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いわて創作版画の系譜 近現代木版画展

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いわて創作版画の系譜 近現代木版画展
萬鉄五郎
記念美術館
ニュース
2012.6.1
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いわて創作版画の系譜 近現代木版画展
第 1 部 近現代の版画 2012 年4月 21 日(土)~6月 24 日(日)
出展作家/萬鉄五郎、舞田文雄、高橋忠彌、萩原吉二、高杉克己、及川富次、穀蔵 力
休館日/月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日) 開館時間/ 8:30 ~ 17:00(入館は 16:30 まで)
入館料/一般 500(400)円、高校・学生 300(250)円、小・中学生 200(150)円 ※( )内 20 名以上の団体料金
創作版画とは、下絵の作成から彫り摺りの全てを一人で行
う自画自刻自摺の、主に木版画を指します。岩手の創作版画
の起源といえる萬鉄五郎を基点として、岩手という地域的括り
のなかで、木版を通して表現性がどのように培われ、変遷して
きたかを 2 部構成、14 人の作家の作品によりご紹介します。
1. 萬鉄五郎「芸術座の人」1913年頃
2. 舞田文雄「工場街」年代不明
3. 高橋忠彌「火ぼと」1937年頃
4. 萩原吉二「体操」1948年
5. 穀藏 力「わが町」1986年
6. 及川富次「桜山界隈」1986年
7. 高杉克己「夏のおわり」2000年
Logo design / 杉本吉武
いわて創作版画の系譜 近現代木版画展
第 2 部 現代の版画 2012 年6月 30 日(土)~8月 26 日(日)
出展作家/大場冨生、大島庸世、田村晴樹、南舘麻美子、村上誠、ちばさなえ、八上晃任
休館日/月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日) 開館時間/ 8:30 ~ 17:00(入館は 16:30 まで)
入館料/一般 500(400)円、高校・学生 300(250)円、小・中学生 200(150)円 ※( )内 20 名以上の団体料金
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1. 大島庸世「みどりの星雲Ⅲ」2008年、2. 大場冨生「夜露」2004年、3. 村上 誠「真の化石」2011年、4. 田村晴樹「YUMEWA
SAMENAI」1998年、5. ちばさなえ「Rose race」2009年、6. 南舘麻美子「すずしい庭」2011年、7. 八上晃任「対峙」2011年
いわて創作版画の系譜 近現代木版画展 ギャラリーコンサート
弦楽四重奏ラトゥール・カルテット
出演/ラトゥール・カルテット≪山口あうい、馬場雅美、熊谷啓幸、三浦祥子≫
日時/ 2012 年7月 15 日(日)14 時~
会場/萬鉄五郎記念美術館 展示室 〈聴講無料〉
曲目/1.弦楽四重奏第 2 番 ブラームス作曲 より
第1、第 4 楽章
2.弦楽四重奏のための「4つの童話」
~賢治童話より
喫茶「八丁土蔵」
萬鉄五郎の本家「八丁」にあった土蔵を移築復元したもので、
今年度からギャラリーと喫茶スペースに生まれ変わりました。
オリジナルのコーヒーの味は数ある美術館の中でも格別な味で
す。ぜひ一度ご賞味ください。 営業時間:10:00 ~ 16:00 大正ロマン・昭和モダン展
―竹久夢二、高畠華宵とその時代―
会期/ 2012 年9月 1 日(土)~ 11 月 11 日(日)
竹久夢二、高畠華宵は大正から昭和にかけて活躍した画家です。彼らが描く哀愁を帯び
た大きな瞳の細身の女性は、大正ロマンという時代の哀調を背景に大衆に大きな支持を受
けました。夢みる美少女やモダンな風俗の絵は当時の少女達の憧れであり、その繊細で
甘美な世界は、今日のイラストやデザイン美術の先駆けとなりました。本展では竹久夢二、
高畠華宵、蕗谷虹児、岩田専太郎、伊東深水、中原淳一など当時を代表する画家の日本画、
版画、挿絵、楽譜、装幀本など作品約 200 点を紹介し、華やかな大衆芸術に彩られた懐
かしい情景を再現します。
休館日/月曜日(祝日の場合その翌日)
開館時間/ 8:30 ~ 17:00(入館は 16:30 まで)
入館料/一般 600(550)円、高校・学生 400(350)円、
小・中学生 250(200)円
※( )内は 20 名以上の団体料金
左/高畠華宵「花をいだいて(鈴蘭)」水彩
右/竹久夢二「港屋絵草子店」木版 1914 年
八丁土蔵ギャラリー
萬鉄五郎の本家「八丁」にあった土蔵を移築復元したもので、今年度からギャラリーと喫
茶スペースに生まれ変わりました。現代美術を中心に、年数回、素敵な展覧会を開催します。
iwate コンテンポラリーアート
