 3~4 人が限度(全体で 20
名程度)と考えている。
2.年度事業目標・年度重点施策
(ア)保育の質の向上
「伝えよう」をテーマに学習会、職員会で学びあい、それぞれの職員が具体的な方法で、保護
者と共に子育ての楽しさや子どもの成長を喜びあうことができる様、研究課題を持ち実践して
きた。
(イ)保護者支援
保護者に映像メディアに頼らない、子育ての楽しさを伝えるにはどうしたらいいかを課題と
し取り組んできた。具体的には、絵本の楽しさを知ってもらうために、絵本講座や懇談会で保
護者に読み聞かせを行った。また同様に、親子、友達と遊ぶ楽しさを知ってもらうために、さ
まざまな行事の中で「おもちゃコーナー」を取り入れた。これらの実践を通して保護者自身に
本やおもちゃの重要性を感じてもらう事に力を入れてきた。
(ウ)統合保育・他機関との連携
児童発達支援心愛、発達支援センターはあと等、他機関との連携はもちろん、保育園での日
常の保育の中での統合保育の意味と援助の仕方、関わり方の共通理解を行った。
また、就学前児の不安、いらだちを持っている保護者に対して、保育園での様子、生活の仕
方、成長の表れ等を丁寧に報告しながら、教育委員会と共に慎重に就学先を決定していった。
(エ)多文化共生推進
①保護者会役員に、外国人 2 名の役員を置くことで、保護者会にも存在を知らせ、行事等も
共に盛り上げていってもらった。
②多文化共生社会推進協議会への参加をすることで、他機関との情報交換、小学校との連携
に役立てている。その繋がりからNPO主催、ブラジル人保護者対象の「カエルプロジェク
ト」を企画した。ブラジル人スタッフによる講演と保護者、保育園職員との座談会を行う中
で子どもにとっていかに生活リズム、子どもとの関わりが大切かという事を学ぶ場となった。
。
57
(オ)食育と環境の推進
野菜の成長を目の前で見ることができ、収穫、クッキングに繋げていった。採れたてをおい
しくいただく事が、神様への感謝の具体的な活動になっている。特に大豆は味噌作りで使い、
田植えでは苗をもらい園庭でも栽培し、米作りから食するまでの過程を知る事ができ、生きた
経験になった。
(カ)その他の公共的事業
①外国人保育事業
②園庭解放(年 20 回)
、地域の子育て支援サークル(年 10 回)への出前保育
保育士、看護師が主に活動し、あそびの提供や相談事業を行っている。
③中学生・高校生 体験学習 ・サマーショートボランティア受け入れ
①
歳児別入所保育児童数
0 歳児
1 歳児
2 歳児
3 歳児
4 歳児
5 歳児
計
②
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
7
6
6
8
10
11
12
13
15
16
16
17
13
13
13
14
14
14
14
14
14
15
15
15
21
21
21
21
21
20
20
20
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
18
18
18
21
22
22
23
23
23
23
22
22
22
22
22
24
24
24
24
24
21
21
21
21
21
21
21
105 105 105 109 111 108 109 109 110 111 111 112
保育日数及び延べ出席(利用)状況
延べ人数
保育日数
一日平均
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
1940 1912 2008 2182 1838 1932 2302 2155 2054 1905 1962 1864
24
24
26
25
27
23
26
24
23
23
23
25
80.8 79.7 77.2 87.3 68.1 84.0 88.5 89.8 89.3 82.8 85.3 74.6
一時保育
16
0
3
17
29
27
27
14
18
13
14
20
延長保育
学童保育
病後児
105
159
1
24
99
156
10
24
139
181
2
24
139
165
5
26
96
150
4
27
109
156
4
24
81
169
2
24
107
177
13
25
119
154
2
25
58
141
1
24
80
147
5
24
66
136
1
24
外国人保育
③
計 月平均
137 11.4
168 14.0
241 20.0
225 18.8
267 22.3
267 22.3
1305 108.6
職員の状況
計
月平均
24054 1784.5
293 24.5
82.1 72.8
198
23.4
1198 99.8
1891 157.6
50
4.2
295 24.6
※)2 月 15 日より産休に入った職員も含む
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
施設長
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育士(正・パ) 11・11 11・11 11・11 11・12 11・12 11・12 11・13 11・13 11・14 11・14 11・15 11・14
看護師(パ)
調理師(正・パ)
事務員(正~パ)
補助他・アルバイト
計
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
0・2 0・2 0・2 0・3 0・3 0・3 0・3 0・3 0・3 0・3 0・3 0・3
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1 4・1
33
33
33
35
35
58
35
36
36
37
37
38
37
こうのとり豊田保育園
国は少子化、待機児童、虐待などの様々な子育てに関しての社会問題から、その時々に応じて
今までにも幾度となく検討されその都度、保育園も必要に応じて、従来の乳幼児の保育(養護、
教育)とは別に子育て支援事業に取り組んできた。2012 年度は「子ども・子育て新システムに関
する基本制度」が示された。
こうのとり豊田保育園は、園舎の改築の年であり、60 名定員から 120 名定員増の体制を整えて
きた。同時に保育の内容においても「保育学会」を軸に多面的に研修の機会をもち、保育の質の
向上に努めてきた。
1.入所状況
4 月入園児 27 名あり、93 名でスタートした。年度途中入園児 10 名すべて 0,1,2 歳児の入園で
あった。途中退園は 3 名で母親の退職、転居、転園(支援学校幼稚部)であった。
園舎改築のため従来の乳児室が解体されたために、既存の遊戯室を 4,5 歳児の保育室に変更す
ることによって床面積に対する園児数が増え、最終的には 100 名の受け入れまで可能となった。
そのため定員増の準備段階としては、2013 年度には大きな負担もなく繋なげることにもなった。
また同様に待機児童に対しても受け入れ枠が広がり、待機児童の解消までとはいかないが地域
ニーズに少しでも応えることができた。
2.年度事業目標・年度重点施策
(ア)園舎改築期間中の保育環境を整え、地域住民の理解を得る
①工事期間中は、既存園舎の南側に新たな園舎が建つために、夏は暑く、冬は日が当た
らなく寒い環境にあったが、2011 度に設置したエアコンを上手に使いながら環境整備
を行ったため、事故やけがもなく子どもや職員の健康を損ねることはなく過ごせた。
②園庭も北側や南側一部を危険のないように整備し、外遊びもできる環境を整えた。
③工事業者や関係機関と密に連絡を取ることで、工事期間中、地域住民からも完成を楽
しみにして頂いていることを折に触れて伝えられ、理解を得ることができた。
また、新園舎に移る時も、保護者の協力を得て 1 月にスムースな移行ができた。
(イ)新園舎に移る準備として保育環境を整えていく
①定員が増えることで必要になる机や椅子は前倒しで購入し、保育教材、玩具、絵本な
ども意識して整えるようにすることで、子どもたちの生活や遊びの幅を広げていった。
②限られた保育室の中でも保育の質を高めるために、少人数制の保育を部分的に取り入
れできるだけ、個々を大切にする保育をしていくように心がけた。
③公立から引き継いだ備品等を、必要なものとそうでないものを仕訳し、新園舎に移る
段階で不要なもの、扱いにくいものは処分し、または必要なものを新たに購入し整備
した。
(ウ)保育の質を高める研修に参加し、実践を通して自己研鑽する
①保育学会(「子どもたちの成長を踏まえた保育のあり方」~正しいお箸の持ち方、使
59
い方を身に付けるために~)を軸とし、研究、実践の方法を学んだ。
(エ)子育て、親育て支援
①園だより、クラスだよりは毎月 1 回発行し、新たにホームページの開設によって、情
報をより具体的に提供することができた。
②育児講演会で AED の取り扱い方を保護者、職員対象に救急隊員の指導のもと行った。
(オ)働きやすい職場つくり
①クラス別に PC を置き、主に書類(児童票。指導計画、日誌、出席簿など)の記入を行
い、業務の省力化につなげた。
【数値実績】
(ア)歳児別入所保育児童数(名)
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
3
4
4
5
5
5
5
6
6
10
11
12
19
19
19
19
19
18
18
18
18
18
18
18
18
18
18
18
18
18
18
19
19
19
19
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
17
93
94
94
95
95
94
94
96
96 100 101 100
0 歳児
1 歳児
2 歳児
3 歳児
4 歳児
5 歳児
計
計
76
221
219
204
228
204
1152
月平均
6.3
18.4
18.3
17.0
19.0
17.0
96.0
(イ) 保育日数及び延べ出席(利用)状況
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
延べ人数
(名)
保育日数
(日)
一日平均
(名)
一時預り
(名)
延長保育
(名)
月平
均
計
1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 1,541 18,492
1541
24
24
26
25
27
23
26
24
23
22
23
24
291
24
64
64
59
62
57
67
59
64
67
70
67
64
765
64
2
5
8
5
4
38
44
60
36
14
42
39
297
25
4
4
5
7
5
6
6
9
10
9
7
5
77
6
(ウ) 職員の状況(名)
施設長(エ)
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育士(正・パ)
8・13 8・13 8・13 8・12 8・12 8・15 8・15 8・16 8・16 8・16 8・16 8・16
管理栄養士(パ)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
調理師(パ)
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
事務員(正・パ) 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1 0・1
用務員(パ)
計
2
2
29
29
2
29
2
28
2
28
60
2
31
2
31
2
32
2
32
2
32
2
32
2
32
春日保育園
奄美市は待機児童が多く年々共働きをする家庭が増えている。その中で発達の気になる子が多
く子育てに不安を抱え、前向きに向き合えない親や、生活習慣が整えられない家庭などと、その
対応は多様である。
「子どもの育ち」を保障する保育の質を共通理解し、全職員が園児一人ひとり
の発達と家庭状況の把握を行い、園児だけでなく、保護者もしっかり支援できるように、様々な
研修会でスキルアップを目指した。また、地域子育て支援にも力を入れ子育て支援の拠点として
の役割を担い、昔あそびの体験をとおして、培える尊い文化を継承する役割をはたす。今後も自
ら学んで成長していく存在であることを、改めて子どもから学び、共に様々なことに挑戦してい
きたい。
1.入所状況
105 名でスタートし年度途中退所、入所があり名 3 が加わり 108 名になった。0 歳児は 5 名増え
母親の就労率は高く 0 歳児のニーズは高かった。退所に合わせ未満児を入所させていった。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)子育て支援
①就学前児の親子活動はかなり参加率が良く親子でたくさんの経験をすることが出来た。
保育参観の出席率も高く、保護者に、親子あそびやこどもの発達を知らせることが出来た。
②園庭解放や地域の子育て支援の拠点となる。
(イ)地域交流
地域の中学校、高校の職場体験の受け入れ及び、専科の実習交流の受け入れた。
(ウ)食育
①野菜や花作りを通して、植物を育てる大切さを知り実際に育った野菜を食べた。
②クッキングで、料理に興味を示し自主性と集中力を身につけた。
③食育指導ボードを 2013 年にむけて準備することができた。
(エ)研修
①専門分野の研修会は園全体で参加することにより取り組んだ。
②気になる子や発達障害の研修会にも積極的に参加し保育に活かすことができた。
③「つながりあそび」や体育あそびで表現や体を使った研修を受けた。
(オ)委員会
各委員会の年間目標を計画し、時間の工夫をすることで委員会活動を行うことができた。
(カ)保育環境整備
①プレハブ倉庫の新設
61
②イスの購入
3.その他の公益的事業
(ア)園庭開放:地域の親子が天気の良い日に利用していた。
(イ)多くの実習生やボランティアの受け入れを行い、地域の方に保育園を理解してもらう
ことができた。
(ウ)他施設や、高校生との交流会で社会性にも繋げることができた。
(エ)広報誌を配布し、行事の参加を呼びかけ、多くの幼児が足を運んだ。
(オ)高齢者との交流で自然体験や昔あそびを行った。
【数値実績】
①
歳児別入所保育児童数(名)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
計
月平均
0 歳児
7
8
9
9
9
9
9
9
9
10
11
11
110
8
1 歳児
11
11
11
12
12
12
12
12
12
12
12
12
141
16
2 歳児
24
24
24
24
24
24
24
24
24
23
23
23
285
22
3 歳児
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
180
25
4 歳児
21
21
21
21
21
21
21
21
21
21
20
20
250
16
5 歳児
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
324
15
105
106
107
108
108
108
108
108
108
108
108
108
1290
105
12 月
1月
計
②
保育日数及び出席状況
4月
5月
6月
8月
2267 1991
9月
1994
10 月
延べ人数(名)
2049
2483
保育日数(日)
23
24
26
25
26
23
26
一日平均(名)
89
103
94
90
76
86
93
②
2461
7月
11 月
2433 2239
2150
24
3月
1950 1932 2104
23
93
2月
23
93 84
23
25
84
84
職員の状況(名)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
長
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育士(正・業)
7/2
調理師(正業/パ)
2/3
2/3
2/3
2/3
2/3
1/4
事務員(パ)委託
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育パ・/保育補
8/1
9/2
9/2
10/2
10/2
10/2
10/2
10/2
10/2
10/2
10/2
10/2
25
27
27
28
28
28
28
28
28
28
28
28
施
合
設
計
7/2
7/2
7/2
7/2
62
7/2
7/2
7/2
7/2
7/2
7/2
7/2
1/4
1/4
1/4
1/4
1/4
1/4
児童発達支援事業・放課後等デイサービス
のぞみ園
のぞみ園が地域の中で、
“子育て支援”の場として定着し、保育所、幼稚園関係者の発達支援の
意識も高まり、
“気づき”の早い段階から相談を受け、のぞみ園につながる子ども達が増えている。
保護者の意識も“障害のある子ども”というより“育てる過程の困難さ”を解消するために丁寧
な関わりを求めて、療育を希望する親子が多く、発達支援の輪がどんどん広がっている。
定員 20 名の事業でありながら、毎日の利用児数が 20 名を超える日が多く、保護者の皆様の、
のぞみ園の療育への期待を一身に背負い、職員一丸となって頑張った一年でもあった。
2012 年は法改正がなされ、学童児の活動が“放課後等デイサービス”と名称が変わり、休日や
長期休暇の活動を充実させた。療育の内容に豊かな生活を目指す余暇活動的な活動を増やした。
障害者自立支援法から児童福祉法に移行されたが、まだ移行期間であるため、大きな動きはない
が、2013 年度内に園舎建て替えと共に事業拡大に向けて、整備を進める必要がある。
1.地域交流
(ア)同法人施設間の交流
①春日保育園と、夏祭り、運動会、お遊戯会を合同で行い、特に年長グループがプールや
運動会の練習などで交流を行った。
②奄美佳南園には、園外療育で施設を利用した。
(イ)小、中、養護学校との交流
①地域の小学校 5 年生と授業の一環として 8 回の交流を行い、オリジナルの交流の歌を作って
もらったり、一緒に園外で活動したり、子ども同士の交流が深まった。
②奄美市内の中学校の職場体験や福祉体験として受け入れ、交流を行った
③年長グループが市内の保育所の交流会に参加し、大きな集団での活動を経験できた。
2.関係機関との連携・協力
(ア)保健・教育・福祉機関との連携・協力
①名瀬保健所、各市町村の保健師と共に子どもの状況把握を行い、共通理解を図り、地域の
中での家族支援に役立ててもらった。
②奄美市においては教育委員会との三者面談を行い、障害児就学指導委員会の委員とし参加
することで情報提供を行い、スムーズに就学指導が行えた。
③法改正に伴い、事業内容や制度の研修に参加し、情報共有した。
(イ) 保育所・幼稚園との連携
保育所、幼稚園との併行通園児の情報交換や療育指導を行い、共通理解を図った。
(ウ)小学校との連携
①入学前の連絡会に参加し、情報提供を行うことで支援内容の確認ができた。
②放課後等デイサービスを利用している児童の学校の先生と情報交換を行い、支援内容の
共通理解を図った。
63
3.職員研修
(ア)学習会
①保育連合会主催、NPO 法人チャレンジドサポート奄美、その他の研修会に参加した。
②毎月資料の読み合わせ、ケースカンファレンスを行い、療育に活かすことが出来た。
③発達支援通園事業連絡会議の鹿児島、京都、徳之島での研修会に参加した。
4.保護者支援
(ア)面談・相談
①個別支援計画の作成や確認等で 3~4 回実施した。
②3 歳以上児全員に大島児童相談所の心理技師に発達検査及び相談を実施し、発達の確
認を行い、療育に活かすことができた。
③教育委員会との三者面談・大島養護学校見学会と教育相談、校区内の学校訪問・特別
支援教育担当者との情報交換を行い、就学指導を行った。
(イ)保護者会
毎月 1 回実施。療育学習会・懇親会・行事用のお菓子作り等を行い、保護者同士の交
流、親睦を深めた。
【数値実績】
①歳児別入所保育児童数
4月 5月 6月
0歳
-
-
-
1歳 1
2
2
7月
-
2
8月
-
2
9月
-
2
10 月
11 月
12 月
-
-
-
2
2
2歳 5
3歳 6
5
6
5
6
5
6
5
6
5
6
5
6
4歳
5歳
学童
計
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
54
②保育日数及び出席状況
4月 5月 6月
延べ人数
478 515 540
療育日数
23
24
26
一日平均
20
21
20
7月
554
25
22
8月
487
26
18
9月
442
23
19
2
1月
-
2
2月
-
2
3月
-
2
計
-
23
5
6
5
6
5
6
5
6
5
6
60
72
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
1
25
16
55
12
300
192
659
10 月
11 月
12 月
2月
3月
494
26
19
480
24
20
455
23
19
1月
452
23
19
457
23
19
503
25
20
合計
5857
291
20
③職員の状況
5月
1
1
2
5/1
6月
1
1
2
5/1
7月
1
1
2
4/1
8月
1
1
2
5/1
9月
1
1
2
5/1
10 月
11 月
12 月
保育士(パ/業)
4月
1
1
2
5/1
1
1
2
5/1
1
1
2
5/1
1
1
2
5/1
運転手(パート)
3
3
3
3
3
3
3
3
13
13
13
12
13
13
13
13
施設長(兼務)
管理者(正)
保育士(正)
計
64
1月
1
1
2
5/1
2月
1
1
2
5/1
3月
1
1
2
5/1
3
3
3
3
13
13
13
13
逆瀬川あゆみ保育園
2011 年度より、園の特色を意識し、一時保育と在園児クラスとの連携の土台作りは、職員間の
意見交換をもったことでニーズへの理解も含め、おおむねできたように感じる。今後は、その土
台をどういかしていくかということを意識していくことが必要である。
また、保育学会への取り組みも、継続して保育の中に取り入れていた粗大運動から保育士の気
づきや振り返りが出来たことで大きな学びのひとつになったように思う。
1.入所状況
4 月 新入園(0 歳児 8 名 1 歳児 2 名 3 歳児 1 名)計 11 名を加え 49 名でスタートする。
(1
歳児クラス 特別支援保育児 1 名含む)9 月から 11 月 53 名、12 月 52 名、1 月 53 名となる。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)保育内容
①統合保育
特別支援保育児は、市のドクターの訪問指導を年間 2 回受ける。また、臨床心理士による
巡回指導も受ける。発達の心配な子どもについての相談をし、助言を受ける。要経過観察
の子どもが多く、かかわり方を学び、職員全員に周知した。
②世代間交流(公益的事業として)
中学生体験活動である『トライやる』を市内の中学 2 年生 3 校より 8 名を、保育実習生延
べ 4 名の受け入れをした。デイサービスのご利用者をお別れパーティにお招きしたり、子
どもたちが使うおもちゃを作っていただくようお願いしたりしながら交流を持った。又、
花の日や感謝祭など地域の方々にお花や果物を届けるなどし、様々な人と接する機会を設
けた。野上あゆみ保育園との園庭交流や歳児別交流も積極的に行った。
③食育
3 歳児を中心に、年間のプログラムを作成し季節の野菜や果物などの食材を取り上げ、形
や色、香り、感触などの体験活動を行った。園庭の畑やプランターで栽培、収穫したもの
を使ってクッキングをしたり季節にあったお菓子作りも経験出来るようにした。また、保
護者に対しては給食だよりを 1 か月ごとに発行し情報の発信を行った。
(イ)地域の保育ニーズに対応
①延長保育 11 時間をこえ 1 時間の延長保育(18 時~19 時)を行い、月平均 9 名の利用が
あった。
②一時保育 年間の延べ利用回数は、2039 回。 月平均延べ利用回数は 170 回。最高利用月
は 11 月であった。0 歳児の保育のニーズがかなり多くあり、人数調整をしなが
らニーズに応える日々であった。
③子育て支援(公益事業として)
毎週月曜日午前と「すくすく」開催後、園庭開放を行った。また、月 1~2 回
自由に遊べる空間の提供として室内開放を行い、保護者同士がつながることを意識
65
した。
保育士全員が担当月を決めて、年間1~2回はプログラムをたて在宅の保護者と触れ合う
機会を持ち、地域の保護者と触れ合う中で情報の発信や収集をした。
(ウ)保育室環境の改善、施設整備
保育室コーナー環境の整備や玩具の入れ替えを行う。また、ホールに観葉植物や生花を飾り、
ほっとする雰囲気作りをする
(エ)職員研修
年 2 回(6 月・11 月)あゆみ合同研修 外部研修への積極的参加、研修後のフィードバック 保
育士交流研修を通して保育の振り返りや気づきを持つ
(オ)環境活動
近隣の公園や駅周辺ゴミ拾いなどのエコ活動に取り組む 節電 エコキャップ収集
【数値実績】
①歳児別入所保育児童数
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
計
月平均
0 歳児
8
9
9
11
11
11
11
11
11
11
11
11
125
10.42
1 歳児
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
168
14.00
2 歳児
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
168
14.00
3 歳児
13
13
13
13
13
14
14
14
13
14
14
14
162
13.50
4 歳児
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.00
49
50
50
52
52
53
53
53
52
53
53
53
623
51.92
合計
②保育日数及び出席状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月 11 月 12 月
1月
2月
延べ人数
818
960
983
1029
957
868
1101
1056
保育日数
24
24
26
25
27
23
26
1 日平均
34.1
40.0
37.8
41.2
35.4
37.7
一時保育
106
137
156
155
163
167
3月
947
936
995
11635
24
23
23
23
25
42.3
44.0
41.2
40.7
43.3
39.4
204
223
152
182
203
191
2月
3月
③職員の状況
4月
5月
6月
7月
8月
施設長
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
保育士(正)
12
12
12
12
12
12
11
11
11
11
11
11
看護師(正)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
栄養士
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
事務員(正)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
パート
12
12
12
13
13
13
13
13
13
13
13
13
28
28
28
29
29
29
28
28
28
28
28
28
計
9 月 10 月 11 月 12 月 1 月
給食業務は、エームサービス㈱に委託(栄養士 1 名、パート内【調理師 2 名、調理補助 1 名】
)
66
御殿山あゆみ保育園
2012 年は、一人一人を大切に丁寧に見ていくためのひとつとして「個別」のカリキュラムや日
誌など、
「書く」ことを意識した一年であった。その結果、職員からは「個別の記録を書くことで、
一人一人を見ていく意識が高くなった。
」「自分のその日の保育の振り返りができた」という声が
聞かれた。また、事務作業を効率化するため、パソコンの利便性を生かし、日誌だけでもパソコ
ン入力をしていくことを園全体で意識的に試みた。一年が経ち、職員からは台数、設置場所、得
手不得手などのメリット、デメリットについて、いろいろな意見を聞くことができた。
まだまだ課題はたくさんある。しかし今後も、連絡帳などメッセージ性の高いもの以外につい
ては、パソコンのメリットを効果的に活用し、スキルアップのためにも、できる範囲で続けてい
く。
そして何より、一人ひとりを丁寧に見ていくために「個人の記録を書く」ことで終わることな
く、整理して振り返り、見落としていた子どもの深いところに気付き、意識して関わっていくこ
とを一番大切に考えていきたい。
1.入所状況
4 月は 123 名
(緊急枠含む)でスタートした。
0 歳児クラスは 4 月の時点で 4 名入園という 2011
年度とは大きく違い、少人数で始まり(2011 年度は 4 月の時点で 12 名)、その後も 0 歳児の
入園状況が思わしくなく伸び悩みが続いた。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)保育内容
①統合保育:年 2 回専門医による巡回指導を受け、専門機関との連携をとった。気になる子
については、発達心理相談員による年 3 回の巡回指導により相談、助言を受け、
講義にも参加。全職員で周知した。
②緩やかな担当制:一人一人を大切に見ていき、子どもが安心感を持って過ごせるよう、
「日
課」
「室内環境」
「保育士の動き」等、個々の成長発達に応じた関わりを考えた。
③食育:管理栄養士による食育活動や、自分たちで収穫した野菜のクッキング等を通して食
べ物への関心が高まった。
(イ)地域のニーズに対応
①延長保育:朝 7:00~7:30、夕方 18:15~19:00 までの延長保育をおこなっている。延長保
育の申請は多い月で 27 名であった。
②一時保育:非定型・緊急・私的等で受入れ、1~2 歳児の子どもが中心であった。保護者自
身が課題を抱えている方もおり、家庭児童相談室や隣接の「子育てサポートひ
かり」などの関係機関と連携を取った。
③子育て支援:子ども連れの親が授乳やおむつ交換のために、気軽に立ち寄ることのできる
「赤ちゃんの駅」を実施。土曜日には園庭解放を行った。
また、講演会「おかたづけセミナー」や「管理栄養士による離乳食の試食会」
を開催した。地域の出前児童館に保育士が出向き、相談業務も行った。
67
(ウ)保育環境の改善、施設整備
フローリングの補修工事、TⅤドアホンのワイヤレスセット購入
(エ)職員研修
外部、内部の研修会に加え、保育の専門性を向上のため、宝塚地区の 3 ヶ園で「あゆみ合
同研修会」や「保育士交流研修」を実施。良き学びの場となった。
3.その他の公益的事業
近隣の特養「夢御殿山」との月一回の交流会を行った。
「トライやるウィーク」
(中学生体
験活動)では御殿山中学校の生徒 10 名、短大保育科の保育実習では 2 名を受け入れた。
【数値実績】
① 歳児別入所保育児童数
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
計
月平均
0 歳児
4
4
4
5
9
13
15
15
15
15
15
15
129
10.75
1 歳児
24
24
23
24
24
23
24
24
24
24
24
24
286
23.8
2 歳児
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
288
24.0
3 歳児
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
288
24.0
4 歳児
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
288
24.0
5 歳児
23
25
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
288
24.0
123
125
123
125
129
132
135
135
135
135
135
135
1567
130.6
合計
② 保育日数及び出席状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
延べ人数
2375
2504
1982
2438
2289
2397
2737
2627
2329
2290
2382
2507
保育日数
24
24
26
25
27
24
26
25
24
23
23
25
一日平均
98.8
104.3
76.2
97.5
84.7
99.8
105.2
105.0
97.0
99.5
103.5
100.2
69
60
75
75
54
66
59
56
48
42
63
68
一時保育
(延べ人数)
③ 職員の状況
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
施設長
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
18
18
17
17
17
17
17
18
18
18
18
18
看護師
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
事務員
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
パート・派遣
17
16
16
16
16
13
15
17
17
17
17
17
計
38
37
36
36
36
33
35
38
38
38
38
38
保育士(正・ゾ)
68
御殿山児童館
御殿山児童館は、次世代を担う子どもたちの健全育成を推進することを目的とし、地域におけ
る子育て支援の拠点として、人と人の輪を大切にした、やさしい街づくりを目指している。
開館から 10 年目を迎え、地域の居場所として乳幼児親子・小学生・中高生、各世代に応じた
居場所作りを進めるとともに、出前児童館事業も地域の協力を得ながら拡充することができ、
一層地域へ浸透してきたことを実感している。2012 年度も『地域子育て支援拠点事業 ひろば型』
の事業として、子育て親子の交流の促進の機会や場の提供、子育て支援に関する講習の実施等、
乳幼児親子への子育て支援の充実を図った。仲間作りが活発となり、自主サークルが立ち上がる
など、実際に交流を深める姿が多く見られた。
1.地域との連帯の強化
(ア) 地域との関わりを深め協力体制をとれるよう、地域の会議に積極的に出席し、児童館で
の利用者の様子や気になる親子・児童についての情報の共有と連携に努めた。また、地
域の方にも御殿山児童館運営委員やボランティアとして関わっていただいたり、花壇の
整備に協力していただいたりなど、活動を充実させることができた。
2.サービスの質の向上
(ア) 自由に安心して遊べる環境作りを行い、日常的に児童館施設を開放することで、来館者
が居場所として利用できるよう努めた。また安全管理と事故等や有事の際に備え、新規
利用者は緊急連絡先等を登録し、管理を行った。
(イ) 乳幼児親子を対象とした子育て支援プログラムは、参加したい親子すべてが参加できる
よう、内容や時間帯などを工夫するとともに、発達年齢に応じた遊びや仲間作り活動を
提供し「子育ち」
・
「親育ち」を支援した。
(ウ) 小学生を対象にした集団あそび支援プログラムについては、運動遊びや自然体験活動・
創作活動や視聴覚活動等、みんなで楽しく遊べる内容の充実を図り、様々な体験を通じ
ての仲間作りを行った。また、事業への参画活動も積極的に行った。
(エ) 中高生を対象にした年長児の居場所づくり推進事業では、毎週1回開館時間を延長する
ことで利用の機会を増やすとともに、クッキング・小学生プログラムでの交流等、多様
な人とふれあう体験を通じての自立支援を行った。
(オ) 出前児童館事業として、児童館のない地域に出向き、地域住民のより身近な居場所作り
と、地域の子育て力の向上に繋がる、遊びのノウハウの提供や安全管理の指導を行った。
3.職員の資質向上
(ア) 宝塚市児童館交流研修・児童厚生員の資質や実技講習等にパートも含め参加し、技術や
実施プログラムの内容の向上に努めた。
(イ) 児童館事業に携わる職員全員が同じ方向性で取り組んでいけるように、月 1 回の職員会
や担当(乳幼児・小学生・中高生・出前)ごとの部会を行い、話し合いの機会を持った。
4.その他の公益的事業
(ア)館内プログラムより生まれた自主サークル主体のプログラムを行った。来館者自身の自己
69
実現など成果があった。
(イ)中学校区青尐年育成市民会議に出席し、児童館の役割、子どもとの関わりを説明、現在の
子どもの状況についての理解を求めた。
【数値実績】
・延利用者数
大人
合
計
開館
一日
日数
平均
就学前
小学生
中学生
高校生
こども計
4月
669
831
285
17
1802
539
2341
23
101.78
5月
978
536
197
24
1735
678
2413
24
100.54
6月
1026
779
217
8
2030
767
2797
25
111.88
7月
967
1090
315
19
2391
757
3148
25
125.92
8月
1011
1769
185
13
2978
897
3875
27
143.52
9月
1055
681
235
13
1984
777
2761
23
120.04
10 月
1193
710
225
38
2166
811
2977
26
114.50
11 月
1226
588
195
25
2034
828
2862
24
119.25
12 月
1098
691
176
35
2000
692
2692
23
117.04
1月
1042
554
137
60
1793
789
2582
23
112.26
2月
1047
405
85
36
1573
687
2260
23
98.26
3月
1187
946
159
61
2353
906
3259
25
130.36
計
12499
9580
2411
349
24839
9128
33967
291
117.07
・出前児童館回数・利用者数
25 常設型
回数
派遣型
就学前
小学生
大人
回数
イベント型
就学前
小学生
大人
回数
4月
3
38
0
34
11
40
299
39
0
5月
3
46
0
41
10
59
262
69
2
6月
3
67
0
59
16
72
588
65
0
7月
4
41
0
36
7
46
460
40
0
8月
4
49
0
38
6
41
108
38
0
9月
4
66
0
53
11
58
428
51
0
10 月
4
78
0
64
10
52
734
46
2
11 月
4
81
0
69
12
60
262
52
0
12 月
4
76
1
61
10
38
467
34
0
1月
3
37
0
30
9
46
227
37
0
2月
4
56
0
44
12
59
268
51
0
3月
4
63
0
57
8
81
104
68
0
計
44
698
1
586
122
652
4207
590
4
70
野上あゆみ保育園
2012 年度は、開設満 4 年目を迎えて近隣住民や在園児、地域の子ども共に保護者との信頼関係
が定着したと感じた年であった。また現在の社会情勢や情報の多様性により、保護者のニーズは
行事などの中に目で見てわかる結果的要素を求めることが多くなったと感じた。そんなニーズに
柔軟な対応をしながらも、
「子どもの最善の利益」を守るために保育や子育てにおいて大切にしな
ければいけないことの発信をしてきたことで徐々に理解と協力を得られてきた。保護者の子育て
力を育てるために、今後も継続的に繋げていく。
1.入所状況
4 月、0 歳児7名、1 歳児 5 名、2 歳児 1 名、3 歳児 3 名、5 歳児 1 名、逆瀬川あゆみ保育園
より 4 歳児 11 名を含めた 28 名の新入園児を迎え全体で 100 名でのスタート。4.5 歳児が
2011 年度より数名少なかった事で全体的には予算には届かなかったが 0 歳児は 7 月にはい
っぱいになり順調な状況であった。
2.重点目標及び重点施策への取り組み
(ア)保育内容
①統合保育・・・新規の障害児入所なし。継続児もなし。発達の心配な子どもについて市の
臨床心理士による巡回指導や研修を受けた。年間5名の子どもの指導を受け、そのうち
1 名が 2013 年度より障害児として加配がつくことに決定した。
②交流・・異年齢児交流・隣接する有料老人ホーム(グランダ)への定期的訪問をするなど
で子どもたちの視野を広げ、違和感なく色々な人々と共に過ごすことができるようにした。
③保護者にむけて・・2011 年に引き続き保育内容を写真やコメントで紹介するドキュメンテ
ーションボード、クラスだよりなどで保育内容の発信をした。また行事ごとのアンケート
を無記名、事務所での投函方式で行い、積極的な意見を求めた。ニーズの把握、園の理念
を意識し発信を行った。
(イ)地域のニーズに対応
①一時保育・・年間を通してニーズは常にある。また、問い合わせの電話も多く登録面接も
常時行う。月平均 135 名一日平均 7 名の利用人数である。利用理由としては主に週 2,3
日程度の仕事によるもの(非定型)やリフレッシュ・育児不安等による私的利用が大半を
占める。また、保護者の出産や入院による(緊急)利用もある。利用年齢は 0~2 歳児が主
であるが夏休み期間には幼稚園に在園する児の問い合わせもある。
②延長保育・・7:00~7:30 まで(約 15 名)18:15~20:00(約 12 名)の延長保育を行った。19:00
以降は約 2 名 19:30 以降は約 3 名残る。延長保育に加え、市内サテライト方式の休日保育
も利用している子どももおり、月から日(7日間)早朝から遅くまでの保育で子どもの発
達上危機感を感じる。
③子育て支援・・週 2 回の園庭開放、子育て相談随時、給食体験、木工教室、観劇など児童
館と協力して行った。2012 年度は保育士がそれぞれ企画担当する機会を設け、在宅子育て
親子の現状を知る機会を得た。今後につなげ、より幅広い支援をしていきたい。
71
(ウ)職員研修
①年 2 回(6 月・11 月)あゆみ合同研修(造形活動について)
②外部研修には希望者が積極的に参加した。
③園内研修・・OJTを中心に(カリキュラム・日誌を通じてコメントや課題を発信)
自己評価から園、自分の強み弱みを知る。
(エ)保育室の環境改善
①寒さ対策としてホットカーペット・サーキュレーターの追加
②0,1 歳児フロアーの仕切り棚によるそれぞれ単独の保育スペースの確保
3.その他の公益的事業
(ア)
『トライやる』
(中学生体験活動)中学生 3 名 5 日間
【数値実績】
①歳児別入所保育児童数
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
計
月平均
0 歳児
7
8
8
9
9
9
9
9
9
9
9
9
104
8.67
1 歳児
14
14
14
14
14
14
14
14
14
14
13
14
167
13.92
2 歳児
14
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
179
14.92
3 歳児
13
13
13
14
15
15
15
15
14
15
15
15
172
14.33
4 歳児
25
25
25
25
25
25
24
25
25
25
25
25
299
24.92
5 歳児
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
27
324
27.00
合計
100
102
102
104
105
105
104
105
104
105
104
105
1245
103.75
② 保育日数及び出席状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
延べ人数
1825
2015
1982
1975
1838
1844
2156
2029
1897
1766
1458
1935
保育日数
24
24
26
25
27
23
26
24
23
23
23
25
一日平均
76.0
83.9
76.2
79.0
68.0
80.1
82.9
84.5
82.4
76.7
63.3
77.4
一時保育
88
136
158
145
93
135
165
154
116
128
142
127
6月
7月
8月
③ 職員の状況
4月
5月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
13
13
13
13
13
13
13
13
13
13
13
13
看護師
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
事務員
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
パート
12
13
14
14
15
14
14
14
14
14
14
14
計
28
29
30
30
31
31
30
30
30
30
30
30
5
5
5
6
5
6
5
5
5
5
5
5
施設長
保育士
(正・ゾ)
調理(外注)
72
野上児童館
野上児童館が開館し 4 年半が経過し、地域の居場所として来館者に受け入れられてきた。児童
館の存在を知って登録に来てくださるボランティアの方も少しずつ増加している。
0 歳~18 歳の世代すべてが、野上児童館を居心地良い居場所と感じられるように、ニーズに沿
っての環境作り、サービスの質の向上に努めていく。また逆瀬川周辺の子育て支援の拠点として
も、保育園、諸機関と連携を図り地域で一つになり運営していく。そして、育児の孤立化や虐待
防止に少しでも繋がり、子育ての楽しさを伝えていく。
1.利用状況
開館当初は中高生の来館が少なかったが小学生、中学生の子ども達が育ち、中高生となった
今も継続して野上児童館を利用している現状がある。高校生の中には児童館でボランティア
として小・中学生とかかわり、異年齢児交流の橋渡しをする姿も見られた。乳幼児プログラ
ムも好評で予約はいっぱいになり、プログラム後に保護者同士のよき交流の時を児童館で過
ごす利用者が多数いた。
2.活動報告(公益的事業)
(ア)乳幼児子育て支援活動
「こあら(だっこ)
」
「ぺんぎん(はいはい)」
「ばんび(よちよち)」
「なかよし(2 歳~就学
前)
」未就園児の親子を対象に親子プログラムを行う。単発事業として『新米ママのふれあ
いタイム』
、年1回程度の『栄養士・助産師巡回相談』など宝塚市と共催で行う。どちらも
好評であった。また、子育て支援活動が児童館に来るきっかけとしてうまく機能している。
(イ)小学生集団あそび支援活動
「卓球大会」
「お楽しみ会」
「工作」
「野外活動」などを通じて異年齢の仲間作りを目的とし
て活動した。また、ランチタイムの実施を一度試み、今後に繋げる糧とした。
(ウ)中高生の居場所づくり推進事業
中高生のために今後新たに環境を整えていきたい。ボランティア希望の高校生が来館し
登録している。今後の活躍が期待に期待する。
(エ)地域組織活動の育成及び関係機関との連携事業
小学校ごとに構成される地域連携会議に出席し、関係者の方々に児童館の紹介を行う時
間をとっていただきアピールする。児童館の方から積極的に連携を図るようにした事でボ
ランティア登録が増えた。
3.職員の資質向上
「児童館交流研修」などの研修や、宝塚市内の各児童館が連携して行う事業(ミニたから
づか)に参加することにより他児童館との交流を持ち職員のスキルアップを図ることがで
きた。またOJTとして会議などで日頃の疑問点などを出し合い確認し合ったほか、業務
マニュアルの見直しを図り、周知した。
73
【数値実績】
・利用状況 本館 (単位:名)
就学前
小学生
中学生
高校生
こども計
大人
合
計
開館日数
一日平均
4月
277
587
63
39
966
279
1245
25
51.92
5月
249
387
21
4
661
274
935
23
45.00
6月
467
449
37
8
961
477
1438
26
60.15
7月
439
928
53
9
1429
466
1895
25
77.92
8月
486
1039
88
26
1639
500
2139
27
81.44
9月
366
511
9
0
886
358
1271
21
68.48
10 月
398
436
16
2
852
409
1261
25
53.40
11 月
359
450
8
1
818
370
1188
24
52.96
12 月
312
447
12
0
771
341
1112
23
62.83
1月
455
294
15
0
764
443
1207
22
61.82
2月
485
328
13
3
829
478
1307
24
64.33
3月
475
558
6
3
1042
544
1586
26
65.27
計
4768
6414
341
95
11618
4939
16584
291
62.32
・利用状況 出前児童館
(単位:名)
常設 型
回数
就学前
イベント
派遣 型
小学生
以上
大人
回数
就学前
型
小学生
以上
大人
回数
4月
14
121
19
106
0
0
0
0
0
5月
12
119
0
103
2
5
391
22
0
6月
15
201
3
170
2
3
127
23
0
7月
13
194
15
153
0
0
0
0
2
8月
15
205
36
157
1
2
77
0
0
9月
14
212
2
188
2
4
125
0
0
10 月
13
171
5
163
2
0
133
7
0
11 月
12
120
6
107
0
0
0
0
0
12 月
13
99
13
86
2
5
165
26
0
1月
12
125
6
107
1
1
42
11
0
2月
14
180
10
139
1
0
90
1
0
3月
13
201
12
171
1
0
36
0
0
計
160
1948
127
1650
14
20
1186
90
1
74
医療保護施設 総合病院
聖隷三方原病院
相次ぐ医師の異動・離職により常勤医師が 2011 年度後半には確保できない状態となっていた泌
尿器科に 2 名の医師を確保できた。高齢者の多い当院には必要不可欠の診療科であり、同科の充
実は地域からの強い要望であった。1 年を振り返っての仕事ぶりも高く評価されており、大変満
足している。また派遣医局からの全面的支援体制のもと、同時に導入した手術支援ロボット(ダ
ヴィンチ S)を使用した前立腺全摘術も順調に症例を重ねることが出来た。県西部では当院でし
か出来ない医療であり、最新の医療を地域の皆様に提供することができ喜んでいる。また、血液
内科医師も確保できた。1 名であるためまだまだ出来る仕事は限定的であったが、2013 年度はも
う 1 名の医師が確保できそうとなり、対象病棟の無菌室も年度後半に増設した。地域全体でこの
分野の医療資源は不足しており、今後も診療体制の充実により更なる地域貢献を目指している。
竣工から 17 年が経過し、最近の医療には使用し辛い構造となっていた精神科病棟の改修工事を行
った。全県下より搬送される精神科身体合併症患者さんに対応するための改修であり、具体的に
は術後などの重症例は個室となっていた壁を取り払い、12 床を一望できる構造とし安全性を高め
た。さらに他の病床に関しては逆に個室の比率を多くすることにより使いやすい構造にした。こ
の改修は同時に、認知症の周辺症状が強く入院加療を要するケースにも対応でき、その利用価値
は地域にとっても大きいものと考える。2013 年度よりこの効果が現れることを期待している。ま
た、各診療科の充実や気候の影響もあり年度後半は、病床の確保が困難となる状況が連続した。
しかし、2011 年度より問題となっていた他院への転院待ちの期間は、転院できる施設が数多く新
設された影響により明らかに短くなった。行政・医師会などと連携しながら進めてきた地域全体
を考えた医療システムは、尐しずつ効果が現れてきている。今後も急性期から在宅まで、高齢者
がさらに増加する社会でも対応できる医療福祉環境の整備に貢献したい。最後に、年度後半の病
床利用率の影響もあり、数字的には、多くの剰余を残すことが出来た。また今後も支えてくれる
職員が永く勤められるような職場環境作りを推し進めたい。
【数値実績】
績
対予算
対前年
入院患者数
予
665 名
650 名
97.7%
101.7%
外来患者数
1,070 名
1,086 名
101.5%
104.4%
入 院 単 価
58,400 円
59,850 円
102.5%
103.9%
外 来 単 価
13,700 円
13,571 円
99.1%
101.4%
数
1,402 名
1,408 名
100.4%
100.8%
病床利用率
87.0%
85.1%
97.7%
101.7%
医 業 収 益
19,366
百万円
19,435
百万円
100.4%
105.4%
医 業 費 用
19,162
百万円
19,020
百万円
99.3%
102.9%
職
員
算
実
績
対予算
対前年
予
算
実
(注:外来患者数、外来単価は歯科を除く)
1.安全で、質の高い医療の提供
(ア)安全な医療の提供
人工呼吸療法が安全かつ効率的に行われるよう、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法
士など多職種から構成される呼吸ケアサポートチーム(RST)の活動を周知し、現場の要望に応
じた院内ラウンドを実施した。
国内に、特定の条件下において MRI 検査が可能となる「条件付き MRI 対応ペースメーカ」
75
が導入された。これに伴い、MRI 検査におけるペースメーカ植え込み患者の識別と安全確保及
びスムーズな運用ができるよう MRI 検査手順が整備された。
がん化学療法・免疫抑制療法を受けている患者の重症肝炎予防のために、HBV 再活性化ガイ
ドラインを一部改訂し、B 型肝炎ウィルス検査の実施を推奨した。
2011 年度の ICT による院内巡視では「薬品消毒液の不適切な使用」「MRM(メディカルリス
クマネジメントマニュアル)の差し替え漏れ」などが散見されたため、2012 年度はこれらを
重点的にチェックした。指摘事項は全体課長会・診療部長会で伝えるとともに、該当職場を
はじめ院内全体に周知した。また、オカレンス・レポート用紙を改訂することで事象報告を
タイムリーに行い、必ずオカレンス・レポートを提出するよう呼びかけた。事象発生報告の
ツールとなっている IA レポーティングシステムを更新し、
操作性・機能性の向上を目指した。
このシステムを効果的に活用するための研修会には 176 名の職員が参加し、医療安全管理委
員会主催のリスクマネジメント講演会、医療安全教育講演会等にも多くの職員が参加した。
(イ)質の高い医療の提供
4 月、課題とされていた泌尿器科に常勤医師 2 名が着任した。また、国内 43 台目、静岡県
西部では初めてとなる最先端の内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ S」を導入した。この
機器を使うことで、肉眼では見えない前立腺の裏側や狭い部位まで自由に拡大して確認する
ことが可能になった。さらに、人間の手による執刀と比べてロボットアームの方が精巧で緻
密な動きが可能であるため、従来の腹腔鏡手術ではできなかった操作ができるようになり、
患者への負担も尐なく、手術がよりスムーズで安全に行えるようになった。
前記に加え、同月より血液内科の再開と病床再編を実施した。血液内科を再開して以降、
クリーンルームの使用頻度が大幅に増加し、クリーンルームを使用できない患者が発生して
いたため、新たに 2 床設けることを計画した。
8 月、患者・利用者へのサービス向上のために患者満足度調査を実施した。従来の調査期
間は、通院 1 日間、入院 5 日間であったが、それぞれ 3 日間、7 日間に延長した。調査結果
は、総合的に高い満足度を得ることができた。
手術が必要な患者に対して、術前絶飲食による不利益を減らし、脱水の改善と麻酔導入時
の循環動態不安定リスクを予防するため、一部の患者へ術前経口補水療法(PORT)を導入した。
10 月、
「病院機能評価付加機能 緩和ケア機能」(公益財団法人日本医療機能評価機構)の受
審を行い、認定更新することができた。
2011 年度に「チーム医療実証事業」を実施したが、さらにその効果的な当院の取り組みを
他施設の医療従事者に普及させる「チーム医療普及推進事業」を行った。全 4 回のワークシ
ョップを開催し、283 名の参加を得た。
(ウ)情報公開と患者参加型医療の実践
ホームページを中心に全病院的な治療成績や診療情報等を公開した。また、当院はインフ
ォームド・コンセントやセカンド・オピニオンを積極的に行ってきており、その中心人物で
ある宮本恒彦院長補佐に、この功績が称えられ「第 41 回医療功労賞(読売新聞社主催)」が贈
られた。
2.次世代を担う人材育成と働く支援
(ア)職員教育の充実
76
院内 BLS、ICLS コースの定期的開催、NST 認定講習会、RST(呼吸ケアサポートチーム)講習
会、CVC 講習会など、多数を企画しこれに多くの職員が参加した。看護部で開催している専門・
認定看護師による教育講座には、創傷ケア、緩和ケアなど 8 領域 92 名の看護師が合格した。
また、外部研修にも積極的に参加し専門知識の習得に励んだ。2011 年度に引き続き、聖隷福
祉事業団主催の指導医養成講習会に参加した。研修委員会主催の階層別集合研修は全 23 回、
延べ 565 名(これとは別に 124 名のファシリテータ)の職員が参加した。資格取得では各専門
医や認定医、皮膚・排泄ケア認定看護師など、各種の認定資格を取得した。
(イ)ワーク・ライフ・バランスが実現できる職場環境づくり
病棟看護師の労務環境の改善を目指し、日本看護協会ガイドラインに則った 2 交代制勤務
を 2 つの病棟で導入した。これにより超過勤務の減尐につながった。また、2 交代制職場で働
く子供のいる看護師を対象にして、院内保育園の運営時間を延長し、安心して院内保育園を
利用できる体制を整えた。安全衛生委員会主催の取り組みとして、メンタルヘルス講座を開
催し、アサーション、コミュニケーションなどを学んだり、腰痛の基礎知識やストレッチな
どの腰痛予防講座を開催した。
(ウ)医師および看護師の人材確保と定着
卒後初期臨床研修医の募集定員を、従来の 12 名より 14 名に変更し、採用活動をおこなっ
た。医師採用窓口を「臨床研修センター」に一本化し、臨床研修センターを中心に各診療科
と連携し、積極的な活動をおこなった結果、14 名を採用することができた。また、2011 年度
に 13 診療科が登録した「ふじのくに地域医療支援センター医師確保対策事業
専門医研修ネ
ットワークプログラム」に 5 名の後期研修医が参加した。看護師の確保は、2010 年の東日本
大震災、地元志向の傾向が強くなっているが例年と同等数を確保することができた。
3.地域における多施設連携の取り組み
(ア)多施設連携による在宅医療福祉サービスシステムの検討
2011 年度に引き続き、65 歳以上の生活機能低下者を対象とする介護予防教室「運動器の機
能向上トレーニング教室事業」を実施した。2012 年 1 月の電子カルテシステムの更新により、
利用者情報共有システム(ID-Link)が使用できる環境が整い、聖隷福祉事業団内の医療機関と
連携するための運用検討を開始した。2013 年 5 月より聖隷袋井市民病院が開設されるが、院
内の部門・部署が協力し、混乱なく運営できるようサポート体制を整え、運用設計を行った。
病診・病病連携は、開放型病院共同診療会議や聖隷談話会などを開催し、他院との連携強化
に取り組んだ。浜松市こども家庭部の協力を受け、児童虐待防止委員会主催の講演会を開催
し、こどもを虐待から救う病院体制整備について意見交換した。
(イ)地域がん診療連携拠点病院の体制充実
がん診療連携拠点病院として、5 大がん地域連携クリティカルパスの計画策定病院と連携を
図ることができた。また、医師・看護師のホスピス研修を積極的に受け入れるとともに、ロ
ールプレイや事例検討をプログラムに組み入れた「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア
研修会」や「がんの親をもつ子供のサポート」をテーマに、がん医療従事者研修会を開催し
た。
(ウ)救命救急センターの体制充実
重症な救急患者と二次救急に対応するため、救急医の勤務体制を見直した。2011 年度機体
77
を入れ替えたドクターヘリ(ベル 429)は、安定的に稼働し、浜松市防災ヘリコプターとも連携
することができた。ドクターヘリ、ドクターカーと出動回数は増加した。これは、夏季に交
通事故や熱中症などの患者が増えたことが考えられる。例年に引き続き、ヘリドクター、ヘ
リナース、救急救命士の病院実習(気管挿管等)を積極的に受け入れ、他医療機関や救急隊
の医療活動へのバックアップをした。
2 月には、救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)の後援を受けて、静岡県西部ドクターヘリ
安全研修会を開催し、地域の消防機関及び医療関係者 86 名が参加した。
(エ)災害拠点病院としての体制充実
2012 年度も院内外の防災訓練を積極的に実施すると供に、防災委員会が中心となって災害
対応マニュアルの再検討を行った。また、2 チームであった災害医療派遣チーム(DMAT)を 3
チームに増やし、非常時に備えた。
(オ)病床有効利用に向けた精神科医療体制の検討
1996 年に開設したC5 病棟(精神科身体合併症病棟)は、うつ病・神経症性障害の休息入
院等を鑑み多床室で設計されていたが、近年の医療状況の変化に伴い、個室・2 床室化、12
床のユニット化など 5 か月かけ、改修工事を実施した。これにより認知症センター機能など、
機能性の向上と入院患者の療養環境の改善を図ることができ、基幹型認知症疾患医療センタ
ーとしての体制整備を進めることができた。
4.安定した経営基盤の確保
(ア)コストパフォーマンスの向上
効果的な分析を行うために DPC ベンチマークソフト girasol(ヒラソル)を導入した。このツ
ールは、機能評価係数Ⅱに関連する数値分析や同一疾患における入院中診療内容の他院比較
分析などに用いることができた。
(イ)コンプライアンスに基づく業務改善の推進
5 月より、リハビリテーション総合実施計画書作成業務を委託した。各部署において、業務
を効率化することにより、患者数・診療単価とも 2011 年度比で上回ることができた。
5.地域に望まれる病院環境の整備と社会貢献
(ア)3 号館を含めた聖隷おおぞら療育センターの円滑な運用
増床により、2012 年 1 月より聖隷おおぞら療育センター3 号館の運用を開始した。これに
伴い、各種運営規程の見直し整備を実施した。
(イ)省エネ活動の継続
2010 年度に導入した省エネ(ESCO)事業による機器の運転管理を継続して取り組んだ。
照明の間引き、省エネパトロールによる職場巡回などを実施するとともに、各職場へ省
エネアンケートをおこなった。CO2 排出量、エネルギー消費量ともに削減できた。
(ウ)病院ボランティアの組織づくり
ボランティアの方々には患者さんへの援助だけでなく、衛生材料の整理、車椅子の清掃・
修理、談話室内雑誌の整理やホスピスの園芸・小児病棟のプレイルームの整備・各行事のデ
ィスプレイ等多岐にわたり協力をいただいた。また、ボランティア説明会を 3 回、ボランテ
ィア講座を 6 回開催し、ボランティアの確保、育成に努め 2011 年度を上回る 140 名のボラン
ティアの登録を得た。
78
(エ)土地建物利用の総合的見直し
2013 年度の形成外科開設に伴い、外来診療科空間を見直し、中央処置室の改修工事を実施
した。また、患者動線がスムーズに流れるよう、外来診療費自動支払機を移設し、サービス
の向上を目指した。
(オ)障害者雇用の促進
院外で開催する就職説明会へ参加し、積極的なジョブコーチ支援制度を活用することで新
たに 5 名の障害者を雇用した。
6.その他の公益的事業
・院内ボランティアの受け入れ ・高校生の看護体験 50 名 ・中学生の職業体験 21 名
・周辺道路清掃 ・市民公開講座 394 名 ・患者、一般利用者対象の栄養講座 21 名
医
療 保 護 事 業
生活困窮者、無保険者、外国人労働者等に対する医療費・室料の減免をおこなった。引き続き
福祉施設等への医師・薬剤師・理学療法士等の派遣協力をおこなった。
第 一 種 助 産 施 設
2012 年度に助産制度を利用された方は 3 名であった。2011 年度より 5 名尐ない利用者であった
が、経済弱者への支援、シングルマザー等への精神的援助という点において意義ある制度である
ため、引き続き入院助産制度の情報提供に努め、この制度を必要とする全ての人が利用できるよ
う努めていく。
聖隷おおぞら療育センター
(医療型障害児入所施設・療養介護(重症心身障害児施設)、短期入所(ショートステイ))
2012 年 4 月に障害者自立支援法と児童福祉法が改正されたため、児童福祉法による「重症心身
障害児施設」を、児童福祉法による医療型障害児入所施設(18 歳未満)と障害者自立支援法によ
る療養介護(18 歳以上)の並立の施設とした。制度上、児と者が分けられたが、提供するサービ
スや対象者の障害像についての変更はなく、利用される方達への影響もなく運営することができ
た。2012 年 4 月時点で入所者は 110 名であったが 2013 年 3 月末では 125 名となり、年間 15 名
の増員となった。保護者の事情により一時的に入所が必要となった方の期間限定による受け入れ
も 8 名実施でき、いざとなった際に安心して利用できる施設としての役割が果たせるようになっ
た。ショートステイは、2012 年 4 月に 10 床から 20 床へと増床し、ほぼ希望通りの受け入れを
実現することができるようになった。在宅で過ごす重症心身障害児者及びその家族を支援する為
の重要な柱として、利用者のニーズにこたえることが出来たと考える。重症心身障害児施設の一
体事業として行っていた重症心身障害児通園事業(A 型)は、2012 年 4 月の法律改正により、児
童福祉法に基づく児童発達支援事業を行う福祉型児童発達支援センターとして新たに設置認可を
受け切り分けた。
79
あさひ(生活介護)
2012 年度は、利用者数 38 名からスタートし、年度途中の利用開始者 2 名、利用終了者が 4 名
あり、登録者が 36 名で年度を終了した。この中には、保護者の事情により期間限定で聖隷おおぞ
ら療育センターに入所した利用者も含まれており、入所施設との連携により在宅支援を行うこと
ができた。利用実績は、1 日平均利用者数 24.6 名(定員 35 名)と 2011 年度より 2 名減となった。
職員においては、看護師の 1 名増員が実現でき、医療的ケアに対応する体制を整えることができ
た。また、生活支援員は、常勤専従職員のほか入所施設の職員による兼務での勤務体制を開始し、
人員確保の安定継続を図った。医療的に重度のケアの必要な方が増えている中でも小グループ単
位で日中活動に重きを置いたサービスを提供した。
児童発達支援センターひかりの子(児童発達支援)
2012 年 4 月に新たに児童福祉施設としての認可を受け児童発達支援の提供を開始した。前身の
重症心身障害児通園事業 A 型と提供するサービスの内容は同様であるが、児童発達支援計画の立
案や児童相談支援事業所とのかかわり等、新たに取り組むことが多くあった。お楽しみ会の定期
開催等、保護者とのかかわりを重視して活動してきた。利用者数 28 名からスタートし、年度途中
での利用開始者が 7 名、利用終了者が 2 名あり、最終的には 33 名の登録者となった。利用実績
は、1 日平均利用者数 16.5 名(定員 15 名)であり、同じ定員で運営していた前身の重症心身障
害児通園事業 A 型の 2011 年度実績 10.3 名を大幅に上回った。また、特別支援学校に通っている
医療的ケアのある重症心身障害児の学校の授業終了後や休みに利用できる放課後等デイサービス
を 2013 年 4 月に開始すべく、行政機関との連絡調整や利用相談対応を行い新規事業開設の準備
を行った。
【数値実績】
予
入
所
算
実
短期入所
績
予
算
あさひ
実
績
予
算
ひかりの子
実
績
予
算
実
績
入院患者・利用者数
113 名
115 名
16 名
13 名
―
―
―
―
入院単価(医療)
30,475 円
30,558 円
―
―
―
―
―
―
入院単価(福祉)
8,680 円
8,758 円
24,332 円
28,405 円
―
―
―
―
外来患者・利用者数
51 名
47 名
―
―
26 名
26 名
―
16 名
―
13,587 円
外来単価(医療)
事
業
収
益
事
業
費
用
5,400 円
5,350 円
―
―
13,363 円
13,678 円
1,841,110
千円
1,700,418
千円
1,810,856
千円
1,631,702
千円
143,830
千円
109,262
千円
136,464
千円
100,462
千円
94,490
千円
104,020
千円
93,518
千円
96,587
千円
―
―
(注:外来患者数、外来単価は歯科を除く)
その他の公益的事業
ボランティアの受け入れ(延人数 155 人)
中学校、高等学校の福祉・職業体験(延人数 24 人)
80
54,346
千円
34,269
千円
1.科別入退院状況
項目
入院実日数
総診
365 日
外科
整形
産科
入院
199
189
159
1,064
952
1,227
40
149
395
793
1,053
1,748
1,137
479
1,194
退院
216
222
280
1,047
941
1,309
42
152
362
790
1,135
1,790
1,140
469
1,195
561
6,434
4,218
9,706
14,914
11,045
23,431
2,343
2,612
7,896
11,203
13,341
35,645
9,350
3,090
8,180
3,857
1日平均
17.6
11.6
26.6
40.9
30.3
64.2
6.4
7.2
21.6
30.7
36.6
97.7
25.6
8.5
22.4
10.6
平均在院日数
30.0
19.4
42.9
13.1
10.7
17.4
56.1
16.3
19.9
13.2
11.2
19.1
7.2
5.5
5.8
延入院
項目
腎内
眼科
ホスピス
耳鼻
消化
皮膚
脳外
精神
419
結核
麻酔
402
内分
救急
7
脳卒
神内
1,077
呼外
リハ
27
心外
48
肝臓
134
放治
193
婦人
化療
50
小児
感リ
5
泌尿
血内
73
566
5.8
おおぞら
72
23
合計
1,269
退院
1,271
450
60
396
448
7
604
27
165
144
201
49
4
106
68
7
15,658
延入院
5,055
3,457
923
8,883
23,359
32
6,033
1,669
7,729
3,424
2,481
361
75
2,797
3,616
44,153
281,312
13.8
9.5
2.5
24.3
64.0
0.1
16.5
4.6
21.2
9.4
6.8
1.0
0.2
7.7
9.9
121.0
770.7
3.0
6.7
14.5
20.8
53.9
3.6
6.5
60.8
71.0
23.6
11.6
6.3
15.8
30.1
50.7
2,943.1
17.0
平均在院日数
59
呼内
入院
1日平均
447
循環
15,649
2.月別一日平均入院・外来患者数
項目
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
637.0
754.9
606.6
726.1
626.1
745.7
650.1
768.1
656.5
776.7
626.6
745.4
632.7
751.3
667.1
787.1
667.0
789.5
667.4
792.4
685.3
811.8
676.5
801.9
649.8
770.7
外来(医科)
1,032.5
1,102.0
999.1
1,093.0
1,059.5
1,110.0
1,083.3
1,119.0
1,132.8
1,154.8
1,087.9
1,084.2
1,086.8
外来(医科) 【おおぞら合算】
1,075.0
1,144.0
1,044.3
1,142.2
1,105.3
1,161.4
1,131.8
1,169.7
1,180.1
1,203.8
1,137.6
1,131.8
1,134.2
外来(医・歯科)
1,054.3
1,125.0
1,015.7
1,110.4
1,078.3
1,131.8
1,105.4
1,142.0
1,153.4
1,178.0
1,110.6
1,107.6
1,107.9
外来(医・歯科) 【おおぞら合算】
1,099.0
1,169.4
1,063.1
1,161.9
1,126.2
1,185.9
1,156.3
1,195.5
1,202.6
1,229.7
1,162.8
1,157.6
1,157.7
入院
入院 【おおぞら合算】
平均
3.月別入退院状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
入院
項目
1,192
1,256
1,272
1,427
1,390
1,262
1,265
1,335
1,342
1,399
1,228
1,281
15,649
退院
1,255
1,210
1,282
1,333
1,455
1,262
1,275
1,285
1,469
1,244
1,204
1,384
15,658
外科
呼内
精神
婦人
産科
泌尿
透析
外来実日数
4.科別外来患者数
項目
総内
小児
耳鼻
眼科
整形
324
228
-
632
973
440
920
748
5,170
1,412
1,280
1,908
565
-
再来
3,310
88
47
10,971
17,275
24,358
11,881
10,725
11,412
14,822
16,167
28,434
4,643
-
延患者数
3,634
316
47
11,603
18,248
24,798
12,801
11,473
16,582
16,234
17,447
30,342
5,208
1日平均
12.4
1.1