写真家 及川修次 故郷へのオマージュ「岩手風土記」展
会期/ 2012 年 4 月 21 日(土)~ 6 月 24 日(日) 9:00-16:30 月曜休館
会場/萬鉄五郎記念美術館「八丁土蔵ギャラリー」 〈入場無料〉
iwate コンテンポラリーアート
ランドスケープアート 大地の語り部
山本英治 展
―地形は語る TOWA の城郭―
地域文化を題材にインスタレーションしてきた山本が城の歴史にアプローチする。
会期/ 2012 年6月 30 日(土)~8月 26 日(日) 9:00-16:30 月曜休館
会場/萬鉄五郎記念美術館「八丁土蔵ギャラリー」 〈入場無料〉
と い う 言 葉 が な か っ た。 江 戸 時 代 の 多
で 区 分 し て い る が、 明 治 末 ま で「 版 画 」
一 般 的 に 絵 画 を 油 彩、 日 本 画、 版 画、
デ ッ サ ン な ど と、 表 現 手 段 の 材 料 な ど
した。
第 4 回 展 に『 う し ろ む き の 裸 婦 』を 出 品
た。同展に萬鉄五郎は第1回展に『坂』、
森静雄ら主な版画家がそろって出品し
催 さ れ た。 萬 鉄 五 郎、 恩 地 孝 四 郎 や 藤
正7)年に結成され、翌年第1回展が開
版画団体「創作版画協会」が1918(大
に 努 め た。 さ ら に、 日 本 初 の 本 格 的 な
版 画 誌『 月 映 』を 発 行、 創 作 版 画 の 普 及
四 郎、 田 中 恭 吉、 藤 森 静 雄 が 初 の 創 作
岩手の近代創作版画の歴史は萬鉄五
郎 か ら 始 ま る。 そ の 萬 の 木 版 画 に は
作を多く残した。
作版画)を制作、『ノア・ノア』などの傑
ギャンもまた多くの木版画(もちろん創
ン や 萬 の 作 品 に 投 影 さ れ て い る。 ゴ ー
ことなくユーモラスな表情がゴーギャ
た 木 造 の 像 で、 悲 哀 に 満 ち て い る が ど
マ ロ 礼 拝 堂 に 掲 げ ら れ て い る。 着 色 し
デルになったキリスト像は近くのトレ
「創作版画」とは
色 刷 り の 木 版「 浮 世 絵 」は 豊 富 な 色 彩 か
そ の 前 の フ ュ ウ ザ ン 会 時 代( 明 治 ‐
大正3年)に木版画を 点ほど制作して
複 製 版 画 か ら 分 か れ、 真 に 創 造 的 な 絵
らは浮世絵のような伝統的工芸品的な
よ っ て 創 作 版 画 運 動 が 提 唱 さ れ た。 彼
し た 美 術 文 芸 雑 誌『 方 寸 』の 画 家 た ち に
「 版 画 」は 明 治 年 頃 か ら 使 わ れ た。
石 井 柏 亭、 山 本 鼎、 森 田 恒 友 を 中 心 と
刷りである。陰里鉄郎の指摘の通りゴー
け の 小 品 だ が 妙 に 引 か れ る。 茶 の 一 色
背景に十字架に架けられたキリストだ
る が、 信 仰 と は 無 関 係 で あ る。 野 山 を
は早稲田中学時代に参禅した経験があ
は特異な作品で、ひときわ目を引く。萬
い る。 そ の な か の『 十 字 架 の キ リ ス ト 』
て画家の余技としての制作ではない。
存 在 感 の あ る 表 現 に な っ て い る。 決 し
し た も の が あ り、 油 彩 に 劣 ら ず 独 自 の
など油彩画と同様の題材を同時に制作
『 男 』、『 ね て 居 る 人 』や『 羅 布 か づ く 人 』
ら「錦絵」と言われた。
画 の 表 現 手 段 と し て の 版 画 を 目 指 し た。
ギャンの『黄色いキリスト』
(1889年)
と 言 わ れ る 様 式 の 代 表 作 で、 フ ラ ン ス、
萬鉄五郎記念美術館長 中村光紀
よ う に 絵 師、 彫 師、 摺 師 の 職 人 が 分 業
摺りまでをひとりの画家によって制作
景に農婦三人が黄色いキリスト磔刑像
ブルターニュ地方のポンタヴァンの風
るものであった。
さ れ、 日 本 近 代 版 画 史 の 幕 開 け を 告 げ
で制作したものから、下絵の作成、彫り、 の 影 響 が あ る。 ゴ ー ギ ャ ン の 綜 合 主 義
「創作版画」は、従来の浮世絵(錦絵)の
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の下にたたずんでいる図である。このモ
[email protected] http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/yorozu/ 月曜休館(祝日の場合その翌日)
岩手県花巻市東和町土沢 5 区 135 Tel.Fax.0198-42-4405 8:30am. ~ 5:00pm.
萬鉄五郎記念美術館
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その後、1914(大正3)年に恩地孝
萬鉄五郎「十字架のキリスト」1912 年頃
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