0.2
39.6
62.3
84.6
43.7
39.2
56.6
55.4
59.5
103.6
17.8
循環
脳外
心内
293 日
新来
項目
ホス
皮膚
呼外
麻酔
消内
腎内
腎透
心外
肝臓
脳卒
神内
内分
救急
新来
577
604
1,195
269
29
1,513
135
1
100
83
197
353
166
再来
8,355
6,220
15,413
6,614
8,241
10,479
3,449
13,635
2,392
3,720
3,115
3,824
11,658
8,316
延患者数
8,932
6,824
16,608
6,883
8,270
11,992
3,584
13,636
2,492
3,803
3,312
4,177
11,824
18,216
14.3
40.4
62.2
1日平均
30.5
項目
放治
23.3
放射
56.7
23.5
リハ
化療
28.2
40.9
感リ
血内
12.2
46.5
緩和
歯科
8.5
13.0
お内
11.3
お小
お歯科
9,900
合計
新来
37
2,146
143
8
56
8
4
1,033
-
4
33,161
※おおぞら歯科含まず
再来
6,325
796
13,756
1,953
2,785
1,068
58
5,158
2
13,876
305,341
※おおぞら歯科含まず
延患者数
6,362
2,942
13,899
1,961
2,841
1,076
62
6,191
2
13,880
692
339,194
1日平均
21.7
10.0
47.4
6.7
9.7
3.7
0.2
21.1
47.4
2.4
1,157.7
0.1未満
332,311
5.科別手術件数(入・外合計-手術室)
項目
外科
件数
比率%
呼外
産婦
整形
脳外
眼科
耳鼻
救急
932
353
413
1,830
157
1,614
285
15.1
5.7
6.7
29.7
2.5
26.1
4.6
泌尿
1
0.1未満
6.最近5ヶ年の医業収益・費用動態
項目
心外
219
147
3.5
2.4
リハ
0.1未満
【単位:千円】
2008
2009
2010
2011
2012
医業収益
17,383,744
17,511,304
18,997,648
18,442,725
19,435,342
医業費用
17,309,928
17,478,127
18,172,403
18,487,290
19,020,195
◆医業収益・費用動態
####### ####### ####### ####### #######
25,000,000
医業収益
####### ####### ####### ####### #######
2008
2009
2010
2011
医業費用
2012
20,000,000
15,000,000
10,000,000
5,000,000
0
2008
2009
2010
2011
81
2012
循環
1
年度
腎内
精神
64
65
90
1.0
1.1
1.5
麻酔
小児
1
0.1未満
合計
1
0.1未満
6,173
100.0
7.最近5ヵ年の一日当り入院・外来患者数・単価の動態
2008
2009
2010
2011
2012
入院患者数
項目
2008
672
2009
655
2010
680
2011
639
2012
650
外来患者数
項目
1,114
1,069
1,038
1,040
1,086
入院患者数 【おおぞら合算】
771
758
784
744
771
外来患者数 【おおぞら合算】
1,160
1,118
1,087
1,090
1,134
入院診療単価
50,857
53,099
56,643
57,600
59,850
外来診療単価
12,148
12,642
13,184
13,381
13,571
入院診療単価 【おおぞら合算】
47,505
50,063
53,050
53,626
55,254
外来診療単価 【おおぞら合算】
11,857
12,331
12,811
13,010
13,228
◆入院 患者数・単価の動態
◆外来 患者数・単価の動態
690
62,000
1,140
680
60,000
1,120
670
58,000
1,100
660
56,000
1,080
650
54,000
1,060
640
52,000
1,040
50,000
1,020
48,000
1,000
46,000
980
630
入院診療単価
入院患者数
620
610
2008
2009
2010
2011
14,000
13,500
13,000
12,500
12,000
外来患者数
11,000
2008
2012 年度
11,500
外来診療単価
2009
2010
2011
2012 年度
※おおぞら含まず
※おおぞら含まず
8.退院患者住所区分(全地域)
項目
件数
北区
中区
西区
浜北区
天竜区
湖西市
磐田市
掛川市
袋井市
他市外
愛知県
他県外
5,262
2,056
1,912
1,788
978
871
293
361
349
284
177
400
644
283
15,658
33.6
13.1
12.2
11.4
6.2
5.6
1.9
2.3
2.2
1.8
1.1
2.6
4.1
1.8
100.0
比率%
東区
南区
合計
8 . 1 退 院 患 者 住 所 区 分 ( 浜 松 市 北 区 )
項目
細江町
引佐町
都田町
初生町
新都田
根洗町
豊岡町
三幸町
東三方町
大原町
滝沢町
神宮寺町
鷲沢町
1,469
954
900
546
393
318
164
147
101
76
65
64
49
13
3
5,262
27.9
18.1
17.1
10.4
7.5
6.0
3.1
2.8
1.9
1.4
1.2
1.2
0.9
0.2
0.1
100.0
件数
比率%
磐田
市
2.2%
三ヶ日町 三方原町
8.全地域
他市外
2.6%
掛川市
1.8%
袋井市
1.1%
根洗町
2.8%
愛知県 他県外
4.1% 1.8%
湖西市
南区
2.3%
1.9%
豊岡町
1.9%
東三方町
1.2%
三幸町
1.4%
大原町
1.2%
滝沢町
0.9%
初生町
6.0%
北区
33.6%
浜北区
11.4%
三方原町
10.4%
中区
13.1%
西区
12.2%
鷲沢町
0.1%
細江町
27.9%
都田町
7.5%
天竜区
6.2%
神宮寺町
0.2%
8.1 浜松市北区
新都田
3.1%
東区
5.6%
合計
引佐町
18.1%
三ヶ日町
17.1%
9.外来患者住所区分(全地域)
項目
件数
比率%
北区
中区
西区
浜北区
東区
天竜区
南区
磐田市
湖西市
掛川市
袋井市
他市外
愛知県
他県外
123,033
49,707
38,866
36,084
18,488
16,244
6,362
7,949
7,265
4,672
3,235
6,527
11,223
2,656
332,311
合計
37.0
15.0
11.7
10.9
5.6
4.9
1.9
2.4
2.2
1.4
1.0
2.0
3.4
0.8
100.0
9 . 1 外 来 患 者 住 所 区 分 ( 浜 松 市 北 区 )
項目
件数
比率%
細江町
三ヶ日町
引佐町
三方原町
都田町
初生町
根洗町
新都田
豊岡町
三幸町
東三方町
滝沢町
大原町
神宮寺町
鷲沢町
39,670
19,138
18,381
14,408
7,782
6,890
4,526
3,498
2,905
1,954
1,563
952
949
360
57
123,033
32.2
15.6
14.9
11.7
6.3
5.6
3.7
2.8
2.4
1.6
1.3
0.8
0.8
0.3
0.0
100.0
袋井市
磐田市
2.4%
南区
天竜区
1.9%
4.9%
掛川市 1.0%
1.4% 他市外
湖西市
2.2%
2.0%
豊岡町
2.4%
9.全地域
根洗町
3.7%
愛知県 他県外
0.8%
3.4%
新都田
2.8%
9.1 浜松市北区
三幸町
1.6%
大原町
滝沢町 0.8%
0.8%
初生町
5.6%
北区
37.0%
東区
5.6%
東三方町
1.3%
神宮寺町
0.3%
細江町
32.2%
都田町
6.3%
浜北区
10.9%
三方原町
11.7%
西区
11.7%
中区
15.0%
引佐町
14.9%
82
合計
三ヶ日町
15.6%
鷲沢町
0.0%
聖隷三方原病院併設
介護老人保健施設
三方原ベテルホーム
2012 年度の介護報酬改定は介護老人保健施設の位置づけを以前にも増して明確にした。これを
踏まえ今までの方向性を再確認しながら、地域において求められる機能・体制を包括的かつ複眼
的に構築していく 1 年となった。従来の在宅復帰支援、在宅生活支援機能を強化し、退所者の 30%
を越える方々が在宅復帰され、さらに、ターミナルケアや認知症ケアの向上を目指す取り組みを
はじめ、成果を上げることができた。
1.在宅復帰支援施設としての機能・質の向上
在宅復帰率だけでなく新たに指標が示されたベッド回転率の高さも維持し、着実に地域包括
ケアシステムの中核施設へと歩みはじめた。多職種での家屋訪問を積極的に行い、退所時には
通所リハビリテーション利用への働きかけをするなど、施設全体の機能を活用し住み慣れた地
域での在宅生活支援を実践した。リハビリテーションの更なる充実を図り、利用者の心身機能
や日常生活の自立度を高めるため、短期集中リハビリテーションの対象範囲を拡げることにも
着手した。介護過程においても利用者それぞれの入所目的や方向性を踏まえた上で、残存機能
や心身状態に合わせたケアを意識的に取り組んだ。
2.安定した経営基盤の確立
地域周辺施設の増床の影響もあり入所利用率は低い水準となった。しかし、入所サービス部
門では高い在宅復帰率の維持と集中リハビリ件数の増加、居宅サービス部門では重症度の高い
利用者及び緊急ショートステイの受け入れや個別リハビリの強化を推進したことで、年間を通
して高単価を維持し安定した経営につなげることができた。
3.リスクマネージメントを強化し安全なケアの提供
リスク回避の検討やリスクマネジャー教育を継続し、転倒、転落等の事故に備えた。感染管
理においては、委員会を中心に職員への教育・啓蒙活動に努め、各種対策を事前に施すことを
行い、ノロウイルスによる感染を最小限に抑えることができた。
4.次世代を担う人材育成と働く支援
認知症ケアに対しての外部研究を受け入れたことで、関係した職員だけでなく施設全体の意
識向上につながる結果となった。新入職員に対しての個別指導法導入、各種マニュアルの更新、
各職場での業務内容の見直しに努めた。施設内の研究発表の場として学会を開催し、外部の学
会へも積極的に参加・演題発表を行った。
5.地域社会に期待される施設づくり
居宅支援事業者に施設特性を理解していただけるよう、施設紹介や状況を直接伝える機会を
設けた。また、ショートステイも加えた通所リハビリテーション利用者の家族会を開催し、在
宅を支える家族に対してもより深く関わることができた。
6.無低又は低額介護老人保健施設利用事業
生活保護受給者、生計困難者に対して利用費用の一部を減免している。入所者における生活
保護受給者の割合は 10%を超えた。社会的基盤や家族機能が脆弱な傾向があるこれらの方々の
諸々の手続代行など、入所生活全般に関わる援助を行った。
83
7.その他の公益的事業
(ア)近隣中高生の福祉体験受け入れ(6 校 人数 18 名)
(イ)近隣大学生の福祉体験受け入れ(1 名)
(ウ)サマーショートボランティア受入れ(2 名)
(エ)北区社会福祉協議会主催の地域福祉ふれあい広場への参加(職員 5 名)
入所者 地区別利用状況
浜北地区
6%
引佐地区
4%
通所者 地区別利用状況
その他
7%
その他
3%
引佐地区
1%
細江地区
15%
旧浜松市
51%
細江地区
45%
旧浜松市
68%
入所者 性別年齢別状況(%)
通所者 性別年齢別状況(%)
男(30.4)
女(69.6)
65 歳未満
5.7
2.6
65 歳~
1.7
70 歳~
男(50.2)
女(49.8)
65 歳未満
6.2
1.2
1.1
65 歳~
9.6
1.9
4.4
3.1
70 歳~
4.6
6.6
75 歳~
3.1
9.4
75 歳~
12.8
6.1
80 歳~
6.6
10.6
80 歳~
11.2
8.6
85 歳~
6.4
22.3
85 歳~
3.0
16.9
90 歳~
2.5
20.5
90 歳~
2.8
8.5
入所(短期含)利用状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
150
150
150
150
150
150
150
150
150
150
150
150
1 日平均(人)
128.2
123.3
114.8
116.0
124.1
125.4
131.4
128.2
128.5
126.5
134.5
131.0
延人数(人)
3846
3823
3443
3595
3848
3761
4074
3846
3982
3921
3765
4062
稼働率(%)
85.5
82.2
76.5
77.3
82.7
83.6
87.6
85.5
85.7
84.3
89.7
87.3
平均要介護度
3.0
3.1
3.1
3.1
3.0
3.1
3.1
3.1
3.2
3.2
3.2
3.1
定員(人)
通所リハビリテーション利用状況
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
1 日平均(人)
30.7
31.4
30.2
29.6
30.5
31.2
32.7
31.2
31.2
30.5
28.0
30.0
延人数(人)
768
849
784
769
823
780
884
811
781
732
672
779
稼働率(%)
61.4
62.8
60.4
59.2
61.0
62.4
65.4
62.4
62.4
61.0
56.0
60.0
平均要介護度
2.1
2.1
2.2
2.3
2.2
2.4
2.4
2.4
2.5
2.5
2.4
2.5
定員(人)
84
総合病院
聖隷浜松病院
2012 年度は『Challenge!-Challenge to international standards of medical and nursing
(国際基準の医療・看護に挑戦)-』をスローガンとして JCI 認証および日本医療機能評価 Ver.6
の更新を焦点にして、病院機能の向上に取り組んだ。特に JCI 認証取得においては各種の院内規
定や運用の改善が病院全体で行われることで、医療の質、医療安全といった面で病院機能が格段
に向上した。11 月の本審査では高い評価で受審を終え、我が国で 5 番目の認証病院となり、当院
の医療の質が国際レベルであることを証明することができた。
建築工事は順調に進み、夏には新棟の姿が現れ、1 月には定礎式を迎えることができた。病院
新棟と同様にひばり保育園の新築工事も進み、よりよい労働環境の整備が期待される。病院の機
能評価のクリアと同時にハード面でも新たな展開が目に見えてきたことで、将来の発展に向けて
の足がかりを大きく踏み出した年度と言える。
2012 年度の診療報酬改定により新設された DPC の病院群分類において当院は大学病院本院(Ⅰ
群)と同等の機能を持つ医療機関として DPCⅡ群病院に位置づけられた(全国で 90 病院)。当院
の高度・急性期の機能発揮が診療報酬上も認められたといえる。一方で、上半期は外科系医師の
減少や患者層の重症化による ICU や NICU といった特定入院料病床利用の長期化などにより入院単
価が延びない状況であった。しかし下半期は徐々に持ち直して、1 月以降は予算 70,200 円を上回
る月次単価を続けている。外来は入院とは逆に期初から外来化学療法などにより高単価の傾向に
あったが医師の減少等で外来患者数の予算未達状態が続いていた。しかしながら、2 月には平均
外来単価が歴代最高となる 14,857 円となり患者数減少を補った。結果的にコストを低く抑えるこ
とができたため、予算を上回る経常利益を出す結果につながった。
【病院使命】
『人々の快適な暮らしに貢献するために最適な医療を提供します』
【病院理念】
『私たちは利用してくださる方ひとりひとりのために最善を尽くすことに
誇りをもつ』
【運営方針 2015】
『私たちは利用者にとっての価値を追求し続ける病院を目指します』
■望まれる良質な医療を提供します
■地域社会とのつながりを大切にします
■良い医療人を育てます ■働きやすい環境を作ります ■健全な経営を継続します
予算
入院患者数
入院単価
外来患者数
外来単価
実績
対予算
対前年
予算
実績
対予
算
98.0%
対前年
700 名
691 名
98.7%
100.3%
医業収益
25,759
百万円
25,247
百万円
70,200 円
69,136 円
98.5%
100.5%
医業費用
24,958
百万円
24,185
百万円
96.9%
101.4%
1,650 名
1,582 名
95.9%
96.3%
94.1%
93.1%
98.9%
100.2%
13,900 円
14,062 円
101.2%
104.3%
1,844 名
1,820 名
98.7%
101.0%
85
病床利用率
職員数
100.8%
事業・運営計画(BSCマップ/KPI 目標値及び実績値)
1.[利用者価値]の視点(患者様・連携先医療機関・職員の満足のために)
(ア)患者・職員満足度の向上
①患者満足度
「全体としてこの病院に満足している」設問
まったくそうだの占める割合
入院 55%以上(実績:52.4%)
外来 45%以上(実績:35.4%)
「この病院を家族や知人にすすめたい」設問
まったくそうだ/ややそうだの占める割合
入院 85%以上(実績:88.5%)
外来 80%以上(実績:78.4%)
患者満足度回答率 入院 80%以上(実績:88.7 %)外来 80%以上(実績 84.2%)
②職員満足度
「全体としてこの病院で働いていることに満足している」設問
まったくそうだ/ややそうだの占める割合 60%以上(実績:54.8%)
「今後もこの病院で働くことで、専門的な技能や知識が向上すると思う」設問
まったくそうだ/ややそうだの占める割合 70%以上(実績:67.9%)
職員満足度回答率 90%以上(実績:90.3%)
保育園・新篁二会館建て替え計画の職員への青写真の提示
(実績:ひばり保育園を移転し 2013 年度 6 月より運用開始、篁二会館立て替え計画
2014 年度着工予定)
(イ)断らない医療の提供
①救急車を制限した時間:120 時間以下/月(実績:172 時間)
(ウ)国際基準に基づいた医療の提供
①JCI 認証取得・スピリッツ定着(実績: 2015 年 11 月 16 日までの認証を取得)
②病院機能評価 Ver.6 認証取得(実績:2017 年 7 月 13 日までの認証を取得)
マグネット文化定着
③質のサイクル周知率 100%(実績:サイクルの視点 85%、サイクルの必要性 91%)
④NDNQI(National Database of Nursing Quality Indicators)4 指標参加
(実績:8 指標参加)
(エ)高度先進医療の提供
臨床研究・治験の推進
①共同臨床試験契約数 10 件以上(実績:13 件)
②治験契約数 13 件以上(実績:12 件)
③CI・NI 公開件数 CI 80 件(実績:81 件)
、NI 20 件(実績:27 件)
86
(オ)病院ブランドの強化
①患者満足度調査「当院を選択した理由」設問
評判が良いからを選択した割合 25%以上(実績:20.5%)
②がん診療連携拠点病院の更新(実績:更新)
(カ)患者中心を最優先した医療の提供
①患者満足度調査「医師や職員は患者さまの気持ちを理解しようとしましたか」設問
まったくそうだの占める割合
入院 70%以上(実績:58.5%)
外来 55%以上(実績:34.3%)
2.[価値提供行動]の視点(病院機能・質の向上のために)
(ア)チーム医療の充実
①患者満足度調査
「院内のどこでもどんな時でも同じサービスを受けることができましたか」設問
まったくそうだ/ややそうだの占める割合
入院 80%以上(実績:78.0%)
外来 65%以上(実績:59.0%)
②がん診療の充実
キャンサーボードの実施
12 回/年(実績:12 回)
(イ)地域連携の充実
①後方支援体制の確保
地域の後方支援施設との懇談会の実施(実績:12 月に実施)
②医療機関・地域医療情報データ化 診療部への診療所機能情報の提供
(実績:新規開業 12 件、病院 9 件、既存診療所 40 件)
(ウ)広報活動の充実
①ホームページの充実
(実績:専門医募集・看護師募集のサイトリニューアルの実施)
②50 周年記念事業
記念学会、謝恩会、記念誌、市民公開講座の実施
(エ)災害対策
①BCP の作成 (実績:9 月に作成)
(オ)職場環境の整備
①5S 活動継続(実績:院内巡視 4 回/年、共通ルールの作成完了)
②看護の 2 交代制導入(実績:A8、A5 病棟にて 2 交代制導入)
③パワハラ・セクハラ・院内暴力の防止に向けた対策の実施
研修会開催 1 回/年(実績:2 回/年実施)
院内暴力対応事例集の作成(実績:作成完了、院内イントラに掲載済)
④メンタルヘルス対策の実施
メンタル者の傾向及び原因の調査(実績:研修会実施 6 回/年)
メンタル者の職場復帰プログラムの作成(実績:復帰支援面談の実施)
87
⑤超勤時間の見直し
各職場目標時間の設定(実績:目標時間を設定し、職場長による管理の実施)
診療部超勤基準の見直し(実績:医局会にて、勤怠システムへの打刻の徹底を呼びかけ)
(カ)安全な医療の実施
①医療安全研修会への参加率 100%(実績:86%)
②RRS 院内急変早期対応システムの充実(実績:RRS コール 10 件/年、実績データ入力を計画)
③セキュリティの完備
既存棟のセキュリティ向上(実績:職員 IC カードによる認証システムの導入)
ハイリスクエリアの病棟面会記録の開始(実績:C 棟にて運用開始)
④感染防止対策の徹底
手指衛生(手洗い・消毒)の遵守率 100%(実績:66%)
手指衛生方法の徹底 100%(実績:58%)
(キ)利用者にとって常に最善を意識した行動を意識する
全職員の接遇改善
①患者満足度調査「医師や職員は礼儀正しく親切で丁寧でしたか」設問
まったくそうだの占める割合
入院 70%以上(実績:65.5%)
外来 55%以上(実績:42.1%)
②職員満足度調査「職員はすべての患者さんに会釈、笑顔、声掛け等を実行している」
まったくそうだ/ややそうだの占める割合 50%以上(実績 49.8%)
③各職場代表者の IC 検討会の参加 (実績:2 月に実施)
(ク)新たな認定・加算の取得
①新たな認定・加算の取得を目指す(実績:急性期看護補助体制加算 25 対 1、病棟薬剤業務
実施加算、データ提出加算 2、画像診断管理加算 2 を取得)
(ケ)病床・手術稼働の効率化
①特定入院料算定率の向上 対前年度比 5%アップ(実績:ICU -5.1%、NICU -6.1%、GCU 0%、
C2 +6.0%、C4 +2.8%)
②手術件数年間 10,000 件以上(実績:9,758 件)、手術室稼働率 70%以上(実績:70.6%)、
8:30 開始 3 室以上(実績:9:15 開始 2 室)
(コ)適切な保険診療の実践
①査定率、返戻率の改善
査定率 0.25%以下(実績:0.24%)、返戻率 2.5%以上(実績:2.8%)
3.[成長・学習]の視点(職員成長のために)
(ア)必要な人材の採用
①救急科医 3 名(実績:0 名)
、麻酔科医 1 名(実績:0 名)
、放射線科医 1 名(実績:0 名)、
腫瘍内科医 1 名(実績:0 名)
、感染医 1 名(実績:0 名)、看護師新規採用 90 名(実績:
83 名)
88
(イ)診療体制の見直し
①安全な日当直帯の受入(実績:次長を中心にチームをつくり検討中)
②PJ ネクサス完成時を見据えた診療体制の検討を開始し、秋までに方向性を決める。
(実績:病床再編 PJ にて検討中)
(ウ)シームレスな地域連携の構築
①連携強化に向けた検討会を実施(実績:計 24 回開催)
②JUNC 依頼不能率 7%以下(実績:8.5%)
(エ)業務分掌・マニュアルの体制整備
①TQM(Total Quality Management)室の設置(実績:2013 年 4 月より CQI (Continuous Quality
Improvement:継続的な質改善活動)室の設置)
(オ)人材育成・教育体制の充実
①コミュニケーション文化の醸成、SBAR の習得(実績:職員向け講演会の実施)
②後継者の育成(実績:検討中)
③キャリアラダー・評価表による個人スキルの評価(実績:医師評価表の運用開始、事務部
門別キャリアラダー作成)
④学会発表支援(実績:学会発表、論文の管理用システムの運用開始)
⑤コンプライアンス研修の機会提供
(カ)経営情報の分析と提供体制の構築
①DPC 分析の適正化(実績:DPC 成果改善 PJ チーム発足、診療部への情報提供の実施)
4.[財務]の視点(経営・運営の安定化のために)
(ア)安定した収入の確保・確実な予算達成
①総事業収益 263 億円(実績:258 億円) ②経常利益 13 億円(実績:14.0 億円)
③材料費:医薬品費 (医収比 10.8%以下:10.2%) 診療材料費 (医収比 10.9%以下:10.2%)
④給与費医収比 53.7%以下(実績:53.7 %)
⑤病棟別原価率:90%未満(実績:91.4 %)、診療科別原価率:入院 90%未満(実績:91.4%)・外
来 100%未満(実績:112.4%)
、疾病別成果計算の精度向上(実績:マスターの見直しなど)
聖隷浜松病院併設助産所
2012 年度は 2011 年度の 11 名(延べ日数 76 日)を上回り 12 名(延べ日数 80 日)の利用があっ
た。社会的経済的に困難を抱えた妊産婦に対し、施設のスタッフやケースワーカーの個別的
な対応のもとに助産が進められてきた。今後も、当制度を必要とする地域住民のため、引続き
医師・病棟スタッフ・ケースワーカー等によるチーム医療で、きめ細かい対応ができるよう努め
ていきたい。
89
1 .科別入退院状況
区分\科
入院数
退院数
延日数
一日平均在院
内科
循環
産科
婦人
4,068 1,260 1,683 1,905
3,958 1,256 1,685 1,900
68,129 14,656 18,007 14,211
186.7
40.2
49.3
38.9
脳外
外科 502 2,176
508 2,330
7,731 24,468
21.2
67.0
小児
整形
耳鼻
1,066 1,718 1,057
1,076 1,747 1,060
8,284 21,965 11,140
22.7
60.2
30.5
泌尿
508
517
5,232
14.3
皮膚
区分\科
入院数
退院数
延日数
一日平均在院
眼科 新生児 心外
652
548
342
644
534
367
4,167 14,565 7,221
11.4
39.9
19.8
形成
77
93
3,001
8.2
神内
281
291
6,488
17.8
眼形
485
486
2,536
6.9
精神
0
0
0
0.0
救急 脳卒中
387
752
332
726
5,668 14,596
15.5
40.0
ペイン
0
0
0
0.0
歯科
31
29
0
0.0
口外
149
150
710
1.9
合計
19,647
19,689
252,775
692.5
0
0
0
0.0
透析 放射線
0
0
0
0
0
0
0.0
0.0
2. 月別一日平均入院外来数
区分\月
入 院
外 来
紹介率%
4月
677
1,669
5月
637
1,698
6月
662
1,662
7月
677
1,631
8月
706
1,684
9月
690
1,740
10月
712
1,648
11月
685
1,729
12月
703
1,776
1月
690
1,703
2月
731
1,672
3月
726
1,656
平均
691
1,689
92.2
90.5
87.5
87.4
82.4
86.6
91.2
88.5
91.2
87.0
85.7
86.9
88.1
6月
1,597
1,662
7月
1,757
1,641
8月
1,763
1,809
9月
1,587
1,608
10月
1,727
1,690
11月
1,621
1,598
12月
1,590
1,801
1月
1,626
1,401
2月
1,517
1,538
3. 月別入退院状況 区分\月
入院数
退院数
4月
1,596
1,586
5月
1,664
1,645
3月
合計
1,602 19,647
1,710 19,689
平均
1,637
1,641
4. 外来科別患者数
区分\科
初 診
再 診
延患者数
一日平均
内科
循環 産婦
5,702 1,489 3,038
86,816 21,177 42,418
92,518 22,666 45,456
316
77
155
区分\科
初 診
再 診
延患者数
一日平均
放射
5,033
953
5,986
20
心外
208
4,606
4,814
16
脳外
外科
小児
整形
耳鼻 泌尿 皮膚
透析
眼科
706 1,729 3,748 2,976 2,395
714 1,721
4 1,474
8,616 30,043 24,867 28,073 20,520 13,331 14,025 14,253 20,860
9,322 31,772 28,615 31,049 22,915 14,045 15,746 14,257 22,334
32
108
98
106
78
48
54
49
76
形成
神内
154 1,279
6,339 10,026
6,493 11,305
22
39
眼形
精神 救急 脳卒中 腫瘍 リハビリ
662
217 6,706
989
53
235
5,596 15,637 6,775 6,461 10,329 30,127
6,258 15,854 13,481 7,450 10,382 30,362
21
54
46
25
35
104
ペイン
0
0
0
0
歯科
1,031
8,287
9,318
32
口外
1,221
3,392
4,613
16
手外
1014
10.4%
脳外
219
2.2%
合計
43,484
433,527
477,011
1,628
5. 科別手術件数 (入/外合計)
区分\科
件数
比率 %
小外
552
5.7%
大肛
419
4.3%
呼外
158
1.6%
消外
300
3.1%
肝胆
271
2.8%
乳腺
222
2.3%
整形
30
0.3%
骨関
522
5.3%
骨軟 スポーツ せぼね
98
388
249
1.0%
4.0%
2.6%
区分\科
件数
比率 %
小循
婦人
932
9.6%
不妊 周産期
106
165
1.1%
1.7%
産科
342
3.5%
眼科
1218
12.5%
眼形
669
6.9%
耳鼻
718
7.4%
泌尿
253
2.6%
形成
137
1.4%
腎内
58
0.6%
てんかん
8月
230
169
202
1
7
14
5
628
9月
254
148
185
0
2
11
7
607
10月
247
160
208
0
8
11
10
644
11月
234
165
232
1
12
7
16
667
12月
164
116
145
1
5
12
13
456
1月
230
182
235
1
12
17
4
681
2月
250
179
206
1
9
10
5
660
3月
182
155
196
1
5
11
2
552
整形
3.3
骨関
19.7
骨軟
12.0
せぼね
12.6
膠内
23.6
8
0.1%
79
0.8%
脳卒
88
0.9%
口外 その他
182
9
1.9%
0.1%
心臓
352
3.6%
合計
9,758
100.0%
6. 費用別月末在院患者数
区分\月
社 保
国 保
後 期
自 賠
労 災
生 保
その他
合計
4月
240
156
180
1
2
17
8
604
5月
247
180
170
1
6
13
6
623
6月
247
180
170
1
6
13
6
623
7月
268
180
194
1
3
19
9
674
合計
2,793
1,970
2,323
10
77
155
91
7,419
比率%
37.6%
26.6%
31.3%
0.1%
1.0%
2.1%
1.2%
100.0%
7. 科別 平均在院日数 (専門科別) 科別
平均在院日数
総内
28.1
循環
10.7
婦人
8.0
脳外
16.9
小児
5.7
科別
平均在院日数
形成
39.4
神内
22.1
小外
3.5
大肛
緩和
17.3 -
科別
平均在院日数
小循
血内
14.7 -
救急
15.3
手外
6.4
腎内
16.9
スポーツ
6.0
消内
14.1
耳鼻
9.7
EP
7.5
眼形 周産期
4.2
18.0
不妊
2.6
脳卒
18.9
呼外
腫治
9.5 -
消外
11.1
90
泌尿
9.3
眼科
5.5
新生
26.2
心臓
19.5
産科
精神
5.7 -
E小
5.7
呼内
14.1
分内
12.4
肝胆
9.9
ペイン
0.4
口外
3.8
乳腺
6.5
全科平均
12.0
8. 退院患者住居区分(全地域)
地 域
件 数
比 率%
浜松市 磐田市 掛川市 袋井市 湖西市 周智郡 他県内 県 外
14,394 1,424
858
550
601
72
755 1,030
73.1%
7.2%
4.4%
2.8%
3.1%
0.4%
3.8%
5.2%
周智郡
0.4%
袋井市
2.8% 湖西市
掛川市
3.1%
4.4%
不定
合計
5 19,689
0.0% 100.0%
市町村別内訳
他県内
3.8%
浜松市
県 外
5.2%
磐田市
掛川市
磐田市
7.2%
袋井市
浜松市
73.1%
湖西市
周智郡
他県内
県 外
8-1. 退院患者住居区分(浜松市内)
地域
件数
比率%
地域
件数
比率%
地域
件数
比率%
萩丘
曳馬
2,468
918
17.1%
6.4%
三方原
江西
410
317
2.8%
2.2%
伊佐見 佐鳴台
194
143
1.3%
1.0%
城北
742
5.2%
西
331
2.3%
県居
128
0.9%
*地区別表示
浜北
芳川
716
510
5.0%
3.5%
引佐 神久呂
239
322
1.7%
2.2%
和地
天竜
97
120
0.7%
0.8%
長上
507
3.5%
篠原
243
1.7%
庄内
102
0.7%
浜名
白脇
富塚
440
472
471
3.1%
3.3%
3.3%
飯田
新津 可美村
269
271
292
1.9%
1.9%
2.0%
河輪 中ノ町 中央
92
131
113
0.6%
0.9%
0.8%
積志
562
3.9%
北
236
1.6%
都田
71
0.5%
江東
391
2.7%
東
213
1.5%
吉野
61
0.4%
入野
388
2.7%
駅南
205
1.4%
磐田
36
0.3%
蒲
和田
352
389
2.4%
2.7%
笠井
五島
174
221
1.2%
1.5%
周智
合計
37 14394
0.3% 100.0%
萩丘地区
浜松市内の内訳
曳馬地区
城北地区
神久呂地区, 2.2
江西地区, 2.2
西地区, 2.3
蒲地区, 2.4
入野地区, 2.7
浜北地区
積志地区
可美村
地区,
2.0 新津地区, 1.9
芳川地区
長上地区
白脇地区
和田地区,
2.7
富塚地区
萩丘地区, 17.1
江東地区,
2.7
浜名地区
曳馬地区, 6.4
三方原地区
江東地区
和田地区
入野地区
三方原地
区, 2.8
蒲地区
西地区
浜名地区, 3.1
城北地区, 5.2
富塚地区, 3.3
白脇地区, 3.3
長上地区, 3.5
芳川地区, 3.5 積志地区, 3.9
91
浜北地区, 5.0
神久呂地区
江西地区
可美村地区
新津地区
9.最近5ヶ年の一日当たり入院・外来患者数の動態
入院・外来
外来
入院
2008年度
1,742
703
2009年度
1,766
697
2010年度
1,731
690
2011年度
1,643
689
2012年度
1,582
691
外来
1,800
1,750
1,700
1,650
外来
1,600
1,550
1,500
1,450
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
入院
720
710
入院
700
690
680
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
10.最近5ヶ年の医業収益・費用動態
項目
医業収益
医業費用
2008年度
23,507,017
22,525,361
2009年度
24,195,402
23,178,378
2010年度
25,307,680
24,058,606
2011年度
25,043,446
23,855,660
単位:千円
2012年度
25,246,568
24,184,845
26,000,000
24,000,000
22,000,000
医業収益
20,000,000
医業費用
18,000,000
16,000,000
14,000,000
12,000,000
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
11.福祉活動関係
入院助産関係
項目/年度
人数(回)
日数
金額
2008年度
6
29
2,107,915
2009年度
2010年度
22
139
7,438,296
92
22
161
11,098,668
2011年度
11
76
4,855,725
単位:円
2012年度
12
80
5,531,532
聖隷淡路病院
2012 年度は新病院移転・新築計画を着実に進めた年となった。「兵庫県立淡路島公園」、
「淡路
島国営明石海峡公園」に隣接する自然環境のすばらしい花博跡地に「地域の皆様から期待され働
く職員にとって夢・希望が持てる病院」を基本コンセプトにした病院作りがスタートした。11
月には起工式が行われ、淡路市長をはじめ自治会の皆様など、多くの方々にご参加頂き、工事の
安全と完成が祈念された。2014 年 4 月の開設を目指してすばらしい病院を作り上げたいと職員一
同固く決意している。
また、淡路市内では 20 年ぶりとなる産婦人科が開設され、妊婦診断や妊婦検診、産婦人科手
術が開始された。8 月には皮膚科診療も開始され、地域住民の期待に応える医療が実践出来た。
診療支援機能としては、8 月に病院情報システムの更新を行い、コンピュター応答時間の短縮
化や基幹システムのリニューアル等、業務の効率化を図るとともに職種間の情報共有を推進した。
経営面では、収入増を計画していたが複数の高齢者施設や診療所開設の影響等により収入予算
を達成することが出来なかった。2013 年度は予算達成に向けて診療科の増設、病床区分の変更等
を検討している。
1.地域ニーズに対応した総合的な保健・医療・福祉サービスの提供
医療提供体制の充実として地域から期待されていた産婦人科と皮膚科を開設する事が出来た。
近隣に地域密着型特別養護老人ホームが開設し、嘱託医や連携医療機関としての役割を担い、地
域の方々が安心して生活出来る環境の構築に力を入れた。在宅訪問リハビリテーションの拡充が
積極的に行われ、実施件数が前年に比べ約 2 倍になった。保健予防活動については淡路市の乳が
ん・子宮がん検診の受入拡大を図ると共に人間ドックの受診件数が増加した。
2.新病院移転・新築計画の推進
新病院移転・新築計画は行政、医療関連施設の連携を密接にし、着実に計画が推進された。新
病院建設地を含む花博跡地ニュータウン開発は淡路市のまちづくり政策における重要な地域であ
る。淡路市主催の花博跡地利活用計画策定会議で病院への交通アクセスの整備等、利用者視点の
意見を数多く提案した。採用活動では、新卒・中途の看護師採用に特に力を入れ、就職セミナー
で当院の取り組み及び新病院の概要を丁寧に説明し、好評を得た。看護師の段階的採用目標数を
達成している。
3.安全で質の高い医療サービスの提供と人材育成の推進
医療安全管理、感染予防、褥瘡予防等、対策が徹底され、医療安全推進活動によるレベル 3(ア
クシデント)事例が 50%減少した。臨床工学技士が新たな資格を取得し、機器保守管理体制の設
置等、安全な医療の提供に向けた体制整備、運用の再点検が進められた。利用者に対する情報提
供の推進として、病院ホームページを充実し、閲覧状況の定期的分析、利用者ニーズの把握に努
め、効果的な情報提供を行った。人材育成は看護部を中心に実施され、新人・中堅・介護職員研
修及び社会人・職業人教育を行い、聖隷理念や接遇マナーの教育にも力を入れた。
93
4.利用者の満足向上と働きやすい病院環境の整備
利用者満足度調査に加え、二度目の職員満足度調査を実施した。調査結果をもとに改善活動を
行い病院環境の整備を進めた。地元の看護大学の実習生受入を積極的に行うと共に、大学への講
師派遣も行い連携強化に努めた。メンタルヘルス研修会の開催等、職員の心身における健康維持
のサポートにも取り組んだ。
5.コンプライアンス経営の推進
内部監査では、兼務者が多く職員の負担は大きいものの、概ね適切な評価を得た。全体のリス
クポイントは問題の無いレベルではあるが、一つ一つの業務を精査し、更に高いレベルの業務が
行えるよう改善を行った。また、各職場において関連法規の確認及び業務の見直しを実施した。
6.健全な経営基盤を確立する
保健事業の受入れ枠を拡大し、人間ドックの受診者が対前年比 159%であった。その他の一般
検診、婦人科検診等も受診者が増え、保健事業収入が対前年比 113%と好調であった。入院収益
は対前年比で 97.0%、外来収益 96.2%となった。第一四半期の(4 月~6 月)の予算差異が年度
末までに改善する事が出来ず経常利益-79,195 千円であった。
7.その他の公益的事業
(ア)転倒予防教室:さわやか講話(計 5 回)
講義「転倒予防に関するためになる話」
(イ)糖尿病教室:2012 年 10 月
講義「糖尿病最近のトピックス」
:医師
講義「外食の注意点」
:管理栄養士
(ウ)メディカルコントロール
検証委員会 : 6 回
(エ)学校医
MC協議会 : 2 回
石屋小学校(学童健診他)
(オ)実習生受け入れ
看護部:34 名、診療技術部:8 名(理学療法士:5 名 作業療法士:3 名)
【無料又は低額診療事業】
無料又は低額診療事業を行う施設としての使命感を持ち、事業内容の広報及び生計困難者の受
入に力を入れた。具体的には、院内掲示・病院ホームページへの事業内容掲載・淡路市社協の広
報誌への記事掲載依頼を行い、当事業の周知広報に努めた。減免実施率は 14.3%であった。
【数値実績】
予
算
実
績
対予算
対前年
予
算
実
績
対予算
対前年
入院患者数
120 名
109.7 名
90.7%
97.7%
外来患者数
87 名
84.7 名
97.4%
106.2%
入院単価
25,100 円
24,377 円
97.1%
99.3%
外来単価
9,500 円
8,805 円
92.9%
93.8%
1,418
1,258
百万円
百万円
101.8%
百万円
91.6%
百万円
医業費用
1,310
97.4%
1,431
88.7%
92.3%
84.4%
90.7%
97.7%
職 員 数
143 名
133 名
93.0%
103.1%
医業収益
病床利用率
94
聖隷横浜病院
2003 年に国立病院から移譲を受けて開院し、10 周年を迎える節目の年度であった。開院から
10 年目となる 2013 年 3 月 1 日に近隣医師会長をはじめ地域の医療関係者をお招きしてこれまで
の支援に感謝を伝えるとともに、さらなる発展と地域医療への貢献を誓った。院内においても職
員向けに外部講師による講演会など 10 周年を記念した行事を開催した。これまでの 10 年間の歩
みを振り返り、近未来の病院像を考える機会として有意義な1年であった。
新病院の基本構想を策定し、建築計画の検討を行うことが法人内で承認され、10 月より新病院
建築プロジェクト(SYP11)を立ち上げた。建物の全面建替えを目標とし、単に老朽化した
建物の更新だけでなく、地域の中核的な医療施設として診療機能を強化するための計画の検討を
行った。
2012 年度中に法人内で事業規模の最終承認を受けるところまでには至らなかったが、
2013
年度に継続し計画そのものの着実な進展を図っていきたい。
経営においては、対前年で患者数・単価ともに伸びがあったものの、いずれも予算未達であり、
医業収益が医業費用を下回る結果となった。最終の経常利益はこれまで 2 年連続で黒字を計上し
ていたが、2012 年度は 120,000 千円を超える赤字となった。2013 年度は新病院計画の推進を行う
上で、予算目標を確実に達成させ、継続した黒字経営を行うための経営基盤の強化を図る。
1. 安全で質の高い医療を効率的に提供する
横浜市二次救急拠点病院(B)
、横浜市心疾患救急医療体制への参加病院として救急体制の充
実に努めた。救急車の受け入れ台数は年間合計 3,901 台で前年比 103.5%の増であった。また消
化器内科外来と内視鏡センターの一体運用により消化器疾患患者の効率的な受け入れと内視鏡
検査増に繋げるための運用の構築を行った。
医療安全管理及び感染対策活動の充実のため、2011 年同様月間安全目標の提示や全職員を対
象とした研修会の複数回開催等を行い、職員の安全意識の向上と感染予防の啓発に力を注いだ。
2. 利用者の立場に立った医療を提供し、地域連携の推進を図る
紹介率・逆紹介率の向上を図るため、近隣連携医療機関の情報を集約した“連携マップ”の
作成を行ったほか、サポートドクター(登録医)制度を新設し、さらなる連携を深めるための
取り組みを行った。ボランティア活動を推進し、2012 年度は新規の登録者 5 名を迎えた。導入
当初からの活動者 1 名は活動時間 100 時間を超え、院内学会開催時に表彰を行った。
3. 人材を確保、育成する
医師及び看護師の人材確保と定着のため、既に実績があり外部からの評価も高い医師ジョブ
シェア制度、看護ワークシェア制度を継続した。卒後臨床研修医については定員 6 名及び千葉
大学襷掛研修 1 名の計 7 名を迎えた。2013 年 2 月に卒後臨床研修機能評価を受審し、結果、認
定期間 4 年の高評価を得た。
4. 職員が働きやすい環境を整える
院内保育所「ひだまり保育園」の運営について、父母会からの要望を取り入れ、より充実し
95
た保育を行うために委託管理の見直しを行った。職員のメンタルヘルスを推進するため、職場
で働く人の心の健康作りを行うことを目的としたキャリアカウンセラーを導入し、個人の
セルフケアをサポートする体制を継続した。診療支援室による医師事務作業補助は確実に業
務範囲を広げ、医師個々の負担軽減に確実に寄与することができた。省エネルギー活動への取
り組みは法人内で行われたコンテストにて成果に対する高い評価を受けた。
5. 長期安定的に発展するために経営基盤を確立する
事業予算の達成のため、特に入院・外来それぞれの1日平均患者数の予算達成を目標として
掲げた。結果、新入院患者件数は 5,832 件/年で前年度比 104%の増であったが、平均患者数の
予算達成には至らなかった。平均在院日数が前年度平均から 0.4 日短い 12.7 日となり、年度内
の最も短い平均在院日数は 2012 年 10 月で 10.9 日であった。在院日数の短縮化は急性期病院の
特徴ではあるが、病床稼働においては結果的に空床を目立たせることになり、平均患者数を伸
ばすことに繋がらなかった。病床の安定稼働のために患者個々の病態や退院後の在宅受け入れ
要件などを個別に考慮し、在院日数の適正化に努めた。
6.その他の公益的事業
(ア)健康講座の開催(患者及び地域住民を対象として 6 回の開催、述べ 239 名の参加)
(イ)ジャパンマンモグラフィサンデーの実施(日本乳がんピンクリボン運動、29 名が受診)
(ウ)高校生看護体験の実施(参加 8 名)
(エ)せいれいよこはま・ふれあい健康フェスタの開催(10 月 27 日、延べ 1,160 名の参加)
(オ)神奈川県県民救急理解推進事業の取組み実施
①近隣の医療機関を探すためのマップ作成(院内の各外来に配布)
②救急医療に関するシンポジウム開催、消防機関との合同開催によるキャンペーン実施
(健康フェスタ内で救急医療をテーマとした講演会、AED 講習、救急車展示等を実施)
【無料又は低額診療事業】
神奈川県における無料又は低額診療事業の基準が見直しされ、対象者受入実績は 2011 年度の
12.7%から大幅に低下することが見込まれていた。2012 年度は無低事業の原点に立ち返り、院
内で積極的な広報を行い、
広く生計困難者に適応できるよう努めた結果、実績は 8.0%となった。
【数値実績】
予算
入院患者数
実績
対予算
対前年
236 名
217 名
91.9%
100.5%
47,400 円
47,195 円
99.6%
102.5%
626 名
606 名
96.8%
101.7%
外来単価
10,300 円
10,412 円
101.1%
101.3%
医業収益
62.0 億円
57.9 億円
93.4%
101.8%
医業費用
61.7 億円
59.4 億円
96.3%
104.3%
461 名
99.6%
101.3%
入院単価
外来患者数
職員数
463 名
96
聖隷佐倉市民病院
2012 年度は病院機能評価受審、第 3 期工事(外来棟、透析・健診棟増築)の推進等、さらなる
ステップアップのための一年であった。
外来患者数は対前年、対予算を上回り、入院患者数は年度前半に予算を下回る時期が続いたが、
後半は過去最高数を記録するなど、多くの患者を受け入れることができた。経営面では、2011 年
度に続き、黒字となった。健診センターは対前年 4.1%増収を果たした。
2012 年度の主な活動は以下のとおりである。
2012 年
5月
聖隷看護フェア(12 日) ・ふれあい看護体験(12 日)
7月
理学療法の日イベント(18・19 日) ・小児科夏祭り(27 日)
9月
病院機能評価受審査(24~26 日)
10 月
お茶会・箏演奏会(3 日)
11 月
糖尿病週間イベント(19・20 日) ・緩和ケア病棟「しのぶ会」
(17 日)
12 月
検査システム更新 ・第 7 回院内学会(8 日)
1.医療の質の向上と検証
病院機能評価を受審し、無事に認定更新となった。検体検査システムを更新し、診療支援体制
を強化した。5 名の医師が海外で学会発表をするなど学術活動にも力を入れた。患者数に対して
不足しているハード面の改善のため、第 3 期工事として外来棟、透析・健診棟の増築工事計画を
進め、2013 年度に着工の運びとなった。ボランティアの活動を組織化するため、委員会を設置し
た。医療事故防止対策として、外部講師による教育も実施した。
2.人材確保
医師数に関してはまだまだ充足した状態でないため、ホームページ上の採用フォーマットを随
時更新するなど採用活動を継続している。看護師の確保にはインターンシップ、看護セミナーな
どの例年行っている活動に加え、聖隷横浜病院と合同で学生向けのバスツアーを実施するなど採
用活動に力を入れた。
3.地域のニーズに基づいた医療サービスの提供
脊椎圧迫骨折に対する手術(BKP)連携パスを作成し、多くの患者様に対応した。市民公開講座
も定例開催とし、年 6 回実施した。また、佐倉市国民健康保険の人間ドック助成事業を新規受託
し、市民の健康管理の一助を担うことができた。
4.働きやすい職場環境の整備
2011 年度に引き続き、職員希望者に B 型肝炎ワクチン接種を実施し、2012 年度は小児科関連職
場における感染症対策として、麻疹風疹などの予防接種も展開した。聖隷健康保険組合などの協
力を得て、腰痛対策やメンタルヘルス教育なども実施し、職員の心身における健康管理をサポー
トする取組を実施した。
97
5.経営戦略に基づく経営基盤強化
循環器科によるカテーテル治療の再開、整形外科による新たな領域の手術の実施、放射線治療
や透析の地域連携の強化による患者数増加、診療報酬改定に対応し、感染防止対策加算 2、患者
サポート体制充実加算等の取得等により経営基盤を強化した。
6.地球にやさしい病院づくり
リサイクル活動を強化し、ペットボトル回収、雑がみ回収を開始した。また、消費電力は東日
本大震災前と比較し 8%減を達成した。
7.その他の公益的事業
(ア)障害者雇用 5 名(栄養科) (イ)東日本大震災被災地への医師派遣(小児科)
(ウ)看護実習受入 264 名
・看護インターンシップ受入 25 名 ・リハビリ実習受入 26 名
(エ)ふれあい看護体験の 7 名 ・中学生職場体験の受入 5 校 14 名
(オ)看護学校への講師派遣 3 名 ・千葉県看護協会への講師派遣 5 名
(カ)千葉県看護協会印旛地区 病院への講師派遣 3 名、公開研修受入 5 名
(キ)千葉県看護協会「まちの保健室」6 名・公共行事への看護スタッフ派遣 19 名
(ク)認定看護師実習受入 8 名 ・認定看護管理者サードレベル実習受入 4 名
(ケ)市民開放ロビーコンサート(6 回/年)・周辺福祉施設のバザー開催協力(9 日/年)
(コ)市民公開講座(6 回)・糖尿病教室開催(46 回/年)・腎臓病教室開催(36 回/年)
【数値実績】
予
入院患者数
入院単価
外来患者数
外来単価
算
実
績
対予算
対前年
予
265 名
253 名
95.5%
98.8%
健診受診数
45,670 円
46,387 円
101.6%
105.2%
健診単価
704 名
705 名
100.1%
102.6%
医業収益
11,730 円
11,802 円
100.6%
101.4%
医業費用
90.1%
86.1%
95.6%
99.0%
職員数
病床利用率
算
実
績
対予算
対前年
57.0 名
59.3 名
103.9%
100.7%
26,650 円
22,367 円
83.9%
99.3%
7,385
7,321
104.1%
百万円
99.1%
百万円
7,317
7,193
103.5%
百万円
98.3%
百万円
542 名
520 名
95.9%
101.4%
【無料又は低額診療事業】
生活困難者がより利用しやすい制度とするため、院内プロジェクトを立ち上げ、減免規程変更や
案内手段の検討等、次年度の運用開始に向けた取組みを行った。減免実施率は 12.1%であった。
訪問看護ステーション佐倉
2012 年度の主な動きは以下のとおりである。純利益において初めての黒字を達成した。
介護保険
予
利用回数
単
価
算
実
績
対予算
対前年
医療保険
240 回
251 回
104.6%
150.3%
利用回数
8,770 円
7,804 円
89.0%
87.5%
単
98
価
予
算
実
績
対予算
対前年
60 回
56 回
93.3%
112.0%
12,000 円
10,915 円
91.0%
88.9%
浜松市リハビリテーション病院
浜松市の指定管理者として運営を受託し、5 年が経過した。指定管理者の事後評価において、
2 年連続で高い評価を頂くなど、2012 年度も安定した病院運営を行なうことができた。
診療機能としては、引き続き多くの患者さんの受け入れを行なったが、2011 年 10 月にオープ
ンした「えんげと声のセンター」に続き、2012 年 5 月に「スポーツ医学センター」をオープンさ
せるなど、専門診療の充実にも力を入れた。センター機能は、専門スタッフがチームとして治療
にあたることで大きな成果をあげ、利用者の満足度向上はもちろんのこと、担当する職員のモチ
ベーション向上にも大きく寄与した。また、回復期リハビリテーション病棟では、2012 年 10 月
から 365 日リハビリテーションを開始し、リハビリテーション医療機能のさらなる充実を図った。
病院の耐震化を目的とした病院整備事業計画も第 2 期整備工事に進み、2013 年度末の竣工に向
けた本体建築工事に着手している。新病院でのスムーズな運営に向けて、浜松市とともに、利用
者の利便性向上、職員の働きやすさの向上を目指し検討が進められている。そして、市民による
市民の健康増進・介護予防を目的とした、市民いきいきトレーナー養成事業は、各地域で普及活
動に取り組まれる受講者を多数輩出する等、広域支援センター事業とともに、地域への貢献に繋
がっている。
新病院の開設まで 1 年となったが、職員が一体となって病院運営に取り組むとともに、今後も
市民に信頼される病院づくりを目指していきたい。
1. チーム医療の充実
2012 年 10 月より 365 日リハビリテーションが開始され、より効果的に身体機能の維持・向
上等が図られることとなった。また、地域医療機関との連携強化に関しては、2013 年 1 月より
聖隷浜松病院との ID-LINK 運用が開始された。これにより、転院前・受診前の患者さんの診療
情報が参照可能になり、受入れ体制の充実や、提供する医療の質の向上に繋げることができた。
2. 安全で質の高い医療の提供
リハビリテーション科においては「えんげと声のセンター」を、整形外科においては「スポ
ーツ医学センター」を中心に、より専門性の高い医療サービスの提供を実施した。内科におい
ては地域の診療所からの診療要請に迅速に応えるとともに、特定健診を積極的に受け入れ、地
域に求められる予防診療に力を入れた。また、医療安全管理室及び感染管理室の設置、5S 活動
の導入により、安全体制の強化を図った。
3. 人材の育成と労働環境の整備
人材育成の面からは、2 年目職員宿泊研修の当院独自での実施(15 名参加)
、専門分野に対す
る研修参加の積極的支援、接遇向上に向けた研修会の実施等、教育の充実を図った。障害者雇
用については、2 名の採用を行ない、各職場において活躍している。
4. 安定した経営基盤の確立
効率的な入院ベッド利用の取り組み等により、多くの患者を受け入れることができた。セン
ター機能等の充実から、手術件数や外来患者数・単価の大幅な増加に繋がり、予算を大きく上
回る安定した経営を行なうことができた。
99
5.病院将来計画の推進
病院将来計画の柱となる新建築は、第 2 期整備工事(本体建築工事)が着工した。2013 年度
末の竣工に向け、安全に工事が実施されるよう浜松市との連携を図っていく。
6.その他の公益的事業
(ア)市民向け運動器機能向上トレーニング教室事業の支援(延べ参加人数:499 名)
(イ)地域リハビリテーション広域支援センター事業(セミナー:4 回、延べ参加人数:652 名)
(ウ)市民いきいきトレーナー養成事業(体操指導ボランティアの養成)
ベーシックコース:3 回(参加人数 61 名)、リフレッシュコース:2 回(参加人数 48 名)
(エ)夏休み高校生 1 日ナース体験、中学生職場体験学習等の受け入れ(参加人数:7 名)
【数値実績】
1.科別入退院件数(人)
入院数
退院数
入院延べ数
1 日平均
平均在院日数
内科
375
367
18,513
50.7
48.9
2.科別外来患者数(人)
リハ
397
412
23,449
64.2
57.0
整形
450
454
16,272
44.6
35.0
合計
1,222
1,233
58,234
159.5
46.4
内科
357
4,276
4,633
18.9
初診
再診
延べ数
1 日平均
リハ
298
9,058
9,356
38.2
整形
1,153
11,479
12,632
51.6
合計
1,808
24,813
26,621
108.7
3.月別一日平均入院数・外来患者数(人)
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月
160.0 163.3 158.7 157.8 163.8 153.2 157.0 159.6
入
院
91.5 103.8 104.0 106.5 105.8 111.9 113.4 110.2
外
来
4.月別病棟別患者一人あたりのリハビリテーション単位数(単位)
4月 5月
東棟 1 階
4.2
4.3
西棟 1 階
3.9
3.8
西棟 2 階
3.7
3.9
西棟
3
階
3.8
3.9
3.2
5.月別単価推移(円)
4月
3月
平均
160.3
162.7
159.5
115.7
116.1
114.1
112.7
108.7
3月
4.5
4.3
3.8
3.7
平均
4.5
4.2
4.1
4.0
*365 日にて計算
9 月 10 月 11 月 12 月
4.2
4.9
4.8
4.6
4.0
4.6
4.7
4.4
4.0
4.1
4.3
4.1
3.9
4.3
4.2
3.9
2月
3月
平均
東棟 1 階
28,924
29,361
28,908
29,905
30,439
29,815
30,649
31,135
30,280
西棟 1 階
31,565
28,979
29,535
33,402
34,124
30,159
34,172
34,476
32,008
西棟 2 階
26,501
26,525
26,795
27,694
26,977
27,029
27,945
27,753
25,652
西棟 3 階
7,523
8,089
7,886
7,978
8,248
8,465
7,826
8,031
7,539
外
来
※東棟 1 階、西棟 1 階:回復期病棟
西棟 2 階、西棟 3 階:一般病棟
30,444
30,904
30,255
29,775
29,718
29,926
28,759
29,194
30,574
31,426
26,109
25,219
25,423
26,633
8,718
8,240
8,075
8,057
予 算
実 績
9月
2月
4.6
4.3
3.8
3.7
30,939
31,368
8月
1月
4.8
4.5
4.0
3.8
1月
30,480
7月
8月
4.6
4.4
4.1
4.2
2月
156.4
31,231
30,506
6月
7月
4.3
4.2
4.2
3.8
1月
161.5
10 月 11 月 12 月
30,220
5月
6月
4.4
3.9
4.2
4.1
12 月
31,843
30,177
対予算
対前年
31,431
31,266
30,899
予 算
実 績
対予算
対前年
入院患者数
156 名
160 名
103%
101%
外来患者数
95 名
109 名
115%
117%
入 院 単 価
29,210 円
29,652 円
102%
103%
外 来 単 価
7,250 円
8,057 円
111%
107%
数
230 名
243 名
106%
114%
病床利用率
86.7%
88.6%
102%
100%
医 業 収 益
2,032,264
千円
2,134,842
千円
105%
107%
医 業 費 用
2,032,405
千円
2,111,606
千円
104%
107%
職
員
※医業収益・医業費用以外は年度平均値
100
保健事業部
厚生労働省では 2006 年の医療制度改革において、生活習慣病予防を重要な施策として盛り込み、
保険者に予防の義務化を実施した。2012 年度は、2008 年度から開始された特定健康診査・特定保
健指導の実施評価の年であった。2012 年度特定保健指導の実績は『保健指導サービス品質管理マ
ニュアル』実施の評価もあり、対前年比 145.6%、4,500 名の受診であった。
社会経済状況は、超高齢化社会と経済不況で引き続き厳しく、健康保険組合の財政も保険料率
アップや保健事業費の削減等、保健事業部には厳しい1年であった。このような状況の中、厚生
労働省は企業でのがん検診受診率向上をめざし、職域でのがん検診への啓発を進めるため、がん
検診受診促進企業連携推進事業(略称:【がん検診企業アクション】)の委託実施に取り組んでい
る。保健事業部も【がん検診企業アクション】の推進パートナーとして、積極的に企業・団体等
へがん検診の意識向上のための営業広報活動を実施した。保健事業部の健診実績は年間 50 万人。
また、地域・企業健診センターが長年、がん検診に取り組んできた評価として 2012 年 9 月、静岡
県対がん協会より「静岡県対がん協会賞」を受賞した。また、厚生労働省は 2000 年から生活習慣
の改善を目的に「21 世紀における国民健康づくり運動」(健康日本21)を開始し、健康増進を図
るための国民運動を進めている。さらに 2011 年から、幅広い企業連携を主体とした取り組みとし
て【スマートライプロジェクト】を立ち上げ、健康日本 21 の更なる推進を図っている。保健事業
部も事業部目標である「健康経営の実現」として【スマートライフプロジェクト】に登録し、保
健事業部内各施設の衛生委員会と企画開発室が主体となり、3 つの健康づくり事業①ウオーキン
グイベント②ハッピーランチキャンペーン(食事)③禁煙キャンペーンを実施した。この結果、
静岡県が職場における健康づくり事業の推進を図ることを目的に創設した「第1回職場で取り組
む健康づくり表彰」において、保健事業部が知事褒章を受章した。今後はこの健康づくりの実践
事業を外部に発信し、保健事業の拡大と健康寿命の延伸を実施していきたい。
経営基盤の安定として、2013 年度に向けて医療法人社団聖仁会聖隷静岡健診クリニックの統合
の準備をした。今後は静岡地区でより質の高い保健事業サービスを提供し保健事業部全体の経営
基盤の安定を図りたい。事業実績は保健事業部全体の受診人数は前年比 102.2%、10,513 名増、医
業収入は対前年比 103.0%
18,131 万円の増収であった。
【数値実績】
予算
実績
対予算(%)
対前年(%)
人間ドック
53,965 名
51,488 名
95.4%
106%
健康診断
411,261 名
401,276 名
97.6%
101.3%
外来精密
40,145 名
35,273 名
87.9%
104.6%
医業収入
6,490,700 千円
6,281,445 千円
96.8%
103.0%
医業費用
6,502,820 千円
6,393,163 千円
98.3%
103.3%
101
聖隷予防検診センター
2012 年 6 月の台風による停電、8 月の落雷による屋上キュービクル破損、2013 年 3 月の屋内機
器老朽化による漏水と 3 度の事故に見舞われた。全て職員の迅速な対処により、受診者への影響
を最小限に食い止めることはできたが、今後の災害時対応並びに未然防止に向けた取り組みの必
要性を痛感した。
2012 年度はオアシス設 20 周年の節目の年であり、12 月の全体会にて、臼田名誉所長による職
員向け講演会を実施した。聖隷予防検診センターの建物である「オアシス」は、心休まる癒しの
場所を基本コンセプトで設計したものであり、過去の振り返りとともに今後もその基本コンセプ
トを維持しつつ、施設のあり方を考える貴重な機会となった。
経営数値としては、受診者数 68,843 人(対予算 99.9%、対前年 102%)
、医業収益 1,303,047
千円(対予算 98.7%、対前年 102.2%)であった。
1.質の高い受診者目線に立ったサービスの提供
受診者満足度調査による改善要望や日々の受診者からの投書に対して、改善できる内容は迅
速に対応し、改善後の受診者への確実なフィードバックを心掛けた。改善事例の一例として、
リラクゼーションルームのリクライニングソファーの更新や待合 TV 設置、案内表示板設置、
中庭美化等、待合環境の充実を図った。
また、上部内視鏡午後枠の活用や予約待ち状況に合わせた婦人科検査・一般健診枠の増枠等、
ニーズの高い検査枠の見直しを行った。
2.経営基盤の安定
閑散期(12 月~5 月)対策として、冬季オプション検査割引キャンペーン、次年度予約の推
進、ダイレクトメール等を実施した。また、聖隷他施設職員対象の出張予約センターや全職員
による職員紹介カード配布、ギフト券販売の推進等、内部(職員・職員家族・聖隷他施設職員
等)
・外部への広報活動の強化を図り、受診者数確保のための様々な施策を講じた。その結果、
人間ドック受診者数が 2012 年 4~5 月で対前年 250 人増加、2013 年 1~3 月で対前年 230 人増
加と大きな効果が得られた。
一方、受診者数減尐が続く宿泊ドックにおいては、経営的視点も踏まえて中長期ビジョン
の検討を開始した。2013 年度上期には宿泊ドックの方向性について結論を出す予定である。
3.健康経営の実現と人材の育成
職員の健康づくりを目的とし、メンタルヘルス予防(ストレス診断やラインケア・セルフ
ケア勉強会)のほか、体力測定やチーム対抗ウォーキング、禁煙サポート等、多くの職員が
楽しく参加でき健康意識の啓発にも繋がる企画を行った。
エコ活動においては、空調機更新によるハードのみならず、
『職員みんなでエコ活動』
を合言葉に、職員一丸となった取り組みを行った。その結果、事業団による省エネコンテスに
おいて最優秀賞を受賞することができ、一般財団法人省エネルギーセンターからも省エ
102
ネ取り組み推進施設としての高い評価が得られ、ホームページ上に掲載された。
保健事業部が求める人材育成においては、外部監査員も含めた保健指導品質管理内部監査を
実施し、各職場における教育研修体系の推進状況の把握や研修カリキュラムの充実を図った。
4.新たなメニュー開発による差別化
1 日ドックにおける甲状腺検査(血液検査、超音波検査)のオプション項目追加を検討し、
2013 年 6 月より実施、また CT による大腸がん検査の導入に向け、受診者が受けやすい前処置
法の検討並びに機器選定を行い、2013 年 7 月開始で準備を進めている。
また、2012 年度は、名古屋大学の研究である J-MICC(日本多施設共同コーホート研究)第二
次調査の年であり、職員も関わり多くの受診者への介入を行なった。この調査の目的は生活習
慣病と遺伝子型との関係性の検証であり、今後も大学との連携を強化し、将来の遺伝子検査の
メニュー化にも繋がるものである。
5.保健事業部間、関連施設との連携強化
聖隷三方原病院の協力のもと、1 日ドック受診者への脳ドックオプションの再開を行なった。
また、呼吸器精密外来においては医師確保が困難な中、聖隷三方原病院呼吸器センター長の紹
介のもと名古屋市立大学病院や愛知医科大学病院、浜松医科大学病院の支援をいただき、外来
枠を増設することができ、健診事後フォロー体制の充実化を図ることができた。
6.その他の公益的事業
(ア) 近隣地域中学生に対する職業体験の活動:聖隷クリストファー中学生 3 名
(イ) 日本乳がんピンクリボン運動によるマンモサンデーによる乳がん検診:180 名
(J.POSH:Japan Pink-Ribbon of Smile and Happiness campaign)
【数値実績】
1日ドック
宿泊ドック
17,071 名
特殊健診
1,282 名
804 名
外来
10,643 名
一般健診
23,618 名
合計
68,843 名
103
特定保健指導
1,608 名
医業収益
1,303,047
婦人科検診
13,817 名
職員数
136 名
地域・企業健診センター
2012 年 11 月、すずかけセントラル病院が開設され、特に浜松市南区の既存事業所の契約維持
や新規事業所契約獲得においては厳しい競争が求められた。事業所以外にも天竜区巡回検診の廃
止により大きな減収のほか、2013 年度より静岡県立高校教職員定期健康診断の一般競争入札制度
が開始され、今後益々競合健診機関との健診価格競争が激化していく中で、単年度契約のあり方
を見直し、精度の高い健診を提供する上での複数年契約を結べる提案を模索していく必要がある。
そのような状況の中、2012 年度は、健診待ち時間解消のための施策として予約制の導入、顧客ニ
ーズ把握のためのアンケート調査の実施等、受診者サービス向上に向けた取り組みに力を注いだ。
経営数値としては、受診者数 267,480 人(対予算 95.3%、対前年 98.2%)
、医業収益 1,955,366
千円(対予算 100.1%、対前年 100.02%)であった。
1.質の高いサービスの提供
ファミリー健診におけるインターネット予約や住民検診の電話予約制の導入により、健診現
場での待ち時間解消やスタッフの適正人数の配置に繋がった。また、顧客ニーズ把握のための
アンケート調査を事業所健診・住民健診ともに実施し、業務改善に反映させた。
2.経営基盤の安定
ファミリー健診の拡大を目指し、健診稼働日数を 9 日間増加のほか、心電図や PSA 検査、超
音波検査等の検査項目追加や事業所の奥様婦人科健診・女性社員健診を企画し、増収を図るこ
とができた。健診単価アップ策として、大腸がん検診の追加や胸部デジタル化による健診金額
の値上げ交渉を推し進めてきた。また、がん検診受診率向上のため、社会保険加入者の集合契
約 B とがん検診同時受診の推奨や自治会健診の案内リーフレット全戸配布等、行政機関との連
携をはかり地域に根付いた事業展開を目指した結果、増収に繋げることができた。
3.人材の育成
顧客サービスとして最も重要である職員の接遇力向上に力を入れて取り組んできた。特に、
健診現場に出向く事務職員を対象に 10 項目の研修内容を各 4 日間、合計 40 日間の研修を実施
した。また、派遣・パート職員に対しては、月 1 回の定例会にて職員と同等の研修を受講させ
る機会を設け、聖隷職員としての自覚と責任を持たせる取り組みを継続した。その結果、事業
所健診後のアンケート調査結果では、まだ不十分な項目はあるものの大変高い評価もいただい
た。
4.安全安心の追求
業務依頼書・見積書・打合せ台帳・健診情報表など、多岐に亘る帳票類の整理と標準化を実
施し、容易に健診内容の把握ができるよう改善を試みた。
検診車や医療機器のメンテナンス体制の強化として、常に清潔な健診環境の保持を目的に、
車外は洗車機導入による定期清掃、車内は各職場スタッフ配置による毎日清掃の実施、衛生委
104
員会による巡視改善等、日常的に 5S 活動が定着した。また、老朽化した車両整備として、胸
部デジタル検診車 2 台、骨密度検診車 1 台、業務車両 2 台、マンモグラフィー検診車発電機 2
台の更新を図った。
また、職場環境整備の一つとして、出張健診時における夏季熱中症対策(職員にペットボト
ル水・塩飴・ネッククーラーの配布)を実施した。
5.連携の強化
2012 年度より地域・企業健診センターとしての医務部組織体制が明確化され、
保健事業部 施
設間連携を強化することができた。懸案だった胃バリウム検査の読影体制が構築され、3 施設
(健診・予検・サポート)各センターの医師が協力のもと出張健診分の読影を分担する体制が
整備された。また、出張健診においては、非常勤医師や派遣医師に委ねている部分が大きいが、
施設の施設内業務量に応じて保健事業部所属常勤医師による業務配置も多少行なえるように
なった。合わせて、出張健診に関する情報共有の機会を持つことによって諸課題に対する迅速
な対応が図れるようになった。
今後は、2014 年度からの静岡県中部地区出張健診進出計画に向けて、人員配置・事務所設
置・検診車配置・ネットワーク網整備・各地区での営業展開等、保健事業部間連携をより一層
強化していく必要がある。
6.その他の公益的事業
(ア) 浜松外国人無料医療援助会参加(MAF:Medical Aid for Foreigners in Hamamatsu)
子宮頚がん検診 118 名、胸部 X 線検査 225 名
(イ) 地域保健事業勉強会開催(市町保健師対象無料研修会)
新しい検診(検査)について学ぶ(HPV 検査、ABC 検診):13 市町 24 名の参加
【数値実績】
一般健診
209,107 名
婦人科検診
26,140 名
特殊健診
合計
32,232 名
267,480 名
105
医業収益
1,955,366 千円
職員数
122 名
聖隷健康診断センター
近年、各健康保険組合の財政状況が悪化しており、人間ドック補助額の減額・廃止など、2012
年度は、聖隷健康診断センターにとっても大変厳しい経営環境の年であった。しかしながら、浜
松市住民に対する積極的な広報活動をおこない、浜松市住民の特定健康診査ならびにドックを増
加させることができた。それにより、一般健診、人間ドックにおいては、全体でも対前年を上回
る結果となった。
婦人科検診においても、医師確保による受診枠の増枠、オプション追加による単価アップ等々
により、対前年 104.4%の収入アップを図ることができた。
また、聖隷健康診断センターの最大課題である待ち時間対策については、受付待ち時間の短縮、
医師結果説明待ち時間表示システムを構築し、受診者アメニティーの改善を図ることができた。
2013 年度においては、さらなる受診者サービスの向上を目指し、待ち時間対策としてのリアル
タイムドック実現に向けて取り組んでいきたい。
1.質の高いサービスの提供 ~受診者様の満足度を職員一丸となって高める~
受診者様の待ち時間ストレス軽減策として、受付待ち時間 30 分以内を目指した。そのために、
派遣職員 2 名増員、受付端末の増設をおこなった。その結果、平均待ち時間 30 分以内を達成す
ることができた。また、検査、診察待ち時間表示システムを設置したことにより、待ち時間等
の問合せによる苦情も減少した。
婦人科検診においては、看護問診を充実させ、受診者様に必要なオプションメニューの提案
を積極的におこなった。その結果、検査の必要性を受診者様本人が理解し、オプション追加を
するケースが増加した。その結果、単価アップに繋がった。
2.経営基盤の安定
閑散期対策として、ダイレクトメール、浜松市住民に対するリーフレットのポスティング等
を実施。その際、インセンティブとして、CT・MRI の値引きキャンペーンを実施した効果もあ
り、受診者人数ならびに、MRI 利用者数が増加した。
また、ドックキャンセル者に対する電話アプローチを 8 月より開始した。その結果、キャン
セル対象者の約 3 割を再予約として拾うことができた。
婦人科非常勤医師の確保と、職員の協力により予約枠の増枠をはかった。それにより受診者
数増に繋がった。
3.運営体制の再構築と人材の育成
健康プラザ GENKI の利用促進を目的として、健康増進施設の取得申請を 9 月に実施。2013 年
2 月に認定された。しかしながら、担当医師の退職により運動処方箋によるオーダー体制の構
築が頓挫しており、2013 年度に向けての課題である。
特定健診・特定保健指導の評価最終年ということもあり、特定保健指導実施率向上に向けて
ドック当日特保が増加した。そのため、看護部門において課を跨いだ研修体制の強化をはかり、
106
実施スタッフの育成をはかった。それにより受診者数対前年 114.5%を達成した。
また、教育という点において、事務部門のキャリアラダーの作成を目標に掲げたが、2012 年
度は、着手に至らなかった。2013 年度は、事業団本部でのラダーを参考に着手していきたい。
4.メンタルヘルス事業の戦略的展開
2012 年度 10 月からの制度改正に対応すべく準備をしてきたが、法案成立がされず先延ばし
になった。今後も動向をしっかりと把握し、迅速に対応できるための情報収集を行う。
5.商品開発およびシステム開発
2013 年度に向けての商品開発として、健康経営モデル事業を事業部内で展開した。主には「ス
マートライフプロジェクト」に基づく職員に対する健康増進活動であるが、実施により職員の
健康意識の向上ならびに、ユーザー企業に対してのイメージアップに繋がった。
受診者数のキャパシティーが限界に近い中、数ではなく単価アップのための施策として、オ
プション項目の検討をおこなった。また、一般健診受診者に対するがん検診の勧奨として、問
診票へのリーフ同封等もおこなった。
6.連携の強化
聖隷浜松病院との連携として、乳がん術後患者の健康増進をはかるための GENKI 利用。遺族
ケアの実施のための GENKI 利用。第 54 回日本人間ドック学会開催に向けた委員会の設置等を行
った。
また、精密受診者様の利便性をはかるために、聖隷浜松病院地域医療連絡室との月例ミーテ
ィングを開催した。
7.その他の公益的事業
(ア)浜松市主催、健康都市宣言イベントへの参加。保健事業ブース利用者 153 名
(イ)入野道陸地老人クラブ主催に対する無料講演実施。参加者 45 名
(ウ)萩丘中地区社会福祉協議会主催に対する各種無料講演実施(4 回実施)
。
参加者総数 125 名
【数値実績】
1日ドック
PET 健診
25,662 名
特殊健診
2,066 名
273 名
外
来
16,631 名
一般健診
45,611 名
合
計
113,923 名
107
特定保健指導
3,034 名
医業収益
2,301,080 千円
婦人科健診
20,646 名
職員数
192 名
聖隷健康サポートセンターShizuoka
2012 年度は、開設 3 年目の年であり結果が問われる年であった。開設以来継続して利用者の確
保を第 1 目標として事業に取り組んできた。2011 年度に引き続き天気予報フィラー、折り込みチ
ラシ等の実施、公開講座の実施による啓発活動やレディスデーの増加などに取り組んだ結果、利
用者総数で対前年 135%の増員につながった。しかし、対予算では 80%の達成率であった。
2012 年度目標の 1 つであった顧客満足度調査については、継続してアンケートを行い人間ドッ
ク利用者の評価を伺うことができた。また、2011 年度の聖隷健康診断センターに引き続き
ISO27001 の認証取得をすることができた。
2012 年度は聖隷静岡健診クリニックとの統合準備を進めてきたが、2013 年 4 月には統合が完了
し、静岡地区保健事業の精度向上と健康診断受診率向上に寄与できるよう事業を進め、静岡地区
経営基盤の安定につなげていきたい。
1.質の高いサービスの提供
放射線課を中心にした勉強会や症例検討会、検査課による超音波の勉強会や症例検討会、そ
の他の勉強会を合わせて 27 回開催し職員の知識・技術向上に努めた。また、ドック利用者を対
象に保健師、管理栄養士による健康講話・栄養講話を再開した。
2012 年度当初より準備作業を行い 2013 年 1 月には ISO27001 審査を受審し認証取得すること
ができ、国際規格による情報資産の管理が行なわれるようになった。
2.受診者様の目線に立ったサービスの提供
アンケートにより人間ドック利用者 4,785 名の意見を伺うことができた。職員の接遇やプラ
イバシーへの配慮等については高評価であるが、検査の待ち時間、検査費用に関しては 1 割程
度の方が不満に感じており今後の課題を確認できた。
待合スペースが限られている当センターでは、開設当初から時間差受付とリアルタイムドッ
クによる効率的な健康診断の実施を進めているが、まだ発展途上のために常に検証が必要とな
っている。特に、時間当たりの受付人数や順路等について全課の代表で構成されている業務改
善委員会が中心となり対策をたて検証を行っている。この活動は今後も継続し、効率化に努め
て利用者サービス向上を目指していく。
3.経営基盤の安定
営業担当者による健保・事業所等への継続訪問を行ったことにより、インフルエンザ予防接
種の受託につながるなど顧客との関係性を向上することができた。また、利用者の増加はもと
より、人間ドック利用者が 5 名以上減少した企業は 12 社、一番減少した企業でも 11 名に止め
ることができた。また、リピーター率 70%を目標に、2011 年度人間ドック利用者にダイレクト
メール等で受診勧奨を進めた結果、2 年続けて人間ドックを利用された方は 57.7%であったが、
何らかの健康診断を含め 2 年連続利用された方は 68.33%であった。
108
4.人材の育成
第 53 回日本人間ドック学会で看護課、放射線課が各1演題を学会発表することができた。ま
た、職員の接遇マナーの向上については、6 月に接遇勉強会を開催し、2011 年度の復習を行な
ったが、その後の継続フォローができなかった。アンケートでも高評価をいただいた接遇につ
いての勉強会等は継続的に実施し、職員の接遇マナー向上を推進していく。
5.健康経営の実現
健康経営の実現に向け衛生委員会主催により、ウォーキング大会、ストレス診断を実施し職
員の心と身体の健康づくりを推進した。衛生委員会では引き続き健康づくり対策を推進してい
く。
6.商品の開発
当センターでは、心不全マーカーとして BNP(脳性ナトリウム利尿ポリペプチド)をオプショ
ン項目として試験運用を開始した。また、人間ドック新コースの検討を開始することができた。
7
連携の強化
2013 年 4 月聖隷静岡健診クリニックとの統合に向け、2012 年 10 月から当センター内に静岡
地区予約センターを設置し、両センターの予約一元管理を開始することができた。また、医療
技術部門では、スタッフの施設間業務応援が行なわれ効率的な人員配置につながった。
地域のイベントには積極的に参加した。特に静岡市の城東保健エリアで行なわれた健康まつ
りではコミュニティ FM の公開放送へ当センター所長がコメンテーターとして出演するなどイ
ベントへの協力ができた。
保健事業部施設が静岡に進出し 3 年を迎え、例年浜松で行なっていた保健事業報告懇談会を
グランシップ(静岡市)で開催することができた。当センター所長の講演を始め参加者から高評
価をいただくことができた。
【数値実績】
1日ドック
7,678 名
外来
7,999 名
一般健診
特定保健指導
13,280 名
938 名
合計
婦人科健診
7,457 名
医業収益
37,791 名
722,296 千円
109
特殊健診
439 名
職員数
74 名
高齢者公益事業部
1973 年、全国で初めての試みとなる入居一時金システムを導入した浜名湖エデンの園が開設さ
れた。以降、有料老人ホーム事業は確実な成長を遂げ、財団法人全国有料老人ホーム協会設立、
大企業の参入、介護保険制度の施行等、取り巻く環境は様々な変化を見せた。2012 年に施行され
た「高齢者の居住の安定確保に関する法律」は、高齢者世帯の増加に対応するため新たに「サー
ビス付き高齢者向け住宅」を生み出し、一説によれば 60 万戸の建設が想定されている。また、同
年「老人福祉法」が改定され、より高齢者の視点に立った入居契約を締結することが義務付けら
れた。その背景には、現在大小合わせて約 7 千施設と云われているホームの中には、利益のみを
追求する悪質な事業者が顕在している状況がある。このため、消費者保護を目的とした契約内容
の確立、例えばクーリングオフ制度の義務付け、更には平均余命を前提とした想定居住期間とい
う概念も導入された。この法改正に伴い、当事業部においても契約内容や財務内容に関しても見
直しと再構築を行った。
二つの法律は有料老人ホーム事業を取り巻く経営環境を激変させた。この認識のもと、当事業
部では、2012 年度を事業転換の年と位置付け、経営に関しては財務体質の強化、入居募集企画の
再考、更には、ご入居者の安心・安全の確保と園生活での楽しみの提供をテーマとして、経営と
サービスの質的向上を目指すべく業務を遂行した。
1.新しい時代に向けた展開
浦安エデンの園増築工事は、震災の影響により 1 年以上完成が遅れたが、3 月 6 日増築棟の
竣工式を迎えることが出来た。老朽化した多床静養室から住替えを行った入居者の皆様は、新
たな環境に満足された様子である。新棟一般居室入居検討者の反応も良好である。
様々な高齢者施設の乱立が進む中、2013 年 11 月宝塚に有料老人ホーム「結いホーム宝塚」
が開設する。同ホームは、特に価格面での低廉化を重視した高齢者施設であり、新たな事業展
開の布石と考えている。
2. 経営の安定と永続性の確保
入居者募集については全体契約予算 193 件に対して 149 件(達成率 77%)と予算未達となった。
特に藤沢エデンの園1番館、油壺エデンの園等関東施設では、見学者数は震災後の状況より戻
りつつも、震災の影響による自宅不動産価格下落など資金確保等の問題による入居見合せなど
により契約件数が伸び悩んだ。しかし、藤沢においては、ほぼ毎月実施した募集企画イベント
や1年利用プランの導入等により、また浦安は増築棟の完成等の効果により、2 月以降、着実
に契約件数の増加を見ることが出来た。
(149 戸の新規契約、入園金合計 37 億円の実績)
浜名湖エデンの園 1,2 号館の老朽化に伴う建替計画の立案を具体的に開始した。この様な建
替えは前例がないことから、今後の他有料老人ホーム建替えに影響するであろうと考えている。
資金面、運営面、ご入居者の理解等今後様々な課題点が発生することが予想される為、一層慎
重な議論の上に綿密な計画を立案し、計画を進めたい。
110
3.聖隷理念の継承と聖隷らしいサービスの実践
認知症の入居者に対してパーソン・センタード・ケア(認知症をもつ人を一人の“人”とし
て尊重し,その人の視点や立場に立って理解し,ケアを行おうとする認知症ケアの考え方)の
考え方に基づくサービスを導入した。3 年計画(初年度)にて事業部全施設への導入を進めてお
り、すでに導入した施設では、認知症入居者の心理的ニーズを満たすケア職員の関わりが増加
していることが確認された。この考え方をエデンの園のサービスの根幹として捉えケア職員の
みならず事業部全職員に広げていきたい。
2012 年度は、2011 年 2 月に初めて実施された介護居室入居者を対象とした全ホーム統一の
満足度調査結果を踏まえ、各施設において課題点改善への取組を実施している。すでに行われ
ている一般居室入居者向け入居者満足度調査と合わせて経年的に実施することで、入居者満足
度向上に向けた取り組みに活用していきたい。
4. 人材育成
パーソン・センタード・ケアの考え方に基づくサービスの実践導入を通して、専門職として
の人材育成を進めた。また、事業部独自の基礎研修等を通してエデンの園に働く人造りを進め
た。
5.質・安全・効率の向上
震災以降各施設においては、ご入居者より今後の大規模震災を危惧する声が高いこともあり、
園と入居者が協力のもと対策を検討するとともに広域防災体制、備蓄品整備、震災訓練の見直
し、職員の意識向上に努めた。
6. 環境・省エネへの取組強化
油壺エデンの園では、共用部の照明を LED に変更した。この導入成果をもとに他施設への導
入も検討していく予定である。
7. 地域との積極的な関わり
園単独で行っていた防災・震災訓練を地域住民とともに実施、地域の中での園の役割を明確
にした。また、クリーン作戦等地域貢献活動に園として積極的に参加をした。
【数値実績】
(直営施設)
浜名湖
宝塚
松山
油壺
浦安
横浜
藤沢 1
藤沢 2
計
目標件数
25 件
20 件
12 件
29 件
14 件
8件
65 件
20 件
193 件
募集実績
30 件
32 名
20 件
25 名
9件
12 名
15 件
22 名
9件
10 名
18 件
18 名
33 件
41 名
15 件
15 名
149 件
175 名
期首
91.1%
96.8%
81.9%
92.5%
90.6%
84.0%
49.3%
38.0%
85.5%
期末
92.2%
95.8%
79.2%
90.8%
66.2%
94.0%
63.2%
68.0%
84.8%
入居率
111
高齢者世話ホーム
浜名湖エデンの園
2012 年度の新規契約は 30 件と契約件数の伸びを見せ、入居者数の増加による経営の安定化を
目指すことができた。今後も職員一丸となって募集に注力し、着実に契約に結び付けたい。
施設整備では、4・5 号館の開設後 20 年が経過し、とりわけ共用部の老朽化が著しかったため、
4 号館の大浴場や介助浴室等の改修、誘導灯の LED 化等々の整備を行い、住環境の快適性や安全性
の向上に努めた。なお、大規模災害への今後の高齢者施設における防災対策の見直しについては、
2013 年度以降の課題として残った。
ISO9001 認定への取り組みは、9 月に全職員の努力により、認証取得をすることができ、日々私
たちが提供している各種サービスをより一層充実していく基盤ができたと考える。
1.入居者の視点に立ったサービスの質の向上
(ア) 夫婦入居の方で、一人が要介護状態であり、介護者の負担の軽減を図るために、要介護
者、介護者の個々のニーズに合った一時介護室の利用方法を検討提案し対応を行った。
(イ) ETS(エデントータルシステム)におけるケアシステムの活用は医療情報提供できるよ
うになった。今後は、ケア記録、サマリー、予定及び実施管理ができるようにしていき
たい。
(ウ) 外部サービスとして、聖隷ヘルパーステーションの有償サービスを導入し、清掃希望者
への早期対応が可能となった。
(エ) 食事サービスでは、9 月より昼食のA・B選択食を導入し、入居者の食の楽しみが増えた。
ソフト食は新規献立 30 品目導入ができ、種類も増え常食に近い献立の充実に取り組んだ。
2.人材の育成
(ア) 聖隷理念の継承については、園内学会に前理事長の長谷川力氏を招き「エデンの職員に
伝えたい聖隷の心」をテーマにした特別講演を行った。
(イ) ISO取得、導入することにより、全職員に対して、文書(マニュアル)や教育への取
り組みについて整理され、意識づけがされた。
(ウ) ケア技術教育については、1 年目、中途採用者の基本技術チェックを定期的に行い、現状
を把握すると共にフォローアップすることができた。3 年目、中堅職員以上の教育につ
いては、今後体制を整備して実施していく必要がある。
3.経営の安定化と永続性の確保
(ア) 入居者募集は年間の活動通り行うことができ、効果的に契約へと結びつき新規入居は 30
件 32 名と販売目標を達成できた。今後は介護内容についてのアピールを強化していきた
い。
(イ) 既存の食材については、下半期に食材比率を 60%と下方修正し、仕入れ価格交渉と業者
の選択見直しにより、年度末には目標を達成できた。
(ウ) 診療所は診療単価アップや経費削減に取り組み成果はあったが、当期純利益額▲1,353
千円と厳しい経営状況で終わった。今後黒字化に向け、患者数アップを図ることが必須
である。
4.安全管理の強化
(ア) 防災備品(携帯トイレ、携帯発電機、搬送器具、燃料タンク)の追加、及び防災専用倉
庫を整備した。実災害を想定して出火場所を知らせない状態での防災訓練に取り組んだ。
112
(イ) 感染性胃腸炎が園内で集団発生した。入居者が安心・安全に生活できるよう、感染症予
防の取り組み強化や、スタッフ一人一人の意識改革が課題となった。
5.地域社会との協調と連携
(ア) 自治会との良好な関係を維持し、入居者と一緒に清掃活動への参加や防災訓練の相互視
察が継続できた。園行事の納涼祭や敬老夕食会に地域の方を招き、共に楽しむことがで
きた。
6.環境、省エネへの取り組み強化
(ア) 車の買い替えとして、環境にやさしい電気自動車購入、運用を開始した。
(イ) 厨房冷凍庫を省エネタイプに更新、4・5 号館の避難誘導灯をLED化や 4 号館 1 階サン
ルームガラス屋根を断熱屋根に改修したことで、室内の冷房負荷が減り、節電に努めた。
7.その他の公益的事業
(ア) 浜松市高校生就業体験学習の受入れ(実人員 10 名、延べ日数 30 日)
(イ) 浜松市内中学生の福祉職場体験学習の受入れ(実人員 15 名、延べ日数 30 日)
(ウ) 浜松市北区サマーショートボランティアの受入れ(実人員 2 名、延べ日数 6 日)
(エ) 聖隷クリストファー大学看護学部、リハビリテーション学部実習の受入れ(実人員 57 名、延べ日数 432 日)
【数値実績】
表1:契約状況
(単位;名)
戸数(複数入居)
人数
男性
354 戸(49)戸
女性
103
計
300
403
表2:地域別契約状況
関東
(単位;名・%)
近畿
東海
九州
信越
四国
北海道
中国
東北
計
人数
110
18
253
3
7
1
2
4
5
403
構成比
27.3
4.5
62.8
0.7
1.7
0.3
0.5
1.0
1.2
100.0
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
人数
20
59
107
105
74
25
8
5
0
403
構成比
4.9
14.6
26.6
26.1
18.4
6.2
2.0
1.2
0.0
100.0
表3:年齢構成
表4:平均年齢
平均
83.3
(単位;歳)
男性
表5:入・退去状況
女性
82.5
64-60 60 未満
(単位;名)
入居
83.6
退去
(死亡退去)
男
11
14
(12)
女
21
18
(17)
計
32
32
(29)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
計
(単位;名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
106
18
12
30
5
8
17
16
期末人数
107
14
14
24
12
14
14
15
110.3
13.6
16.3
25.3
10.5
11.6
16.1
16.9
月平均人数
113
ウェル・エイジング・コミュニティ
宝塚エデンの園
「5 つ星の有料老人ホーム」を目標に掲げ、入居者満足、職員満足、経営満足をバランスよく
定着させるよう運営に努めている。
経営満足の基礎となる入居状況では、
通期の入居率平均で 96%
を堅持し、安定経営を確保できた。入居者満足においては例年実施している満足度調査の結果、
星 4.11 の総合評価を得て前年を上まわることができた。2012 年度では、ISO の認証更新を経てサ
ービスの水準と質を維持向上させたことに加え、介護予防の具体的なプログラムもスタートさせ、
高齢化するご入居者の皆さまの生活の質に寄与できるよう取り組んできた。
この一年を振り返れば、特段の事故もなく平穏な運営であった。
1.入居者満足の向上への取り組み
(ア)9 回目となる入居者満足度調査では総合評価で星 4.11(前回、星 3.96)となった。星 4 つ
を超えることができたのは、職員ひとりひとりの自覚や職務技術の向上、提案箱への迅速
な対応など、課題に誠実に向きあった結果だと考える。
(イ)介護予防プログラム(運動、認知機能)に加え介護予防講座も開催し、介護予防への関心
を高める取り組みを実施した。
(ウ)食事サービスでは、関心をひく企画献立を提供し、喫食率向上を目指した。また、介護居
室では、
「握り寿司」実演調理を恒例化するなど嚥下困難のあるご入居者にも「食べる楽
しみ」を提供できた。昼夕の喫食率は上昇傾向にある。
(エ)行事企画では、ご入居者の身体状況に配慮する企画が求められた。従来型の企画とこれか
らの在り方を検討する年でもあった。新しい取り組みとして、誕生者会で食事サービス課
の誕生者会特別食とともに職員手づくりの笑いを提供した。家庭的な楽しさが喜ばれた。
(オ)死生観とその周辺の話題を外部講師による講演として提供し、生と死の問題を明るい視点
でとらえていただく機会とした。明るい笑いこそがコミュニティの基本であることを改め
てご理解をいただいた。
(カ)建物設備面では懸案の緊急連絡装置と館内放送設備の全交換が完了した。電話交換設備の
取り替え工事も無事終了している。
2.職員満足度の向上
(ア)園内の各委員会主催で通算 30 講座の研修を行った。とくに感染症予防と認知症研修は全
職員の参加機会を設けその理解を深めた。
(イ)職員満足度調査は星 3.15(前年 3.15±0)であった。仕事のやりがいは「感じている」
「や
や感じている」をあわせると約 78%という結果であった。
(ウ)役職者を対象にコミュニケーション能力について研修を実施した。
3.健全経営体制の確立
(ア)入居契約は年間 20 件 25 名となり年間目標を達成できた。また、募集企画の集客数は延べ
566 名(前年比 1.6 倍)にのぼり新規の待機登録者の確保に繋がった。
(イ)附属診療所では外来診療及び予防医療収入で予算額を上まわった。
4.環境・省エネの取り組み
114
(ア)エコキャップ回収活動は総数 166 ㎏回収し 83 人分のポリオワクチンを届けることができ
た。
(イ)共用部空調の設定温度の固定化や省電力タイプの照明や高効率設備への更新など省エネ対
策を実施した。
5.その他公益的事業について
(ア)高齢者福祉センター(ゆずり葉プラザ)事業として、地域住民の方に文化教養講座・シア
ターエデン・コンサート等に入居者と共に参加していただいた。
(現在地域会員 30 名)
(イ)地域交流としては、宝塚西高校生吹奏楽部生徒による年 2 回の演奏会開催などがある。
(ウ)園内のクラブ・サークルに地域住民の方が準会員として参加した。
(現在準会員 13 名)
(エ)地域の各種委員の引受(県立宝塚西高等学校評議員、地域の環境改善委員等)
。
【数値実績】
表1:契約状況
(単位;名)
戸数(複数入居)
人数
男性
387(59)
女性
109
計
337
446
表2:地域別契約状況
近畿
(単位;名・%)
関東
東海
甲信越
中国
北海道
北陸
四国
九州
計
人数
397
20
19
1
3
2
2
0
2
446
構成比%
89.0
4.5
4.2
0.2
0.6
0.5
0.5
0
0.5
100
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
人数
21
52
93
134
79
42
17
7
1
446
構成比%
4.7
11.7
20.9
30.0
17.7
9.4
3.8
1.6
0.2
100
表3:年齢構成
表4:平均年齢 (単位;歳) 表5:入・退去状況
平均
82.2 歳
男性
女性
入居
81.6 歳
82.4 歳
(単位;名)
退去
(死亡退去)
男
7
4
3
女
18
24
20
計
25
28
23
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
計
(単位;名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
92
25
12
18
11
9
8
9
期末人数
99
26
8
27
12
11
10
5
98.7
25.9
11.6
22.9
11.8
9.9
9.0
7.6
月平均人数
115
高齢者世話ホーム
松山エデンの園
2012 年度も国内で様々な出来事があったが老人福祉法改正や介護報酬の改定など、高齢者や松
山エデンの園を取り巻く環境においても変化の多い年度であったが、スタッフやご入居者の皆様
の協力によって、安定した運営ができた。
しかし、一方で経営面においては課題を解決できなかった年度でもあった。2012 年度は 9 名の
新ご入居者をお迎えすることができたが、ご入居者数の減尐に歯止めをかけることはできなかっ
た。大きな要因として挙げられるのはご入居者の高齢化に伴う死亡退居件数の増加であるが、開
設して 32 年となる当園は様々な意味で過渡期を迎えており、現ご入居者の皆さまへのサービス向
上とともに、より多くの新しいご入居者をお迎えすることにも力を注いでいかなければならない。
2012 年度の結果を踏まえて設備更新や職員体制充実など、より良いサービス提供をするために安
定した経営基盤が不可欠であるという強い意識を持って 2013 年度の事業運営に繋げていきたい。
1.入居率 9 割に向けた入居募集
(ア)契約戸数 12 戸を目標としたが、実績 8 戸と目標を 4 戸下回る結果となった。
(イ)入居検討者のニーズに応じて介護棟への直接入居者(2 名)をお迎えすることができた。
(ウ)入居募集セミナーや見学会への各課の協力意識も高くなっている。
2.質の高いケアの提供
(ア)体調や状況の変化に応じてご入居者(ご家族)に情報提供や意向確認を行うなどコミュニ
ケーションを図ることで園に対する信頼と安心感を持って頂けるようになった。
(イ)介護予防活動は定着してきた。しかし、その一方で参加者の固定化も見られており、
“参
加者の拡大”が新たな課題となってきた。
(ウ)ネットスーパー導入による新しい買い物支援サービスメニューを創ることができた。
3.安全で美味しい食事の提供
(ア)地元食材の導入や飽きの来ないメニューづくりで満足度向上に取組んだ。
(イ)エコえひめ農産物(愛媛県特別栽培農産物)を取り入れるなど、地産地消の推進とともに
取引業者との交渉によって適正なコスト管理ができるようになってきた。
(ウ)ご入居者への食事アンケートをもとに新メニューを取り入れることができた。
4.人材の育成
(ア)新人研修や全体研修等を通じて聖隷理念に基づく職員倫理・接遇の向上に取組んだ。
(イ)OJTに加え、施設内・法人内研修、外部研修などに職員を参加させることでスキルアッ
プを図った。
(ウ)ご入居者との会話、会議・委員会での議論の活性化等を通してコミュニケーション能力向
上に努めているが、それに加えて 2013 年度は研修やマニュアル作成等を含め、更なる向
上を目指していかなければならない。
5.省エネ活動の推進
(ア)職員の意識改革やデマンド管理(最大需要電力の把握による電力調整)等によって対 2009
年度比で約 7%削減の効果をあげた。
116
(イ)大幅な設備更新は実施しなかったが、他施設を参考により効果的な設備更新に取組んでい
きたい。
6.地域貢献・交流の推進
(ア)新たな取り組みを行うことはできなかったが、エデン納涼祭が地域行事として定着してい
ることや地元スポーツ尐年団の支援など地域交流や貢献ができた。
7.医療法人聖愛会との連携
(ア)学会への相互参加や研修など連携をとることができた。
(イ)工事中は工事音や渡り廊下の通行止め等、ご入居者への影響もあったが松山ベテル病院と
の連絡調整や車両による通院送迎などを行って影響を最小限に抑えるよう努めた。
8.公益的事業について
(ア)大規模災害時の地域住民との一時避難施設(相互協定)
(イ)東雲女子短期大学実習生の受入 等
【数値実績】
表1:契約状況
(単位:名)
戸数(複数入居)
人数
男性
114(20)
女性
39
計
95
134
表2:地域別契約状況
四国
人数
構成比
(単位:名・%)
近畿
関東
東海
九州
中国
北陸
計
94
14
11
4
3
7
1
134
70.2
10.5
8.2
3.0
2.2
5.2
0.7
100.0
表3:年齢構成
(単位:名・%)
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
4
17
40
42
17
10
2
1
3.0
12.7
29.9
31.3
12.7
7.5
1.5
0.7
人数
構成比
表4:平均年齢
平均
83.6
(単位:歳)
男性
表5:入・退去状況
女性
82.3
退去
1
134
0.7
100.0
(死亡退去)
男
4
9
(8)
女
6
10
(8)
計
10
19
(16)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
計
(単位:名)
入居
84.1
60 未満
(単位:名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
66
21
5
12
6
12
5
5
期末人数
61
17
8
14
5
6
5
6
62.1
17.3
7.0
13.3
5.8
7.8
4.5
6.4
月平均人数
117
高齢者世話ホーム
油壺エデンの園
2012 年度は安定した入居率を確保するために入居契約の新システム導入や油壺単独のセミナー
などを開催し、集客から契約に結びつける募集活動を行ったが入居状況は入居契約 15 件、追加契
約 0 件で、目標を達成することはできず、期末には入居者数 482 名、入居率 90.8%となった。入
居率の目標未達が影響し、油壺の施設会計の収支は予算を下回ってしまった。要介護請求者数は
104 名で期首の請求者数より 3 名増加し、介護度も重度化傾向にある。介護予防活動、住環境整
備など転倒予防対策を行ったが転倒による骨折を減らすことはできなかった。震災以後高まる防
災意識を反映して、防災備品、備蓄食糧の整備、非常時の電力供給など災害時の対策を行った。
1.安定した施設運営の入居率を確保する募集活動の展開
多様化する入居希望者のニーズに対応するために入居契約の新システム(1 年利用プラン)
を導入した。新システムでの入居契約数は 9 件と年間契約数の半分以上であった。また、油
壺単独のセミナー「エデンライフセミナー」を 4 回開催し、バス見学会、個別見学につなげ
ることはできたが、年間契約目標数を達成することができなかった。
2.要支援・要介護者への安全、安心なサービスの提供
各種予防活動の継続と評価としては、導入から 2 年半を経過した学習療法の取り組みにつ
いて報告会を開催した。開始 3 年目を迎えた園内デイサービスは利用者数が増加しており、
利用者に居心地の良い場所づくりを目指し現状の取り組み評価を行った。
転倒予防対策として導入した低床ベッド、福祉用具は入居者の状態に応じて有効に活用で
きているが、家具類整理などの居室の環境整備は大幅な整理が多く十分に実施できなかった。
介護フェアでは、理学療法士による「転倒予防」
、言語聴覚士による「嚥下障害」などの実
践指導講座のほか介護食の試食、介護予防体操、健康相談を実施した。
3.アクティビティ(活気・活動)のあるサービスの企画と実践
2011 年 11 月 1 日から継続して行ってきた開設 25 周年記念行事は 10 月 31 日をもって 1 年
間の行事を全て終了することができた。外出企画では東京スカイツリー、改修後の東京駅な
ど新しい施設を訪問した。認知症予防活動は脳の健康教室の参加者数が減少傾向にあるが、
近隣散策を行う「ぷらっとウォーキング」は参加者が定着している。8 月にセカンド利用者
の現状を把握するために、アンケートを実施した。
4.環境・省エネへの取組み強化と地域との積極的な関わり
全館共用部 2,202 箇所の照明を省エネルギー性に優れたLED化へ更新した。3 年目に入
った庭園管理プロジェクト活動は園内 8 箇所の庭園ごとの特色や現存する樹木・草花の活用
について庭園管理業者へ整備計画の提案を行うことができた。2012 年度もペットボトルキャ
ップの回収はポリオワクチン約 60 本分の回収量を確保することができた。
5.人材育成
聖隷精神の継承と倫理観を高めるために園内学会に元常務理事武居敏氏を招き、聖隷の理
念の形成をテーマに特別講演を行って頂いた。コンプライアンスについては継続して本部監
査室による研修を実施し、リスク管理においては過去の事例を分析し事故再発防止について
118
のマネジメント方法を研修に取り入れた。サービス向上面では接遇研修を導入した。
6.公益的事業について
(ア)ヘルパー2 級取得のための実習生受け入れ(25 名)
(イ)地域中学校の体験学習受け入れ(1 校:2 名)
(ウ)介護フェアを開催し近隣にエデンの介護予防活動などを紹介
(エ)都内社会福祉協議会からの要請で介護予防体操などの講演を実施
7.災害時の対策、防災教育の徹底
燃料供給業者との災害時における燃料供給に関する事前協定を締結した。防災訓練では、
職員の災害時対応力の向上をはかるために全館避難を想定した大規模な訓練をご入居者に参
加いただき実施した。津波を想定し、号館、階別の「油壺エデンの園各フロア別海抜」
「エデ
ンの園周辺の海抜案内」
「三浦半島各地海抜案内」を作成し入居者に配布した。非常発電機の
更新により電気容量並びに供給回路を増設することで停電時、災害時の有効な環境整備を実
施し、災害用備蓄品の購入を行った。
【数値実績】
表1:契約状況
(単位;名)
戸数(複数入居)
人数
男性
385(97)
女性
140
計
342
482
表2:地域別契約状況
(単位;名・%)
関東
近畿
東海
九州
信越
四国
北海道
中国
東北
人数
445
12
10
3
3
1
1
2
4
構成比
92.4
2.5
2.1
0.6
0.6
0.2
0.2
0.4
0.8
外国
計
1
482
0.2.2100.0
表3:年齢構成
95 以上
94-90
人数
25
62
構成比
5.2
12.9
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
107
131
85
49
19
4
0
22.2
27.2
17.6
10.2
3.9
0.8
表4:平均年齢 (単位;歳)
平均
82.4
男性
表5:入・退去状況
女性
81.6
退去
0.0 100.0
(死亡退去)
男
10
9
(9)
女
12
22
(18)
計
22
31
(27)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
482
(単位;名)
入居
82.7
計
(単位;名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
101
5
11
25
11
16
18
15
期末人数
104
6
15
25
10
15
23
10
103.3
6.5
12.8
25.5
10.2
16.9
19.0
12.4
月平均人数
119
介護付有料老人ホーム
浦安エデンの園
2012 年度は増築棟が完成し、3 月 6 日竣工式を迎えることができた。この増築棟にはすでに 20
件の入居希望者があり順調なスタートを切れそうである。また、相乗効果で既存棟への入居希望
者も 5 件入り、園内は活気が出てきている。これは東日本大震災後、募集拠点を東京都から地元
の浦安市に移し、地道に活動してきた結果だと考えられる。しかし、今の段階で入居が決定した
訳ではなく、気を引き締めて募集活動を続けると共に、従来の東京都や新しい試みとして、市川
市や千葉市まで募集拠点を広げていく。
経営面においては、増築棟完成まで入居検討者が入居を足踏みしたため、管理費収益は伸びな
かったが、食事サービスの充実による喫食率アップと、適正な要介護認定への誘動により、給食
料収益と特定施設介護保険料収益は予算を達成できた。
2013 年 6 月には共用部の改修工事が完成予定になっており、新しい浦安エデンの園を職員全員
で創る準備も終了した。
1.年度事業目標・年度事業戦略への取り組み
(ア) 新館増改築の運用案の策定
ワンフロアーの静養室を、一階・二階全室個室のケアセンターとして増築した。介護職
員を近隣のエデンや他施設への研修を行うとともに、シミュレーションを繰り返し、新し
い運用を開始した。静養室より 20 名を介護居室に迎え、当初は多少混乱をきたしたものの、
入居者、職員共々落着きを見せてきた。
(イ) 自立した施設運営の実現
入居希望者が増築棟の完成を待っていたため、夏以降新規入居者が入らず、経営的に厳
しい 1 年であった。しかしながら新棟オープン説明会に 100 名、新棟内覧会に 200 名の参
加者があり、新しい浦安エデンの園に高い関心があると実感できた。今後、新入居者獲得
に向けて積極的な募集活動を継続していく。
(ウ) 入居者への良質なサービスの提供
ケアサービス課で「看取り指針」を完成させ、ターミナル委員会も発足し「看取り」に
関して全職員の関わりができてきた。また、医師との連携も出来上がっている。
食事サービス課では、新しい昼食メニューに「味さんぽ」を取り入れた。これは職員が
旅行等で食べた印象に残る食事を再現し、入居者に提供するものである。入居者の評判は
上々で早くも評判になっている。
園内お別れ会の実施を決め、入居者に了承を頂いた。また共同墓苑の建立に向けて検討
を開始した。
(エ) 安心・安全な施設づくり
東日本大震災を経験し、その経験を生かした「防災マニュアル」を完成させた。その説
明会では入居者自らお手伝いをしたいとの意見も出て、職員のみではなく、入居者の防災
意識の高まりと、一体となった防災活動意識が芽生えた。
(オ) 聖隷理念・事業部経営方針及び施設運営方針の浸透と人材育成
120
事業部長に特別研修を実施して頂き「聖隷の職員として何をすべきか」、
「自らが考えて
行動する」ことが一歩前進できたと感じられた。
聖隷福祉学会において優秀賞をいただき、次の発表に向けて各課の活性化が見えている。
(カ) 環境・省エネへの取り組み強化
5 月よりエコプロジェクトを立ち上げ、定期の職場巡視による“ムダ”のチェック、全
職員による地域清掃活動とグリーンカーテンの育成、浦安市によるエコ講演等により、参
画意識を向上することができた。この結果平米あたりの電気・ガス使用量において、2011
年度比でそれぞれ△10.9%、△17.1%と大幅な省エネを実現した。
2. その他公益的事業
(ア) 大学教育実習の介護体験を 5 名受け入れ実施。
(イ) 特別支援学校から 1 名実習生(高校)を受け入れ、採用を決定。
(ウ) 近隣の保育園の災害時(主に地震、津波)の避難場所として協力。
【数値実績】
表1:契約状況
(単位;名)
戸数(複数入居)
人数
男性
147(17)
女性
42
計
122
164
表2:地域別契約状況
関東
(単位;名・%)
近畿
東海
九州
中国
東北
計
人数
150
4
1
2
1
6
164
構成比
91.5
2.4
0.6
1.2
0.6
3.7
100.0
表3:年齢構成
(単位;名・%)
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
計
人数
5名
25 名
62 名
40 名
17 名
7名
6名
2名
0名
164 名
構成比
3.0
15.2
37.8
24.4
10.4
4.3
3.7
1.2
0
100.0
表4:平均年齢 (単位;歳)
平均
84.1
男性
表5:入・退去状況
女性
82.4
(単位;名)
入居
84.6
退去
(死亡退去)
男
6
5
(4)
女
4
7
(6)
計
10
12
(10)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
(単位;名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
42
10
6
12
5
5
1
3
期末人数
48
12
5
8
12
4
3
4
46.1
12.1
5.3
11.3
7.6
3.6
2.0
4.2
月平均人数
121
介護付有料老人ホーム
横浜エデンの園
2012 年度は、入居率 100%維持を目指し、より積極的にサービス展開を図ることに取り組ん
だ年であった。新規入居者を 16 名迎えたものの、退去者が 11 名(死亡退去 8 名・自己都合退去
3 名)であったため、入居率 100%を達成することはできなかった。しかしながら、死亡退去者の
内 6 名を園内で看取ることができた。聖隷横浜病院緩和ケアチームと連携を図り、入居者・家族
の希望に添えた終末期のケアに対して多くの感謝の言葉をいただけたことは良質なサービスを提
供した結果と考える。入居者の加齢や疾病に伴った終末期のケアにおいて、聖隷横浜病院との連
携を図れたことは大きな収穫であり、今後もさらに連携を強化し、入居促進においても強みとな
ると考える。
職員ひとりひとりが、入居者・家族と真摯に向き合いいかなるささいな声にも耳を傾け、それ
にひとつひとつ確実に応えていくことの重要性を認識し、実行を強化した年度でもあった。
1.安全・安心・良質なサービス提供
(ア)入居者満足度調査結果より率直な意見・要望に対し改善点を洗い出すことが出来た。その
結果として接遇の向上が見られた。またより多くのインシデントレポートを提出し分析す
ることで、大きな事故や感染症を未然に防ぐことができた。
(イ)苦情対応フローを確立し、また対応シートの変更や、解決までの時間を記録する等を行っ
た結果、タイムリーな対応ができるようになった。
(ウ)新たな行事企画を提案することで入居者の参加率が向上した。また積極的な個別のリハビ
リテーションやレクリエーションで外出の機会を増やすことができた。
(エ)聖隷横浜病院緩和ケアチームとの新たな連携を図ることができた。
2.介護人材の育成
(ア)横浜エデンの園独自の介護ラダーを作成・実施した。またラダーに沿った基礎研修や必須
研修を月ごとに振り分けることにより研修参加率が向上した。
(イ)職員満足度調査の結果を職員全体で検討した。調査の結果、課題として挙がったチーム
ワークや情報共有について、解消に向けた取り組みができた。
(ウ)職員の超過勤務の検証やストレス度チェック、聖隷健康保険組合による研修の実施により
職員間のコミュニケーション障害を低減させることで、新たなメンタルヘルス不全者発症
者がなくなった。
3.経営基盤の安定と永続性の確保
(ア)入居率 100%を維持する
新規イベントの開催等を実施し、計画的な募集活動を行うことにより新規契約は予算を大
きく上回ったものの、想定以上の退去者があり入居率 100%を達成することができなかっ
た。短期間での退去に至ったものの、ターミナル期や他施設での受け入れ困難者を受け入
れることができた。
122
(イ)コスト管理を強化する
神奈川地区運営協議会を中心に診療材料の共同購入検討を開始した。また、段階的に増加
していく入居者数にあわせた職員配置を行うことができた。
その他公益事業
(ア)近隣中学校の職業体験を 2 校より計 10 名を受入。
(イ)特別支援学校の現場職業実習生を 1 名を受入。
(ウ)園内にて近隣住民や教会員とのふれあい企画を実施。
(エ)町内会主催の敬老会への出席、公園清掃、地域防災訓練に参加。
(オ)シニアライフ健康セミナーを地域住民に開放。
【数値実績】
表1:契約状況
(単位:名)
戸数
男性
人数
47
女性
11
計
36
47
表2:地域別契約状況
関東
人数
構成比
(単位:名・%)
近畿
東海
九州
中国
東北
ハワイ
計
46
0
0
0
0
0
1
47
98.0
0
0
0
0
0
2.0
100.0
表3:年齢構成
(単位:名・%)
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
4
12
16
9
2
3
1
0
0
47
8.5
25.5
34.1
19.1
4.3
6.4
2.1
0
0
100.0
人数
構成比
表4:平均年齢
平均
85.9
(単位:歳)
男性
表5:入・退去状況
女性
83.8
(単位:名)
入居
86.6
退去
(死亡退去)
男
5
8
(5)
女
11
3
(3)
計
16
11
(8)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
計
(単位:名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
42
6
2
3
8
7
7
9
期末人数
47
4
2
10
6
7
6
12
45.1
4.7
2.9
5.4
8.3
5.9
7.4
10.4
月平均人数
123
聖隷藤沢ウェルフェアタウン
2012 年度は、オープン 2 年目に当たり一周年記念行事と同時にスタートを切った。藤沢エデン
の園においては、2011 年度に引き続き入居者募集に力を入れた年となった。
一番館においては入居者募集センターが中心となり、ウェルフェアタウン挙げての募集活動の
展開となった。成果については、予算達成には及ばないものの、着実に入居件数を伸ばし、2013
年度へ期待が出来る形で年度末を終えた。
一方、二番館においては、順調な入居契約の推移となっており予算達成となった。
また、藤沢愛光園(入所)においては、死亡退去や入退院による入所の調整が難航していたが、
年度末には入所率常時 100%の運用が可能となった。一方、ショートステイにおいては、入退所
の割り振りが煩雑な中、予定通りの展開をすることができた。
在宅事業所においては、スタッフ不足の影響を受け、それぞれの事業所が実績を上げているも
のの発展途上の状況にある。その中にあって、デイサービスが着実に実績を伸ばし、訪問看護に
おいても単月黒字を達成できたことは将来に向けての明るい材料となった。
2012 年度は藤沢市の委託事業である「藤沢市家族介護者教室事業」を 9 月に 3 回実施し、地域
より多くの方に参加頂いた。今後も地域活動を継続実施することで、一歩ずつ地域貢献に結び付
けていきたい。
1.ご利用者ご入居者へ安心していただけるサービスの提供
エデンの園一番館において在宅サービス部門との連携により、要介護認定者のご入居者を迎え
入れた事例を始め、ご入居者のニーズに応えるべくウェルフェアタウンとしての総合化力を発揮
することが出来た。
2.総合的価値ある施設としての PR 活動
医療法人南星会による在宅勉強会継続実施、各種セミナーを開催した。2012 年度から藤沢市
家族介護者教室(延べ 3 回開催)を開催しており、延べ 87 名と地域から多くの参加者を募るこ
とが出来た。また、2012 年度はWEBサイトにおける広報力強化の為、新たに聖隷藤沢ウェル
フェアタウンホームページを開設した。
3.地域・社会との交流
2011 年度に引き続き地域会議・地域行事(藤沢市賀詞交歓会等)への参加やシニアネット、
慶応大学SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所との交流会を継続実施した。2012 年度は大庭市
民祭りへのブース参加や藤沢市商工会議所と共に“シニアライフサポートセミナー”の開催を行
った。恒例となったウェルフェアタウン夏祭りにおいては近隣住民の参加も増加し、満員御礼と
なった。
124
4.職員が一体感を持ち働きやすい職場を創成
各部門合同行事や園内学会の開催を実施した。また職員の親睦を目的として開催された関東地
区ソフトボール大会では初参加初優勝という輝かしい結果を出すことができた。
5.その他の公益的事業について
(ア)慶應義塾大学看護学生の実習受け入れを実施
(イ)2013 年度に向けて湘南医療福祉専門学校実習生の受け入れ準備
6.東日本大震災への取り組みについて
日本経済新聞社とコラボレーションした東日本大震災報道写真ギャラリーの開催及び聖隷藤
沢ウェルフェアタウン夏祭りにて震災募金活動を実施した。
7.その他
障害者の雇用において聴覚障害者 3 名を受け入れ、職員のサポートもあり継続就労に結び付け
ることが出来た。
また、リサイクル活動として施設内でエコキャップ運動を実施した。
【藤沢エデンの園一番館-数値実績】
表1:契約状況
(単位:名)
戸数(複数入居)
人数
男性
132(37)
女性
62
計
107
169
表2:地域別契約状況
関東
(単位:人・%)
近畿
東海
九州
中国
東北
計
人数
156
1
12
0
0
0
169
構成比
92.3
0.6
7.1
0
0
0
100.0
表3:年齢構成
(単位:名・%)
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
計
人数
0
3
15
43
51
39
11
7
0
135
構成比
0
1.8
8.9
25.4
30.2
23.1
6.5
4.1
0
100
表4:平均年齢
平均
77.0
男性
77.9
(単位:歳)
表5:入・退去状況
女性
76.5
(単位:名)
入居
退去
(死亡退去)
男
16
1
(0)
女
25
4
(1)
計
41
5
(1)
125
【藤沢エデンの園二番館-数値実績】
表1:契約状況
(単位:名)
戸数
人数
男性
34 戸
女性
10 名
計
24 名
24 名
表2:地域別契約状況
関東
人数
構成比
(単位:名・%)
近畿
東海
九州
中国
東北
計
32
0
1
1
0
0
34
94.2
0.0
2.9
2.9
0.0
0.0
100.0
表3:年齢構成
(単位:名・%)
95 以上
人数
構成比
94-90
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
計
60 未満
3
5
12
9
2
3
0
0
0
34
8.8
14.7
35.3
26.5
5.9
8.8
0
0
0
100
表4:平均年齢
平均
89-85
(単位:歳)
男性
84.7
表5:入・退去状況
女性
85.5
(単位:名)
入居
84.3
退去
(死亡退去)
男
7
1
(1)
女
11
1
(1)
計
18
2
(2)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
(単位:名)
内
要支援 1 要支援 2 要介護 1
訳
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
21
1
2
5
4
4
3
2
期末人数
34
1
5
8
7
4
7
2
28.3
1.3
3.5
6.7
4.4
4.5
5.3
2.6
月平均人数
【藤沢愛光園-数値実績】
特養入所
既存
短期入所
ユニット
既存
合計
ユニット
利 用 者 定 員
名
100 名
名
20 名
120 名
利用者延べ数
名
35,686 名
名
6,323 名
42,009 名
335 日
-
365 日
稼 動 延 日 数
一日平均利用者数
名
97.8 名
名
17.3 名
115.1 名
稼
%
97.8%
%
86.5%
-
13,206 円
13,144 円
-
総収入(千円)
471,253 千円
83,111 千円
554,364 千円
職員数(常勤換算)
63.4 名
13.9 名
77.3 名
働
率
単価(1 人 1 日当り)
126
【聖隷訪問看護ステーション藤沢】
平均
利用者数
月間
訪問件数
年間
訪問件数
単価(円)
総収入
(千円)
予算
41.8
235.0
2,816
9,867
29,836
実績
49.3
273.6
3,283
9,845
33,062
差異
7.5
38.6
467
-22
3,226
【聖隷ヘルパーステーション藤沢】
介護給付
単価(円)
予防給付
総収入
(千円)
平均
利用者数
月間
訪問件数
年間
訪問件数
月間
利用者数
年間
利用者数
介護
(回)
予防
(月)
予算
26.5
344.5
4,134
14.5
174
3,200
12,560
22,402
実績
24.4
263.5
3,162
9.1
232
3,556
14,509
19,927
差異
-2.1
-81.0
-972
-5.4
-65
356
1,949
‐2,475
【聖隷ケアプランンセンター藤沢】
年間請求件数
介護
平均単価(円)
予防
介護
予防
訪問調査
訪問調査
総収入
年間件数
単価(円)
(千円)
予算
755
164
13,500
4,000
0
0
10,849
実績
503
140
11,107
4,391
0
0
6,187
差異
-252
-24
-2,393
391
0
0
-4,662
【聖隷デイサービスセンター藤沢】
介護給付
平均
利用者数
月間
利用件数
単価(円)
予防給付
年間
利用件数
月間
利用件数
総収入
年間
(千円)
介護(回) 予防(月)
利用件数
22.5
578.7
6,944
15.5
186
10,095
29,866
83,028
18.6
476.8
5,722
13.3
159
9,265
36,991
70,593
-3.9
-101.8
-1,222
-2.3
-27
-830
7,125
-12,435
127
奈良ニッセイエデンの園
ウェル・エイジング・プラザ
2012 年度ウェル・エイジング・プラザ奈良ニッセイエデンの園は、開園 20 周年を迎えた。よ
り多くの方に選択いただけるホームであり続けるため、サービス提供の施設方針としてパーソ
ン・センタード・ケア(認知症をもつ人を一人の“人”として尊重し,その人の視点や立場に立
って理解し,ケアを行おうとする認知症ケアの考え方)の考え方に基づくケアの実践を意識し、
利用者視点に立ったサービス提供を心がけた。開園 20 周年記念事業として、介護居室増室および
共用棟改修(デイサロン新設、居室サービス課移転・食堂ラウンジ改修等)が実現し、従来から
の懸案事項であったハード面の環境整備を推進することができた。また、食事サービスの質向上
と運営の効率化を目指し、食事委託業者の見直しを実施した。
経営面では、有料老人ホームにおいては、介護居室増室に伴い、介護居室への住み替えを円滑
に勧め、また、募集広報室を中心に園全体で新規入居者募集を推進したことにより、契約数・入
居者数は予算を上回る結果となった。クリニックにおいては、診療報酬改定に伴う新たな加算を
算定できる体制を整え、入院収益の予算未達を外来収益と検診収益で補い予算達成することがで
きた。老人保健施設、在宅介護(奈良)
、ケアプランセンターにおいては、利用者数が伸びず、厳
しい収支状況であったが、その他の在宅事業については順調な運営状況であった。
◆有料老人ホーム「奈良ニッセイエデンの園」
1.利用者の視点に立ったサービスの提供
パーソン・センタード・ケアの考え方に基づくサービス提供のあり方を浸透させるため、
全職員対象に勉強会を実施し、個々にアクションプランを策定した。また、認知症ケアマッ
ピングを実施し課題共有を図った。食べる楽しみの追及については、食事サービスの質向上
と運営の効率化を目指し、食事委託業者の見直しを実施した。利用者が快適に利用できる施
設、設備については、20 周年記念事業として介護居室増室・共用棟改修・食堂ラウンジ改修・
プラザ棟改修(売店・プライベートダイニング等)を実施した。
2.安定した経営基盤の確立
募集広報室を中心に園全体で新規入居者募集に努め、
2011 年度を上回る入居契約数となり、
入居契約数、入居者数ともに予算を上回る結果となった。全部署で超過勤務削減の取り組み
(会議形式検討、ノー残業等)を実施したが、施設改修や人員不足等もあり実質的な改善に
は至らなかった。有料老人ホームでは、介護保険認定者数の増加や介護報酬改定への対応お
よび個別機能訓練加算算定の運用を開始したことなどにより、介護報酬収益が大幅に増加し
た。
3.組織機能の活性化と連携の強化
新入居者情報システムの稼働や施設改修において部署間での情報連携を密にした。また、
リスクマネジメント委員会ではシステム内のリスク情報と各部署における改善報告の共有を
図った。コンプライアンスとメンタルヘルスについては、委員会活動を中心に職場目標の情
128
報共有と進捗確認を実施した。
4.人材育成・人材活用
新人オリエンテーション、基礎研修等で聖隷理念・使命についての講義を設けた。パーソ
ン・センタード・ケアの考えに基づく人材育成に向けて、全職員を対象に基礎的な勉強会を
実施した。また、園内外での職員の交換研修を実施し、階層別研修や園外研修での学びを職
場にフィードバックし、業務改善を図った。
5.地域及び他施設との連携・交流
地域連携グループを中心に、地域向け出張介護講座の開催やエコフリーマーケット(売上
は町社会福祉協議会に寄付)への参加など地域に根差した活動を行った。また、開園 20 周年
記念事業として、2012 年 7 月に奈良フィルハーモニー管弦楽団や河合町立第三小学校の金管
バンドによるコンサートを開催し、2013 年 3 月の健康フォーラムでは、口腔ケア講演会を開
催し、地域交流を意識したイベントを実施した。地域防災活動については、地域自治会の会
合に参加した。
6.環境・省エネへの取り組み強化
地域の社会貢献活動として、職員による大和川一斉清掃への参加やエコキャップ回収(利
用者、職員)などの活動を継続した。また、省エネについては、照明LED化、予備機器停
止等の節電提案を実施し、デマンドコントロール(使用電力監視装置)を設置することによ
り、園内の使用電力の削減(600Kw から 560Kw へ契約変更)を図った。
■入居者募集活動状況
2012 年度の新規契約戸数は 26 戸で、
(対前年+6 戸)その内、10 戸が 2 人入居であった。
また、退去が 14 戸(一般 8 戸、介護居室 6 戸)
、介護居室への住替えが 14 戸あった。その結
果、年度末の入居状況は一般居室 349 戸(対前年比+4 戸)
、介護居室 36 戸(対前年比+8 戸)
となり、入居率は一般居室 96.4%、介護居室 78.3%、全体で 94.4%であった。
■介護保険状況
介護保険認定者数は 2013 年 3 月 31 日現在で要支援 1;23 名(含介護居室 0 名)、要支援 2;
19 名(同 1 名)
、要介護 1;26 名(同 3 名)、要介護 2;22 名(同 7 名)
、要介護 3;12 名(同
6 名)
、要介護 4;16 名(同 11 名)
、要介護 5;10 名(同 9 名)、合計;128 名(同 37 名)と
なった。介護保険認定者数は、2012 年度当初の 117 名から 11 名増加した。
129
【数値実績】
表 1:契約状況
(3 月末現在) (単位;名)
居室数
(3 月末現在)(単位;名)
契約数(内複数入居) 入居率
男性
女性
全体
一般居室
362
349(94)
96.4%
133
347
480
介護居室
46
36( 1)
78.3%
27.7%
72.3%
100.0%
408
385(95)
94.4%
合
計
表2:地域別契約状況
近畿
件数
構成比
(3 月末現在)(単位;名・%)
関東
中国
東海
北陸
四国
九州
北海道
合計
338
21
3
14
3
4
2
0
385
87.8%
5.5%
0.8%
3.6%
0.8%
1.0%
0.5%
0.0%
100.0%
表3:年齢構成
(3 月末現在)
~60
人数
~64
~69
~74
~79
~84
~89
~94
(単位:名・%)
95~
合計
2
10
22
46
78
151
116
42
13
480
構 成 比 0.4%
2.0%
4.6%
9.6%
16.3%
31.5%
24.2%
8.8%
2.7%
100.0%
表4:平均年齢(3 月末現在)
男 性
女
81.1 歳
性
(単位;歳) 表5:入・退居状況
全
81.7 歳
体
(単位;名)
入居
81.5 歳
退去(内死亡退去)
男性
11
6 (6)
女性
25
13(11)
合計
36
19(17)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合
計
(単位;名)
内
訳
要支援 1 要支援 2 要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5
期首人数
102
16
20
20
13
8
15
10
期末人数
114
19
17
25
21
11
11
10
110.0
19.4
18.3
22.7
16.3
9.7
14.4
9.2
月平均人数
◆高齢者総合福祉センター「ふれあいプラザ」
開園 20 周年記念事業コンサートと健康フォーラム(口腔ケア)を開催し、多くの方々にご参加
いただいた。また、エデン祭作品展への作品出展、出張講座などを園と連携して活動した。
高齢者総合福祉センターの基本理念である、地域にむけた情報発信・交流の場の提供、高齢者
の生きがいづくりのためのサービス提供を推進するとともに、参加者目線に立った運営を心掛け
るために入居者限定のアンケートを実施し、企画等につなげることで質の向上に努めた。
◆ニッセイ聖隷クリニック
診療報酬改定があり 4 件の施設基準を届出て、新たな加算を算定できる体制にした。医療設備
では、11 月の CT 装置更新に併せて画像サーバー等も更新し、画像部門のフィルムレス運用や心
電図検査のペーパーレス運用を始めた。また、酸素配管整備や床・壁の張替え、省エネ照明へ交
換などの環境整備や、医療安全面では転倒・褥瘡対策にベッド周辺備品の整備、ケア面でのサー
ビスの充実を図った。さらに、入居者婦人科検診では初めてマンモグラフィ検査を導入した。
130
◆奈良ベテルホーム
健全な運営を目指し利用者数の目標達成を最重要課題として取り組んだが、入所・短期入所・
通所リハビリテーションのすべてに関して予算を下回る利用者数となった。利用者の減尐を打開
するために周辺地域の病院や居宅支援事業所等にも渉外活動を積極的に行い、営業活動の強化を
目指したが、年間を通じて利用者が伸びず厳しい状況となった。
◆ニッセイせいれい在宅介護サービスセンター・ベル(西大和店・奈良店)
(西大和店)
訪問介護収益は、介護報酬・自立支援報酬改定による報酬アップとベテルホームと介護居室へ
のヘルパー派遣等により増加した。介護用品売上収益も施設内販売増により増加した。また、納
入価格を抑え、他費用面は予算どおり推移したことにより、全体の収益は予算を大きく上回った。
(奈良店)
訪問介護利用者数は予算通りに推移したが、利用時間数は生活援助の利用時間数が減尐したこ
とから大きく予算未達となった。ケアマネジャーの補充が行えず、居宅支援利用者数が減尐した。
◆訪問看護ステーション西大和・ニッセイせいれい訪問看護ステーション奈良
(西大和)
月平均利用者数 82 名、平均訪問件数 475 件と予算を上回ることができた。他事業所との積極的
な情報交換や退院前調整訪問を含めサービス担当者会議への参加などの連携強化により、徐々に
外部の居宅支援事業者からの新規利用者紹介の増加につながった。
(奈良)
月平均利用者数 60 名、平均訪問件数 335 件と予算を上回ることができた。利用者満足度調査の
結果から業務改善を図り、利用者ニーズに沿ったサービス提供と更なる質向上に取り組み、計画
的に渉外活動を行い、経営状況を事業所全体で可視化し、経営の安定を図った。
◆ニッセイせいれいケアプランセンター西大和
居宅介護支援事業所の役割を再認識し原点に立ち戻り、
「当たり前のこと」を丁寧に行っていく
ことが重要と考え、ケアマネジャー業務では基本業務を充実、発展させることを目標に取り組ん
できた。経営面では 2011 年度に引き続き中重度(要介護 3、4、5)の割合が 50%を切りそうな月
もあり、
「特定事業所加算Ⅰ」の運用が厳しい状況が続いた。
◆その他公益的事業
(ア)実習生受入(実人数 49 名 延べ日数 287 日)
(イ)ボランティア受入(実人数 86 名 延べ日数 326 日)・行事ボランティア(実人数 266 名)
(ウ)河合第三小学校との交流出張講座: 2 回、児童 37 名 教員 1 名参加
(エ)地域住民の河合町高塚台婦人部介護講座:車椅子体験、フットケア講座 1回、21 名参加
(オ)地域住民の河合町家族介護教室:
「腰痛にならない介護方法(排泄)
」1回、14 名参加
(カ)地域住民保育園訪問:1 回、入居者 6 名、職員 4 名で訪問、園児約 30 名参加
(キ)介護の日ふれあいフェスタ開催(入居者 104 名、外部 5 名)
(ク)文化教養講座(開催数 47 回 参加者 997 名)
(ケ)地域住民・入居者を対象としたコンサート・講演会(開催数 11 回 参加者 2,585 名)
(コ)奈良県主催の大和川一斉清掃への参加(12 名)
131
ウェル・エイジング・プラザ
松戸ニッセイエデンの園
2012年度は、春に週刊誌の特集「安心の介護&納得の老人ホーム」において全国1位の評価をい
ただいたことから、好調な入居者募集活動が展開できた(契約件数16件、入居者数20名)
。期末に
は申込みを加えると一般居室の空室をゼロとすることができた。実際には、医療・介護・生活支
援すべてのサービスにおいて課題は多くあると認識しているが、スタッフのモチベーション向上
にも繋がったと考える。特に、事業部全体で取り組みを開始した「認知症ケアマッピング」(認知
症の人の行動を細かく観察、
記録して介護サービスの質を評価する方法)のモデル施設としての役
割、
委託業者の変更を伴った食事サービスの改善や介護サービスの量的拡大といった課題に対し、
97%以上の高い入居率を維持しつつ、職員一丸となって取り組むことができた一年であった。
(ア)2012 年度事業の振り返り
◆有料老人ホーム「松戸ニッセイエデンの園」
1.サービスの質の向上
一般居室での要介護認定者数の増加に伴い、看護・介護あるいは一般居室・介護居室といっ
た職種間・職場間での情報共有を心掛け、多岐にわたる介護予防活動を効率的に展開した。
要介護認定者の健診結果を看護師が掌握し、必要に応じて、診療所やケアマネと連携して受
診やケアプランに反映させた。また、看取り介護についても実践することができたほか、静
養室の短期利用を推進し、2 人入居者の家族介護を支援した。
2.人材育成
専門看護師・認定看護師との交流により、看護職・介護職の専門知識・技術の向上が図れた。
認知症ケアマッピングに関しても、新たにマッパーの育成を図ったほか、外部研修にも積極
的に参加することができた。
3.経営基盤の安定
全職員の募集活動への参画により、2012 年度の新規契約は 16 件 20 名となり、年度末の空室
数は一般居室 5 戸(年度当初 5 戸)
、介護居室 4 戸となっている。
4.リスク管理体制の強化
11 月から 12 月に一般居室にて感染性胃腸炎が流行したことは大いに反省すべき点となった。
東日本大震災の経験を通し、園全体での防災対策が整備された。
5.地域社会及び他事業者との連携
WAC施設としての取組みを意識し、納涼祭等の園内行事を地域へ開放したほか、東松戸病
院や松戸愛光園との共同事業についても講演会や地域イベントの開催など推進できたと考え
る。また、地元法人が運営しているヘルパー2 級講座の実習施設の役割を担った。
6.環境・省エネへの取組み強化・継続
東日本大震災以降、急激に高まった節電対策として各号館 1 階及び廊下の照明についてL
ED化した。また、年 2 回(5 月と 11 月)の地域清掃活動を松戸愛光園と共同して実施した。
◆ 松戸ニッセイ聖隷クリニック
所長が交代となり、診療体制が大きく変更となったが、専門看護師(老人看護)および認定
看護師(皮膚排泄ケア)の採用をはじめとしたケアの質の向上に努めた。平均入院患者数は
132
11.9 名/日、平均外来患者数は 51.5 名/日であった。
◆ 高齢者総合福祉センター
2012 年度は、地域交流の増進、高齢者の生きがい増進にかかわるサービスの提供など、従来から
の取組みに加え、東日本大震災の記憶を風化させないための報道写真展を開催するなど、新たな
取組みを実施し好評を博した。また、入居者による子供工作教室は、実際の作業に加え、参加する
子供たちとの交流が生きがい増進に大きく寄与している。
◆ ニッセイエデンヘルパーステーション(訪問介護)
2011 年度からの継続的な営業活動により、新規利用者がコンスタントに確保できるようにな
った。反面、登録ヘルパーの確保に難渋したため常勤職員の定数を増やし、サービス提供を
おこなった。結果的に経費削減となり、収支状況も大幅に改善した。また、地域の独居高齢
者の見守りシステム構築へのネットワークにも参加した。
◆ 公益的事業について
・教員免許特例法に基づく介護等体験受入(実人数 10 名、延べ日数 50 日間)
・千葉県立特別支援学校からの研修受入(実人数 1 名、延べ日数 10 日間)
・園内ボランティア(朗読・花壇整理)の受入(延べ人数 63 名)
・ペットボトルキャップ回収によるワクチン寄付(44,462 個→55.6 人分)
表1:契約状況
(単位;名)
戸数(複数入居)
人数
男性
343(89)
女性
117
計
315
432
表2:地域別契約状況
関東
(単位;名・%)
近畿
東海
九州
北海道 甲信越
東北
北陸
中国
計
人数
410
4
7
0
0
3
4
2
2
432
構成比
94.9
0.9
1.6
0.0
0.0
0.7
0.9
0.5
0.5
100.0
表3:年齢構成
(単位;名・%)
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
人数
12
56
103
147
79
26
3
6
0
構成比
2.8
13.0
23.8
34.0
18.3
6.0
0.7
1.4
表4:平均年齢 (単位;歳)
平均
83.0
男性
表5:入・退去状況
女性
83.3
退去
0.0 100.0
(死亡退去)
男
4
8
(8)
女
16
14
(13)
計
20
22
(21)
表6:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合 計
432
(単位;名)
入居
82.9
計
(単位;名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
86
18
13
14
12
9
13
7
期末人数
97
16
11
21
15
11
15
8
94.0
15.4
11.4
19.8
16.0
9.9
13.9
7.6
月平均人数
133
ケア付高齢者住宅
明日見らいふ南大沢
2012 年度明日見らいふ南大沢(東京都住宅供給公社(以下公社)からの運営受託事業)は開設
16 年を迎えた。公社としては建物の維持を本格的に行っていくため、経年劣化に対応する外壁補
修・住居階廊下張替を行うことになっていたが、都合により延期となった。遅れていた大食堂、
ケアセンター等共用部の床改修は年度末にかけ実施され、ご入居者から好評を得た。居住階の廊
下は夏の暑さと匂いが課題点であったが、各階に 5 台の換気扇を設置し、強制換気ができるよう
になった。2012 年度は環境を改善する年となった。
地域との連携においては、南大沢警察署、地域包括支援センター南大沢、南大沢連絡協議会等
と連携し、明日見らいふを開放することにより地域住民との交流が広がった。
明日見らいふで終末期を迎えたご入居者は 9 名で、ご逝去された方の 81.8%となった。2012 度
はご逝去された方が少なかったが、看取りの人数、割合は増加した。
1.入居者の状況について
2012 年度末における概況は次のとおりである。契約戸数は 332 戸(入居率 89.7%)
、383 名で
あった。このうち一般居室は 289 戸(同 91.2%)
、介護居室は 43 戸(同 81.1%)だった。平均
年齢は 82.7 歳、最高年齢は 97 歳、1 人入居対 2 人入居の比率は 5 対 1。男性 98 名、女性 285
名、男女比は 1 対 3.5 である。2012 年度末における要介護等認定者数は 101 名(要支援者 27 名、
要介護者 74 名)
、要支援・要介護の発生率は総入居者の 26.4%で、介護棟への住み替えは 15 名
であった。退去者については、任意退去が 2 名、ご逝去された方が 11 名(内看取り 9 名)
、計
13 名だった。新規契約数は 14 戸、15 名であった。
2.
『いきいき』 『あんしん』の提供
2011 年度旧売店跡地に設置したサロンを生活サービス課、生活支援係が協同して有効活用し、
物作りレク等ご入居者と職員が一緒に行う活動を実施した。ご入居者と職員の信頼関係が深くな
り、結果として介護予防に繋がった。生活支援係が本格的に動き出し、生活サービス課との情報
を共有することにより一般居室の入居者の変化に早期に気づきアプローチできるようになった。
2012 年度新しく始めた生活事務委任契約は契約者 7 名、有料サービスは 11 件であった。ケアセ
ンターでは、センター方式(認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式)を活用し、利用
者理解をしているが、更に住み替え時のツールとしても活用され、介護棟に住み替えても安心し
て生活できる仕組みが出来上がった。介護棟では、パーソン・センタード・ケア(認知症をもつ
人を一人の“人”として尊重し,その人の視点や立場に立って理解し,ケアを行おうとする認知
症ケアの考え方)の理念に基づき従来より行っているセンター方式実践後の評価をするため、D
CM(認知症ケアマッピング)のシステムを取り入れるが、それら一連のシステムを理解するため
の勉強会等を毎月実施、認知症ケアマッパーの育成等職員の理解度と意識向上に努めた。食事に
ついては、喫食率の低い昼食の改善に取り組み、A定食とアラカルトメニューとした。昼食は当
日追食も多く、喫食率は約 2.3%伸びた。しかし、生活スタイルが変化したのか朝食の喫食率は
約 1.2%減少した。ソフト食については、取り組みから 2 年が経過し、主菜・副菜のすべてでソ
フト食を提供できるようになり、ご入居者からは喜ばれている。
134
3.地域に開かれた施設創り
(ア)地域包括支援センターとの介護予防活動共同開催
(12 回:ご入居者 37 名・地域住民 101 名)
(イ)地域大学、専門学校からの職場訪問・実習生受け入れ(4 校:実人数 9 名、延べ 37 日)
(ウ)地域高校、中学校、小学校からの職場訪問・体験受け入れ(3 校:実人数 9 名・延べ 15 日)
(エ)特別支援学校から現場職業実習生の受け入れ(1 校:実人数 2 名・延べ 30 日)
(オ)入居者サークルの地域への開放(11 サークル:21 名)
(カ)施設内行事の地域への開放(25 回:約 160 名)
(納涼祭除く)
(キ)地域ボランティアの受け入れ(11 団体:105 回:実人数 110 名・延べ 350 名)
4.職員の育成
毎月行われる施設内研修(全職員対象)に加え、課内研修として行われる専門研修も各課で行
われ、知識、技術の習得に励んだ。講師は東京都認知症介護実践者研修等外部研修に参加した延
べ 96 名が担当し、共有できた。介護棟では、職員にサービス自己評価を実施し、自己のサービ
スを客観的に振り返る機会を設け、自立した職員を育成した。
5.省エネ、エコへの取り組み
2012 年 7 月より電気料金が平均 15%値上げされた。公社による電球のLED化と機器更新に
よる電気の効率化、ご入居者、職員による節電・節約が強く意識され、対前年比△7.3%の成果
であった。2011 年度失敗したグリーンカーテンは、入居者も交え、植え付け、水やり等行い、
高さ 8mまで達し、日射よけ、冷房削減につながった。聖隷福祉事業団のグリーンコンテストで
は優秀賞を獲得できた。
6.入居者募集
入居者募集については、公社(東京都住宅供給公社)が主体的に行っており、一般居室入居率
95%を目標としたが、結果は 91.2%と達成できなかった。2013 年度は、公社と当法人とが協同
して募集活動を行っていくことになった。聖隷・公社共に入居率改善に努めたい。
※明日見らいふ南大沢は
「東京都住宅供給公社」が事業主体となり当法人が運営を受託している。
135
表 1:契約状況
(単位:名)
戸数(複数入居)
人 数
男
性
334(49)
女
性
98
計
285
383
表 2:地域別契約状況
(単位:名・%)
関東
近畿
東海
九州
北海道
甲信越
東北
計
人 数
360
9
6
2
2
2
2
383
構成比
94.1
2.3
1.6
0.5
0.5
0.5
0.5
100.0
表 3:年齢構成
(単位:名・%)
95 以上
94-90
89-85
84-80
79-75
74-70
69-65
64-60
60 未満
数
5
41
102
128
73
25
7
2
0
383
構成比
1.3
10.7
26.6
33.5
19.1
6.5
1.8
0.5
0.0
100.0
人
表 4:平均年齢
全 体
男
82.7
(単位:歳)
性
女
82.7
表 5:入・退去状況
性
(単位:名)
入居
82.7
退去
(死亡退去)
男
性
3
4
(4)
女
性
12
9
(7)
15
13
(11)
計
表 6:介護保険利用者(介護保険請求)
合 計
計
(単位:名)
内
訳
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
102
23
13
17
15
9
13
12
期末人数
101
15
9
27
16
9
17
8
101.4
19.3
12.1
23.2
14.7
9.0
13.9
9.2
月平均人数
136
在宅事業(浜松地区)
「聖隷だからこそできる専門性の高い・医療に強い」24 時間 365 日の地域包括ケアシステムの
構築を目標に 2 年間取り組んできた。予定していた新規事業については、7 月に訪問看護ステー
ション住吉第 2 及び聖隷ヘルパーセンター初生、10 月に地域包括支援センター高丘を開設するこ
とができた。さらに、浜松市より定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業を和合地区及び初生地
区で指定を受けることができ、2013 年にはスタートすることができるようなった。これにより、
地域包括ケアの実現に向けての基盤が出来上がったと感じている。
また、2012 年の診療報酬・介護保険報酬同時改定への移行はスムーズに対応することができ、
訪問看護ステーション及びリハビリテーションを中心とした通所介護事業においては、今までの
取り組みが評価され、経営的に安定することが出来た。反面、新規事業所開設に伴う費用の増加、
人員配置の問題、聖隷コミュニティケアセンターにおいては、障害者就労支援事業「チャレンジ
工房」との事業連携のために自前ベッドの先行投資等で経営を圧迫する状況も発生し、予算を達
成することができなかった。
1.訪問看護事業(訪問看護ステーション)
(ア)引佐地区への訪問看護ステーション細江サテライトの設置及び訪問看護ステーション住吉
第二を開設し、浜松地区における訪問看護ステーションを中心とした聖隷在宅医療体制を
構築することができた。
(イ)ターミナル期及び看取りケアの利用者が多く、在宅で最期まで看取ることが増えてきてい
るが、短期集中的な関わりが多く、安定的に利用者を増やしていくことができなかった。
(ウ)聖隷三方原病院と訪問看護ステーション細江、聖隷浜松病院と訪問看護ステーション住
吉・住吉第二を中心に病院のカンファレンスに積極的に参加し、連携強化を図ることがで
きた。
2.訪問介護事業(ヘルパーセンター)
(ア)2013 年よりスタートする定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業の準備として聖隷ヘル
パーセンター初生を開設できた。
(イ)ヘルパーセンター分割に伴う業務の混乱により、一時的に新規利用者の受け入れを中止し
た影響と職員の時間外勤務の増加により、経営的にマイナス計上になってしまった。
(ウ)集中的にケアの需要の高い時間帯(朝・夕)への新たな勤務形態の検討ができなかった。
3.居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
(ア)特定事業所加算Ⅰ及びⅡの取得は、継続的にできている。しかし、「断らない事業所」を
目指し、ケアマネジャーの増員を図ったが、年度後半から異動や退職により、新規利用者
の受け入れができなかった。そのため、予算達成ができていない。
(イ)退院前カンファレンスや担当利用者が入院した際には、積極的に病院に出向き、医療との
連携を意識して活動することができた。
(ウ)特定事業所加算取得している事業所として処遇困難ケースを積極的に受け入れ対応した。
137
4.通所介護事業(デイサービスセンター)
(ア)リハビリ中心の通所介護のニーズは、継続して高く利用者の確保ができている。また、報
酬改定において個別機能訓練加算Ⅰ・Ⅱの取得ができたこともあり経営も安定している。
(イ)報酬改定によるサービス提供時間やサービス内容については、スムーズに対応することが
できた。
(ウ)療養通所介護事業のナースデイサービスセンター優とひまわりミニとの連携がスムーズに
できるようになり、両方を合わせて 6 人~10 人/日のサービス提供ができるようになった。
しかし、マイナス経営は継続しており、事業自体の運営方針を見直す時期がきていると感
じている。
5.地域包括支援センター
(ア) 10 月に地域包括支援センターの分割がスムーズにでき、新たに高丘を開設することがで
きた。
(イ)民生委員や地域老人会、自治会との連携を蜜にできるようになり、地域住民の方と地域包
括支援センター双方向の関係ができてきており、地域ごとの特徴ある活動ができるように
なった。
6.福祉用具貸与・販売(コミュニティケアセンター)
(ア)自前のベッドを所有し、ベッド洗浄を主たる業務とする障害者就労支援事業「チャレンジ
工房」との事業連携をスタートさせたことにより、障害者雇用の機会確保に寄与すること
ができた。
(イ)地域の方が便利となる店舗販売の方法について、検討はしたが、あまり成果を得ることが
できず、今まで同様の店舗を中心とした販売になってしまった。
7.その他の公益的事業
(ア) 小・中学校や一般市民向け認知症サポーター養成講座を実施し、キャラバンメイトとし
ても活動に協力
(イ) 静岡県委託事業として「高齢消費者見守り事業所」として登録
(ウ) 主任介護支援専門員研修、介護支援専門員実務研修、基礎研修、専門研修の講師及び指
導者として静岡県、静岡県介護支援専門員協会に協力
(エ) 小学校特別支援学級職場体験受け入れ
(オ) 静岡県社会福祉協議会福祉職場体験事業受け入れ協力
(カ) ALS 患者会の会合にボランティアとして参加
138
【数値実績】
1.訪問看護事業(訪問看護ステーション)
平均利用者数
月訪問件数
年訪問件数
単価(円)
総収益(千円)
住
吉
140
773
9,280
9,429
88,948
細
江
129
744
8,932
9,713
88,055
浅
田
122
743
8,915
9,965
89,093
貴布祢
111
639
7,669
9,739
75,037
高
丘
167
899
10,793
9,645
104,420
三方原
104
569
6,832
9,748
67,895
35
174
1,566
9,541
15,273
808
4,541
53,987
9,683
528,721
住吉第二
合
計
2.訪問介護事業(ヘルパーセンター)
介護給付
予防給付
単価(円)
平均
月間
年間
月間
年間
介護
予
利用者数
訪問件数
訪問件数
利用者
利用者
(回)
(月)
防
総収入
(千円)
住
吉
111
1,796
21,552
39
466
3,490
22,987
113,647
初
生
24
298
2,683
13
114
3,500
19,446
16,356
合
計
135
2,094
24,235
52
580
3,495
21,217
130,003
3.居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
年間請求件数
介護
平均単価(円)
予防
介護
予防
訪問調査
訪問調査
年間件数
単価(円)
総収入(千円)
浜
松
2,727
341
14,857
4,076
-
-
48,102
細
江
2,501
171
17,770
3,879
-
-
49,941
浜
北
1,655
98
15,235
3,941
13
4,200
27,987
和
2,920
280
17,787
3,993
-
-
60,173
三方原
1,668
106
14,608
4,096
-
-
28,838
11,471
996
16,051
3,997
13
4,200
215,041
合
計
139
4.通所介護事業(デイサービスセンター)
介護給付
平
均
予防給付
月 間
年
間
利用者数
利用件数
利用件数
単価(円)
月間
年間
介護
予
防
利用者
利用者
(月)
(月)
総収入
(千円)
住
吉
19
484
5,809
13
150
9,206
31,907
61,549
高
丘
23
603
7,230
39
470
5,552
36,387
58,555
4
77
925
-
-
15,006
-
20,934
三方原
30
764
9,172
50
595
6,109
35,466
79,704
合
76
1,928
23,136
102
1,215
8,968
34,587
220,742
優
計
5.コミュニティケアセンター
レンタル件数
介護保険収益(千円)
販売収益(千円)
総収益(千円)
コミュニティケアセンター
8,804
149,496
372,152
522,690
合
8,804
149,496
372,152
522,690
計
6.地域包括支援事業(地域包括支援センター)
浜松市受託収入 予防プラン
うち
予防プラン
(千円)
再委託件数
単価(円)
請求件数
総収入(千円)
和
合
21,122
3,081
1,738
4,419
36,437
細
江
26,388
3,414
2,155
4,358
42,792
浜北南部
21,718
2,370
867
4,379
33,797
高
丘
11,629
1,345
954
4,650
17,906
合
計
80,857
10,210
5,714
4,452
130,932
140
在宅事業(関西地区)
2012 年度は、4 月の介護報酬改定においても方向性が示された、医療との連携が求められる
中、10 月に訪問看護ステーション淡路・津名サテライトの開設、11 月に訪問看護ステーション
山本の開設を行う事ができた。報酬改定は、訪問介護・通所介護には厳しい内容であったが、
職員の努力により年間を通して安定した運営を行っている。
2011 年度より各事業所名の「せいれい」を「聖隷」に変更を始めたが、2012 年度で関西地区
の全ての在宅事業が「聖隷」で統一される事となった。宝塚せいれいの里計画を踏まえ、
「聖隷」
の認知度向上を図って行く。
各事業共に、利用者・行政の要望に応える努力を行い、その取組は成果として現れている。
看護師においては、厳しい採用状況が継続したが、その中でも職員の頑張りによりサービスの
質を落とさず運営を継続することができた。
1.訪問看護事業(訪問看護ステーション)
(ア)聖隷訪問看護ステーション宝塚では、山本の開設により予算は未達となるが、職員の機動
性は向上した。全国平均よりも医療保険対象者の比率が高く、ターミナルや難病・精神疾
患が多く、訪問期間の短い利用者が多い。
(イ)聖隷訪問看護ステーション北神戸では、祝日営業を 10 月より開始した。担当エリア内に
他訪問看護が林立する中、病院・包括より新規依頼があった事は、職員の頑張りによりサ
ービスの質維持が出来た。
(ウ)聖隷訪問看護ステーション淡路では、訪問看護の空白地域である津名にサテライトを設置
する事ができた。職員体制も充実させる事ができ、地域に応えるスタンスが職員のやりが
いに繋がっている。医療保険対象者が尐ない点は、今後、聖隷淡路病院と連携を高めなけ
ればならない。
(エ)聖隷訪問看護ステーション山本は 11 月に開設し、周知に力を入れた結果、コンスタント
に利用者も増え、病院からの依頼も増加している。全体の 85%が介護保険対象者であり、
地域性が表れている。利用者が増える中、職員体制の充実が課題である。
2.訪問介護事業(ヘルパーステーション)
(ア)聖隷ヘルパーステーション宝塚では、報酬改定により介護の件数は増えたが、介護予防は
予算未達となった。常勤・登録の稼働バランスを意識し、各月黒字運営を達成し、開設時
よりの本部借入金を返済するに至った。
(イ)聖隷ヘルパーステーション淡路では、障害者自立支援サービスを開始した。職員の増員も
図る中、10 月より日曜日のサービス提供を開始。喀痰吸引の研修修了者 1 名も、吸引実践
を行っており、今後津名地区への訪問へ繋げていく。
3.居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
(ア)聖隷ケアプランセンター宝塚では、医療依存・末期など重度者受入れが増え、地域の救急
病院との連携が充実した。研修も計画的に実施し、資質向上への取組みも充実した。他法
人の新規デイ開設による法人内への紹介率が低下し、法人内のシームレスなサービスの必
141
要性を感じた。
(イ)聖隷ケアプランセンター花屋敷では、介護ケース枠を増やし、新規を紹介して貰いやすい
体制とした事で、年間で約 390 件増を達成し、収支も予算を上回る実績となった。ベテラ
ンによる新人教育体制、日々のサポート体制も確立し、事業として成長できた。
(ウ)聖隷ケアプランセンター北神戸では、2 回の職員異動があり、体制安定に時間を要した。
現在は担当件数も増え、2 月には開設以来の単月黒字となった。採用職員のスキルの高さ
はもちろん、事務職員との役割を明確にし、専門業務に専念できた事も大きい。
(エ)聖隷ケアプランセンター淡路では、他法人の新規施設が開設する中、毎月 8 名程度の新規
を受入る事ができた。県指導監査では、適正な運営が行われていると評価を頂いたが、個々
の業務に対する検証・支援体制は今後の課題である。
4.通所介護事業(デイサービスセンター)
(ア)
聖隷逆瀬台デイサービスセンターでは、フロア内の改修や備品の交換等を積極的に行った。
利用人数は安定した数字を残せたが、人数・件数共に予算未達であり、営業活動にも力を
入れる必要がある。職員は、委員会含めて責任を持って仕事に取り組めた。
(イ)聖隷逆瀬川デイサービスでは、居宅からの新規紹介も 100 件を超え、安定した運営が行え
た。認知症利用者についても、隣接する虹と逆瀬台へ 100%移行する事ができた。リハビ
リを中心に希望される方のニーズに応える新規デイは、2013 年度へ持ち越す事となった。
(ウ)聖隷山本デイサービスでは、報酬改定に伴い、利用時間・職員体制・業務体制を変更した
が安定稼働に多くの時間を費やした。予防から介護に移行される利用者の方が増え、全体
として介護が増えている。その為、予防の事業者評価加算の算定が出来なかった。
(エ)聖隷逆瀬川デイサービスセンター虹では、移転による混乱もなく安定した運営が行えた。
利用者ニーズに応え夕食提供を開始し、利用者の周辺症状安定に繋がっている。重度認知
症となった方の逆瀬台への移行は 100%行う事が出来た。2 年目で本部借入金も返済とな
った。
5.地域包括支援事業(地域包括支援センター・在宅介護支援センター)
(ア)花屋敷地域包括支援センターでは、上半期に職員の休職・異動があったが、基本業務の維
持に注力した事により、職員間の業務フォロー体制を確立する事ができた。開設 7 年とな
り一定の周知はできており、地域毎での活動により、より細かなネットワークが構築でき
た。
(イ)逆瀬川地域包括支援センターでは、総合相談、権利擁護相談共に前年を上回る件数となり、
計画していた予防給付対象者へのアプローチは 2013 年度へ持ち越しとなった。居宅の予
防担当制限が外れた事で再委託は増えたが、その分直轄件数は減る事となった。
(ウ)聖隷在宅介護支援センター淡路では、一部事業について定額払い制が導入され、予算比
120%の収入となった。地域包括・社協との連携が強化され、総合相談件数が大きく伸び
た。
6.福祉用具販売・貸与事業等(聖隷コミュニティケアセンター宝塚)
(ア)レンタル件数は年間通じて毎月 500 件以上を維持し、過去最高の 540 件に達した。住宅改
修売上も対予算 47%増となり、収益も予算を大きく上回る結果を残せた。共に、居宅介護
支援・訪問看護・訪問介護事業所との関係作りによる効果であると考えている。
142
7.その他の公益的事業
(ア)看護学生・介護福祉学生・介護支援専門員等の実習受け入れ
(イ)地域ボランティア活動及び障害者施設活動の支援(喫茶・販売コーナーの提供)
(ウ)自治会の見学会対応、認知症講習会の講師、福祉用具講習会の講師
(エ)認知症市民フォーラムの開催、地域住民対象「骨盤体操教室」の立ち上げ
(オ)自立支援配食弁当サービス(宝塚市委託事業)
(カ)教育委員会の依頼による小学校への定期訪問(自己導尿指導)
【数値実績】2012 年度 在宅事業(関西地区)
1. 訪問看護事業(訪問看護ステーション)
宝 塚
北神戸
淡 路
地区合計
平均利用者数
136
102
101
339
月訪問件数
716
627
620
1,963
年訪問件数
8,588
7,518
7,434
23,540
単価(円)
10,035
9,613
9,210
9,619
総収益(千円)
86,178
72,269
68,464
226,911
2.訪問介護事業(ヘルパーステーション)
宝 塚
淡 路
地区合計
介護給付
平 均
月 間
利用者数 訪問件数
104
1,168
38
462
142
1,630
年 間
訪問件数
14,020
5,540
19,560
予防給付
月間
年間
利用者 利用者
81
1,065
27
323
108
1,388
単価(円)
介護
予防
(回)
(月)
3,927 15,398
3,642 19,715
3,785 17,557
総収入
(千円)
71,523
27,807
125,555
3.居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
宝 塚
花屋敷
北神戸
淡路
地区合計
年間請求件数
介護
予防
3,874
227
2,063
322
362
102
1,527
242
7,816
893
平均単価(円)
介護
予防
15,944
3,991
16,008
3,954
12,315
3,661
14,480
4,325
14,687
3,983
訪問調査
年間件数
2,291
0
1
31
2,322
訪問調査
単価(円)
5,034
0
4,200
5,081
4,772
総収入
(千円)
75,863
35,198
4,860
23,669
139,590
4.通所介護事業(デイサービスセンター)
逆瀬台
逆瀬川
山本
虹
地区合計
平 均
利用者数
31.5
11.2
8.1
8.2
59.0
介護給付
月 間
利用者数
816
290
210
213
1,519
年 間
利用者数
9,788
3,481
2,515
2,550
18,334
予防給付
月間
年間
利用者 利用者
11
132
52
627
71
850
-
-
134
1,609
143
単価(円)
介護
予防
(月)
(月)
10,666 42,955
9,853 44,624
8,921 38,893
10,856
-
10,074 42,157
総収入
(千円)
126,735
66,397
60,744
28,439
282,315
5.地域包括支援事業(地域包括支援センター)
花屋敷
逆瀬川
地区合計
宝塚市受託収入
(千円)
25,976
30,572
56,548
予防プラン
請求件数
3,186
5,662
8,848
うち
再委託件数
651
1,405
2,056
予防プラン
単価(円)
4,517
4,554
4,536
総収益
(千円)
42,285
58,518
100,803
6.コミュニティケアセンター
コミュニティケアセンター宝塚店
地区合計
レンタル件数 介護保険収益
(件)
(千円)
5,925
85,955
5,925
85,955
7.在宅介護支援センター
淡 路
淡路市受託収入
(千円)
4,891
144
販売収益
(千円)
52,302
52,302
住宅改修
(千円)
14,396
14,396
総収益
(千円)
152,663
152,663
在宅事業(関東地区)
2012 年は、診療報酬・介護保険報酬同時改定の時期であり、報酬算定要件・加算等について正
確に理解し、適切に運営できるように取り組み、スムーズに対応することができた。また、横須
賀地区の在宅事業所と横須賀愛光園との連携・協働運営及び訪問看護ステーション横須賀・横浜・
油壺における訪問看護としての連携・協働に焦点にあてて運営をしてきた。このことにより、急
な退職者による人員不足への対応として人員応援体制や人事交流が図られるようになった。また、
共同の研修会や親睦会等を開催することができ、神奈川県内で地域的には距離感があるが、職員
間に、協力・協働の意識が強くなってきたと感じている。しかし、看護師を中心とした職員の離
職や採用困難さは継続しており、地域からのニーズはあるが、人員不足により、新規利用者の受
け入れを断る状況が発生してしまっている現状は、解決できていない。
経営的には、訪問介護事業所においては、横須賀と油壺の統合により、経営改善が継続してで
きている。また、訪問看護ステーション油壺も黒字経営となり、3 事業、5 事業所とも安定した経
営ができている。しかし、新たな事業の取り組みについては実現できなかったため、2013 年度以
降に定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業を中心に取り組んでいきたい。
1.訪問看護事業(訪問看護ステーション)
(ア) 報酬改定による加算の取得に積極的に取り組み、経営の安定化を図ることができた。
(イ) 訪問看護ステーション 3 事業所で人員の応援や研修会の合同の企画・実施ができ、連携・
協力ができるようになった。
(ウ) 横須賀地区においては横須賀愛光園の看護師不足時に、業務協力をし、連携を図ることが
できた。
(エ) 横浜地区においては、地域からの信頼があり、新規利用者の依頼は多いが、職員の退職等
により人員配置ができず、依頼を断ることが発生してしまった。
2.訪問介護事業(ヘルパーステーション)
(ア) 横須賀と油壺のステーションの統合後も順調に利用者の確保ができ、経営の安定を図るこ
とができた。
(イ) 職員全員が、スケジュール作成ができるようになり、業務の効率化を図ることができた。
また、職員会議が定例開催できるようになったことで、職場内の意見交換が活発になり、
忙しい中でも協力し合える職場環境が出来上がってきている。
(ウ) 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業の開設に向けての準備を進めることができた。
3.居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
(ア) 地域からの依頼に応えるために、職員を 1 名増員し、新規利用者の受け入れをすることが
できた。
(イ) 横須賀愛光園のショートステイやデイサービスの職員との情報交換や合同会議を開催し
たことで連携を図ることができた。
(ウ) 積極的に研修に参加し、職員同士で共有することができ、質の向上に努めることができた。
145
4.その他の公益的事業について
(ア) 介護職員のたんの吸引等研修事業の指導看護師として登録し、協力した。
(イ) 看護大学からの実習生の受け入れを行った。
【数値実績】
1.訪問看護事業(訪問看護ステーション)
平均利用者数
横須賀
月訪問件数
年訪問件数
単価(円)
総収益(千円)
118
724
8,687
10,579
92,998
油
壺
76
413
4,952
9,755
48,355
横
浜
110
613
7,355
10,475
76,903
304
1,750
20,994
10,270
218,256
地区合計
2.訪問介護事業(ヘルパーステーション)
介護給付
平
均
利用者数
月
間
予防給付
年
間
単価(円)
月間
年間
介護
予防
(回)
(月)
訪問件数
訪問件数
利用者
利用者
総収入
(千円)
横須賀
105
1,271
15,251
33
393
3,969
18,473
90,402
地区合計
105
1,271
15,251
33
393
3,969
18,473
90,402
3.居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
年間請求件数
介護
平均単価(円)
予防
介護
予防
訪問調査
訪問調査
総収入
年間件数
単価(円)
(千円)
横須賀
2,859
59
15,836
4,116
150
4,740
48,709
地区合計
2,859
59
15,836
4,116
150
4,740
48,709
146
2012年度施設整備事業報告
施設種別
■保育所
施設名
こうのとり豊田保育園
所在地
静岡県磐田市下本郷1055
工事名
こうのとり豊田保育園増改築工事
事業完了年月日 平成25年2月28日完成引渡し
施設の構造
鉄筋コンクリート造
延床面積
1,906.62㎡
工事費
324,313,500円
備品費
31,255,745円
設計監理料等
19,737,000円
総事業費
合計
375,306,245円
県費補助金
103,193,000円
磐田市補助金
103,193,000円
福祉医療機構借入金
30,000,000円
財源
法人負担金
138,920,245円
合計
375,306,245円
備考
147
2012年度施設整備事業報告
施設種別
■介護老人福祉施設
施設名
特別養護老人ホームいなさ愛光園
所在地
静岡県浜松市北区引佐町東黒田37-2
工事名
いなさ愛光園ユニット化改修工事
事業完了年月日 平成25年3月15日竣工
施設の構造
増築部床面積
鉄筋コンクリート造、鉄骨造
174.77㎡
工事費
89,040,000円
備品費
総事業費
設計監理料等
6,582,000円
合計
95,622,000円
県補助金
44,000,000円
法人負担金
51,622,000円
合計
95,622,000円
財源
備考
148
2012年度施設整備事業報告
施設種別
■就労支援施設
施設名
聖隷厚生園 チャレンジ工房
所在地
浜松市中区和合町632-1
工事名
聖隷厚生園チャレンジ工房 新築工事
事業完了年月日
施設の構造
延床面積
平成24年7月13日
鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
752.01㎡
工事費
149,829,750円
備品費
30,906,047円
総事業費
設計監理料等
6,720,000円
合計
187,455,797円
国庫補助金
110,000,000円
浜松市補助金
8,874,000円
静岡県補助金
1,000,000円
財源
法人負担金
合計
67,581,797円
187,455,797円
備考
149
法人の概要
・ 法人名
社会福祉法人 聖隷福祉事業団(せいれいふくしじぎょうだん)
・ 創立
昭和 5 年(1930 年)5 月
・ 基本理念
キリスト教精神に基づく「隣人愛」
・ 代表者
理事長 山本 敏博(やまもと としひろ)
・ 所在地
静岡県浜松市中区住吉 2 丁目 12 番 12 号(法人登記)
・ 事業内容
1.医療事業(病院・診療所・ホスピスなど)
2.保健事業(健康増進・健康診断・人間ドック・疾病予防・労働環境
測定など)
3.福祉事業(特別養護老人ホーム・身体障害者支援施設・救護施設・
無料または定額診療・保育事業・有料老人ホーム事業など)
4.介護サービス事業(介護老人保健施設・通所事業・訪問看護ステー
ション・在宅訪問事業など)
・ 事業規模
施設・事業数: 124 施設・260 事業(2013.4 現在)
職員数
: 11,917 名(非常勤含む)
(2013.2 現在)
事業収益
: 約 924 億円(2012 年度)
150
実施する事業の概要
【第1種社会福祉事業】
施設(事業)の種類
2013/3/31現在
施 設 名
定 員
開設年月日
所 在 地
救護施設
聖隷厚生園讃栄寮
60
昭和53年 4月 1日 静岡県浜松市
特別養護老人ホーム
奄美佳南園
80
昭和49年 5月 1日 鹿児島県奄美市
特別養護老人ホーム
宝塚栄光園
70
昭和54年 4月 1日 兵庫県宝塚市
特別養護老人ホーム
横須賀愛光園
80
平成 4年 6月 1日 神奈川県横須賀市
特別養護老人ホーム
森町愛光園
80
平成 5年 4月 1日 静岡県周智郡森町
特別養護老人ホーム
森町愛光園天宮サテライト
29
平成24年 4月 1日 静岡県周智郡森町
特別養護老人ホーム
いなさ愛光園
70
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
特別養護老人ホーム
和合愛光園
90
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
特別養護老人ホーム
和合愛光園初生サテライト
29
平成24年 4月 1日 静岡県浜松市
特別養護老人ホーム
浜北愛光園
150
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
特別養護老人ホーム
花屋敷栄光園
108
平成11年 4月 1日 兵庫県宝塚市
特別養護老人ホーム
淡路栄光園
60
平成11年 4月 1日 兵庫県淡路市
特別養護老人ホーム
浦安市特別養護老人ホーム
(受託経営)
100
平成11年 8月 1日 千葉県浦安市
特別養護老人ホーム
松戸愛光園
100
平成15年 5月 1日 千葉県松戸市
特別養護老人ホーム
浦安愛光園
70
平成18年 4月 1日 千葉県浦安市
特別養護老人ホーム
藤沢愛光園
100
平成23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
軽費老人ホーム
もくせいの里
50
昭和53年12月 1日 静岡県浜松市
軽費老人ホーム
ケアハウス花屋敷
100
平成11年 4月 1日 兵庫県宝塚市
軽費老人ホーム
浦安市ケアハウス(受託経営)
50
平成11年 8月 1日 千葉県浦安市
障害者支援施設
障害者支援施設 みるとす
20
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
障害者支援施設
聖隷厚生園信生寮
60
昭和53年 4月 1日 静岡県浜松市
障害児入所施設
聖隷おおぞら療育センター
150
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
【第2種社会福祉事業】
施設(事業)の種類
施 設 名
定 員
開設年月日
所 在 地
医療保護施設
聖隷三方原病院
874
昭和17年11月 9日 静岡県浜松市
保育所
わかば保育園
120
昭和41年11月 1日 静岡県浜松市
保育所
こうのとり保育園
120
昭和46年11月 1日 静岡県磐田市
保育所
春日保育園
90
昭和47年 4月 1日 鹿児島県奄美市
保育所
桜ヶ丘保育園
100
昭和50年 4月 1日 静岡県浜松市
保育所
ひかりの子保育園
120
昭和51年 4月 1日 静岡県浜松市
保育所
こうのとり東保育園
90
昭和53年 4月 1日 静岡県磐田市
151
施設(事業)の種類
施 設 名
定 員
開設年月日
所 在 地
保育所
逆瀬川あゆみ保育園
45
平成14年 4月 1日 兵庫県宝塚市
保育所
御殿山あゆみ保育園
120
平成15年 4月 1日 兵庫県宝塚市
保育所
野上あゆみ保育園
90
平成21年 4月 1日 兵庫県宝塚市
保育所
こうのとり豊田保育園
60
平成23年 4月 1日 静岡県磐田市
地域子育て支援拠点事業
わかば保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県浜松市
地域子育て支援拠点事業
こうのとり保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県磐田市
地域子育て支援拠点事業
春日保育園
―
平成21年 4月 1日 鹿児島県奄美市
地域子育て支援拠点事業
御殿山あゆみ保育園
―
平成21年 4月 1日 兵庫県宝塚市
地域子育て支援拠点事業
野上あゆみ保育園
―
平成21年 4月 1日 兵庫県宝塚市
一時預かり事業
わかば保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県浜松市
一時預かり事業
こうのとり保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県磐田市
一時預かり事業
春日保育園
―
平成21年 4月 1日 鹿児島県奄美市
一時預かり事業
桜ヶ丘保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県浜松市
一時預かり事業
ひかりの子保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県浜松市
一時預かり事業
こうのとり東保育園
―
平成21年 4月 1日 静岡県磐田市
一時預かり事業
逆瀬川あゆみ保育園
―
平成21年 4月 1日 兵庫県宝塚市
一時預かり事業
御殿山あゆみ保育園
―
平成21年 4月 1日 兵庫県宝塚市
一時預かり事業
野上あゆみ保育園
―
平成21年 4月 1日 兵庫県宝塚市
児童厚生施設
御殿山児童館
―
平成15年 4月 1日 兵庫県宝塚市
児童厚生施設
野上児童館
―
平成20年 11月 4日 兵庫県宝塚市
助産施設
聖隷浜松病院併設助産所
10
昭和44年 6月 1日 静岡県浜松市
助産施設
聖隷三方原病院併設助産所
6
平成 6年 9月19日 静岡県浜松市
40
平成 4年 6年 1日 神奈川県横須賀市
25
平成 5年 2年 1日 鹿児島県奄美市
35
平成 5年 4年 1日 静岡県周智郡森町
12
平成 6年 6年13日 兵庫県宝塚市
50
平成 7年10年 1日 兵庫県宝塚市
15
平成 8年11年 1日 鹿児島県奄美市
45
平成 9年 4年 1日 静岡県浜松市
72
平成11年 4年 1日 静岡県浜松市
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
横須賀愛光園
デイサービスセンター
奄美佳南園
デイサービスセンター
森町愛光園
デイサービスセンター
宝塚栄光園
デイサービスセンター
せいれい逆瀬台
デイサービスセンター
奄美佳南園
春日デイサービスセンター
いなさ愛光園
デイサービスセンター
和合愛光園
デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
高薗デイサービスセンター
35
平成11年 4年 1日 静岡県浜松市
老人デイサービスセンター
花屋敷デイサービスセンター
59
平成11年 4年 1日 兵庫県宝塚市
老人デイサービスセンター
デイサービスセンター淡路
30
平成11年 4年 1日 兵庫県淡路市
152
施設(事業)の種類
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンター
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人短期入所事業
老人介護支援センター
老人介護支援センター
老人介護支援センター
老人介護支援センター
老人介護支援センター
施 設 名
定 員
浦安市高洲高齢者 デイサー
ビスセンター(受託経営)
浦安市猫実高齢者 デイサー
ビスセンター(受託経営)
聖隷逆瀬川
デイサービスセンター
聖隷デイサービスセンター
住吉
松戸愛光園
デイサービスセンター
聖隷デイサービスセンター
初生
せいれい山本
デイサービスセンター
聖隷リハビリプラザIN高丘
聖隷ナース
デイサービスセンター優
聖隷逆瀬川デイ
サービスセンター虹
聖隷デイサービスセンター
三方原
聖隷デイサービスセンター
藤沢
老人短期入所事業
(横須賀愛光園)
老人短期入所事業
(森町愛光園)
老人短期入所事業
(宝塚栄光園)
老人短期入所事業
(いなさ愛光園)
老人短期入所事業
(和合愛光園)
老人短期入所事業
(浜北愛光園)
老人短期入所事業
(花屋敷栄光園)
老人短期入所事業
(淡路栄光園)
浦安市特別養護老人ホーム
(受託経営)
老人短期入所事業
(奄美佳南園)
老人短期入所事業
(松戸愛光園)
老人短期入所事業
(藤沢愛光園)
奄美佳南園在宅介護支援
センター(受託経営)
いなさ愛光園在宅介護支援
センター(受託経営)
森町愛光園在宅介護支援
センター(受託経営)
聖隷在宅介護支援センター
淡路 (受託経営)
浦安市高洲在宅介護支援セ
ンター(受託経営)
開設年月日
所 在 地
20
平成11年 8年 1日 千葉県浦安市
20
平成11年10年 1日 千葉県浦安市
29
平成12年 4年 1日 兵庫県宝塚市
30
平成13年 8年 1日 静岡県浜松市
29
平成15年 5年 1日 千葉県松戸市
55
平成16年 4年 1日 静岡県浜松市
22
平成19年 2月 1日 兵庫県宝塚市
50
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
8
平成19年11月 1日 静岡県浜松市
14
平成22年10月 1日 兵庫県宝塚市
55
平成23年 3月15日 静岡県浜松市
25
平成23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
16
平成 4年 6月 1日 神奈川県横須賀市
12
平成 5年 4月 1日 静岡県周智郡森町
15
平成 5年 4月 1日 兵庫県宝塚市
20
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
20
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
40
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
12
平成11年 4月 1日 兵庫県宝塚市
12
平成11年 4月 1日 兵庫県淡路市
50
平成11年 8月 1日 千葉県浦安市
10
平成11年 4月 1日 鹿児島県奄美市
20
平成15年 6月 1日 千葉県松戸市
20
平成23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
―
平成 5年 2月 1日 鹿児島県奄美市
―
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成10年10月 1日 静岡県周智郡森町
―
平成11年 4月 1日 兵庫県淡路市
―
平成11年 8月 1日 千葉県浦安市
老人居宅介護等事業
奄美佳南園
―
平成 5年10月 1日 鹿児島県奄美市
老人居宅介護等事業
いなさ愛光園
―
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
老人居宅介護等事業
聖隷ヘルパーセンター
―
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
老人居宅介護等事業
聖隷ヘルパー
ステーション宝塚
―
平成 9年10月 1日 兵庫県宝塚市
153
施 設 名
施設(事業)の種類
定 員
森町愛光園
開設年月日
所 在 地
―
平成10年10月 1日 静岡県周智郡森町
―
平成12年 8月 1日 神奈川県横須賀市
―
平成11年 4月 1日 兵庫県淡路市
―
平成23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
―
平成24年 7月 1日 静岡県浜松市
認知症対応型老人共同生活援助事業 ほのぼのケアガーデン
9
平成13年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)居宅介護等
奄美佳南園
事業
―
平成 5年 2月 1日 鹿児島県奄美市
(障害福祉サービス事業)居宅介護等
聖隷ヘルパーセンター
事業
―
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)居宅介護等 聖隷ヘルパー
事業
ステーション宝塚
―
平成11年 4月 1日 兵庫県宝塚市
(障害福祉サービス事業)居宅介護等 せいれいヘルパー
事業
ステーション横須賀
―
平成12年 8月 1日 神奈川県横須賀市
(障害福祉サービス事業)居宅介護等 聖隷ヘルパーステーション淡
事業
路
―
平成24年 4月 1日 兵庫県淡路市
(障害福祉サービス事業)居宅介護等 聖隷ヘルパーステーション初
事業
生
―
平成24年 7月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)児童デイ
サービス事業
20
平成 15年 4月 1日 鹿児島県奄美市
(障害福祉サービス事業)重度訪問介
奄美佳南園
護事業
―
平成 5年 2月 1日 鹿児島県奄美市
(障害福祉サービス事業)重度訪問介
聖隷ヘルパーセンター
護事業
―
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)重度訪問介 聖隷ヘルパー
護事業
ステーション宝塚
―
平成11年 4月 1日 兵庫県宝塚市
(障害福祉サービス事業)重度訪問介 せいれいヘルパー
護事業
ステーション横須賀
―
平成12年 8月 1日 神奈川県横須賀市
(障害福祉サービス事業)重度訪問介 聖隷ヘルパーステーション淡
護事業
路
―
平成24年 4月 1日 兵庫県淡路市
(障害福祉サービス事業)重度訪問介 聖隷ヘルパーステーション初
護事業
生
―
平成24年 7月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)自立訓練
(生活訓練)
生活訓練事業所ナルド
14
平成22年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)自立訓練
(機能訓練)
聖隷厚生園まじわりの家
6
平成23年 10月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)生活介護
聖隷厚生園信生寮
60
平成 5年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)生活介護
生活訓練事業所ナルド
6
平成23年 10月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)生活介護
聖隷厚生園まじわりの家
14 平成 23年 10月 1日静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)生活介護
障害者支援施設 みるとす
40
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)生活介護
あさひ
35
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)療養介護
聖隷おおぞら療育センター
150
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)短期入所事
聖隷厚生園信生寮
業
6
昭和53年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)短期入所事
聖隷厚生園讃栄寮
業
2
昭和53年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)短期入所事
障害者支援施設 みるとす
業
2
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)短期入所事
聖隷おおぞら療育センター
業
20
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)就労移行支
ナルド工房
援事業
20
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)就労移行支
聖隷厚生園チャレンジ工房
援事業
15
平成24年 3月 15日 静岡県浜松市
老人居宅介護等事業
老人居宅介護等事業
老人居宅介護等事業
老人居宅介護等事業
老人居宅介護等事業
せいれいヘルパー
ステーション横須賀
聖隷ヘルパーステーション
淡路
聖隷ヘルパーステーション
藤沢
聖隷ヘルパーセンター
初生
のぞみ園
154
施 設 名
施設(事業)の種類
定 員
開設年月日
所 在 地
(障害福祉サービス事業)就労継続支
ナルド工房
援事業
15
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
(障害福祉サービス事業)就労継続支
聖隷厚生園チャレンジ工房
援事業
15
平成24年 3月 15日 静岡県浜松市
地域活動支援センター
ナルド(受託経営)
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
移動支援事業
聖隷ヘルパーセンター
―
平成 9年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成11年 4月 1日 兵庫県宝塚市
―
平成12年 8月 1日 神奈川県横須賀市
―
平成24年 4月 1日 兵庫県淡路市
―
平成24年 7月 1日 静岡県浜松市
移動支援事業
移動支援事業
移動支援事業
移動支援事業
聖隷ヘルパー
ステーション宝塚
せいれいヘルパー
ステーション横須賀
聖隷ヘルパーステーション淡
路
聖隷ヘルパーステーション初
生
移動支援事業
奄美佳南園
―
平成19年 7月 1日 鹿児島県奄美市
無料又は低額診療事業
聖隷淡路病院
152
平成11年12月 1日 兵庫県淡路市
無料又は低額診療事業
聖隷横浜病院
300
平成15年 3月 1日 神奈川県横浜市
無料又は低額診療事業
聖隷佐倉市民病院
400
平成16年 3月 1日 千葉県佐倉市
無料又は低額介護老人保健施設
三方原べテルホーム
150
平成 3年 5月 1日 静岡県浜松市
無料又は低額介護老人保健施設
浦安ベテルホーム
100
平成18年 4月 1日 千葉県浦安市
―
平成19年 11月 1日 静岡県磐田市
15
平成24年 4月 1日 静岡県浜松市
障害児通所支援事業
障害児通所支援事業
磐田市発達支援センター
(受託経営)
児童発達支援センターひかり
の子
一般相談支援事業
浜松東
―
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
一般相談支援事業
信生
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
一般相談支援事業
ナルド
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
一般相談支援事業
指定相談支援事業所
くすのき
―
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
特定相談支援事業
浜松東
―
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
特定相談支援事業
信生
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
特定相談支援事業
ナルド
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
特定相談支援事業
指定相談支援事業所
くすのき
―
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
【公 益 事 業】
施設(事業)の種類
施 設 名
定 員
開設年月日
所 在 地
医療施設
聖隷浜松病院
744
昭和37年 3月 5日 静岡県浜松市
医療施設
聖隷浜松病院附属診療所
聖隷健康診断センター
―
昭和50年 5月16日 静岡県浜松市
医療施設
油壺エデンの園附属診療所
15
昭和61年11月 1日 神奈川県三浦市
医療施設
診療所聖隷予防検診センター
11
昭和62年 4月 1日 静岡県浜松市
医療施設
診療所聖隷クリニック南大沢
―
平成 8年 6月 1日 東京都八王子市
医療施設
浜名湖エデンの園診療所
―
平成12年 3月15日 静岡県浜松市
医療施設
浦安せいれいクリニック
―
平成18年 4月 1日 千葉県浦安市
155
施設(事業)の種類
医療施設
医療施設
有料老人ホーム
有料老人ホーム
有料老人ホーム
有料老人ホーム
有料老人ホーム
有料老人ホーム
有料老人ホーム
施 設 名
定 員
浜松市リハビリテーション病院
(受託経営)
聖隷健康サポートセンター
地域における公的介護施設等の計画
ウエル・エイジング・コミュニ
的な整備等の促進に関する法律第2
ティ 宝塚エデンの園
条に規定する特定民間施設
所 在 地
180
平成20年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成22年 4月 1日 静岡県静岡市
519
昭和48年 5月 1日 静岡県浜松市
169
昭和55年 6月20日 愛媛県松山市
550
昭和61年11月 1日 神奈川県三浦市
324
平成 19年 7月 1日 千葉県浦安市
50
平成 22年 4月 1日 神奈川県横浜市
418
平成 23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
54
平成 23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
551
昭和54年 4月 1日 兵庫県宝塚市
Shizuoka
高齢者世話ホーム
浜名湖エデンの園
高齢者世話ホーム
松山エデンの園
高齢者世話ホーム
油壺エデンの園
介護付有料老人ホーム
浦安エデンの園
介護付有料老人ホーム
横浜エデンの園
住宅型有料老人ホーム
藤沢エデンの園一番館
介護付有料老人ホーム
藤沢エデンの園二番館
開設年月日
医療施設、福祉サービス及び介護保
険の事業への業務支援・指導の事業
ウエル・エイジング・プラザ
奈良ニッセイエデンの園
598
平成 4年 4月 1日 奈良県北葛城郡河合町
医療施設、福祉サービス及び介護保
険の事業への業務支援・指導の事業
奈良べテルホーム
116
平成 4年 4月 1日 奈良県北葛城郡河合町
ウエル・エイジング・プラザ
松戸ニッセイエデンの園
456
平成 9年 3月 1日 千葉県松戸市
482
平成 8年 6月 1日 東京都八王子市
指定老人訪問看護ステーション及び訪
訪問看護ステーション住吉
問看護ステーション
―
平成 5年 1月18日 静岡県浜松市
指定老人訪問看護ステーション及び訪
訪問看護ステーション細江
問看護ステーション
―
平成 7年 3月 1日 静岡県浜松市
指定老人訪問看護ステーション及び訪
訪問看護ステーション浅田
問看護ステーション
―
平成 7年10月 1日 静岡県浜松市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 聖隷訪問看護
問看護ステーション
ステーション宝塚
―
平成 7年10月 1日 兵庫県宝塚市
指定老人訪問看護ステーション及び訪
訪問看護ステーション貴布祢
問看護ステーション
―
平成 9年 2月 1日 静岡県浜松市
―
平成 9年 5月 1日 兵庫県神戸市
―
平成 9年11月 1日 静岡県浜松市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 せいれい訪問看護
問看護ステーション
ステーション横浜
―
平成 9年12月 1日 神奈川県横浜市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 せいれい訪問看護
問看護ステーション
ステーション油壺
―
平成10年10月 1日 神奈川県三浦市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 せいれい訪問看護
問看護ステーション
ステーション横須賀
―
平成10年11月 1日 神奈川県横須賀市
―
平成12年 3月 1日 兵庫県淡路市
―
平成22年 1月 1日 千葉県佐倉市
指定老人訪問看護ステーション及び訪
訪問看護ステーション三方原
問看護ステーション
―
平成23年 3月 15日 静岡県浜松市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 聖隷訪問看護ステーション
問看護ステーション
藤沢
―
平成23年 4月 1日 神奈川県藤沢市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 聖隷訪問看護ステーション
問看護ステーション
住吉第二
―
平成24年 7月 1日 静岡県浜松市
指定老人訪問看護ステーション及び訪 聖隷訪問看護ステーション
問看護ステーション
山本
―
平成24年 11月 1日 兵庫県宝塚市
医療施設、福祉サービス及び介護保
険の事業への業務支援・指導の事業
ケア付高齢者住宅
明日見らいふ南大沢(受託経
営)
せいれい訪問看護ステーショ
指定老人訪問看護ステーション及び訪
ン
問看護ステーション
北神戸
指定老人訪問看護ステーション及び訪
訪問看護ステーション高丘
問看護ステーション
せいれい訪問看護ステーショ
指定老人訪問看護ステーション及び訪
ン
問看護ステーション
淡路
指定老人訪問看護ステーション及び訪 せいれい訪問看護
問看護ステーション
ステーション佐倉
156
施設(事業)の種類
施 設 名
定 員
指定老人訪問看護ステーション及び訪 聖隷訪問看護ステーション
問看護ステーション
ゆい
開設年月日
所 在 地
―
平成25年 3月 1日 沖縄県中頭郡
高齢者生活支援ハウス
やまぶき(受託経営)
20
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンター浜松
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンター細江
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンター浜北
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンターいなさ
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンター森町
―
平成12年 4月 1日 静岡県周智郡森町
―
平成12年 4月 1日 兵庫県宝塚市
―
平成12年 4月 1日 兵庫県神戸市
―
平成12年 4月 1日 神奈川県横須賀市
―
平成12年 4月 1日 鹿児島県奄美市
―
平成15年10月 1日 兵庫県宝塚市
―
平成16年 4月 1日 千葉県松戸市
―
平成19年 2月 1日 静岡県浜松市
―
平成22年 5月 1日 兵庫県淡路市
―
平成23年 3月 15日 静岡県浜松市
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンター
宝塚
せいれいケアプランセンター
北神戸
せいれいケアプランセンター
横須賀
奄美佳南園
在宅介護支援センター
せいれいケアプランセンター
花屋敷
松戸愛光園ケアプランセン
ター
聖隷ケアプランセンター和
せいれいケアプランセンター
淡路
聖隷ケアプランセンター
三方原
居宅介護支援事業
聖隷ケアプランセンター藤沢
―
平成23年 3月 1日 神奈川県藤沢市
訪問入浴介護事業
奄美佳南園訪問入浴事業所
―
平成12年 4月 1日 鹿児島県奄美市
福祉用具貸与事業
聖隷コミュニティケアセンター
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
福祉用具貸与事業
聖隷コミュニティケアセンター
宝塚店
―
平成12年10月 1日 兵庫県宝塚市
特定福祉用具販売事業
聖隷コミュニティケアセンター
―
平成 2年 4月 1日 静岡県浜松市
特定福祉用具販売事業
聖隷コミュニティケアセンター
宝塚店
―
平成12年10月 1日 兵庫県宝塚市
居宅療養管理指導事業
聖隷三方原病院
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
訪問看護事業
聖隷三方原病院
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
地域子育て支援センター
磐田市子育て支援総合セン
ター(指定管理)
―
平成15年 7月 1日 静岡県磐田市
地域子育て支援センター
桜ヶ丘保育園
―
平成23年 4月 1日 静岡県浜松市
地域子育て支援センター
ひかりの子保育園
―
平成12年 4月 1日 静岡県浜松市
地域子育て支援センター
御殿山あゆみ保育園
―
平成15年 4月 1日 兵庫県宝塚市
―
平成18年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成18年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成18年 4月 1日 兵庫県宝塚市
―
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成19年 4月 1日 兵庫県宝塚市
地域包括支援センター
地域包括支援センター
地域包括支援センター
地域包括支援センター
地域包括支援センター
地域包括支援センター和合
(受託経営)
地域包括支援センター細江
(受託経営)
花屋敷地域包括支援センター
(受託経営)
地域包括支援センター
浜北南部(受託経営)
逆瀬川地域包括支援センター
(受託経営)
157
施設(事業)の種類
施 設 名
定 員
西第二地域包括支援センター
(受託経営)
地域包括支援センター高丘
地域包括支援センター
(受託経営)
障害者自立支援法に定める市町村地 シオンハウス
域生活支援事業
(身体障害者用住宅)
地域包括支援センター
開設年月日
所 在 地
―
平成20年 4月 1日 神奈川県横須賀市
―
平成24年 10月 1日 静岡県浜松市
5
平成 4年10月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地 浜松市障害者相談支援
域生活支援事業
事業所くすのき(受託経営)
―
平成11年 4月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地 浜松市障害者相談支援
域生活支援事業
事業所ナルド(受託経営)
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地 浜松市障害者相談支援
域生活支援事業
事業所信生(受託経営)
―
平成15年 4月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地
聖隷おおぞら療育センター
域生活支援事業
―
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地
聖隷厚生園信生寮
域生活支援事業
―
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地
みるとす
域生活支援事業
―
平成18年10月 1日 静岡県浜松市
障害者自立支援法に定める市町村地 浜松市障害者相談支援
域生活支援事業
事業所浜松東(受託経営)
―
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成 2年 4月 1日 静岡県浜松市
―
平成12年10月 1日 兵庫県宝塚市
―
平成19年 4月 1日 静岡県浜松市
入浴、排せつ、食事、外出時の移動、
コミュニケーション、スポーツ・文化的
聖隷コミュニティケアセンター
活動、就労、住環境の調整等を支援す
る事業
入浴、排せつ、食事、外出時の移動、
コミュニケーション、スポーツ・文化的 聖隷コミュニティケアセンター
活動、就労、住環境の調整等を支援す 宝塚店
る事業
社会福祉の増進に資する人材の育
成・確保に関する事業
法人本部
【収益事業】
施設(事業)の種類
貸事務所
施 設 名
定 員
法人本部
―
158
開設年月日
所 在 地
平成17年 1月 1日 静岡県浜松市
役員の状況
【理事】 No.
1
氏
理事長
名
山本 敏博
関係役職名
評議員・代表執行役員
2
常務理事 荻野 和功
評議員・専務執行役員・聖隷三方原病院院長
3
常務理事 福田 崇典
評議員・常務執行役員・保健事業部長
4
常務理事 鳥居 裕一
評議員・専務執行役員・聖隷浜松病院院長
5
常務理事 津幡 佳伸
評議員・常務執行役員・在宅・福祉サービス事業部長
6
常務理事 背戸 好廣
評議員・常務執行役員
7
常務理事 山内 鉄也
評議員・執行役員・聖隷藤沢ウェルフェアタウン総園長
8
理事
石塚 尚
9
理事
青木 善治
10
理事
小野田 全宏 (特非)静岡県ボランティア協会常務理事
11
理事
鈴木 睦明
評議員・常務執行役員・高齢者公益事業部長
12
理事
石岡 晃
評議員・常務執行役員
13
理事
日下部 行宏 評議員・執行役員・聖隷浜松病院事務長
14
理事
小栁 守弘
15
理事
平川 健二
弁護士(村松・石塚法律事務所)
評議員・常務執行役員
評議員
聖隷学園専務理事・法人事務局長
評議員・執行役員・法人本部総務部長
【監事】
No.
氏
名
1
監事
石打 剛義
2
監事
上野 桂子
3
監事
大石 一雄
4
監事
白木 政幸
関係役職名
社団法人常務理事
(社団法人全国訪問看護事業者協会)
任期:平成24年9月3日~平成26年9月2日
159
理事会、評議員会運営の状況
開催年月日
会議名
平成 24 年 4 月 27 日(金)
理事会
平成 24 年 5 月 25 日(金)
評議員会
理事会
平成 24 年 6 月 22 日(金)
理事会
平成 24 年 7 月 27 日(金)
理事会
平成 24 年 8 月 24 日(金)
評議員会
理事会
平成 24 年 9 月 3 日(金)
理事会
平成 24 年 9 月 21 日(金)
理事会
平成 24 年 10 月 26 日(金)
理事会
平成 24 年 11 月 30 日(金)
評議員会
理事会
平成 24 年 12 月 21 日(金)
理事会
平成 25 年 1 月 25 日(金)
評議員会
理事会
平成 25 年 2 月 22 日(金)
理事会
平成 25 年 3 月 22 日(金)
評議員会
理事会
160
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